JP2002009203A - 配線形成方法と配線基板 - Google Patents

配線形成方法と配線基板

Info

Publication number
JP2002009203A
JP2002009203A JP2000188825A JP2000188825A JP2002009203A JP 2002009203 A JP2002009203 A JP 2002009203A JP 2000188825 A JP2000188825 A JP 2000188825A JP 2000188825 A JP2000188825 A JP 2000188825A JP 2002009203 A JP2002009203 A JP 2002009203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
layer
insulating layer
forming
plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000188825A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kanda
信之 神田
Yutaka Yagi
裕 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000188825A priority Critical patent/JP2002009203A/ja
Publication of JP2002009203A publication Critical patent/JP2002009203A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板、フレキシブル基板、磁気ヘッ
ドサスペンション用配線基板(被膜付き配線を用いない
配線基板、あるいは、ベース基板上に絶縁層を介して配
線を形成した電子部材における、配線の形成方法であっ
て、絶縁層の加工において、絶縁層の無駄を避けること
ができる方法を提供する。 【解決手段】 ベース基材の導電性面上に所定形状に絶
縁層を形成する絶縁層形成工程と、さらに形成された絶
縁層上に配線を形成する配線形成工程とを有する配線形
成方法であって、絶縁層形成工程が、ベース基材上に所
定の開口を有するレジストパターンを形成した後、レジ
ストパターンの開口から露出したベース基材面に電着に
より電着樹脂層を形成し、これを必要に応じ、乾燥、熱
処理して絶縁層とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップ搭載
用の配線基板(パッケージ用配線基板とも言う)、プリ
ント基板、フレキシブル基板、磁気ヘッドサスペンショ
ン用の配線基板(磁気ヘッドを搭載するスライダ部のジ
ンバルサスペンション)等に関し、特に、ベース基材上
に設けられた絶縁層上に、めっき形成された配線層を設
けた配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板、フレキシブル基
板、磁気ヘッドサスペンション用配線基板(被膜付き配
線を用いない配線基板、あるいは、ベース基板上に絶縁
層を介して配線を形成した電子部材における、絶縁層の
加工は、全面にポリイミドやガラスエポキシ等の絶縁層
を形成してある積層基板に対して、ドリリング等の機械
加工、レーザーによる孔開け、レジストを耐エッチング
マスクとしたエッチング加工(フォトプロセスとも言
う)により、あるいは感光性の絶縁層を製版して行なわ
れていた。例えば、ジンバルサスペンション(磁気ヘッ
ドサスペンション用の配線基板)の配線は、最近では、
絶縁層を、めっき形成された配線層に沿った形状に、且
つその幅をできるだけ狭くしてして、ベース基板上、配
線部下に形成されている。以下、従来のジンバルサスペ
ンションへの配線形成方法を簡単に説明しておく。先
ず、ステンレス材をベース基材とし、ベース基材510
上に、直接、感光性ポリイミド層を塗布し、所定の形状
に製版加工して、絶縁層520を形成する。(図3
(a)) 次いで、絶縁層520を覆うように、全面に、スパッタ
により、後続する電解めっきの給電層となる銅層532
を薄く形成し(図3(b))、更に、フォトリソグラフ
ィー法により、スパッタ形成された銅層上に、配線部を
形成する領域を開口した耐めっき性のレジスト560を
形成し、これを電解めっき用のめっきマスクとする。
(図3(c)) 次いで、スパッタ形成された銅層を給電層として、電解
銅めっきを行ない、めっき用マスクの開口565から露
出したスパッタ形成された銅層上に、配線層となる電解
銅めっき層531を形成する。(図3(d)) 次いで、レジストを除去し(図3(e))、必要に応じ
洗浄処理を施した後、全面にソフトエッチングを行な
い、配線層部以外のスパッタ形成された銅層を除去し、
配線層部を形成するソフトエッチング工程とを行い、絶
縁層520上に配線530を形成する。(図3(f))
【0003】図3に示す、配線形成方法における絶縁層
の形成は、ベース基材510上に、直接、感光性ポリイ
ミド層を塗布し、所定の形状に製版加工して行われるた
め、ベース基材に塗布される絶縁層の大半が無駄とな
る。このように、従来の、プリント基板、フレキシブル
基板、磁気ヘッドサスペンション用配線基板(被膜付き
配線を用いない配線基板、あるいは、ベース基板上に絶
縁層を介して配線を形成して電子部材における、絶縁層
の加工においては、絶縁層の無駄が避けられず問題とな
っていた。特に、絶縁層材料がポリイミドのように材料
コストが高い材料である場合には、製品のコスト高を招
き大きな問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
の、プリント基板、フレキシブル基板、磁気ヘッドサス
ペンション用配線基板(被膜付き配線を用いない配線基
板、あるいは、ベース基板上に絶縁層を介して配線を形
成した電子部材における、絶縁層の加工においては、絶
縁層の無駄が避けられず、この対応が求められていた。
特に、材料コストが高いポリイミドを絶縁層材料とする
場合には、強くその対応が求められていた。本発明は、
これに対応するもので、プリント基板、フレキシブル基
板、磁気ヘッドサスペンション用配線基板(被膜付き配
線を用いない配線基板、あるいは、ベース基板上に絶縁
層を介して配線を形成した電子部材における、配線の形
成方法であって、絶縁層の加工において、絶縁層の無駄
を避けることができる方法を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の配線形成方法
は、ベース基材の導電性面上に所定形状に絶縁層を形成
する絶縁層形成工程と、さらに形成された絶縁層上に配
線を形成する配線形成工程とを有する配線形成方法であ
って、絶縁層形成工程が、ベース基材上に所定の開口を
有するレジストパターンを形成した後、レジストパター
ンの開口から露出したベース基材面に電着により電着樹
脂層を形成し、これを必要に応じ、乾燥、熱処理して絶
縁層とするものであることを特徴とするものである。そ
して、上記において、配線層形成工程が、順に、(a)
ベース基板の導電性面上の絶縁層を覆うように、無電解
めっきにより、無電解めっき層を形成する無電解めっき
工程と、(b)フォトリソグラフィー法により、無電解
めっき層上に、配線部を形成する領域を開口した耐めっ
き性のレジストを形成し、これを電解めっき用のめっき
マスクとするマスキング工程と、(c)無電解めっき層
を給電層として、電解めっきを行ない、めっき用マスク
の開口から露出した無電解めっき層上に、配線となる電
解めっき層を形成する電解めっき工程と、(d)レジス
トを除去し、必要に応じ洗浄処理を施した後、全面にソ
フトエッチングを行ない、配線部以外の無電解めっき層
を除去し、配線層部を形成するソフトエッチング工程と
を行うものであることを特徴とするものである。そして
また、上記において、電着樹脂層が、イオン性基を含有
するポリイミド樹脂と、該ポリイミド樹脂を溶解可能な
有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性
化合物からなる電着塗料組成物より電着により形成され
たものであることを特徴とするものである。また、上記
において、無電解めっき工程は、予め、無電解めっきを
施す絶縁層表面を、物理的に研磨、あるいは化学的に研
磨するものであることを特徴とするものである。また、
上記において、ベース基材がステンレス基板であること
を特徴とするものである。
【0006】本発明の配線基板は、ベース基材上に設け
られた絶縁層上に、めっき形成された配線層を設けた配
線基板であって、上記、本発明の配線形成方法により作
製されたことを特徴とするものであり、磁気ヘッドサス
ペンション用の配線基板であることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】本発明の配線形成方法は、このような構成にす
ることにより、プリント基板、フレキシブル基板、磁気
ヘッドサスペンション用配線基板(被膜付き配線を用い
ない配線基板、あるいは、ベース基板上に絶縁層を介し
て配線を形成した電子部材における、配線の形成方法で
あって、絶縁層の加工において、絶縁層の無駄を避ける
ことができる方法の提供を可能とするものである。具体
的には、ベース基材の導電性面上に所定形状に絶縁層を
形成する絶縁層形成工程と、さらに形成された絶縁層上
に配線を形成する配線形成工程とを有する配線形成方法
であって、絶縁層形成工程が、ベース基材上に所定の開
口を有するレジストパターンを形成した後、レジストパ
ターンの開口から露出したベース基材面に電着により電
着樹脂層を形成し、これを必要に応じ、乾燥、熱処理し
て絶縁層とするものであることにより、これを達成して
いる。即ち、必要分の絶縁層のみを電着により形成する
ことにより、従来の、プリント基板、フレキシブル基
板、磁気ヘッドサスペンション用配線基板(被膜付き配
線を用いない配線基板)あるいはベース基板上に絶縁層
を介して配線を形成した電子部材における、絶縁層の加
工において発生する絶縁層の無駄を無くしている。
【0008】配線層形成工程としては、順に、(a)ベ
ース基板の導電性面上の絶縁層を覆うように、無電解め
っきにより、無電解めっき層を形成する無電解めっき工
程と、(b)フォトリソグラフィー法により、無電解め
っき層上に、配線部を形成する領域を開口した耐めっき
性のレジストを形成し、これを電解めっき用のめっきマ
スクとするマスキング工程と、(c)無電解めっき層を
給電層として、電解めっきを行ない、めっき用マスクの
開口から露出した無電解めっき層上に、配線となる電解
めっき層を形成する電解めっき工程と、(d)レジスト
を除去し、必要に応じ洗浄処理を施した後、全面にソフ
トエッチングを行ない、配線部以外の無電解めっき層を
除去し、配線層部を形成するソフトエッチング工程とを
行うものが挙げられる。
【0009】また、電着樹脂層が、イオン性基を含有す
るポリイミド樹脂と、該ポリイミド樹脂を溶解可能な有
機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化
合物からなる電着塗料組成物より電着により形成された
もの(素材自体が高コストのものである)である場合に
は、コスト的に有効である。また、磁気ヘッドサスペン
ション用の配線基板における配線形成のように、配線層
下側のみに絶縁層を形成する場合は、特に有効である。
【0010】本発明の配線基板は、このような構成にす
ることにより、コスト低減が図れる配線基板の提供を可
能にしている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を挙げ、図に
基づいて説明する。図1は本発明の配線形成方法の実施
の形態の1例の工程の一部を示した断面図で、図2は図
1に続く工程を示した断面図である。図1、図2中、1
10はベース基板、120はレジスト、125は開口、
130は絶縁層(電着樹脂層)、140は無電解めっき
層、150はレジスト、155は開口、160は電解め
っき層(配線部とも言う)、170はウェットブラス
ト、180はレジスト、185は開口である。本発明の
配線形成方法の実施の形態の1例を図1、図2に基づい
て説明する。本例は、導電性のベース基板110の一面
上に所定形状に電着樹脂層を形成し、これより絶縁層1
30を形成する絶縁層形成工程と、さらに形成された絶
縁層130上に配線を形成する配線形成工程とを有する
配線形成方法である。先ず、導電性のベース基板110
(図1(a))の一面上に、所定形状の開口125を有
するレジスト120を形成し(図1(b))、電着によ
り、開口125から露出したベース基板110面上に絶
縁性の電着樹脂層を形成し、必要に応じ、乾燥熱処理し
て絶縁層130とする。(図1(c)) 導電性のベース基板110としては、ステンレス等の金
属基材やベースとなる樹脂表面に金属箔を積層したもの
等が挙げられる。レジスト120としては、所望の解像
性があり、電着処理に耐えるもので、処理性の良いもの
であれば、特に限定はされない。絶縁層130は、電着
形成された電着樹脂層を必要に応じ乾燥、熱処理したも
ので、電気的絶縁性、化学的安定性、強度の点で優れた
ものが好ましい。
【0012】電着樹脂層を電着形成するための電着液に
用いられる高分子としては、電着性を有する各種アニオ
ン性、またはカチオン性合成高分子樹脂を挙げることが
できる。アニオン性高分子樹脂としては、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、マレイン化油樹脂、ボリブタジ
エン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド
樹脂等を単独で、あるいは、これらの樹脂の任意の組合
せによる混合物として使用できる。さらに、上記のアニ
オン性合成樹脂とメラミン樹脂、フエノール樹脂、ウレ
タン樹脂等の架橋性樹脂とを併用しても良い。また、カ
チオン性合成高分子樹脂としては、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これ
らの任意の組合せによる混合物として使用できる。さら
に、上記のカチオン性合成高分子樹脂とポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂を併用しても良い。ま
た、上記の高分子樹脂に粘着性を付与するために、ロジ
ン系、テルペン系、石油樹脂等の粘着性付与樹脂を必要
に応じて添加することも可能である。上記高分子樹脂
は、アルカリ性または酸性物質により中和して水に可溶
化された状態、または水分散状態で電着法に供される。
すなわち、アニオン性合成高分子樹脂は、トリメチルア
ミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン等のアミン類、アンモニア、苛
性カリ等の無機アルカリで中和する。カチオン性合成高
分子樹脂は、酢酸、ぎ酸、プロピオン酸、乳酸等の酸で
中和する。そして、中和された水に可溶化された高分子
樹脂は、水分散型または溶解型として水に希釈された状
態で使用される。特に、絶縁性、強度、化学的安定性の
面から電着樹脂層がポリイミド樹脂であるとが好まし
い。例えば、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、
該ポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオ
ン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料
組成物より電着により形成されたものが挙げられる。
【0013】次いで、所定液にてレジストを剥離除去し
た(図1(d))後、絶縁層130に無電解めっきを施
し、無電解めっき層140を形成する。(図1(e)) 無電解めっき層140は後続する配線形成のための電解
めっきの際の給電層となる。無電解めっきとしては、定
法の無電解ニッケルめっき、無電解銅めっきが挙げられ
る。
【0014】次いで、無電解めっき層140上に配線の
形状に合せた開口155を有するレジスト150を形成
し(図1(f))、開口155から露出した無電解めっ
き層140上に配線層となる電解めっき層160を電解
めっき形成する。(図1(g)) 配線層となる電解めっき層160としては、導電性やコ
スト面からめっき銅を主体としたものが用いられるが、
これに限定はされない。必要に応じてNi(ニッケ
ル)、Au(金)、Cr(クロム)、Ag(銀)、Pt
(白金)等を積層して用いられる。例えば、銅めっき層
を主体とし、配線表面部に接続処理用に、あるいはイオ
ンマイグレーション防止用に、ニッケル層を下地として
金めっき層を設け、無電解めっき層140側から順に、
下地のニッケル層、銅めっき層、ニッケルめっき層、金
めっき層をそれぞれ電解めっき形成し、配線層となる電
解めっき層160としても良い。
【0015】次いで、レジスト160を所定の剥離液に
て剥離除去した(図1(h))後、露出している無電解
メッキ層140をソフトエッチングして除去する。(図
2(i)) 尚、ソフトエッチングとは、極めて短時間のエッチング
を言い、特に配線となる導電性層160に影響がでない
程度のエッチングを言う。
【0016】次いで、ウエットブラストにより、絶縁層
130中(表面部)の不要な触媒を除去する。(図2
(j)) ウエットブラストは、水中に砥材(研磨粒子)を入れた
液体をノズル等により吹き付けるものである。勿論、ウ
エットブラストに代え、化学的に触媒除去してもかまわ
ない。このようにして、ベース基板110上に電着形成
された所定形状の絶縁層130上に配線層となる導電層
160をめっき形成した配線基板を得ることができる。
【0017】更に、必要に応じ、このようにして配線が
形成された配線基板の、ベース基板110を以下のよう
に外形加工する。ベース基板110のエッチングする所
定領域のみ開口185を設け耐エッチング性のレジスト
180で覆った(図2(k))後、開口185から露出
したベース基板をエッチング加工する。(図2(l)) そして、レジスト180を所定の剥離液で剥離除去し
て、所定形状のベース基板からなる配線基板を得る。
(図2(m))
【0018】
【実施例】実施例は図1(a)〜図1(h))、図2
(i)〜図2(j))に示す実施の形態例の配線形成方
法とそれに続くベース基板110のエッチング加工(図
2(k)〜図2(j))により、磁気ヘッドサスペンシ
ョンのジンバルサスペンション用の配線基板を形成した
ものである。ベース基板の基材として厚さ20μmのス
テンレス材SUS304(新日本製鉄製)(図1
(a))を用い、その一面に形成する電着樹脂層(絶縁
層130)の形状に合せた開口125を有するレジスト
120を形成した。(図1(b)) レジスト120としては、耐電着処理性のドライフィル
ムレジストAX110、30μm厚(旭化成工業製)を
用いた。
【0019】次いで、以下のように、ポリイミドワニス
を作製し、電着液の調整を行い、レジストの開口から露
出したベース基板110の面に電着し、150℃、60
分間で乾燥を行い、厚さ15μmに電着樹脂層を絶縁層
130として形成した。尚、導電性のベース基板110
を白金電極と対向させ、下記のようにして調整したアニ
オン型の電着液中に浸漬し、定電圧電源の陽極にベース
基板110を、陰極に白金電極を接続し、150Vの電
圧で5分間の電着を行った。 <ポリイミドワニスの製造>11容量の三つ口セパラブ
ルフラスコにステンレス製イカリ攪拌器,窒素導入管及
びストップコックの付いたトラップの上に玉付き冷却管
をつけた還流冷却器を取り付ける。窒素気流中を流しな
がら温度調整機のついたシリコーン浴中にセパラブルフ
ラスコをつけて加熱した。反応温度は浴温で示す。3、
4、3’、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無
水物(以後BTDAと呼ぶ)32.22g(0.lモ
ル)、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)
スルホン(m−BAPS)21.63g(0.05モ
ル),γ−バレロラクトン1.5g(0.015モ
ル)、ピリジン2.37g(0.03モル)、NMP
(N−メチル−2−ピロリドンの略)200g、トルエ
ン30gを加えて、窒素を通じながらシリコン浴中,室
温で30分撹件(200rpm)、ついで昇温して18
0℃、l時間、200rpmに攪拌しながら反応させ
る。トルエン−水留出分15mlを除去し、空冷して、
BTDA16.11g(0.05モル)、3、5ジアミ
ノ安息香酸(以後DABzと呼ぶ)15.22g(0.
1モル)、NMP119g、トルエン30gを添加し、
室温で30分攪拌したのち(200rpm)、次いで昇
温して180℃に加熱攪拌しトルエンー水留出分15m
lを除去する。その後、トルエンー水留出分を系外に除
きながら、180℃、3時間、加熱、撹拌して反応を終
了した。20%ポリイミドワニスを得た。 <電着液の調製>20%濃度ポリイミドワニス100g
に3SN(NMP:テトラヒドロチオフェンー1、l−
ジオキシド=l:3(重量)の混合溶液)150g、ベ
ンジルアルコール75g、メチルモルホリン5.0g
(中和率200%)、水30gを攪拌して水性電着液を
調製する。得られた水性電着液は、ポリイミド7.4
%、pH7.8、暗赤褐色透明液である。
【0020】次いで、レジスト120を所定の剥離液で
剥離除去し、窒素雰囲気下で350℃、1時間硬化処理
を行い、電着樹脂層を硬化し、絶縁層130とした。
(図1(d)) 硬化後の膜厚は10μmであった。
【0021】次いで、絶縁層130の表面部を、ウエッ
トブラスト処理により粗面化し、水洗後、以下の条件で
無電解ニッケルめっきを施し、絶縁層130表面を覆う
ように、0. 5μmの厚さに無電解めっき層140を形
成した。(図1(e))ウエットブラスト処理は、 マ
コー株式会社製のウエットブラスト加工装置で、アルミ
ナ砥材#1000(平均粒径11. 5μm)、砥材濃度
20%、ポンプ圧0. 7kg/cm2 、処理速度10m
/minの条件下で処理を行った。 <無電解ニッケルめっき> センシタイジング;S−10X(上村工業製) 3分 アクチベーティング;A−10X(上村工業製) 3分 無電解めっき;NPR−4(上村工業製) 1分
【0022】次いで、無電解めっき層140上に、東京
応化製のレジストPMER−AR900を、バーコータ
により10μmの厚み(プリベーク後)に塗布形成し、
露光現像を行い、配線の形状に合せた開口155を有す
るレジスト150を形成した。(図1(f))
【0023】次いで、無電解めっき層140上に、開口
155から露出した無電解めっき層140上に、以下の
ように、電解光沢ニッケルめっき、電解銅めっき、電解
無光沢ニッケルめっき、電解金めっきを順に行ない、
配線層となる電解めっき層160を電解めっき形成す
る。(図1(g)) <電解光沢ニッケルめっき> 硫酸ニッケル(6水塩) 300g/l 塩化ニッケル(6水塩) 45g/l ほう酸 40g/l PCニッケル A−1 10ml/l A−2 1ml/l 温度 50℃ 電流密度 1A/dm2 時間 1分 <電解銅めっき> 硫酸銅(5水塩) 70g/l 硫酸 200g/l 塩酸 0. 5ml/l スパースロー2000 光沢剤 10ml/l スパースロー2000 補正剤 5ml/l 温度 20℃ 電流密度 4A/dm2 時間 12分 <電解無光沢ニッケルめっき> WHNめっき液(日本高純度化学社製) 温度 50℃ 電流密度 1A/dm2 時間 1分 <電解金めっき> テンペレジスト K−91S(日本高純度化学社製) 温度 60℃ 電流密度 0. 4A/dm2 時間 1分
【0024】次いで、レジスト150をアセトンにて剥
離した(図1(h))後、配線部を損傷しないように露
出した無電解めっき層140のを、ニムデンリップC−
11にてソフトエッチングして剥離除去した。(図2
(i)) 更に、触媒を除去するために、マコー株式会社製のウエ
ットブラスト加工装置で、アルミナ砥材#1000(平
均粒径11. 5μm)、砥材濃度20%、ポンプ圧0.
5kg/cm2 、処理速度10m/minの条件下でウ
エットブラスト処理を行った。この後、洗浄処理を施
し、ベース基板110一面上に所定形状(配線形状)の
絶縁層130、配線層(電解メッキ層160とその下地
の無電解めっき層140)を形成した配線基板を得た。
【0025】次いで、ベース基板110のエッチングす
る所定領域のみ開口185を設け耐エッチング性のレジ
スト180で覆った(図2(k))後、開口185から
露出したベース基板をエッチングにより外形加工し、次
いで、レジスト180を所定の剥離液で剥離除去して
(図2(l))、所定形状のベース基板からなる磁気ヘ
ッドサスペンションのジンバルサスペンション用の配線
基板を得た。(図2(m)) レジストとしては、ドライフィルムレジストAX110
(旭化成工業製)を用い、エッチング液としては塩化第
二鉄水溶液を用いた。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記のように、プリント基
板、フレキシブル基板、磁気ヘッドサスペンション用配
線基板(被膜付き配線を用いない配線基板、あるいは、
ベース基板上に絶縁層を介して配線を形成した電子部材
における、配線の形成方法であって、絶縁層の加工にお
いて、絶縁層の無駄を避けることができる方法の提供を
可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線形成方法の実施の形態の1例の工
程の一部を示した断面図
【図2】図1に続く工程を示した断面図
【図3】従来の、ジンバルサスペンションへの配線形成
方法の概略工程図
【符号の説明】
110 ベース基板 120 レジスト 125 開口 130 絶縁層(電着樹脂層) 140 無電解めっき層 150 レジスト 155 開口 160 電解めっき層(配線部とも言う) 170 ウェットブラスト 180 レジスト 185 開口 510 ベース基材 520 絶縁層 530 配線層 531 電解めっき層 532 銅層 560 レジスト 565 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E315 AA03 BB02 BB05 BB16 CC11 DD11 DD15 DD16 GG22 5E343 AA02 AA18 AA22 BB16 BB21 BB71 CC62 DD33 DD43 DD76 ER18 ER22 ER26 GG01 GG20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース基材の導電性面上に所定形状に絶
    縁層を形成する絶縁層形成工程と、さらに形成された絶
    縁層上に配線を形成する配線形成工程とを有する配線形
    成方法であって、絶縁層形成工程が、ベース基材上に所
    定の開口を有するレジストパターンを形成した後、レジ
    ストパターンの開口から露出したベース基材面に電着に
    より電着樹脂層を形成し、これを必要に応じ、乾燥、熱
    処理して絶縁層とするものであることを特徴とする配線
    形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、配線層形成工程が、
    順に、(a)ベース基板の導電性面上の絶縁層を覆うよ
    うに、無電解めっきにより、無電解めっき層を形成する
    無電解めっき工程と、(b)フォトリソグラフィー法に
    より、無電解めっき層上に、配線部を形成する領域を開
    口した耐めっき性のレジストを形成し、これを電解めっ
    き用のめっきマスクとするマスキング工程と、(c)無
    電解めっき層を給電層として、電解めっきを行ない、め
    っき用マスクの開口から露出した無電解めっき層上に、
    配線となる電解めっき層を形成する電解めっき工程と、
    (d)レジストを除去し、必要に応じ洗浄処理を施した
    後、全面にソフトエッチングを行ない、配線部以外の無
    電解めっき層を除去し、配線層部を形成するソフトエッ
    チング工程とを行うものであることを特徴とする配線形
    成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、電着樹脂層
    が、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、該ポリイ
    ミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と
    極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物よ
    り電着により形成されたものであることを特徴とする配
    線形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3において、無電解めっ
    き工程は、予め、無電解めっきを施す絶縁層表面を、物
    理的に研磨、あるいは化学的に研磨するものであること
    を特徴とする配線形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4において、ベース基材
    がステンレス基板であることを特徴とする配線形成方
    法。
  6. 【請求項6】 ベース基材上に設けられた絶縁層上に、
    めっき形成された配線層を設けた配線基板であって、請
    求項1ないし6の配線形成方法により作製されたことを
    特徴とする配線基板。
  7. 【請求項7】 請求項6において、磁気ヘッドサスペン
    ション用の配線基板であることを特徴とする配線基板。
JP2000188825A 2000-06-23 2000-06-23 配線形成方法と配線基板 Withdrawn JP2002009203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000188825A JP2002009203A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 配線形成方法と配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000188825A JP2002009203A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 配線形成方法と配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002009203A true JP2002009203A (ja) 2002-01-11

Family

ID=18688548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000188825A Withdrawn JP2002009203A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 配線形成方法と配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002009203A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043110A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Samsung Electronics Co Ltd 可撓性印刷回路及びその製造方法
JP2007134458A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板の製造方法および半導体装置の製造方法
KR100941570B1 (ko) 2002-03-12 2010-02-10 닛토덴코 가부시키가이샤 인쇄 회로 기판의 제조방법
US7724475B2 (en) 2005-02-04 2010-05-25 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Conductive member, disk drive using same, and conductive member fabricating method
US8071886B2 (en) 2006-12-25 2011-12-06 Nitto Denko Corporation Wired circuit board having a semiconductive grounding layer and producing method thereof
JP2011530005A (ja) * 2008-07-31 2011-12-15 ピーピージー インダストリーズ オハイオ,インコーポレイテッド 不動態化金属コア基板およびその調製方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100941570B1 (ko) 2002-03-12 2010-02-10 닛토덴코 가부시키가이샤 인쇄 회로 기판의 제조방법
US7724475B2 (en) 2005-02-04 2010-05-25 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Conductive member, disk drive using same, and conductive member fabricating method
JP2007043110A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Samsung Electronics Co Ltd 可撓性印刷回路及びその製造方法
JP2007134458A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板の製造方法および半導体装置の製造方法
US8071886B2 (en) 2006-12-25 2011-12-06 Nitto Denko Corporation Wired circuit board having a semiconductive grounding layer and producing method thereof
JP2011530005A (ja) * 2008-07-31 2011-12-15 ピーピージー インダストリーズ オハイオ,インコーポレイテッド 不動態化金属コア基板およびその調製方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002009203A (ja) 配線形成方法と配線基板
WO1995031886A1 (fr) Plaquette a circuit imprime multicouche et sa production, et plaque de transfert et sa production
JPH06152105A (ja) プリント配線板の製造方法
JP2002050851A (ja) 配線形成方法および配線部材
JP4124297B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP4101919B2 (ja) 転写用部材の製造法及び転写用部材
JPH11266069A (ja) 転写用部材の製造方法及び転写用部材
JP2000091719A (ja) 絶縁被膜付き部材とそれを用いた配線基板、及び絶縁被膜付き部材の製造方法と配線基板の製造方法
JP2001168230A (ja) シリコーン版およびシリコーン版の作製方法
JPH11323598A (ja) 絶縁性パターンの形成方法
JP4287000B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP4153602B2 (ja) 回路基板の製造方法、回路基板及び磁気ヘッドサスペンション
JP4184540B2 (ja) 配線基板とその製造方法
JP2000091716A (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP4270678B2 (ja) 配線形成方法および転写版
JP2001060754A (ja) 配線形成用転写部材とその製造方法、及び配線基板
JPH11274724A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP3265366B2 (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JPH11274695A (ja) 転写用部材の製法及び転写用部材
JP2000068628A (ja) 転写用部材、プリント配線板、及び転写用部材の製造方法
JP2000183502A (ja) 転写用部材、導電性パターン転写体、および転写用部材の製造方法
JP4024918B2 (ja) 回路基板の製造方法および回路基板
JPH11261217A (ja) 多層配線基板とその製造方法
JPH11266070A (ja) 転写用部材及びプリント配線板の製造方法
JP2001085822A (ja) 転写版の作製方法と転写版、および配線基板の製造方法と配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904