JP2002008720A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JP2002008720A JP2000333571A JP2000333571A JP2002008720A JP 2002008720 A JP2002008720 A JP 2002008720A JP 2000333571 A JP2000333571 A JP 2000333571A JP 2000333571 A JP2000333571 A JP 2000333571A JP 2002008720 A JP2002008720 A JP 2002008720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクル経過に伴う容量劣化が大幅に抑制さ
れ、サイクル寿命が長い。 【解決手段】 正極活物質を有する正極2と、リチウム
の吸蔵/放出が可能である負極活物質を含有する負極4
と、非水電解質とを備える非水電解質電池において、非
水電解質に、チオール、チオフェン、チオアニソール、
チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スルホン及びこ
れらの誘導体のうち少なくとも1種が添加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極活物質を有す
る正極と、リチウムの吸蔵/放出が可能である負極活物
質を含有する負極と、非水電解質とを備える非水電解質
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】電子技術の進歩とともに、各種電子機器
の高性能化、小型化、ポータブル化が進行している。こ
れに伴い、電子機器を駆動させる電源となる電池に対し
ても、軽量且つ高容量であることが求められており、更
なるエネルギー密度の向上が求められている。
【0003】このような電池としては、従来よりニッケ
ル・カドミウム電池や鉛電池、等の二次電池が用いられ
ている。しかし、ニッケル・カドミウム電池や鉛電池は
放電電圧が低く、所望のエネルギー密度を達成すること
ができなかった。
【0004】近年、リチウムを吸蔵/放出することが可
能な材料であるリチウム金属やリチウム合金、炭素材料
等を負極材料とし、リチウムを含有する複合酸化物等を
正極材料として用いる非水電解質二次電池、いわゆるリ
チウム系二次電池が注目されている。このリチウム系二
次電池は、高出力、高エネルギー密度などの利点を有し
ており、様々な電子機器、特に携帯用電子機器の電源と
して、幅広い分野で実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用電子
機器のうち例えば携帯電話等は、使用頻度が非常に高
く、常に電力を消費している。このため、これら携帯用
電子機器の電源となる二次電池は、充放電を頻繁に繰り
返されている。
【0006】しかしながら、リチウム系二次電池は充放
電を繰り返されると、負極と非水電解質との間に生じる
不可逆反応により、その電池容量が劣化していた。この
ため、リチウム系二次電池のサイクル寿命は短いという
問題があった。
【0007】そこで、本発明は従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、サイクル経過に伴う容量劣化が大幅
に抑制され、サイクル寿命が長い非水電解質電池を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る非水電解質電池は、正極活物質を有
する正極と、リチウムを吸蔵/放出することが可能であ
る負極活物質を含有する負極と、非水電解質とを備える
非水電解質電池において、非水電解質に、チオール、チ
オフェン、チオアニソール、チアゾール、チオ酢酸エス
テル、芳香族スルホン及びこれらの誘導体のうち少なく
とも1種が添加されていることを特徴とする。
【0009】以上のように構成された本発明に係る非水
電解質電池は、非水電解質に添加されている上記有機化
合物からなる被膜が負極表面上に形成されるので、負極
と非水電解質との間に生じる不可逆反応が防止されてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る非水電解質電
池について、詳細に説明する。
【0011】本発明を適用した非水電解液二次電池は、
例えば図1に示すように、正極集電体1上に正極活物質
を含有する正極活物質層が形成されている帯状の正極2
と、負極集電体3上に負極活物質を含有する負極活物質
層が形成されている帯状の負極4とがセパレータ5を介
して積層され、長手方向に巻回されてなる渦巻型の電極
体が電池缶6に装填され、非水電解質として液状の非水
電解液が電池缶6に注入されている。
【0012】正極2は、正極集電体1上に正極活物質を
含有する正極活物質層が形成されている。
【0013】正極集電体1としては、例えばアルミニウ
ム箔等の金属箔が用いられる。
【0014】正極活物質としては、Liを主体とする金
属酸化物、Liを含有する層間化合物等が使用可能であ
り、具体的には、一般式LiMxy(式中、MはCo、
Ni、Mn、Fe、Al、V、Tiのうち少なくとも1
種類以上を含有する。)で表されるリチウム遷移金属複
合酸化物を用いることが好ましい。
【0015】また、正極2は、例えば5回程度充放電を
繰り返した後において、負極炭素質材料1g当たり25
0mAh以上の充放電容量相当分のリチウムを含むこと
が好ましく、300mAh以上の充放電容量相当分のリ
チウムを含むことが好ましい。但し、リチウムは必ずし
も正極材から供給される必要はなく、電池系内に炭素質
材料1g当たり250mAh以上の充放電容量相当分の
リチウムが存在すればよい。なお、このリチウムの量
は、非水電解液二次電池の放電容量を測定することによ
って判断することとする。
【0016】負極4は、負極集電体2上に負極活物質を
含有する負極活物質層が形成されている。
【0017】負極集電体2としては、例えばニッケル箔
等が用いられる。
【0018】負極活物質としては、炭素材料や、リチウ
ムと合金を形成可能な金属、またはこの金属の合金化合
物等のリチウムの吸蔵/放出が可能である材料のうち、
少なくとも1種以上が用いられる。
【0019】ここでいう合金化合物とは、リチウムと合
金を形成可能なある金属元素をMとしたとき、化学式M
xM’yLiz(但し、式中、M’はLi元素及びM元素
以外の1つ以上の金属元素である。また、xは0より大
きい数値であり、y、zは0以上の数値である。)で表
される化合物である。さらに、本発明では半導体元素で
あるB、Si、As等の元素も金属元素に含めることと
する。
【0020】リチウムと合金を形成可能な金属又は当該
金属の合金化合物としては、具体的には、MgやB、A
l、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B
i、Cd、Ag、Zn、Hf、Y等の各金属とそれらの
合金化合物、すなわち、例えばLi−Al、Li−Al
−M(但し、式中、Mは2A族、3B族、4B族遷移金
属元素のうち少なくとも1種以上からなる。)、AlS
b、CuMgSb等が使用できる。
【0021】上述したような元素の中でも、3B族典型
元素の他、SiやSn等の元素又はその合金を用いるこ
とが好ましい。その中でもSi又はSi合金が特に好適
である。Si又はSi合金としては、MxSi、MxSn
(但し、式中、MはSi又はSn以外の1つ以上の金属
元素である。)で表される化合物で、具体的には、Si
4、SiB6、Mg2Si、Mg2Sn、Ni2Si、T
iSi2、MoSi2、CoSi2、NiSi2、CaSi
2、CrSi2、Cu5Si、FeSi2、MnSi2、N
bSi2、TaSi2、VSi2、WSi2、ZnSi2
が使用できる。
【0022】さらに、1つ以上の非金属元素を含む炭素
以外の4B族元素も負極活物質として利用できる。本材
料中には1種類以上の4B族元素が含まれていてもよ
い。また、Liを含む4B族以外の金属元素が含まれて
いてもよい。例示するならば、SiC、Si34、Si
22O、Ge22O、SiOx(但し、式中、0<x≦
2である。)、LiSiO、LiSnO等が挙げられ
る。
【0023】上記の1つ以上の非金属元素を含む、炭素
以外の4B族元素は、リチウムを電気化学的に吸蔵/放
出する能力を有する必要がある。好ましくは400mA
h/cm3以上、より好ましくは500mAh/cm3
上の充放電容量を有することが好ましい。この体積あた
りの充放電容量を計算する際には、上記化合物の真比重
値が用いられる。
【0024】上述したようなリチウムと合金を形成可能
な金属又は当該金属の合金化合物の作製方法は限定され
ないが、メカニカルアイロニング法、原料化合物を混合
して不活性雰囲気下あるいは還元性雰囲気下で加熱処理
する方法が採られる。
【0025】リチウムと合金を形成可能な金属又は当該
金属の合金化合物から構成される負極活物質へのリチウ
ムの吸蔵は、電池作製後に電池内で電気化学的に行われ
てもよく、電池作製後あるいは電池作製前に、正極2あ
るいは正極2以外のリチウム源から供給され電気化学的
に吸蔵されても構わない。あるいは材料合成の際にリチ
ウム含有材料として合成され、電池作製時に負極4に含
有されても構わない。
【0026】リチウムと合金を形成可能な金属又は当該
金属の合金化合物は、負極活物質として用いられる場
合、粉砕されていてもよく、粉砕されていない状態で用
いられてもよい。
【0027】粉砕されたリチウムと合金を形成可能な金
属又は当該金属の合金化合物を用いる場合、最大粒子径
が負極活物質層の厚みを下回るように粉砕されればよ
い。また、粉砕の方法としては、限定されるものではな
いが、例えばボールミル粉砕、ジェットミル粉砕等が挙
げられる。具体的に、リチウムと合金を形成可能な金属
又は当該金属の合金化合物からなる負極活物質の平均粒
子径(体積平均粒子径)は、50μm以下であることが
好ましく、20μm以下であることがより好ましい。
【0028】リチウムと合金を形成可能な金属又は当該
金属の合金化合物を粉砕せずに負極活物質として用いる
場合、負極活物質層は、化学気相成長法、スパッタ法、
ホットプレス等により成型体として作製される。
【0029】また、リチウムの吸蔵/放出が可能な材料
としては、炭素材料、結晶質、非結晶質金属酸化物等が
挙げられ、上記炭素材料としては、易黒鉛化性炭素材
料、難黒鉛化性炭素材料、黒鉛材料等が使用できる。
【0030】難黒鉛化性炭素材料としては、例えばフル
フリルアルコール又はフルフラールのモノポリマやコポ
リマ、他の樹脂との共重合よりなるフラン樹脂を焼成
し、炭素化したものが挙げられる。また、難黒鉛化性炭
素材料は、物性パラメータとして、(002)面間隔は
0.37nm以上であり、真密度は1.70g/cm3
未満であり、空気中での示差熱分析(DTA)において
700℃以上に発熱ピークを持たないものが好ましい。
上述した物性パラメータを有する難黒鉛化性炭素材料
は、容量の大きい負極活物質となる。
【0031】この難黒鉛化性炭素材料を作製する場合、
その出発原料となる有機材料としては、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、ハロゲン化ビニル樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリア
セチレン、ポリ(p−フェニレン)等の共役系樹脂、セ
ルロース及びその誘導体、任意の有機高分子系化合物を
使用することができる。
【0032】また、特定のH/C原子比を有する石油ピ
ッチに酸素を含む官能基を導入して酸素架橋したもの
も、上述したフラン樹脂と同様に、温度が400℃以上
である炭素化の過程で溶融することなく、固相状態で最
終の難黒鉛化性炭素材料となる。
【0033】ここで、石油ピッチは、コールタール、エ
チレンボトム油、原油等の高温熱分解で得られるタール
類、アスファルトなどより蒸留(例えば、真空蒸留、常
圧蒸留、スチーム蒸留である。)、熱重縮合、抽出、化
学重縮合等の操作によって得られる。このとき、石油ピ
ッチのH/C原子比が重要であり、難黒鉛化炭素とする
には、このH/C原子比を0.6〜0.8とする必要が
ある。
【0034】石油ピッチに酸素を含む官能基を導入する
手法としては、例えば硝酸や混酸、硫酸、次亞塩素酸等
の水溶液による湿式法、酸化性ガス(例えば酸素であ
る。)による乾式法、硫黄や硝酸アンモニア、過硫酸ア
ンモニア、塩化第二鉄等の固体試薬による反応等があげ
られる。また、石油ピッチの酸素含有率は、特に限定さ
れないが、特開平3−252053号公報に開示されて
いるように、3%以上であることが好ましく、5%以上
であることがより好ましい。この酸素含有率を上述のよ
うに制御することにより、最終的に製造される炭素材料
は、上述した物性パラメータを有する結晶構造となる。
【0035】また、特開平3−137010号公報に記
載されるリン、酸素、炭素を主成分とする化合物も難黒
鉛化性炭素材料と同様の物性パラメータを示し、負極活
物質として利用可能である。
【0036】更に、他のあらゆる有機材料について、酸
素架橋処理等によって固相炭素化過程を経て、難黒鉛化
炭素となるのであれば、出発原料として使用可能であ
る。なお、この酸素架橋を行うための処理方法は限定さ
れない。
【0037】難黒鉛化性炭素材料を作製する場合には、
上述した有機材料を300〜700℃で炭化した後、昇
温速度を毎分1〜100℃、到達温度を900〜130
0℃、到達温度における保持時間を0〜30時間として
焼成する。なお、場合によっては炭化操作を省略しても
よい。
【0038】このようにして得られた難黒鉛化性炭素材
料は、粉砕、分級されて負極活物質となる。なお、この
粉砕は、炭化、か焼、高温熱処理の前後或いは昇温過程
の間等のうち何れで行ってもよい。
【0039】黒鉛材料としては、天然黒鉛、有機材料を
炭素化した後に高温処理された人造黒鉛が挙げられる。
【0040】人造黒鉛は、石炭やピッチ等の有機化合物
を出発原料として作製される。ピッチとしては、コール
タール、エチレンボトム油、原油等の高温熱分解で得ら
れるタール類、アスファルトなどより蒸留(例えば、真
空蒸留、常圧蒸留、スチーム蒸留である。)、熱重縮
合、抽出、化学重縮合等の操作によって得られるもの
や、木材乾留時に生成するピッチ等もある。なお、ピッ
チとなる出発原料としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
ビニルアセテート、ポリビニルブチラート、3,5−ジ
メチルフェノール樹脂等が挙げられる。
【0041】また、ナフタレン、フェナントレン、アン
トラセン、トリフェニレン、ピレン、ペリレン、ペンタ
フェン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素化合物及びそ
の他の誘導体(例えばこれらのカルボン酸、カルボン酸
無水物、カルボン酸イミド等)或いは混合物、アセナフ
チレン、インドール、イソインドール、キノリン、イソ
キノリン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、
アクリジン、フェナジン、フェナントリジン等の縮合複
素環化合物及びその他の誘導体等が挙げられる。
【0042】人造黒鉛を作製する場合には、先ず、上述
した有機材料を窒素等の不活性ガス気流中、300〜7
00℃で炭化した後、不活性ガス気流中、昇温速度を毎
分1〜100℃、到達温度を900〜1500℃、到達
温度における保持時間を0〜30時間としてか焼する。
(なお、このプロセスまで経たものが、易黒鉛化性炭素
材料である。)次に、2000℃以上、より好ましくは
2500℃以上で熱処理する。なお、場合によっては炭
化やか焼操作を省略してもよい。
【0043】このようにして得られた人造黒鉛は、粉
砕、分級されて負極活物質となる。なお、この粉砕は、
炭化、か焼、或いは昇温過程の間等のうち何れで行って
もよい。最終的には、粉末状態で黒鉛化のための熱処理
が行われる。
【0044】黒鉛材料の真密度は2.1g/cm3以上
であることが好ましく、2.18g/cm3以上である
ことがより好ましい。このような真密度を得るには、X
線回折法で得られる(002)面間隔は0.340nm
未満、より好ましくは0.335nm以上、0.337
nm以下の範囲であり、(002)面のC軸結晶子厚み
は14.0nm以上であることが必要である。
【0045】また、電池のサイクル経過に伴う容量劣化
を改善し、電池のサイクル寿命を長寿命化するために
は、黒鉛材料の嵩密度、形状パラメータXの平均値(平
均形状パラメータXave)及び比表面積が重要である。
【0046】すなわち、黒鉛材料は、JISK−146
9に記載される方法により測定された嵩密度が0.4g
/cm3以上であることが好ましく、0.5g/cm3
上であることがより好ましく、0.6g/cm3以上で
あることがより好ましい。嵩密度が0.4g/cm3
上である黒鉛材料を含有する負極4は、負極活物質層か
ら負極材料が剥がれ落ちることがなく、電極構造が良好
である。従って、この負極4を有する非水電解質電池
は、電池のサイクル寿命が延長する。
【0047】また、さらに長いサイクル寿命を得るに
は、嵩密度が上記範囲であると共に、次式で示される形
状パラメータXの平均値が125以下である黒鉛材料を
用いることが好ましい。 X=(W/T)×(L/T) X:形状パラメータ T:粉末の最も厚さの薄い部分の厚み L:粉末の長軸方向の長さ W:粉末の長軸と直交する方向の長さ 形状パラメータとは、扁平な円柱状或いは直方体状であ
る粉末状の黒鉛材料において、この黒鉛材料の最も厚さ
の薄い部分の厚みをT、長軸方向の長さL、長軸と直交
する方向の長さをWとしたとき、LとWそれぞれをTで
除した値の積Xである。黒鉛材料は、形状パラメータX
が小さいほど底面積に対する高さが高く、扁平度が小さ
い粉末であると言える。
【0048】嵩密度が上述の範囲内であって、且つこの
平均形状パラメータXaveが125以下である黒鉛材料
を用いて構成された負極4は、電極構造が良好であり、
より長いサイクル寿命が得られる。なお、平均形状パラ
メータXaveは、2以上、115以下の範囲であること
がより好ましく、2以上、100以下の範囲であること
がより好ましい。
【0049】また、黒鉛材料は、嵩密度及び平均形状パ
ラメータXaveが上記範囲であり、且つ窒素吸着ブルナ
ウワー・エメット・テラー法により求められる比表面積
が9m2/g以下であることが好ましく、7m2/g以下
であることがより好ましく、5m2/g以下であること
が最も好ましい。これは黒鉛粒子に付着したサブミクロ
ンの微粒子が嵩密度の低下に影響していると考えられ、
微粒子が付着した場合に比表面積が増加することから、
同様の粒度であっても比表面積の小さい黒鉛材料を用い
た方が微粒子の影響が無く、高い嵩密度が得られる。そ
の結果、このような黒鉛材料を負極4に含有する非水電
解質電池は、サイクル特性が向上する。
【0050】また、黒鉛材料は、レーザ回折法により求
められる粒度分布において、累積10%粒径は3μm以
上であり、累積50%粒径は10μm以上であり、累積
90%粒径は70μm以下であることが好ましい。特
に、累積90%粒径が60μm以下である場合、非水電
解質電池としては初期不良が大きく低減される。
【0051】粒度分布に幅を持たせることで、黒鉛材料
を効率的に電極へ充填することが可能となる。また、黒
鉛材料の粒度分布は正規分布に近いことが好ましい。粒
径の小さな粒子の分布数が多い場合、過充電等の異常事
態に発熱する発熱温度が高くなる虞がある。一方、粒径
の大きな粒子の分布数が多い場合、初期充電池に内部シ
ョート等の不良が生じる虞がある。これは、充電に伴い
負極4を構成する黒鉛層間にリチウムイオンが挿入され
ると、この黒鉛の結晶子が約10%膨張するので、負極
4が正極2やセパレータ5を圧迫する可能性があるため
である。
【0052】従って、粒径の大きい粒子から小さい粒子
までバランスよく配合された粒度分布を有する黒鉛材料
を用いることにより、より高い信頼性を有する電池実現
される。
【0053】また、黒鉛粒子の破壊強度の平均値は6k
gf/mm2以上であることが好ましい。一般に、結晶
性が高い黒鉛材料はa軸方向に黒鉛六角網面が発達して
おり、その積み重なりによってc軸の結晶子が成り立っ
ている。しかし、炭素六角面同士の結合はファンデルワ
ールス力という弱い結合であるため、応力に対して変形
しやすい。そのため、黒鉛材料を圧縮成形して電極に充
填する際に、低温で焼成された炭素質材料よりも潰れや
すく、空孔を確保することが難しい。電極中は、空孔に
非水電解液を保持するので、空孔が多く存在するほど非
水電解液も十分に存在し、放電時におけるイオン拡散が
良好となる。
【0054】言い換えると、黒鉛粒子の破壊強度の平均
値は6kgf/mm2以上であることにより、電極は空
孔を十分に確保することができ、非水電解液を十分に保
持することができる。従って、非水電解質電池として
は、電極中でのイオン拡散が良好となるので、負荷特性
が向上する。
【0055】また、負極活物質として、炭素材料成型体
を熱処理して黒鉛化した黒鉛化成型体を粉砕、分級して
用いることが好ましい。この黒鉛化成型体は、上述した
黒鉛材料と比較すると嵩密度がより高く、破壊強度がよ
り高い。
【0056】黒鉛化成型体は、フィラーとなるコークス
と、成型剤或いは焼結剤としてのバインダーピッチとを
混合してバインダーピッチを炭素化した後、ピッチを含
浸して炭素化し、さらに黒鉛化されて得られる。また、
フィラー自身に成形性、焼結性を付与した原料を用い、
同様の黒鉛化成型体を得ることが可能である。
【0057】また、フィラーとなるコークスとバインダ
ーピッチとからなるため、黒鉛化後に多結晶対となり、
且つ原料に硫黄や窒素といった元素を含み熱処理時にガ
スとなって発生するため、その通り道としてのミクロな
空孔を含み、負極材料としてのリチウム吸蔵/放出反応
が進行しやすい。さらに、工業的に処理効率が高いとい
う利点もある。
【0058】易黒鉛化性炭素材料は、上述のように人造
黒鉛と同様の出発原料から作製される。石炭やピッチ
は、炭素化の途中、最高400℃程度において液状とし
て存在し、その温度で保持することで芳香族環同士が縮
合して多環化し、積層配向した状態となる。その後、5
00℃以上の温度になると、固体の炭素前駆体、即ちセ
ミコークスを形成する。このような過程は、易黒鉛化炭
素の典型的な生成過程であり、液相炭化過程と呼ぶ。
【0059】非結晶質金属酸化物としては、遷移金属を
含む酸化物が好適であり、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸
化モリブデン、酸化タングステン、酸化チタン、酸化ス
ズ、酸化硅素等を主体とする結晶化合物或いは非晶質化
合物が挙げられる。特に、充放電電位が金属リチウムに
近い化合物が好ましい。
【0060】非水電解液は、電解質塩を非水溶媒に溶解
して調製される液状の非水電解質である。そして、この
非水電解液には、チオール、チオフェン、チオアニソー
ル、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スルホン及
びこれらの誘導体のうち少なくとも1種が添加されてい
る。
【0061】この非水電解液二次電池では、充放電反応
に際し、非水電解質に添加されている上記有機化合物か
らなる被膜が負極4表面上に形成され、この被膜によ
り、負極4と非水電解質との間に生じる不可逆反応が防
止される。したがって、非水電解液二次電池は、サイク
ル経過に伴う容量劣化が大幅に抑制され、サイクル寿命
が長いものとなる。
【0062】特に、上述したチオール、チオフェン、チ
オアニソール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族
スルホン及びこれらの誘導体のうち少なくとも1種の添
加量は、0.05重量%以上、10重量%以下の範囲で
あることが好ましい。
【0063】上記有機化合物の添加量が0.05重量%
未満である場合、所望の厚みを有する皮膜が形成されな
い虞がある。一方、上記有機化合物の添加量が10重量
%を越える場合、負極4表面上に形成される被膜の厚み
が厚くなりすぎて、充放電反応に際し、負極4における
リチウムイオンの吸蔵/放出反応を妨げる虞がある。
【0064】従って、チオール、チオフェン、チオアニ
ソール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スルホ
ン及びこれらの誘導体のうち少なくとも1種の添加量
を、0.05重量%以上、10重量%以下の範囲とする
ことで、非水電解質電池は、負極4と非水電解質との間
に生じる不可逆反応が確実に防止される。
【0065】ここで、チオールとしては、例えばメタン
チオール、エタンチオール等の脂肪族チオール、チオフ
ェノール、4−フルオロチオフェノール、2−クロロチ
オフェノール、4−t−ブチル−チオフェノール、4−
t−ブチル−1,2−ベンゼンチオール等の芳香族チオ
ール等、及びこれらの誘導体が挙げられる。
【0066】チオフェンとしては、チオフェン以外に
も、例えば2−アセチルチオフェン、3−アセチルチオ
フェン、2,5−ジアセチルチオフェン、2−チオフェ
ンカルボニルクロライド、2−メトキシカルボニルチオ
フェン、2,5−ビスメトキシカルボニルチオフェン
等、及びこれらの誘導体が挙げられる。
【0067】チオアニソールとしては、チオアニソール
以外にも、例えば4−メチルチオベンゾニトリル、4−
メチルチオアセトフェノン、2−メチルチオベンズアル
デヒド、2−クロロチオアニソール、4−ブロモチオア
ニソール等、及びこれらの誘導体が挙げられる。
【0068】チアゾールとしては、チアゾール以外に
も、例えば1,2−ベンズイソチアゾール等、及びこれ
らの誘導体が挙げられる。
【0069】チオ酢酸エステルとしては、例えばチオ酢
酸メチル、チオ酢酸エチル、チオ酢酸フェニル、フルオ
ロメチルチオ酢酸メチル、ジフルオロメチルチオ酢酸メ
チル、ジフルオロメチルチオ酢酸エチル等、及びこれら
の誘導体が挙げられる。
【0070】芳香族スルホンとしては、例えばメチルフ
ェニルスルホン、4−メチルスルホニルアセトフェノ
ン、トリブロモメチルフェニルスルホン等、及びこれら
の誘導体が挙げられる。
【0071】非水溶媒は、電解質塩の溶解能力の高い高
誘電率溶媒を主溶媒とし、電解質イオンの輸送能力の高
い低粘度溶媒を添加した溶液である。
【0072】高誘電率溶媒としては、プロピレンカーボ
ネート(以下、PCと称する。)、エチレンカーボネー
ト(以下、ECと称する。)、ブチレンカーボネート
(以下、BCと称する。)、ビニレンカーボネート(以
下、VCと称する。)、スルホラン類、ブチロラクトン
類、バレロラクトン類等があげられる。低粘度溶媒とし
ては、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート
(以下、DMCと称する。)、メチルエチルカーボネー
ト、メチルプロピルカーボネート等の対称或いは非対称
の鎖状炭酸エステルや、プロピオン酸メチル、プロピオ
ン酸エチル等のカルボン酸エステルや、リン酸トリメチ
ル、リン酸トリエチル等のリン酸エステルが挙げられ
る。これらの非水溶媒は、1種類を単独で用いても良い
し、2種類以上を混合して用いても良い。
【0073】なお、非水溶媒の主溶媒としてPCと負極
活物質として黒鉛類と組み合わせて使用した場合、PC
は黒鉛類より分解される虞があり、非水電解液二次電池
としては電池容量が減少する可能性がある。このため、
負極活物質として黒鉛類を用いる場合には、非水溶媒の
主溶媒として、黒鉛類により分解されにくいEC又はE
Cの水素原子をハロゲン元素で置換した構造の化合物を
用いる。
【0074】また、黒鉛類により分解されにくいEC又
はECの水素原子をハロゲン元素で置換した構造の化合
物の一部を第2成分溶媒で置換することにより、非水電
解質電池としてはより良好な特性が得られる。
【0075】この第2成分溶媒としては、PC、BC、
VC、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシ
エタン、γ−ブチロラクトン、バレロラクトン、テトラ
ヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3
−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、
スルホラン、メチルスルホラン等が挙げられる。特に、
PC、BC、VC等の炭酸エステル系溶媒を用いること
が好ましいく、その添加量は40vol%以下であるこ
とが好ましく、20vol%以下であることがより好ま
しい。
【0076】電解質塩としては、イオン伝導性を示すリ
チウム塩であれば特に限定されることはなく、例えばL
iClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、Li
B(C654、CH3SO3Li、CF3SO3Li、L
iN(CF3SO22、LiC(CF3SO23、LiC
l、LiBr、等が挙げられる。これらの電解質塩は、
1種類を単独で用いても良く、2種類以上を混合して用
いることも可能である。
【0077】以上のように構成される本発明に係る非水
電解液二次電池では、非水電解質として、チオール、チ
オフェン、チオアニソール、チアゾール、チオ酢酸エス
テル、芳香族スルホン及びこれらの誘導体のうち少なく
とも1種が添加されている液状の非水電解質、いわゆる
非水電解液を用いている。この非水電解液二次電池で
は、非水電解質に添加されている上記有機化合物からな
る被膜が負極4表面上に形成されるので、負極4と非水
電解質との間に生じる不可逆反応が防止されている。し
たがって、この非水電解液二次電池は、サイクル経過に
伴う容量劣化が大幅に抑制され、サイクル寿命が長い。
【0078】なお、本発明を適用した非水電解質二次電
池の形状は、角形、積層型、カード型等の何れであって
もよい。
【0079】上述では液状の非水電解質を用いた非水電
解液電池を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定
されず、上記非水電解液をゲル化剤によりゲル化したゲ
ル電解質や、高分子マトリックス中に電解質塩を溶解も
しくは混合させた高分子固体電解質、上記非水電解液を
高分子マトリックス中に保持させたポリマーゲル電解質
を用いた非水電解質電池としてもよい。
【0080】非水電解質として、ゲル化電解質やポリマ
ーゲル電解質を用いる場合、ゲル化するゲル化剤や非水
電解液を保持させる高分子材料としては、ポリフッ化ビ
ニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレ
ンとのコポリマ、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリ
オレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイ
ミド、ポリ(メタ)アクリレート、ポリアクリロニトリ
ル等が挙げられる。
【0081】また、本発明は、二次電池に限定されず、
一次電池にも適用可能である。
【0082】
【実施例】以下、本発明について、具体的な実験結果に
基づいて説明する。 <実験1>実験1では、液状の非水電解質である非水電
解液に対して種々の有機化合物を添加し、添加した有機
化合物の種類による電池特性の違いについて検討した。
【0083】実施例1 〔負極の作製〕先ず、負極活物質として黒鉛化成型体粉
末を作製した。はじめに、フィラーとなる石炭系コーク
ス100重量部に対し、バインダとなるコールタール系
ピッチを30重量部加え、これを約100℃にて混合し
た後、プレスを用いて圧縮成型して炭素成型体の前駆体
を得た。次に、この前駆体を1000℃以下で熱処理し
て炭素成型体を得た。そして、この炭素成型体に200
℃以下で溶融させたバインダーピッチを含浸し、更に1
000℃以下で熱処理するという、ピッチ含浸/焼成工
程を数回繰り返した。更に、この炭素成型体を不活性雰
囲気中、2800℃にて熱処理することで黒鉛化成型体
を得た。そして、粉砕分級することで、黒鉛化成型体粉
末とした。
【0084】なお、この黒鉛化成型体粉末についてX線
回折測定を行った結果、(002)面の面間隔は0.3
37nmであり、(002)回折線から計算されるC軸
結晶子厚みは50.0nmであった。また、ピクノメー
タ法による真密度は2.23g/cm3であり、JIS
K−1469に記載される測定方法により求めた嵩密度
は0.83g/cm3であった。また、平均形状パラメ
ータXaveは平均粒径が31.2μmであり、ブルナウ
アーエメットテラー法による比表面積は4.4m 2/g
であった。また、レーザ回折法による粒度分布の平均粒
径は31.2μmであり、累積10%粒径が12.3μ
mであり、累積50%粒径が29.5μmであり、累積
90%粒径が53.7μmであり、黒鉛粒子の破壊強度
の平均値は7.1kgf/mm2であった。なお、嵩密
度、平均形状パラメータXaveは以下のようにして測定
した。
【0085】<嵩密度測定方法>嵩密度はJISK−1
469に記載される方法で求めた。すなわち、予め質量
を測定した容量100g/cm3のメスシリンダに、試
料粉末として黒鉛化成型体粉末を徐々に投入する。そし
て、メスシリンダ及び試料粉末全体の質量を最小目盛
0.1gで秤量し、その質量からメスシリンダの質量を
差し引くことで、投入した試料粉末の質量(M)を求め
る。次に、試料粉末が投入されたメスシリンダにコルク
栓をし、この状態のメスシリンダを、ゴム板に対して約
5cmの高さから50回落下させる。その結果、メスシ
リンダ中の試料粉末は圧縮されるので、その圧縮された
試料粉末の容積(V)を測定する。そして、下記の式に
より嵩密度(g/cm3)を算出する。 D=M/V D:嵩密度(g/cm3) M:メスシリンダ中の試料粉末の質量(g) V:50回落下後のメスシリンダ中の試料粉末の容積
(cm3
【0086】<平均形状パラメータXave>平均形状パ
ラメータXaveとは、形状パラメータXの平均値であ
り、以下のようにして求められるものである。まず、試
料粉末として黒鉛材料を走査型電子顕微鏡を用いて観察
し、粒子の粉末の長軸方向の長さが、レーザ回折法等の
粒度分布測定装置を用いて観察された平均粒径の±30
%である粉末10個を選択する。そして、選択した10
個の粉末それぞれについて、最も厚さの薄い部分の厚み
T、長軸方向の長さL、長軸と直交する方向の長さをW
を測定し、下記の式により形状パラメータXを求め、そ
の平均値を算出することで平均形状パラメータX ave
求めた。 X=(W/T)×(L/T) X:形状パラメータ T:粉末の最も厚さの薄い部分の厚み L:粉末の長軸方向の長さ W:粉末の長軸と直交する方向の長さ 次に、負極活物質として黒鉛化成型体粉末90重量部
と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン10重量部とを
混合して負極合剤を調製した後に、N−メチルピロリド
ン中に分散させて負極合剤スラリーとした。そして、負
極集電体となる厚さが10μmである帯状の銅箔の両面
に、負極合剤スラリーを均一に塗布して乾燥させ、一定
圧力で圧縮成型した後にスリットすることで、帯状の負
極を作製した。
【0087】〔正極の作製〕先ず、炭酸リチウム0.5
モルと炭酸コバルト1モルとを混合した混合物を、空気
中、900℃で5時間焼成することにより、正極活物質
としてLiCoO2を合成した。なお、得られた物質に
ついてX線回折測定を行い、測定結果がJCPDSファ
イルに登録されたLiCoO2のデータと一致している
ことを確認した。次に、LiCoO2を粉砕してLiC
oO2粉末とした。なお、LiCoO2粉末は、レーザ回
折法により測定した粒度分布の平均粒径は累積50%粒
径が15μmとなるように、粉砕された。
【0088】次に、LiCoO2粉末95重量部と炭酸
リチウム粉末5重量部とを混合して混合粉末とした。そ
して、混合粉末91重量部と、導電剤として鱗片状黒鉛
6重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3重量
部とを混合して正極合剤を調製した後に、N−メチルピ
ロリドン中に分散させて正極合剤スラリーとした。そし
て、正極集電体となる厚さが20μmである帯状のアル
ミニウム箔の両面に、この正極合剤スラリーを均一に塗
布して乾燥させ、一定圧力で圧縮成型した後にスリット
することで、帯状の正極を作製した。
【0089】〔非水電解液の調製〕まず、ECとDMC
との等容量混合溶媒に、チオールとして、化1に示すチ
オフェノールを2重量%添加した。次に、LiPF6
1.5mol/lの割合で溶解させて、非水電解液を調
製した。
【0090】
【化1】
【0091】〔非水電解質二次電池の作製〕上述のよう
にして作製した帯状の負極と帯状の正極とを、厚さが2
5μmであり微孔性ポリプロピレンフィルムからなるセ
パレータを介して、負極、セパレータ、正極、セパレー
タの順に積層した後に多数回巻き回すことで、外径18
mmである渦巻型の電極体を作製した。
【0092】次に、この電極体を、ニッケルメッキを施
した鉄製の電池缶に収納した。そして、電極体上下両面
に絶縁板を配設し、ニッケル製の負極リードを負極集電
体から導出して電池缶に溶接した。なお、電池缶は負極
と導通をもつこととなり、非水電解液二次電池の外部負
極となる。また、アルミニウム製の正極リードを正極集
電体から導出し、電池内圧に応じて電流を遮断する電流
遮断用薄板を介して電池蓋に溶接した。なお、電池蓋は
正極と導通をもつこととなり、非水電解液二次電池の外
部正極となる。
【0093】そして、電池缶の中に上述のようにして調
製した非水電解液を注入した後に、アスファルトを塗布
した封口ガスケットを介して電池缶をかしめることによ
り電池蓋を固定する。
【0094】なお、非水電解液二次電池においては、負
極リードおよび正極リードに接続するセンターピンが設
けられているとともに、電池内部の圧力が所定値よりも
高くなったときに内部の気体を抜くための安全弁装置及
び電池内部の温度上昇を防止するためのPTC素子が設
けられている。
【0095】以上のようにして、直径が18mm、高さ
が65mmである円筒型の非水電解液二次電池を作製し
た。
【0096】実施例2 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、芳香族チオールと
して化2に示す4−t−ブチル−1,2−ベンゼンチオ
ールを2重量%添加し、LiPF6を1.5mol/l
の割合で溶解させて調製した非水電解液を用いること以
外は実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製し
た。
【0097】
【化2】
【0098】実施例3 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、芳香族スルホンと
して化3に示す4−メチルスルホニルアセトフェノンを
2重量%添加し、LiPF6を1.5mol/lの割合
で溶解させて調製した非水電解液を用いること以外は実
施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0099】
【化3】
【0100】実施例4 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、チオ酢酸エステル
としてジフルオロメチルチオ酢酸エチルを2重量%添加
し、LiPF6を1.5mol/lの割合で溶解させて
調製した非水電解液を用いること以外は実施例1と同様
にして非水電解液二次電池を作製した。
【0101】実施例5 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、チオ酢酸エステル
としてチオ酢酸フェニルを2重量%添加し、LiPF6
を1.5mol/lの割合で溶解させて調製した非水電
解液を用いること以外は実施例1と同様にして非水電解
液二次電池を作製した。
【0102】実施例6 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、チオフェンとして
化4に示す2−メトキシカルボニルチオフェンを2重量
%添加し、LiPF6を1.5mol/lの割合で溶解
させて調製した非水電解液を用いること以外は実施例1
と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0103】
【化4】
【0104】実施例7 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、チアゾールとして
化5に示す1,2−ベンズイソチアゾールを2重量%添
加し、LiPF6を1.5mol/lの割合で溶解させ
て調製した非水電解液を用いること以外は実施例1と同
様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0105】
【化5】
【0106】実施例8 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、チオアニソールと
して化6に示す4−メチルチオアセトフェノンを2重量
%添加し、LiPF6を1.5mol/lの割合で溶解
させて調製した非水電解液を用いること以外は実施例1
と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0107】
【化6】
【0108】比較例1 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、LiPF6を1.
5mol/lの割合で溶解し、それ以外には何も添加せ
ずに調製した非水電解液を用いること以外は実施例1と
同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0109】比較例2 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、ジエチルスルホン
を2重量%添加し、LiPF6を1.5mol/lの割
合で溶解させて調製した非水電解液を用いること以外は
実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0110】比較例3 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、エチルメチルスル
ホンを2重量%添加し、LiPF6を1.5mol/l
の割合で溶解させて調製した非水電解液を用いること以
外は実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製し
た。
【0111】比較例4 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、エチレングリコー
ルサルファイトを2重量%添加し、LiPF6を1.5
mol/lの割合で溶解させて調製した非水電解液を用
いること以外は実施例1と同様にして非水電解液二次電
池を作製した。
【0112】比較例5 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、メチルフェニルサ
ルファイトを2重量%添加し、LiPF6を1.5mo
l/lの割合で溶解させて調製した非水電解液を用いる
こと以外は実施例1と同様にして非水電解液二次電池を
作製した。
【0113】比較例6 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、1,3−プロパン
スルトンを2重量%添加し、LiPF6を1.5mol
/lの割合で溶解させて調製した非水電解液を用いるこ
と以外は実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作
製した。
【0114】比較例7 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、スルフォランを2
重量%添加し、LiPF6を1.5mol/lの割合で
溶解させて調製した非水電解液を用いること以外は実施
例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0115】比較例8 ECとDMCとの等容量混合溶媒に、3−メチルスルフ
ォレンを2重量%添加し、LiPF6を1.5mol/
lの割合で溶解させて調製した非水電解液を用いること
以外は実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製
した。
【0116】以上のようにして作製した実施例1〜実施
例8及び比較例1〜比較例8の非水電解液二次電池に対
して、先ず、充電電流を1.0Aとして、終止電圧が
4.2Vまで定電流充電をし、4.2Vに到達した後は
定電圧充電を行った。次に、放電電流を1.0Aとし、
終止電圧を3.0Vとして定電流放電を行い、初期容量
を測定した。そして、このような充放電条件のもとで充
放電サイクルを繰り返し行って200サイクル目の放電
容量を測定し、初期容量に対する200サイクル目の容
量の比である容量維持率を求めた。
【0117】電池の初期容量及び容量維持率の測定結果
を、非水電解液に添加した有機化合物名とあわせて表1
に示す。
【0118】
【表1】
【0119】表1より明らかなように、液状の非水電解
質である非水電解液に、チオール、チオフェン、チオア
ニソール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スル
ホン及びこれらの誘導体のうち少なくとも1種が添加さ
れている実施例1〜実施例8の非水電解液二次電池は、
初期容量が何れも高く、1800mAhを越える高容量
を有しており、容量維持率が何れの電池も90%前後と
向上していることがわかった。
【0120】これに対して、チオール、チオフェン、チ
オアニソール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族
スルホン及びこれらの誘導体を何れも含有しない比較例
1は、初期容量が非常に小さく、容量維持率も悪いこと
がわかった。
【0121】また、チオール、チオフェン、チオアニソ
ール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スルホン
及びこれらの誘導体と同様に硫黄を含有するが、これら
の有機化合物とは異なる有機化合物を含有する比較例2
〜比較例8の非水電解質二次電池は、初期容量が174
0mAh以下と小さく、また容量維持率は80%未満と
低いことがわかった。
【0122】従って、非水電界液二次電池においては、
チオール、チオフェン、チオアニソール、チアゾール、
チオ酢酸エステル、芳香族スルホン及びこれらの誘導体
のうち少なくとも1種が添加されていることにより、サ
イクル経過に伴う容量劣化が大幅に抑制され、サイクル
寿命が長寿命化することがわかった。
【0123】<実験2>実験2では、非水電解液に添加
するチオフェンの添加量を変化させて、非水電解液二次
電池の初期容量及び容量維持率の違いについて検討し
た。
【0124】実施例9 2−メトキシカルボニルチオフェンの添加量を、0.0
3重量%とすること以外は実施例6と同様にして非水電
解液二次電池を作製した。
【0125】実施例10 2−メトキシカルボニルチオフェンの添加量を、0.0
5重量%とすること以外は実施例6と同様にして非水電
解液二次電池を作製した。
【0126】実施例11 2−メトキシカルボニルチオフェンの添加量を、10重
量%とすること以外は実施例6と同様にして非水電解液
二次電池を作製した。
【0127】実施例12 2−メトキシカルボニルチオフェンの添加量を、12重
量%とすること以外は実施例6と同様にして非水電解液
二次電池を作製した。
【0128】以上のようにして作製した実施例9〜実施
例12の非水電解液二次電池に対して、上述した方法と
同様にして初期容量及び容量維持率を求めた。この初期
容量及び容量維持率の測定結果を、2−メトキシカルボ
ニルチオフェンの添加量とあわせて表2に示す。
【0129】
【表2】
【0130】ここで、実施例9と実施例10とを比較す
ると、2−メトキシカルボニルチオフェンの添加量が
0.05重量%である実施例10は、添加量が0.05
重量未満である実施例9よりも、初期容量がより高く、
容量維持率が高いことがわかった。また、実施例11と
実施例12とを比較すると、2−メトキシカルボニルチ
オフェンの添加量が10重量%である実施例11は、添
加量が10を越える実施例12よりも、初期容量がより
高く、容量維持率が高いことがわかった。
【0131】従って、チオフェンの添加量を0.05重
量%以上、10重量%以下の範囲とすることにより、非
水電解液二次電池は、サイクル経過に伴う容量劣化が確
実に抑制され、サイクル寿命がより延命することがわか
った。また、チオフェンに限らず、チオール、チオアニ
ソール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スルホ
ン及びこれらの誘導体のうち少なくとも1種の添加量を
0.05重量%以上、10重量%以下の範囲とすること
により、非水電解液二次電池は、サイクル経過に伴う容
量劣化が確実に抑制され、サイクル寿命がより長くなる
といえる。
【0132】<実験3>実験3では、リチウムと合金を
形成可能な金属の合金化合物を含有する負極を用い、非
水電解液に対する芳香族スルホンの添加の有無による電
池特性の違いを評価した。
【0133】実施例13 負極を作製する際に、実施例1で作製した黒鉛化成型体
粉末:45重量部と、リチウムと合金を形成可能な金属
の合金化合物であるMg2Si:45重量部と、結着剤
としてポリフッ化ビニリデン:10重量部とを混合して
負極合剤を調製したこと以外は実施例3と同様にして、
4−メチルスルホニルアセトフェノンを含有する非水電
解液を用いた非水電解液二次電池を作製した。
【0134】比較例9 実施例13と同様にして負極合剤を調製したこと以外は
比較例1と同様にして、4−メチルスルホニルアセトフ
ェノン等の有機硫黄化合物を全く含有しない非水電解液
を用いた非水電解液二次電池を作製した。
【0135】以上のようにして作製した実施例13およ
び比較例9の非水電解液二次電池に対して、上述した方
法と同様にして初期容量及び容量維持率を求めた。この
初期容量及び容量維持率の測定結果を、2−メトキシカ
ルボニルチオフェンの添加量とあわせて表3に示す。
【0136】
【表3】
【0137】表3より、液状の非水電解質である非水電
解液に芳香族スルホンが添加されている実施例13の非
水電解液二次電池は、初期容量が非常に高く、優れた容
量維持率を達成していることがわかった。
【0138】これに対して、チオール、チオフェン、チ
オアニソール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族
スルホン及びこれらの誘導体を何れも含有しない比較例
9は、初期容量が非常に小さく、容量維持率も悪いこと
がわかった。
【0139】従って、非水電界液二次電池が、負極活物
質としてリチウムと合金を形成可能な金属の合金化合物
を含有している場合であっても、非水電解液にチオー
ル、チオフェン、チオアニソール、チアゾール、チオ酢
酸エステル、芳香族スルホン及びこれらの誘導体のうち
少なくとも1種が添加されていれば、同様の効果が得ら
れることがわかった。
【0140】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る非水電解質電池は、非水電解質に、チオール、
チオフェン、チオアニソール、チアゾール、チオ酢酸エ
ステル、芳香族スルホン及びこれらの誘導体のうち少な
くとも1種が添加されているので、サイクル経過に伴う
容量劣化が大幅に抑制され、サイクル寿命が長い。従っ
て、本発明は非水電解質二次電池の実用性の向上に大き
く貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非水電解液二次電池の断面図である。
【符号の説明】 1 正極集電体、2 正極、3 負極集電体、4 負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小丸 篤雄 福島県安達郡本宮町字樋ノ口2番地 ソニ ー福島株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK03 AL06 AL07 AL12 AM02 AM03 DJ09 EJ11 HJ01 5H050 AA07 BA16 BA17 CA07 CA08 CA09 CB07 CB08 CB12 DA13 EA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質を有する正極と、リチウムの
    吸蔵/放出が可能である負極活物質を含有する負極と、
    非水電解質とを備える非水電解質電池において、 上記非水電解質に、チオール、チオフェン、チオアニソ
    ール、チアゾール、チオ酢酸エステル、芳香族スルホン
    及びこれらの誘導体のうち少なくとも1種が添加されて
    いることを特徴とする非水電解質電池。
  2. 【請求項2】 上記非水電解質に添加されている上記チ
    オール、チオフェン、チオアニソール、チアゾール、チ
    オ酢酸エステル、芳香族スルホン及びこれらの誘導体の
    うち少なくとも1種の添加量が、0.05重量%以上、
    10重量%以下の範囲であることを特徴とする請求項1
    記載の非水電解質電池。
  3. 【請求項3】 上記リチウムの吸蔵/放出が可能である
    負極活物質として、炭素材料を用いることを特徴とする
    請求項1記載の非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 上記リチウムの吸蔵/放出が可能である
    負極活物質として、リチウムと合金を形成可能な金属ま
    たは当該金属の合金化合物を用いることを特徴とする請
    求項1記載の非水電解質電池。
  5. 【請求項5】 上記リチウムの吸蔵/放出が可能である
    負極活物質として、リチウムと合金を形成可能な金属ま
    たは当該金属の合金化合物と、炭素材料との混合体を用
    いることを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  6. 【請求項6】 上記炭素材料は、黒鉛材料であることを
    特徴とする請求項3記載の非水電解質電池。
  7. 【請求項7】 上記炭素材料は、難黒鉛化性炭素材料で
    あることを特徴とする請求項3記載の非水電解質電池。
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