JP2001148241A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JP2001148241A
JP2001148241A JP33049299A JP33049299A JP2001148241A JP 2001148241 A JP2001148241 A JP 2001148241A JP 33049299 A JP33049299 A JP 33049299A JP 33049299 A JP33049299 A JP 33049299A JP 2001148241 A JP2001148241 A JP 2001148241A
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JP
Japan
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negative electrode
aqueous electrolyte
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battery
active material
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JP33049299A
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English (en)
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Yusuke Fujishige
祐介 藤重
Tokuo Komaru
篤雄 小丸
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負極活物質の物性値を規定することにより、
負極活物質の電極充填性が高く、高エネルギー密度であ
り、且つサイクル寿命が長く、高い信頼性を有する。 【解決手段】 正極活物質を含有する正極と、負極活物
質として炭素材料を含有する負極と、非水電解質とを備
え、上記炭素材料は、圧縮度が35%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負極活物質として
炭素材料を用いた非水電解質電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の目覚ましい進歩は、電
子機器の小型化、軽量化を次々に実現させている。それ
に伴い、ポータブル用電源としての電池に対しても、ま
すます小型、軽量、且つ高エネルギー密度であることが
要求されている。また、携帯電話、PHS等の頻繁に充
放電を繰り返す電子機器のために、高エネルギー密度か
つサイクル特性の良い電池の開発が要望されている。こ
のような二次電池として、正極にリチウムと遷移金属と
の複合酸化物を用い、負極に炭素材料を用いた非水電解
液二次電池の研究開発が行われている。
【0003】上記非水電解液二次電池の負極活物質とし
て使用しうる炭素材料は各種挙げられるが、初めに負極
活物質として実用化されたものは、コークスやガラス状
炭素等の難黒鉛化性炭素材料、すなわち有機材料を比較
的低温で熱処理することによって得られる結晶性の低い
炭素材料である。これら難黒鉛化性炭素材料で構成され
た負極とプロピレンカーボネートとを主溶媒とする電解
液を用いた非水電解液二次電池が実用化されている。
【0004】さらに、最近では、結晶構造が発達した黒
鉛類も負極活物質として使用できるようになっている。
黒鉛類の場合、プロピレンカーボネートを主溶媒とする
と、これを分解し、このことが負極活物質とする上で障
害となっていたが、安定性の高いエチレンカーボネート
を主溶媒とすることで、このような問題が解消され、負
極活物質としての使用が可能になる。
【0005】さらに、黒鉛類のなかでも天然黒鉛類は、
人造黒鉛類に比べて結晶性が高く、充填性も高い。従っ
て、これによって負極を構成すれば、充填性の高い電極
が得られ、電池のエネルギー密度が高められることにな
る。このことから、天然黒鉛類は、負極活物質として期
待の大きな材料であるといえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一口に炭素
材料と言っても、その生成過程によって物性が異なり、
負極としての特性も異なってくる。
【0007】工業製品として信頼性の高い非水二次電池
を得るためには、当然特性の一定な炭素材料を選別しな
ければならない。このために選別に用いる物性値につい
て各種検討がなされている。粒子径や粒度分布、比表面
積も特性に優れた材料を選別する上で有効な物性値であ
る。
【0008】しかしながら、上記物性値のみによって選
別した炭素材料を負極に用いると、極端にサイクル寿命
が短くなることがあり、さらなる物性の検討が望まれて
いる。 本発明は上述したような従来の実情に鑑みて提
案されたものであり、負極活物質の物性値を規定するこ
とにより、負極活物質の電極充填性が高く、高エネルギ
ー密度であり、且つサイクル寿命が長く、高い信頼性を
有する非水電解質電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非水電解質
電池は、正極活物質を含有する正極と、負極活物質とし
て炭素材料を含有する負極と、非水電解質とを備え、上
記炭素材料は、圧縮度が35%以下であることを特徴と
する。
【0010】上述したような構成の本発明に係る非水電
解質電池では、圧縮度が35%以下の炭素材料を負極活
物質として用いているので、負極活物質の電極充填性が
高くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0012】図1は、本発明に係る非水電解液電池の一
構成例を示す縦断面図である。この非水電解液電池1
は、フィルム状の正極2と、フィルム状の負極3とが、
セパレータ4を介して密着状態で巻回された巻層体が、
電池缶5の内部に装填されてなる。
【0013】上記正極2は、正極活物質と結着剤とを含
有する正極合剤を集電体上に塗布、乾燥することにより
作製される。集電体には例えばアルミニウム箔等の金属
箔が用いられる。また、上記正極合剤の結着剤として
は、通常リチウムイオン電池の正極合剤に用いられてい
る公知の結着剤を用いることができるほか、上記正極合
剤に公知の添加剤等を添加することができる。
【0014】正極活物質は、十分な量のLiを含んでい
ることが好ましく、例えば一般式Lixyz(但し、
MはCo,Ni,Mn,Fe,Al,Tiの少なくとも
一種を表す。また、x≧1、y≧1、z≧2である。)
で表されるリチウム−遷移金属複合酸化物やLiを含ん
だ層間化合物等が好適である。
【0015】特に、高容量を達成するためには、正極
は、定常状態(例えば5回程度充放電を繰り返した後)
で、負極活物質1g当たり300mAh以上の充放電容
量相当分のLiを含むことが必要であり、350mAh
以上の充放電容量相当分のLiを含むことがより好まし
い。
【0016】なお、Liは必ずしも正極からすべて供給
される必要はなく、要は電池系内に負極活物質1g当た
り250mAh以上の充放電容量相当分のLiが存在す
ればよい。なお、この電池系内のLi量は、電池の充放
電容量を測定することによって判断することとする。
【0017】負極3は、負極活物質と結着剤とを含有す
る負極合剤を、負極集電体上に塗布、乾燥することによ
り作製される。上記負極集電体には、例えば銅箔等の金
属箔が用いられる。また、上記負極合剤の結着剤として
は、通常リチウムイオン電池の負極合剤に用いられてい
る公知の結着剤を用いることができるほか、上記負極合
剤に公知の添加剤等を添加することができる。
【0018】ここで、本発明の非水電解液電池1は、負
極活物質として、圧縮度を35%以下に規定した炭素材
料を用いている。圧縮度が35%以下であり、さらに後
述するようにタップ密度が0.8のg/cm3以上の炭
素材料を負極活物質として用いることで、負極活物質の
電極充填性を高くすることができる。その結果、非水電
解液電池1は、高エネルギー密度であり、且つサイクル
寿命が長く、高い信頼性を有するものとなる。
【0019】以下、本発明で負極活物質として用いられ
る炭素材料について説明する。
【0020】まず、本発明でいう、圧縮度はつぎの式で
求められる。
【0021】 圧縮度(%)={(P−A)/P}×100 (1) ここで、Pはタップ密度であり、Aはかさ密度である。
タップ密度はJISK−1469に記載されるタッピン
グ法(タップ回数1000回)に準じて測定される。ま
た、かさ密度はJIS K−2151に記載される自然
堆積法に準じて測定される。
【0022】通常は、炭素材料で負極を構成する場合、
この炭素材料の粉末とバインダーとを混合した負極合剤
を有機溶媒に分散させてスラリーとし、これを集電体に
塗布、乾燥、圧縮することで負極が得られる。
【0023】本発明で規定する圧縮度は、電極活物質の
充填しやすさを表す指標である。これが小さいほど電極
合剤塗布時に容易に電極活物質粒子が充填され、その後
圧縮プレス成型した際の粒子の変形、割れが少なくな
る。このため電極活物質粒子の破壊によるサイクル特性
の低下が抑制される。
【0024】本発明では、圧縮度を35%以下に規定し
た炭素材料を負極活物質に用いることでサイクル特性の
向上を図ることができるが、より高い効果を得るために
は、圧縮度が25%以下が好ましく、20%以下がさら
に好ましい。
【0025】さらに、本発明では、負極活物質としてタ
ップ密度が0.8g/cm3以上に規定した炭素材料を
用いることが好ましい。本発明で規定するタップ密度
は、電極活物質の充填能力を表す指標である。これが大
きいほど、圧縮プレス成型時の電極密度が大きくなる。
このため、高エネルギー密度の電池が得られる。
【0026】本発明では、タップ密度を0.8g/cm
3以上に規定した炭素材料を負極活物質に用いることで
エネルギー密度を向上させることができるが、より高い
効果を得るためには、タップ密度は1.2g/cm3
上が好ましく、1.4g/cm3以上がさらに好まし
い。
【0027】タップ密度はJIS K−1469に記載
されるタッピング法(タップ回数1000回)に準じて
測定される。
【0028】上述したような、圧縮度が35%以下の炭
素材料としては、天然黒鉛や人造黒鉛の黒鉛材料、難黒
鉛化性炭素材料等が使用できる。
【0029】まず、難黒鉛化性炭素材料としては、(0
02)面間隔が0.37nm以上、真密度が170g/
cm3未満、空気中での示差熱分析(DTA)におい
て、700℃以上に発熱ピークを有さないといった物性
パラメータを有する材料が好適である。
【0030】このような難黒鉛化性炭素材料は、有機材
料を例えば1000℃程度の比較的低温で熱処理するこ
とで得られる。
【0031】出発原料となる有機材料の代表としては、
フルフリルアルコールやフルフラールのホモポリマー、
コポリマー、あるいは他の樹脂と共重合したフラン樹脂
等が挙げられる。さらに、フェノール樹脂、アクリル樹
脂、ハロゲン化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセチレン、ポリ
(p−フェニレン)等の共役系樹脂、セルロース及びそ
の誘導体、任意の有機高分子系化合物を使用することが
できる。
【0032】また、特定のH/C原子比を有する石油ピ
ッチに、酸素を含む官能基を導入(いわゆる酸素架橋)
したものも、上記フラン樹脂と同様に、炭素化の過程
(400℃以上)で溶融せず、固相状態で最終的に難黒
鉛化性炭素材料になる。
【0033】上記石油ピッチは、コールタール、エチレ
ンボトム油、原油等の高温熱分解で得られるタール類、
アスファルトなどより蒸留(真空蒸留、常圧蒸留、スチ
ーム蒸留)、熱重縮合、抽出、化学重縮合等の操作によ
って得られる。このとき、石油ピッチのH/C原子比が
重要で、難黒鉛化性炭素とするためには、このH/C原
子比を0.6〜0.8とする必要がある。
【0034】これらの石油ピッチに、酸素架橋を形成す
るための具体的な手段は限定されないが、例えば硝酸、
混酸、硫酸、次亜塩素酸等の水溶液による湿式法、ある
いは酸化性ガス(空気、酸素)による乾式法、さらに硫
黄、硝酸アンモニウム、過硫酸アンモニア、塩化第二鉄
等の固体試薬による反応などが用いられる。
【0035】この酸素含有率は特に限定されないが、特
開平3−252053号公報に記載されるように、好ま
しくは3%以上、さらに好ましくは5%以上である。こ
の酸素含有率は、最終的に製造される炭素材料の結晶構
造に影響を与え、酸素含有率をこの範囲としたときに、
上述したような(002)面間隔を0.37nm以上、
空気気流中での示差熱分析(DTA)において700℃
以上に発熱ピークを示さないといった物性パラメータを
有するものになり、負極容量が向上する。
【0036】なお、出発原料はこれらに限定されず、他
のあらゆる有機材料、すなわち酸素架橋処理等によって
固相炭素化過程を経て難黒鉛化性炭素材料となるもので
あればいずれも使用可能である。
【0037】また、以上のような有機材料を出発原料と
する難黒鉛化性炭素材料の他、特開平3−137010
号公報に記載されるリン、酸素、炭素を主成分とする化
合物も難黒鉛化性炭素材料と同様の物性パラメータを示
し、負極活物質として好ましい。
【0038】難黒鉛化性炭素材料は、以上のような有機
材料を焼成等によって炭素化することによって得られる
が、この焼成は以下のようなプロセスで行うのが好まし
い。
【0039】すなわち、難黒鉛化性炭素材料を合成する
には、有機材料を温度300℃〜700℃で炭化した
後、昇温速度が毎分1℃〜100℃、到達温度900℃
〜1300℃、到達温度での保持時間0時間〜30時間
程度の条件で焼成を行う。なお、場合によっては、炭化
操作は省略してもよい、そして、このようにして得られ
た焼成体は、この後、粉砕、分級して負極に供される
が、この粉砕は炭化、仮焼き、高温熱処理の前後で行っ
ても昇温過程の間で行っても構わない。
【0040】つぎに、上記黒鉛材料としては、真密度が
2.1g/cm3であるのが好ましく、2.18g/c
3以上であるのがより好ましい。このような真密度を
得るには、X線回折法で測定される(002)面間隔が
好ましくは0.340nm未満、さらに好ましくは0.
335nm以上、0.337nm以下であり、(00
2)面のC軸結晶子厚みが14.0nm以上であること
が必要である。
【0041】また、黒鉛材料では、以上のような真密度
や結晶構造パラメータの他、平均形状パラメータ
ave、比表面積、粒度分布、粒子破壊強度といった特
性も重要になる。つぎに、これらの特性について説明す
る。
【0042】平均形状パラメータxaveは、以下のよう
にして求められる。
【0043】すなわち、黒鉛材料の代表的な粒子径状
は、図2又は図3の模式図で示すように扁平な円柱状あ
るいは直方体状である。この黒鉛粒子の最も厚さの薄い
部分の厚さをT、最も長さの長い長軸方向の長さをL、
奥行きに相当する長軸と直交する方向の長さをWとした
ときに、LとWそれぞれをTで除した値の積が上記形状
パラメータxである。この形状パラメータxが小さいも
のほど、底面積に対する高さが高く扁平度が小さいこと
を意味する。
【0044】x=(W/T)×(L/T) (2) このような形状パラメータxを、実際の黒鉛粉末につい
て測定するには、黒鉛粉末の形をSEM(走査型電子顕
微鏡)を用いて観察し、最も長さの長い部分の長さが平
均粒径の±30%であるような粉末を10個選択する。
そして、選択した10個の粉末それぞれについて、式
(2)から形状パラメータを計算し、その平均を算出す
る。この算出された平均値が平均形状パラメータxave
である。
【0045】この平均形状パラメータxaveは、125
以下であるのが望ましい。タップ密度が上述の範囲内で
あって、且つこのようにして求められる平均形状パラメ
ータxaveが125以下であるような扁平度の低い黒鉛
粉末を用いると、電極の構造がさらに改善され、黒鉛粉
末が剥がれ落ちにくくなる。これにより、サイクル寿命
がより一層向上することになる。なお、平均形状パラメ
ータxaveのより好ましい範囲は、2以上115以下、
さらには2以上100以下である。
【0046】つぎに、黒鉛粉末の比表面積であるが、こ
れは窒素吸着BET(Brunauer-Emmett-Teller)法によ
って求められる。上述したような規定範囲のタップ密度
及び平均形状パラメータを満たし、さらに比表面積が9
2/g以下の黒鉛粉末を用いることによって、電池の
サイクル寿命がさらに改善される。なお、比表面積の規
制が電池のサイクル寿命に効果を示すのは、この比表面
積が、黒鉛粉末への微粒子の付着を反映するからであ
る。
【0047】すなわち、黒鉛粉末にはサブミクロン程度
の微粒子が付着している場合が多く、微粒子の付着が黒
鉛材料のタップ密度を低くしているものと考えられる。
したがって、黒鉛粉末への微粒子の付着はできるだけ少
ない方が望ましい。
【0048】一方、黒鉛粉末の比表面積は、同じ粒度で
あれば、微粒子の付着が多いほど大きくなり、逆に微粒
子の付着が少ないほど小さくなる。つまり、比表面積は
微粒子の付着の程度の指標となり、この比表面積が9m
2/g以下に抑えられているということは、この微粒子
の付着が非常に少ないことを意味しており、高いタップ
密度が得られ長サイクル寿命が得られる。なお、この比
表面積は、より好ましくは7m2/g以下、さらに好ま
しくは5m2/g以下である。
【0049】黒鉛粉末の粒度は、粒度分布図(横軸:粒
径、縦軸:粒子個数)から求められる累積10%粒径、
累積50%粒径、累積90%粒径によって最適化され
る。この累積10%粒径、累積50%粒径、累積90%
粒径とは、粒度分布図において、それぞれ0μmから積
分した面積が全面積の10%、50%、90%となった
ときの粒径のことである。
【0050】このうち、累積10%粒径は3μm以上、
累積50%粒径は10μm以上、累積90%粒径は70
μm以下であるのが望ましい。これは、以下の理由から
である。
【0051】すなわち、電極充填性を考えた場合、黒鉛
粉末の粒度分布は、横軸(粒径)にある程度幅をもった
分布であり、特に正規分布となっていると高い充放電効
率が得られ、望ましい。ただし、過充電等の異常事態に
なった場合、電池に発熱が生じる可能性があり、このよ
うな場合に、小粒径の黒鉛粉末の分布嵩が大きいと、発
熱温度が高くなる傾向がある。
【0052】一方、電池の充電時には、黒鉛層間へリチ
ウムイオンが挿入されるため結晶子が約10%膨張す
る。そして、この膨張によって正極やセパレータが圧迫
され、初充電時に内部ショート等の初期不良が起こりや
すい状態になる。このような膨張による不良は、大粒径
の黒鉛粉末の分布嵩が大きいほど顕著になる。
【0053】つまり、黒鉛粉末は、小粒径のものが多す
ぎても、大粒径のものが多すぎても不具合があり、粒径
の大きい粒子から、小さい粒子までバランス良く配合さ
れているのが望ましい。
【0054】上述の累積10%粒径、累積50%粒径、
累積90%粒径の範囲はこれらの天に着目して設定され
たものであり、これを満たす黒鉛材料は粒径の大きい粒
子から小さい粒子までバランス良く配合されている。従
って、過充電時において電池の発熱が抑えられると共に
初期不良が低減し、高い信頼性が得られる。なお、これ
らの累積粒径のうち、とくに累積90%粒径は、初期不
良を防止する点から60μm以下であることが望まし
い。
【0055】なお、粒子の粒径及び粒子個数は、例えば
マイクロトラック粒度分布計を用い、レーザー光の散乱
によって測定することができる。
【0056】次に、黒鉛粉末の破壊強度は以下のように
して測定される。
【0057】破壊強度の測定は、島津微小圧縮試験機
(島津製作所社製 商品名MCTM−500)を用いて
行う。
【0058】まず、付属の光学顕微鏡によって黒鉛粉末
を観察し、最も長さの長い部分の長さが平均粒径の±1
0%であるような粉末を10個選択する。そして、選択
した10個の粉末それぞれについて、荷重をかけて破壊
強度を測定し、その平均値を算出する。この算出された
平均値が黒鉛粉末の平均粒子破壊強度である。
【0059】実用電池として十分な重負荷特性を得るに
は、黒鉛粉末の平均粒子破壊強度が6.0kgf/mm
2以上であることが望ましい。なお、この破壊強度と負
荷特性にはつぎのような関係がある。
【0060】まず、負荷特性には放電時のイオンの動き
易さが影響する。
【0061】ここで、電極活物質に空孔が多く存在する
場合には、電極中に電解液が含浸されやすいため、イオ
ンが移動し易く、良好な負荷特性が得られる。電極活物
質に空孔が少ないと、イオンが移動し難いため、負荷特
性の点で劣ってしまう。
【0062】一方、結晶性の高い黒鉛材料は、a軸結晶
方向に黒鉛六角網面が発達しており、その積み重なりに
よってC軸の結晶子が成り立っている。この炭素六角網
面同士の結合はファンデルワールス力という弱い結合で
あり、応力に対して変形しやすい。このため、黒鉛材料
は、通常、圧縮成型によって電極に充填する際に潰れや
すく、イオンの移動をし易くするための空孔を確保して
おくのが難しい。
【0063】上述したような破壊強度は、このような空
孔の潰れ難さの指標となるものである。黒鉛材料であっ
ても、破壊強度を6.0kg/mm2以上に規制して用
いれば、空孔が確保され、良好な負荷特性が得られるよ
うになる。
【0064】黒鉛材料としては以上のような物性を有す
る天然黒鉛や人造黒鉛が選択して用いられる。
【0065】まず、天然黒鉛は、ほとんどが鉱石として
産出される。その産地は、中国、マダガスカル、スリラ
ンカ、メキシコ、ブラジル等である。鉱石の状態では、
黒鉛以外の無機不純物が多く、特に、金属元素は電気化
学的に溶出し、電池に対しては悪影響を及ぼすため、こ
れらを溶媒によって溶解させ、洗い流す必要がある。溶
媒としては、水に対してフッ化水素、塩化水素等を含ま
せた無機の酸性水溶液や有機酸を含む水溶液、また苛性
ソーダ等を含ませた無機のアルカリ性水溶液や塩基性有
機物を含む水溶液、さらに有機系溶媒が使用可能であ
る。
【0066】通常の天然黒鉛はタップ密度が低い。しか
しながら、以下に示す製造方法により、本発明で規定す
る物性を有する天然黒鉛系材料を得ることが可能であ
る。
【0067】まず、タップ密度が0.7g/cm3程度
の粒状天然黒鉛に有機物を添加し混合する。これに、さ
らにタップ密度が0.5g/cm3以下の鱗片状黒鉛を
加え、混合して粒状天然黒鉛の周囲を覆うように鱗片状
黒鉛を貼り付ける。これを造粒処理した後、1000℃
以上で熱処理し有機物を炭素化する。
【0068】上記粒状天然黒鉛のタップ密度は、0.9
g/cm3以上が好ましく、1.1g/cm3以上がさら
に好ましい。
【0069】また、上記有機物はピッチ等が使用可能で
ある。ピッチとしては、コールタール、エチレンボトム
油、原油等の高温熱分解で得られるタール類、アスファ
ルトなどより蒸留(真空蒸留、常圧蒸留、スチーム蒸
留)、熱重縮合、抽出、化学重縮合等の操作によって得
られるものや、その他木材乾留時に生成するピッチ等も
ある。
【0070】さらに、ピッチとなる出発原料としては、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテート、ポリビニルブ
チラート、3,5−ジメチルフェノール樹脂等がある。
【0071】その他、ナフタレン、フェナントレン、ア
ントラセン、トリフェニレン、ピレン、ペリレン、ペン
タフェン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素化合物、そ
の他誘導体(例えばこれらのカルボン酸、カルボン酸無
水物、カルボン酸イミド等)あるいは混合物、アセナフ
チレン、インドール、イソインドール、キノリン、イソ
キノリン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、
アクリジン、フェナジン、フェナントリジン等の縮合複
素環化合物、さらにはその誘導体も原料として使用可能
である。
【0072】上記鱗片状黒鉛の粒径は、使用方法により
適宜選択可能であるが、0.5μm〜500μmが好ま
しい。
【0073】また、上記造粒処理は、風力による分級、
軽い圧縮粉砕、回転篩等の装置を単独で、あるいはこれ
らの装置の組み合わせを適宜選択して行うことができ
る。
【0074】また、上記熱処理は、より高結晶性を求め
る場合には、2000℃以上が好ましく、2500℃以
上がさらに好ましい。
【0075】一方、人造黒鉛を生成するに関して、出発
原料となる有機材料としては石炭やピッチ等が代表例で
ある。
【0076】ピッチとしては、コールタール、エチレン
ボトム油、原油等の高温熱分解で得られるタール類、ア
スファルトなどより蒸留(真空蒸留、常圧蒸留、スチー
ム蒸留)、熱重縮合、抽出、化学重縮合等の操作によっ
て得られるものや、その他木材乾留時に生成するピッチ
等もある。
【0077】さらにピッチとなる出発原料としては、ポ
リ塩化ビニル、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチ
ラート、3,5−ジメチルフェノール樹脂等がある。
【0078】これら石炭、ピッチは、炭素化の途中、最
高400℃程度において液状で存在し、その温度で保持
することで芳香環同士が縮合、多環化し積層配向した状
態となる。その後500℃程度以上の温度になると、固
体の炭素前駆体すなわちセミコークスを形成する。この
ような過程を液相炭素化過程と呼び、易黒鉛化炭素の典
型的な生成過程である。
【0079】その他、ナフタレン、フェナントレン、ア
ントラセン、トリフェニレン、ピレン、ペリレン、ペン
タフェン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素化合物、そ
の他誘導体(例えばこれらのカルボン酸、カルボン酸無
水物、カルボン酸イミド等)あるいは混合物、アセナフ
チレン、インドール、イソインドール、キノリン、イソ
キノリン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、
アクリジン、フェナジン、フェナントリジン等の縮合複
素環化合物、さらにはその誘導体も原料として使用可能
である。
【0080】人造黒鉛は、以上のような有機材料を焼成
等によって炭素化することによって得られるが、この焼
成は以下のようなプロセスで行うのが好ましい。
【0081】すなわち、人造黒鉛を合成するには、上記
有機材料を温度300℃〜700℃で炭化した後、不活
性ガス気流中、昇温速度が毎分1℃〜100℃、到達温
度が900℃〜1500℃、到達温度での保持時間が0
時間〜30時間程度の条件で仮焼きを行う。そして、さ
らに温度2000℃以上、好ましくは2500℃以上で
熱処理する。勿論、場合によっては炭化や仮焼き操作は
省略しても良い。
【0082】そして、このようにして得られた黒鉛材料
は、この後、粉砕、分級して負極に供されるが、この粉
砕は炭化、仮焼き、高温熱処理の前後で行っても昇温過
程の間で行っても構わない。なお、これらの場合には、
最終的に粉末状態で黒鉛化のための熱処理が行われる。
【0083】但し、タップ密度や破壊強度の高い黒鉛粉
末を得るには、原料を成型体とした形で熱処理を行い、
得られた黒鉛化成型体を粉砕・分級するのが好ましい。
【0084】すなわち、黒鉛化成型体を作製するには、
フィラーとなるコークスと、成型剤あるいは焼結剤とな
るバインダーピッチを混合して成型する。そして、この
成型体を1000℃以下の比較的低温で熱処理した後、
溶融させたバインダーピッチを含浸させるといったピッ
チ含浸/焼成工程を数回繰り返した後、高温で熱処理す
る。含浸させたバインダーピッチは、以上の熱処理過程
で炭素化し、黒鉛化される。そして、得られた黒鉛化成
型体を粉砕して黒鉛粉末とする。
【0085】このようにして得られた黒鉛化成型体の粉
砕粉は、タップ密度や破壊強度が高く、性能に優れた電
極が得られる。
【0086】また、フィラー(コークス)とバインダー
ピッチを原料にしているため、多結晶体として黒鉛化
し、また原料に含まれる硫黄や窒素が熱処理時にガスと
なって発生するため、その通り路にミクロな空孔が形成
される。空孔が形成されていると、負極の反応、すなわ
ちリチウムのドープ・脱ドープ反応が進行し易くなる。
また、空孔が空いていると、工業的に処理効率が高いと
いう利点もある。
【0087】なお、成型体の原料としては、それ自身に
成型性、焼結性を有するフィラーを用いてもよい。この
場合には、バインダーピッチの使用は不要である。
【0088】セパレータ4は、正極2と負極3との間に
配され、正極2と負極3との物理的接触による短絡を防
止する。このセパレータ4としては、ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム等の微孔性ポリオレフィ
ンフィルムが用いられる。
【0089】非水電解液は、電解質を非水溶媒に溶解し
て調製される。
【0090】非水溶媒は、この種の非水電解液電池で通
常用いられているものがいずれも使用可能である。具体
的には、例えばテトラヒドロフラン、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジメチルエーテルや環状ポリエー
テル等のエーテル類、ヘキサメチルホスホルアミド等の
アミン等の他、液体アンモニア等も使用可能である。
【0091】また、つぎのような比較的誘電率の高い溶
媒を液体とし、これに低粘度溶媒を添加したものを用い
るようにしてもよい。
【0092】誘電率の高い溶媒としては、エチレンカー
ボネートの他、プロピレンカーボネート、ブチレンカー
ボネート、ビニレンカーボネート、スルホラン酸、ブチ
ロラクトン酸、バレロラクトン類等が使用可能である。
【0093】低粘度溶媒としては、ジエチルカーボネー
ト、ジメチルカーボネート等の対称の鎖状炭酸エステ
ル、メチルエチルカーボネート、メチルプロピルカーボ
ネート等の非対称の鎖状炭酸エステル、プロピオン酸メ
チル、プロピオン酸エチル等のカルボン酸エステル、さ
らにリン酸トリメチル、リン酸トリエチル等のリン酸エ
ステル等が使用可能である。これらのうち1種類を用い
てもよく、2種類以上を組み合わせて用いても差し支え
ない。
【0094】但し、負極活物質に黒鉛材料を用いる場合
には、他の高誘電率溶媒に比べて黒鉛による分解がされ
にくいことから、エチレンカーボネートあるいはエチレ
ンカーボネートの水素源子をハロゲンで置換した化合物
を主溶媒として用いるのが望ましい。
【0095】なお、プロピレンカーボネートのように黒
鉛材料と反応性があるものであっても、エチレンカーボ
ネートやエチレンカーボネートのハロゲン化物を主溶媒
とし、これの一部を置き換える第2の成分溶媒として添
加するのであれば使用しても差し支えない。
【0096】第2の成分溶媒として用いられるものは、
プロピレンカーボネートの他、ブチレンカーボネート、
ビニレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、
1,2−ジエトキシメタン、γ−ブチロラクトン、バレ
ロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,
3−ジオキソラン、スルホラン、メチルスルホラン等が
挙げられる。このうち、プロピレンカーボネート、ブチ
レンカーボネート、ビニレンカーボネート等の炭酸エス
テル系溶媒を用いることが好ましい。なお、これらの添
加量は40容量%以下、さらには20容量%以下とする
のが望ましい。
【0097】非水溶媒に溶解する電解質塩としては、こ
の種の電池に用いられるものがいずれも使用可能であ
る。具体的には、LiPF6、LiClO4、LiAsF
6、LiBF4、LiB(C654、CH3SO3Li、
CF3SO3Li、LiN(CF3SO22、LiC(C
3SO23、LiCl、LiBr等が挙げられる。
【0098】これらの電解質塩は、1種類を単独で使用
してもよいし、複数種を混合して使用しても構わない。
なお、組み合わせて使用する場合、LiPF6を主成分
とするのが望ましい。
【0099】上述したような構成を有する本発明に係る
非水電解液電池1は、圧縮度が35%以下の炭素材料を
負極活物質として用いているので、負極活物質の電極充
填性を高くすることができる。その結果、本発明に係る
非水電解液電池1は、高エネルギー密度であり、且つサ
イクル寿命が長く、高い信頼性を有するものとなる。
【0100】そして、このような非水電解液電池1は、
次のようにして製造される。
【0101】正極2は、正極活物質と結着剤とを含有す
る正極合剤を、正極集電体となる例えばアルミニウム箔
等の金属箔上に均一に塗布、乾燥して正極活物質層を形
成することにより作製される。上記正極合剤の結着剤と
しては、公知の結着剤を用いることができるほか、上記
正極合剤に公知の添加剤等を添加することができる。
【0102】負極3は、負極活物質となる、圧縮度が3
5%以下の炭素材料と結着剤とを含有する負極合剤を、
負極集電体となる例えば銅箔等の金属箔上に均一に塗
布、乾燥して負極活物質層を形成することにより作製さ
れる。上記負極合剤の結着剤としては、公知の結着剤を
用いることができるほか、上記負極合剤に公知の添加剤
等を添加することができる。
【0103】以上のようにして得られる正極2と、負極
3とを、例えば微孔性ポリプロピレンフィルムからなる
セパレータ4を介して密着させ、渦巻型に多数回巻回す
ることにより巻層体が構成される。
【0104】次に、その内側にニッケルメッキを施した
鉄製の電池缶5の底部に絶縁板6を挿入し、さらに巻層
体を収納する。そして負極の集電をとるために、例えば
ニッケルからなる負極リード7の一端を負極3に圧着さ
せ、他端を電池缶5に溶接する。これにより、電池缶5
は負極3と導通をもつこととなり、非水電解液電池1の
外部負極となる。また、正極2の集電をとるために、例
えばアルミニウムからなる正極リード8の一端を正極2
に取り付け、他端を電流遮断用薄板9を介して電池蓋1
0と電気的に接続する。この電流遮断用薄板9は、電池
内圧に応じて電流を遮断するものである。これにより、
電池蓋10は正極2と導通をもつこととなり、非水電解
液電池1の外部正極となる。
【0105】次に、この電池缶5の中に非水電解液を注
入する。この非水電解液は、電解質を非水溶媒に溶解さ
せて調製される。
【0106】次に、アスファルトを塗布した絶縁封口ガ
スケット11を介して電池缶5をかしめることにより電
池蓋10が固定されて円筒型の非水電解液電池1が作製
される。
【0107】なお、この非水電解液電池1においては、
図1に示すように、負極リード7及び正極リード8に接
続するセンターピン12が設けられているとともに、電
池内部の圧力が所定値よりも高くなったときに内部の気
体を抜くための安全弁装置13及び電池内部の温度上昇
を防止するためのPTC素子14が設けられている。
【0108】なお、上述した実施の形態では、非水電解
液を用いた非水電解液電池を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、導電性高分子化
合物の単体あるいは混合物を含有する高分子固体電解質
を用いた固体電解質電池や、膨潤溶媒を含有するゲル状
の固体電解質を用いたゲル状電解質電池についても適用
可能である。
【0109】上記の高分子固体電解質やゲル状電解質に
含有される導電性高分子化合物として具体的には、シリ
コン、アクリル、アクリロニトリル、ポリフォスファゼ
ン変性ポリマ、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
ンオキサイド、フッ素系ポリマ又はこれらの化合物の複
合ポリマや架橋ポリマ、変性ポリマ等が挙げられる。上
記フッ素系ポリマとしては、ポリ(ビニリデンフルオラ
イド)、ポリ(ビニリデンフルオライド−co−ヘキサ
フルオロプロピレン)、ポリ(ビニリデンフルオライド
−co−テトラフルオロエチレン)、ポリ(ビニリデン
フルオライド−co−トリフルオリエチレン)等が挙げ
られる。
【0110】また、上述した実施の形態では、二次電池
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、一次電池についても適用可能である。ま
た、本発明の電池は、円筒型、角型、コイン型、ボタン
型等、その形状については特に限定されることはなく、
また、薄型、大型等の種々の大きさにすることができ
る。
【0111】
【実施例】本発明の効果を確認すべく、上述したような
構成の非水電解液電池を作製し、その特性を評価した。
【0112】〈実施例1〉まず、以下のようにして、負
極活物質となる黒鉛粉末を作製した。
【0113】フィラーとなる石炭系コークス100重量
部に対して、バインダーとなるコールタール系ピッチを
30重量部加え、約100℃で混合した後、プレスにて
圧縮成型し、炭素成型体の前駆体を得た。この前駆体を
1000℃以下で熱処理して得た炭素材料成型体に、さ
らに200℃以下で溶融させたバインダーピッチを含浸
し、1000℃以下で熱処理するというピッチ含浸/焼
成工程を数回繰り返した。その後、この炭素成型体を不
活性雰囲気下で2700℃にて熱処理し、黒鉛化成型体
を得た後、粉砕分級して黒鉛粉末を作製した。この黒鉛
粉末の圧縮度は34%であり、タップ密度は1.02g
/cm3であった。
【0114】次に、以上のようにして得られた負極活物
質を用いて非水電解液電池を作製した。
【0115】この負極活物質を90重量部と、結着剤と
してポリフッ化ビニリデンを10重量部とを混合して負
極合剤を調製し、溶剤となるN−メチルピロリドンに分
散させてスラリーとした。
【0116】次に、得られたスラリーを負極集電体とな
る厚さ10μmの帯状銅箔の両面に塗布、乾燥した後、
一定圧力で圧縮成型することにより帯状の負極を得た。
【0117】一方、次のようにして正極活物質を生成し
た。
【0118】まず、炭酸リチウムを0.5モルと炭酸コ
バルトを1モルとを混合し、この混合物を、空気中、温
度900℃で5時間焼成した。得られた材料についてX
線回折測定を行った結果、JCPDSファイルに登録さ
れたLiCoO2のピークとほぼ一致していた。このL
iCoO2を粉砕し、レーザ回折法で得られる累積50
%粒径が15μmのLiCoO2粉末を得た。
【0119】次に、このLiCoO2粉末を95重量部
と、炭酸リチウム粉末を5重量部とを混合し、この混合
物のうち91重量部を、導電材として鱗片状黒鉛を6重
量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを3重量部
とを混合して正極合剤を調製し、さらにこれをN−メチ
ルピロリドンに分散させてスラリー状とした。
【0120】次に、得られたスラリーを正極集電体とな
る厚さ20μmの帯状アルミニウム箔の両面に塗布、乾
燥した後、一定圧力で圧縮成型することにより帯状の正
極を得た。
【0121】以上のようにして得られた正極と、負極と
を、厚さ25μm、幅58mmの微孔性ポリプロピレン
フィルムからなるセパレータとを、負極、セパレータ、
正極、セパレータの順に積層して密着させ、渦巻型に多
数回巻回し、最外周端部をテープで固定することにより
巻層体を作製した。
【0122】次に、その内側にニッケルメッキを施した
鉄製の電池缶の底部に絶縁板を挿入し、さらに巻層体を
収納した。そして負極の集電をとるために、ニッケル製
の負極リードの一端を負極に圧着させ、他端を電池缶に
溶接した。また、正極の集電をとるために、アルミニウ
ム製の正極リードの一端を正極に取り付け、他端を電流
遮断用薄板を介して電池蓋と電気的に接続した。この電
流遮断用薄板は、電池内圧に応じて電流を遮断するもの
である。
【0123】そして、この電池缶の中に非水電解液を注
入した。この非水電解液は、プロピレンカーボネートと
ジメチルカーボネートとの等容量混合溶媒中に、電解質
としてLiPF6を1mol/lの濃度で溶解させ、さ
らに、NaPF6を、Na換算でを5ppmの濃度で添
加して調製した。
【0124】最後に、アスファルトを塗布した絶縁封口
ガスケットを介して電池缶をかしめることにより電池蓋
を固定して、直径が約18mm、高さが約65mmの円
筒型の非水電解液電池を作製した。
【0125】〈実施例2〉石油ピッチを不活性雰囲気
下、410℃で20時間熱した後、550℃まで昇温
し、セミコークスを得た。その後、セミコークスを最高
1200℃で熱処理した後、粉砕を行った。その後、不
活性雰囲気下で、最高3000℃にて熱処理をして黒鉛
粉末を得た。この黒鉛粉末の圧縮度は28%であり、タ
ップ密度は1.20g/cm3であった。
【0126】以上のようにして得られた黒鉛粉末を負極
活物質として用いたこと以外は、実施例1と同様にして
非水電解液電池を作製した。
【0127】〈実施例3〉タップ密度が0.7g/cm
3の粒状天然黒鉛の90重量部に、石油ピッチを10重
量部添加したものを60重量部と、タップ密度が0.4
2g/cm3の鱗片状黒鉛を40重量部とを混合した。
これを風力分級機で10000回転/分の回転を与え、
造粒処理した。これを1000℃で熱処理し黒鉛粉末を
得た。この黒鉛粉末の圧縮度は25%で、タップ密度は
1.15g/cm3であった。
【0128】以上のようにして得られた黒鉛粉末を負極
活物質として用いたこと以外は、実施例1と同様にして
非水電解液電池を作製した。
【0129】〈実施例4〉タップ密度が0.7g/cm
3の粒状天然黒鉛の90重量部に、石油ピッチを10重
量部添加したものを60重量部と、タップ密度が0.4
2g/cm3の鱗片状黒鉛を40重量部とを混合した。
これを風力分級機で10000回転/分の回転を与え、
造粒処理した。これを3000℃で熱処理し黒鉛粉末を
得た。この黒鉛粉末の圧縮度は19%で、タップ密度は
1.22g/cm3であった。
【0130】以上のようにして得られた黒鉛粉末を負極
活物質として用いたこと以外は、実施例1と同様にして
非水電解液電池を作製した。
【0131】〈実施例5〉フルフリルアルコール100
重量部に対し、85%リン酸を0.5重量部と、水10
重量部とを混合したものを湯浴上で5時間熱し、粘調な
重合体を得た後、残留した水及び未反応アルコールを真
空蒸留で除去した。
【0132】そして、得られたフルフリルアルコール樹
脂を500℃で5時間窒素気流中で炭化し、その後粉砕
したものを1200℃まで昇温して1時間熱処理し、こ
れをさらに粉砕、分級し平均粒径20μmの難黒鉛化性
炭素粉末を得た。この難黒鉛化性炭素粉末の圧縮度は3
3%で、タップ密度は0.78g/cm3であった。
【0133】以上のようにして得られた難黒鉛化性炭素
粉末を負極活物質として用いたこと以外は、実施例1と
同様にして非水電解液電池を作製した。
【0134】〈実施例6〉粉砕、分級条件を変えたこと
以外は、実施例5と同様の製造方法で、難黒鉛化性炭素
粉末を得た。この難黒鉛化性炭素粉末の圧縮度は29%
で、タップ密度は0.89g/cm3であった。
【0135】以上のようにして得られた難黒鉛化性炭素
粉末を負極活物質として用いたこと以外は、実施例1と
同様にして非水電解液電池を作製した。
【0136】〈実施例7〉粉砕、分級条件を変えたこと
以外は、実施例5と同様の製造方法で、難黒鉛化性炭素
粉末を得た。この難黒鉛化性炭素粉末の圧縮度は25%
で、タップ密度は0.96g/cm3であった。
【0137】以上のようにして得られた難黒鉛化性炭素
粉末を負極活物質として用いたこと以外は、実施例1と
同様にして非水電解液電池を作製した。
【0138】〈比較例1〉粉砕時間を2倍にしたこと以
外は、実施例1と同様の製造方法で、黒鉛粉末を得た。
この黒鉛化粉末の圧縮度は44%で、タップ密度は0.
72g/cm3であった。
【0139】以上のようにして得られた黒鉛粉末を負極
活物質として用いたこと以外は、実施例1と同様にして
非水電解液電池を作製した。
【0140】〈比較例2〉圧縮度が47%、タップ密度
が1.12g/cm3である天然黒鉛を負極活物質とし
て用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液
電池を作製した。
【0141】〈比較例3〉圧縮度が51%、タップ密度
が0.70g/cm3である天然黒鉛を負極活物質とし
て用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液
電池を作製した。
【0142】〈比較例4〉圧縮度が48%、タップ密度
が0.75g/cm3である難黒鉛化性炭素粉末を負極
活物質として用いたこと以外は、実施例1と同様にして
非水電解液電池を作製した。
【0143】以上のようにして作製された非水電解液電
池について、充放電サイクル試験を行った。
【0144】充放電は、まず、最大充電電圧4.2V、
充電電流500mAで5時間充電を行った後、放電電流
500mAで、終止電圧2.75Vまで定電流放電を行
った。以上の工程を1サイクルとし、これを100サイ
クル繰り返した。
【0145】そして、1サイクル目の放電容量に対す
る、100サイクル目の放電容量の割合、すなわち放電
容量維持率を求めた。
【0146】実施例1〜実施例7及び比較例1〜比較例
4の電池についての放電容量維持率の測定結果を表1に
示す。また、炭素材料の圧縮度と、電池の容量維持率と
の関係を図4に示す。また、炭素材料のタップ密度と、
電池の初期容量との関係を図5に示す。
【0147】
【表1】
【0148】表1及び図4から、電池の容量維持率は炭
素材料の圧縮度に依存して変化し、圧縮度が35%以下
のときに、非常によい値が得られていることがわかる。
【0149】また、表1及び図5から、タップ密度が高
いほど初期容量は大きくなり、タップ密度が0.8g/
cm3以上のときに、非常によい値が得られていること
がわかる。
【0150】従って、圧縮度が35%以下の炭素材料を
負極活物質として用いることで、池のサイクル特性を向
上できることがわかった。さらに、炭素材料のタップ密
度を0.8g/cm3以上とすることで、高容量を実現
できることがわかった。
【0151】
【発明の効果】本発明では、圧縮度が35%以下であ
り、タップ密度が0.8g/cm3以上であるような炭
素材料を負極活物質として用いることで、負極活物質の
電極充填性を高くすることができる。その結果、本発明
では、高エネルギー密度であり、且つサイクル寿命が長
く、高い信頼性を有する非水電解質電池を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水電解液電池の一構成例を示す縦断
面図である。
【図2】本発明で用いられる黒鉛材料の粒子径状の一例
を示す模式図である。
【図3】本発明で用いられる黒鉛材料の粒子径状の一例
を示す模式図である。
【図4】実施例及び比較例で作製した電池について、炭
素材料の圧縮度と電池の容量維持率との関係を示した図
である。
【図5】実施例及び比較例で作製した電池について、炭
素材料のタップ密度と、電池の初期容量との関係を示し
た図である。
【符号の説明】
1 非水電解液電池、 2 正極、 3 負極、 4
セパレータ、 5 電池缶、 6 絶縁板、 7 負極
リード、 8 正極リード、 9 電流遮断用薄板、
10 電池蓋、 11 封口ガスケット、 12 セン
ターピン、 13 安全弁装置、 14 PTC素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H003 AA02 AA04 BB01 BC01 BD00 BD01 BD05 5H014 AA01 EE08 EE10 HH00 HH08 5H029 AJ03 AJ05 AK03 AL06 AL07 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 HJ00 HJ02 HJ08 HJ15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質を含有する正極と、 負極活物質として炭素材料を含有する負極と、 非水電解質とを備え、 上記炭素材料は、圧縮度が35%以下であることを特徴
    とする非水電解質電池。
  2. 【請求項2】 上記炭素材料は、タップ密度が0.8g
    /cm3以上であることを特徴とする請求項1記載の非
    水電解質電池。
  3. 【請求項3】 上記炭素材料が、難黒鉛化性炭素である
    ことを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 上記炭素材料が、天然黒鉛であることを
    特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  5. 【請求項5】 上記炭素材料が、人造黒鉛であることを
    特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  6. 【請求項6】 上記正極活物質は、一般式Lixyz
    (式中、MはCo、Ni、Mn、Fe、Al又はTiの
    少なくとも1種を表す。また、X≧1,y≧1,z≧2
    である。)で表されるリチウムと遷移金属との複合酸化
    物を含有し、 上記非水電解質は、リチウム塩を含有することを特徴と
    する請求項1記載の非水電解質電池。
JP33049299A 1999-11-19 1999-11-19 非水電解質電池 Withdrawn JP2001148241A (ja)

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