JP2002005326A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

Info

Publication number
JP2002005326A
JP2002005326A JP2000182001A JP2000182001A JP2002005326A JP 2002005326 A JP2002005326 A JP 2002005326A JP 2000182001 A JP2000182001 A JP 2000182001A JP 2000182001 A JP2000182001 A JP 2000182001A JP 2002005326 A JP2002005326 A JP 2002005326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
fluid pipe
opening
packing
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000182001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4521705B2 (ja
Inventor
Noboru Kikuchi
昇 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2000182001A priority Critical patent/JP4521705B2/ja
Publication of JP2002005326A publication Critical patent/JP2002005326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4521705B2 publication Critical patent/JP4521705B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の回転が容易で水密性のよい弁装置を
提供すること。 【解決手段】蝶形弁における弁軸が貫通する嵌入基部の
下端が、弁体の最上部と接触しつつ回転可能になってい
るとともに、前記嵌入基部がすくなくとも弁体の幅と同
じかそれ以上の幅の流体管の開口部を閉塞するように嵌
入されて固定されている。このように、弁体の最上部を
接触させつつ回転する嵌入基部が流体管の開口部に嵌入
して固定されているので、弁軸を支える支点と弁体が近
接し、弁体の傾きが抑えられ、弁体の回転が容易にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の流体管に取
り付ける弁装置であって、弁体を流体管の管軸方向に長
く設けた開口部より挿入する弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既設の流体管に取り付ける弁装置として
例えば特公昭50-29580号公報に開示されている
ものがある。
【0003】この従来の弁装置は、図7(a)ないし
(c)に示すように流体管Pの外周面に水密に取り付け
られる基台Aと、基台Aに連設された上部に開口する箱
体Bと、箱体Bの上部開口を塞ぎ、ミーリングカッター
C1が設けられた第1蓋体C、および前記第1蓋体Cに
換わって取り付ける蝶形弁体Eが設けられた第2蓋体D
からなる。
【0004】この弁装置は次のようにして流体管Pに設
置される。
【0005】まず、流体管Pの所定位置にパッキンA2
を敷き、その上から箱体B、第1蓋体Cが取り付けられ
た基台Aを乗せ、流体管Pに巻きつけたチェーンA3に
より基台Aを流体管Pに圧着させながら水密に設置し、
次に、バルブB2を開放し、ミーリングカッターC1を
降下させて流体管Pに長孔P1を孔設する(図7
(a))。孔設の終了後にミーリングカッターC1を上
昇させ、バルブB2を閉じ、第1蓋体Cを取り外し、換
わりに第2蓋体Dを取り付ける(図7(b))。
【0006】そして、バルブB2を開放し、軸D2を降
下させて蝶形弁体Eを、通孔B1、透孔A1、長孔P1
を通して流体管Pの内部に挿入し設置が完了する。同時
にキャップD1が蝶形弁体Eといっしょに降下し、通孔
B1を閉塞する位置に配設される。
【0007】設置が終了した弁装置の軸D2を回動させ
ると、蝶形弁体Eも流体管P内部で回転し、流体管Pの
流れを遮断し、キャップD1が通孔B1を閉塞する(図
7(c))。
【0008】また、特公平2-19357号公報に開示
されている、蝶形弁体を流体管内に挿入するための長孔
と、蝶形弁体の下端部に突設された突出軸部を嵌入する
嵌入孔とを流体管に穿設した弁装置がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の弁装置にお
いては、蝶形弁体の軸の支点が、流体管の上部に取り付
けられた第2蓋体の1箇所であり、弁体との距離がある
ので、蝶形弁体が水流で傾き、スムーズに回転させるこ
とが難しく、回転不能に陥ったり、止水不良となったり
した。また、長孔と軸との止水が図られていなかったの
で弁体を締め切ったときの水密性が悪かった。
【0010】後述の弁装置においては、蝶形弁体の軸の
支点が流体管の上部と下部の2箇所であるので、弁体を
スムーズに回転させることが出来るようになったが、嵌
入孔を穿設するための工程が増え、また、管下側の掘削
も多く必要とするので工事費が高くなる問題があった。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、上記問
題を解決するためになされたもので、弁体の回転が容易
で水密性のよい弁装置を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の弁装置は、流体管の少なくとも一部を水密
に覆うケースが装着されるとともに、被覆された流体管
に設けた管軸方向に長い開口部より蝶形弁が挿入される
弁装置において、前記蝶形弁における弁軸が貫通する嵌
入基部の下端が、弁体の最上部と接触しつつ回転可能に
なっているとともに、前記嵌入基部がすくなくとも弁体
の幅と同じかそれ以上の幅の流体管の開口部を閉塞する
ように嵌入されて固定されていることを特徴としてい
る。この特徴により、弁体の最上部を接触させつつ回転
する嵌入基部が流体管の開口部に嵌入して固定されてい
るので、弁軸を支える支点と弁体が近接し、弁体の傾き
が抑えられ、弁体の回転が容易になる。また、開口部に
嵌入された嵌入基部が弁体と同じ幅の開口部を閉塞する
ので、挿入された弁体を回転させて流体管を閉塞したと
きに、弁体の上下流における水密性が良くなる。
【0013】前記嵌入基部のすくなくとも流体管の開口
部に接触する面には、開口部に密接する弾性シール体が
設けられているのが好ましい。このようにすると、開口
部に嵌入基部を挿入するだけで弾性シール体が開口部に
密着して水密性が図られる。
【0014】前記嵌入基部が、前記開口部を全面的に閉
塞するのが好ましい。このようにすると、嵌入基部の弾
性シール体が開口部の全周に密着するので切断面が防蝕
される。また、流体管の外周に水が回らないので弁装置
における損失水頭を少なくすることができる。
【0015】前記蝶形弁の弁体周囲に、流体管内周に圧
接されるシールパッキンが設けられるとともに、弁軸下
端のシールパッキン内に突き出ている突出軸が形成され
ているのが好ましい。このようにすると、弁体挿入時に
突出軸がシールパッキンを流体管内周面の下部に強く圧
接し、弁体の位置ずれを防止しつつ回転の支点を形成す
るので、弁体を安定して回転することができる。
【0016】前記突出軸は、シールパッキンが圧縮され
ることにより突出して流体管内周面に係合するのが好ま
しい。このようにすると、突出軸が流体管内周面に係合
するので弁体下部の回転の支点を確実に設けることがで
きるので、弁体の回転がスムーズに行われる。
【0017】弁軸の傾きを修正する矯正装置が設けられ
ているのが好ましい。このようにすると、流体管内に挿
入された蝶形弁の弁軸の傾斜を矯正することができるの
で、弁体が正しい姿勢に設置され、回転が容易となり、
水密性が確保される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0019】図1ないし図3は、本発明の第1実施例を
示すもので、弁装置1が設置され、管軸方向に長い開口
部Qを穿孔したダクタイル鋳鉄管等の流体管Pの外周面
に、ケース2が水密性を保持して装着されるとともに、
弁体5が挿入されて流体管Pを閉塞している。
【0020】ケース2は、径方向に2分割可能な第1ケ
ース2aと第2ケース2bとからなり、対向面にフラン
ジ2c、2cが形成されてボルト・ナットで締結されて
いる。第2ケース2bはバンド状に形成されて複数に分
割されていてもよい。
【0021】第1ケース2aには、流体管Pに対してほ
ぼ直交する方向を向く作業管3が、開口部Qとほぼ同軸
で管軸方向長い略長方形に一体に設けられており、その
作業管3の先端には穿孔装置や弁体挿入装置を接続する
フランジ3aが形成されている。フランジ3aの上面に
は止水パッキン4bが取り付けられるパッキン溝3bが
形成されている。
【0022】第1ケース2aの内面には、流体管Pの外
周面に密着する止水パッキン4aが装着されるパッキン
溝2dが開口部Qを囲むように形成されている。また、
ほぼ円形をした弁体5に弁軸6が固着され、弁体5の周
囲には流体管Pの内周面に密着する弁パッキン5aが設
けられている。
【0023】弁軸6の先端には、円錐形の突出軸7が形
成されており、突出軸7は、弁体5の挿入時に弁パッキ
ン5aが流体管Pの内周面の底部に接して圧縮されると
弁パッキン5aより突き出てその先端が流体管Pの内周
面に係合するように設けられている。
【0024】嵌入基部8は、開口部Qに挿入されて閉塞
する嵌入部8aと、流体管Pの外周面に当接して移動を
防止するつば部8bと、弁軸6を支える支持部8cとよ
りなる。
【0025】弁軸6がほぼ中央を貫通している嵌入部8
aは、平面形状が開口部Qとほぼ等しく形成され、嵌入
したときにその下面が流体管Pの内面に出る厚さをもっ
ている。嵌入部8aの周面は、開口部Qに挿入しやすい
ように若干のテーパ状に形成された弾性シール体10に
覆われている。弁軸6が貫通している内面には、止水パ
ッキン4cを取り付ける弁軸パッキン溝8e、8eが設
けられている。
【0026】つば部8bは、嵌入部8aの上部に四方へ
突き出るように連接されており、平面形状は、第1ケー
ス2aの作業管3の内周面に沿うように形成されてい
る。側面には止水パッキン4dが装着されるパッキン溝
8dが設けられている。上面には作業管3の内周に設け
られた係合凹部3cに係合する移動可能な係合片11が
ボルト12で固定されている。また、支持部8cは、つ
ば部8bの上部で弁軸6を囲むように取り付けられてお
り、その内部には、図では省略されている軸受けなどが
設けられている。
【0027】蓋体9は、作業管3のフランジ3aにボル
ト・ナットで固定され、中央には支持部8cが貫通する
開口9bが設けられており、その対向面には止水パッキ
ン4eを設置するパッキン溝9cが形成されている。さ
らに蓋体9の内側に突出し、嵌入基部8のつば部8bの
上面に当接して移動を防止する押圧突片9aが複数設け
られている。
【0028】蓋体9より突出した弁軸6の先端は、弁体
5を回転させるときに使用する開栓棒等が取り付けられ
る形状となっている。また、減速機を取り付けて使用し
てもよい。
【0029】次に、上記実施例の設置要領について説明
する。
【0030】まず、弁装置1を設置する流体管Pの所定
位置に、止水パッキン4aがパッキン溝2dに取り付け
られた第1ケース2aを被せ、流体管Pの下側より第2
ケース2bを当てて第1、2ケース2a、2bの相対す
るフランジ2c、2c同志をボルト・ナットで締結して
ケース2を水密に装着する。
【0031】次に、作業管3のフランジ3aにパッキン
溝3bに取り付けた止水パッキン4bを介して作業弁を
水密に取り付け、さらにその上部に、エンドミル等で流
体管Pに管軸方向に長い開口部Qをあける穿孔装置を水
密に設置する。
【0032】次に、作業弁を開放し、穿孔装置を作動さ
せて流体管Pに開口部Qを孔設後、作業弁を閉塞して流
体管P内の流水が外部に漏れないようにしてから穿孔装
置を取り外す。
【0033】弁体5、弁軸6、嵌入基部8を一体にして
内部に取り付けた弁体挿入装置を作業弁の上部に水密に
取り付けた後、再度作業弁を開放して弁体5等を降ろ
し、開口部Qより流体管P内部に挿入させる。
【0034】弁体5は流体管Pの管軸に沿った開弁状態
で降ろされるので流れを阻害することなく挿入され、流
体管Pの内周面に弁パッキン5aが当接し圧縮される
と、突出軸7が弁パッキン5aより突出して内周面に係
合する。
【0035】同時に、嵌入基部8も降下し、嵌入部8a
が開口部Qに嵌入、弾性シール体10が密着して開口部
Qを全面的に閉塞する。つば部8bの下面が流体管Pに
当接すると挿入は終了する。
【0036】嵌入基部8が開口部Qを閉塞したあとに作
業管3の水を排出して、弁体挿入機で押圧しながら嵌入
基部8の抜け出しを防止し、係合片11の一部を作業管
3の係合凹部3cに係合させ、つば部8bの上面にボル
ト12で取り付け、嵌入基部8をケース2に固定する。
【0037】弁体挿入機、作業弁を取り外して、押圧突
片9aをつば部8bの上面に当接させてフランジ3aに
蓋体9をボルト・ナットで固定するとともに、開口部Q
を、嵌入基部8で閉塞して、さらに各止水パッキンによ
り二重に密閉して弁装置1の取り付けを終了する。
【0038】流体管Pを閉塞するには、蓋体9より突出
している弁軸6を回転させて、弁体5を管軸直角方向に
向けることによって行う。弁体5の上部の弁パッキン5
aが嵌入部8aの下面に接触するとともに、流体管Pの
内周面に係合した突出軸7を下側の回転の支点として回
転し、弁パッキン5aが流体管Pの内周面に密着するこ
とにより止水して、流体管Pを閉塞する。
【0039】図4ないし図6は、本発明の第2実施例を
示すもので、管軸方向に長い開口部Qを設けた流体管P
に、嵌入基部8で前記開口部Qを部分的に閉塞して取り
付けられた弁装置1が、弁体5で流体管Pを閉塞した状
態のものである。
【0040】ケース2は、第1実施例とほぼ同様に構成
されており、第1ケース2aと第2ケース2bとからな
り、第1ケース2aには、流体管Pに対してほぼ直交す
る方向を向く作業管3が設けられており、流体管Pの外
周面に密着する止水パッキン4aにより水密に流体管P
に装着され、作業管3の内周に係合凹部3cが設けられ
ていない点で異なっている。
【0041】弁体5も第1実施例とほぼ同様に構成され
ており、円形をした弁体5に弁軸6が固着され、弁体5
の周囲には流体管Pの内周面に密着する弁パッキン5a
が設けられ、弁軸6の先端には、先端が平らに切り落と
された円錐形の突出軸7が形成されている。突出軸7
は、第1実施例とは異なり、弁体5の挿入時に弁パッキ
ン5aが流体管Pの内周面の底部に接して圧縮されたと
きに、弁パッキン5aより突き出ることがないように設
けられている。
【0042】嵌入基部8は、開口部Qに挿入されて閉塞
する嵌入部8aと、流体管Pの外周面に当接して移動を
防止するつば部8bとよりなる。
【0043】弁軸6がほぼ中央を貫通している嵌入部8
aは、平面形状が長方形で、管軸方向の長さが弁体5の
幅より若干長く、弁軸直角方向の長さは開口部Qの幅と
ほぼ同じに設けられ、下面は嵌入したときに流体管Pの
内面に若干突出して設けられており、弁軸6が貫通して
いる内面には、止水パッキン4cを取り付ける弁軸パッ
キン溝8e、8eが設けられている。
【0044】つば部8bは、嵌入部8aの上部に弁軸直
角方向へ突き出るように連接されており、弁軸直角方向
の両面は、作業管3の内周面に接触するように形成さ
れ、上面は蓋体9の内面に接触するように設けられてい
る。ここで嵌入基部8は、全面を弾性シール体10で被
覆されており、開口部Q、作業管3の内面、蓋体9の内
面に密着して水密に取り付けられている。
【0045】蓋体9は、作業管3のフランジ3aにボル
ト・ナットで固定され、中央には支持部8cが貫通する
開口9bが設けられており、その対向面には止水パッキ
ン4eを設置するパッキン溝9cが形成されている。こ
の蓋体9には、内側に突出し、嵌入基部8のつば部8b
の上面に当接して移動を防止する押圧突片9aが設けら
れている。さらに蓋体9より外部に突出した弁軸6の先
端は、弁体5を回転させるときに使用する開栓棒等が取
り付けられる形状となっている。
【0046】次に、上記第2実施例の設置要領について
説明する。
【0047】まず、開口部Qが孔設された流体管Pの所
定位置に、開口部Qと作業管3の軸を合わせて、止水パ
ッキン4aがパッキン溝2dに取り付けられた第1ケー
ス2aを被せ、流体管Pの下側より第2ケース2bを当
てて第1、2ケース2a、2bの相対するフランジ2
c、2c同志をボルト・ナットで締結してケース2を水
密に装着する。
【0048】次に、弁体5、弁軸6、嵌入基部8及び蓋
体9を一体にして開口部Qより弁体5を流体管P内部に
挿入し、嵌入部8aを開口部Qに嵌入する。
【0049】弁体5は流体管Pの管軸に沿った開弁状態
で降ろされ、流体管Pの内周面に弁パッキン5aが当接
し圧縮されると、突出軸7が弁パッキン5aを内部より
押圧し、内周面に押し当てて回転の軸を形成する。
【0050】同時に、嵌入基部8も降下し、嵌入部8a
が開口部Qに嵌入、弾性シール体10が密着して開口部
Qを閉塞、つば部8bの下面は、流体管Pに密着し、側
面は作業管3の内面に密着、上面は蓋体9の内面に密着
し、作業管内を弁軸の上下流を水密に区分する。
【0051】蓋体9をフランジ3aにボルト・ナットで
固定し、開口部Qを、嵌入基部8で閉塞して弁装置1の
取り付けを終了する。
【0052】流体管Pを閉塞するには、蓋体9より突出
している弁軸6を回転させて、弁体5を管軸直角方向に
向けることによって行う。弁体5の上部の弁パッキン5
aが嵌入部8aの下面に接触しながら、突出軸7により
弁パッキン5aが流体管Pの下面に押圧された点を支点
として回転し、弁パッキン5aが流体管Pの内周面に密
着して止水して、流体管Pを閉塞する。
【0053】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、本発明の具体的な構成はこれに限定されるも
のではない。
【0054】例えば、実施例では、ケースは止水パッキ
ンで流体管にとりつけられていたがケースの両端部及び
フランジ間にパッキンを装着してケース全体で流体管に
水密に取り付けてもよい。
【0055】弁軸または嵌入基部の支持部あるいはつば
部を、ケースの外部からの操作で貫軸方向に押したり、
引いたりすることにより弁軸の傾きを修正する矯正装置
を設けて、弁体の回転をよくしたり、水密性を良くした
りするようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、弁体の最上部を接触さ
せつつ回転する嵌入基部が流体管の開口部に嵌入して固
定されているので、弁軸を支える支点と弁体が近接し、
弁体の傾きが抑えられ、弁体の回転が容易になる。ま
た、開口部に嵌入された嵌入基部が弁体と同じ幅の開口
部を閉塞するので、挿入された弁体を回転させて流体管
を閉塞したときに、弁体の上下流における水密性が良く
なる。
【0057】請求項2の発明によれば、開口部に嵌入基
部を挿入するだけで弾性シール体が開口部に密着して水
密性が図られる。
【0058】請求項3の発明によれば、嵌入基部の弾性
シール体が開口部の全周に密着するので切断面が防蝕さ
れる。また、流体管の外周に水が回らないので弁装置に
おける損失水頭を少なくすることができる。
【0059】請求項4の発明によれば、弁体挿入時に突
出軸がシールパッキンを流体管内周面の下部に強く圧接
し、弁体の位置ずれを防止しつつ回転の支点を形成する
ので、弁体を安定して回転することができる。
【0060】請求項5の発明によれば、突出軸が流体管
内周面に係合するので弁体下部の回転の支点を確実に設
けることができるので、弁体の回転がスムーズに行われ
る。
【0061】請求項6の発明によれば、流体管内に挿入
された蝶形弁の弁軸の傾斜を矯正することができるの
で、弁体が正しい姿勢に設置され、回転が容易となり、
水密性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における縦断面図である。
【図2】同じく、I−I断面図である。
【図3】同じく、部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例における縦断面図である。
【図5】同じく、II−II断面図である。
【図6】同じく、部分拡大断面図である。
【図7】従来例における、(a)は穿孔前の断面図、
(b)は弁体挿入前の断面、(c)は弁体回転時の部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 弁装置 2 ケース 2a 第1ケース 2b 第2ケース 2c フランジ 2d パッキン溝 3 作業管 3a フランジ 3b パッキン溝 3c 係合凹部 4a〜4e止水パッキン 5 弁体 5a 弁パッキン 6 弁軸 7 突出軸 8 嵌入基部 8a 嵌入部 8b つば部 8c 支持部 8d パッキン溝 8e 弁軸パッキン溝 9 蓋体 9a 押圧突片 9b 開口 9c パッキン溝 10 弾性シール体 11 係合片 12 ボルト P 流体管 Q 開口部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体管の少なくとも一部を水密に覆うケ
    ースが装着されるとともに、被覆された流体管に設けた
    管軸方向に長い開口部より蝶形弁が挿入される弁装置に
    おいて、 前記蝶形弁における弁軸が貫通する嵌入基部の下端が、
    弁体の最上部と接触しつつ回転可能になっているととも
    に、前記嵌入基部がすくなくとも弁体の幅と同じかそれ
    以上の幅の流体管の開口部を閉塞するように嵌入されて
    固定されていることを特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 前記嵌入基部のすくなくとも流体管の開
    口部に接触する面には、開口部に密接する弾性シール体
    が設けられている請求項1に記載の弁装置。
  3. 【請求項3】 前記嵌入基部が、前記開口部を全面的に
    閉塞する請求項1または2に記載の弁装置。
  4. 【請求項4】 前記蝶形弁の弁体周囲に、流体管内周に
    圧接されるシールパッキンが設けられるとともに、弁軸
    下端のシールパッキン内に突き出ている突出軸が形成さ
    れている請求項1ないし3のいずれかに記載の弁装置。
  5. 【請求項5】 前記突出軸は、シールパッキンが圧縮さ
    れることにより突出して流体管内周面に係合する請求項
    4に記載の弁装置。
  6. 【請求項6】 弁軸の傾きを修正する矯正装置が設けら
    れている請求項1ないし5のいずれかに記載の弁装置。
JP2000182001A 2000-06-16 2000-06-16 弁装置 Expired - Fee Related JP4521705B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000182001A JP4521705B2 (ja) 2000-06-16 2000-06-16 弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000182001A JP4521705B2 (ja) 2000-06-16 2000-06-16 弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002005326A true JP2002005326A (ja) 2002-01-09
JP4521705B2 JP4521705B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=18682847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000182001A Expired - Fee Related JP4521705B2 (ja) 2000-06-16 2000-06-16 弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4521705B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190874A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Sekisui Chem Co Ltd バタフライ弁用弁箱およびその製造方法
CN105351538A (zh) * 2015-11-30 2016-02-24 苏州纽威阀门股份有限公司 一种上装式蝶阀
KR102101758B1 (ko) * 2020-01-02 2020-04-20 신진정공 주식회사 부단수 버터플라이밸브

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01150086A (ja) * 1987-12-08 1989-06-13 Okamoto:Kk 不断水工法によるストッパ・バルブの取付方法
JP2000130682A (ja) * 1998-10-21 2000-05-12 Suiken Technology:Kk 既設管切削工法および不断流バルブ挿入工法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01150086A (ja) * 1987-12-08 1989-06-13 Okamoto:Kk 不断水工法によるストッパ・バルブの取付方法
JP2000130682A (ja) * 1998-10-21 2000-05-12 Suiken Technology:Kk 既設管切削工法および不断流バルブ挿入工法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190874A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Sekisui Chem Co Ltd バタフライ弁用弁箱およびその製造方法
CN105351538A (zh) * 2015-11-30 2016-02-24 苏州纽威阀门股份有限公司 一种上装式蝶阀
KR102101758B1 (ko) * 2020-01-02 2020-04-20 신진정공 주식회사 부단수 버터플라이밸브

Also Published As

Publication number Publication date
JP4521705B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7819384B2 (en) Gate valve device
JP2002005326A (ja) 弁装置
JP2009008125A (ja) 管継手
JP4916769B2 (ja) 分岐管接続装置と分岐管接続工法
JP4796394B2 (ja) 配水管の分岐口保護構造及び分岐口用保護ブッシュ及び保護ブッシュ装着方法
JP4884740B2 (ja) 継手部漏水防止装置
JP5103148B2 (ja) 分岐管接続工法及び分岐管接続装置
JP4065678B2 (ja) 仕切弁
JPH0729365U (ja) 分水栓
JP3317688B2 (ja) パッキン
JP3768329B2 (ja) サドル付き分水栓
JP2009299826A (ja) 分岐管接続装置及び分岐管接続工法
JP4778741B2 (ja) バタフライバルブ
JP3568348B2 (ja) 配管接続構造
JP3197477B2 (ja) 管路の可撓構造並びに可撓伸縮構造
JP3108402B2 (ja) バタフライ弁装置
JP7291393B2 (ja) 制流体設置構造及び制流体設置方法
JP2543069Y2 (ja) 弁装置
JP2001193893A (ja) 不断水防錆装置および方法
JP4889458B2 (ja) 分岐部材用の管継手
JP4283258B2 (ja) 漏出防止装置
KR200253342Y1 (ko) 버터플라이 밸브
KR200166625Y1 (ko) 나이프게이트 밸브
JP4492836B2 (ja) 分岐管接続用管継手
KR200199729Y1 (ko) 플랜지형 볼 밸브

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees