JP3568348B2 - 配管接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種配管を抱束リングを用いてワンタッチでかつ確実に接続することのできる配管接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配管部材を拘束リングによりワンタッチで接続することができるようにしたものとして図11のものがある。この図11に就いて簡単に説明すると、配管31及び管継手34は互いの先端周縁に同一形状のフランジ32、35を形成し、管継手34は軸方向の挿孔36に配管31の先端部33を挿入した際に配管31との水密を維持するためのOリング37を装着し、別に設けた抱束リング38は弾性力を有する薄い金属板を略コの字形に屈曲させて形成し、前記両フランジ32、35を嵌入させるためのスリット39を開口し、配管31と管継手34は互いのフランジ32、35を重ね合わせて嵌合した後に抱束リング38のスリット39に両フランジ32、35の周縁部を弾性的に嵌入させることによって抜け止めを行ない水密的に接続したものである。
【0003】
上記のものにあっては図12に示すように、配管31と管継手34を接続する場合に配管31の先端部33が管継手34の挿孔36に深く挿入されておらず、両フランジ32、35が重なり合っていない不完全な結合状態であっても、拘束リング38に一方のフランジが嵌入されていない状態で他方のフランジを嵌入することができるものであり、施工者が抱束リングを誤装着したことに気づかないで通水をすると、配管を通過する流体の水圧により抱束リングが脱落し、配管と管継手が外れてしまい周囲を水浸しにして多大の損害をこうむる恐れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、配管の接続時に配管が管継手に正常に結合されていない場合は抱束リングを通常に装着することができないようにすることで、配管の誤接続を施工者に認識できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は配管の外周に形成したフランジと管継手の外周に形成したフランジを重ね合わせ、これら両フランジに抱束リングのフランジ用スリットを弾性的に嵌合して配管と管継手を接続する配管接続構造に於いて、配管又は管継手の少なくともいづれか一方の外周に前記フランジより薄い肉厚の鍔部を形成し、抱束リングはフランジ用スリットと併設して開口した鍔部用スリットの上下幅を前記フランジの肉厚より小で、かつ前記鍔部の肉厚より大となるように設定したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は互いに接続する配管1と管継手7の断面図であり、図3は抱束リング16の斜視図である。
【0007】
図1に示す配管1は金具2をかしめ具3により固定し、該かしめ具3の周囲をガイド4により被覆したものであり、この金具2には外径を大きくしたフランジ5を一体的に形成し、該フランジ5の下方に下端部6を延設して形成している。
【0008】
管継手7は上部に前記配管1の下端部6を挿入する挿孔8を開口した上端部9が突出して形成され、該上端部9の先端に前記配管1のフランジ5と同一の外径かつ略同一の肉厚のフランジ10を一体的に形成し、該フランジ10よりやや下部にはフランジ5、10と外径は同一であるが上下の肉厚をやや薄くなるように設定した鍔部11を一体的に形成し、この管継手7の内部環状溝12にはシール用のOリング13を装着し、内部環状溝12の下部に形成した弁室14には逆止弁15を介在させている。
【0009】
配管1と管継手7を接続するための抱束リング16は図3に示すように、弾性力を有する薄い金属板を略コの字形に屈曲させて形成したもので、基部17の両端から外側へ弓状に膨出して湾曲させた係止部18及び先端で外側へハの字形に開いた脚部19を設け、該両脚部19の間に配管1及び管継手7を水平方向に挿通し、前記フランジ5、10の直径より狭い幅の開口部20を形成し、この基部17から脚部19にかけて前記配管1と管継手7の両フランジ5、10を重ね合わせた厚みを嵌入可能な上下幅で横長のフランジ用スリット21を開口している。該フランジ用スリット21の上下にはさらに鍔部用スリット22、22aを夫々開口している。この鍔部用スリット22、22aは前記フランジ用スリット21に両フランジ5、10を嵌合した場合に鍔部11と向かい合う位置に開口し、前記フランジ用スリット21と横幅は同一であるが上下幅を小さく開口している。即ち鍔部用スリット22、22aの上下幅を前記管継手7の鍔部11の肉厚より大きくすることで鍔部11は嵌入可能であるが、配管1のフランジ5又は管継手7のフランジ10の肉厚より上下幅を小さくすることで、フランジ5、10のいづれも嵌入することができないように設定している。
【0010】
上記構成に於いて配管1と管継手7を接続するには図1に示すように、まず配管1の下端部6を管継手7の挿孔8内に挿入し、互いのフランジ5、10を重ね合せて嵌合する。次に図2に示すように抱束リング16を水平方向に押圧し先端の両脚部19を拡開しながら配管1と管継手7の接続部に弾性的に装着し、フランジ用スリット21内にフランジ5、10の周縁部を嵌入し、鍔部用スリット22内に鍔部11の周縁部を嵌入すれば、フランジ5、10は周縁部の一部がフランジ用スリット21から飛び出し、鍔部11は周縁部の一部が鍔部用スリット22から飛び出して抜け止めが行なわれ、配管1と管継手7は内部環状溝12に装着したOリング13が配管1の下端部6周面にシールされた状態で水密的に接続することができる。
【0011】
次に図4に示すように、配管1のフランジ5と管継手7のフランジ10が互いに重なり合っていない不完全な配管1の挿入状態で接続しようとする場合、拘束リング16のフランジ用スリット21内には重なり合っていない両フランジ5、10の両方を嵌入するほどの上下幅を設けていないので、両フランジ5、10を嵌入することはできないうえ、図5のようにフランジ10を下部の鍔部用スリット22に、又は図6のようにフランジ5を上部の鍔部用スリット22、22aに嵌入しようとしても、各フランジ5、10の肉厚は鍔部用スリット22、22aの上下幅よりも大であるため嵌入することはできず、施工者は配管1と管継手7の接続状態が正常でないことを認識することができ、配管1の下端部6を管継手7の挿孔8内に両フランジ5、10が重なり合うまで深く押し込む必要があることを理解できる。
【0012】
また、図7に示すように配管1の下端部6が管継手7のOリング13に接するまで挿入されていない浅い結合状態で抱束リング16を装着すると、図8に示すようにフランジ5からフランジ10までの間隔が広いためフランジ用スリット21に管継手7のフランジ10のみが嵌入し、下部の鍔部用スリット22に鍔部11が嵌入し、配管1のフランジ5は抱束リング16の上部に位置してどこにも嵌まらない状態となりスムーズに抱束リング16を嵌められるので正常に抱束リング16が嵌入されているようであるが、管継手7のOリング13は配管1の下端部6に接しておらず全くシールしていないため管継手7に通水をすれば多量の水漏れが発生し、施工者は正常な接続状態でないことに気づき、再度接続し直す必要があることを認識できる。
【0013】
なお、上述した実施例においては鍔部11を管継手7に形成したが、図9及び図10に示すように配管1aの金具2に鍔部11aを形成してもよく、また、配管1と管継手7の両方に鍔部11を形成してもよい。
【0014】
【発明の効果】
この発明は上記の構成であるから、次の利点を有する。
(1)配管の外周に形成したフランジと管継手の外周に形成したフランジを重ね合わせてこれら両フランジに抱束リングのフランジ用スリットを弾性的に嵌め合せて配管と嵌継手を接続する配管接続構造に於いて、配管又は管継手の少なくともいづれか一方の外周に前記フランジより薄い肉厚の鍔部を形成し、抱束リングはフランジ用スリットと併設して開口した鍔部用スリットの上下幅を前記フランジの肉厚より小で、かつ前記鍔部の肉厚より大となるように設定したので、配管と管継手が正常に結合されていないと拘束リングのフランジ用スリットに両フランジを、及び鍔部用スリットに鍔部を嵌入することができず、抱束リングを装着できないので配管と管継手の抜け止めを行なうことができない構造であり、又、抱束リングを装着して抜け止めを行なうことができれば正常に接続されていることであり、配管と管継手の接続ミスがなく接続不良による水漏れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管と管継手の正常な接続状態の正面図である。
【図2】図2に於いて抱束リングを装着した状態の説明図である。
【図3】拘束リングの斜視図である。
【図4】配管と管継手の正常でない接続状態の断面図である。
【図5】図4に於いて抱束リングを装着しようとする場合の説明図である。
【図6】図4に於いて抱束リングを装着しようとする場合の別の説明図である。
【図7】配管と管継手の正常でない別の接続状態の断面図である。
【図8】図7に於いて抱束リングを装着した状態の説明図である。
【図9】別の実施例の説明図である。
【図10】図9に於いて抱束リングを装着した状態の説明図である。
【図11】従来技術の説明図である。
【図12】図11に於いて正常でない接続状態の説明図である。
【符号の説明】
1、1a 配管
5、10 フランジ
7 管継手
11、11a 鍔部
16 抱束リング
21 フランジ用スリット
22、22a 鍔部用スリット
Claims (1)
- 配管の外周の形成したフランジと管継手の外周に形成したフランジを重ね合わせ、これら両フランジに抱束リングのフランジ用スリットを弾性的に嵌合して配管と管継手を接続する配管接続構造に於いて、配管又は管継手の少なくともいづれか一方の外周に前記フランジより薄い肉厚の鍔部を形成し、抱束リングはフランジ用スリットと併設して開口した鍔部用スリットの上下幅を前記フランジの肉厚より小で、かつ前記鍔部の肉厚より大となるように設定したことを特徴とする配管接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04765197A JP3568348B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 配管接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04765197A JP3568348B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 配管接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10246376A JPH10246376A (ja) | 1998-09-14 |
JP3568348B2 true JP3568348B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=12781168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04765197A Expired - Fee Related JP3568348B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 配管接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3568348B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-03 JP JP04765197A patent/JP3568348B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10246376A (ja) | 1998-09-14 |
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