JP2001527063A - ω−シクロアルキル−プロスタグランジンE2誘導体 - Google Patents

ω−シクロアルキル−プロスタグランジンE2誘導体

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JP2001527063A
JP2001527063A JP2000526478A JP2000526478A JP2001527063A JP 2001527063 A JP2001527063 A JP 2001527063A JP 2000526478 A JP2000526478 A JP 2000526478A JP 2000526478 A JP2000526478 A JP 2000526478A JP 2001527063 A JP2001527063 A JP 2001527063A
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JP
Japan
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propano
phenylene
dihydroxy
tetranorprost
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Application number
JP2000526478A
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English (en)
Inventor
耕輔 谷
修一 大内田
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 式(I)で示されるω−シクロアルキル−PGE2誘導体、その非毒性塩、そのプロドラッグおよびそのシクロデキストリン包接化合物(式中の記号は明細書記載通りの意味を表わす。)。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、ω−シクロアルキル−プロスタグランジンE2誘導体、その製造方 法およびそれを有効成分として含有する薬剤に関する。さらに詳しくは、本発明
は (1)一般式(I)
【化17】 (式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。) で示されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE2誘導体、その非毒性塩 、そのプロドラッグまたはシクロデキストリン包接化合物、 (2)それらの製造方法、および (3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【0002】
【背景技術】
プロスタグランジンE2(以下、PGE2と略記する。)は、アラキドン酸カス
ケードの中の代謝産物として知られており、その作用は、細胞保護作用、子宮収
縮、発痛作用、消化管の蠕動運動促進、覚醒作用、胃酸分泌抑制作用、血圧降下
作用、利尿作用等を有していることが知られている。 近年の研究の中で、PGE2受容体には、それぞれ生理学的に役割の異なった サブタイプが存在することが分かってきた。現時点で知られているサブタイプは
、大別して4つあり、それぞれ、EP1、EP2、EP3、EP4と呼ばれてい
る(Negishi M. et al, J. Lipid Mediators Cell Signaling 12, 379-391 (199
5))。 本発明者らは、これらの受容体にそれぞれ特異的に結合する化合物を見出すべ
く研究を行なった結果、本発明化合物がEP2に強く結合することを見出し、本
発明を完成した。
【0003】 一般式(I)で示される本発明化合物は、EP2サブタイプに対する結合が強
いため、免疫疾患(自己免疫疾患、臓器移植など)、喘息、骨形成異常、神経細
胞死、肝障害、早産、流産、緑内障等の網膜神経障害などに対する予防および/
または治療に有用である。 一般式(I)で示される本発明化合物のうち、その他のサブタイプやそれ以外
のアラキドン酸カスケード代謝物の受容体(トロンボキサン受容体、プロスタグ
ランジンI2受容体等)に対し、結合が弱いものは、他の作用を発現しないため 、副作用の少ない薬剤となる可能性がある。 一方、PG誘導体の特許出願は数多く知られており、例えば、以下の特許出願
が挙げられる。
【0004】 特開昭54-115351号明細書(米国特許第4,132,738号)には、一般式(A)
【化18】 [式中、R1AおよびR2Aは水素であり、R3Aは水素、あるいはR4Aと一緒になっ
て6の炭素原子を含むシクロアルキルを形成するような4の炭素原子のメチレン
鎖であり、あるいはR4Aと一緒になって式
【化19】 (式中、pAは0〜1の値を有する整数であり、qAは2〜3の値を有する整数
であり、そしてそのようなビシクロアルケニルの二重結合はqA橋にある。) をもつビシクロアルケニルまたはビシクロアルキル部分であり、R4AはR3Aと一
緒になって上で定義したようにシクロアルキルまたはビシクロアルキルまたはビ
シクロアルケニルであるか、あるいはR5Aと一緒になって4個の炭素原子を含む
シクロアルキルを形成するような3個の炭素原子のメチレン鎖であり、R5Aは水
素、あるいはR4Aと一緒になって上で定義したようにシクロアルキルを形成し、
そしてR6 Aは水素あるいは8の炭素原子の直鎖アルキルである。] で示される化合物がプロスタグランジン様活性を有することが記載されている。
【0005】
【発明の開示】
(1)本発明は、一般式(I)
【化20】 [式中、Aはベンゼン、チオフェンまたはフラン環を表わし、 R1は水酸基、C1〜6のアルコキシ基、または式
【化21】 NR1011 (式中、R10およびR11は、独立して水素原子またはC1〜4のアルキル基を表
わす。)で示される基を表わし、 R2はC1〜4のアルキレン基、C2〜4のアルケニレン基、−S−C1〜4の アルキレン基、−S−C2〜4のアルケニレン基またはC1〜4のアルキレン−
S−基を表わし、 R3はオキソ基、メチレン基、ハロゲン原子、または式
【化22】 R32−COO− (式中、R32はC1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、フェニル基、
フェニル−C1〜4のアルキル基、R33−OOC−C1〜4のアルキル基または
33−OOC−C2〜4のアルケニル基(式中、R33は水素原子またはC1〜4
のアルキル基を表わす。)を表わす。) で示される基を表わし、 R4は水素原子、水酸基またはC1〜4のアルコキシ基を表わし、 R5はC1〜8のアルキル基、C2〜8のアルケニル基、C2〜8のアルキニル 基、1〜3個の以下の(1)〜(5)の基で置換されているC1〜8のアルキル
基、C2〜8のアルケニル基またはC2〜8のアルキニル基を表わし: (1)ハロゲン原子、 (2)C1〜4のアルコキシ基、 (3)C3〜7のシクロアルキル基、 (4)フェニル基、または (5)1〜3個のハロゲン原子、C1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ
基、ニトロ基またはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル基、 nは0〜4を表わし、
【化23】 は、単結合または二重結合を表わす。 ただし、8−9位が二重結合を表わす場合は、R3は式
【化24】 R32−COO− (基中、R32は前記と同じ意味を表わす。)で示される基であり、R1はC1〜 6のアルコキシを表わす。] で示されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE2誘導体、その非毒性塩 またはそのシクロデキストリン包接化合物、 (2)それらの製造方法、および (3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【0006】 一般式(I)中、R11、R12、R32、R33、およびR5中のC1〜4のアルキ ル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびそれらの異性体を意味する
。 一般式(I)中、R5が表わすC1〜8のアルキル基とは、メチル、エチル、 プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルおよびそれらの異
性体を意味する。 一般式(I)中、R32、R4、およびR5が表わすC1〜4のアルコキシ基とは
、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびそれらの異性体を意味する
。 一般式(I)中、R1が表わすC1〜6のアルコキシ基とは、メトキシ、エト キシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシおよびそれらの
異性体を意味する。 一般式(I)中、R32中のC2〜4のアルケニル基とは、ビニル、プロペニル
、ブテニルおよびそれらの異性体を意味する。 一般式(I)中、R2が表わすC1〜4のアルキレン基とは、メチレン、ジメ チレン、トリメチレン、テトラメチレンおよびそれらの異性体を意味する。
【0007】 一般式(I)中、R2が表わすC2〜4のアルキレン基とは、ビニレン、プロ ペニレン、ブテニレンおよびそれらの異性体を意味する。 一般式(I)中、R3が表わすC2〜8のアルケニル基とは、ビニル、プロペ ニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニルおよびそれ
らの異性体を意味する。 一般式(I)中、R5が表わすC2〜8のアルキニル基とは、エチニル、プロ ピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、へプチニル、オクチニルおよびそ
れらの異性体を意味する。 一般式(I)中、R5中のC3〜7のシクロアルキル基とは、シクロプロピル 、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基を意
味する。 一般式(I)中、R3およびR5中のハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素お
よびヨウ素を意味する。
【0008】 本発明において、記号
【化25】 は、当業者にとって明らかなように、特に断わらない限り紙面の手前に結合して
いることを表わし、記号
【化26】 は、特に断わらない限り紙面の向こう側に結合していることを表わし、記号
【化27】 は、紙面の手前または向こう側に結合しているか、あるいはそれらの混合物であ
ることを表わす。
【0009】 本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例え
ば、アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基には直鎖のもの、分枝鎖のも
のが含まれ、アルケニル基中の二重結合は、E、ZおよびEZ混合物であるもの
を含む。また、分枝鎖のアルキル基が存在する場合等の不斉炭素原子の存在によ
り生ずる異性体も含まれる。 本発明中、7位が硫黄原子である化合物、8α化合物は、当業者にとって明ら
かなように、8β化合物(8−エピ体)と平衡関係にある。そのため、相当する
式は、8α化合物とそのアイソマーである8β体の混合物を示している。 一般式(I)で示される本発明化合物中、好ましい化合物としては、実施例に
記載した化合物および以下の表1〜表20に示す化合物が挙げられる。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】
【表5】
【0015】
【表6】
【0016】
【表7】
【0017】
【表8】
【0018】
【表9】
【0019】
【表10】
【0020】
【表11】
【0021】
【表12】
【0022】
【表13】
【0023】
【表14】
【0024】
【表15】
【0025】
【表16】
【0026】
【表17】
【0027】
【表18】
【0028】
【表19】
【0029】
【表20】
【0030】
【塩】
一般式(I)で示される本発明化合物は、公知の方法により相当する塩に変換
される。塩は毒性のない、水溶性のものが好ましい。適当な塩としては、アルカ
リ金属(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグ
ネシウム等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメ
チルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロ
ペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、
リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩が挙げられる。
【0031】
【シクロデキストリン包接化合物】
式(I)で示されるプロスタン酸誘導体は、α−、β−あるいはγ−シクロデ
キストリン、あるいはこれらの混合物を用いて、特公昭50-3363号または同52-31
404号(英国特許第1,351,238号または同第1,419,221号)明細書記載の方法を用 いることによりシクロデキストリン包接化合物に変換することができる。シクロ
デキストリン包接化合物に変換することにより、安定性が増大し、また水溶性が
大きくなるため、薬剤として使用する際好都合である。
【0032】
【発明を実施するための最良の形態】
(1) 一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R3がオキソ基、メチレ ン基またはハロゲン原子であり、R1が水酸基である一般式(IA)
【化28】 (式中、R30はオキソ基、メチレン基、またはハロゲン原子を表わし、その他の
記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物は、一般式(IB)
【化29】 (式中、R12はC1〜6のアルキル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味
を表わす。) で示される化合物を酵素を用いた加水分解反応に付すか、またはアルカリ性条件
下での加水分解反応に付すことにより製造することができる。
【0033】 酵素を用いた加水分解は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒(エタ
ノール、ジメチルスルフォキシド等)と水の混合溶液中、緩衝液の存在下または
非存在下、エステル分解酵素(エステラーゼ、リパーゼ等)を用いて、0〜50
℃で行なわれる。 アルカリ性条件下での加水分解反応は公知であり、例えば、水と混和しうる有
機溶媒(エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等)中、アル
カリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等)の水溶液を用いて
、−10〜90℃で行なわれる。
【0034】 (2) 一般式(I)中、R3がオキソ基、メチレン基またはハロゲン原子であ り、R1が式
【化30】 NR1011 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で表わされる基である一般式(IC)
【化31】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物は、一般式(IA)
【化32】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物と一般式(II)
【化33】 HNR1011 (II) (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物をアミド化反応に付すことにより製造することができる。
【0035】 アミド化反応は公知であり、例えば、不活性有機溶媒(THF、塩化メチレン
、ベンゼン、アセトン、アセトニトリルまたはこれらの混合溶媒等)中、三級ア
ミン(ジメチルアミノピリジン、ピリジン、トリエチルアミン等)の存在下また
は非存在下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1
−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)
等)を用いて、0〜50℃で行なわれる。
【0036】 (3) 一般式(IB)で示される化合物のうち、R4が水素原子または水酸基で ある化合物、すなわち一般式(IB-1)
【化34】 (式中、R40は水素原子、または水酸基を表わし、その他の記号は前記と同じ意
味を表わす。) で示される化合物は、一般式(III)
【化35】 (式中、R41は水素原子、または酸性条件下で脱離する保護基で保護された水酸
基を表わし、R60は酸性条件下で脱離する水酸基の保護基を表わし、その他の記
号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物を酸性条件下、脱保護反応に付すことにより製造することがで
きる。
【0037】 酸性条件で脱離する水酸基の保護基としては、例えば、t−ブチルジメチルシ
リル、トリフェニルメチル、テトラヒドロピラン−2−イル等が挙げられる。 酸性条件下での加水分解は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒(テ
トラヒドロフラン、メタノール、エタノール、ジメトキシエタン、アセトニトリ
ルまたはこれらの混合溶媒等)中、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、フッ化水素
酸、フッ化水素−ピリジン等)、または有機酸(酢酸、トシル酸、トリクロロ酢
酸)を用いて0〜50℃の温度で行なわれる。
【0038】 (4) 一般式(IB)中、R40がC1〜4のアルコキシ基である化合物、すなわ
ち一般式(IB-2)
【化36】 (式中、R42はC1〜4のアルコキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ意
味を表わす。) で示される化合物は、一般式(IB)のうち、R4が水酸基である化合物、すなわ ち一般式(IB-3)
【化37】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物をO−アルキル化反応に付すことにより製造することができる
【0039】 O−アルキル化反応は公知であり、例えば、不活性有機溶媒(THF、ジエチ
ルエーテル等)中、ジアゾアルカンを用いて−30〜40℃で行なわれるか、ま
たは不活性有機溶媒中(アセトニトリル等)中、酸化銀の存在下、ヨウ化アルキ
ルを用いて0〜40℃で行なわれる。
【0040】 (5) 一般式(I)中、R3が式
【化38】 R32−COO− (式中、R32は前記と同じ意味を表わす。)で表わされる基であり、R1がC1 〜6のアルコキシである一般式(ID)
【化39】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物は、一般式(IV)
【化40】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物を酸性条件下、脱保護反応に付すことにより製造することがで
きる。
【0041】 脱保護反応は、前記と同様の方法により行なうことができる。 一般式(IV)で示される化合物は、以下の反応工程式(G)または(K)に示
される工程により製造することができる。 一般式(III)で示される化合物は、R30およびR41の種類によって以下の6 種の化合物に分けることができる。すなわち
【0042】 1) R30がオキソ基であり、R41が酸性条件下で脱離する保護基で保護された
水酸基である一般式(IIIA)
【化41】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物。
【0043】 2)R30がメチレン基であり、R41が酸性条件下で脱離する保護基で保護された
水酸基である一般式(IIIB)
【化42】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物。
【0044】 3) R30がハロゲン原子であり、R41が酸性条件下で脱離する保護基で保護さ
れた水酸基である一般式(IIIC)
【化43】 (式中、R31はハロゲン原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす
。) で示される化合物。
【0045】 4) R30がオキソ基であり、R41が水素原子である一般式(IIID)
【化44】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物。
【0046】 5) R30がメチレン基であり、R41が水素原子である一般式(IIIE)
【化45】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物。
【0047】 6) R30がハロゲン原子であり、R41が水素原子である一般式(IIIF)
【化46】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物。
【0048】 上記の一般式(IIIB)で示される化合物は、一般式(IIIA)で示される化合物
から次の反応工程式(A)に従って製造することができる。 上記の一般式(IIIC)で示される化合物は、一般式(IIIA)で示される化合物
から次の反応工程式(B)、(C)または(D)に従って製造することができる
。 上記の一般式(IIID)で示される化合物は、一般式(IIIA)で示される化合物
から次の反応工程式(E)に従って製造することができる。 上記の一般式(IIIE)で示される化合物は、一般式(IIID)で示される化合物
から次の反応工程式(A)と同様の操作により製造することができる。 上記の一般式(IIIF)で示される化合物は、一般式(IIID)で示される化合物
から反応工程式(B)、(C)または(D)と同様の操作により製造することが
できる。 一般式(IIIA)で示される化合物は、反応工程式(F)、(G)、(H)また
は(J)に従って製造することができる。
【0049】 各反応工程式中の記号は、以下の意味を表わすか、または前記と同じ意味を表
わす。 R21:C1〜3のアルキレン基またはC2〜3のアルケニレン基、 R22:C1〜3のアルキレン基、 t−Bu:t−ブチル基、 n−Bu:ノルマルブチル基、 c−Hex:シクロヘキシル基、 Et:エチル基、 EE:エトキシエチル基、 Ac:アセチル基、 Ph:フェニル基、 Ts:p−トルエンスルホニル基、 Ms:メタンスルホニル基、 DMAP:ジメチルアミノピリジン、 AIBN:2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、 DIBAL:ジイソブチルアルミニウムハイドライド。
【0050】
【化47】
【0051】
【化48】
【0052】
【化49】
【0053】
【化50】
【0054】
【化51】
【0055】
【化52】
【0056】
【化53】
【0057】
【化54】
【0058】
【化55】
【0059】
【化56】
【0060】
【化57】
【0061】 前記反応工程式の各反応は公知の方法により行なわれる。前記反応工程式にお
いて、出発物質として用いる一般式(V)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X )、(XII)、(XIII)、(XIV)で示される化合物はそれ自体公知であるか、あ
るいは公知の方法により容易に製造することができる。 例えば、一般式(V)で示される化合物の内、(4RS)−5,5−プロパノ
オクタ−1−イン−4−オールは特開昭54-115351号明細書に記載された公知化
合物である。 一般式(X)で示される化合物の内、(4R)−2−(ジエチルアミノメチル
)−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン−1−オンはJ.
Org. Chem., 53, 5590 - 5592(1988)に記載された公知化合物である。 一般式(VIII)で示される化合物の内、(4R)−4−t−ブチルジメチルシ
リルオキシ−2−シクロペンテン−1−オンはJ. Am. Chem. Soc., Vol. 110, N
o. 14, 4718 - 4726 (1988)に記載された公知化合物である。
【0062】 また、本発明における他の出発物質および各試薬は、それ自体公知であるかま
たは公知の方法により製造することができる。 本明細書中の各反応において、反応生成物は通常の精製手段、例えば常圧下ま
たは減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液
体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラ
フィーまたは洗浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製は各反応
ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なってもよい。
【0063】
【薬理活性】
一般式(I)で示される本発明化合物は、PGE2受容体のサブタイプである EP2受容体に強く結合し、作用する。 本発明化合物の作用効果は、例えば、プロスタノイドレセプターサブタイプ発
現細胞を用いた受容体結合実験により確認した。
【0064】 (i)プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞を用いた受容体結合実験 スギモト(Sugimoto)らの方法[J. Biol. Chem. 267, 6463-6466 (1992)]に準
じて、プロスタノイドレセプターサブタイプ(マウスEP1、EP2、EP3α
、EP4)をそれぞれ発現したCHO細胞を調製し、膜標品とした。 調製した膜画分(0.5mg/ml)、3H−PGE2を含む反応液(200μl )を室温で1時間インキュベートした。反応を氷冷バッファー(3ml)で停止
し、減圧下吸引ろ過して結合した3H−PGE2をガラスフィルター(GF/B)
にトラップし、結合放射活性を液体シンチレーターで測定した。
【0065】 Kd値とBmax値は、Scatchard plotsから求めた[Ann. N.Y. Acad. Sci. 51,
660 (1949)]。非特異的結合は過剰量(2.5μM)の非標識PGE2の存在下での 結合として求めた。本発明化合物による3H−PGE2結合阻害作用の測定は、3 H−PGE2(2.5nM)および本発明化合物を各種濃度で添加して行なった。な
お、反応にはすべて次のバッファーを用いた。 バッファー:リン酸カリウム(pH6.0,10mM),EDTA(1mM),
MgCl2(10mM),NaCl(0.1M)。 すべての数値は、各実施例化合物のうち、高極性体のものを示した。各化合物
の解離定数Ki(μM)は次式により求めた。
【数1】 結果を表21に示す。
【0066】
【表21】
【0067】
【毒性】
本発明化合物の毒性は十分に低いものであり、医薬品として使用するために十
分安全であることが確認された。
【0068】
【産業上の利用性】
一般式(I)で示される本発明化合物は、PGE2受容体に結合し、作用を示 すため有用である。とりわけ、EP2サブタイプに対する結合が強いため、免疫
疾患(自己免疫疾患、臓器移植など)、喘息、骨形成異常、神経細胞死、肝障害
、流産、早産、緑内障等の網膜神経障害などに対する予防および/または治療に
有用である。 一般式(I)で示される本発明化合物のうち、EP2以外のサブタイプやそれ
以外のアラキドン酸カスケード代謝物の受容体(トロンボキサン受容体、PGI 2 受容体等)に対する結合が弱いものは、他の作用を発現しないため、副作用の 少ない薬剤となる可能性がある。
【0069】 一般式(I)で示される本発明化合物、その非毒性の塩またはそのシクロデキ
ストリン包接化合物を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、
経口または非経口の形で投与される。 投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なる
が、通常、成人一人当たり、一回につき、1μgから100mgの範囲で一日一
回から数回経口投与されるか、または成人一人当たり、一回につき、0.1μgか ら10mgの範囲で一日一回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)さ
れるか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。 もちろん、前記したように投与量は種々の条件により変動するので、上記投与
量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合もあ
る。 本発明化合物を投与する際には、経口投与のための内服用固形剤、内服用液剤
および、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。 経口投与のための内服用固形剤には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤
等が含まれる。カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれ
る。
【0070】 経口投与のための内服用固形剤においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質
はそのままか、または賦形剤(ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶
セルロース、デンプン等)、結合剤(ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(繊維素グリコ
ール酸カルシウム等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム等)、安定剤、溶解
補助剤(グルタミン酸、アスパラギン酸等)等と混合され、常法に従って製剤化
して用いられる。また、錠剤や丸剤は必要によりコーティング剤(白糖、ゼラチ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レート等)で被覆していてもよいし、また1以上の層で被覆していてもよい。さ
らにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。 経口投与のための内服用液剤は、薬剤的に許容される水剤、懸濁剤、乳剤、シ
ロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液剤においては、ひとつまたはそ
れ以上の活性物質が、一般的に用いられる希釈剤(精製水、エタノールまたはそ
れらの混液等)に溶解、懸濁または乳化される。さらにこの液剤は、湿潤剤、懸
濁化剤、乳化剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤、緩衝剤等を含有していても
よい。
【0071】 非経口投与のための注射剤としては、溶液、懸濁液、乳濁液および用時溶剤に
溶解または懸濁して用いる固形の注射剤を包含する。注射剤は、ひとつまたはそ
れ以上の活性物質を溶剤に溶解、懸濁または乳化させて用いられる。溶剤として
、例えば注射用蒸留水、生理食塩水、植物油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、エタノールのようなアルコール類等およびそれらの組み合わせ
が用いられる。さらにこの注射剤は、安定剤、溶解補助剤(グルタミン酸、アス
パラギン酸、ポリソルベート80(登録商標)等)、懸濁化剤、乳化剤、無痛化
剤、緩衝剤、保存剤等を含んでいてもよい。これらは最終工程において滅菌する
か無菌操作法によって調製される。また無菌の固形剤、例えば凍結乾燥品を製造
し、その使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶剤に溶解して使
用することもできる。 非経口投与のためのその他の製剤としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質
を含み、常法により処方される外用液剤、軟膏剤、塗布剤、吸入剤、スプレー剤
、坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。 スプレー剤は、亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような
緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような
等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,86
8,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
【0072】
【参考例および実施例】
以下、参考例および実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。 クロマトグラフィーによる分離の箇所およびTLCに示されるカッコ内の溶媒
は、使用した溶出溶媒または展開溶媒を示し、割合は体積を表わす。NMRの箇
所に示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を示している。以下の
実施例で用いられている記号、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表わす。
【0073】 参考例1 (4RS)−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−5,5−プロパノオクタ−
1−イン
【化58】 (4RS)−5,5−プロパノオクタ−1−イン−4−オール(4.0g)およ びイミダゾール(4.9g)のジメチルホルムアミド(50ml)溶液にt−ブチ ルジメチルシリルクロリド(5.4g)を氷冷下で加え、60℃で7時間撹拌した 。反応混合溶液に水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し
、下記物性値を有する標題化合物(6.8g)を得た。 TLC:Rf 0.64(ヘキサン); NMR(CDCl3):δ 3.75(1H, t, J=5.8Hz), 2.28(1H, ddd, J=17, 5.0, 2.5Hz),
2.16(1H, ddd, J=17, 6.0, 2.5Hz), 2.10-1.94(1H, m), 1.92(1H, t, J=2.5Hz)
, 1.90-1.20(9H, m), 0.90(3H, t, J=6.0Hz), 0.89(9H, s), 0.12(3H, s), 0.07
(3H, s)。
【0074】 参考例2 (1E,4RS)−1−ヨード−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−5,5
−プロパノオクタ−1−エン
【化59】 参考例1で製造した化合物(3.0g)およびトリブチルスズヒドリド(3.7ml
)の混合物にアゾビスイソブチロニトリル(35mg)を加え、80℃で1.5時 間撹拌した。反応混合溶液を室温まで冷却後、ヨウ素(4.1g)の塩化メチレン (70ml)溶液を滴下し、10分間撹拌した。反応混合溶液に飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液、酢酸エチルおよび飽和食塩水を加え撹拌し、ろ過、分液後、水
層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(3.9g)を得た。 TLC:Rf 0.77(ヘキサン); NMR(CDCl3):δ 6.49(1H, dt, J=14.5, 7.5Hz), 5.97(1H, d, J=14.5Hz), 3.
58(1H, t, J=6.0Hz), 2.20-1.20(12H, m), 0.91(3H, t, J=6.0Hz), 0.91(9H, s)
, 0.06(3H, s), 0.05(3H, s)。
【0075】 参考例3 (3S,4R)−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−メチレン−3−(4−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−5,5−プロパノオクト−1−エニル)シク
ロペンタン−1−オン
【化60】 アルゴン気流下、(1E,4RS)−1−ヨード−4−t−ブチルジメチルシ
リルオキシ−5,5−プロパノオクタ−1−エン(302mg,参考例2で製造
した。)のジエチルエーテル(5ml)溶液を−78℃で撹拌しているところに
、t−ブチルリチウム/ペンタン溶液(0.87ml,1.64M)を滴下し、45分間
撹拌した。次に2−チエニルリチウムシアノキュープレート/THF溶液(3.6 ml,0.25M)を滴下し、20分間撹拌した。ここにジエチルエーテル(3ml
)に溶かした(4R)−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−ジエチルア
ミノメチルシクロペント−2−エン−1−オン(200mg)を滴下し、−78
℃から0℃に昇温しながら1時間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム
を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(Fuji Silysia BW-300 40ml,酢酸エチ
ル/ヘキサン=0/1→1/50)で精製し、下記物性値を有する標題化合物( 235mg)を褐色オイルとして得た。 TLC:Rf 0.54(酢酸エチル:ヘキサン=1:15)。
【0076】 参考例4 (11α,13E)−9−オキソ−11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−17,17−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4
,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化61】 A.レフォルマトスキー(Reformatosky)試薬の調製 アルゴン雰囲気下、室温で撹拌している亜鉛末(654mg)のTHF(0.5 ml)懸濁液に、ジブロモエタン(15ml)を滴下し、60℃で2分間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、トリメチルシリルクロライド(22μl)を
滴下し、0℃で撹拌した。ここにベンジルブロミド(1.146g)のTHF(4.5m
l)溶液を滴下し、10℃で3時間撹拌した。 B.銅試薬の調製 アルゴン雰囲気下、シアン化銅(896mg)と塩化リチウム(890mg)
をTHF(10ml)に溶かし、3時間撹拌した。 C .マイケル(Michael)付加反応 アルゴン雰囲気下、Refomatosky試薬(0.58ml)を−78℃で撹拌している ところに、銅試薬(0.72ml)を滴下した。反応液を−78℃で30分間撹拌し
た後、トリメチルシリルクロライド(66μl)および参考例3で製造した化合
物(150mg)のTHF(2ml)溶液を順次滴下した。反応液を−78℃で
1時間撹拌した後、−20℃で2時間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニ
ウム水溶液を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水で2回
、飽和食塩水で1回洗浄した後、濃縮した。これを、メタノール/エーテル(2
ml+1ml)混合溶媒に溶かし、室温で撹拌した。ここにピリジニウム p−
トルエンスルフォネート(4mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後
、飽和重曹水を加えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水で2
回、飽和食塩水で1回洗浄した後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(Merck 7734 20ml,酢酸エチル/ヘキサン=1/20→1/5)で精製
し、下記物性値を有する標題化合物(53mg)を無色オイルとして得た。 TLC:Rf 0.60(酢酸エチル:ヘキサン=1:5); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.5Hz), 7.23(2H, d, J=8.5 Hz), 5.80-5.
50(1H, m), 5.40-5.20(1H, m), 4.96(1H, dd, J=7.5, 2.5Hz), 3.70(3H, s), 3.
57(1H, t, J=5.0Hz), 2.90-1.10(20H, m), 1.00-0.75(21H, m), 0.10-0.00(6H,
m)。
【0077】 実施例1 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−
13−エン酸メチルエステル
【化62】 アルゴン雰囲気下、参考例4で製造した化合物(53mg)のアセトニトリル
(2ml)溶液を0℃で撹拌しているところに、フッ化水素酸水溶液(0.2ml ,48%)を加え、3時間撹拌した。反応終了後、水を加えて反応を止め、酢酸
エチルで3回抽出した。有機層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した後、濃縮
した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Merck Lobar prepacked column s
ize A,酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で精製し、下記物性値を有する標題化 合物、低極性体(12mg)および高極性体(11.5mg)をそれぞれ無色オイル
として得た。 低極性体 TLC:Rf 0.28(酢酸エチル:ヘキサン=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.5Hz), 7.24(2H, d, J=8.5Hz), 5.74(1H,
dt, J=15.5, 7.0Hz), 5.43(1H, dd, J=15.5, 8.5Hz), 4.06(1H, q, J=9.0Hz),
3.90(3H, s), 3.58(1H, dd, J=9.5, 3.0Hz), 3.00-2.80(3H, m), 2.50-1.20(19H
, m), 0.95(3H, t, J=6.5Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.22(酢酸エチル:ヘキサン=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.5Hz), 7.24(2H, d, J=8.5Hz), 5.69(1H,
ddd, J=15.0, 9.0, 5.0Hz), 5.37(1H, dd, J=15.0, 9.5Hz), 4.03(1H, q, J=8.
0Hz), 3.90(3H, s), 3.56(1H, dd, J=10.0, 2.5Hz), 3.00-2.60(3H, m), 2.50-1
.20(19H, m), 0.94(3H, t, J=7.0Hz)。
【0078】 実施例1(a)〜1(d) 参考例1、2、3、4および実施例1と同様の操作により、下記物性値を有す
る以下の化合物を得た。
【0079】 実施例1(a) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−
13,19−ジエン酸メチルエステル
【化63】 低極性体 TLC:Rf 0.42(ヘキサン:酢酸エチル=1:2); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.2Hz), 7.25(2H, d, J=8.2Hz), 5.96(1H,
ddt, J=17.0, 10.0, 7.2Hz), 5.74(1H, dt, J=15.4, 6.8Hz), 5.42(1H, dd, J=
15.4, 8.6Hz), 5.20-5.05(2H, m), 4.15-3.98(1H, m), 3.90(3H, s), 3.59(1H,
dd, J=9.5, 2.7Hz), 2.90-2.65(3H, m), 2.60-1.60(17H, m)。 高極性体 TLC:Rf 0.36(ヘキサン:酢酸エチル=1:2); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.2Hz), 7.24(2H, d, J=8.2Hz), 5.95(1H,
ddt, J=17.0, 10.0, 7.2Hz), 5.69(1H, ddd, J=15.0, 8.6, 5.4Hz), 5.37(1H,
dd, J=15.0, 8.6Hz), 5.20-5.05 (2H, m), 4.10-3.95(1H, m), 3.90(3H, s), 3.
57(1H, dd, J=10.2, 2.2Hz), 2.90-2.65(3H, m), 2.45-1.55(17H, m)。
【0080】 実施例1(b) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−
テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化64】 高極性体 TLC:Rf 0.56(ヘキサン:酢酸エチル=1:2); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.3Hz), 7.24(2H, d, J=8.3Hz), 5.69(1H,
ddd, J=15, 9.1, 5.5Hz), 5.36(1H, dd, J=15, 8.7Hz), 4.02(1H, m), 3.90(3H
, s), 3.69(1H, dd, J=10, 1.4Hz), 2.78(3H, m), 2.56-1.63(13H, m), 1.51(1H
, dd, J=14, 6.6Hz), 1.38(1H, dd, J=14, 6.2Hz), 0.77(1H, m), 0.50(2H, m),
0.11(2H, m)。
【0081】 実施例1(c) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−19−メチル−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラ
ノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化65】 高極性体 TLC:Rf 0.64(ヘキサン:酢酸エチル=1:2); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.2Hz), 7.24(2H, d, J=8.2Hz), 5.69(1H,
ddd, J=15, 9.4, 5.3Hz), 5.38(1H, dd, J=15, 8.7Hz), 4.03(1H, m), 3.90(3H
, s), 3.64(1H, dd, J=10, 1.5Hz), 2.77(3H, m), 2.58-1.63(14H, m), 1.55(1H
, dd, J=14, 6.6Hz), 1.34(1H, dd, J=14, 6.4Hz), 0.92(6H, d, J=6.4Hz)。
【0082】 実施例1(d) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノルプロ
スト−13−エン酸メチルエステル
【化66】 低極性体 TLC:Rf 0.49(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.5Hz), 7.25(2H, d, J=8.5Hz), 5.73(1H,
dt, J=15.5, 6.5Hz), 5.43(1H, dd, J=15.5, 8.5Hz), 4.06(1H, q, J=8.0Hz),
3.90(3H, s), 3.59(1H, dd, J=9.5, 2.5Hz), 3.00-2.60(4H, m), 2.50-1.30(14H
, m), 0.93(3H, t, J=7.5Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.43(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.0Hz), 7.24(2H, d, J=8.0Hz), 5.69(1H,
ddd, J=15.0, 9.0, 5.5Hz), 5.37(1H, dd, J=15.0, 9.0Hz), 4.03(1H, q, J=8.
5Hz), 3.90(3H, s), 3.57(1H, dd, J=10.0, 2.0Hz), 2.95-2.60(3H, m), 2.50-1
.30(15H, m), 0.93(3H, t, J=7.5Hz)。
【0083】 実施例2 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−
13−エン酸
【化67】 実施例1で製造した化合物(10mg,低極性体)のDMSO−リン酸バッファー
(1ml+1ml)懸濁液を室温で撹拌しているところに、PLE(ブタ肝臓エ
ステラーゼ,100μl)を添加して、室温で9時間撹拌した。反応終了後、飽
和塩化アンモニウム水を加えて反応を止め、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水/1N塩酸で2回、飽和食塩水で1回洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wako C-200 5ml,酢 酸エチル/ヘキサン=1/1→1/0)で精製し、下記物性値を有する標題化合
物、低極性体(7mg)を無色オイルとして得た。 TLC:Rf 0.39(酢酸エチル:ヘキサン=3:1); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J =8.0Hz), 7.26(2H, d, J =8.0Hz), 5.75(1
H, dt, J=15.5, 6.5Hz), 5.45(1H, dd, J=15.5, 8.0Hz), 4.08(1H, q, J=9.0Hz)
, 3.61(1H, dd, J=10, 3.0Hz), 3.00-2.60(3H, m), 2.50-1.20(19H, m), 0.95(3
H, t, J=7.0Hz)。 実施例1で製造した化合物(高極性体)を用いて、上記と同様の操作により、
下記物性値を有する標題化合物を得た。 TLC:Rf 0.32(ヘキサン:酢酸エチル=1:3); NMR(CDCl3):δ 7.99(2H, d, J=8.2Hz), 7.27(2H, d, J=8.2Hz), 5.71(1H,
ddd, J=15.4, 8.4, 5.2Hz), 5.40(1H, dd, 15.4, 8.6Hz), 4.15-3.95(1H, m),
3.59(1H, dd, J=10.0, 2.2Hz), 3.00-1.50(3H, br), 2.90-2.65(3H, m), 2.50-1
.20(17H, m), 0.95(3H, t, J=6.8Hz)。
【0084】 実施例2(a)〜2(d) 実施例1(a)〜1(d)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作
により、下記物性値を有する以下の化合物を得た。
【0085】 実施例2(a) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−
13,19−ジエン酸
【化68】 高極性体 TLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=1:2:0.03); NMR(CDCl3):δ 7.99(2H, d, J=8.2Hz), 7.26(2H, d, J=8.2Hz), 5.95(1H,
ddt, J=17.0, 10.0, 7.4Hz), 5.69(1H, ddd, J=15.0, 8.6, 5.2Hz), 5.38(1H,
dd, J=15.0, 9.0Hz), 5.20-5.05 (2H, m), 5.00-3.00(3H, br), 4.15-3.95(1H,
m), 3.59(1H, dd, J=10.2, 2.2Hz), 2.95-2.65(3H, m), 2.50-1.65(15H, m)。
【0086】 実施例2(b) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−
テトラノルプロスト−13−エン酸
【化69】 高極性体 TLC:Rf 0.44(ヘキサン:酢酸エチル=1:4); NMR(CDCl3):δ 7.99(2H, d, J=8.3Hz), 7.25(2H, d, J=8.3Hz), 5.71(1H,
ddd, J=15, 9.1, 5.3Hz), 5.38(1H, dd, J=15, 8.7Hz), 4.19(3H, br), 4.05(1
H, m), 3.71(1H, dd, J=9.4, 1.5Hz), 2.78(3H, m), 2.31(3H, m), 2.17-1.61(1
0H, m), 1.52(1H, dd, J=14, 6.8Hz), 1.38(1H, dd, J=14, 6.4Hz), 0.78(1H, m
), 0.51(2H, m), 0.11(2H, m) 。
【0087】 実施例2(c) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−19−メチル−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラ
ノルプロスト−13−エン酸
【化70】 高極性体 TLC:Rf 0.52(ヘキサン:酢酸エチル=1:4); NMR(CDCl3):δ 7.99(2H, d, J=8.4Hz), 7.25(2H, d, J=8.4Hz), 5.71(1H,
ddd, J=15, 9.4, 5.4Hz), 5.40(1H, dd, J=15, 9.0Hz), 4.48(3H, br), 4.06(1
H, m), 3.69(1H, dd, J=9.0, 1.4Hz), 2.78(3H, m), 2.50-1.62(14H, m), 1.56(
1H, dd, J=14, 6.7Hz), 1.35(1H, dd, J=14, 6.3Hz), 0.92(6H, d, J=6.2Hz)。
【0088】 実施例2(d) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノルプロ
スト−13−エン酸
【化71】 高極性体 TLC:Rf 0.39(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=9:3:0.1); NMR(CDCl3):δ 7.99(2H, d, J=8.0Hz), 7.26(2H, d, J=8.0Hz), 5.70(1H,
ddd, J=14.0, 8.5, 5.0Hz), 5.39(1H, dd, J=14.0, 9.0Hz), 4.05(1H, q, J=8.
0Hz), 3.60(1H, dd, J=10, 2.0Hz), 2.90-2.65(3H, m), 2.50-2.15(3H, m), 2.1
5-1.30(14H, m), 0.93(3H, t, J=7.5Hz)。
【0089】 参考例5 (4R)−2−(4−メトキシカルボニルフェニルメチルチオ)−4−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシシクロペント−2−エン−1−オン
【化72】 4−(t-ブチルジメチルシリルオキシ)シクロペント−2−エン−1−オン (466mg)のメタノール溶液(5ml)に、氷冷下、過酸化水素水(1.00m
l,31%)を滴下し、15分間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を飽和チオ硫酸ナトリウ
ム水溶液、ついで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮して得られた粗生成物のクロロホルム(15ml)溶液にアルミ
ナ(5g)、4−メルカプトメチル安息香酸メチル(3.43g)を加えて15時間
撹拌した。反応液をろ過後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、下記物性値を有する標題
化合物(611mg)を得た。 TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3):δ 8.00(2H, d, J=8.0Hz), 7.42(2H, d, J=8.0Hz), 6.83(1H,
d, J=3.0 Hz), 4.87(1H, m), 4.15(1H, d, J=13.0Hz), 4.07(1H, d, J=13.0Hz)
, 3.90(3H, s), 2.81(1H, dd, J=19.0, 6.0Hz), 2.33(1H, dd, J=19.0, 2.0Hz),
0.90(9H, s), 0.06(6H, s)。
【0090】 参考例6 (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ビス(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−
フェニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノルプロスト−8,13−ジエン
酸メチルエステル
【化73】 アルゴン雰囲気下、1−イオド−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−5,
5−プロパノ−1−ヘプテン(400mg)のジエチルエーテル(10ml)溶
液を−78℃で撹拌しているところに、t−ブチルリチウム/ペンタン溶液(1.
24ml,1.64M)をゆっくり滴下し、そのまま45分間撹拌した。ここにリチウ
ムシアノチオフェニルキュープレート/THF溶液(4.8ml,0.25M)を加え 、20分間撹拌した。次に参考例5で製造した化合物(362mg)のジエチル
エーテル(6ml)溶液をゆっくり滴下し、−78℃から−10℃に昇温しなが
ら1時間30分間撹拌した。反応溶液に無水酢酸(0.13ml)を滴下し、−10
℃から0℃で15分間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
えて反応を止め、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水
溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Merck Kiesel gel 7734,50ml,酢 酸エチル/ヘキサン=1/15)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(4
22mg)を淡黄色オイルとして得た。 TLC:Rf 0.31(酢酸エチル:ヘキサン=1:10); NMR(CDCl3):δ 7.93(2H, d, J=8.5Hz), 7.32(2H, d, J=8.5Hz), 5.70-5.5
0(1H, m), 5.30-5.10(1H, m), 4.10-4.00(1H, m), 3.89(3H, s), 3.85-3.78(2H,
m), 3.57(1H, t, J=5.0Hz), 3.10-3.00(1H, m), 2.95-2.80(1H, m), 2.42-2.30
(1H, m), 2.20-2.10(2H, m), 2.07(3H, s), 2.00-1.30(5H, m), 1.00-0.90(3H,
s), 0.89(9H, s), 0.84(9H, s), 0.10-0.00(6H, m), 0.00(6H, s)。
【0091】 実施例3 (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−
17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,
5,20−ペンタノルプロスト−8,13−ジエン酸メチルエステル
【化74】 参考例6で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の操作により、下記の物
性値を有する標題化合物を得た。 低極性体 TLC:Rf 0.59(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.5Hz), 7.37(2H, d, J=8.5Hz), 5.55(1H,
ddd, J=15.0, 8.5, 6.0Hz), 5.26(1H, dd, J=15.0, 9.0Hz), 4.20-4.05(1H, m)
, 3.91(3H, s), 3.86(2H, s), 3.49(1H, dd, J=10.0, 2.5Hz), 3.10-3.00(1H, m
), 2.92(1H, ddd, J=16.5, 7.0, 1.0Hz), 2.49(1H, ddd, J=16.5, 12.5, 1.0Hz)
, 2.30-1.30(12H, m), 2.15(3H, s), 0.92(3H, t, J=7.5Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.52(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.37(2H, d, J=8.0Hz), 5.61(1H,
ddd, J=15.0, 8.5, 7.0Hz), 5.35(1H, dd, J=15.0, 8.5Hz), 4.20-4.05(1H, m)
, 3.91(3H, s), 3.86(2H, s), 3.54(1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 3.08(1H, dd, J=8
.5, 3.0Hz), 2.92(1H, ddd, J=16.0, 6.5, 1.5Hz), 2.46(1H, ddd, J=16.0, 4.0
, 1.5Hz), 2.30-2.10(1H, m), 2.15(3H, s), 2.10-1.30(10H, m), 0.92(3H, t,
J=7.5Hz)。
【0092】 実施例3(a)〜3(d) 参考例1、2、3、4および実施例3と同様の操作により、下記物性値を有す
る以下の化合物を得た。
【0093】 実施例3(a) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−
17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,
5−テトラノルプロスト−8,13−ジエン酸メチルエステル
【化75】 低極性体 TLC:Rf 0.55(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.37(2H, d, J=8.0Hz), 5.55(1H,
ddd, J=15.0, 8.5, 5.5Hz), 5.26(1H, dd, J=15.0, 9.0Hz), 4.20-4.05(1H, m)
, 3.91(3H, s), 3.86(2H, s), 3.49(1H, dd, J=10.0, 2.0Hz), 3.07(1H, dd, J=
9.0, 4.0Hz), 2.92(1H, ddd, J=16.5, 7.0, 2.0Hz), 2.49(1H, ddd, J=16.5, 4.
0, 2.0Hz), 2.40-1.20(15H, m), 2.15(3H, s), 0.94(3H, t, J=6.5Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.50(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.36(2H, d, J=8.0Hz), 5.56(1H,
ddd, J=15.5, 8.0, 5.5Hz), 5.36(1H, dd, J=15.5, 8.5Hz), 4.20-4.05(1H, m),
3.90(3H, s), 3.88(2H, s), 3.52(1H, dd, J=10.0, 2.5Hz), 3.09(1H, dd, J=8
.5, 3.5Hz), 2.90(1H, ddd, J=16.5, 7.0, 2.0Hz), 3.00-2.60(1H, brs), 2.46(
1H, ddd, J=16.0, 4.0, 1.5Hz), 2.25-2.15(1H, m), 2.15(3H, s), 2.10-1.20(1
3H, m), 0.94(3H, t, J = 6.5 Hz)。
【0094】 実施例3(b) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−
17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,
5−テトラノルプロスト−8,13,19−トリエン酸メチルエステル
【化76】 低極性体 TLC:Rf 0.59(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.5Hz), 7.38(2H, d, J=8.5Hz), 6.06-5.8
2(1H, m), 5.54(1H, ddd, J=15.5, 8.5, 6.0Hz), 5.26(1H, dd, J=15.5, 8.5Hz)
, 5.18-5.04(2H, m), 4.20-4.05(1H, m), 3.91(3H, s), 3.86(2H, s), 3.50(1H,
dd, J=10.0, 2.5Hz), 3.10-3.00(1H, m), 2.92(1H, ddd, J=16.5, 7.0, 1.5Hz)
, 2.60-1.30(13H, m), 2.15(3H, s)。 高極性体 TLC:Rf 0.52(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.5Hz), 7.36(2H, d, J=8.5Hz), 6.06-5.8
2(1H, m), 5.62(1H, ddd, J=15.5, 8.5, 5.5Hz), 5.35(1H, dd, J=15.0, 8.5Hz)
, 5.20-4.94(2H, m), 4.20-4.05(1H, m), 3.90(3H, s), 3.88(2H, s), 3.53(1H,
dd, J=10.0, 2.5Hz), 3.08(1H, dd, J=6.0, 1.5Hz), 2.91(1H, ddd, J=16.5, 7
.0, 2.0Hz), 2.55-1.30(13H, m), 1.26(3H, t, J=7.0Hz)。
【0095】 実施例3(c) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−
19−メチル−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)
−2,3,4,5−テトラノルプロスト−8,13−ジエン酸メチルエステル
【化77】 低極性体 TLC:Rf 0.45(酢酸エチル:ヘキサン=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.5Hz), 7.38(2H, d, J=8.5Hz), 5.56(1H,
ddd, J=14.5, 8.5, 6.0Hz), 5.27(1H, dd, J=14.5, 9.0Hz), 4.20-4.05(1H, m)
, 3.91(3H, s), 3.88(2H, s), 3.58(1H, dd, J=10.0, 2.0Hz), 3.14-3.00(1H, m
), 2.92(1H, ddd, J=16.0, 6.0, 1.5Hz), 2.49(1H, ddd, J=16.0, 4.0, 1.5Hz),
2.35-2.20(1H, m), 2.20-1.50(10H, m) , 2.15(3H, s), 1.33(1H, dd, J=14.0,
6.0Hz), 0.93(3H, d, J=6.5Hz), 0.93(3H, d, J=6.5Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.38(酢酸エチル:ヘキサン=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.37(2H, d, J=8.0Hz), 5.75-5.5
5(1H, m), 5.38(1H, dd, J=15.5, 8.0Hz), 4.20-4.05(1H, m), 3.91(3H, s), 3.
88(2H, s), 3.62(1H, d, J=10.0Hz), 3.09(1H, d, J=8.5Hz), 2.93(1H, ddd, J=
16.5, 6.5, 1.5Hz), 2.46(1H, dd, J=16.5, 3.5Hz), 2.40-2.20(2H, m), 2.16(3
H, s), 2.15-1.50(9H, m), 1.55(1H, dd, J=14.5, 7.0Hz), 1.33(1H, dd, J=14.
5, 6.5Hz), 0.91(6H, d, J=6.5Hz)。
【0096】 実施例3(d) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−
17,17−プロパノ−19,20−メタノ−7−チア−1,6−(p−フェニ
レン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−8,13−ジエン酸メチルエス
テル
【化78】 低極性体 TLC:Rf 0.38(酢酸エチル:ヘキサン=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.37(2H, d, J=8.0Hz), 5.57(1H,
ddd, J=15.0, 8.5, 6.0Hz), 5.26(1H, dd, J=15.0, 9.0Hz), 4.20-4.15(1H, m)
, 3.90(3H, s), 3.86(2H, s), 3.64(1H, dd, J=10.0, 2.0Hz), 3.06(1H, dd, J=
8.5, 3.0Hz), 2.92(1H, ddd, J=16.5, 7.0, 1.5Hz), 2.49(1H, ddd, J=16.5, 4.
0, 1.5Hz), 2.35-2.20(1H, m), 2.15(3H, s), 2.10-1.50(8H, m), 1.55(1H, dd,
J=14.0, 6.5Hz), 1.33(1H, dd, J=14.0, 6.0Hz), 0.90-0.70(1H, m), 0.55-0.4
5(1H, m), 0.15-0.05(1H, m)。 高極性体 TLC:Rf 0.32(酢酸エチル:ヘキサン=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.36(2H, d, J=8.0Hz), 5.70-5.5
0(1H, m), 5.35(1H, dd, J=15.5, 8.5Hz), 4.20-4.05(1H, m), 3.91(3H, s), 3.
88(2H, s), 3.67(1H, dd, J=9.5, 2.0Hz), 3.15-3.05(1H, m), 2.92(1H, dd, J=
16.0, 6.5Hz), 2.55-1.60(7H, m), 1.51(1H, dd, J=14.5, 7.0Hz), 1.35(1H, dd
, J=14.5, 6.0Hz), 0.90-0.70(1H, m), 0.60-0.45(2H, m), 0.15-0.05(2H, m)。
【0097】 実施例4 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペン
タノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化79】 実施例3で製造した化合物(112mg,高極性体)のDMSO/リン酸バッ
ファー(3ml+3ml)溶液を室温で撹拌しているところに、リパーゼ(20
0mg,Amano-PS)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、飽和亡硝水で
反応を止め、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水で2回、飽和食塩水で1回
洗った。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(Merck Kiesel gel 7734,20ml,酢酸エチル/ヘキサン=1/1→2 /1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(77mg)を淡黄色オイルと
して得た。 高極性体 TLC:Rf 0.36,0.40(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.44, 7.42(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.80-5.16(2H, m), 4.50-3.70(4H, m), 3.91(3H, s), 3.52(1H, dd, J=10.0,
2.0Hz), 3.24-2.64(3H, m), 2.50-1.20(12H, m), 0.91(3H, t, J=7.0Hz)。 実施例3で製造した化合物(低極性体)を用いて、上記と同様の操作により、
下記物性値を有する化合物を得た。 低極性体 TLC:Rf 0.40(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.0Hz), 7.44, 7.43(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.75-5.22(2H, m), 4.52-3.70(3H, m), 3.91(3H, s), 3.51(1H, dd, J=9.0,
2.5Hz), 3.30-2.68(3H, m), 2.50-2.10(3H, m), 2.10-1.30(10H, m), 0.92(3H,
t, J=7.5Hz)。
【0098】 実施例4(a)〜4(d) 実施例3(a)〜3(d)で製造した化合物を用いて、実施例4と同様の操作
により、下記物性値を有する化合物を得た。
【0099】 実施例4(a) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノル
プロスト−13−エン酸メチルエステル
【化80】 低極性体 TLC:Rf 0.49(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.0Hz), 7.42(2H, d, J=8.0Hz), 5.75-5.2
3(2H, m), 4.50-3.70(3H, m), 3.91(3H, s), 3.50(1H, dd, J=10.0, 2.0Hz), 3.
30-2.55(3H, m), 2.55-2.10(3H, m), 2.10-1.20(12H, m), 0.94(3H, t, J=6.0Hz
)。 高極性体 TLC:Rf 0.42,0.49(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.43, 7.42(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.75-5.18(2H, m), 4.50-3.62(3H, m), 3.90(3H, s), 3.52(1H, dd, J=10.0,
2.0Hz), 3.22-2.65(3H, m), 2.55-1.20(15H, m), 0.94(3H, t, J=6.5Hz)。
【0100】 実施例4(b) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノル
プロスト−13,19−ジエン酸メチルエステル
【化81】 低極性体 TLC:Rf 0.40(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.0Hz), 7.43, 7.42(2H, each-d, J=8.0Hz
), 6.16-5.80(1H, m), 5.75-5.22(2H, m), 5.18-5.02(2H, m), 4.50-3.70(3H, m
), 3.91(3H, s), 3.51(1H, dd, J=9.5, 2.0Hz), 3.30-2.67(2H, m), 2.60-1.50(
13H, m)。 高極性体 TLC:Rf 0.36,0.40(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.97(2H, d, J=8.0Hz), 7.43, 7.41(2H, each-d, J=8.0Hz
), 6.50-5.80(1H, m), 5.70-5.20(2H, m), 5.20-5.00(2H, m), 4.50-3.68(4H, m
), 3.91(3H, s), 3.51(1H, d, J=10.0Hz), 3.22-2.65(2H, m), 2.50-1.60(12H,
m)。
【0101】 実施例4(c) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−19−メチル−
17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,
5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化82】 低極性体 TLC:Rf 0.60(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.99(2H, d, J=8.0Hz), 7.44, 7.43(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.80-5.25(2H, m), 4.55-3.70(3H, m), 3.91(3H, s), 3.64-3.52(1H, m), 3.
30-2.70(2H, m), 2.60-1.40(14H, m), 1.40-1.20(1H, m), 0.93, 0.92(6H, each
-d, J=6.5Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.52,0.58(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.0Hz), 7.44, 7.43(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.80-5.20(2H, m), 4.55-3.70(3H, m), 3.91(3H, s), 3.62(1H, d, J=10.0Hz
), 3.24-2.68(3H, m), 2.55-2.20(3H, m), 2.20-1.60(10H, m), 1.54(1H, dd, J
=14.0, 6.5Hz), 1.32(1H, dd, J=14.0, 5.5Hz), 0.91, 0.90(6H, each-d, J=6.5
Hz)。
【0102】 実施例4(d) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−19,20−メタノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3
,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化83】 低極性体 TLC:Rf 0.54(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.0Hz), 7.44, 7.43(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.80-5.24(2H, m), 4.55-3.70(3H, m), 3.91(3H, s), 3.70-3.60(1H, m), 3.
30-2.70(2H, m), 2.60-2.15(4H, m), 2.10-1.60(8H, m), 1.52(1H, dd, J=14.0,
6.5Hz), 1.34(1H, dd, J=14.0, 6.0Hz), 1.00-0.65 (1H, m), 0.60-0.45(2H, m
), 0.16-0.05(2H, m)。 高極性体 TLC:Rf 0.43,0.49(酢酸エチル:ヘキサン=3:2); NMR(CDCl3):δ 7.98(2H, d, J=8.0Hz), 7.44, 7.42(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.80-5.16(2H, m), 4.50-3.76(3H, m), 3.91(3H, s), 3.66(1H, dd, J=10.5,
2.0Hz), 3.22-2.66(3H, m), 2.55-2.20(3H, m), 2.10-1.60(8H, m), 1.60-1.30
(2H, m), 0.85-0.68(1H, m), 0.58-0.45(2H, m), 0.18-0.04(2H, m)。
【0103】 実施例5 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペン
タノルプロスト−13−エン酸
【化84】 実施例4で製造した化合物(高極性体)を用いて、実施例2と同様の操作によ
り、下記物性値を有する標題化合物を得た。 高極性体 TLC:Rf 0.32,0.37(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=6:4:0.1); NMR(CDCl3):δ 8.03(2H, d, J=8.5Hz), 7.45(2H, d, J=8.5Hz), 5.70-5.2
0(2H, m), 4.54-3.70 (3H, m), 3.56(1H, dd, J=9.5, 2.0Hz), 3.25-1.30(16H,
m), 0.92(3H, t, J=7.5Hz)。
【0104】 実施例5(a)〜5(d) 実施例4(a)〜4(d)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作
により、下記物性値を有する化合物を得た。
【0105】 実施例5(a) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノル
プロスト−13−エン酸
【化85】 低極性体 TLC:Rf 0.34(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=200:100:1); NMR(CDCl3):δ 8.02(2H, d, J=8.0Hz), 7.45(2H, d, J=8.0Hz), 5.80-5.2
5(2H, m), 4.55-3.66 (4H, m), 4.25(3H, brs), 3.53(1H, dd, J=10.0, 2.5Hz),
3.30-2.10(5H, m), 2.10-1.20(10H, m), 0.93(3H, t, J=7.0Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.29,0.34(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=200:100:1 ); NMR(CDCl3):δ 8.02(2H, d, J=8.0Hz), 7.44(2H, d, J=8.0Hz), 5.80-5.2
0(2H, m), 4.55-3.70(4H, m), 3.55(1H, dd, J=10.0, 2.0Hz), 3.40-2.65(2H, m
), 3.20(3H, brs), 2.60-2.20(3H, m), 2.10-1.20(10H, m), 0.94(3H, t, J=6.5
Hz)。
【0106】 実施例5(b) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノル
プロスト−13,19−ジエン酸
【化86】 高極性体 TLC:Rf 0.33,0.39(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=6:4:0.1); NMR(CDCl3):δ 8.03(2H, d, J=8.0Hz), 7.46(2H, d, J=8.0Hz), 6.05-5.8
0(1H, m), 5.70-5.50(1H, m), 5.36-5.20(1H, m), 5.20-5.04(2H, m), 4.20-3.7
0(3H, m), 3.54(1H, dd, J=10.0, 3.0Hz), 2.85-2.60(2H, m), 2.60-1.60(14H,
m)。
【0107】 実施例5(c) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−19−メチル−
17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,
5−テトラノルプロスト−13−エン酸
【化87】 高極性体 TLC:Rf 0.32,0.37(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=6:3:0.1); NMR(CDCl3):δ 8.02(2H, d, J=8.0Hz), 7.46, 7.45(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.80-5.20(2H, m), 4.52-3.95(2H, m), 3.95-3.60(2H, m), 3.30-2.70(3H, m
), 2.65-2.20(3H, m), 2.15-1.60(9H, m), 1.54(1H, dd, J=14.0, 7.0Hz), 1.33
(1H, dd, J=14, 6.5Hz), 0.91(6H, d, J=6.5Hz)。
【0108】 実施例5(d) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−19,20−メタノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3
,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸
【化88】 高極性体 TLC:Rf 0.25,0.31(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸=6:3:0.1); NMR(CDCl3):δ 8.02(2H, d, J=8.0Hz), 7.46, 7.45(2H, each-d, J=8.0Hz
), 5.70-5.16(2H, m), 4.52-3.62(5H, m), 3.30-2.70(3H, m), 2.65-2.20(3H, m
), 2.10-1.60(7H, m), 1.50(1H, dd, J=14.0, 6.5Hz), 1.38(1H, dd, J=14, 6.0
Hz), 0.85-0.70(1H, m), 0.58-0.45(2H, m), 0.16-0.05(2H, m)。
【0109】 参考例7 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ビス(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−17,17−プロパノ−6−チア−1,6−(p−フェニレン)−
2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化89】 アルゴン雰囲気下、参考例3で製造した化合物(102mg)のメタノール(
2ml)溶液に−78℃で、4−メルカプト安息香酸メチル(32mg)とピペ
リジン(10μl)を加え、同温度で1時間撹拌した。この溶液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧
濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製し、下記物性値を有する標題化合物
(77mg)を得た。 TLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)。
【0110】 実施例6 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−6−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノル
プロスト−13−エン酸メチルエステル
【化90】 参考例7で製造した化合物(76mg)のアセトニトリル(20ml)溶液に
氷冷下でフッ化水素酸水溶液(1ml;47%)を加え、室温で1時間半撹拌し
た。この溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、よく撹拌した後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、
乾燥し、減圧濃縮した。得られた化合物をローバーカラムにより分離精製し(ロ
ーバーカラムサイズA,ヘキサン/酢酸エチル=2/3)、下記物性値を有する
標題化合物、低極性体(18mg)および高極性体(16mg)を得た。 低極性体 TLC:Rf 0.42(ヘキサン:酢酸エチル=2:3); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.4Hz), 7.35(2H, d, J=8.4Hz), 5.64(1H,
ddd, J=15.0, 8.2, 5.6Hz), 5.47(1H, dd, J=15.0, 8.2Hz), 4.20-4.05(1H, m)
, 3.90(3H, s), 3.54(1H, dd, J=10.0, 2.2Hz), 3.43(1H, dd, J=13.3, 4.1Hz),
3.14(1H, dd, J=13.3, 6.7Hz), 2.81(1H, ddd, J=18.6, 7.8, 1.0Hz), 2.61(1H
, dt, J=11.6, 8.2Hz), 2.45-2.20(2H, m), 2.29(1H, dd, J=18.6, 9.2Hz), 2.1
0-1.20(13H, m), 0.95(3H, t, J=6.7Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.34(ヘキサン:酢酸エチル=2:3); NMR(CDCl3):δ 7.93(2H, d, J=8.6Hz), 7.33(2H, d, J=8.6Hz), 5.62(1H,
ddd, J=15.2, 7.8, 5.4Hz), 5.42(1H, dd, J=15.2, 8.2Hz), 4.15-4.00(1H, m)
, 3.90(3H, s), 3.54(1H, dd, J=9.8, 2.6Hz), 3.35(1H, dd, J=13.4, 4.6Hz),
3.19(1H, dd, J=13.4, 5.7Hz), 2.79(1H, ddd, J=18.8, 7.6, 1.0Hz), 2.60(1H,
dt, J=12.2, 8.2Hz), 2.45-2.20(2H, m), 2.28(1H, dd, J=18.8, 9.4Hz), 2.10
-1.20(13H, m), 0.95(3H, t, J=6.8Hz) 。
【0111】 実施例7 (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プ
ロパノ−6−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノル
プロスト−13−エン酸
【化91】 実施例6で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作により、下記物性
値を有する標題化合物を得た。 低極性体 TLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=2:3:0.05); NMR(CDCl3):δ 7.96(2H, d, J=8.4Hz), 7.35(2H, d, J=8.4Hz), 5.66(1H,
ddd, J=15.4, 7.8, 5.4Hz), 5.49(1H, dd, J=15.4Hz, 7.8Hz), 4.20-4.05(1H,
m), 4.00-2.50(3H, br), 3.57(1H, dd, J=10.0, 2.2Hz), 3.43(1H, dd, J=13.4,
4.0Hz), 3.16(1H, dd, J=13.4, 6.4Hz), 2.82(1H, ddd, J=18.8, 7.2, 1.0Hz),
2.62(1H, dt, J=12.0, 8.4Hz), 2.50-2.20(2H, m), 2.30(1H, dd, J=18.8, 9.2
Hz), 2.15-1.20(11H, m), 0.94(3H, t, J=6.7Hz)。 高極性体 TLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=2:3:0.05); NMR(CDCl3):δ 7.96(2H, d, J=8.4Hz), 7.34(2H, d, J=8.4Hz), 5.70-5.3
5(2H, m), 4.20-4.00(1H, m), 4.00-2.50(3H, br), 3.58(1H, d, J=10.0Hz), 3.
35(1H, dd, J=13.8, 4.4Hz), 3.20(1H, dd, J=13.8, 5.6Hz), 2.80(1H, dd, J=1
8.8, 7.2Hz), 2.73-2.55(1H, m), 2.50-2.15(3H, m), 2.15-1.20(11H, m), 0.94
(3H, t, J=6.9Hz)。
【0112】 参考例8 (9α,11α,13E)−9−ヒドロキシ−11,16−ビス(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−17,17−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−
(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチ
ルエステル
【化92】 アルゴン雰囲気下、(11α,13E)−9−オキソ−11,16−ビス(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)−17,17−プロパノ−19,20−メタノ
−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−
エン酸メチルエステル(170mg,実施例1(b)の中間体;参考例1、2、
3および4と同様の操作により製造した。)の無水THF(2.5ml)溶液に− 78℃でリチウム トリ−s−ブチルボロハイドライド(1.0M,279μl) を滴下し、そのまま1時間半撹拌した。そこに過酸化水素水(0.5ml)を滴下 し、0℃まで昇温した。1N塩酸を加え、反応液を酸性に戻した後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(Merck 7734,10g,ヘキサン/酢酸エチル=25/1
→15/1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(102mg)を得た。 TLC:Rf 0.36(ヘキサン:酢酸エチル=9:1); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.1Hz), 7.26(2H, d, J=8.1Hz), 5.41(1H,
m), 5.17(1H, m), 4.17(1H, m), 4.04(1H, m), 3.90(3H, s), 3.64(1H, t, J=5
.1Hz), 3.00-2.50(3H, m), 2.31-1.41(14H, m), 1.22(2H, m), 0.86(19H, m), 0
.47(2H, m), 0.05(14H, m)。
【0113】 参考例9 (9α,11α,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−
17,17−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2
,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化93】 参考例8で製造した化合物(80mg)およびジメチルアミノピリジン(5m
g)のピリジン(2ml)溶液に0℃で無水酢酸(112ml)を滴下し、室温
で2時間半撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、エチルエーテルで抽出した
。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物のアセトニ
トリル(7ml)溶液に0℃でフッ化水素酸水溶液(0.35ml,47%)を滴下
し、室温で1時間半撹拌した。反応混合物を冷やした酢酸エチル/飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液に注ぎ入れた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄し、乾
燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Lobar si
ze A,ヘキサン/酢酸エチル=3/2→1/1)で精製することにより下記物性
値を有する標題化合物、低極性体(25mg)および高極性体(24mg)を得
た。 低極性体 TLC:Rf 0.46(ヘキサン:酢酸エチル=2:3); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.3Hz), 7.20(2H, d, J=8.3Hz), 5.66(1H,
m), 5.32(1H, dd, J=14, 8.8Hz), 5.22(1H, m), 3.90(3H, s), 3.87(1H, m), 3
.68(1H, dd, J=9.8, 1.9Hz), 2.79-1.43(17H, m), 2.09(3H, s), 1.34(1H, dd,
J=14, 6.2Hz), 0.78(1H, m), 0.49(2H, m), 0.10(2H, m). 高極性体 TLC:Rf 0.39(ヘキサン:酢酸エチル=2:3); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.4Hz), 7.20(2H, d, J=8.4Hz), 5.61(1H,
ddd, J=15, 8.9, 5.9Hz), 5.25(2H, m), 3.90(3H, s), 3.82(1H, m), 3.66(1H,
dd, J=10, 2.4Hz), 2.80-1.42(17H, m), 2.09(3H, s), 1.34(1H, dd, J=14, 5.
9Hz), 0.77(1H, m), 0.49(2H, m), 0.10(2H, m)。
【0114】 参考例10 (9α,11α,13E)−9−ヒドロキシ−11,16−ビス(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−17,17−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−
(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチ
ルエステル
【化94】 アルゴン雰囲気下、参考例9で製造した化合物(22mg,高極性体)の無水
塩化メチレン(0.5ml)溶液に0℃で2,6−ルチジン(16μl)およびト
リフルオロメタンスルホン酸t−ブチルジメチルシリルエステル(25μl)を
滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮し、粗生成物を得た。 粗生成物の無水メタノール(1ml)溶液に炭酸カリウム(8mg)を加え、
15時間撹拌した。0℃で1N塩酸を加え酸性に戻した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(Merck 7734,2g,ヘキサン/酢酸エチル=25/1→15/1
)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(28mg)を得た。 TLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル=9:1); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.2Hz), 7.26(2H, d, J=8.2Hz), 5.45(1H,
dt, J=15, 7.4Hz), 5.17(1H, dd, J=15, 8.6Hz), 4.17(1H, m), 3.99(1H, m),
3.89(3H, s), 3.64(1H, t, J=7.3Hz), 2.96-2.52(3H, m), 2.29-1.41(14H, m),
1.21(1H, dd, J=14, 6.7Hz), 0.88(19H, m), 0.47(2H, m), 0.05(14H, m)。
【0115】 参考例11 (9α,11α,13E)−9−トシルオキシ−11,16−ビス(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−17,17−プロパノ−19,20−メタノ−1,6
−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メ
チルエステル
【化95】 アルゴン雰囲気下、参考例10で製造した化合物(28mg)の無水ピリジン
(1.5ml)溶液に0℃でトシルクロライド(80mg)を加え、室温で一晩撹 拌した。反応液に水(0.5ml)を加え、5分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出 した。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(
34mg)を得た。 TLC:Rf 0.82(トルエン:イソプロピルアルコール=30:1)。
【0116】 参考例12 (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ビス(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−17,17−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p
−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエ
ステル
【化96】 アルゴン雰囲気下、参考例11で製造した化合物(34mg)の無水トルエン
(2ml)溶液にテトラブチルアンモニウムクロライド(116mg)をすばや
く加え、55℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、洗浄
し、乾燥し、減圧濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(10mg)を得た。 TLC:Rf 0.88(トルエン:イソプロピルアルコール=30:1)。
【0117】 実施例8 (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4
,5−テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化97】 参考例12で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の操作により下記物性
値を有する標題化合物を得た。 高極性体 TLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.94(2H, d, J=8.3Hz), 7.26(2H, d, J=8.3Hz), 5.59(1H,
ddd, J=15, 8.6, 5.4Hz), 5.38(1H, dd, J=15, 8.0Hz), 4.09(2H, m), 3.90(3H
, s), 3.66(1H, dd, J=10, 2.0Hz), 3.08(1H, bs), 2.78(2H, t, J=7.8Hz), 2.4
0-1.62(14H, m), 1.50(1H, dd, J=14, 6.6Hz), 1.36(1H, dd, J=14, 6.3Hz), 0.
77(1H, m), 0.50(2H, m), 0.10(2H, m)。
【0118】 実施例8(a)〜8(c) 参考例8、9、10、11および12および実施例1と同様の操作により、下
記物性値を有する化合物を得た。
【0119】 実施例8(a) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−19−メチル−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−
テトラノルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化98】 高極性体 TLC:Rf 0.65(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3):δ 7.95(2H, d, J=8.5Hz), 7.26(2H, d, J=8.5Hz), 5.60(1H,
ddd, J=15, 8.6, 5.2Hz), 5.40(1H, dd, J=15, 7.7Hz), 4.09(2H, m), 3.90(3H
, s), 3.61(1H, dd, J=10, 1.8Hz), 2.86(1H, bs), 2.78(2H, t, J=7.8Hz), 2.3
8-1.62(15H, m), 1.54(1H, dd, J=14, 6.8Hz), 1.33(1H, dd, J=14, 6.5Hz), 0.
92(3H, d, J=6.2Hz), 0.91(3H, d, J=6.1Hz)。
【0120】 実施例8(b) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノ
ルプロスト−13−エン酸メチルエステル
【化99】 高極性体 TLC:Rf 0.45(トルエン:イソプロピルアルコール=9:1); NMR(CDCl3):δ 7.95(2H, d, J=8.0Hz), 7.25(2H, d, J=8.0Hz), 5.58(1H,
ddd, J=15.4, 8.0, 5.6Hz), 5.38(1H, dd, J=15.4, 8.0Hz), 4.16-4.02(2H, m)
, 3.90(3H, s), 3.53(1H, dd, J=10.0, 2.2Hz), 2.78(2H, t, J=7.8Hz), 2.37-1
.32(18H, m), 0.91(3H, t, J=7.4Hz)。
【0121】 実施例8(c) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロ
スト−13,19−ジエン酸メチルエステル
【化100】 高極性体 TLC:Rf 0.39(トルエン:イソプロピルアルコール=9:1); NMR(CDCl3):δ 7.95(2H, d, J=8.4Hz), 7.25(2H, d, J=8.4Hz), 5.93(1H,
ddt, J=17.2, 9.8, 7.4Hz), 5.56(1H, ddd, J=15.4, 8.0, 5.6Hz), 5.37(1H, d
d, J=15.4, 8.0Hz), 5.15-5.06(2H, m), 4.15-4.02(2H, m), 3.90(3H, s), 3.52
(1H, dd, J=10.2, 2.6Hz), 2.77(2H, t, J=7.6Hz), 2.42-1.60(18H, m)。
【0122】 実施例9 (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4
,5−テトラノルプロスト−13−エン酸
【化101】 実施例8で製造した化合物(10mg)のメタノール(1ml)溶液に0℃で
2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え室温で4時間撹拌した。0℃で 1N塩酸を加え酸性に戻した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄し、乾燥
し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wakogel C-
200,1g,ヘキサン/酢酸エチル=2/1→1/1)で精製し、下記物性値を
有する標題化合物(9.3mg)を得た。 TLC:Rf 0.26(ヘキサン:酢酸エチル=1:2); NMR(CDCl3):δ 8.01(2H, d, J=8.0Hz), 7.28(2H, d, J=8.0Hz), 5.57(1H,
m), 5.39(1H, m), 4.38(3H, br), 4.10(2H, m), 3.70(1H, bd, J=8.4Hz), 2.79
(2H, t, J=7.6Hz), 2.40-1.62(14H, m), 1.52(1H, dd, J=14, 6.6Hz), 1.36(1H,
dd, J=14, 6.4Hz), 0.78(1H, m), 0.49(2H, m), 0.10(2H, m)。
【0123】 実施例9(a)〜実施例9(c) 実施例8(a)〜8(c)で製造した化合物を用いて、実施例9と同様の操作
により、下記の物性値を有する化合物を得た。
【0124】 実施例9(a) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−19−メチル−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−
テトラノルプロスト−13−エン酸
【化102】 TLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル=1:2); NMR(CDCl3):δ 8.00(2H, d, J=8.2Hz), 7.27(2H, d, J=8.2Hz), 5.60(1H,
ddd, J=15, 8.8, 5.2Hz), 5.42(1H, dd, J=15, 7.8Hz), 4.12(2H, m), 3.69(3H
, br), 3.63(1H, dd, J=10, 1.8Hz), 2.79(2H, t, J=7.9Hz), 2.38-1.62(15H, m
), 1.54(1H, dd, J=14, 6.8Hz), 1.33(1H, dd, J=14, 6.4Hz), 0.91(3H, d, J=6
.6Hz), 0.90(3H, d, J=6.2Hz)。
【0125】 実施例9(b) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノ
ルプロスト−13−エン酸
【化103】 TLC:Rf 0.14(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3):δ 8.00(2H, d, J=8.0Hz), 7.27(2H, d, J=18.0Hz), 5.58(1H
, ddd, J=15.4, 8.4, 6.6Hz), 5.40(1H, dd, J=15.4, 8.2Hz), 4.40-3.00(3H, b
r), 4.18-4.03(2H, m), 3.56(1H, dd, J=10.2, 2.2Hz), 2.79(2H, t, 7.6Hz), 2
.38-1.30(16H, m), 0.91(3H, t, J=7.8Hz)。
【0126】 実施例9(c) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
7−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロ
スト−13,19−ジエン酸
【化104】 TLC:Rf 0.15(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3):δ 8.00(2H, d, J=8.0Hz), 7.27(2H, d, J=18.0Hz), 5.93(1H
, ddt, J=17.4, 10.0, 7.2Hz), 5.65-5.50(1H, m), 5.38(1H, dd, J=15.4, 8.4H
z), 5.15-5.06(2H, m), 4.80-3.60(3H, br), 4.18-4.00(2H, m), 3.55(1H, bd,
J=8.4Hz), 2.78(2H, t, J=7.6Hz), 2.41-1.60(16H, m)。
【0127】 製剤例1 以下の各成分を常法により混合し、乾燥後、微結晶セルロースを加え、全量を
10gとし、均一になるまで良く混合した後、常法により打錠し、1錠中に30
μgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。 ・(11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−
プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト −13−エン酸(3mg)のエタノール溶液 ・・・10ml ・ステアリン酸マグネシウム ・・100mg ・二酸化珪素 ・・・20mg ・タルク ・・・10mg ・線維素グリコール酸カルシウム ・・200mg ・微結晶セルロース ・・・ 5.0g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 405/00 504 C07C 405/00 504M 506 506A 506L A61K 31/5575 A61K 31/5575 31/5578 31/5578 A61P 1/16 A61P 1/16 11/06 11/06 15/06 15/06 19/08 19/08 25/28 25/28 27/06 27/06 37/06 37/06 43/00 112 43/00 112 Fターム(参考) 4C086 AA02 AA03 AA04 DA02 DA03 DA04 NA14 ZA33 ZA59 ZA75 ZA81 ZA96 ZB07 ZB08 ZB21 ZC41 4H006 AA01 AB20 UE16 UE18 UE31 UE32 UE52

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Aはベンゼン、チオフェンまたはフラン環を表わし、 R1は水酸基、C1〜6のアルコキシ基、または式 【化2】 NR1011 (式中、R10およびR11は、独立して水素原子またはC1〜4のアルキル基を表
    わす。)で示される基を表わし、 R2はC1〜4のアルキレン基、C2〜4のアルケニレン基、−S−C1〜4の アルキレン基、−S−C2〜4のアルケニレン基またはC1〜4のアルキレン−
    S−基を表わし、 R3はオキソ基、メチレン基、ハロゲン原子、または式 【化3】 R32−COO− (式中、R32はC1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、フェニル基、
    フェニル−C1〜4のアルキル基、R33−OOC−C1〜4のアルキル基または
    33−OOC−C2〜4のアルケニル基(式中、R33は水素原子またはC1〜4
    のアルキル基を表わす。)を表わす。) で示される基を表わし、 R4は水素原子、水酸基またはC1〜4のアルコキシ基を表わし、 R5はC1〜8のアルキル基、C2〜8のアルケニル基、C2〜8のアルキニル 基、1〜3個の以下の(1)〜(5)の基で置換されているC1〜8のアルキル
    基、C2〜8のアルケニル基またはC2〜8のアルキニル基を表わし: (1)ハロゲン原子、 (2)C1〜4のアルコキシ基、 (3)C3〜7のシクロアルキル基、 (4)フェニル基、または (5)1〜3個のハロゲン原子、C1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ
    基、ニトロ基またはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル基、 nは0〜4を表わし、 【化4】 は、単結合または二重結合を表わす。 ただし、8−9位が二重結合を表わす場合は、R3は式 【化5】 R32−COO− (基中、R32は前記と同じ意味を表わす。)で示される基であり、R1はC1〜 6のアルコキシを表わす。] で示されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE2誘導体、それらの非毒 性塩またはそれらのシクロデキストリン包接化合物。
  2. 【請求項2】 Aがベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2がC1〜4のアルキレン、C2〜4のアルケニレン基で ある請求項1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R2が−S−C1〜4のアルキレン、−S−C2〜4のアル ケニレン基である請求項1または2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2がC1〜4のアルキレン−S−である請求項1または2 記載の化合物。
  6. 【請求項6】 (1) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒド
    ロキシ−17,17−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5
    −テトラノルプロスト−13−エン酸、 (2) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロ
    スト−13,19−ジエン酸、 (3) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4
    ,5−テトラノルプロスト−13−エン酸、 (4) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−19−メチル−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−
    テトラノルプロスト−13−エン酸、 (5) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノ
    ルプロスト−13−エン酸、 (6) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−1
    7,17−プロパノ−19,20−メタノ−1,6−(p−フェニレン)−2,
    3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸、 (7) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−1
    7,17−プロパノ−19−メチル−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4
    ,5−テトラノルプロスト−13−エン酸、 (8) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−1
    7,17−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5,20−ペ
    ンタノルプロスト−13−エン酸、 (9) (9β,11α,13E)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−1
    7,17−プロパノ−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テトラノ
    ルプロスト−13,19−ジエン酸 またはこれらのメチルエステルである請求項3記載の化合物。
  7. 【請求項7】 (1) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11
    ,16−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェ
    ニレン)−2,3,4,5,20−ペンタノルプロスト−8,13−ジエン酸メ
    チルエステル、 (2) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロ
    キシ−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3
    ,4,5−テトラノルプロスト−8,13−ジエン酸メチルエステル、 (3) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロ
    キシ−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3
    ,4,5−テトラノルプロスト−8,13,19−トリエン酸メチルエステル、 (4) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロ
    キシ−19−メチル−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニ
    レン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−8,13−ジエン酸メチルエス
    テルまたは (5) (11α,8Z,13E)−9−アセチルオキシ−11,16−ジヒドロ
    キシ−17,17−プロパノ−19,20−メタノ−7−チア−1,6−(p−
    フェニレン)−2,3,4,5−テトラノルプロスト−8,13−ジエン酸メチ
    ルエステル である請求項4記載の化合物。
  8. 【請求項8】 (1) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒド
    ロキシ−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,
    3,4,5,20−ペンタノルプロスト−13−エン酸、 (2) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テト
    ラノルプロスト−13−エン酸、 (3) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3,4,5−テト
    ラノルプロスト−13,19−ジエン酸、 (4) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−19−メ
    チル−17,17−プロパノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,3
    ,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸、 (5) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒドロキシ−17,1
    7−プロパノ−19,20−メタノ−7−チア−1,6−(p−フェニレン)−
    2,3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸 またはこれらのメチルエステルである請求項4記載の化合物。
  9. 【請求項9】 (1) (11α,13E)−9−オキソ−11,16−ジヒド
    ロキシ−17,17−プロパノ−6−チア−1,6−(p−フェニレン)−2,
    3,4,5−テトラノルプロスト−13−エン酸 またはこのメチルエステルである請求項5記載の化合物。
  10. 【請求項10】 一般式(IB) 【化6】 (式中、R12はC1〜6のアルキル基を表わし、R30はオキソ基、メチレン基、
    またはハロゲン原子を表わし、その他の記号は請求項1と同じ意味を表わす。)
    で示される化合物を酵素を用いた加水分解反応に付すか、またはアルカリ性条件
    下での加水分解反応に付すことを特徴とする一般式(IA) 【化7】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式(IA) 【化8】 (式中、R30は請求項10と同じ意味を表わし、その他の記号は請求項1と同じ
    意味を表わす。) で示される化合物と一般式(II) 【化9】 HR1011 (II) (式中、すべての記号は請求項1と同じ意味を表わす。) で示される化合物をアミド化反応に付すことを特徴とする一般式(IC) 【化10】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。) で示される化合物の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(III) 【化11】 (式中、R12およびR30は請求項10と同じ意味を表わし、R41は、水素原子ま
    たは酸性条件下で脱離する保護基で保護された水酸基を表わし、 R60は、酸性条件下で脱離する水酸基の保護基を表わし、その他の記号は請求項
    1と同じ意味を表わす。) で示される化合物を酸性条件下、脱保護反応に付すことを特徴とする一般式(IB
    -1) 【化12】 (式中、R40は水素原子または水酸基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味
    を表わす。)で示される化合物の製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(IB-3) 【化13】 (式中、R12およびR30は請求項10と同じ意味を表わし、その他の記号は請求
    項1と同じ意味を表わす。) で示される化合物をO−アルキル化反応に付すことを特徴とする一般式(IB-2) 【化14】 (式中、R42はC1〜4のアルコキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ意
    味を表わす。)で示される化合物の製造方法。
  14. 【請求項14】 一般式(IV) 【化15】 (式中、R12は請求項10と同じ意味を表わし、R32は請求項1と同じ意味を表
    わし、R43は水素原子、酸性条件下で脱離する保護基で保護された水酸基または
    C1〜4のアルコキシを表わし、R60は請求項12と同じ意味を表わし、その他
    の記号は請求項1と同じ意味を表わす。)で示される化合物を酸性条件下、脱保
    護反応に付すことを特徴とする一般式(ID) 【化16】 (式中、R4は請求項1と同じ意味を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を 表わす。)で示される化合物の製造方法。
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