JPH10265454A - 3,7−ジチアプロスタン酸誘導体、それらの製造方法およびそれらを有効成分として含有する薬剤 - Google Patents

3,7−ジチアプロスタン酸誘導体、それらの製造方法およびそれらを有効成分として含有する薬剤

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JPH10265454A
JPH10265454A JP10016362A JP1636298A JPH10265454A JP H10265454 A JPH10265454 A JP H10265454A JP 10016362 A JP10016362 A JP 10016362A JP 1636298 A JP1636298 A JP 1636298A JP H10265454 A JPH10265454 A JP H10265454A
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dihydroxy
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enoic acid
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Toru Maruyama
透 丸山
Shuichi Ouchida
修一 大内田
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C405/00Compounds containing a five-membered ring having two side-chains in ortho position to each other, and having oxygen atoms directly attached to the ring in ortho position to one of the side-chains, one side-chain containing, not directly attached to the ring, a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, and the other side-chain having oxygen atoms attached in gamma-position to the ring, e.g. prostaglandins ; Analogues or derivatives thereof
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    • C07C405/0033Analogues having the carboxyl group in the side-chains replaced by other functional groups containing sulfur
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I)で示される3,7−ジチアプロスタ
ン酸誘導体、その製造方法及びそれを有効成分として含
有する薬剤(式中、R1は、OH、C1〜4アルコキ
シ、NR67(R6,R7はH,C1〜4アルキル);R
2は、H,OH、R3は、(i)アルキル,アルケニル,ア
ルキニル、(ii)フェニル,シクロアルキル、(iii)フェ
ニル,シクロアルキル置換アルキル、アルケニル,アル
キニル(R2がHの場合、(i)および(iii)のアルキル、
アルケニル、アルキニルはOHで置換されていてもよ
い。) 【化1】 【効果】 式(I)で示される化合物は、PGE2受容
体(特に、サブタイプEP4)に対する結合が強いため
免疫疾患(自己免疫疾患、臓器移植等)、喘息、骨形成
異常、神経細胞死、肝障害、腎炎、高血圧、心筋虚血等
に対する予防及び/又は治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3,7−ジチアプ
ロスタン酸誘導体に関する。さらに詳しくは、 (1)一般式(I)
【0002】
【化12】
【0003】(式中、すべての記号は後記と同じ意味を
表わす。) (2)それらの製造方法、および (3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【0004】
【従来の技術】プロスタグランジンE2(PGE2と略記
する。)は、アラキドン酸カスケードの中の代謝産物と
して知られており、その作用は、細胞保護作用、子宮収
縮作用、発痛作用、消化管の蠕動運動促進、覚醒作用、
胃酸分泌抑制作用、血圧降下作用、利尿作用等を有して
いることが知られている。近年の研究の中で、PGE2
受容体には、それぞれ役割の異なったサブタイプが存在
することが分かってきた。現時点で知られているサブタ
イプは、大別して4つあり、それぞれ、EP1、EP
2、EP3、EP4と呼ばれている(Negishi M. et a
l, J. Lipid Mediators Cell Signalling 12, 379-391
(1995) )。本発明者らは、これらの受容体にそれぞれ
特異的に結合する化合物を見出すべく、研究を行なった
結果、本発明化合物がEP4に強く結合することを見出
し、本発明を完成した。
【0005】一般式(I)で示される本発明化合物は、
サブタイプEP4に対する結合が強いため、免疫疾患
(自己免疫疾患、臓器移植など)、喘息、骨形成異常、
神経細胞死、肝障害、腎炎、高血圧、心筋虚血などに対
する予防および/または治療に有用である。一般式
(I)で示される本発明化合物のうち、その他のサブタ
イプに対し結合が弱いものは、他の作用を発現しないた
め、副作用の少ない薬剤となる可能性がある。
【0006】一方、PGの7位を硫黄原子に換える化学
修飾が行なわれた化合物は、数多く知られている。例え
ば、以下の特許出願が挙げられる。特開昭57-108065号
には、下記の化合物が、血小板凝集抑制阻止剤として有
用である旨の開示がある。 一般式(A)
【0007】
【化13】
【0008】(式中、R1Aは水素原子、低級アルキル
基、または薬理学的に許容し得る陽イオンを表わし、R
2Aは水素原子またはメチル基を表わし、R3Aは炭素数5
〜7のアルキル基もしくはシクロアルキル基を表わし、
4AおよびR5Aは、水素原子または水酸基の保護基を表
わす。記号*は不斉炭素原子を表わし、その立体配置は
α配置またはβ配置あるいは両者の任意の割合の混合物
である。)で示される7−チアプロスタグランジン誘導
体。
【0009】特開昭58-148857号には、下記の化合物
が、血小板凝集抑制阻止剤として有用である旨の開示が
ある。 一般式(B)
【0010】
【化14】
【0011】(式中、R1Bは水素原子またはC1〜10
のアルキル基、5〜6員の脂環式基、フェニル基であ
り、R2BおよびR3Bは同一もしくは異なり、水素原子ま
たはトリ(C1〜C8)炭化水素−シリル基、水酸基の
酸素原子と共にアセタール結合を形成する基であり、R
4BはC3〜C8のアルキル基または5〜6員の脂環式基
を表わす。)で示される7−チアプロスタグランジン誘
導体。
【0012】特開昭58-110562号には、下記の化合物
が、血管作動を制御する旨の開示がある。 一般式(C)
【0013】
【化15】
【0014】(式中、Gは−COOR8C、−CONR9C
10Cまたは−CH2OR11Cであり、R8Cは水素原子、
C1〜10アルキル基、置換もしくは非置換のフェニル
基、置換もしくは非置換の脂環式基、置換もしくは非置
換のフェニル(C1〜C3)アルキル基または1当量の
カチオンであり、R9CおよびR10Cは同一もしくは異な
り、水素原子、C1〜C10アルキル基、置換もしくは
非置換のC5〜C8の脂環式基、置換もしくは非置換の
フェニル基、または置換もしくは非置換のフェニル(C
1〜C3)アルキル基である。またはR9CとR10Cはそ
れらが結合している窒素原子と一緒になって更にヘテロ
原子を含有していてもよい5〜6員の置換または非置換
の環を形成していてもよい。R11Cは水素原子、C1〜
C6のアルキル基、置換または非置換のC2〜C7のア
シル基またはトリ(C1〜C6)炭化水素−シリル基ま
たは水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する
基であり;
【0015】R1CとR2Cは同一もしくは異なり、水素原
子、ハロゲン原子、メチル基またはエチル基であり、R
3Cは水素原子であるか、またはR1Cと一緒になって単結
合を形成していてもよく;R4CとR5Cは同一もしくは異
なり、水素原子またはトリ(C1〜C6)炭化水素−シ
リル基、水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成
する基である。R6Cは水素原子、メチル基または保護さ
れていてもよいエチニル基であり;R7CはC3〜C8の
アルキル基または置換もしくは非置換の5〜6員の脂環
式基である。ncは0または1を表わす。)で示される
7−チアプロスタグランジン誘導体。
【0016】一般式(A)および(B)で示される化合
物を記載した先行技術には、その目的が血小板凝集抑制
であること、PG骨格の7位の炭素原子を硫黄原子に置
き換えることにより代謝されにくくなることが記載され
ている。同様に、一般式(C)で示される化合物を記載
した先行技術は、その目的は血管作動の制御であること
が記載されている。
【0017】
【発明の開示】本発明は、(1)一般式
【0018】
【化16】 (式中、R1は水酸基、C1〜4アルコキシまたは式
【0019】
【化17】NR67
【0020】(式中、R6およびR7は独立して水素原子
またはC1〜4アルキル基を表わす。)で示される基を
表わし、R2は水素原子または水酸基を表わし、R3
(i) C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、また
はC2〜8アルキニル基、(ii) フェニルまたはC3
〜7シクロアルキル基、(iii)フェニルまたはC3〜
7シクロアルキル基で置換されているC1〜8アルキ
ル、C2〜8アルケニル、またはC2〜8アルキニル基
(ただし、R2が水素原子である場合、(i)および(i
ii)のアルキル、アルケニル、アルキニル基は一つの水
酸基で置換されていてもよい。)を表わし、記号
【0021】
【化18】
【0022】は二重結合または単結合であることを表わ
す。ただし、平衡化合物である8−エピ体を含む。)で
示される3,7−ジチアプロスタン酸誘導体、それらの
非毒性塩またはシクロデキストリン包接化合物、(2)
それらの製造方法、および(3)それらを有効成分とし
て含有する薬剤に関する。
【0023】一般式(I)中、R1が表わすC1〜4ア
ルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ基およびこれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R6およびR7が表わすC1〜4のアルキル基
とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およびこれ
らの異性体を意味する。一般式(I)中、R3が表わす
か、またはR3中のC1〜8アルキル基とは、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル基およびこれらの異性体を意味する。
【0024】一般式(I)中、R3が表わすか、または
3中のC2〜8アルケニル基とは、ビニル、プロペニ
ル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、
オクテニル基およびこれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R3が表わすか、またはR3中のC2〜8アル
キニル基とは、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペン
チニル、ヘキシニル、へプチニル、オクチニル基および
これらの異性体を意味する。一般式(I)中、R3が表
わすか、またはR3中のC3〜7シクロアルキル基と
は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル基を意味する。
【0025】本明細書においては、当業者にとって明ら
かなように記号
【化19】 は二重結合または単結合であることを表わし、特に断わ
らない限り、
【化20】 は紙面の手前に結合していることを表わし、
【化21】 は紙面の向こう側に結合していることを表わし、
【化22】 または
【化23】 はこれらの混合物またはどちらでもよいことを表わす。
【0026】本発明においては、特に指示しない限り異
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルキレン基およびアルケニレン基には直鎖のもの、分枝
鎖のものが含まれ、アルケニレン基中の二重結合は、
E、ZおよびEZ混合物であるものを含む。また、分枝
鎖のアルキル基が存在する場合等の不斉炭素原子の存在
により生ずる異性体も含まれる。
【0027】本発明化合物中、R2が水酸基を表わす化
合物においては、プロスタグランジンの天然型であるS
配置が好ましい。また、本発明化合物は、8位がαであ
るが、当業者にとって明らかなように、これらの8αの
化合物は、8β化合物(8−エピ体)と平衡関係にあ
る。そのため、一般式(I)で示される化合物は、8α
化合物とそのアイソマーである8β化合物の混合物を示
している。
【0028】一般式(I)で示される本発明化合物中、
好ましい化合物としては、実施例に記載した化合物およ
び以下に示す化合物とそれらの相当するエステルおよび
アミドが挙げられる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】
【表11】
【0040】
【表12】
【0041】
【表13】
【0042】
【表14】
【0043】
【表15】
【0044】
【表16】
【0045】
【塩】一般式(I)で示される本発明化合物は、公知の
方法で相当する塩に変換される。塩は毒性のない、水溶
性のものが好ましい。適当な塩として、アルカリ金属
(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属
(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム
塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアン
モニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチル
アミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェ
ネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチル
アミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカ
ミン等)の塩が挙げられる。
【0046】
【シクロデキストリン包接化合物】式(I)で示される
3,7−ジチアプロスタン酸誘導体は、α−、β−ある
いはγ−シクロデキストリン、あるいはこれらの混合物
を用いて、特公昭50-3362号、同52-31404号または同61-
52146号明細書記載の方法を用いることによりシクロデ
キストリン包接化合物に変換することができる。シクロ
デキストリン包接化合物に変換することにより、安定性
が増大し、また水溶性が大きくなるため、薬剤として使
用する際好都合である。
【0047】
【本発明化合物の製造方法】 (1)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、一
般式(Ia)
【0048】
【化24】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、式(Ib)
【0049】
【化25】
【0050】(式中、R10はC1〜4アルキル基を表わ
し、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示さ
れる化合物を酵素を用いた加水分解反応に付すことによ
り、製造することができる。
【0051】酵素を用いた加水分解は公知であり、例え
ば、水と混和しうる有機溶媒(エタノール、ジメチルス
ルフォキシド等)と水の混合溶液中、緩衝液の存在下ま
たは非存在下、エステル分解酵素(エステラーゼ、リパ
ーゼ等)を用いて、0〜50℃で行なわれる。
【0052】(2)一般式(I)で示される本発明化合
物のうち、一般式(Ic)
【0053】
【化26】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(Ia)
【0054】
【化27】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物と一般式(III)
【0055】
【化28】HNR67 (III) (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物をアミド化反応に付すことにより製造す
ることができる。
【0056】アミド化反応は公知であり、例えば、不活
性有機溶媒(テトラヒドロフラン(THF)、塩化メチ
レン、ベンゼン、アセトン、アセトニトリルまたはこれ
らの混合溶媒等)中、三級アミン(ジメチルアミノピリ
ジン、ピリジン、トリエチルアミン等)の存在下または
非存在下、縮合剤(1−エチル−3−[3−(ジメチル
アミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等)を用
いて、0〜50℃で行なわれる。
【0057】(3)一般式(I)で示される本発明化合
物のうち、一般式(Ib)
【0058】
【化29】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(II)
【0059】
【化30】
【0060】(式中、R2aは水素原子、または酸性条件
で脱離する保護基で保護された水酸基を表わし、R20
酸性条件で脱離する保護基を表わし、R3aは、(i)C
1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、またはC2〜8
アルキニル基、(ii)フェニルまたはC3〜7シクロア
ルキル基、(iii)フェニルまたはC3〜7シクロアル
キル基で置換されているC1〜8アルキル、C2〜8ア
ルケニル、またはC2〜8アルキニル基(ただし、R2a
が水素原子である場合、(i)および(iii)のアルキ
ル、アルケニル、アルキニル基は酸性条件で脱離する保
護基で保護された一つの水酸基で置換されていてもよ
い。)を表わし、記号
【0061】
【化31】 は二重結合または単結合であることを表わす。)で示さ
れる化合物を酸性条件下、加水分解反応に付すことによ
り製造することができる。
【0062】酸性条件下で脱離する水酸基の保護基とし
ては、例えばt−ブチルジメチルシリル、トリフェニル
メチル基等が挙げられる。酸性条件下での加水分解は公
知であり、例えば水と混和しうる有機溶媒(THF、メ
タノール、エタノール、ジメトキシエタン、アセトニト
リルまたはこれらの混合溶媒等)中、無機酸(例えば、
塩酸、リン酸、フッ化水素酸、フッ化水素−ピリジン錯
体等)、または有機酸(酢酸、トシル酸、トリクロロ酢
酸)を用いて、0〜50℃の温度で行なわれる。
【0063】一般式(II)で示される化合物は、次頁に
示される反応工程式(A)に従って製造することができ
る。反応工程式中、各記号は前記と同じ意味を表わす。
【0064】
【化32】
【0065】本明細書中の各反応において、反応生成物
は通常の精製手段、例えば常圧下または減圧下における
蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高
速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、
あるいはカラムクロマトグラフィー、または洗浄、再結
晶等の方法により精製することができる。精製は各反応
ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行な
ってもよい。
【0066】
【出発物質および試薬】本発明で用いる出発物質および
試薬は、それ自体公知であるかまたは公知の方法により
製造することができる。
【0067】
【本発明化合物の薬理活性】一般式(I)で示される本
発明化合物は、PGE2受容体のサブタイプであるEP
4受容体に強く結合し、作用する。例えば、実験室の実
験では、プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞
を用いた受容体結合実験により、これらを確認した。
【0068】(i)プロスタノイドレセプターサブタイ
プ発現細胞を用いた受容体結合実験 スギモト(Sugimoto)らの方法[J. Biol. Chem. 267, 6
463-6466 (1992)]に準じて、プロスタノイドレセプター
サブタイプ(マウスEP3α、EP4)をそれぞれ発現
したCHO細胞を調製し、膜標品とした。調製した膜画
分(0.5mg/ml)、3H−PGE2を含む反応液(2
00μl)を室温で1時間インキュベートした。反応を
氷冷バッファー(3ml)で停止し、減圧下吸引ろ過し
て結合した3H−PGE2をガラスフィルター(GF/
B)にトラップし、結合放射活性を液体シンチレーター
で測定した。
【0069】Kd値とBmax値は、Scatchard plotsから
求めた[Ann. N. Y. Acad. Sci. 51,660 (1949) ]。非特
異的結合は過剰量(2.5μM)の非標識PGE2の存在下
での結合として求めた。本発明化合物による3H−PG
2結合阻害作用の測定は、3H−PGE2(2.5nM)お
よび本発明化合物を各種濃度で添加して行なった。な
お、反応にはすべて次のバッファーを用いた。 バッファー:10mMリン酸カリウム(pH6.0),E
DTA(1mM),MgCl2(10mM),NaCl
(0.1M)。 各化合物の解離定数Ki(μM)は次式により求めた。
【数1】Ki=IC50/(1+([C]/Kd)) 結果を、表3および表4に示す。
【0070】
【表17】
【0071】
【表18】
【0072】
【毒性】一般式(I)で示される本発明化合物の毒性は
十分に低いものであり、医薬品として使用するために十
分安全であることが確認された。
【0073】
【医薬品への適用】一般式(I)で示される本発明化合
物は、PGE2受容体に結合し、作用を示すため有用で
ある。とりわけ、サブタイプEP4に対する結合が強い
ため、免疫疾患(自己免疫疾患、臓器移植など)、喘
息、骨形成異常、神経細胞死、肝障害、腎炎、高血圧、
心筋虚血などに対する予防および/または治療に有用で
ある。一般式(I)で示される本発明化合物のうち、E
P4以外のサブタイプに対する結合が弱いものは、他の
作用を発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能
性がある。一般式(I)で示される本発明化合物、その
非毒性の塩またはそのCD包接化合物を上記の目的で用
いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非
経口の形で投与される。
【0074】投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、
投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人
当たり、一回につき、1μgから100mgの範囲で一
日一回から数回経口投与されるか、または成人一人当た
り、一回につき、0.1μgから10mgの範囲で一日一
回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)され
るか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に
持続投与される。もちろん前記したように、投与量は種
々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量
で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な
場合もある。本発明化合物を投与する際には、経口投与
のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成
物、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として
用いられる。
【0075】経口投与のための固体組成物には、錠剤、
丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセ
ル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含ま
れる。
【0076】このような固体組成物においては、ひとつ
またはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活
性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、マンニ
ット、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微
結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムと混和される。組成物
は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加物、例え
ばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グ
リコール酸カルシウムのような崩壊剤、グルタミン酸ま
たはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有してもよ
い。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィ
ルムで被膜していてもよいし、また2以上の層で被膜し
ていてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物
質のカプセルも包含される。
【0077】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有され
る。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁
剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を
含有してもよい。経口投与のためのその他の組成物とし
ては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自
体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。
この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウ
ムのような安定剤と等張性を与えるような安定化剤、塩
化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸の
ような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造
方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,09
5,355号明細書に詳しく記載されている。
【0078】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水性の
溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80(登録商標)等がある。このような組成物は、さら
に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補
助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のよう
な補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留
フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によっ
て無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造
し、使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他
の溶媒に溶解して使用することもできる。
【0079】非経口投与のためその他の組成物として
は、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法によ
り処方される外用液剤、軟膏、塗布剤、直腸内投与のた
めの坐剤および腟内投与のためのペッサリー等が含まれ
る。
【0080】
【参考例および実施例】以下、参考例および実施例によ
って、本発明を詳述するが、本発明は、これらに限定さ
れるものではない。クロマトグラフィーによる分離の箇
所に示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒
または展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。特別な
記載がない場合、NMRは重クロロホルム溶液中で測定
している。
【0081】参考例1 2,2−ジブチル−2−スタナン−1,3−ジチアン
【化33】
【0082】1,3−プロパンジチオール(3.0g)と
ジブチルスタナンオキシド(6.9g)をベンゼン中で還
流した。反応混合物を減圧濃縮し、下記物性値を有する
標題化合物(9.38g)を得た。 TLC:Rf 0.68(ヘキサン:酢酸エチル=9:
1)。
【0083】参考例2 6−メルカプト−3−チアヘキサン酸メチル
【化34】
【0084】2,2−ジブチル−2−スタナン−1,3
−ジチアン(9.38g)の無水ジメチルホルムアミド(D
MF)(20ml)溶液にブロモ酢酸メチル(6.36g)
を加え、100℃で3時間撹拌した。反応液を放冷した
のち、水を加え、1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エ
チルで抽出し、有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン−酢酸エチル)で精製し、下記物性値を有する標
題化合物(2.61g)を得た。 TLC:Rf 0.60(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0085】参考例3 7−(4R−t−ブチルジメチルシリルオキシシクロペ
ンテノン−2−イル)−3,7−ジチアヘプタン酸メチ
【化35】
【0086】4R−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
2−シクロペンテノン(2.76g)のメタノール(40m
l)溶液を氷冷し、過酸化水素水(31%,5ml)お
よび1N水酸化ナトリウム水溶液(0.05ml)を加え、
同温度で1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮した。残留物をクロロホル
ム(35ml)に溶解し、6−メルカプト−3−チアヘ
キサン酸メチル(2.34g)のクロロホルム(10ml)
溶液および活性アルミナ(13g)を加え、室温で一夜
撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エ
チル)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(3.21
g)を得た。 TLC:Rf 0.39(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0087】参考例4 11α,15α−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−9−オキソ−3,7−ジチアプロスト−13−エ
ン酸メチル
【化36】
【0088】アルゴン雰囲気下、−78℃に冷やした
(3S)−1−ヨード−3−t−ブチルジメチルシリル
オキシ−1−オクテン(290mg)の無水エーテル
(4ml)溶液にt−ブチルリチウム(1.57Mペンタン
溶液,1.01ml)を滴下し、反応溶液を同温度で1時間
撹拌した。この溶液に、リチウム2−チエニルシアン化
銅のTHF溶液(0.25M,3.38ml)を−78℃で滴下
し、反応混合物を同温度で30分間撹拌した。この溶液
に−78℃で7−(4R−t−ブチルジメチルシリルオ
キシシクロペンテノン−2−イル)−3,7−ジチアヘ
プタン酸メチル(220mg,参考例3で合成した。)
の無水THF(4ml)溶液を滴下し、反応混合物を−
78℃で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、室温まで昇温した。反応混合物を
ヘキサンで抽出し、有機層を洗浄し、乾燥し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)
で精製し、下記物性値を有する標題化合物(258m
g)を得た。 TLC:Rf 0.55(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)。
【0089】実施例1 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチアプロスト−13E−エン酸メチル
【化37】
【0090】11α,15α−ビス(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−9−オキソ−3,7−ジチアプロス
ト−13E−エン酸メチル(220mg,参考例4で合
成した。)のアセトニトリル(8ml)溶液を氷冷し、
これにピリジン(1.2ml)およびフッ化水素−ピリジ
ン(2ml)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌
した。反応混合物を0℃に冷やした酢酸エチル−飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を洗浄し、乾燥し、減圧濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノー
ル)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物(12
3mg;8−イソ体との平衡混合物)を得た。
【0091】TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタ
ノール=19:1); NMR:δ 5.73(1H,dd), 5.63(1H,dd), 4.44 および
4.13(2H,それぞれ m),3.74(3H,s), 3.23(2H,s), 3.40-
2.18(8H,m), 1.98-1.20(10H,m), 0.90(3H,t)。
【0092】実施例2 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチアプロスト−13E−エン酸
【化38】
【0093】11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキ
ソ−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸メチル
(48mg,実施例1で合成した。)のエタノール(1
ml)溶液にpH7.4のリン酸緩衝液(10ml)を加
えた。反応混合物にブタ肝エステラーゼを加えて、室温
で2時間撹拌した。反応混合物に飽和硫酸アンモニウム
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥
し、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル)で精製し、下記物性値を有する標題化合
物(39mg;8−イソ体との平衡混合物)を得た。
【0094】TLC:Rf 0.10(酢酸エチル); NMR:δ 5.79(1H,dd), 5.64(1H,dd), 4.3-4.1(2H,
m), 3.7(1H,bs), 3.23(2H,s), 3.0-2.4(8H,m), 2.0-1.8
(2H,m), 1.7-1.5(2H,m), 1.4-1.2(6H,m), 1.0-0.8(3H,
m)。
【0095】実施例2(a)〜2(u) 参考例4、実施例1および実施例2と同様の操作によ
り、下記の物性値を有する標題化合物を得た。これらの
化合物は、実施例1および2と同様、8−イソ体との平
衡混合物である。
【0096】実施例2(a) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17β,
20−ジメチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エ
ン酸
【化39】
【0097】TLC:Rf 0.50,0.44(クロロホル
ム:メタノール=9:1,1%酢酸); NMR:δ 5.75(2H,m), 5.06(3H,br), 4.53-4.05(2H,
m), 3.42-2.18(8H,m),3.23(2H,s), 1.88(2H,m), 1.58(2
H,m), 1.42-1.03(7H,m), 0.91(6H,m)。
【0098】実施例2(b) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17α,
20−ジメチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エ
ン酸
【化40】
【0099】TLC:Rf 0.38,0.22(酢酸エチル:
酢酸=100:1); NMR:δ 5.74(1H,dd), 5.67(1H,dd), 4.77(3H,br),
4.45 および 4.20(2H,それぞれ m), 3.23(2H,s), 3.42
-2.18(8H,m), 1.88(2H,m), 1.62-1.04(9H,m),0.89(6H,
m)。
【0100】実施例2(c) 11α,16β−ジヒドロキシ−9−オキソ−16α−
メチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化41】
【0101】TLC:Rf 0.30,0.23(酢酸エチル:
ヘキサン:酢酸=6:2:1); NMR:δ 5.9-5.7(1H,m), 5.7-5.5(1H,m), 4.5 およ
び 4.1(1H,それぞれ m), 4.1-3.7(3H,br), 3.55-3.45an
d3.2-2.2(10H,それぞれ m), 3.24(2H,s), 2.0-1.8(2H,
m), 1.6-1.1(6H,m), 1.23(3H,s), 0.93(3H,t)。
【0102】実施例2(d) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチアプロスタン酸
【化42】
【0103】TLC:Rf 0.30(酢酸エチル:酢酸=
100:1); NMR:δ 5.25(3H,br), 4.32 および 4.15(1H,それ
ぞれ m), 3.72(1H,m),3.23(2H,s), 3.38-2.38(7H,m),
2.24(1H,m), 2.08-1.12(14H,m), 0.90(3H,t)。
【0104】実施例2(e) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチアプロスタ−13E,17Z−ジエン酸
【化43】
【0105】TLC:Rf 0.52,0.41(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.9-5.5(3H,m), 5.5-5.2(1H,m), 4.6-4.2
(5H,br), 3.24(2H,s),3.45-3.40 および 3.1-2.2(8H,そ
れぞれ m), 2.2-2.0(2H,m), 2.0-1.8(2H,m), 0.97(3H,
t)。
【0106】実施例2(f) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−フ
ェニル−17,18,19,20−テトラノル−3,7
−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化44】
【0107】TLC:Rf 0.24(酢酸エチル:メタノ
ール=2:1); NMR:δ 7.38-7.16(5H,m), 5.90-5.50(2H,m), 4.56
-3.70(7H,m), 3.21(2H,s), 3.10-2.26(10H,m), 1.87(2
H,quin.)。
【0108】実施例2(g) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17−フ
ェニル−18,19,20−トリノル−3,7−ジチア
プロスト−13E−エン酸
【化45】
【0109】TLC:Rf 0.52,0.43(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 7.35-7.15(5H,m), 5.9-5.6(2H,m), 4.5-4.
4 および 4.3-4.0(2H,それぞれ m), 4.3-3.6(3H,br),
3.03(2H,s), 3.45-3.40 および 3.05-2.20(10H,それぞ
れ m), 2.0-1.8(4H,m)。
【0110】実施例2(h) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−15−シ
クロヘキシル−16,17,18,19,20−ペンタ
ノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化46】
【0111】TLC:Rf 0.46,0.40(クロロホル
ム:メタノール=9:1,1%酢酸); NMR:δ 5.77(1H,m), 5.61(1H,dd), 4.76(3H,br),
4.45 および 4.14(1H,それぞれ m), 3.92(1H,m), 3.42-
2.30(8H,m), 3.23(2H,s), 1.98-1.56(7H,m), 1.54-0.85
(6H,m)。
【0112】実施例2(i) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−15−シ
クロペンチル−3,7−ジチア−16,17,18,1
9,20−ペンタノルプロスト−13E−エン酸
【化47】
【0113】TLC:Rf 0.27(クロロホルム:メタ
ノール=4:1); NMR:δ 5.86-5.48(2H,m), 4.70-3.20(6H,m), 3.15
(2H,s), 3.08-1.00(18H,m)。
【0114】実施例2(j) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−15−シ
クロヘキシル−3,7−ジチア−16,17,18,1
9,20−ペンタノルプロスト−13E−エン酸
【化48】
【0115】TLC:Rf 0.22(酢酸エチル:酢酸=
50:1); NMR:δ 5.90-5.52(2H,m), 5.04-4.40(3H,br), 4.4
0-3.92(3H,m), 3.22(2H,s), 3.12-2.24(7H,m), 2.24-0.
70(15H,m)。
【0116】実施例2(k) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−15β−
メチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化49】
【0117】TLC:Rf 0.27(酢酸エチル:酢酸=
50:1); NMR:δ 5.84-5.46(2H,m), 5.36-4.70(3H,br), 4.4
7-3.98(2H,m), 3.15(2H,s), 3.06-2.20(7H,m), 2.04-1.
72(2H,m), 1.60-1.40(2H,m), 1.32-1.10(9H,m), 0.81(3
H,t,J=6.4Hz)。.
【0118】実施例2(l) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17−エ
チル−3,7−ジチア−20−ノルプロスト−13E−
エン酸
【化50】
【0119】TLC:Rf 0.49,0.38(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.9-5.6(2H,m), 5.6-5.0(3H,br), 4.6-4.0
(2H,m), 3.23(2H,s),3.45-3.40 および 3.1-2.2(8H,m),
2.0-1.8(2H,m), 1.6-1.2(7H,m), 0.83(6H,t,J=7Hz)。
【0120】実施例2(m) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチア−20−ノルプロスト−13E−エン酸
【化51】
【0121】TLC:Rf 0.47,0.37(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.85-5.60(2H,m), 5.6-5.2(3H,br), 4.5-
4.4 および 4.25-4.05(2H,m), 3.23(2H,s), 3.45-3.40
および 3.1-2.2(8H,m), 2.0-1.8(2H,m), 1.7-1.2(6H,
m), 0.92(3H,t,J=7Hz)。
【0122】実施例2(n) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチア−20−ホモプロスト−13E−エン酸
【化52】
【0123】TLC:Rf 0.58,0.46(酢酸エチル:
酢酸=10:1); NMR:δ 5.71(2H,m), 5.38(3H,br), 4.45 および
4.17(2H,それぞれ m),3.42 および 3.03(1H,それぞれ
d,J=6.6 および 11Hz), 3.23(2H,s), 2.98-2.20(7H,m),
1.88(2H,m), 1.54(2H,m), 1.48-1.15(8H,m), 0.89(3H,
t,J=6.4Hz)。
【0124】実施例2(o) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16β−
メチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化53】
【0125】TLC:Rf 0.53,0.42(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.85-5.60(2H,m), 4.5-4.4 および 4.2-4.
0(2H,m), 4.6-3.8(3H,br), 3.22(2H,s), 3.45-3.40 お
よび 3.1-2.2(8H,m), 2.0-1.8(2H,m), 1.7-1.1(7H,m),
1.0-0.8(6H,m)。
【0126】実施例2(p) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−3,7−
ジチアプロスト−13E,19−ジエン酸
【化54】
【0127】TLC:Rf 0.62,0.56(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.88-5.48(6H,m), 5.00(2H,m), 4.42 およ
び 4.15(2H,それぞれm), 3.40 および 3.02(1H,それぞ
れ d,J=6.6 および J=11Hz), 3.22(2H,s), 3.06-2.28(7
H,m), 2.08(2H,m), 1.86(2H,m), 1.52(4H,m)。
【0128】実施例2(q) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−19,2
0−メタノ−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化55】
【0129】TLC:Rf 0.37,0.19(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.74(5H,m), 4.44 および 4.15(2H,それぞ
れ m), 3.41 および 3.02(1H,それぞれ d,J=6.8Hz およ
び J=11Hz), 3.23(2H,s), 2.98-2.19(7H,m), 1.86(2H,
m), 1.73-1.10(6H,m), 0.63(1H,m), 0.40(2H,m), 0.00
(2H,m)。
【0130】実施例2(r) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−18−メ
チル−3,7−ジチア−20−ノルプロスト−13E−
エン酸
【化56】
【0131】TLC:Rf 0.50,0.27(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.68(5H,m), 4.44 および 4.15(2H,それぞ
れ m), 3.42 および 3.03(1H,それぞれ d,J=6.6Hz およ
び J=11Hz), 3.23(2H,s), 2.98-2.20(7H,m), 1.88(2H,
m), 1.57(3H,m), 1.23(2H,m), 0.90(6H,d,J=6.6Hz)。
【0132】実施例2(s) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16α−
メチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸
【化57】
【0133】TLC:Rf 0.49,0.39(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.9-5.6(2H,m), 4.5-4.4 および 4.3-4.0
(2H,m), 4.7-3.9(3H,br), 3.23(2H,s), 3.45-3.40 およ
び 2.9-2.2(8H,m), 2.0-1.8(2H,m), 1.7-1.0(7H,m), 1.
0-0.8(6H,m)。
【0134】実施例2(t) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−シ
クロペンチル−3,7−ジチア−17,18,19,2
0−テトラノルプロスト−13E−エン酸
【化58】
【0135】TLC:Rf 0.53,0.37(酢酸エチル:
酢酸=20:1); NMR:δ 5.76(5H,m), 4.44 および 4.18(2H,それぞ
れ m), 3.42 および 3.03(1H,それぞれ d,J=6.8Hz およ
び J=11Hz), 3.23(2H,s), 2.96-2.20(7H,m), 2.01-1.38
(11H,m), 1.13(2H,m)。
【0136】実施例2(u) 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16α−
メチル−16−フェニル−3,7−ジチア−17,1
8,19,20−テトラノルプロスト−13E−エン酸
【化59】
【0137】TLC:Rf 0.42,0.32(酢酸エチル:
ヘキサン:酢酸=15:5:1); NMR:δ 7.4-7.2(m,5H), 5.71(dd,J=15,6Hz,1H),
5.64(dd,J=15,8Hz,1H),4.35(t,J=6Hz,1H), 4.35(t,J=6H
z,1H), 3.95(q,J=8Hz,1H), 3.22(s,2H), 3.35-3.3
および 3.0-2.3(m,9H), 3.2-2.5(br), 2.0-1.8(m,2H),
1.38(d,J=6Hz,3H)。
【0138】
【製剤例】以下の各成分を常法により混合し、乾燥後、
微結晶セルロースを加え、全量を10gとし、均一にな
るまで良く混合した後、常法により打錠し、1錠中に3
0μgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。 ・11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキシ−3,7−ジチアプロスト− 13E−エン酸(3mg)のエタノール溶液 10ml ・ステアリン酸マグネシウム 100mg ・二酸化珪素 20mg ・タルク 10mg ・線維素グリコール酸カルシウム 200mg ・微結晶セルロース 5.0 g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/557 ADT A61K 31/557 ADT C08B 37/16 C08B 37/16 // C07M 7:00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水酸基、C1〜4アルコキシまたは式 【化2】NR67 (式中、R6およびR7は独立して水素原子またはC1〜
    4アルキル基を表わす。)で示される基を表わし、R2
    は水素原子または水酸基を表わし、R3は(i) C1〜
    8アルキル、C2〜8アルケニル、またはC2〜8アル
    キニル基、(ii) フェニルまたはC3〜7シクロアル
    キル基、(iii)フェニルまたはC3〜7シクロアルキ
    ル基で置換されているC1〜8アルキル、C2〜8アル
    ケニル、またはC2〜8アルキニル基(ただし、R2
    水素原子である場合、(i)および(iii)のアルキ
    ル、アルケニル、アルキニル基は一つの水酸基で置換さ
    れていてもよい。)を表わし、記号 【化3】 は二重結合または単結合であることを表わす。ただし、
    平衡化合物である8−エピ体を含む。)で示される3,
    7−ジチアプロスタン酸誘導体、それらの非毒性塩また
    はシクロデキストリン包接化合物。
  2. 【請求項2】 R3がC1〜8アルキル、C2〜8アル
    ケニル、またはC2〜8アルキニル基である請求項1記
    載の化合物。
  3. 【請求項3】 R3がフェニルまたはC3〜7シクロア
    ルキル基である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R3がフェニル基で置換されているC1
    〜8アルキル基、C2〜8アルケニル、またはC2〜8
    アルキニル基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R3がC3〜7シクロアルキル基で置換
    されているC1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、ま
    たはC2〜8アルキニル基である請求項1記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オ
    キソ−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸、11
    α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17β,20
    −ジメチル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン
    酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17
    α,20−ジメチル−3,7−ジチアプロスト−13E
    −エン酸、11α,16β−ジヒドロキシ−9−オキソ
    −16α−メチル−3,7−ジチアプロスト−13E−
    エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−
    3,7−ジチアプロスタン酸、11α,15α−ジヒド
    ロキシ−9−オキソ−3,7−ジチアプロスタ−13
    E,17Z−ジエン酸、11α,15α−ジヒドロキシ
    −9−オキソ−15β−メチル−3,7−ジチアプロス
    ト−13E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−
    9−オキソ−17−エチル−3,7−ジチア−20−ノ
    ルプロスト−13E−エン酸、11α,15α−ジヒド
    ロキシ−9−オキソ−3,7−ジチア−20−ノルプロ
    スト−13E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ
    −9−オキソ−3,7−ジチア−20−ホモプロスト−
    13E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−
    オキソ−16β−メチル−3,7−ジチアプロスト−1
    3E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オ
    キソ−3,7−ジチアプロスト−13E,19−ジエン
    酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−18
    −メチル−3,7−ジチア−20−ノルプロスト−13
    E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキ
    ソ−16α−メチル−3,7−ジチアプロスト−13E
    −エン酸、またはこれらのメチルエステルである請求項
    2記載の化合物。
  7. 【請求項7】 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オ
    キソ−15−シクロヘキシル−16,17,18,1
    9,20−ペンタノル−3,7−ジチアプロスト−13
    E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキ
    ソ−15−シクロペンチル−3,7−ジチア−16,1
    7,18,19,20−ペンタノルプロスト−13E−
    エン酸、またはこれらのメチルエステルである請求項3
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オ
    キソ−16−フェニル−17,18,19,20−テト
    ラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸、1
    1α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17−フェ
    ニル−18,19,20−トリノル−3,7−ジチアプ
    ロスト−13E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキ
    シ−9−オキソ−16α−メチル−16−フェニル−
    3,7−ジチア−17,18,19,20−テトラノル
    プロスト−13E−エン酸、またはこれらのメチルエス
    テルである請求項4記載の化合物。
  9. 【請求項9】 11α,15α−ジヒドロキシ−9−オ
    キソ−15−シクロヘキシル−3,7−ジチア−16,
    17,18,19,20−ペンタノルプロスト−13E
    −エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ
    −19,20−メタノ−3,7−ジチアプロスト−13
    E−エン酸、11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキ
    ソ−16−シクロペンチル−3,7−ジチア−17,1
    8,19,20−テトラノルプロスト−13E−エン
    酸、またはこれらのメチルエステルである請求項5記載
    の化合物。
  10. 【請求項10】 一般式(Ib) 【化4】 (式中、R10はC1〜4アルキル基を表わし、その他の
    記号は請求項1と同じ意味を表わす。)で示される化合
    物を酵素を用いた加水分解反応に付すことを特徴とする
    一般式(Ia) 【化5】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
    示される化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式(Ia) 【化6】 (式中、すべての記号は請求項1と同じ意味を表わ
    す。)で示される化合物と一般式(III) 【化7】HNR67 (III) (式中、すべての記号は請求項1と同じ意味を表わ
    す。)で示される化合物をアミド化反応に付すことを特
    徴とする一般式(Ic) 【化8】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
    示される化合物の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(II) 【化9】 (式中、R2aは水素原子、または酸性条件で脱離する保
    護基で保護された水酸基を表わし、R20は酸性条件で脱
    離する保護基を表わし、R3aは、(i)C1〜8アルキ
    ル、C2〜8アルケニル、またはC2〜8アルキニル
    基、(ii)フェニルまたはC3〜7シクロアルキル基、
    (iii)フェニルまたはC3〜7シクロアルキル基で置
    換されているC1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、
    またはC2〜8アルキニル基(ただし、R2aが水素原子
    である場合、(i)および(iii)のアルキル、アルケ
    ニル、アルキニル基は酸性条件で脱離する保護基で保護
    された一つの水酸基で置換されていてもよい。)を表わ
    し、記号 【化10】 は二重結合または単結合であることを表わす。)で示さ
    れる化合物を酸性条件下、加水分解反応に付すことを特
    徴とする一般式(Ib) 【化11】 (式中、R10はC1〜4アルキル基を表わし、その他の
    記号は請求項1と同じ意味を表わす。)で示される化合
    物の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の一般式(I)で示さ
    れる3,7−ジチアプロスタン酸誘導体またはそれらの
    非毒性塩またはシクロデキストリン包接物を有効成分と
    して含有する薬剤。
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