JP2000095755A - ω―シクロアルキル―プロスタグランジンE1誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする医薬組成物 - Google Patents
ω―シクロアルキル―プロスタグランジンE1誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする医薬組成物Info
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- JP2000095755A JP2000095755A JP11203361A JP20336199A JP2000095755A JP 2000095755 A JP2000095755 A JP 2000095755A JP 11203361 A JP11203361 A JP 11203361A JP 20336199 A JP20336199 A JP 20336199A JP 2000095755 A JP2000095755 A JP 2000095755A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I)
【化1】
(式中、R1はOH他;XはCl、F;R2は、H、置換
されていてもよいC1〜8アルキル、C2〜8アルケニ
ル、C2〜8アルキニル、;nは0〜4である。)で示
されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1誘
導体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包接
化合物、それらの製造方法およびそれらを有効成分とす
る医薬。 【効果】 一般式(I)で示される本発明化合物は、E
P2サブタイプに対する結合が強いため、免疫疾患(自
己免疫疾患、臓器移植後の拒絶反応等)、喘息、骨形成
異常、神経細胞死、肝障害、流産、早産、緑内障等の網
膜神経障害等に対する予防および/または治療に有用で
ある。
されていてもよいC1〜8アルキル、C2〜8アルケニ
ル、C2〜8アルキニル、;nは0〜4である。)で示
されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1誘
導体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包接
化合物、それらの製造方法およびそれらを有効成分とす
る医薬。 【効果】 一般式(I)で示される本発明化合物は、E
P2サブタイプに対する結合が強いため、免疫疾患(自
己免疫疾患、臓器移植後の拒絶反応等)、喘息、骨形成
異常、神経細胞死、肝障害、流産、早産、緑内障等の網
膜神経障害等に対する予防および/または治療に有用で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ω−シクロアルキ
ル−プロスタグランジンE1誘導体に関する。さらに詳
しくは、(1)一般式(I)
ル−プロスタグランジンE1誘導体に関する。さらに詳
しくは、(1)一般式(I)
【化12】 (式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で
示されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1
誘導体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包
接化合物、(2)それらの製造方法、および(3)それ
らを有効成分として含有する医薬組成物に関する。
示されるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1
誘導体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包
接化合物、(2)それらの製造方法、および(3)それ
らを有効成分として含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジンE2(PGE2と略記
する。)は、アラキドン酸カスケードの中の代謝産物と
して知られており、その作用は、細胞保護作用、子宮収
縮、発痛作用、消化管の蠕動運動促進、覚醒作用、胃酸
分泌抑制作用、血圧降下作用、利尿作用等を有している
ことが知られている。近年の研究の中で、PGE2受容
体には、それぞれ役割の異なったサブタイプが存在する
ことが分かってきた。現時点で知られているサブタイプ
は、大別して4つあり、それぞれ、EP1、EP2、EP
3、EP4と呼ばれている(Negishi M.et al, J. Lipid
Mediators Cell Signaling 12, 379-391 (1995))。
する。)は、アラキドン酸カスケードの中の代謝産物と
して知られており、その作用は、細胞保護作用、子宮収
縮、発痛作用、消化管の蠕動運動促進、覚醒作用、胃酸
分泌抑制作用、血圧降下作用、利尿作用等を有している
ことが知られている。近年の研究の中で、PGE2受容
体には、それぞれ役割の異なったサブタイプが存在する
ことが分かってきた。現時点で知られているサブタイプ
は、大別して4つあり、それぞれ、EP1、EP2、EP
3、EP4と呼ばれている(Negishi M.et al, J. Lipid
Mediators Cell Signaling 12, 379-391 (1995))。
【0003】本発明者らは、これらの受容体にそれぞれ
特異的に結合する化合物を見いだすべく、研究を行なっ
た結果、本発明化合物が、EP2サブタイプ受容体に強
く結合することを見いだし、本発明を完成した。一般式
(I)で示される本発明化合物は、EP2サブタイプに
対する結合が強いため、免疫疾患(自己免疫疾患、臓器
移植後の拒絶反応等)、喘息、骨形成異常、神経細胞
死、肝障害、早産、流産、緑内障等の網膜神経障害等に
対する予防および/または治療に有用である。一般式
(I)で示される本発明化合物のうち、その他のサブタ
イプやそれ以外のアラキドン酸カスケード代謝物の受容
体(トロンボキサン受容体、プロスタグランジンI2受
容体等)に対し結合が弱いものは、他の作用を発現しな
いため、副作用の少ない薬剤となる可能性がある。
特異的に結合する化合物を見いだすべく、研究を行なっ
た結果、本発明化合物が、EP2サブタイプ受容体に強
く結合することを見いだし、本発明を完成した。一般式
(I)で示される本発明化合物は、EP2サブタイプに
対する結合が強いため、免疫疾患(自己免疫疾患、臓器
移植後の拒絶反応等)、喘息、骨形成異常、神経細胞
死、肝障害、早産、流産、緑内障等の網膜神経障害等に
対する予防および/または治療に有用である。一般式
(I)で示される本発明化合物のうち、その他のサブタ
イプやそれ以外のアラキドン酸カスケード代謝物の受容
体(トロンボキサン受容体、プロスタグランジンI2受
容体等)に対し結合が弱いものは、他の作用を発現しな
いため、副作用の少ない薬剤となる可能性がある。
【0004】一方、PG誘導体は数多く知られており、
例えば、以下の特許出願が挙げられる。 (1)特開昭54-115351号明細書には、一般式(A)
例えば、以下の特許出願が挙げられる。 (1)特開昭54-115351号明細書には、一般式(A)
【化13】 (式中、R1AおよびR2Aは水素であり、R3Aは水素、あ
るいはR4Aと一緒になって6の炭素原子を含むシクロア
ルキルを形成するような4の炭素原子のメチレン鎖であ
り、あるいはR4Aと一緒になって式
るいはR4Aと一緒になって6の炭素原子を含むシクロア
ルキルを形成するような4の炭素原子のメチレン鎖であ
り、あるいはR4Aと一緒になって式
【化14】 (式中、pAは0〜1の値を有する整数であり、qAは
2〜3の値を有する整数であり、そしてそのようなビシ
クロアルケニルの二重結合はqA橋にある。)を持つビ
シクロアルケニルまたはビシクロアルキル部分であり、
R4AはR3Aと一緒になって上で定義したようにシクロア
ルキルまたはビシクロアルキルまたはビシクロアルケニ
ルであるか、あるいはR5Aと一緒になって4の炭素原子
を含むシクロアルキルを形成するような3の炭素原子の
メチレン鎖であり、R5Aは水素、あるいはR4Aと一緒に
なって上で定義したようにシクロアルキルを形成し、そ
してR6Aは水素あるいは8の炭素原子の直鎖アルキルで
ある。)で示される化合物がプロスタグランジン様活性
を有することが記載されている。
2〜3の値を有する整数であり、そしてそのようなビシ
クロアルケニルの二重結合はqA橋にある。)を持つビ
シクロアルケニルまたはビシクロアルキル部分であり、
R4AはR3Aと一緒になって上で定義したようにシクロア
ルキルまたはビシクロアルキルまたはビシクロアルケニ
ルであるか、あるいはR5Aと一緒になって4の炭素原子
を含むシクロアルキルを形成するような3の炭素原子の
メチレン鎖であり、R5Aは水素、あるいはR4Aと一緒に
なって上で定義したようにシクロアルキルを形成し、そ
してR6Aは水素あるいは8の炭素原子の直鎖アルキルで
ある。)で示される化合物がプロスタグランジン様活性
を有することが記載されている。
【0005】(2)特開昭56-92860号明細書には、一般
式(B)
式(B)
【化15】 (式中、9−塩素原子はα−位またはβ−位に存在して
いてよく、R1Bは基OR 2B(R2Bは水素原子、アルキ
ル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロ環式基であ
る。)または、基NHR3B(R3Bは酸残基または水素で
ある。)を表わし、ABは−CH2−CH2−またはシス
−CH=CH−基を表わし、BBは−CH2−CH2−、
トランス−CH=CH−または−C≡C−基を表わし、
WBは遊離のまたは官能的に変えられたヒドロキシメチ
レン基または遊離のまたは官能的に変えられた−C(O
H)(CH3)−基(OH基はα−またはβ−位に存在
していてよい。)を表わし、DBおよびEBは一緒になっ
て直接結合、またはDBはフッ素原子で置換されていて
もよいC1〜10の直鎖または分枝鎖のアルキレン基を
表わし、EBは酸素または硫黄原子または直接結合を表
わし、R4Bは遊離のまたは官能的に変えられたヒドロキ
シ基を表わし、R5Bはアルキル、ハロゲン置換アルキ
ル、シクロアルキル、置換または非置換のアリールまた
はヘテロ環式基を表わす。)で示される化合物が記載さ
れている。
いてよく、R1Bは基OR 2B(R2Bは水素原子、アルキ
ル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロ環式基であ
る。)または、基NHR3B(R3Bは酸残基または水素で
ある。)を表わし、ABは−CH2−CH2−またはシス
−CH=CH−基を表わし、BBは−CH2−CH2−、
トランス−CH=CH−または−C≡C−基を表わし、
WBは遊離のまたは官能的に変えられたヒドロキシメチ
レン基または遊離のまたは官能的に変えられた−C(O
H)(CH3)−基(OH基はα−またはβ−位に存在
していてよい。)を表わし、DBおよびEBは一緒になっ
て直接結合、またはDBはフッ素原子で置換されていて
もよいC1〜10の直鎖または分枝鎖のアルキレン基を
表わし、EBは酸素または硫黄原子または直接結合を表
わし、R4Bは遊離のまたは官能的に変えられたヒドロキ
シ基を表わし、R5Bはアルキル、ハロゲン置換アルキ
ル、シクロアルキル、置換または非置換のアリールまた
はヘテロ環式基を表わす。)で示される化合物が記載さ
れている。
【0006】(3)特開昭58-8059号明細書には、一般
式(C)
式(C)
【化16】 (式中、R1Cは−CH2OH、−COOR2C(R2Cは、
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アルキル
基で置換されていてもよいシクロアルキル基、アリール
基またはヘテロ環基を表わす。)、−CONHR3C(R
3Cは酸残基または基R2Cを表わす。)を表わし、ACは
−CH2−CH2−またはシス−CH=CH−基を表わ
し、BCは−CH2−CH2−、トランス−CH=CH−
または−C≡C−基を表わし、WCは遊離のまたは官能
的に変えられたヒドロキシメチレン基を表わし、DCお
よびECは一緒になって直接結合、またはDCはフッ素原
子で置換されていてもよいC1〜10の直鎖または分枝
鎖のアルキレン基を表わし、E Cは酸素原子、硫黄原
子、直接結合、−C≡C−基、−CR6C=CR7C−基
(R6 CおよびR7Cは異なっており、水素原子、塩素原子
またはアルキル基を表わす。)を表わし、R4Cは遊離の
または官能的に変えられたヒドロキシ基を表わし、R 5C
は水素原子、ハロゲンまたは置換されていてよいアリー
ル基により置換されていてよいアルキル基、アルキル基
で置換されていてよいシクロアルキル基、アリール基ま
たはヘテロ環基を表わす。)で示される化合物が記載さ
れている。
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アルキル
基で置換されていてもよいシクロアルキル基、アリール
基またはヘテロ環基を表わす。)、−CONHR3C(R
3Cは酸残基または基R2Cを表わす。)を表わし、ACは
−CH2−CH2−またはシス−CH=CH−基を表わ
し、BCは−CH2−CH2−、トランス−CH=CH−
または−C≡C−基を表わし、WCは遊離のまたは官能
的に変えられたヒドロキシメチレン基を表わし、DCお
よびECは一緒になって直接結合、またはDCはフッ素原
子で置換されていてもよいC1〜10の直鎖または分枝
鎖のアルキレン基を表わし、E Cは酸素原子、硫黄原
子、直接結合、−C≡C−基、−CR6C=CR7C−基
(R6 CおよびR7Cは異なっており、水素原子、塩素原子
またはアルキル基を表わす。)を表わし、R4Cは遊離の
または官能的に変えられたヒドロキシ基を表わし、R 5C
は水素原子、ハロゲンまたは置換されていてよいアリー
ル基により置換されていてよいアルキル基、アルキル基
で置換されていてよいシクロアルキル基、アリール基ま
たはヘテロ環基を表わす。)で示される化合物が記載さ
れている。
【0007】
【発明の開示】(1)本発明は、一般式(I)
【化17】 (式中、R1はヒドロキシ基、C1〜6のアルコキシ基
またはNR11R12基(基中、R11およびR12は独立し
て、水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わす。)
を表わし、Xは塩素原子またはフッ素原子を表わし、R
2は水素原子、C1〜8のアルキル基、C2〜8のアル
ケニル基、C2〜8のアルキニル基、1〜3個の以下の
(1)〜(5)の基で置換されているC1〜8のアルキ
ル基、C2〜8のアルケニル基またはC2〜8のアルキ
ニル基を表わし: (1)ハロゲン原子、(2)C1〜4のアルコキシ基、
(3)C3〜7のシクロアルキル基、(4)フェニル
基、または(5)ハロゲン原子、C1〜4のアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基、ニトロ基およびトリフル
オロメチル基から選ばれる1〜3個の基で置換されてい
るフェニル基、nは0〜4を表わし、
またはNR11R12基(基中、R11およびR12は独立し
て、水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わす。)
を表わし、Xは塩素原子またはフッ素原子を表わし、R
2は水素原子、C1〜8のアルキル基、C2〜8のアル
ケニル基、C2〜8のアルキニル基、1〜3個の以下の
(1)〜(5)の基で置換されているC1〜8のアルキ
ル基、C2〜8のアルケニル基またはC2〜8のアルキ
ニル基を表わし: (1)ハロゲン原子、(2)C1〜4のアルコキシ基、
(3)C3〜7のシクロアルキル基、(4)フェニル
基、または(5)ハロゲン原子、C1〜4のアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基、ニトロ基およびトリフル
オロメチル基から選ばれる1〜3個の基で置換されてい
るフェニル基、nは0〜4を表わし、
【化18】 は単結合、二重結合または三重結合を表わす。)で示さ
れるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1誘導
体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包接化
合物、(2)それらの製造方法、および(3)それらを
有効成分として含有する医薬組成物に関する。
れるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1誘導
体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包接化
合物、(2)それらの製造方法、および(3)それらを
有効成分として含有する医薬組成物に関する。
【0008】一般式(I)中、R2中の置換基が表わす
C1〜4のアルキル基とは、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチルおよびそれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R11およびR12が表わすC1〜6のアルキル
基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルおよびそれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R2が表わすC1〜8のアルキル基とは、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチルおよびそれらの異性体を意味す
る。一般式(I)中、R2が表わすC2〜8のアルケニ
ル基とは、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニルおよびそれら
の異性体を意味する。一般式(I)中、R2が表わすC
2〜8のアルキニル基とは、エチニル、プロピニル、ブ
チニル、ペンチニル、ヘキシニル、へプチニル、オクチ
ニルおよびそれらの異性体を意味する。一般式(I)
中、R2中の置換基が表わすC1〜4のアルコキシ基と
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよび
それらの異性体を意味する。一般式(I)中、R1が表
わすC1〜6のアルコキシ基とは、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシおよびそれらの異性体を意味する。一般式(I)
中、R2中の置換基が表わすC3〜7のシクロアルキル
基とは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基を意味す
る。一般式(I)中、R2中の置換基が表わすハロゲン
原子とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を意味す
る。
C1〜4のアルキル基とは、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチルおよびそれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R11およびR12が表わすC1〜6のアルキル
基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルおよびそれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R2が表わすC1〜8のアルキル基とは、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチルおよびそれらの異性体を意味す
る。一般式(I)中、R2が表わすC2〜8のアルケニ
ル基とは、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニルおよびそれら
の異性体を意味する。一般式(I)中、R2が表わすC
2〜8のアルキニル基とは、エチニル、プロピニル、ブ
チニル、ペンチニル、ヘキシニル、へプチニル、オクチ
ニルおよびそれらの異性体を意味する。一般式(I)
中、R2中の置換基が表わすC1〜4のアルコキシ基と
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよび
それらの異性体を意味する。一般式(I)中、R1が表
わすC1〜6のアルコキシ基とは、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシおよびそれらの異性体を意味する。一般式(I)
中、R2中の置換基が表わすC3〜7のシクロアルキル
基とは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基を意味す
る。一般式(I)中、R2中の置換基が表わすハロゲン
原子とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を意味す
る。
【0009】R1は好ましくは水酸基またはC1〜4ア
ルコキシ基であり、より好ましくは水酸基またはメトキ
シ基である。R2は好ましくはC1〜4アルキル基、C
2〜4アルケニル基、C2〜4アルキニル基、または1
〜3個の前記(1)〜(5)の基により置換されている
C1〜4アルキル基、C2〜4のアルケニル基またはC
2〜4アルキニル基である。R2の中でもC1〜4アル
キル基がより好ましく、エチル基が最も好ましい。R2
中の置換基であるハロゲン原子としては、塩素またはフ
ッ素が好ましい。R2中の置換基であるC1〜4アルコ
キシ基としては、メトキシ基が好ましい。R2中の置換
基であるC3〜7シクロアルキル基としては、シクロプ
ロピル基またはシクロヘキシル基が好ましい。nは好ま
しくは0〜2、さらに好ましくは1である。
ルコキシ基であり、より好ましくは水酸基またはメトキ
シ基である。R2は好ましくはC1〜4アルキル基、C
2〜4アルケニル基、C2〜4アルキニル基、または1
〜3個の前記(1)〜(5)の基により置換されている
C1〜4アルキル基、C2〜4のアルケニル基またはC
2〜4アルキニル基である。R2の中でもC1〜4アル
キル基がより好ましく、エチル基が最も好ましい。R2
中の置換基であるハロゲン原子としては、塩素またはフ
ッ素が好ましい。R2中の置換基であるC1〜4アルコ
キシ基としては、メトキシ基が好ましい。R2中の置換
基であるC3〜7シクロアルキル基としては、シクロプ
ロピル基またはシクロヘキシル基が好ましい。nは好ま
しくは0〜2、さらに好ましくは1である。
【0010】本発明において、記号
【化19】 は、当業者にとって明らかなように、特に断わらない限
り紙面の手前に結合していることを表わし、記号
り紙面の手前に結合していることを表わし、記号
【化20】 は、特に断わらない限り紙面の向こう側に結合している
ことを表わし、記号
ことを表わし、記号
【化21】 は、紙面の手前または向こう側に結合しているかあるい
はそれらの混合物であることを表わす。
はそれらの混合物であることを表わす。
【0011】本発明においては、特に指示しない限り異
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルケニル基およびアルキニル基には直鎖のもの、分枝鎖
のものが含まれ、アルケニル基中の二重結合は、E、Z
およびEZ混合物であるものを含む。また、分枝鎖のア
ルキル基が存在する場合等の不斉炭素原子の存在により
生ずる異性体も含まれる。一般式(I)で示される本発
明化合物中、好ましい化合物としては、実施例に記載し
た化合物および以下の表1〜表6に示す化合物およびそ
の非毒性塩が挙げられる。
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルケニル基およびアルキニル基には直鎖のもの、分枝鎖
のものが含まれ、アルケニル基中の二重結合は、E、Z
およびEZ混合物であるものを含む。また、分枝鎖のア
ルキル基が存在する場合等の不斉炭素原子の存在により
生ずる異性体も含まれる。一般式(I)で示される本発
明化合物中、好ましい化合物としては、実施例に記載し
た化合物および以下の表1〜表6に示す化合物およびそ
の非毒性塩が挙げられる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】
【塩】一般式(I)で示される本発明化合物は、公知の
方法で相当する塩に変換される。塩は毒性のない、水溶
性のものが好ましい。適当な塩として、アルカリ金属
(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属
(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム
塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアン
モニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチル
アミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェ
ネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチル
アミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカ
ミン等)の塩が挙げられる。
方法で相当する塩に変換される。塩は毒性のない、水溶
性のものが好ましい。適当な塩として、アルカリ金属
(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属
(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム
塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアン
モニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチル
アミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェ
ネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチル
アミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカ
ミン等)の塩が挙げられる。
【0019】
【シクロデキストリン包接化合物】一般式(I)で示さ
れる化合物は、α−、β−あるいはγ−シクロデキスト
リン、あるいはこれらの混合物を用いて、特公昭50-336
2号、同52-31404号または同61-52146号明細書記載の方
法を用いることによりシクロデキストリン包接化合物に
変換することができる。シクロデキストリン包接化合物
に変換することにより、安定性が増大し、また水溶性が
大きくなるため、薬剤として使用する際、好都合であ
る。
れる化合物は、α−、β−あるいはγ−シクロデキスト
リン、あるいはこれらの混合物を用いて、特公昭50-336
2号、同52-31404号または同61-52146号明細書記載の方
法を用いることによりシクロデキストリン包接化合物に
変換することができる。シクロデキストリン包接化合物
に変換することにより、安定性が増大し、また水溶性が
大きくなるため、薬剤として使用する際、好都合であ
る。
【0020】
【本発明化合物の製造方法】一般式(I)で示される化
合物は以下に述べる方法、実施例に記載された方法また
は公知の方法によって製造することができる。 (1)一般式(I)で示される本発明化合物中、R1が
ヒドロキシ基である一般式(IA)
合物は以下に述べる方法、実施例に記載された方法また
は公知の方法によって製造することができる。 (1)一般式(I)で示される本発明化合物中、R1が
ヒドロキシ基である一般式(IA)
【化22】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(I)中、R1がC1〜6の
アルコキシ基である一般式(IB)
示される化合物は、一般式(I)中、R1がC1〜6の
アルコキシ基である一般式(IB)
【化23】 (式中、R10はC1〜6のアルコキシ基を表わし、その
他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合
物をアルカリ性条件下での加水分解反応に付すことによ
り製造することができる。アルカリ性条件下での加水分
解反応は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒
(メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等)中、アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸カリウム等)の水溶液を用いて、−10〜
90℃で行なわれる。
他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合
物をアルカリ性条件下での加水分解反応に付すことによ
り製造することができる。アルカリ性条件下での加水分
解反応は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒
(メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等)中、アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸カリウム等)の水溶液を用いて、−10〜
90℃で行なわれる。
【0021】(2)一般式(I)で示される本発明化合
物中、R1がC1〜6のアルコキシ基である一般式(I
B)
物中、R1がC1〜6のアルコキシ基である一般式(I
B)
【化24】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(II)
示される化合物は、一般式(II)
【化25】 (式中、Yは酸性条件下で脱離可能な水酸基の保護基を
表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物を酸性条件下の加水分解反応に付すこと
により製造することができる。酸性条件下での加水分解
は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒(テト
ロヒドロフラン、メタノール、エタノール、ジメトキシ
エタン、アセトニトリル、ジオキサンまたはこれらの混
合溶媒等)中、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、フッ化
水素酸、フッ化水素−ピリジン等)または、有機酸(酢
酸、トシル酸、トリクロロ酢酸等)を用いて、0〜50
℃の温度で行なわれる。
表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物を酸性条件下の加水分解反応に付すこと
により製造することができる。酸性条件下での加水分解
は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒(テト
ロヒドロフラン、メタノール、エタノール、ジメトキシ
エタン、アセトニトリル、ジオキサンまたはこれらの混
合溶媒等)中、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、フッ化
水素酸、フッ化水素−ピリジン等)または、有機酸(酢
酸、トシル酸、トリクロロ酢酸等)を用いて、0〜50
℃の温度で行なわれる。
【0022】(3)一般式(I)で示される本発明化合
物中、R1がNR11R12基である一般式(IC)
物中、R1がNR11R12基である一般式(IC)
【化26】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(IA)
示される化合物は、一般式(IA)
【化27】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物と、一般式(III)
示される化合物と、一般式(III)
【化28】HNR11R12 (III) (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物をアミド化反応に付すことにより製造す
ることができる。アミド化反応は公知であり、例えば、
不活性有機溶媒(テトラヒドロフラン、塩化メチレン、
ベンゼン、アセトン、アセトニトリルまたはこれらの混
合溶媒等)中、三級アミン(ジメチルアミノピリジン、
ピリジン、トリエチルアミン等)の存在下または非存在
下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)等)を用い
て、0〜50℃で行なわれる。
示される化合物をアミド化反応に付すことにより製造す
ることができる。アミド化反応は公知であり、例えば、
不活性有機溶媒(テトラヒドロフラン、塩化メチレン、
ベンゼン、アセトン、アセトニトリルまたはこれらの混
合溶媒等)中、三級アミン(ジメチルアミノピリジン、
ピリジン、トリエチルアミン等)の存在下または非存在
下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)等)を用い
て、0〜50℃で行なわれる。
【0023】(4)一般式(I)で示される本発明化合
物中、13−14位の結合が単結合である化合物、すな
わち一般式(IA-1)
物中、13−14位の結合が単結合である化合物、すな
わち一般式(IA-1)
【化29】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(IA-2)
示される化合物は、一般式(IA-2)
【化30】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物を還元反応に付すことによって製造する
ことができる。この還元反応は公知であり、例えば水素
添加反応によって行なわれる。この水素添加反応は公知
であり、例えば不活性溶媒(テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、メタノール、エタノール、ジメチルホル
ムアミド、水、酢酸エチル、酢酸等)またはそれらの混
合溶媒等中、水素化触媒(例えば、パラジウム−炭素、
パラジウム黒、水酸化パラジウム、二酸化白金、ラネー
ニッケル等)の存在下、無機酸(塩酸、硫酸、ホウ酸
等)または有機酸(酢酸、p−トルエンスルホン酸、ト
リフルオロ酢酸等)の存在下または非存在下、常圧また
は加圧下の水素雰囲気下、0〜200℃の温度で行なわ
れる。酸を用いる場合には、その塩を用いてもよい。
示される化合物を還元反応に付すことによって製造する
ことができる。この還元反応は公知であり、例えば水素
添加反応によって行なわれる。この水素添加反応は公知
であり、例えば不活性溶媒(テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、メタノール、エタノール、ジメチルホル
ムアミド、水、酢酸エチル、酢酸等)またはそれらの混
合溶媒等中、水素化触媒(例えば、パラジウム−炭素、
パラジウム黒、水酸化パラジウム、二酸化白金、ラネー
ニッケル等)の存在下、無機酸(塩酸、硫酸、ホウ酸
等)または有機酸(酢酸、p−トルエンスルホン酸、ト
リフルオロ酢酸等)の存在下または非存在下、常圧また
は加圧下の水素雰囲気下、0〜200℃の温度で行なわ
れる。酸を用いる場合には、その塩を用いてもよい。
【0024】一般式(II)で示される化合物は、以下の
反応工程式(A)〜(E)に従って製造することができ
る。反応工程式(A)〜(E)中の記号は、前記と同じ
意味を表わすか、または下記の意味を表わす。 Ms:メシル基、 Ts:トシル基、 Z:ベンジル基、またはシリル含有基のような水酸基の
保護基、 Ph:フェニル基。
反応工程式(A)〜(E)に従って製造することができ
る。反応工程式(A)〜(E)中の記号は、前記と同じ
意味を表わすか、または下記の意味を表わす。 Ms:メシル基、 Ts:トシル基、 Z:ベンジル基、またはシリル含有基のような水酸基の
保護基、 Ph:フェニル基。
【0025】
【化31】
【0026】
【化32】
【0027】
【化33】
【0028】
【化34】
【0029】
【化35】
【0030】
【化36】
【0031】
【化37】
【0032】前記反応工程式において、出発物質として
用いる化合物はそれ自体公知であるか、あるいは公知の
方法により容易に製造することができる。例えば、一般
式(VIII)で示される化合物のうち、R10がメチル基お
よびYがテトラヒドロピラニル基を表わす化合物は、J.
Med. Chem. 23, 525-535 (1980)に記載された公知化合
物である。また、本発明における他の出発物質および各
試薬は、それ自体公知であるかまたは公知の方法により
製造することができる。本明細書中の各反応において、
反応生成物は通常の精製手段、例えば常圧下または減圧
下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウム
を用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグ
ラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗
浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製
は各反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了
後に行なってもよい。
用いる化合物はそれ自体公知であるか、あるいは公知の
方法により容易に製造することができる。例えば、一般
式(VIII)で示される化合物のうち、R10がメチル基お
よびYがテトラヒドロピラニル基を表わす化合物は、J.
Med. Chem. 23, 525-535 (1980)に記載された公知化合
物である。また、本発明における他の出発物質および各
試薬は、それ自体公知であるかまたは公知の方法により
製造することができる。本明細書中の各反応において、
反応生成物は通常の精製手段、例えば常圧下または減圧
下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウム
を用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグ
ラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗
浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製
は各反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了
後に行なってもよい。
【0033】
【本発明化合物の薬理活性】一般式(I)で示される本
発明化合物は、PGE2受容体のサブタイプであるEP2
受容体に強く結合し、作用する。例えば、実験室の実験
では、プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞を
用いた受容体結合実験により、これらの作用を確認し
た。 (i)プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞を
用いた受容体結合実験 スギモト(Sugimoto)らの方法[J. Biol. Chem. 267,
6463-6466 (1992)]に準じて、プロスタノイドレセプタ
ーサブタイプ(マウスEP1、EP2、EP3 α、EP4)
をそれぞれ発現したCHO細胞を調製し、膜標品とし
た。調製した膜画分(0.5mg/ml)、3H−PGE2
(2.5nM)を含む反応液(200μl)を室温で1時
間インキュベートした。反応を氷冷バッファー(3m
l)で停止し、減圧下吸引ろ過して結合した3H−PG
E2をガラスフィルター(GF/B)にトラップし、結
合放射活性を液体シンチレーターで測定した。Kd値と
Bmax値は、Scatchard plotsから求めた[Ann. N.Y. Ac
ad. Sci. 51,660 (1949)]。非特異的結合は過剰量(1
0μM)の非標識PGE2の存在下での結合として求め
た。本発明化合物による3H−PGE2結合阻害作用の測
定は、 3H−PGE2(2.5nM)および本発明化合物を
各種濃度で添加して行なった。なお、反応にはすべて次
のバッファーを用いた。 バッファー:リン酸カリウム(10mM,pH6.0),
EDTA(1mM),MgCl2(10mM),NaC
l(0.1M)。各化合物の解離定数Ki(μM)は次式
により求めた。
発明化合物は、PGE2受容体のサブタイプであるEP2
受容体に強く結合し、作用する。例えば、実験室の実験
では、プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞を
用いた受容体結合実験により、これらの作用を確認し
た。 (i)プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞を
用いた受容体結合実験 スギモト(Sugimoto)らの方法[J. Biol. Chem. 267,
6463-6466 (1992)]に準じて、プロスタノイドレセプタ
ーサブタイプ(マウスEP1、EP2、EP3 α、EP4)
をそれぞれ発現したCHO細胞を調製し、膜標品とし
た。調製した膜画分(0.5mg/ml)、3H−PGE2
(2.5nM)を含む反応液(200μl)を室温で1時
間インキュベートした。反応を氷冷バッファー(3m
l)で停止し、減圧下吸引ろ過して結合した3H−PG
E2をガラスフィルター(GF/B)にトラップし、結
合放射活性を液体シンチレーターで測定した。Kd値と
Bmax値は、Scatchard plotsから求めた[Ann. N.Y. Ac
ad. Sci. 51,660 (1949)]。非特異的結合は過剰量(1
0μM)の非標識PGE2の存在下での結合として求め
た。本発明化合物による3H−PGE2結合阻害作用の測
定は、 3H−PGE2(2.5nM)および本発明化合物を
各種濃度で添加して行なった。なお、反応にはすべて次
のバッファーを用いた。 バッファー:リン酸カリウム(10mM,pH6.0),
EDTA(1mM),MgCl2(10mM),NaC
l(0.1M)。各化合物の解離定数Ki(μM)は次式
により求めた。
【数1】Ki=IC50/(1+([C]/Kd)) 結果を、表7に示す。
【0034】
【表7】
【0035】
【毒性】本発明化合物の毒性は十分に低いものであり、
医薬品として使用するために十分安全であることが確認
された。
医薬品として使用するために十分安全であることが確認
された。
【0036】
【医薬品への適用】一般式(I)で示される本発明化合
物は、PGE2受容体に結合し、作用を示すため有用で
ある。とりわけ、EP2サブタイプに対する結合が強い
ため、免疫疾患(自己免疫疾患、臓器移植後の拒絶反応
等)、喘息、骨形成異常、神経細胞死、肝障害、流産、
早産、緑内障等の網膜神経障害等に対する予防および/
または治療に有用である。
物は、PGE2受容体に結合し、作用を示すため有用で
ある。とりわけ、EP2サブタイプに対する結合が強い
ため、免疫疾患(自己免疫疾患、臓器移植後の拒絶反応
等)、喘息、骨形成異常、神経細胞死、肝障害、流産、
早産、緑内障等の網膜神経障害等に対する予防および/
または治療に有用である。
【0037】一般式(I)で示される本発明化合物のう
ち、EP2以外のサブタイプやそれ以外のアラキドン酸
カスケード代謝物の受容体(トロンボキサン受容体、P
GI 2受容体等)に対し結合が弱いものは、他の作用を
発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能性があ
る。一般式(I)で示される本発明化合物、その非毒性
の塩またはそのシクロデキストリン包接化合物を上記の
目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口
または非経口の形で投与される。また、プロドラッグに
することにより、刺激性がなくなる、吸収がよくなる、
安定性がよくなる等の利点がある。
ち、EP2以外のサブタイプやそれ以外のアラキドン酸
カスケード代謝物の受容体(トロンボキサン受容体、P
GI 2受容体等)に対し結合が弱いものは、他の作用を
発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能性があ
る。一般式(I)で示される本発明化合物、その非毒性
の塩またはそのシクロデキストリン包接化合物を上記の
目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口
または非経口の形で投与される。また、プロドラッグに
することにより、刺激性がなくなる、吸収がよくなる、
安定性がよくなる等の利点がある。
【0038】投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、
投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人
当たり、一回につき、1μgから100mgの範囲で一
日一回から数回経口投与されるか、または成人一人当た
り、一回につき、0.1μgから10mgの範囲で一日一
回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)され
るか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に
持続投与される。もちろん前記したように、投与量は種
々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量
で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な
場合もある。
投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人
当たり、一回につき、1μgから100mgの範囲で一
日一回から数回経口投与されるか、または成人一人当た
り、一回につき、0.1μgから10mgの範囲で一日一
回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)され
るか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に
持続投与される。もちろん前記したように、投与量は種
々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量
で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な
場合もある。
【0039】本発明化合物を投与する際には、経口投与
のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成
物、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として
用いられる。経口投与のための固体組成物には、錠剤、
丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセ
ル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含ま
れる。このような固体組成物においては、ひとつまたは
それ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希
釈剤、例えばラクトース、マンニトール、マンニット、
グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セ
ルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムと混和される。組成物は、常
法に従って、不活性な希釈剤以外の添加物、例えばステ
アリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコー
ル酸カルシウムのような崩壊剤、グルタミン酸またはア
スパラギン酸のような溶解補助剤を含有してもよい。錠
剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースフ
タレート等の胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被
膜していてもよいし、また2以上の層で被膜していても
よい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプ
セルも包含される。
のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成
物、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として
用いられる。経口投与のための固体組成物には、錠剤、
丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセ
ル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含ま
れる。このような固体組成物においては、ひとつまたは
それ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希
釈剤、例えばラクトース、マンニトール、マンニット、
グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セ
ルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムと混和される。組成物は、常
法に従って、不活性な希釈剤以外の添加物、例えばステ
アリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコー
ル酸カルシウムのような崩壊剤、グルタミン酸またはア
スパラギン酸のような溶解補助剤を含有してもよい。錠
剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースフ
タレート等の胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被
膜していてもよいし、また2以上の層で被膜していても
よい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプ
セルも包含される。
【0040】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有され
る。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁
剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を
含有してもよい。経口投与のためのその他の組成物とし
ては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自
体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。
この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウ
ムのような安定剤と等張性を与えるような安定化剤、塩
化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸の
ような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造
方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,09
5,355号明細書に詳しく記載されている。
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有され
る。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁
剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を
含有してもよい。経口投与のためのその他の組成物とし
ては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自
体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。
この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウ
ムのような安定剤と等張性を与えるような安定化剤、塩
化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸の
ような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造
方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,09
5,355号明細書に詳しく記載されている。
【0041】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水性の
溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80(登録商標)等がある。このような組成物は、さら
に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補
助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のよう
な補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留
フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によっ
て無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造
し、使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他
の溶媒に溶解して使用することもできる。非経口投与の
ためその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の
活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、軟
膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および腟内投与の
ためのペッサリー等が含まれる。
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水性の
溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80(登録商標)等がある。このような組成物は、さら
に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補
助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のよう
な補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留
フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によっ
て無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造
し、使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他
の溶媒に溶解して使用することもできる。非経口投与の
ためその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の
活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、軟
膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および腟内投与の
ためのペッサリー等が含まれる。
【0042】
【実施例】以下、参考例および実施例によって本発明を
詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。クロマトグラフィーによる分離の箇所およびTLC
に示されるカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または
展開溶媒を示し、割合は体積を表わす。NMRの箇所に
示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を
示している。以下の参考例および実施例で用いられてい
る記号、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェ
ニル基、Tsはトシル基、THPはテトラヒドロピラニ
ル基を表わす。
詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。クロマトグラフィーによる分離の箇所およびTLC
に示されるカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または
展開溶媒を示し、割合は体積を表わす。NMRの箇所に
示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を
示している。以下の参考例および実施例で用いられてい
る記号、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェ
ニル基、Tsはトシル基、THPはテトラヒドロピラニ
ル基を表わす。
【0043】参考例1 7−[(1α,2β,3α,5β)−2−ヒドロキシメ
チル−3−テトラヒドロピラニルオキシ−5−クロロシ
クロペンチル]−5Z−ヘプテン酸メチルエステル
チル−3−テトラヒドロピラニルオキシ−5−クロロシ
クロペンチル]−5Z−ヘプテン酸メチルエステル
【化38】
【0044】7−[(1α,2β,3α,5α)−2−
(1−メチル−1−メトキシエトキシメチル)−3−テ
トラヒドロピラニルオキシ−5−ヒドロキシシクロペン
チル]−5Z−ヘプテン酸メチルエステル(50.0g)お
よびトリエチルアミン(48.8ml)の塩化メチレン(2
50ml)溶液に、0℃でメシルクロライド(13.6m
l)の塩化メチレン(50ml)溶液を滴下し、同温度
で1時間撹拌した。この反応溶液に水(200ml)を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水および飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮し、7−[(1α,2β,3α,5α)−2−(1−
メチル−1−メトキシエトキシメチル)−3−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−5−メタンスルホニルシクロペン
チル]−5Z−ヘプテン酸メチルエステルを得た。この
化合物のトルエン(600ml)溶液に、テトラブチル
アンモニウムクロライド(48.6g)および、炭酸カリウ
ム(48.3g)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応溶
液を20℃まで冷却し、水(300ml)を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、7−
[(1α,2β,3α,5β)−2−(1−メチル−1
−メトキシエトキシメチル)−3−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−5−クロロシクロペンチル]−5Z−ヘプテ
ン酸メチルエステル(52.0g)を得た。この化合物のテ
トラヒドロフラン(THF;250ml)溶液に、−5
℃で0.2N塩酸水溶液(100ml)を1時間かけて滴
下し、同温度で3時間撹拌した。さらにその混合溶液
に、1N塩酸水溶液(10ml)を滴下し、1時間撹拌
した。この反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=3:1)で精製し、下記の物性値を有する標
題化合物(16.5g)を得た。 TLC : Rf 0.41 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 5.45-5.30 (m, 2H), 4.64-4.48
(m, 1H), 4.30-3.68 (m,4H), 3.60(s, 3H), 3.56-3.40
(m, 2H), 2.4-1.4 (m)。
(1−メチル−1−メトキシエトキシメチル)−3−テ
トラヒドロピラニルオキシ−5−ヒドロキシシクロペン
チル]−5Z−ヘプテン酸メチルエステル(50.0g)お
よびトリエチルアミン(48.8ml)の塩化メチレン(2
50ml)溶液に、0℃でメシルクロライド(13.6m
l)の塩化メチレン(50ml)溶液を滴下し、同温度
で1時間撹拌した。この反応溶液に水(200ml)を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水および飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮し、7−[(1α,2β,3α,5α)−2−(1−
メチル−1−メトキシエトキシメチル)−3−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−5−メタンスルホニルシクロペン
チル]−5Z−ヘプテン酸メチルエステルを得た。この
化合物のトルエン(600ml)溶液に、テトラブチル
アンモニウムクロライド(48.6g)および、炭酸カリウ
ム(48.3g)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応溶
液を20℃まで冷却し、水(300ml)を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、7−
[(1α,2β,3α,5β)−2−(1−メチル−1
−メトキシエトキシメチル)−3−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−5−クロロシクロペンチル]−5Z−ヘプテ
ン酸メチルエステル(52.0g)を得た。この化合物のテ
トラヒドロフラン(THF;250ml)溶液に、−5
℃で0.2N塩酸水溶液(100ml)を1時間かけて滴
下し、同温度で3時間撹拌した。さらにその混合溶液
に、1N塩酸水溶液(10ml)を滴下し、1時間撹拌
した。この反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=3:1)で精製し、下記の物性値を有する標
題化合物(16.5g)を得た。 TLC : Rf 0.41 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 5.45-5.30 (m, 2H), 4.64-4.48
(m, 1H), 4.30-3.68 (m,4H), 3.60(s, 3H), 3.56-3.40
(m, 2H), 2.4-1.4 (m)。
【0045】参考例2 7−[(1α,2β,3α,5β)−2−ヒドロキシメ
チル−3−テトラヒドロピラニルオキシ−5−クロロシ
クロペンチル]ヘプタン酸メチルエステル
チル−3−テトラヒドロピラニルオキシ−5−クロロシ
クロペンチル]ヘプタン酸メチルエステル
【化39】
【0046】参考例1で製造した化合物(500mg)
および5%パラジウム炭素(50mg)のエタノール
(10ml)溶液を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌し
た。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を濃縮し、下記
の物性値を有する標題化合物(500mg)を得た。 TLC : Rf 0.40 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 4.78-4.54 (m, 1H), 4.3-4.3 (m,
6H), 3.67 (s, 3H), 2.31 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.3-
2.1 (m, 2H), 2.0-1.2 (m)。
および5%パラジウム炭素(50mg)のエタノール
(10ml)溶液を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌し
た。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を濃縮し、下記
の物性値を有する標題化合物(500mg)を得た。 TLC : Rf 0.40 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 4.78-4.54 (m, 1H), 4.3-4.3 (m,
6H), 3.67 (s, 3H), 2.31 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.3-
2.1 (m, 2H), 2.0-1.2 (m)。
【0047】参考例3 7−[(1α,2β,3α,5β)−2−ホルミル−3
−テトラヒドロピラニルオキシ−5−クロロシクロペン
チル]ヘプタン酸メチルエステル
−テトラヒドロピラニルオキシ−5−クロロシクロペン
チル]ヘプタン酸メチルエステル
【化40】
【0048】参考例2で製造した化合物(500mg)
のジメチルスルホキシド/塩化メチレン(各10ml)
混合溶液に、トリエチルアミン(5ml)を加えた。水
浴中の混合溶液に、三酸化硫黄・ピリジン(630m
g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応溶液に水を加
え、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で抽出した。有機
層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物
(452mg)を得た。 TLC : Rf 0.34 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1); NMR (CDCl3): δ 9.77 and 9.74 (2d, J = 2.0 Hz,
1H), 4.7-4.5 (m, 2H),4.2-4.0 (m, 1H), 3.9-3.7 (m,
1H), 3.67 (s, 3H), 3.6-3.4 (m, 1H), 2.8-2.0 (m, 6
H), 2.0-1.2 (m, 16H)。
のジメチルスルホキシド/塩化メチレン(各10ml)
混合溶液に、トリエチルアミン(5ml)を加えた。水
浴中の混合溶液に、三酸化硫黄・ピリジン(630m
g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応溶液に水を加
え、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で抽出した。有機
層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物
(452mg)を得た。 TLC : Rf 0.34 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1); NMR (CDCl3): δ 9.77 and 9.74 (2d, J = 2.0 Hz,
1H), 4.7-4.5 (m, 2H),4.2-4.0 (m, 1H), 3.9-3.7 (m,
1H), 3.67 (s, 3H), 3.6-3.4 (m, 1H), 2.8-2.0 (m, 6
H), 2.0-1.2 (m, 16H)。
【0049】参考例4 2,2−プロパノ−1−ブタノール
【化41】
【0050】リチウムジイソプロピルアミド(800m
l;2.0M THF溶液)のTHF(800ml)溶液
に、氷冷下でシクロブタンカルボン酸(80g)のTH
F(100ml)溶液を50分かけて滴下し、室温で2
時間撹拌した。混合物に、氷冷下でヨードエタン(64.0
ml)を滴下し、室温で1晩撹拌した。反応溶液に、2
N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、1−エチルシクロブタンカルボン酸
(142g)を得た。リチウムアルミニウムヒドリド
(45.4g)のTHF(800ml)懸濁液に、1−エチ
ルシクロブタンカルボン酸のTHF(200ml)溶液
を50分かけて滴下し、30分還流した。反応溶液を氷
冷し、エーテルを加えた後、飽和硫酸ナトリウム水溶液
をゆっくりと滴下し(200ml)、室温で撹拌した。
白色懸濁液となったところで、硫酸ナトリウムを加え、
ろ過、濃縮して、下記の物性値を有する標題化合物(12
2.1g)を得た。 TLC : Rf 0.45 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1); NMR (CDCl3): δ 3.54 (2H, m), 1.95-1.40 (9H,
m), 0.83 (3H, t, J = 7.4 Hz)。
l;2.0M THF溶液)のTHF(800ml)溶液
に、氷冷下でシクロブタンカルボン酸(80g)のTH
F(100ml)溶液を50分かけて滴下し、室温で2
時間撹拌した。混合物に、氷冷下でヨードエタン(64.0
ml)を滴下し、室温で1晩撹拌した。反応溶液に、2
N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、1−エチルシクロブタンカルボン酸
(142g)を得た。リチウムアルミニウムヒドリド
(45.4g)のTHF(800ml)懸濁液に、1−エチ
ルシクロブタンカルボン酸のTHF(200ml)溶液
を50分かけて滴下し、30分還流した。反応溶液を氷
冷し、エーテルを加えた後、飽和硫酸ナトリウム水溶液
をゆっくりと滴下し(200ml)、室温で撹拌した。
白色懸濁液となったところで、硫酸ナトリウムを加え、
ろ過、濃縮して、下記の物性値を有する標題化合物(12
2.1g)を得た。 TLC : Rf 0.45 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1); NMR (CDCl3): δ 3.54 (2H, m), 1.95-1.40 (9H,
m), 0.83 (3H, t, J = 7.4 Hz)。
【0051】参考例5 4,4−プロパノ−2−ヘキセン酸エチルエステル
【化42】
【0052】オキサリルクロライド(70ml)の塩化
メチレン(1300ml)溶液に、−78℃でジメチルスル
ホキシド(113ml)の塩化メチレン(100ml)
溶液を滴下し、同温度で30分撹拌した。この溶液に参
考例4で製造した化合物(61g)の塩化メチレン(1
00ml)溶液を滴下し、30分間で−40℃まで昇温
させた。反応混合物にトリエチルアミン(450ml)
を滴下し、0℃まで1時間で昇温させ、水および2N塩
酸水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を水
および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮し、2−エチルシクロブタンカルボアルデヒ
ドを得た。水素化ナトリウム(41.6g;オイル中60%
含有)のTHF(800ml)懸濁液に、氷冷下、ジエ
チルホスホノ酢酸エチル(240ml)を滴下し、室温
で30分撹拌した。反応溶液に氷冷下で、2−エチルシ
クロブタンカルボアルデヒドのTHF(200ml)溶
液を滴下し、室温で30分撹拌した。これに飽和塩化ア
ンモニウム水溶液を加え、ヘキサンで抽出した。有機層
を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:0→3
0:1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物
(混合物;95.8g)を得た。 TLC : Rf 0.44 (n−ヘキサン:酢酸エチル=2
0:1); NMR (CDCl3): δ 6.98(1H, d, J = 15.8 Hz), 5.77
(1H, d, J = 15.8 Hz),4.20 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.
10-1.80 (6H, m), 1.63 (2H, q, J = 7.4 Hz),1.31 (3
H, t, J = 7.2 Hz), 0.77 (3H, t, J = 7.4 Hz)。
メチレン(1300ml)溶液に、−78℃でジメチルスル
ホキシド(113ml)の塩化メチレン(100ml)
溶液を滴下し、同温度で30分撹拌した。この溶液に参
考例4で製造した化合物(61g)の塩化メチレン(1
00ml)溶液を滴下し、30分間で−40℃まで昇温
させた。反応混合物にトリエチルアミン(450ml)
を滴下し、0℃まで1時間で昇温させ、水および2N塩
酸水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を水
および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮し、2−エチルシクロブタンカルボアルデヒ
ドを得た。水素化ナトリウム(41.6g;オイル中60%
含有)のTHF(800ml)懸濁液に、氷冷下、ジエ
チルホスホノ酢酸エチル(240ml)を滴下し、室温
で30分撹拌した。反応溶液に氷冷下で、2−エチルシ
クロブタンカルボアルデヒドのTHF(200ml)溶
液を滴下し、室温で30分撹拌した。これに飽和塩化ア
ンモニウム水溶液を加え、ヘキサンで抽出した。有機層
を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:0→3
0:1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物
(混合物;95.8g)を得た。 TLC : Rf 0.44 (n−ヘキサン:酢酸エチル=2
0:1); NMR (CDCl3): δ 6.98(1H, d, J = 15.8 Hz), 5.77
(1H, d, J = 15.8 Hz),4.20 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.
10-1.80 (6H, m), 1.63 (2H, q, J = 7.4 Hz),1.31 (3
H, t, J = 7.2 Hz), 0.77 (3H, t, J = 7.4 Hz)。
【0053】参考例6 4,4−プロパノ−2−ヘキセン−1−オール
【化43】
【0054】参考例5で製造した化合物(95.8g)のT
HF(800ml)溶液に、−60℃でジイソブチルア
ルミニウムヒドリド(800ml)(1.5M,トルエン
溶液)を滴下し、30分間で−10℃まで昇温した。こ
の混合溶液にエーテルを加え、飽和硫酸ナトリウム水溶
液をゆっくりと滴下した。白色懸濁液となったところで
硫酸ナトリウムを加え、ろ過、濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:
酢酸エチル=10:1)で精製し、下記の物性値を有す
る標題化合物(53.1g)を得た。 TLC : Rf 0.36(n−ヘキサン:酢酸エチル=
5:1); NMR (CDCl3): δ 5.71 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.5
8 (1H, dt, J = 15.6, 5.0 Hz), 4.18 (2H, m), 2.00-
1.70 (6H, m), 1.54 (2H, q, J = 7.5 Hz), 1.30(1H, b
r), 0.75 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
HF(800ml)溶液に、−60℃でジイソブチルア
ルミニウムヒドリド(800ml)(1.5M,トルエン
溶液)を滴下し、30分間で−10℃まで昇温した。こ
の混合溶液にエーテルを加え、飽和硫酸ナトリウム水溶
液をゆっくりと滴下した。白色懸濁液となったところで
硫酸ナトリウムを加え、ろ過、濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:
酢酸エチル=10:1)で精製し、下記の物性値を有す
る標題化合物(53.1g)を得た。 TLC : Rf 0.36(n−ヘキサン:酢酸エチル=
5:1); NMR (CDCl3): δ 5.71 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.5
8 (1H, dt, J = 15.6, 5.0 Hz), 4.18 (2H, m), 2.00-
1.70 (6H, m), 1.54 (2H, q, J = 7.5 Hz), 1.30(1H, b
r), 0.75 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
【0055】参考例7 (2R,3R)−2,3−エポキシ−4,4−プロパノ
−1−ヘキサノール
−1−ヘキサノール
【化44】
【0056】モレキュラーシーブス3オングストローム
(36g;減圧下、180℃で24時間乾燥)の塩化メ
チレン(400ml)懸濁液に、チタニウム(IV)イソ
プロポキシド(21.9g)を加えた。混合物にD−(−)
−ジイソプロピルタータレート(20.8g)の塩化メチレ
ン(100ml)溶液を−30℃で滴下し、−20℃で
30分撹拌した。この溶液に参考例6で製造した化合物
(52.0g)の塩化メチレン(150ml)溶液を滴下
し、同温度で30分撹拌した。反応溶液にt−ブチルヒ
ドロペルオキシド(111ml;5〜6Mデカン溶液,
555mmol,5Mとして計算)を同温度で滴下し、
1時間撹拌した。反応溶液にジメチルスルフィド(65
ml)を滴下し、−20〜0℃で1時間撹拌し、さらに
10%−(−)−酒石酸水溶液(600ml)を加え、
室温で30分撹拌した。反応溶液をセライトろ過し、塩
化メチレンで抽出した。水層を、ヘキサン/酢酸エチル
(1:2)混合溶液(750ml)で再抽出し、有機層
を合わせた。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をエーテ
ルに溶かし、0℃に冷却し、1N水酸化ナトリウム水溶
液(150ml)を加え、30分撹拌した。エーテルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(92.6
g)を得た。TLC : Rf 0.29(n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)。
(36g;減圧下、180℃で24時間乾燥)の塩化メ
チレン(400ml)懸濁液に、チタニウム(IV)イソ
プロポキシド(21.9g)を加えた。混合物にD−(−)
−ジイソプロピルタータレート(20.8g)の塩化メチレ
ン(100ml)溶液を−30℃で滴下し、−20℃で
30分撹拌した。この溶液に参考例6で製造した化合物
(52.0g)の塩化メチレン(150ml)溶液を滴下
し、同温度で30分撹拌した。反応溶液にt−ブチルヒ
ドロペルオキシド(111ml;5〜6Mデカン溶液,
555mmol,5Mとして計算)を同温度で滴下し、
1時間撹拌した。反応溶液にジメチルスルフィド(65
ml)を滴下し、−20〜0℃で1時間撹拌し、さらに
10%−(−)−酒石酸水溶液(600ml)を加え、
室温で30分撹拌した。反応溶液をセライトろ過し、塩
化メチレンで抽出した。水層を、ヘキサン/酢酸エチル
(1:2)混合溶液(750ml)で再抽出し、有機層
を合わせた。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をエーテ
ルに溶かし、0℃に冷却し、1N水酸化ナトリウム水溶
液(150ml)を加え、30分撹拌した。エーテルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(92.6
g)を得た。TLC : Rf 0.29(n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)。
【0057】参考例8 (3S)−4,4−プロパノヘキサン−1,3−ジオー
ル
ル
【化45】
【0058】ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムヒドリド(175g)のTHF(500m
l)溶液に、参考例7で製造した化合物のTHF(15
0ml)溶液を0℃で滴下し、室温で5時間撹拌した。
反応溶液にメタノール、2N水酸化ナトリウム水溶液
(1.1L)を加え、トルエン(600ml)で抽出し
た。酢酸エチルで水層を再抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1→1:2)で精製し、下記の
物性値を有する標題化合物(50.8g)を得た。 TLC : Rf 0.16 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 4.0-3.8 (m, 3H), 2.6-2.2 (m, 2
H), 2.0-1.2 (m, 10H),0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
アルミニウムヒドリド(175g)のTHF(500m
l)溶液に、参考例7で製造した化合物のTHF(15
0ml)溶液を0℃で滴下し、室温で5時間撹拌した。
反応溶液にメタノール、2N水酸化ナトリウム水溶液
(1.1L)を加え、トルエン(600ml)で抽出し
た。酢酸エチルで水層を再抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1→1:2)で精製し、下記の
物性値を有する標題化合物(50.8g)を得た。 TLC : Rf 0.16 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 4.0-3.8 (m, 3H), 2.6-2.2 (m, 2
H), 2.0-1.2 (m, 10H),0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0059】参考例9 (3S)−4,4−プロパノ−1−トシルオキシ−3−
ヘキサノール
ヘキサノール
【化46】
【0060】参考例8で製造した化合物(20.4g)のピ
リジン(100ml)溶液に、0℃でトシルクロライド
(29.5g)を加え、同温度で15分、室温で1時間撹拌
した。反応溶液に、0℃で少量の水を加え、10分間撹
拌した後、さらに水を加え、酢酸エチルで抽出した。水
層を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機層を水および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、下記の物性値を有する標題化合物(47.1g)を
得た。 TLC : Rf 0.58 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1); NMR (CDCl3): δ 7.81 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.36
(2H, d, J = 8.2 Hz),4.36-4.12 (2H, m), 3.70-3.58
(1H, m), 2.45 (3H, s), 2.00-1.25 (11H, m),0.88 (3
H, t, J = 7.3 Hz)。
リジン(100ml)溶液に、0℃でトシルクロライド
(29.5g)を加え、同温度で15分、室温で1時間撹拌
した。反応溶液に、0℃で少量の水を加え、10分間撹
拌した後、さらに水を加え、酢酸エチルで抽出した。水
層を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機層を水および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、下記の物性値を有する標題化合物(47.1g)を
得た。 TLC : Rf 0.58 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1); NMR (CDCl3): δ 7.81 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.36
(2H, d, J = 8.2 Hz),4.36-4.12 (2H, m), 3.70-3.58
(1H, m), 2.45 (3H, s), 2.00-1.25 (11H, m),0.88 (3
H, t, J = 7.3 Hz)。
【0061】参考例10 (3S)−1−フェニルチオ−4,4−プロパノ−3−
ヘキサノール
ヘキサノール
【化47】
【0062】チオフェノール(13.2ml)および炭酸カ
リウム(27.0g)のTHF(200ml)溶液に、参考
例9で製造した化合物(47.1g)のTHF(50ml)
溶液を滴下し、室温で1時間撹拌し、60℃で1時間撹
拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮して、下記の物性値を有する標題
化合物(32.1g)を得た。 TLC : Rf 0.58 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1); NMR (CDCl3): δ 7.40-7.10 (5H, m), 3.80-3.65
(1H, m), 3.28-2.94 (2H,m), 2.00-1.20 (11H, m), 0.8
8 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
リウム(27.0g)のTHF(200ml)溶液に、参考
例9で製造した化合物(47.1g)のTHF(50ml)
溶液を滴下し、室温で1時間撹拌し、60℃で1時間撹
拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮して、下記の物性値を有する標題
化合物(32.1g)を得た。 TLC : Rf 0.58 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1); NMR (CDCl3): δ 7.40-7.10 (5H, m), 3.80-3.65
(1H, m), 3.28-2.94 (2H,m), 2.00-1.20 (11H, m), 0.8
8 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
【0063】参考例11 (3S)−3−ヒドロキシ−4,4−プロパノヘキシル
フェニルスルホン
フェニルスルホン
【化48】
【0064】参考例10で製造した化合物(32.1g)の
メタノール(500m)溶液に、オキソン(115.4g)
の水溶液(500ml)を氷冷下で滴下した。混合溶液
を室温で1時間撹拌し、さらにチオ硫酸ナトリウム水溶
液を加え、室温で10分撹拌した。この懸濁液をろ過
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水およ
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮して、下記の物性値を有する標題化合物(30.0
g)を得た。TLC : Rf 0.32 (n−ヘキサン:酢
酸エチル=2:1);NMR (CDCl3): δ 8.00-7.90
(2H, m), 7.70-7.50 (3H, m), 3.66-3.55 (1H,m), 3.50
-3.10 (2H, m), 2.00-1.30 (11H, m), 0.88 (3H, t, J
= 7.5 Hz)。
メタノール(500m)溶液に、オキソン(115.4g)
の水溶液(500ml)を氷冷下で滴下した。混合溶液
を室温で1時間撹拌し、さらにチオ硫酸ナトリウム水溶
液を加え、室温で10分撹拌した。この懸濁液をろ過
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水およ
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮して、下記の物性値を有する標題化合物(30.0
g)を得た。TLC : Rf 0.32 (n−ヘキサン:酢
酸エチル=2:1);NMR (CDCl3): δ 8.00-7.90
(2H, m), 7.70-7.50 (3H, m), 3.66-3.55 (1H,m), 3.50
-3.10 (2H, m), 2.00-1.30 (11H, m), 0.88 (3H, t, J
= 7.5 Hz)。
【0065】参考例12 (3S)−3−テトラヒドロピラニルオキシ−4,4−
プロパノヘキシルフェニルスルホン
プロパノヘキシルフェニルスルホン
【化49】
【0066】参考例11で製造した化合物(30g)お
よびジヒドロピラン(9.6ml)の塩化メチレン(25
0ml)溶液に、氷冷下でピリジニウムp−トルエンス
ルホネート(1.76g)を加え、室温で3時間撹拌した。
反応溶液に飽和重曹水を加え、ヘキサン/酢酸エチル
(1:1)混合溶液で抽出した。有機層を水および飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、下記の物性値
を有する標題化合物(22.25g)を得た。 TLC : Rf 0.42 and 0.37 (n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1); NMR (CDCl3): δ 8.00-7.90 (2H, m), 7.70-7.50
(3H, m), 3.66-3.55 (1H,m), 3.50-3.10 (2H, m), 2.00
-1.30 (11H, m), 0.88 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
よびジヒドロピラン(9.6ml)の塩化メチレン(25
0ml)溶液に、氷冷下でピリジニウムp−トルエンス
ルホネート(1.76g)を加え、室温で3時間撹拌した。
反応溶液に飽和重曹水を加え、ヘキサン/酢酸エチル
(1:1)混合溶液で抽出した。有機層を水および飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、下記の物性値
を有する標題化合物(22.25g)を得た。 TLC : Rf 0.42 and 0.37 (n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1); NMR (CDCl3): δ 8.00-7.90 (2H, m), 7.70-7.50
(3H, m), 3.66-3.55 (1H,m), 3.50-3.10 (2H, m), 2.00
-1.30 (11H, m), 0.88 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
【0067】参考例13 (9β,11α,16α)−9−クロロ−11,16−
ビス(テトラヒドロピラニルオキシ)−17,17−プ
ロパノ−20−ノルプロスタ−13E−エン酸メチルエ
ステル
ビス(テトラヒドロピラニルオキシ)−17,17−プ
ロパノ−20−ノルプロスタ−13E−エン酸メチルエ
ステル
【化50】
【0068】参考例12で製造した化合物(530m
g)のTHF(4ml)溶液に、−78℃でn−ブチル
リチウム(940μl;1.53M、n−ヘキサン溶液)を
滴下し、−78℃で1時間撹拌した。この溶液を、参考
例3で製造した化合物(450mg)のTHF(6m
l)溶液に、−78℃で滴下し、同温で1時間撹拌し
た。反応溶液に無水酢酸(340μl)を加え、1時間
撹拌後、0℃まで昇温した。反応溶液に、飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮し、アセトキシスルホン体を得た。この
アセトキシスルホン体の無水メタノール(10ml)溶
液に、0℃でマグネシウム粉末(30mg)およびトリ
メチルシリルクロリド(30μl)を加え、室温で2時
間撹拌した。この反応溶液に、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、下記
の物性値を有する標題化合物(260mg)を得た。 TLC : Rf 0.56 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)。
g)のTHF(4ml)溶液に、−78℃でn−ブチル
リチウム(940μl;1.53M、n−ヘキサン溶液)を
滴下し、−78℃で1時間撹拌した。この溶液を、参考
例3で製造した化合物(450mg)のTHF(6m
l)溶液に、−78℃で滴下し、同温で1時間撹拌し
た。反応溶液に無水酢酸(340μl)を加え、1時間
撹拌後、0℃まで昇温した。反応溶液に、飽和塩化アン
モニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮し、アセトキシスルホン体を得た。この
アセトキシスルホン体の無水メタノール(10ml)溶
液に、0℃でマグネシウム粉末(30mg)およびトリ
メチルシリルクロリド(30μl)を加え、室温で2時
間撹拌した。この反応溶液に、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、下記
の物性値を有する標題化合物(260mg)を得た。 TLC : Rf 0.56 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)。
【0069】実施例1 (9β,11α,16α)−9−クロロ−11,16−
ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプロ
スタ−13E−エン酸メチルエステル
ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプロ
スタ−13E−エン酸メチルエステル
【化51】
【0070】参考例13で製造した化合物(255m
g)をメタノール(1ml)、4N塩酸/1,4−ジオ
キサン(100μl)に溶解し、室温で1時間撹拌し
た。反応溶液に、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物
(103mg)を得た。 TLC : Rf 0.27 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 5.57 (ddd, J = 15, 8, 6 Hz, 1
H), 5.41 (dd, J = 15 Hz, 1H), 4.10 (q, J = 8 Hz, 1
H), 4.03-3.97 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.53 (dd, J =
10, 2 Hz, 1H), 2.30 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.3-1.2
(m, 24H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
g)をメタノール(1ml)、4N塩酸/1,4−ジオ
キサン(100μl)に溶解し、室温で1時間撹拌し
た。反応溶液に、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物
(103mg)を得た。 TLC : Rf 0.27 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 5.57 (ddd, J = 15, 8, 6 Hz, 1
H), 5.41 (dd, J = 15 Hz, 1H), 4.10 (q, J = 8 Hz, 1
H), 4.03-3.97 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.53 (dd, J =
10, 2 Hz, 1H), 2.30 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.3-1.2
(m, 24H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0071】実施例1(a) (9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,16
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタ−13E−エン酸メチルエステル
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタ−13E−エン酸メチルエステル
【化52】
【0072】テトラブチルアンモニウムクロライドの代
わりにテトラブチルアンモニウムフルオライドを用いて
参考例1と同様に操作して、引き続いて実施例1の化合物
を製造する方法と同様に操作して、標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.50 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 5.58 (ddd, J = 15.4, 8.0, 5.4 H
z, 1H), 5.41 (dd, J =15.4, 8.4 Hz, 1H), 4.87 and
4.60 (m(J(F-H) = 54 Hz), 1H), 4.12-3.98 (m,1H), 3.
67 (s, 3H), 3.54 (dd, J = 10.0, 2.4 Hz, 1H), 2.40-
1.20 (m, 26H),2.30 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 0.92 (t, J
= 7.5 Hz, 3H)。
わりにテトラブチルアンモニウムフルオライドを用いて
参考例1と同様に操作して、引き続いて実施例1の化合物
を製造する方法と同様に操作して、標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.50 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3): δ 5.58 (ddd, J = 15.4, 8.0, 5.4 H
z, 1H), 5.41 (dd, J =15.4, 8.4 Hz, 1H), 4.87 and
4.60 (m(J(F-H) = 54 Hz), 1H), 4.12-3.98 (m,1H), 3.
67 (s, 3H), 3.54 (dd, J = 10.0, 2.4 Hz, 1H), 2.40-
1.20 (m, 26H),2.30 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 0.92 (t, J
= 7.5 Hz, 3H)。
【0073】実施例2 (9β,11α,16α)−9−クロロ−11,16−
ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプロ
スタ−13E−エン酸
ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプロ
スタ−13E−エン酸
【化53】
【0074】実施例1で製造した化合物(80mg)の
メタノール(1ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水
溶液(0.5ml)を加え、室温で4時間撹拌した。2N
塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1→0:
1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物(61
mg)を得た。 TLC : Rf 0.47 (クロロホルム:メタノール=
9:1); NMR (CDCl3): δ 5.63-5.53 (m, 1H), 5.42 (dd, J
= 15, 8 Hz, 1H), 4.16-4.08 (m, 1H), 4.04-3.98 (m,
1H), 3.56 (dd, J = 10, 2 Hz, 1H), 2.34 (t, J = 7.
5 Hz, 2H), 2.3-1.2 (m, 24H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz,
3H)。
メタノール(1ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水
溶液(0.5ml)を加え、室温で4時間撹拌した。2N
塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1→0:
1)で精製し、下記の物性値を有する標題化合物(61
mg)を得た。 TLC : Rf 0.47 (クロロホルム:メタノール=
9:1); NMR (CDCl3): δ 5.63-5.53 (m, 1H), 5.42 (dd, J
= 15, 8 Hz, 1H), 4.16-4.08 (m, 1H), 4.04-3.98 (m,
1H), 3.56 (dd, J = 10, 2 Hz, 1H), 2.34 (t, J = 7.
5 Hz, 2H), 2.3-1.2 (m, 24H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz,
3H)。
【0075】実施例2(a) (9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,16
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタ−13E−エン酸
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタ−13E−エン酸
【化54】
【0076】実施例1で製造した化合物の代わりに実施
例1(a)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様
に操作して、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.28 (n−ヘキサン:酢酸エチル:酢
酸=1:1:0.02); NMR (CDCl3): δ 5.58 (ddd, J = 15.4, 7.6, 5.4
Hz, 1H), 5.42 (dd, J =15.4, 7.8 Hz, 1H), 4.87 and
4.60 (m(J (F-H) = 54 Hz), 1H), 4.50-3.50 (br, 3H),
4.15-3.98 (m, 1H), 3.56 (dd, J = 10.2, 2.4 Hz, 1
H), 2.40-1.20 (m, 24H), 2.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H),
0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
例1(a)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様
に操作して、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.28 (n−ヘキサン:酢酸エチル:酢
酸=1:1:0.02); NMR (CDCl3): δ 5.58 (ddd, J = 15.4, 7.6, 5.4
Hz, 1H), 5.42 (dd, J =15.4, 7.8 Hz, 1H), 4.87 and
4.60 (m(J (F-H) = 54 Hz), 1H), 4.50-3.50 (br, 3H),
4.15-3.98 (m, 1H), 3.56 (dd, J = 10.2, 2.4 Hz, 1
H), 2.40-1.20 (m, 24H), 2.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H),
0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【0077】実施例3 (9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,16
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタン酸メチルエステル
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタン酸メチルエステル
【化55】
【0078】アルゴン雰囲気下、実施例1(a)で製造
した化合物(250mg)のメタノール(2ml)溶液
にパラジウム炭素(25mg)を加え、水素雰囲気下で
室温で6時間攪拌した。その懸濁液をろ過し、ろ液を濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、以下
の物性値を有する標題化合物(131mg)を得た。 TLC : Rf 0.43 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3) :δ 4.77 (ddt, J = 54, 5.6, 3.2 H
z, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.55 (d, J =
9.6 Hz, 1H), 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.30-1.20
(m, 30H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
した化合物(250mg)のメタノール(2ml)溶液
にパラジウム炭素(25mg)を加え、水素雰囲気下で
室温で6時間攪拌した。その懸濁液をろ過し、ろ液を濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、以下
の物性値を有する標題化合物(131mg)を得た。 TLC : Rf 0.43 (n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1); NMR (CDCl3) :δ 4.77 (ddt, J = 54, 5.6, 3.2 H
z, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.55 (d, J =
9.6 Hz, 1H), 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.30-1.20
(m, 30H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0079】実施例3(a) (9β,11α,16α)−9−クロロ−11,16−
ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプロ
スタン酸
ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプロ
スタン酸
【化56】
【0080】実施例1(a)で製造した化合物の代わり
に実施例2で製造した化合物を用いて、実施例3と同様
に操作して、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.37 (n−ヘキサン:酢酸エチル:酢
酸=1:1:0.02); NMR (CDCl3): δ 4.50-2.50 (br, 3H), 4.17-3.98
(m, 2H), 3.57 (d, J =9.0 Hz, 1H), 2.35 (t, J = 7.0
Hz, 2H), 2.14 (dd, J = 7.0, 5.8 Hz, 2H), 2.00-1.2
0 (m, 26H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
に実施例2で製造した化合物を用いて、実施例3と同様
に操作して、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.37 (n−ヘキサン:酢酸エチル:酢
酸=1:1:0.02); NMR (CDCl3): δ 4.50-2.50 (br, 3H), 4.17-3.98
(m, 2H), 3.57 (d, J =9.0 Hz, 1H), 2.35 (t, J = 7.0
Hz, 2H), 2.14 (dd, J = 7.0, 5.8 Hz, 2H), 2.00-1.2
0 (m, 26H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0081】実施例4 (9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,16
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタン酸
−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノルプ
ロスタン酸
【化57】
【0082】実施例1で製造した化合物の代わりに実施
例3で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作
で、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.30 (n−ヘキサン:酢酸エチル:酢酸
=1:1:0.02); NMR (CDCl3): δ 4.77 (ddt, J = 54, 5.6, 3.0 H
z, 1H), 4.09 (m, 1H), 3.60 (br, 3H), 3.58 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 2.35 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.30-1.20
(m, 28H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
例3で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作
で、以下の物性値を有する標題化合物を得た。 TLC : Rf 0.30 (n−ヘキサン:酢酸エチル:酢酸
=1:1:0.02); NMR (CDCl3): δ 4.77 (ddt, J = 54, 5.6, 3.0 H
z, 1H), 4.09 (m, 1H), 3.60 (br, 3H), 3.58 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 2.35 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.30-1.20
(m, 28H), 0.92 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0083】製剤例1 以下の各成分を常法により混合し、乾燥後、微結晶セル
ロースを加え、全量を10gとし、均一になるまで良く
混合した後、常法により打錠し、1錠中に30μgの活
性成分を含有する錠剤100錠を得た。 ・(9β,11α,16α)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17, 17−プロパノ−20−ノルプロスタ−13E−エン酸(3mg)のエタノール 溶液 …………… 10ml ・ステアリン酸マグネシウム ……………100mg ・二酸化珪素 …………… 20mg ・タルク …………… 10mg ・線維素グリコール酸カルシウム ……………200mg ・微結晶セルロース …………… 5.0 g
ロースを加え、全量を10gとし、均一になるまで良く
混合した後、常法により打錠し、1錠中に30μgの活
性成分を含有する錠剤100錠を得た。 ・(9β,11α,16α)−9−クロロ−11,16−ジヒドロキシ−17, 17−プロパノ−20−ノルプロスタ−13E−エン酸(3mg)のエタノール 溶液 …………… 10ml ・ステアリン酸マグネシウム ……………100mg ・二酸化珪素 …………… 20mg ・タルク …………… 10mg ・線維素グリコール酸カルシウム ……………200mg ・微結晶セルロース …………… 5.0 g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/40 A61K 47/40 A61P 43/00 112 A61P 43/00 112
Claims (17)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1はヒドロキシ基、C1〜6のアルコキシ基
またはNR11R12基(基中、R11およびR12は独立し
て、水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わす。)
を表わし、Xは塩素原子またはフッ素原子を表わし、R
2は水素原子、C1〜8のアルキル基、C2〜8のアル
ケニル基、C2〜8のアルキニル基、1〜3個の以下の
(1)〜(5)の基で置換されているC1〜8のアルキ
ル基、C2〜8のアルケニル基またはC2〜8のアルキ
ニル基を表わし: (1)ハロゲン原子、(2)C1〜4のアルコキシ基、
(3)C3〜7のシクロアルキル基、(4)フェニル
基、または(5)ハロゲン原子、C1〜4のアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基、ニトロ基およびトリフル
オロメチル基から選ばれる1〜3個の基で置換されてい
るフェニル基、nは0〜4を表わし、 【化2】 は単結合、二重結合または三重結合を表わす。)で示さ
れるω−シクロアルキル−プロスタグランジンE1誘導
体、それらの非毒性塩またはシクロデキストリン包接化
合物。 - 【請求項2】R1がヒドロキシである請求項1記載の化
合物。 - 【請求項3】R1がC1〜6のアルコキシ基である請求
項1記載の化合物。 - 【請求項4】R1がNR11R12基(基中、R11とR12は
独立して水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わ
す。)である請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】R2が水素原子である請求項1記載の化合
物。 - 【請求項6】R2がC1〜8のアルキル基である請求項
1記載の化合物。 - 【請求項7】R2がC2〜8のアルケニル基である請求
項1記載の化合物。 - 【請求項8】R2がC2〜8のアルキニル基である請求
項1記載の化合物。 - 【請求項9】R2が1〜3個の以下の(1)〜(5)の
基で置換されているC1〜8のアルキル基である請求項
1記載の化合物: (1)ハロゲン原子、(2)C1〜4のアルコキシ基、
(3)C3〜7のシクロアルキル基、(4)フェニル
基、または(5)ハロゲン原子、C1〜4のアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基、ニトロ基およびトリフル
オロメチル基から選ばれる1〜3個の基で置換されてい
るフェニル基。 - 【請求項10】R2が1〜3個の以下の(1)〜(5)
の基で置換されているC2〜8のアルケニル基である請
求項1記載の化合物: (1)ハロゲン原子、(2)C1〜4のアルコキシ基、
(3)C3〜7のシクロアルキル基、(4)フェニル
基、または(5)ハロゲン原子、C1〜4のアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基、ニトロ基およびトリフル
オロメチル基から選ばれる1〜3個の基で置換されてい
るフェニル基。 - 【請求項11】R2が1〜3個の以下の(1)〜(5)
の基で置換されているC2〜8のアルキニル基である請
求項1記載の化合物: (1)ハロゲン原子、(2)C1〜4のアルコキシ基、
(3)C3〜7のシクロアルキル基、(4)フェニル
基、または(5)ハロゲン原子、C1〜4のアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基、ニトロ基およびトリフル
オロメチル基から選ばれる1〜3個の基で置換されてい
るフェニル基。 - 【請求項12】一般式(IB) 【化3】 (式中、R10はC1〜6のアルコキシ基であり、その他
の記号は請求項1と同じ意味を表わす。)で示される化
合物をアルカリ性条件下の加水分解反応に付すことを特
徴とする一般式(IA) 【化4】 (式中、すべての記号は上記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物の製造方法。 - 【請求項13】一般式(II) 【化5】 (式中、Yは酸性条件下で脱離可能な水酸基の保護基で
あり、その他の記号は請求項12と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物を酸性条件下の加水分解反応に
付すことを特徴とする一般式(IB) 【化6】 (式中、すべての記号は上記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物の製造方法。 - 【請求項14】一般式(IA) 【化7】 (式中、すべての記号は請求項1と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物と一般式(III) 【化8】HNR11R12 (III) (式中、すべての記号は請求項1と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物をアミド化反応に付すことを特
徴とする一般式(IC) 【化9】 (式中、すべての記号は上記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物の製造方法。 - 【請求項15】一般式(IA−2) 【化10】 (式中、すべての記号は請求項1と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物を還元反応に付すことを特徴と
する一般式(IA−1) 【化11】 (式中、すべての記号は上記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物の製造方法。 - 【請求項16】(1)(9β,11α,16α)−9−ク
ロロ−11,16−ジヒドロキシ−17,17−プロパ
ノ−20−ノルプロスタ−13E−エン酸メチルエステ
ル、 (2)(9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,
16−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノ
ルプロスタ−13E−エン酸メチルエステル、 (3)(9β,11α,16α)−9−クロロ−11,1
6−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノル
プロスタ−13E−エン酸、 (4)(9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,
16−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノ
ルプロスタ−13E−エン酸、 (5)(9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,
16−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノ
ルプロスタン酸メチルエステル、 (6)(9β,11α,16α)−9−クロロ−11,1
6−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノル
プロスタン酸、または (7)(9β,11α,16α)−9−フルオロ−11,
16−ジヒドロキシ−17,17−プロパノ−20−ノ
ルプロスタン酸である請求項1記載の化合物。 - 【請求項17】請求項1記載の一般式(I)で示される
ω−シクロアルキルプロスタグランジンE1誘導体、そ
れらの非毒性塩、またはシクロデキストリン包接化合物
を有効成分として含有する医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11203361A JP2000095755A (ja) | 1998-07-21 | 1999-07-16 | ω―シクロアルキル―プロスタグランジンE1誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする医薬組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22105498 | 1998-07-21 | ||
JP10-221054 | 1998-07-21 | ||
JP11203361A JP2000095755A (ja) | 1998-07-21 | 1999-07-16 | ω―シクロアルキル―プロスタグランジンE1誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする医薬組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000095755A true JP2000095755A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=26513885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11203361A Pending JP2000095755A (ja) | 1998-07-21 | 1999-07-16 | ω―シクロアルキル―プロスタグランジンE1誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする医薬組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000095755A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005009468A1 (ja) * | 2003-07-25 | 2005-02-03 | Ono Pharmaceutical Co., Ltd. | 軟骨関連疾患治療剤 |
JP2005530796A (ja) * | 2002-05-14 | 2005-10-13 | アラーガン、インコーポレイテッド | 眼圧降下剤としての8−アザプロスタグランジン類似体 |
JP2009516665A (ja) * | 2005-11-21 | 2009-04-23 | バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト | 9−クロロ−15−デオキシプロスタグランジン誘導体類、それらの調製方法及び薬剤としてのそれらの使用 |
-
1999
- 1999-07-16 JP JP11203361A patent/JP2000095755A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005530796A (ja) * | 2002-05-14 | 2005-10-13 | アラーガン、インコーポレイテッド | 眼圧降下剤としての8−アザプロスタグランジン類似体 |
JP2011116768A (ja) * | 2002-05-14 | 2011-06-16 | Allergan Inc | 眼圧降下剤としての8−アザプロスタグランジン類似体 |
WO2005009468A1 (ja) * | 2003-07-25 | 2005-02-03 | Ono Pharmaceutical Co., Ltd. | 軟骨関連疾患治療剤 |
JP2009516665A (ja) * | 2005-11-21 | 2009-04-23 | バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト | 9−クロロ−15−デオキシプロスタグランジン誘導体類、それらの調製方法及び薬剤としてのそれらの使用 |
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