JP2002161082A - プロスタグランジン誘導体 - Google Patents

プロスタグランジン誘導体

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JP2002161082A
JP2002161082A JP2001283809A JP2001283809A JP2002161082A JP 2002161082 A JP2002161082 A JP 2002161082A JP 2001283809 A JP2001283809 A JP 2001283809A JP 2001283809 A JP2001283809 A JP 2001283809A JP 2002161082 A JP2002161082 A JP 2002161082A
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cycloalkyl
compound
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alkyl
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Application number
JP2001283809A
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English (en)
Inventor
Fumie Satou
史衛 佐藤
Tooru Tanami
亨 田名見
Hideo Tanaka
英雄 田中
Naoya Ono
直哉 小野
Shin Yagi
慎 八木
Hitomi Hirano
仁美 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、PTCA後の再狭窄防止等の
疾患の予防または治療薬として強く期待さている、血管
平滑筋増殖抑制作用を有する新規PG誘導体を提供する
ことにある。 【解決手段】式 【化1】 (式中、ZはS(O)p、O、エチレン基、ビニレン基
またはエチニレン基を示し、R1はC3-10のシクロアル
キル基、C1-4のアルキル基で置換されたC3-10のシク
ロアルキル基、C3-10のシクロアルキル基で置換された
1-4のアルキル基、C1-10のアルキル基、C2-10のア
ルケニル基、C2-10のアルキニル基または架橋環式炭化
水素基を示し、R2は水素原子、C1-10のアルキル基ま
たはC3-10のシクロアルキル基を示し、mは1〜4の整
数を示し、nは0〜3の整数を示し、pは0、1または
2を示す。)で表されるプロスタグランジン誘導体、そ
の薬学的に許容される塩またはその水和物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なプロスタグラ
ンジン誘導体又はその薬学的に許容される塩および水和
物、およびそれらを含有し優れた平滑筋増殖抑制作用を
有し経皮的冠動脈形成術(PTCA)後の再狭窄の予防
または治療剤としての新規なプロスタグランジン誘導体
に関する。
【0002】
【従来の技術】PG(以下PGはプロスタグランジンを
表す)は種々の生理作用を発揮することから、夥しい数
の誘導体の合成と生物活性の検討が行われてきており、
多数の文献をはじめ、特開昭52−100446号公
報、米国特許第4,131,738号などで報告されて
いる。
【0003】PGおよびその誘導体の生理作用として
は、血管拡張作用、起炎作用、血小板凝集抑制作用、子
宮筋収縮作用、腸管収縮作用、眼圧下降作用などが挙げ
られ、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化、高血圧症、分娩誘
発などの治療または予防に有用である。
【0004】一方、PTCAは、虚血性心疾患の治療法
として、患者への侵襲度が低く優秀な初期治療効果があ
ることから、近年急速に進展してきた術法である。しか
しながら、PTCA後数カ月のうちに冠動脈の再狭窄が
30〜40%の頻度で出現する欠点が未解決のままであ
る。
【0005】再狭窄発生に強く関与している血管平滑筋
細胞の内膜から中膜への遊走、中膜での増殖を抑制する
化合物が再狭窄防止の薬剤として強く期待されている
が、未だ臨床上有用な薬剤は見い出されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PT
CA後の再狭窄防止等の疾患の予防または治療薬として
強く期待さている、血管平滑筋増殖抑制作用を有する新
規PG誘導体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
進めた結果、下記式(I)で表される新規プロスタグラ
ンジン誘導体が、上記目的を達成できることを見出し、
本発明を完成した。すなわち、本発明は、式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、ZはS(O)p、O、エチレン
基、ビニレン基またはエチニレン基を示し、R1はC
3-10のシクロアルキル基、C1-4のアルキル基で置換さ
れたC3-10のシクロアルキル基、C3-10のシクロアルキ
ル基で置換されたC1-4のアルキル基、C1-10のアルキ
ル基、C2-10のアルケニル基、C2-10のアルキニル基ま
たは架橋環式炭化水素基を示し、R2は水素原子、C
1-10のアルキル基またはC3-10のシクロアルキル基を示
し、mは1〜4の整数を示し、nは0〜3の整数を示
し、pは0、1または2を示す。)で表されるプロスタ
グランジン誘導体、その薬学的に許容される塩またはそ
の水和物である。
【0010】また、本発明は一般式(I)に示される化
合物、その薬学的に許容される塩またはその水和物を含
有することを特徴とする医薬組成物である。
【0011】本発明において、ビニレン基とはシス又は
トランスビニレン基であり、C1-10のアルキル基とは、
直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、
イソペンチル基、2−エチルプロピル基、ヘキシル基、
イソヘキシル基、1−エチルブチル基、ヘプチル基、イ
ソへプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、2,
4−ジメチルペンチル基、2−エチルペンチル基、2−
エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2−プロ
ピルヘキシル基、2,6−ジメチルヘプチル基などが挙
げられる。
【0012】C2-10のアルケニル基とは、直鎖状又は分
枝鎖状のアルケニル基を示し、例えばビニル基、アリル
基、ブテニル基、3−ペンテニル基、4−ヘキシニル
基、5−ヘプテニル基、4−メチル−3−ペンテニル
基、2,4−ジメチル−4−ペンテニル基、6−メチル
−5−ヘプテニル基、2,6−ジメチル−5−ヘプテニ
ル基などが挙げられる。
【0013】C2-10のアルキニル基とは、直鎖状又は分
枝鎖状のアルキニル基を示し、例えばエチニル基、2−
プロピニル基、3−ブテニル基、3−ペンチニル基、3
−ヘキシニル基、4−ヘキシニル基、1−メチルペンタ
−3−イニル基、2−メチルペンタ−3−イニル基、1
−メチルヘキサ−3−イニル基、2−メチルヘキサ−3
−イニル基などが挙げられる。
【0014】C3-10のシクロアルキル基とは、例えばシ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などを挙げること
ができる。
【0015】C1-4のアルキル基で置換されたC3-10
シクロアルキル基とは、例えばメチルシクロプロピル
基、メチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル基
などを挙げることができる。
【0016】C3-10のシクロアルキル基で置換されたC
1-4のアルキル基とは、例えばシクロプロピルメチル
基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、
シクロペンチルエチル基、シクロヘキシルメチル基、シ
クロヘキシルエチル基、シクロへプチルメチル基などを
挙げることができる。
【0017】架橋環式炭化水素基とは、例えばボルニル
基、ノルボルニル基、アダマンチル基、ピナニル基、ツ
ヨイル基、カルイル基、カンファニル基などが挙げられ
る。
【0018】薬学的に許容される塩とは、例えば、ナト
リウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩、カルシウ
ム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩、アン
モニア、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチ
ルアミン、ベンジルアミン、ピペリジン、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、モノメチルモノエタノ
ールアミン、トロメタミン、リジン、テトラアルキルア
ンモニウム、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
などとの塩である。
【0019】
【発明の実施の形態】式(I)の化合物は、例えば以下
の反応式に要約する方法により製造できる。
【0020】
【化3】
【0021】(反応式中、Z1はエチレン基、ビニレン
基、エチニレン基、O、Sを示し、Etはエチル基を示
し、Z2はエチレン基、ビニレン基、エチニレン基、
O、S(O)p1を示し、p1は1又は2を示し、TBS
はtert−ブチルジメチルシリル基を示し、R3はC
1-10のアルキル基またはC3-10のシクロアルキル基を示
し、R1、m、nは前記と同意義である。) 上記反応式を説明すると、 (1)まず、佐藤らの方法[ジャーナル・オブ・オーガ
ニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),第53巻、第559
0頁(1988年)]により公知の式(II)の化合物に、
式(III)で示される化合物0.8〜2.0当量を−
78〜30℃で不活性溶媒(例えば、ベンゼン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチ
レン、n−ヘキサンなど)中で反応させることにより立
体特異的に式(IV)の化合物を得る。
【0022】(2)式(IV)の化合物を式(V)で表
される化合物0.5〜4当量と必要に応じて塩基(例え
ば、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジンなどの有機アミン、ポリビ
ニルピロリドン、ジイソプロピルアミノメチル−ポリス
チレン、(ピペリジノメチル)ポリスチレンなどの塩基
レジン)0.001〜2当量を用い、不活性溶媒(例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、n
−ペンタン、アセトン、クロロホルムなど)中、−78
〜100℃で反応させることによって、式(VI)の化
合物を得る。
【0023】(3)式(VI)の化合物をフッ化水素
酸、ピリジニウム ポリ(ハイドロゲンフロリド)、塩
酸などを用い通常行われる条件にて、メタノール、エタ
ノール、アセトニトリルあるいはこれらの混合溶媒また
は、これらと水との混合溶媒中、水酸基の保護基である
tert−ブチルジメチルシリル基をはずし、式(I)
においてR1が水素原子以外の基で、pが0である本発
明に係わる式(Ia)の化合物を得る。
【0024】(4)式(Ia)の化合物をリン酸緩衝
液、トリス−塩酸緩衝液などの緩衝液中、必要に応じて
有機溶媒(アセトン、メタノール、エタノールなどの水
と混和する溶媒)を用いて酵素と反応させ加水分解する
ことにより、式(I)においてR2が水素原子であり、
pが0である本発明の化合物式(Ib)のPG誘導体が
得られる。
【0025】酵素としては、微生物が生産する酵素(例
えば、キャンディダ属、シュードモナス属に属する微生
物が生産する酵素)、動物の臓器から調製される酵素
(例えば、ブタ肝臓やブタ膵臓より調製される酵素)な
どであり、市販の酵素で具体例を挙げると、リパーゼV
II(シグマ社製、キャンディダ属の微生物由来)、リ
パーゼAY(天野製薬製、キャンディダ属の微生物由
来)、リパーゼPS(天野製薬製、シュードモナス属の
微生物由来)、リパーゼMF(天野製薬製、シュードモ
ナス属の微生物由来)、PLE(シグマ社製、ブタ肝臓
より調製)、リパーゼII(シグマ社製、ブタ膵臓より
調製)、リポプロテインリパーゼ(東京化成工業社製、
ブタ膵臓より調製)などである。
【0026】酵素の使用量は、酵素の力価および基質
[式(Ia)の化合物]の量に応じて適宜選択すればよ
いが、通常は基質の0.1〜20倍重量部である。反応
温度は、25〜50℃、好ましくは30〜40℃であ
る。
【0027】(5)式(Ia)の化合物をメタ過ヨウ素
酸ナトリウム、過酸化水素水、過酢酸、m−クロロ過安
息香酸、tert−ブチルヒドロペルオキシドなどの酸
化剤を用い、ジエチルエーテル、メタノール、エタノー
ル、塩化メチレン、水あるいはこれらの混合溶媒中、−
20〜50℃で反応させ式(I)においてR2が水素原
子以外の基(すなわちR3)で、pが1または2である
(すなわちp1)本発明化合物式(Ic)のPG誘導体
が得られる。
【0028】なお、α鎖中のS(O)pは、p=1のと
きは
【0029】
【化4】
【0030】を表し、p=2のときは
【0031】
【化5】
【0032】を表す。
【0033】(6)式(Ib)の化合物を上記(5)と
同様に酸化し式(I)においてR2が水素原子で、pが
1または2である(すなわちp1)本発明化合物式(I
d)のPG誘導体が得られる。また、式(Ic)の化合
物を用い上記(4)と同様に加水分解することにより式
(Id)のPG誘導体が得られる。
【0034】本発明の化合物は、全身的または局所的に
経口投与または直腸内、皮下、筋肉内、静脈内、経皮等
の非経口的に投与することができる。このうち、経口投
与または静脈内投与が好ましい。本発明の医薬組成物
は、PG誘導体等に薬学的に許容される担体を配合して
製造することができる。具体的には、経口投与用の医薬
組成物は、PG誘導体等に賦形剤、結合剤、崩壊剤、増
量剤、被覆剤、糖衣剤、又は、水性もしくは非水性溶媒
等を加え、常法にしたがって、錠剤、顆粒剤、散剤、カ
プセル剤、液剤、乳剤、懸濁剤等の形態に製造すること
ができる。また、静脈投与用の医薬組成物は、常法にし
たがって、水性もしくは非水性溶液剤、乳剤、懸濁剤、
又は使用直前に注射溶媒に溶解して使用する固形製剤等
の形態に製造することができる。また、本発明のPG誘
導体は、α、βもしくはγ−シクロデキストリンまたは
メチル化シクロデキストリン等と包接化合物を形成させ
て製剤化することもできる。更に、その水性または非水
性溶液剤、乳剤、懸濁剤等を注射等により投与すること
もできる。
【0035】本発明のPG誘導体等の投与量は、疾患、
症状、体重、年齢、性別、投与経路等により異なるが、
成人に対し0.1ng〜10mg/日が好ましく、これ
を1日1回又は数回に分けて投与する。また、血管平滑
筋増殖抑制剤として用いる場合、成人に対し1ng〜1
mg/日が好ましく、これを1日1回又は数回に分けて
投与する。
【0036】本発明に係る代表的な式(I)の化合物と
しては下記を挙げることができる。
【0037】
【表1】表1
【0038】
【表2】表1のつづき
【0039】8位:7位炭素原子と8位炭素原子の結合,15
位:15位炭素原子と水酸基の結合
【0040】
【発明の効果】本発明は、優れた血管平滑筋細胞の増殖
抑制作用を示し、血管の肥厚(例えば経皮的冠動脈形成
術後の再狭窄の原因)、閉塞の抑制剤あるいは血管肥
厚、閉塞の予防、治療剤として有用である。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの記載によってなんら制限
されるものではない。なお、化合物の命名中、例えば
「17,18,19,20−テトラノル」のように「ノ
ル」とは、その位置の炭素鎖がないことを意味し(例の
場合だと17〜20位の炭素鎖がないことを意味す
る。)。
【0042】試験例 [PGE1誘導体のヒト血管平滑筋細胞に対するDNA
合成阻害活性の測定]24ウェルプレート(コーニング
社製)に、正常ヒト大動脈由来血管細胞(クラボウ製)
の5次培養細胞を1×104セル/ウェルで播種し、2
日間培養した。培地を増殖用培地(SG2;クラボウ
製)から基礎培地(SB2;クラボウ製)に交換し、2
4時間培養した。これに被験化合物を含むエタノール溶
液を添加した増殖用培地(SG2)を加えた。この時3
H−チミジン(第1化学薬品製)を0.01mci/ウェ
ルで加え24時間培養後、培養上清を吸引除去し、リン
酸緩衝液(PBS)で洗浄した。
【0043】5% トリクロロ酢酸(TCA)を加え
て、4℃で20分間放置した後、TCAで1回洗浄し
た。PBSで洗浄した後、0.5M水酸化カリウム水溶
液にて溶解した。核内に3H−チミジンを取り込んだ細
胞を溶解した水酸化カリウム水溶液を20μl取り、液
体シンチレーションカウンター(ヒューレットパッカー
ド社製)を用いて3H−チミジンの取り込み量を測定し
た。
【0044】この結果を表2に示す。
【化6】
【0045】
【表3】表2
【0046】注)表中の化合物8、20、28、33及
び35は、実施例で製造した化合物である。
【0047】被験化合物はエタノール溶液(加えた化合
物の濃度1×10-5M)とし、コントロールは溶媒処理
群として比較を行った。
【0048】以上の結果、化合物8、20、28、33
及び35は、ヒト血管平滑筋細胞に対する高い増殖阻害
活性を有することが判った。
【0049】実施例1 (17R)−6−チア−17,20−ジメチル−13,
14−ジデヒドロ−PGE1 メチルエステル(化合物
10) (1)(3S,5R)−3−(tert−ブチルジメチ
ルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イン(13.96
g)をトルエン160mlに溶解し、0℃でn−ブチル
リチウム(3.02M,ヘキサン溶液、16.0ml)
を加え、同温度で30分間撹拌した。この溶液に0℃で
ジエチルアルミニウムクロリド(0.96M,ヘキサン
溶液、58.3ml)を加え、室温まで30分間撹拌し
た。この溶液に室温で(4R)−2−(N,N−ジエチ
ルアミノ)メチル−4−(tert−ブチルジメチルシ
ロキシ)シクロペント−2−エン−1−オン(0.25
M,トルエン溶液、160ml)を加え、15分間撹拌
した。反応液をヘキサン(300ml)−飽和塩化アン
モニウム水溶液(450ml)−塩酸水溶液(3M,1
12ml)の混合液に撹拌しながら注いだ後、有機層を
分離し、飽和重曹水溶液(50ml)で洗浄した。得ら
れた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後濃縮
して得た残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;ヘキサン:エーテル=10:1)で精製して、
(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3S,5R)
−3−tert−ブチルジメチルシロキシ−5−メチル
ノナ−1−イニル]−4−(tert−ブチルジメチル
シロキシ)シクロペンタン−1−オンを得た。
【0050】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm:0.10(s,6H),
0.11(s,3H),0.14(s,3H),0.80-0.96(m,24H),1.05-1.85
(m,9H),2.32(dd,J=18.0,7.3Hz,1H),2.72(dd,J=18.0,6.4
Hz,1H),3.48-3.57(m,1H),4.20-4.32(m,1H),4.39-4.50
(m,1H),5.55(dd,J=2.8,0.7Hz,1H),6.14(d,J=2.8Hz,1H) IR(neat):2956,2930,2858,2234,1737,1645,1471,1388,1
362,1283,1254,1222,1186,1123,1088,1006,942,902,83
7,778,669,574 cm-1
【0051】(2)上記(1)で得た化合物(1.97
g)のトルエン(4ml)溶液に5−メルカプトペンタ
ン酸 メチルエステル(1.19g)を室温で加え、同
温度で一夜撹拌した。ついでジイソプロピルアミン(4
μl)を加え室温で3時間撹拌した。反応液をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=20:1〜10:1)で精製し、(17R)
−6−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデ
ヒドロ−PGE1 メチルエステル 11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)(1.
54g)を得た。
【0052】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.09(s,6H),
0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.76-1.03(m,6H),0.89(2s,18
H),1.08-2.06(m,13H),2.12-3.30(m,10H),3.67(s,3H),4.
25-4.58(m,2H) IR(neat):2956,2929,2858,1746,1472,1463,1436,1362,1
252,1207,1117,1084,1006,939,869,837,810,777,670 cm
-1
【0053】(3)上記(2)で得た化合物(475m
g)のアセトニトリル(25ml)溶液に0℃で46%
フッ化水素酸水溶液(5.6ml)を加え、同温度で2
時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(50ml)−飽和
重曹水(170ml)中に撹拌しながら注いだ後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥、濾過した。濾液を減圧下濃縮し
て得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精
製し、標記化合物(228mg)を得た。
【0054】1H-NMR(CDCl3,300MHz)δppm;0.83-0.96(m,
3H),0.93(d,J=6.5Hz,3H),1.09-2.07(m,15H),2.28(dd,J=
18.6,8.2Hz,1H),2.35(t,J=7.0Hz,2H),2.49-2.59(m,1H),
2.55(t,J=7.1Hz,2H),2.73-2.88(m,1H),2.82(dd,J=13.6,
4.4Hz,1H),2.95(dd,J=13.6,6.0Hz,1H),3.08-3.17(m,1
H),3.68(s,3H),4.34-4.55(m,2H) IR(neat):3400,2953,2930,2871,2236,1740,1439,1380,1
277,1218,1158,1056,757 cm-1
【0055】実施例2 (17R)−3−オキサ−6−チア−17,20−ジメ
チル−13,14−ジデヒドロ−PGE1 メチルエス
テル(化合物28) (1)実施例1(2)において、5−メルカプトペンタ
ン酸 メチルエステルの代わりに 5−メルカプト−3
−オキサ−ペンタン酸 メチルエステルを用い、実施例
1(2)と実質的に同様にして、(17R)−3−オキ
サ−6−チア−17,20−ジメチル−13,14−ジ
デヒドロ−PGE1 メチルエステル 11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)を得
た。
【0056】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.09(s,6H),
0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.80-0.99(m,6H),0.89(s,18H),
1.09-1.81(m,9H),2.22(dd,J=18.1,6.0Hz,1H),2.41-2.55
(m,1H),2.64-2.82(m,1H),2.77(t,J=6.7Hz,2H),2.88-2.9
7(m,2H),3.08-3.20(m,1H),3.71(t,J=6.7Hz,2H),3.76(s,
3H),4.13(s,2H),4.29-4.47(m,2H) IR(neat);2956,2930,2235,1762,1472,1464,1439,1380,1
362,1257,1208,1138,1084,1006,940,903,868,837,778,6
69,578 cm-1
【0057】(2)上記(1)で得た化合物を用い、実
施例1(3)と実質的に同様にして、標記化合物を得
た。
【0058】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.83-2.20(m,
12H),0.93(d,J=6.6Hz,3H),2.29(dd,J=18.5,7.9Hz,1H),
2.48-2.64(m,1H),2.69-3.08(m,3H),2.77(t,J=6.5Hz,2
H),3.16(ddd,J=10.1,7.5,1.8Hz,1H),3.73(t,J=6.5Hz,2
H),3.77(s,3H),4.14(s,2H),4.32-4.54(m,2H) IR(neat);3400,2956,2929,2872,2236,1746,1440,1385,1
289,1218,1137,1056,762 cm-1
【0059】実施例3 (17R)−3,6−ジチア−17,20−ジメチル−
13,14−ジデヒドロ−PGE1 メチルエステル
(化合物35) (1)実施例1(2)において、5−メルカプトペンタ
ン酸 メチルエステルの代わりに 5−メルカプト−3
−チア−ペンタン酸 メチルエステルを用い、実施例1
(2)と実質的に同様にして、(17R)−3,6−ジ
チア−17,20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ
−PGE1 メチルエステル 11,15−ビス(ter
t−ブチルジメチルシリル エーテル)および(17
R)−3,6−ジチア−17,20−ジメチル−13,
14−ジデヒドロ−8β−PGE1 メチルエステル 1
1,15−ビス(tert−ブチルジメチルシリル エ
ーテル)を得た。
【0060】(17R)−3,6−ジチア−17,20
−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−PGE1 メチル
エステル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチ
ルシリル エーテル)1 H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.10(s,6H),0.11(s,3H),0.
13(s,3H),0.81-0.97(m,6H),0.89(s,18H),1.06-1.82(m,9
H),2.22(dd,J=18.4,6.2Hz,1H),2.41-2.54(m,1H),2.64-
2.94(m,7H),3.06-3.18(m,1H),3.27(s,2H),3.75(s,3H),
4.29-4.48(m,2H) IR(neat);2956,2930,2858,2236,1751,1746,1472,1436,1
407,1377,1362,1257,1122,1084,1006,940,903,837,778,
670 cm-1
【0061】(17R)−3,6−ジチア−17,20
−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−8β−PGE1
メチルエステル 11,15−ビス(tert−ブチル
ジメチルシリル エーテル)1 H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.07(s,3H),0.09(s,6H),0.
11(s,3H),0.79-0.98(m,6H),0.88(s,18H),1.04-1.79(m,9
H),2.16-2.32(m,1H),2.53-2.95(m,7H),3.01-3.14(m,1
H),3.21-3.36(m,1H),3.26(s,2H),3.75(s,3H),4.31-4.43
(m,1H),4.47-4.55(m,1H) IR(neat);2929,2855,2236,1750,1746,1472,1464,1436,1
390,1362,1258,1168,1090,1067,1006,961,899,837,810,
778,670 cm-1
【0062】(2)上記(1)で得た(17R)−3,
6−ジチア−17,20−ジメチル−13,14−ジデ
ヒドロ−PGE1 メチルエステル 11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)を用
い、実施例1(3)と実質的に同様にして、標記化合物
を得た。
【0063】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.82-1.01(m,
3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H),1.07-2.42(m,11H),2.28(dd,J=
18.6,8.2Hz,1H),2.48-2.63(m,1H),2.70-3.19(m,8H),3.2
8(s,2H),3.76(s,3H),4.33-4.53(m,2H) IR(neat);3422,2955,2929,2871,2236,1746,1740,1437,1
289,1202,1149,1082,1008,714,590 cm-1
【0064】実施例4 (17R)−3,6−ジチア−17,20−ジメチル−
13,14−ジデヒドロ−8β−PGE1 メチルエス
テル(化合物36) 上記(1)で得た(17R)−3,6−ジチア−17,
20−ジメチル−13,14−ジデヒドロ−8β−PG
1 メチルエステル 11,15−ビス(tert−ブ
チルジメチルシリル エーテル)を用い、実施例1
(3)と実質的に同様にして、標記化合物を得た。
【0065】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.83-2.18(m,
13H),0.91(d,J=6.6Hz,3H),2.25-2.44(m,1H),2.60-3.18
(m,9H),3.28(s,2H),3.40-3.50(m,1H),3.76(s,3H),4.34-
4.52(m,1H),4.60-4.70(m,1H) IR(neat);3400,2953,2929,1740,1436,1385,1299,1196,1
148,1034,762 cm-1
【0066】実施例5 6−チア−13,14−ジデヒドロ−16,17,1
8,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−
PGE1 メチルエステル(化合物6) (1)実施例1(1)において、(3S,5R)−3−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノ
ナ−1−インの代わりに(3S)−3−(tert−ブ
チルジメチルシロキシ)−3−シクロヘキシルプロパ−
1−インを用いて、実質的に実施例1(1)と同様にし
て、(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3S)−
3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−3−シク
ロヘキシルプロパ−1−イニル]−4−(tert−ブ
チルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを得
た。
【0067】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.07,0.08 an
d0.12(3s,12H),0.88(s,18H),0.92-1.92(m,11H),2.32(d
d,J=17.8,7.4Hz,1H),2.71(dd,J=17.8,6.5Hz,1H),3.48-
3.58(m,1H),4.11(dd,J=6.2,1.4Hz,1H),4.20-4.32(m,1
H),5.55(d,J=2.6Hz,1H),6.13(d,J=3.0Hz,1H)。 IR(nea
t);2930,2850,1375,1640,1470,1380,1255,830,770c
m-1
【0068】(2)上記(1)で得た化合物を用い、実
質的に実施例1(2)と同様にして、6−チア−16,
17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘ
キシル−13,14−ジデヒドロ−PGE1 メチルエ
ステル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチル
シリル エーテル)を得た。
【0069】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.08(s,3H),
0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.13(s,3H),0.71-1.93(m,15H),
0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.22(dd,J=18.2,5.9Hz,1H),2.3
3(t,J=7.3Hz,2H),2.40-2.59(m,1H),2.53(t,J=7.0Hz,2
H),2.71(dd,J=18.2,6.0Hz,1H),2.73-2.96(m,2H),3.09-
3.22(m,1H),3.67(s,3H),4.08(dd,J=6.3,1.6Hz,1H),4.29
-4.41(m,1H) IR(neat);2951,2929,2855,2236,1746,1472,1463,1451,1
406,1361,1252,1202,1109,1065,1006,939,898,837,778,
669,587cm-1
【0070】(3)上記1(2)で得た化合物を用い、
実質的に実施例1(3)と同様にして、標記化合物を得
た。
【0071】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.98-1.93(m,
15H),2.01-2.09(m,1H),2.29(dd,J=18.5,8.1Hz,1H),2.29
-2.41(m,2H),2.48-2.62(m,4H),2.80(ddd,J=18.5,6.9,1.
2Hz,1H),2.83(dd,J=13.6,4.4Hz,1H),2.96(dd,J=13.6,6.
2Hz,1H),3.14(ddd,J=10.2,7.5,1.9Hz,1H),3.68(s,3H),
4.12-4.25(m,1H),4.33-4.49(m,1H) IR(neat);3400,2925,2852,2235,1740,1450,1384,1276,1
208,1153,1083,1011,893 cm-1
【0072】実施例6 6−チア−16,17,18,19,20−ペンタノル
−15−シクロヘキシ ル−13,14−ジデヒドロ−PGE1(化合物8)リ
パーゼPS(1.74g)の水(39ml)懸濁液に、
実施例5で得た化合物(62mg)のアセトン(4.0
ml)溶液、リン酸緩衝液(pH=7.0,0.2M,
2.0ml)を加え40℃で一夜撹拌した。反応液を濾
過し、濾液を1N塩酸にて酸性とした後、硫酸アンモニ
ウムにて塩析し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し
た。濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル)で
精製して、標記化合物(63mg)を得た。
【0073】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.84-3.24(m,
26H),2.28(dd,J=18.5,8.1Hz,1H),3.15(ddd,J=10.4,7.5,
1.6Hz,1H),4.08-4.26(m,1H),4.34-4.48(m,1H) IR(neat);3400,2927,2853,2236,1739,1708,1450,1411,1
277,1165,1083,1008,893,578 cm-1
【0074】実施例7 3−オキサ−6−チア−16,17,18,19,20
−ペンタノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジ
デヒドロ−PGE1 メチルエステル(化合物20) (1)実施例5(2)において、5−メルカプトペンタ
ン酸 メチルエステルの代わりに 5−メルカプト−3
−オキサ−ペンタン酸 メチルエステルを用い、実施例
1(2)と実質的に同様にして、3−オキサ−6−チア
−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−
シクロヘキシル−13,14−ジデヒドロ−PGE1
チルエステル 11,15−ビス(tert−ブチルジ
メチルシリル エーテル)を得た。
【0075】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.08(s,3H),
0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.13(s,3H),0.82-1.92(m,11H),
0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.22(dd,J=18.0,6.4Hz,1H),2.4
0-2.82(m,2H),2.77(t,J=6.7Hz,2H),2.92(d,5.9Hz,2H),
3.09-3.20(m,1H),3.71(t,J=6.7Hz,2H),3.76(s,3H),4.08
(dd,J=6.2,1.8Hz,1H),4.13(s,2H),4.28-4.42(m,1H) IR(neat);2930,2855,2236,1752,1472,1464,1451,1390,1
362,1252,1208,1138,1066,1006,940,898,837,779,670,5
79 cm-1
【0076】(2)上記(1)で得た化合物を用い、実
施例1(3)と実質的に同様にして、標記化合物を得
た。
【0077】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.92-2.16(m,
13H),2.29(dd,J=18.5,7.9Hz,1H),2.50-2.64(m,1H),2.69
-3.10(m,3H),2.80(t,J=6.5Hz,2H),3.17(ddd,J=10.3,7.
5,1.8Hz,1H),3.73(t,J=6.6Hz,2H),3.77(s,3H),4.14(s,2
H),4.18(dd,J=6.0,1.9Hz,1H),4.34-4.49(m,1H) IR(neat);3432,2924,2853,2236,1746,1740,1450,1406,1
392,1289,1218,1138,1084,1008,952,894,704,580 cm
-1
【0078】実施例8 3,6−ジチア−16,17,18,19,20−ペン
タノル−15−シクロヘキシル−13,14−ジデヒド
ロ−PGE1 メチルエステル(化合物33) (1)実施例5(2)において、5−メルカプトペンタ
ン酸 メチルエステルの代わりに 3−チア−5−メル
カプト−ペンタン酸 メチルエステルを用い、実施例1
(2)と実質的に同様にして、3,6−ジチア−16,
17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘ
キシル−13,14−ジデヒドロ−PGE 1 メチルエス
テル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
リル エーテル)を得た。
【0079】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.08(s,3H),
0.09(s,3H),0.10(s,3H),0.13(s,3H),0.84-1.93(m,11H),
0.89(s,9H),0.90(s,9H),2.22(dd,J=18.0,6.4Hz,1H),2.4
1-2.55(m,1H),2.64-2.96(m,7H),3.07-3.18(m,1H),3.27
(s,2H),3.75(s,3H),4.09(dd,J=6.4,1.5Hz,1H),4.29-4.4
1(m,1H) IR(neat);2929,2855,2236,1746,1472,1464,1436,1407,1
390,1362,1257,1121,1065,1006,940,898,837,778,670 c
m-1
【0080】(2)上記(1)で得た化合物を用い、実
施例1(3)と実質的に同様にして、標記化合物を得
た。
【0081】1H-NMR(CDCl3,200MHz)δppm;0.98-2.16(m,
13H),2.29(dd,J=18.6,8.2Hz,1H),2.49-2.66(m,1H),2.72
-3.07(m,5H),2.85(dd,J=13.7,5.8Hz,1H),3.00(dd,J=13.
7,5.8Hz,1H),3.13(ddd,J=10.5,7.7,1.8Hz,1H),3.28(s,2
H),3.76(s,3H),4.19(dd,J=5.9,1.8Hz,1H),4.34-4.50(m,
1H) IR(neat);3427,2924,2853,2236,1746,1740,1436,1412,1
368,1288,1202,1148,1084,1008,957,894,834,688,590 c
m-1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 英雄 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 小野 直哉 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 八木 慎 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 平野 仁美 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 Fターム(参考) 4C086 AA02 AA03 DA03 DA04 NA14 ZA36 4H006 AA01 AB23 UE14 UE16 UE32 UE33 UE52

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、ZはS(O)p、O、エチレン基、ビニレン基
    またはエチニレン基を示し、R1はC3-10のシクロアル
    キル基、C1-4のアルキル基で置換されたC3-10のシク
    ロアルキル基、C3-10のシクロアルキル基で置換された
    1-4のアルキル基、C1-10のアルキル基、C2-10のア
    ルケニル基、C2-10のアルキニル基または架橋環式炭化
    水素基を示し、R2は水素原子、C1-10のアルキル基ま
    たはC3-10のシクロアルキル基を示し、mは1〜4の整
    数を示し、nは0〜3の整数を示し、pは0、1または
    2を示す。)で表されるプロスタグランジン誘導体、そ
    の薬学的に許容される塩またはその水和物。
  2. 【請求項2】式(I)において、R1がC3-10のシクロ
    アルキル基、C1-4のアルキル基で置換されたC3-10
    シクロアルキル基、C3-10のシクロアルキル基で置換さ
    れたC1-4のアルキル基、C5-10のアルキル基、C5-10
    のアルケニル基、またはC5-10のアルキニル基である請
    求項1に記載のプロスタグランジン誘導体、その薬学的
    に許容される塩またはその水和物。
  3. 【請求項3】式(I)において、ZがS(O)p、又は
    Oである請求項1又は2に記載のプロスタグランジン誘
    導体、その薬学的に許容される塩またはその水和物。
  4. 【請求項4】式(I)において、p=0である請求項1
    〜3のいずれかに記載のプロスタグランジン誘導体、そ
    の薬学的に許容される塩またはその水和物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のプロスタ
    グランジン誘導体、その薬学的に許容される塩またはそ
    の水和物を含有することを特徴とする医薬組成物。
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