JP2001525407A - 胃底弛緩性を有する(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体 - Google Patents

胃底弛緩性を有する(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体

Info

Publication number
JP2001525407A
JP2001525407A JP2000524281A JP2000524281A JP2001525407A JP 2001525407 A JP2001525407 A JP 2001525407A JP 2000524281 A JP2000524281 A JP 2000524281A JP 2000524281 A JP2000524281 A JP 2000524281A JP 2001525407 A JP2001525407 A JP 2001525407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
alkyl
compound
hydrogen
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000524281A
Other languages
English (en)
Inventor
ウイゲリンク,ピエト・トム・ベルト・パウル
ベルシユエレン,ウイム・ガストン
シユローベン,マルク・フランシス・ジヨセフイン
ド・ブルイン,マルセル・フラン・レオポルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Janssen Pharmaceutica NV
Original Assignee
Janssen Pharmaceutica NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Janssen Pharmaceutica NV filed Critical Janssen Pharmaceutica NV
Publication of JP2001525407A publication Critical patent/JP2001525407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/02Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings
    • C07D405/12Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/04Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/14Prodigestives, e.g. acids, enzymes, appetite stimulants, antidyspeptics, tonics, antiflatulents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/14Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing three or more hetero rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、Alk1が場合によりヒドロキシ、C1-4アルキルオキシ又はC1-4アルキルカルボニルオキシで置換されていることができるC1-6アルカンジイルであり;−Z1−Z2−が2価の基であり;R1、R2及びR3がそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、ヒドロキシ、ハロなどから選ばれるか;あるいはR1とR 2が隣接炭素原子上にある場合にはR1及びR2が一緒になって2価の基を形成することができ;R4が水素又はC1-6アルキルであり;Aが式−NR6−Alk2−(b−1)又は−Nピペリジニル−(CH2m(b−2)の2価の基であり、ここでmは0又は1であり;R5が式(A)の基であり、ここでnは1又は2であり;p1は0であり、且つp2は1もしくは2であるか;又はp1は1もしくは2であり、且つp2は0であり;Xは酸素、硫黄又は=NR9であり;Yは酸素又は硫黄であり;R7は水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル又はフェニルメチルであり;R8はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル又はフェニルメチルであり;R9はシアノ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル又はアミノカルボニルであり;R10は水素又はC1-6アルキルであり;そしてQは2価の基である式(I)の化合物、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態又はその製薬学的に許容され得る酸付加塩である。該生成物の製造法、該生成物を含む調剤及び、特に損なわれた胃底弛緩に関連する状態の処置のための薬剤としてのその使用が開示されている。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は底部弛緩性(fundic relaxation properties)を有する新規なアミノメ
チルクロマン化合物に関する。本発明はさらにそのような化合物の製造法、該化
合物を含む製薬学的組成物ならびに該化合物の薬剤としての使用に関する。
【0002】 構造的に関連するアミノメチルクロマン誘導体はUS−5,541,199に
抗精神病薬として有用な選択的オートレセプター作用薬(autorecept
or agonists)として開示されている。5−HT1型の脳5−ヒドロ キシトリプタミンレセプターに対する親和性を有し、従って中枢神経系の障害の
処置に適している他の構造的に関連するアミノメチルクロマン誘導体はUS−5
,137,901に開示されている。
【0003】 1993年6月16日に公開されたEP−0,546,388は、5−HT1 型の脳5−ヒドロキシトリプタミンレセプターに対する及びD2−型ドパミンレ セプターに対する親和性を有する構造的に関連するアミノメチルクロマン誘導体
を開示している。1994年12月14日に公開されたEP−0,628,31
0は、HIV−プロテアーゼの阻害のための同アミノメチルクロマン誘導体の使
用を包含している。
【0004】 1974年7月18日に公開されたDE−2,400,094は、血圧低下活
性を有する1−[1−[2−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イル)−2−ヒ
ドロキシエチル]−4−ピペリジル−2−ベンズイミダゾリノンを開示している
【0005】 1993年9月2日に公開されたWO−93/17017は、例えば偏頭痛、
群発生頭痛及び血管障害に伴う頭痛のような血管拡張に関連する状態の処置に有
用な選択的血管収縮薬としての[(ベンゾジオキサン、ベンゾフラン又はベンゾ
ピラン)アルキルアミノ]アルキル−置換グアニジンを開示している。
【0006】 1995年2月23日に公開されたWO−95/05383は、やはり血管収
縮活性を有するジヒドロベンゾピラン−ピリミジン誘導体を包含している。
【0007】 他の構造的に関連するアミノメチルクロマン誘導体が、1997年8月7日に
公開されたWO−97/28157に変性性神経学的状態の処置において有用な
α2−アドレナリン作用性レセプター拮抗薬として開示されている。
【0008】 本発明の化合物は、R5置換基の性質によって構造的にそして予想に反してこ れらの化合物が底部弛緩性を有するという事実により薬理学的に、前記の当該技
術分野において既知の化合物と異なる。さらに、本発明の化合物は、それがほと
んどもしくは全く血管収縮活性を有していない点で追加的な有益な薬理学的性質
を有する。
【0009】 食物の消費の間、胃底(fundus)、すなわち胃の基部は弛緩し、「貯蔵所」の機
能を備える。食物を摂取した時の胃底の適応性弛緩が損なわれている患者は胃の
膨満に過敏であり、消化不良症状を示すことが判明している。従って、損なわれ
た胃底弛緩を正常化することができる化合物は、該消化不良症状に苦しむ患者を
救うのに有用であると思われる。
【0010】 本発明は、式(I)
【0011】
【化8】
【0012】 [式中、 Alk1はC1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルC1-4アルキル、
カルボニル、カルボニルC1-4アルキル、あるいは場合によりヒドロキシ、C1-4 アルキルオキシ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルキルカルボニルオ
キシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ又はC3-6シクロアルキルカルボニル
オキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシで置換されていることができるC1 -6 アルカンジイルであり; −Z1−Z2−は式 −CH2− (e−1)、 −O−CH2− (e−2)、 −S−CH2− (e−3)、 −CH2−CH2− (e−4)、 −CH2−CH2−CH2− (e−5)、 −CH= (e−6)、 −CH2−CH= (e−7)、 −CH2−CH2−CH= (e−8)、 −CH=CH− (e−9) の2価の基であり; R1、R2及びR3はそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニル、 C1-6アルキルオキシ、トリハロメチル、トリハロメトキシ、ハロ、ヒドロキシ 、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルキルオ
キシカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニル、モノ− もしくはジ(C1-6アルキル)アミノカルボニル、アミノC1-6アルキル、モノ−
もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、C1-4アルキルカルボニル オキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ又はC3-6シクロアルキルカルボニ
ルオキシC1-4アルキルオキシ−カルボニルオキシから選ばれるか;あるいは R1とR2が隣接炭素原子上にある場合には、R1とR2は一緒になって式 −CH2−CH2−CH2− (a−1)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (a−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2− (a−3)、 −CH=CH−CH=CH− (a−4)、 −O−CH2−O− (a−5)、 −O−CH2−CH2− (a−6)、 −O−CH2−CH2−O− (a−7)、 −O−CH2−CH2−CH2− (a−8)、 −O−CH2−CH2−CH2−CH2− (a−9) の2価の基を形成することができ、ここで場合により同じもしくは異なる炭素原
子上の1つもしくは2つの水素原子がヒドロキシ、C1-4アルキル又はCH2OH
により置き換えられていることができ; R4は水素、C1-6アルキル、あるいは2価の基−Z1−Z2−が式(e−6)、(
e−7)もしくは(e−8)のものである場合には直接結合であり; Aは式
【0013】
【化9】
【0014】 の2価の基であり、 ここで窒素原子がAlk1に連結しており、 mは0又は1であり; Alk2はC1-6アルカンジイルであり; R6は水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルオキシカ
ルボニル、フェニルメチル、C1-4アルキルアミノカルボニル、C1-4アルキルカ
ルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル又はC3-6シクロアルキルカルボ
ニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシであり; R5は式
【0015】
【化10】
【0016】 の基であり、 ここでnは1又は2であり; p1は0であり、且つp2は1又は2であるか;あるいは p1は1又は2であり、且つp2は0であり; Xは酸素、硫黄、NR9又はCHNO2であり; Yは酸素又は硫黄であり; R7は水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル又はフェニルメチ ルであり; R8はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル又はフェニルメチルであ り; R9はシアノ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキルオキシカル
ボニル又はアミノカルボニルであり; R10は水素又はC1-6アルキルであり;そして Qは式 −CH2−CH2− (d−1)、 −CH2−CH2−CH2− (d−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (d−3)、 −CH=CH− (d−4)、 −CH2−CO− (d−5)、 −CO−CH2− (d−6) の2価の基であり、ここで場合により同じもしくは異なる炭素原子上の1つもし
くは2つの水素原子がC1-4アルキル、ヒドロキシ又はフェニルにより置き換え られていることができるか、あるいは Qは式
【0017】
【化11】
【0018】 の2価の基である] の化合物、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態又は製薬学的に許容さ
れ得るその酸付加塩に関する。
【0019】 前記の定義において用いられる場合、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨ
ードの総称であり;C1-4アルキルは炭素数が1〜4の直鎖状及び分枝鎖状飽和 炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチル−エチル
、2−メチルプロピルなどを定義し;C1-6アルキルはC1-4アルキル及び炭素数
が5又は6のそれらの高級同族体、例えば、2−メチル−ブチル、ペンチル、ヘ
キシルなどを含むことを意味し;C3-6シクロアルキルはシクロプロピル、シク ロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルの総称であり;C3-6アルケニル は炭素数が3〜6の直鎖状及び分枝鎖状不飽和炭化水素基、例えば、プロペニル
、ブテニル、ペンテニル又はヘキセニルを定義し;C1-2アルカンジイルはメチ レン又は1,2−エタンジイルを定義し;C2-4アルカンジイルは炭素数が2〜 4の2価の直鎖状もしくは分枝鎖状炭化水素基、例えば、1,2−エタンジイル
、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイルならびにそれらの分枝鎖状異
性体を定義し;C1-5アルカンジイルは炭素数が1〜5の2価の直鎖状もしくは 分枝鎖状炭化水素基、例えばメチレン、1,2−エタンジイル、1,3−プロパ
ンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル及びそれらの分枝鎖
状異性体を定義し;C1-6アルカンジイルはC1-5アルカンジイル及び炭素数が6
のそれらの高級同族体、例えば1,6−ヘキサンジイルなどを含む。「CO」と
いう用語はカルボニル基を指す。
【0020】 R5部分のいくつかの例は:
【0021】
【化12】
【0022】 である。
【0023】 前記で用いた「立体化学的異性体」という用語は、式(I)の化合物が有する
ことができるすべての可能な異性体を定義する。特に言及又は指示しなければ、
化合物の化学的名称はすべての可能な立体化学的異性体の混合物を示し、該混合
物は基となる分子構造のすべてのジアステレオマー及びエナンチオマーを含有す
る。さらに特定的には、ステレオジェン中心(stereogenic center)はR−もしく
はS−立体配置を有することができ;2価の環式(部分的)飽和基上の置換基は
シス−もしくはトランス−立体配置のいずれかを有することができる。二重結合
を含む化合物は該二重結合においてEもしくはZ−立体化学を有することができ
る。式(I)の化合物の立体化学的異性体が本発明の範囲内に包含されることは
明らかに意図されている。
【0024】 上記で言及した製薬学的に許容され得る酸付加塩は、式(I)の化合物が形成
することができる治療的に活性な無毒性の酸付加塩の形態を含むものとする。製
薬学的に許容され得る酸付加塩は、塩基の形態をそのような適した酸で処理する
ことにより簡単に得られ得る。適した酸には、例えば、無機酸、例えば、ハロゲ
ン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など;あるい
は有機酸、例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シ
ュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、
マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、
サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などが含まれる。
【0025】 逆に、適した塩基を用いる処理により前記塩の形態を遊離の塩基の形態に転換
することができる。
【0026】 上記で用いた付加塩という用語は、式(I)の化合物及びその塩が形成するこ
とができる溶媒和物も含む。そのような溶媒和物は、例えば、水和物、アルコレ
ートなどである。
【0027】 当該技術分野において既知の方法で製造することができる式(I)の化合物の
N−オキシド形態は、式Aの2価の基が式(b−1)の基を示し、ここでR6が 水素以外であるか又は式Aの2価の基が式(b−2)を示し、ここで窒素原子が
N−オキシドに酸化されている式(I)の化合物を含むものとする。
【0028】 興味深い化合物は、以下の制限の1つもしくはそれより多くが適用される式(
I)の化合物である: a)2価の基−Z1−Z2−が式(e−4)の基である; b)R1、R2及びR3がそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、ヒドロキシ又は
ハロから選ばれる; c)R4が水素である;ならびに/あるいは d)Alk1が場合によりヒドロキシルで置換されていることができるC1-2アル
カンジイルであり、特にAlk1がCH2である。
【0029】 特定の化合物の第1の群は、2価の基Aが式(b−1)のものである式(I)
の化合物から成る。
【0030】 特定の化合物の第2の群は、2価の基Aが式(b−2)のものである式(I)
の化合物から成る。
【0031】 好ましい化合物は、R5が式(c−1)の基であり、ここでXは酸素であり、 Qは式(d−1)もしくは(d−2)の基であり、ここで場合により同じもしく
は異なる炭素原子上の1つもしくは2つの水素原子がC1-4アルキルにより置き 換えられていることができる式(I)の化合物である。
【0032】 より好ましい化合物は、R4が水素であり;Aが式(b−1)の基であり、こ こでR6は水素又はC1-6アルキルであり、Alk2はC2-4アルカンジイルであり
;R5が式(c−1)の基であり、ここでXは酸素であり、R7は水素であり、Q
は(d−2)である式(I)の化合物である。
【0033】 他のより好ましい化合物は、R4が水素であり、Aが式(b−2)の基であり 、R5が式(c−1)の基であり、ここでXは酸素であり、R7は水素であり、Q
は(d−2)である式(I)の化合物である。
【0034】 最も好ましい化合物は、 1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチ
ル]アミノ]−プロピル]−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン;その立
体異性体又は製薬学的に許容され得る酸付加塩; (R)−1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イ
ル)メチル]アミノ]プロピル]−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、
その製薬学的に許容され得る酸付加塩、ならびに (R)−1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イ
ル)メチル]アミノ]プロピル]テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン
【0035】
【外2】
【0036】 である。
【0037】 本発明の化合物は一般に、式(III)の中間体を式(II)の中間体を用い
てアルキル化することによって製造することができ、式中、Wは適した離脱基、
例えばハロ、例えばフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードであるか、あるいはいく
つかの場合にはWはスルホニルオキシ基、例えばメタンスルホニルオキシ、ベン
ゼンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなどの反応性離脱
基であることもできる。反応は、反応に不活性な溶媒、例えばアセトニトリル又
はテトラヒドロフラン中で、場合により適した塩基、例えば炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、酸化カルシウム又はトリエチルアミンの存在下で行われ得る。撹拌
は反応の速度を増すことができる。室温と反応混合物の還流温度の間の範囲の温
度で簡便に反応を行うことができ、必要なら、オートクレーブ中で加圧において
反応を行うことができる。
【0038】
【化13】
【0039】 式(III)の中間体を用いる当該技術分野において既知の還元的アルキル化
法に従い、Alk1’が直接結合又はC1-5アルカンジイルを示す式(IV)の中
間体を還元的にアルキル化することによっても式(I)の化合物を製造すること
ができる。
【0040】
【化14】
【0041】 該還元的アルキル化は、反応に不活性の溶媒、例えばジクロロメタン、エタノ
ール、トルエン又はそれらの混合物中でそして還元剤、例えばホウ水素化物、例
えばホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウム又はトリアセトキシボ
ロハイドライドの存在下で行うことができる。還元剤として水素を適した触媒、
例えば木炭上のパラジウム、炭素上のロジウム又は木炭上の白金と組み合わせて
用いるのも便利であり得る。還元剤として水素を用いる場合、反応混合物に脱水
剤、例えばアルミニウムtert−ブトキシドを加えるのが有利であり得る。反
応物及び反応生成物中のある種の官能基の望ましくないさらなる水素化を防ぐた
めに、適した触媒毒、例えばチオフェン又はキノリン−硫黄を反応混合物に加え
るのも有利であり得る。反応の速度を増すために、室温と反応混合物の還流温度
の間の範囲内に温度を上げることができ、場合により水素ガスの圧力を上げるこ
とができる。
【0042】 別の場合、Alk1’がC1-5アルカンジイル又は直接結合を示す式(V)の酸
クロリドを適した反応条件下で式(III)の中間体と反応させることにより式
(I)の化合物を製造することもできる。
【0043】
【化15】
【0044】 水素化条件下で水素ガスを用い、適した触媒、例えば木炭上のパラジウム、炭
素上のロジウム又は木炭上の白金の存在下に、適した溶媒、例えば酢酸エチル中
そして酸化マグネシウムの存在下で前記反応を行うことができる。反応物及び反
応生成物中のある種の官能基の望ましくないさらなる水素化を防ぐために、適し
た触媒毒、例えばチオフェン又はキノリン−硫黄を反応混合物に加えるのも有利
であり得る。反応の速度を増すために、室温と反応混合物の還流温度の間の範囲
内に温度を上げることができ、場合により水素ガスの圧力を上げることができる
【0045】 R5が式(c−1)の基であり、ここでR7は水素であり、X1は酸素又は硫黄 を示し、Qは式(d−2)の2価の基である式(I)の化合物として定義される
式(I−a)の化合物は、例えばテトラヒドロフランなどのような反応に不活性
な溶媒中で式(VI)の中間体を式(VII)の中間体と反応させることにより
製造することができる。
【0046】
【化16】
【0047】 さらに、式(I)の化合物を当該技術分野において既知の基の変換反応に従っ
て互いに転換することにより、式(I)の化合物を製造することができる。例え
ば、R6がフェニルメチルである式(I)の化合物を、当該技術分野において既 知の脱ベンジル化法によりR6が水素である対応する式(I)の化合物に転換す ることができる。該脱ベンジル化は、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのような適した溶媒中で適した
触媒、例えば木炭上の白金、木炭上のパラジウムを用いる接触水素化のような当
該技術分野において既知の方法に従って行うことができる。さらに、R6が水素 である式(I)の化合物を例えば適したアルデヒド又はケトンを用いる還元的N
−アルキル化のような当該技術分野において既知の方法を用いてアルキル化する
ことができ、あるいはR6が水素である式(I)の化合物をアシルハライド又は 酸無水物と反応させることができる。
【0048】 3価の窒素をそのN−オキシド形態に転換するための当該技術分野において既
知の方法に従い、式(I)の化合物を対応するN−オキシド形態に転換すること
もできる。前記N−オキシド化反応は一般に、式(I)の出発材料を適した有機
もしくは無機過酸化物と反応させることにより行うことができる。適した無機過
酸化物には、例えば、過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属過酸
化物、例えば過酸化ナトリウム、過酸化カリウムが含まれ;適した有機過酸化物
には、ペルオキシ酸、例えばベンゼンカルボ−ペルオキソ酸又はハロ置換ベンゼ
ンカルボペルオキソ酸、例えば3−クロロベンゼン−カルボペルオキソ酸、ペル
オキソアルカン酸、例えばペルオキソ酢酸、アルキルヒドロペルオキシド、例え
ばtert−ブチルヒドロペルオキシドが含まれ得る。適した溶媒は例えば水、
低級アルカノール、例えばエタノールなど、炭化水素、例えばトルエン、ケトン
、例えば2−ブタノン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタンならびにそ
のような溶媒の混合物である。
【0049】 出発材料及び中間体のいくつかは既知の化合物であり、商業的に入手可能であ
るか又は当該技術分野において一般に既知の通常の反応法に従って製造すること
ができる。例えば、式(II)、(VI)又は(V)の複数の中間体をWO−9
3/17017及びWO−95/053837に記載されている当該技術分野に
おいて既知の方法に従って製造することができる。
【0050】 式(I)の化合物及び中間体のいくつかは、例えば、R4置換基を保有する炭 素原子及び−Alk1−A−R5部分に連結している炭素原子のような1つもしく
はそれより多いステレオジェン中心をその構造中に有することができ、Rもしく
はS立体配置で存在する。
【0051】 上記の方法で製造される式(I)の化合物は、エナンチオマーのラセミ混合物
の形態で合成され得、それは当該技術分野において既知の分割法に従って互いか
ら分離され得る。式(I)のラセミ化合物を適したキラル酸との反応により対応
するジアステレオマー塩の形態に転換することができる。該ジアステレオマー塩
の形態を続いて例えば選択的もしくは分別結晶化により分離し、エナンチオマー
をアルカリによりそれから遊離させる。式(I)の化合物のエナンチオマーの形
態を分離する別の方法は、キラル固定相を用いる液体クロマトグラフィーを含む
。反応が立体特異的に起これば、適した出発材料の対応する純粋な立体化学的異
性体から前記の純粋な立体化学的異性体を誘導することもできる。好ましくは、
特定の立体異性体が所望の場合、前記化合物は立体特異的製造法により合成され
るであろう。これらの方法は有利にはエナンチオマー的に純粋な出発材料を用い
るであろう。
【0052】 式(I)の化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容され得る塩及び立
体異性体は、薬理学的実施例C−1、「覚醒犬において電子的バロスタット(e
lectronic barostat)により測定される胃緊張(gastr
ic tone)」−試験において証明されるような好ましい胃底弛緩性(fundi
c relaxation properties)を有する。
【0053】 さらに、薬理学的実施例C.2、「脳底動脈への血管収縮活性」に示される通
り、本発明の化合物は、それがほとんど又は全く血管収縮薬活性を有していない
点で追加的な有益な薬理学的性質を有している。血管収縮薬活性は胸の痛みを誘
導し得る冠状動脈痙攣のような望ましくない副作用を引き起こし得る。
【0054】 本発明の化合物が胃底を弛緩させることができるという観点から、本化合物は
、例えば、消化不良、早期飽満(early satiety)、鼓腸及び食欲
不振のような妨げられた又は損なわれた胃底の弛緩に関連する状態の処置に有用
である。
【0055】 消化不良は自発運動障害として記述される。症状は胃内容物排出が遅れること
によるか又は食物の摂取に対する胃底の弛緩が損なわれることにより引き起こさ
れ得る。胃内容物排出が遅れる結果としての消化不良の症状に悩むヒトを含む温
血動物(本明細書では一般に患者と呼ぶ)は通常、正常な胃底弛緩を有しており
、例えば、シサプリド(cisapride)のようなプロキネチック薬(pr
okinetic agent)の投与によりその消化不良の症状から救われ得
る。患者は胃内容物排出の妨害なくして消化不良症状を有し得る。彼らの消化不
良症状は過収縮胃底あるいはコンプライアンスの低下及び適応性胃底弛緩におけ
る異常を生ずる過敏症から生じ得る。過収縮胃底は胃のコンプライアンスの低下
を生ずる。「胃のコンプライアンス」は胃の容積対胃壁により与えられる圧力の
比率として表され得る。胃のコンプライアンスは胃緊張に関連し、胃緊張は胃基
部の筋肉繊維の緊張性収縮の結果である。この胃の基部は、調節された緊張性収
縮(胃緊張)を与えることにより、胃の貯蔵所としての機能を果たす。
【0056】 早期飽満に苦しむ患者は正常な食事を終わらせることができず、それは彼らが
該正常な食事を終わらせ得る前に満腹と感じるからである。通常、患者が食べ始
めると、胃は適応性弛緩を示し、すなわち胃は摂取される食物を受け入れるため
に弛緩する。胃のコンプライアンスが妨げられ、それが胃底の弛緩を損なってい
る場合には、この適応性弛緩は不可能である。
【0057】 式(I)の化合物の有用性の観点から、本発明は食物摂取に対する胃底の弛緩
が損なわれていることに悩むヒトを含む温血動物(本明細書では一般に患者と呼
ぶ)の処置の方法も提供することとなる。結果として、例えば、消化不良、早期
飽満、鼓腸及び食欲不振のような状態に悩む患者を救うための処置の方法を提供
する。
【0058】 従って、薬剤としての式(I)の化合物の使用そして特に食物摂取に対する胃
底の損なわれた弛緩を含む状態の処置のための薬剤の製造のための式(I)の化
合物の使用を提供する。予防的及び治療的処置の両方が意図されている。
【0059】 損なわれた胃底弛緩という症状は化学的物質、例えばフルオキセチン、パロキ
セチン、シタロプラム及びセルトラリンのような選択的セレトニンRe−吸収阻
害剤(Selective Seretonine Re−uptake In
hibitors)(SSRI’s)の摂取によっても生じ得る。
【0060】 他の胃腸機能障害は、その特徴の1つが拡張への腸の過敏性に関連していると
思われる過敏性大腸症候群である。従って、胃底弛緩性を有する本発明の化合物
による前記過敏性の調節は、IBSに悩む患者において症状を軽減させることが
できると思われる。従って、IBS(過敏性大腸症候群)の処置のための薬剤の
製造のための式(I)の化合物の使用を提供する。
【0061】 本発明の製薬学的組成物の調製のためには、活性成分として有効量の、塩基も
しくは酸付加塩の形態の特定の化合物を、製薬学的に許容され得る担体との緊密
な混合物に合わせ、その担体は投与に望ましい調剤の形態に依存して多様な形態
をとることができる。望ましくはこれらの製薬学的組成物は、好ましくは経口的
、直腸内又は非経口的注入による投与に適した単位投薬形態にある。例えば、経
口的投薬形態の組成物の調製において、懸濁剤、シロップ、エリキサー及び溶液
のような経口的液体調剤の場合、例えば水、グリコール類、油類、アルコール類
など;あるいは散剤、丸薬、カプセル及び錠剤の場合、澱粉、糖類、カオリン、
滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの固体担体のような通常の製薬学的媒体のいずれも
用いることができる。その投与の容易さのために、錠剤及びカプセルは最も有利
な経口的投薬単位形態を与え、その場合には固体の製薬学的担体が用いられるの
は明らかである。非経口用組成物の場合、担体は通常少なくとも大部分において
無菌水を含むが、例えば、溶解性を助けるための他の成分が含まれることができ
る。例えば、担体が食塩水、グルコース溶液又は食塩水とグルコース溶液の混合
物を含む注入可能な溶液を調製することができる。注入可能な懸濁剤も調製する
ことができ、その場合には適した液体担体、懸濁化剤などを用いることができる
。経皮的投与に適した組成物の場合、担体は場合により浸透促進剤及び/又は適
した湿潤剤を、場合により皮膚に有意な悪影響を引き起こさない小さい割合のい
ずれかの性質の適した添加剤と組み合わせて含むことができる。該添加剤は皮膚
への投与を促進することができ及び/又は所望の組成物の調製を助けることがで
きる。これらの組成物は種々の方法で、例えば、経皮パッチとして、スポット−
オンとして、軟膏として投与することができる。(I)の酸付加塩は対応する塩
基の形態より水溶性が向上しているために、水性組成物の調製により適している
のは明らかである。
【0062】 前記の製薬学的組成物を、投与の容易さ及び投薬量の均一性のために投薬単位
形態で調製するのが特に有利である。明細書及び特許請求の範囲で用いられる投
薬単位形態とは、1回の投薬量として適した物理的に分離された単位を言い、各
単位は所望の治療効果を生むために計算されたあらかじめ決められた量の活性成
分を、必要な製薬学的担体と一緒に含有する。そのような投薬単位形態の例は、
錠剤(刻み付き又はコーティング錠を含む)、カプセル、丸薬、散剤分包、ウェ
ハース、注入可能な溶液又は懸濁剤、小さじ一杯、大さじ一杯などならびに分離
されたその倍数である。
【0063】 経口的投与のためには、製薬学的組成物は固体投薬形態、例えば、結合剤(例
えば予備ゼラチン化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン又はヒドロキ
シプロピルメチルセルロース);充填剤(例えばラクトース、微結晶性セルロー
ス又はリン酸カルシウム);滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク
又はシリカ);崩壊剤(例えばポテトデンプン又はナトリウムデンプングリコレ
ート);あるいは湿潤剤(例えばラウリル硫酸ナトリウム)のような製薬学的に
許容され得る賦形剤を用いて通常の手段により調製される錠剤(嚥下用−のみ(
swallowable−only)及びチュワブル形態の両方)、カプセル又
はゲルキャップ(gelcaps)の形態を取ることができる。錠剤に当該技術
分野において周知の方法によりコーティングすることができる。
【0064】 経口的投与のための液体調剤は、例えば、溶液、シロップ又は懸濁剤の形態を
取ることができるかあるいはそれらを使用前に水もしくは他の適したビヒクルを
用いて構築するための乾燥生成物として与えることができる。そのような液体調
剤は通常の方法により、場合により、懸濁化剤(例えばソルビトールシロップ、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又は水素化食用脂肪)
;乳化剤(例えばレシチン又はアラビアゴム);非−水性ビヒクル(例えばアー
モンド油、油状エステル又はエチルアルコール);ならびに防腐剤(例えばp−
ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピル又はソルビン酸)のような製薬学的
に許容され得る添加剤を用いて製造することができる。
【0065】 製薬学的に許容され得る甘味料は好ましくは少なくとも1種の強力な甘味料、
例えば、サッカリン、サッカリンナトリウムもしくはカルシウム、アスパルテー
ム、アセスルフェームカリウム(acesulfame potassium)
カリウム、シクラミン酸ナトリウム、アリテーム(alitame)、ジヒドロ
カルコン甘味料、モネリン、ステビオサイド及びスクラロース(4,1’,6’
−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース)、好ましく
はサッカリン、サッカリンナトリウムもしくはカルシウムならびに場合によりバ
ルク甘味料(bulk sweetener)、例えば、ソルビトール、マンニ
トール、フルクトース、スクロース、マルトース、イソマルト、グルコース、水
素化グルコースシロップ、キシリトール、カラメル又はハチミツを含む。
【0066】 強力な甘味料は簡便には低濃度で用いられる。例えば、サッカリンナトリウム
の場合、濃度は最終的調剤の合計体積に基づいて0.04%〜0.1%(w/v
)の範囲であることができ、好ましくは低−投薬量調剤において約0.06%そ
して高−投薬量調剤において約0.08%である。バルク甘味料は、約10%〜
約35%、好ましくは約10%〜15%(w/v)の範囲の比較的多い量で有効
に用いることができる。
【0067】 低−投薬量調剤において苦い味の成分を隠蔽することができる製薬学的に許容
され得る風味料は、好ましくはフルーツ風味料、例えばチェリー、ラズベリー、
黒すぐりもしくはストロベリー風味料である。2種の風味料の組合わせは非常に
優れた結果を与えることができる。高−投薬量の調剤の場合はもっと強い風味料
、例えばカラメルチョコレート風味料、ミントクール風味料、ファンタジー風味
料などの製薬学的に許容され得る強い風味料が必要であり得る。それぞれの風味
料は最終的組成物中で0.05%〜1%(w/v)の範囲の濃度で存在すること
ができる。前記強い風味料の組合わせは有利に用いられる。好ましくは調剤の酸
性条件下でいかようにも変化しないか又は味及び色を失わない風味料が用いられ
る。
【0068】 本発明の化合物をデポ剤として調製することもできる。そのような持続性調剤
は埋植(例えば皮下もしくは筋肉内)によるか又は筋肉内注射により投与するこ
とができる。かくして例えば化合物を適したポリマー性もしくは疎水性材料(例
えば許容され得る油中の乳剤として)又はイオン交換樹脂を用いてあるいはわず
かに可溶性の誘導体として、例えばわずかに可溶性の塩として調製することがで
きる。
【0069】 本発明の化合物を注射、簡便には静脈内、筋肉内又は皮下注射、例えばボーラ
ス注射もしくは連続的静脈内輸液による非経口的投与のために調製することがで
きる。注射のための調剤を例えばアンプル中又は防腐剤が加えられた多投薬量容
器(multidose containers)中の単位投薬形態で与えるこ
とができる。組成物は油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、溶液又は乳剤のような
形態を取ることができ、等張化剤、懸濁化剤、安定剤及び/又は分散剤のような
調製剤を含有することができる。別の場合、活性成分は使用前に適したビヒクル
、例えば無菌の発熱物質−非含有水を用いて構築するための粉末状の形態にある
ことができる。
【0070】 本発明の化合物を座薬又は例えばココアバターもしくは他のグリセリドのよう
な通常の座薬基剤を含有する保持浣腸のような直腸用組成物に調製することもで
きる。
【0071】 鼻内投与のためには、本発明の化合物を例えば液体スプレーとして、粉末とし
て又は液滴の形態で用いることができる。
【0072】 本発明の調剤は場合により抗鼓腸剤、例えばシメチコン(simethicone)、アル ファ−D−ガラクトシダーゼなどを含むことができる。
【0073】 一般に治療的に有効な量は体重のkg当たり約0.001mg〜kg当たり約
2mg、好ましくは体重のkg当たり約0.02mg〜kg当たり約0.5mg
であろうと思われる。処置の方法は1日当たり2〜4回の摂取という管理法にお
ける活性成分の投与を含むこともできる。
【0074】
【実施例】実験の部 本明細書下記において記載する方法において、以下の略字を用いた:“ACN
”はアセトニトリルを示す;テトラヒドロフランを示す“THF”;“DCM”
はジクロロメタンを示す;”DIPE”はジイソプロピルエーテルを示す;そし
て“DMF”はN,N−ジメチルホルムアミドを意味する。
【0075】 いくつかの化学品の場合は化学式を、例えば水素ガスの場合にH2、窒素ガス の場合にN2、ジクロロメタンの場合にCH2Cl2、メタノールの場合にCH3
H、アンモニアの場合にNH3、塩酸の場合にHClそして水酸化ナトリウムの 場合にNaOHを用いた。
【0076】 立体化学的異性体の場合、最初に単離された立体化学的異性体を“A”と称し
、2番目を“B”と称し、実際の立体化学的配置にさらに言及はしない。A.中間体の製造 実施例A.1 a)エタノール(100ml)中の(+)−(R)−α−メチルベンジルアミン
(0.37モル)の溶液をエタノール(200ml)中の3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸(0.36モル)の溶液に加えた。混合
物から結晶の析出を許した。沈殿を濾別し、乾燥した。残留物をエタノールから
4回結晶化させた。沈殿を濾別し、乾燥した。残留物を水中に取り上げ、HCl
10%で処理し、ジエチルエーテルを用いて抽出した。有機層を分離し、乾燥し
、濾過し、溶媒を蒸発させ、8.6gの(−)−(R)−3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸(融点85.5℃、[α]20 D=−6. 7o(c=10mlのメタノール中100mg))(中間体1)を得た。 b)中間体(1)(2.14モル)を不活性雰囲気下に、トルエン(1280m
l)中で撹拌した。エタノール(640ml)及び硫酸(21ml、96%)を
室温で加えた。反応混合物を不活性雰囲気下で3.5時間撹拌し、還流させた。
反応混合物を室温に冷却した。水(1900ml)中のNaHCO3(68g) の溶液をゆっくり加え、この混合物を15分間撹拌した。有機層を分離し、乾燥
し、濾過し、濾液を600−mlの体積に濃縮した。濃縮液、(−)−(R)−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチルエステルを
そのまま次の反応段階で用いた(中間体2)。 c)トルエン(1000ml)及びエタノール(無水、520ml)の混合物を
撹拌した。ホウ水素化ナトリウム(2.13モル)を不活性雰囲気下に、室温で
加えた。混合物を50℃に加熱した。中間体(2)(2.14モル)を50℃に
おいて90−分間以内に滴下した(15℃の発熱性温度上昇;冷却が必要)。反
応混合物を50℃で90分間撹拌した。撹拌しながら水(1500ml)を加え
た。次いで2−プロパノン(100ml)をわずかな冷却下で滴下した。混合物
をHCl(180ml)を用いて分解した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、
溶媒を蒸発させ、295gの(−)−(R)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベ
ンゾピラン−2−メタノール(中間体3)を得た。 d)トルエン(110ml)中の中間体(3)(0.18モル)及びN,N−ジ
エチル−エタナミン(29ml)の混合物を撹拌し、氷−浴上で冷却した。メチ
ルスルホニルクロリド(0.20モル)を滴下し、反応混合物を室温で30分間
撹拌した。水を加えた。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し、濾過し、溶媒を
蒸発させた。残留物をDIPEから結晶化させた。沈殿を濾別し、乾燥し(真空
)、31.4g(72.0%)の(R)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾ
ピラン−2−メタノール メタンスルホネート(エステル)(中間体4)を得た
実施例A.2 a)N,N−ジメチルアセトアミド(150ml)及びDIPE(350ml)
中の(±)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン−2−カルボニルクロリド
(0.5モル)の混合物を、活性炭上のパラジウム(10%、5.0g)を触媒
として用い、メタノール中のチオフェンの溶液(4%、4ml)の存在下におい
て水素化した。H2(1当量)の吸収の後、触媒を濾別した。酢酸カリウム(5 g)を濾液に加えた。メタノール(100ml)を加え、混合物(A)を得た。
メタノール(500ml)中の[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
−カルバミン酸 1,1−ジメチルエチルエステル(0.45モル)の混合物を
、活性炭上のパラジウム(10%、5g)を触媒として用いて水素化した。水素
(1当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させ、残留物(B)を得た。
混合物(A)及びメタノール(100ml)中の残留物(B)の混合物を、メタ
ノール中のチオフェンの溶液(4%、3ml)の存在下に、活性炭上のパラジウ
ム(5g)を触媒として用いて水素化した。水素(1当量)の吸収の後、触媒を
濾別し、濾液を蒸発させた。残留物を水中に取り上げ、ジエチルーエテルで抽出
した。分離された有機層を乾燥し、濾過し、濾液を活性炭で処理し、次いでジカ
ライト上で濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をDIPEから結晶化させ、濾別
し、乾燥し、64.4g(41.8%)の生成物を得た(画分1)。この画分の
一部(6.3g)をDIPEから再結晶し、濾別し、乾燥し、4.53gの生成
物を得た。濾液を濃縮し、撹拌し、得られる沈殿を濾別し、乾燥し、35g(2
2.4%)の(±)−1,1−ジメチルエチル [1−[(3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−4−ピペリジニル]カルバメー
トを得た(画分2)(中間体5)。 b)メタノール(1300ml)中の中間体(5)(画分1+2)及び2−プロ
パノール(400ml)中の塩酸の溶液の混合物を室温で終夜撹拌した。沈殿を
濾別し、乾燥し、72.4gの生成物を得た。この画分の一部を水中に溶解し、
アルカリ性とし、ジエチルエーテルで抽出した。分離された有機層を乾燥し、濾
過し、溶媒を蒸発させ、36.9gの(±)−1−[(3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−4−ピペリジンアミン(中間体6)
を得た。 c)エタノール(250ml)中の中間体(6)(0.047モル)及びアクリ
ロニトリル(0.047モル)の混合物を終夜撹拌し、還流させた。溶媒を蒸発
させた。残留物をガラスフィルター上のシリカゲル上で精製した(溶離剤:CH 2 Cl2/CH3OH 95/5から90/10)。所望の画分を集め、溶媒を蒸 発させた。トルエンを加え、回転蒸発器上で共沸させ、11.5g(81.9%
)の(±)−3−[[1−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2
−イル)メチル]−4−ピペリジニル]アミノ]プロパンニトリル(中間体7)
を得た。 d)メタノール(200ml)中のアンモニアの溶液中の中間体(7)(0.0
13モル)の混合物を、触媒としてラネイニッケル(3.0g)を用いて水素化
した。水素(2当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させ、3.6gの
(±)−N−[1−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル
)メチル]−4−ピペリジニル]−1,3−プロパンジアミン(中間体8)を得
た。実施例A.3 a)トルエン(100ml)中の1−[2−ヒドロキシ−3−メチル−4−(フ
ェニルメトキシ)フェニル]−エタノン(0.098モル)及びエタン二酸,ジ
エチルエステル(0.11モル)の混合物をトルエン(150ml)中のナトリ
ウムメトキシド(0.22モル)の混合物に滴下した。反応混合物を2時間撹拌
し、還流させた。溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸(150ml)と塩酸(50
ml)の混合物に加えた。反応混合物を1時間撹拌し、還流させた。混合物を氷
上に注ぎ出した。得られる沈殿を濾別し、乾燥し(真空;70℃)、29g(9
5.4%)の8−メチル−4−オキソ−7−(フェニルメトキシ)−4H−1−
ベンゾピラン−2−カルボン酸(中間体9)を得た。 b)メタノール(500ml)中の中間体(9)(0.093モル)及びメタン
スルホン酸(11g)の混合物を、触媒として活性炭上のパラジウム(3g)を
用いて水素化した。H2(4当量)の吸収の後、触媒を濾別した。濾液を蒸発さ せた。残留物をDCM中に溶解し、有機溶液を水で洗浄し、乾燥し、濾過し、溶
媒を蒸発させ、19.2gの(±)−3,4−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−8−
メチル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸メチル(中間体10)を得た
。 c)N2流下の反応。トルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液(2 5%)を、−70℃で撹拌されているトルエン(250ml)及びTHF(20
ml)中の中間体(10)(0.077モル)の混合物に滴下した。反応混合物
を−70℃で1時間撹拌し、次いでメタノール(35ml)を用いて分解した。
反応混合物を水中に注ぎ出し、この混合物を塩酸を用いて酸性化した。有機層を
分離し、水で洗浄した。水相をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濾
過し、溶媒を蒸発させ、13g(87.8%)の(±)−3,4−ジヒドロ−7
−ヒドロキシ−8−メチル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシアルデヒ
ド(中間体11)を得た。実施例A.4 a)1,4−ジオキサン(250ml)中のN−[1−(フェニルメチル)−4
−ピペリジニル]−1,3−プロパンジアミン(0.035モル)及び2,2−
ジオキシド 1,3,2−ベンゾジオキサチオール(0.035モル)の混合物
を終夜撹拌し、還流させ、次いで20℃で2日間撹拌した。溶媒を蒸発させた。
残留物をACN/H2Oから結晶化させた。沈殿を濾別し、乾燥し、7.65g のテトラヒドロ−2−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−2H−
1,2,6−チアジアジン,1,1−ジオキシド(中間体12)を得た。 b)メタノール(150ml)中の中間体(12)(0.021モル)の混合物
を、触媒として活性炭上のパラジウム(2.0g)を用いて水素化した。H2( 1当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させた。残留物をACNから結
晶化させた。沈殿を濾別し、乾燥し、2.3g(50.3%)の生成物を得た。
濾液を蒸発させた。トルエンを加え、回転蒸発器上で共沸させ、1.4g(30
.6%)のテトラヒドロ−2−(4−ピペリジニル)−2H−1,2,6−チア
ジアジン,1,1−ジオキシド(中間体13)を得た。実施例A.5 a)エタノール(250ml)中の1−(フェニルメチル)−4−ピペリジンメ
タナミン(0.076モル)及びアクリロニトリル(0.076モル)の混合物
を4時間撹拌し、還流させた。溶媒を蒸発させ、20.0g(102.4%、粗
残留物、さらなる精製なしで次の反応段階に用いる)の3−[[[1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル]メチル]−アミノ]−プロパンニトリル(中間
体14)を得た。 b)メタノール(400ml)中のアンモニアの溶液中の中間体(14)(0.
078モル)の混合物を、触媒としてラネイニッケル(3g)を用いて水素化し
た。水素(2当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させ、20.2g(
99.4%、さらなる精製なしで次の反応段階に用いる)のN−[[1−(フエ
ニル−メチル)−4−ピペリジニル]メチル]−1,3−プロパンジアミン(中
間体15)を得た。 c)中間体(15)(0.027モル)及び1,1’−カルボニルビス−1H−
イミダゾール(0.027モル)の混合物を終夜撹拌し、還流させた。溶媒を蒸
発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した(
溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 93/7)。所望の画分を集め、
溶媒を蒸発させ、2.9gの生成物を得た。この画分の一部(0.5g)をAC
Nから再結晶し、濾別し、乾燥し、0.14gのテトラヒドロ−1−[[1−(
フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−メチル]−2(1H)−ピリミジノン
(中間体16)を得た。 d)メタノール(150ml)中の中間体(16)(0.0084モル)の混合
物を、触媒として活性炭上のパラジウム(1g)を用いて水素化した。H2(1 当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させ、1.25g(75.9%)
のテトラヒドロ−1−(4−ピペリジニルメチル)−2(1H)−ピリミジノン
(中間体17)を得た。B.最終的化合物の製造 実施例B.1 THF(50ml)中の中間体(4)(0.011モル)、1−(3−アミノ
プロピル)−テトラヒドロ−2(1H)ピリミジノン(0.011モル)及び酸
化カルシウム(1g)の混合物を100℃で終夜撹拌した(オートクレーブ)。
反応混合物をジカライト上で濾過し、濾液を蒸発させた。残留物をシリカゲル上
のカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CH2Cl2/(CH3O H/NH3) 95/5)。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物をエ タノール中に溶解し、エタン二酸塩(1:1)に転換した。沈殿を濾別し、乾燥
し(真空)、2.2g(50.8%)の(R)−1−[3−[[(3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]アミノ]プロピル]−テト
ラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン エタン二酸塩(1:1)を得た;[α]
=−54.56o(c=DMF中の0.1%)(化合物3)。実施例B.2 メタノール(150ml)中の3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−
2−カルボキシアルデヒド(0.015モル)及び1−(3−アミノプロピル)
テトラヒドロ−2(1H)ピリミジンチオン(0.01モル)の混合物を室温(
大気圧)で、触媒として活性炭上のパラジウム(2g)を用いて2日間水素化し
た。H2(1当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させた。残留物をシ リカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CH2Cl2
(CH3OH/NH3) 95/5)。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残
留物(0.3g)をエタノール(30ml)中に溶解し、エタン二酸(0.3g
;0.0124モル)を用いてエタン二酸塩(1:1)に転換した。沈殿を濾別
し、乾燥し(真空)、0.3g(7%)の(±)−1−[3−[[(3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)−メチル]アミノ]プロピル]テ
トラヒドロ−2(1H)−ピリミジンチオン エタン二酸塩(1:1)を得た;
融点217.6℃(化合物14)。実施例B.3 酢酸エチル(350ml)中の(−)−(R)−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾピラン−2−カルボニルクロリド(0.2モル)及び酸化マグネシウム
(40g)の混合物を、25℃においてメタノール(5ml)中のチオフェンの
溶液(4%)の存在下に、触媒として活性炭上のパラジウム(10%)(5g)
を用いて水素化した。H2(1当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液をメタノ ール(200ml)中の酢酸カリウム(7g)の混合物中に集めた。メタノール
(200ml)中の1−(3−アミノプロピル)−テトラヒドロ−2(1H)ピ
リミジノン(0.2モル)の混合物を加え、混合物をメタノール(3ml)中の
チオフェンの溶液(4%)の存在下に、触媒として活性炭上のロジウム(5%、
3g)を用いて水素化した(25℃で16時間;50℃で16時間)。水素の吸
収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させた。残留物を水中で撹拌し、50%Na
OHで処理し、DCMで抽出した。分離された有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を
蒸発させた。残留物を2−プロパノン(500ml)中で終夜放置した。上澄み
液をデカンテーションして捨て、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフ
ィーにより精製した(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 95/5)
。所望の画分を集め、その溶媒を蒸発させ、(R)−1−[3−[[(3,4−
ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)−メチル]アミノ]プロピル]
テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(化合物2)を得た。実施例B.4 1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(0.02モル)をTHF(
100ml)中の(±)−N−(3−アミノプロピル)−N’−[(3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−N’−(フェニルメチ
ル)−1,3−プロパンジアミン(0.02モル)の溶液に加えた。反応溶液を
室温で17時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。水を残留物に加え、混合物をトル
エンで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物
を酢酸エチル(50ml)から結晶化させた。沈殿を濾別し、乾燥し、3.3g
(42%)の(±)−1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン−2−イル)メチル](フェニルメチル)アミノ]プロピル]−テトラヒド
ロ−2(1H)−ピリミジノン(化合物13)を得た;融点94.7℃。実施例B.5 室温で撹拌されているDCM(100ml)中の(±)−N−(3−アミノプ
ロピル)−N’−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)
メチル]−1,3−プロパンジアミン(0.01モル)の溶液にシアノカルボイ
ミド酸ジフェニルエステル(0.01モル)を加えた。反応混合物を室温で17
時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラ
フィーにより精製した(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 95/5
)。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物をエタノール(50ml)中
に溶解し、エタン二酸(1.27g;0.01モル)を用いてエタン二酸塩(1
:1)に転換した。沈殿を濾別し、乾燥し(真空)、2.5g(59.9%)の
(±)−[1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−
イル)メチル]−アミノ]プロピル]ヘキサヒドロ−2−ピリミジニリデン]シ
アナミド エタン二酸塩(1:1)(化合物21)を得た;融点177.5℃。実施例B.6 メタノール(150ml)中の化合物(13)(0.009モル)の溶液を5
0℃において、触媒として活性炭上のパラジウム(2g)を用いて水素化した。
2(1当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させた。残留物をエタノ ール(100ml)中に溶解し、エタン二酸(1.16g;0.009モル)を
用いてエタン二酸塩(1:1)に転換した。沈殿を濾別し、真空中で乾燥し、2
.8g(79.1%)の(±)−1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾピラン−2−イル)メチル]アミノ]−プロピル]−テトラヒドロ−2
(1H)−ピリミジノン エタン二酸塩(1:1)(化合物1)を得た;融点2
26.3℃。実施例B.7 メタノール(150ml)中の化合物(2)(0.0125モル)及び2−プ
ロパノン(0.017モル)の混合物を、メタノール(2ml)中のチオフェン
の溶液(4%)の存在下に、触媒として活性炭上のパラジウム(2g)を用いて
50℃で水素化した。H2(1当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発さ せた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離
剤:CH2Cl2/CH3OH/(CH3OH/NH3) 94/5/1)。純粋な 画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を乾燥し、2.226gの(R)−1−
[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]
(1−メチルエチル)アミノ]プロピル]テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジ
ノン(化合物12)を得た。実施例B.8 エタノール(70ml)中の(RR,SS)−3,4−ジヒドロ−2−オキシ
ラニル−2H−1−ベンゾピラン(2.5g)及び1−(4−ピペリジニル)−
2−イミダゾリジノン(2.4g)の溶液を還流温度で16時間撹拌した。反応
混合物を室温に冷却し、蒸発乾固し、3.7gの(RR,SS)−1−[1−[
2−(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)−2−ヒドロキ
シエチル]−4−ピペリジニル]−2−イミダゾリジノン(化合物20)を得た
実施例B.9 THF(160ml)中のN”−シアノ−N−[1−[(3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−4−ピペリジニル]−N’−(
2,2−ジメトキシエチル)グアニジン(0.0153モル)及びHCl(0.
5N、46ml)の混合物を100分間撹拌し、還流させた。氷−水を加えた。
Na2CO3を滴下し、透明な分離を得た。有機層を分離し、DCMを加え、全体
を水で洗浄し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物を分離し、シリカゲ
ル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した(第1の化合物の分離:溶離剤
:CH2Cl2/CH3OH 95/5;第2の化合物の分離:CH2Cl2/(C H3OH/NH3) 90/10)。2つの純粋な画分の群を集め、それらの溶媒
を蒸発させた。それぞれの残留物をACNから結晶化させた。それぞれの沈殿を
濾別し、乾燥し、1.75gの[1−[1−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−
ベンゾピラン−2−イル)メチル]−4−ピペリジニル]−1H−イミダゾール
−2−イル]シアナミド(化合物59)及び0.48gの(±)−[1−[1−
[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−4−ピ
ペリジニル]−1H−イミダゾール−2−イル]ウレア(化合物66)を得た。実施例B.10 化合物(139)(0.0039モル)、BBr3(0.03モル、DCM中 の1M、30ml)及びDCM(50ml)を混合し、氷浴中で冷却した。反応
混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を氷浴上で冷却しながらH2O/NH4 OH(50/50;100ml)を用いて分解した。混合物を1時間撹拌した。
有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をエタノールから
【0077】
【外3】
【0078】 −[1−[2−(3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−2H−1−ベンゾピラン
−2−イル)−2−ヒドロキシエチル]−4−ピペリジニル]−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(化合物141)を得た。実施例B.11 メタノール(100ml)中の化合物(150)(0.0028モル)の混合
物を、触媒としてPd/C(10%、1.0g)を用いて水素化した。水素(1
当量)の吸収の後、触媒を濾別し、濾液を蒸発させた。残留物をメタノール/D
IPE中に溶解し、エタン二酸塩(1:1)に転換した。沈殿を濾別し、乾燥し
【0079】
【外4】
【0080】 4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)−2−ヒドロキシエチル]
アミノ]プロピル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノ
ン エタン二酸塩(1:1)(化合物145)を得た。実施例B.12 THF(100ml)中の化合物(34)(0.0066モル)、Pd(OA
c)2(0.050g)、1,3−プロパンジイル−ビス[ジフェニルホスフィ ン](DPPP)(0.200g)及びNH3(20g;気体)の混合物を0. 51 106Pa(5気圧)の圧力における一酸化炭素下に、150℃で終夜撹 拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマト
グラフィーにより精製した(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 9 5/5)。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させ、(±)−2−[[[3−(ヘキ
サヒドロ−2−オキソ−1−ピリミジニル)プロピル](フェニルメチル)アミ
ノ]メチル]−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボキシア
ミド(化合物51)を得た。実施例B.13 DCM(50ml)中の化合物(3)(0.0066モル)にトリエチルアミ
ン(0.01モル)を加えた。アセチルクロリド(0.0066モル)を加え、
反応混合物を室温で24時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、次いで乾燥し、濾
過し、溶媒を蒸発させ、1.91gのエチル(R)−[(3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル][3−(ヘキサヒドロ−2−オキソ
−1−ピリミジニル)プロピル]カルバメート(化合物56)を得た。
【0081】 式(I)の化合物中の
【0082】
【化17】
【0083】 部分は以下の通りに番号付けされる:
【0084】
【化18】
【0085】 表F−1〜F−8は、上記の実施例の1つに従って製造された化合物を挙げて
いる。表において以下の略字を用いた:.C465は2−ヒドロキシブタン二 酸塩(リンゴ酸塩)を示し、.C224はエタン二酸塩を示し、C466は[
【0086】
【外5】
【0087】 示し、.(E)−C444は(E)−2−ブテン二酸塩(フマル酸塩)を示し 、.(Z)−C444は(Z)−2−ブテン二酸塩(マレイン酸塩)を示し、 .C26Oはエタノレートを意味し、.C38Oは2−プロパノレートを示し、
c.C611はシクロヘキシルを示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】
【表5】
【0093】
【表6】
【0094】
【表7】
【0095】
【表8】
【0096】
【表9】
【0097】
【表10】
【0098】
【表11】
【0099】
【表12】
【0100】
【表13】
【0101】
【表14】
【0102】
【表15】
【0103】
【表16】
【0104】
【表17】
【0105】
【表18】
【0106】
【表19】
【0107】C.薬理学的実施例 C.1.覚醒犬において電子的バロスタットにより測定される胃緊張 胃緊張を液体圧力測定法(manometric methods)により測
定することはできない。従って電子的バロスタットを用いた。これは覚醒犬にお
ける胃緊張の生理学的パターン及び調節ならびにこの緊張への試験−化合物の影
響の研究を可能にする。
【0108】 バロスタットは、二重−内腔(double−lumen)14−Frenc
hポリビニル管により極薄のぐにゃぐにゃしたポリエチレンの袋(最大容積:±
700ml)に連結された空気注入システムを含む。一定の圧力に保持された又
は変化する圧力レベルにおける胃内の袋中の空気の容積における変化を記録する
ことにより、胃緊張における変動を測定する。バロスタットは電子的フィードバ
ックシステムにより、胃内に導入された空気が満たされたぐにゃぐにゃした袋内
の一定の圧力(あらかじめ選択された)を保持し、袋内の空気の容積を変化させ
る。
【0109】 かくしてバロスタットは胃の運動活性(収縮又は弛緩)を一定の胃内圧におけ
る胃内容積の変化(それぞれ減少又は増加)として測定する。バロスタットは電
子式リレーにより空気注入−吸引システムに連結された歪ゲージを含む。歪ゲー
ジ及び注入システムの両方は二重−内腔ポリビニル管を用いて極薄のポリエチレ
ンの袋に連結されている。バロスタット中のダイヤルは、胃内の袋中に保持され
るべき圧力レベルを選べるようにしている。
【0110】 7〜17kgの体重の雌のビーグル犬をパブロフ枠中で静かに立っているよう
に訓練した。それに全身麻酔下及び無菌の予備注意下で胃カニューレを埋植した
。正中開腹術(median laparotomy)の後、比較的大きな曲線
と比較的小さい曲線の間の縦方向に、ラタルジェ神経から2cm上で胃壁を介し
て切開した。二重巾着縫合(double purse string sut
ure)により胃壁にカニューレを固定し、下肋部の左の四分円における刺創(
stub wound)を介して取り出した。犬に2週間の回復期間を許した。
【0111】 実験の初めに胃液又は食物の残余を除去するためにカニューレを開放した。必
要な場合は40〜50mlの微温水を用いて胃を清浄にした。バロスタットの極
薄の袋を胃のカニューレを介して胃底中に置いた。実験の間に胃内の袋の折りた
たみが容易に開くのを確実にするために、圧力を最大で14mmHg(約1.8
7kPa)に非常に短時間上げることにより、150〜200mlの容積を袋中
に注入した。この手順を2回繰り返した。1時間の安定化時間を許した。
【0112】 2mmHg(約0.27kPa)の胃内圧力における30分間の安定化時間の
後、胃内圧力を2mmHg(0.27kPa)段階で上げることにより(最高で
14mmHg(約1.87kPa))(2mmHg(0.27kPa)において
11分間そして各圧力段階で3分間)、圧力−容積曲線を作った。これらの圧力
の変化を手動で設定することができるかあるいはコンピュータープログラム(L
abVIEW)を介して備えることができる。薬剤の投与の前には少なくとも2
つの安定な曲線が観察されねばならない。
【0113】 次いで試験化合物を、2mmHg(0.27kPa)における最初の3〜5分
の間に皮下的に投与する。試験化合物は皮下的に0.63mg/kgにおいてス
クリーニングされた。スクリーニング法の間に試験化合物が活性であることが示
されたら、他の用量及び経路を試験した。次いで化合物により誘導される効果を
評価するために4つの新しい圧力−容積曲線を作った。表C−1は、試験化合物
の投与から1時間後における胃底の弛緩へのパーセント効果をまとめている。
【0114】
【表20】
【0115】C.2 脳底動脈への血管収縮活性 ブタ(ペントバルビタールナトリウムを用いて麻酔)から採取した脳底動脈の
切片を等長性張力の記録のために器官浴(organ baths)中に入れた
(mount)。試料はKrebs−Henseleit溶液中に浸された。溶
液を37℃に保ち、95%O2−5%CO2の混合物をガス供給した。2グラムの
安定な基礎張力が得られるまで試料を延ばした。
【0116】 セロトニン(3x10-7M)を用いて試料を収縮させた。セロトニンの添加へ
の応答を測定し、続いてセロトニンを洗浄して除去した。安定な応答が得られる
までこの手順を繰り返した。続いて試験化合物を器官浴に投与し、試料の収縮を
測定した。この収縮応答を前に測定したセロトニンへの応答に対するパーセンテ
ージとして表した。
【0117】 試験化合物がセロトニンを用いて得られる収縮応答の50%を引き起こす濃度
としてED50−値(モル濃度)を定義する。前記ED50−値を3つの異なる試料
についての実験から査定する。多数の化合物を調べた。以下の化合物は1.00
x10-06Mより高いED50−値を有した:1、3、6、9、11、13、14 、17、20、23、26、38、41、43、45、47、48、50、52
、53、54、55、59、60、61、64、65、66、67、72、73
、75、76、79、80、83、86、87、88、89、90、92、93
、95、96、109、114、115、117、118、119、121、1
25、127、128、129、131、133、137、138、141、1
43、147、148、156、164。化合物10は1.13x10-06Mの ED50−値を有し、化合物21は5.90x10-07MのED50−値を有してい た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61P 43/00 C07D 405/12 C07D 405/12 417/12 417/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ウイゲリンク,ピエト・トム・ベルト・パ ウル ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 ベルシユエレン,ウイム・ガストン ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 シユローベン,マルク・フランシス・ジヨ セフイン ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 ド・ブルイン,マルセル・フラン・レオポ ルド ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB09 CC76 CC79 DD23 DD67 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC21 BC39 BC42 GA02 MA01 MA04 NA14 ZA66 【要約の続き】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、 Alk1はC1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルC1-4アルキル、
    カルボニル、カルボニルC1-4アルキル、あるいは場合によりヒドロキシ、C1-4 アルキルオキシ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルキルカルボニルオ
    キシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ又はC3-6シクロアルキルカルボニル
    オキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシで置換されていることができるC1 -6 アルカンジイルであり; −Z1−Z2−は式 −CH2− (e−1)、 −O−CH2− (e−2)、 −S−CH2− (e−3)、 −CH2−CH2− (e−4)、 −CH2−CH2−CH2− (e−5)、 −CH= (e−6)、 −CH2−CH= (e−7)、 −CH2−CH2−CH= (e−8)、 −CH=CH− (e−9) の2価の基であり; R1、R2及びR3はそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニル、 C1-6アルキルオキシ、トリハロメチル、トリハロメトキシ、ハロ、ヒドロキシ 、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルキルオ
    キシカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニル、モノ− もしくはジ(C1-6アルキル)アミノカルボニル、アミノC1-6アルキル、モノ−
    もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、C1-4アルキルカルボニル オキシ−C1-4アルキルオキシカルボニルオキシ又はC3-6シクロアルキルカルボ
    ニルオキシC1-4アルキルオキシ−カルボニルオキシから選ばれるか;あるいは R1とR2が隣接炭素原子上にある場合には、R1とR2は一緒になって式 −CH2−CH2−CH2− (a−1)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (a−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2− (a−3)、 −CH=CH−CH=CH− (a−4)、 −O−CH2−O− (a−5)、 −O−CH2−CH2− (a−6)、 −O−CH2−CH2−O− (a−7)、 −O−CH2−CH2−CH2− (a−8)、 −O−CH2−CH2−CH2−CH2− (a−9) の2価の基を形成することができ、ここで場合により同じもしくは異なる炭素原
    子上の1つもしくは2つの水素原子がヒドロキシ、C1-4アルキル又はCH2OH
    により置き換えられていることができ; R4は水素、C1-6アルキル、あるいは2価の基−Z1−Z2−が式(e−6)、(
    e−7)もしくは(e−8)のものである場合には直接結合であり; Aは式 【化2】 の2価の基であり、 ここで窒素原子がAlk1に連結しており、 mは0又は1であり; Alk2はC1-6アルカンジイルであり; R6は水素、C1-6アルキル、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルオキシカ
    ルボニル、フェニルメチル、C1-4アルキルアミノカルボニル、C1-4アルキルカ
    ルボニルオキシ−C1-4アルキルオキシカルボニル又はC3-6シクロアルキルカル
    ボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシであり; R5は式 【化3】 の基であり、 ここでnは1又は2であり; p1は0であり、且つp2は1又は2であるか;あるいは p1は1又は2であり、且つp2は0であり; Xは酸素、硫黄、NR9又はCHNO2であり; Yは酸素又は硫黄であり; R7は水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル又はフェニルメチ ルであり; R8はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニル又はフェニルメチルであ り; R9はシアノ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキルオキシカル
    ボニル又はアミノカルボニルであり; R10は水素又はC1-6アルキルであり;そして Qは式 −CH2−CH2− (d−1)、 −CH2−CH2−CH2− (d−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (d−3)、 −CH=CH− (d−4)、 −CH2−CO− (d−5)、 −CO−CH2− (d−6) の2価の基であり、ここで場合により同じもしくは異なる炭素原子上の1つもし
    くは2つの水素原子がC1-4アルキル、ヒドロキシ又はフェニルにより置き換え られていることができるか、あるいは Qは式 【化4】 の2価の基である] の化合物、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態又は製薬学的に許容さ
    れ得るその酸付加塩。
  2. 【請求項2】 2価の基Aが式(b−1)のものである請求項1に特許請求
    されている化合物。
  3. 【請求項3】 2価の基Aが式(b−2)のものである請求項1に特許請求
    されている化合物。
  4. 【請求項4】 R4が水素であり;Aが式(b−1)の基であり、ここでR6 は水素又はC1-6アルキルであり、Alk2はC2-4アルカンジイルであるか;あ るいはAが式(b−2)の基であり;R5が式(c−1)の基であり、ここでX は酸素であり、R7は水素であり、Qは(d−1)又は(d−2)であり、ここ で場合により同じもしくは異なる炭素原子上の1つもしくは2つの水素原子はC 1-4 アルキルにより置き換えられていることができる請求項1に従う化合物。
  5. 【請求項5】 化合物が 1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチ
    ル]アミノ]−プロピル]−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン;その立
    体異性体又は製薬学的に許容され得る酸付加塩である請求項1に従う化合物。
  6. 【請求項6】 化合物が (R)−1−[3−[[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イ
    ル)メチル]アミノ]プロピル]テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン 【外1】 う化合物。
  7. 【請求項7】 製薬学的に許容され得る担体及び治療的に活性な量の請求項
    1〜6のいずれかで特許請求されている化合物を含む製薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 治療的に活性な量の請求項1〜6のいずれかで特許請求され
    ている化合物を製薬学的に許容され得る担体と緊密に混合する請求項7で特許請
    求されている製薬学的組成物の調製法。
  9. 【請求項9】 薬剤として用いるための請求項1〜6のいずれかで特許請求
    されている化合物。
  10. 【請求項10】 a)式(II)の中間体を反応に不活性な溶媒中でそして
    場合により適した塩基の存在下に、式(III)の中間体を用いてアルキル化す
    るか、 【化5】 b)Alk1’が直接結合又はC1-5アルカンジイルを示す式(IV)の中間体を
    式(III)の中間体を用いて還元的にアルキル化するか; 【化6】 c)Alk1’が直接結合又はC1-5アルカンジイルを示す式(V)の中間体を式
    (III)の中間体と反応させるか; 【化7】 [上記の反応式中、基A、R1、R2、R3、R4及びR5は請求項1で定義した通 りであり、Wは適した離脱基である] d)あるいは、式(I)の化合物を当該技術分野において既知の変換反応に従っ
    て互いに転換させるか;あるいは必要なら、式(I)の化合物を酸付加塩に転換
    するか又は逆に式(I)の化合物の酸付加塩をアルカリを用いて遊離の塩基の形
    態に転換し;そして必要なら、その立体化学的異性体を製造する 式(I)の化合物の製造法。
JP2000524281A 1997-12-05 1998-11-27 胃底弛緩性を有する(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体 Pending JP2001525407A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP97203808 1997-12-05
EP97203808.7 1997-12-05
PCT/EP1998/007771 WO1999029687A1 (en) 1997-12-05 1998-11-27 (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives having fundic relaxation properties

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001525407A true JP2001525407A (ja) 2001-12-11

Family

ID=8229014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000524281A Pending JP2001525407A (ja) 1997-12-05 1998-11-27 胃底弛緩性を有する(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体

Country Status (32)

Country Link
US (4) US6133277A (ja)
EP (1) EP1036073B8 (ja)
JP (1) JP2001525407A (ja)
KR (1) KR100591605B1 (ja)
CN (1) CN1155597C (ja)
AR (1) AR017195A1 (ja)
AT (1) ATE334125T1 (ja)
AU (1) AU748669B2 (ja)
BG (1) BG64624B1 (ja)
BR (1) BR9814256A (ja)
CA (1) CA2311669C (ja)
CO (1) CO5011114A1 (ja)
CZ (1) CZ297895B6 (ja)
DE (1) DE69835372T2 (ja)
EA (1) EA003365B1 (ja)
EE (1) EE04438B1 (ja)
ES (1) ES2270541T3 (ja)
HK (1) HK1028400A1 (ja)
HR (1) HRP20000340B1 (ja)
HU (1) HU224813B1 (ja)
ID (1) ID24616A (ja)
IL (1) IL136529A (ja)
MY (1) MY124586A (ja)
NO (1) NO320727B1 (ja)
NZ (1) NZ503603A (ja)
PL (1) PL191144B1 (ja)
SK (1) SK286268B6 (ja)
TR (1) TR200001542T2 (ja)
TW (1) TW577886B (ja)
UA (1) UA70308C2 (ja)
WO (1) WO1999029687A1 (ja)
ZA (1) ZA9811081B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504349A (ja) * 2004-06-30 2008-02-14 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ Parp阻害剤としてのキナゾリンジオン誘導体

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6133277A (en) * 1997-12-05 2000-10-17 Janssen Pharmaceutica N.V. (Benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives having fundic relaxation properties
SI1187829T1 (en) * 1999-06-02 2004-04-30 Janssen Pharmaceutica N.V. Aminoalkyl substituted (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives
ATE279409T1 (de) * 1999-06-02 2004-10-15 Janssen Pharmaceutica Nv Pyrrolidinyl, piperidinyl oder homopiperidinyl substituierte (benzodioxan, benzofuran oder benzopyran) derivate
JO2352B1 (en) 2000-06-22 2006-12-12 جانسين فارماسيوتيكا ان. في Compounds for the treatment of non-adaptation of the bottom of the uterus
JO2654B1 (en) * 2000-09-04 2012-06-17 شركة جانسين فارماسوتيكا ان. في Multiple aryl caroxa amides are useful as lipid - lowering agents
JO2409B1 (en) * 2000-11-21 2007-06-17 شركة جانسين فارماسوتيكا ان. في Second-phenyl carboxy amides are useful as lipid-lowering agents
US6688079B2 (en) 2001-04-18 2004-02-10 Kraft Foods Holdings, Inc. Method for manufacturing flexible packages having slide closures
US20050014818A1 (en) * 2001-11-09 2005-01-20 Masaru Mitsuda Process for producing optically active chroman derivative and intermediate
ES2199086B1 (es) 2002-07-31 2005-06-01 Cepa Schwarz Pharma Sl Nuevos derivados de cicloalcanodionas, procedimiento para su preparacion y sus aplicaciones farmacologicas.
US7071821B2 (en) * 2003-05-14 2006-07-04 Bellsouth Intellectual Property Corporation Method and system for alerting a person to a situation
ITTO20030140U1 (it) * 2003-09-16 2005-03-17 Interfila Srl Matita cosmetica
US7470798B2 (en) * 2003-09-19 2008-12-30 Edison Pharmaceuticals, Inc. 7,8-bicycloalkyl-chroman derivatives
NZ546990A (en) 2003-11-20 2010-03-26 Janssen Pharmaceutica Nv 7-Phenylalkyl substituted 2-quinolinones and 2 quinoxalinones as poly(adp-ribose) polymerase inhibitors
SG150533A1 (en) 2003-11-20 2009-03-30 Janssen Pharmaceutica Nv 6-alkenyl and 6-phenylalkyl substituted 2-quinolinones and 2- quinoxalinones as poly(adp-ribose) polymerase inhibitors
ES2238015B1 (es) * 2004-01-30 2006-11-01 Cepa Schwarz Pharma, S.L. Derivados de cicloalcanodionas con actividad neuroprotectora.
CA2568835C (en) 2004-06-30 2014-05-27 Janssen Pharmaceutica N.V. Quinazolinone derivatives as parp inhibitors
AU2005259189B2 (en) 2004-06-30 2011-04-21 Janssen Pharmaceutica N.V. Phthalazine derivatives as PARP inhibitors
DE102004032277A1 (de) * 2004-07-02 2006-01-19 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur racemoselektiven Synthese von ansa-Metallocenen
GT200600078A (es) 2005-02-17 2007-04-12 Derivados de indol, benzotiofeno, benzofurano e indeno cicloalquil condensados
CA2605587A1 (en) * 2005-04-22 2006-11-02 Wyeth Chromane and chromene derivatives and uses thereof
WO2008015538A2 (en) * 2006-07-31 2008-02-07 Schwarz Pharma S.L. Use of diaza- and thiaza-cycloalkanediones for preventing and/or treating pain and /or migraine
US20080033050A1 (en) 2006-08-04 2008-02-07 Richards Patricia Allison Tewe Method of treating thermoregulatory disfunction with paroxetine
US8503431B2 (en) * 2006-08-25 2013-08-06 Wireless Wonders Ltd. Mobile phone related indirect communication system and method
CA2678248C (en) 2007-03-08 2016-06-28 Janssen Pharmaceutica Nv Quinolinone derivatives as parp and tank inhibitors
JP5017703B2 (ja) * 2007-05-16 2012-09-05 住友ゴム工業株式会社 ビードエイペックスおよびタイヤ
US8404713B2 (en) 2007-10-26 2013-03-26 Janssen Pharmaceutica Nv Quinolinone derivatives as PARP inhibitors
SI2271626T1 (sl) 2008-03-27 2015-03-31 Janssen Pharmaceutica, N.V. Tetrahidrofenantridinoni in tetrahidrociklopentakinolinoni, kot inhibitorji polimerizacije PARP in tubulina
US8168644B2 (en) 2008-03-27 2012-05-01 Janssen Pharmaceutica Nv Quinazolinone derivatives as tubulin polymerization inhibitors
NZ628627A (en) 2012-02-24 2017-02-24 Lupin Atlantis Holdings Sa Substituted chroman compounds as calcium sensing receptor modulators
US9040533B2 (en) 2012-12-27 2015-05-26 Purdue Pharma L.P. Oxime-substituted-quinoxaline-type piperidine compounds as ORL-1 modulators
DE102013207163B4 (de) 2013-04-19 2022-09-22 Adidas Ag Schuhoberteil
DE102014220087B4 (de) 2014-10-02 2016-05-12 Adidas Ag Flachgestricktes Schuhoberteil für Sportschuhe
US20190290656A1 (en) 2015-12-30 2019-09-26 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Ltd Pt(iv) prodrugs

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3910930A (en) * 1973-01-04 1975-10-07 Janssen Pharmaceutica Nv 1-{55 1-{8 2-(1,4-Benzodioxan-2-yl)-2-hydroxyethyl{9 -4-piperidyl{56 -2-benzimidazolinones
US3929801A (en) * 1973-11-20 1975-12-30 Janssen Pharmaceutica Nv 2-Benzimidazolinones
GB1599296A (en) * 1977-07-06 1981-09-30 Brewster D L Ice making machine
GR71865B (ja) * 1978-03-20 1983-07-07 Ciba Geigy
DE2852945A1 (de) * 1978-12-07 1980-06-26 Boehringer Sohn Ingelheim Benzodioxanyl-hydroxyaethylpiperidyl- imidazolidinone, verfahren zu ihrer herstellung und diese enthaltende arzneimittel
US4329348A (en) * 1979-02-26 1982-05-11 Ciba-Geigy Corporation N-Oxacyclic-alkylpiperidines as psychostimulants
US4239348A (en) * 1979-11-30 1980-12-16 Hughes Aircraft Company High resolution AC silicon MOS light-valve substrate
DE3901814A1 (de) * 1988-07-28 1990-02-01 Bayer Ag Substituierte aminomethylzetraline sowie ihre heterocyclischen analoga
DE4140540A1 (de) 1991-12-09 1993-06-17 Bayer Ag Neue azaheterocyclylmethyl-chromane
SI9300097B (en) * 1992-02-27 2001-12-31 Janssen Pharmaceutica Nv (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) alkylamino) alkyl substituted guanidines
DE4319038A1 (de) * 1993-06-08 1994-12-15 Bayer Ag Verwendung von teilweise bekannten substituierten Chromanen als Arzneimittel, neue Wirkstoffe und Verfahren zu ihrer Herstellung
RO116900B1 (ro) * 1993-08-19 2001-07-30 Janssen Pharmaceutica N.V. Derivaţi de dihidrobenzopiran, procedeu pentru prepararea acestora, intermediar pentru realizarea procedeului, compoziţie farmaceutică şi metodă de tratament
US5541199A (en) * 1995-06-02 1996-07-30 American Home Products Corporation Chroman-2-ylmethylamino derivatives
FR2744451B1 (fr) * 1996-02-01 1998-04-24 Pf Medicament Nouvelles imidazolidinones, pyrimidinones, et 1,3-diazepin-2 -ones, leur preparation et leurs applications en therapeutique
US5696653A (en) * 1996-12-13 1997-12-09 Phase Metrics Tooling for holding a head gimbal assembly
US6133277A (en) * 1997-12-05 2000-10-17 Janssen Pharmaceutica N.V. (Benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives having fundic relaxation properties

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504349A (ja) * 2004-06-30 2008-02-14 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ Parp阻害剤としてのキナゾリンジオン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
DE69835372D1 (de) 2006-09-07
BG104372A (en) 2000-12-29
NZ503603A (en) 2001-10-26
CN1155597C (zh) 2004-06-30
CO5011114A1 (es) 2001-02-28
HRP20000340A2 (en) 2001-04-30
CZ297895B6 (cs) 2007-04-25
US6495547B1 (en) 2002-12-17
AU748669B2 (en) 2002-06-06
EP1036073A1 (en) 2000-09-20
AU2412799A (en) 1999-06-28
CA2311669C (en) 2010-04-27
ID24616A (id) 2000-07-27
WO1999029687A1 (en) 1999-06-17
EA003365B1 (ru) 2003-04-24
TR200001542T2 (tr) 2001-01-22
ATE334125T1 (de) 2006-08-15
EE04438B1 (et) 2005-02-15
NO20002074L (no) 2000-06-02
KR20010031010A (ko) 2001-04-16
US6747045B2 (en) 2004-06-08
MY124586A (en) 2006-06-30
HK1028400A1 (en) 2001-02-16
PL191144B1 (pl) 2006-03-31
WO1999029687A8 (en) 2000-04-13
US20030149093A1 (en) 2003-08-07
SK286268B6 (sk) 2008-06-06
EA200000616A1 (ru) 2000-12-25
IL136529A (en) 2003-03-12
ES2270541T3 (es) 2007-04-01
EE200000328A (et) 2001-08-15
UA70308C2 (uk) 2004-10-15
EP1036073B1 (en) 2006-07-26
BG64624B1 (bg) 2005-09-30
NO20002074D0 (no) 2000-04-19
US6852714B2 (en) 2005-02-08
SK8032000A3 (en) 2001-02-12
NO320727B1 (no) 2006-01-23
HUP0004492A2 (hu) 2002-03-28
CZ20002018A3 (cs) 2000-10-11
DE69835372T2 (de) 2007-08-09
US6133277A (en) 2000-10-17
KR100591605B1 (ko) 2006-06-20
CA2311669A1 (en) 1999-06-17
HU224813B1 (en) 2006-02-28
IL136529A0 (en) 2001-06-14
EP1036073B8 (en) 2006-11-15
HUP0004492A3 (en) 2002-04-29
BR9814256A (pt) 2000-10-03
TW577886B (en) 2004-03-01
AR017195A1 (es) 2001-08-22
ZA9811081B (en) 2000-06-22
US20030083365A1 (en) 2003-05-01
CN1280577A (zh) 2001-01-17
PL341007A1 (en) 2001-03-12
HRP20000340B1 (en) 2008-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001525407A (ja) 胃底弛緩性を有する(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体
US7358239B2 (en) Pyrrolidinyl, piperidinyl or homopiperidinyl substituted (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives
JP2004501157A (ja) 障害のある底部弛緩を処置するための組成物
EP1187829B1 (en) Aminoalkyl substituted (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives
MXPA00005524A (en) (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) derivatives having fundic relaxation properties

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051110

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124