JP2001518476A - 抗菌活性を有する3’−n−修飾6−o−置換エリスロマイシンケトライド誘導体 - Google Patents

抗菌活性を有する3’−n−修飾6−o−置換エリスロマイシンケトライド誘導体

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JP2001518476A
JP2001518476A JP2000513861A JP2000513861A JP2001518476A JP 2001518476 A JP2001518476 A JP 2001518476A JP 2000513861 A JP2000513861 A JP 2000513861A JP 2000513861 A JP2000513861 A JP 2000513861A JP 2001518476 A JP2001518476 A JP 2001518476A
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マー,チエンクン
チユー,ダニエル・テイー
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Abstract

(57)【要約】 抗菌活性を有する式(I)、(II)、(III)、(IV)または(V)を有する新規な3’−N−修飾6−O−置換エリスロマイシンケトライド化合物、その医薬的に許容され得る塩及びエステル、治療有効量の本発明化合物を医薬的に許容され得る担体と共に含む組成物、及び治療有効量の本発明化合物を含有する医薬組成物を哺乳動物に対して投与することによる細菌感染の治療方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、抗菌活性を有する新規な半合成マクロライド、前記化合物を含有す
る医薬組成物及び治療方法に関する。具体的には、本発明は、3’−N−修飾6
−O−置換エリスロマイシンケトライド誘導体、前記化合物の製造方法、前記化
合物を含有する組成物及び前記組成物を用いる細菌感染の治療方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 式(E):
【0003】
【化9】 で表されるエリスロマイシンA〜Dは、細菌感染を治療及び予防するために広く
使用されている公知で強力な抗菌剤である。しかしながら、他の抗菌剤と同様に
、エリスロマイシンに対して耐性または不十分な感受性を有する細菌菌株が同定
されている。また、エリスロマイシンAはグラム陰性菌に対して弱い活性しか有
さない。従って、高い抗菌活性を有する、耐性を生ずる可能性が低い、所望のグ
ラム陰性活性を有する、または標的微生物に対して予期せぬ選択性を有する新規
なエリスロマイシン誘導体を同定することが常に要求されている。従って、多く
の研究者らは、変更または改善された抗生物質活性プロフィルを有するアナログ
を得るべくエリスロマイシンの化学誘導体を製造してきた。
【0004】 Morimotoらは、J.Antibiotics 37:187(198
4)において6−O−メチルエリスロマイシンAの製造を記載している。更に、
Morimotoらは、J.Antibiotics 43:286(1990
)及び1988年6月22日に公開された欧州特許出願第272,110号明細
書において6−O−アルキルエリスロマイシンA誘導体を記載している。198
7年3月28日に公開された欧州特許出願第215,355号明細書には、胃腸
収縮運動の刺激剤としての6−O−低級アルキルエリスロマイシンが開示されて
いる。
【0005】 米国特許第5,444,051号明細書には、アルキル、−CONH、−C
ONHC(O)アルキル及び−CONHSOアルキルから選択される置換基を
有する6−O−置換−3−オキソエリスロマイシンAが開示されている。199
7年3月20日に公開された国際特許出願公開第97/10251号明細書には
、6−O−メチル−3−デスクラジノースエリスロマイシン誘導体が開示されて
おり、1997年5月15日に公開された国際特許出願公開第97/17356
号明細書には、3−デオキシ−3−デスクラジノースエリスロマイシン誘導体が
開示されている。1992年6月11日に公開された国際特許出願公開第92/
09614号明細書には、三環式6−O−メチルエリスロマイシンA誘導体が開
示されている。本発明に対する幾つかの中間体は米国特許出願第08/888,
350号明細書に開示されている。
【0006】 1994年5月11日に公開された欧州特許出願第596802号明細書には
、二環式6−O−メチル−3−オキソエリスロマイシンA誘導体が開示されてい
る。
【0007】 (発明の要旨) 本発明は、抗菌活性を有する新規な種類の3’−N−修飾6−O−置換エリス
ロマイシンケトライド誘導体を提供する。
【0008】 本発明の1つの態様は、
【0009】
【化10】 からなる群から選択される式を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る
塩、エステルまたはプロドラッグである。上記式中、 R及びRが共にメチルではないという条件で、R及びRは独立して、 (1)水素、 (2)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
(g)−CHO、(h)−C(O)−C−Cアルキル及び(i)−C(O)
−NR’R”(式中、R’及びR”は独立して、水素、C−Cアルキル、ア
リール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールで置換されたC −Cアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される置換基
で置換された、C−Cアルキル、 (3)任意に(a)C−Cアルコキシ、(b)−NR’R”(式中、R’及
びR”は前記と同義である)、(c)−NH−C(O)−C−Cアルキル、
(d)−NH−C(O)−O−C−Cアルキル、(e)−O−C(O)−O
−C−Cアルキル、(f)−O−C(O)−C−Cアルキル、(g)−
CH(=N−O−C−Cアルキル)、(h)−C(=N−O−C−C
ルキル)−C−Cアルキル、(i)−CH(=N−NH−C−Cアルキ
ル)及び(j)−C(=N−NH−C−Cアルキル)−C−Cアルキル
からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキル、 (4)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
(g)−NH−C(O)−C−Cアルキル、(h)−NH−C(O)−O−
−Cアルキル、(i)−O−C(O)−O−C−Cアルキル、(j)
−O−C(O)−C−Cアルキル、(k)−CHO、(l)−C(O)−C −Cアルキル、(m)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記
と同義である)、(n)−CH(=N−O−C−Cアルキル)、(o)−C
(=N−O−C−Cアルキル)−C−Cアルキル、(p)−CH(=N
−NH−C−Cアルキル)、(q)−C(=N−NH−C−Cアルキル
)−C−Cアルキル及び(r)−C(O)−O−C−Cアルキルからな
る群から選択される置換基で置換された、C−Cアルケニル、 (5)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール及び(f)置換ヘテロアリール
からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキニル、 (6)C−Cシクロアルキル、 (7)−CHO、 (8)−C(O)−C−Cアルキル、 (9)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)、 (10)−C(O)−O−C−Cアルキル からなる群から選択されるか、またはR及びRは結合している窒素原子と一
緒になって−(CH−(式中、pは3〜7である)を構成して1つの窒素
原子と3〜7個の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し得; Rは、 (1)(a)−CN、(b)−F、(c)−CO(式中、RはC−C アルキル、アリール置換C−Cアルキルまたはヘテロアリール置換C
アルキルである)、(d)−S(O)−R(式中、nは0、1または2
であり、Rは前記と同義である)、(e)−NH−C(O)−R(式中、R は前記と同義である)、(f)−NH−C(O)−NR{式中、R
びRは独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)アリールで置換さ
れたC−Cアルキル、(iv)置換アリールで置換されたC−Cアルキル、
(v)ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル及び(vi)置換ヘテロアリー ルで置換されたC−Cアルキルからなる群から選択される}、(g)アリー
ル、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール及び(j)置換ヘテロアリール
からなる群から選択される置換基で置換されたメチル、 (2)C−C10アルキル、 (3)(a)ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C−Cアルコキシ、(d
)C−Cアルコキシ−C−Cアルコキシ、(e)オキソ、(f)−N 、(g)−CHO、(h)−O−SO−(置換C−Cアルキル)、(i)
−NR{式中、R及びRは独立して、(i)水素、(ii)C−C12ア ルキル、(iii)置換C−C12アルキル、(iv)C−C12アルケニル、(v)置
換C−C12アルケニル、(vi)C−C12アルキニル、(vii)置換C−C 12 アルキニル、(viii)アリール、(ix)C−Cシクロアルキル、(x)置換C −Cシクロアルキル、(xi)置換アリール、(xii)ヘテロシクロアルキル、(xi
ii)置換ヘテロシクロアルキル、(xiv)アリールで置換されたC−C12アルキ
ル、(xv)置換アリールで置換されたC−C12アルキル、(xvi)ヘテロシクロ アルキルで置換されたC−C12アルキル、(xvii)置換ヘテロシクロアルキル
で置換されたC−C12アルキル、(xviii)C−Cシクロアルキルで置換 されたC−C12アルキル、(xix)置換C−Cシクロアルキルで置換され たC−C12アルキル、(xx)ヘテロアリール、(xxi)置換ヘテロアリール、(xx
ii)ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル及び(xxiii)置換ヘテロア
リールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択されるか、または
及びRは結合している原子と一緒になって、(i)ハロゲン、(ii)ヒドロキ シ、(iii)C−Cアルコキシ、(iv)C−Cアルコキシ−C−Cアル コキシ、(v)オキソ、(vi)C−Cアルキル、(vii)ハロ−C−Cアルキル
及び(viii)C−Cアルコキシ−C−Cアルキルからなる群から独立して
選択される1つ以上の置換基で置換され得る3〜10員ヘテロシクロアルキル環
を形成する}、(j)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(k)
−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(l)=
N−O−R(式中、Rは前記と同義である)、(m)−C≡N、(n)−O
−S(O)−R(式中、n及びRは前記と同義である)、(o)アリール
、(p)置換アリール、(q)ヘテロアリール、(r)置換ヘテロアリール、(
s)C−Cシクロアルキル、(t)置換C−Cシクロアルキル、(u)
ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル、(v)ヘテロシクロアルキ
ル、(w)置換ヘテロシクロアルキル、(x)−NH−C(O)−R(式中、
は前記と同義である)、(y)−NH−C(O)−NR(式中、R 及びRは前記と同義である)、(z)=N−NR(式中、R及びR は前記と同義である)、(aa)=N−R(式中、Rは前記と同義である)
、(bb)=N−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び
(cc)=N−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義
である)からなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されたC−C10 アルキル、 (4)(a)ハロゲン、(b)−CHO、(c)−CO(式中、Rは前
記と同義である)、(d)−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)
、(e)−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
(f)−C≡N、(g)アリール、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール
、(j)置換ヘテロアリール、(k)C−Cシクロアルキル及び(l)ヘテ
ロアリールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択される置換基
で置換されたC− アルケニル、 (5)C−C10アルケニル、 (6)(a)ハロゲン、(b)C−Cアルコキシ、(c)オキソ、(d)−
CHO、(e)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(f)−C(
O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(g)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(h)=N−O−R(式中
、Rは前記と同義である)、(i)−C≡N、(j)−O−S(O)−R (式中、nは0、1または2であり、Rは前記と同義である)、(k)アリー
ル、(l)置換アリール、(m)ヘテロアリール、(n)置換ヘテロアリール、
(o)C−Cシクロアルキル、(p)ヘテロアリールで置換されたC−C 12 アルキル、(q)−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である
)、(r)−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義で
ある)、(s)=N−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
(t)=N−R(式中、Rは前記と同義である)、(u)=N−NH−C(
O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び(v)=N−NH−C(O)
−NR(式中、R及びRは前記と同義である)からなる群から選択さ
れる1つ以上の置換基で置換されたC−C10アルケニル、 (7)C−C10アルキニル、及び (8)(a)トリアルキルシリル、(b)アリール、(c)置換アリール、(d
)ヘテロアリール及び(e)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ
以上の置換基で置換されたC−C10アルキニル からなる群から選択され、但しRがアリルでRがメチルのときRは水素でな
い; Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは、 (1)水素、 (2)任意に(a)アリール、(b)置換アリール、(c)ヘテロアリール及び
(d)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換さ
れた、C−Cアルキル、及び (3)更に−CH−M−R{式中、Mは(i)−O−、(ii)−NH−、(iii)−
N(CH)−、(iv)−S(O)−(式中、nは前記と同義である)、(v)− NH−C(O)−及び(vi)−C(O)−NH−からなる群から選択され、R
(i)−(CH−アリール(式中、nは前記と同義である)、(ii)−(CH −置換アリール(式中、nは前記と同義である)、(iii)−(CH −ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)、(iv)−(CH−置換
ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)及び(v)−(CH−ヘテ ロシクロアルキル(式中、nは前記と同義である)からなる群から選択される}
で置換された前記(2)から選択される基 からなる群から選択され; Wは、存在しないかまたは−O−、−NH−及び−N(CH)−からなる群
から選択される。
【0010】 本発明はまた、上に定義した化合物の治療有効量を医薬的に許容され得る担体
と共に含む医薬組成物を提供する。
【0011】 本発明は更に、細菌感染の治療方法に関し、その方法は該治療を要する宿主哺
乳動物に対して上に定義した化合物の治療有効量を投与することからなる。
【0012】 本発明の更なる態様では、上に定義した式(I)、(II)、(III)、(
IV)または(V)を有する3’−N−修飾6−O−置換エリスロマイシンケト
ライド誘導体の製造方法を提供する。
【0013】 (発明の詳細な説明) 定義 本明細書及び請求の範囲を通して使用される下記用語は特定の意味を有する。
【0014】 本明細書中、用語「アルカノイル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結
合した、本明細書に定義するC−Cアルキル基を指す。アルカノイル基の例
にはアセチル、プロパノイル、ブタノイル等が含まれる。
【0015】 本明細書中、用語「C−Cアルキル」、「C−Cアルキル」及び「C −C12アルキル」は、それぞれ1〜3個、1〜6個及び1〜12個の炭素原
子を含有する炭化水素部分から1つの水素原子を除去することにより誘導される
飽和の直鎖もしくは分枝鎖炭化水素基を指す。C−Cアルキル基の例にはメ
チル、エチル、プロピル及びイソプロピルが含まれ、C−Cアルキル基の例
にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル
、ネオペンチル及びn−ヘキシルが含まれるが、これらに限定されない。C
12アルキルの例には前記した例に加えてn−ヘプチル、n−オクチル、n−
ノニル、n−デシル、n−ウンデシル及びn−ドデシルが含まれるが、これらに
限定されない。
【0016】 本明細書中、用語「C−Cアルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分
に結合した、上に定義したC−Cアルキル基を指す。C−Cアルコキシ
基の例にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、
tert−ブトキシ、ネオペントキシ及びn−ヘキソキシが含まれるが、これら
に限定されない。
【0017】 用語「C−C12アルケニル」は、2〜12個の炭素原子を含有し且つ少な
くとも1つの炭素−炭素二重結合を有する炭化水素部分から1つの水素原子を除
去することにより誘導される1価基を指す。アルケニル基の例にはエテニル、プ
ロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル等が含まれる。
【0018】 本明細書中、用語「C−C12アルキニル」は、2〜12個の炭素原子を含
有し且つ少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する炭化水素部分から1つの
水素原子を除去することにより誘導される1価基を指す。アルキニル基の代表例
にはエチニル、2−プロピニル(プロパルギル)、1−プロピニル等が含まれる
【0019】 用語「アルキレン」は、飽和直鎖もしくは分枝鎖炭化水素から2つの水素原子
を除去することにより誘導される2価基を指し、例えばメチレン、1,2−エチ
レン、1,1−エチレン、1,3−プロピレン、2,2−ジメチルプロピレン等
である。
【0020】 本明細書中、用語「C−Cアルキルアミノ」は、窒素原子を介して親分子
部分に結合した、上に定義した1つまたは2つのC−Cアルキル基を指す。
−Cアルキルアミノ基の例にはメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルア
ミノ、ジエチルアミノ及びプロピルアミノが含まれるが、これらに限定されない
【0021】 用語「オキソ」は、上に定義したアルキル基中の1つの炭素原子上の2つの水
素原子が1つの酸素原子により置換されている基(すなわち、カルボニル基)を
指す。
【0022】 本明細書中、用語「非プロトン性溶媒」は、プロトン活性に対して比較的不活
性な溶媒、すなわちプロトン供与体として作用しない溶媒を指す。その例には炭
化水素(例えば、ヘキサン及びトルエン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジク
ロロメタン、エチレンクロリド、クロロホルム等)、ヘテロアリール化合物(例
えば、テトラヒドロフラン及びN−メチルピロリジノン)、エーテル(例えば、
ジエチルエーテル及びビス−メトキシメチルエーテル)が含まれるが、これらに
限定されない。前記化合物は当業者に公知であり、特定の化合物及び反応条件に
対して好ましい各溶媒またはその混合物が各種因子、例えば試薬の溶解性、試薬
の反応性及び好ましい温度範囲に依存することは当業者に自明である。非プロト
ン性溶媒の詳しい説明は、有機化学の一般書または専門学術論文、例えばJoh
n A.Riddickら編、「有機溶媒物理的性質及び精製方法(Organic Sol
vents Physical Properties and Methods of Purification)」、第4版、化学シ
リーズの技術(the Techniques of Chemistry Series)、第2巻、ニューヨークに
所在のJohn Wiley & Sons(1986)発行に見られ得る。
【0023】 本明細書中、用語「アリール」は、1つまたは2つの芳香環を有する単環式ま
たは二環式炭素環系を指し、例えばフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル
、インダニル、インデニル等が含まれるが、これらに限定されない。(二環式ア
リール基を含めた)アリール基は未置換であっても、低級アルキル、置換低級ア
ルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルカノイル、ハロアルキ
ル、アルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ
、アシルアミノ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロ、メルカプト
、ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボ
キサミドから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。更
に、置換アリール基には、テトラフルオロフェニル及びペンタフルオロフェニル
が含まれる。
【0024】 用語「C−C12シクロアルキル」は、単環式または二環式飽和炭素環式化
合物から1つの水素原子を除去して誘導される一価基を指す。その例にはシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2
.1]ヘプチル及びビシクロ[2.2.1]オクチルが含まれる。
【0025】 本明細書中、用語「ハロ」及び「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ
素から選択される原子を指す。
【0026】 用語「アルキルアミノ」は、構造−NHR’(式中、R’は上に定義したアル
キルである)を有する基を指す。アルキルアミノの例にはメチルアミノ、エチル
アミノ、イソプロピルアミノ等が含まれる。
【0027】 用語「ジアルキルアミノ」は、構造−NR’R”(式中、R’及びR”は独立
して、上に定義したアルキルから選択される)を有する基を指す。更に、R’及
びR”は一緒になって、−(CH−(式中、kは2〜6の整数である)を
構成し得る。ジアルキルアミノの例にはジメチルアミノ、ジエチルアミノカルボ
ニル、メチルエチルアミノ、ピペリジノ等が含まれる。
【0028】 用語「ハロアルキル」は、上に定義したアルキル基に1〜3個のハロゲン原子
が結合した基を指し、その例はクロロメチル、ブロモエチル、トリフルオロメチ
ル等である。
【0029】 用語「アルコキシカルボニル」は、エステル基、すなわちカルボニル基を介し
て親分子部分に結合しているアルコキシ基を指し、その例はメトキシカルボニル
、エトキシカルボニル等である。
【0030】 用語「チオアルコキシ」は、イオウ原子を介して親分子部分に結合した、上に
定義したアルキル基を指す。
【0031】 本明細書中、用語「カルボキサルデヒド」は、式−CHOを有する基を指す。
【0032】 本明細書中、用語「カルボキシ」は、式−COHを有する基を指す。
【0033】 本明細書中、用語「カルボキサミド」は、式−CONHR’R”(式中、R’
及びR”は独立して、水素及びアルキルから選択されるか、またはR’及びR”
は一緒になって−(CH−(式中、kは2〜6の整数である)を構成し得
る)を有する基を指す。
【0034】 本明細書中、用語「ヘテロアリール」は、5〜10個の環原子を含有し、その
うちの1個の環原子はS、O及びNから選択され、0〜2個の環原子はS、O及
びNから独立して選択される追加のヘテロ原子であり、残りの環原子が炭素原子
である環式芳香族基であって、この基は任意の環原子を介して分子の残り部分に
結合している基を指し、その例はピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル
、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、
イソキノリニル等である。
【0035】 本明細書中、用語「ヘテロシクロアルキル」は、非芳香族の部分不飽和または
完全飽和の3〜10員環系を指し、この中には3〜8個の原子を有する単環、及
び非芳香族環に融合した芳香族6員のアリールまたはヘテロアリール環を含み得
る二環式または三環式系が含まれる。前記ヘテロシクロアルキル環には酸素、硫
黄及び窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する環が含まれ
、前記した窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化されていてもよく、窒素ヘテロ
原子は任意に四級化されてもよい。
【0036】 代表的なヘテロ環には、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミ
ダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニ
ル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニ
ル及びテトラヒドロフリルが含まれるが、これらに限定されない。
【0037】 本発明化合物を製造する際に有用と考えられる特定ヘテロシクロアルキル環に
は3−メチル−4−(3−メチルフェニル)ピペラジン、3−メチルピペリジン
、4−(ビス−(4−フルオロフェニル)メチル)ピペラジン、4−(ジフェニ
ルメチル)ピペラジン、4−(エトキシカルボニル)ピペラジン、4−(エトキ
シカルボニルメチル)ピペラジン、4−(フェニルメチル)ピペラジン、4−(
1−フェニルエチル)ピペラジン、4−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル
)ピペラジン、4−(2−(ビス−(2−プロペニル)アミノ)エチル)ピペラ
ジン、4−(2−(ジエチルアミノ)エチル)ピペラジン、4−(2−クロロフ
ェニル)ピペラジン、4−(2−シアノフェニル)ピペラジン、4−(2−エト
キシフェニル)ピペラジン、4−(2−エチルフェニル)ピペラジン、4−(2
−フルオロフェニル)ピペラジン、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、
4−(2−メトキシエチル)ピペラジン、4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジン、4−(2−メチルフェニル)ピペラジン、4−(2−メチルチオフェニル
)ピペラジン、4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン、4−(2−ニトロフェ
ニル)ピペラジン、4−(2−フェニルエチル)ピペラジン、4−(2−ピリジ
ル)ピペラジン、4−(2−ピリミジニル)ピペラジン、4−(2,3−ジメチ
ルフェニル)ピペラジン、4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン、4
−(2,4−ジメトキシフェニル)ピペラジン、4−(2,4−ジメチルフェニ
ル)ピペラジン、4−(2,5−ジメチルフェニル)ピペラジン、4−(2,6
−ジメチルフェニル)ピペラジン、4−(3−クロロフェニル)ピペラジン、4
−(3−メチルフェニル)ピペラジン、4−(3−トリフルオロメチルフェニル
)ピペラジン、4−(3,4−ジクロロフェニル)ピペラジン、4−(3,4−
ジメトキシフェニル)ピペラジン、4−(3,4−ジメチルフェニル)ピペラジ
ン、4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピペラジン、4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)ピペラジン、4−(3,5−ジクロロフェニル)ピペ
ラジン、4−(3,5−ジメトキシフェニル)ピペラジン、4−(4−(フェニ
ルメトキシ)フェニル)ピペラジン、4−(4−(1,1−ジメチルエチル)フ
ェニルメチル)ピペラジン、4−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピペラジン、4−(4−クロロフェニル)−3−メチルピペラジン、4−(
4−クロロフェニル)ピペラジン、4−(4−クロロフェニル)ピペラジン、4
−(4−クロロフェニルメチル)ピペラジン、4−(4−フルオロフェニル)ピ
ペラジン、4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン、4−(4−メチルフェニ
ル)ピペラジン、4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン、4−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ピペラジン、4−シクロヘキシルピペラジン、4−エチル
ピペラジン、4−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニル)メチルピペリジン、
4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン、4−ヒドロキシピロリジン、4−メ
チルピペラジン、4−フェニルピペラジン、4−ピペリジニルピペラジン、4−
((2−フラニル)カルボニル)ピペラジン、4−((1,3−ジオキソラン−
5−イル)メチル)ピペラジン、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−2−メチルキノリン、1,4−ジアザシクロヘプタン、2,3−ジヒドロイン
ドリル、3,3−ジメチルピペリジン、4,4−エチレンジオキシピペリジン、
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノリン、アザシクロオクタン、デカヒドロキノリン、ピペラジン、ピペリジン、
ピロリジン、チオモルホリン及びトリアゾールが含まれる。
【0038】 本明細書中、用語「ヘテロアリールアルキル」は、1〜4個の炭素原子を含有
するアルキレン基を介して親分子部分に結合した、上に定義したヘテロアリール
基を指す。
【0039】 本明細書中、用語「ヒドロキシ保護基」は、合成中ヒドロキシ基を望ましくな
い反応から保護し、選択的に除去させ得ることが当業界で公知の容易に除去され
得る基を指す。合成中ヒドロキシ基を望ましくない反応から保護するためにヒド
ロキシ保護基を使用することは当業界で公知であり、多くの保護基が公知である
。例えば、T.H.Greene及びP.G.M.Wuts、「有機合成におけ
る保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、第2版、ニューヨーク
に所在のJohn Wiley & Sons(1991)発行参照。ヒドロキ
シ保護基の例にはメチルチオメチル、tert−ジメチルシリル、tert−ブ
チルジフェニルシリル、エーテル(例えば、メトキシメチル)、エステル(例え
ば、アセチル、ベンゾイル)等が含まれるが、これらに限定されない。
【0040】 本明細書中、用語「ケトン保護基」は、合成中ケトン基を望ましくない反応か
ら保護し、選択的に除去させ得ることが当業界で公知の容易に除去され得る基を
指す。合成中ケトン基を望ましくない反応から保護するためにケトン保護基を使
用することは当業界で公知であり、多くの保護基が公知である。例えば、T.H
.Greene及びP.G.M.Wuts、「有機合成における保護基(Protect
ive Groups in Organic Synthesis)」、第2版、ニューヨークに所在のJohn
Wiley & Sons(1986)発行参照。ケトン保護基の例にはケタ
ール、オキシム、O−置換オキシム(例えば、O−ベンジルオキシム、O−フェ
ニルチオメチルオキシム、1−イソプロポキシシクロヘキシルオキシム)等が含
まれるが、これらに限定されない。
【0041】 用語「保護ヒドロキシ」は、例えばベンゾイル、アセチル、トリメチルシリル
、トリエチルシリル、メトキシメチルのような上に定義したヒドロキシ保護基で
保護されたヒドロキシ基を指す。
【0042】 本明細書中、用語「プロトン供与性有機溶媒」は、プロトンを与える傾向にあ
る溶媒を指し、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、tert−ブタノール等のようなアルコールである。前記溶媒
は当業界で公知であり、特定の化合物及び反応条件に対して好ましい各溶媒また
はその混合物は試薬の溶解性、試薬の反応性及び好ましい温度範囲のような要因
に依存することは当業者に自明である。プロトン供与性有機溶媒の詳しい説明は
、有機化学の一般書及び専門学術論文、例えばJohn A.Riddickら
編、「有機溶媒物理的性質及び精製方法(Organic Solvents Physical Propertie
s and Methods of Purification)」、第4版、化学シリーズの技術(the Techniq
ues of Chemistry Series)、第2巻、ニューヨークに所在のJohn Wile
y & Sons(1986)発行に見られる。
【0043】 本明細書中、用語「置換アリール」は、1〜3個の水素原子が独立して−Cl
、−Br、−F、−I、−OH、−CN、−C−Cアルキル、C−C
ルコキシ、アリールで置換されたC−Cアルコキシ、ハロアルキル、チオア
ルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、ニトロ、
カルボキサルデヒド、カルボキシ、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、
アルカノイル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル及びカルボキサミド
で置換された、上に定義したアリール基を指す。更に、1つの置換基はアリール
、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基であり得る。また、置換アリー
ル基にはテトラフルオロフェニル及びペンタフルオロフェニルが含まれる。
【0044】 本明細書中、用語「置換ヘテロアリール」は、1〜3個の水素原子が独立して
−Cl、−Br、−F、−I、−OH、−CN、−C−Cアルキル、C
アルコキシ、アリールで置換されたC−Cアルコキシ、ハロアルキル、
チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、ニ
トロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボキサ
ミドで置換された、上に定義したヘテロアリール基を指す。更に、1つの置換基
はアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基であり得る。
【0045】 本明細書中、用語「置換ヘテロシクロアルキル」は、1〜3個の水素原子が独
立して−Cl、−Br、−F、−I、−OH、−CN、−C−Cアルキル、
−Cアルコキシ、アリールで置換されたC−Cアルコキシ、ハロアル
キル、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプ
ト、ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカル
ボキサミドで置換された、上に定義したヘテロシクロアルキル基を指す。更に、
1つの置換基はアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基であり
得る。
【0046】 本発明化合物中には多数の不斉中心が存在し得る。特記した場合を除き、本発
明は各種立体異性体及びその混合物を包含する。従って、結合が波線で表されて
いるときには、立体配向の混合物または帰属または未帰属配向の各異性体が存在
し得ると意図される。
【0047】 本明細書中、用語「医薬的に許容され得る塩」は、妥当な医学的判断の範囲内
で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等なしにヒト及び下等動物の組織と接触
させて使用するのに適当であり、合理的な利益/危険比で釣り合う前記塩を指す
。医薬的に許容され得る塩は当業界で公知である。例えば、S.M.Berge
らは、援用により本明細書に含まれるとするJ.Pharmaceutical
Sciences,66:1−19(1977)において医薬的に許容され得
る塩を詳細に記載している。前記塩は、本発明化合物の最終単離及び精製中にそ
の場で製造され得たり、または遊離の塩基官能基を適当な有機酸と反応させるこ
とにより製造され得る。医薬的に許容され得る非毒性酸付加塩の例には、無機酸
(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸及び過塩素酸)または有機酸(例え
ば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸
)を用いて形成されるアミノ基の塩である。他の医薬的に許容され得る塩には、
アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、安息香酸塩、二硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、シ
ョウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコ
ン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘ
プトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘ
キサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビ
オン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩
、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸
塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン
酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバ
ル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チ
オシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が含ま
れる。代表的なアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩にはナトリウム、リチウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が含まれる。別の医薬的に許容され
得る塩には、適当な場合には、ハロゲン化物、水酸化物、カルボキシレート、硫
酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホネート及びアリールスルホネート
のような対イオンを用いて形成される非毒性のアンモニウム、第4級アンモニウ
ム及びアミンカチオンが含まれる。
【0048】 本明細書中、用語「医薬的に許容され得るエステル」は、インビボで加水分解
されるエステルを指し、ヒトの体内で容易に分解されて親化合物またはその塩を
遊離する化合物が含まれる。適当なエステル基には、例えば医薬的に許容され得
る脂肪族カルボン酸、特にアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸及びアル
カンジオン酸(式中、各アルキルまたはアルケニル部分は有利には6個以下の炭
素原子を含有する)から誘導される基が含まれる。特定のエステルの例にはギ酸
エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エ
ステル及びエチルコハク酸エステルが含まれる。
【0049】 本明細書中、用語「医薬的に許容され得るプロドラッグ」は、妥当な医学的判
断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等なしにヒト及び下等動物の
組織と接触させて使用するのに適当であり、合理的な利益/危険比で釣り合い、
所期の用途のために有利な本発明の化合物のプロドラッグ、並びに可能ならば本
発明化合物の両イオン性形態を指す。用語「プロドラッグ」は、例えば血液中で
の加水分解によりインビボで容易に変換されて、前記した式を有する親化合物を
生ずる化合物を指す。詳細な説明は、いずれも援用により本明細書に含まれると
する、T.Higuchi及びV.Stella、「新しいデリバリーシステム
としてのプロドラッグ(Pro-drugs as Novel Delivery Systems)」、A.C.S .シンポジウムシリーズの第14巻及びEdward B.Roche編、「薬
物設計における生体可逆性担体(Bioreversible Carriers in Drug Design)」、 American Pharmaceutical Association
and Pergamon Press(1987)発行にある。
【0050】 好ましい実施態様 本発明の第1態様は、上に定義した式(I)を有する化合物である。式(I)
の化合物は、本発明の式(II)〜(V)を有する化合物の製造における中間体
としても有用である。
【0051】 本発明の第2態様は、上に定義した式(II)を有する化合物である。
【0052】 本発明の第3態様は、上に定義した式(III)を有する化合物である。
【0053】 本発明の第4態様は、上に定義した式(IV)を有する化合物である。
【0054】 本発明の第5態様は、上に定義した式(V)を有する化合物である。
【0055】 本発明の代表的化合物は、 式(I)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R
Hであり、Rはメチルであり、Rは水素である)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はアセチルであり、RはHであり、RはCHであり、Wは存在せず、R はHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはHであり、RはCH
ある)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、Rはアセチルであり、RはC
である)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHC(O)−O−CH CHであり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCH=CHであり
、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCHFであり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−フェニルであり、
はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−CNであり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−C≡CHであり、
はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCHCHであり
、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−シクロプロピルで
あり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、Rはシクロプロピルであり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(3−ピリジル)
であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(シクロ−C )であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCHCHであり
、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCH=CHC であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHC(=CH)C(
O)OCHであり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHC(=CH)CH であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、Rはシクロ−Cであり、
はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(3−ピリジル)
であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(3−ヒドロキシ
フェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)であり、RはCHである)
の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3,4−ジメチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−5−(2−プロペニル)フェニル)であり、RはCHであ
る)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−5−メチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物
、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−5−シクロペンチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−5−カルボキサミドフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−5−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)あり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メチル−5−フルオロフェニル)であり、RはCHである)の化合物
、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−5−アセチルフェニル)であり、RはCHである)の化合
物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−ブロモフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−5−アルコキシカルボニルフェニル)であり、RはCH
ある)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−エチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−5−イソブチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−メチル−5−ジエチルアミノ−6−メチルフェニル)であり、RはCH である)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−4−メチル−5−ブロモ−6−メチルフェニル)であり、RはCHである
)の化合物、及び 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
−3−ヒドロキシメチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物 からなる群から選択される化合物である。
【0056】 抗菌活性 本発明の代表的化合物の抗菌活性をインビトロで以下のようにして調べた。試
験化合物の連続水性希釈物を滅菌Brain Heart Infusion(
BHI)寒天(Difco 0418−01−5)10mlと混合して含む12
枚のペトリ皿を作成した。各プレートに、最高32種の異なる微生物の1:10
0(または、ミクロコッカスやストレプトコッカスのような増殖の遅い菌株では
1:10)希釈物をSteersレプリケータブロックを用いて接種した。接種
したプレートを35〜37℃で20〜24時間インキュベートした。更に、試験
化合物を含まないBHI寒天を用いてコントロールプレートを作成し、各試験の
始めと終わりにインキュベートした。
【0057】 試験−試験対比(test-test comparability)を与えるために、別のコントロー ルとして、被検微生物に対する感受性パターンが公知であり、試験化合物と同一
の抗生物質クラスに属する化合物を含む別のプレートも作成し、インキュベート
した。この目的のために、エリスロマイシンAを使用した。
【0058】 インキュベート後、各プレートを肉眼で検査した。最小発育阻止濃度(MIC
)は、増殖コントロールと比較して接種スポットについて増殖なし、僅かなにご
りまたはまばらな単離コロニーを与える薬物の最低濃度と定義した。表2に示す
アッセイの結果から、本発明の化合物の抗菌活性が明らかである。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】 医薬組成物 本発明の医薬組成物は、1つ以上の医薬的に許容され得る担体と一緒に処方さ
れた治療有効量の本発明化合物を含む。本明細書中、用語「医薬的に許容され得
る担体」は、非毒性で不活性の固体、半固体または液体の充填剤、希釈剤、カプ
セル化剤または任意の種類の製剤化助剤を指す。医薬的に許容され得る担体とし
て機能し得る材料の例は、糖(例えば、ラクトース、グルコース及びスクロース
)、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプン)、セル
ロース及びその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチ
ルセルロース及び酢酸セルロース)、トラガント末、マルト、ゼラチン、タルク
、賦形剤(例えば、カカオ脂及び座薬用ロウ)、油(例えば、ピーナッツ油、綿
実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及び大豆油)、グリコール
(例えば、プロピレングリコール)、エステル(例えば、オレイン酸エチル及び
ラウリン酸エチル)、寒天、緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウム及び水酸化ア
ルミニウム)、アルギン酸、発熱物質を含まない水、等張性食塩水、リンゲル液
、エチルアルコール、リン酸緩衝食塩水、及び他の非毒性相溶性滑沢剤(例えば
、ラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウム)であり、着色剤、遊
離剤、コーティング剤、甘味剤、矯味矯臭剤、保存剤及び酸化防止剤も製薬業者
の判断に従って組成物中に存在させることができる。本発明の医薬組成物は、ヒ
ト及び他の動物に対して経口、経腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、(散剤、軟
膏剤または滴剤として)局所、頬側に投与され、また口腔または鼻内スプレーと
して投与され得る。
【0064】 経口投与用液体剤形には、医薬的に許容され得るエマルション、マイクロエマ
ルション、液剤、懸濁剤、シロップ剤及びエリキシル剤が含まれる。液体剤形は
、活性化合物に加えて、当業界で通常使用される不活性希釈剤、例えば水または
他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油
(特に、綿実油、グランドナッツ油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油
及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレ
ングリコール、ソルビタンの脂肪酸エステル、及びその混合物)を含み得る。不
活性希釈剤に加えて、経口組成物は補助剤、例えば湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘
味剤、矯味矯臭剤をも含み得る。
【0065】 注射製剤、例えば滅菌注射可能な水性または油性懸濁剤は、適当な分散または
湿潤剤及び懸濁剤を用いて公知の方法に従って製造され得る。滅菌注射剤は、非
毒性の非経口的に許容され得る希釈剤または溶媒中の滅菌注射可能な溶液、懸濁
液またはエマルション、例えば1,3−ブタンジオール溶液であり得る。使用可
能な許容され得るビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、U.S.P等張
性塩化ナトリウ溶液がある。また、滅菌固定油が溶媒または懸濁媒体として通常
使用されている。この目的で、合成モノ−及びジグリセリドを含めた無刺激の固
定油を使用することができる。更に、オレイン酸のような脂肪酸を注射剤の製造
の際に使用される。
【0066】 注射製剤は、例えば細菌保持フィルターを用いて濾過することにより、または
使用前に滅菌水または他の滅菌注射用媒体に溶解または分散され得る滅菌固体組
成物形態の滅菌剤を配合することにより滅菌され得る。
【0067】 薬物の効果を延長させるために、皮下または筋肉注射からの薬物の吸収を遅ら
せることが望ましいことがしばしばある。このことは、低水溶性を有する結晶質
もしくは非晶質材料の液体懸濁液を用いることにより達成され得る。この場合、
薬物の吸収速度は薬物の溶解速度に依存し、その溶解速度は結晶サイズ及び結晶
形態に依存し得る。また、非経口投与される薬物の吸収は、薬物を油性ビヒクル
中に溶解または懸濁させることにより遅らすことができる。注射用デポ形態は、
ポリラクチド−ポリグリコトリドのような生物分解性ポリマー中で薬物のマイク
ロカプセルマトリックスを形成することにより製造される。薬物の放出速度は薬
物/ポリマー比及び使用する特定ポリマーの種類に応じて調節され得る。他の生
物分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が含ま
れる。注射用デポ製剤は、体組織と適合性のリポソームまたはマイクロエマルシ
ョン中に薬物を捕捉することによっても製造される。
【0068】 直腸または膣内投与用の組成物は好ましくは座剤であり、これは本発明化合物
を適当な非刺激性賦形剤または担体、例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール
、または室温では固体であるが体温では液体であり、よって直腸または膣内で融
解して活性化合物を放出する座剤用ロウと混合して製造され得る。
【0069】 経口投与用固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が含まれ
る。前記固体剤形では、活性化合物は少なくとも1つの不活性で医薬的に許容さ
れ得る賦形剤または担体(例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸ジカルシウ
ム)及び/またはa)充填剤または増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、ス
クロース、グルコース、マンニトール及びケイ酸)、b)結合剤(例えば、カル
ボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、
スクロース及びアラビアゴム)、c)保湿剤(例えば、グリセロール)、d)崩
壊剤(例えば、寒天−寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオ
カデンプン、アルギン酸、或る種のケイ酸塩及び炭酸ナトリウム)、e)溶解遅
延剤(例えば、パラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、第4級アンモニウム化
合物)、g)湿潤剤(例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロ
ール)、h)吸着剤(例えば、カオリン及びベントナイトクレー)、及びi)滑
沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、及び前記混合物と混
合される。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、投与剤形は緩衝剤をも含み得る。
【0070】 類似の固体組成物も、ラクトースすなわち乳糖、高分子量ポリエチレングリコ
ール等のような賦形剤を用いて硬−または軟−ゼラチンカプセル中に充填させて
使用することができる。
【0071】 錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤のような固体剤形は、腸溶コー
ティングや製薬業界で公知の他のコーティングのようなコーティング及び外被を
設けて製造することができる。前記剤形に任意に乳白剤を含ませてもよく、前記
剤形の組成を活性成分が単独でまたは優先的に腸管のある部分に、場合により遅
効的に放出されるようにすることができる。使用可能な包埋組成物の例には、ポ
リマー物質及びロウが含まれる。
【0072】 類似の固体組成物も、ラクトースすなわち乳糖、高分子量ポリエチレングリコ
ール等のような賦形剤を用いて硬−または軟−ゼラチンカプセル中に充填させて
使用することができる。
【0073】 活性化合物を、前記した賦形剤の1つ以上を用いてマイクロカプセルに封入す
ることもできる。錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤の固体剤形は、
腸溶コーティング、徐放性コーティングや製薬業界で公知の他のコーティングの
ようなコーティング及び外被を設けて製造することができる。前記固体剤形の場
合、活性化合物をスクロース、ラクトースまたはデンプンのような少なくとも1
種の不活性希釈剤と混合してもよい。前記剤形はまた、通常のプラクティスのよ
うに不活性希釈剤以外の追加物質、例えば錠剤化滑沢剤、及びステアリン酸マグ
ネシウムやミクロクリスタリンセルロースのような他の錠剤化助剤を含み得る。
カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、投与剤形は緩衝剤をも含み得る。前記剤形に
任意に乳白剤を含ませてもよく、前記剤形の組成を活性成分が単独でまたは優先
的に腸管のある部分に、場合により遅効的に放出されるようにすることができる
。使用可能な包埋組成物の例には、ポリマー物質及びロウが含まれる。
【0074】 本発明化合物の局所または経皮投与用剤形には、軟膏剤、パスタ剤、クリーム
剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤及び貼付剤が含ま
れる。活性成分は滅菌条件下で医薬的に許容され得る担体及び所要により必要な
保存剤または緩衝液と混合される。眼科用製剤、点耳剤、眼軟膏剤、散剤及び液
剤も本発明に包含される。
【0075】 軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤及びゲル剤は、本発明の活性化合物に加えて賦
形剤、例えば動物性及び植物性脂肪、油、ロウ、パラフィン、デンプン、トラガ
ント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト
、ケイ酸、タルク、酸化亜鉛またはその混合物を含み得る。
【0076】 散剤及びスプレー剤は、本発明化合物に加えて賦形剤、例えばラクトース、タ
ルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉末及びそ
の混合物を含み得る。スプレー剤は更に慣用のプロペラント、例えばクロロフル
オロハイドロカーボンを含み得る。
【0077】 経皮パッチは、化合物を体内へコントロールしながらデリバリーするという別
の利点を有する。前記投与剤形は、適当な媒体に化合物を溶解または分散するこ
とにより作成し得る。皮膚を介する化合物の流量を増加させるために吸収増強剤
を使用することもできる。吸収速度は、速度調節膜を使用するかまたはポリマー
マトリックスもしくはゲルに化合物を分散させることにより調節され得る。
【0078】 本発明の治療方法によれば、ヒトまたは下等哺乳動物のような患者における細
菌感染を、前記患者に治療有効量の本発明化合物を所望の結果を得るのに必要な
量及び回数に投与することにより治療または予防される。本発明化合物の「治療
有効量」とは、医学的治療に適用され得る合理的な利益/危険比で細菌感染を治
療するのに十分な化合物の量を意味する。しかしながら、本発明の化合物及び組
成物の1日総用量は妥当な医学的判断の範囲内で主治医により決定される。特定
患者に対する特定の治療有効量は、治療する疾患及び疾患の重篤度;使用する特
定化合物の活性;使用する特定組成物;患者の年齢、体重、全身健康状態、性別
及び食事;使用する特定化合物の投与回数、投与経路及び排泄率;治療期間;使
用する特定化合物と併用される薬物;及び医学界で公知の類似の因子等を含めた
各種因子に依存する。
【0079】 ヒトまたは他の哺乳動物に対して1回または複数回に分けて投与される本発明
化合物の1日総用量は、例えば0.01〜50mg/kg体重またはそれ以上で
あり得、通常0.1〜25mg/kg体重である。1回投与組成物は前記量を含
むかまたは1日用量を構成するようにその約量を含み得る。一般的に、本発明の
治療レジメは、治療を要する患者に対して約10〜約2000mg/日の前記化
合物を1回または複数回に分けて投与することを含む。
【0080】 別の態様で、本発明は、
【0081】
【化11】 [式中、 R及びRが共にメチルではないという条件で、R及びRは独立して、 (1)水素、 (2)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
(g)−CHO、(h)−C(O)−C−Cアルキル及び(i)−C(O)
−NR’R”(式中、R’及びR”は独立して、水素、C−Cアルキル、ア
リール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールで置換されたC −Cアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される置換基
で置換された、C−Cアルキル、 (3)任意に(a)C−Cアルコキシ、(b)−NR’R”(式中、R’及
びR”は前記と同義である)、(c)−NH−C(O)−C−Cアルキル、
(d)−NH−C(O)−O−C−Cアルキル、(e)−O−C(O)−O
−C−Cアルキル、(f)−O−C(O)−C−Cアルキル、(g)−
CH(=N−O−C−Cアルキル)、(h)−C(=N−O−C−C
ルキル)−C−Cアルキル、(i)−CH(=N−NH−C−Cアルキ
ル)及び(j)−C(=N−NH−C−Cアルキル)−C−Cアルキル
からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキル、 (4)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
(g)−NH−C(O)−C−Cアルキル、(h)−NH−C(O)−O−
−Cアルキル、(i)−O−C(O)−O−C−Cアルキル、(j)
−O−C(O)−C−Cアルキル、(k)−CHO、(l)−C(O)−C −Cアルキル、(m)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記
と同義である)、(n)−CH(=N−O−C−Cアルキル)、(o)−C
(=N−O−C−Cアルキル)−C−Cアルキル、(p)−CH(=N
−NH−C−Cアルキル)、(q)−C(=N−NH−C−Cアルキル
)−C−Cアルキル及び(r)−C(O)−O−C−Cアルキルからな
る群から選択される置換基で置換された、C−Cアルケニル、 (5)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール及び(f)置換ヘテロアリール
からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキニル、 (6)C−Cシクロアルキル、 (7)−CHO、 (8)−C(O)−C−Cアルキル、 (9)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)、 (10)−C(O)−O−C−Cアルキル からなる群から選択されるか、またはR及びRは結合している窒素原子と一
緒になって−(CH−(式中、pは3〜7である)を構成して1つの窒素
原子と3〜7個の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し得; Rは、 (1)(a)−CN、(b)−F、(c)−CO(式中、RはC−C アルキル、アリール置換C−Cアルキルまたはヘテロアリール置換C
アルキルである)、(d)−S(O)−R(式中、nは0、1または2
であり、Rは前記と同義である)、(e)−NH−C(O)−R(式中、R は前記と同義である)、(f)−NH−C(O)−NR{式中、R
びRは独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)アリールで置換さ
れたC−Cアルキル、(iv)置換アリールで置換されたC−Cアルキル、
(v)ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル及び(vi)置換ヘテロアリー ルで置換されたC−Cアルキルからなる群から選択される}、(g)アリー
ル、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール及び(j)置換ヘテロアリール
からなる群から選択される置換基で置換されたメチル、 (2)C−C10アルキル、 (3)(a)ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C−Cアルコキシ、(d
)C−Cアルコキシ−C−Cアルコキシ、(e)オキソ、(f)−N 、(g)−CHO、(h)−O−SO−(置換C−Cアルキル)、(i)
−NR{式中、R及びRは独立して、(i)水素、(ii)C−C12ア ルキル、(iii)置換C−C12アルキル、(iv)C−C12アルケニル、(v)置
換C−C12アルケニル、(vi)C−C12アルキニル、(vii)置換C−C 12 アルキニル、(viii)アリール、(ix)C−Cシクロアルキル、(x)置換C −Cシクロアルキル、(xi)置換アリール、(xii)ヘテロシクロアルキル、(xi
ii)置換ヘテロシクロアルキル、(xiv)アリールで置換されたC−C12アルキ
ル、(xv)置換アリールで置換されたC−C12アルキル、(xvi)ヘテロシクロ アルキルで置換されたC−C12アルキル、(xvii)置換ヘテロシクロアルキル
で置換されたC−C12アルキル、(xviii)C−Cシクロアルキルで置換 されたC−C12アルキル、(xix)置換C−Cシクロアルキルで置換され たC−C12アルキル、(xx)ヘテロアリール、(xxi)置換ヘテロアリール、(xx
ii)ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル及び(xxiii)置換ヘテロア
リールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択されるか、または
及びRは結合している原子と一緒になって、(i)ハロゲン、(ii)ヒドロキ シ、(iii)C−Cアルコキシ、(iv)C−Cアルコキシ−C−Cアル コキシ、(v)オキソ、(vi)C−Cアルキル、(vii)ハロ−C−Cアルキル
及び(viii)C−Cアルコキシ−C−Cアルキルからなる群から独立して
選択される1つ以上の置換基で置換され得る3〜10員ヘテロシクロアルキル環
を形成する}、(j)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(k)
−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(l)=
N−O−R(式中、Rは前記と同義である)、(m)−C≡N、(n)−O
−S(O)−R(式中、n及びRは前記と同義である)、(o)アリール
、(p)置換アリール、(q)ヘテロアリール、(r)置換ヘテロアリール、(
s)C−Cシクロアルキル、(t)置換C−Cシクロアルキル、(u)
ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル、(v)ヘテロシクロアルキ
ル、(w)置換ヘテロシクロアルキル、(x)−NH−C(O)−R(式中、
は前記と同義である)、(y)−NH−C(O)−NR(式中、R 及びRは前記と同義である)、(z)=N−NR(式中、R及びR は前記と同義である)、(aa)=N−R(式中、Rは前記と同義である)
、(bb)=N−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び
(cc)=N−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義
である)からなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されたC−C10 アルキル、 (4)(a)ハロゲン、(b)−CHO、(c)−CO(式中、Rは前
記と同義である)、(d)−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)
、(e)−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
(f)−C≡N、(g)アリール、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール
、(j)置換ヘテロアリール、(k)C−Cシクロアルキル及び(l)ヘテ
ロアリールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択される置換基
で置換されたC− アルケニル、 (5)C−C10アルケニル、 (6)(a)ハロゲン、(b)C−Cアルコキシ、(c)オキソ、(d)−
CHO、(e)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(f)−C(
O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(g)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(h)=N−O−R(式中
、Rは前記と同義である)、(i)−C≡N、(j)−O−S(O)−R (式中、nは0、1または2であり、Rは前記と同義である)、(k)アリー
ル、(l)置換アリール、(m)ヘテロアリール、(n)置換ヘテロアリール、
(o)C−Cシクロアルキル、(p)ヘテロアリールで置換されたC−C 12 アルキル、(q)−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である
)、(r)−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義で
ある)、(s)=N−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
(t)=N−R(式中、Rは前記と同義である)、(u)=N−NH−C(
O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び(v)=N−NH−C(O)
−NR(式中、R及びRは前記と同義である)からなる群から選択さ
れる1つ以上の置換基で置換されたC−C10アルケニル、 (7)C−C10アルキニル、及び (8)(a)トリアルキルシリル、(b)アリール、(c)置換アリール、(d
)ヘテロアリール及び(e)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ
以上の置換基で置換されたC−C10アルキニル からなる群から選択され、但しRがアリルでRがメチルのときRは水素でな
い; Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは、 (1)水素、 (2)任意に(a)アリール、(b)置換アリール、(c)ヘテロアリール及び
(d)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換さ
れた、C−Cアルキル、及び (3)更に−CH−M−R{式中、Mは(i)−O−、(ii)−NH−、(iii)−
N(CH)−、(iv)−S(O)−(式中、nは前記と同義である)、(v)− NH−C(O)−及び(vi)−C(O)−NH−からなる群から選択され、R
(i)−(CH−アリール(式中、nは前記と同義である)、(ii)−(CH −置換アリール(式中、nは前記と同義である)、(iii)−(CH −ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)、(iv)−(CH−置換
ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)及び(v)−(CH−ヘテ ロシクロアルキル(式中、nは前記と同義である)からなる群から選択される}
で置換された前記(2)から選択される基 からなる群から選択され; Wは、存在しないかまたは−O−、−NH−及び−N(CH)−からなる群
から選択される] からなる群から選択される化合物の製造方法に関し、その方法は (a)
【0082】
【化12】 (式中、R、R、W及びRは前記と同義である) からなる群から選択される化合物の3’−窒素を逐次脱メチル化するステップ、
及び (b)次いで、ステップ(a)の化合物をR−及びR−前駆体化合物と反応
させるステップを含む。
【0083】 略号 下記スキーム及び実施例の説明で使用した略号は以下の通りである。 AIBN:アゾビスイソブチロニトリル、 BuSnH:水素化トリブチルスズ、 CDI:カルボニルジイミダゾール、 DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、 DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート、 DMF:ジメチルホルムアミド、 DMSO:ジメチルスルホキシド、 DPPA:ジフェニルホスホリルアジド、 EtN:トリエチルアミン、 EtOAc:酢酸エチル、 EtO:ジエチルエーテル、 EtOH:エタノール、 HOAc:酢酸、 MeOH:メタノール、 NaN(TMS):ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、 NMMO:N−メチルモルホリンN−オキシド、 TEA:トリエチルアミン、 THF:テトラヒドロフラン、及び TPP:トリフェニルホスフィン。
【0084】 合成方法 本発明の化合物及び方法は、本発明化合物を製造し得る方法を例示する下記合
成スキーム1〜9に関連させてより良く理解されるであろう。本発明化合物は、
下記する代表的方法により製造される。基R、R、R、R及びRは前記
と同義である。
【0085】 エリスロマイシンAからの式(I)〜(V)を有する本発明化合物の製造をカ
キーム1〜9に概説する。保護エリスロマイシンAの製造は、援用により本明細
書に含まれるとする米国特許第4,990,602号明細書、同第4,331,
803号明細書、同第4,680,368号明細書及び同第4,670,549
号明細書に記載されている。欧州特許出願第260,938号明細書も援用によ
り本明細書に含まれるとする。
【0086】 スキーム1に示すように、化合物のC−9−カルボニル基をオキシムで保護
すると、化合物[式中、Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R )−O−Rであり、ここでRは前記と同義であり、R及びRはそれぞ
れ独立して、(a)水素、(b)未置換C−C12アルキル、(c)アリールで置換さ れたC−C12アルキル及び(d)置換アリールで置換されたC−C12アル キルからなる群から選択されるか、またはR及びRは結合している炭素原子
と一緒になってC−C12シクロアルキル環を形成する]が得られる。特に好
ましいカルボニル保護基VはO−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシ
ムである。
【0087】 の2’及び4”−ヒドロキシ基を、援用により本明細書に含まれるとするT
.W.Greene及びP.G.M.Wuts,「有機合成における保護基(Pro
tective Groups in Organic Synthesis)」、第2版、John Wiley &
Son,Inc.(1991)発行に記載されているような適当なヒドロキシ
保護基と反応させて保護する。ヒドロキシ保護基の例には、非プロトン性溶媒中
の無水酢酸、無水安息香酸、ベンジルクロロホルメート、ヘキサメチルジシラザ
ンまたは塩化トリアルキルシリルが含まれる。非プロトン性溶媒の例は、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチル
ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ド、前記溶媒同士の混合物、または前記溶媒の1つとエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸エチル、アセトン等と
の混合物である。非プロトン性溶媒は反応に悪影響を及ぼさず、好ましくはジク
ロロメタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチ
ルピロリジノンまたはその混合物である。の2’−及び4”−ヒドロキシ基の
保護は逐次または同時に実施することができ、化合物(式中、Rはヒドロキ
シ保護基である)が得られる。好ましい保護基Rはトリメチルシリルである。
【0088】 次いで、化合物の6−ヒドロキシ基を塩基の存在下でアルキル化剤と反応さ
せることによりアルキル化すると、化合物が得られる。アルキル化剤には、塩
化アルキル、臭化アルキル、ヨウ化アルキルまたはアルキルスルホネートが含ま
れる。アルキル化剤の特定例には、臭化アリル、臭化プロパルギル、臭化ベンジ
ル、臭化2−フルオロエチル、臭化4−ニトロベンジル、臭化4−クロロベンジ
ル、臭化4−メトキシベンジル、α−ブロモ−p−トルニトリル、臭化シンナミ
ル、4−ブロモクロトン酸メチル、臭化クロトイル、1−ブロモ−2−ペンテン
、3−ブロモ−1−プロペニルフェニルスルホン、3−ブロモ−1−トリメチル
シリル−1−プロピン、3−ブロモ−2−オクチン、1−ブロモ−2−ブチン、
塩化2−ピコリル、塩化3−ピコリル、塩化4−ピコリル、4−ブロモメチルキ
ノリン、ブロモアセトニトリル、エピクロロヒドリン、ブロモフルオロメタン、
ブロモニトロメタン、メチルブロモアセテート、塩化メトキシメチル、ブロモア
セトアミド、2−ブロモアセトフェノン、1−ブロモ−2−ブタノン、ブロモク
ロロメタン、ブロモメチルフェニルスルホン、1,3−ジブロモ−1−プロペン
等が含まれる。アルキルスルホネートの例は、アリル−O−トシレート、3−フ
ェニルプロピル−O−トリフルオロメタンスルホネート、n−ブチル−O−メタ
ンスルホネート等である。使用される溶媒の例は、非プロトン性溶媒、例えばジ
メチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド、前記溶媒同士の混合物、または前記溶媒の1つとエーテル、テ
トラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸エチル、
アセトン等との混合物である。使用され得る塩基の例には、水酸化カリウム、水
酸化セシウム、水酸化テトラアルキルアンモニウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、カリウムイソプロポキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウ
ムイソブトキシド等が含まれる。本発明化合物の6位部分を更に修飾するための
別の方法は以下のスキーム2〜4に記載されている。
【0089】 次いで、2’−及び4”−ヒドロキシ基を、文献、例えば援用により本明細書
に含まれるとするT.W.Greene及びP.G.M.Wuts,「有機合成
における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、第2版、Joh
n Wiley & Son,Inc.(1991)発行に記載されている方法
に従って脱保護する。2’−及び4”−ヒドロキシ基を脱保護するために使用さ
れる条件により、通常Xが=N−OHに変換される。(例えば、アセトニトリル
及び水中で酢酸を使用すると、2’−及び4”−ヒドロキシ基が脱保護され、X
は=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−R(式中、R 、R及びRは前記と同義である)から=N−OHに変換される。)ここでな
ければ、変換は別ステップで実施する。
【0090】 脱オキシム化反応は、文献、例えばGreene(前掲)等に記載されている
方法に従って実施される。脱オキシム化剤の例は、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ハ
イドロサルファイト、メタ重亜硫酸ナトリウム、ジチオン酸ナトリウム、チオ硫
酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム等のような無機イオウ酸化物化合物である。
使用される溶媒の例は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、トリメチルシラノール、または前記溶媒の1つ以上の混合物等のよう
なプロトン性溶媒である。より有利には、脱オキシム化反応は、ギ酸、酢酸及び
トリフルオロ酢酸のような有機酸の存在下で実施される。使用される酸の量は、
約1〜約10当量/使用される化合物の量である。好ましい実施態様では、脱
オキシム化反応はエタノール及び水中でギ酸のような有機酸を用いて実施され、
所望の6−O−置換エリスロマイシン化合物が得られる。
【0091】 スキーム2〜4に、本発明化合物の6−O−置換部分を更に修飾するための代
表的方法を記載する。これらの反応を実施する時期は分子内の他の反応性部分の
存在に依存して決定されることは当業者には自明である。従って、当業界で公知
であり、実施されているように適当な保護及び脱保護ステップが必要な場合があ
る。場合によっては、エリスロマイシン誘導体のようなマクロライド分子に対
して前記修飾を実施することが望ましい。他の場合には、本発明化合物を製造す
る際の後期の中間体に対して操作を実施することが望ましい。具体的には、前記
修飾は式(I)〜(V)(式中、Rはアリルである)を有する特定化合物を含め
た或る化合物に対して実施され、式(I)〜(V)を有する別の化合物が製造さ
れ得る。
【0092】 スキーム2に、6−O−アリル置換マクロライド化合物の修飾に適した反応を
例示する。例えば、化合物(式中、M’は特定マクロライド誘導体である)は
更に誘導体化され得る。アリル化合物の二重結合を、(a)接触還元すると、6
−O−プロピル化合物が得られ、(b)四酸化オスミウムを用いて処理すると
、2,3−ジヒドロキシプロピル化合物が得られ(この化合物を更に官能化し
得、例えば各酸素原子においてハロゲン化アシルや無水アシルのようなアシル化
剤を用いてエステル化すると10が得られ得る)、(c)非プロトン性溶媒中で
m−クロロペルオキシ安息香酸を用いて酸化すると、エポキシメチル化合物11 が得られ(この化合物をアミンまたはN含有ヘテロアリール化合物のような求核
性化合物を用いて開環するとN含有側鎖を有する化合物12が得られ得る)、(
d)Henry、「炭化水素のパラジウム触媒酸化(Palladium Catalyzed Oxida
tion of Hydrocarbons)」、オランダ国ドルドレヒトに所在のReidel Pu
blishing Co.,(1980)発行に記載されているようなワッカー
条件下で酸化すると、6−O−CH−C(O)−CH化合物13が得られ、
及び(e)オゾン化すると、アルデヒド14が得られ(この化合物を更にH
ORまたはHNOHと反応させるとそれぞれオキシム15及び16に変換さ
れ得、または例えばホウ水素化物還元剤の存在下で適当なアミンを用いて還元ア
ミノ化するかまたはイミンを形成後接触還元すると、17が得られ得る)。オキ
シム16を非プロトン性溶媒中、CuClの存在下でジイソプロピルカルボジイ
ミドと反応させると、ニトリル18が得られる。をPd(II)またはPd(
O)、ホスフィン、及びアミンまたは無機塩基(Organic Reacti
ons,27,345−390(1982)参照)の存在下でHeck条件下で
ハロゲン化アリールと反応させると、19が得られる。19中の二重結合を、例
えばH及び炭素担持パラジウムを用いて還元すると、20が得られる。
【0093】 6位の更なる修飾の代表例をスキーム3に示す。所望の6−O−置換化合物は
、最初に製造された6−O−プロパルギル化合物を化学的に修飾することにより
製造され得る。
【0094】
【化13】
【0095】
【化14】
【0096】
【化15】 例えば、Rがプロパルギルであり、M’がマクロライド環系である本発明化合
物を示す化合物21は、更に誘導体化され得る。化合物21の三重結合をトリエ
チルアミンのような有機アミンの存在下、Pd(トリフェニルホスフィン)
及びCuIの存在下でハロゲン化アリール、ハロゲン化置換アリール、ハロ
ゲン化ヘテロアリールまたはハロゲン化置換ヘテロアリールで処理すると、化合
22が得られ得る。化合物22は更に、大気圧下、エタノール中5% Pd/
BaSO及びキノリンの存在下で接触水素化することにより(Raoら,J.
Org.Chem.,51:4158−4159(1986))、対応するci
s−オレフィン化合物23に選択的に還元され得る。また、化合物21を非プロ
トン性溶媒中0℃から室温の温度においてボロン酸誘導体HB(ORzz)(式
中、RzzはHまたはC−C10アルキルである)を用いて処理すると、化合
24が得られ得る。この化合物を更にSuzuki反応条件下でPd(トリフ
ェニルホスフィン)とハロゲン化アリール、ハロゲン化置換アリール、ハロゲ
ン化ヘテロアリールまたはハロゲン化置換ヘテロアリールを用いて処理すると、
化合物25が得られる。また、化合物21を酢酸中N−ハロスクシンイミドを用
いて処理すると、化合物26が得られ得る。また、化合物21をトリエチルアミ
ンのような有機アミンの存在下、Pd(トリフェニルホスフィン)Cl及び
CuIの存在下で置換ハロゲン化アルケニル、例えばAr−CH=CH−ハロゲ
ン(式中、Arはアリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロア
リール)を用いて処理すると、適当に置換された化合物27が得られ得る。
【0097】 スキーム4に、スキーム1で製造した6−置換エリスロマイシン誘導体から
の式(I)を有する化合物に対する中間体の製造が記載されている。マクロライ
のクラジノース部分を穏和な水性酸加水分解によるかまたは酵素加水分解に
より除去すると、28が得られる。この方法のために適当な代表的な酸には、希
塩酸、硫酸、過塩酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸が含ま
れる。反応のために適当な溶媒には、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等が含まれる。反応時間は典型的には0.5〜24時間であり、
反応温度は好ましくは−10〜35℃である。
【0098】 28の2’−ヒドロキシ基を前記した非プロトン性溶媒、好ましくはジクロロ
メタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチルピ
ロリジノンまたはその混合物中で適当なヒドロキシ保護基、例えば無水酢酸、無
水ベンゾイル、ベンジルクロロホルメートまたは塩化トリアルキルシリルを用い
て保護すると、化合物29が得られる。特に好ましい保護基Rはベンゾエート
である。方法の収率に影響を与えることなく、クラジノースを除去するステップ
及びヒドロキシ基を保護するステップの順序を逆にすることが可能である。
【0099】 29の3−ヒドロキシ基は改変Swern酸化方法を用いてケトン30に酸化
される。適当な酸化剤は、N−クロロスクシンイミド−ジメチルスルフィドまた
はカルボジイミド−ジメチルスルホキシドである。典型的な例では、29を、−
10〜25℃においてジクロロメタンのような塩素化溶媒中の予形成したN−ク
ロロスクシンイミドとジメチルスルフィド複合体に添加する。約0.5〜4時間
撹拌後、トリエチルアミンまたはHunig塩基のような第3級アミンを添加す
ると、ケトン30(式中、Rはヒドロキシ保護基である)が生ずる。中間体化
合物30の本発明化合物への変換をスキーム9に示す。
【0100】
【化16】 スキーム5に、式(II)を有する化合物の製造を示す。従って、化合物
まず上記した方法により適当なヒドロキシ保護基で保護すると、化合物31が得
られる。次いで、化合物31を非プロトン性溶媒中、カルボニルジイミダゾール
の存在下で過剰のナトリウムヘキサメチルジシラジドまたは水素化物塩基を用い
て約−30℃〜室温の温度で8〜24時間処理すると、化合物32が得られる。
水素化物塩基は、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウムまたは水素化リチウ
ムであり得、非プロトン性溶媒は上記したものであり得る。反応物は、好ましく
は窒素またはアルゴンのような不活性雰囲気中で維持される。使用する反応条件
に応じて、反応物を約−20〜−70℃、好ましくは約0℃〜ほぼ室温に冷却ま
たは加熱する必要があり得る。反応は完了するまでに約0.5時間〜約10日、
好ましくは約1〜5日要する。この反応シーケンスの一部は、援用により本明細
書に含まれるとするBakerら,J.Org.Chem.,53:2340(
1988)に記載されている手順に従う。
【0101】
【化17】 次いで、化合物32を使用して、式(II)に対する各種中間体化合物を形成
することができる。例えば、化合物32を水性アンモニアで処理すると、環状カ
ルバメート33(式中、Wは存在せず、RはHである)が形成される。また、
化合物6Bを式HN−Rの置換アミンと反応させると、環状カルバメート が形成される。
【0102】 化合物32を式HN−W−R(式中、Wは存在せず、RはHを除き前記
と同義である)の置換アミン化合物を用いて処理すると、33(式中、Wは−N
H−であり、RはHを除き前記と同義である)が得られる。
【0103】 また、化合物32を式HN−W−R(式中、Wは−O−であり、Rは前
記と同義である)のヒドロキシアミン化合物を用いて処理すると、33(式中、
Wは−O−であり、Rは前記と同義である)が形成される。
【0104】 化合物32を未置換ヒドラジンを用いて処理すると、環状カルバメート33( 式中、Wは−NH−であり、RはHである)が形成される。
【0105】 化合物32を式HN−NH−R(式中、RはHを除き前記と同義である
)の置換ヒドラジン化合物を用いて処理すると、33(式中、Wは−NH−であ
り、RはHを除き前記と同義である)が形成される。
【0106】 式(II)を有する中間体を製造するために、別のまたは追加の方法を使用し
得る。例えば、化合物32(式中、Wは存在せず、RはHである)を式R
ハロゲン(式中、RはHを除き前記と同義である)のアルキル化剤を用いて処
理すると、化合物33(式中、Wは存在せず、Rは水素でない)が得られる。
【0107】 同様に、化合物32(式中、Wは−NH−であり、RはHである)を式R −ハロゲン(式中、RはHを除き前記と同義である)のアルキル化剤を用いて
処理すると、化合物33(式中、Wは−NH−であり、Rは水素でない)が得
られる。
【0108】 化合物32(式中、Wは存在せず、RはHである)をハロゲン化アシルR −C(O)−ハロゲン及び無水酸(R−C(O))−O(式中、RはHを
除き前記と同義である)からなる群から選択されるアシル化剤を用いて処理する
と、化合物33(式中、Wは−NH−CO−であり、Rは前記と同義である)
が得られる。
【0109】 化合物32(式中、Wは−NH−であり、RはHである)をアルデヒドR −CHO(式中、Rは前記と同義である)を用いて処理すると、化合物33
式中、Wは−N=CH−であり、Rは前記と同義である)が得られる。
【0110】 化合物33からクラジノース部分を上記した酸加水分解により除去すると、化
合物34が得られる。34の3−ヒドロキシ基を上記した改変Swern酸化方
法を用いて酸化すると、ケトン35となる。中間体化合物35の式(II)を有
する本発明化合物への変換を以下のスキーム9に示す。
【0111】 スキーム6に、式(III)に対する中間体化合物の製造を示す。化合物32 を適当な溶媒、例えば水性アセトニトリル、DMFまたは水性DMF中でエチレ
ンジアミン36を用いて処理すると、二環式カルバメート中間体(図示せず)が
得られる。この中間体を次いでエタノールやプロパノールのような適当な有機溶
媒中で希酸、例えば酢酸またはHClを用いて処理することにより環化すると、
化合物37が得られる。
【0112】 次いで、化合物37からクラジノース部分を除去すると、化合物38が得られ
る。38の3−ヒドロキシ基を上記した改変Swern酸化方法を用いて酸化す
ると、ケトン39となる。中間体化合物39の式(III)を有する本発明化合
物への変換を以下のスキーム9に示す。
【0113】
【化18】 スキーム7に、式(IV)を有する環状カーボネート化合物の製造を示す。特
に、スキーム4に示したように製造した2’−保護化合物30は、低温(約−3
0℃)でカルボニルジイミダゾール及びナトリウムヘキサメチルジシラジドと短
時間(約30分)コントロールしながら反応させることにより環状カーボネート 40 に変換される。または、化合物40は、塩基触媒脱カルボキシル化を防止す
るために存在させる塩基の量を調節しながら、無水条件下で水素化ナトリウムま
たは水素化リチウムとホスゲン、ジホスゲンまたはトリホスゲンを用いて注意深
く反応させることにより30から製造される。中間体化合物40の本発明化合物
(IV)への変換を以下のスキーム9に示す。
【0114】
【化19】 スキーム8に、式(V)を有する環状メチレン化合物の製造を示す。化合物 を(Huntら,J,Antibiotics,41:1644(1988)
の方法に従って)酸の存在下でホルムアルデヒドを用いて処理するかまたは塩基
の存在下でクロロヨードメタンを用いて処理すると、保護11,12−メチレン
ジオキシ化合物41が得られる。この化合物は式(V)の化合物に対する中間体
である。化合物41を加水分解すると、化合物42が得られる。42の3−ヒド
ロキシ基を上記した改変Swern酸化方法を用いて酸化すると、ケトン43
なる。中間体化合物43の式(IV)を有する本発明化合物への変換を以下のス
キーム9に示す。
【0115】
【化20】 スキーム9に、化合物30353940または43を本発明の式(I)
〜(V)を有する所望化合物に変換し得る方法を記載する。化合物3035 3940または43をN−ヨードスクシンイミドを用いて処理すると、化合物 44 (式中、R及びRのいずれか一方はHであり、他方はメチルである)が
得られる。便宜上、Rをメチル基として示している。
【0116】 化合物44を塩基の存在下で適当なR−前駆体化合物、例えばR−X(式
中、Rは前記と同義であり、Xは適当な離脱基、例えばハライドまたはスルホ
ネートである)、例えばスルホン化メチル、トシル化メチルまたはトリフルオロ
メチルスルホン酸メチルと反応させると、化合物45が得られ得る。また、化合
44は、NaBHCNまたはHとPd/Cのような還元剤の存在下で式R −CHOのアルデヒドを用いて還元アルキル化され得、前記アルデヒドは還元
されると前記したR部分であるR−CH−になる。典型的には、適当なR −前駆体化合物は、任意にハロゲン、C−Cシクロアルキル、アリール、
置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールのような置換基で置換さ
れた、C−Cアルキルハライドまたはスルホネートである。
【0117】 他の適当な前駆体化合物は、任意にC−Cアルコキシ、アミン基−NR’
R”(式中、R’及びR”は独立して、水素、C−Cアルキル、アリール、
置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールで置換されたC−C アルキルから選択される)、−NH−C(O)−C−Cアルキル、−NHC
(O)−O−C−Cアルキル、−O−C(O)−O−C−Cアルキル、
−O−C(O)−C−Cアルキル、−CHO、−C(O)−C−Cアル
キル、−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)、C
H(=N−O−C−Cアルキル)、C(=N−O−C−Cアルキル)−
−Cアルキル、C(=N−NH−C−Cアルキル)−H及びC(=N
−NH−C−Cアルキル)−C−Cアルキルのような置換基で置換され
た、C−Cアルキルハライドまたはスルホネートである。
【0118】 他の前駆体化合物は、任意にハロゲン、C−Cシクロアルキル、アリール
、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C−Cアルコキシ
、アミン基−NR’R”(式中、R’及びR”は独立して、水素、C−C
ルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールで置
換されたC−Cアルキルから選択される)、−NH−C(O)−C−C アルキル、−NH−C(O)−O−C−Cアルキル、−O−C(O)−O−
−Cアルキル、−O−C(O)−C−Cアルキル、−C(O)−HC
(O)−C−Cアルキル、−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は
前記と同義である)、CH(=N−O−C−Cアルキル)、C(=N−O−
−Cアルキル)−C−Cアルキル、CH(=N−NH−C−C
ルキル)及びC(=N−NH−C−Cアルキル)−C−Cアルキルのよ
うな置換基で置換された、C−Cアルケニルハライドである。或る置換基は
不飽和炭素原子上で直接置換され得ないことは当業者に自明である。
【0119】 他の前駆体化合物は、任意にハロゲン、C−Cシクロアルキル、アリール
、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールのような置換基で置換
された、C−Cアルキニルハライドである。
【0120】 更に他の前駆体化合物は、任意にハロゲン、C−Cシクロアルキル、アリ
ール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールのような置換基で
置換された、C−Cシクロアルキルハライドである。
【0121】 しかしながら、化合物44を式X−C(O)−R’(式中、Xはハロゲンであ
り、R’は前記と同義である)またはO−(C(O)−R’)のホルミル化剤
またはアシル化剤を用いて処理すると、適当な誘導体(式中、Rはホルミルま
たはC(O)−R’である)が製造され、化合物45が得られる。或いは、化合
44をカルボニルジイミダゾールと反応させると、中間体化合物45(式中、
はイミダゾリルカルボニルである)が得られ、この中間体を式HNR’R”
のアミンと反応させると、化合物45(式中、RはC(O)−NR’R”であ
る)が得られる。更に、化合物44を式HOR’のアルコールと反応させると、
化合物(式中、RはC(O)−OR’であり、R’は前記と同義である)が得
られ、こうして化合物45(式中、RはC(O)−OR’である)が得られる
【0122】 また、化合物44をホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドのようなホ
モログ化剤の存在下で置換もしくは未置換アリールアルコールと反応させると、
化合物(式中、Rは置換アリールで置換されたメチルである)が得られ得る。
【0123】 化合物44を光の存在下でN−ヨードスクシンイミドまたはヨウ素を用いて処
理すると、化合物46(式中、R及びRは共にHである)が得られ得る。そ
の後、化合物46を塩基の存在下で上記したR−前駆体試薬の1つを用いて処
理すると、化合物47が得られ得る。
【0124】 その後、化合物47を同様の条件下で上記したR−前駆体試薬に類似のR −前駆体試薬を用いて処理すると、適当にジ置換された化合物48が得られ得る
【0125】 R及びRが結合している窒素原子と一緒になって一緒になって(CH (式中、pは3〜7である)を構成して1つの窒素原子と3〜7個の炭素原子
を含有するヘテロ環を形成する場合には、前駆体は適当なジハロゲン化アルキル
、例えば1,3−ジブロモプロパン、1,4−ジブロモブタン、1,5−ジブロ
モペンタン、1,6−ジブロモヘキサンまたは1,7−ジブロモヘプタンであり
得る。
【0126】 式(I)〜(V)のRがアセテートまたはベンゾエートのようなヒドロキシ
保護基である場合には、化合物をメタノールまたはエタノールを用いて処理する
ことにより脱保護すると、式(I)(式中、Rは水素である)の化合物が得ら
れる。Rがトリアルキルシリル基の場合には、化合物をTHFまたはアセトニ
トリル中でフッ化物を用いて処理することにより脱保護すると、式(I)〜(V
)(式中、Rは水素である)を有する化合物が得られる。
【0127】 例示の目的で提示し、本発明の範囲を限定しない下記実施例を参照することに
より、本発明はより深く理解されるであろう。
【0128】
【化21】
【0129】 実施例1 式(I)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、R はメチル、Rは水素である]の化合物 ステップ1a:スキーム1の化合物4[式中、VはN−O−(1−イソプロポ キシシクロヘキシル)、Rはアリル、Rはトリメチルシリルである] DMSO(5ml)及びTHF(5ml)中に米国特許第4,990,602
号明細書の方法に従って製造した2’,4”−ビス−O−トリメチルシリルエリ
スロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシム(
1.032g,1.00mmol)を含む0℃溶液に、蒸留したばかりの臭化ア
リル(0.73ml,2.00mmol)を添加した。約5分後、DMSO(5
ml)及びTHF(5ml)中にカリウムtert−ブトキシド(1M 2.0
ml,2.0ml)を含む溶液を4時間を要して滴下した。反応混合物を酢酸エ
チルに排出し、水及びブラインで洗浄した。有機相を真空下で濃縮して、所望の
化合物(1.062g)を白色泡状物として得た。
【0130】 ステップ1b:スキーム1の化合物5[式中、VはNOH、Rはアリルである アセトニトリル(17ml)及び水(8.5ml)中にステップ1aで得られ
た化合物(1.7g)を含む溶液に、酢酸(9ml)を室温で添加した。室温で
数時間後、反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、真空下で濃縮した。
得られた残渣が未反応の出発物質を含んでいることが分かったので、追加のアセ
トニトリル(15ml)、水(70ml)及びHOAc(2ml)を添加した。
2時間後、更にHOAc(1ml)を添加した。約3時間後、反応混合物をフリ
ーザーに移し、一晩置いた。反応混合物を放置して室温に加温し、トルエン(2
00ml)で希釈し、真空下で濃縮した。残渣にトルエンを2回入れ、一定重量
(1.524g)になるまで乾燥した。
【0131】 ステップ1c:スキーム1の化合物6[式中、Rはアリルである] 1:1 エタノール−水(16ml)中のステップ1bで得られた化合物(1
.225g)をNaHSO(700mg)及びギ酸(141μl)で処理し、
86℃で2.5時間加温した。反応混合物を室温まで放冷し、水(5〜6ml)
で希釈し、1N NaOHを用いてpH9〜10の塩基性とし、酢酸エチルで抽
出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×)で洗浄し、MgSO上で乾燥
し、濾過し、真空下で濃縮した。粗な物質を、1%水酸化アンモニウム含有塩化
メチレン中の1% MeOHを溶離液とするカラムクロマトグラフィーにより精
製して、標記化合物(686mg,57%)を得た。
【0132】 13C NMR(CDCl)δ 219.3(C−9)、174.8(C−
1)、135.5(C−17)、116.3(C−18)、101.9(C−1
’)、95.9(C−1”)、79.7(C−5)、78.8(C−6)、78
.5(C−3)、74.1(C−12)、72.4(C−3”)、70.6(C
−11)、68.1(C−5’)、65.5(C−16)、65.1(C2’)
、49.0(C−3”O−CH)、45.0(C−2)、44.1(C−8)
、39.7(NMe)、37.9(C−4)、37.1(C−10)、34.
6(C−2”)、28.4(C−4’)、21.0,20.6(C−3”CH ,C−6’CH)、20.8(C−14)、18.3(C−6”)、18.1
(C−8 CH)、15.7,15.6(C−2 CH,C−6 CH
、11.9(C−10 CH)、10.1(C−15)、8.9(C−4 C
)。
【0133】 MS(FAB)+ m/e 774(M+H)、812(M+K)
【0134】 ステップ1d:スキーム4の化合物28[式中、Rはアリルである] エタノール(25ml)及び水(75ml)中にステップ1cで製造した化合
物(7.73g,10.0mmol)を含む懸濁液に、水性1M HCl(18
ml)を10分間を要して添加した。反応混合物を室温で9時間撹拌した後、冷
蔵庫に一晩放置した。水性2M NaOH(9ml,18mmol)により、白
色沈殿が形成された。混合物を水で希釈し、濾過した。固体を水洗し、真空下で
乾燥して、脱クラジノシル化合物(3.11g)を得た。
【0135】 ステップ1e:スキーム4の化合物29[式中、Rはアリル、Rはベンゾイ ルである] ジクロロメタン(20ml)中にステップ1dの生成物(2.49g,4.0
5mmol)を含む溶液に、無水安息香酸(98%,1.46g,6.48mm
ol)及びトリエチルアミン(0.90ml,6.48mmol)を添加し、白
色懸濁液を室温で26時間撹拌した。水性5%炭酸ナトリウムを添加し、混合物
を20分間撹拌した。混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を水性5%炭
酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で
濃縮して、白色泡状物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(30%アセトン
−ヘキサン)にかけて、標記化合物(2.46g)を白色固体として得た。
【0136】 ステップ1f:スキーム4の化合物30[式中、Rはアリル、Rはベンゾイ ルである] 下、ジクロロメタン(20ml)中にN−クロロスクシンイミド(0.6
8g,5.07mmol)を含む−10℃溶液に、ジメチルスルフィド(0.4
3ml,5.92mmol)を5分間を要して添加した。生じた白色スラリーを
−10℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(20ml)中にステップ1e
で得た化合物(2.43g,3.38mmol)を含む溶液を添加し、反応混合
物を−10〜−5℃で30分間撹拌した。トリエチルアミン(0.47ml,3
.38mmol)を5分間を要して滴下し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し
た。反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を水性5%炭酸水素ナトリ
ウムで2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮
して、白色泡状物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(30%アセトン−ヘ
キサン)にかけて、標記化合物(2.27g)を白色泡状物として得た。
【0137】 ステップ1g:式(I)[式中、Rはアリル、Rはベンゾイル、Rはメチ ル、Rは水素である]の化合物 窒素下、アセトニトリル(10ml)中にステップ1fからの化合物(215
mg,0.30mmol)を含む0℃のサンプルに、N−ヨードスクシンイミド
(101mg,0.45mmol)を添加し、混合物を室温に加温した。5時間
後、ジクロロメタン(50ml)を添加し、混合物を1:1 5%NaHSO /NaCO(pH9)及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃
縮した。残渣を3:7 アセトン/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマト
グラフィーにかけて、粗な生成物を得た。この物質をTHF(5ml)に溶解し
、5%NaCO(5ml)と共に2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(3
0ml)で希釈し、生じた溶液を5%NaCO及びブラインで洗浄し、乾燥
(NaSO)し、濃縮した。残渣を3:7 アセトン/ヘキサンを溶離液と
するシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(75.5mg)を得
た。
【0138】 ステップ1h:式(I)[式中、Rはアリル、RはH、Rはメチル、R は水素である]の化合物 ステップ1gからの化合物を窒素下メタノール中で6時間還流加熱した後、溶
媒を除去した。残渣を95:5:0.5 ジクロロメタン/メタノール/NH OHを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(48
.7mg)を得た。
【0139】 元素分析(C3153NO10・0.5HO): C H N 計算値 61.16 8.94 2.30 実験値 61.33 8.89 2.24。
【0140】 MS m/e 600(M+H)
【0141】 ステップ1i:式(I)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル) 、RはH、Rはメチル、Rは水素である]の化合物 アセトニトリル(400ml)中にステップ1hからの化合物、酢酸パラジウ
ム(II)及びトリ−o−トリルホスフィンを含む混合物に窒素を流す。この溶
液に、3−ブロモキノリン及びトリエチルアミンを添加する。反応混合物を50
℃で1時間加熱し、90℃で4日間撹拌する。反応混合物を酢酸エチルに排出し
、水性5%炭酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濾過し、真空下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記
化合物を得る。
【0142】 実施例2 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、Rはアセチ ル、RはCH、Wは存在せず、RはHである]の化合物 ステップ2a:スキーム5の化合物31[式中、Rは−CHCH=CH はアセチルである] ジクロロメタン(20ml)中に実施例1のステップcからの化合物(405
.2g,528mmol)を含むサンプルに、ジメチルアミノピリジン(0.4
88g,4mmol)及び無水酢酸(3.39ml,36mmol)を添加し、
混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈した後、5%水
性炭酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥した。残渣
を乾燥し、アセトニトリルから再結晶して、標記化合物(491g)を得た。M
S m/e 857(M+H)
【0143】 ステップ2b:スキーム5の化合物32[式中、Rは−CHCH=CH はアセチルである] 乾燥THF(500ml)中にステップ2aからの化合物(85.8g,10
0mmol)を含むサンプルを−40℃に冷却し、窒素を流してからナトリウム
ビス(トリメチルシリル)アミド(125ml,125mmol)を20分間を
要して添加し、混合物を−40℃で40分間撹拌した。この混合物に、5:3
THF/DMF(800ml)中にカルボニルジイミダゾール(3.65g,2
2.56mmol)を含む溶液を窒素下、−40℃で30分間を要して添加し、
混合物を−20℃で30分間撹拌した。混合物を室温で27時間撹拌した後、酢
酸エチルで希釈した。混合物を5%炭酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、
NaSO上で乾燥し、濃縮して、標記化合物(124g)を得た。これを直
接次ステップで使用した。
【0144】 ステップ2c:スキーム5の化合物33[式中、Rは−CHCH=CH はアセチル、Wは存在せず、RはHである] ステップ2bからの化合物(124g)を9:1 アセトニトリル/THF(
1100ml)に溶解し、水酸化アンモニウム(28%,200ml)を添加し
、混合物を窒素下、室温で8日間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルに
溶解した。この溶液を5%炭酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、Na
上で乾燥し、濃縮して、標記化合物を得た。MS(FAB)+ m/e 8
82(M+H)
【0145】 ステップ2d:スキーム5の化合物34[式中、Rは−CHCH=CH はアセチル、Wは存在せず、RはHである] エタノール(200ml)中に懸濁させたステップ2cからの化合物(69.
0g,78.2mmol)のサンプルを水(400ml)で希釈してから、HC
l(0.972N,400ml)を20分間を要して滴下した。混合物を4時間
撹拌し、更にHCl(4N,100ml)を20分間を要して添加した。混合物
を18時間撹拌し、0℃に冷却した後、NaOH(4N,200ml)を30分
間を要して添加してpHを約9とした。標記化合物を濾過により単離した(35
.56g)。
【0146】 ステップ2e:スキーム5の化合物35[式中、Rは−CHCH=CH はアセチル、Wは存在せず、RはHである] 窒素下、ジクロロメタン(80ml)中にN−クロロスクシンイミド(2.3
7g,17.8mmol)を含む−10℃溶液に、ジメチルスルフィド(1.5
2ml,20.8mmol)を5分間を要して添加した。生じた白色スラリーを
−10℃で10分間撹拌し、ジクロロメタン(60ml)中にステップ2dから
の化合物(8.10g,11.9mmol)を含む溶液を添加し、反応混合物を
−10〜−5℃で30分間撹拌した。トリエチルアミン(1.99ml,14.
3mmol)を10分間を要して滴下し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。
反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を水性5%炭酸水素ナトリウム
及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮して、白色泡
状物を得た。50:50:0.5 アセトン/ヘキサン/水酸化アンモニウムを
溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(8.27g
)を白色泡状物として得た。
【0147】 元素分析(C355611): C H N 計算値 61.75 8.29 4.11 実験値 62.25 8.50 4.28。
【0148】 ステップ2f:スキーム5の化合物35[式中、Rは−CHCH=CH−( 3−キノリル)、Rはアセチル、Wは存在せず、RはHである] アセトニトリル(400ml)中のステップ2eからの化合物(46.36g
,68.2mmol)、酢酸パラジウム(II)(3.055g,13.6mm
ol)及びトリ−o−トリルホスフィン(8.268g,27.2mmol)の
混合物に窒素を流した。この溶液に、3−ブロモキノリン(18.45ml,1
36mmol)及びトリエチルアミン(18.92ml,13.6mmol)を
シリンジを介して添加した。反応混合物を50℃で1時間加熱し、90℃で4日
間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに排出し、水性5%炭酸水素ナトリウム及
びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。
50:50:0.5 アセトン/ヘキサン/水酸化アンモニウムを溶離液とする
シリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(46.56g)を白色泡
状物として得た。MS m/e 808(M+H)
【0149】 ステップ2g:一般式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノ リル)、Rはアセチル、RはH、RはCH、Wは存在せず、RはHで ある]の化合物 窒素下、0℃において乾燥アセトニトリル(110ml)中にステップ2fか
らの化合物(2.65g,3.3mmol)を含むサンプルに、N−ヨードスク
シンイミド(0.887g,3.94mmol)を少しずつ添加し、混合物を5
℃に一晩保持した。次いで、混合物を再び0℃に冷却し、追加のN−ヨードスク
シンイミド(371mg)を添加した。次いで、混合物を放置して室温まで加温
し、メタノールで希釈し、一晩放置した。溶媒を真空下で除去し、残渣をジクロ
ロメタンに溶解した。溶液を5% NaCO及びブラインで洗浄し、乾燥(
NaSO)し、濃縮した。残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタン
中5〜10%メタノールを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけた
。生成物を1:1:0.5から3:1:0.5 アセトン/ヘキサン/NH
Hを溶離液とするクロマトグラフィーに再びかけて、標記化合物(260mg)
を得た。MS m/e 794(M+H)
【0150】 実施例3 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはH、RはCHである]の化合物 ステップ3a:スキーム5の化合物35[式中、Rは−CHCH=CH−( 3−キノリル)、RはH、Wは存在せず、RはHである] 実施例2のステップ2fからの化合物のサンプルをメタノール中で一晩撹拌し
た。溶媒を除去し、生成物を更に精製することなく使用した。
【0151】 ステップ3b:式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル )、RはH、RはH、RはCH、Wは存在せず、RはHである]の化 合物 窒素下、0℃において、乾燥アセトニトリル(20ml)中にステップ3aか
らの化合物(382mg,0.500mmol)を含むサンプルに、N−ヨード
スクシンイミド(125mg,0.600mmol)を添加し、混合物を放置し
て室温に加温した。一晩放置後、混合物を酢酸エチルで希釈した。溶液を5%
NaSO、5% NaCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO )し、濃縮した。残渣を0.5%ジメチルアミン含有ジクロロメタン中5〜10
%メタノールを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合
物(201mg)を得た。
【0152】 高分解能MS(C415710): 計算値 752.4122、実験値 752.4145。
【0153】 実施例4 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、Rはアセチル、RはCHである]の化合物 0℃においてジクロロメタン中に実施例3からの化合物(193mg,0.2
60mmol)を含むサンプルに、トリエチルアミン(0.109ml,0.7
80mmol)を添加した。溶液を5分間撹拌した後、無水酢酸(0.024m
l,0.260mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。更に無水酢酸(
0.005ml)を添加した後、混合物を室温で一晩、還流下で30分間撹拌し
た。混合物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%水性NaCO及びブライ
ンで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。残渣を0.5% NHOH
含有ジクロロメタン中の5%メタノールを溶離液とするシリカゲルクロマトグラ
フィーにかけて、標記化合物(91.7mg)を得た。MS m/e 794(
M+H)
【0154】 実施例5 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHC(O)−O−CHCH、RはCH である]の化合物 アセトニトリル中に実施例3からの化合物(120mg,0.160mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(67.2mg,0.800mmol)及び
ブロモ酢酸エチル(0.020ml,0.180mmol)を添加し、混合物を
窒素下、室温で4日間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%
水性NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。
残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5〜10%メタノールを溶
離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(91.7mg
)を得た。MS m/e 838(M+H)
【0155】 実施例6 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHCH=CH、RはCHである]の化 合物 アセトニトリル中に実施例から3の化合物(120mg,0.160mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(67.2mg,0.800mmol)及び
臭化アリル(0.016ml,0.180mmol)を添加し、混合物を窒素下
、室温で4日間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%水性N
aHCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。残渣を
0.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5〜10%メタノールを溶離液と
するシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(64mg)を得た。
MS m/e 792(M+H)
【0156】 実施例7 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHCHF、RはCHである]の化合物 アセトニトリル中に実施例2からの化合物(150mg,0.200mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(84mg,1.00mmol)及び1−ブ
ロモ−2−フルオロエタン(0.016ml,0.220mmol)を添加し、
混合物を窒素下、室温で4時間撹拌した。1−ブロモ−2−フルオロエタン(0
.010ml,0.110mmol)を更に添加した後、混合物を室温で一晩、
還流下で2時間撹拌した。別の1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.005m
l,0.050mmol)を添加した後、混合物を還流下で一晩撹拌した。混合
物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%水性NaHCO及びブラインで洗浄
し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。残渣を0.5% NHOH含有ジク
ロロメタン中の5〜10%メタノールを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフ
ィーにかけて、標記化合物(73.3mg)を得た。MS m/e 798(M
+H)
【0157】 実施例8 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−フェニル、RはCHである]の化合 アセトニトリル中に実施例2からの化合物(150mg,0.200mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(84mg,1.00mmol)及び臭化ベ
ンジル(0.020ml,0.220mmol)を添加し、混合物を窒素下、室
温で48時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%水性Na
HCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。残渣を0
.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5〜10%メタノールを溶離液とす
るシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(118mg)を得た。
MS m/e 842(M+H)
【0158】 実施例9 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−CN、RはCHである]の化合物 アセトニトリル中に実施例3からの化合物(150mg,0.200mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(84mg,1.00mmol)及びブロモ
アセトニトリル(0.015ml,0.220mmol)を添加し、混合物を窒
素下、室温で48時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%
水性NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。
残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5〜10%メタノールを溶
離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(106.7m
g)を得た。MS m/e 791(M+H)
【0159】 実施例10 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−C≡CH、RはCHである]の化合 アセトニトリル中に実施例3からの化合物(150mg,0.200mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(84mg,1.00mmol)及び臭化プ
ロパギル(トルエン中80%,0.026ml,0.220mmol)を添加し
、混合物を窒素下、室温で48時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、こ
の溶液を5%水性NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し
、濃縮した。残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5%メタノー
ルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(90m
g)を得た。MS m/e 790(M+H)
【0160】 実施例11 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHCHCH、RはCHである]の化 合物 アセトニトリル中に実施例3からの化合物(150mg,0.200mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(84mg,1.00mmol)及び1−ブ
ロモプロパン(0.020ml,0.220mmol)を添加し、混合物を窒素
下、室温で48時間、60℃で16時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し
、この溶液を5%水性NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO )し、濃縮した。残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5%メタ
ノールを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(8
0mg)を得た。MS m/e 794(M+H)
【0161】 実施例12 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−シクロプロピル、RはCHである] の化合物 アセトニトリル中に実施例3からの化合物(150mg,0.200mmol
)を含むサンプルに、NaHCO(84mg,1.00mmol)及び(ブロ
モメチル)シクロプロパン(0.021ml,0.220mmol)を添加し、
混合物を窒素下、室温で48時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、この
溶液を5%水性NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、
濃縮した。残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタン中の5%メタノール
を溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(90.5
mg)を得た。MS m/e 806(M+H)
【0162】 実施例13 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、Rはシクロプロピル、RはCHである]の化合物 メタノール中に実施例3からの化合物(150mg,0.200mmol)を
含むサンプルに、酢酸(0.114ml,2.00mmol)及び((1−エト
キシシクロプロピル)オキシ)トリメチルシラン(0.200ml,1.00m
mol)を添加し、混合物を窒素下で撹拌した。NaBHCN(63mg,1
.00mmol)を窒素下で添加し、混合物を室温で2時間、還流下で12時間
撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、この溶液を5%水性NaCO及び
ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。残渣を0.5% NH OH含有ジクロロメタン中の5%メタノールを溶離液とするシリカゲルクロマ
トグラフィーにかけて、標記化合物(54.4mg)を得た。MS m/e 7
92(M+H)
【0163】 実施例14 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(3−ピリジル)、RはCHである ]の化合物 メタノール中に実施例3からの化合物(150mg,0.200mmol)を
含むサンプルに、酢酸(0.114ml,2.00mmol)及び3−ピリジン
カルボキサルデヒド(0.094ml,1.00mmol)を添加し、混合物を
窒素下、0℃で撹拌した。NaBHCN(63mg,1.00mmol)を窒
素下で添加し、混合物を放置して室温に加温し、6時間撹拌した。混合物を酢酸
エチルで希釈し、この溶液を5%水性NaCO及びブラインで洗浄し、乾燥
(NaSO)し、濃縮した。残渣を0.5% NHOH含有ジクロロメタ
ン中の5%メタノールを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、
標記化合物(132mg)を得た。MS m/e 843(M+H)
【0164】 実施例15 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(シクロ−C)、RはCH ある]の化合物 下、室温においてアセトニトリル(2ml)中に実施例1のサンプル(1
50mg,0.200mmol)を含む溶液をNaHCO(84mg,1.1
mmol)及び(ブロモメチル)シクロプロパン(21μl,0.22mmol
)で順次処理し、室温で18時間撹拌し、追加当量の(ブロモメチル)シクロプ
ロパンで処理し、18時間撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(17
4μl,1.1mmol)及び追加2当量の(ブロモメチル)シクロプロパンで
処理し、4日間撹拌し、酢酸エチル(10ml)で希釈し、5%NaHCO
びブラインで順次洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。残渣を
1%水酸化アンモニウム含有ジクロロメタン中の1%メタノールを溶離液とする
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(90.5
mg)を白色固体として得た。MS (ESI(+)) 806(M+H)
【0165】 実施例16 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHCHCH、RはCHである]の化 合物 下、室温においてアセトニトリル(2ml)中に実施例1のサンプル(1
50mg,0.200mmol)を含む溶液をNaHCO(84mg,1.1
mmol)及び1−ブロモプロパン(20μl,0.22mmol)で順次処理
し、室温で18時間撹拌し、追加当量の1−ブロモプロパンで処理し、18時間
撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(174μl,1.1mmol)
で処理し、60℃に18時間加温し、室温に冷却し、追加2当量の1−ブロモプ
ロパンで処理し、酢酸エチル(10ml)で希釈し、5%NaHCO及びブラ
インで順次洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。残渣を1%水
酸化アンモニウム含有ジクロロメタン中の1%メタノールを溶離液とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(80mg)を白
色固体として得た。MS (ESI(+)) 794(M+H)
【0166】 実施例17 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHCH=CHC、RはCHである ]の化合物 下、室温においてアセトニトリル(2ml)中に実施例1のサンプル(2
60.64mg,0.33mmol)を含む溶液をKCO(230mg,1
.1mmol)及び臭化シンナミル(55.5μl,0.37mmol)で処理
し、室温で48時間撹拌し、酢酸エチル(10ml)で希釈し、5%NaHCO 及びブラインで順次洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。残
渣を1%水酸化アンモニウム含有ジクロロメタン中の5%メタノールを溶離液と
する180mg)を白色固体として得た。MS (ESI(+)) 869(M
+H)
【0167】 実施例18 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHC(=CH)C(O)OCH、R CHである]の化合物 下、室温においてアセトニトリル(2ml)中に実施例1のサンプル(2
60.64mg,0.33mmol)を含む溶液をKCO(230mg,1
.1mmol)及び2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(45.08μl)
で処理し、室温で48時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、5%NaHCO及び
ブラインで順次洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。残渣を1
%水酸化アンモニウム含有ジクロロメタン中の5%メタノールを溶離液とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(233mg
)を白色固体として得た。MS (ESI(+)) 850(M+H)
【0168】 実施例19 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCHC(=CH)CH、RはCHであ る]の化合物 下、室温においてアセトニトリル(2ml)中に実施例1のサンプル(2
60.64mg,0.33mmol)を含む溶液をKCO(230mg,1
.1mmol)及び3−ブロモ−2−メチルプロパン(37.81μl)で処理
し、室温で48時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、5%NaHCO及びブライ
ンで順次洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。残渣を1%水酸
化アンモニウム含有ジクロロメタン中の5%メタノールを溶離液とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(176.4mg)
を白色固体として得た。MS (ESI(+)) 804(M+H)
【0169】 実施例20 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、Rはシクロ−C、RはCHである]の化合 下、室温においてメタノール(5ml)中に実施例1のサンプル(150
mg,0.200mmol)を含む溶液を酢酸(114μl,2.00mmol
)、[(1−エチルオキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシラン(200
μl,1.00mmol)及びNaBHCN(63mg,1.00mmol)
で処理し、室温で2時間撹拌し、12時間還流加熱し、酢酸エチル(30ml)
で希釈し、5%NaCO及びブラインで順次洗浄し、乾燥(NaSO
し、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中の2%メタノールから1%水酸
化アンモニウム含有ジクロロメタン中の5%メタノールに勾配させた溶離液とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(54.
4mg)を白色固体として得た。
【0170】 MS (ESI(+)) 792(M+H)
【0171】 HRMS(ESI(+)) m/z(C446110): 計算値 814.4249(M+Na)、実験値 814.4243。
【0172】 実施例21 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(3−ピリジル)、RはCHである ]の化合物 下、0℃においてメタノール(5ml)中に実施例1のサンプルを含む溶
液を酢酸(114μl,2.00mmol)、3−ピリジンカルボキサルデヒド
(94μl,1.00mmol)及びシアノホウ水素化ナトリウム(63mg,
1.00mmol)で順次処理し、撹拌しながら18時間を要して室温に加温し
、酢酸エチル(30ml)で希釈し、5%NaCO、2%トリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタン及びブラインで順次洗浄し、乾燥(NaSO)し、
濾過し、濃縮した。残渣を1%水酸化アンモニウム含有ジクロロメタン中の5%
メタノールを溶離液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して
、所望の化合物(132mg,78%)をオフホワイト色泡状物として得た。M
S (APCl) 873(M+H)
【0173】 HRMS(ESI(+)) m/z(C476310): 計算値 843.4544(M+H)、実験値 843.4562。
【0174】 元素分析: C H N 計算値 66.96 7.41 6.65 実験値 66.97 7.45 6.57。
【0175】 実施例22 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(3−ヒドロキシフェニル)、RはC である]の化合物 下、0℃においてメタノール(5ml)中に実施例1のサンプル(150
mg,0.200mmol)を含む溶液を3−ヒドロキシベンズアルデヒド(1
22mg,1.0mmol)で処理し、5〜10分間撹拌し、酢酸(114μl
,2.00mmol)で処理し、0℃で10〜15分間撹拌し、シアノホウ水素
化ナトリウム(63mg,1.00mmol)で処理し、18時間を要して室温
に加温し、48時間撹拌し、酢酸エチル(30ml)で処理し、5%NaHCO 、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びブラインで順次洗浄した
。水性抽出物が余りに塩基性(pH10〜12)であり、生成物を含んでいる場
合には、NHClで処理し、酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機抽出物を
ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。残渣を1%水
酸化アンモニウム含有ジクロロメタン中の5%メタノール勾配を溶離液とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(97.1m
g)を黄色固体として得た。MS (ESI(+)) 858(M+H)
【0176】 実施例23 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチ ル−5−メチルフェニル)、RはCHである]の化合物 1ドラムバイアルにおいてトルエン(1ml)中に実施例1のサンプル(28
mg,0.037mmol)及び3−tert−ブチル−5−メチルフェノール
(1.5〜2.0当量)を含む溶液をパラホルムアルデヒド(2当量)で処理し
、90℃に18時間加温し、濃縮した。所要により、バイアルのキャップを取り
、加温して、トルエンを蒸発させ、反応を完結させた。残渣をアセトンを溶離液
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得
た。MS (ESI(+)) 928(M+H)
【0177】 実施例24 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3,4−ジメチルフ ェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル、パラホルムアルデヒド及び3,4−ジメチルフェノール
を実施例9と同様にして処理して、所望の化合物を得た。MS (ESI(+)
) 886(M+H)
【0178】 実施例25 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5− (2−プロペニル)フェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−アリル−5−メトキシフェノールを実施例9と同様にして処理して、
所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 928(M+H)
【0179】 実施例26 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5− メチルフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−メトキシ−5−メチルフェノールを実施例9と同様にして処理して、
所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 902(M+H)
【0180】 実施例27 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−5−シクロペンチル フェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−シクロペンチルフェノールを実施例9と同様にして処理して、所望の
化合物を得た。MS (ESI(+)) 926(M+H)
【0181】 実施例28 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−5−カルボキサミド フェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−ヒドロキシベンズアミドを実施例9と同様にして処理して、所望の化
合物を得た。MS (ESI(+)) 901(M+H)
【0182】 実施例29 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5− (2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチルエステルを実施例9
と同様にして処理して、所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 944
(M+H)
【0183】 実施例30 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5− フルオロフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−フルオロ−5−メチルフェノールを実施例9と同様にして処理して、
所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 890(M+H)
【0184】 実施例31 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5− アセチルフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び1−(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)エタノンを実施例9と同
様にして処理して、所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 930(M
+H)
【0185】 実施例32 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル )、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−ブロモフェノールを実施例9と同様にして処理して、所望の化合物を
得た。MS (ESI(+)) 936(M+H)
【0186】 実施例33 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5− アルコキシカルボニルフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸を実施例9と同様にして処理して
、所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 946(M+H)
【0187】 実施例34 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−エチルフェニル )、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−エチルフェノールを実施例9と同様にして処理して、所望の化合物を
得た。MS (ESI(+)) 886(M+H)
【0188】 実施例35 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−5−イソブチルフェ ニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−sec−ブチルフェノールを実施例9と同様にして処理して、所望の
化合物を得た。MS (ESI(+)) 914(M+H)
【0189】 実施例36 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−メチル−5−ジ エチルアミノ−6−メチルフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−ジエチルアミノメチル−2,5−ジメチルフェノールを実施例9と同
様にして処理して、所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 971(M
+H)
【0190】 実施例37 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−4−メチル−5−ブ ロモ−6−メチルフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−ブロモ−2,4−ジメチルフェノールを実施例9と同様にして処理し
て、所望の化合物を得た。MS (ESI(+)) 964(M+H)
【0191】 実施例38 式(II)[式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)、RはH、W は存在せず、RはH、RはCH−(2−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチ ルフェニル)、RはCHである]の化合物 実施例1のサンプル(28mg,0.037mmol)、パラホルムアルデヒ
ド及び3−ヒドロキシメチルフェノールを実施例9と同様にして処理して、所望
の化合物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 マー,チエンクン アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガー ニー、プレジデンシヤル・ドライブ・7193 (72)発明者 チユー,ダニエル・テイー アメリカ合衆国、カルフオルニア・95051、 サンタ・クララ、ベントン・ストリート・ 3767 Fターム(参考) 4C057 BB02 CC03 DD01 KK13 4C086 AA01 AA03 MA04 NA14 ZB35

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 [式中、 R及びRが共にメチルではないという条件で、R及びRは独立して、 (1)水素、 (2)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
    ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
    (g)−CHO、(h)−C(O)−C−Cアルキル及び(i)−C(O)
    −NR’R”(式中、R’及びR”は独立して、水素、C−Cアルキル並び
    にアリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールで置換され
    たC−Cアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される置
    換基で置換された、C−Cアルキル、 (3)任意に(a)C−Cアルコキシ、(b)−NR’R”(式中、R’及
    びR”は前記と同義である)、(c)−NH−C(O)−C−Cアルキル、
    (d)−NH−C(O)−O−C−Cアルキル、(e)−O−C(O)−O
    −C−Cアルキル、(f)−O−C(O)−C−Cアルキル、(g)−
    CH(=N−O−C−Cアルキル)、(h)−C(=N−O−C−C
    ルキル)−C−Cアルキル、(i)−CH(=N−NH−C−Cアルキ
    ル)及び(j)−C(=N−NH−C−Cアルキル)−C−Cアルキル
    からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキル、 (4)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
    ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
    (g)−NH−C(O)−C−Cアルキル、(h)−NH−C(O)−O−
    −Cアルキル、(i)−O−C(O)−O−C−Cアルキル、(j)
    −O−C(O)−C−Cアルキル、(k)−CHO、(l)−C(O)−C −Cアルキル、(m)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記
    と同義である)、(n)−CH(=N−O−C−Cアルキル)、(o)−C
    (=N−O−C−Cアルキル)−C−Cアルキル、(p)−CH(=N
    −NH−C−Cアルキル)、(q)−C(=N−NH−C−Cアルキル
    )−C−Cアルキル及び(r)−C(O)−O−C−Cアルキルからな
    る群から選択される置換基で置換された、C−Cアルケニル、 (5)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
    ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール及び(f)置換ヘテロアリール
    からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキニル、 (6)C−Cシクロアルキル、 (7)−CHO、 (8)−C(O)−C−Cアルキル、 (9)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)、 (10)−C(O)−O−C−Cアルキル からなる群から選択されるか、またはR及びRは結合している窒素原子と一
    緒になって−(CH−(式中、pは3〜7である)を構成して1つの窒素
    原子と3〜7個の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し得; Rは、 (1)(a)−CN、(b)−F、(c)−CO(式中、RはC−C アルキル、アリール置換C−Cアルキルまたはヘテロアリール置換C
    アルキルである)、(d)−S(O)−R(式中、nは0、1または2
    であり、Rは前記と同義である)、(e)−NH−C(O)−R(式中、R は前記と同義である)、(f)−NH−C(O)−NR{式中、R
    びRは独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)アリールで置換さ
    れたC−Cアルキル、(iv)置換アリールで置換されたC−Cアルキル、
    (v)ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル及び(vi)置換ヘテロアリー ルで置換されたC−Cアルキルからなる群から選択される}、(g)アリー
    ル、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール及び(j)置換ヘテロアリール
    からなる群から選択される置換基で置換されたメチル、 (2)C−C10アルキル、 (3)(a)ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C−Cアルコキシ、(d
    )C−Cアルコキシ−C−Cアルコキシ、(e)オキソ、(f)−N 、(g)−CHO、(h)−O−SO−(置換C−Cアルキル)、(i)
    −NR{式中、R及びRは独立して、(i)水素、(ii)C−C12ア ルキル、(iii)置換C−C12アルキル、(iv)C−C12アルケニル、(v)置
    換C−C12アルケニル、(vi)C−C12アルキニル、(vii)置換C−C 12 アルキニル、(viii)アリール、(ix)C−Cシクロアルキル、(x)置換C −Cシクロアルキル、(xi)置換アリール、(xii)ヘテロシクロアルキル、(xi
    ii)置換ヘテロシクロアルキル、(xiv)アリールで置換されたC−C12アルキ
    ル、(xv)置換アリールで置換されたC−C12アルキル、(xvi)ヘテロシクロ アルキルで置換されたC−C12アルキル、(xvii)置換ヘテロシクロアルキル
    で置換されたC−C12アルキル、(xviii)C−Cシクロアルキルで置換 されたC−C12アルキル、(xix)置換C−Cシクロアルキルで置換され たC−C12アルキル、(xx)ヘテロアリール、(xxi)置換ヘテロアリール、(xx
    ii)ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル及び(xxiii)置換ヘテロア
    リールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択されるか、または
    及びRは結合している原子と一緒になって、(i)ハロゲン、(ii)ヒドロキ シ、(iii)C−Cアルコキシ、(iv)C−Cアルコキシ−C−Cアル コキシ、(v)オキソ、(vi)C−Cアルキル、(vii)ハロ−C−Cアルキル
    及び(viii)C−Cアルコキシ−C−Cアルキルからなる群から独立して
    選択される1つ以上の置換基で置換され得る3〜10員ヘテロシクロアルキル環
    を形成する}、(j)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(k)
    −C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(l)=
    N−O−R(式中、Rは前記と同義である)、(m)−C≡N、(n)−O
    −S(O)−R(式中、n及びRは前記と同義である)、(o)アリール
    、(p)置換アリール、(q)ヘテロアリール、(r)置換ヘテロアリール、(
    s)C−Cシクロアルキル、(t)置換C−Cシクロアルキル、(u)
    ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル、(v)ヘテロシクロアルキ
    ル、(w)置換ヘテロシクロアルキル、(x)−NH−C(O)−R(式中、
    は前記と同義である)、(y)−NH−C(O)−NR(式中、R 及びRは前記と同義である)、(z)=N−NR(式中、R及びR は前記と同義である)、(aa)=N−R(式中、Rは前記と同義である)
    、(bb)=N−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び
    (cc)=N−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義
    である)からなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されたC−C10 アルキル、 (4)(a)ハロゲン、(b)−CHO、(c)−CO(式中、Rは前
    記と同義である)、(d)−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)
    、(e)−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
    (f)−C≡N、(g)アリール、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール
    、(j)置換ヘテロアリール、(k)C−Cシクロアルキル及び(l)ヘテ
    ロアリールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択される置換基
    で置換されたC− アルケニル、 (5)C−C10アルケニル、 (6)(a)ハロゲン、(b)C−Cアルコキシ、(c)オキソ、(d)−
    CHO、(e)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(f)−C(
    O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(g)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(h)=N−O−R(式中
    、Rは前記と同義である)、(i)−C≡N、(j)−O−S(O)−R (式中、nは0、1または2であり、Rは前記と同義である)、(k)アリー
    ル、(l)置換アリール、(m)ヘテロアリール、(n)置換ヘテロアリール、
    (o)C−Cシクロアルキル、(p)ヘテロアリールで置換されたC−C 12 アルキル、(q)−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である
    )、(r)−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義で
    ある)、(s)=N−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
    (t)=N−R(式中、Rは前記と同義である)、(u)=N−NH−C(
    O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び(v)=N−NH−C(O)
    −NR(式中、R及びRは前記と同義である)からなる群から選択さ
    れる1つ以上の置換基で置換されたC−C10アルケニル、 (7)C−C10アルキニル、及び (8)(a)トリアルキルシリル、(b)アリール、(c)置換アリール、(d
    )ヘテロアリール及び(e)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ
    以上の置換基で置換されたC−C10アルキニル からなる群から選択され、但しRがアリルでRがメチルのときRは水素でな
    い; Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは、 (1)水素、 (2)任意に(a)アリール、(b)置換アリール、(c)ヘテロアリール及び
    (d)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換さ
    れた、C−Cアルキル、及び (3)更に−CH−M−R{式中、Mは(i)−O−、(ii)−NH−、(iii)−
    N(CH)−、(iv)−S(O)−(式中、nは前記と同義である)、(v)− NH−C(O)−及び(vi)−C(O)−NH−からなる群から選択され、R
    (i)−(CH−アリール(式中、nは前記と同義である)、(ii)−(CH −置換アリール(式中、nは前記と同義である)、(iii)−(CH −ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)、(iv)−(CH−置換
    ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)及び(v)−(CH−ヘテ ロシクロアルキル(式中、nは前記と同義である)からなる群から選択される}
    で置換された前記(2)から選択される基 からなる群から選択され; Wは、存在しないかまたは−O−、−NH−及び−N(CH)−からなる群
    から選択される] からなる群から選択される化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩、エステ
    ルまたはプロドラッグ。
  2. 【請求項2】 式(I)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R
    Hであり、Rはメチルであり、Rは水素である)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はアセチルであり、RはHであり、RはCHであり、Wは存在せず、R はHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはHであり、RはCH
    ある)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、Rはアセチルであり、RはC
    である)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHC(O)−O−CH CHであり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCH=CHであり
    、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCHFであり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−フェニルであり、
    はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−CNであり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−C≡CHであり、
    はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCHCHであり
    、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−シクロプロピルで
    あり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、Rはシクロプロピルであり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(3−ピリジル)
    であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(シクロ−C )であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCHCHであり
    、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHCH=CHC であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHC(=CH)C(
    O)OCHであり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCHC(=CH)CH であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、Rはシクロ−Cであり、
    はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(3−ピリジル)
    であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(3−ヒドロキシ
    フェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)であり、RはCHである)
    の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3,4−ジメチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メトキシ−5−(2−プロペニル)フェニル)であり、RはCHであ
    る)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メトキシ−5−メチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物
    、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −5−シクロペンチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −5−カルボキサミドフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メトキシ−5−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)であり、R はCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メチル−5−フルオロフェニル)であり、RはCHである)の化合物
    、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メトキシ−5−アセチルフェニル)であり、RはCHである)の化合
    物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−ブロモフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メトキシ−5−アルコキシカルボニルフェニル)であり、RはCH
    ある)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−エチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −5−イソブチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−メチル−5−ジエチルアミノ−6−メチルフェニル)であり、RはCH である)の化合物、 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −4−メチル−5−ブロモ−6−メチルフェニル)であり、RはCHである
    )の化合物、及び 式(II)(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリル)であり、R はHであり、Wは存在せず、RはHであり、RはCH−(2−ヒドロキシ
    −3−ヒドロキシメチルフェニル)であり、RはCHである)の化合物 からなる群から選択される請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 治療有効量の請求の範囲第1項に記載の化合物或いはその医
    薬的に許容され得る塩またはエステルを医薬的に許容され得る担体と共に含む細
    菌感染を治療するための医薬組成物。
  4. 【請求項4】 細菌感染の治療方法であって、治療有効量の請求の範囲第1
    項に記載の化合物或いはその医薬的に許容され得る塩またはエステルを含む医薬
    組成物を該治療を要する哺乳動物に対して投与することを含む前記方法。
  5. 【請求項5】 式(I): 【化2】 を有する請求の範囲第1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式(II): 【化3】 を有する請求の範囲第1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 式(III): 【化4】 を有する請求の範囲第1項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 式(IV): 【化5】 を有する請求の範囲第1項に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 式(V): 【化6】 を有する請求の範囲第1項に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 【化7】 [式中、 R及びRが共にメチルではないという条件で、R及びRは独立して、 (1)水素、 (2)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
    ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
    (g)−CHO、(h)−C(O)−C−Cアルキル及び(i)−C(O)
    −NR’R”(式中、R’及びR”は独立して、水素、C−Cアルキル並び
    にアリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールで置換され
    たC−Cアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される置
    換基で置換された、C−Cアルキル、 (3)任意に(a)C−Cアルコキシ、(b)−NR’R”(式中、R’及
    びR”は前記と同義である)、(c)−NH−C(O)−C−Cアルキル、
    (d)−NH−C(O)−O−C−Cアルキル、(e)−O−C(O)−O
    −C−Cアルキル、(f)−O−C(O)−C−Cアルキル、(g)−
    CH(=N−O−C−Cアルキル)、(h)−C(=N−O−C−C
    ルキル)−C−Cアルキル、(i)−CH(=N−NH−C−Cアルキ
    ル)及び(j)−C(=N−NH−C−Cアルキル)−C−Cアルキル
    からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキル、 (4)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
    ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール、(f)置換ヘテロアリール、
    (g)−NH−C(O)−C−Cアルキル、(h)−NH−C(O)−O−
    −Cアルキル、(i)−O−C(O)−O−C−Cアルキル、(j)
    −O−C(O)−C−Cアルキル、(k)−CHO、(l)−C(O)−C −Cアルキル、(m)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記
    と同義である)、(n)−CH(=N−O−C−Cアルキル)、(o)−C
    (=N−O−C−Cアルキル)−C−Cアルキル、(p)−CH(=N
    −NH−C−Cアルキル)、(q)−C(=N−NH−C−Cアルキル
    )−C−Cアルキル及び(r)−C(O)−O−C−Cアルキルからな
    る群から選択される置換基で置換された、C−アルケニル、 (5)任意に(a)ハロゲン、(b)C−Cシクロアルキル、(c)アリー
    ル、(d)置換アリール、(e)ヘテロアリール及び(f)置換ヘテロアリール
    からなる群から選択される置換基で置換された、C−Cアルキニル、 (6)C−Cシクロアルキル、 (7)−CHO、 (8)−C(O)−C−Cアルキル、 (9)−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)、 (10)−C(O)−O−C−Cアルキル からなる群から選択されるか、またはR及びRは結合している窒素原子と一
    緒になって−(CH−(式中、pは3〜7である)を構成して1つの窒素
    原子と3〜7個の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し得; Rは、 (1)(a)−CN、(b)−F、(c)−CO(式中、RはC−C アルキル、アリール置換C−Cアルキルまたはヘテロアリール置換C
    アルキルである)、(d)−S(O)−R(式中、nは0、1または2
    であり、Rは前記と同義である)、(e)−NH−C(O)−R(式中、R は前記と同義である)、(f)−NH−C(O)−NR{式中、R
    びRは独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)アリールで置換さ
    れたC−Cアルキル、(iv)置換アリールで置換されたC−Cアルキル、
    (v)ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル及び(vi)置換ヘテロアリー ルで置換されたC−Cアルキルからなる群から選択される}、(g)アリー
    ル、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール及び(j)置換ヘテロアリール
    からなる群から選択される置換基で置換されたメチル、 (2)C−C10アルキル、 (3)(a)ハロゲン、(b)ヒドロキシ、(c)C−Cアルコキシ、(d
    )C−Cアルコキシ−C−Cアルコキシ、(e)オキソ、(f)−N 、(g)−CHO、(h)−O−SO−(置換C−Cアルキル)、(i)
    −NR{式中、R及びRは独立して、(i)水素、(ii)C−C12ア ルキル、(iii)置換C−C12アルキル、(iv)C−C12アルケニル、(v)置
    換C−C12アルケニル、(vi)C−C12アルキニル、(vii)置換C−C 12 アルキニル、(viii)アリール、(ix)C−Cシクロアルキル、(x)置換C −Cシクロアルキル、(xi)置換アリール、(xii)ヘテロシクロアルキル、(xi
    ii)置換ヘテロシクロアルキル、(xiv)アリールで置換されたC−C12アルキ
    ル、(xv)置換アリールで置換されたC−C12アルキル、(xvi)ヘテロシクロ アルキルで置換されたC−C12アルキル、(xvii)置換ヘテロシクロアルキル
    で置換されたC−C12アルキル、(xviii)C−Cシクロアルキルで置換 されたC−C12アルキル、(xix)置換C−Cシクロアルキルで置換され たC−C12アルキル、(xx)ヘテロアリール、(xxi)置換ヘテロアリール、(xx
    ii)ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル及び(xxiii)置換ヘテロア
    リールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択されるか、または
    及びRは結合している原子と一緒になって、(i)ハロゲン、(ii)ヒドロキ シ、(iii)C−Cアルコキシ、(iv)C−Cアルコキシ−C−Cアル コキシ、(v)オキソ、(vi)C−Cアルキル、(vii)ハロ−C−Cアルキル
    及び(viii)C−Cアルコキシ−C−Cアルキルからなる群から独立して
    選択される1つ以上の置換基で置換され得る3〜10員ヘテロシクロアルキル環
    を形成する}、(j)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(k)
    −C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(l)=
    N−O−R(式中、Rは前記と同義である)、(m)−C≡N、(n)−O
    −S(O)−R(式中、n及びRは前記と同義である)、(o)アリール
    、(p)置換アリール、(q)ヘテロアリール、(r)置換ヘテロアリール、(
    s)C−Cシクロアルキル、(t)置換C−Cシクロアルキル、(u)
    ヘテロアリールで置換されたC−C12アルキル、(v)ヘテロシクロアルキ
    ル、(w)置換ヘテロシクロアルキル、(x)−NH−C(O)−R(式中、
    は前記と同義である)、(y)−NH−C(O)−NR(式中、R 及びRは前記と同義である)、(z)=N−NR(式中、R及びR は前記と同義である)、(aa)=N−R(式中、Rは前記と同義である)
    、(bb)=N−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び
    (cc)=N−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義
    である)からなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されたC−C10 アルキル、 (4)(a)ハロゲン、(b)−CHO、(c)−CO(式中、Rは前
    記と同義である)、(d)−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である)
    、(e)−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
    (f)−C≡N、(g)アリール、(h)置換アリール、(i)ヘテロアリール
    、(j)置換ヘテロアリール、(k)C−Cシクロアルキル及び(l)ヘテ
    ロアリールで置換されたC−C12アルキルからなる群から選択される置換基
    で置換されたC− アルケニル、 (5)C−C10アルケニル、 (6)(a)ハロゲン、(b)C−Cアルコキシ、(c)オキソ、(d)−
    CHO、(e)−CO(式中、Rは前記と同義である)、(f)−C(
    O)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(g)−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、(h)=N−O−R(式中
    、Rは前記と同義である)、(i)−C≡N、(j)−O−S(O)−R (式中、nは0、1または2であり、Rは前記と同義である)、(k)アリー
    ル、(l)置換アリール、(m)ヘテロアリール、(n)置換ヘテロアリール、
    (o)C−Cシクロアルキル、(p)ヘテロアリールで置換されたC−C 12 アルキル、(q)−NH−C(O)−R(式中、Rは前記と同義である
    )、(r)−NH−C(O)−NR(式中、R及びRは前記と同義で
    ある)、(s)=N−NR(式中、R及びRは前記と同義である)、
    (t)=N−R(式中、Rは前記と同義である)、(u)=N−NH−C(
    O)−R(式中、Rは前記と同義である)及び(v)=N−NH−C(O)
    −NR(式中、R及びRは前記と同義である)からなる群から選択さ
    れる1つ以上の置換基で置換されたC−C10アルケニル、 (7)C−C10アルキニル、及び (8)(a)トリアルキルシリル、(b)アリール、(c)置換アリール、(d
    )ヘテロアリール及び(e)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ
    以上の置換基で置換されたC−C10アルキニル からなる群から選択され、但しRがアリルでRがメチルのときRは水素でな
    い; Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは、 (1)水素、 (2)任意に(a)アリール、(b)置換アリール、(c)ヘテロアリール及び
    (d)置換ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換さ
    れた、C−Cアルキル、及び (3)更に−CH−M−R{式中、Mは(i)−O−、(ii)−NH−、(iii)−
    N(CH)−、(iv)−S(O)−(式中、nは前記と同義である)、(v)− NH−C(O)−及び(vi)−C(O)−NH−からなる群から選択され、R
    (i)−(CH−アリール(式中、nは前記と同義である)、(ii)−(CH −置換アリール(式中、nは前記と同義である)、(iii)−(CH −ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)、(iv)−(CH−置換
    ヘテロアリール(式中、nは前記と同義である)及び(v)−(CH−ヘテ ロシクロアルキル(式中、nは前記と同義である)からなる群から選択される}
    で置換された前記(2)から選択される基 からなる群から選択され; Wは、存在しないかまたは−O−、−NH−及び−N(CH)−からなる群
    から選択される] からなる群から選択される化合物の製造方法であって、 (a) 【化8】 (式中、R、R、W及びRは前記と同義である) からなる群から選択される化合物の3’−窒素を逐次脱メチル化するステップ、
    及び (b)次いで、ステップ(a)の化合物をR−及びR−前駆体化合物と反応
    させるステップを含む前記方法。
  11. 【請求項11】 化合物をN−ヨードスクシンイミドと反応させて3’−窒
    素を脱メチル化することにより、3’−NHCH基を有する対応化合物を得る
    請求の範囲第10項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ステップ(b)において、化合物を、 (i)R−X(式中、Rは前記と同義であり、Xはハライドまたはスルホネ
    ート離脱基である)、 (ii)還元するとR−CH(前記したR部分)が得られる、式R−C
    HOのアルデヒド、 (iii)式HNR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)を有する
    アミンと反応させるとRがC(O)−NR’R”の化合物が得られる、R
    イミダゾリルカルボニルである中間体化合物を得るためのカルボニルジイミダゾ
    ール、 (iv)RがC(O)−OR’の化合物を得るための式HOR’(式中、R’
    は前記と同義である)のアルコール、 (v)RがC(O)R’の化合物を得るための式X−C(O)−R’(式中、
    Xはハロゲンであり、R’は前記と同義である)またはO−(C(O)−R’) のアシル化剤、及び (vi)Rが置換アリールで置換されたメチルである化合物を得るための置換
    もしくは未置換アリールアルコールとホルムアルドヒドまたはパラホルムアルデ
    ヒドから選択されるホモログ化剤 からなる群から選択されるR−前駆体と反応させる請求の範囲第11項に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 更に、化合物を光の存在下でヨードスクシンイミドまたは
    ヨウ素と反応させて、3’−NH基を有する対応化合物を得ることを含む請求
    の範囲第11項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 更に、化合物を、 (i)R−X(式中、Rは前記と同義であり、Xはハライドまたはスルホネ
    ート離脱基である)、 (ii)還元するとR−CH(前記したR部分)が得られる、式R−C
    HOのアルデヒド、 (iii)式HNR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)を有する
    アミンと反応させるとRがC(O)−NR’R”の化合物が得られる、R
    イミダゾリルカルボニルである中間体化合物を得るためのカルボニルジイミダゾ
    ール、 (iv)RがC(O)−OR’の化合物を得るための式HOR’(式中、R’
    は前記と同義である)のアルコール、 (v)RがC(O)R’の化合物を得るための式X−C(O)−R’(式中、
    Xはハロゲンであり、R’は前記と同義である)またはO−(C(O)−R’) のアシル化剤、及び (vi)Rが置換アリールで置換されたメチルである化合物を得るための置換
    もしくは未置換アリールアルコールとホルムアルドヒドまたはパラホルムアルデ
    ヒドから選択されるホモログ化剤 からなる群から選択されるR−前駆体と反応させて、3’−NHRCH
    を有する化合物を得ることを含む請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 更に、化合物を、 (i)R−X(式中、Rは前記と同義であり、Xはハライドまたはスルホネ
    ート離脱基である)、 (ii)還元するとR−CH(前記したR部分)が得られる、式R−C
    HOのアルデヒド、 (iii)式HNR’R”(式中、R’及びR”は前記と同義である)を有する
    アミンと反応させるとRがC(O)−NR’R”の化合物が得られる、R
    イミダゾリルカルボニルである中間体化合物を得るためのカルボニルジイミダゾ
    ール、 (iv)RがC(O)−OR’の化合物を得るための式HOR’のアルコール
    、 (v)RがC(O)R’の化合物を得るための式X−C(O)−R’(式中、
    Xはハロゲンであり、R’は前記と同義である)またはO−(C(O)−R’) のアシル化剤、及び (vi)Rが置換アリールで置換されたメチルである化合物を得るための置換
    もしくは未置換アリールアルコールとホルムアルドヒドまたはパラホルムアルデ
    ヒドから選択されるホモログ化剤 からなる群から選択されるR−前駆体と反応させて、3’−NR基を有
    する化合物を得ることを含む請求の範囲第14項に記載の方法。
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