JP2001515844A - 3−デスクラジノース6−o−置換エリスロマイシン誘導体 - Google Patents

3−デスクラジノース6−o−置換エリスロマイシン誘導体

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JP2001515844A JP2000508689A JP2000508689A JP2001515844A JP 2001515844 A JP2001515844 A JP 2001515844A JP 2000508689 A JP2000508689 A JP 2000508689A JP 2000508689 A JP2000508689 A JP 2000508689A JP 2001515844 A JP2001515844 A JP 2001515844A
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オア,ヤツト・サン
リー,レピング
ラツプ,マイケル・ジエイ
チユー,ダニエル・テイー
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Abstract

(57)【要約】 (I)、(II)、(III)、(IV)および(V)からなる群より選択される式で示される抗菌活性を有する新規多環式エリスロマイシン化合物および薬学的に許容できるその塩およびエステル、本発明の化合物の治療有効量を薬学的に許容できるキャリアと組み合わせて含む組成物、ならびに、式(I)〜(V)で示される化合物の治療有効量を含んでなる薬剤組成物を哺乳動物に投与することにより細菌感染を治療する方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、抗菌活性を有する新規半合成マクロライド、これらの化合物を含む
薬剤組成物、および医学的治療方法に関する。より詳しくは、本発明は、3−デ
スクラジノーズ6−O−置換エリスロマイシン誘導体、ならびにこれらを調製す
る方法、これらの化合物を含む組成物、およびそのような組成物を用いる細菌感
染の治療方法に関する。
【0002】 (技術分野) 式(E):
【0003】
【化33】
【0004】 で示されるエリスロマイシンA〜Dは、細菌感染を治療および予防するために広
く用いられている良く知られた強力な抗菌剤である。しかしながら、他の抗菌剤
の場合と同様に、エリスロマイシンに対して耐性または不充分な感受性を有する
菌株が特定されている。また、エリスロマイシンAはグラム陰性菌に対して弱い
活性しか有さない。従って、改良された抗菌活性を有する、耐性を進行させる力
が低い、所望のグラム陰性活性を有する、または標的微生物に対する予想できな
い選択性を有する新規エリスロマイシン誘導体化合物を特定することが引続き求
められている。その結果、多くの研究者が、抗生活性の改質または改良された特
徴を有する類似体を得ようとしてエリスロマイシンの化学的誘導体を調製した。
【0005】 モリモトらは、J.Antibiotics第37巻:187頁(1984年
)において6−O−メチルエリスロマイシンAの調製を記載している。モリモト
らは、さらに、J.Antibiotics第43巻:286頁(1990年)
および1988年6月22日に公開された欧州特許出願272,110において
6−O−アルキルエリスロマイシンA誘導体を開示している。1987年3月2
8日に公開された欧州特許出願215,355は、胃腸収縮運動の刺激剤として
6−O−低級アルキルエリスロマイシンを開示している。
【0006】 米国特許5,444,051は、置換基がアルキル、−CONH−、−CO
NHC(O)アルキルおよび−CONHSOアルキルから選択される6−O−
置換−3−オキソエリスロマイシンA誘導体を開示している。1997年3月2
0日に公開されたWO97/10251は、6−O−メチル3−デスクラジノー
スエリスロマイシン誘導体を開示し、1997年5月15日に公開されたPCT
出願WO97/17356は、3−デオキシ−3−デスクラジノースエリスロマ
イシン誘導体を開示している。1992年6月11日に公開されたPCT出願W
O92/09614は、三環式6−O−メチルエリスロマイシンA誘導体を開示
している。本発明の特定の中間体が、米国特許出願通し番号08/888,35
0に開示されている。
【0007】 1994年5月11日に公開された欧州特許出願596802は、二環式6−
O−メチル−3−オキソエリスロマイシンA誘導体を開示している。
【0008】 1996年6月4日に公開された米国特許5.523,399は、6−O−メ
チル3−デスクラジノース3−O−カルバモイルエリスロマイシン誘導体を開示
している。
【0009】 (発明の開示) 本発明は、抗菌活性を有する新規クラスの3−デスクラジノース6−O−置換
エリスロマイシン誘導体を提供する。
【0010】 本発明の1つの局面は、下記式からなる群より選択される式で示される化合物
または薬学的に許容できるその塩、エステルもしくはプロドラッグである:
【0011】
【化34】
【0012】
【化35】
【0013】 (式中、 YおよびZが一緒になって基Xとなり、ここで Xは下記(1)〜(4)からなる群より選択され:
【0014】 (1)=O、 (2)=N−OH、 (3)=N−O−R、ここでRは下記(a)〜(g)からなる群より選択
され:
【0015】 (a)非置換C〜C12−アルキル、 (b)アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (c)置換アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (d)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (e)置換ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (f)C〜C12−シクロアルキル、および、 (g)−Si−(R)(R)(R)(式中、R、RおよびR
各々独立してC〜C12−アルキルおよびアリールから選択される)、 および、 (4)=N−O−C(R)(R)−O−R、ここでRは先に定義した
通りであり、RおよびRは各々独立して下記(a)より(f)からなる群よ
り選択され:
【0016】 (a)水素、 (b)非置換C〜C12−アルキル、 (c)アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (d)置換アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (e)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および、 (f)置換ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 または、 RおよびRは、それらが結合する原子と一緒になってC〜C12−シク
ロアルキル環を形成する; または、YおよびZの一方は水素であり他方は下記(1)〜(4)からなる群
より選択され:
【0017】 (1)水素、 (2)ヒドロキシ (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)NR、ここでRおよびRは独立して水素およびC〜C
アルキルから選択される、またはRおよびRはそれらが結合する窒素原子と
一緒になって3−〜7−員環を形成する:この環は5−〜7−員環の場合は、任
意に、−O−、−NH−、−N(C〜C−アルキル−)−、−N(アリール
)−、−N(アリール−C〜C−アルキル−)−、−N(置換−アリール−
〜C−アルキル−)−、N(ヘテロアリール)−、−N(ヘテロアリール
−C〜C−アルキル−)−、−N(置換−ヘテロアリール−C〜C−ア
ルキル−)−および−S−または−S(O)−(式中、nは1または2)から
なる群より選択されるヘテロ官能基を含んでよく:
【0018】 Wは不存在または−O−、−NH−CO−、−N=CH−および−NH−から
なる群より選択され; Rは、下記(1)〜(7)からなる群より選択され:
【0019】 (1)水素 (2)下記(a)〜(h)からなる群より選択される1または2以上の置換基
で任意に置換されたC〜C−アルキル:
【0020】 (a)アリール、 (b)置換−アリール、 (c)ヘテロアリール、 (d)置換−ヘテロアリール、 (e)ヒドロキシ、 (f)C〜C−アルコキシ、 (g)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)、お
よび、 (h)−CH−M−R、 ここでMは下記(i)〜(xiv)からなる群より選択され:
【0021】 (i)−C(O)−NH−、 (ii)−NH−C(O)−、 (iii)−NH−、 (iv)−N=、 (v)−N(CH)−、 (vi)−NH−C(O)−O−、 (vii)−NH−C(O)−NH−、 (viii)−O−C(O)−NH−、 (ix)−O−C(O)−O−、 (x)−O−、 (xi)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (xii)−C(O)−O−、 (xiii)−O−C(O)−、および、 (xiv)−C(O)− および、 Rは下記(i)〜(vi)からなる群より選択され:
【0022】 (i)下記(aa)〜(dd)からなる群より選択される置換基で任意に
置換されたC〜C−アルキル、 (aa)アリール、 (bb)置換−アリール、 (cc)ヘテロアリール、および、 (dd)置換−ヘテロアリール、 (ii)アリール、 (iii)置換−アリール、 (iv)ヘテロアリール、 (v)置換−ヘテロアリール、および、 (vi)ヘテロシクロアルキル、 (3)C〜C−シクロアルキル、 (4)アリール、 (5)置換−アリール、 (6)ヘテロアリール、 および、 (7)置換−ヘテロアリール; Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル:
【0023】 (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
iii)からなる群より選択され:
【0024】 (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く:
【0025】 (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (viii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
アルケニル:
【0026】 (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
で置換されたC〜C10−アルケニル:
【0027】 (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
)、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
で置換されたC〜C10−アルキニル:
【0028】 (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され:
【0029】 (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
群より選択され:
【0030】 (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択され:
【0031】 (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
されたC〜C−アルケニル:
【0032】 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル; または、 化合物(II)および(III)において、UはU’と一緒になってそれらが
結合している炭素原子間に二重結合を形成し; および、 U’は水素または化合物(II)および(III)においてU’はUと一緒に
なってそれらが結合している炭素原子間に二重結合を形成する)。
【0033】 本発明は、また、前述の化合物の治療有効量を薬学的に許容できるキャリアと
組み合わせて含む薬剤組成物も提供する。
【0034】 本発明は、さらに、治療を必要としている宿主哺乳動物における細菌感染を治
療する方法であって、そのような治療を必要としている哺乳動物に前述の化合物
の治療有効量を投与することを含んでなる方法に関する。
【0035】 本発明のさらなる局面において、前記式(I)、(II)、(III)、(I
V)および(V)で示される6−O−置換マクロライド誘導体を調製するための
方法を提供する。
【0036】 (本発明の詳細な説明) 本発明の第1の実施形態は、前述のような式(I)で示される化合物である。
好ましい実施形態は、式(I)(式中、YおよびZが一緒になって基X(=O)
となる)で示される化合物である。
【0037】 式(I)で示される本発明の代表的化合物は、下記化合物からなる群より選択
されるものである:
【0038】 式(I)の化合物(式中、Rはアリル、RはH、XはO、UはOHである)
; 式(I)の化合物(式中、Rはアリル、Rはベンゾイル、XはO、UはOH
である); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、XはO、UはOHである); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、XはO、UはO−アセチルである); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、XはO、UはO−(4−メトキシ)ベンゾイルである); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、XはO、UはO−メタンスルホニルである);および、 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、XはO、UはO−CO−NH−(2−ニトロフェニル)である)。
【0039】 本発明の第2の実施形態は、前述の式(II)で示される化合物である。好ま
しい実施形態は、式(II)(式中、Wは不存在およびRはHである)で示さ
れる化合物である。
【0040】 式(II)で示される本発明の代表的化合物は、下記化合物からなる群より選
択されるものである: 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−アセチルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ニトロベンゾイル)であ
る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−ベンゾイルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(3,5−ジフェニルピリジン
カルボキシル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−ニトロベンゾイル)であ
る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(3,4,5−トリメトキシベ
ンゾイル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−チオフェンカルボキソイ
ル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−メチルブタノイル)であ
る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ブロモベンゾイル)であ
る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ピリジンカルボキソイル
)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(メトキシカルボニル)である
); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(1,1−ジメチルエトキシカ
ルボニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−ブロモベンゾイル)であ
る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−メトキシベンゾイル)で
ある); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−フランカルボキソイル)
である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−ブタノイルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−メタンスルホニルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−メチルプロペノイル)で
ある); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−フェニル
である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−アリルで
ある); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−CH(C
(O)OCH)−CH(CHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−CH(C
である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−シクロヘ
キシルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−フ
ルオロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(2−ニ
トロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−メ
チル−2−ニトロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−ニ
トロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−メ
トキシフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH=CHであ
る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH−CH
N(CHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH−CH
S−フェニルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−アリルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−モルホリンカルボニル)
である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−ピロリジニルカルボニルである
); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−テトラヒドロピラニル)
である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−C(=S)−SCHである)
; 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH、RはH、UとU
’が一緒になって二重結合、Wは不存在、RはHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、UとU’が一緒になって二重結合、Wは不存在、RはHである
); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(6−ニトロ−3
−キノリニル)、RはH、UとU’が一緒になって二重結合、Wは不存在、R はHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(6−メトキシ−
2−ナフチル)、RはH、UとU’が一緒になって二重結合、Wは不存在、R はHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−(5−(3
−イソキサゾリル)−2−フラニル))、RはH、UとU’が一緒になって二
重結合、Wは不存在、RはHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH、RはH、WはN
H、RはH、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、Wは不存在、RはH、UはH、U’はHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)
、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CHCH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CHCHCH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CHCHCHCH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CHCHCH−(3−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CH−(3−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
−(フェニル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
CH−(フェニル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
CH−(4−NO−フェニル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
CH−(4−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
CH−(2−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである);および、 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
CH−(3−キノリル)、Rはアセチル、UはOH)。
【0041】 本発明の第3の実施形態は、上記のように式(III)で示される化合物であ
る。
【0042】 本発明の代表的化合物は、下記化合物からなる群より選択されるものである: 式(III)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはO
H、U’はHである); 式(III)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル
)、RはH、UはOH、U’はHである); 式(III)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O
)、RはH、UはOHである); 式(III)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH
HCH−フェニル、RはH、UはOHである);および、 式(III)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=N
O(フェニル)、RはH、UはOHである)。
【0043】 本発明の第4の実施形態は、前述の式(IV)で示される化合物である。
【0044】 式(IV)で示される本発明の代表的化合物は、下記化合物からなる群より選
択されるものである: 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはOH
である); 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)
、Rはアセチル、UはOHである); 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、UはO−C(O)−フェニルである); 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)
、RはH、UはO−C(O)−(2−ニトロフェニル)である); 式(IV)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)
、RはH、UはOHである); 式(IV)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
CH−フェニル、RはH、UはOHである);および、 式(IV)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
(フェニル)、RはH、UはOHである)。
【0045】 本発明の第5の実施形態は、前述の式(V)で示される化合物である。
【0046】 式(V)で示される本発明の代表的化合物は、下記化合物からなる群より選択
されるものである: 式(V)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはOHで
ある); 式(V)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはO−ア
セチルである); 式(V)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはH、U
’はHである); 式(V)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)、
はH、UはOHである); 式(V)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHC
−フェニル、RはH、UはOHである);および、 式(V)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO(
フェニル)、RはH、UはOHである)。
【0047】 本発明の化合物は、3−位における基が天然(3S)異性体であるものと、3
−位における基が非天然(3R)異性体であるものとの両方を含む。
【0048】 本発明の1つの局面は、YおよびZが一緒になって基X(=O)となる下記式
(IA):
【0049】
【化36】 (式中、R、RおよびUは先に定義した通りである) で示される化合物(I)を調製する方法であって、 (a)式:
【0050】
【化37】
【0051】 (式中、Rは先に定義した通りである) で示される化合物を酸で加水分解的に処理して、RがHおよびUがヒドロキシ
である式(IA)の化合物である式:
【0052】
【化38】
【0053】 で示される化合物を得る工程、 (b)任意に、工程(a)の化合物をヒドロキシ保護剤で処理して、Rがヒ
ドロキシ保護基およびUがヒドロキシである式(IA)の化合物である式:
【0054】
【化39】
【0055】 で示される化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3
−ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異
性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する
工程、 (c)任意に、式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
キシである)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を非プロトン性溶媒
中において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラ
ジカル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Uが水素で
ある式(IA)の化合物である式:
【0056】
【化40】
【0057】 で示される所望の3−デオキシ化合物を得る工程、 (d)任意に、式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
キシである)で示される化合物(工程(b)からの化合物)をヒドロキシ保護剤
で処理して式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUは保護ヒドロキ
シである)で示される化合物を得る工程、 (e)任意に、式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
キシである)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を塩基および試薬L
−T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
脱離基である)で処理して式:
【0058】
【化41】
【0059】 で示される化合物を得る工程、 (f)任意に、式(IA)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程
を含んでなる方法である。
【0060】 式(I)の化合物を調製する方法において、工程(e)で、試薬L−T−R は、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される。
【0061】 また、式(I)の化合物を調製する方法において、工程(e)で、塩基の存在
下の試薬L−T−Rは、酸触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと
置き換えられる。
【0062】 本発明のもう1つの局面は、下記式(II):
【0063】
【化42】
【0064】 (式中、R、R、U、U’、WおよびRは先に定義した通りである) で示される化合物を調製する方法であって、 (a)任意に、式14:
【0065】
【化43】
【0066】 (式中、Rは先に定義した通りであり、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を酸で加水分解的に処理して式8:
【0067】
【化44】
【0068】 (式中、Uはヒドロキシ、およびU’は水素である) で示される化合物を得る工程、 (b)任意に、非プロトン性溶媒中においてカルボニルジイミダゾールの存在
下にナトリウムヘキサメチルジシラジドまたは水素化物塩基で工程(a)からの
化合物を処理して式:
【0069】
【化45】
【0070】 (式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成する) で示される化合物を得る工程、 (c)任意に、アンモニア水溶液で工程(b)からの化合物を処理して、式(
II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは不存在およびR はHである)で示される所望の化合物を得る工程、 (d)任意に、式HN−W−R(式中、Wは不存在およびRはHでない
以外は先のように定義される)で示される置換アミン化合物で工程(b)からの
化合物を処理して、式(II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成
し、Wは不存在およびRはHでない)で示される所望の化合物を得る工程、 (e)任意に、式HN−W−R(式中、Wが−O−およびRは先のよう
に定義される)で示されるヒドロキシルアミン化合物で工程(b)からの化合物
を処理して、式(II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、W
は−O−およびRは先のように定義される)で示される所望の化合物を得る工
程、 (f)任意に、非置換ヒドラジンで工程(b)からの化合物を処理して、式(
II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH−および
はHである)で示される所望の化合物を得る工程、 (g)任意に、式HN−W−R(式中、Rが水素でない以外は先のよう
に定義される)で示される置換ヒドラジン化合物で工程(b)からの化合物を処
理して、式(II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−
NH−RおよびRはHでない)で示される所望の化合物を得る工程、 (h)任意に、非プロトン性溶媒中においてカルボニルジイミダゾールの存在
下に、(i)ナトリウムヘキサメチルジシラジドおよび(ii)水素化アルカリ
金属塩基からなる群より選択される強塩基で先に定めた式14の化合物を処理し
て式:
【0071】
【化46】
【0072】 で示される化合物を得る工程、 (i)任意に、アンモニア水溶液で工程(h)からの化合物を処理して式(1
6A):
【0073】
【化47】
【0074】 (式中、Wは不存在、RはHおよびUは4”−ヒドロキシ保護クラジノースで
ある) で示される化合物を得る工程、 (j)任意に、R−ハロゲンからなる群より選択されるアルキル化剤で工程
(i)からの化合物(式中、Wは不存在、RはHおよびUは4”−ヒドロキシ
保護クラジノースである)を処理して、式(16A)(式中、Wは不存在、Uは
4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およびRは先に定義した通りである)で
示される化合物を得る工程、 (k)任意に、式HN−W−R(式中、Wは不存在およびRはHではな
いことを除いて先に定義した通りである)で示される置換アミン化合物で工程(
h)からの化合物を処理して、式(16A)(式中、Wは不存在、Uは4”−ヒ
ドロキシ保護クラジノース、およびRはHではないことを除いて先に定義した
通りである)で示される化合物を得る工程、 (l)任意に、式HN−W−R(式中、Wは−O−およびRは先に定義
した通りである)で示されるヒドロキシルアミン化合物で工程(h)からの化合
物を処理して、式(16A)(式中、Wは−O−、Uは4”−ヒドロキシ保護ク
ラジノース、およびRは先に定義した通りである)で示される化合物を得る工
程、 (m)任意に、非置換ヒドラジンで工程(h)からの化合物を処理して、式(
16A)(式中、Wは−NH−、Uは4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およ
びRはHである)で示される化合物を得る工程、 (n)任意に、R−C(O)−ハロゲンまたは(R−C(O))−Oか
らなる群より選択されるアシル化剤で工程(m)からの化合物(式中、Wは−N
H−、Uは4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およびRはHである)を処理
して、式(16A)(式中、Wは−NH−CO−、Uは4”−ヒドロキシ保護ク
ラジノース、およびRは先に定義した通りである)で示される化合物を得る工
程、 (o)任意に、アルデヒドR−CHO(式中、Rは先に定義した通りであ
る)で工程(m)からの化合物(式中、Wは−NH−、Uは4”−ヒドロキシ保
護クラジノース、およびRはHである)を処理して、式(16A)(式中、W
は−N=CH−、Uは4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およびRは先に定
義した通りである)で示される化合物を得る工程、 (p)任意に、式HN−NH−R(式中、Rは水素でないこと以外は先
に定義した通りである)で示される置換ヒドラジン化合物で工程(h)からの化
合物を処理して、式(16A)(式中、Wは−NH−、Uは4”−ヒドロキシ保
護クラジノース、およびRは水素でない以外は先に定義した通りである)で示
される化合物を得る工程、 (q)任意に、工程(i)、工程(j)、工程(k)、工程(l)、工程(m
)、工程(n)、工程(o)および工程(p)の化合物からなる群より選択され
る化合物を酸で加水分解的に処理して式(II)(式中、UはOHである)で示
される所望の化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための
3−ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)
異性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化す
る工程、 (r)任意に、式(II)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
キシである)で示される化合物(工程(q)からの化合物)を非プロトン性溶媒
中において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラ
ジカル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、式(II)
(式中、Uは水素である)で示される所望の化合物を得る工程、 (s)任意に、式(II)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
キシである)で示される化合物(工程(q)からの化合物)を塩基および試薬L
−T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
脱離基である)で処理して式(II)(式中、UはO−T−Rである)で示さ
れる所望の化合物を得る工程、 (t)任意に、式(II)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程
を含んでなる方法である。
【0075】 式(II)で示される化合物を調製する方法において、工程(s)で、試薬L
−T−Rは、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される。
【0076】 また、式(II)で示される化合物を調製する方法において、工程(s)で、
塩基の存在下の試薬L−T−Rは、酸触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H
−ピランで置き換えられる。
【0077】 本発明のもう1つの局面は、下記式(III):
【0078】
【化48】
【0079】 (式中、RはR、UおよびU’は先に定義した通りである) で示される化合物を調製する方法であって、 (a)任意に、式14:
【0080】
【化49】
【0081】 (式中、Rは先のように定義され、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を酸で加水分解的に処理して式8:
【0082】
【化50】
【0083】 (式中、UはヒドロキシおよびU’は水素である) で示される化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3
−ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異
性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する
工程、 (b)任意に、非プロトン性溶媒中においてカルボニルジイミダゾールの存在
下にナトリウムヘキサメチルジシラジドおよび金属水素化物塩基からなる群より
選択される塩基で、化合物14および化合物8(式中、UはヒドロキシおよびU
’は水素である)からなる群より選択される化合物を処理して、それぞれ下記化
合物15Aおよび15Bからなる群より選択される化合物を得る工程:
【0084】
【化51】
【0085】 (15Aの場合、Uは−O−4”−アセチル−クラジノースおよびU’はH、ま
たは15Bの場合、UとU’が一緒になって二重結合を形成する)、 (c)工程(b)の15Aおよび15Bの群から選択される化合物をエチレン
ジアミンで処理して、それぞれ下記化合物21A(式中、UはO−4”−アセチ
ルクラジノースである)および化合物21B(式中、UとU’は二重結合を形成
する)からなる群より選択される二環式カルバメート化合物を得る工程:
【0086】
【化52】
【0087】 (21Aの場合、UはO−4”−アセチルクラジノースであり、21Bの場合、
UとU’は二重結合を形成する)、 (d)工程(c)の21Aおよび21Bの群から選択される化合物を希酸で処
理して、それぞれ下記化合物22Aおよび化合物22Bからなる群より選択され
る化合物を得る工程:
【0088】
【化53】
【0089】 (22Aの場合、UはO−4”−アセチルクラジノースであり、22Bの場合、
UとU’は二重結合を形成する)、 (e)酸で処理することにより工程(d)からの化合物(22A)からクラジ
ノース部分を加水分解的に除去し、ヒドロキシ保護剤で処理することにより2’
ヒドロキシル基を再保護し、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るため
の3−ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S
)異性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化
して、RがH、UがヒドロキシおよびU’が水素である式(III)の化合物
である下記式(23P):
【0090】
【化54】
【0091】 で示される化合物を得る工程、 (f)任意に、式(III)(Rは先のように定義され、およびRはH、U
はヒドロキシおよびU’は水素である)で示される工程(e)からの生成物化合
物の3−ヒドロキシ基を塩基および試薬L−T−R(式中、Lは脱離基、およ
びTおよびRは先に定義した通りである)で処理して式(III)(式中、R はH、UはO−T−RおよびU’は水素である)で示される化合物を得る工
程、 (i)任意に、式(III)(Rは先のように定義され、およびRはH、U
はヒドロキシおよびU’は水素である)で示される工程(e)からの生成物化合
物の3−ヒドロキシ基を過剰のNaH、CSおよびCHIで順次処理して3
−O−キサンテート中間体を形成し、これをラジカル開始剤の存在下にBu
nHで処理して式(III)(式中、R、UおよびU’は水素である)で示さ
れる所望の化合物を得る工程;および、 (j)任意に、式(III)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工
程を含んでなる方法である。
【0092】 式(III)で示される化合物を調製する方法において、工程(f)で、試薬
L−T−Rは、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−R (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される。
【0093】 また、式(III)の化合物を調製する方法において、工程(f)で、塩基の
存在下の試薬L−T−Rは、酸触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピラ
ンと置き換えられる。
【0094】 本発明のもう1つの局面は、下記式(IV):
【0095】
【化55】
【0096】 (式中、R、RおよびUは先に定義した通りである) で示される化合物を調製する方法であって、 (a)任意に、式14:
【0097】
【化56】
【0098】 (式中、Rは先のように定義され、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を約−30℃でカルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘ
キサメチルジシラジドで短時間処理して式29:
【0099】
【化57】
【0100】 で示される化合物を得る工程、 (b)任意に、塩基で触媒された脱カルボキシル化を防止するように存在する
塩基の量を注意深く制御しつつ無水条件下にホスゲン、ジホスゲンおよびトリホ
スゲンからなる群より選択されるカルボニル化剤および水素化アルカリ金属で工
程(a)に示す式14で示される化合物を処理して、工程(a)に示す式29で
示される化合物を得る工程、 (c)式29で示される化合物を酸で加水分解的に処理して式(IV)(式中
、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保護基である)で示される化合物を得
、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3−ヒドロキシル基の酸
化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異性体形状を有する化合
物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する工程、 (d)任意に、式(IV)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保
護基である)で示される化合物(工程(c)からの化合物)を非プロトン性溶媒
中において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラ
ジカル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、式(IV)
(式中、Uは水素およびRはヒドロキシ保護基である)で示される所望の化合
物を得る工程、 (e)任意に、式(IV)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保
護基である)で示される化合物(工程(c)からの化合物)を塩基および試薬L
−T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
脱離基である)で処理して式(IV)(式中、UはO−T−RおよびRはヒ
ドロキシ保護基である)で示される所望の化合物を得る工程、 (f)任意に、式(IV)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程
を含んでなる方法である。
【0101】 式(IV)で示される化合物を調製する方法において、工程(e)で、試薬L
−T−Rは、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される。
【0102】 また、式(IV)の化合物を調製する方法において、工程(e)で、塩基の存
在下の試薬L−T−Rは、酸触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピラン
と置き換えられる。
【0103】 本発明のもう1つの局面は、下記式(V):
【0104】
【化58】
【0105】 (式中、R、RおよびUは先に定義した通りである) で示される化合物を調製する方法であって、 (a)式14:
【0106】
【化59】
【0107】 (式中、Rは先のように定義され、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を、酸の存在下の(i)ホルムアルデヒドおよび塩基の存在下
の(ii)クロロヨードメタンからなる群より選択される試薬で処理して、式3
3:
【0108】
【化60】
【0109】 で示される化合物を得る工程、 (b)式33で示される工程(a)からの化合物を酸で加水分解的に処理して
式(V)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保護基である)で示さ
れる化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3−ヒド
ロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異性体形
状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する工程、 (c)任意に、式(V)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保護
基である)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を非プロトン性溶媒中
において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラジ
カル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、式(V)(式
中、Uは水素およびRはヒドロキシ保護基である)で示される所望の化合物を
得る工程、 (d)任意に、式(IV)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保
護基である)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を塩基および試薬L
−T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
脱離基である)で処理して式(V)(式中、UはO−T−RおよびRはヒド
ロキシ保護基である)で示される所望の化合物を得る工程、 (e)任意に、式(V)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程 を含んでなる方法である。
【0110】 式(V)で示される化合物を調製する方法において、工程(d)で、試薬L−
T−Rは、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される。
【0111】 また、式(V)の化合物を調製する方法において、工程(d)で、塩基の存在
下の試薬L−T−Rは、酸触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと
置き換えられる。
【0112】 定義 本明細書および添付の請求の範囲において用いられている以下の用語は特定さ
れた意味を有する。
【0113】 ここで用いられる「C〜C−アルキル」、「C〜C−アルキル」およ
び「C〜C12−アルキル」という用語は、それぞれ、1〜3、1〜6および
1〜12の炭素原子を含む炭化水素部分から1個の水素原子を除去することによ
り誘導される飽和した直鎖または分岐鎖炭化水素基を意味する。C〜C−ア
ルキル基としては例えば、メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルが挙げ
られ、C〜C−アルキル基としては例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルおよびn−ヘキシル
が挙げられるが、これらに限定されない。C〜C12−アルキル基としては例
えば、全ての前述の例、ならびにn−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n
−デシル、n−ウンデシルおよびn−ドデシルが挙げられるが、これらに限定さ
れない。
【0114】 ここで用いられる「C〜C−アルコキシ」という用語は、酸素原子を介し
て親分子部分に結合している先に定義したようなC〜C−アルキル基を意味
する。C〜C−アルコキシとしては例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオ−ペントキシお
よびn−ヘキソキシが挙げられるが、これらに限定されない。
【0115】 「C〜C12−アルケニル」という用語は、2〜12の炭素原子を含み少な
くとも1の炭素−炭素二重結合を有する炭化水素部分から1個の水素原子を除去
することにより誘導される1価の基を意味する。アルケニル基は、例えば、エテ
ニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル等を含む。
【0116】 ここで用いられる「C〜C12−アルキニル」という用語は、2〜12の炭
素原子を含み少なくとも1の炭素−炭素三重結合を有する炭化水素部分から1個
の水素原子を除去することにより誘導される1価の基を意味する。代表的アルキ
ニル基は、エテニル、2−プロピニル(プロパルギル)、1−プロピニル等を含
む。
【0117】 「アルキレン」という用語は、直鎖または分岐鎖飽和炭化水素から2個の水素
原子を除去することにより誘導される2価の基、例えば、メチレン、1,2−エ
チレン、1,1−エチレン、1,3−プロピレン、2,2−ジメチルプロピレン
等を意味する。
【0118】 ここで用いられる「C〜C−アルキルアミノ」という用語は、窒素原子を
介して親分子部分に結合している、先に定義したような1または2のC〜C −アルキル基を意味する。C〜C−アルキルアミノとしては例えば、メチル
アミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノおよびプロピルアミノ
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0119】 「オキソ」という用語は、先に定義したようなアルキル基中の1個の炭素原子
上の2個の水素原子が1個の酸素原子で置換されている基(すなわち、カルボニ
ル基)を意味する。
【0120】 ここで用いられる「非プロトン性」という用語は、プロトン活性に比較的不活
性である、すなわちプロトン供与体として作用しない溶媒を意味する。例として
は、例えばヘキサンおよびトルエンのような炭化水素、例えば塩化メチレン、塩
化エチレン、クロロホルム等のようなハロゲン化炭化水素、例えばテトラヒドロ
フランおよびN−メチルピロリジノンのようなヘテロアリール化合物、およびジ
エチルエーテル、ビス−メトキシメチルエーテルのようなエーテルが挙げられる
が、これらに限定されない。そのような化合物は当業者に良く知られており、当
業者には、例えば試薬の溶解性、試薬の反応性および好ましい温度範囲のような
因子に依存して、個々の溶媒またはその混合物が特定の化合物および反応条件に
好ましくなり得ることが明らかである。非プロトン性溶媒のさらなる説明を、有
機化学の教科書または専攻論文、例えば、Organic Solvents
Physical Properties and Methods of P
urification、第4版、John A.Riddickら編、第II
巻、Techniques of Chemistry Series、Joh
n Wiley & Sons、NY、1986年:に見出すことができる。
【0121】 ここで用いられる「アリール」という用語は、1または2の芳香族環を有する
単環式または二環式炭素環式環系を意味し、フェニル、ナフチル、テトラヒドロ
ナフチル、インダニル、インデニル等を含むが、これらに限定されない。アリー
ル基(二環式アリール基を含む)は、非置換または、低級アルキル、置換低級ア
ルキル、ハロアルキル、アルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ
、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、シアノ、ヒドロキシ、ハロ、メルカプト、
ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニルおよびカルボ
キサミドから独立して選択される1、2または3の置換基で置換され得る。さら
に、置換アリール基はテトラフルオロフェニルおよびペンタフルオロフェニルを
含む。
【0122】 「C〜C12−シクロアルキル」という用語は、単環式または二環式飽和炭
素環式環化合物から1個の水素原子を除去することにより誘導される1価基を意
味する。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチル
が挙げられる。
【0123】 ここで用いられる「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、
臭素およびヨウ素から選択される原子を意味する。
【0124】 「アルキルアミノ」という用語は、構造−NHR’(ここで、R’は先に定義
したようなアルキルである)を有する基を意味する。アルキルアミノとしては例
えば、メチルアミノ、エチルアミノ、イソ−プロピルアミノ等が挙げられる。
【0125】 「ジアルキルアミノ」という用語は、構造−NR’R”(ここで、R’および
R”は先に定義されたようなアルキルから独立して選択される)を有する基を意
味する。さらに、R’およびR”が一緒になって任意に−(CH−(ここ
で、kは2〜6の整数である)となり得る。ジアルキルアミノとしては例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノカルボニル、メチルエチルアミノ、ピペリジノ
等が挙げられる。
【0126】 「ハロアルキル」という用語は、そこに結合している1、2または3のハロゲ
ン原子を有する先に定義したようなアルキル基を意味し、例えば、クロロメチル
、ブロモエチル、トリフルオロメチル等の基が挙げられる。
【0127】 「アルコキシカルボニル」という用語はエステル基を表す:すなわち、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル等のような、カルボニル基を介して親分子部
分に結合しているアルコキシ基を表す。
【0128】 「チオアルコキシ」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に結合してい
る、先に定義したようなアルキル基を意味する。
【0129】 ここで用いられる「カルボキサルデヒド」という用語は、式−CHOで示され
る基を意味する。
【0130】 ここで用いられる「カルボキシ」という用語は、式−COHで示される基を
意味する。
【0131】 ここで用いられる「カルボキサミド」という用語は、式−CONHR’R”(
式中、R’およびR”は、独立して、水素またはアルキルから選択される、また
はR’およびR”が一緒になって任意に−(CH−(ここでkは2〜6の
整数である)となってよい)で示される基を意味する。
【0132】 ここで用いられる「ヘテロアリール」という用語は、5〜10の環原子を有し
、そのうち1個の環原子はS、OおよびNから選択され;0、1または2個の環
原子はS、OおよびNから独立して選択される、さらなるヘテロ原子であり;残
りの環原子は炭素であり、その基は分子の残部に、例えばピリジル、ピラジニル
、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾイル、チアゾイル、オキサゾ
リル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フ
ラニル、キノリニル、イソキノリニル等のような任意の環原子を介して結合して
いる環式芳香族基を意味する。
【0133】 ここで用いられる「ヘテロシクロアルキル」という用語は、寸法が3〜8原子
の単環を含む非芳香族の部分的に不飽和または充分に飽和した3−〜10−員環
系、または非芳香族環に縮合した芳香族6−員アリールもしくはヘテロアリール
環を含み得る二または三環式環系を意味する。これらのヘテロシクロアルキル環
は、酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1〜3のヘテロ原子を有する
ものでその窒素および硫黄原子は任意に酸化されてよく窒素へテロ原子は任意に
四級化されてよいものを含む。
【0134】 代表的ヘテロサイクルは、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イ
ミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジ
ニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニ
ルおよびテトラヒドロフリルを含むが、これらに限定されない。
【0135】 本発明の化合物の調製に有用と考えられる特定のヘテロシクロアルキル環は次
のものを含む:3−メチル−4−(3−メチルフェニル)ピペラジン、3−メチ
ルピペリジン、4−(ビス−(4−フルオロフェニル)メチル)ピペラジン、4
−(ジフェニルメチル)ピペラジン、4−(エトキシカルボニル)ピペラジン、
4−(エトキシカルボニルメチル)ピペラジン、4−(フェニルメチル)ピペラ
ジン、4−(1−フェニルエチル)ピペラジン、4−(1,1−ジメチルエトキ
シカルボニル)ピペラジン、4−(2−(ビス−(2−プロペニル)アミノ)エ
チル)ピペラジン、4−(2−(ジエチルアミノ)エチル)ピペラジン、4−(
2−クロロフェニル)ピペラジン、4−(2−シアノフェニル)ピペラジン、4
−(2−エトキシフェニル)ピペラジン、4−(2−エチルフェニル)ピペラジ
ン、4−(2−フルオロフェニル)ピペラジン、4−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン、4−(2−メトキシエチル)ピペラジン、4−(2−メトキシフェ
ニル)ピペラジン、4−(2−メチルフェニル)ピペラジン、4−(2−メチル
チオフェニル)ピペラジン、4−(2−ニトロフェニル)ピペラジン、4−(2
−ニトロフェニル)ピペラジン、4−(2−フェニルエチル)ピペラジン、4−
(2−ピリジル)ピペラジン、4−(2−ピリミジニル)ピペラジン、4−(2
,3−ジメチルフェニル)ピペラジン、4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピ
ペラジン、4−(2,4−ジメトキシフェニル)ピペラジン、4−(2,4−ジ
メチルフェニル)ピペラジン、4−(2,5−ジメチルフェニル)ピペラジン、
4−(2,6−ジメチルフェニル)ピペラジン、4−(3−クロロフェニル)ピ
ペラジン、4−(3−メチルフェニル)ピペラジン、4−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)ピペラジン、4−(3,4−ジクロロフェニル)ピペラジン、4
−(3,4−ジメトキシフェニル)ピペラジン、4−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ピペラジン、4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピペラジン、4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピペラジン、4−(3,5−ジクロロフ
ェニル)ピペラジン、4−(3,5−ジメトキシフェニル)ピペラジン、4−(
4−(フェニルメトキシ)フェニル)ピペラジン、4−(4−(1,1−ジメチ
ルエチル)フェニルメチル)ピペラジン、4−(4−クロロ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)ピペラジン、4−(4−クロロフェニル)−3−メチルピペラ
ジン、4−(4−クロロフェニル)ピペラジン、4−(4−クロロフェニル)ピ
ペラジン、4−(4−クロロフェニルメチル)ピペラジン、4−(4−フルオロ
フェニル)ピペラジン、4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン、4−(4−
メチルフェニル)ピペラジン、4−(4−(ニトロフェニル)ピペラジン、4−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン、4−シクロヘキシルピペラジ
ン、4−エチルピペラジン、4−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニル)メチ
ルピペリジン、4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン、4−ヒドロキシピロ
リジン、4−メチルピペラジン、4−フェニルピペラジン、4−ピペリジニルピ
ペラジン、4−((2−フラニル)カルボニル)ピペラジン、4−((1,3−
ジオキソラン−5−イル)メチル)ピペラジン、6−フルオロ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−2−メチルキノリン、1,4−ジアザシクロヘプタン、2,3
−ジヒドロインドリル、3,3−ジメチルピペリジン、4,4−エチレンジオキ
シピペリジン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン、アザシクロオクタン、デカヒドロキノリン、ピペラジン
、ピペリジン、ピロリジン、チオモルホリンおよびトリアゾール。
【0136】 ここで用いられる「ヘテロアリールアルキル」という用語は、1〜4の炭素原
子からなるアルキレン基を介して親分子部分に結合している、先に定義したヘテ
ロアリール基を意味する。
【0137】 ここで用いられる「ヒドロキシ−保護基」は、合成手順中の望ましくない反応
に対してヒドロキシル基を保護することおよび選択的に除去可能であることが当
業者に知られている、容易に除去し得る基を意味する。ヒドロキシ保護基の使用
は、合成手順中の望ましくない反応に対して基を保護するために当業界で良く知
られており、多くのそのような保護基が、例えば、T.H.Greene an
d P.G.M.Wuts著,Protective Groups in O
rganic Synthesis,第2版,John Wiley&Sons
,New York(1991年)において知られている。ヒドロキシ保護基と
しては例えば、メチルチオメチル、tert−ジメチルシリル、tert−ブチ
ルジフェニルシリル、またメトキシメチルのようなエーテル、アセチルベンゾイ
ル等を含むエステルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0138】 ここで用いられる「ケトン保護基」という用語は、合成手順中の望ましくない
反応に対してケトン基を保護することおよび選択的に除去可能であることが当業
者に知られている、容易に除去し得る基を意味する。ケトン保護基の使用は、合
成手順中の望ましくない反応に対して基を保護するために当業界で良く知られて
おり、多くのそのような保護基が、例えば、T.H.Greene and P
.G.M.Wuts著,Protective Groups in Orga
nic Synthesis,第2版,John Wiley&Sons,Ne
w York(1991年)において知られている。ケトン保護基としては例え
ば、ケタール、オキシム、O−置換オキシム、例えばO−ベンジルオキシム、O
−フェニルチオメチルオキシム、1−イソプロポキシシクロヘキシルオキシム等
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0139】 「保護−ヒドロキシ」という用語は、先に定義したようなヒドロキシ保護基で
保護されたヒドロキシ基を意味し、例えばベンゾイル、アセチル、トリメチルシ
リル、トリエチルシリル、メトキシメチル基を含む。
【0140】 ここで用いられる「プロトン性有機溶媒」という用語は、例えば、メタノール
、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタノール
等であるアルコールのようなプロトンを提供する傾向のある溶媒を意味する。そ
のような溶媒が当業者に良く知られており、当業者には、個々の溶媒またはその
混合物が、例えば試薬の溶解性、試薬の反応性および好ましい温度範囲のような
因子に依存して、特定の化合物および反応条件に好ましくなり得ることが明らか
である。プロトン性溶媒のさらなる説明を、有機化学の教科書または専攻論文、
例えば、Organic Solvents Physical Proper
ties and Methods of Purification、第4版
、John A.Riddickら編、第II巻、Techniques of
Chemistry Series、John Wiley & Sons、
NY、1986年に見出すことができる。
【0141】 ここで用いられる「置換アリール」という用語は、1、2または3個の水素原
子上のCl、Br、F、I、OH、CN、C〜C−アルキル、C〜C
アルコキシ、アリールで置換したC〜C−アルコキシ、ハロアルキル、チオ
アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、ニトロ
、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニルおよびカルボキサミ
ドによる独立した置換により置換されている、ここに定義されるアリール基を意
味する。さらに、任意の1つの置換基はアリール、ヘテロアリールまたはヘテロ
シクロアルキル基であり得る。また、置換アリール基はテトラフルオロフェニル
およびペンタフルオロフェニルも含む。
【0142】 ここで用いられる「置換ヘテロアリール」という用語は、1、2または3個の
水素原子上のCl、Br、F、I、OH、CN、C〜C−アルキル、C
−アルコキシ、アリールで置換したC〜C−アルコキシ、ハロアルキル
、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、
ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニルおよびカルボ
キサミドによる独立した置換により置換されている、ここに定義されるヘテロア
リール基を意味する。さらに、任意の1つの置換基はアリール、ヘテロアリール
またはヘテロシクロアルキル基であり得る。
【0143】 ここで用いられる「置換ヘテロシクロアルキル」という用語は、1、2または
3個の水素原子上のCl、Br、F、I、OH、CN、C〜C−アルキル、
〜C−アルコキシ、アリールで置換したC〜C−アルコキシ、ハロア
ルキル、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカ
プト、ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニルおよび
カルボキサミドによる独立した置換により置換されている、ここに定義されるヘ
テロシクロアルキル基を意味する。さらに、任意の1つの置換基はアリール、ヘ
テロアリールまたはヘテロシクロアルキル基であり得る。
【0144】 多くの合成中心が、本発明の化合物中に存在し得る。特記した場合を除いて、
本発明は、種々の立体異性体およびそれらの混合物を対象とする。従って、結合
が波線により表される場合は常に、立体配向の混合物、または指示または非指示
配向の個々の異性体が存在し得ることが意図される。
【0145】 ここで用いられる「薬学的に許容できる塩」という用語は、深遠な医学的判断
の範囲において、不適当な毒性、刺激、アレルギー反応等を起こすことなくヒト
およびより下等な動物の組織に接触して用いるのに適しており、合理的利益/危
険比に見合う塩を意味する。薬学的に許容できる塩は当業界において良く知られ
ている。例えば、S.M.Bergeらは、J.Pharmaceutical
Sciences、第66巻:1〜19(1977年)において薬学的に許容
できる塩を詳細に記載しており、それをここで参考に取り入れる。塩は、本発明
の化合物の最終的単離および精製中にその場で調製することができる、または、
別途、遊離塩基官能基を適当な有機酸と反応させることにより調製することがで
きる。薬学的に許容できる非毒性酸付加塩としては例えば、塩酸、臭化水素酸、
リン酸、硫酸および過塩素酸のような無機酸を用いてまたは酢酸、蓚酸、マレイ
ン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸のような有機酸を用いて形成
される、あるいはイオン交換のような当業界において用いられる他の方法を用い
ることにより形成されるアミノ基の塩である。他の薬学的に許容できる塩は、ア
ジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホ
ン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシ
ル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グ
リセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨ
ウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ラクトビオネート、乳酸塩
、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メ
タンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレ
イン酸塩、蓚酸塩、パルミチン酸塩、パモン酸塩(pamoate)、ペチチン
酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバ
ル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チ
オシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸炎、ウンデカン酸炎、吉草酸塩等を含む
。代表的アルカリまたはアルカリ土類金属塩は、ナトリウム塩、リチウム酸、カ
リウム酸、カルシウム塩、マグネシウム塩等を含む。さらなる薬学的に許容でき
る塩は、適当な場合は、非毒性アンモニウム塩、四級アンモニウム塩、ならびに
ハライド、ヒドロキシド、カルボキシレート、スルフェート、ホスフェート、ニ
トレート、低級アルキルスルホネートおよびアリールスルホネートのような対イ
オンを用いて形成されるアミンカチオンを含む。
【0146】 ここで用いられる「薬学的に許容できる塩」という用語は、生体内で加水分解
するエステルを意味し、ヒトの体内で容易に分解して親化合物またはその塩を残
すものを含む。適当なエステル基は、例えば、薬学的に許容できる脂肪族カルボ
ン酸、特にアルキルまたはアルケニル部分が有利に6個以下の炭素原子を有する
アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカン二酸から誘導される
ものを含む。特別のエステルとしては例えば、蟻酸エステル、酢酸エステル、プ
ロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸
エステルが挙げられる。
【0147】 ここで用いられる「薬学的に許容できるプロドラッグ」という用語は、深遠な
医学的判断の範囲において、不適当な毒性、刺激、アレルギー反応等を起こすこ
となくヒトおよびより下等な動物の組織に接触して用いるのに適しており、合理
的利益/危険比に見合っており、意図する用途に効果的であるプロドラッグ、な
らびに可能な場合は本発明の化合物の両性イオン形を意味する。「プロドラッグ
」という用語は、例えば血液中での加水分解により、生体内で容易に変換されて
前記式の親化合物を産生する化合物を意味する。充分な説明が、T.Higuc
hi and V.Stella著、Pro−drugs as Novel
Delivery Systems;A.C.S.Symposium Ser
iesの第14巻、およびEdward B.Rocheら著、Bioreve
rsible Carriers in Drug Design,Ameri
can Pharmaceutical Association and P
ergamon Press,1987年になされており、両方の文献をここで
参考に取り入れる。
【0148】 抗菌活性 本発明の代表的化合物を、以下のように抗菌活性について生体外でアッセイし
た:脳心臓浸出物(BHI)寒天(Difco0418−01−5)10mLと
混合した試験化合物を段階的に水希釈したものを含む12のペトリ皿を準備した
。各プレートに、ウシレプリケーターブロックを用いて、32までの異なる微生
物の1:100(または、ミクロコッカス(Micrococcus)およびス
トレプトコッカス(Streptococcus)のような遅成長菌株について
は1:10)希釈物を接種した。接種したプレートを、35〜37℃で20〜2
4時間インキュベートした。さらに、試験化合物を含まないBHI寒天を用いて
、対照プレートを調製し、各試験の開始および終了時にインキュベートした。
【0149】 試験すべき有機体について既知の感受性パターンを有すると共に、試験化合物
と同じ抗生物質のクラスに属する化合物を含むさらなるプレートも準備し、さら
なる対照としてインキュベートして、試験−試験匹敵性も提供した。この目的で
エリスロマイシンAを用いた。
【0150】 インキュベーション後、各プレートを視覚的に調べた。最小阻止濃度(MIC
)は、成長対照と比べて、接種スポット上の無成長、僅かな曇りまたはまばらに
独立したコロニーを提供する薬剤の最低濃度と定義した。下記の表記2に示すこ
のアッセイの結果は、本発明の化合物の抗菌活性を示す。
【0151】
【表1】
【0152】
【表2】
【0153】
【表3】
【0154】
【表4】
【0155】
【表5】
【0156】
【表6】
【0157】
【表7】
【0158】
【表8】
【0159】 薬剤組成物 本発明の薬剤組成物は、1または2以上の薬学的に許容できるキャリアと処方
された本発明の化合物の治療有効量を含む。ここで用いられる「薬学的に許容で
きるキャリア」という用語は、非毒性の不活性固形、半固形または液状フィラー
、希釈剤、封入剤、または任意の種類の製剤助剤を意味する。薬学的に許容でき
るキャリアとして作用し得る材料の例は、ラクトース、グルコースおよびスクロ
ースのような糖;トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンのようなデン
プン;ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよび酢酸セ
ルロースのようなセルロースおよびその誘導体;粉末トラガカント;モルト;ゼ
ラチン;タルク;ココアバターおよび座剤ワックスのような賦形剤;落花生油、
綿実油のような油類;サフラワー油;オリーブ油;トウモロコシ油および大豆油
;プロピレングリコールのようなグリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン
酸エチルのようなエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウ
ムのような緩衝剤;アルギン酸;発熱性物質非含有水;等張塩水;リンガー容積
;エチルアルコール、およびリン酸塩緩衝溶液、ならびにラウリル硫酸ナトリウ
ムおよびステアリン酸マグネシウムのような他の非毒性の匹敵する潤滑剤、なら
びに着色剤、離型剤、被覆剤、甘味料、風味量および香料であり、調製者の判断
により防腐剤および酸化防止剤も組成物中に存在することができる。本発明の薬
剤組成物は、ヒトおよび他の動物に経口、直腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、
局所的(粉末、軟膏またはドロップによるような)、頬内から、または口腔また
は鼻腔スプレーとして投与することができる。
【0160】 経口投与のための液状投与形状物は、薬学的に許容できるエマルジョン、ミク
ロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルを含む。液状投与形
状物は、活性化合物に加えて、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジル
アルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、ジメチルホルムアミド、油状物(特に、綿実油、落花生油、トウモロコ
シ油、胚油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリル
アルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルならび
にそれらの混合物のような乳化剤のような当該分野で一般的に用いられている不
活性希釈剤を含んでよい。経口組成物は、不活性希釈剤以外に、湿潤剤、乳化剤
および懸濁剤のようなアジュバント、ならびに甘味料、風味料および香料も含む
ことができる。
【0161】 注射性製剤、例えば、滅菌注射性水性または油性懸濁液を、適当な分散または
湿潤剤および懸濁剤を用いて既知の技術により調製することができる。滅菌注射
性製剤は、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液のような非毒性の非経口的
に許容できる希釈剤または溶媒中の滅菌注射性溶液、懸濁液またはエマルジョン
であってもよい。用いてよい許容できるビヒクルおよび溶媒には、水、リンガー
溶液、U.S.P.および等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定
された油が、溶媒または懸濁媒体として従来用いられている。
【0162】 この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含む任意の刺激の少ない固
定油を用いることができる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸が注射剤の調製
に用いられる。
【0163】 注射性製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通す濾過により、または使用前
に滅菌水もしくは他の滅菌注射性媒体中に溶解または分散することができる滅菌
固形組成物の状態の滅菌剤を組み込むことにより滅菌することができる。
【0164】 薬剤の効果を延長させるために、皮下または筋肉内注射からの薬剤の吸収を遅
延させることが望ましいことが多い。これは、水溶性の低い結晶性または無定形
材料の液状懸濁液を用いることにより達成することができる。薬剤の吸収速度は
、結晶寸法および結晶形状に依存する溶解の速度に依存する。また、非経口投与
薬剤形状物の遅延吸収は、油ビヒクル中に薬剤を溶解または懸濁させることによ
り達成される。注射性デポー剤形状物は、ポリラクチド−ポリグリコリドのよう
な生分解性ポリマー中において薬剤の微小カプセルマトリクスを形成することに
より作られる。薬剤のポリマーに対する割合および用いられる特定のポリマーの
性質に依存して、薬剤放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマー
の例は、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)を含む。デポー剤注射性
組成物は、体の組織に適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョン中に
薬剤を捕捉することによっても調製される。
【0165】 直腸または膣投与のための組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、周囲温
度では固体であるが体温では液体であり従って直腸または膣腔内で溶融して活性
化合物を放出するココアバター、ポリエチレングリコールまたは座剤ワックスの
ような適当な非刺激性賦形剤またはキャリアと混合することにより調製すること
ができる座剤である。
【0166】 経口投与のための固体投与形状物は、カプセル、錠剤、ピル、粉末および顆粒
を含む。そのような固体投与形状物において、活性化合物が、少なくとも1つの
不活性な薬学的に許容できる、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムの
ような賦形剤またはキャリア、および/またはa)デンプン、ラクトース、スク
ロース、グルコース、マンニトールおよび珪酸のような充填剤または増量剤、b
)例えばカルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン、スクロースおよびアラビアゴムのようなバインダー、c)グリセロー
ルのような保水剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデン
プン、アルギン酸、特定の珪酸塩および炭酸ナトリウムのような崩壊剤、e)パ
ラフィンのような溶解遅延剤、f)四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤
、g)例えばセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールのような湿
潤剤、h)カオリンおよびベントナイトのような吸収剤、およびi)タルク、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコー
ル、ラウリル硫酸ナトリウムのような潤滑剤、およびそれらの混合物と混合され
る。カプセル、錠剤およびピルの場合、投与形状物は緩衝剤も含んでよい。
【0167】 ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコール等のような賦
形剤を用いる軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として、同様のタ
イプの固体組成物を用いることもできる。
【0168】 錠剤、糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒の固体投与形状物は、腸溶性被覆剤
および薬剤調製技術において良く知られている他の被覆剤のような被覆剤および
殻剤を用いて調製することができる。これらは、任意に、乳白剤を含んでよく、
胃腸管の特定部分においてのみまたは選択的に、任意に遅延させて、活性成分を
放出する組成物でもあり得る。用いることができる包埋組成物としては例えば、
ポリマー物質およびワックスがある。
【0169】 ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコール等のような賦
形剤を用いる軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として、同様のタ
イプの固体組成物を用いることもできる。
【0170】 活性化合物は、前述のような賦形剤の1種または2種以上を用いるマイクロカ
プセル化形状物でもあり得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒の固体
投与形状物は、腸溶性被覆剤、放出制御被覆剤および薬剤調製技術において良く
知られている他の被覆剤のような被覆剤および殻剤を用いて調製することができ
る。そのような固体投与形状物において、活性化合物は、スクロース、ラクトー
スまたはデンプンのような少なくとも1種の不活性希釈剤と混合することができ
る。そのような投与形状物は、通常の実施として、不活性希釈剤以外のさらなる
物質、例えば、錠剤化潤滑剤、およびステアリン酸マグネシウムおよび微結晶セ
ルロースのような他の錠剤化助剤も含んでよい。カプセル、錠剤およびピルの場
合、投与形状物は緩衝剤も含んでよい。これらは、任意に、乳白剤を含んでよく
、胃腸管の特定部分においてのみまたは選択的に、任意に遅延させて、活性成分
を放出する組成物でもあり得る。用いることができる包埋組成物としては例えば
、ポリマー物質およびワックスがある。
【0171】 本発明の化合物の局所または経皮投与のための投与形状物は、軟膏、ペースト
、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤またはパッチを
含む。活性成分は、無菌条件下に、薬学的に許容できるキャリアおよび必要によ
り任意の必要な防腐剤または緩衝剤と混合される。眼科用組成物、点耳薬、眼軟
膏、粉末および組成物も、本発明の範囲内と考えられる。
【0172】 軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物
および植物脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロ
ース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、珪酸、タル
クおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物のような賦形剤を含むことができる。
【0173】 粉末およびスプレーは、本発明の活性化合物に加えて、ラクトース、タルク、
珪酸、水酸化アルミニウム、珪酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれ
らの物質の混合物のような賦形剤を含むことができる。スプレーは、さらに、ク
ロロフルオロ炭化水素のような一般的推進薬を含むことができる。
【0174】 経皮パッチは、化合物を体に制御して配達するさらなる利点を有する。そのよ
うな投与形状物は、化合物を適当な媒体に溶解または調合することにより製造す
ることができる。皮膚を通過する化合物の流れを増すために吸収促進剤を用いる
こともできる。速度は、速度制御膜を提供することにより、または化合物をポリ
マーマトリクスまたはゲル中に分散させることにより制御することができる。
【0175】 本発明の治療方法によれば、ヒトまたは下等動物のような患者において、治療
有効量の本発明の化合物を、所望の結果を達成するのに必要な量および時間で患
者に投与することにより細菌感染が治療または防止される。本発明の化合物の「
治療有効量」とは、任意の医学的治療に適用可能な合理的利益/危険比で細菌感
染を治療するのに充分な化合物の量を意味する。しかしながら、本発明の化合物
および組成物の合計1日使用量は、深遠な医学的判断の範囲内において担当医に
より決められることが理解される。任意の特定患者のための特定の治療有効投与
量は、治療される疾患および疾患の重さ;用いられる特定化合物の活性;用いら
れる特定化合物;患者の年齢、体重、一般的健康状態、性および食事;用いられ
る特定化合物の投与時間、投与経路および排泄率;治療時間;用いられる特定化
合物と組み合わせたまたは一緒に用いられる薬剤;および医学分野で良く知られ
ている同様の因子;を含む種々の因子に依存する。
【0176】 ヒトまたは他の動物に一回量または分割量で投与される本発明の化合物の合計
1日投与量は、たとえば、体重1kg当り0.01〜50mg、より一般的には
体重1kg当り0.1〜25mgである。一回の投与組成物は、1日投与量を構
成するような量または分割量を含む。通常、本発明による治療方法は、そのよう
な治療を必要としている患者に、本発明の化合物を、一回投与または分割投与で
、1日当り約10mg〜約2000mg投与することを含む。
【0177】 略語 以下の図式および実施例の記載において用いられている略語としては:9−B
BNは9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン;AIBNはアゾビスイソブチロ
ニトリル;BuSnHは水素化トリブチル錫;CDIはカルボニルジイミダゾ
ール;DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン;D
EADはジエチルアゾジカルボキシレート;DMAPは4−ジメチルアミノピリ
ジン;DMFはジメチルホルムアミド;DPPAはジフェニルホスホリルアジド
;EtOAcは酢酸エチル;MeOHはメタノール;NaHMDSはナトリウム
ヘキサメチルジシラザン;NaN(TMS)はナトリウムビス(トリメチルシ
リル)アミド;NMMOはN−メチルモルホリンN−オキシド;TEAはトリエ
チルアミン;THFはテトラヒドロフラン;TPPはトリフェニルホスフィンで
ある。
【0178】 本発明の化合物の調製 本発明の化合物は、以下の図式1〜10に記載の代表的方法により調製される
。図式に示す化合物の基U、U’、V、W、X、Y、Z、R、RおよびR
、以下に特記しない限り、式(I)〜(V)で示される化合物について先に定義
した通りである。
【0179】 図式Iは、本発明の式(I)〜(V)で示される化合物の調製のための出発材
料として有用である化合物6の調製を示す。保護されたエリスロマイシンAの調
製が、米国特許US4,990,602;US4,331,803、US4,6
80,368およびUS4,670,549に記載されており、これらをここで
参考に取り入れる。欧州特許出願EP260,938も参考として取り入れられ
る。通常、化合物1のC−9−カルボニル基はオキシムとして保護される(Vは
=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−R、ここでR
先に定義されたものであり、RおよびRは各々独立して(a)水素(b)非
置換C〜C12−アルキル(c)アリールで置換されたC〜C12−アルキ
ルおよび(d)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキルからなる群よ
り選択され、またはRおよびR10はそれらが結合している炭素と一緒になっ
てC〜C12−シクロアルキル環を形成する)。特に好ましいカルボニル保護
基VはO−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシムである。
【0180】 化合物2の2’−および4”−ヒドロキシ基は、ここで参考に取り入れられる
T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts著,Protective
Groups in Organic Synthesis、第2版、John Wiley&Son、Inc、1991年に記載されているような適当なヒド
ロキシ保護剤と反応することにより保護される。ヒドロキシ保護基は、例えば、
無水酢酸、無水安息香酸、クロロ蟻酸ベンジル、ヘキサメチルジシラザンまたは
、非プロトン性溶媒中の塩化トリアルキルシリルを含む。非プロトン性溶媒の例
は、ジクロロメタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、
N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン
酸トリアミド、それらの混合物、またはこれらの溶媒の1種とエーテル、テトラ
ヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸エチル、アセ
トン等との混合物である。非プロトン性溶媒は反応に悪影響を与えず、好ましく
はジクロロメタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N
−メチルピロリジノン、またはそれらの混合物である。化合物2の2’−および
4”−ヒドロキシ基の保護を順次または同じに達成してRがヒドロキシ保護基
である化合物3を提供することができる。好ましい保護基Rはトリメチルシリ
ルである。
【0181】 次に、化合物3の6−ヒドロキシ基は、塩基の存在下にアルキル化剤と反応す
ることによりアルキル化されて化合物4を提供する。アルキル化剤は、塩化アル
キル、臭化アルキル、ヨウ化アルキルまたはスルホン酸アルキルを含む。アルキ
ル化剤の特定の例は、臭化アリル、臭化プロパルギル、臭化ベンジル、臭化2−
フルオロエチル、臭化4−ニトロベンジル、4−臭化クロロベンジル、4−臭化
メトキシベンジル、α−ブロモ−p−トルニトリル、臭化シンナミル、4−ブロ
モクロトン酸メチル、臭化クロチル,1−ブロモ−2−ペンタン、3−ブロモ−
1−プロペニルフェニルスルホン、3−ブロモ−1−トリメチルシリル−1−プ
ロピン、3−ブロモ−2−オクチン、1−ブロモ−2−ブチン、塩化2−ピコリ
ル、塩化3−ピコリル、塩化4−ピコリル、4−ブロモメチルキノリン、ブロモ
アセトニトリル、エピクロロヒドリン、ブロモフルオロメタン、ブロモニトロメ
タン、ブロモ酢酸メチル、塩化メトキシメチル、ブロモアセトアミド、2−ブロ
モアセトフェノン、1−ブロモ−2−ブタノン、ブロモクロロメタン、ブロモメ
チルフェニルスルホン、1,3−ジブロモ−1−プロペンを含む。スルホン酸ア
ルキルの例は:アリルO−トシレート、3−フェニルプロピル−O−トリフルオ
ロメタンスルホネート、n−ブチル−O−メタンスルホネート等である。用いら
れる溶媒の例は、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、それらの混合物、またはそれらの溶媒の1
種とエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリ
ル、酢酸エチル、アセトン等との混合物のような非プロトン性溶媒である。用い
ることができる塩基の例は、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化テトラア
ルキルアンモニウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、カリウムイソプロポ
キシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムイソブトキシド等を含む。以
下の図式7〜9は、本発明の化合物の6−位部分をさらに加工するための手順を
記載している。
【0182】 次に、例えばGreeneおよびWuts(前掲書)による文献に記載の方法
により、2’−および4”−ヒドロキシル基の脱保護を行う。2’−および4”
−ヒドロキシル基の脱保護のために用いられる条件によれば、通常、Xが=N−
OHに転化される(例えば、アセトニトリルおよび水中の酢酸を用いることによ
り、2’−および4”−ヒドロキシル基が脱保護され、=N−O−Rまたは=
N−O−C(R)(R)−O−R(ここでR、RおよびRは先に定
義した通りである)からのXが=N−OHに転化する)。そうでない場合は、転
化は別の工程で行われる。
【0183】 脱オキシム反応は、例えばGreeneおよびWuts(前掲書)による文献
に記載の方法により行うことができる。脱オキシム剤の例は、亜硫酸水素ナトリ
ウム、ピロ硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸ナト
リウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、ジチオン酸ナトリ
ウム、ジチオ硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム等のような無機硫黄酸化物化
合物、および亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸カリウムのような無機亜硝酸塩であ
る。用いられる溶媒の例は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、トリメチルシラノール、または前記溶媒の1種または2種以上の
混合物等のようなプロトン性溶媒である。脱オキシム化反応は、蟻酸、酢酸およ
びトリフルオロ酢酸のような有機酸の存在下に、より都合良く行われる。用いら
れる酸の量は、用いられる化合物5の量の約1〜約10当量である。好ましい実
施形態において、脱オキシム化はエタノールおよび水中において蟻酸のような有
機酸を用いて行われて、所望の生成物6を提供する。
【0184】 図式2は、中間体6から本発明の式(I)で示される化合物への転化を説明す
る。マクロライド6のクラジノース部分は、穏やかな水性酸加水分解または酵素
的加水分解により除去されて7が得られる。代表的酸は、希酢酸、硫酸、過塩素
酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸を含む。反応に適当な溶
媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等を含む。反応
時間は、典型的に、0.5〜24時間である。反応温度は好ましくは−10〜3
5℃である。化合物7は、先に定義した非プロトン性溶媒、好ましくはジクロロ
メタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチルピ
ロリジノンまたはこれらの混合物中において、無水酢酸、無水安息香酸、クロロ
蟻酸ベンジルまたは塩化トリアルキルシリルのような適当なヒドロキシ保護剤で
処理することにより、2’−ヒドロキシ位において保護されている8に転化され
る。好ましい保護基はトリメチルシリル、アセチルおよびベンゾイルである。化
合物7および8は式(I)で示される化合物である。プロセスの収率に影響を与
えることなく、クラジノースの除去および2’−ヒドロキシ基の保護のための工
程の順番を逆転することができる。
【0185】 次に、化合物8をTHFのような非プロトン性溶媒中において不活性雰囲気下
に0〜−30℃で過剰のNaHで処理し、続いて中間体アニオンをCSおよび
CHIと約−5〜10℃で反応させてキサンテート中間体9を得、それを次に
、例えばベンゼンまたはトルエンのような遊離ラジカル反応に適当な溶媒中にて
触媒量のAIBNまたは他の適当なラジカル開始剤の存在下に還流条件で不活性
雰囲気下に約1.1〜1.3当量のBuSnHで処理して、Uが水素である式
(I)で示される化合物である3−デオキシ化合物10を得る。
【0186】 化合物8を、塩基の存在下に、試薬L−T−R(ここで、TおよびRは先
に定義した通りであり、Lは例えばハロゲンのような適当な反応性脱離基である
)で処理することにより化合物11が得られる。
【0187】 これらの反応は、当業者に良く知られている。例えば、Tが−C(O)−であ
る式O−C(O)−Rで示される化合物11を調製するために、化合物8を、
トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、N−メチ
ルピロリジン等のような3級有機アミン塩基またはNaCO、KCO
NaH、KH、LiH等のような無機塩基の存在下に非プロトン性溶媒中におい
て約0℃〜約150℃の温度で式:ハロゲン−C(O)−Rで示される適当な
ハロゲン化アシルまたは式:O−(C(O)−Rで示される無水アシルと
反応させる。
【0188】 Tが−C(O)−である式:O−C(O)−O−Rで示される化合物11を
調製するために、化合物8を同様の条件下に式:R−O−C(O)−O−R で示される適当なカーボネート化合物と反応させる。
【0189】 Tが−CH−である式:O−CH−Rで示される化合物11を調製する
ために、化合物8を、例えば水素化アルカリ金属またはヘキサメチルジシラザン
のような強塩基と反応させ、続いて式:ハロゲン−CH−Rで示される適当
なハロゲン化アルキルと反応させる。
【0190】 Tが−C(S)−S−である式:O−C(S)−S−Rで示される化合物1
1を調製するために、化合物8を、例えば水素化アルカリ金属またはヘキサメチ
ルジシラザンのような強塩基と反応させ、続いてCSおよび次にハロゲン−R で示される適当な有機ハロゲン化物と反応させる。
【0191】 Tが−C(O)−N(R)−(ここで、RはHまたはC〜C−アルキ ルである)である式:O−C(O)−N(R)−Rで示される化合物11を
調製するために、化合物8をNaH、LiH、NaN(TMS)2等のような強
塩基で処理し、続いて、カルバモイル化剤で処理する、または化合物8を、3級
アミン塩基の存在下に式:O=C=N−Rで示される適当なイソシアナートと
反応させる。または、化合物8を、カルボニルジイミダゾールまたはカルボニル
ビス(ベンゾトリアゾール)のようなカルボニル化合物と反応させ、続いてこの
ように形成された中間体を式:N(R)H−Rで示されるアミンと反応させ
て所望の化合物を調製することができる。
【0192】 Tが−S(O)−(ここでnは0、1または2である)である式:O−S(
O)−Rで示される化合物11を調製するために、化合物8を、トリエチル
アミン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、N−メチルピロリジ
ン等のような3級有機アミン塩基またはNaCO、KCO、NaH、K
H、LiH等のような無機塩基の存在下に非プロトン性溶媒中にて約0℃〜約1
50℃の温度で式:O−(S(O)−Rで示される適当な酸無水物と反
応させる。
【0193】 Tが−S(O)−(ここでnは0、1または2である)である式:O−S(
O)−O−Rで示される化合物11を調製するために、化合物8を、同様の
条件下に、式:Cl−S(O)−O−Rで示される適当な酸塩化物と反応さ
せる。
【0194】 Tが−P(O)(OR−(ここで、nは0、1または2、およびR
〜C−アルキルである)である式:O−P(O)(OR−Rで示
される化合物11を調製するために、化合物8を、同様の条件下に式:Cl−P
(O)(OR−Rで示される適当な酸塩化物と反応させる。
【0195】 Tが−SO−N(R)−(ここでRは先に定義した通りである)である
式:O−SO−N(R)−Rで示される化合物11を調製するために、化
合物8を、同様の条件下に式:Cl−SO−N(R)−Rで示される適当
な酸塩化物と反応させる。
【0196】 Tが2−テトラヒドロピラニルヘテロシクロアルキル基である化合物11を調
製するために、化合物8を、酸触媒の存在下に非プロトン性溶媒中にて3,4−
ジヒドロ−2H−ピランと反応させる。
【0197】 化合物10および11の2’ヒドロキシ保護基を、任意に、標準的方法により
除去して、式(I)で示される所望の非保護化合物を得ることができる。R
酢酸エステルまたは安息香酸エステルのようなエステルである場合、化合物は、
メタノールまたはエタノールで処理することにより脱保護することができる。R がトリアルキルシリル基の場合、化合物は、THFまたはアセトニトリル中に
てフッ化物で処理することにより脱保護することができる。
【0198】 化合物10および11の9−オキシム誘導体は、任意に、塩基の存在下におけ
るヒドロキシルアミン、または米国特許5,274,085に記載のような酸の
存在下におけるヒドロキシルアミンと反応させることにより調製して、化合物(
I)(式中、Xは=N−OHすなわち=N−O−R(ここでRはHである)
である)とすることができる。置換されたヒドロキシルアミンNHORまた
はNH−O−C(R)(R)−O−Rと反応させることにより、R
H以外の化合物が形成される。また、RがH以外の化合物は、前述のような非
置換オキシムをまず形成し、続いてRX’(ここで、X’はハロゲンのような
適当な脱離基である)と反応させることにより調製することができる。
【0199】 化合物10および11の9−アミノ誘導体は、任意に、9−オキシムを調製し
、貴金属触媒の存在下にホウ水素化還元剤または水素ガスで処理することにより
9−オキシムを9−アミノ化合物に還元し、次に、アミンを適当なアルデヒドま
たはジアルデヒドで処理して中間体イミンを形成し、イミンを貴金属触媒の存在
下にホウ水素化還元剤または水素ガスで処理することにより還元して、9−置換
基が式:HNR(式中、RおよびRは前述の通りである)で示される
アミノ基である所望の化合物を調製することができる。
【0200】
【化61】
【0201】
【化62】
【0202】 図式3は、本発明の式(II)で示される化合物を調製するために用いられる
方法を説明する。図式2に示すように、6−O−置換化合物6をヒドロキシ保護
化合物7に転化し、酸で処理してクラジノースを除去して化合物8を得ることが
できる。
【0203】 化合物8を、3−位においてヒドロキシル基をオキソ基に酸化し、続いて3−
位において選択的還元を行うことにより処理して、ヒドロキシル基が非天然状態
(3R形状)である化合物8を得ることができる。また、化合物8を、3−位に
おいてヒドロキシル基をオキソ基に酸化し、続いて選択的還元を行うことにより
処理して3−および9−位のヒドロキシル基を有する化合物を得、続いて9−O
H基を選択的にオキソ基に再酸化してヒドロキシル基が非天然状態(3R形状)
である化合物8を得ることができる。これらの場合、当該分野で良く知られてい
るように、クロマトグラフィーにより種々の異性体を分離することが必要な場合
がある。異性化手順を任意の以下の図式に挿入して、3−位に非天然(3R)ヒ
ドロキシル基を有する所望の化合物を得ることができる。
【0204】 また、化合物6を、先に説明した手順により、適当なヒドロキシ保護基を有す
るヒドロキシ保護化合物14に転化することができる。次に、化合物8および1
4を、非プロトン性溶媒中にてカルボニルジイミダゾールの存在下に過剰のナト
リウムヘキサメチルジシラジドまたは水素化塩基を用いて約−30℃〜室温にお
いて8〜24時間処理して、化合物15Bおよび15Aをそれぞれ得ることがで
きる。水素化塩基は、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウムまたは水素化
リチウムであって良く、非プロトン性溶媒は先に定義したものの1つであって良
い。反応は冷却または、用いられる条件により、約−20℃〜約70℃の加熱を
必要とし、好ましくは約0℃〜略室温の加熱を必要とする。反応は、完了するの
に、0.5時間〜約10日、好ましくは1〜5日を必要とする。この反応列の一
部は、Bakerら著、J.Org.Chem.1988年、第53巻、234
0頁に記載の手順に従い、これをここで参考として取り入れる。
【0205】 また、非プロトン性溶媒中にて無水メタンスルホニル、塩化メタンスルホニル
、塩化エタンスルホニルまたは塩化p−トルエンスルホニルのようなスルホニル
化剤で化合物8を約0℃〜略室温で攪拌下に約1〜約24時間処理することによ
り、選択的に3−O−スルホン化化合物(図示せず)を提供し、続いてこのスル
ホン化化合物を、非プロトン性溶媒中にてカルボニルジイミダゾールの存在下に
おいて水素化塩基で処理して所望の2,3不飽和化合物15Bを得る。
【0206】 化合物15A(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分である)をアンモ
ニア水溶液で処理することにより環式カルバメート16A(Uは−O−4”−ア
セチルクラジノース部分、Rは不存在およびRはHである)が形成される。
化合物15B(UおよびU’が一緒になって二重結合を形成する)をアンモニア
水溶液で処理することにより環式カルバメート16B(UおよびU’が一緒にな
って二重結合を形成する)が得られる。
【0207】 同様に、化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース
部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成する)をそれぞれ式:H N−W−R(式中、Wは不存在であり、RはHでない以外は先に定義した
通りである)で示される置換アミン化合物と反応させることによりN−置換環式
カルバメート16Aまたは16B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分
、またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは不存在である)が
得られる。
【0208】
【化63】
【0209】 また、化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部
分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成する)をそれぞれ式:H N−W−R(式中、Wは不存在または−O−およびRは先に定義した通りで
ある)で示されるヒドロキシルアミン化合物と反応させることにより置換環式カ
ルバメート16Aまたは16B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース基また
はUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−O−およびRは先に
定義した通りである)が形成される。
【0210】 化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分また
はUおよびU’が一緒になって二重結合を形成する)を非置換ヒドラジンと反応
させることにより環式カルバメート16Aまたは16B(Uは−O−4”−アセ
チルクラジノース部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、W
は−NH−およびRはHである)が形成される。
【0211】 化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分また
はUおよびU’が一緒になって二重結合を形成する)を式:HN−W−R
式中、Rは水素でない以外は先に定義した通りである)で示される置換ヒドラ
ジン化合物と反応させることにより環式カルバメート化合物16Aまたは16B
(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分またはUおよびU’が一緒になっ
て二重結合を形成し、Wは−NH−RおよびRは水素でない以外は先に定義
した通りである)が形成される。
【0212】 別のまたはさらなる手順を用いて式(II)で示される化合物を調製すること
ができる。例えば、化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラ
ジノース部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは不存在
、およびRはHである)を式:R−ハロゲン(Rは水素でない以外は先に
定義した通りである)で示されるアルキル化剤で処理することにより化合物16
Aまたは16B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分またはUおよびU
’が一緒になって二重結合を形成し、Wは不存在、およびRは水素でない)が
形成される。
【0213】 同様に、化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース
部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH−および
はHである)を式:R−ハロゲン(式中、Rは水素でない以外は先に定
義した通りである)で示されるアルキル化剤で処理することにより、化合物16
Aまたは16B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分またはUおよびU
’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH−およびRは水素でない)が
得られる。
【0214】 化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分また
はUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH−およびRはH
である)を、アシルハライド:R−C(O)−ハロゲンまたは酸無水物:(R −C(O))−O(Rは水素でない以外は先に定義した通りである)で処
理することにより、化合物16Aまたは16B(Uは−O−4”−アセチルクラ
ジノース部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH
−CO−およびRは先に定義した通りである)が得られる。
【0215】 化合物15Aまたは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分また
はUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH−およびRはH
である)をアルデヒド:R−CHO(Rは定義した通りである)で処理する
ことにより化合物16Aまたは16B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース
部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−N=CH−お
よびRは定義した通りである)が得られる。
【0216】 前述のような酸加水分解により化合物16Aからクラジノース部分を除去する
ことにより、UがヒドロキシおよびU’がHである式(II)で示される化合物
である化合物17が得られる。
【0217】 次に、化合物8から化合物10への転化のために、前述した手順により化合物
17を処理して式(II)で示される所望の化合物18(UおよびU’はHであ
る)を得ることができる。
【0218】 化合物8から化合物11への転化のために、前述した手順により化合物17を
処理して式(II)で示される所望の化合物19(Uは−O−T−RおよびU
’はHである)を得ることもできる。
【0219】 先に記載した方法により化合物16B、17、18および19から2’−ヒド
ロキシ基を任意に脱保護すると、式(II)で示される所望の非保護類似化合物
が得られる。
【0220】 図式4は、式(III)で示される化合物の調製を説明する。化合物15Aま
たは15B(Uは−O−4”−アセチルクラジノース部分またはUおよびU’が
一緒になって二重結合を形成する)をそれぞれ、アセトニトリル水溶液、DMF
またはDMF水溶液のような適当な溶媒中にてエチレンジアミン20で処理する
ことにより二環式カルバメート化合物21Aまたは21B(Uは−O−4”−ア
セチルクラジノース部分またはUおよびU’が一緒になって二重結合を形成する
)がそれぞれ得られる。次に、化合物21Aまたは21Bを、エタノールまたは
プロパノールのような適当な有機溶媒中にて酢酸またはHClのような希酸で処
理することにより化合物22Aまたは22Bが得られる。
【0221】 次に、クラジノース部分を化合物22A(Uは−O−4”−アセチルクラジノ
ース部分である)から除去することにより、UがヒドロキシおよびU’がHであ
る式(III)で示される化合物である化合物23を得る。次に、化合物23を
、化合物17を化合物18および19に転化するための図式3に記載された手順
によりそれぞれ化合物24および25に転化する。化合物22B、23、24お
よび25は、式(III)で示される化合物の実施形態である。先に記載の方法
により、これらの化合物を任意に脱保護してよい。
【0222】
【化64】
【0223】 図式5は、式(IV)で示される環式カーボネート化合物の調製を説明する。
特に、図式3に記載のように調製された2’保護化合物14を、低温(約−30
℃)でカルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘキサメチルジシラジドと制
御下に短時間(約30分間)反応させることにより、環式カーボネート26に転
化する。また、塩基触媒された脱カルボキシル化を防止するために存在する塩基
の量を注意深く制御しつつ無水条件下に水素化ナトリウムまたは水素化リチウム
およびホスゲン、ジホスゲンまたはトリホスゲンと注意深く反応させることによ
り、化合物14から化合物26が調製される。化合物26の加水分解により化合
物27が得られ、これを所望の場合は、前述のように(3R)異性体に異性化し
てよい。
【0224】 次に、化合物17をそれぞれ化合物18および19に転化させるための図式3
に記載の手順により、化合物27が化合物28または29に転化される。化合物
28および29は、式(IV)で示される化合物のさらなる実施形態である。先
に記載した方法により、これらの化合物が任意に脱保護される。
【0225】
【化65】
【0226】 図式6は、式(V)で示される化合物の調製を説明する。化合物14は、酸の
存在下におけるホルムアルデヒドで、または塩基の存在下におけるクロロヨード
メタンで処理(Huntら著、J.Antibiotics、(1988年)、
第41巻:1644頁の手順による)して、Rがヒドロキシ保護基である式(
V)で示される化合物である保護11,12−メチレンジオキシ化合物30を得
る。次に、この化合物を任意に、前述の方法により2’位において脱保護して、
が水素である式(V)で示される11,12−メチレンジオキシ化合物を得
ることができる。化合物30は加水分解されて化合物31となる。
【0227】 次に、化合物17をそれぞれ化合物18および19に転化させるための図式3
に記載の手順により、化合物31を化合物32または33に転化する。化合物3
2および33は、式(V)で示される化合物のさらなる実施形態である。先に記
載の方法によりこれらの化合物が任意に脱保護される。
【0228】
【化66】
【0229】 図式7は、本発明の化合物の6−位部分のさらなる加工の代表例を説明する。
所望の6−O−置換化合物を、前述のように直接調製することができる、または
最初に調製した6−O−置換化合物の化学的修飾により得ることができる。例え
ば、化合物34(Rは6−O−CHCH=CHおよびM’はマクロライド環
系を表す)をさらに誘導することができる。アリル化合物の二重結合を、(a)
接触還元して6−O−プロピル化合物35を得る、(b)四酸化オスミウムで処
理して2,3−ジヒドロキシプロピル化合物36を得、これを次に各酸素原子に
おいてアシルハライドまたはアシル無水物のようなアシル化剤でエステル化する
ように官能化して化合物37を得る、(c)非プロトン性溶媒中にてm−クロロ
ペルオキシ安息香酸で酸化してエポキシメチル化合物38を得、これを求核化合
物、例えば、アミンまたはN−含有ヘテロアリール化合物で開環して、N−含有
側鎖を有する化合物39を得る、(d)Henry著「Palladium C
atalyzed Oxidation of Hydrocarbons」、
Reidel Publishing Co.,Dordrecht、Holl
and(1980年)に記載のようなWacker条件下に酸化して6−O−C
−C(O)−CH化合物40を得る、および(e)オゾン化してアルデヒ
ド41を得、これをそれぞれHNORまたはHNOHと反応させることに
よりオキシム42および43に転化、またはホウ水素化還元剤の存在下に適当な
アミンを用いるように還元的にアミン化する、またはイミンを形成し、続いて接
触還元して、アミン44を得ることができる。オキシム43を、CuClの存在
下に非プロトン性溶媒中にてジイソプロピルカルボジイミドと反応させることに
より、ニトリル45が得られる。化合物34を、Pd(II)またはPd(O)
、ホスフィン、およびアミンまたは無機塩基の存在下においてHeck条件下(
Organic Reactions、1982年、第27巻、345〜390
頁を参照)にてハロゲン化アリールと反応させることにより、化合物46が得ら
れる。例えばHおよび炭素上パラジウムを用いて、化合物46中の二重結合を
還元すると、化合物47が得られる。
【0230】
【化67】
【0231】 図式8は、Rが置換アルケニルである式(II)で示される化合物を調製する
ための別の手順を説明する。6−O−アリルエリスロマイシン16A(Rはアリ
ルである)を、先の図式に記載のようにクラジノースを除去し遊離3−ヒドロキ
シル基を保護することにより化合物48に転化する。続いて、化合物48を、P
d(II)またはPd(O)、ホスフィンおよびアミンまたは無機塩基の存在下
にHeck条件下に、式:R**−ハロゲン(式中、R**はアリール、置換ア
リール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールである)で示される化合物と
反応させることにより、Rが置換アルケニルである所望の化合物49が得られる
【0232】 また、化合物16A(Rはアリルである)を、直前に記載したようにPd(I
I)またはPd(O)、ホスフィンおよびアミンまたは無機塩基を用いてHec
k条件下に、ハロゲン化アリール、置換ハロゲン化アリール、ハロゲン化ヘテロ
アリールまたは置換ハロゲン化ヘテロアリールと反応させることにより、式50
で示される6−O−(置換アルケニル)化合物に転化する。化合物50は、次に
、先の図式に記載のようにクラジノースを除去し任意に脱保護することにより、
所望の化合物49(Rは置換アルケニルである)に転化される。
【0233】 図式7または9に記載の修飾を用いる場合のように6−O−置換基の任意の他
の修飾も行う場合は常にこれらの手順を用いることができる。
【0234】 6−位のさらなる加工の代表的例を、図式9に示す。最初に調製された6−O
−プロパルギル化合物を化学的に修飾することにより、所望の6−O−置換化合
物を調製することができる。例えば、RがプロパルギルでM’がマクロライドア
リール系を表す本発明の化合物である化合物51をさらに誘導することができる
。化合物51の三重結合を、トリエチルアミンのような有機アミンの存在下に(
Pd(トリフェニルホスフィン)ClおよびCuIの存在下にハロゲン化ア
リール、置換ハロゲン化アリール、ハロゲン化ヘテロアリールまたは置換ハロゲ
ン化ヘテロアリールで処理して、化合物52を得ることができる。化合物52は
、さらに、5%Pd/BaSOおよびキノリンの存在下における常圧でのエタ
ノール中における接触水素化(Raoら著、J.Org.Chem.,(198
6年)、第51巻:4158〜4159頁)により、選択的に還元して対応する
シス−オレフィン化合物53にすることができる。化合物51は、非プロトン性
溶媒中にて0℃〜周囲温度でホウ酸誘導体HB(ORzz)(RzzはHまたは
〜C10−アルキルである)で処理して化合物54を得、次にSuzuki
反応条件下にPd(トリフェニルホスフィン)およびハロゲン化アリール、置
換ハロゲン化アリール、ハロゲン化ヘテロアリールまたは置換ハロゲン化ヘテロ
アリールで処理して化合物55を得ることができる。化合物51は、酢酸中にて
N−ハロスクシンイミドで処理して化合物56を得ることもできる。また、化合
物51は、トリエチルアミンのような有機アミンの存在下にPd(トリフェニル
ホスフィン)ClおよびCuIの存在下にAr−CH=CH−ハロゲン(A
rはアリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールである
)のような置換ハロゲン化アルケニルで処理して、適当に置換された化合物57
を得ることもできる。
【0235】
【化68】
【0236】
【化69】
【0237】 前述の説明は以下の実施例によって、より良く理解し得るが、説明のためのも
のであって本発明の概念の範囲を制限するものではない。
【0238】 実施例 本発明の化合物を調製するために先に記載した手順は、以下の実施例を用いて
より良く理解されるが、実施例は説明を意図しており本発明の範囲を限定するも
のではない。開示された対応への種々の変更および修正が当業者には明らかであ
る。限定はされないが本発明の化学的構造、置換基、誘導体、中間体、合成物、
組成物および/または使用方法を含むそのような変更および修正は、本発明の精
神および範囲から離れることなく設けることができる。
【0239】 実施例1 式(I)の化合物:Rはアリル、RはH、XはO、UはOH 工程1a;スキーム1からの化合物4;VはN−O−(1−イソプロポキシシ
クロヘキシル)、Rはアリル、Rはトリメチルシリル 米国特許No.4,990,602の方法に従って調製した2’,4”−ビス
−O−トリメチルシリルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシ
シクロヘキシル)オキシム(1.032g、1.00mmol)をDMSO5m
LおよびTHF5mL中に含む0℃の溶液に、新しく蒸留した臭化アリル(0.
73mL、2.00mmol)を添加した。約5分後、カリウムtert−ブト
キシド溶液(1M2.0mL、2.0mL)をDMSO5mLおよびTHF5m
L中に含む溶液を4時間にわたって滴下した。反応混合物を酢酸エチルに取りこ
み、水およびブラインで洗った。有機相を、減圧下に濃縮して所望の化合物(1
.062g)を白色泡状物として得た。
【0240】 工程1b:スキーム1からの化合物5;VはNOH、Rはアリル 工程1aからの化合物(1.7g)をアセトニトリル17mLおよび水8.5
mL中に含む溶液に、周囲温度で酢酸9mLを添加した。数時間後、反応混合物
をトルエン200mLで希釈し、減圧下に濃縮した。得られた残さは、未反応出
発材料を含むことがわかったので、さらなるアセトニトリル(15mL)、水(
70mL)およびHOAc(2mL)を添加した。2時間後、さらに1mLのH
OAcを添加した。さらに約3時間後、反応混合物を冷凍庫に一晩置いた。反応
混合物を周囲温度まで暖め、トルエン200mLで希釈し、減圧下に濃縮した。
残さをトルエンで2回洗い出し、一定重量(1.524g)になるまで乾燥した
【0241】 工程1c;スキーム1からの化合物6;Rはアリル 1:1エタノール−水16mL中の工程1bから得られる化合物(1.225
g)を、86℃でNaHSO(700mg)および蟻酸(141μL)により
2.5時間処理した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、水5〜6mLで希釈し
、1N NaOHでpH9〜10まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。併せ
た有機抽出液をブラインで洗い、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮し
た。粗材料をカラムクロマトグラフィーにより精製し、1%水酸化アンモニウム
を含む塩化メチレン中1%MeOHで溶離して表記化合物686mg(57%)
を得た。
【0242】 13C NMR(CDCl)δ219.3(C−9),174.8(C−1
),135.5(C−17),116.3(C−18),101.9(C−1’
),95.9(C−1”),79.7(C−5),78.8(C−6),78.
5(C−3),74.1(C−12),72.4(C−3”),70.6(C−
11),68.1(C−5’),65.5(C−16),65.1(C2’),
49.0(C−3”O−CH),45.0(C−2),44.1(C−8),
39.7(NMe),37.9(C−4),37.1(C−10),34.6
(C−2”),28.4(C−4’),21.0,20.6(C−3”CH
,C−6’ CH),20.8(C−14),18.3(C−6”),18.
1(C−8 CH),15.7,15.6(C−2 CH ,C−6 CH ),11.9(C−10 CH),10.1(C−15),8.9(C−4 CH)。MS(FAB)+m/e774[M+H],812(M+K)
【0243】 工程1d;式(I)の化合物;Rはアリル、RはH、XはO、UはOH 工程1cからの化合物(7.73g、10.0mmol)をエタノール(25
mL)および水(75mL)中に含む懸濁液に、1M HCl水溶液(18mL
)を10分間にわたって添加した。反応混合物を周囲温度で9時間攪拌し、次に
冷凍庫中に一晩放置した。2M NaOH水溶液(9mL、18mmol)を添
加し、それにより白色沈殿が生じた。混合物を水で希釈し濾過した。固形物を水
で洗い、減圧下に乾燥してデス−クラジノシル化合物(スキーム2からの7)(
3.11g)を得た。
【0244】 実施例2 式(I)の化合物:Rはアリル、Rはベンゾイル、XはO、UはOH 実施例1の生成物(2,49g、4.05mmol)をジクロロメタン(20
mL)中に含む溶液に、無水安息香酸(98%、1.46g、6.48mmol
)およびトリエチルアミン(0.90mL、6.48mmol)を添加し、白色
懸濁液を周囲温度で26時間攪拌した。5%炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混
合物を20分間攪拌し、次にジクロロメタンで抽出した。有機相を5%重炭酸ナ
トリウム水溶液およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮
して白色泡状物を得た。シリカゲル上のクロマトルグラフィー(30%アセトン
−ヘキサン)により表記化合物(2.46g)を白色固形物として得た。MS(
ESI)m/z720[M+H]
【0245】 実施例3 式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、XはO、UはOH 工程3a、化合物8、スキーム1;Rは−CH−CH=CH−(3−キノ
リニル)、Rはベンゾイル 実施例2からの化合物のサンプル(21.57g、30mmol)をアセトニ
トリル(200mL)中に含む溶液に3−ブロモキノリン(6.11mL、45
mmol)、酢酸パラジウム(1.03mg、4.5mmol)、トリ−(o−
トリル)ホスフィン(2.74mg、9.0mmol)およびトリエチルアミン
(8.36mL、60mmol)を添加した。混合物を、Nを30分間吹き込
むことにより脱気し、窒素雰囲気下の管内に密封し、60℃で1時間および10
0℃で14時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有
機相を分離し、飽和NaHCOおよびブラインで洗い、MgSOで乾燥した
。溶媒を除去して粗生成物を得、これをシリカゲル上のクロマトグラフィーに付
して、40〜60%アセトン/ヘキサンで溶離して表記化合物(15.0g、6
0%)を得た。MS(ESI)m/z847[M+H]。HRMS:C48 6711についての計算値、847.4739;実測値、847.443
4。
【0246】 工程3b、式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、RはH、XはO、UはOH 工程3bからの化合物(200mg、0.118mmol)をメタノール(5
mL)中に含む溶液を、還流下に6時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し
、残さをシリカゲル上のクロマトグラフィー(95:5:0.5 ジクロロメタ
ン−メタノール−アンモニア)により精製して表記化合物(170mg)を白色
泡状物として得た。
【0247】 13C NMR(CDCl):219.9,175.0,150.0,14
7.4,132.8,129.9,129.3,129.1,129.0,12
8.8,128.2,128.0,126.6,106.5,88.3,79.
0,78.9,76.6,74.3,70.6,70.2,69.3,65.7
,64.0,45.7,44.5,40.3,38.2,37.7,36.0,
28.2,21.6,21.3,19.7,18.2,16.4,15.2,1
2.5,10.6,8.31。MS m/z 743[M+H]
【0248】 実施例4 式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、XはO、UはO−アセチル 工程4a.式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、Rはベンゾイル、XはO、UはO−アセチル 実施例3の工程3aからの化合物のサンプル(100mg、0.118mmo
l)を、ジクロロメタン(1mL)中の無水酢酸(29μL、0.295mmo
l)、トリメチルアミン(40μL、0.295mmol)およびN,N−ジメ
チルアミノピリジン(2mg、0.0164mmol)で室温にて3日間処理し
た。
【0249】 工程4b.式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、RはH、XはO、UはO−アセチル 次に、メタノール(6mL)を、工程4aからの反応混合物に添加し、混合物
を還流下に5時間加熱して2’−ベンゾイル保護基を除去した。反応の終了時に
、溶媒を蒸発除去し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付
してジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(10:1:0.05〜
20:1:0.05)で溶離することにより精製して表記化合物(79.6mg
、86%)を白色泡状物として得た。MS(ESI)m/z785[M+H] 。HRMS:C436511についての計算値、785.4588;実
測値、785.4593。
【0250】 実施例5 式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、XはO、UはO−(4−メトキシ)ベンゾイル 工程5a.式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、Rはベンゾイル、XはO、UはO−(4−メトキシ)ベンゾイル; 実施例3の工程3aからの化合物のサンプル(120mg、0.142mmo
l)を、無水トルエン(1mL)中の無水p−メトキシベンゾイル(80mg、
0.279mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(20mg、0.
164mmol)で100℃にて4日間処理した。
【0251】 工程5b.式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、RはH、XはO、UはO−(4−メトキシ)ベンゾイル メタノール(6mL)を、工程5aからの反応混合物に添加し、混合物を還流
下に5時間加熱して2’−ベンゾイル保護基を除去した。反応完了時に、溶媒を
蒸発除去し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付してジク
ロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(10:1:0.05〜20:1
:0.05)で溶離することにより精製して表記化合物(105mg、85%)
を白色泡状物として得た。MS(ESI)m/z877[M+H]。HRMS
:C496911についての計算値、877.4851;実測値、87
7.4845。
【0252】 実施例6 式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、XはO、UはO−メタンスルホニル 実施例3の工程3aからの化合物のサンプル(4.94g、5.84mmol
)を無水ジクロロメタン(50mL)中の無水メタンスルホニル(3.75g、
21.9mmol)およびトリエチルアミン(7.0mL、50.2mmol)
で0℃〜室温にて20時間処理した。混合物をさらにジクロロメタンで希釈し、
NaHCO水溶液で洗い、乾燥し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロ
マトグラフィーに付して3:2ヘキサン/アセトンで溶離することにより精製し
て生成物2.14gおよび未反応出発材料2.00gを得た。
【0253】 前記混合物のサンプル50mgをメタノール(3mL)中において還流下に3
時間加熱して2’−ベンゾイル保護基を除去した。反応完了時に、溶媒を蒸発除
去し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付してジクロロメ
タン/メタノール/水酸化アンモニウム(10:1:0.05〜20:1:0.
05)で溶離することにより精製して表記化合物(105mg、85%)を白色
泡状物として得た。MS(ESI)m/z821[M+H]。HRMS:C 6512Sについての計算値、821.4258;実測値、821.
4258。
【0254】 実施例7 式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、XはO、UはO−CO−NH−(2−ニトロフェニル) 工程7a.式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、Rはベンゾイル、XはO、UはO−CO−NH−(2−ニトロフェニル
) 実施例3の工程3aからの化合物のサンプル(130mg、0.154mmo
l)を、無水トルエン(2mL)中のo−ニトロフェニルイソシアネート(38
.0mg、0.0232mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(2
4mg、0.197mmol)で100℃にて4時間処理した。
【0255】 工程7b、式(I)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニ
ル)、RはH、XはO、UはO−CO−NH−(2−ニトロフェニル) メタノール(8mL)を、工程7aからの反応混合物に添加し、混合物を還流
下に5時間加熱して2’−ベンゾイル保護基を除去した。反応完了時に、溶媒を
蒸発除去し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付してジク
ロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(10:1:0.05〜20:1
:0.05)で溶離することにより精製して表記化合物(129mg、93%)
を白色泡状物として得た。MS(ESI)m/z907[M+H]。HRMS
:C486713についての計算値、907.4699;実測値、90
7.4690。
【0256】 実施例8 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはOH 工程8a、スキーム3の化合物14、Rはアリル、Rはアセチル 実施例1からの化合物(80mg、103mmol)およびDMAP(4.0
g、32.7mmol)をジクロロメタン(200mL)中に含む溶液に、無水
酢酸(40mL、400mmol)を添加した。溶液を周囲温度で5時間攪拌し
、混合物をジクロロメタン(800mL)で希釈した。有機相を5%NaCO 、飽和NaHCOおよびブラインで洗い、MgSOで乾燥した。溶媒を減
圧下に除去し、残さを乾燥した。残さをアセトニトリルから結晶化して表記化合
物(60.0g)を得た。MS(APCI)m/z858[M+H]
【0257】 工程8b、スキーム3の化合物15A、Rはアリル、Rはアセチル、Uは4
”−アセチルクラジノース 工程8aからの化合物(42.85g、50mmol)をTHF(250mL
)中に含んでなるドライアイス−アセトニトリル浴中で−40℃に冷却された溶
液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(65.0mL、THF中1
M,65.0mmol)を30分間にわたって添加した。45分後、カルボニル
ジイミダゾール32.43g(200mmol)をTHF150mLおよびDM
F100mL中に含む溶液を添加した。混合物を−40℃で2.5時間、および
室温で18時間攪拌した。反応液を、0.5M NaHPO(500mL)
溶液の添加によりクエンチした。生成物を、反応混合物を酢酸エチルで抽出する
ことにより単離した。抽出液をMgSOで乾燥し、濃縮して粗生成物を得、こ
れを40〜60%アセトン/ヘキサンを用いてフラッシュクロマトグラフィーに
より精製して表記化合物46g(100%)を得た。MS(APCI)m/z9
34[M+H]
【0258】 工程8c、スキーム3の化合物16A、Rはアリル、Rはアセチル、Uは4
”−アセチルクラジノース、Wは不存在、RはH 工程8bからの化合物(40.0g、42.9mmol)をアセトニトリル(
1000mL)およびTHF(100mL)中に含む溶液に、濃水酸化アンモニ
ウム(28〜30%、120mL)を添加した。混合物を室温で7日間攪拌し、
次に溶媒を減圧下に除去し、残さを酢酸エチルに取り込んだ。有機層をブライン
で洗い、MgSOで乾燥し、減圧下に濃縮した。残さをシリカゲル上のクロマ
トグラフィーに付しジクロロメタン/MeOH/水酸化アンモニウム(10:1
:0.05)で溶離して表記化合物(23.07g)を得た。MS:[M+H] m/z883:HRMS:[M+H]457415Sについての
計算値、883.5162;実測値、883.5165。
【0259】 工程8d、スキーム3の化合物16A、R−CH−CH=CH−(3−キ
ノリニル)、Rはアセチル、Uは4”−アセチルクラジノース、Wは不存在、
はH 工程8cからの化合物(20.5g、23.2mmol)をアセトニトリル(
200mL)中に含む溶液に、3−ブロモキノリン(6.47mL、31.1m
mol)、酢酸パラジウム(1.07g、4.76mmol)、トリ−(o−ト
リル)ホスフィン(2.43g、7.97mmol)およびトリメチルアミン(
9.13mL、65.5mmol)を添加した。混合物を、Nを30分間吹き
込むことにより脱気し、窒素雰囲気下の管内に密封し、60℃で1時間および1
00℃で14時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、有機相を分
離し、飽和NaHCOおよびブラインで洗い、MgSOで乾燥した。溶媒を
除去し、粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、40〜60%
アセトン/ヘキサンで溶離して表記化合物(21.0g)を得た。
【0260】 工程8e、式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリ
ニル)、Rはアセチル、UはOH、Wは不存在、RはH 工程8dの化合物を、実施例1の工程1dの手順に従って酸で加水分解的に処
理して表記化合物を得た。MS(APCI)m/z810[M+H]
【0261】 工程8f、式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリ
ニル)、RはH、UはOH、Wは不存在、RはH 工程8eの生成物(100mg、0.124mmol)を還流下のメタノール
(2mL)中で3時間加熱して2’−アセチル保護基を除去した。反応完了時に
、溶媒を蒸発除去し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付
してジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(10:1:0.05〜
20:1:0.05)で溶離することにより精製して表記化合物(90mg、9
4.8%)を得た。
【0262】 H(CDCl)d9.06(1H,d,J=2.4Hz),8.23(1
H,d,J=2.4Hz),8.06(1H,d,8.4Hz),7.82(1
H,dd,J=8.7,1.5Hz),7.65(1H,d,J=8.1,1.
5Hz),7.51(1H,td,J=8.1,1.5Hz),6.70(1H
,d,J=15.9Hz),6.39(1H,dt,J=15.9,6.6Hz
),5.46(1H,s),5.18(1H,dd,J=10.2,2.4Hz
),4.46(1H,d,J=7.2Hz),3.96(m,2H),3.82
(1H,s),3.73(1H,s),3.63(1H,d,J=8.7Hz)
,3.51(1H,m),3.24(1H,dd,J=9.0,6.9Hz),
2.96(1H,q,J=6.6Hz),2.73(1H,dq,J=8.7,
6.6Hz),2.61(1H,m),2.48(1H,m),2.25(6H
,s),2.03(1H,dd,J=14.4,7.2Hz),1.88(1H
,m),1.66(1H,m),1.57(1H,dd,J=14.4,1.0
Hz),1.51(1H,m),1.47(3H,s),1.31(3H,d,
J=6.6Hz),1.23(3H,d,J=6.0Hz),1.19(3H,
d,J=8.1Hz),1.11(3H,d,J=6.9Hz),1.10(3
H,d,J=6.6Hz),0.85(3H,t,J=7.5Hz)。MS(A
PCI)m/z768[M+H]
【0263】 実施例9 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−アセチル 実施例8の工程8eからの化合物(50mg、0.062mmol)およびD
MAP(触媒量)をピリジン(1.0mL)および無水酢酸(0.5mL)中に
含む溶液の混合物を周囲温度で5時間攪拌した。反応完了時に、溶媒を減圧下の
蒸発により除去した。残さをメタノール(2mL)中に再溶解し、還流下に3時
間加熱して2’−アセチル保護基を選択的に除去した。溶媒を蒸発し、粗生成物
をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して表記化合物(3
5mg)を得た。MS(APCI)m/z810[M+H]。HRMS:C 6411についての計算値、810.4541;実測値、810.4
559。
【0264】 実施例10 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ニトロベンゾイル) 実施例8の工程8eからの化合物、無水4−ニトロ安息香酸(0.10g、0
.316mmol)、DMAP(0.017g、0.135mmol)およびト
リブチルアミン(0.05g,0/059mL、0.247mmol)をトルエ
ン(5mL)中に含む溶液を100℃で4時間加熱した。溶液を酢酸エチル(4
0mL)で希釈し、有機層を炭酸ナトリウム、水およびブラインで洗い、乾燥(
NaSO)し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマト
グラフィー(7:3 アセトン:ヘキサン)により精製して黄色泡状物0.07
5g(64%)を得た。生成物をメタノール(5mL)に溶解し、還流下に3時
間加熱した。溶媒を減圧下に除去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー
に付して(94:5:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウム)
で精製することにより表記化合物0.075g(64%)を得た。MS(ESI
)m/z917[M+H]
【0265】 実施例11〜25 実施例10の無水4−ニトロ安息香酸の代わりに以下の表に示すアシル化剤を
用いる以外は実施例10の手順に従って、Uが下記表に示す通りである実施例1
1〜25の化合物を調製した。
【0266】 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、Uは先に示した通りである。
【0267】
【表9】
【0268】 実施例27 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−フェニル 実施例8の工程8eからの化合物(100mg、0.124mmol)、フェ
ニルイオシアネート(19.4mg、1.61mmol)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン(15.1mg、0.124mmol)を無水トルエン(2m
L)中に含む溶液を、TLC分析により示される出発材料の完全な消費に至るま
で90℃で加熱した。混合物を室温まで冷却し、次にメタノール(4mL)を添
加した。混合物を還流下に4時間加熱して2’−アセチル基を除去した。溶媒を
蒸発除去し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付して、ま
ずジクロロメタンで溶離し、次にジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニ
ウム(10:1:0.05)で溶離することにより表記化合物(105mg、1
00%)を得た。MS(APCI)m/z887[M+H]。HRMS:C 6711についての計算値、887.4806;実測値、887.4
803。
【0269】 実施例28〜36 実施例27のフェニルイソシアネートの代わりに下記表に示すイソシアネート
試薬を用いる以外は実施例27の手順に従って、Uが下記表に示す通りである実
施例28〜36の化合物を調製した。
【0270】 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、Uは先に示した通りである。
【0271】
【表10】
【0272】 実施例37 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH=CH 実施例7の工程7eからの化合物(0.53g、0.655mmol)をピリ
ジン(17mL)中に含んでなる0℃に冷却された溶液に攪拌下に塩化2−クロ
ロ−1−エタンスルホニル(0.32g、0.21mL、1.97mmol)を
滴下した。混合物を周囲温度まで暖め、一晩攪拌した。混合物を酢酸エチル(4
0mL)で希釈し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム、水およびブラインで洗い、
乾燥(NaSO)し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗材料をカラムクロマト
グラフィーにおいて94:5:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモ
ニアで溶離することにより精製した。生成物をメタノール(5mL)に溶解し、
3時間還流した。溶媒を減圧下に除去し、材料をカラムクロマトグラフィーにお
いて94:5:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニアで溶離する
ことにより精製して表記化合物(0.071g、13%)を得た。MS(ESI
)m/z858[M+H]
【0273】 実施例38 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH−CH−N(C
実施例37からの化合物(0.2g、0.023mmol)をアセトニトリル
(2mL)中に含む溶液に、ジメチルアミン(0.004mL、THF中2M)
を添加した。溶液を12時間攪拌し、溶媒を減圧下に除去し,材料をカラムクロ
マトグラフィーにおいて70:30:2 アセトン:ヘキサン:トリエチルアミ
ンで溶離することにより精製して表記化合物(0.007g、34%)を白色泡
状物として得た。MS(ESI)m/z903[M+H]
【0274】 実施例39 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH−CH−S−フ
ェニル ジメチルアミンをチオフェノールで置換する以外は実施例38の手順に従って
、表記化合物(0.015g、38%)を調製した。MS(ESI)m/z96
8[M+H]
【0275】 実施例40 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−アリル 実施例8の工程8eからの化合物(0.08g、0.099mmol)および
臭化アリル(0.023g、0.017mL、0.198mmol)をTHF(
2mL)中に含んでなる0℃に冷却された溶液に攪拌下にNaH(0.02g、
鉱油中60%、0.495mmol)を添加した。混合物を一晩攪拌し、次に酢
酸エチル(20mL)で希釈し、水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO )し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィーにおいて
94:5:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニアで溶離すること
により精製した。生成物をメタノール(5mL)に溶解し、3時間還流した。溶
媒を減圧下に除去し、材料をカラムクロマトグラフィーにおいて94:5:1の
ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニアで溶離することにより精製して
表記化合物(0.014g、18%)を白色泡状物として得た。MS(ESI)
m/z808[M+H]
【0276】 実施例41 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−モルホリンカルボニル) 乾燥THF(2mL)中の実施例8の工程8eからの化合物の−40℃に冷却
され窒素置換されたサンプル(95mg、0.117mmol)に、ナトリウム
ビス(トリエチルシリル)アミド(0.235mL、0.235mmol)を滴
下し、混合物を−40℃で10分間攪拌した。この混合物に、塩化4−モルホリ
ンカルボニル(38.5mg、0.258mmol)を添加した。混合物を、温
度を−40℃から−10℃に2時間にわたって上昇させつつ攪拌した。TLC分
析は、出発材料の一部が残っていることを示した。反応混合物を−40℃に冷却
し、両試薬を前述と同様に添加し、反応を、温度を室温までゆっくり上昇させつ
つ、さらに2時間進めた、。反応液を酢酸エチルで希釈し、5%重炭酸ナトリウ
ムおよびブラインで洗い、NaSOで乾燥し、濃縮して粗生成物を得た。こ
の材料を還流下にメタノール(6mL)で4時間処理して2’−アセチル基を除
去して表記化合物を得た。MS(ESI)m/z881[M+H]。C47 12Sについての計算値、881.4912;実測値、881.492
6。
【0277】 実施例42 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−ピロリジニルカルボニル 塩化4−モルホリンカルボニルを塩化ピロリジニルカルボニルで置換する以外
は実施例41の手順に従って、表記化合物を収率32%で調製した。MS(ES
I)m/z865[M+H]
【0278】 実施例43 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−テトラヒドロピラニル) ジクロロメタン(2mL)中の実施例8の工程8eからの化合物のサンプル(
50mg、0.062mmol)を室温にて3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(
0.10mL、1.10mmol)および触媒量のp−トルエンスルホン酸で2
時間処理した。反応混合物をNaHCO水溶液で洗い、乾燥し、濃縮した。2
’−アセチル基を、熱いメタノールを用いて通常の処理により除去し、94:5
:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニアを用いるクロマトグラフ
ィーでの精製により表記化合物(38mg、73.0%)を得た。MS(ESI
)m/z852[M+H]。HRMS:C477011についての計
算値、852.5010;実測値、852.5005。
【0279】 実施例44 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはO−C(=S)−SCH 実施例8の工程8eからの化合物をTHF中に含んでなる−20℃の溶液に不
活性雰囲気下に過剰のNaHを5分間にわたってゆっくり添加し、次に、数分後
、CSを添加した。数分後、ヨウ化メチルを添加し、反応混合物をゆっくりと
10℃まで暖めた。1時間後、反応混合物を酢酸エチルでクエンチした。有機層
を飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗い、乾燥(MgSO)し、濃縮
して粗生成物を得た。クロマトグラフィー(シリカ,1:1〜4:1の範囲のア
セトン/ヘキサン)により精製してC−3キサンテート化合物を得た。2’−ア
セチル基を熱いメタノールで一晩処理することにより除去して表記化合物を得た
。MS(ESI)m/z858。HRMS:C446410につい
ての計算値、858.4033;実測値、858.4056。
【0280】 実施例45 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH、RはH、UおよびU’
は一緒になって二重結合、Wは不存在、RはH 工程45a.式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH、Rはベン
ゾイル、UおよびU’は一緒になって二重結合、Wは不存在、RはH 実施例2からの化合物(10.0g、13.9mmol)およびCDI(11
.5g、69.5mmol)をTHF(160mL)およびDMF(80mL)
中に含んでなる−40℃に冷却されたドライアイス−アセトニトリル浴中の溶液
に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(60.0mL、THF1M,
60.0mmol)を30分間にわたって添加した。混合物を−40℃で2.5
時間および室温で18時間攪拌した。混合液を、0.5M NaHPO(2
00mL)溶液の添加によりクエンチした。生成物を、酢酸エチルで反応混合物
を抽出することにより単離した。抽出液をMgSOで乾燥し、濃縮して粗生成
物を得た。精製することなく、この材料をアセトニトリル(160μL)、TH
F(16mL)および濃水酸化アンモニウム(28〜30%、32mL)に溶解
した。混合物を室温で3週間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残さを酢酸エチ
ルに取りこんだ。有機層をブランで洗い、MgSOで乾燥し、減圧下に濃縮し
た。残さをシリカゲル上のクロマトグラフィーにてジクロロメタン/MeOH/
水酸化アンモニウム(10:1:0.05)で溶離することにより表記化合物を
得た。
【0281】 工程45b.式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH、RはH、
UおよびU’は一緒になって二重結合、Wは不存在、RはH 工程45aからの化合物のサンプルを、メタノールで還流下に3時間処理して
表記化合物を得た。MS(ESI)m/z623[M+H]
【0282】 実施例46 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、UおよびU’は一緒になって二重結合、Wは不存在、RはH 実施例45の工程45bからの化合物(305mg、0.49mmol)をア
セトニトリル(4mL)中に含む溶液に、3−ブロモキノリン(0.133mL
、0.98mmol)、酢酸パラジウム(22mg、0.098mmol)、ト
リ−(o−トリル)ホスフィン(45mg、0.147mmol)およびトリメ
チルアミン(0.171mL、1.22mmol)を添加した。混合物を、N を30分間吹き込むことにより脱気し、窒素雰囲気下の管内に密封し、60℃で
1時間および80℃で14時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し
、これを分離し、飽和NaHCOおよびブラインで洗い、MgSOで乾燥し
た。溶媒を除去し粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、40
〜60%アセトン/ヘキサンで溶離して表記化合物(160mg、45%)を得
た。MS(ESI)m/z750[M+H]。HRMS:C4260 についての計算値、750.4330;実測値750.4317。
【0283】 実施例47〜49 実施例46の3−ブロモキノリン試薬の代わりに下記表に示すハロゲン化アリ
ール試薬を用いる以外は実施例46の手順に従って、Rが下記表に示す通りであ
る実施例47〜49の化合物を調製した。
【0284】
【表11】
【0285】 実施例50 式(IV)の化合物:Rは−CHCH=CH、Rはアセチル、UはOH 工程50a.式(IV)の化合物:Rは−CHCH=CH、Rはアセチ
ル、Uは4”−アセチルクラジノース 工程8aからの化合物(10.0g、11.6mmol)をTHF(150m
L)中に含んでなる、−40℃まで冷却されたドライアイス−アセトニトリル浴
中の溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(12.8mL、TH
F中1M、12.8mmol)を30分間にわたって添加した。15分後、カル
ボニルジイミダゾール(6.8g、41.9mmol)をTHF90mL中に含
む溶液を添加した。混合物を−40℃で2.5時間攪拌し、室温に30分間暖め
た。反応液を、0.5M NaHPO溶液(50mL)を添加することによ
り単離した。抽出液をMgSOで乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これを40
〜60% アセトン/ヘキサンを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精
製して表記化合物6.41g(62%)を得た。MS(ESI)m/z884[
M+H]
【0286】 工程50b.式(IV)の化合物:Rは−CHCH=CH、Rはアセチ
ル、UはOH 工程50bからの化合物(6.35g、7.18mmol)をエタノール(1
4mL)および水(14mL)中に含む溶液に、臭化水素酸(4mL、48%,
8.8M)をゆっくり添加すると、これにより溶液を透明になった。TLCによ
り判断される反応の完了時に、2N NaOH(17.8mL)を添加して反応
液をクエンチした。エタノールを減圧下に除去し、残さを酢酸エチル(250m
L)に取りこんだ。酢酸エチル溶液をNaOH(0.5M)、水、ブラインで洗
い、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を95:5:1 CHCl :MeOH:NHOHを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して
表記化合物を泡状物(3.72g,75.8%:収率)として得た。MS(ES
I)m/z684[M+H]
【0287】 実施例51 式(IV)の化合物:Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)、R はアセチル、UはOH 実施例50からの化合物(1.6g、2.34mmol)をアセトニトリル(
20mL))中に含む溶液に、3−ブロモキノリン(0.511g、2.46m
mol)、酢酸パラジウム(53mg、0.022mmol)、トリ−(o−ト
リル)ホスフィン(71mg、0.022mmol)およびトリエチルアミン(
0.61g、4.68mmol)を添加した。混合物を、Nを30分間吹き込
むことにより脱気し、窒素雰囲気下の管内に密封し、60℃で1時間および10
0℃で14時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、有機相を分離
し、飽和NaHCOおよびブラインで洗い、MgSOで乾燥した。溶媒を除
去し、粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、40〜60%ア
セトン/ヘキサンで溶離して表記化合物を得た。MS(ESI)m/z811[
M+H]
【0288】 実施例52 式(III)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、UはOH、U
’はH 工程52a.スキーム3の化合物21A、Rはアリル、Rはアセチル 実施例8の工程8bからの化合物(3.65g、3.91mmol)をアセト
ニトリル(40mL)およびTHF(4mL)中に含む溶液にエチレンジアミン
(2.67mL、39.1mmol)を添加した。溶液を室温で窒素雰囲気下に
攪拌し、次に80℃で3時間加熱した。溶媒を蒸発により除去し、残さを酢酸エ
チルに取りこんだ。溶液をNaHCO、ブラインで洗い、乾燥し、濃縮した。
【0289】 工程52b.スキーム3の化合物22A、Rはアリル、RはH 工程52aからの混合物を、エタノール/酢酸(40mL/0.4mL)の混
合物に再溶解し、混合物を還流下に5時間加熱した。エタノールを蒸発除去し、
残さをジクロロメタン中に取りこみ、これを重炭酸ナトリウム水溶液、ブライン
で洗い、乾燥し濃縮した。
【0290】 工程52c.スキーム3の化合物22A、Rはアリル、Rはアセチル 工程52bからの粗生成物をジクロロメタン(50mL)中に含む溶液を室温
にて無水酢酸(2.40mL)およびトリメチルアミン(3.50mL)で24
時間処理した。溶媒および未反応試薬を蒸発除去し、粗生成物を10:1:0.
05 CHCl:MeOH:NHOHを用いてクロマトグラフィーにより
精製して表記化合物(2.70g、90.2%:3工程の収率)を得た。MS(
ESI)m/z908[M+H]
【0291】 工程52d.スキーム3の化合物22A、Rはアリル 工程52cからの化合物(2.10g、2.32mmol)をエタノール(2
0mL)中に含む懸濁液に、2N HCl(20mL)水溶液を10分間にわた
って添加した。反応混合物を周囲温度で16時間攪拌し、その時点においてTL
C分析は反応の完了を示した。酢酸エチル50mLを反応混合物に添加し、続い
て2N水溶液NaOH20mLを添加した。混合物を酢酸エチルおよび飽和Na
Clでさらに希釈した。層を分離し、有機層を飽和NaCl溶液で洗い、乾燥し
、減圧下に濃縮してデス−クラジノシル表記化合物(1.29g、78.8%)
を得た。MS(ESI)m/z708[M+H]。HRMS:C3762 10についての計算値、708.4435;実測値、708.4420。
【0292】 工程52e.式(III)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、
UはOH、U’はH 工程52dからの化合物のサンプルをメタノール中で4時間環流して2’−ア
セチル基を除去し表記化合物を得た。MS(ESI)m/z666[M+H]
【0293】 実施例53 式(III)の化合物:Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)、R はH、UはOH、U’はH 工程53a.式(III)の化合物:Rは−CHCH=CH−(3−キノ
リニル)、Rはアセチル、UはOH、U’はH 実施例46の出発材料の代わりにに実施例52の工程52dの化合物を用いる
以外は実施例46の手順に従って、表記化合物を調製した。MS(ESI)m/
z935[M+H]
【0294】 工程53b.式(III)の化合物:Rは−CHCH=CH−(3−キノ
リニル)、RはH、UはOH、U’はH 工程53aからの化合物のサンプルをメタノール中で4時間還流して2’−ア
セチル基を除去し、表記化合物を得た。MS(ESI)m/z793[M+H]
【0295】 実施例54 式(IV)の化合物:Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)、R はH、UはO−C(O)フェニル 無水アセチルの代わりに無水安息香酸を用いる以外は実施例10に記載のC3
−O−アシル化およびC2’−脱アセチル化手順に従って、表記化合物を2段階
で調製した。MS(ESI)m/z897[M+H]
【0296】 実施例55 式(IV)の化合物:Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)、R はH、UはO−C(O)−(2−ニトロフェニル) 無水アセチルの代わりに無水2−ニトロ安息香酸を用いる以外は実施例10に
記載のC3−O−アシル化およびC2’−脱アセチル化手順に従って、表記化合
物を2段階で調製した。MS(ESI)m/z942[M+H]
【0297】 実施例56 式(II)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、WはNH、R はH、UはOH 工程56a.スキーム3の化合物16A、Rはアリル、Rはアセチル、Uは
4”−アセチルクラジノース、WはNH、RはH 工程8bからの化合物(3.65g、3.91mmol)をアセトニトリル(
30mL)およびTHF(3mL)中に含む溶液に、無水ヒドラジン(0.37
mL、11.7mmol)を添加した。溶液を室温にて窒素雰囲気下に24時間
攪拌した。溶媒を蒸発により除去し、残さをアセトン/ヘキサン60:40〜8
0:20を用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表記化合物(0
.48g)を得た。MS(ESI)m/z898[M+H]
【0298】 工程56b.式(II)の化合物:Rはアリル、Rはアセチル、UはOH、
WはNH、RはH 工程56aからの化合物(式(II)の化合物:Rは−CHCH=CH
はアセチル、WはNH、RはH、U’は4”−アセチルクラジノース)を
、実施例1の工程1dの手順に従ってエタノール中の2N HClで処理してデ
スクラジノース化合物を得た。
【0299】 工程56c.式(II)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、W
はNH、RはH、UはOH 工程56bからの化合物のサンプルをメタノール中で5時間還流して2’−ア
セチル基を除去して表記化合物を得た。MS(ESI)m/z656[M+H]
【0300】 実施例57 式(V)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、UはOH 実施例8の工程8aからの化合物のサンプル(スキーム3の化合物14)をカ
ルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘキサメチルジシラジドで−30℃に
て約30分間処理する。この中間体生成物をエタノール性HClで処理して、R がアセチルである中間体デスクラジノース化合物を得た。この化合物をメタノ
ールで一晩還流する。粗生成物を、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより精
製して表記化合物を得る。
【0301】 実施例58 式(V)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、UはO−アセチル 実施例57からのRがアセチルである中間体デスクラジノース化合物のサン
プルを、無水酢酸で処理してRがアセチルおよびUがO−アセチルである中間
体化合物を得る。この化合物をメタノールを用いて一晩還流する。粗生成物をシ
リカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0302】 実施例59 式(V)の化合物:Rは−CHCH=CH、RはH、UはH、U’はH 実施例57からのRがアセチルである中間体デスクラジノース化合物のサン
プルを、窒素雰囲気下の水素化トリ(n−ブチル)錫およびトルエン中の触媒量
のAIBNで還流下に処理して2’アセチル化中間体を得る。2’−アセチル基
を、熱いメタノールで一晩処理することにより除去して表記化合物を得る。
【0303】 実施例60 式(II)の化合物:Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)、R はH、Wは不存在、RはH、UはH、U’はH 実施例44からのRがアセチルである中間体キサンテート化合物のサンプル
を、窒素雰囲気下の水素化トリ(n−ブチル)錫およびトルエン中の触媒量のA
IBNで還流下に処理して2’アセチル化中間体を得る。2’−アセチル基を、
熱いメタノールで一晩処理することにより除去して表記化合物を得る。
【0304】 実施例61 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)、R はH、UはOH 実施例8の工程8bからの化合物をN雰囲気下にオゾンで処理し、続いてジ
メチルスルフィドおよびトリフェニルホスフィンで処理する。中間体をエタノー
ル性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0305】 実施例62 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH −フェニル、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中のベンジルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧のH下に触媒量の
炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物を
メタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによ
り精製して表記化合物を得る。
【0306】 実施例63 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH CH−フェニル、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中のフェニチルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧のH下に触媒量
の炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物
をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーに
より精製して表記化合物を得る。
【0307】 実施例64 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH CHCH−フェニル、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中の3−フェニル−1−プロピルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧
のH下に触媒量の炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HCl
で処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロ
マトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0308】 実施例65 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH CHCHCH−フェニル、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中の4−フェニル−1−ブチルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧の
下に触媒量の炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで
処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマ
トグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0309】 実施例66 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH CHCH−(3−キノリル)、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中の3−(3−キノリル)−1−プロピルアミンで処理する。得られたイミンを
、1気圧のH下に触媒量の炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール
性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル
上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0310】 実施例67 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH (3−キノリル)、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中の3−(アミノメチル)キノリンで処理する。得られたイミンを、1気圧のH 下に触媒量の炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで処
理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマト
グラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0311】 実施例68 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO(フェ
ニル)、RはH、UはOH 実施例61からの化合物を、トリエチルアミンの存在下に、乾燥ジクロロメタ
ン中のO−フェニルヒドロキシルアミン・HClで処理する。中間体をエタノー
ル性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0312】 実施例69 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NOCH −(フェニル)、RはH、UはOH 表記化合物を、トリエチルアミンの存在下に、実施例61からの化合物および
乾燥ジクロロメタン中のO−ベンジルヒドロキシルアミン・HClから調製する
。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。
粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る
【0313】 実施例70 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NOCH −(4−NO−フェニル)、RはH、UはOH 表記化合物を、トリエチルアミンの存在下に、実施例61からの化合物および
乾燥ジクロロメタン中のO−(4−ニトロベンジル)ヒドロキシルアミン・HC
lから調製する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物をメタノールで
一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して表
記化合物を得る。
【0314】 実施例71 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NOCH (4−キノリル)、RはH、UはOH トリエチルアミンの存在下の実施例61からの化合物および乾燥ジクロロメタ
ン中のO−(4−キノリル)メチルヒドロキシルアミン。中間体をエタノール性
HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上
のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0315】 実施例72 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NOCH (2−キノリル)、RはH、UはOH 表記化合物を、トリエチルアミンの存在下に、実施例62からの化合物および
乾燥ジクロロメタン中のO−(2−キノリル)メチルヒドロキシルアミンから調
製する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流
する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物
を得る。
【0316】 実施例73 式(II)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NOCH (3−キノリル)、RはH、UはOH 表記化合物を、トリエチルアミンの存在下に、実施例62からの化合物および
乾燥ジクロロメタン中のO−(3−キノリル)メチルヒドロキシルアミンから調
製する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流
する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物
を得る。
【0317】 実施例74 式(III)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)、R はH、UはOH 実施例52からの化合物をN雰囲気下にオゾンで処理し、続いてジメチルス
ルフィドおよびトリフェニルホスフィンで処理する。中間体をエタノール性HC
lで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のク
ロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0318】 実施例75 式(III)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH −フェニル、RはH、UはOH 実施例74からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中のベンジルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧のH下に触媒量の
炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物を
メタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによ
り精製して表記化合物を得る。
【0319】 実施例76 式(III)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO(フ
ェニル)、RはH、UはOH 実施例74からの化合物を、トリエチルアミンの存在下に、乾燥ジクロロメタ
ン中のO−フェニルヒドロキシルアミン・HClで処理する。中間体をエタノー
ル性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0320】 実施例77 式(IV)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)、R はH、UはOH 実施例50からの化合物をN雰囲気下にオゾンで処理し、続いてジメチルス
ルフィドおよびトリフェニルホスフィンで処理する。中間体をエタノール性HC
lで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のク
ロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0321】 実施例78 式(IV)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH −フェニル、RはH、UはOH 実施例77からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中のベンジルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧のH下に触媒量の
炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物を
メタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによ
り精製して表記化合物を得る。
【0322】 実施例79 式(IV)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO(フェ
ニル)、RはH、UはOH 実施例77からの化合物を、トリエチルアミンの存在下に、乾燥ジクロロメタ
ン中のO−フェニルヒドロキシルアミン・HClで処理する。中間体をエタノー
ル性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0323】 実施例80 式(V)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)、R
H、UはOH 実施例57からの化合物をN雰囲気下にオゾンで処理し、続いてジメチルス
ルフィドおよびトリフェニルホスフィンで処理する。中間体をエタノール性HC
lで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のク
ロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
【0324】 実施例81 式(V)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHCH
フェニル、RはH、UはOH 実施例80からの化合物を、分子篩(4Å)の存在下に、乾燥ジクロロメタン
中のベンジルアミンで処理する。得られたイミンを、1気圧のH下に触媒量の
炭素上10%Pdで処理する。中間体をエタノール性HClで処理し、生成物を
メタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーによ
り精製して表記化合物を得る。
【0325】 実施例82 式(V)の化合物:Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO(フェニ
ル)、RはH、UはOH 実施例80からの化合物を、トリエチルアミンの存在下に、乾燥ジクロロメタ
ン中のO−フェニルヒドロキシルアミン・HClで処理する。中間体をエタノー
ル性HClで処理し、生成物をメタノールで一晩還流する。粗生成物をシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにより精製して表記化合物を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 リー,レピング アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガー ニー、ウエストフイールド・ドライブ・ 2041 (72)発明者 ラツプ,マイケル・ジエイ アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、ウエスト・ワシントン・アベ ニユー・600 (72)発明者 チユー,ダニエル・テイー アメリカ合衆国、カルフオルニア・95051、 サンタ・クララ、ベントン・ストリート・ 3767 Fターム(参考) 4C057 BB02 DD01 KK13 KK25 4C086 AA01 AA02 AA03 EA13 ZB35 【要約の続き】

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の群より選択される化合物、または薬学的に許容できる
    その塩、エステルまたはプロドラッグ: 【化1】 【化2】 (式中、 YおよびZが一緒になって基Xとなり、ここで Xは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)=O、 (2)=N−OH、 (3)=N−O−R、ここでRは下記(a)〜(g)からなる群より選択
    され: (a)非置換C〜C12−アルキル、 (b)アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (c)置換アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (d)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (e)置換ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (f)C〜C12−シクロアルキル、および、 (g)−Si−(R)(R)(R)(式中、R、RおよびR
    各々独立してC〜C12−アルキルおよびアリールから選択される)、 および、 (4)=N−O−C(R)(R)−O−R、ここでRは先に定義した
    通りであり、RおよびRは各々独立して下記(a)より(f)からなる群よ
    り選択され: (a)水素、 (b)非置換C〜C12−アルキル、 (c)アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (d)置換アリールで置換したC〜C12−アルキル、 (e)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および、 (f)置換ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 または、 RおよびRは、それらが結合する原子と一緒になってC〜C12−シク
    ロアルキル環を形成する; または、YおよびZの一方は水素であり他方は下記(1)〜(4)からなる群
    より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)NR、ここでRおよびRは独立して水素およびC〜C
    アルキルから選択される、またはRおよびRはそれらが結合する窒素原子と
    一緒になって3−〜7−員環を形成する:この環は5−〜7−員環の場合は、任
    意に、−O−、−NH−、−N(C〜C−アルキル−)−、−N(アリール
    )−、−N(アリール−C〜C−アルキル−)−、−N(置換−アリール−
    〜C−アルキル−)−、N(ヘテロアリール)−、−N(ヘテロアリール
    −C〜C−アルキル−)−、−N(置換−ヘテロアリール−C〜C−ア
    ルキル−)−および−S−または−S(O)n−(式中、nは1または2)から
    なる群より選択されるヘテロ官能基を含んでよく: Wは不存在または−O−、−NH−CO−、−N=CH−および−NH−から
    なる群より選択され; Rは、下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)水素 (2)下記(a)〜(h)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で任意に置換されたC〜C−アルキル: (a)アリール、 (b)置換−アリール、 (c)ヘテロアリール、 (d)置換−ヘテロアリール、 (e)ヒドロキシ、 (f)C〜C−アルコキシ、 (g)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)、お
    よび、 (h)−CH−M−R、 ここでMは下記(i)〜(xiv)からなる群より選択され: (i)−C(O)−NH−、 (ii)−NH−C(O)−、 (iii)−NH−、 (iv)−N=、 (v)−N(CH)−、 (vi)−NH−C(O)−O−、 (vii)−NH−C(O)−NH−、 (viii)−O−C(O)−NH−、 (ix)−O−C(O)−O−、 (x)−O−、 (xi)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (xii)−C(O)−O−、 (xiii)−O−C(O)−、および、 (xiv)−C(O)− および、 Rは下記(i)〜(vi)からなる群より選択され: (i)下記(aa)〜(dd)からなる群より選択される置換基で任意に
    置換されたC〜C−アルキル、 (aa)アリール、 (bb)置換−アリール、 (cc)ヘテロアリール、および、 (dd)置換−ヘテロアリール、 (ii)アリール、 (iii)置換−アリール、 (iv)ヘテロアリール、 (v)置換−ヘテロアリール、および、 (vi)ヘテロシクロアルキル、 (3)C〜C−シクロアルキル、 (4)アリール、 (5)置換−アリール、 (6)ヘテロアリール、 および、 (7)置換−ヘテロアリール; Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
    、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
    ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
    である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
    義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
    、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
    換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
    る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル: (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
    iii)からなる群より選択され: (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
    キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
    、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
    、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
    テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
    より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く: (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (viii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
    る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
    先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
    アルケニル: (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルケニル: (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
    ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
    )、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
    に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルキニル: (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
    群より選択され: (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
    キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
    および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択され: (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルケニル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル; または、 化合物(II)および(III)において、UはU’と一緒になってそれらが
    結合している炭素原子間に二重結合を形成し; および、 U’は水素または化合物(II)および(III)においてU’はUと一緒に
    なってそれらが結合している炭素原子間に二重結合を形成する)。
  2. 【請求項2】 請求項1の化合物または薬学的に許容できるその塩またはエ
    ステルの治療有効量を薬学的に許容できるキャリアと組み合わせて含んでなる細
    菌感染を治療するための薬剤組成物。
  3. 【請求項3】 治療を必要としている哺乳動物に、請求項1の化合物または
    薬学的に許容できるその塩またはエステルの治療有効量を含んでなる薬剤組成物
    を投与することを含んでなる細菌感染を治療する方法。
  4. 【請求項4】 下記式(I): 【化3】 で示される請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 YおよびZが一緒になって基X(=O)となる請求項4に記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】 下記化合物からなる群より選択される請求項4に記載の化合
    物: 式(I)の化合物(式中、Rはアリル、RはH、XはO、UはOHである)
    ; 式(I)の化合物(式中、Rはアリル、Rはベンゾイル、XはO、UはOH
    である); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、XはO、UはOHである); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、XはO、UはO−アセチルである); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、XはO、UはO−(4−メトキシ)ベンゾイルである); 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、XはO、UはO−メタンスルホニルである);および、 式(I)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、XはO、UはO−CO−NH−(2−ニトロフェニル)である)。
  7. 【請求項7】 YおよびZが一緒になって基X(=O)となる下記式(IA
    ): 【化4】 (式中、 Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
    、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
    ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
    である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
    義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
    、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
    換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
    る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル: (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
    iii)からなる群より選択され: (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
    キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
    、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
    、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
    テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
    より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く: (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (viii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
    る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
    先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
    アルケニル: (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルケニル: (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
    ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
    )、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
    に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルキニル: (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
    群より選択され: (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
    キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
    および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択される: (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルケニル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル) で示される化合物(I)を調製する方法であって: (a)式: 【化5】 (式中、Rは先に定義した通りである) で示される化合物を酸で加水分解的に処理して、RがHおよびUがヒドロキシ
    である式(IA)の化合物である式: 【化6】 で示される化合物を得る工程、 (b)任意に、工程(a)の化合物をヒドロキシ保護剤で処理して、Rがヒ
    ドロキシ保護基およびUがヒドロキシである式(IA)の化合物である式: 【化7】 で示される化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3
    −ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異
    性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する
    工程、 (c)任意に、式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
    キシである)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を非プロトン性溶媒
    中において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラ
    ジカル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Uが水素で
    ある式(IA)の化合物である式: 【化8】 で示される所望の3−デオキシ化合物を得る工程、 (d)任意に、式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
    キシである)で示される化合物(工程(b)からの化合物)をヒドロキシ保護剤
    で処理して式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUは保護ヒドロキ
    シである)で示される化合物を得る工程、 (e)任意に、式(IA)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
    キシである)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を塩基および試薬L
    −T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
    脱離基である)で処理して式: 【化9】 で示される化合物を得る工程、 (f)任意に、式(IA)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程
    を含んでなる方法。
  8. 【請求項8】 工程(e)で、試薬L−T−Rが、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−R (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(e)で、塩基および試薬L−T−Rが、酸触媒の存
    在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランで置換される請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 下記式(II): 【化10】 で示される請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Wが不存在でRがHである請求項8に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 下記化合物からなる群より選択される請求項8に記載の化
    合物: 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−アセチルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ニトロベンゾイル)であ
    る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−ベンゾイルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(3,5−ジフェニルピリジン
    カルボキシル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−ニトロベンゾイル)であ
    る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(3,4,5−トリメトキシベ
    ンゾイル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−チオフェンカルボキソイ
    ル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−メチルブタノイル)であ
    る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ブロモベンゾイル)であ
    る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−ピリジンカルボキソイル
    )である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(メトキシカルボニル)である
    ); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(1,1−ジメチルエトキシカ
    ルボニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−ブロモベンゾイル)であ
    る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−メトキシベンゾイル)で
    ある); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−フランカルボキソイル)
    である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−ブタノイルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−メタンスルホニルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−メチルプロペノイル)で
    ある); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−フェニル
    である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−アリルで
    ある); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−CH(C
    (O)OCH)−CH(CHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−CH(C
    である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−シクロヘ
    キシルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−フ
    ルオロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(2−ニ
    トロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−メ
    チル−2−ニトロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−ニ
    トロフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、XはO、Wは不存在、RはH、UはO−CO−NH−(4−メ
    トキシフェニル)である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH=CHであ
    る); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH−CH
    N(CHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−S(O)−CH−CH
    S−フェニルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−アリルである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(4−モルホリンカルボニル)
    である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−ピロリジニルカルボニルである
    ); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−(2−テトラヒドロピラニル)
    である); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはO−C(=S)−SCHである)
    ; 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH、RはH、UとU
    ’が一緒になって二重結合、Wは不存在、RはHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH2−(3−キノリニル
    )、RはH、UとU’が一緒になって二重結合、Wは不存在、RはHである
    ); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH2−(6−ニトロ−3
    −キノリニル)、RはH、UとU’が一緒になって二重結合、Wは不存在、R はHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH2−(6−メトキシ−
    2−ナフチル)、RはH、UとU’が一緒になって二重結合、Wは不存在、R はHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH2−(3−(5−(3
    −イソキサゾリル)−2−フラニル))、RはH、UとU’が一緒になって二
    重結合、Wは不存在、RはHである);Wは不存在、RはHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH、RはH、WはN
    H、RはH、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Rは−CH−CH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、Wは不存在、RはH、UはH、U’はHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)
    、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CHCH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CHCHCH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CHCHCHCH−フェニル、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CHCHCH−(3−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CH−(3−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    −(フェニル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    CH−(フェニル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    CH−(4−NO−フェニル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    CH−(4−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである); 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    CH−(2−キノリル)、Rはアセチル、UはOHである);および、 式(II)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    CH−(3−キノリル)、Rはアセチル、UはOH)。
  13. 【請求項13】 下記式(II): 【化11】 (式中、 Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
    、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
    ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
    である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
    義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
    、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
    換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
    る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル: (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
    iii)からなる群より選択され: (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
    キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
    、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
    、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
    テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
    より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く: (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (vii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
    る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
    先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
    アルケニル: (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルケニル: (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
    ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
    )、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
    に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルキニル: (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
    群より選択され: (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
    キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
    および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択され: (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルケニル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル; または、 UはU’と一緒になってそれらが結合している炭素原子間に二重結合を形成し
    ; U’は水素または、Uと一緒になってそれらが結合している炭素原子間に二重
    結合を形成し、 Wは不存在または−O−、−NH−CO−、−N=CH−および−NH−から
    なる群より選択され; Rは、下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)水素 (2)下記(a)〜(h)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で任意に置換されたC〜C−アルキル: (a)アリール、 (b)置換−アリール、 (c)ヘテロアリール、 (d)置換−ヘテロアリール、 (e)ヒドロキシ、 (f)C〜C−アルコキシ、 (g)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)、お
    よび、 (h)−CH−M−R、 ここでMは下記(i)〜(xiv)からなる群より選択され: (i)−C(O)−NH−、 (ii)−NH−C(O)−、 (iii)−NH−、 (iv)−N=、 (v)−N(CH)−、 (vi)−NH−C(O)−O−、 (vii)−NH−C(O)−NH−、 (viii)−O−C(O)−NH−、 (ix)−O−C(O)−O−、 (x)−O−、 (xi)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (xii)−C(O)−O−、 (xiii)−O−C(O)−、および、 (xiv)−C(O)− および、 Rは下記(i)〜(vi)からなる群より選択される: (i)下記(aa)〜(dd)からなる群より選択される置換基で任意に
    置換されたC〜C−アルキル、 (aa)アリール、 (bb)置換−アリール、 (cc)ヘテロアリール、および、 (dd)置換−ヘテロアリール、 (ii)アリール、 (iii)置換−アリール、 (iv)ヘテロアリール、 (v)置換−ヘテロアリール、および、 (vi)ヘテロシクロアルキル、 (3)C〜C−シクロアルキル、 (4)アリール、 (5)置換−アリール、 (6)ヘテロアリール、 および、 (7)置換−ヘテロアリール)。 で示される化合物を調製する方法であって、 (a)任意に、式14: 【化12】 (式中、Rは先に定義した通りであり、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を酸で加水分解的に処理して式8: 【化13】 (式中、Uはヒドロキシ、およびU’は水素である) で示される化合物を得る工程、 (b)任意に、非プロトン性溶媒中においてカルボニルジイミダゾールの存在
    下にナトリウムヘキサメチルジシラジドまたは水素化物塩基で工程(a)からの
    化合物を処理して式: 【化14】 (式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成する) で示される化合物を得る工程、 (c)任意に、アンモニア水溶液で工程(b)からの化合物を処理して、式(
    II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは不存在およびR はHである)で示される所望の化合物を得る工程、 (d)任意に、式HN−W−R(式中、Wは不存在およびRはHでない
    以外は先のように定義される)で示される置換アミン化合物で工程(b)からの
    化合物を処理して、式(II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成
    し、Wは不存在およびRはHでない)で示される所望の化合物を得る工程、 (e)任意に、式HN−W−R(式中、Wが−O−およびRは先のよう
    に定義される)で示されるヒドロキシルアミン化合物で工程(b)からの化合物
    を処理して、式(II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、W
    は−O−およびRは先のように定義される)で示される所望の化合物を得る工
    程、 (f)任意に、非置換ヒドラジンで工程(b)からの化合物を処理して、式(
    II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−NH−および
    はHである)で示される所望の化合物を得る工程、 (g)任意に、式HN−W−R(式中、Rが水素でない以外は先のよう
    に定義される)で示される置換ヒドラジン化合物で工程(b)からの化合物を処
    理して、式(II)(式中、UとU’が一緒になって二重結合を形成し、Wは−
    NH−RおよびRはHでない)で示される所望の化合物を得る工程、 (h)任意に、非プロトン性溶媒中においてカルボニルジイミダゾールの存在
    下に、(i)ナトリウムヘキサメチルジシラジドおよび(ii)水素化アルカリ
    金属塩基からなる群より選択される強塩基で先に定めた式14の化合物を処理し
    て式: 【化15】 で示される化合物を得る工程、 (i)任意に、アンモニア水溶液で工程(h)からの化合物を処理して式(1
    6A): 【化16】 (式中、Wは不存在、RはHおよびUは4”−ヒドロキシ保護クラジノースで
    ある) で示される化合物を得る工程、 (j)任意に、R−ハロゲンからなる群より選択されるアルキル化剤で工程
    (i)からの化合物(式中、Wは不存在、RはHおよびUは4”−ヒドロキシ
    保護クラジノースである)を処理して、式(16A)(式中、Wは不存在、Uは
    4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およびRは先に定義した通りである)で
    示される化合物を得る工程、 (k)任意に、式HN−W−R(式中、Wは不存在およびRはHではな
    いことを除いて先に定義した通りである)で示される置換アミン化合物で工程(
    h)からの化合物を処理して、式(16A)(式中、Wは不存在、Uは4”−ヒ
    ドロキシ保護クラジノース、およびRはHではないことを除いて先に定義した
    通りである)で示される化合物を得る工程、 (l)任意に、式HN−W−R(式中、Wは−O−およびRは先に定義
    した通りである)で示されるヒドロキシルアミン化合物で工程(h)からの化合
    物を処理して、式(16A)(式中、Wは−O−、Uは4”−ヒドロキシ保護ク
    ラジノース、およびRは先に定義した通りである)で示される化合物を得る工
    程、 (m)任意に、非置換ヒドラジンで工程(h)からの化合物を処理して、式(
    16A)(式中、Wは−NH−、Uは4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およ
    びRはHである)で示される化合物を得る工程、 (n)任意に、R−C(O)−ハロゲンまたは(R−C(O))−Oか
    らなる群より選択されるアシル化剤で工程(m)からの化合物(式中、Wは−N
    H−、Uは4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およびRはHである)を処理
    して、式(16A)(式中、Wは−NH−CO−、Uは4”−ヒドロキシ保護ク
    ラジノース、およびRは先に定義した通りである)で示される化合物を得る工
    程、 (o)任意に、アルデヒドR−CHO(式中、Rは先に定義した通りであ
    る)で工程(m)からの化合物(式中、Wは−NH−、Uは4”−ヒドロキシ保
    護クラジノース、およびRはHである)を処理して、式(16A)(式中、W
    は−N=CH−、Uは4”−ヒドロキシ保護クラジノース、およびRは先に定
    義した通りである)で示される化合物を得る工程、 (p)任意に、式HN−NH−R(式中、Rは水素でないこと以外は先
    に定義した通りである)で示される置換ヒドラジン化合物で工程(h)からの化
    合物を処理して、式(16A)(式中、Wは−NH−、Uは4”−ヒドロキシ保
    護クラジノース、およびRは先に定義した通りである)で示される化合物を得
    る工程、 (q)任意に、工程(i)、工程(j)、工程(k)、工程(l)、工程(m
    )、工程(n)、工程(o)および工程(p)の化合物からなる群より選択され
    る化合物を酸で加水分解的に処理して式(II)(式中、UはOHである)で示
    される所望の化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための
    3−ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)
    異性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化す
    る工程、 (r)任意に、式(II)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
    キシである)で示される化合物(工程(q)からの化合物)を非プロトン性溶媒
    中において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラ
    ジカル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、式(II)
    (式中、Uは水素である)で示される所望の化合物を得る工程、 (s)任意に、式(II)(式中、Rはヒドロキシ保護基およびUはヒドロ
    キシである)で示される化合物(工程(r)からの化合物)を試薬L−T−R (式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性脱離基であ
    る)で処理して式(II)(式中、UはO−T−Rである)で示される所望の
    化合物を得る工程、 (t)任意に、式(II)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程
    を含んでなる方法。
  14. 【請求項14】 工程(s)で、試薬L−T−Rが、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程(s)で、塩基および試薬L−T−Rが、酸触媒の
    存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランで置換される請求項13に記載の方法
  16. 【請求項16】 下記式(III): 【化17】 で示される請求項1に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 下記化合物からなる群より選択される請求項12に記載の
    化合物: 式(III)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはO
    H、U’はHである); 式(III)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル
    )、RはH、UはOH、U’はHである); 式(III)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O
    )、RはH、UはOHである); 式(III)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH
    HCH−フェニル、RはH、UはOHである);および、 式(III)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=N
    O(フェニル)、RはH、UはOHである)。
  18. 【請求項18】 下記式(III): 【化18】 (式中、 Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
    、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
    ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
    である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
    義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
    、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
    換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
    る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル: (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
    iii)からなる群より選択され: (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
    キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
    、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
    、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
    テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
    より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く: (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (vii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
    る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
    先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
    アルケニル: (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルケニル: (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
    ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
    )、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
    に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルキニル: (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
    群より選択され: (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
    キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
    および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択され: (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルケニル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル; または、 UはU’と一緒になってそれらが結合している炭素原子間に二重結合を形成し
    ; および、 U’は水素または、Uと一緒になってそれらが結合している炭素原子間に二重
    結合を形成する)。 で示される化合物を調製する方法であって、 (a)任意に、式14: 【化19】 (式中、Rは先のように定義され、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を酸で加水分解的に処理して式8: 【化20】 (式中、UはヒドロキシおよびU’は水素である) で示される化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3
    −ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異
    性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する
    工程、 (b)任意に、非プロトン性溶媒中においてカルボニルジイミダゾールの存在
    下にナトリウムヘキサメチルジシラジドおよび金属水素化物塩基からなる群より
    選択される塩基で、化合物14および化合物8(式中、UはヒドロキシおよびU
    ’は水素である)からなる群より選択される化合物を処理して、それぞれ下記化
    合物15Aおよび15Bからなる群より選択される化合物を得る工程: 【化21】 (15Aの場合、Uは−O−4”−アセチル−クラジノースおよびU’はH、1
    5Bの場合、UとU’が一緒になって二重結合を形成する)、 (c)工程(b)の15Aおよび15Bの群から選択される化合物をエチレン
    ジアミンで処理して、それぞれ下記化合物21A(式中、UはO−4”−アセチ
    ルクラジノースである)および化合物21B(式中、UとU’は二重結合を形成
    する)からなる群より選択される二環式カルバメート化合物を得る工程: 【化22】 (21Aの場合、UはO−4”−アセチルクラジノースであり、21Bの場合、
    UとU’は二重結合を形成する)、 (d)工程(c)の21Aおよび21Bの群から選択される化合物を希酸で処
    理して、それぞれ下記化合物22Aおよび化合物22Bからなる群より選択され
    る化合物を得る工程: 【化23】 (22Aの場合、UはO−4”−アセチルクラジノースであり、22Bの場合、
    UとU’は二重結合を形成する)、 (e)酸で処理することにより工程(d)からの化合物(22A)からクラジ
    ノース部分を加水分解的に除去し、ヒドロキシ保護剤で処理することにより2’
    ヒドロキシル基を再保護し、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るため
    の3−ヒドロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S
    )異性体形状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化
    して、RがH、UがヒドロキシおよびU’が水素である式(III)の化合物
    である下記式(23P): 【化24】 で示される化合物を得る工程、 (f)任意に、式(III)(Rは先のように定義され、およびRはH、U
    はヒドロキシおよびU’は水素である)で示される工程(e)からの生成物化合
    物の3−ヒドロキシ基を塩基および試薬L−T−R(式中、Lは脱離基、およ
    びTおよびRは先に定義した通りである)で処理して式(III)(式中、R はH、UはO−T−RおよびU’は水素である)で示される化合物を得る工
    程、 (i)任意に、式(III)(Rは先のように定義され、およびRはH、U
    はヒドロキシおよびU’は水素である)で示される工程(e)からの生成物化合
    物の3−ヒドロキシ基を過剰のNaH、CSおよびCHIで順次処理して3
    −O−キサンテート中間体を形成し、これをラジカル開始剤の存在下にBu
    nHで処理して式(III)(式中、R、UおよびU’は水素)で示される所
    望の化合物を得る工程;および、 (j)任意に、式(III)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工
    程を含んでなる方法。
  19. 【請求項19】 工程(f)で、試薬L−T−Rが、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 工程(f)で、塩基および試薬L−T−Rが、酸触媒の
    存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランで置換される請求項18に記載の方法
  21. 【請求項21】 下記式(IV): 【化25】 で示される請求項1に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 下記化合物からなる群より選択される請求項15に記載の
    化合物: 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、Rはアセチル、U
    はOHである); 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)
    、Rはアセチル、UはOHである); 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、UはO−C(O)−フェニルである); 式(IV)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH−(3−キノリニル)
    、RはH、UはO−C(O)−(2−ニトロフェニル)である); 式(IV)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)
    、RはH、UはOHである); 式(IV)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNH
    CH−フェニル、RはH、UはOHである);および、 式(IV)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO
    (フェニル)、RはH、UはOHである)。
  23. 【請求項23】 下記式(IV): 【化26】 (式中、 Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
    、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
    ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
    である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
    義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
    、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
    換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
    る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル: (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
    iii)からなる群より選択され: (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
    キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
    、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
    、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
    テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
    より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く: (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (viii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
    る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
    先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
    アルケニル: (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルケニル: (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
    ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
    )、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
    に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルキニル: (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
    群より選択され: (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
    キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
    および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択される: (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルケニル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル) で示される化合物を調製する方法であって、 (a)任意に、式14: 【化27】 (式中、Rは先のように定義され、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を約−30℃でカルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘ
    キサメチルジシラジドで短時間処理して式29: 【化28】 で示される化合物を得る工程、 (b)任意に、塩基で触媒された脱カルボキシル化を防止するように存在する
    塩基の量を注意深く制御しつつ無水条件下にホスゲン、ジホスゲンおよびトリホ
    スゲンからなる群より選択されるカルボニル化剤および水素化アルカリ金属で工
    程(a)に示す式14で示される化合物を処理して、工程(a)に示す式29で
    示される化合物を得る工程、 (c)式29で示される化合物を酸で加水分解的に処理して式(IV)(式中
    、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保護基である)で示される化合物を得
    、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3−ヒドロキシル基の酸
    化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異性体形状を有する化合
    物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する工程、 (d)任意に、式(IV)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保
    護基である)で示される化合物(工程(c)からの化合物)を非プロトン性溶媒
    中において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラ
    ジカル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、式(IV)
    (式中、Uは水素およびRはヒドロキシ保護基である)で示される所望の化合
    物を得る工程、 (e)任意に、式(IV)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保
    護基である)で示される化合物(工程(c)からの化合物)を塩基および試薬L
    −T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
    脱離基である)で処理して式(IV)(式中、UはO−T−RおよびRはヒ
    ドロキシ保護基である)で示される所望の化合物を得る工程、 (f)任意に、式(IV)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程
    を含んでなる方法。
  24. 【請求項24】 工程(e)で、試薬L−T−Rが、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される請求項24に記載の方法。
  25. 【請求項25】 工程(e)で、塩基および試薬L−T−Rが、酸触媒の
    存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランで置換される請求項24に記載の方法
  26. 【請求項26】 下記式(V): 【化29】 で示される請求項1に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 下記化合物からなる群より選択される請求項18に記載の
    化合物: 式(V)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはOHで
    ある); 式(V)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはO−ア
    セチルである); 式(V)の化合物(式中、Rは−CHCH=CH、RはH、UはH、U
    ’はHである); 式(V)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH(O)、
    はH、UはOHである); 式(V)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCHNHC
    −フェニル、RはH、UはOHである);および、 式(V)の化合物(式中、Wは不存在、RはH、Rは−CHCH=NO(
    フェニル)、RはH、UはOHである)。
  28. 【請求項28】 下記式(V): 【化30】 (式中、 Rは水素またはヒドロキシ保護基であり; Rは下記(1)〜(7)からなる群より選択され: (1)下記(a)〜(j)からなる群より選択される部分で置換されたメチル
    、 (a)CN、 (b)F、 (c)−CO10(式中、R10はC〜C−アルキルまたはアリー
    ル置換C〜C−アルキルもしくはヘテロアリール置換C〜C−アルキル
    である)、 (d)S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先に定
    義した通りである)、 (e)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は独立して
    、水素、C〜C−アルキル、アリールで置換したC〜C−アルキル、置
    換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択される)、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、および、 (j)置換ヘテロアリール、 (2)下記(a)〜(z)および(aa)〜(cc)からなる群より選択され
    る1または2以上の置換基で置換されたC〜C10−アルキル: (a)ハロゲン、 (b)ヒドロキシ (c)C〜C−アルコキシ、 (d)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (e)オキソ、 (f)−N、 (g)−CHO、 (h)O−SO−(置換C〜C−アルキル)、 (i)−NR1314、ここでR13およびR14は下記(i)〜(xx
    iii)からなる群より選択され: (i)水素、 (ii)C〜C12−アルキル、 (iii)置換C〜C12−アルキル、 (iv)C〜C12−アルケニル、 (v)置換C〜C12−アルケニル、 (vi)C〜C12−アルキニル、 (vii)置換C〜C12−アルキニル、 (viii)アリール、 (ix)C〜C−シクロアルキル、 (x)置換C〜C−シクロアルキル、 (xi)置換アリール、 (xii)ヘテロシクロアルキル、 (xiii)置換ヘテロシクロアルキル、 (xiv)アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xv)置換アリールで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvi)ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アルキル、 (xvii)置換ヘテロシクロアルキルで置換されたC〜C12−アル
    キル、 (xviii)C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xix)置換C〜C−シクロアルキルで置換されたC〜C12
    アルキル、 (xx)ヘテロアリール、 (xxi)置換ヘテロアリール、 (xxii)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、および
    、 (xxiii)置換ヘテロアリールで置換されたC〜C12−アルキル
    、 または、 R13およびR14は、それらが結合する原子と一緒になって3〜10員へ
    テロシクロアルキル環を形成し、この環は下記(i)〜(viii)からなる群
    より独立して選択される1または2以上の置換基で置換されて良く: (i)ハロゲン、 (ii)ヒドロキシ、 (iii)C〜C−アルコキシ、 (iv)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、 (v)オキソ、 (vi)C〜C−アルキル、 (vii)ハロ−C〜C−アルキル、 および、 (vii)C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、 (j)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (k)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (l)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (m)−C≡N、 (n)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (o)アリール、 (p)置換アリール、 (q)ヘテロアリール、 (r)置換ヘテロアリール、 (s)C〜C−シクロアルキル、 (t)置換C〜C−シクロアルキル、 (u)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (w)置換ヘテロシクロアルキル、 (x)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (y)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (z)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (aa)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (bb)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りであ
    る)、および、 (cc)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12
    先に定義した通りである); (3)下記(a)〜(l)からなる群より選択される部分で置換されたC
    アルケニル: (a)ハロゲン、 (b)−CHO、 (c)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (d)−C(O)−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (e)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (f)−C≡N、 (g)アリール、 (h)置換アリール、 (i)ヘテロアリール、 (j)置換ヘテロアリール、 (k)C〜C−シクロアルキル、および、 (l)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (4)C〜C10−アルケニル; (5)下記(a)〜(v)からなる群より選択される1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルケニル: (a)ハロゲン (b)C〜C−アルコキシ、 (c)オキソ、 (d)−CHO、 (e)−CO10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (f)−C(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義し
    た通りである)、 (g)−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通りで
    ある)、 (h)=N−O−R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (i)−C≡N、 (j)O−S(O)10(式中、nは0、1または2およびR10は先
    に定義した通りである)、 (k)アリール、 (l)置換アリール、 (m)ヘテロアリール、 (n)置換ヘテロアリール、 (o)C〜C−シクロアルキル、 (p)ヘテロアリールで置換したC〜C12−アルキル、 (q)NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである)、 (r)NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先に定義
    した通りである)、 (s)=N−NR1314(式中、R13およびR14は先に定義した通
    りである)、 (t)=N−R(式中、Rは先に定義した通りである)、 (u)=N−NHC(O)R10(式中、R10は先に定義した通りである
    )、および、 (v)=N−NHC(O)NR1112(式中、R11およびR12は先
    に定義した通りである)、 (6)C〜C10−アルキニル; および、 (7)下記(a)〜(f)からなる群より選択された1または2以上の置換基
    で置換されたC〜C10−アルキニル: (a)トリアルキルシリル、 (b)アリール、 (c)置換アリール、 (d)ヘテロアリール、 (e)ハロゲン、および、 (f)置換ヘテロアリール; Uは下記(1)〜(4)からなる群より選択され: (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護ヒドロキシ、および、 (4)−O−T−R、ここでTは不存在または下記(a)〜(i)からなる
    群より選択され: (a)−C(O)−、 (b)−C(O)−O−、 (c)−CH−、 (d)−C(S)−S−、 (e)−C(O)−N(R)−(式中、RはHまたはC〜C−アル
    キルである)、 (f)−S(O)−(式中、nは0、1または2である)、 (g)−S(O)−O−(式中、nは0、1または2である)、 (h)−P(O)(OR−(式中、nは0、1または2、およびR はC〜C−アルキルである)、および、 (i)−SO−N(R)−(式中、Rは先に定義した通りである)、
    および、 Rは下記(a)〜(h)からなる群より選択される: (a)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルキル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ、 (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (b)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C−アルケニル: (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (c)下記(i)〜(ix)からなる群より選択される置換基で任意に置換
    されたC〜C12−シクロアルキル、 (i)アリール、 (ii)置換−アリール、 (iii)ヘテロアリール、および、 (iv)置換−ヘテロアリール、 (v)ヘテロシクロアルキル、 (vi)置換−ヘテロシクロアルキル、 (vii)ヒドロキシ (viii)C〜C−アルコキシ、 (ix)NR(式中、RおよびRは先に定義した通りである)
    、 (d)アリール、 (e)置換−アリール、 (f)ヘテロアリール、 (g)置換−ヘテロアリール、および、 (h)ヘテロシクロアルキル) で示される化合物を調製する方法であって、 (a)式14: 【化31】 (式中、Rは先のように定義され、Rはヒドロキシ保護基である) で示される化合物を、酸の存在下の(i)ホルムアルデヒドおよび塩基の存在下
    の(ii)クロロヨードメタンからなる群より選択される試薬で処理して、式3
    3: 【化32】 で示される化合物を得る工程、 (b)式33で示される工程(a)からの化合物を酸で加水分解的に処理して
    式(V)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保護基である)で示さ
    れる化合物を得、任意に、続いて、非天然(3R)異性体を得るための3−ヒド
    ロキシル基の酸化および3−オキソ基の選択的還元により天然(3S)異性体形
    状を有する化合物を非天然(3R)異性体形状を有する化合物に転化する工程、 (c)任意に、式(V)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保護
    基である)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を非プロトン性溶媒中
    において過剰のNaHで処理し、続いて、中間体アニオンをCSおよびCH Iと反応させてキサンテート中間体を形成し、それを続いて触媒量の適当なラジ
    カル開始剤の存在下に不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、式(V)(式
    中、Uは水素およびRはヒドロキシ保護基である)で示される所望の化合物を
    得る工程、 (d)任意に、式(IV)(式中、UはヒドロキシおよびRはヒドロキシ保
    護基である)で示される化合物(工程(b)からの化合物)を塩基および試薬L
    −T−R(式中、TおよびRは先に定義した通りであり、Lは適当な反応性
    脱離基である)で処理して式(V)(式中、UはO−T−RおよびRはヒド
    ロキシ保護基である)で示される所望の化合物を得る工程、 (e)任意に、式(V)で示される所望の化合物を脱保護し、単離する工程 を含んでなる方法である。
  29. 【請求項29】 工程(e)で、試薬L−T−Rが、 (e−i)ハロゲン−C(O)−R、 (e−ii)O−(C(O)−R、 (e−iii)O−(C(O)−O−R、 (e−iv)ハロゲン−CH−R、 (e−v)水素化アルカリ金属−CS−ハロゲン−R、 (e−vi)O=C=N−R、 (e−vii)カルボニルジイミダゾール−N(R)H−R、 (e−viiii)Cl−S(O)−O−R、 (e−ix)Cl−P(O)(OR−Rおよび、 (e−x)Cl−SO−N(R)−R からなる群より選択される請求項29に記載の方法。
  30. 【請求項30】 工程(e)で、塩基および試薬L−T−Rが酸触媒の存
    在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと置換される請求項29に記載の方法。
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