JP2001510537A - 改良されたトーションダンパおよびこのトーションダンパを備えるダンピング装置 - Google Patents

改良されたトーションダンパおよびこのトーションダンパを備えるダンピング装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、入力要素と回転出力要素との間に配置され、円周方向に作用する弾性部材(60)と、入出力要素の一方に連動し、他方の要素と連動するディスクの両側に軸方向に配置された2つのガイドワッシャとを備え、弾性部材(60)が、ガイドワッシャおよびディスク内に対向して形成されたウィンド(64)(65)内に設けられ、2つのガイドワッシャとディスクとの間で作動するようになっているトーションダンパに関する。前記ウィンド(64)(65)は、弾性部材(60)の端部が当接し、押圧されるようになっている側方エッジ(75)(76)を有し、2つのガイドワッシャのウィンド(64)(65)は、入出力要素の一方向または反対方向の相対回転運動の間に、弾性部材(60)の端部が通過しないゾーン(93)において、内側にオフセットした部分(A)を有する外側エッジ(77)を有する。この部分(A)は、入出力要素の回転軸線(90)に対して、中心(100)が外側に位置する円の弧の形状で円周方向に延びている。

Description

【発明の詳細な説明】 改良されたトーションダンパおよび このトーションダンパを備えるダンピング装置 技術状態 本発明は、トーションダンパ、およびこのトーションダンパを備えるダンピン グ装置、例えば自動車用クラッチ摩擦部材に組み込まれるダンピング装置に関す る。 2つのトーションダンパ、すなわち、主ダンパとプリダンパを含むトーション ダンピング装置を備えるクラッチ摩擦部材は知られている。 主ダンパは、ディスクの各側に配置された2つのガイドワッシャに固定された 入力要素を有する。ガイドワッシャは、アセンブリを互いに固定するストラット によって共に接続されている。 ダンピング装置がクラッチ摩擦部材に使用されている場合、入力要素は、支持 ディスクから成り、クラッチのスラストプレートと反作用プレートとの間にクラ ンプされるようになっている摩擦ライニングが、この支持ディスクの両側に固定 されている。 変形例として、入力要素を、自動車のエンジンのフライホイールに直接固定さ れたディスクとするか、この入力要素を、エンジンのフライホイールに直接固定 され、かつ径方向に延びるガイドワッシャとしてもよい。 入力要素は、この要素が摩擦ライニング支持ディスクとなっている場合には、 主ダンパのガイドワッシャのうちの1つに押圧されながら、ストラットまたは変 形例としては、特殊なリベットによってガイドワッシャに固定される。 ストラットは、ディスクの外周部に形成されたスカラップを貫通し、ディスク とガイドワッシャとの間の回転運動は、ストラットとスカラップのエッジとの協 働によって制限される。 変形例では、剛性が大きく、ガイドワッシャとディスクとを弾性的に結合する 螺旋スプリングからなり、円周方向に作用する弾性部材が、連続する巻線部を有 し、これによって、この回転運動の制限が行われるようになっている。 ガイドワッシャは、内側に溝切りされたハブから構成されたダンパ装置の出力 要素を囲んでいる。このことは、一部が間隙をもってハブに噛合する主ダンパの ディスクについても当てはまる。従って主ダンパは、運動力学的に入力要素によ って直接に駆動される。 ディスクと主ダンパのガイドワッシャの一方との間に、主ダンパのスプリング の径方向内側に、プリダンパが設けられている。 このプリダンパは、運動力学的に出力要素の直接上流側に設置され、歯によっ て、ハブに対して回転しないように固定されたディスクの両側に配置された2つ のガイドワッシャを備えている。弾性部材、例えば螺旋スプリングが、プリダン パのディスクを、これに連動するガイドワッシャに弾性的に結合するようになっ ている。このプリダンパディスクは、ハブにクリンプ留めされ、ハブの溝は、前 記ディスクを軸方向に固定するように働くショルダーを形成するよう、異なる高 さを有する。 2つのダンパを備えたかかる装置では、プリダンパのガイドワッシャは、主ダ ンパのディスクに対して回転しないように接続されており、プリダンパの円周方 向に作用するスプリングの方が、主ダンパの円周方向に作用するスプリングより も剛性が小さくなっている。 プリダンパは、エンジンのアイドリングレンジにおける振動を除くようになっ ている。主ダンパは、エンジンのアイドルレンジからの通常の作動レンジ(走行 レンジと称する)における振動を除くようになっている。プリダンパは、エンジ ンのトルクが小さいときの走行レンジにおける振動を除くこともできる。 エンジンのアイドルレンジから、例えば毎分2500回転までの自動車の走行 レンジにおける低周波のねじり振動に対して、トーションダンピング装置が有効 に働くには、駆動要素と被動要素との間の回転運動が大きいこと、例えば約40 度回転運動することが必要であり、この運動は、ガイドワッシャと主ダンパのデ ィスクとを弾性的に結合する、円周方向に作用する弾性部材に抗して行われる。 一般に弾性部材は、ガイドワッシャおよびディスクにそれぞれ形成されたウィ ンド内に配置された螺旋スプリングから構成されている。1つの同じスプリング を収容する3つのウィンド、すなわち、ガイドワッシャ内の2つのウィンドとデ ィスク内のウィンドとは、互いに直線上に配置されており、これら各ウィンドは 、 1つの内側エッジと2つの側方、すなわち支持エッジと、1つの外側エッジとを 有する。 図1および図2に略示するように、ディスク1内のウィンド11、およびガイ ドワッシャ2および3内のウィンド12および13は、長方形の3つの辺に沿っ て配置された内側エッジ14および114、ならびに側方エッジ15、16およ び115、116と、前記長方形の長手方向に沿って延びる内側エッジ14また は114とから成っている。内側エッジ14、114側を向く外側エッジ17、 117は、凹部が内側エッジ14、114側を向く、すなわち、作動時にディス ク1およびガイドワッシャ2および3が回転する際に、中心となる軸線90側を 向く状態の曲線状となっている。 図1では、これら3つのウィンドの輪郭は便宜上平面図にて重ねた状態で示し てあるが、実際には、特にガイドワッシャ2および3内に、それぞれウィンド1 2および13が設けられているケースでは、側方エッジ115および116は、 図2に示すように、フラップ18および19の一部を形成する内側エッジ114 および外側エッジ117に対して、軸方向にオフセットしている。 図1では、ガイドワッシャ内のウィンドの外側エッジ117および内側エッジ 114は、螺旋スプリング20を径方向にガイドする母線の、図面の平面におけ る軸線90に沿った投影を示すラインによって示されている。表示を容易にする ため、ディスク11内のウィンドは実線で示され、ガイドワッシャ内に形成され たウィンドは点線で示されている。 螺旋スプリング20は、軸線21が直線状となっている通常のスプリングから 成っている。このスプリング20を、ウィンド11、12および13内に設置す ると、その軸線21は、前記ウィンドの内側エッジ14、114に対して平行と なり、その端部の巻線部は、前記ウィンドの側方エッジ15、115および16 、116に当接する。前記端部の巻線部の座着は完全であり、入力要素と出力要 素、すなわちディスク1とガイドワッシャ2および3とが相対的に回転角運動す ると、これら端部の巻線部は、前記側方エッジに対して相対的に運動することな く、前記側方エッジに接触したままである。 従って、側方エッジ15、115および16、116にはヒステリシスを調節 するための主ダンパの計算された内部摩擦と干渉し得るような寄生摩擦は発生し ない。 好ましくないことに、上記構造は、作動時にスプリング20によって伝達され るトルクが弱いか、または全くない場合、遠心力の作用を受けるスプリング20 は、速度と共に次第にガイドワッシャまたはディスク内のウィンドの外側エッジ に押圧される傾向があり、一方、同時に、最初直線状であった軸線21が凹部を 内側に向けて曲がった湾曲した形状に変形するという欠点がある。 そのため、ダンパに寄生摩擦が生じると共に、弾性部材の端部がウィンドの支 持エッジから離間することとなる。より正確に説明すれば、図1および図2は、 スプリング20のガイドの役割が完全にガイドワッシャ2および3に依存してい る最も一般的な例を示す。このように、ガイドワッシャに完全に依存している理 由は、側方エッジ115、116に当接するスプリング20の端部巻線部が、内 側エッジ114および外側エッジ117と側方エッジ115、116とのそれぞ れの接合部において、内側エッジ114および外側エッジ117によってそれぞ れセンタリングされるからである。 フラップ18、19、従って外側エッジ117は半円形であり、外側エッジ1 17は、軸線90に対して外側を向く、91を中心とする円の弧である。従って 、ディスク1内のウィンド11の外側エッジ17は、ポイント91と比較して外 側を向いた、92を中心とする円の弧であり、従って外側エッジ17は、スプリ ング20に対して間隙を有するエッジとなっている。 しかし、前記外側エッジ17の端部は、側方エッジ15および16に対する接 続部の領域において、スプリング20の端部巻線部に対して接線方向にある。内 側エッジ14は、ウィンド12、13の内側エッジ114よりも更に若干内側に ある。 エンジンが充分高速で回転しながら、伝達トルクが、ゼロかまたは極めて小さ い場合、例えばアイドリング状態の場合、スプリング20は、当初、遠心力の作 用を受けて、これまで説明した図3に示すような形状となる。この形状では、ス プリングはウィンド12および13の外側エッジ117に押圧され、軸線は湾曲 した状態となり、端部の巻線部の内側部分は、ウィンドの側方支持エッジから離 間する。 更に速度が増すと、端部の巻線部が側方エッジから離間する。この現象は、図 4に誇張して示されている。ディスク1がガイドワッシャ2および3に対して移 動すると、図5の矢印Fで示すように、ウィンド11の外側エッジ17が最初に スプリング20の端部巻線部に接触する。この端部巻線部は、ディスク1内のウ ィンド11の側方エッジ15上の当接位置に至るまで、ディスク1の外側エッジ に沿って摩擦を生じながら移動し、スプリングが側方エッジ15および116に 当接した瞬間の後にしか、トルクは正常に伝達されない。 当然ながら、ガイドワッシャではなく、スプリングをガイドするためにディス クを選択するよう設計した場合にも、同様な推定を行うことができる。 構造を逆にした場合、すなわち、入力要素をディスクに固定し、出力要素を2 つのガイドワッシャに固定した場合にも、これまで説明したことが当てはまる。 螺旋スプリングは、例えば2つの端部ディッシュに接着されたエラストマー材 料、例えばゴムまたは複合材料から製造された弾性部材と置換できる。 スプリング20が長くなればなるほど、上記欠点も大きくなる。当然ながら、 このような欠点を回避するために、短いスプリングを使用することも可能である が、このようにした場合、大きな移動量を得るために、多数のスプリングを直列 に配置しなければならず、そのため部品数が増すという点で設計が複雑となり、 かつ寄生摩擦を制御することが更に困難となる。 フランス国特許公開第2,714,436号公報において、2つの回転要素、すなわち 入力要素と出力要素との間に配置されており、円周方向に作用する弾性部材と、 上記要素の一方に連動し、要素の他方に連動するディスクの各側に軸方向に配置 された2つのガイドワッシャを有し、円周方向に作用する弾性部材が軸線を有す ると共に、2つのガイドワッシャとディスクとの間で作用し、ガイドワッシャお よびディスク内に形成され、互いに対向するように設置されたウィンド内に設け られており、前記ウィンドは、弾性部材の端部が当接するようになっている2つ の側方エッジを有し、更にウィンドが外側エッジを有し、ガイドワッシャの一方 に形成されたウィンドの外側エッジが内側にオフセットした、すなわち入力要素 および出力要素の一方または他方の相対的回転運動中に、弾性部材の端部が通過 しない領域において、入力要素および出力要素の回転軸線に向かって径方向にオ フセットした部分を有するトーションダンパが提案されている。 この発明のように、クラッチの軸線に対して直交する平面で見たオフセット部 分は、頂点が前記軸線側に向き、軸方向に向いた部分を局部的に構成するV字形 状となっている。 かかる構造は、一般的には満足できるものである。しかし、あるケースでは、 遠心力の作用を受けて、弾性部材がこのオフセット部分に接触すると、弾性部材 は接触時に軸方向にずれる。その理由は、このオフセット部分は、ディスクに対 し片側にしか存在せず、従って弾性手段の軸線がとる湾曲形状はもはや平面では なく、スプリングの機能が乱されるからである。更にオフセット部分のT字形状 は、遠心力の作用を受けた弾性手段の変形さえも防止し得るからである。 本発明の課題は、これらの欠点を解消することにある。 発明の概要 本発明によれば、上記タイプのトーションダンパであって、2つのガイドワッ シャにおけるウィンドが外側エッジを有し、この外側エッジが、入力要素および 出力要素の回転軸線に対して外側に向かって中心が位置する円の弧の形状に円周 方向に延びた、内側にオフセットした部分を有することを特徴としてる。 好ましくは、入力要素および出力要素の回転軸線を中心とする円弧状となって いる部分により、前記外側エッジは側方エッジに接続される。一方の内側にオフ セットした部分と他方の接続部分との間で、外側エッジは径方向外側にオフセッ トした間隙部分を有する。 好ましくは、間隙部分は、内側にオフセットした部分を構成する同一の円に属 する円の弧である。 好ましくは、前記外側エッジは、ガイドワッシャに形成されたウィンドの外側 エッジである。 好ましくは、弾性部材は、その軸線を中心としてコイル状に巻かれた螺旋スプ リングである。 本発明のダンパは、自動車に使用するのに適す。入力要素は、自動車のエンジ ンのフライホイールに固定されるか、または固定自在であり、出力要素は、自動 車のギアボックスへの入力部材に接続される。 本発明の別の課題は、入力要素によって直接運動力学的な作用を受ける主ダン パを備え、かつ出力要素の直接上流側に設置されたプリダンバを備え、主ダンパ が、上記のようにトーションダンパとなっているダンピング装置を提供すること にある。 図面の簡単な説明 本発明の上記課題を良く理解しうるように、次に添付図面に示した単なる説明 上の非限定的な実施例により、本発明を説明する。 図1〜図5は、これまで説明した従来技術に関連する説明図であり、 図6は、本発明に係わるダンパを有するクラッチ摩擦ディスクの断面図であり 、 図7は、より小さい縮尺で示した、図6のディスクの部分側面図であり、 図8は、本発明に係わるウィンドを示す平面図である。 好ましい実施例 図6および図8には、ディスク54の両側に配置されたガイドワッシャ52、 53に入力要素51が固定された主ダンパ50が示されている。ガイドワッシャ 52、53は、これらワッシャを共に固定させるストラット57により共に接続 されている。 円周方向に作用する弾性部材60、ここでは螺旋スプリングが、ディスク54 をガイドワッシャ52、53に弾性的に結合している。本装置をクラッチ摩擦部 材に利用した場合、入力要素51は、支持ディスク55から成り、この支持ディ スク55の各面には、摩擦ライニング56が固定され、クラッチのスラストプレ ートと反作用プレートとの間にクランプされるようになっている。 摩擦ライニング支持ディスク55は、ストラット57により、主ダンパ50に 固定されながら、この主ダンパ50のガイドワッシャ52のうちの1つに押圧さ れる。 ストラット57は、ディスク54の周辺に形成されたスカラップ58を貫通し ており、ディスク54とガイドワッシャ52および53との間の回転運動は、ス トラット57とスカラップ58のエッジとの協働によって制限される。 ガイドワッシャ52と53とは、62にて内部に溝が設けられたハブから成る ダンピング装置の出力要素61を囲んでいる。このことは、主ダンパ50のディ スク54についても当てはまり、ディスク54の一部は、端部の一方に低い高さ の部分62を有するハブ61上の外側溝63と間隙をもって噛合している。 プリダンパ80は、ディスク54と主ダンパ50のガイドワッシャの一方、こ こではワッシャ52との間に位置し、このプリダンパは、前記主ダンパ50のス プリング60の径方向内側に位置している。 このプリダンパ80は、ハブ61上の溝63の部分64に対して回転しないよ うに固定されたディスク84の各側に配置された2つのガイドワッシャ82、8 3も有している。円周方向に作用する弾性部材85、ここでは螺旋スプリングが 、ガイドワッシャ82、83をディスク84に弾性的に結合し、プリダンパ80 のディスク84は、ハブ61にクリンプ留めされている。 主ダンパ50のスプリング80よりもプリダンパ80のスプリング85の方が 、剛性が小さくなっている。 プリダンパ80は、エンジンのアイドリングレンジ内における振動を除去する ようになっているが、主ダンパ50は、自動車の通常の作動レンジ(走行レンジ と称される)内における振動を除去するようになっている。各ダンパ50、80 は、それ自体公知の態様で、軸方向に作用する摩擦装置59、86を有している 。 主ダンパのスプリング60は、ガイドワッシャ52、53およびディスク54 内に形成され、対向して設置されたウィンド内に設けられている。図面を複雑に せず、かつ説明を容易にするために、図7では、これらウィンドは互いに重ねら れた状態に示されている。 ガイドワッシャ52、53内には、ウィンド64、65が形成されており、デ ィスク54内には、ウィンド66が形成されている。これらのウィンドは、内側 エッジ74および外側エッジ77、ならびにスプリング60に対する当接部とし て働く側方エッジ75および76を有し、ガイドワッシャ52、53に形成され たウィンド64、65の外側エッジ77は、内側にオフセットした、すなわち入 力要素51および出力要素61の回転軸線90に向かって径方向にオフセットし た部分Aを有する。 この径方向のオフセット量は、部分Aがスプリング60の外側の輪郭にできる だけ近くなるような値になっている。後に容易に理解できるように、この部分A により、遠心力の作用を受けたスプリング60の変形をかなり制限することが可 能となっている。この部分Aは、入力要素51および出力要素61とが相対的に 運動する間、スプリング60の端部巻線部が通過しない領域93において円周方 向に延びている。 この入力要素と出力要素との間の相対運動は、一方向また反対方向、すなわち 、自動車のエンジンが車輪を駆動する場合の運転方向に有効である。図7から判 るように、ガイドワッシャ内のウィンドに対して軸線90を中心とする時計回り 方向のみならず、自動車の車輪が、自動車のエンジンに対して回転する逆方向の ディスク内のウィンドの運動に対応し、後者のエンジンに対する車輪の運動は、 先の時計回り方向と比較して、反対方向へのディスク内の運動に対応する。 上記2つのケースでは、回転運動は等しくなく、前者の方向の運動の方が大き くなっている。従って、図7に示すように、部分Aは自動車のエンジンの回転方 向に対応する方向に円周方向にオフセットしている。 本発明は、中心が入力要素51および出力要素61の回転軸線90と一致する 円の弧の形状となっている部分BおよびCにより、外側エッジ77を側方エッジ 75、76に接続するための対策も講じている。 このような構造により、端部の巻線部はその遠心作用にもかかわらず、常に側 方エッジ75、76および部分BおよびCによって形成された角度に維持された ままとなり、回転運動の間、ディスク内のウィンドの側方エッジを介し、常にデ ィスクによりスプリングに作用が加わる。すなわち、寄生摩擦を生じることなく 、ディスク内のウィンドの外側エッジは、部分BおよびCに対して自由である。 当然ながら、一方の部分Aと他方の部分BおよびCとは、間隙部分D、D2だ け分離し、すなわち互いに径方向外側にオフセットしている。 構造を簡略化するために、内側にオフセットした部分Aは、軸線90に対して 中心が外側に向かって位置する円弧状をしている。同じ理由から、間隙部分D、 D2も、内側にオフセットした部分Aを構成する同じ円に属する円弧となってい る。 ほぼ放射状に配置された接続部分Eは、内側にオフセットした部分Aを間隙部 分DおよびD2の各々に接続している。当然ながら、上記のいずれにおいても、 円周方向に作用する弾性手段は、ウィンドの各グループにおいて、単一の螺旋ス プリングまたは図6に示すような2つの同心状螺旋スプリングからも構成できる 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.2つの回転要素、すなわち、入力要素(51)と出力要素(61)との間 に配置されており、円周方向に作用する弾性部材(60)と上記要素の一方(5 1)に連動し、要素の他方(61)に連動するディスク(54)の各側に軸方向 に配置された2つのガイドワッシャ(52)(53)を有し、円周方向に作用す る弾性部材(60)が、軸線(70)を有するとともに、2つのガイドワッシャ (52)(53)とディスク(54)との間で作用し、ガイドワッシャ(52) (53)およびディスク(54)内に形成され、互いに対向するように設置され たウィンド(64)(65)(66)内に設けられており、前記ウィンド(64 )(65)(66)は、弾性部材(60)の端部が当接するようになっている2 つの側方エッジ(75)(76)を有し、更にウィンド(64)(65)(66 )が、外側エッジ(77)を有し、ガイドワッシャ(52)(53)の一方に形 成されたウィンドの外側エッジ(77)が、内側にオフセットした、すなわち入 力要素(51)および出力要素(61)の一方または他方の相対的回転運動中に 弾性部材(60)の端部が通過しない領域(93)において、入力要素(51) および出力要素(61)の回転軸線(90)に向かって径方向にオフセットした 部分(A)を有するトーションダンパにおいて、 2つのガイドワッシャ(52)(53)におけるウィンド(64)(65)が 、外側エッジ(77)を有し、この外側エッジが、入力要素(51)および出力 要素(61)の回転軸線(90)に対して外側に向かって中心(100)が位置 する円の弧の形状に円周方向に延びた、内側にオフセットした部分(A)を有す ることを特徴とするトーションダンパ。 2.入力要素(51)および出力要素(61)の回転軸線(90)を中心とす る円弧状となっている部分(B)(C)により、前記外側エッジ(77)が、側 方エッジ(75)(76)に接続されていることを特徴とする、請求項1記載の ダンパ。 3.一方の内側にオフセットした部分(A)と、他方の接続部分(B)(C) の各々との間で、外側エッジ(77)が径方向外側にオフセットした間隙部分( D)(D2)を有することを特徴とする、請求項2記載のダンパ。 4.間隙部分(D)(D2)が、内側にオフセットした部分(A)を構成する 同一の円に属する円弧状であることを特徴とする、請求項3記載のダンパ。 5.前記外側エッジ(77)が、ガイドワッシャ(52)(53)に形成され たウィンドの外側エッジであることを特徴とする、請求項1記載のダンパ。 6.弾性部材(60)が、その軸線(70)を中心としてコイル状に巻かれた 螺旋スプリングであることを特徴とする、請求項1記載のダンパ。 7.入力要素(51)が、自動車のエンジンのフライホイールに固定されるよ うになっているか、または固定自在であり、かつ出力要素(61)が、自動車の ギアボックスの入力に接続されるようになっていることを特徴とする、請求項1 記載の自動車用ダンパ。
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