JP2010084808A - ダンパ装置 - Google Patents

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    • F16F15/1232Wound springs characterised by the spring mounting
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Abstract

【課題】捩れ角が大きくとれ、コイルスプリングと窓部の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができるダンパ装置を提供すること。
【解決手段】コイルスプリング19を収容する窓部4a、5aを有するとともに、コイルスプリング19へ回転動力を入力する入力側部材4、5と、コイルスプリング19を収容する窓部3aを有するとともに、コイルスプリング19の回転動力を出力する出力側部材3と、コイルスプリング19の端部と窓部3a、4a、5aとの間に配されたスプリングシート17、18と、を備える。スプリングシート17は、外周部分にて周方向に突出した外周凸部17aを有する。スプリングシート18は、外周部分にて周方向に突出した部分において外周凹部18aを有する。外周凸部17aは、入力側部材4、5と出力側部材3とが相対回転したときに、外周凹部18aに挿入し、外周凹部18aと重なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転軸間の変動トルクを吸収するダンパ装置に関し、特に、ダンパの捩れ角の増加を可能にするダンパ装置に関する。
ダンパ装置は、例えば、エンジンとクラッチの間の動力伝達経路上に配設され、エンジンと変速機による変動トルクを吸収(抑制)する。ダンパ装置は、変動トルクが生じたときに捩れ、コイルスプリングによるバネ力によって変動トルクを吸収(抑制)する。
例えば、特許文献1に記載の装置では、ダンパは、回転部材及び中間部材の窓内に配設され円周方向に弾縮することで回転部材と中間部材との間の変動トルクを抑制するトーション部材を有する。
また、特許文献2に記載のトルク変動吸収装置では、ダンパ機構は、円板上のディスクと、フランジを一体的に備えるハブと、ハブとディスクの周方向間に配設されるダンパ部材とを有しており、ダンパ部材は、コイルスプリングであり、周方向の4箇所に略均等に配設されてトルクの変動を抑制する。
特開2002−13547号公報 特開2003−194095号公報
しかしながら、従来のダンパにおいては、コイルスプリング(トーション部材、ダンパ部材)が遠心力負荷による破損を防止するために、スプリング長が制限され、捩れ角が小さくなっていた。また、従来のダンパにおいてコイルスプリングを周方向に湾曲させたアークスプリングを採用することで遠心力負荷を和らげることも可能であるが、アークスプリングが伸縮する際にアークスプリングと窓の端面との接触により摺動ヒステリシストルクが発生し、振動吸収能力を十分に発揮できないことがあった。
本発明の主な課題は、捩れ角が大きくとれ、コイルスプリングと窓部の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができるダンパ装置を提供することである。
本発明の第1の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記コイルスプリングの一方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、前記第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した部分において外周凹部を有し、前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第2スプリングシートの前記外周凹部に挿入し、前記外周凹部と重なるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第2の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記コイルスプリングの一方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、前記第2スプリングシートは、前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した内周凸部を有し、前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第2スプリングシートの前記内周凸部と重なるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第3の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、それぞれ外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、前記外周凸部は、内周面にて周方向に形成された溝部を有し、前記第1スプリングシートの前記外周凸部、及び前記第2スプリングシートの前記外周凸部の先端の内周側を架橋するように配置されるとともに、前記第1スプリングシートの前記溝部、及び前記第2スプリングシートの前記溝部によって周方向にスライド可能にガイドされる中間ガイド部材を有することを特徴とする。
本発明の第4の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記コイルスプリングの一方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシートは、前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第1内周凸部を有し、前記第2スプリングシートは、前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第2内周凸部を有し、前記第1内周凸部は、前記第2内周凸部と干渉しないように配置され、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第2内周凸部と重なるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第5の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、それぞれ前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した内周凸部を有し、前記第1スプリングシートの前記内周凸部、及び前記第2スプリングシートの前記内周凸部間を架橋するように配置されるとともに、前記内周凸部がスライド可能に挿入された穴を備えた内周ガイド部材を有することを特徴とする。
本発明の第6の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、それぞれ外周面にて周方向に形成された溝部を有し、両端が前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシート間を架橋するように配置されるとともに、内周面に周方向に沿って凸状に形成されたレール部を有する外周ガイド部材を有し、前記レール部は、前記第1スプリングシートの前記溝部、及び前記第2スプリングシートの前記溝部に挿入され、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートの周方向の移動をガイドするように構成されていることを特徴とする。
本発明の第7の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて直列に配置されるとともに、弾性力によって捩れを吸収する第1コイルスプリング、及び第2コイルスプリングと、前記第1コイルスプリング、及び前記第2コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記第1コイルスプリング、又は前記第2コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、前記第1コイルスプリング、及び前記第2コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記第1コイルスプリング、又は前記第2コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、前記第1コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、前記第2コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、前記第1コイルスプリングの端部と前記第2コイルスプリングの端部との間に配された第3スプリングシートと、を備え、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、前記第3スプリングシートは、前記第1コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第1内周凸部を有し、前記第2コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第2内周凸部を有し、前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第3スプリングシートの前記第1内周凸部とラップし、前記第2スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第3スプリングシートの前記第2内周凸部と重なるように構成されることを特徴とする。
本発明の第8の視点においては、ダンパ装置において、ダンパ部と、前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、を備え、前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、前記第1シートと前記第2シートのうち一方のシートは、前記第1シートと前記第2シートのうち他方のシートに向けて突出した凸部を有し、前記他方のシートは、前記一方のシートに向けて突出した部分において凹部を有し、前記凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記凹部に挿入されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第9の視点においては、ダンパ装置において、一側から他側に向けて内部に穴を有するダンパ部と、前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、を備え、前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、前記第1シートと前記第2シートのうち一方のシートは、前記ダンパ部の外部を、前記第1シートと前記第2シートのうち他方のシートに向けて突出する外側第1凸部を有し、前記他方のシートは、前記ダンパ部の前記穴を前記一方のシートに向けて突出する内側第2凸部を有し、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第1シートと前記第2シートとが接近する場合に、前記外側第1凸部と前記内側第2凸部がオーバーラップすることを特徴とする。
本発明の第10の視点においては、ダンパ装置において、ダンパ部と、前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、を備え、前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、前記第1シートは、前記第2シートに向けて突出した第1凸部を有し、前記第2シートは、前記第1シートに向けて突出する第2凸部を有し、前記第1凸部と前記第2凸部との間に配設され、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第1シートと前記第2シートが互いに接近又は離間可能に支持するガイド部材を有することを特徴とする。
本発明の第11の視点においては、ダンパ装置において、ダンパ部と、前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、を備え、前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、前記第1シートは、前記第2シートに向けて突出した第1凸部を有し、前記第2シートは、前記第1シートに向けて突出する第2凸部を有し、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第1シートと前記第2シートが接近する場合に、前記第1凸部と前記第2凸部がオーバーラップすることを特徴とする。
本発明の第12の視点においては、ダンパ装置において、動力伝達経路上にて直列に配置される第1ダンパ部及び第2ダンパ部を有するダンパ部と、前記第1ダンパ部の一側に配設される第1シートと、前記第2ダンパ部の他側に配設される第2シートと、前記第1ダンパ部の他側と前記第2ダンパ部の一側に配設される第3シートと、前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、を備え、前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、前記第1シートは、前記第3シートに向けて突出した第3凸部を有し、前記第2シートは、前記第3シートに向けて突出する第4凸部を有し、前記第3シートは、前記第1シートに向けて突出する第5凸部と、前記第2シートに向けて突出する第6凸部と、を有し、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第1シートが前記第3シートに接近する場合に、前記第3凸部と前記第5凸部がオーバーラップし、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第2シートが前記第3シートに接近する場合に、前記第4凸部と前記第6凸部がオーバーラップすることを特徴とする。
本発明によれば、入力側部材と出力側部材とが相対回転したときに、スプリングシートの外周先端部の間の距離による最大捩り角の制限がないため、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリングと窓部の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができる。
本発明の実施形態1に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリング(図1〜図3の19)と、前記コイルスプリング(図1〜図3の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1〜図3の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記コイルスプリング(図1〜図3の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1〜図3の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記コイルスプリング(図1〜図3の19)の一方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図1〜図3の17)と、前記コイルスプリング(図1〜図3の19)の他方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図1〜図3の18)と、を備え、前記第1スプリングシート(図1〜図3の17)は、外周部分にて周方向に突出した外周凸部(図1〜図3の17a)を有し、前記第2スプリングシート(図1〜図3の18)は、外周部分にて周方向に突出した部分において外周凹部(図1〜図3の18a)を有し、前記第1スプリングシート(図1〜図3の17)の前記外周凸部(図3の17a)は、少なくとも、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記第2スプリングシート(図1〜図3の18)の前記外周凹部(図3の18a)に挿入し、前記外周凹部(図3の18a)と重なるように構成されている。
本発明の実施形態2に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリング(図1、図2、図7の19)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)の一方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図7の40)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)の他方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図7の39)と、を備え、前記第1スプリングシート(図7の40)は、外周部分にて周方向に突出した外周凸部(図7の40a)を有し、前記第2スプリングシート(図7の39)は、前記コイルスプリング(図1、図2、図7の19)の内周側にて周方向に突出した内周凸部(図7の39b)を有し、前記第1スプリングシート(図7の40)の前記外周凸部(図7の40a)は、少なくとも、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記第2スプリングシート(図7の39)の前記内周凸部(図7の39a)と重なるように構成されている。
本発明の実施形態3に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリング(図1、図2、図10の19)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図10の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図10の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図10の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図10の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図10の19)の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図10の45)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図10の19)の他方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図10の46)と、を備え、前記第1スプリングシート(図10の45)及び前記第2スプリングシート(図10の46)は、それぞれ外周部分にて周方向に突出した外周凸部(図10の45a、46a)を有し、前記外周凸部(図10の45a、46a)は、内周面にて周方向に形成された溝部(図10の45b、46b)を有し、前記第1スプリングシート(図10の45)の前記外周凸部(図10の45a)、及び前記第2スプリングシート(図10の46)の前記外周凸部(図10の46a)の先端の内周側を架橋するように配置されるとともに、前記第1スプリングシート(図10の45)の前記溝部(図10の45a)、及び前記第2スプリングシート(図10の46)の前記溝部(図10の46a)によって周方向にスライド可能にガイドされる中間ガイド部材(図10の47)を有する。
本発明の実施形態4に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリング(図1、図2、図12の19)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)の一方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図12の53)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)の他方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図12の54)と、を備え、前記第1スプリングシート(図12の53)は、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)の内周側にて周方向に突出した第1内周凸部(図12の53a)を有し、前記第2スプリングシート(図12の54)は、前記コイルスプリング(図1、図2、図12の19)の内周側にて周方向に突出した第2内周凸部(図12の54a)を有し、前記第1内周凸部(図12の53a)は、前記第2内周凸部(図12の54a)と干渉しないように配置され、少なくとも、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記第2内周凸部(図12の54a)と重なるように構成されている。
本発明の実施形態5に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリング(図1、図2、図14の19)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図14の60)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)の他方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図14の61)と、を備え、前記第1スプリングシート(図14の60)及び前記第2スプリングシート(図14の61)は、それぞれ前記コイルスプリング(図1、図2、図14の19)の内周側にて周方向に突出した内周凸部(図14の60a、61a)を有し、前記第1スプリングシート(図14の60)の前記内周凸部(図14の60a)、及び前記第2スプリングシート(図14の61)の前記内周凸部(図14の61a)間を架橋するように配置されるとともに、前記内周凸部(図14の60a、61a)がスライド可能に挿入された穴(図14の62a)を備えた内周ガイド部材(図14の62)を有する。
本発明の実施形態6に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリング(図1、図2、図13の19)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図13の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図13の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図13の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記コイルスプリング(図1、図2、図13の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図13の19)の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図13の56)と、前記コイルスプリング(図1、図2、図13の19)の他方の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図13の57)と、を備え、前記第1スプリングシート(図13の56)及び前記第2スプリングシート(図13の57)は、それぞれ外周面にて周方向に形成された溝部(図13の56a、57a)を有し、両端が前記第1スプリングシート(図13の56)及び前記第2スプリングシート(図13の57)間を架橋するように配置されるとともに、内周面に周方向に沿って凸状に形成されたレール部(図13の58a)を有する外周ガイド部材(図13の58)を有し、前記レール部(図13の58a)は、前記第1スプリングシート(図13の56)の前記溝部(図13の56a)、及び前記第2スプリングシート(図13の57)の前記溝部(図13の57a)に挿入され、前記第1スプリングシート(図13の56)及び前記第2スプリングシート(図13の57)の周方向の移動をガイドするように構成されている。
本発明の実施形態7に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて直列に配置されるとともに、弾性力によって捩れを吸収する第1コイルスプリング(図23の19)、及び第2コイルスプリング(図23の19)と、前記第1コイルスプリング(図23の19)、及び前記第2コイルスプリング(図23の19)を収容する第1窓部(図1、図2の4a、5a)を有するとともに、前記第1コイルスプリング(図23の19)、又は前記第2コイルスプリング(図23の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記第1コイルスプリング(図23の19)、及び前記第2コイルスプリング(図23の19)を収容する第2窓部(図1、図2の3a)を有するとともに、前記第1コイルスプリング(図23の19)、又は前記第2コイルスプリング(図23の19)の回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、前記第1コイルスプリング(図23の19)の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第1スプリングシート(図23の76)と、前記第2コイルスプリング(図23の19)の端部と前記第1窓部(図1、図2の4a、5a)及び前記第2窓部(図1、図2の3a)との間に配された第2スプリングシート(図23の77)と、前記第1コイルスプリング(図23の19)の端部と前記第2コイルスプリング(図23の19)の端部との間に配された第3スプリングシート(図23の78)と、を備え、前記第1スプリングシート(図23の)及び前記第2スプリングシート(図23の19)は、外周部分にて周方向に突出した外周凸部(図23の76a、77a)を有し、前記第3スプリングシート(図23の78)は、前記第1コイルスプリング(図23の19)の内周側にて周方向に突出した第1内周凸部(図23の78a)を有し、前記第2コイルスプリング(図23の19)の内周側にて周方向に突出した第2内周凸部(図23の78b)を有し、前記第1スプリングシート(図23の76)の前記外周凸部(図23の76a)は、少なくとも、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記第3スプリングシート(図23の78)の前記第1内周凸部(図23の78a)とラップし、前記第2スプリングシート(図23の77)の前記外周凸部(図23の77a)は、少なくとも、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記第3スプリングシート(図23の78)の前記第2内周凸部(図23の78b)と重なるように構成される。
本発明の実施形態8に係るダンパ装置では、ダンパ部(図1〜図3の19)と、前記ダンパ部(図1〜図3の19)の一側に配設される第1シート(図1〜図3の17)と、前記ダンパ部(図1〜図3の19)の他側に配設される第2シート(図1〜図3の18)と、前記第1シート(図1〜図3の17)を介して前記ダンパ部(図1〜図3の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記第2シート(図1〜図3の18)を介して前記ダンパ部(図1〜図3の19)からの回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、を備え、前記ダンパ部(図1〜図3の19)は、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)との間のトルク変動を吸収し、前記第1シート(図1〜図3の17)と前記第2シート(図1〜図3の18)のうち一方のシートは、前記第1シート(図1〜図3の17)と前記第2シート(図1〜図3の18)のうち他方のシートに向けて突出した凸部(図1〜図3の17a)を有し、前記他方のシートは、前記一方のシートに向けて突出した部分において凹部(図1〜図3の18a)を有し、前記凸部(図1〜図3の17a)は、少なくとも、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記凹部(図1〜図3の18a)に挿入されるように構成されている。
本発明の実施形態9に係るダンパ装置では、一側から他側に向けて内部に穴を有するダンパ部(図1、図2、図7の19)と、前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)の一側に配設される第1シート(図7の40)と、前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)の他側に配設される第2シート(図7の39)と、前記第1シート(図7の40)を介して前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記第2シート(図7の39)を介して前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)からの回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、を備え、前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)は、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)との間のトルク変動を吸収し、前記第1シート(図7の40)と前記第2シート(図7の39)のうち一方のシートは、前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)の外部を、前記第1シート(図7の40)と前記第2シート(図7の39)のうち他方のシートに向けて突出する外側第1凸部(図7の40a)を有し、前記他方のシートは、前記ダンパ部(図1、図2、図7の19)の前記穴を前記一方のシートに向けて突出する内側第2凸部(図7の39b)を有し、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転することにより、前記第1シート(図7の40)と前記第2シート(図7の39)とが接近する場合に、前記外側第1凸部(図7の40a)と前記内側第2凸部(図7の39b)がオーバーラップする。
本発明の実施形態10に係るダンパ装置では、ダンパ部(図1、図2、図10の19)と、前記ダンパ部(図1、図2、図10の19)の一側に配設される第1シート(図10の45)と、前記ダンパ部(図1、図2、図10の19)の他側に配設される第2シート(図10の46)と、前記第1シート(図10の45)を介して前記ダンパ部(図1、図2、図10の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記第2シート(図10の46)を介して前記ダンパ部(図1、図2、図10の19)からの回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、を備え、前記ダンパ部(図1、図2、図10の19)は、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)との間のトルク変動を吸収し、前記第1シート(図10の45)は、前記第2シート(図10の46)に向けて突出した第1凸部(図10の45a)を有し、前記第2シート(図10の46)は、前記第1シート(図10の45)に向けて突出する第2凸部(図10の46a)を有し、前記第1凸部(図10の45a)と前記第2凸部(図10の46a)との間に配設され、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転したときに、前記第1シート(図10の45)と前記第2シート(図10の46)が互いに接近又は離間可能に支持するガイド部材(図10の47)を有する。
本発明の実施形態11に係るダンパ装置では、ダンパ部(図1、図2、図12の19)と、前記ダンパ部(図1、図2、図12の19)の一側に配設される第1シート(図12の53)と、前記ダンパ部(図1、図2、図12の19)の他側に配設される第2シート(図12の54)と、前記第1シート(図12の53)を介して前記ダンパ部(図1、図2、図12の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記第2シート(図12の54)を介して前記ダンパ部(図1、図2、図12の19)からの回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、を備え、前記ダンパ部(図1、図2、図12の19)は、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)との間のトルク変動を吸収し、前記第1シート(図12の53)は、前記第2シート(図12の54)に向けて突出した第1凸部(図12の53a)を有し、前記第2シート(図12の54)は、前記第1シートに向けて突出する第2凸部(図12の54a)を有し、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転することにより、前記第1シート(図12の53)と前記第2シート(図12の54)が接近する場合に、前記第1凸部(図12の53a)と前記第2凸部(図12の54a)がオーバーラップする。
本発明の実施形態12に係るダンパ装置では、動力伝達経路上にて直列に配置される第1ダンパ部(図23の19の一方)及び第2ダンパ部(図23の19の他方)を有するダンパ部(図23の19)と、前記第1ダンパ部(図23の19の一方)の一側に配設される第1シート(図23の76)と、前記第2ダンパ部(図23の19の他方)の他側に配設される第2シート(図23の77)と、前記第1ダンパ部(図23の19の一方)の他側と前記第2ダンパ部(図23の19の他方)の一側に配設される第3シート(図23の78)と、前記第1シート(図23の76)を介して前記ダンパ部(図23の19)へ回転動力を入力する入力側部材(図1、図2の4、5)と、前記第2シート(図23の77)を介して前記ダンパ部(図23の19)からの回転動力を出力する出力側部材(図1、図2の3)と、を備え、前記ダンパ部(図23の19)は、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)との間のトルク変動を吸収し、前記第1シート(図23の76)は、前記第3シート(図23の78)に向けて突出した第3凸部(図23の76a)を有し、前記第2シート(図23の77)は、前記第3シート(図23の78)に向けて突出する第4凸部(図23の77a)を有し、前記第3シート(図23の78)は、前記第1シート(図23の76)に向けて突出する第5凸部(図23の78a)と、前記第2シート(図23の77)に向けて突出する第6凸部(図23の78b)と、を有し、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転することにより、前記第1シート(図23の76)が前記第3シート(図23の78)に接近する場合に、前記第3凸部(図23の76a)と前記第5凸部(図23の78a)がオーバーラップし、前記入力側部材(図1、図2の4、5)と前記出力側部材(図1、図2の3)とが相対回転することにより、前記第2シート(図23の77)が前記第3シート(図23の78)に接近する場合に、前記第4凸部(図23の77a)と前記第6凸部(図23の78b)がオーバーラップする。
本発明の実施例1に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るダンパ装置の構成を模式的に示した正面図である。図2は、本発明の実施例1に係るダンパ装置の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。図3は、本発明の実施例1に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。図4は、本発明の実施例1に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の動作を示した(A)通常時、及び(B)最大捩れ時の上面図である。
図1、図2を参照すると、実施例1に係るダンパ装置1は、例えば、ハイブリッド駆動装置においては、エンジン(図示せず)の回転軸(図示せず)に設けられており、エンジン(図示せず)と電動モータ(図示せず)との捩れ変動トルクを吸収(抑制)する装置である。ダンパ装置1は、捩れ緩衝機能を有し、バネ力によって捩れ変動トルクを吸収するダンパ部1aと、摩擦等によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)するヒステリシス部1bと、の捩れがダンパ部1aやヒステリシス部1bで吸収できなくなったときにすべりを生ずるリミッタ部1cと、を有する。ヒステリシス部1bは、ダンパ部1aと並列に配設されている。
ダンパ装置1は、捩れ緩衝機能を有し、ハブ部材3と、サイドプレート4と、サイドプレート5と、スラスト部材6と、皿バネ7と、中間プレート8と、皿バネ9と、コントロールプレート10と、皿バネ11と、スラスト部材12と、スラスト部材13と、コントロールプレート14と、スラスト部材15と、ピン部材16と、スプリングシート17と、スプリングシート18と、コイルスプリング19と、弾性部材20と、リベット21と、ライニングプレート22と、摩擦材23と、摩擦材24と、回転部材25と、サポートプレート26と、カバープレート27と、ボルト28と、プレシャプレート29と、皿バネ30と、ボルト31と、を有する。
ハブ部材3は、内周にて、例えば、電動モータ(図示せず)の回転軸(図示せず)とスプライン係合する部材であり、ダンパ部1a及びヒステリシス部1bからの回転動力を出力する出力側部材である。ハブ部材3は、外周側に延在したフランジ部3aを有する。フランジ部3aは、中間部分にてコイルスプリング19、スプリングシート17、18、及び弾性部材20を収容するための窓部3bを有し、当該窓部3bの周方向端面がスプリングシート17、18と接離可能に接している。フランジ部3aは、サイドプレート4側の面にてスラスト部材12と摺動可能に接している。フランジ部3aは、サイドプレート5側の面にてスラスト部材15と摺動可能に接している。
サイドプレート4は、所定の形状に形成された環状の部材であり、ダンパ部1a及びヒステリシス部1bへ入力する入力側部材である。サイドプレート4は、フランジ部3aの軸方向右側(図2の右側)に配されている。サイドプレート4は、スラスト部材6に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。サイドプレート4は、フランジ部3a側の面にて皿バネ9の一端と接している。サイドプレート4は、中間部分にてスプリングシート17、18、コイルスプリング19、及び弾性部材20を収容するための窓部4aを有し、当該窓部4aの周方向端面がスプリングシート17、18と接離可能に接している。サイドプレート4は、コイルスプリング19よりも径方向外側にて、サイドプレート5及びライニングプレート22とともにリベット21によって固定されている。
サイドプレート5は、所定の形状に形成された環状で板状の部材であり、ダンパ部1a及びヒステリシス部1bの構成部品である。サイドプレート5は、フランジ部3aの軸方向左側(図2の左側)に配されている。サイドプレート5は、内周端部ないしフランジ部3a側の面の内周近傍部分にてスラスト部材13と接している。サイドプレート5は、スラスト部材13に対して回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。サイドプレート5は、中間部分にてスプリングシート17、18、コイルスプリング19、及び弾性部材20を収容するための窓部5aを有し、当該窓部5aの周方向端面がスプリングシート17、18と接離可能に接している。サイドプレート5は、コイルスプリング19よりも外周側にて、サイドプレート4及びライニングプレート22とともにリベット21によって固定されている。
スラスト部材6は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、ハブ部材3の外周であって皿バネ7とコントロールプレート10の間に配され、コントロールプレート10と摺動可能に接している。スラスト部材6は、皿バネ7によってコントロールプレート10側に付勢されている。スラスト部材6は、サイドプレート4、皿バネ7、中間プレート8、及び皿バネ9に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
皿バネ7は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、スラスト部材6の外周であってスラスト部材6と中間プレート8の間に配されている。皿バネ7は、スラスト部材6をコントロールプレート10側に付勢する。皿バネ7は、スラスト部材6に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
中間プレート8は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、スラスト部材6の外周であって皿バネ7と皿バネ9の間に配されたリング状の部材である。中間プレート8は、皿バネ9の付勢を受けて皿バネ7をスラスト部材6側に押すように作用する。中間プレート8は、スラスト部材6に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
皿バネ9は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、スラスト部材6の外周であって中間プレート8とサイドプレート4の間に配されている。皿バネ9は、中間プレート8を介して皿バネ7をコントロールプレート10側に付勢する。皿バネ9は、スラスト部材6に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
コントロールプレート10は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、スラスト部材12の外周であって皿バネ11とスラスト部材6の間に配されたリング状のプレートである。コントロールプレート10は、皿バネ11によってスラスト部材6側に付勢され、スラスト部材6と摺動可能に接している。コントロールプレート10は、スラスト部材12に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。コントロールプレート10は、外周端部近傍にてピン部材16にカシメ固定され、ピン部材16を介してコントロールプレート14と一体に構成されている。
皿バネ11は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、スラスト部材12の外周であってコントロールプレート10とスラスト部材12の間に配されている。皿バネ11は、コントロールプレート10をスラスト部材6側に付勢する。皿バネ11は、スラスト部材12に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
スラスト部材12は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、ハブ部材3の外周であって皿バネ11とフランジ部3aの間に配されている。スラスト部材12は、皿バネ11によってフランジ部3a側に付勢され、フランジ部3aと摺動可能に接している。スラスト部材12は、皿バネ11、及びコントロールプレート10に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
スラスト部材13は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、ハブ部材3の外周であってサイドプレート5とコントロールプレート14の間に配され、コントロールプレート14と摺動可能に接している。スラスト部材13は、内周にてサイドプレート5側に延在している。スラスト部材13は、サイドプレート5に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に構成されている。
コントロールプレート14は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、ハブ部材3の外周であってスラスト部材13とスラスト部材15の間に配されたリング状のプレートである。コントロールプレート14は、スラスト部材13及びスラスト部材15と摺動可能に接している。コントロールプレート14は、外周端部近傍にてピン部材16にカシメ固定され、ピン部材16を介してコントロールプレート10と一体に構成されている。
スラスト部材15は、ヒステリシス部1bの構成部品であり、ハブ部材3の外周であってコントロールプレート14とフランジ部3aの間に配されている。スラスト部材15は、コントロールプレート14及びフランジ部3aと摺動可能に接している。
ピン部材16は、コントロールプレート10、及びコントロールプレート14を一体に固定するための部材である。ピン部材16には、サイドプレート5側の端部にてコントロールプレート14がカシメ固定されている。ピン部材16には、サイドプレート4側の端部にてコントロールプレート10がカシメ固定されている。ピン部材16は、中間部分の径が大きく構成されており、フランジ部3aに固定されておらず、フランジ部3aに形成された穴内にて移動可能である。
スプリングシート17は、ダンパ部1aの構成部品であり、サイドプレート4、サイドプレート5、及びフランジ部3aに形成された窓部4a、5a、3bに収容され、当該窓部4a、5a、3bとコイルスプリング19の端部との間に配されている。スプリングシート17には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。スプリングシート17は、外周部分にて周方向(スプリングシート18側の方向)に突出した外周凸部17aを有する。外周凸部17aは、サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転したときに、スプリングシート18の外周凹部18aに挿入し、外周凹部18aと重なる(図4参照)。なお、外周凸部17aは、通常時(サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転していないとき)においては、外周凹部18aとオーバーラップしていないが、遠心力によるコイルスプリング19の撓みに応じてスプリングシート17、18の外周先端部の間の距離が設定される。外周凸部17aは、先端の角がテーパ状に形成されたテーパ部17bを有する。
スプリングシート18は、ダンパ部1aの構成部品であり、サイドプレート4、サイドプレート5、及びフランジ部3aに形成された窓部4a、5a、3bに収容され、当該窓部4a、5a、3bとコイルスプリング19の端部との間に配されている。スプリングシート18には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。スプリングシート18は、外周部分にて周方向(スプリングシート18側の方向)に突出した部分において外周凹部18aを有する。外周凹部18aは、サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転したときに、スプリングシート17の外周凸部17aが挿入し、外周凸部17aと重なる(図4参照)。外周凹部18aの両側の突出した部分は、先端の角がテーパ状に形成されたテーパ部18bを有する。
コイルスプリング19は、ダンパ部1aの構成部品であり、サイドプレート4、サイドプレート5、及びフランジ部3aに形成された窓部4a、5a、3bに収容され、両端に配設されたスプリングシート17、18と接している。コイルスプリング19は、サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対移動したときに収縮し、サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aの回転差によるショックを吸収する。
弾性部材20は、ダンパ部1aの構成部品であり、コイルスプリング19の内周側に配設され、コイルスプリング19が収縮したときに対向する2つのスプリングシート17、18と当接し、サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aの回転差によるショックを吸収する。
リベット21は、サイドプレート4、サイドプレート5、及びライニングプレート22を一体に固定するための部材である。
ライニングプレート22は、サイドプレート4とサイドプレート5の間にて、サイドプレート4及びサイドプレート5とともにリベット21で固定された環状のディスク部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。ライニングプレート22は、径方向外側部分がカバープレート27とプレシャプレート29の間まで延在しており、径方向外側部分の両面に摩擦材23、24がリベット(図示せず)によって固定されている。
摩擦材23は、ライニングプレート22とカバープレート27の間に配され、リベット(図示せず)によってライニングプレート22に固定された環状の部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。摩擦材23は、摩擦面にてカバープレート27と摺動可能に接している。
摩擦材24は、ライニングプレート22とプレシャプレート29の間に配され、リベット(図示せず)によってライニングプレート22に固定された環状の部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。摩擦材24は、摩擦面にてプレシャプレート29と摺動可能に接している。
回転部材25は、例えば、エンジン(図示せず)の回転軸(図示せず)にボルト31によって固定される環状の部材である。回転部材25は、軸方向外側近傍の部分にボルト28と螺合する螺孔を有する。回転部材25は、サポートプレート26と接する。
サポートプレート26は、所定の形状に形成された環状で板状の部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。サポートプレート26は、外周近傍にて、回転部材25とカバープレート27の間に配され、リベット(図示せず)によってカバープレート27と固定され、ボルト28によってカバープレート27とともに回転部材25に固定されている。サポートプレート26は、プレシャプレート29に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能になるように構成されている。サポートプレート26は、カバープレート27側の面にて皿バネ30の一端と接している。
カバープレート27は、所定の形状に形成された環状で板状の部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。カバープレート27は、外周近傍にてサポートプレート26の回転部材25側の面の反対面に配されている。カバープレート27は、リベット(図示せず)によってサポートプレート26と固定され、ボルト28によってサポートプレート26とともに回転部材25に固定されている。カバープレート27は、摩擦材23と摺動可能に接している。
ボルト28は、サポートプレート26及びカバープレート27を回転部材25に固定するための部材であり、サポートプレート26及びカバープレート27に形成された穴を挿通し、回転部材25と螺合する。
プレシャプレート29は、皿バネ30と摩擦材24の間に配された環状の部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。プレシャプレート29は、皿バネ30によって摩擦材24側に付勢されている。プレシャプレート29は、サポートプレート26に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能になるように構成されている。プレシャプレート29は、摩擦材24と摺動可能に接しており、摩擦材24に対する摩擦相手材である。
皿バネ30は、サポートプレート26とプレシャプレート29の間に配され、プレシャプレート29を摩擦材24側に付勢する部材であり、リミッタ部1cの構成部品である。
実施例1によれば、スプリングシート17、18が外周部分にて周方向に突出した部分にて互いに干渉しない外周凸部17a、外周凹部18aを有することにより、サイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転したときに、スプリングシート17、18の外周先端部の間の距離による最大捩り角の制限がないため、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリング19と窓部3b、4a、5aの端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができる。また、スプリングシート17、18の外周部分にて周方向に突出した部分の先端の角にテーパ部17b、18bを有することにより、スプリングシート17、18シート同士が軸方向にずれた状態でサイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転したとしても、外周凸部17aが、外周凹部18aの両側の突出部分に乗り上げるのを回避することができる。
本発明の実施例2に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例2に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の構成を模式的に示した通常時の上面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、通常時(図1、図2のサイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転していないとき)にスプリングシート(図4(A)の17、18)の外周凸部(図4(A)の17a)と外周凹部(図4(A)の18a)とがオーバーラップしていないが、実施例2に係るダンパ装置では、通常時においてもスプリングシート33、34の外周凸部33aと外周凹部34aとが重なるように構成されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、スプリングシート33、34の相互のズレによる干渉を防止することができる。
本発明の実施例3に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例3に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の構成を模式的に示した通常時の上面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、スプリングシート(図4(A)の17)の1つの外周凸部(図4(A)の17a)とスプリングシート(図4(A)の18)の1つの外周凹部(図4(A)の18a)とが重なる構成となっていたが、実施例3に係るダンパ装置では、スプリングシート36、37がそれぞれ複数の外周凸部36a、36b、37a、37bを有し、スプリングシート36の外周凸部36a、36bとスプリングシート37の外周凸部37a、37bとが交互に配置されて重なる構成となっている。すなわち、スプリングシート36の外周凸部36aがスプリングシート37の外周凹部37dに配され、スプリングシート36の外周凸部36bがスプリングシート37の外周凸部37a、37bの間の外周凹部37cに配され、スプリングシート37の外周凸部37aがスプリングシート36の外周凹部36dに配され、スプリングシート37の外周凸部37bがスプリングシート36の外周凸部36a、36bの間の外周凹部36cに配され、通常時(図1、図2のサイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転していないとき)においてもスプリングシート36、37の外周凸部36a、36b、37a、37bがオーバーラップしている。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例3によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、コイルスプリング37、38の横ズレ(軸方向のズレ)を防止するガイド性を実施例1よりも向上させることができる。また、コイルスプリング37、38の構成を共通化させることができる。
本発明の実施例4に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施例4に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した通常時の正面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、スプリングシート(図4(A)の17)の外周凸部(図4(A)の17a)とスプリングシート(図4(A)の18)の外周凹部(図4(A)の18a)との外周部分のみが重なる構成となっていたが、実施例4に係るダンパ装置では、スプリングシート40の外周凸部40aとスプリングシート39の内周凸部39bとが重なる構成となっている。すなわち、スプリングシート40は、外周部分にて周方向(スプリングシート39側の方向)に内周凸部40bよりも突出した外周凸部40aを有する。外周凸部40aは、コイルスプリング19の外周側をガイドする。スプリングシート40は、コイルスプリング19の内周側にて周方向(スプリングシート40側の方向)に外周凸部39aよりも突出した内周凸部39bを有する。内周凸部39bは、コイルスプリング19の内周側をガイドする。外周凸部40aと内周凸部39bとは、通常時(図1、図2のサイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが相対回転していないとき)においてもオーバーラップしている。その他の構成は、実施例1と同様である。なお、実施例4においては、弾性部材(図1、図2の20)を省略する。
実施例4によれば、スプリングシート40の外周凸部40aとスプリングシート39の内周凸部39bとが重なる構成とすることにより、スプリングシート39、40の最大捩り角の制限がないため、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができる。
本発明の実施例5に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施例5に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した通常時の正面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、スプリングシート(図4(A)の17)の外周凸部(図4(A)の17a)がスプリングシート(図4(A)の18)の外周凹部(図4(A)の18a)の軸方向両側の突出部分の間にて重なる構成となっていたが、実施例5に係るダンパ装置では、スプリングシート42、43の外周凸部42a、43aが、互いに径方向にずれた位置に配され、サイドプレート(図1、図2の4)、サイドプレート(図1、図2の5)とフランジ部(図1、図2の3a)とが相対回転したときに重なる。すなわち、スプリングシート42は、外周部分にて周方向(スプリングシート43側の方向)に突出した外周凸部42aを有する。スプリングシート43は、外周部分にて周方向(スプリングシート42側の方向)に突出した外周凸部43aを有する。外周凹部42aは、外周凸部43aよりも内周側にて、外周凸部43aと干渉しないように配されている。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例5によれば、スプリングシート42の外周凸部42aとスプリングシート43の外周凸部43aと径方向にずれて重なる構成とすることにより、スプリングシート39、40の最大捩り角の制限がないため、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができる。
本発明の実施例6に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図9は、本発明の実施例6に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の構成を模式的に示した正面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、スプリングシート(図3の17)の外周凸部(図3の17a)、及びスプリングシート(図3の18)の外周凹部(図3の18a)の両側の突出部の内周面がダンパ中心から同じ距離となるように円弧状に形成されていたが、実施例6に係るダンパ装置では、スプリングシート17の外周凸部17a、及びスプリングシート18の外周凹部18aの両側の突出部分の内周面が先端部に近づくにつれダンパ中心からの距離が小さくなるように構成されている。つまり、ダンパ中心から外周凸部17aの内周先端部までの距離Aが、ダンパ中心から外周凸部17aの内周末端部までの距離Bよりも小さい。スプリングシート18の外周凹部18aの両側の突出部分についても同様である。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例6によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、実施例1よりも遠心力でのコイルスプリング19の変形を抑制することができる。
本発明の実施例7に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図10は、本発明の実施例7に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)正面図、及び(B)矢視Cの上面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、ダンパ部(図1、図2の1a)の窓部(図1、図2の3b、4a、5a)においてコイルスプリング(図3の19)、及び1対のスプリングシート(図3の17、18)のみ有する構成となっていたが、実施例7に係るダンパ装置では、ダンパ部(図1、図2の1a)の窓部(図1、図2の3b、4a、5a)においてコイルスプリング19、1対のスプリングシート45、46、及び中間ガイド部材47を有する構成となっている。その他の構成は実施例1と同様である。
スプリングシート45、46は、ダンパ部(図1、図2の1a)の構成部品であり、サイドプレート(図1、図2の4)、サイドプレート(図1、図2の5)、及びフランジ部(図1、図2の3a)に形成された窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容され、当該窓部(図1、図2の4a、5a、3b)とコイルスプリング19の端部との間に配されている。スプリングシート45、46には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。スプリングシート46、47は、外周部分にて周方向(中間ガイド部材47側の方向)に突出した外周凸部45a、46aを有する。外周凸部45a、46aは、内周面に、中間ガイド部材47を周方向にガイドするための溝部45b、46bを有する。溝部45b、46bでは、サイドプレート(図1、図2の4)、サイドプレート(図1、図2の5)とフランジ部(図1、図2の3a)とが相対回転したときに、中間ガイド部材47に対してスライドする。
中間ガイド部材47は、スプリングシート45、46の間にて、遠心力でのコイルスプリング19の変形を抑制するための部材である。中間ガイド部材47は、両端がスプリングシート45、46の外周凸部45a、46aの先端内側を架橋するように配置され、溝部45b、46bによって周方向にスライド可能にガイドされる。中間ガイド部材47は、スプリングシート45、46との摩耗を低減するために、金属を用いることが好ましい。
実施例7によれば、コイルスプリング19の外周側に配された中間ガイド部材47がスプリングシート45、46に対して周方向にスライド可能な構成となっているため、スプリングシート45、46の最大捩り角の制限がなく、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができる。
本発明の実施例8に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図11は、本発明の実施例8に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)径方向断面図、及び(B)矢視Cの上面図である。
実施例7に係るダンパ装置では、コイルスプリング(図10の19)の外周側に配された中間ガイド部材(図10の47)がスプリングシート(図10の45、46)に対して周方向にスライド可能な構成となっているが、実施例8に係るダンパ装置では、中間ガイド部材51がスプリングシート49、50に対して周方向にスライド可能なだけでなく、中間ガイド部材51がスプリングシート49、50と引っ掛かる構成となっている。その他の構成は、実施例1と同様である。
スプリングシート49、50は、ダンパ部(図1、図2の1a)の構成部品であり、サイドプレート(図1、図2の4)、サイドプレート(図1、図2の5)、及びフランジ部(図1、図2の3a)に形成された窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容され、当該窓部(図1、図2の4a、5a、3b)とコイルスプリング19の端部との間に配されている。スプリングシート49、50には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。スプリングシート49、50は、外周部分にて周方向(中間ガイド部材51側の方向)に突出した部分の内周面に、中間ガイド部材51を周方向にガイドするための溝部49a、50aを有する。溝部49a、50aでは、サイドプレート(図1、図2の4)、サイドプレート(図1、図2の5)とフランジ部(図1、図2の3a)とが相対回転したときに、中間ガイド部材51に対してスライドする。溝部49a、50aには、中間ガイド部材51の抜けを防止するために、中間ガイド部材51の引掛け部51a、51bと周方向にて引っ掛かる引掛け部49b、50bを有する。
中間ガイド部材51は、スプリングシート49、50の間にて、遠心力でのコイルスプリング19の変形を抑制するための部材である。中間ガイド部材51は、両端がスプリングシート49、50の外周部分にて周方向に突出した部分の先端内側を架橋するように配置され、溝部49a、50aによって周方向のスライドがガイドされる。中間ガイド部材51は、スプリングシート49、50との摩耗を低減するために、金属を用いることが好ましい。中間ガイド部材51は、スプリングシート49、50からの抜けを防止するために、引掛け部51a、51bを有する。引掛け部51a、51bは、スプリングシート49、50の引掛け部49b、50bと引っ掛かる。
実施例8によれば、実施例7と同様な効果を奏するとともに、中間ガイド部材51の抜けを防止することができる。
本発明の実施例9に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図12は、本発明の実施例9に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)正面図、及び(B)X−X´間の断面図である。
実施例1に係るダンパ装置では、スプリングシート(図4(A)の17)の外周凸部(図4(A)の17a)とスプリングシート(図4(A)の18)の外周凹部(図4(A)の18a)との外周部分のみが重なる構成となっていたが、実施例7に係るダンパ装置では、スプリングシート53の内周凸部53aとスプリングシート54の内周凸部54aとが重なる構成となっている。すなわち、スプリングシート53は、コイルスプリング19の内周にて周方向(スプリングシート54側の方向)に突出した内周凸部53aを有する。スプリングシート54は、コイルスプリング19の内周にて周方向(スプリングシート53側の方向)に突出した内周凸部54aを有する。内周凸部53aと内周凸部54aは、互いに干渉しないように配され、コイルスプリング19の内周側をガイドする。その他の構成は、実施例1と同様である。なお、実施例9においては、弾性部材(図1、図2の20)を省略する。
実施例9によれば、スプリングシート53、54がコイルスプリング19の内周にて互いに干渉しない内周凸部53a、内周凸部54aを有することにより、スプリングシート53、54の最大捩り角の制限がないため、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止することができる。
本発明の実施例10に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図13は、本発明の実施例10に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)径方向断面図、及び(B)周方向断面図である。
実施例7に係るダンパ装置では、スプリングシート(図10の45、46)の外周凸部(図10の45a、46a)の内周側にて中間ガイド部材(図10の47)が周方向にスライド可能な構成となっていたが、実施例10に係るダンパ装置では、スプリングシート56、57の外周にてスプリングシート56、57の周方向の移動を外周ガイド部材58によってガイド可能にしたものである。外周ガイド部材58は、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止する役割がある。その他の構成は実施例1と同様である。
スプリングシート56、57は、ダンパ部(図1、図2の1a)の構成部品であり、サイドプレート(図1、図2の4、5)、及びフランジ部(図1、図2の3a)に形成された窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容され、当該窓部(図1、図2の4a、5a、3b)とコイルスプリング19の端部との間に配されている。スプリングシート56、57には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。スプリングシート56、57は、外周面に、外周ガイド部材58のレール部58aが挿入されるとともにレール部58aに沿って移動可能にするための溝部56a、57aを有する。
外周ガイド部材58は、スプリングシート56、57の外周にて、遠心力でのコイルスプリング19の変形を抑制するための部材である。外周ガイド部材58は、両端がスプリングシート56、57間を架橋するように配置されている。外周ガイド部材58は、内周面に周方向に沿って凸状に形成されたレール部58aを有する。レール部58aは、スプリングシート56、57の溝部56a、57aに挿入され、スプリングシート56、57の周方向の移動をガイドする。レール部58aの内周側中央部付近には、遠心力によるコイルスプリング19の変形を受けるための突起部58bを有する。なお、窓部(図1、図2の4a、5a、3b)は、サイドプレート(図1、図2の4、5)とフランジ部(図1、図2の3a)が捩れたときに、外周ガイド部材58と干渉しないように形成しておく。
実施例10によれば、外周ガイド部材58を設けることでスプリングシート56、57に外周凸部を形成する必要がないため、スプリングシート56、57の先端間の距離による最大捩り角の制約がなくなり、捩れ角を大きくすることができる。また、外周ガイド部材58の突起部58bにより、遠心力によるコイルスプリング19の変形を抑制することができる。
本発明の実施例11に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図14は、本発明の実施例11に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)径方向断面図、及び(B)周方向断面図である。
実施例10に係るダンパ装置では、スプリングシート(図13の56、57)の外周にてスプリングシート(図13の56、57)の周方向の移動を外周ガイド部材(図13の58)によってガイドし、外周ガイド部材(図13の58)によって、遠心力によるコイルスプリング(図13の19)と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止していたが、実施例11に係るダンパ装置では、コイルスプリング19の内周にてスプリングシート60、61の周方向の移動を内周ガイド部材62によってガイドし、内周ガイド部材62によって、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を防止するようにしたものである。その他の構成は実施例1と同様である。なお、実施例11においては、弾性部材(図1、図2の20)を省略する。
スプリングシート60、61は、ダンパ部(図1、図2の1a)の構成部品であり、サイドプレート(図1、図2の4)、サイドプレート(図1、図2の5)、及びフランジ部(図1、図2の3a)に形成された窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容され、当該窓部(図1、図2の4a、5a、3b)とコイルスプリング19の端部との間に配されている。スプリングシート60、61には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。スプリングシート60、61は、コイルスプリング19の内周にて周方向(内周ガイド部材62側の方向)に突出した内周凸部60a、61aを有する。内周凸部60a、61aは、内周ガイド部材62の穴62aにスライド可能に挿入されている。内周凸部60a、61aには、穴62aに形成された溝部62bに対応するように周方向に形成された凸部60b、61bを有する。凸部60b、61bは、内周ガイド部材62がスプリングシート60、61に対して回転しないようにする役割がある。
内周ガイド部材62は、コイルスプリング19の内周にて、遠心力でのコイルスプリング19の変形を抑制するための円弧形状で筒状の部材である。内周ガイド部材62は、コイルスプリング19の撓み時に干渉しないよう設定されている。内周ガイド部材62は、スプリングシート60、61の内周凸部60a、61a間を架橋するように配置され、穴部62aを有し、当該穴部62aに内周凸部60a、61aがスライド可能に挿入されている。穴62aには、周方向に沿って形成された溝部62bを有する。溝部62bは、スプリングシート60、61の凸部60b、61bが挿入されて凸部60b、61bとスライド可能に構成され、内周ガイド部材62をスプリングシート60、61に対して回転しないようにする役割がある。
実施例11によれば、スプリングシート60、61の内周凸部60a、61aに対して周方向にスライド可能な内周ガイド部材62を設けることで、捩れ角を大きくすることができ、かつ、遠心力によるコイルスプリング19と窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の端面との接触による摺動ヒステリシストルクの発生を抑制することができる。
本発明の実施例12に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図15は、本発明の実施例12に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。
実施例5に係るダンパ装置では、スプリングシート(図8の42、43)の外周凸部(図8の42a、43a)が、互いに径方向にずれた位置にて干渉しないように配されているが、実施例12に係るダンパ装置では、スプリングシート42、43の外周凸部42a、43aの間に摩擦低減部材64が配置されている。摩擦低減部材64には、金属材料、メタルブッシュ等を用いることができる。なお、摩擦低減部材64の代わりに、油(グリスを含む)を部分的に塗布したり浸漬させてもよい。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例12によれば、実施例5と同様な効果を奏するとともに、スプリングシート42、43の摺動部の摩耗を低減させることができる。
本発明の実施例13に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図16は、本発明の実施例13に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。
実施例1〜9、12に係るダンパ装置では、サイドプレート(図1、図2の4、5)、フランジ部(図1、図2の3a)の窓部(図1、図2の3b、4a、5a)の外周側の端面が周方向に沿った面になっていることを想定していたが、実施例13に係るダンパ装置では、サイドプレート(図1、図2の4、5)、フランジ部(図1、図2の3a)の窓部3b、4a、5aの外周側の端面(ライニングプレート(図1、図2の22)の内周端面の場合もあり)が、サイドプレート(図1、図2の4、5)とフランジ部(図1、図2の3a)とが捩れることに伴い、スプリングシート66、67の外周凸部66a、67aの外周面と離間するように凹部3c、4b、5b、22aが形成されている。凹部3c、4b、5b、22aは、概ねオフセットR形状にする。その他の構成は、実施例1〜9と同様である。
実施例13によれば、実施例1〜9、12と同様な効果を奏するとともに、窓部3b、4a、5aの外周側の端面とスプリングシート66、67の外周凸部66a、67aの外周面との摺動によるヒステリシストルク、シート摩耗を低減させることができる。
本発明の実施例14に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図17は、本発明の実施例14に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。図18〜図20は、本発明の実施例14に係るダンパ装置におけるダンパ部の変形例の構成を模式的に示した正面図である。
実施例1〜13に係るダンパ装置では、ダンパ部におけるコイルスプリングについて特に規定していなかったが、実施例14に係るダンパ装置では、図17のようにコイルスプリング19をストレートのままスプリングシート17、18間に組み付けて窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容している。また、図18のようにストレートなコイルスプリング19を湾曲させてスプリングシート17、18間に組み付けて窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容してもよい。また、図19のようにコイルスプリングを予め湾曲させたアークスプリング70をスプリングシート17、18間に組み付けて窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容してもよい。さらに、図20のようにストレートなコイルスプリングを予め数箇所屈曲させた屈曲スプリング71(例えば、2箇所の屈曲部71aを有するもの)をスプリングシート17、18間に組み付けて窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容してもよい。その他の構成は、実施例1〜13と同様である。
実施例14によれば、実施例1〜13と同様な効果を奏するとともに、ダンパ部の形状に応じてコイルスプリングの遠心力での変形をガイドしやすい形状を選択することができる。
本発明の実施例15に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図21は、本発明の実施例15に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)周方向断面図、及び(B)正面図である。図22は、本発明の実施例15に係るダンパ装置におけるダンパ部の変形例の構成を模式的に示した(A)周方向断面図、及び(B)正面図である。
実施例1〜9、11〜13に係るダンパ装置では、スプリングシートの外周面にて周方向に移動するガイド機構を有さなかったが、実施例15に係るダンパ装置では、図21のようにスプリングシート73の外周面に、これに対向するハブ部材3の窓部3bの端部が挿入されるとともに窓部3bに沿って移動可能にするための溝部73aを有する。また、図22のようにスプリングシート74の外周面に、これに対向するサイドプレート4、5の窓部4a、5aの端部が挿入されるとともに窓部4a、5aに沿って移動可能にするための溝部74a、74bを有する。その他の構成は、実施例1〜9、11〜13と同様である。
実施例15によれば、スプリングシート73、74の軸方向の位置ズレによるスプリングシート73、74の破損を防止することができる。
本発明の実施例16に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図23は、本発明の実施例16に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。
実施例1〜14に係るダンパ装置では、サイドプレート(図1、図2の4、5)、及びフランジ部(図1、図2の3a)に形成された1つの窓部(図1、図2の4a、5a、3b)に収容されるコイルスプリングは1つであったが、実施例16に係るダンパ装置では、コイルスプリング19を周方向に直列に配置している。直列に配置したコイルスプリング19の両端には、スプリングシート76、77が配されている。直列に配置したコイルスプリング19の中間にはスプリングシート78が配されている。スプリングシート76、77は、外周部分が周方向に突出した外周凸部76a、77aを有する。外周凸部76a、77aは、コイルスプリング19の外周側をガイドする。スプリングシート78は、コイルスプリング19の内周側の部分が周方向に突出した内周凸部78a、78bを有する。内周凸部78a、78bは、コイルスプリング19の内周側をガイドする。外周凸部76aと内周凸部78aとは、図1、図2のサイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが少なくとも相対回転したときにおいてオーバーラップしている。外周凸部77aと内周凸部78bとは、図1、図2のサイドプレート4、サイドプレート5とフランジ部3aとが少なくとも相対回転したときにおいてオーバーラップしている。その他の構成は、実施例1〜14と同様である。なお、実施例16においては、弾性部材(図1、図2の20)を省略する。
実施例16によれば、実施例1〜14と同様な効果を奏するとともに、遠心力によるコイルスプリング19の変形を抑制することができ、1つの窓部(図1、図2の4a、5a、3b)におけるダンパ部の捩れ角を大きくすることができる。
本発明の実施例1に係るダンパ装置の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の動作を示した(A)通常時、及び(B)最大捩れ時の上面図である。 本発明の実施例2に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の構成を模式的に示した通常時の上面図である。 本発明の実施例3に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の構成を模式的に示した通常時の上面図である。 本発明の実施例4に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した通常時の正面図である。 本発明の実施例5に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した通常時の正面図である。 本発明の実施例6に係るダンパ装置におけるダンパ部(スプリングシートのみ)の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例7に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)正面図、及び(B)矢視Cの上面図である。 本発明の実施例8に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)径方向断面図、及び(B)矢視Cの上面図である。 本発明の実施例9に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)正面図、及び(B)X−X´間の断面図である。 、本発明の実施例10に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)径方向断面図、及び(B)周方向断面図である。 本発明の実施例11に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)径方向断面図、及び(B)周方向断面図である。 本発明の実施例12に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例13に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例14に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例14に係るダンパ装置におけるダンパ部の変形例の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例14に係るダンパ装置におけるダンパ部の変形例の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例14に係るダンパ装置におけるダンパ部の変形例の構成を模式的に示した正面図である。 本発明の実施例15に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した(A)周方向断面図、及び(B)正面図である。 本発明の実施例15に係るダンパ装置におけるダンパ部の変形例の構成を模式的に示した(A)周方向断面図、及び(B)正面図である。 本発明の実施例16に係るダンパ装置におけるダンパ部の構成を模式的に示した正面図である。
符号の説明
1 ダンパ装置
1a ダンパ部
1b ヒステリシス部
1c リミッタ部
3 ハブ部材(出力側部材)
3a フランジ部
3b 窓部
3c 凹部
4 サイドプレート(入力側部材)
4a 窓部
4b 凹部
5 サイドプレート(入力側部材)
5a 窓部
5b 凹部
6 スラスト部材
7 皿バネ
8 中間プレート
9 皿バネ
10 コントロールプレート
11 皿バネ
12 スラスト部材
13 スラスト部材
14 コントロールプレート
15 スラスト部材
16 ピン部材
17 スプリングシート(第1シート)
17a 外周凸部(凸部)
17b テーパ部
18 スプリングシート(第2シート)
18a 外周凹部(凹部)
18b テーパ部
19 コイルスプリング(ダンパ部)
20 弾性部材
21 リベット
22 ライニングプレート
22a 凹部
23 摩擦材
24 摩擦材
25 回転部材
26 サポートプレート
27 カバープレート
28 ボルト
29 プレシャプレート
30 皿バネ
31 ボルト
33 スプリングシート
33a 外周凸部
34 スプリングシート
34a 外周凹部
36、37 スプリングシート
36a、36b、37a、37b 外周凸部
36c、36d、37c、37d 外周凹部
39 スプリングシート(第2シート)
39a 外周凸部
39b 内周凸部(内側第2凸部)
40 スプリングシート(第1シート)
40a 外周凸部(外側第1凸部)
40b 内周凸部
42、43 スプリングシート
42a、43a 外周凸部
45 スプリングシート(第1シート)
45a 外周凸部(第1凸部)
45b、46b 溝部
46 スプリングシート(第2シート)
46a 外周凸部(第2凸部)
46b 溝部
47 中間ガイド部材(ガイド部材)
49、50 スプリングシート
49a、50a 溝部
49b、50b 引掛け部
51 中間ガイド部材
51a、51b 引掛け部
53 スプリングシート(第1シート)
53a 内周凸部(第1凸部)
54 スプリングシート(第2シート)
54a 内周凸部(第2凸部)
56、57 スプリングシート
56a、57a 溝部
58 外周ガイド部材
58a レール部
58b 突起部
60、61 スプリングシート
60a、61a 内周凸部
60b、61b 凸部
62 内周ガイド部材
62a 穴
62b 溝部
64 摩擦低減部材
66、67 スプリングシート
66a、67a 外周凸部
68 クリアランス
70 アークスプリング(コイルスプリング)
71 屈曲スプリング(コイルスプリング)
71a 屈曲部
73、74 スプリングシート
73a、74a、74b 溝部
76 スプリングシート(第1シート)
76a 外周凸部(第3凸部)
77 スプリングシート(第2シート)
77a 外周凸部(第4凸部)
78 スプリングシート(第3シート)
78a 内周凸部(第5凸部)
78b 内周凸部(第6凸部)

Claims (24)

  1. 動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記コイルスプリングの一方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、
    前記第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した部分において外周凹部を有し、
    前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第2スプリングシートの前記外周凹部に挿入し、前記外周凹部と重なるように構成されていることを特徴とするダンパ装置。
  2. 前記第1スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した部分において外周凹部を有し、
    前記第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、
    前記第2スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第1スプリングシートの前記外周凹部に挿入し、前記外周凹部と重なるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のダンパ装置。
  3. 前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、前記第2スプリングシートの前記外周凸部から径方向にずれた位置に配されることを特徴とする請求項2記載のダンパ装置。
  4. 前記外周凸部は、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転していないときにも、前記外周凹部と重なるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のダンパ装置。
  5. 前記第1スプリングシート及び第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した部分の内周面が先端部に近づくにつれダンパ中心からの距離が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のダンパ装置。
  6. 前記第1スプリングシート及び第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した部分の先端の角部がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のダンパ装置。
  7. 動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記コイルスプリングの一方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、
    前記第2スプリングシートは、前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した内周凸部を有し、
    前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第2スプリングシートの前記内周凸部と重なるように構成されていることを特徴とするダンパ装置。
  8. 動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、それぞれ外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、
    前記外周凸部は、内周面にて周方向に形成された溝部を有し、
    前記第1スプリングシートの前記外周凸部、及び前記第2スプリングシートの前記外周凸部の先端の内周側を架橋するように配置されるとともに、前記第1スプリングシートの前記溝部、及び前記第2スプリングシートの前記溝部によって周方向にスライド可能にガイドされる中間ガイド部材を有することを特徴とするダンパ装置。
  9. 前記中間ガイド部材は、両端に引掛け部を有し、
    前記第1スプリングシートの前記溝部、及び前記第2スプリングシートの前記溝部は、前記中間ガイド部材の前記引掛け部と周方向にて引っ掛かる引掛け部を有することを特徴とする請求項8記載のダンパ装置。
  10. 動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記コイルスプリングの一方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシートは、前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第1内周凸部を有し、
    前記第2スプリングシートは、前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第2内周凸部を有し、
    前記第1内周凸部は、前記第2内周凸部と干渉しないように配置され、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第2内周凸部と重なるように構成されていることを特徴とするダンパ装置。
  11. 前記入力側部材の前記第1窓部、及び前記出力側部材の前記第2窓部の一方又は両方は、外周側の端面が、前記入力側部材と前記出力側部材とが捩れることに伴い、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートの外周面と離間するように凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載のダンパ装置。
  12. 動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、それぞれ前記コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した内周凸部を有し、
    前記第1スプリングシートの前記内周凸部、及び前記第2スプリングシートの前記内周凸部間を架橋するように配置されるとともに、前記内周凸部がスライド可能に挿入された穴を備えた内周ガイド部材を有することを特徴とするダンパ装置。
  13. 前記第1スプリングシートの前記内周凸部、及び前記第2スプリングシートの前記内周凸部は、それぞれ外周面に形成された凸部を有し、
    前記内周ガイド部材の前記穴は、周方向に沿って形成された溝部を有し、
    前記溝部は、前記第1スプリングシートの前記凸部、及び前記第2スプリングシートの前記凸部が挿入され、前記第1スプリングシートの前記凸部、及び前記第2スプリングシートの前記凸部とスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項12記載のダンパ装置。
  14. 前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、外周面にて、当該外周面に対向する前記入力側部材の前記第1窓部、又は前記出力側部材の前記第2窓部の端部が挿入されるとともに前記第1窓部又は前記第2窓部に沿って移動可能にするための溝部を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一に記載のダンパ装置。
  15. 動力伝達経路上にて弾性力によって捩れを吸収するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記コイルスプリングの他方の端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、それぞれ外周面にて周方向に形成された溝部を有し、
    両端が前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシート間を架橋するように配置されるとともに、内周面に周方向に沿って凸状に形成されたレール部を有する外周ガイド部材を有し、
    前記レール部は、前記第1スプリングシートの前記溝部、及び前記第2スプリングシートの前記溝部に挿入され、前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートの周方向の移動をガイドするように構成されていることを特徴とするダンパ装置。
  16. 前記レール部は、内周側中央部付近には、遠心力によるコイルスプリングの変形を受けるための突起部を有することを特徴とする請求項15記載のダンパ装置。
  17. 動力伝達経路上にて直列に配置されるとともに、弾性力によって捩れを吸収する第1コイルスプリング、及び第2コイルスプリングと、
    前記第1コイルスプリング、及び前記第2コイルスプリングを収容する第1窓部を有するとともに、前記第1コイルスプリング、又は前記第2コイルスプリングへ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記第1コイルスプリング、及び前記第2コイルスプリングを収容する第2窓部を有するとともに、前記第1コイルスプリング、又は前記第2コイルスプリングの回転動力を出力する出力側部材と、
    前記第1コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第1スプリングシートと、
    前記第2コイルスプリングの端部と前記第1窓部及び前記第2窓部との間に配された第2スプリングシートと、
    前記第1コイルスプリングの端部と前記第2コイルスプリングの端部との間に配された第3スプリングシートと、
    を備え、
    前記第1スプリングシート及び前記第2スプリングシートは、外周部分にて周方向に突出した外周凸部を有し、
    前記第3スプリングシートは、前記第1コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第1内周凸部を有し、前記第2コイルスプリングの内周側にて周方向に突出した第2内周凸部を有し、
    前記第1スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第3スプリングシートの前記第1内周凸部とラップし、
    前記第2スプリングシートの前記外周凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第3スプリングシートの前記第2内周凸部と重なるように構成されることを特徴とするダンパ装置。
  18. 前記コイルスプリングは、ストレートのまま組み付けたもの、ストレートの状態から曲げて組み付けたもの、又は、予め湾曲させたアークスプリングを組み付けたものであることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一に記載のダンパ装置。
  19. 前記コイルスプリングは、ストレートのコイルスプリングを予め数箇所屈曲させたものを組み付けたものであることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一に記載のダンパ装置。
  20. ダンパ部と、
    前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、
    前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、
    前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、
    を備え、
    前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、
    前記第1シートと前記第2シートのうち一方のシートは、前記第1シートと前記第2シートのうち他方のシートに向けて突出した凸部を有し、
    前記他方のシートは、前記一方のシートに向けて突出した部分において凹部を有し、
    前記凸部は、少なくとも、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記凹部に挿入されるように構成されていることを特徴とするダンパ装置。
  21. 一側から他側に向けて内部に穴を有するダンパ部と、
    前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、
    前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、
    前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、
    を備え、
    前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、
    前記第1シートと前記第2シートのうち一方のシートは、前記ダンパ部の外部を、前記第1シートと前記第2シートのうち他方のシートに向けて突出する外側第1凸部を有し、
    前記他方のシートは、前記ダンパ部の前記穴を前記一方のシートに向けて突出する内側第2凸部を有し、
    前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第1シートと前記第2シートとが接近する場合に、前記外側第1凸部と前記内側第2凸部がオーバーラップすることを特徴とするダンパ装置。
  22. ダンパ部と、
    前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、
    前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、
    前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、
    を備え、
    前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、
    前記第1シートは、前記第2シートに向けて突出した第1凸部を有し、
    前記第2シートは、前記第1シートに向けて突出する第2凸部を有し、
    前記第1凸部と前記第2凸部との間に配設され、前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転したときに、前記第1シートと前記第2シートが互いに接近又は離間可能に支持するガイド部材を有することを特徴とするダンパ装置。
  23. ダンパ部と、
    前記ダンパ部の一側に配設される第1シートと、
    前記ダンパ部の他側に配設される第2シートと、
    前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、
    を備え、
    前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、
    前記第1シートは、前記第2シートに向けて突出した第1凸部を有し、
    前記第2シートは、前記第1シートに向けて突出する第2凸部を有し、
    前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第1シートと前記第2シートが接近する場合に、前記第1凸部と前記第2凸部がオーバーラップすることを特徴とするダンパ装置。
  24. 動力伝達経路上にて直列に配置される第1ダンパ部及び第2ダンパ部を有するダンパ部と、
    前記第1ダンパ部の一側に配設される第1シートと、
    前記第2ダンパ部の他側に配設される第2シートと、
    前記第1ダンパ部の他側と前記第2ダンパ部の一側に配設される第3シートと、
    前記第1シートを介して前記ダンパ部へ回転動力を入力する入力側部材と、
    前記第2シートを介して前記ダンパ部からの回転動力を出力する出力側部材と、
    を備え、
    前記ダンパ部は、前記入力側部材と前記出力側部材との間のトルク変動を吸収し、
    前記第1シートは、前記第3シートに向けて突出した第3凸部を有し、
    前記第2シートは、前記第3シートに向けて突出する第4凸部を有し、
    前記第3シートは、前記第1シートに向けて突出する第5凸部と、前記第2シートに向けて突出する第6凸部と、を有し、
    前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第1シートが前記第3シートに接近する場合に、前記第3凸部と前記第5凸部がオーバーラップし、
    前記入力側部材と前記出力側部材とが相対回転することにより、前記第2シートが前記第3シートに接近する場合に、前記第4凸部と前記第6凸部がオーバーラップすることを特徴とするダンパ装置。
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