JP2001510484A - ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート及びその塩の大規模生産のための方法 - Google Patents

ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート及びその塩の大規模生産のための方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、治療用ジヌクレオチド、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)を合成するための新規方法を供し、大量生産への適性を示す。本発明の方法は、ジウリジンテトラホスフェートを合成するために必要な時間を、好ましくは3日又はそれ未満に実質的に減少させる。これらの方法により調製されたP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)式(I)の新規四アンモニウム及び四ナトリウム塩は安定で、可溶性で、非毒性で、かつ製造中の取扱いが容易である。式Iにおいて、XはNa,NH4又はHであり、但し全てのX基がHであることはない。

Description

【発明の詳細な説明】 ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)及びその塩の大規模生産のための方法 技術分野 本発明は、新規の塩を含む治療用ジヌクレオチドの生産のための方法に関する 。より詳しくは、本発明は、従来の製造方法に優る利点を有するP1,P4−ジ( ウリジン5’−テトラホスフェート)、即ちジウリジンテトラホスフェート(U2 P4)の合成のための方法に関する。 発明の背景 P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)は次の構造式: 式 I (式中、XはNa,NH4又はHであり、但し全てのX基がHではない) のジヌクレオチドである。 P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)(式中、Xは水素である)の 遊離酸は、以前に、ウリジンとのP'''→5’− エステルであるウリジン5’−(四リン酸五水素)として開示されている(CAS Resistry Number:59985-21-6;C.Vallejoら、Biochimica et Biophysica Acta 43 8,305(1976)及びH.Costeら、J.Biol.Chem.262,12096(1987))。 プリンジヌクレオチド、例えばジアデノシンテトラホスフェート(A2P4)の合 成のために異なる方法が開示されている(E.Rappaport et al,Proc.Natl.Acad. Sci,78,838,(1981);A.Guranowski et al,Biochemistry,27,2959,(1988); C.Lobatonetal,Eur.J.Biochem.,50,495,1975;K.NgandL.Orgel,Nucl.Acid R es.,15,3573,(1987))。しかしながら、これはピリミジンヌクレオチドであ るU2P4については開示されていない。プリンヌクレオチド及びピリミジンヌクレ オチドは類似しているように見えるが、プリンヌクレオチド合成のために用いる 方法はウリジンのようなピリミジンのために必ずしも作用しない。 ジウリジンテトラホスフェートは慢性の閉塞性肺疾患(COPD)のような種々の 病気の治療において有益な特性を有することが示されている。例えば、それらは 、種々の理由、例えば嚢胞性繊維症、慢性気管支炎、喘息、気管支拡張症、術後 粘液貯留、肺炎、一次毛様体運動障害のために治療の必要なヒトを含む哺乳動物 のような被検体の肺からの粘液分泌物の浄化(M.J.Stutts,IIIら、米国特許5,63 5,160;PCT国際公報WO 96/40059)並びに固定患者における肺炎の予防及び治療(K .M.Jacobus及びH.J.Leighton、米国特許5,763,447)を容易にすることが証明され ている。更なる治療的使用には、副鼻腔炎(PCT国際公報WO 98/03177)、中耳炎( PCT国際公報WO 97/29756)、乾性眼、網膜剥離、鼻涙管閉塞の治療、粘液分泌の 増加及び上皮表面の水和作用による膣の乾燥症による女性不妊症及び過敏症の治 療、並びに運動家の能力の増加がある。 U2P4は、哺乳動物、例えばこれらに限らないが、イヌ、ネコ及びウマにおける 獣医学的製品としての利用性も有する。 先行技術の方法は、ジウリジンテトラホスフェートの生産のための唯一のプロ トコルを記述する。この方法は極めて時間がかかり、5日間、続き、そして少量 のジウリジンテトラホスフェートを生産する(C.Vallejoら、Biochimica et Biop hysia Acta 438,305(1976),Silleroら、Eur J Biochem 76,332(1972))。こ の技術に従って、ジウリジンテトラホスフェートは、無水ピリジン(10ml)の媒 体中でのウリジン5’−モノホスホモルホリデート(0.54mmol)のピロリン酸の トリエチルアミン塩(0.35mmol)との反応により合成された30℃で5日後、エバ ポレーションにより反応混合物からピリジンを除去し、その残留物をガラス−蒸 留水(8mL)に再度懸濁し、その懸濁液をDEAE−セルロースカラム(37.5×2.6c m)に適用し、重炭酸アンモニウムpH8.6の直線勾配(0.06〜0.25M)の3.2Lで 分画された、0.17〜0.19Mの重炭酸アンモニウム間に溶出するピークは、クエン 酸緩衝液pH5.0での電気泳動により、ホスホジヒステラーゼIでの処理後、次の 基準:アルカリホスファターゼに対する不感受性、塩基に対するリンの比及び加 水分解の産物(UTP+UMP)の分析によりU2P4としてキャラクタライズされた。収率 又は分光データは供されなかった。これにより、ジウリジンテトラホスフェート の合成のための先行技術の手順は冗長であり、部分的にキャラクタライズされた だけのジウリジンテトラホスフェートを少量しか生産しなかった。本発明は、よ り効果的かつ便利に行うことができ、ジウリジンテトラホスフェート及びその塩 の大規模生産に適用できるこの医学的に役立つ化合物を生産するための方法にあ る。 発明の概要 本発明は、治療用ジヌクレオチド、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホス フェート)(式I)の合成のための新規方法を供し、大量での生産への適用性を証 明する。本発明の方法は、ジウリジンテトラホスフェートを合成するために必要 とされる時間を、好ましくは3日又はそれ未満に実質的に減少させる。これらの 方法により調製されたP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)の新 規アンモニウム及びナトリウム塩は安定で、可溶性で、非毒性で、そして製造の 間での取り扱いが容易である。テトラアンモニウム塩が好ましく;テトラナトリ ウム塩が最も好ましい。 式 I (式中、Xは、Na,NH4又はHであり、但し全てのX基がHであることはない) 式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を合成する方法は、一般に、次 のステップ:1)極性、非プロトン性有機溶媒及び疎水性アミン中に式IIa−d のウリジン又はウリジンヌクレオチド化合物を溶解し;2)式IVa−bのリン酸 化剤でリン酸化し及び/又は式IIIa−cの活性化剤で活性化し;そして3)イ オン交換クロマトグラフィーにより精製することにより行われる。 本発明の別の態様は、種々の病状、例えばこれらに限らないが、慢性の閉塞性 肺疾患、副鼻腔炎、中耳炎、鼻涙管閉塞、乾燥性眼疾患、網膜剥離、肺炎、及び 膣の乾燥症により引きおこされる女性不 妊及び過敏症を治療する方法である。 本発明の別の態様は、医薬として許容される担体と一緒に式Iの化合物を含む 医薬組成物である。 発明の詳細な記載 本発明は、治療用ジヌクレオチド、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホス フェート)の合成のための新規方法を供し、大量での生産への適用性を証明する 。本発明の方法は、P1,P4−ジ(ウリジンテトラホスフェート)を合成するた めに必要とされる時間を、好ましくは3日又はそれ未満に実質的に減少させる。 これらの方法により調製されたP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェー ト)(式I)のアンモニウム及びナトリウム塩は安定で、可溶性で、非毒性で、そ して製造の間での取り扱いが容易である。 本発明は、式I: 式 I (式中、Xは、Na,NH4又はHであり、但し全てのX基がHであることはない) の化合物を更に供する。 P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)のナトリウム及びアンモ ニウム塩は多くの利点を有する。ナトリウム及びアンモニウム塩は、リン酸エス テルの加水分解を触媒する二価カチオ ン(例えばCa2+,Mg2+,Mn2+)のものと比べて優れた長期安定性プロフィールを 供する。P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)の四ナトリウム塩 は肺及び眼に対して非刺激性である。他のカチオンは、肺、眼、及び他の粘膜上 皮を刺激し得、又はヒトの体により十分に許容されない。これらの無機ナトリウ ム及びアンモニウム塩は疎水性アミン塩、例えばトリ−及びテトラブチルアンモ ニウム及び類似の塩と比べて優れた水溶解性を与える。高い水溶性は種々の濃度 の医薬製剤における柔軟性のため重要な利点である。P1,P4−ジ(ウリジン5 ’−テトラホスフェート)のテトラアンモニウム及びテトラナトリウム塩は、有 機溶媒を用いない水性のイオンクロマトグラフィーにより直ちに精製される点で も有利である。更に、これらの塩は、いくつかのアミン塩で油又はガム状である のと比べて飛散性(fluffy)の白色固体として容易に取り扱われる。 テトラナトリウム塩が好ましい。 式Iの化合物は、種々の理由、例えば嚢胞性繊維症、慢性気管支炎、喘息、気 管支拡張症、術後粘液貯留、肺炎、一次毛様体運動障害のために治療の必要なヒ トを含む哺乳動物のような被検体の肺からの粘液分泌物の浄化(M.J.Stutts,III ら、米国特許5,635,160;PCT国際公報WO 96/40059)並びに固定患者における肺炎 の予防及び治療(K.M.Jacobus及びH.J.Leighton、米国特許5,763,447)を容易にす るために用いることができる。更なる治療的使用には、副鼻腔炎(PCT国際公報WO 98/03177)、中耳炎(PCT国際公報WO 97/29756)、乾性眼、網膜剥離、鼻涙管閉塞 の治療、粘液分泌の増加及び上皮表面の水和作用による膣の乾燥症による女性不 妊症及び過敏症の治療、並びに運動家の能力の増加がある。 式Iの化合物は、吸入又は噴霧により経口的、局所的、非経口的 に、手順中に、直腸に、又は膣に、慣用的な非毒性医薬として許容される担体、 アジュバント及びビヒクルを含む投与単位製剤で投与することができる。本明細 書に用いる用語“局所的”には、パッチ、ゲル、クリーム、軟膏、坐剤、ペッサ リー、又は鼻、耳もしくは眼用の液滴がある。本明細書に用いる用語“非経口” には、皮下、注入、静脈内、筋内、胸骨内注入又は注射技術がある。更に、一般 式Iの化合物及び医薬として許容される担体を含む医薬製剤を供する。一般式I の1又は複数の化合物が1又は複数の非毒性の医薬として許容される担体又は希 釈剤もしくはアジュバント、及び必要に応じて他の活性成分と合わせて存在し得 る。1つのこのような担体は、糖であろう。ここでは、その化合物は、グラシフ ィケーション(glassification)の間にマトリックス中に親密に組み込んでもよ く、又は担体(例えばラクトース、スクロース、トレハロース、マンニトール) もしくは肺もしくは気道デリバリーのための他の許容される賦形剤と単に混合し てもよい。 一般式Iの1又は複数の化合物は、別個にもしくは一緒に、又は ;非ステロイド性抗炎症剤、抗ウイルス剤、ワクチン、うっ血除去剤及びコルチ コステロイドと別個にもしくは一緒に投与することができる。 一般式Iの化合物を含む医薬組成物は、経口的使用に適した形態、例えば錠剤 、カプレット、ロゼンジ、水性もしくは油性懸濁液、分散性粉末もしくは粒子、 エマルション、硬質もしくは軟質カプセル、又はシロップもしくはエリキシルと して用いることができる。経口的使用を意図した組成物は、医薬組成物の製造の ために当該技術分野で周知であるいずれかの方法に従って調製することができ、 これらの組成物は、医薬としてエレガントで味のよい調製物を供するために、甘 味剤、芳香剤、着色剤及び防腐剤からなる群から選択される1又は複数の剤を含 み得る。錠剤は、錠剤の製造のために適した非毒性の医薬として許容される賦形 剤との混合物で活性成分を含む。これらの賦形剤は、例えば不活性希釈剤、例え ば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸 ナトリウム;顆粒化及び分解剤、例えばコーンスターチ、又はアルギン酸;結合 剤、例えばデンプン、ゼラチン又はアカシア;及び滑剤、例えばステアリン酸マ グネシウム、ステアリン酸又はタルクであり得る。錠剤は、コートしなくても、 又は胃腸管内での分解及び吸収を遅らせてそれによりより長期にわたる持続活性 を供するために周知の技術によりコートしてもよい。例えば時間遅延材料、例え ばグリセリルモノステアレート又はグリセリルジステアレートを用いることがで きる。 経口的使用のための製剤は、活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば炭酸カル シウム、リン酸カルシウムもしくはカオリンと混合されている硬質ゼラチンカプ セルとして、又は活性成分が水もしくは油媒体、例えばピーナッツ油、液体パラ フィンもしくはオリーブ油と混合されている軟質ゼラチンカプセルとして供して もよい。 水性懸濁液は、水性懸濁液の製造のために適した賦形剤との混合物において活 性材料を含む。このような賦形剤は、懸濁剤、例えばナトリウムカルボキシメチ ルセルース、メチルセルロース及びナトリウムアルギネートである。分散又は湿 潤剤は、天然のホスファチドもしくはアリレンオキシドの脂肪酸との縮合産物、 又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合産物、又はエチレンオキ シドの、脂肪酸及びヘキシトールからの部分エステルとの縮合産物、又はエチレ ンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトール無水物由来の 部分エステルとの縮合産物であり得る。当業者は、上述の一般的記載により包含 される多くの特定の賦形剤及び湿潤剤を認めるであろう。水性懸濁液は、1又は 複数の防腐剤、例えばエチルもしくはn−プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 、1もしくは複数の着色剤、1もしくは複数の芳香剤、及び1もしくは複数の甘 味剤、例えばスクロースもしくはサッカリンを含み得る。 水の添加による水性懸濁液の調製のために適した分散性粉末及び粒子は、分散 又は湿潤剤、懸濁剤及び1又は複数の防腐剤との混合物において活性成分を供す る。適切な分散又は湿潤剤及び懸濁剤は、先に既に言及したものにより例示され る。更なる賦形剤、例えば甘味剤、芳香剤、及び着色剤も存在し得る。 式Iの化合物は、滅菌媒体中で非経口的に投与することができる。その薬剤は 、用いるビヒクル及び濃度により、ビヒクル内に懸濁し又は溶解することができ る。有利には、局所麻酔剤のようなアジュバント、防腐剤及び緩衝剤をビヒクル に溶かすことができる。滅菌注入調製物は、非毒性の非経口的に許容される希釈 剤又は溶媒中の滅菌注入溶液又は懸濁液であり得る。用いることができる許容さ れるビヒクル及び溶媒は、滅菌水、塩類溶液、又はリンガー溶液である。一般式 Iの化合物は、薬剤の耳、直腸、又は膣内投与のための坐剤の形態で投与しても よい。これらの組成物は、薬剤を、通常の温度で固体であるが、体温で液体であ り、それゆえ溶けて薬剤を放出するであろう適切な非刺激性賦形剤と混合するこ とにより調製することができる。このような材料はココアバター及びポリエチレ ングリコールである。 式Iの化合物の溶液は、体内のいずれかの部位での術中設置により投与するこ とができる。 約1〜約400mg、好ましくは10〜300mg、最も好ましくは25〜25 0mgの範囲の単一投与レベルが上述の呼吸条件の治療に役立つ。約0.0005〜約5m g、好ましくは0.001〜3mg、最も好ましくは0.025〜1mgの範囲の単一投与レベ ルが上述の眼病状態の治療に役立つ。担体材料と組み合わせて単一投与形態を作 ることができる活性成分の量は、治療するホスト及び特定の投与の態様に極めて 依存するであろう。しかしながら、いずれの特定の被検体についての特定の投与 レベルも、種々の因子、例えば用いる特定の化合物の活性、年齢、体重、全般的 な健康状態、性別、食事、投与の時間、投与の経路、及び排泄の比率、薬剤の組 合せ及び治療を行う特定の病気の激しさに依存するであろう。 下記の合成方法は、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)を生 産するためのいくつかの合成ストラテジーを包含する。一般に、全ての方法は、 極性非プロトン性有機溶媒(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ ド、ジオキサン、N−メチルピロリドン、トリメチルホスフェート)及び疎水性 アミン(例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、2 ,4,6−コリジン、テトラブチルアンモニウム、トリ−及びテトラ−アルキル アミン、ヘテロ環式アミン)中に溶解する、出発材料として式IIa−dからのウ リジン又はウリジンヌクレオチド化合物を用いる。その産物は、各々、式IVから のリン酸化剤(例えばリンオキシクロライド、ピロリン酸、ピロホスホリルクロ ライド)でリン酸化し、又は式IIIからの活性化剤(例えばカルボニルジイミダ ゾール、アルキル又はアリールカルボジイミド、アルキル又はアリールホスホク ロリデート)でリン酸基を活性化し、次に当業者に公知である種々の精製手段、 例えばこれらに限らないが、イオンクロマトグラフィー(例えばDEAE Sephadex 、DEAEセルロース、Dowex 50、アニオン及びカチオン交換樹脂)を行うことによ り得られる。 ピリミジンβ−D−リボフラノシル出発材料ウリジン、ウリジン5’−モノホ スフェート(UMP)、ウリジン5’−ジホスフェート(UDP)、及びウリジン5’−ト リホスフェート(UTP)は各々以下の式IIa−dに遊離酸として示される。これら の材料は、全て、種々の塩形態で大量に市販されている。 式IIa:ウリジン 式IIb:UMP 及びその塩; 式IIc:UDP 及びその塩; 式IId:UTP 及びその塩。 活性剤カルボジイミド、活性化カルボニル、及び活性化リン化合物は各々以下 の一般式IIIa−cに示される。 式IIIa:カルボジイミド (式中、R1及びR2はC1−C8アルキル又はシクロアルキル、C1−C8の任意 に置換されたアルキル又はシクロアルキル(例えばヒドロキシ及びアミノ基); アリール又は任意に置換されたアリール(例えばヒドロキシ及びアミノ基)であ る))式IIIaの好ましい化合物はジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライドであ る。 式IIIb:活性化カルボニル (式中、Xはイミダゾール、テトラゾール、及び/又はハロゲン である)。式IIIbの好ましい化合物はカルボニルジイミダゾール及びカルボニ ルジトリアゾールである。 式IIIc:活性化リン (式中、R1及びR2はC1−C8アルキル又はシクロアルキル、C1−C8の任意 に置換されたアルキル、アルコキシ又はシクロアルキル(例えばヒドロキシ及び アミノ基);アリール、アルコキシ又は任意に置換されたアリール又はアルコキ シ(例えばヒドロキシ及びアミノ基)及び/又はハロゲンであり;そしてXはハ ロゲンである)。好ましい式IIIcの化合物は、ジフェニルホスホロクロリデー ト、フェニルホスホロジクロリデート、フェニルホスホン酸ジクロライド及びジ フェニルホスフィン酸クロライドである。 一及び二リン酸化剤は以下に一般式IVa−bに示す。 式IVa:一リン酸化剤 (式中、Xはハロゲンである)。好ましい式IVaの化合物はオキシ塩化リンで ある。 式IVb:二リン酸化剤 (式中、Xは、酸素、ヒドロキシ、又はハロゲンである)及びその塩。好まし い式IVbの化合物はピロホスホリルクロライド及びピ ロホスフェートである。 当業者は、本発明が以下の実施例に限定されないこと、及び以下の実施例にお けるステップを変えることができることを認めるであろう。 実施例1 ウリジン5’−ジホスフェートを用いるジウリジンテトラホスフェート、四ナ トリウム塩の生産のための方法 ウリジン5’−ジホスフェート二ナトリウム塩(Yamasa,Choshi,Japan;600 グラム)を脱イオン水(5.4L)に溶かした。その溶液をDowex 50W4H+(Dow Chem ical)カラムに流した。ウリジン5’−ジホスフェートを含む画分をプールし、 トリブチルアミン(Aldrich,St.Louis;300mL)で中和した。その中和した画分 を、55〜60℃の浴温でのロータリーエバポレーターを用いて油に濃縮した。その 油を乾燥ジメチルホルムアミド(Aldrich,3L)に溶かし、次にロータリーエバ ポレーター(55〜60℃の浴温)を用いて油に濃縮した。このステップを2回、く り返した。その油を再びジメチルホルムアミド(3L)に溶かし、1,1−カル ボニルジイミダゾール(Aldrich;100g)を加えた。その溶液を21/2時間、50℃ に加熱した。更なる量の活性化剤(33グラム)を加え、加熱を更に21/2時間、 続けた。その溶液を再びロータリーエバポレーター(55〜60℃の浴温)上で油に 濃縮した。生じた油を0.2M NH4HCO3と等しい伝導度まで脱イオン水に溶かした 。次にその溶液をSephadex DEAE-A25(Pharmacia,Upsala,Sweden;1.0M NaHCO3 中で予め膨潤し、2カラム容量の脱イオンH2Oで洗ったもの)に充填した。その カラムを以下の順番で次の溶液:60Lの0.25M NH4HCO3、120Lの0.275M NH4HC O3、40Lの0.30M NH4HCO3及び40Lの0.35M NH4HCO3で溶出した。十分な量の純 粋なジウリジンテトラホスフェートを有する画 分をHPLC分析により測定してプールし、そしてロータリーエバポレーター(55〜 60℃の浴温)で濃縮した。生じた残留物を脱イオン水(1.5L)に溶かしてロー タリーエバポレーターで濃縮した。このステップを15回、又は過剰な重炭酸緩衝 液が除去されるまでくり返した。生じた油を十分な量の脱イオン水に溶かして約 10%の溶液を形成し、その溶液をDowex 50W×4Na+(Dow)カラムに詰めて脱イ オン水で溶出した。U2P4を含む画分をプールし、約10〜15%溶液に濃縮し、それ を凍結乾燥して白色固体としてU2P4テトラナトリウムを生成した(150g、ウリジ ン5’−ジホスフェートに基づいて約25%収率)。 1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩の構造 解析 文献での非アデニル化ジヌクレオチドの適切な分光データの欠如のため、P1 ,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩の全構造解 析を、近代的な分析技術を用いることにより行った。その分子量は質量分析によ り878〔m/z 855、(M-Na+)〕であると決定され、分子式C18H22N4O23P4・4Na であることを確認した。C18H22N4O23P4・3Na〔(M-Na+):計算値854.9318〕に ついて測定した正確な質量は854.9268であった。その測定した質量は理論値と5. 0ミリマス単位(5.9ppm)だけ異なり、99.7%の信頼レベルであった。カール・ フィッシャー水分分析は1.73% H2Oの値を供し、分子式の更なる確認を元素分析 から得た:分子式:C18H22N4O23P4・4.2Na・1.1H2O(FW=902.4g/mol)に基づい て、計算値:Na=10.70、測定値:10.81%;C:P比計算値:1.74、測定値:1. 80。赤外スペクトルは3422cm-1において広いシグナル、1702cm-1においてシグナ ルを示し、このことは、ヒドロキシル(O−Hストレッチ)及びカルボニル(C =0ストレッチ)官能基の 存在を示した。更に、ホスフェートP=0ストレッチが1265cm-1で観察された。 水中でのUVスペクトルは、262nmのλmax、及び17,004の吸収率(ε)を示した。 25℃での比施光度(C=1,H2O)は、偏光計により−9.56°であると決定された 。 NMRスペクトルは、 1H共役31Pスペクトルは、1Hカップリングの導入のためδ−10.75ppmにおいて 多重項の広がりを示した。それゆえこの多重項はPαと確認した。−22.23ppmで 多重項への1Hカップリングの効果はなし、これをPβとしてデフォルトにより 割り当てた。核オーバーハウザー効果(NOE)を、H2'及びH3'糖プロトンに対し てH6について観察された。H5が糖プロトンに対してNOEを示すことができない ので、H6が確認される。更に、N1置換が確認される。なぜならN3置換化構造 が可能なピリミジン−糖NOEはないからである。 更なる2次元NMR実験を連結度を確認するために行った。HMQCは、C5に対する H5及びC6に対するH6についての連結度を示し、C5及びC6を確認する。COSY 及びNOE連結度はH6に対するH5について観察され、H5を確認した。HMBC3−結 合連結度は、C1'に対するH6、H1'に対するC6、C2に対するH1'、C2に対す るH6について観察された。これにより、これらのデータは、H1,C2及びN1置 換を確認する。H2'に対するH1'のCOSY連結度はH2'、及びC1'に対するH1'の HMQC連結度を確認し、C2'に対するH2'はC1'及びC2'を確認する。更に、HMBC は、C4に対するH5 からの2−結合J連結度を示し、C4を確認する。mult=1.5での13C DEPTスペ クトルは、全ての他の炭素に対して逆方向のδ65.1の炭素を示す。この観察結果 は、C5'がメチレンであることを確認する。31Pのδ65.1及び83.4の炭素へのカ ップリングはC5'及びC4'を確認する。なぜなら、C4'は唯一の連結したメチレ ンであるからである。更に、HMQCは、H5'に対するC5'及びH4'に対するC4'に ついての連結性を示し、H4'及びH5'を確認する。NOEは、H4'に対するH1'、 H2'に対するH6及びH3'に対するH1について観察され、βアノマー糖配列を確 認する。結論として、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四 ナトリウム塩を150g規模で合成して5時間の全反応時間で、市販の出発材料か ら25%収率を供した。粗生成物はイオン交換クロマトグラフィーにより効率よく 精製され、その反応生成物の構造は、質量分析、NMR及び他の分析技術を用いて 明白に証明された。 実施例2 ウリジン5’−モノホスフェートを用いるジウリジンテトラホスフェートテト ラナトリウム塩の生産のための方法 ウリジン5’−モノホスフェート(Sigma,Milwaukee、3.0g、9.26mmol)を 乾燥DMF(10mL)及びトリブチルアミン(Aldrich、2mL)に溶かした。その溶液を 真空下で40℃で油にエバポレートした。その残留物を乾燥DMF(Aldrich、8mL) に溶かして溶液を形成した。カルボニルジイミダゾール(Aldrich、1.65g、10.1 8mmol)をこの溶液に加えた。その反応を1時間、50℃に加熱した。以下の実施例 3に記載されるDMF(5mL)及びトリブチルアミン(2mL)中の無水トリブチルア ンモニウム塩として調製したウリジン5’−トリホスフェート(Yamasa、5.60g、 10.18mmol)を反応溶液に加えた。その混合物を3日間、50℃で撹拌し、この時、 溶液を真空下で油にエバ ポレートし、水(5mL)に溶かし、カラム(300×50mm)クロマトグラフィー(Seph adex DEAE-A25、40〜120μ、Aldrich、1.0M NaHCO3中で予め膨潤し、2カラム 容量の脱イオンH2Oで洗ったもの)により精製した(H2O→0.3M NH4HCO3勾配)。 その純粋な画分を真空下で35℃に濃縮し、H2Oを加え、5回、再びエバポレート して白色固体(2.37g、30%収率)としてジウリジンテトラホスフェートテトラ アンモニウム塩を得た:標準と同じ滞留時間でのHPLCによる92.11%純度。更に 、そのテトラアンモニウム塩をFABMSにより分析して質量〔C18H25N4O23P4(M-H+ -:計算値788.9860〕788.9857を得て、遊離酸についてC18H26N4O23P4の親の式 を確認した。 実施例3A ウリジン5’−トリホスフェート(UTP)を用いるジウリジンテトラホスフェー トの生産のための方法 水(5mL)中のウリジン5’−トリホスフェート(UTP)トリナトリウム塩(ProB ioSint,Varese,Italy;5.86g、0.01mol)の溶液をそのトリブチルアミン形態で BioRad AG-MP50(Aldrich)強力カチオン交換樹脂のカラムに流し(50mLベット容 量)、蒸留水(約300mL)で溶出した。この溶液にトリブチルアミン(Aldrich;5 mL)を加え、その懸濁液を、その水性画分のpHが8まで上がるまで振とうした。 その層を分離し、その水溶液を少量になるまでエバポレートし、次に、一晩、凍 結乾燥した。その残留物を乾燥ジメチルホルムアミド(Aldrich;20mL)に溶かし、 その溶液を0.1mmHgでエバポレートした。その乾燥したトリブチルアミン塩を無 水アセトンで100mLに構成し、ストック溶液(UTP中0.1M)を供した。ジシクロヘ キシルカルボジイミド(DCC)(Baker,Phillipsburg;0.227g、1.2mmol)を先のUTP 溶液(10mL、1.0mmol)のアリコートに加え、その溶液を室温で30分、撹拌した。 その混合物を、ウリジン5’−モノホスフェ ートのトリエチルアミン塩(2.0mmol、トリエチルアミン(0.5mL)をウリジン5’ −モノホスフェート(UMP)の溶液(Sigma;DMF中0.648g)に加え、エバポレート して乾燥させることにより調製したものに加えた。次にこの懸濁液を乾燥するま でエバポレートし、乾燥DMF中に残留物を5.0mL、作り上げ40℃で24時間、放置し た。その反応混合物を、0〜1.0M重炭酸アンモニウムの勾配、5mL/分、30分 、溶出する半調製用イオン交換クロマトグラフィーにより分離した。ジヌクレオ チドテトラホスフェートは21〜23分で溶出し;その産物(UTPに基づいて76.5%収 率)を、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)の標準溶液のもの とλmax 263nmでの紫外線吸光度を比較することにより定量した。 実施例3B ウリジン5’-トリホスフェート(UTP)及び過剰な活性化剤を用いるジウリジン テトラホスフェートの生産のための方法 UTPの、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)への変換は、ト リブチルアミン塩(0.1mmol)の大過剰のDCC(0.1g、0.5mmol)での活性化により増 強することができ;この場合、析出したジシクロヘキシウレアはろ過により除去 し、その反応混合物をエーテル(10mL)で抽出し、その残留物を乾燥DMFに溶か し、その後、トリブチルアミンUMP(0.2mmol)で処理した。上述の実施例3Aの 通り、反応混合物のクロマトグラフィー分離及び紫外線吸収による定量に基づい て、ウリジンテトラホスフェート産物は混合物中のウリジレート種の50.7%を構 成し、これは95.9%のUTPからの変換に相当した。 実施例4A カルボニルジイミダゾールで活性化されたウリジン5’−モノホスフェートを 用いてジウリジンテトラホスフェートの生産のための 方法 ウリジン5’−モノホスフェート(UMP)(0.324g、1.0mmol)を乾燥DMF(5mL)及 びトリブチルアミン(237μL、1mmol)の混合物に溶かし、その溶液を乾燥する までエバポレートし、次に更に2回、DMFで処理して無水トリブチルアミン塩を 供した。その残留物をDMF(5mL)に溶かし、カルボニルジイミダゾール(CDI)(0.8 1g、5mmol)を加えた。その溶液を3時間、放置し、次にメタノール(324mL、8 mmol)を加えて過剰なCDIを破壊した。その溶液を1時間、放置した、トリブチル アミンピロホスフェート(Sigma,, 0.228g,,0.5mmol)を加え、その懸濁液を室 温で窒素下で撹拌した。3時間後、その反応を水で停止させ、その混合物を上述 の実施例3Aの通りHPLCにかけた。263nmでの吸光度により定量したP1,P4−ジ (ウリジン5’−テトラホスフェート)の収率は9.3%であった。 実施例4B ジフェニルホスホクロライドで活性化されたウリジン5’−モノホスフェート を用いるジウリジンテトラホスフェートの生産のための方法 本質的に上述の通り調製したUMPの無水トリブチルアミン塩を乾燥ジオキサン (5mL)及びDMF(1mL)の混合物に溶かした。ジフェニルホスホクロリデート(0. 3mL)及びトリブチルアミン(0.3mL)を加え、その溶液を室温で3時間、放置した 。その溶液をエバポレートし、その残留物をエーテル(約10mL)と共に振とうし 、次に4℃で30分、放置した。そのエーテルをデカントして除き、その残留物を DMF(3mL)中トリブチルアミンピロホスフェート(0.228g、0.5mmol)の溶液に溶 かした。その溶液を窒素下で室温で保存した。3時間後、その反応を水で止め、 その混合物を先の実施例3Aの通りHPLCにかけた。その263nmでの吸光度により 定量したP1,P4−ジ (ウリジン5’−テトラホスフェート)の収率は9.6%であった。 実施例5 ウリジン・リンオキシクロライド及びピコホスフェートを用いるジウリジンテ トラホスフェートの生産のための方法 ウリジン(Aldrich、0.244g、1mmol)をトリメチルホスフェート(Aldrich、5 mL)に溶かし、トリブチルアミン(466μL、2mmol)を加えた。その溶液をリン オキシクロライド(0.153g(93.2μL)、1mmol)の添加の間、0℃で撹拌し、 生じた懸濁液を0℃で3時間、撹拌した。トリブチルアミンピロホスフェート(0 .228g)を加え、その懸濁液を室温で3時間、撹拌した。その反応を1.0M重炭酸 トリエチルアミン水溶液で止め、その混合物をメチルクロライドで抽出してトリ メチルホスフェートを除去した。その水溶液を先の実施例3Aの通りHPLCにかけ た。263nmでのその吸光度により定量したP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラ ホスフェート)へのウリジンの変換率は6.83%であった。 実施例6 ウリジン5’−モノホスフェート及びピロホスホリルクロライドを用いるジウ リジンテトラホスフェートの生産のための方法 ウリジン5’−モノホスフェート(UMP)(64.8mg、0.2mmol)を乾燥ピリジン(1 mL)に溶かし、ピロホスホリルクロライド(13.9μL(25mg)、0.1mmol)を加え ながら、氷中で撹拌した。その溶液はほぼすぐにくもり、次に豊富な半結晶性白 色沈殿が形成され、それは1〜2分以内に粘着性の塊になった。その混合物を一 晩、室温に保存し、水で反応を止め、先の実施例3Aの通りHPLCにかけた。263n mでの吸光度により定量したP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート )の収率は15.8%であった。実質的な量のP1,P3−ジ(ウリジン5’−トリホ スフェート)(25.4%)を、主要副産 物として得た。 実施例7 1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩の水安 定性及び溶解性 水中でのP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム 塩の溶解度を、溶液が濁るまで固体の部分を周知の量の脱イオン水に加えること により測定した。これにより、水中での最大溶解度は約900mg/mlと決定された 。低(5℃)及び高(40℃)温でインキュベートした固体又は水溶液の安定性研 究は、HPLC分析により決定して、1.5%未満の分解が3ヶ月にわたっておこった ことを示した。これにより、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート )の四ナトリウム塩は医薬としての適用に適した優れた溶解度及び安定性プロフ ィールを有すると決定された。 実施例8 動物中でのP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、テトラナト リウムの毒性1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩の非臨 床的毒物学的プロフィールを、細菌の逆変異アッセイ、試験管内哺乳動物細胞遺 伝子テスト、試験管内哺乳動物細胞遺伝子変異テスト、及びマウスにおける微小 核の細胞遺伝学アッセイを含む一群の遺伝子毒物学アッセイにおいて評価した。 ウサギにおける研究を、6週間にわたる複数の毎日の投与の後に、局所的な視覚 上の許容性及び半長期的な視覚上の許容性を検査した。更に、P1,P4−ジ(ウ リジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩を、ラット及びイヌにおけ る2回の単一投与急性吸入毒性研究、並びにイヌにおける1回の単一投与急性静 脈内毒性研究においてもテストした。 これらの研究の結果は、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート) 、四ナトリウム塩が一連の遺伝子毒物学アッセイにおいて非遺伝子毒性であるこ とを示す。視覚上の毒物学的研究において悪影響は見い出されなかった。単一投 与吸入(ラット、イヌ)及び静脈内(イヌ)毒性研究において低い程度の急性毒 性が見られた。それゆえ、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート) 、四ナトリウム塩は、ヒトに投与するために広い安全性の余裕を有する優れた毒 物学的プロフィールを有すると決定された。 実施例9 正常なヒト有志者におけるP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート )、四ナトリウム塩の安全性及び効能1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩を、75 人の正常な健康な男性有志者におけるフェーズI、ダブル・ブラインド、プラシ ーボ・コントロール、上昇投与量、安全性及び許容性研究において評価した。40 人の非喫煙者及び35人の喫煙者を、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフ ェート)、四ナトリウム塩(20〜400mg)の単一エーロゾル投与を与えた12人、及 びプラシーボ(通常の塩類溶液)を与えた4人から構成される16人の有志者の5 の投与群において評価した。プラシーボ又はアクティブなイヌにおいて、FEV1, FVC,MMEF、臨床研究、12−リードECG、又は尿検査結果に大きな変化はなかった 。喫煙者において、P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナ トリウム塩は、投与5分以内に喀出された喀痰の重量が2倍〜7倍、投与量依存 で増加し、喀痰をはく刺激は喀痰収集の次の時間までにわたって持続した。P1 ,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩が非喫煙者 において喀出を導く効果も観察された。結論として、P1,P4−ジ(ウリジン5 ’−テトラホス フェート)、四ナトリウム塩は安全であり、正常な男性被検体において十分許容 され、プラシーボと比べた時に喀出を刺激するのに有効である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年10月6日(1999.10.6) 【補正内容】 明細書 ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート及びその塩の大規模生産のための方法 技術分野 本発明は、新規の塩を含む治療用ジヌクレオチドの生産のための方法に関する 。より詳しくは、本発明は、従来の製造方法に優る利点を有するP1,P4−ジ( ウリジン5’)−テトラホスフェート、即ちジウリジンテトラホスフェート(U2 P4)の合成のための方法に関する。 発明の背景 P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートは次の構造式: 式 I (式中、XはNa,NH4又はHであり、但し全てのX基がHではない) のジヌクレオチドである。 P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート(式中、Xは水素である )の遊離酸は、以前に、ウリジンとのP'''→5’ −エステルであるウリジン5’−(四リン酸五水素)として開示されている(CA S Resistry Number:59985-21-6;C.Vallejoら、Biochimica et Biophysica Acta 438,305(1976)及びH.Costeら、J.Biol.Chem.262,12096(1987))。 プリンジヌクレオチド、例えばジアデノシンテトラホスフェート(A2P4)の合 成のために異なる方法が開示されている(E.Rappaport et al,Proc.Natl.Acad. Sci,78,838,(1981);A.Guranowski et al,Biochemistry,27,2959,(1988); C.Lobaton et al,Eur.J.Biochem.,50,495,1975;K.Ng and L.Orgel,Nucl.Ac id Res.,15,3573,(1987))。しかしながら、これはピリミジンヌクレオチド であるU2P4については開示されていない。プリンヌクレオチド及びピリミジンヌ クレオチドは類似しているように見えるが、プリンヌクレオチド合成のために用 いる方法はウリジンのようなピリミジンのために必ずしも作用しない。 ジウリジンテトラホスフェートは慢性の閉塞性肺疾患(COPD)のような種々の 病気の治療において有益な特性を有することが示されている。例えば、それらは 、種々の理由、例えば嚢胞性繊維症、慢性気管支炎、喘息、気管支拡張症、術後 粘液貯留、肺炎、一次毛様体運動障害のために治療の必要なヒトを含む哺乳動物 のような被検体の肺からの粘液分泌物の浄化(M.J.Stutts,IIIら、米国特許5,63 5,160;PCT国際公報WO 96/40059)並びに固定患者における肺炎の予防及び治療(K .M.Jacobus及びH.J.Leighton、米国特許5,763,447)を容易にすることが証明され ている。更なる治療的使用には、副鼻腔炎(PCT国際公報WO 98/03177)、中耳炎( PCT国際公報WO 97/29756)、乾性眼、網膜剥離、鼻涙管閉塞の治療、粘液分泌の 増加及び上皮表面の水和作用による膣の乾燥症による女性不妊症及び過敏症の治 療、並びに運動家の能力の増加がある。 U2P4は、哺乳動物、例えばこれらに限らないが、イヌ、ネコ及びウマにおける 獣医学的製品としての利用性も有する。 先行技術の方法は、ジウリジンテトラホスフェートの生産のための唯一のプロ トコルを記述する。この方法は極めて時間がかかり、5日間、続き、そして少量 のジウリジンテトラホスフェートを生産する(C.Vallejoら、Biochimica et Biop hysia Acta 438,305(1976),Silleroら、Eur J Biochem 76,332(1972))。この 技術に従って、ジウリジンテトラホスフェートは、無水ピリジン(10ml)の媒体 中でのウリジン5’−モノホスホモルホリデート(0.54mmol)のピロリン酸のト リエチルアミン塩(0.35mmol)との反応により合成された30℃で5日後、エバポ レーションにより反応混合物からピリジンを除去し、その残留物をガラス−蒸留 水(8mL)に再度懸濁し、その懸濁液をDEAE−セルロースカラム(37.5×2.6cm) に適用し、重炭酸アンモニウムpH8.6の直線勾配(0.06〜0.25M)の3.2Lで分画 された、0.17〜0.19Mの重炭酸アンモニウム間に溶出するピークは、クエン酸緩 衝液pH5.0での電気泳動により、ホスホジヒステラーゼIでの処理後、次の基準 :アルカリホスファターゼに対する不感受性、塩基に対するリンの比及び加水分 解の産物(UTP+UMP)の分析によりU2P4としてキャラクタライズされた。収率又は 分光データは供されなかった。これにより、ジウリジンテトラホスフェートの合 成のための先行技術の手順は冗長であり、部分的にキャラクタライズされただけ のジウリジンテトラホスフェートを少量しか生産しなかった。本発明は、より効 果的かつ便利に行うことができ、ジウリジンテトラホスフェート及びその塩の大 規模生産に適用できるこの医学的に役立つ化合物を生産するための方法にある。 発明の概要 本発明は、治療用ジヌクレオチド、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホ スフェート(式I)の合成のための新規方法を供し、大量での生産への適用性を 証明する。本発明の方法は、ジウリジンテトラホスフェートを合成するために必 要とされる時間を、好ましくは3日又はそれ未満に実質的に減少させる。これら の方法により調製されたP1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートの 新規アンモニウム及びナトリウム塩は安定で、可溶性で、非毒性で、そして製造 の間での取り扱いが容易である。テトラアンモニウム塩が好ましく;テトラナト リウム塩が最も好ましい。 式 I (式中、Xは、Na,NH4又はHであり、但し全てのX基がHであることはない) 式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を合成する方法は、一般に、次 のステップ:1)極性、非プロトン性有機溶媒及び疎水性アミン中に式IIa−d のウリジン又はウリジンヌクレオチド化合物を溶解し;2)式IVa−bのリン酸 化剤でリン酸化し及び/又は式IIIa−cの活性化剤で活性化し;そして3)イ オン交換クロマトグラフィーにより精製することにより行われる。 本発明の別の態様は、種々の病状、例えばこれらに限らないが、慢性の閉塞性 肺疾患、副鼻腔炎、中耳炎、鼻涙管閉塞、乾燥性眼疾患、網膜剥離、肺炎、及び 膣の乾燥症により引きおこされる女性不 妊及び過敏症を治療する方法である。 本発明の別の態様は、医薬として許容される担体と一緒に式Iの化合物を含む 医薬組成物である。 発明の詳細な記載 本発明は、治療用ジヌクレオチド、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホ スフェートの合成のための新規方法を供し、大量での生産への適用性を証明する 。本発明の方法は、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートを合成 するために必要とされる時間を、好ましくは3日又はそれ未満に実質的に減少さ せる。これらの方法により調製されたP1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホ スフェート(式I)のアンモニウム及びナトリウム塩は安定で、可溶性で、非毒 性で、そして製造の間での取り扱いが容易である。 本発明は、式I: 式 I (式中、Xは、Na,NH4又はHであり、但し全てのX基がHであることはない) の化合物を更に供する。 P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートのナトリウム及びアンモ ニウム塩は多くの利点を有する。ナトリウム及びア ンモニウム塩は、リン酸エステルの加水分解を触媒する二価カチオン(例えばCa2+ ,Mg2+,Mn2+)のものと比べて優れた長期安定性プロフィールを供する。P1 ,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートの四ナトリウム塩は肺及び眼 に対して非刺激性である。他のカチオンは、肺、眼、及び他の粘膜上皮を刺激し 得、又はヒトの体により十分に許容されない。これらの無機ナトリウム及びアン モニウム塩は疎水性アミン塩、例えばトリ−及びテトラブチルアンモニウム及び 類似の塩と比べて優れた水溶解性を与える。高い水溶性は種々の濃度の医薬製剤 における柔軟性のため重要な利点である。P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テト ラホスフェートのテトラアンモニウム及びテトラナトリウム塩は、有機溶媒を用 いない水性のイオンクロマトグラフィーにより直ちに精製される点でも有利であ る。更に、これらの塩は、いくつかのアミン塩で油又はガム状であるのと比べて 飛散性(fluffy)の白色固体として容易に取り扱われる。 テトラナトリウム塩が好ましい。 式Iの化合物は、種々の理由、例えば嚢胞性繊維症、慢性気管支炎、喘息、気 管支拡張症、術後粘液貯留、肺炎、一次毛様体運動障害のために治療の必要なヒ トを含む哺乳動物のような被検体の肺からの粘液分泌物の浄化(M.J.Stutts,III ら、米国特許5,635,160;PCT国際公報WO 96/40059)並びに固定患者における肺炎 の予防及び治療(K.M.Jacobus及びH.J.Leighton、米国特許5,763,447)を容易にす るために用いることができる。更なる治療的使用には、副鼻腔炎(PCT国際公報WO 98/03177)、中耳炎(PCT国際公報WO 97/29756)、乾性眼、網膜剥離、鼻涙管閉 塞の治療、粘液分泌の増加及び上皮表面の水和作用による膣の乾燥症による女性 不妊症及び過敏症の治療、並びに運動家の能力の増加がある。 下記の合成方法は、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートを生 産するためのいくつかの合成ストラテジーを包含する。一般に、全ての方法は、 極性非プロトン性有機溶媒(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ ド、ジオキサン、N−メチルピロリドン、トリメチルホスフェート)及び疎水性 アミン(例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、2 ,4,6−コリジン、テトラブチルアンモニウム、トリ−及びテトラ−アルキル アミン、ヘテロ環式アミン)中に溶解する、出発材料として式IIa−dからのウ リジン又はウリジンヌクレオチド化合物を用いる。その産物は、各々、式IVから のリン酸化剤(例えばリンオキシクロライド、ピロリン酸、ピロホスホリルクロ ライド)でリン酸化し、又は式IIIからの活性化剤(例えばカルボニルジイミダ ゾール、アルキル又はアリールカルボジイミド、アルキル又はアリールホスホク ロリデート)でリン酸基を活性化し、次に当業者に公知である種々の精製手段、 例えばこれらに限らないが、イオンクロマトグラフィー(例えばDEAE Sephadex 、DEAEセルロース、Dowex 50、アニオン及びカチオン交換樹脂)を行うことによ り得られる。 ピリミジンβ−D−リボフラノシル出発材料ウリジン、ウリジン5’−モノホ スフェート(UMP)、ウリジン5’−ジホスフェート(UDP)、及びウリジン5’−ト リホスフェート(UTP)は各々以下の式IIa−dに遊離酸として示される。これら の材料は、全て、種々の塩形態で大量に市販されている。式IIa:ウリジン 式IIIa:カルボジイミド (式中、R1及びR2はC1−C8アルキル又はシクロアルキル、C1−C8の任意 に置換されたアルキル又はシクロアルキル(例えばヒドロキシ及びアミノ基); アリール又は任意に置換されたアリール(例えばヒドロキシ及びアミノ基)であ る))式IIIaの好ましい化合物はジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライドであ る。 式IIIb:活性化カルボニル (式中、Xはイミダゾール、テトラゾール、及び/又はハロゲンである)。式 IIIbの好ましい化合物はカルボニルジイミダゾール及びカルボニルジトリアゾ ールである。 式IIIc:活性化リン (式中、R1及びR2はC1−C8アルキル又はシクロアルキル、C1−C8の任意 に置換されたアルキル、アルコキシ又はシクロアルキル(例えばヒドロキシ及び アミノ基);アリール、アルコキシ又は任意に置換されたアリール、アリールオ キシ又はアルコキシ(例えばヒドロキシ及びアミノ基)及び/又はハロゲンであ り;そ してXはハロゲンである)。好ましい式IIIcの化合物は、ジフェニルホスホロ クロリデート、フェニルホスホロジクロリデート、フェニルホスホン酸ジクロラ イド及びジフェニルホスフィン酸クロライドである。 一及びニリン酸化剤は以下に一般式IVa−bに示す。 式IVa:一リン酸化剤 (式中、Xはハロゲンである)。好ましい式IVaの化合物はオキシ塩化リンで ある。 式IVb:二リン酸化剤 (式中、Xは、酸素、ヒドロキシ、又はハロゲンである)及びその塩。好まし い式IVbの化合物はピロホスホリルクロライド及びピロホスフェートである。 当業者は、本発明が以下の実施例に限定されないこと、及び以下の実施例にお けるステップを変えることができることを認めるであろう。 実施例1 ウリジン5’−ジホスフェートを用いるジウリジンテトラホスフェート、四ナ トリウム塩の生産のための方法 ウリジン5’−ジホスフェート二ナトリウム塩(Yamasa,Choshi,Japan;600 グラム)を脱イオン水(5.4L)に溶かした。その溶液をDowex 50W×4H+(Dow Ch emical)カラムに流した。ウリジン5 ’−ジホスフェートを含む画分をプールし、トリブチルアミン(Aldrich,St.Lo uis;300mL)で中和した。その中和した画分を、55〜60℃の浴温でのロータリー エバポレーターを用いて油に濃縮した。その油を乾燥ジメチルホルムアミド(Ald rich,3L)に溶かし、次にロータリーエバポレーター(55〜600Cの浴温)を用 いて油に濃縮した。このステップを2回、くり返した。その油を再びジメチルホ ルムアミド(3L)に溶かし、1,1−カルボニルジイミダゾール(Aldrich;10 0g)を加えた。その溶液を21/2時間、50℃に加熱した。更なる量の活性化剤( 33グラム)を加え、加熱を更に21/2時間、続けた。その溶液を再びロータリー エバポレーター(55〜60℃の浴温)上で油に濃縮した。生じた油を0.2M NH4HCO3 と等しい伝導度まで脱イオン水に溶かした。次にその溶液をSephadex DEAE-A25 (Pharmacia,Upsala,Sweden;1.0M NaHCO3中で予め膨潤し、2カラム容量の脱 イオンH2Oで洗ったもの)に充填した。そのカラムを以下の順番で次の溶液:60L の0.25M NH4HCO3、120Lの0.275M NH4HCO3、40Lの0.30M NH4HCO3及び40Lの 0.35M NH4HCO3で溶出した。十分な量の純粋なジウリジンテトラホスフェートを 有する画分をHPLC分析により測定してプールし、そしてロータリーエバポレータ ー(55〜60℃の浴温)で濃縮した。生じた残留物を脱イオン水(1.5L)に溶か してロータリーエバポレーターで濃縮した。このステップを15回、又は過剰な重 炭酸緩衝液が除去されるまでくり返した。生じた油を十分な量の脱イオン水に溶 かして約10%の溶液を形成し、その溶液をDowex 50W×4Na+(Dow)カラムに詰 めて脱イオン水で溶出した。U2P4を含む画分をプールし、約10〜15%溶液に濃縮 し、それを凍結乾燥して白色固体としてU2P4テトラナトリウムを生成した(150 g、ウリジン5’−ジホスフェートに基づいて約25%収率)。1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩の構造 解析 文献での非アデニル化ジヌクレオチドの適切な分光データの欠如のため、P1 ,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩の全構造解 析を、近代的な分析技術を用いることにより行った。その分子量は質量分析によ り878〔m/z 855、(M-Na+)〕であると決定され、分子式C18H22N4O23P4・4Na であることを確認した。C18H22N4O23P4・3Na〔(M-Na+):計算値854.9318〕につ いて測定した正確な質量は854.9268であった。その測定した質量は理論値と5.0 ミリマス単位(5.9ppm)だけ異なり、99.7%の信頼レベルであった。カール・フ ィッシャー水分分析は1.73% H2Oの値を供し、分子式の更なる確認を元素分析か ら得た:分子式:C18H22N4O23P4・4.2Na・1.1H2O(FW=902.4g/mol)に基づいて、 計算値:Na=10.70、測定値:10.81%;C:P比計算値:1.74、測定値:1.80。 赤外スペクトルは3422cm-1において広いシグナル、1702cm-1においてシグナルを 示し、このことは、ヒドロキシル(O−Hストレッチ)及びカルボニル(C=0 ストレッチ)官能基の存在を示した。更に、ホスフェートP=0ストレッチが12 65cm-1で観察された。水中でのUVスペクトルは、262nmのλmax、及び17,004の吸 収率(ε)を示した。25℃での比施光度(C=1,H2O)は、偏光計により−9.56 °であると決定された。 NMRスペクトルは、 1H共役31Pスペクトルは、1Hカ ップリングの導入のためδ−10.75ppmにおいて多重項の広がりを示した。それゆ えこの多重項はPαと確認した。−22.23ppmで多重項への1Hカップリングの効 果はなし、これをPβとしてデフォルトにより割り当てた。核オーバーハウザー 効果(NOE)を、H2'及びH3'糖プロトンに対してH6について観察された。H5が 糖プロトンに対してNOEを示すことができないので、H6が確認される。更に、N1 置換が確認される。なぜならN3置換化構造が可能なピリミジン−糖NOEはない からである。 更なる2次元NMR実験を連結度を確認するために行った。HMQCは、C5に対する H5及びC6に対するH6についての連結度を示し、C5及びC6を確認する。COSY 及びNOE連結度はH6に対するH5について観察され、H5を確認した。HMBC3−結 合連結度は、C1'に対するH6、H1'に対するC6、C2に対するH1'、C2に対す るH6について観察された。これにより、これらのデータは、H1,C2及びN1置 換を確認する。H2'に対するH1'のCOSY連結度はH2'、及びC1'に対するH1'の HMQC連結度を確認し、C2'に対するH2'はC1'及びC2'を確認する。更に、HMBC は、C4に対するH5からの2−結合J連結度を示し、C4を確認する。mult=1.5 での13C DEPTスペクトルは、全ての他の炭素に対して逆方向のδ65.1の炭素を示 す。この観察結果は、C5'がメチレンであることを確認する。31Pのδ65.1及び 83.4の炭素へのカップリングはC5'及びC4'を確認する。なぜなら、C4'は唯一 の連結したメチレンであるからである。更に、HMQCは、H5'に対するC5'及びH4' に対するC4'についての連結性を示し、H4'及びH5'を確認する。NOEは、H4 ' に対するH1'、H2'に対するH6及びH3'に対するH1について観察され、βア ノマー糖配列を確認する。結論として、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラ ホスフェート、四ナトリウム塩を150 g規模で合成して5時間の全反応時間で、市販の出発材料から25%収率を供した 。粗生成物はイオン交換クロマトグラフィーにより効率よく精製され、その反応 生成物の構造は、質量分析、NMR及び他の分析技術を用いて明白に証明された。 実施例2 ウリジン5’−モノホスフェートを用いるジウリジンテトラホスフェートテト ラナトリウム塩の生産のための方法 ウリジン5’−モノホスフェート(Sigma,Milwaukee、3.0g、9.26mmol)を 乾燥DMF(10mL)及びトリブチルアミン(Aldrich、2mL)に溶かした。その溶液を真 空下で40℃で油にエバポレートした。その残留物を乾燥DMF(Aldrich、8mL)に 溶かして溶液を形成した。カルボニルジイミダゾール(Aldrich、1.65g、10.18m mol)をこの溶液に加えた。その反応を1時間、50℃に加熱した。以下の実施例3 に記載されるDMF(5mL)及びトリブチルアミン(2mL)中の無水トリブチルアン モニウム塩として調製したウリジン5’−トリホスフェート(Yamasa、5.60g、1 0.18mmol)を反応溶液に加えた。その混合物を3日間、50℃で撹拌し、この時、 溶液を真空下で油にエバポレートし、水(5mL)に溶かし、カラム(300×50mm) クロマトグラフィー(Sephadex DEAE-A25、40〜120μ、Aldrich、1.0M NaHCO3中 で予め膨潤し、2カラム容量の脱イオンH2Oで洗ったもの)により精製した(H2O→ 0.3M NH4HCO3勾配)。その純粋な画分を真空下で35℃に濃縮し、H2Oを加え、5 回、再びエバポレートして白色固体(2.37g、30%収率)としてジウリジンテト ラホスフェートテトラアンモニウム塩を得た:標準と同じ滞留時間でのHPLCによ る92.11%純度。更に、そのテトラアンモニウム塩をFABMSにより分析して質量〔 C18H25N4O23P4(M-H+-:計算値788.9860〕788.9857を得て、遊離酸についてC1 8 H26N4O23P4の親の式を確認した。実施例3A ウリジン5’−トリホスフェート(UTP)を用いるジウリジンテトラホスフェー トの生産のための方法 水(5mL)中のウリジン5’−トリホスフェート(UTP)トリナトリウム塩(ProB ioSint,Varese,Italy;5.86g、0.01mol)の溶液をそのトリブチルアミン形態で BioRad AG-MP50(Aldrich)強力カチオン交換樹脂のカラムに流し(50mLベット容 量)、蒸留水(約300mL)で溶出した。この溶液にトリブチルアミン(Aldrich;5 mL)を加え、その懸濁液を、その水性画分のpHが8まで上がるまで振とうした。 その層を分離し、その水溶液を少量になるまでエバポレートし、次に、一晩、凍 結乾燥した。その残留物を乾燥ジメチルホルムアミド(Aldrich;20mL)に溶かし、 その溶液を0.1mmHgでエバポレートした。その乾燥したトリブチルアミン塩を無 水アセトンで100mLに構成し、ストック溶液(UTP中0.1M)を供した。ジシクロヘ キシルカルボジイミド(DCC)(Baker,Phillipsburg;0.227g、1.2mmol)を先のUTP 溶液(10mL、1.0mmol)のアリコートに加え、その溶液を室温で30分、撹拌した。 その混合物を、ウリジン5’−モノホスフェートのトリエチルアミン塩(2.0mmol 、トリエチルアミン(0.5mL)をウリジン5’−モノホスフェート(UMP)の溶液(Si gma;DMF中0.648g)に加え、エバポレートして乾燥させることにより調製したも のに加えた。次にこの懸濁液を乾燥するまでエバポレートし、乾燥DMF中に残留 物を5.0mL、作り上げ40℃で24時間、放置した。その反応混合物を、0〜1.0M重 炭酸アンモニウムの勾配、5mL/分、30分、溶出する半調製用イオン交換クロマ トグラフィーにより分離した。ジヌクレオチドテトラホスフェートは21〜23分で 溶出し;その産物(UTPに基づいて76.5%収率)を、P1,P4−ジ(ウリジン5’ )−テトラホスフェートの標準溶液のものとλmax263nmでの 紫外線吸光度を比較することにより定量した。 実施例3B ウリジン5’−トリホスフェート(UTP)及び過剰な活性化剤を用いるジウリジ ンテトラホスフェートの生産のための方法 UTPの、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートへの変換は、ト リブチルアミン塩(0.1mmol)の大過剰のDCC(0.1g、0.5mmol)での活性化により増 強することができ;この場合、析出したジシクロヘキシウレアはろ過により除去 し、その反応混合物をエーテル(10mL)で抽出し、その残留物を乾燥DMFに溶か し、その後、トリブチルアミンUMP(0.2mmol)で処理した。上述の実施例3Aの 通り、反応混合物のクロマトグラフィー分離及び紫外線吸収による定量に基づい て、ウリジンテトラホスフェート産物は混合物中のウリジレート種の50.7%を構 成し、これは95.9%のUTPからの変換に相当した。 実施例4A カルボニルジイミダゾールで活性化されたウリジン5’−モノホスフェートを 用いてジウリジンテトラホスフェートの生産のための方法 ウリジン5’−モノホスフェート(UMP)(0.324g、1.0mmol)を乾燥DMF(5mL)及 びトリブチルアミン(237μL、1mmol)の混合物に溶かし、その溶液を乾燥する までエバポレートし、次に更に2回、DMFで処理して無水トリブチルアミン塩を 供した。その残留物をDMF(5mL)に溶かし、カルボニルジイミダゾール(CDI)(0.8 1g、5mmol)を加えた。その溶液を3時間、放置し、次にメタノール(324mL、8m mol)を加えて過剰なCDIを破壊した。その溶液を1時間、放置した、トリブチル アミンピロホスフェート(Sigma、0.228g、0.5mmol)を加え、その懸濁液を室温 で窒素下で撹拌した。3時間後、 その反応を水で停止させ、その混合物を上述の実施例3Aの通りHPLCにかけた 。263nmでの吸光度により定量したP1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホス フェートの収率は9.3%であった。 実施例4B ジフェニルホスホクロライドで活性化されたウリジン5’−モノホスフェート を用いるジウリジンテトラホスフェートの生産のための方法 本質的に上述の通り調製したUMPの無水トリブチルアミン塩を乾燥ジオキサン (5mL)及びDMF(1mL)の混合物に溶かした。ジフェニルホスホクロリデート(0. 3mL)及びトリブチルアミン(0.3mL)を加え、その溶液を室温で3時間、放置した 。その溶液をエバポレートし、その残留物をエーテル(約10mL)と共に振とうし 、次に4℃で30分、放置した。そのエーテルをデカントして除き、その残留物を DMF(3mL)中トリブチルアミンピロホスフェート(0.228g、0.5mmol)の溶液に溶 かした。その溶液を窒素下で室温で保存した。3時間後、その反応を水で止め、 その混合物を先の実施例3Aの通りHPLCにかけた。その263nmでの吸光度により 定量したP1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェートの収率は9.6%で あった。 実施例5 ウリジン・リンオキシクロライド及びピコホスフェートを用いるジウリジンテ トラホスフェートの生産のための方法 ウリジン(Aldrich、0.244g、1mmol)をトリメチルホスフェート(Aldrich、5 mL)に溶かし、トリブチルアミン(466μL、2mmol)を加えた。その溶液をリンオ キシクロライド(0.153g(93.2μL)、1mmol)の添加の間、0℃で撹拌し、生 じた懸濁液を0℃で3時間、撹拌した。トリブチルアミンピロホスフェート(0.2 28g)を加え、その懸濁液を室温で3時間、撹拌した。その反応を1.0M重 炭酸トリエチルアミン水溶液で止め、その混合物をメチルクロライドで抽出して トリメチルホスフェートを除去した。その水溶液を先の実施例3Aの通りHPLCに かけた。263nmでのその吸光度により定量したP1,P4−ジ(ウリジン5’)− テトラホスフェートへのウリジンの変換率は6.83%であった。 実施例6 ウリジン5’−モノホスフェート及びピロホスホリルクロライドを用いるジウ リジンテトラホスフェートの生産のための方法 ウリジン5’−モノホスフェート(UMP)(64.8mg、0.2mmol)を乾燥ピリジン(1 mL)に溶かし、ピロホスホリルクロライド(13.9μL(25mg)、0.1mmol)を加え ながら、氷中で撹拌した。その溶液はほぼすぐにくもり、次に豊富な半結晶性白 色沈殿が形成され、それは1〜2分以内に粘着性の塊になった。その混合物を一 晩、室温に保存し、水で反応を止め、先の実施例3Aの通りHPLCにかけた。263n mでの吸光度により定量したP1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート )の収率は15.8%であった。実質的な量のP1,P3−ジ(ウリジン5’−トリホ スフェート)(25.4%)を、主要副産物として得た。実施例7 1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩の水安 定性及び溶解性 水中でのP1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム 塩の溶解度を、溶液が濁るまで固体の部分を周知の量の脱イオン水に加えること により測定した。これにより、水中での最大溶解度は約900mg/mlと決定された 。低(5℃)及び高(40℃)温でインキュベートした固体又は水溶液の安定性研 究は、HPLC分析により決定して、1.5%未満の分解が3ヶ月にわたっておこっ たことを示した。これにより、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェ ートの四ナトリウム塩は医薬としての適用に適した優れた溶解度及び安定性プロ フィールを有すると決定された。 実施例8 動物中でのP1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、テトラナト リウムの毒性1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩の非臨 床的毒物学的プロフィールを、細菌の逆変異アッセイ、試験管内哺乳動物細胞遺 伝子テスト、試験管内哺乳動物細胞遺伝子変異テスト、及びマウスにおける微小 核の細胞遺伝学アッセイを含む一群の遺伝子毒物学アッセイにおいて評価した。 ウサギにおける研究を、6週間にわたる複数の毎日の投与の後に、局所的な視覚 上の許容性及び半長期的な視覚上の許容性を検査した。更に、P1,P4−ジ(ウ リジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩を、ラット及びイヌにおけ る2回の単一投与急性吸入毒性研究、並びにイヌにおける1回の単一投与急性静 脈内毒性研究においてもテストした。 これらの研究の結果は、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート 、四ナトリウム塩が一連の遺伝子毒物学アッセイにおいて非遺伝子毒性であるこ とを示す。視覚上の毒物学的研究において悪影響は見い出されなかった。単一投 与吸入(ラット、イヌ)及び静脈内(イヌ)毒性研究において低い程度の急性毒 性が見られた。それゆえ、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート 、四ナトリウム塩は、ヒトに投与するために広い安全性の余裕を有する優れた毒 物学的プロフィールを有すると決定された。 実施例9 正常なヒト有志者におけるP1,P4−ジ(ウリジン5’−テト ラホスフェート)、四ナトリウム塩の安全性及び効能1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩を、75 人の正常な健康な男性有志者におけるフェーズI、ダブル・ブラインド、プラシ ーボ・コントロール、上昇投与量、安全性及び許容性研究において評価した。40 人の非喫煙者及び35人の喫煙者を、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホス フェート、四ナトリウム塩(20〜400mg)の単一エーロゾル投与を与えた12人、及 びプラシーボ(通常の塩類溶液)を与えた4人から構成される16人の有志者の5 の投与群において評価した。プラシーボ又はアクティブなイヌにおいて、FEV1, FVC,MMEF、臨床研究、12−リードECG、又は尿検査結果に大きな変化はなかった 。喫煙者において、P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナ トリウム塩は、投与5分以内に喀出された喀痰の重量が2倍〜7倍、投与量依存 で増加し、喀痰をはく刺激は喀痰収集の次の時間までにわたって持続した。P1 ,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩が非喫煙者 において喀出を導く効果も観察された。結論として、P1,P4−ジ(ウリジン5 ’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩は安全であり、正常な男性被検体に おいて十分許容され、プラシーボと比べた時に喀出を刺激するのに有効である。 請求の範囲 1.式I: 式 I (式中、XはNa,NH4及びHからなる群から選択され、但し全てのX基がHで あることはない) の化合物。 2.P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四ナトリウム塩。 3.P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート、四アンモニウム塩 。 4.式I: 式 I (式中、XはNa,NH4及びHからなる群から選択され、但し全てのX基がHで あることはない) の化合物又はその医薬として許容される塩を合成するための方法であって、 a)式IIa−d: 式IIa:ウリジン 式IIb:UMP 及びその塩; 式IIc:UDP 及びその塩; 式IId:UTP 及びその塩; のウリジン又はウリジンヌクレオチド化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び 疎水性アミンに溶解し; b)式IVa−b: 式IVa:一リン酸化剤 (式中、Xはハロゲンである); 式IVb:二リン酸化剤 (式中、Xは酸素、ヒドロキシ、ハロゲンからなる群から選択される)及びそ の塩 のリン酸化剤でリン酸化して式Iの化合物を生成し、又は前記ウリジンヌクレオ チド化合物のリン酸基を、式IIIa−c; 式IIIa:カルボジイミド (式中、R1及びR2は、独立して、C1−C8のアルキル、シクロアルキル、及 びアリールからなる群から選択され、ここで該アルキル、シクロアルキル、又は アリールはヒドロキシ又はアミノ基で任意に置換される);式IIIb:活性化カルボニル (式中、Xは、独立して、イミダゾール、テトラゾール及びハロゲンからなる 群から選択される); 式IIIc:活性化リン (式中、Xはハロゲンであり、R1及びR2は各々独立して、C1−CBのアルキ ル、シクロアルキル、C1−C8のアルコキシ、シクロアルコキシ、アリール及び アリールオキシからなる群から選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル 、アルコキシ、シクロアルコキシ、アリール又はアリールオキシはヒドロキシ、 アミノ、アルコキシ、又はハロゲン基で任意に置換される) の活性化剤で活性化し、式IIb−dの適切な化合物と反応させて式Iの化合物 を生成し;そして c)式Iの化合物及びその医薬として許容される塩をイオン交換クロマトグラ フィーにより精製すること を含む方法。 5.前記式IIIaの化合物が、ジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ ドヒドロクロライドからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載 の方法。 6.前記式IIIbの化合物が、カルボニルジイミダゾール及びカルボニルジト リアゾールからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 7.前記式IIIcの化合物が、ジフェニルホスホロクロライド、フェニルホス ホロジクロラリデート、フェニルホスホン酸ジクロライド及びジフェニルホスフ ィン酸クロライドからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の 方法。 8.前記式IVaの化合物がオキシ塩化リンであることを特徴とする請求項4に 記載の方法。 9.前記式IVbの化合物が、ピロホスホリルクロライド及びピロホスフェート からなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 10.請求項4に記載の式IIcの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性化剤で処理し、そ して次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 11.請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性化剤で処理し、そ して次に請求項4に記載の式IIdの化合物と反応させ、そして次にクロマトグラ フィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 12.請求項4に記載の式IIdの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの等モル量の活性化剤で 処理し、そして次に請求項4に記載の式IIbの化合物と反応させ、そして次にク ロマトグラフィーにより精製 することを含む請求項4に記載の方法。 13.過剰な活性化剤を用いることを特徴とする請求項12に記載の方法。 14.請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性化剤で処理し、そ して次に請求項4に記載の式IVbの適切な化合物と反応させ、そして次にクロマ トグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 15.請求項4に記載の式IIaの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IVa−bからのリン酸化剤で処理し、そ して次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 16.請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IVbからのリン酸化剤で処理し、そして 次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 17.有効に慢性の閉塞性の肺疾患を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合 物を投与することにより哺乳動物における慢性の閉塞性の肺疾患を治療する方法 。 18.有効に粘液分泌を取り除く量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与する ことにより、哺乳動物における副鼻腔炎、中耳炎又は鼻涙管閉塞を治療する方法 。 19.有効に乾性眼を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与するこ とにより哺乳動物における乾性眼を治療する方法。 20.有効に網膜剥離を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与する ことにより、哺乳動物における網膜剥離を治療する方法。 21.有効に肺炎を予防し又は治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投 与することにより哺乳動物において肺炎を治療し又は予防する方法。 22.喀痰の誘導を容易にするのに有効な量の請求項1に記載の式Iの化合物を 投与することにより哺乳動物における喀痰誘導を容易にする方法。 23.喀出を容易にするのに有効な量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与す ることにより哺乳動物における喀出を容易にする方法。 24.有効に膣乾燥を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与するこ とにより膣乾燥による女性不妊又は膣刺激を治療する方法。 25.医薬として許容される担体と一緒に請求項1に記載の化合物を含む医薬組 成物。 【手続補正書】 【提出日】平成12年11月13日(2000.11.13) 【補正内容】 請求の範囲 1.式I: 式 I (式中、XはNa,NH4及びHからなる群から選択され、但し全てのX基がHで あることはない) の化合物。 2.P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート・四ナトリウム塩。 3.P1,P4−ジ(ウリジン5’)−テトラホスフェート・四アンモニウム塩 。 4.式I: 式 I (式中、XはNa,NH4及びHからなる群から選択され、但し全てのX基がHで あることはない) の化合物又はその医薬として許容される塩を合成するための方法であって、 a)式IIa−d: 式IIa:ウリジン 式IIb:UMP 及びその塩; 式IIc:UDP 及びその塩; 式IId:UTP 及びその塩; のウリジン又はウリジンヌクレオチド化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び 疎水性アミンに溶解し; b)式IVa−b: 式IVa:一リン酸化剤 (式中、Xはハロゲンである); 式IVb:二リン酸化剤 (式中、Xは酸素、ヒドロキシ、ハロゲンからなる群から選択される)及びそ の塩 のうちの1のリン酸化剤でリン酸化して式Iの化合物を生成し、又は前記ウリジ ンヌクレオチド化合物のリン酸基を、式IIIa−c; 式IIIa:カルボジイミド (式中、R1及びR2は、独立して、C1−C8のアルキル、シクロアルキル 、及びアリールからなる群から選択され、ここで該アルキル、シクロアルキル、 又はアリールはヒドロキシ又はアミノ基で任意に置換される); 式IIIb:活性化カルボニル (式中、Xは、独立して、イミダゾール、テトラゾール及びハロゲンからなる 群から選択される); 式IIIc:活性化リン (式中、Xはハロゲンであり、R1及びR2は各々独立して、C1−C8のアルキ ル、シクロアルキル、C1−C8のアルコキシ、シクロアルコキシ、アリール及び アリールオキシからなる群から選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル 、アルコキシ、シクロアルコキシ、アリール又はアリールオキシはヒドロキシ、 アミノ、アルコキシ、又はハロゲン基で任意に置換される) のうちの1の活性化剤で活性化し、式・b−dの適切な化合物と反応させて式 Iの化合物を生成し;そして c)式Iの化合物及びその医薬として許容される塩をイオン交換クロマトグラ フィーにより精製すること を含む方法。 5.前記式IIIaの化合物が、ジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライドから なる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 6.前記式IIIbの化合物が、カルボニルジイミダゾール及びカルボニルジト リアゾールからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 7.前記式IIIcの化合物が、ジフェニルホスホロクロライド、フェニルホス ホロジクロリデート、フェニルホスホン酸ジクロライド及びジフェニルホスフィ ン 酸クロライドからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法 。 8.前記式IVaの化合物がオキシ塩化リンであることを特徴とする請求項4に 記載の方法。 9.前記式IVbの化合物が、ピロホスホリルクロライド及びピロホスフェート からなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 10.請求項4に記載の式IIcの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性化剤で処理し、そ して次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 11.請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cのうちの1つからの活性化剤 で処理し、そして次に請求項4に記載の式IIdの化合物と反応させ、そして次に クロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 12.請求項4に記載の式IIdの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cのうちの1つからの等モル量 の活性化剤で処理し、そして次に請求項4に記載の式IIbの化合物と反応させ、 そして次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法 。 13.過剰な活性化剤を用いることを特徴とする請求項12に記載の方法。 14.請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cのうちの1つからの活性化剤 で処理し、そして次に請求項4に記載の式IVbの適切な化合物と反応させ、そし て次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 15.請求項4に記載の式IIaの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IVa−bのうちの1つからのリン酸化剤 で処理し、そして次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に 記載の方法。 16.請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び疎水 性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IVbからのリン酸化剤で処理し、そして 次にクロマトグラフィーにより精製することを含む請求項4に記載の方法。 17.有効に慢性の閉塞性の肺疾患を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合 物を含む慢性の閉塞性の肺疾患を治療するための医薬組成物。 18.有効に粘液分泌を取り除く量の請求項1に記載の式Iの化合物を含む副鼻 腔炎、中耳炎又は鼻涙管閉塞を治療するための医薬組成物。 19.有効に乾性眼を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を含む乾性眼 を治療するための医薬組成物。 20.有効に網膜剥離を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を含む網膜 剥離を治療するための医薬組成物。 21.有効に肺炎を予防し又は治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を含 む肺炎を治療し又は予防するための医薬組成物。 22.喀痰の誘導を容易にするのに有効な量の請求項1に記載の式Iの化合物を 含む喀痰誘導を容易にするための医薬組成物。 23.喀出を容易にするのに有効な量の請求項1に記載の式Iの化合物を含む喀 出を容易にするための医薬組成物。 24.有効に膣乾燥を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を含む膣乾燥 による女性の不妊又は膣刺激を治療するための医薬組成物。 25.医薬として許容される担体と一緒に請求項1に記載の化合物を含む医薬組 成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 27/02 A61P 27/02 27/16 27/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ペンダーガスト,ウィリアム アメリカ合衆国,ノースカロライナ 27713,デュラム,ウィリアムズバーグ ウェイ 5815

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: 式 I (式中、XはNa,NH4及びHからなる群から選択され、但し全てのX基がHで あることはない) の化合物。 2.P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四ナトリウム塩。 3.P1,P4−ジ(ウリジン5’−テトラホスフェート)、四アンモニウム塩 。 4.式I: 式 I (式中、XはNa,NH4及びHからなる群から選択され、但し全てのX基がHで あることはない) の化合物又はその医薬として許容される塩を合成するための方法であって、 a)式IIa−d: 式IIa:ウリジン 式IIb:UMP 及びその塩; 式IIc:UDP 及びその塩; 式IId:UTP 及びその塩; のウリジン又はウリジンヌクレオチド化合物を、極性非プロトン性有機溶媒及び 疎水性アミンに溶解し; b)式IVa−b; 式IVa:−リン酸化剤 (式中、Xはハロゲンである); 式IVb:二リン酸化剤 (式中、Xは酸素、ヒドロキシ、ハロゲンからなる群から選択される)及びそ の塩 のリン酸化剤でリン酸化し、及び/又は式IIIa−c; 式IIIa:カルボジイミド (式中、R1及びR2は、独立して、C1−C8アルキル、C1 −C8シクロアルキル、C1−C8の任意に置換されたアルキル、ヒドロキシ及び アミノ基で任意に置換されたC1−C8シクロアルキル、アリール並びにヒドロキ シ及びアミノ基で任意に置換されたアリールからなる群から選択される); 式IIIb:活性化カルボニル (式中、Xは、独立して、イミダゾール、テトラゾール及びハロゲンからなる 群から選択される); 式IIIc:活性化リン (式中、Xはハロゲンであり、R1及びR2は各々独立して、C1−C8アルキル 、C1−C8シクロアルキル、ヒドロキシ及びアミノ基で任意に置換されたC1− C8アルキル、ヒドロキシ及びアミノ基で任意に置換されたC1−C8アルコキシ 、ヒドロキシ及びアミノ基で任意に置換されたC1−C8シクロアルキル、アリー ル、アルコキシ、ヒドロキシ又はアミノ基で任意に置換されたアリール、ヒドロ キシ及びアミノ基で任意に置換されたアルコキシ、並びにハロゲンからなる群か ら選択される) の活性化剤で活性化し;そして c)式Iの化合物及びその医薬として許容される塩をクロマトグラフィーによ り精製すること を含む方法。 5.前記式IIIaの化合物が、ジシクロヘキシルカルボジイミド及 び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロ ライドからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 6.前記式IIIbの化合物が、カルボニルジイミダゾール及びカルボニルジト リアゾールからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 7.前記式IIIcの化合物が、ジフェニルホスホロクロライド、フェニルホス ホロジクロラリデート、フェニルホスホン酸ジクロライド及びジフェニルホスフ ィン酸クロライドからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の 方法。 8.前記式IVaの化合物がオキシ塩化リンであることを特徴とする請求項4に 記載の方法。 9.前記式IVbの化合物が、ピロホスホリルクロライド及びピロホスフェート からなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 10.請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を調製す るための方法であって、請求項4に記載の式IIcの化合物を、極性非プロトン性 有機溶媒及び疎水性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性 化剤で処理し、そして次にクロマトグラフィーにより精製することを含む方法。 11.請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を調製す るための方法であって、請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性 有機溶媒及び疎水性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性 化剤で処理し、そして次に請求項4に記載の式IIdの化合物と反応させ、そして 次にクロマトグラフィーにより精製することを含む方法。 12.請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬として許容され る塩を調製するための方法であって、請求項4に記載の式IIdの化合物を、極性 非プロトン性有機溶媒及び疎水性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa− cからの等モル量の活性化剤で処理し、そして次に請求項4に記載の式IIbの化 合物と反応させ、そして次にクロマトグラフィーにより精製することを含む方法 。 13.過剰な活性化剤を用いることを特徴とする請求項12に記載の方法。 14.請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を調製す るための方法であって、請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性 有機溶媒及び疎水性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IIIa−cからの活性 化剤で処理し、そして次に請求項4に記載の式IVbの化合物と反応させ、そして 次にクロマトグラフィーにより精製することを含む方法。 15.請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を調製す るための方法であって、請求項4に記載の式IIaの化合物を、極性非プロトン性 有機溶媒及び疎水性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IVa−bからのリン酸 化剤で処理し、そして次にクロマトグラフィーにより精製することを含む方法。 16.請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬として許容される塩を調製す るための方法であって、請求項4に記載の式IIbの化合物を、極性非プロトン性 有機溶媒及び疎水性アミンに溶解し、請求項4に記載の式IVbからのリン酸化剤 で処理し、そして次にクロマトグラフィーにより精製することを含む方法。 17.有効に慢性の閉塞性の肺疾患を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合 物を投与することにより哺乳動物における慢性の閉塞性の肺疾患を治療する方法 。 18.有効に粘液分泌を取り除く量の請求項1に記載の式Iの化合 物を投与することにより、哺乳動物における副鼻腔炎、中耳炎又は鼻涙管閉塞を 治療する方法。 19.有効に乾性眼を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与するこ とにより哺乳動物における乾性眼を治療する方法。 20.有効に網膜剥離を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与する ことにより、哺乳動物における網膜剥離を治療する方法。 21.有効に肺炎を予防し又は治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投 与することにより哺乳動物において肺炎を治療し又は予防する方法。 22.喀痰の誘導を容易にするのに有効な量の請求項1に記載の式Iの化合物を 投与することにより哺乳動物における喀痰誘導を容易にする方法。 23.喀出を容易にするのに有効な量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与す ることにより哺乳動物における喀出を容易にする方法。 24.有効に膣乾燥を治療する量の請求項1に記載の式Iの化合物を投与するこ とにより膣乾燥による女性不妊又は膣刺激を治療する方法。 25.医薬として許容される担体と一緒に請求項1に記載の化合物を含む医薬組 成物。
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