JP2001506310A - ポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂からなるブレンドの分散系、その製造およびその使用 - Google Patents

ポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂からなるブレンドの分散系、その製造およびその使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂を含むポリマーブレンドに関する。また本発明は、水性分散液を製造するためのポリマーブレンドの使用に関する。この水性分散液は、水性媒体中でポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂を加熱することで得られる。さらに本発明は、水性分散液を含む塗料組成物に関する。この塗料組成物は、インク、床仕上げ剤、オーバープリント用ワニス、サイズ剤、塗料および接着剤を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂 からなるブレンドの分散系、その製造およびその使用 技術分野 本発明はポリマーブレンドの水性分散系の製造に関する。このポリマーブレン ドはポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂からなる。本発明はま た、このポリマーブレンドの分散系を用いたインク、床仕上げ剤、ペイント、オ ーバープリント用ワニス、サイズ剤、接着剤などの塗料に関する。 背景技術 アルカリ可溶性樹脂の製造および使用は米国特許第5183847号に開示さ れている。これらの樹脂はカルボキシ化ポリアミド/アクリル樹脂であり、2段 階の融合プロセスで合成される。そこでは、ポリアミドをまず200〜240℃ の高温でカルボキシ化ロジン(たとえばマレイン酸ないしフマル酸ロジン)と縮 合させ、この融合物をさらに230℃でアクリル系またはスチレン/アクリル系 コポリマーと縮合させる。得られた縮合物は酸基をアンモニアおよび/またはア ミンで中和することにより水に溶解または分散させることができる。 米国特許第5180782号には、カルボキシ化ポリアミド/アクリル樹脂、 カルボキシ化ポリアミド/スチレン/アクリル樹脂あるいはカルボキシ化ポリア ミド/スチレン/マレイン酸樹脂といったアンモニア水可溶性樹脂を製造するた めの組成物および方法が開示されている。そこでは、まずカルボキシ化ロジンと ポリアミド樹脂との熱融合というよく知られた手法によりカルボキシ化ポリアミ ドを製造する。カルボキシ化ポリアミド樹脂は65以上の酸価を有する必要があ る。次にこのカルボキシ化ポリアミド融合物の水溶液を、好ましくは60〜80 ℃の温度で、スチレン/アクリル系、スチレン/マレイン酸系または全スチレン 系樹脂のアンモニア水溶液と融合させて2種類の樹脂を相溶させる。また、高温 (180〜250℃)の融合反応で80〜150の酸価を有する樹脂を合成する ことも記載されている。 紙製品の製造においてアニオン性ポリアミド樹脂懸濁物を使用することが米国 特許第2926117号に記載されている。ここで用いている懸濁物は、ポリマ ー性脂肪酸をポリアルキレンポリアミド(たとえばジエチレントリアミン、トリ メチレンテトラアミンなど)と反応させて製造したポリアミドから誘導したもの である。ポリアミドは少なくとも50、好ましくは75〜100の酸価を有する ことが必要であるとされている。ポリアミドはその遊離カルボキシ基を水性アル カリ(たとえば無機および有機の塩基)と反応させて水性媒体に分散させる。用 いるアルカリの量は酸を完全に中和するのに必要な量の一部(通常は25〜50 の酸価と当量で十分)である。 米国特許第2926117号に開示された分散方法は、樹脂を水性アルカリと 混合して加熱することにより実施する。樹脂は容易に分散して安定な懸濁物を形 成する。 水分散性ポリアミドブレンドの一例が米国特許第4810747号に開示され ている。このポリアミドブレンドは2種のポリアミド樹脂で組成されている。第 1の樹脂は脂肪酸の二塩基誘導体、一塩基酸および有機ポリアミドの反応生成物 からなり、20〜50の酸価を有する。第2の樹脂はイソフタル酸、脂肪酸の二 塩基誘導体および有機ポリアミドからなり、50〜120の酸価を有する。これ ら2種の樹脂を混合すれば、得られるポリマーブレンドは水分散性となる。 米国特許第4973617号はアクリル樹脂およびカルボキシ化ロジン変性ポ リアミドをベースとした水性印刷インク組成物を開示する。このカルボキシ化ロ ジン変性ポリアミドはカルボキシ化ロジンとポリアミドポリマーとの高温熱融合 プロセスで製造される。 カルボキシ化樹脂との融合反応で変性したポリアミドを含む水性樹脂ブレンド の多くの例が知られているが、比較的低い酸価を有するポリアミド樹脂の水性分 散系がまだ必要とされている。さらに、そうしたポリアミド樹脂は多量のアルコ ールを加えなくても塩基性水溶液中に容易に分散する必要があり、また保存安定 性に優れていることも必要である。 発明の概要 本発明はポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂からなるポリマ ーブレンドに関する。また本発明は水性分散系を製造するためのそのようなポリ マーブレンドの使用にも関する。そうした水性分散系はおおよそ20〜50%の 不揮発性物質と50〜80%の水からなる。この水性分散系は水性媒体中でポリ カルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性樹脂とを加熱することにより得られ る。そして、この分散系は非常に細かい粒子サイズ(100nm未満)をもち、 塗料(たとえばペイント、ワニス、紙サイズ剤、床仕上げ剤、インク、接着剤な ど)の成分として有用である。 本発明の1つの好適な態様においては、ポリマーブレンド組成物は、(a)約 25〜約60の酸価を有するポリカルボキシポリアミド樹脂を約30〜約90重 量%、および(b)アルカリ分散性酸官能性樹脂を約10〜約70重量%含んで なる。ポリカルボキシポリアミド樹脂は約2000〜約20000の数平均分子 量を有する。典型的には、アルカリ分散性樹脂は約75〜約500の酸価および 約500〜約20000の数平均分子量を有する。 また本発明は、 (a)約25〜約60の酸価を有するポリカルボキシポリアミド樹脂を分散系の 全固形分に対して約30〜約90重量%; (b)酸官能性アルカリ分散性樹脂を分散系の全固形分に対して約10〜70重 量%; (c)少なくとも1種の非イオン性またはアニオン性界面活性剤を分散系の全固 形分に対して約0〜約10重量%; (d)塩基を成分(a)および(b)の酸官能性を中和するのに必要な量の約7 0〜約150%;および (e)水 を含んでなる、ブレンドされたポリマーの水性分散系にも関する。 また本発明は、こうして開示したポリマーブレンドの水性分散系を製造する方 法にも関する。本発明のさらに別の態様は、本出願に開示された水性分散系を含 む塗料組成物に関する。そのような組成物としては、たとえば紙サイズ剤、熱硬 化性コート剤、ラテックス、エマルションポリマー、床仕上げ剤、インク、接着 剤、あるいはオーバープリント用ワニスが含まれる。本発明のまた別の態様は、 本発明の水性分散系を用いて製造したエマルション支持樹脂を含む。 発明を行うための最善の様式 本発明は、アルカリ分散性樹脂の存在中、水性媒体中にたやすく分散されるポ リカルボキシポリアミド樹脂のポリマーブレンドに関する。加えて、該ポリマー ブレンドは非イオン性あるいはアニオン性界面活性剤を含んで成ってよい。好適 には、ポリカルボキシポリアミド樹脂は該ポリマーブレンド組成物の総固形分の 約30〜約90パーセントを構成する。より好適には、ポリカルボキシポリアミ ド樹脂は該ポリマーブレンドの総固形分の約50〜80パーセントを構成する。 用語「ポリカルボキシポリアミド樹脂」は、カルボン酸官能性を含むポリアミ ド樹脂を意味する。典型的にはポリカルボキシポリアミド樹脂は、ポリアミド樹 脂と樹脂を含むカルボン酸との間の高温融解反応の結果としてあるいは過剰量の カルボン酸樹脂材料(二酸)とアミン樹脂材料(ジアミン)との間の化学的縮合 反応の結果として形成される。 ポリカルボキシポリアミドの数平均分子量(Mn)は一般的に約2000〜約 20000の範囲にわたる。好適には、該ポリカルボキシポリアミドは約25〜 約60の範囲の酸価を有する。より好適には、該ポリカルボキシポリアミドは約 35〜約60の範囲の酸価を有する。最も好適には、該ポリカルボキシポリアミ ドは約45〜約60の範囲の酸価を有する。 二酸とジアミンのための縮合重合処理を用いるポリカルボキシポリアミドの製 造は当業界においてよく知られている。該ジアミン及び該二酸の塩は、溶融した 二酸に該ジアミンが加えられた時に形成される。昇温された温度(約170〜2 00℃)において、該塩は水を脱離してアミド結合を形成する。要求される酸価 は、縮合反応にて用いられる二酸とジアミンの当量を調整することによって達成 される。 ダイマー酸あるいは高分子脂肪酸は、不飽和C18炭化水素酸の付加物として当 業界にはよく知られている。 典型的には、ダイマー酸はオレイン酸、リノール酸、トール油脂肪酸あるいは 植物性脂肪や動物性脂肪から誘導される他の脂肪酸、の混合物から製造される。 加えて、ダイマー酸は、オハイオ州シンチナティのエメリーグループ(Emery Gr oup)の、ヘンケルコーポレーション(Henkel Corporation)のEmpol(商 標)、フロリダ州パナマシティーのアリゾナケミカル(Arizona Chemical)のS ylvadym(商標)、テネシー州メンフィスのウィトココーポレーション( Witco Corporation)の一部門、フムコ(Humko)のHystrene(商標)、 そしてフロリダ州ジャクソンビルのユニオンキャンプコーポレーション(Union Camp Corporation)のUnidyme(商標)のような多くの商標名のもとに商 業的に入手できる。典型的には、これらのダイマー酸は、約70〜95%のC36 −二酸、0〜10%のC18−一酸(mono acid)及び0〜25%のC54−三酸(t riacid)の混合物を含んでなる。 本発明においては、ダイマー酸は、ポリカルボキシポリアミドの酸成分の約5 0〜約100%を構成する。本発明の一態様においては、トリマー酸のより高い フラクションを伴ったダイマー酸混合物すなわちEmpol(商標)1040は 、得られるポリカルボキシポリアミド樹脂の分子量を制御するために、該二酸の 代わりに用いられてよい。 本発明の他の有用な二酸は、次の構造COOH−R−COOH(ここでRはア ルキレン、シクロアルキレンあるいはアリーレンである)を有してよく、ポリカ ルボキシポリアミド樹脂の疎水性および熱特性を制御するために用いられてよい 。有用な二酸の例はアジピン酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデ カン二酸(dodecanoic acid)、サウスカロライナ州チャールストンのウエスト バコケミカルズ(Westvaco Chemicals)のWestvaco(商標)1550の ようなC21−二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸およびその無水物、 そして、シクロヘキサンジカルボン酸及び無水物である。 トリメリト酸無水物のような三酸及びマレイン酸エステル(塩)化されたある いはフマル酸エステル(塩)化されたロジンは得られるポリマーの分子量と特性 を変更するのに用いられてよい。トール油脂肪酸、安息香酸、ロジン酸類、ステ アリン酸、オレイン酸、プロピオン酸のような単官能酸は、分子量若しくは特性 を変更するのに用いられてよい。 本発明の為のポリカルボキシポリアミド樹脂の製造に用いられるジアミンは、 H2N−R−NH2(ここでRはアルキレン、シクロアルキレンまたはアリールア ルキレンである)構造を有してよい。好適なジアミンの例は、次のものを含んで よいがこれらに限定はされない:エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、 2−メチル,5−ペンタンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,2−シクロ ヘキサン−ジアミン及びイソホロンジアミン。第二アミンを含有するジアミンも また利用できる。たとえばピペラジンである。ジエチレントリアミンのようなア ルキルトリアミンは、得られる樹脂の分子量を制御するために用いることができ る。シクロヘキシルアミンやヘキシルアミンのような単官能アミンは、得られる 樹脂の分子量や特性を制御するために用いることが出来る。式H2N−(RO)x −(R’O)y−(RO)z−RNH2もまた用いることが出来る。ここでRおよ びR’は独立にアルキレン、シクロアルキレンまたはアリールアルキレンであり 、x+y+z=1〜約70であってx、yおよびzは独立に0と70の間を変動 できる。 本発明に用いられる酸官能性アルカリ分散性樹脂(ADRs)はアルカリ可溶 性樹脂を包含する。好適には、本発明に用いられるADRは、ポリマーブレンド の総固形分の約10〜約70%を構成する。より好適には、該ADRは、ポリマ ーブレンドの総固形分の約20〜約50%を構成する。該ADRは、好適には約 500〜約20000、より好適には約500〜約10000、そして最も好適 には約500〜約7000のMnを有する。該ADRは、好適には約75〜約5 00、より好適には約75〜約300、そして最も好適には約100〜約250 の酸価を有する。 好適には、該ADRは、酸ベアリング成分(acid bearing moieties)に加え て脂肪族または環式脂肪族成分のある量を包含する。該ADRは、より好適には 二塩基酸(たとえばフマル酸やマレイン酸無水物)変性樹脂およびその誘導体( 主としてエステル)、シェラック、そして酸官能性エチレン性不飽和モノマーお よ び他のエチレン性不飽和モノマーのポリマーである。最も好適には該ADRは、 アクリル酸、メタクリル酸またはマレイン酸無水物及び他のエチレン性不飽和モ ノマーのポリマーである。 好適な酸官能性エチレン性不飽和モノマーには以下のもの:アコニット酸、ア クリル酸、ベーターカルボキシメチルアクリレート、ケイ皮酸、クロトン酸、フ マル酸、イタコン酸、マレイン酸、メタクリル酸、及びそれらの混合物が包含さ れるがこれらに限定はされない。環状無水物のような、いわゆる「潜在(latent )」酸成分を包含すると言われるある種のモノマーもまた好適である。従って、 好適な環状無水物には、イタコン酸無水物、マレイン酸無水物、そしてそれらの 混合物が包含されるがこれらに限定されない。 好適な芳香族エチレン性不飽和モノマーには、α−メチルスチレン、β−メチ ルスチレン、cis−スチルベン、trans−スチルベン、p−メチルスチレ ン、tert−ブチルスチレン、ビニルナフタレン、およびそれらの種々の混合 物および組み合わせが包含されるがこれらに限定されない。 好適な非芳香族エチレン性不飽和モノマーには、α−オレフィン、ジエン、ビ ニルエステルおよびエール、C1〜C20アクリレートおよびメタクリレートエス テル、アクリルアミドおよびメタクリルアミド、ビニルアミド、そしてそれらの 種々の混合物および組み合わせが包含されるがこれらに限定されない。 好ましいアルカリ溶解性樹脂には、スチレン、α−メチルスチレン及びC1〜 C20アルキルアクリレートおよびメタクリレートから選択される少なくとも一つ のエチレン性不飽和モノマーとアクリル酸とのポリマーが包含される。 本発明はまた、ポリカルボキシポリアミドとADRを含んでなるポリマーブレ ンドを、塩基を用いて水中に分散させる方法に関する。該分散系中に用いられる 該塩基の量は、該ポリマーブレンド中に存在する酸官能性を中和するために必要 とされる計算量の約70〜約150%の範囲である。該塩基は、ナトリウム、カ リウムあるいはリチウムといったI族元素の水酸化物、アンモニア、エタノール アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミ ン等のアミン類、そして揮発性アミンから成る群から選択されてよい。該塩基は 、好適には、アンモニア、メチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、 エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロ ピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、sec −ブチルアミン、tert−ブチルアミン、2−ジメチルアミノ−2−メチル− 1−プロパノール、ジメチルエタノールアミンのような種々のアミン、及びそれ らの種々の混合物および組み合わせである。より好適には、該塩基はアンモニア である。 本発明はまた、以下の段階を含んで成るブレンドされたポリマー水性分散系を 製造する方法に関する: (a) 約100℃〜約190℃にて、(i)約25〜約60の酸価を有する、 該分散系の総固形分の約30〜約90重量%の量のポリカルボキシポリアミド樹 脂、と(ii)該分散系の総固形分の約10〜約70重量%の量の酸官能性アル カリ分散性樹脂とをブレンドしてポリマーブレンドを形成し、そして (b)該ポリマーブレンドに(i)該分散系の総固形分の約0〜約10重量%の 量の少なくとも一つの非イオンもしくはアニオン界面活性剤、(ii)予備分散 系混合物を形成するため該成分(a)(i)及び(a)(ii)の酸官能性を中 和するのに要求される量の約70〜約150重量%の量の塩基、および(iii )水を加え、そして (c)該予備分散系混合物を約25℃〜約160℃にて混合して、ブレンドされ たポリマー分散系を形成する。 上記の方法においては、ポリカルボキシ−ポリアミド樹脂と酸官能性アルカリ 分散性樹脂は該2つのポリマーを融解させるに充分高い温度で加熱され、ポリマ ーブレンドを形成する。好適には、該ポリカルボキシポリアミドと該ADRは1 00℃〜190℃にて加熱されポリマーブレンドを形成する。より好適には、該 ポリカルボキシポリアミドと該ADRは140℃〜190℃にて加熱されてポリ マーブレンドを形成する。最も好適には、該ポリカルボキシポリアミドと該AD Rは140℃〜170℃で加熱されてポリマーブレンドを形成する。得られたポ リマーブレンドは、該ブレンドの約0〜約10重量%の量で非イオン若しくはア ニオン界面活性剤の少なくとも一つが存在するあるいは存在しない、アンモニア と化合された水溶液に加えられる。好適には、該予備分散系混合物は、約25℃ 〜160℃にて約1〜4時間混合される。より好適には、該予備分散系混合物は 、約60℃〜90℃にて約1〜4時間混合される。最も好適には、該予備分散系 混合物は、約85℃にて約2時間混合される。 本発明はまた、以下の段階を含んで成るブレンドされたポリマー分散系を製造 する方法に関する: (a) 約100℃〜約190℃にて、(i)約25〜約60の酸価を有する、 該分散系の総固形分の約30〜約90重量%の量のポリカルボキシポリアミド樹 脂、(ii)該分散系の総固形分の約10〜約70重量%の量の酸官能性アルカ リ分散性樹脂、および(iii)該分散系の総固形分の約0〜約10重量%の量 の少なくとも一つの非イオンもしくはアニオン界面活性剤、をブレンドしてポリ マーブレンドを形成し、そして (b)該ポリマーブレンドに(i)予備分散系混合物を形成するため該成分(a )(i)及び(a)(ii)の酸官能性を中和するのに要求される量の約70〜 約150重量%の量の塩基、および(iii)水を加え、そして (c)該予備分散系混合物を約25℃〜約160℃にて混合して、ブレンドされ たポリマー分散系を形成する。 本発明はさらに、以下の段階を含んで成るブレンドポリマー分散系を製造する 方法に関する: 約60℃〜約160℃にて、(i)約25〜約60の酸価を有する、該分散系の 総固形分の約30〜約90重量%の量のポリカルボキシポリアミド樹脂、(ii )該分散系の総固形分の約10〜約70重量%の量の酸官能性アルカリ分散性樹 脂、(iii)該分散系の総固形分の約0〜約10重量%の量の少なくとも一つ の非イオンもしくはアニオン界面活性剤、(iv)該ブレンドされたポリマー分 散系を形成するため該成分(i)及び(ii)の酸官能性を中和するのに要求さ れる量の約70〜約150重量%の量の塩基、および(v)任意に水、をブレン ドする。 上述の、成分(i)〜(v)が混合される、ブレンドされたポリマー分散系の 製造方法においては、得られる混合物は約60℃〜約160℃にて約1〜約4時 間加熱されて、所望の分散系が形成される。水(v)は加熱の間に存在してよく 、あるいは、加熱段階の後に加えられてもよい。ブレンドされたポリマー分散系 の製造のためのひとつの好適な態様においては、混合物は85℃にて約2時間加 熱されてブレンドされたポリマー分散系を形成する。 ここに開示した方法において、ポリマーブレンドの製造は不活性雰囲気下に行 われてよい。好適な不活性雰囲気としては窒素あるいはアルゴンガスを包含する 。要求されるならば、ポリマーブレンドの製造は圧力下に行われてよい。 産業上の利用性 本発明は、重合体分散系を含む産業上有用なポリカルボキシポリアミドの製造 に関する。該分散系は、相溶性または部分的相溶性である2つの樹脂を水性媒体 中で混合し加熱することにより製造される。一般的に、約25〜約60の酸価を 有するポリカルボキシポリアミドは、分散系の形成を生ずる水性媒体の存在下、 約75〜約500のより高い酸価を有するアクリルまたはカルボキシル化ロジン エステル樹脂と混合される。該分散系は、高い固形分率および優れた貯蔵安定性 を有し、環境的に有害な溶媒を用いることなく調製されうる。安定な分散系は、 非常に小さい粒径、例えば100nmより小さく、床仕上げ剤、塗料、薬剤、接 着剤、エマルションポリマーおよびエマルション支持樹脂の成分として有用であ る。 本発明の別の実施態様は、上記のブレンドされたポリマー水性分散系と、スチ レン、アルファ−メチルスチレン、C1−C20アルキルアクリレートおよびメタ クリレート並びにメタクリル酸からなる群より選択される少なくとも1つのエチ レン性不飽和モノマーの、好ましくは少なくとも2つのエチレン性不飽和モノマ ーのエマルションポリマーとを含む水性塗料組成物に関する。特に好ましいエチ レン性不飽和モノマーは、スチレン、ブチルアクリレート、アルファ−メチルス チレン、メチルメタクリレート、メタクリル酸、ブチルメタクリレート、イソブ チルメタクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレートを含む。このような 水性塗料組成物の製造は、当該分野の当業者の技術の範囲内でよい。オーバープ リント用ワニス、インク、塗料(coatings)、床仕上げ剤および接着剤の一般的 製造を下記に説明する。 オーバープリント用ワニス 本発明のオーバープリント用ワニスは、本発明の水性分散系および少なくとも 1つのエマルションポリマーを使用して製造できる。低分子量分散性樹脂を加え て、光沢および印刷の質を高めることができる。必要ならば、凝集溶剤や可塑剤 を加えることができる。界面活性剤、ワックスおよびワックスエマルションのよ うな添加物、ZnOまたはアジリジンのような架橋剤、ならびに消泡剤を加えて 、性質を改良できる。水および/または水混和性溶媒を加え、オーバープリント 用ワニス処方物の粘度を調整できる。 インク 本発明のインクは、本発明の水性分散系を、顔料または顔料分散系および少な くとも1つのエマルションポリマーと組み合わせて使用して製造できる。水性顔 料分散系は、市販のものを入手でき、または、界面活性剤および/または低分子 量アルカリ可溶性樹脂の水溶液に顔料を分散すること、二酸化チタンのようなあ る顔料の場合には水性エマルションポリマーに顔料を分散することにより製造で きる。必要ならば、凝集溶剤や可塑剤を加えることができる。界面活性剤、ワッ クスおよびワックスエマルションのような添加物、ZnOまたはアジリジンのよ うな架橋剤、ならびに消泡剤を加えることができる。水および/または水混和性 溶媒を加え、インク処方物の粘度を調整できる。 塗料 本発明の塗料は、インクと非常に類似の仕方で製造できる。木塗料のようない くつかの塗料組成物において、顔料は必要でない。必要ならば、凝集溶剤や可塑 剤を加えることができる。界面活性剤、ワックスおよびワックスエマルションの ような添加物、流動添加物、増粘剤、ならびに消泡剤を加えることができる。水 および/または水混和性溶媒を加え、塗料処方物の粘度を調整できる。 接着剤 本発明の接着剤は、オーバープリント用ワニスと類似の方法で製造できる。接 着剤は、少なくとも1つのエマルションポリマーを含む。必要ならば、凝集溶剤 や可塑剤を加えることができる。粘着付与剤、界面活性剤、ワックスおよびワッ クスエマルションのような添加物、流動添加物、増粘剤、ZnOまたはアジリジ ンのような架橋剤、ならびに消泡剤を加えることができる。水および/または水 混合性溶媒を加え、接着剤処方物の粘度を調整できる。例えば、米国特許第5, 349,009号および同第5,439,960号を参照できる。 本発明は、また、ブレンドされたポリマー水性分散系およびデンプンからなる サイズ剤組成物を含む。ブレンドされたポリマー水性分散系およびデンプンの量 は、所望のサイジング性を得られるように混合される。そのような量は、必要以 上の実験なしに、当該分野の当業者により容易に決定されうる。 本発明の熱硬化性塗料組成物は、所望の架橋度を与える効果的な量の架橋剤と 組み合わせてなるブレンドされたポリマー水性分散系を含む。例示的な架橋剤は 、容易に入手できる、メラミン系架橋剤およびその誘導体を含む。 本発明は、また、本発明の水性分散系を用いて製造された樹脂支持性エマルシ ョンポリマーに関する。樹脂支持性エマルションポリマーは、本発明の水分散性 ポリマーの存在下でエチレン性不飽和モノマーを重合することにより製造できる 。例示的なエチレン性不飽和モノマーは、本明細書で前述している。水、低分子 量水分散性ポリマーの少なくとも1つの分散系、および任意に少なくとの1つの 界面活性剤を、攪拌手段、温度計および凝縮器を備えたフラスコに加える。この 混合物を、乾燥窒素の遅い流れ下で所望の温度に加熱する。モノマー混合物が製 造される。開始剤溶液、通常は過硫酸塩溶液は、開始剤を水に溶解することによ り調製される。 この時点で、所望により、モノマーの予備充填を行うことができる。適切な保 持時間の後に、開始剤溶液を加熱された水性樹脂混合物に加える。モノマーは、 モノマー濃度と重合速度との間の良好なバランス維持するのに必要な時間にわた って、加熱された水性樹脂混合物に滴下して加える。望むのなら、より多くの開 始剤溶液を、モノマー添加の終わりで加える。次に、反応混合物を、モノマー濃 度が減少する時間の間に反応温度で維持する。次に、エマルションポリマーを冷 却しろ過する。 本発明の特に好ましい塗料は、床仕上げ組成物である。市販の床仕上げ剤には 、適用される床材を劣化から保護する膜を形成するポリマーが要求される。その ような劣化は、人の通行より引き起こされるひきずり歩き、ひっかきおよび汚れ 痕跡から、すなわち靴底や靴のかかとおよび運転される運搬具例えばショッピン グカート、ベビーカー、小さな手押し車、手押し車などにから生ずる。床の保護 に加え、高い光沢外観も、また、床仕上げ剤製品にとって必須である。一般的に 、床仕上げ組成物の2つの最も重要な要求は、光沢を与えることと、塗布されら 床へのひきずり歩きおよび黒色かかと痕跡(scuffing and black heel marking )に対する抵抗である。本発明の床仕上げ組成物はこれらの要求に合致すること がわかっている。 本発明の床仕上げ剤のポリマー成分は、高い光沢とひきずり歩きおよび黒色か か痕跡に対する抵抗とを達成する良好な融合膜を生ずる。本発明のブレンドされ たポリマー水性分散系の他に、本発明の床仕上げ組成物は、また、エマルション ポリマー、ワックスまたはワックスエマルション、少なくとも1つの融合助剤お よび水を含む。 本発明の床仕上げ剤に使用されたエマルションポリマーは、一般に、50℃よ り大きい(Jordan)、好ましくは約50℃〜約100℃、および最も好ましくは 約65℃〜約85℃のガラス転移温度(Tg)を有するスチレン/アクリルまた はアクリルコポリマーである。スチレン/アクリルまたはアクリルコポリマー床 仕上げポリマーのTgは、ポリマー膜のひきずり歩きおよび黒色かかと痕跡抵抗 に影響を与える。一般に、比較的低いTg、例えば50℃より小さいTg(Jord an)を有するスチレン/アクリルまたはアクリルエマルションポリマーは、 より高いTg類似体よりも、ひきずり歩きおよび黒色かかと痕跡に対する低い抵 抗を生ずる。 エマルションポリマーの製造は、当該分野の当業者によく知られている。一般 的に、そのようなエマルションポリマーは、エチレン性不飽和モノマーを用いて 製造される。他の成分は、開始剤、界面活性剤または乳化剤、アミン(アルカリ )鎖移動剤および多官能性有機架橋剤を含むことができる。 エマルションポリマーの製造用の例示的エチレン性不飽和モノマーは、アクリ ル酸、メタアクリル酸、クロトン酸ような3〜6個の炭素原子を有するアルケン 酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸のようなアルケン二酸またはそれらの混 合物を含む。さらに、エマルションポリマーの安定性を助けるある共重合性モノ マー、例えばビニルスルフォン酸および2−アクリルアミド−2−メチルプロパ ンスルフォン酸をラッテクス安定剤として使用できる。 従来のバッチ式、セミバッチ式または連続式エマルション重合技術は、エマル ションポリマーの製造に利用できる。一般的に、モノマーは、触媒または開始剤 の存在下に100気圧を超えない圧力下で水性媒体中で重合される。 重合触媒または開始剤として適切なものは、エマルションの総重量に対して0 .01〜3重量%、好ましくは0.01〜1重量%の量で、過酸化水素、過硫化 ナトリウム、過硫化カリウムおよび過硫化アンモニウムのような、エマルション 重合に一般に使用される水溶性フリーラジカル生成剤と、tert−ブチルハイ ドロパーオキサイドとである。それらは、単独でも使用でき、または、エマルシ ョンの総重量に対して0.01〜3重量%、好ましくは0.01〜1重量%の量 で、レドックス触媒としてナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、第一 鉄塩、亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チ オ硫酸ナトリウムような還元剤と一緒に使用できる。そのようなフリーラジカ ル生成剤は、水性乳化剤溶液に充填でき、または重合中に用量で加えることがで きる。 エマルション重合は、一般に、2と7の間の、好ましくは3と5の間のpHで 行われる。pH範囲を維持するために、通常の緩衝系の存在下、例えば酢酸アル カリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩またはリン酸アルカリ金属塩の存在下で行うの が有用である。また、メルカプトン、アルデヒド、クロロホルム、エチレンクロ ライドおよびトリクロロエチレンのような重合制御剤を、いくつかの場合におい て加えることもできる。 乳化剤としては、任意に存在する保護コロイドと同様に、乳化重合に一般的に 用いられるものを使用することができる。乳化剤は、単独で使用することも保護 コロイドと混合して使用することも可能である。 乳化剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性界面活性化合物、あるいはこ れらの混合物であってよい。好適なアニオン性乳化剤としては、例えば、アルキ ルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルサルフェート、ヒド ロキシアルカノールのサルフェート、アルキルジサルフェート及びアルキルアリ ールジサルフェート、スルホン化脂肪酸、ポリエトキシル化アルカノール及びア ルキルフェノールのサルフェート及びホスフェート、また同様にスルホコハク酸 エステルを挙げることができる。好適なカチオン性乳化剤としては、例えば、4 級アルキルアンモニウム塩、および4級アルキルホスホニウム塩を挙げることが できる。好適な非イオン性乳化剤の例としては、炭素数6〜22の直鎖状及び分 岐状アルカノール、またはアルキルフェノール、または高級脂肪酸、または高級 脂肪酸アミド、または第1及び第2高級アルキルアミンに5〜50モルのエチレ ンオキシドを付加した付加生成物、また同様にエチレンオキシドとプロピレンオ キシドとのブロック共重合体、及びこれらの混合物を挙げることができる。乳 化剤の組み合わせを使用する場合は、比較的疎水性の乳化剤を比較的親水性の薬 剤と組み合わせて使用するのが有利である。乳化剤の量は、通常は重合に用いる モノマーの約1〜約10重量%、好ましくは約2〜約8重量%である。 重合に用いる乳化剤は、そっくりそのまま重合ゾーンへの最初の投入物へ添加 するか、例えば90〜25%といった乳化剤の一部を重合の際に連続的にあるい は間欠的に添加することもできる。 エマルションポリマーに用いることができる多官能コモノマーの例として挙げ ることができるのはポリエチレン型の不飽和コモノマーであり、例えばビニルク ロトネート、アリルアクリレート、アリルメタクリレートといった低級アルケン 酸の低級アルケニル(C1〜C4)エステル、例えばジビニルアジペート、ジアリ ルアジペートといったアルカン二酸の低級アルケニル(C1〜C4)ジエステル、 例えばジアリルフタレートといったベンゼンジカルボン酸の低級アルケニル(C1 〜C4)ジエステル、例えばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリ コールジメタクリレート、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオールジメ タクリレートといった低級アルカンジオール(C1〜C4)の二または三低級アル ケン酸エステル、例えばメチレンビスアクリルアミドトリアリルシアヌレートと いった低級アルキレン(C1〜C4)ビスアクリルアミド及び低級アルキレン(C1 〜C4)ビスメタクリルアミド等を挙げることができる。これらは、エマルショ ンポリマーに対して通常0.5〜5重量%の(乾燥重量)の濃度で、好ましくは 1.0〜1.5重量%の濃度で添加する。 エマルションポリマーは、典型的にはスチレン/アクリルのモノマーに対して 約5〜約30重量%の量、より好ましくは約15〜約25重量%の量の酸官能基 を有するモノマー、好ましくはメタクリル酸を用いて製造される。ブレンドされ たポリマー水性分散系に混合するポリマーエマルションの量は、一般的に、ブレ ンドされたポリマー水性分散系とポリマーエマルションとの全重量に対して約4 0〜95重量%、より好ましくは70〜85重量%である。 本発明において用いられる混合助剤は通常有機溶剤である。本発明の床仕上げ 剤組成物に用いられる好適な混合助剤としては、エチレングリコールまたはプロ ピレングリコールを基本としたグリコールエーテル溶剤が挙げられる。好適なグ リコール混合助剤としては、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジプロピレ ングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジプロ ピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエー ト、ジエチレングリコールジベンゾエート、プロピレングリコールジベンゾエー ト、ポリプロピレングリコールジベンゾエートおよびポリエチレングリコールジ ベンゾエートを挙げることができる。他の混合助剤の例としては、ジブチルフタ レート、ジエチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、N−メチル−2−ピ ロリドン、イソデシルベンゾエート、トリブトキシエチルホスフェートおよびジ ブトキシエトキシエチルアジペートが挙げられる。 本発明の床仕上げ剤組成物の混合助剤の種類と量は、床仕上げ剤の技術分野の 当業者であれば容易に定めることができる。混合助剤の種類と量は、典型的には 、スチレン/アクリルエマルションポリマーまたはアクリルエマルションポリマ ーのTgに依存すると予想される。例えば、混合の良好なフィルムを得るために は、一般的により高温のTgを有するポリマーは、より低温のTgを有するポリ マーに比べて、より高濃度の混合助剤を必要とする。したがって、スチレン/ア クリルエマルションポリマーまたはアクリルエマルションポリマーのTgを下げ るか、異なるガラス転移点を有するポリマーをブレンドすることによって、混合 助剤の量を減らすことが可能で、より環境に好ましい組成物を提供することがで きる。しかし、より低温のTgを有するスチレン/アクリルエマルションポリマ ーまた はアクリルエマルションポリマーにみられるすり減りや黒いかかとの跡に対する 耐性の低さと、Tgの低下とのバランスを取らなければならない。ポリカルボキ シポリアミド成分を含む本発明の床仕上げ剤組成物は、優れた耐性特性を有する ことが見いだされた。 使用可能なワックスあるいはワックスの混合物としては、カルナウバ、カンデ リラ(candelilla)、フィッシャー−トロシュ(Fischer-Tropsh)ワックス、微 晶ロウ、ラノリン、ココアバター、綿実、ステアリン木ロウ、ベイベリー(bayb erry)、マートル(myrtle)、メイス(mace)、椰子の種、蜜ロウ鯨ロウ、シナ ロウ、羊脂、(酸化あるいは無酸化及び含エマルション)ポリエチレン、ポリプ ロピレン、エチレンとアクリレートの共重合体、ココナッツオイルまたは大豆油 の水素添加により得られるワックス、およびパラフィン、セリシン、モンタン、 オゾケライト等の鉱物性ワックスといった植物、動物、および/または鉱物に由 来するワックスあるいはこれらの混合物が挙げられる。無色透明が要求される場 合は、ワックスの選択に気をつけなければならない。 ワックスの最大50重量%までをワックスに可溶な樹脂あるいはガムで置き換 えることが可能である。テルペン−フェノール樹脂、熱加工したコンゴ(Congo )、樹木由来のロジン、酸化石油ワックス等の天然物あるいは人工材料も好適で ある。 本発明の組成物は、透明でつやのある塗膜を形成するのに応用される。しかし ながら、所望に応じて水溶性染料や油溶性染料を適当な割合で導入することによ り、着色された外観を得ることができる。使用可能な好適な染料の例としては、 鉄青、フタロシアニンブルー及びフタロシアニングリーン、および有機茶色を挙 げることができる。染料の量は、所望の効果に応じて広い範囲で変えることがで きる。 本発明の床仕上げ剤組成物は必要に応じて、可塑剤、湿潤剤、消泡剤、泡止め 剤、ならし剤およびイオン性架橋剤を含んでいてもよい。 低濃度で好適な可塑剤の例としては、ベンジルブチルフタレート、ジブチルフ タレート、ジメチルフタレート、トリフェニルホスフェート、2−エチルヘキシ ルベンジルフタレート、ブチルシクロヘキシルフタレート、安息香酸および脂肪 油酸とペンタエリスリトールから得られるエステルとの混合物、ポリ(プロピレ ンアジペート)ジベンゾエート、ジエチレングリコールジベンゾエート、カプロ ラクタム、テトラブチルチオジサクシネート、ブチルフタリルブチルグリコレー ト、アセチルトリブチルシトレート、ジベンジルセバケート、トリクレシルホス フェート、エチルトルエンスルホンアミド、ヘキサメチレングリコールジフタレ ートのジ−2−エチルヘキシルエステル、トリブトキシエチルホスフェート、お よびトリブチルホスフェートを挙げることができる。使用される特定の可塑剤と その量は、相溶性および最適な性能と仕上げの透明性の確保における有効性に対 する要求に応じて選択される。 本発明の床仕上げ剤を製造するのに加えることができる湿潤剤および乳化剤の 例としては、ナトリウムオルエートまたはナトリウムリシノールエート、カリウ ムオルエートまたはカリウムリシノールエート、アンモニウムオルエートまたは アンモニウムリシノールエートあるいはモルフォリンオルエートまたはモルフォ リンリシノールエートといった炭素数12〜18の高級脂肪酸とアルカリ金属ま たはアミンとの塩、また同様に一般的な非イオン性界面活性剤を挙げることがで きる。当業者に良く知られた特定のフルオロカーボン界面活性剤も湿潤剤として 使用することができる。湿潤剤は床仕上げ剤の広がり方を改善する。 非イオン性の湿潤剤および乳化剤としては、アルキルフェノール、脂肪アルコ ール、脂肪メルカプタン、脂肪アミン、脂肪アミドおよびポリオールといった1 以上の活性水素を有する化合物にエチレンオキシドを加えて製造したものを挙 げることができる。多くの場合、これらの出発物質の脂肪ラジカルは、他の種類 の炭化水素ラジカルに置き換えられる。ポリオールはしばしば、プロピレンオキ シドおよび/またはブチレンオキシドのブロックポリマーあるいはコポリマーで あるので、こういった場合、非イオン性界面活性剤全体としては、より疎水性の ブロックポリマーまたはコポリマーに結合したエチレンオキシドのブロックポリ マーとみなすことができる。1以上のいずれの種類のブロックも存在することが できる。 トリブトキシエチルホスフェート等の特定の可塑剤は、所望の場合、ならし剤 としても機能することが可能である。他のならし剤は当業者に周知である。 所望の場合、イオン性架橋剤を本発明の床仕上げ剤組成物に使用することがで きる。このイオン性架橋剤としては、多価金属部分、有機配位子、および架橋剤 を溶解した調合物にキレートとして加える場合はこれにアルカリ部分を含む多価 金属錯体が挙げられる。多価金属イオンとしては、ベリリウム、カドミウム、銅 、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ジルコニウム、バリウム、アルミニウム、 ビスマス、アンチモン、鉛、コバルト、鉄、ニッケル、あるいは少なくとも約1 重量%といった許容できる程度の水溶性を有する酸化物、水酸化物、塩基性塩、 酸性塩または中性塩といった形態で組成物に添加可能なその他の多価金属のイオ ンを挙げることができる。アルカリ部分は、アンモニアまたはアミンとして与え ることができる。有機配位子は、アンモニアまたはアミンまたは有機2座配位ア ミノ酸であってよい。有機2座配位アミノ酸は、脂肪族アミノ酸であってよいが 、複素環式アミノ酸であってもよい。 消泡剤および泡止め剤は、通常、乾燥後の仕上げ塗膜中の泡の跡を減らしたり 、あるいは泡の跡を消したりするために床仕上げ剤調合物の実用の際に使用され る。現在、実用されているこのような調合技法においては、脂肪酸またはシリコ ンポ リマーエマルションが典型的には使用されている。効果が大きいことと活性が長 期にわたることから、シリコンエマルションが好適である。 香料や芳香発生剤、染料や着色剤、殺細菌剤や静菌剤といった他の調合成分を 所望により本発明の床仕上げ剤組成物に含ませてもよい。 以下の詳細な実施例により本発明をより理解することができるであろう。しか しながら、特定の方法および検討結果は単に本発明の例示にすぎないことを当業 者は容易に認めるであろうし、いかなる限定も意味するものではない。 実験の詳細 以下の種々の実施例において、各ポリマーの分子量は、溶離剤としてテトラヒ ドロフラン(”THF”)およびポリ(スチレン)標準を使用する、ゲルパーミ エーションクロマトグラフィー(”GPC”)により決定した。このポリ(スチ レン)標準は、イギリスのチャーチ ストレットンにあるポリマー ラボラトリ ーズ リミテッドから現在入手可能であり、2,250,000;1,030, 000;570,000;156,000;66,000;28,500;9, 200;3,250;および1,250の数平均分子量を有するものとして特に 特徴づけられているものを利用した。 ポリカルボキシポリアミド樹脂の製造 ポリカルボキシポリアミド1(PCPA1) Empol(商標)1016(200部)、オハイオ州のシンシナティーにあ るヘンケル コーポレーションのエメリー グループの二酸生成物、リン酸の1 滴、およびミシガン州のミッドランドにあるダウ コーニング コーポレーショ ンから製造されたDC200(商標)シリコーン液(1,000センチストーク ;0.001m2/秒)の1滴を4つ口丸底フラスコに入れた。フラスコはオー バーヘッド攪拌器、温度計、窒素導入管および蒸留装置を具備していた。 蒸留装置は蒸気ジャケット充填カラム(ガラスビーズ)、ディーンスタークトラ ップ、およびコンデンサーからなっていた。フラスコの内容物を0.2L/分の 窒素気流下で110℃に加熱した。デラウエア州のビルミングトンにあるイーア イ.デュ ポン デ ニュモア&カンパニーからDYTEK(商標)Aとして販 売されている、2−メチル−1,5−ペンタンジアミンをゆっくり添加した。温 度を2時間かけて200℃まで徐々に上昇させ、2時間その温度に保ち、その間 ディーンスタークトラップ中での凝縮により水を除去した。水の最終残物を21 インチ(533mm)のHgの軽真空下200℃で1時間除去した。最終ポリマ ーは、約40の酸価および約−10℃のTgを有する黄色ゴム状物質であった。 その数(Mn)、重量(Mw)およびz平均分子量(Mz)は、それぞれ4,2 00、13,200および30,000であった。 ポリカルボキシポリアミド2(PCPA2) 100部のEmpol(商標)1016、29.95部のアジピン酸、1滴の リン酸、および1滴のDC200(商標)シリコーン液を4つ口丸底フラスコに 入れた。フラスコはオーバーヘッド攪拌器、温度計、窒素導入管および蒸留装置 を具備していた。蒸留装置は蒸気ジャケット充填カラム(ガラスビーズ)、ディ ーンスタークトラップ、およびコンデンサーからなっていた。フラスコの内容物 を0.2L/分の窒素気流下155℃に加熱した。イソホロンジアミン(48. 79部)をその加熱酸溶液に滴下した。滴下終了前に水の放出が始まった。滴下 終了時に、反応温度を170℃に上昇させ、その温度で20分間維持した。この 時間終了時に、温度を10℃上昇させさらに20分間維持した。この段階的な温 度上昇を200℃に到達するまで連続して行い、その温度を2時間維持した。こ の間反応水を除去した。水の最終残物を21インチ(533mm)のHgの軽真 空下200℃で1時間除去した。溶融した樹脂をフラスコからアルミホ イルシート上にあけた。この樹脂は42℃のガラス転移温度(中間点)を有する 約60の酸価を有していた。この樹脂の特徴的な分子量は、2,500(Mn) 、4,500(Mw)、および7,000(Mz)であった。 ポリカルボキシポリアミド3(PCPA3) このポリカルボキシポリアミドをポリカルボキシポリアミド2と同様な方法で 製造した。反応混合物はEmpol(商標)1016(86.38部)、Emp ol(商標)1040(367.68部)、オハイオ州のシンシナティーにある ヘンケル コーポレーションのエメリー グループからのポリ塩基性脂肪酸、ア ジピン酸(140.25部)およびイソホロンジアミン(206.01部)を含 有していた。この樹脂は46℃のガラス転移温度(中間点)を有する約80の酸 価を有していた。この樹脂の特徴的な分子量は、2,800(Mn)、6,40 0(Mw)、および11,000(Mz)であった。 ポリカルボキシポリアミド4(PCPA4) このポリカルボキシポリアミドをポリカルボキシポリアミド2と同様な方法で 製造した。反応混合物はEmpol(商標)1016(200部)、アジピン酸 (59.9部)およびイソホロンジアミン(108.08部)を含有していた。 この樹脂は56℃のガラス転移温度(中間点)を有する約41の酸価を有してい た。この樹脂の特徴的な分子量は、3,300(Mn)、6,300(Mw)、 および9,500(Mz)であった。 ポリカルボキシポリアミド5(PCPA5) このポリカルボキシポリアミドを米国特許第4,810,747号明細書に記 載の方法により製造した。反応混合物はEmpol(商標)1016(100部 )、Westvaco(商標)1550(41.91部;サウスカリフォルニア 州のチャールストンにあるウエストヴァッコ ケミカルズ ディビジョンから製 造さ れた二官能性脂肪酸生成物)、イソフタル酸(62.63部)、アジピン酸(5 .04部)、キシリレンジアミン(14.74部)、イソホロンジアミン(73 .70部)およびキシレン(25部)を含有していた。この樹脂は84℃のガラ ス転移温度(中間点)を有する約58の酸価を有していた。この樹脂の特徴的な 分子量は、2,400(Mn)、5,100(Mw)、および10,300(M z)であった。 ポリカルボキシポリアミド6(比較例) このポリカルボキシポリアミドをポリカルボキシポリアミド1と同様な方法で 製造した。反応混合物はEmpol(商標)1016(200部)、プロピオン 酸(14.4部)およびDYTEK A(商標)(51.5部)を含有していた 。この樹脂は−10℃のガラス転移温度(中間点)を有する約2の酸価を有して いた。この樹脂の特徴的な分子量は、3,500(Mn)、10,700(Mw )、および22,000(Mz)であった。 前記の方法と同様な方法で、いくつかの更なるポリカルボキシポリアミド樹脂 を製造した。 ポリカルボキシポリアミド7(PCPA7) 59% Sylvadym(商標)T−18(重合した脂肪酸)フロリダ州のパ ナマシティーにあるアリゾナ ケミカルから入手可能 23% Dytek(商標)A(2−メチル−1,5−ペンタンジアミン) 18% アジピン酸 このポリカルボキシポリアミドは、約41.0の酸価、10℃のTg(中間点 )、および約8000のMw(理論値)を有していた。 ポリカルボキシポリアミド8(PCPA8) 54% Empol(商標)1016(重合した脂肪酸) 29.5% IPDA(イソホロンジアミン) 16.5% アジピン酸 このポリカルボキシポリアミドは、42の酸価、52℃のTg(中間点)、お よび約5900のMw(ゲル パーミエーション クロマトグラフィー)を有し ていた。 ポリカルボキシポリアミド9(PCPA9) 84% Empol(商標)1018(重合した脂肪酸) 14% IPDA(イソホロンジアミン) 2% EDA(エチレンジアミン) このポリカルボキシポリアミドは、44の酸価、3℃のTg(中間点)、およ び約10,500のMw(ゲル パーミエーション クロマトグラフィー)を有 していた。 ポリカルボキシポリアミド10(PCPA10) 81% Empol(商標)1018(重合した脂肪酸) 19% IPDA(イソホロンジアミン) このポリカルボキシポリアミドは、41の酸価、18℃のTg(中間点)、お よび約11,700のMw(ゲル パーミエーション クロマトグラフィー)を 有していた。 アルカリ分散性樹脂の製造 樹脂A Pentalyn(商標)261は、デラウエア州のヴィルミングトンにある ハークルズ インコーポレーティッドからの二塩基酸変性ロジンエステルの登録 商標であった。この樹脂は190から210の酸価を有すると報告されていた。 この樹脂は115℃のガラス転移温度(Tg)を有していた。その数、重量およ びz平均分子量は、それぞれ780、3,000および10,000であった。 その分子量分布は二様相であった。 樹脂B 約37%のアルファ−メチルスチレン、32%のスチレン、および31%のア クリル酸からなる樹脂を米国特許第4,529,787号明細書に記載の方法に より製造した。この樹脂は約205の酸価および約115℃のTgを有していた 。その数、重量およびz平均分子量は、それぞれ3,100、8,400および 15,000であった。 樹脂C 約38%のアルファ−メチルスチレン、37%のスチレン、および25%のア クリル酸からなる樹脂を米国特許第4,529,787号明細書に記載の方法に より製造した。この樹脂は約155の酸価および約112℃のTgを有していた 。その数、重量およびz平均分子量は、それぞれ3,200、9,200および 17,000であった。 樹脂D 約50%のブチルメチルアクリレート、25%のスチレン、および25%のア クリル酸からなる樹脂を米国特許第4,529,787号明細書に記載の方法に より製造した。この樹脂は約185の酸価および約65℃のTgを有していた。 その数、重量およびz平均分子量は、それぞれ3,400、9,000および1 6,700であった。 樹脂E 約34%のアルファ−メチルスチレン、33%のアクリル酸および33%のス チレン(重量%である)からなる樹脂を米国特許第4,529,787号明細書 に記載の方法により製造した。この樹脂は約217の酸価および約95℃のTg を有していた。その重量平均分子量は約5500であった。 分散系の製造 実施例1 ポリカルボキシポリアミド1(80部)および樹脂A(20部)を、高架スタ ーラー、温度計および冷却器を備えた四口の丸底フラスコに入れた。この混合物 を窒素不活性気体雰囲気下で190℃に加熱し、そして生成したポリマー混合物 を激しく15分間攪拌した。この澄んだポリマーブレンドは78の酸価を有し約 4℃のガラス転移温度(中点値)を有していた。このブレンドの特徴的な分子量 は1,900(Mn)、8,600(Mw)、および20,000(Mz)であ った。 このブレンド(74.66部)、Tergitol(商標)15−S−20表 面活性剤(2.99部)、ステアリン酸(0.19部)、脱イオン水(175. 0部)、および28%アンモニア水(6.7部)を、スターラー、温度計および 冷却器を備えた500mLの丸底フラスコに入れた。Tergitol(商標) 15−S−20は、コネチカット州(Conneticut)、ダンバリー(Danbury)に 所在するユニオンカーバイド(Union Carbide)が製造した分枝アルキルエトキ シレート表面活性剤の商品名である。このブレンドを85℃で1時間分散した。 30パーセント固形分の生成した分散系は9.2のpH、および25℃で138 センチポイズ(cps)(0.138パスカル秒)の粘度を有する半透明な黄色 の流体であった。分散系は、50℃オーブン内で4週間貯蔵した後でも安定であ った。 実施例2 ポリカルボキシポリアミド1(59.73部)、樹脂A(14.93部)、T ergitol(商標)15−S−20(2.99部)、ステアリン酸(0. 19部)、脱イオン水(174.0部)、および28%アンモニア水(6.7部 )を、スターラー、温度計および冷却器を備えた500mLの丸底フラスコに入 れた。この混合物を85℃で1時間分散した。30パーセント固形分での生成し た分散系は9.2のpHおよび25℃で156cps(0.156パスカル秒) の粘度を有する半透明な黄色の流体であった。 実施例3 ポリカルボキシポリアミド2(80部)および樹脂A(20部)を、実施例1 と同様な方法でブレンドした。この澄んだポリマーブレンドは88の酸価を有し 約47℃のガラス転移温度(中点値)を有していた。このブレンドの特徴的な分 子量は1,800(Mn)、4,500(Mw)、および8,200(Mz)で あった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(10.23部)、および脱 イオン水(209.83部)を、混合物を85℃に2.5時間保持した以外は実 施例1に記載した態様で分散させた。30パーセント固形分の生成した分散系は 9.4のpH、および25℃で39cps(0.039パスカル秒)の粘度を有 する澄んだ褐色の流体であった。 実施例4 ポリカルボキシポリアミド1(80部)および樹脂A(20部)を、高架スタ ーラー、温度計および冷却器を備えた四口の丸底フラスコに入れた。この混合物 を窒素不活性気体雰囲気下で190℃に加熱し、そして生成したポリマー混合物 を激しく15分間攪拌した。この澄んだポリマーブレンドは80の酸価を有して いた。 このブレンド(30.2部)、Tergitol(商標)15−S−20(1 .38部)、ラウリル硫酸ナトリウム(0.15部)、グリシン(0.15部) 、 脱イオン水(67.25部)、および28%アンモニア水(2.75部)を、ス ターラー、温度計および冷却器を備えた500mLの丸底フラスコに入れた。こ のブレンドを85℃で1時間分散した。30パーセント固形分の生成した分散系 は9.6のpH、および25℃で265cps(0.265パスカル秒)の粘度 を有する半透明の黄色の流体であった。 実施例5 ポリカルボキシポリアミド2(80部)および樹脂B(20部)、およびステ アリン酸(1部)を実施例1と同様な方法でブレンドした。この澄んだポリマー ブレンドは86の酸価を有し約49℃のガラス転移温度(中点値)を有していた 。このブレンドの特徴的な分子量は2,800(Mn)、6,000(Mw)、 および11,200(Mz)であった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(9.76部)、および脱イ オン水(223.57部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。30パー セント固形分の生成した分散系は9.4のpH、および25℃で35cps(0 .035パスカル秒)の粘度を有する澄んだ黄色の流体であった。 実施例6 ポリカルボキシポリアミド2(50部)、樹脂B(50部)、およびステアリ ン酸(1部)を実施例1と同様な方法でブレンドした。この不透明なポリマーブ レンドは131の酸価を有し約64℃のガラス転移温度(中点値)を有していた 。このブレンドの特徴的な分子量は2,700(Mn)、7,400(Mw)、 および16,800(Mz)であった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(14.89部)、および脱 イオン水(218.44部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。30パ ーセント固形分での生成した分散系は9.4のpH、および25℃で37cp s(0.037パスカル秒)の粘度を有する澄んだ黄色の流体であった。 実施例7 ポリカルボキシポリアミド3(50部)、樹脂B(50部)、およびステアリ ン酸(1部)を実施例1と同様な方法でブレンドした。この不透明なポリマーブ レンドは144の酸価を有し約50℃のガラス転移温度(中点値)を有していた 。,このブレンドの特徴的な分子量は2,700(Mn)、8,000(Mw) 、、および16,000(Mz)であった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(15.58部)、および脱 イオン水(217.75部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。30パ ーセント固形分での生成した分散系は9.2のpH、および25℃で37cps (0.037パスカル秒)の粘度を有する澄んだ褐色の流体であった。 実施例8 ポリカルボキシポリアミド4(80部)、樹脂B(20部)、およびステアリ ン酸(1部)を実施例1と同様な方法でブレンドした。この不透明なポリマーブ レンドは74の酸価を有し約56℃のガラス転移温度(中点値)を有していた。 このブレンドの特徴的な分子量は3,100(Mn)、7,900(Mw)、お よび15,100(Mz)であった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(8.35部)、および脱イ オン水(224.98部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。30パー セント固形分の生成した分散系は9.1のpH、および25℃で36cps(0 .036パスカル秒)の粘度を有する濁った黄色の流体であった。 実施例9 ポリカルボキシポリアミド4(50部)および樹脂C(50部)を実施例1と 同様な方法でブレンドした。この不透明なポリマーブレンドは99の酸価を有し 約65℃のガラス転移温度(中点値)を有していた。このブレンドの特徴的な分 子量は2,800(Mn)、7,200(Mw)、および13,200(Mz) であった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(11.2部)、および脱イ オン水(224.14部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。30パー セント固形分の生成した分散系は9.1のpH、および25℃で66cps(0 .066パスカル秒)の粘度を有する澄んだ黄色の流体であった。 実施例10 ポリカルボキシポリアミド2(80部)および樹脂D(20部)を実施例1と 同様な方法でブレンドした。この澄んだポリマーブレンドは85の酸価を有して いた。このブレンドの特徴的な分子量は2,800(Mn)、6,300(Mw )、および13,200(Mz)であった。 このブレンド(100部)、28%アンモニア水(9.66部)、および脱イ オン水(223.68部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。30パー セント固形分の生成した分散系は9.3のpH、および25℃で76cps(0 .076パスカル秒)の粘度を有する澄んだ黄色の流体であった。 実施例11 ポリカルボキシポリアミド2(40部)、樹脂D(10部)、脱イオン水(1 11.70部)、および28%アンモニア水(5.0部)をイリノイ州(Illino is)、モリン(Moline)に所在するパー インストルメント カンパニー(Parr Instrument Company)が製造した600mLの圧力反応器に入れた。この混合 物を、窒素不活性気体雰囲気の下で150℃で1時間分散させた。30パーセン ト固形分の生成した分散系は9.1のpH、および25℃で40cps(0.0 40パスカル秒)の粘度を有する澄んだ黄色の流体であった。実施例12 ポリカルボキシポリアミド5(80部)および樹脂D(20部)を実施例1と 同様な方法でブレンドした。この不透明なポリマーブレンドは81の酸価を有し ていた。このブレンドの特徴的な分子量は2,500(Mn)、7,000(M w)、および16,700(Mz)であった。 このブレンド(86.5部)、28%アンモニア水(7.99部)、および脱 イオン水(214.4部)を、実施例3に記載した方法で分散させた。28パー セント固形分の生成した分散系は9.0のpH、および25℃で19cps(0 .019パスカル秒)の粘度を有する澄んだ黄色の流体であった。 比較例1 ポリカルボキシポリアミド6(80部)および樹脂A(20部)を、高架スタ ーラー、温度計および冷却器を備えた四口の丸底フラスコに入れた。この混合物 を窒素不活性気体雰囲気下で190℃に加熱し、そして生成したポリマー混合物 を激しく15分間攪拌した。この澄んだポリマーブレンドは44の酸価を有し約 10℃のガラス転移温度(中点値)を有していた。 このブレンド(30.2部)、Tergitol(商標)15−S−12(1 .38部)、ラウリル硫酸ナトリウム(0.15部)、グリシン(0.11部) 、脱イオン水(69.0部)、および28%アンモニア水(1.6部)を、スタ ーラー、温度計および冷却器を備えた500mLの丸底フラスコに入れた。この ブレンドを85℃で2時間分散した。冷却すると、この混合物は二つの層に分離 した。 比較例2 ポリカルボキシポリアミド1(51.0部)、脱イオン水(116.5部)、 および28%アンモニア水(2.65部)を、スターラー、温度計および冷却器 を備えた500mLの丸底フラスコに入れた。このブレンドを85℃で1時間分 散した。冷却したとき、この混合物は白色で、砂のような分散系であった。この 分散系は一日おいた後室温下で分離した。 比較例3 ポリカルボキシポリアミド2(50.0部)、脱イオン水(113.53部) 、および28%アンモニア水(3.14部)を、スターラー、温度計および冷却 器を備えた500mLの丸底フラスコに入れた。このブレンドを85℃で3時間 分散した。さらに別の脱イオン水を11.9部添加し、粘度を減少させた。冷却 したとき、混合物は、濃厚な、濁った、褐色の分散系であった。幾分かの樹脂は 分散しなかった。分散系(28パーセント固形分での)は9.2のpH、および 25℃で2,000cps(2.00パスカル秒)の粘度を有していた。この分 散系は、五日後に室温下で分離し始めた。 比較例4 ポリカルボキシポリアミド3(50.0部)、脱イオン水(112.09部) 、および28%アンモニア水(4.57部)を、スターラー、温度計および冷却 器を備えた500mLの丸底フラスコに入れた。このブレンドを85℃で3時間 分散した。さらに別の脱イオン水を83.3部添加し、粘度を減少させた。冷却 したとき、混合物は、濁った褐色の分散系であった。幾分かの樹脂は分散しなか った。分散系(20パーセント固形分)は9.3のpH、および25℃で63c ps(0.063パスカル秒)の粘度を有していた。この分散系は、五日後に室 温下で分離し始めた。 比較例5 ポリカルボキシポリアミド5(50.0部)、脱イオン水(113.3部)、 および28%アンモニア水(3.3部)を、スターラー、温度計および冷却器を 備えた500mLの丸底フラスコに入れた。このブレンドを85℃で3時間分散 した。さらに別の脱イオン水を166.6部添加し、粘度を減少させた。冷却し たとき、混合物は、濁った白色の分散系であった。約25パーセントの樹脂は分 散しなかった。分散系(12.7パーセント固形分)は9.5のpH、および2 5℃で42cps(0.042パスカル秒)の粘度を有していた。 実施例13 二酸化チタニウム顔料の分散剤として、実施例7の分散剤を使用した。この分 散剤は実施例7の分散剤175部とOR-580を300部とで調製した。OR-530は. ケミラ(Kemira)社(フィンランド、ヘルシンキ)が製造している二酸化チタニウ ム顔料の商品名である。成分を高速ミキサー(Dispersaor(商標)、 米国ペンシルバニア州、テンプル、プレミア ミル(Premier Mill)社製)を用い て5000rpmで40分間混合した。 実施例13 二酸化チタニウム顔料の分散剤として、実施例7の分散剤を使用した。この分 散剤は実施例7の分散剤175部とOR-580を300部とで調製した。OR-530は、 ケミラ(Kemira)社(フィンランド、ヘルシンキ)が製造している二酸化チタニウ ム顔料の商品名である。成分を高速ミキサー(Dispersaor(商標)、 米国ペンシルバニア州、テンプル、プレミア ミル(Preimer Mill)社製)を用い て5000rpmで40分間混合した。 55部の分散液、5.0部のJonwax(商標)120(ポリエチレンとパラ フィンワックスのエマルション(米国ウィスコンシン州、ラシーン、ジョンソン アンドサン(Johnson & Son,Inc.)製)、40部のSCX TM-2640(被膜形成性ス チレン/アクリルエマルションポリマー、米国ウィスコンシン州、Sturtevant、 ジョンソンコマーシャルマーケット社(Johnson Commercial Markets,Inc.)) とから、白色インキを製造した。水を加えて粘度を25秒に下げた(粘度は#2 ザーンカップ(Zahn cup)を用いて25℃で測定)。試作インキを200P手動印 刷機(200p hand proofer)を用い高滑り性(high slip)低密度ポリエチレン(ハン ツマン(Huntsman)社、米国、テキサス、ヒューストン)上にプリントした。試作 インキはフィルム湿潤性がよく、60°グロスが52であった。標準インキは市 販の顔料分散物(Flexiverse(商標)WFD-5006、米国ニュージャージ ー州フォートリー、サンケミカル社(Sun Chemical Corporation)を用いて同様 にして調製した。このインキは60°グロスが47でフィルム湿潤性はよかった 。 実施例14 紙サイズ剤の調製 実施例5及び6の分散剤を用いて、紙サイズ剤を調製した。代表的なサイズ液 は8%の糊料と、実施例5又は6どちらかの0.2%のポリカルボキシポリアミ ド/アクリル分散剤を含む。紙は前もって65℃にしておいたのサイズ剤のいず れかに浸漬してローラーコーティングした。コーティングした紙は2枚の吸い取 り紙の間に挟んでドラム乾燥機中で115℃5分間乾燥した。コーティングされ た紙は1日間おいて乾燥させた。 処理した紙に1.25%のナフトールグリーンBと1%のギ酸を含む溶液がど の程度浸透するかをヘラクレスサイジングテスター(Hercules Sizing Tester、 米国デラウェア州、ウィルミントンのHercules Incorporated製)を用いて測定 した。それぞれの紙の表面の反射率が元の反射率の所定の割合(80%)にまで 低下するのに要する時間を秒単位で測定した。実施例5と6の分散剤を含むサイ ズ液について、反射率低下は146秒(実施例5)と145秒(実施例6)であ った。コーティングしてない紙の反射率低下は約20秒であった。 実施例 15 熱硬化性コーティングの調製 実施例7の分散剤を水溶性熱硬化性コーティングの成分として使用した。実施 例7の分散剤(50部)を、Cymel(商標)303の溶液(7.2部)、p− トルエンスルホン酸の20%水溶液(0.45部)、濃アンモニア水(0.52 部)と合わせた。Cymel(商標)303は、米国ニュージャージー州、ウェス トバターソンのサイテック(Cytec)社のメラミン製品である。Cymel(商標 )303の溶液は、7.0部のCymel(商標)303を7.0部の水と3.5部の メタノールに混合して調製した。 このコーティング液は、冷間圧延スチールパネル上に#40ワイヤを巻いた棒 で塗りのばした。このコーティングを150℃30分間オーブン中で焼き固めた 。この連続性熱硬化コーティングは化学的抵抗性に優れており、メチルエチルケ トンでの150往復摩擦試験にパスした。この摩擦試験は、米国イリノイ州、シ カゴのAtlas Electric Devices Companyの製品であるA.A.T.T.C.C.Crockmeter (商標)を用いて行った。 実施例16 エマルションポリマーの調製 床仕上げ剤の成分として用いるためのエマルションポリマーを調製した。エマ ルション重合法は米国特許第4,820,762号に記載されている方法に従っ た。 2000ml容の4つ口で丸底のフラスコに、上部からの攪拌機、冷却器、温度計を セットした。このフラスコに、Rhodacal(商標)DS-10(5.8部)、 Tergitol(商標)15-S-12(2.9部)、脱イオン水(360.0部) を入れた。Rhodacal(商標)DS-10は米国ニュージャージー州、クラン ベリーのローヌプーラン(Rhone Poulenc)社製造のアニオン性界面活性剤である 。この混合物を窒素を軽く流しながら80℃まで加熱した。 第1ステージのモノマー混合物(スチレン68.0部、ブチルアクリレート 73.5部、α−メチルスチレン14.0部、メチルメタクリレート28.0部 、メタクリル酸42.5部、メルカプト酢酸0.6部)を調製した。第2のモノ マー混合物はスチレン17.0部、ブチルアクリレート14.0部、α−メチル スチレン8.5部、メチルメタクリレート17.5部から調製した。 開始剤溶液は脱イオン水(20.0部)に硫酸アンモニウム(2.0部)を溶 かして調製した。第2の開始剤溶液は脱イオン水8.5部に硫酸アンモニウム0 .6部を溶解して調製した。 樹脂混合物は実施例3の分散剤(191.7部)、28%アンモニア水(13 .5部)、脱イオン水(81.4部)から調製した。 第1の開始剤液をフラスコの内容物に加えた。2分後に、第1ステージのモノ マー混合物の添加を開始し、50分間にわたり計量しながら加えた。加え終わっ た時点で、反応混合物は25分間そのままにたもった。それが終わってから樹脂 混合物を15分間かけて添加した。樹脂を加え終わったら脱イオン水(20部) で添加用ロートを洗い込んだ。 10分後に、第2の開始剤液を加え、2分間そのままに保った。第2ステージ のモノマー混合物を15分かけて加えた。モノマーを加え終わった時点でモノマ ーを加えるのに使ったロートをさらに10部の脱イオン水で濯いだ。反応物は8 0℃で90分間保った後、ラテックスを冷却して濾過した。 このポリマーを床仕上げ剤の成分として用いた。この床仕上げ剤は艷がすばら しくて長持ちし、耐久性に優れていた。 実施17 エマルションポリマーの調製 オーバープリント用ワニスとして使用するためのエマルションポリマーを調製 した。 500ml容の4つ口で丸底のフラスコに、上部からの攪拌機、冷却器、温度計を セットした。このフラスコに、実施例5の分散剤(180.6部)、Rhoda cal(商標)DS-10(0.64部)、Pluronic(商標)P123(1.56部)、 脱イオン水(34.52部)、28%アンモニア水(0.75部)を入れた。P luronic(商標)P123は米国ニュージャージー州、PersippanyのBASF社製 造のアニオン性界面活性剤である。この混合物を窒素を軽く流しながら87℃ま で加熱した。 47.6部のスチレンと30.43部の2−エチルヘキシルアクリレートの混 合物を調製した。この混合物の一部(7.8部)を予備導入用モノマー(monomer precharge)としてとりわけた。硫酸アンモニウム(0.78部)を脱イオン水( 3.12部)に溶解して開始剤溶液を調製した。 予備導入用モノマーをフラスコ内の熱い内容物に加えた。5分後に開始剤液を 加えた。添加後5分して、残りのモノマー混合物を加えた。この添加は60分以 内に終わらせた。このエマルションポリマーは添加終了後さらに30分間そのま ま保持した。 できあがったラテックスを冷却し、濾過した。ラテックスはpHが8.9、2 5℃における粘度が286cps(0.286パスカル・秒)であった。数平均粒径 は47nmで重量平均粒径は49nmであった。残留モノマーレベルは低かった 。 このラテックスをオーバープリント用ワニスの単独成分として評価したところ 、すばらしい光沢と耐水性、水酸化ナトリウム液に対する耐性を示した。コーテ ィングは高いスライドアングルとよい摩擦抵抗性を示した。 実施例18 エマルションポリマーの調製 別のラテックスをオーバープリント用ワニス用に調製した。 1000ml容の4つ口で丸底のフラスコに、上部からの攪拌機、冷却器、温度計を セットした。このフラスコに、実施例6の分散剤(228.81部)、Rhod acal(商標)DS-10(1.23部)、脱イオン水(100.06部)を入れ た。この混合物を窒素を軽く流しながら80℃まで加熱した。 90.69部のスチレンと60.46部の2−エチルヘキシルアクリレートの 混合物を調製した。この混合物の一部(15.1部)を予備導入用モノマーとし てとりわけた。硫酸アンモニウム(1.51部)を脱イオン水(13.6部)に 溶解して開始剤溶液を調製した。 予備導入用モノマーをフラスコ内の熱い内容物に加えた。5分後に開始剤液を 加えた。添加後20分して、残りのモノマー混合物を加えた。この添加は90分 以内に終わらせた。このエマルションポリマーは添加終了後さらに60分間85 ℃に保持した。 できあがったラテックスを冷却し、濾過した。ラテックスはpHが9.1、2 5℃における粘度が179cps(0.179パスカル・秒)であった。数平均 粒径は44nmで重量平均粒径は49nmであった。残留モノマーレベルは低か った。 このラテックスをオーバープリント用ワニスの単独成分として評価したところ 、すばらしい光沢と耐水性を示した。コーティングは高いスライドアングルとよ い摩擦抵抗性を示した。 実施例19 エマルションポリマーの調製 高滑り性低密度ポリエチレン用のインキの成分として使用するためのラテック スを調製した。500ml容の4つ口で丸底のフラスコに、上部からの攪拌機、冷却 器、温度計をセットした。このフラスコに、実施例5の分散剤(182.18部 )、PLURONIC(商標)P123(1.57部)、脱イオン水(30.00部 )、28%アンモニア水(0.5部)を入れた。この混合物を窒素を軽く流しな がら 75℃まで加熱した。 15.73部のメチルメタクリレートと23.59部の2−エチルヘキシルア クリレート、39.32部のブチルアクリレートの混合物を調製した。この混合 物の一部(7.8部)を予備導入用モノマーとしてとりのけた。硫酸アンモニウ ム(0.79部)を脱イオン水(6.38部)に溶解して開始剤溶液を調製した 。 予備導入用モノマーをフラスコ内の熱い内容物に加えた。5分後に開始剤液を 加えた。添加後10分して、残りのモノマー混合物を加えた。この添加は120 分以内に終わらせた。このエマルションポリマーは添加終了後さらに85℃で6 0分間保持した。 できあがったラテックスを冷却し、濾過した。ラテックスはpHが8.9、2 5℃における粘度が145cps(0.145パスカル・秒)であった。数平均 粒径は40nmで重量平均粒径は52nmであった。残留モノマーレベルは低か った。 白色インキを、このラテックス(35部)、水(5.5部)、顔料分散物(F lexiverse(商標)WFD-5006、米国ニュージャージー州フォート・リー 、サンケミカル社(Sun Chemical Corporation))(60.3部)から調製した 。 このインキは#2ザーンカップを用いて25℃で測定した粘度が26秒であっ た。標準インキはJoncryl(商標)624(35部)、水(4.0部)、Fle xiverse WFD-5006(60.3部)から調製した。Joncryl(商標)624は フィルム印刷市場用に設計され米国ウィスコンシン州SturtevantのS.C.Johnson Commercial Markets社により販売されているラテックスポリマーである。この標 準インキは#2ザーンカップを用いて25℃で測定した粘度が27秒であった。 試作インキと標準インキを180P手動印刷機(180P handproofer)を用い高滑り 性低密度ポリエチレン(Huntsman社、米国、テキサス、ヒューストン)上に並べ てプリントした。試作インキは標準インキと比べて、同等の光沢と、より優れた 早期(early)耐水性、早期(early)テープ接着性、基板(substrate)湿潤性、再溶 解性を示した。 実施例20 エマルションポリマーの調製 高滑り性低密度ポリエチレン用のインキの成分として使用するための別のエマ ルションポリマーを調製した。1000ml容の4つ口で丸底のフラスコに、上部から の攪拌機、冷却器、温度計をセットした。このフラスコに、実施例6の分散剤( 190.68部)、脱イオン水(125.38部)を入れた。この混合物を窒素 を軽く流しながら80℃まで加熱した。 14.75部のスチレンと58.98部の2−エチルヘキシルアクリレート、 72.25部のブチルアクリレート、1.47部のジビニルベンゼン、2.95 部のPluronic(商標)P123の混合物を調製した。16.38部のスチレ ンと0.33部のPluronic(商標)P123予備導入用モノマーを調製した 。硫酸アンモニウム(1.64部)を脱イオン水(14.75部)に溶解して開 始剤溶液を調製した。 予備導入用モノマーをフラスコ内の熱い内容物に加えた。5分後に開始剤液を 加えた。添加後5分して、開始剤液を加えた。さらに45分後にモノマー混合物 を加えた。この添加は90分以内に終わらせた。このエマルションポリマーは添 加終了後さらに85℃で60分間保持した。 できあがったラテックスを冷却し、濾過した。ラテックスはpHが8.7、2 5℃における粘度が387cps(0.387パスカル・秒)であつた。数平均 粒径は53nmで重量平均粒径は71nmであった。残留モノマーレベルは低か った。 このラテックス40部とJonwax(商標)120(ポリエチレンとパラフィ ンワックスのエマルション(米国ウィスコンシン州、Sturtevant.ジョンソンコ マーシャルマーケット社)5.0部、実施例13の顔料分散物55部とから、白 色インキを製造した。 白色インキを、このラテックス(40部)、水(5.5部)、顔料分散物(F lexiverse(商標)WFD-5006、米国ニュージャージー州フォート・リー 、サンケミカル社)(60.3部)から調製した。 このインキは#2ザーンカップを用いて25℃で測定した粘度が25秒であっ た。この試作インキを200P手動印刷機(200P handproofer)を用い高滑り性低 密度ポリエチレン(ハンツマン社、米国、テキサス、ヒューストン)上にプリン トした。試作インキは、60°グロスが59で、フィルム湿潤性がよかった。2 4時間後、インキはよいテープ接着性と耐水性を示した。 実施例21 床仕上げ組成物に使用されるスチレン/アクリル系− ポリカルボキシポリアミド含有エマルションの製造 スチレン/アクリル系ラテックスとポリカルボキシポリアミドの水性分散物お よびアルカリ分散性樹脂より成るエマルションポリマーを次の方法で製造した。 加熱/冷却システム手段、可変速錨形パドル攪拌器、およびモノマーと水性樹 脂分散物を計量するための手段としての機械ポンプを備えた2リットル4頸丸底 フラスコを使用した。 第1次スチレン/アクリル系エマルション重合 2リットルフラスコに217gの脱イオン(DI)水、3.4gのRhoda cal(商標)DS−10(ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム;ニュー ジャージイ(New Jersey)州グランベリー(Granberry)所在のローンプーラン(Rhon e Poulenc)社より入手可能なアニオン活性剤)および1.7gのTergito l(商標)15−S−12(約12モルの酸化エチレンを付加したC11−C15第 2級アルコールエトキシレート;コネチカット(Connecticut)州ダンバリー(Danb ury)所在のユニオンカーバイド(Union Carbide)社より入手可能な非イオン活性 剤)を仕込んだ。この内容物をパドル攪拌器を使用して200rpmで混合しそ して80℃まで加熱した。次いで、10gのDI水中の1.1gの過硫酸アンモ ニウムをフラスコに加えそして混合物を80℃で2分間保持した。80℃の内容 物温度を全反応期間の間中加熱/冷却システムで保持した。 2分間の保持期間の後で、70.7gのスチレン(STY)、38.1gのア クリル酸ブチル(BA)、27.2gのメタクリル酸(MAA)および0.6g のブチルメルカプトプロピオネートの均一混合物をフラスコの内容物に50分間 かけて一様に加えることによってフリーラジカルエマルション重合を開始した。 モノマーの供給が完了してから、内容物を80℃に25分間保持した。 ポリアミド樹脂分散物の MID−ADD及び中和工程 25分間の保持期間の後で、115.5gの30w/w%水性樹脂分散物{これ は70gのDI水と8gの水酸化アンモニウム(28w/w%水溶液)中ポリカル ボキシポリアミド樹脂2とアルカリ分散性樹脂Eを80:20の乾燥重量比で有 する混合物より成り、実施例5と同様な方法で調整された}をフラスコの内容物 中に10分間で添加した。樹脂分散物の供給が完了してから、内容物を80℃に 10分間保持した。 第2次スチレン/アクリル系エマルション重合 10分間の保持期間の後で、5gのDI水中の0.3gの過硫酸アンモニウム をフラスコの内容物に添加しそして内容混合物を80℃に2分間保持した。 2分間の保持期間の後で、23.8gのスチレン及び10.2のメタクリル酸 メチルを15分間で加えることによってフリーラジカルエマルション重合を継続 した。モノマーの供給が完了してから、内容物を80℃に90分間保持した。9 0分間の保持期間の後で、フラスコの内容物を30℃まで冷却しそして取り出し た。最終エマルションポリマー生成物は56重量%スチレン/22重量%アクリ ル酸ブチル/16重量%メタクリル酸/6重量%メタクリル酸メチルのスチレン /アクリル系組成物であり、約85℃のTgを有していた。スチレン/アクリル 系ラテックスポリマーのポリカルボキシポリアミド/アルカリ分散性樹脂分散物 に対する乾燥重量比はそれぞれ83:17であった。最終エマルションポリマ一 生成物は、非揮発分(NV)35%、pH=7.8、ブルックフィールド(Brook field)粘度(BF)=15cP(LVF60rpm/スピンドル#1)、粒子サ イズ=70nm(BI−90P.S.分析器-Brookhaven Inst.Corp.)、および凝 塊%<0.01%のラテックス物性値を有していた。 実施例21A 床仕上げ剤組成物の製造 実施例21で製造されたスチレン/アクリル系−ポリカルボキシポリアミド/ アルカリ分散性樹脂分散物エマルションポリマーからなる床仕上げ剤組成物を下 記のように製造した。 攪拌手段を有する300ml容器に24.3gのDI水、4gのカルビトール 、1.5gのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、0.5gのプロピレング リコールフェニルエーテル(PPH)、5.7gのゾニルFSE(Zonyl FSE)( デラウエア(Delaware)州ウィルミントン所在のデュポン社(E.I.Dupont de Nemo urs & Company)から入手可能なフッ素系界面活性湿潤助剤の1w/w%水溶液及び 0.8gのFluorad FC-120(ミネソタ(Minnesota)州セントポール所在の3M社 から入手可能なフッ素系界面活性湿潤助剤の1w/w%水溶液)を仕込んだ。容器 内容物を均 一にするために室温で5分間混合した。攪拌を調合操作中継続した。 5分間の混合期間の後で、37.9g(35w/w%水性エマルション)のスチ レン/アクリル系−ポリカルボキシポリアミド/アルカリ分散性樹脂分散物(実 施例21で製造したように)を一様に5分間で添加しそして5分間攪拌しながら 保持した。 5分間の混合期間の後で、5.7gのAC−316(酸化ポリエチレンワック スの35w/w%水性分散物)を一様に2分間で添加しそして5分間攪拌しながら 保持した。ついで、2.5gの炭酸亜鉛アンモニウム(ZnOの15w/w%水溶 液)を一様に5分間で添加し、それから1時間攪拌下に保持した。この床仕上げ 剤組成物を塗工の前に室温で1日間熟成し、そして膜試験を実施した。最終床仕 上げ剤組成物はNV%=18.6%、pH=8.6、ブルックフィールド(BF )粘度=6.5cP(LVF60rpm/スピンドル#1)および凝塊%<0. 001%の水性物性値を有していた。 アルカリ分散性樹脂の幾つかは既にこの明細書に記載してきたが、多数のアル カリ分散性樹脂が本発明の床仕上げ剤組成物に使用された。これら樹脂およびそ れらの物性値を下記表1に示す。 B、DおよびEを製造するのに使用された方法は米国特許第4,529,78 7号に記載されている。 実施例22〜33 実施例21と同様の方法で、数種の追加のスチレン/アクリル−ポリカルボキ シアミド/アルカリ分散性樹脂エマルションを調製した。それらエマルションの 組成を下記の表2に記載する。 表2中に記載したスチレン/アクリル−ポリカルボキシポリアミド/アルカリ 分散性樹脂エマルションを用いて実施例21Aに記載したのと実質的に同様の方 法により床仕上げ組成物を調製した。それらの床仕上げ組成物の組成を表3に記 載する。 表3の脚注1: エマルション実施例25*は、ポリカルボキシポリアミド樹脂とアルカリ分散性 樹脂との乾燥重量比を70:30にしたことを除いては実施例25と同様の組成 を有する。 表3の脚注2: 下記の各記号は下記の意味を表す。 C−71 − 軟質ブレンドアクリルコポリマー B−33 − アクリル/スチレン樹脂 CARB − CARBITOL、コネチカット州、ダンベリーのユニオンカ ーバイド社から入手し得る融合助剤(ジエチレングリコールエ チルエーテル) DPM − Dowanol DPM、ミシガン州、ミッドランドのダウケ ミカル社から入手し得る融合助剤(ジプロピレングリコールメ チルエーテル) DP − Ektasolve DP、テネシー州、キングスポートのイ ーストマンケミカル社から入手し得る融合助剤(ジエチレング リコールプロピルエーテル)NMP − M−Pyrol (NMP)、ペンシルバニア州、ニュートンス クエアのアルコケミカル社から入手し得る融合助剤(N−メチ ル−2−ピロリドン) PPH − Dowanol PPH、ミシガン州、ミッドランドのダウケ ミカル社から入手し得る融合助剤(プロピレングリコールフェ ニルエーテル) DPnB − Dowanol DPnB、ミシガン州、ミッドランドのダウ ケミカル社から入手し得る融合助剤(ジプロピレングリコール n−ブチルエーテル) KP−140− トリブトキシエチルホスフェート、デラウエア州、ニューアー クのFMCコーポレーションから入手し得る融合助剤 P−226 − Plasthall 226、イリノイ州、シカゴのC.P. ホール社から入手し得る融合助剤(ジブトキシエトキシエチル アジペート) ZAC − 炭酸アンモニウム亜鉛(15%ZnO)、ウイスコンシン州、 ミルウォーキーのハイドライトケミカル社から入手し得るイオ ン性架橋剤 AC316 − ニュージャージー州、モーリスタウンのアライド−シグナルコ ーポレーションから入手し得る酸化ポリエチレンの35%水溶 液 E−43 − テネシー州、キングスポートのイーストマンケミカル社から入 手し得る酸化ポリプロピレンの40%水溶液 実施例F1〜F16の床仕上げ剤組成物についてひきずり歩きおよび黒色かか と痕跡抵抗性、光沢性ならびに再塗布性を試験した。その結果を下記の表4に記 載する。 表4に記載した諸試験において用いられる評価の尺度の箇所に指標として用い られている略語及び用語は以下の意味を有する。ただし、「不良」は最低の評価 、「優」は最高の評価を意味するものとする。例えば、5段階評価の尺度は順に P、F、G、VG、Excからなり;9段階評価の尺度は順にP、P−F、F、 F−G、G、G−VG、VG、VG−Exc、Excからなり;ここでP=不良 ;P −F=不良〜可;F=可;F−G=可〜可良;G=可良:G−VG=可良〜良; VG=良;VG−Exc=良〜優良であり;かつExc=優良である。 試験方法 床仕上げ剤処方物の性能を工業界で使用されている標準的な試験方法を用いて 対照との比較において試験した。これら試験方法はつや出し剤に関するASTM 委員会D−21の管轄下にあり、ASTM標準年報、第15部、第15.04巻 に所載されている。ここで(適切な仕上げ性能について)使用した標準的な試験 方法は以下のものを含む:タイル塗布方法−ASTM D1436;光沢性−A STM D523;および再塗布性−ASTM D3153。 ひきずり歩きおよび黒色かかと痕跡抵抗性については、痕跡抵抗性(D371 4)及びひきずり歩き抵抗性(D3052)についての個々のASTM試験方法 から得られる結果をシミュレートするために開発した内部的試験方法を用いて決 定した。この改変試験方法はひきずり歩きおよび黒色かかと痕跡抵抗性を試験で きる。 試験用の床仕上げ塗膜を、白色VCTタイル(9”×9”)上に仕上げ剤で4 層塗膜を積層することにより準備した。塗布はチーズクロス塗布機(湿潤塗布量 2.0ml/平方フィート)を用いて一回に一塗りずつ各塗布間に40分の乾燥 時間をおいて行った。得られた塗布後の各タイルをCTH[一定の温度(72° F±2C°)および湿度(52%±2%)]室で18時間エージングした後、こ れら塗膜に複数の5cm×5cmのゴム製キューブ(このキューブはカーボンブ ラックを混入した架橋天然ゴムからなる)を衝突させた。塗布した各タイルを、 6個のゴム製キューブを収容した6面型の容器上にその塗布側を容器に向けて載 置した。この容器の6面のそれぞれに一枚の塗布したタイルを置くことができる 。この容器を時計回りに60rpmで22秒間回転させてから止め、次いで反時 計 回りに60rpmで22秒間回転させた。これで−サイクルを構成する。各塗膜 をゴム製キューブの衝突に100サイクル曝した後、目視による検査と、ひきず り歩きおよび黒色かかと痕跡抵抗の評価を行った。 上記データは、本発明の床仕上げ組成物が比較的低TgのC−71アクリルポ リマーを添加した場合を除き、優れたあるいは良好なひきずり歩きおよび黒色か かと痕跡抵抗を与えることを示している。 本発明の他の種々の変形ならびに修正は当業者には明らかであろう。本発明は 請求の範囲の記載以外によっては何ら限定されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 177/00 C09D 177/00 193/02 193/02 193/04 193/04 201/08 201/08 D21H 19/30 D21H 19/30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記ブレンド: (a)約25〜約60の酸価を有する、ブレンドの約30〜約90重量%のポ リカルボキシポリアミド樹脂、および (b)ブレンドの約10〜約70重量%の酸官能性アルカリ分散性樹脂 を含むことを特徴とするポリマー組成物。 2.ポリカルボキシポリアミド樹脂が、約2,000〜約20,000の数平均 分子量を有する請求項1記載の組成物。 3.アルカリ分散性樹脂が、約75〜約500の酸価と約500〜約20,00 0の数平均分子量とを有し、該アルカリ分散性樹脂が、二塩基酸変性ロジンお よびその誘導体、セラック、ならびに、酸官能性エチレン性不飽和モノマーと 少なくとも他の1種類のエチレン性不飽和モノマーとのポリマーからなる群か ら選ばれる請求項1記載の組成物。 4.アルカリ分散性樹脂が、約100〜約250の酸価と約500〜約7,00 0の数平均分子量とを有し、かつ、アクリル酸、メタクリル酸または無水マレ イン酸からなる群から選ばれる酸官能性エチレン性不飽和モノマーと、スチレ ン、α−メチルスチレンならびにC1−C20のアルキルアクリレートおよびメ タクリレートからなる群から選ばれる少なくとも他の1種類のエチレン性不飽 和モノマーとのポリマーである請求項1記載の組成物。 5.さらに、ブレンドの、約0.01〜約10重量%の少なくとも1種類の非イ オン性またはアニオン性界面活性剤を含む請求項1記載の組成物。 6.ブレンドされたポリマー水性分散系であって、 (a)約25〜約60の酸価を有する、分散系の総固形分の約30〜約90重 量%のポリカルボキシポリアミド樹脂; (b)分散系の総固形分の約10〜約70重量%の酸官能性アルカリ分散性樹 脂; (c)分散系の総固形分の約0〜約10重量%の、少なくとも1種類の非イオ ン性またはアニオン性界面活性剤; (d)成分(a)と(b)の酸官能価を中和するのに必要な量の約70〜約1 50重量%の塩基;および (e)水 を含むことを特徴とするブレンドされたポリマー水性分散系。 7.ポリカルボキシポリアミド樹脂が約2,000〜約20,000の数平均分 子量を有し、酸官能性アルカリ分散性樹脂が、約75〜約500の酸価と約5 00〜約20,000の数平均分子量とを有し、該酸官能性アルカリ分散性樹 脂が、二塩基酸変性ロジンおよびその誘導体、セラック、ならびに、酸官能性 エチレン性不飽和モノマーと少なくとも他の1種類のエチレン性不飽和モノマ ーとのポリマーからなる群から選ばれる請求項6記載の分散系。 8.酸官能性アルカリ分散性樹脂が、約100〜約250の酸価と約500〜約 7,000の数平均分子量とを有し、かつ、アクリル酸、メタクリル酸または 無水マレイン酸からなる群から選ばれる酸官能性エチレン性不飽和モノマーと 、スチレン、α−メチルスチレンならびにC1−C20のアルキルアクリレート およびメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも他の1種類のエチレ ン性不飽和モノマーとのポリマーである請求項6記載の分散系。 9.塩基が、I族元素の水酸化物、アミンおよびアンモニアからなる群から選ば れる請求項7記載の分散系。 10.下記方法I、IIおよびIIIからなる群から選ばれるブレンドされたポリマ ー水性分散系の製造方法: (方法I) (a1)約100℃〜約190℃で、 (i)約25〜約60の酸価を有する、分散系の総固形分の約30〜約90 重量%のポリカルボキシポリアミド樹脂;および (ii)分散系の総固形分の約10〜約70重量%の酸官能性アルカリ分散性 樹脂を混合してポリマーブレンドを製造し; (b1)該ポリマーブレンドに、 (i)分散系の総固形分の約0〜約10重量%の、少なくとも1種類の非イ オン性またはアニオン性界面活性剤; (ii)予備分散系混合物を形成するための、成分(a1)(i)と(a1) (ii)の酸官能価を中和するのに必要な量の約70〜約150重量%の 塩基;および (iii)水; を加え;かつ、 (c)前記予備分散系混合物を約25℃〜約160℃の温度で混合して、ブレ ンドされたポリマー分散系を製造する方法; (方法II) (a2)約100℃〜約190℃で、 (i)約25〜約60の酸価を有する、分散系の総固形分の約30〜約90 重量%のポリカルボキシポリアミド樹脂; (ii)分散系の総固形分の約10〜約70重量%の酸官能性アルカリ分散性 樹脂;および (iii)分散系の総固形分の約0〜約10重量%の、少なくとも1種類の非 イオン性またはアニオン性界面活性剤を混合してポリマーブレンドを形 成 し;および (b2)該ポリマーブレンドに、 (i)予備分散系混合物を形成するための、成分(a2)(i)と(a2) (ii)の酸官能価を中和するのに必要な量の約70〜約150重量%の 塩基;および (ii)水を加え;かつ、 (c)前記予備分散系混合物を約25℃〜約160℃の温度で混合して、ブレ ンドされたポリマー分散系を製造する方法;または (方法III) 約60℃〜約160℃で、 (i)約25〜約60の酸価を有する、分散系の総固形分の約30〜約90 重量%のポリカルボキシポリアミド樹脂; (ii)分散系の総固形分の約10〜約70重量%の酸官能性アルカリ分散性 樹脂; (iii)分散系の総固形分の約0〜約10重量%の、少なくとも1種類の非 イオン性またはアニオン性界面活性剤; (iv)ブレンドされたポリマー水性分散系を形成するための、成分(□)と (ii)の酸官能価を中和するのに必要な量の約70〜約150重量%の塩 基;および (v)所望により、水 を混合する方法。 11.方法IIIの混合工程中において、水が存在する請求項10記載の方法。 12.さらに、方法IIIの混合工程後、(i)、(ii)、(III)および(iv)の ブレンドに水を加える請求項10記載の方法。 13.ポリカルボキシポリアミド樹脂が約2,000〜約20,000の数平均 分子量を有し、酸官能性アルカリ分散性樹脂が、約75〜約500の酸価と約 500〜約20,000の数平均分子量とを有し、該酸官能性アルカリ分散性 樹脂が、二塩基酸変性ロジンおよびその誘導体、セラック、ならびに、酸官能 性エチレン性不飽和モノマーと少なくとも他の1種類のエチレン性不飽和モノ マーとのポリマーからなる群から選ばれる請求項10記載の方法。 14.酸官能性アルカリ分散性樹脂が、約100〜約250の酸価と約500〜 約7,000の数平均分子量とを有し、かつ、アクリル酸、メタクリル酸また は無水マレイン酸からなる群から選ばれる酸官能性エチレン性不飽和モノマー と、スチレン、α−メチルスチレンならびにC1−C20のアルキルアクリレー トおよびメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも他の1種類のエチ レン性不飽和モノマーとのポリマーである請求項10記載の方法。 15.塩基が、I族元素の金属イオン水酸化物、アミンおよびアンモニアからな る群から選ばれる請求項10記載の方法。 16.水性塗料組成物であって、 (i)下記成分を含むブレンドされたポリマー水性分散系: (a)約25〜約60の酸価を有する、分散系の総固形分の約30〜約90 重量%のポリカルボキシポリアミド樹脂; (b)分散系の総固形分の約10〜約70重量%の酸官能性アルカリ分散性 樹脂; (c)分散系の総固形分の約0〜約10重量%の、少なくとも1種類の非イ オン性またはアニオン性界面活性剤; (d)成分(a)と(b)の酸官能価を中和するのに必要な量の約70〜約 150重量%の塩基;および (e)水;ならびに 下記成分(ii)(a)、(ii)(b)および(ii)(c)からなる群から選ば れる成分(ii): (ii)(a)水性塗料組成物を得るのに有効な量の、少なくとも1種類のエチ レン性不飽和モノマーのエマルションポリマー; (ii)(b)熱硬化性塗料組成物を得るのに有効な量の架橋剤; (ii)(c)紙サイズ剤組成物を得るのに有効な量のデンプン を含むことを特徴とする水性塗料組成物。 17.エマルションポリマー(ii)(a)が、スチレン、α−メチルスチレン、 C1−C20のアルキルアクリレートおよびメタクリレートならびにメタクリル 酸からなる群から選ばれる少なくとも2種類のエチレン性不飽和モノマーであ る請求項16記載の組成物。 18.ポリカルボキシポリアミド樹脂が約2,000〜約20,000の数平均 分子量を有し、酸官能性アルカリ分散性樹脂が、約75〜約500の酸価と約 500〜約20,000の数平均分子量とを有し、該酸官能性アルカリ分散性 樹脂が、二塩基酸変性ロジンおよびその誘導体、セラック、ならびに、酸官能 性エチレン性不飽和モノマーと少なくとも他の1種類のエチレン性不飽和モノ マーとのポリマーからなる群から選ばれる請求項16記載の組成物。 19.アルカリ分散性樹脂が、約100〜約250の酸価と約500〜約7,0 00の数平均分子量とを有し、かつ、アクリル酸、メタクリル酸または無水マ レイン酸からなる群から選ばれる酸官能性エチレン性不飽和モノマーと、スチ レン、α−メチルスチレンならびにC1−C20のアルキルアクリレートおよび メタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも他の1種類のエチレン性不 飽和モノマーとのポリマーである請求項16記載の組成物。 20.塩基が、I族元素の水酸化物、アミンおよびアンモニアからなる群から選 ばれる請求項16記載の組成物。 21.請求項16記載のブレンドされたポリマー水性分散系(□)の存在下、エ チレン性不飽和モノマーを重合することを含む方法から製造された樹脂支持性 エマルションポリマー。 22.床仕上げ剤組成物であって、 (i)下記成分を含むブレンドされたポリマー水性分散系: (a)約25〜約60の酸価を有する、分散系の総固形分の約30〜約90 重量%のポリカルボキシポリアミド樹脂; (b)分散系の総固形分の約10〜約70重量%のアルカリ分散性樹脂; (c)分散系の総固形分の約0〜約10重量%の、少なくとも1種類の非イ オン性またはアニオン性界面活性剤; (d)成分(a)と(b)の酸官能価を中和するのに必要な量の約70〜約 150重量%の塩基;および (e)水; (ii)少なくとも1種類のエチレン性不飽和モノマーのエマルションポリマー (iii)少なくとも1種類の融合助剤;ならびに (iv)ワックスまたはワックス分散液 を含むことを特徴とする床仕上げ剤組成物。 23.エマルションポリマーが、スチレン、α−メチルスチレン、C1−C20の アルキルアクリレートおよびメタクリレートならびにメタクリル酸からなる群 から選ばれる少なくとも2種類のエチレン性不飽和モノマーを含む請求項22 記載の組成物。 24.ポリカルボキシポリアミド樹脂が約2,000〜約20,000の数平均 分子量を有し、酸官能性アルカリ分散性樹脂が、約75〜約500の酸価と約 500〜約20,000の数平均分子量とを有し、該アルカリ分散性樹脂が、 二塩基酸変性ロジンおよびその誘導体、セラック、ならびに、酸官能性エチレ ン性不飽和モノマーと少なくとも他の1種類のエチレン性不飽和モノマーとの ポリマーからなる群から選ばれる請求項22記載の組成物。 25.アルカリ分散性樹脂が、約100〜約250の酸価と約500〜約7,0 00の数平均分子量とを有し、かつ、アクリル酸、メタクリル酸または無水マ レイン酸からなる群から選ばれる酸官能性エチレン性不飽和モノマーと、スチ レン、α−メチルスチレンならびにC1−C20のアルキルアクリレートおよび メタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも他の1種類のエチレン性不 飽和モノマーとのポリマーである請求項24記載の組成物。 26.塩基が、I族元素の水酸化物、アミンおよびアンモニアからなる群から選 ばれる請求項22記載の組成物。 27.融合助剤が、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコ ールメチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、N−メチル− 2−ピロリドン、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリ コール n−ブチルエーテル、トリブトキシエチルフォスフェート、ジブトキ シエトキシエチルアジペート、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ブ チルベンジルフタレート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジエチレ ングリコールジベンゾエート、プロピレングリコールジベンゾエート、ポリプ ロピレングリコールジベンゾエート、ポリエチレングリコールジベンゾエート 、イソデシルベンゾエートおよびこれらの混合物からなる群から選ばれ、かつ 、ワックスまたはワックス分散液が、酸化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン およびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項23記載の組成物。
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