【発明の詳細な説明】
除草剤効果を有するフェニル−ウラシル誘導体
本発明は新規なフェニル−ウラシル誘導体、それらの複数の製造方法およびそ
れらの除草剤としての使用に関する。
殺虫特性および殺ダニ特性を有する特定のシアノ−フェニル−ウラシルは既に
既知である(欧州特許出願公開第0438209号明細書、特開平5−0251
42号公報およびChem.Abstr.119,117269を参照)。しか
し、これらの物質の雑草を防除するための用途は今まで開示されていない。
従って、本発明は、式
式中、
R1は水素、アミノを表すか、あるいは場合によりシアノ−もしくはハロゲン−
置換されていてもよいアルキルを表し、
R2はホルミル、ヒドロキシイミノメチル、シアノ、カルボキシル、カルバモイ
ル、チオカルバモイルを表すか、あるいは場合によりシアノ−もしくはハロゲン
置換されていてもよいアルキルを表し、
R3は水素、ハロゲンを表すか、あるいは場合によりシアノ−もしくは
ハロゲン−置換されていてもよいアルキルを表し、
R4はシアノまたはチオカルバモイルを表し、
R5はヒドロキシル、メルカプト、アミノ、ヒドロキシアミノ、シアノ、ニトロ
、ハロゲンを表すか、あるいは基−R6、−Q−R6、−NH−R6、−NH−O
−R6、−NH−SO2−R6、−CQ1−R6、−CQ1−Q2−R6、−CQ1−N
H−R6、−Q2−CQ1−R6、−NH−CQ1−R6、−Q2−CQ1−Q2−R6、
−NH−CQ1−Q2−R6または−Q2−CQ1−NH−R6の一つを表し、
ここで、
QはO、S、SOまたはSO2を表し、
Q1およびQ2は相互に独立して各々酸素または硫黄を表し、そして
R6は場合によりシアノ−、ハロゲン−、アルコキシ−、アルキルチオ−、アル
キルカルボニル−、アルコキシカルボニル−もしくはアルキルアミノカルボニル
−置換されていてもよいアルキルを表し、
各場合場合によりシアノ−、カルボキシル−、ハロゲン−、アルキルカルボニル
−、アルコキシカルボニル−もしくはアルキルアミノ−カルボニル−置換されて
いてもよいアルケニルまたはアルキニルを表し、
各場合場合によりシアノ−、カルボキシル−、ハロゲン−、アルキルカルボニル
−もしくはアルコキシカルボニル−置換されていてもよいシクロアルキルまたは
シクロアルキルアルキルを表し、
各場合場合によりヒドロキシル−、メルカプト−、アミノ−、シアノ−、カルボ
キシル−、カルバモイル−、チオカルバモイル−、アルキル−、ハロゲノアルキ
ル−、アルコキシ−、ハロゲノアルコキシ−、アルキルチオ−、ハロゲノアルキ
ルチオ−、アルキルスルフィニル−、アルキル
スルホニル−、アルキルアミノ−および/もしくはジアルキルアミノ−置換され
ていてもよいアリールまたはアリールアルキルを表すか、あるいは、
各場合場合によりヒドロキシル−、メルカプト−、アミノ−、シアノ−、カルボ
キシル−、カルバモイル−、チオカルバモイル−、アルキル−、ハロゲノアルキ
ル−、アルコキシ−、ハロゲノアルコキシ−、アルキルチオ−、ハロゲノアルキ
ルチオ−、アルキルスルフィニル−、アルキルスルホニル−、アルキルアミノ−
および/もしくはジアルキルアミノ−置換されていてもよいヘテロシクリルまた
はヘテロシクリルアルキルを表し、そして
nは数0、1、2または3を表す、
で示される新規なフェニル−ウラシル誘導体を提供する。
さらに、式(I)のフェニル−ウラシル誘導体は、
a)式式中、
R2およびR3は各々上記で定義した通りであり、そして
Rはアルキル、アリールまたはアリールアルキルを表す、
で示されるアミノアルケン酸エステルを、式
式中、R4、R5およびnは各々上記で定義した通りである、
で示されるイソシアン酸アリールと、
適当であれば酸結合剤の存在下および適当であれば希釈剤の存在下で、反応させ
るか、
或いは、
b)式
式中、R、R2およびR3は各々上記で定義した通りである、
で示されるアミノアルケン酸エステルを、式
式中、
R4、R5およびnは各々上記で定義した通りであり、そして
R7はアルキル、アリールまたはアリールアルキルを表す、
で示されるアリールウレタンと、
適当であれば酸結合剤の存在下および適当であれば希釈剤の存在下で、反応させ
るか、
或いは、
c)式
式中、R2、R3、R4、R5およびnは各々上記で定義した通りである、
で示されるフェニル−ウラシル誘導体を、
α)式
で示される1−アミノ−オキシ−2,4−ジニトロベンゼンと、
適当であれば酸結合剤の存在下および適当であれば希釈剤の存在下で、反応させ
るか、
あるいは、
β)式
式中、R8はアルキルを表す、
で示される硫酸エステルと、
または、式
R9−Hal (VII)
式中、
R9はアルキル、ハロゲノアルキルまたはシアノアルキルを表し、そして
Halは塩素、臭素またはヨウ素を表す、
で示されるハロゲン化合物と、
各場合適当であれば酸結合剤の存在下および適当であれば希釈剤の存在下で、
反応させるか、
或いは、
d)式
式中、
R1、R2、R3、R5およびnは各々上記で定義した通りである、
で示されるフェニル−ウラシル誘導体を、硫化水素と、希釈剤の存在下で反応さ
せる、
場合に得られることが見い出だされた。
最後に、式(I)のフェニル−ウラシル誘導体は極めて良好な除草特性を有す
ることが見い出された。
驚くべきことには、本発明による式(I)のフェニル−ウラシル誘導体は、同
方向の作用を有する構造的に最も類似の先行技術物質よりも相当に良好な除草活
性を有する。
式(I)は本発明による式(I)のフェニル−ウラシル誘導体の一般的定義を
提供する。
定義では、アルキル、アルケニルまたはアルキニルのような飽和または不飽和
炭化水素鎖は各場合、アルコキシまたはアルキルチオのように、ヘテロ原子と結
合さえして、直鎖状もしくは分岐鎖状である。
ハロゲンは一般的に、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表し、好適にはフッ
素、塩素または臭素を表し、特にフッ素または塩素を表す。
式(I)のフェニル−ウラシル誘導体は、好ましくは、
R1が水素、アミノを表すか、あるいは場合によりシアノ−、フッ素−もしくは
塩素−置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキルを表し、
R2がホルミル、ヒドロキシイミノメチル、シアノ、カルボキシル、カルバモイ
ル、チオカルバモイルを表すか、あるいは場合によりシアノ−、フッ素−もしく
は塩素−置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキルを表し、
R3が水素、フッ素、塩素、臭素を表すか、あるいは場合によりシアノ−、フッ
素−もしくは塩素−置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル
を表し、
R4がシアノまたはチオカルバモイルを表し、
R5がヒドロキシル、メルカプト、アミノ、ヒドロキシアミノ、シアノ、ニトロ
、フッ素、塩素、臭素を表すか、あるいは基−R6、−Q−R6、−NH−R6、
−NH−O−R6、−NH−SO2−R6、−CQ1−R6、−CQ1−Q2−R6、−
CQ1−NH−R6、−Q2−CQ1−R6、−NH−CQ1−R6、−Q2−CQ1−
Q2−R6、−NH
−CQ1−Q2−R6または−Q2−CQ1−NH−R6の一つを表し、ここで、
QがO、S、SOまたはSO2を表し、
Q1およびQ2が相互に独立して各々酸素または硫黄を表し、そして
R6が場合によりシアノ−、ハロゲン−、C1−C4−アルコキシ−、C1−C4−
アルキルチオ−、C1−C4−アルキル−カルボニル−、C1−C4−アルコキシ−
カルボニル−もしくはC1−C4−アルキルアミノ−カルボニル−置換されていて
もよい1〜4個の炭素原子を有するアルキルを表し、
各場合場合によりシアノ−、カルボキシル−、ハロゲン−、C1−C4−アルキル
−カルボニル−、C1−C4−アルコキシ−カルボニル−もしくはC1−C4−アル
キルアミノ−カルボニル−置換されていてもよい各場合2〜6個の炭素原子を有
するアルケニルまたはアルキニルを表し、
各場合場合によりシアノ−、カルボキシル−、ハロゲン−、C1−C4−アルキル
−カルボニル−もしくはC1−C4−アルコキシ−カルボニル−置換されていても
よい、各場合シクロアルキル基中に3〜6個の炭素原子および場合によりアルキ
ル部分中に1〜4個の炭素原子を有するシクロアルキルまたはシクロアルキルア
ルキルを表し、
各場合場合によりヒドロキシル−、メルカプト−、アミノ−、シアノ−、カルボ
キシル−、カルバモイル−、チオカルバモイル−、C1−C4−アルキル−、C1
−C4−ハロゲノアルキル−、C1−C4−アルコキシ−、C1−C4−ハロゲノア
ルコキシ−、C1−C4−アルキルチオ−、C1−C4−ハロゲノアルキルチオ−、
C1−C4−アルキルスル
フィニル−、C1−C4−アルキルスルホニル−、C1−C4−アルキルアミノ−も
しくはジメチルアミノ−置換されていてもよい、各場合アリール基中に6または
10個の炭素原子および場合によりアルキル部分中に1〜4個の炭素原子を有す
るアリールまたはアリールアルキルを表すか、あるいは、
各場合場合によりヒドロキシル−、メルカプト−、アミノ−、シアノ−、カルボ
キシル−、カルバモイル−、チオカルバモイル−、C1−C4−アルキル−、C1
−C4−ハロゲノアルキル−、C1−C4−アルコキシ−、C1−C4−ハロゲノア
ルコキシ−、C1−C4−アルキルチオ−、C1−C4−ハロゲノアルキルチオ−、
C1−C4−アルキルスルフィニル−、C1−C4−アルキルスルホニル−、C1−
C4−アルキルアミノ−および/もしくはジアルキルアミノ−置換されていても
よい、ヘテロシクリル基中に2〜6個の炭素原子および1〜3個の窒素原子およ
び/または1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子ならびに場合によ
りアルキル部分中に1〜4個の炭素原子を有するヘテロシクリルまたはヘテロシ
クリルアルキルを表し、そして
nは数字0、1、2または3を表す、
ものである。
式(I)のフェニル−ウラシル誘導体は、特に好ましくは、
R1が水素、アミノ、メチルまたはエチルを表し、
R2がホルミル、ヒドロキシイミノメチル、シアノ、カルボキシル、カルバモイ
ル、チオカルバモイルを表すか、あるいは場合によりフッソ−もしくは塩素−置
換されていてもよいメチルまたはエチルを表し、
R3が水素、塩素または場合によりフッ素−もしくは塩素−置換されて
いてもよいメチルまたはエチルを表し、
R4がシアノまたはチオカルバモイルを表し、
R5がヒドロキシル、メルカプト、アミノ、ヒドロキシアミノ、シアノ、ニトロ
、フッ素、塩素、臭素を表すか、あるいは基−R6、−Q−R6、−NH−R6、
−NH−O−R6、−NH−SO2−R6、−CQ1−R6、−CQ1−Q2−R6、−
CQ1−NH−R6、−Q2−CQ1−R6、−NH−CQ1−R6、−Q2−CQ1−
Q2−R6、−NH−CQ1−Q2−R6または−Q2−CQ1−NH−R6の一つを表
し、ここで、
QがO、S、SOまたはSO2を表し、
Q1およびQ2が相互に独立して各々酸素または硫黄を表し、そして
R6が場合によりシアノ−、フッ素−、塩素−、メトキシ−、エトキシ−、メチ
ルチオ−、エチルチオ−、アセチル−、プロピオニル−、メトキシカルボニル−
、エトキシカルボニル−、メチルアミノカルボニル−もしくはエチルアミノ−カ
ルボニル−置換されていてもよいメチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、
n−、i−、sec−もしくはtert−ブチルを表すか、
あるいは、各場合場合によりシアノ−、カルボキシル−、フッ素−、塩素−、臭
素−、アセチル−、プロピオニル−、メトキシカルボニル−、エトキシカルボニ
ル−、メチルアミノカルボニル−もしくはエチルアミノカルボニル−置換されて
いてもよいプロペニル、ブテニル、プロピニルまたはブチニルを表すか、
あるいは、各場合場合によりシアノ−、カルボキシル−、フッ素−、塩素−、臭
素−、アセチル−、プロピオニル−、メトキシカルボニル−も
しくはエトキシカルボニル−置換されていてもよいシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメ
チル、シクロペンチルメチルまたはシクロヘキシルメチルを表すか、
あるいは、各場合場合によりヒドロキシル、メルカプト−、アミノ−、シアノ−
、カルボキシル−、カルバモイル−、チオカルバモイル−、メチル−、エチル−
、n−もしくはi−プロピル−、n−、i−、sec−もしくはtert−ブチ
ル−、ジフルオロメチル−、トリフルオロメチル−、メトキシ−、エトキシ−、
n−もしくはi−プロポキシ−、ジフルオロメトキシ−、トリフルオロメトキシ
−、メチルチオ−、エチルチオ−、ジフルオロメチルチオ−、トリフルオロメチ
ルチオ−、メチルスルフィニル−、エチルスルフィニル−、メチルスルホニル−
、エチルスルホニル−、メチルアミノ−、エチルアミノ−および/もしくはジメ
チルアミノ−置換されていてもよいフェニル、ベンジルまたはフェニルエチルを
表すか、
あるいは、各場合場合によりヒドロキシル−、メルカプト−、アミノ−、シアノ
−、カルボキシル−、カルバモイル−、チオカルバモイル−、メチル−、エチル
−、n−もしくはi−プロピル−、n−、i−、sec−もしくはtert−ブ
チル−、ジクロロメチル−、トリクロロメチル−、ジフルオロメチル−、トリフ
ルオロrメチル−、クロロジフルオロメチル−、フルオロジクロロメチル−、メ
トキシ−、エトキシ−、n−もしくはi−プロポキシ−、ジフルオロメトキシ−
、トリフルオロメトキシ−、メチルチオ−、エチルチオ−、n−もしくはi−プ
ロピルチオ−、ジフルオロエチルチオ−、トリフルオロメチルチオ−、クロロジ
フ
ルオロメチルチオ−、フルオロジクロロメチルチオ−、メチルスルフィニル−、
エチルスルフィニル−、メチルスルホニル−、エチルスルホニル−、メチルアミ
ノ−、エチルアミノ−、n−もしくはi−プロピルアミノ−および/もしくはジ
メチルアミノ−置換されていてもよい、オキシラニル、オキセタニル、フリル、
テトラヒドロフリル、ジオキソタニル、チエニル、テトラヒドロチエニル、ピロ
リル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリ
ジニル、ピリミジニル、トリアジニル、ピラゾリルメチル、フリルメチル、チエ
ニルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル
、ピリジニルメチルおよびまたピリミジニルメチルよりなる群からのヘテロシク
リルまたはヘテロシクリルアルキルを表し、そして
nは数字0、1、2または3を表す、
ものである。
上記の一般的または好適な基の定義は、式(I)の最終生成物および同様に各
場合製造に必要である出発物質または中間体の両方に適用できる。これらの基の
定義は、所望に応じて、すなわち、一定の好適な範囲の間の組み合わせを含んで
、相互に組み合わせることができる。
例えば、出発物質として3−アミノ−クロトン酸メチルおよびイソシアン酸3
−シアノ−5−フルオロ−4−トリフルオロ−メチル−フェニルを使用して、本
発明による方法(a)の反応過程を以下の化学反応式によって説明することがで
きる:
出発物質として3−アミノ−クロトン酸メチルおよびカルバミン酸N−(3−
シアノ−5−フルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)を使用して、本発
明による方法(b)の反応過程を以下の化学反応式によって説明することができ
る: 出発物質として1−(5−シアノ−2,4−ジクロロフェニル)−3,6−ジ
ヒドロ−2,6−ジオキソ−4−トリフルオロメチル−1(2H)−ピリミジン
および反応成分として1−アミノオキシ−2,4−ジニトロ−ベンゼンを使用し
て、本発明による方法(c、変法α)の反応過程を以下の化学反応式によって説
明することができる:
出発物質として1−(5−シアノ−2,4−ジクロロ−フェニル)−3,6−
ジヒドロ−2,6−ジオキソ−4−トリフルオロメチル−1(2H)−ピリミジ
ンおよび反応成分として硫酸ジメチルを使用して、本発明による方法(c、変法
β)の反応過程を以下の化学反応式によって説明することができる:
出発物質として1−(5−シアノ−2,4−ジクロロ−フェニル)−3,6−
ジヒドロ−2,6−ジオキソ−3−メチル−4−トリフルオロメチル−1(2H
)−ピリミジンおよび反応成分として硫化水素を使用して、本発明による方法(
d)の反応過程を以下の化学反応式によって説明することができる:式(II)は、本発明による方法(a)および(b)を実施するための出発物質
として必要であるアミノアルケン酸エステルの一般的定義を提供する。式(II
)では、R2およびR3は各々好適にはまたは特に、本発明による式(I)の化合
物の説明に関連して、R2およびR3につ
いて好適てあるまたは特に好適であると既に上記に記載されたそれらの意味を有
する。Rは好適には、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、フェニルまたはベ
ンジルを表す。特に好適には、Rはメチル、エチルまたはフェニルを表す。
式(II)の出発物質は既知であるかまたは既知の方法によって製造すること
ができる(J.Heterocycl.Chem.9(1972),513−5
22を参照)。
式(III)は、本発明による方法(a)を実施するための反応成分として必
要であるイソシアン酸アリールの一般的定義を提供する。式(III)では、R4
、R5およびnは各々好適にはまたは特に、本発明による式(I)の化合物の説
明に関連して、R4、R5およびnについて好適であるまたは特に好適であると既
に上記に記載されたそれらの意味を有する。
式(III)の出発物質は既知であるかまたは既知の方法によって製造するこ
とができる(Tetrahedron Lett.1967,961−962;
欧州特許出願公開第0063905号明細書、欧州特許出願公開第009361
0号明細書、欧州特許出願公開第0093620号明細書、欧州特許出願公開第
0397052号明細書および欧州特許出願公開第0572782号明細書を参
照)。
従って、式(III)のイソシアン酸アリールは、式式中、R4、R5およびnは各々上記で定義した通りである、
で示されるアニリンを、ホスゲンと、例えば、クロロベンゼンのような希釈剤の
存在下で、−20℃〜+150℃の温度で、反応させることによって製造するこ
とができる。
式(IV)は、本発明による方法(b)を実施するための反応成分として必要
であるアリールウレタンの一般的定義を提供する。式(IV)では、R4、R5お
よびnは各々好適にはまたは特に、本発明による式(I)の化合物の説明に関連
して、R4、R5およびnについて好適であるまたは特に好適であると既に上記に
記載されたそれらの意味を有する;R7は好適にはC1−C4−アルキル、フェニ
ルまたはベンジルを表し、そして特にメチル、エチルまたはフェニルを表す。
式(IV)のアリールウレタンは既知であるかまたは既知の方法によって製造
することができる(欧州特許出願公開第0063905号明細書を参照)。
式(IV)のアリールウレタンは、式
式中、R4、R5およびnは各々上記で定義した通りである、
で示されるアニリンを、式
R7O−CO−Cl (IX)
式中、R7は上記で定義した通りである、
で示されるクロロカルボニル化合物と、
適当であれば、例えば、ピリジンのような酸受容体の存在下および適当
であれば、例えば、塩化メチレンのような希釈剤の存在下で、−20℃〜+10
0℃の温度で、反応させることによって得られる。
本発明による方法(c)を実施するための出発物質として必要である式(Ia
)のフェニル−ウラシル誘導体は、本発明による方法(a)または(b)によっ
て製造することができる本発明による化合物である。
本発明による方法(c、変法α)を実施するために反応成分として必要である
式(V)の1−アミノオキシ−2,4−ジニトロ−ベンゼンは既知である(J.
Heterocycl.Chem.4(1967),413−414を参照)。
式(VI)は、本発明による方法(c、変法β)を実施するために反応成分と
して必要である硫酸エステルの一般的定義を提供する。この式では、R8は好適
には1〜4個の炭素原子を有するアルキルを表し、そして特に好適にはメチルま
たはエチルを表す。
式(VII)は、本発明による方法(c、変法β)を実施する場合に反応成分
としてさらに使用することができるハロゲン化合物の一般的定義を提供する。こ
の式では、R9は好適には、各場合1〜4個の炭素原子を有するアルキル、シア
ノアルキル、フルオロアルキルまたはクロロアルキルを表す。Halは好適には
臭素またはヨウ素を表す。
R9は特に好適にはメチルまたはエチルを表す。
Halはまた特に好適には臭素またはヨウ素を表す。
本発明による方法(d)を実施するために出発物質として必要である式(Ib
)のフェニル−ウラシル誘導体は、本発明による方法(a)、(b)または(c
)によって製造することができる本発明による化合物である。
本発明による方法(a)〜(c)を実施するために適当な酸結合剤はすべての
通常の無機および有機酸受容体である。先取権は、例えば、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウムまたは酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウ
ムアミドまたはカルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸カ
ルシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムまたは重炭酸カルシウム、水素化
リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムまたは水素化カルシウム、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化カルシウム、ナトリ
ウムメトキシド、エトキシド、n−もしくはi−プロポキシド、n−、i−、s
ec−もしくはtert−ブトキシドまたはカリウムメトキシド、エトキシド、
n−もしくはi−プロポキシド、n−、i−、sec−もしくはtert−ブト
キシドのようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属酢酸塩、アミド、炭酸塩、
重炭酸塩、水素化物、水酸化物あるいはアルコキシド;さらにまた、例えば、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、
エチル−ジイソプロピルアミン、N,N−ジメチル−シクロヘキシルアミン、ジ
シクロヘキシルアミン、エチル−ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチル−
アニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、2−メチル−、3−
メチル−、4−メチル−、2,4−ジメチル−、2,6−ジメチル−、3,4−
ジメチル−および3,5−ジメチル−ピリジン、5−エチル−2−メチル−ピリ
ジン、4−ジメチルアミノ−ピリジン、N−メチル−ピペリジン、1,4−ジア
ザビシクロ[2,2,2]−オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ
[4,3,0]−ノン−5−エン(DBN)または1,8−ジアザビシクロ[5
,4,0]−ウンデク−7−エ
ン(DBU)のような塩基性有機窒素化合物を使用することに与えられる。
本発明による方法(a)および(b)を実施するために適当な希釈剤はすべて
の通常の不活性な有機溶媒である。先取権は、例えば、ベンジン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素のような脂肪
族、脂環式または芳香族、場合によりハロゲン化されていてもよい炭化水素;ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランま
たはエチレングリコールジメチルエーテルもしくはエチレングリコールジエチル
エーテルのようなエーテル;アセトン、ブタノンまたはメチルイソブチルケトン
のようなケトン;アセトニトリル、プロピオニトリルまたはブチロニトリルのよ
うなニトリル;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
、N−メチルホルムアニリド、N−メチルプロリドンまたはヘキサメチルリン酸
トリアミドのようなアミド;酢酸メチルまたは酢酸エチルのようなエステル;ジ
メチルスルホキシドのようなスルホキシド;メタノール、エタノール、n−もし
くはi−プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルおよびま
たジエチレングリコールモノエチルエーテルのようなアルコールを使用すること
に与えられる。
本発明による方法(a)および(b)を実施する場合、反応温度は比較的に広
い範囲内で変えることができる。一般的に、反応は0℃〜200℃、好適には1
0℃〜150℃の温度で行われる。
本発明による方法(a)〜(c)は一般的に大気圧下で行われる。しかし、高
圧下または、高揮発性成分を使用しない場合、減圧下で運転することも可能であ
る。
本発明による方法(c)を実施するために適当な希釈剤は、かかる反応につい
て通常であるすべての不活性な有機溶媒である。変法(α)による反応では、先
取権は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドおよびN−メチル−ピロリドン
のような非プロトン性極性溶媒を使用することに与えられる。
変法(β)による反応では、先取権は同様に、例えば、アセトン、アセトニト
リル、N,N−ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドのような非プ
ロトン性極性溶媒を使用することに与えられる。
本発明による方法(c)を実施する場合、反応温度を一定の範囲内で変えるこ
とが同様に可能である。変法(α)では、反応は一般的に、0℃〜100℃、好
適には10℃〜50℃の温度で実施される。変法(β)では、反応は一般的に、
0℃〜200℃、好適には10℃〜120℃の温度で実施される。
本発明による方法(d)を実施するために適当な希釈剤は、かかる反応につい
て通常であるすべての不活性な溶媒である。先取権は、例えば、トルエンのよう
な炭化水素、またはその他、例えば、ピリジン、トリエチルアミンおよびトリブ
チルアミンのような有機塩基を使用することに与えられる。
本発明による方法(d)を実施する場合、反応温度を一定の範囲内で変えるこ
とは同様に可能である。一般的に、反応は、0℃〜150℃、好適には10℃〜
100℃の温度で実施される。
本発明による方法(d)を実施する場合、反応は、適当であれば、高圧下、好
適には1〜5バールの圧力下で実施される。
本発明による方法(a)〜(d)を実施する場合、出発物質は一般的にほぼ等
モル量で使用される。しかし、成分の一種の比較的大過剰を使用することも可能
である。反応は一般的に適当な希釈剤中で酸結合剤の存在下で実施され、そして
本発明混合物は一般的に所要温度で数時間撹拌される。後処理は常法によって実
施される(製造実施例を参照)。
本発明による式(I)のフェニル−ウラシル誘導体は効力のある除草活性を有
する。さらに、それらはまた、例えば、コムギのような重要な植物によって十分
に許容される。
本発明による活性化合物は落葉剤、乾枯剤、除茎剤として、特に除草剤として
使用することができる。雑草は広い意味において、それらが望まれない場所に生
育するすべての植物であると理解されるべきである。本発明による物質が全数除
草剤かまたは選択的除草剤として作用するかは実質的に使用量に依存する。
本発明による活性化合物は例えば以下の植物に関連して使用することができる
:次の属の双子葉雑草:
カラシ属(Sinapis)、マメグンバイナズナ属(L
epidium)、ヤエムグラ属(Galium)、ハコベ属(Stellar
ia)、シカギク属(Matricaria)、カミツレモドキ属(Anthe
mis)、コゴメギク属(Galinsoga)、アカザ属(Chenopod
ium)、イラクサ属(Urtica)、キオン属(Senecio)、ヒユ属
(Amaranthus)、スベリヒユ属(Portulaca)、オナモミ属
(Xanthium)
、ヒルガオ属(Convolvulus)、サツマイモ属(Ipomoea)、
タデ属(Polygonum)、ツノクサネム属(Sesbania)、オナモ
ミ属(Ambrosia)、アザミ属(Cirsium)、ヒレアザミ属(Ca
rduus)、ノゲシ属(Sonchus)、ナス属(Solanum)、イヌ
ガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、アゼナ属(Li
ndernia)、オドリコソウ属(Lamium)、クワガタソウ属(Ver
onica)、イチビ属(Abutilon)、イヌスイバ属(Emex)、チ
ヨウセンアサガオ属(Datura)、スミレ属(Viola)、チシマオドリ
コ属(Galeopsis)、ケシ属(Papaver)、ヤグルマギク属(C
entaurea)、ツメクサ属(Trifolium)、キンポウゲ属(Ra
nunculus)およびタンポポ属(Taraxacum)。次の属の双子葉栽培植物:
ワタ属(Gossypium)、ダイズ属(Glyc
ine)、フダンソウ属(Beta)、ニンジン属(Daucus)、インゲン
マメ属(Phaseolus)、エンドウ属(Pisum)、ナス属(Sola
num)、アマ属(Linum)、サツマイモ属(Ipomoea)、ソラマメ
属(Vicia)、タバコ属(Nicotiana)、トマト属(Lycope
rsicon)、ラツカセイ属(Arachis)、アブラナ属(Brassi
ca)、アキノノゲシ属(Lactuca)、キユウリ属(Cucumis)お
よびウリ属(Cucurbita)。次の属の単子葉雑草:
ヒエ属(Echinochloa)、エノコログサ属(S
etaria)、キビ属(Panicum)、メヒシバ属(D
igitaria)、アワガリエ属(Phleum)、スズメノカタビラ属(P
oa)、ウシノケグサ属(Festuca)、オヒシバ属(Eleusine)
、ニクキビ属(Brachiaria)、ドクムギ属(Lolium)、スズメ
ノチヤヒキ属(Bromus)、カラスムギ属(Avena)、カヤツリグサ属
(Cyperus)、モロコシ属(Sorghum)、カモジグサ属(Agro
pyron)、ギョウギシバ属(Cynodon)、ミズアオイ属(Monoc
horia)、テンツキ属(Fimbistylis)、オモダカ属(Sagi
ttaria)、ハリイ属(Eleocharis)、ホタルイ属(Scirp
us)、スズメノヒエ属(Paspalum)、カモノハシ属(Ischaem
um)、スペノクレア属(Spenoclea)、タツノツメガヤ属(Dact
yloctenium)、ヌカボ属(Agrostis)、スズメノテツポウ属
(Alopecurus)およびセイヨウヌカボ属(Apera)。次の属の単子葉栽培植物:
イネ属(Oryza)、トウモロコシ属(Zea)、
コムギ属(Triticum)、オオムギ属(Hordeum)、カラスムギ属
(Avena)、ライムギ属(Secale)、モロコシ属(Sorghum)
、キビ属(Panicum)、サトウキビ属(Saccharum)、パイナッ
プル属(Ananas)、クサスギカズラ属(Asparagus)およびネギ
属(Allium)。
しかし、本発明による活性化合物の使用はこれらの属に決して限定されるもの
ではなく、他の植物にも同様に及ぶ。
本発明による本化合物は、濃度に依存して、例えば工業地域と鉄道線路上、お
よび樹木があるもしくは樹木のない道路と広場上の雑草の全数
防除に適している。同様に、本化合物は、多年植物栽培地、例えば造林、観賞樹
林、果樹園、ブドウ園、柑橘園、堅果樹園、バナナ農園、コーヒー農園、茶農園
、ゴム農園、油ヤシ農園、ココア農園、少果樹園およびポップ栽培園中、芝生、
芝地および牧草地中の雑草を防除するため、並びに一年生作物中の雑草を選択的
に防除するために使用することができる。
本発明による式(I)で示される化合物は、単子葉栽培植物中の単子葉雑草お
よび双子葉雑草を、発芽前および発芽後に選択的に防除するのに特に適する。
活性化合物は、溶剤、乳剤、水和剤、懸濁剤、散剤、粉剤、糊状剤、可溶性散
剤、粒剤、懸濁−乳濁濃厚剤、活性化合物を含浸させた天然および合成物質、お
よび高分子物質中の極微細カプセル剤のような通常の製剤に転化することができ
る。
これらの製剤は、既知の方法、例えば、活性化合物を、増量剤即ち液状溶媒お
よび/または固形担体と、場合により界面活性剤即ち乳化剤および/または分散
剤および/または気泡形成剤を使用して、混合することによって製造される。
使用する増量剤が水である場合、例えば、捕助剤として有機溶媒を使用するこ
とも可能である。実質的には、適切な液状溶媒は次の通りである:キシレン、ト
ルエンまたはアルキルナフタレンのような芳香族化合物;クロロベンゼン、クロ
ロエチレンまたは塩化メチレンのような塩素化芳香族化合物および塩素化脂肪族
炭化水素;シクロヘキサンまたはパラフィン、例えば、石油留分、鉱油および植
物油のような脂肪族炭化水素;ブタノールまたはグリコールのようなアルコール
並びにそれらのエ
ーテルおよびエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンまたはシクロヘキサノンのようなケトン;ジメチルホルムアミドおよびジメチ
ルスルホキシドのような強極性溶媒;並びにまた水。
適切な固形担体は:例えば、アンモニウム塩、並びにカオリン、粘土、タルク
、チョーク、石英、アタパルギャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土のような
粉砕された天然鉱物、並びに微細分割シリカ、アルミナおよびケイ酸塩のような
粉砕された合成鉱物であり;粒剤のため適切な固形担体は、例えば、方解石、大
理石、軽石、海泡石および苦灰石のような粉砕および区分された天然岩石並びに
無機および有機荒粉の合成顆粒、並びにまたのこ屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸
およびタバコ茎のような有機物質の顆粒であり;適切な乳化剤および/または気
泡形成剤は、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
脂肪アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグルコールエーテル、
アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネートのような
非イオン性およびアニオン性乳化剤、並びにタンパク質加水分解物であり;適切
な分散剤は、例えば、リグニン亜硫酸廃液およびメチルセルロースである。
カルボキシメチルセルロースのような粘着付与剤およびアラビアゴム、ポリビ
ニルアルコールおよびポリビニル酢酸のような、散剤、粒剤またはラテックスの
形態の天然および合成ポリマー、並びにセファリンおよびレシチンのような天然
リン脂質、および合成リン脂質は、製剤中で使用することができる。他の可能な
添加剤は鉱油および植物油である。
無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルーのような着色
剤、並びにアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニ
ン染料のような有機染料、並びに鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブ
デンおよび亜鉛の塩のような微量栄養素を使用することが可能である。
製剤は一般的に、0.1〜95重量%、好適には0.5〜90重量%の活性化
合物を含有する。
雑草を防除するために、本発明による活性化合物は、そのままでかまたはそれ
らの製剤の形態で、既知の除草剤との混合物としても使用することもでき、完成
製剤またはタンクミックスが可能である。
混合物のために可能な成分は、既知の除草剤、例えば、
アセトクロル、アシフルオルフェン(−ナトリウム)、アクロニフェン、アラク
ロル、アロキシジム(−ナトリウム)、アメトリン、アミドクロル、アミドスル
フロン、アスラム、アトラジン、アジムスルフロン、ベナゾリン、ベンフレサー
ト、ベンスルフロン(−メチル)、ベンタゾン、ベンゾフェナップ、ベンゾイル
プロプ(−エチル)、バアラフォス、ビフェノックス、ブロモブチド、ブロモフ
ェノキシム、ブロモキシニル、ブタクロル、ブチラート、カフェンストロール、
カルベタミド、クロメトキシフェン、クロラムベン、クロリダゾン、クロリムロ
ン(−エチル)、クロルニトロフェン、クロルスルフロン、クロルトルロン、シン
メチリン、シノスルフロン、クレトジム、クロジナフォプ(−プロパルギル)、ク
ロマゾン、クロピラリド、クロピラスルフロン、クロランスラム(−メチル)、
クミルロン、シアナジン、シクロアート、シクロスルファムロン、シクロキシジ
ム、シハロフォプ(−ブチル)、2,4−D、2,4−DB、2,4−DP、デ
スメジファム、ジアラート、ジカムバ、ジクロフォプ(−メチル)、ジフェンゾ
キアート、ジフルフェニカン、ジ
メフロン、ジメピペラート、ジメタクロル、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジ
ニトラミン、ジフェナミド、ジクアート、ジチオピル、ジウロン、ジムロン、E
PTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメツルフロン(−メチル)、
エトフメサート、エトキシフェン、エトベンザニド、フェノキサプロプ(−エチ
ル)、フラムプロプ(−イソプロピル)、フラムプロプ(−イソプロピル−L)
、フラムプロプ(−メチル)、フラザスルフロン、フルジフォプ(−ブチル)、フ
ルメツラム、フルミクロラク(−ペンチル)、フルミオキサジン、フルミプロピ
ン、フルオメツロン、フルオロクロリドン、フルオログリコフェン(−エチル)
、フルポキサム、フルプロパシル、フルレノール、フルリドン、フルロキシピル
、フルルプリミドール、フルルタモン、フォメサフェン、グルフォシナート(−
アンモニウム)、グリフォサート(−イソプロピルアンモニウム)、ハロサフェ
ン、ハロキシフォプ(−エトキシエチル)、ヘキサジノン、イマザメタベンズ(
−メチル)、イマザメタピル、イマザモキシ、イマザピル、イマザキン、イマゼ
タピル、イマゾスルフロン、イオキシニル、イソプロパリン、イソプロツロン、
イソキサベン、イソキサフルトール、イソキサピリフォプ、ラクトフェン、レナ
シル、リヌロン、MCPA、MCPP、メフェナセト、メタミトロン、メタザク
ロル、メタベンズチアズロン、メタベンズロン、メタブロムロン、メトラクロル
、メトスラム、メトキスロン、メトリブジン、メトスルフロン(−メチル)、モ
リナート、モノリヌロン、ナプロアミリド、ナプロパミド、ネブロン、ニコスル
フロン、ノルフルラゾン、オルベンカルブ、オリザリン、オキサジアゾン、オキ
シフルオルフェン、パラクアート、ペンジメタリン、フェンメジファム、ピペロ
フォス、プレチラクロル、プリミ
スルフロン(−メチル)、プロメトリン、プロパクロル、プロパニル、プロパキ
ザフォプ、プロピザミド、プロスルフォカルブ、プロスルフロン、ピラゾラート
、ピラゾスルフロン(−エチル)、ピラゾキシフェン、ピリブチカルブ、ピリダ
ート、ピリチオバク(−ナトリウム)、キンクロラク、キンメラク、キザロフォ
プ(−エチル)、キザロフォプ(−p−テフリル)、リムスルフロン、セトキシ
ジム、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルフォ
メツロン(−メチル)、スルフォサート、テブタム、テブチウロン、テルブチラ
ジン、テルブトリン、テニルクロル、チアフルアミド、チアゾピル、チジアジミ
ン、チフェンスルフロン(−メチル)、チオベンカルブ、チオカルバジル、トラ
ルコキシジム、トリアラート、トリアスルフロン、トリベヌロン(−メチル)、
トリクロピル、トリジファン、トリフルラリンおよびトリフルスルフロンである
。
殺菌・殺カビ剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、鳥忌避剤、植物栄養剤および
土壌構造を改良する薬剤のような既知の他の活性化合物との混合物も可能である
。
活性化合物は、そのままか、或いはそれらの製剤の形態か、或いは直ぐに使用
できる液剤、懸濁剤、乳濁剤、散剤、糊状剤および粒剤のような、それらからさ
らに希釈によって製造される使用形態で使用することができる。それらは通常の
方法、例えば、加湿法、噴霧法、アトマイジング法および散乱法によって使用さ
れる。
本発明による活性化合物は植物の発芽前または発芽後に適用することができる
。それらはまた播種前に土壌中に取り込むこともできる。
活性化合物の使用量は実質的な範囲内で変えることができる。それは
実質的に、所望の効果の性質に依存する。一般的に、使用量は、土壌表面のヘク
タール当たり1g〜10kg、好適にはヘクタール当たり5g〜5kgの活性化
合物である。
本発明による活性化合物の製造および使用は下記の実施例から知ることができ
る。製造実施例: 実施例1 8.1g(27ミリモル)の3−アミノ−4,4,4−トリフルオロ−クロト
ン酸エチル、7.5gの炭酸カリウムおよび100mlのN−メチル−ピロリド
ンの混合物を、水分離器を使用して、1時間加熱する。次いで、7.0g(27
ミリモル)のN−(5−シアノ−2,4−ジクロロ−フェニル)−O−エチル−
ウレタンを添加し、反応混合物を130℃でさらに4時間撹拌する。室温まで冷
却した後、混合物を、その元の容積の約4倍まで、ほぼ同一容積量の水および酢
酸エチルで希釈し、濃塩酸で約pH3まで酸性化する。混合物を十分に振盪し、
次いで有機相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出する。合併した有機相を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を濾液から水ポンプ真空を使用して注意深く
留去する。
この様にして、5.1g(理論値の54%)の1−(5−シアノ−2,
4−ジクロロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2,6−ジオキソ−4−トリフ
ルオロメチル−1(2H)−ピリミジンを得る。実施例2 最初に、2.0g(5.7ミリモル)の1−(5−シアノ−2,4−ジクロロ
−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2,6−ジオキソ−4−トリフルオロメチル
−1(2H)−ピリミジンおよび0.5gの重炭酸ナトリウムを、50mlのN
,N−ジメチルホルムアミド中に入れる。0.6g(3ミリモル)の1−アミノ
−オキシ−2,4−ジニトロ−ベンゼンを添加した後、反応混合物を室温で5時
間撹拌する。さらに0.6g(3ミリモル)の1−アミノオキシ−2,4−ジニ
トロ−ベンゼンを添加した後、混合物を室温でさらに3日間撹拌する。混合物を
飽和塩化ナトリウム水溶液で希釈し、次いで酢酸エチルで抽出する。有機相を硫
酸ナトリウムを使用して乾燥し、シリカゲルを通して吸引濾過する。濾液を水ポ
ンプ真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エ
チル)によって精製する。
この様にして、0.4g(理論値の20%)の3−アミノ−1−(5−シアノ
−2,4−ジクロロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2,6−ジオキソ−4−
トリフルオロメチル−1(2H)−ピリミジン、融点198℃、を得る。実施例3 2.4g(6.9ミリモル)の1−(5−シアノ−2,4−ジクロロ−フェニ
ル)−3,6−ジヒドロ−2,6−ジオキソ−4−トリフルオロメチル−1(2
H)−ピリミジン、0.9g(6.9ミリモル)の硫酸ジメチル、0.6gの重
炭酸ナトリウムおよび100mlのアセトンの混合物を還流下で18時間加熱す
る。さらに0.2gの硫酸ジメチルを添加した後、混合物を還流下でさらに3時
間加熱し、さらに0.5mlの硫酸ジメチルを添加した後、さらに18時間加熱
する。次いで混合物を水ポンプ真空下で濃縮する。残留物を水/酢酸エチルと振
盪する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。濾液を水ポンプ真空下で
濃縮し、残留物をジイソプロピルエーテルで熟成させることによって結晶化し、
生成物を吸引濾過によって単離する。
この様にして、0.6g(理論値の24%)の1−(5−シアノ−2,4−ジ
クロロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2,6−ジオキソ−3−メチル−4−
トリフルオロメチル−1(2H)−ピリミジン、融点161℃、を得る。
上記の方法を使用して、下記の表中にそれらの式と共にリストした物質も製造
する。表1 使用実施例: 実施例A
発芽前試験
溶媒: 5重量部のアセトン
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適当な製剤を製造するために、1重量部の活性化合物を記載量の
溶媒と混合し、記載量の乳化剤を添加し、この濃厚液を所望の濃度にまで水で希
釈する。
試験植物の種子を正常な土壌中に播種する。約24時間後、土壌に活性化合物
の製剤を散水する。単位面積当たりの水の量は有利的には一定とする。製剤中の
活性化合物の濃度は重要ではなく、単位面積当たり活
性化合物の適用率のみが重要である。
3週間後、植物に対する損傷の程度を、未処理の対照の発育と比較して損傷率
%で評価する。
数値は次のように示される:
0%=効果なし(未処理の対照と同じ)
100%=全数死滅
この試験では、実施例2、3および6にリストした本発明による化合物は、6
0〜250g/haの適用率で、種々の雑草に対して80%またはそれ以上の効
能を示し、そしてそれらはコムギによって十分に許容される。実施例B
発芽後試験
溶媒: 5重量部のアセトン
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適当な製剤を製造するために、1重量部の活性化合物を記載量の
溶媒と混合し、記載量の乳化剤を添加し、この濃厚液を所望の濃度にまで水で希
釈する。
5−15cmの高さを有する試験植物に、所望活性化合物の特定量を単位面積
当たりに適用するように、活性化合物の製剤を噴霧する。噴霧液の濃度は、所望
活性化合物の特定量が1000lの水/ha中に適用されるように選ばれる。
3週間後、植物に対する損傷の程度を未処理の対照と比較して損傷率%で評価
する。
数値は次のように示される:
0%=効果なし(未処理の対照と同じ)
100%=全数死滅
この試験では、実施例2、3および6にリストした本発明による化合物は、6
0〜2000g/haの適用率で、種々の雑草に対して80%またはそれ以上の
効能を示す。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE
,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,
LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,
UG,US,UZ,VN,YU
(72)発明者 ドリンガー,マルクス
ドイツ連邦共和国デー―51381レーフエル
クーゼン・ブルシヤイダーシユトラーセ
154ベー