JP2001351039A - 電子クーポン取引システム及び電子クーポン利用支援システム - Google Patents

電子クーポン取引システム及び電子クーポン利用支援システム

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JP2001351039A
JP2001351039A JP2000269962A JP2000269962A JP2001351039A JP 2001351039 A JP2001351039 A JP 2001351039A JP 2000269962 A JP2000269962 A JP 2000269962A JP 2000269962 A JP2000269962 A JP 2000269962A JP 2001351039 A JP2001351039 A JP 2001351039A
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Takashi Hasegawa
長谷川  隆
Yoshihiko Taguchi
善彦 田口
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Forval Ranessansu Kk
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    • G06Q30/00Commerce
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子化されたクーポン自体を取り引きの対象
とする電子クーポン取引システム、及びクーポンの利用
を促進する電子クーポン支援システムの提供。 【解決手段】 電子クーポン取引システム1は、電子化
されたクーポンの発行及び利用を支援するメインコンピ
ュータ11、売り情報を送信する売り手端末30A、売
り情報を掲載するWWWサーバ12、買取希望者端末3
0B、金融機関端末60、通信回線50などを含んで構
成される。メインコンピュータ11は、クーポンの所有
者の移転を行い、WWWサーバ12は売り手Csからの
売り情報DA1bを閲覧可能に掲載する。売り手Csと買
取希望者Ccとの合意が達成すると意思確認手段たる合
意ボタンにより合意が確認され、代金の決済及びクーポ
ンの移転が行われる。また、クーポンの利用に際して顧
客の携帯端末で、認証を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種商品や役務と
交換可能なクーポン自体を取り引きの対象とする電子ク
ーポン取引システム、及び電子的に生成・発行されたク
ーポンの利用を支援する電子クーポン利用支援システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より商品や役務の取り引きにおいて
クーポン券(coupon)が使われることがある。クーポン
券は、割引券、優待券、景品引換券としての役割を有す
る。クーポン券としては、新聞や雑誌の折り込み広告に
掲載されているものや、クーポンブックのような冊子状
になっているものなどがある。これらクーポン券の利用
者は、例えば、折り込み広告を店頭に持って行くこと
で、このクーポン券の対象となる商品などの割り引きサ
ービスを受けることができる。
【0003】また、電子情報として配布(及び蓄積)さ
れ、プリンタで印刷などした後に利用に供されるクーポ
ンが知られている。例えば、特開平11−346352
号公報には、テレビなどの放送波を利用し、家庭のプリ
ンタでクーポン(券)を印刷出力する「クーポン生成装
置並びにサーバ装置並びに受信機」が開示されている。
また、特開平11−328269号公報には、電子的に
発券されたクーポンを印刷して使用する場合でも、クー
ポンの偽造や改ざん、第三者によるクーポンの不正使用
を検出することを可能とする「電子クーポンシステムお
よび電子クーポン発券・検証方法」が開示されている。
また、例えば、特開平11−203558号公報には、
クーポン券発行機により顧客の磁気カード(又はフラッ
シュメモリーカード)に所定のポイントを順次加算して
その累計ポイントを記録し、累計ポイントが基準ポイン
トに達した場合にクーポン券発行機からクーポン券を発
行し、かつ、累計ポイントから基準ポイント分を減算し
てその残高ポイントを磁気カードに記録する「クーポン
券発行システム」が開示されている。
【0004】また、前記した紙ベースのクーポンを全く
介さない電子化されたクーポン、つまり電子情報として
発行・配布され電子情報として利用されるクーポンが知
られている。例えば、特開平11−16053号公報や
米国特許第5380991号明細書などにはICカード
を利用したクーポンが開示されている。特開平11−1
6053号公報の「電子クーポンの利用方法及び利用シ
ステム」は、クーポンサービス提供者側のサーバ装置、
クーポンサービス利用者側の端末装置、クーポン(電子
クーポン)を格納するICカードなどから構成され、商
品・サービスを購入する際に適用可能なクーポンを自動
的に選択し当該クーポンを利用するものである。併せ
て、次の商品・サービスの購入に備えて適切なクーポン
を抽出し、クーポンサービス利用者に当該クーポンを提
供するものである。また、米国特許第5380991号
明細書の電子クーポンは、購買履歴をICカードに記録
しておき、その履歴に応じて割り引き率を変更するもの
である。
【0005】前記した以外にも、種々の態様のクーポン
が知られている。例えば、特開平11−328269号
公報の「電子クーポンシステムおよび電子クーポン発券
・検証方法」、特表平8−509329号公報の「携帯
型電子データクーポン」、特開平11−353555号
公報の「リアルタイム商品分析、個別情報提供システム
及びクーポン情報提供システム」などである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クーポン
は、それ自体が少なからぬ経済的な価値を有する。この
ため、クーポンそれ自体が取り引きの対象になりうると
考えられる。また、クーポンそれ自体を取り引きの対象
とすることで、クーポンの利用の活性化、つまりクーポ
ンの対象となる商品販売者・役務提供者の売上増加が期
待される。しかしながら、従来のクーポンに関するシス
テムは、クーポンの発行・配布に関するもの、クーポン
のセキュリティに関するもの、あるいはクーポンの店舗
における利便性に関するものなどであり、クーポンそれ
自体を取り引きの対象とするものではない。すなわち、
クーポンそれ自体が有する価値については着目されてい
ない。
【0007】また、一般的にクーポンには有効期限があ
り、この有効期限を徒過するとクーポンの効力が失われ
てしまう。このため、有益なクーポンを持っていても、
気がつかないうちに有効期限が徒過してしまったり、あ
るいは使おうと思いながら使うタイミングを逸して有効
期限を徒過してしまうことがよくある。この場合、クー
ポンを発行することにより売上増を目論む商品・役務の
提供者にとっては、その目論みを達成することができな
いことになる。また、クーポンの利用者にとっては、有
益なクーポンを無駄にすることになる。
【0008】さらに、電子化されたクーポンの利用を促
進するには、これを取り扱う店舗の数が増えなければな
らないが、このためには、情報関連機器を各店舗に設置
する必要がある。しかし、係る機器の設置には費用が必
要となる。したがって、小規模経営の店舗などでは、機
器の設置、つまり電子化されたクーポンの取り扱いを躊
躇することが考えられる。また、経営者が高齢化した店
舗や従業員が頻繁に入れ替わる店舗では、店舗における
処理や作業が簡易でなければならない。さらには、店舗
における処理や作業を不要とすることが望ましい。
【0009】加えて、電子化されたクーポンの取り引き
を行う場合や電子化されたクーポンの利用を促進するに
は、取り引きの安全を確保する必要がある。
【0010】そこで本発明は、クーポン、殊に電子化さ
れたクーポン自体を取り引きの対象とすることでクーポ
ンの利用促進を図ることができ、もってクーポンの対象
となる商品・役務を提供する者及びクーポンを利用する
者の双方に利益になる電子クーポン取引システムを提供
すること、換言すると、クーポンに新たな価値を創設し
クーポンが迅速かつ活発に取り引きされる新たな市場を
形成することを目的とする。加えて、本発明は、クーポ
ンの取り引きを安全かつ公正に行うことのできる電子ク
ーポン取引システムを提供すること、さらには、クーポ
ンの利用を支援してクーポンの利用を促進し、もってク
ーポンの対象となる商品・役務を提供する者及びクーポ
ンを利用する者の双方に利益になる電子クーポン利用支
援システムを提供することなどを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは、現在充分に着目し・顧みられていな
いクーポンそれ自体が有する市場価値に着目し、クーポ
ンそれ自体の価値が充分に評価される仕組みを提供すべ
く鋭意研究を行い本発明を完成するに至った。すなわ
ち、前記課題を解決した本発明のうち請求項1に記載の
発明(第1態様)は、電子化されたクーポンの発行及び
利用を支援するコンピュータを利用した電子クーポン取
引システムであり、少なくとも前記クーポンを電子的に
生成して所定の者に発行するクーポン発行手段と、前記
クーポンが利用された場合には当該クーポンを消滅させ
るクーポン消滅手段を有する。そして、前記電子クーポ
ン取引システムは、前記クーポンを、当該クーポンを所
有する者から他の者へ電子的に移転する移転取引を可能
とするクーポン移転取引手段を有する。
【0012】この構成においては、クーポンは電子的に
生成されると共に、電子的に消滅される。クーポンが消
滅するのは、クーポンが利用された場合など(クーポン
が有効期限を有するものであるときは有効期限が過ぎた
場合など)である。クーポンの利用は、通常の電子クー
ポンと同様に行われる。この電子的に発行されたクーポ
ンは、クーポン移転取引手段により、他人への電子的な
移転取引が可能である。なお、取引とは、商業又はその
他の営利に関する経済行為を行うこと、物品・役務の売
買、又は、それに伴う金品の受け渡しを行うこと、互い
に自分の利益になると思われるものを交換することであ
る。例えば、クーポンを売買すること、クーポン同士を
交換することなどである。ちなみに、移転取引が有償で
行われるか無償で行われるかは問わない。なお、本発明
において、電子的に生成して発行されるクーポンは、ネ
ットワーク型、ICカード型、オープン型、クローズド
型の別を問わない。また、本発明において、クーポンに
はポイントを含む。ポイントは、クーポンと同じ目的で
発行され、かつ、使用することにより消滅するなど、ク
ーポンと同一視することができるからである。ちなみ
に、ポイントは、例えば家電などの量販店やスーパーマ
ーケットなどで買い物を行った際に、買い物の金額に応
じて電子的に生成して発行され、磁気カードなどに蓄積
される電子的な情報であり、当該量販店などにおける再
度の買い物などの際に、現金と同様に使用することがで
きるものである。
【0013】なお、請求項1の任意の構成要件として
「クーポン移転取引手段」は、移転取引が有償で行われ
る場合は、移転取引に対する代金の収受などの決済を行
う移転取引決済手段を有する。この移転取引決済手段
は、発明の実施の形態においては「決済プログラム」が
その役割を有する。また、請求項1の任意の構成要件と
して、電子クーポン取引システムを管理する者が移転取
引を行う者に対して取引手数料を徴収する場合は、「ク
ーポン移転取引手段」は、この取引手数料を徴収する取
引手数料徴収手段を有する。この取引手数料徴収手段
は、発明の実施の形態においては「決済プログラム」が
その役割を有する。
【0014】ちなみに、特許請求の範囲における「所定
の者に発行」は、例えば、新聞、雑誌、インターネット
のホームページに掲載した電子クーポン取引システムへ
の募集広告に応募した者や商品などに掲載した電子クー
ポン取引システムへの募集広告に応募した者に発行する
場合、街頭などで電子クーポン取引システムへの募集広
告を配布しこれに応募した者に発行する場合などがあ
る。なお、「クーポン発行手段」によるクーポンの生成
は、発明の実施の形態においては「クーポン情報ファイ
ル」にデータが書き込まれることにより行われる。ま
た、「クーポン発行手段」によるクーポンの発行は、発
明の実施の形態においては「クーポン別管理テーブル」
及び「顧客別クーポン所有テーブル」にデータが書き込
まれることにより行われる。また、「所定の者」及び
「他の者」は、発明の実施の形態においては「顧客」と
して「顧客情報ファイル」にデータが書き込まれてい
る。これらデータの書き込みは「クーポン管理プログラ
ム」及び「顧客等管理プログラム」が行う。
【0015】次に、請求項2に記載の電子クーポン取引
システムは、通信手段を介して前記クーポンの売却を意
図する売り手が送信する売り情報及び/又は前記クーポ
ンの買い取りを意図する買い手が送信する買い情報を、
前記通信手段を介して閲覧可能に保持するクーポン取引
サーバを有する請求項1に記載の電子クーポン取引シス
テムである。
【0016】この構成においては、通信手段を介して売
り情報及び/買い情報がクーポン取引サーバに閲覧可能
に保持される。したがって、種々の情報がクーポン取引
サーバに集められ、移転取引が活発に行われる。なお、
移転取引が成立した場合には、移転取引手段により電子
的にクーポンが移転される。
【0017】また、請求項3に記載の電子クーポン取引
システムは、前記売り手と前記売り情報に応答する買取
応募者の取引合意の意思を確認する意思確認手段を有
し、前記クーポン移転取引手段は、この意思確認手段が
取引合意になったた場合に当該取引合意になったクーポ
ンの移転を認め、当該クーポンを前記買取応募者に電子
的に移転する請求項1又は請求項2に記載の電子クーポ
ン取引システムである。
【0018】この構成においては、クーポンの移転取引
は、クーポン取引サーバに売り情報を掲載した売り手
と、この情報を入手した買取応募者との間で行われる。
そして、取引合意の意思を確認する意思確認手段が取引
合意になったた場合に、当該クーポンが移転される。し
たがって、取引合意にならない場合には、クーポンの移
転は認められない。なお、意思確認手段は、後述する発
明の実施の形態では、ホームページにリンクされた詳細
情報画面に張り付けられた「売り手側合意ボタン」、及
び「買取応募者側合意ボタン」などから構成される。
【0019】また、請求項4に記載の電子クーポン取引
システムは、前記買い手と前記買い情報に応答する売却
応募者の取引合意の意思を確認する意思確認手段を有
し、前記クーポン移転取引手段は、この意思確認手段が
取引合意になった場合に当該取引合意になったクーポン
の移転を認め、当該クーポンを前記買い手に電子的に移
転する請求項1又は請求項2に記載の電子クーポン取引
システムである。
【0020】この構成においては、クーポンの移転取引
は、クーポン取引サーバに買い情報を掲載した買い手
と、この情報を入手した売却応募者との間で行われる。
そして、取引合意の意思を確認する意思確認手段が取引
合意になった場合に、当該クーポンが移転される。した
がって、取引合意にならない場合には、クーポンの移転
は認められない。なお、意思確認手段は、後述する発明
の実施の形態では、ホームページにリンクされた詳細情
報画面に張り付けられた「買い手側合意ボタン」、及び
「売却応募者側合意ボタン」などから構成される。
【0021】また、請求項5に記載の電子クーポン取引
システムは、前記クーポンの売り情報が送信された場合
は、当該売り情報が送信されたクーポンの利用を禁止す
るクーポン利用禁止手段を有する請求項2又は請求項3
に記載の電子クーポン取引システムである。
【0022】この構成においては、売り情報がサーバに
送信された場合にはクーポンの利用を禁止し、取引上の
トラブルを防止する。ここで、特許請求の範囲における
「売り情報が送信された場合」とは、クーポン取引サー
バ(発明の実施の形態におけるセンタ装置)が当該情報
を受信した場合、クーポン取引サーバに当該情報が掲載
された場合などが挙げられる。また、「クーポンの利用
を禁止する」とは、買い物などでのクーポンの利用を禁
止することであるが、クーポン取引サーバに掲載された
売り情報に応答した買取応募者以外への移転を禁止する
ことなどを禁止項目として加えてもよい。なお、クーポ
ン利用の禁止を解除するのは、当該移転取引が成立しク
ーポンが移転された場合、売り手がクーポンの売却をあ
きらめた場合、売り手が考えを変えて自ら使用すること
を決意した場合などである。例えば、発明の実施の形態
では、移転取引が完了し決済が行われた場合、交渉期限
が経過してしまった場合、詳細情報画面に張り付けられ
た「売却取止めボタン」が売り手により押された場合な
どである。
【0023】また、請求項6に記載の電子クーポン取引
システムは、前記クーポンが有効期限を有するものであ
る場合は、このクーポンの有効期限が切れる所定期間前
にこのクーポンを所有する者に対して有効期限情報を通
知する有効期限情報通知手段を有する請求項1ないし請
求項5のいずれか1項に記載の電子クーポン取引システ
ムである。
【0024】クーポンは有効期限の徒過により利用され
ないものが多い。クーポンが利用されないと、クーポン
を提供する者(発行する者)、クーポンの提供(発行)
を受ける者(クーポン所有者)の双方にとって不利益で
ある。したがって、この構成によれば、クーポンの有効
期限徒過を大幅に低減することができる。
【0025】また、請求項7に記載の電子クーポン取引
システムは、前記クーポンを所有する者に対してその者
が所有するクーポンを買い取る旨の買取情報を通知し、
当該クーポンを所有する者との合意のもと、当該クーポ
ンを前記電子クーポン取引システムに電子的に移転する
クーポン買取手段を有する請求項1ないし請求項6のい
ずれか1項に記載の電子クーポン取引システムである。
【0026】クーポンの発行を受けても利用することが
できない場合がある。この構成によれば、電子クーポン
取引システム(発明の実施の形態での中間業務体)がこ
のクーポンを買い取るので、クーポンを所有する者にと
って便宜である。なお、このクーポン買取通知は、前記
した有効期限情報を通知する際に併せて通知するのが好
ましい。通知の無駄を防止することができるからであ
る。
【0027】また、請求項8に記載の電子クーポン取引
システムは、前記クーポン発行手段が、前記クーポンの
対象となる商品を提供する商品提供者からのクーポン発
行指令を受けて当該クーポンを発行するものである請求
項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電子クーポ
ン取引システムである。
【0028】クーポンの発行(提供)の仕方によって、
商品の売れ行きに影響が出ることはよく知られており、
どのようにクーポンを発行するかは商品提供者にとっ
て、営業戦略上重要な意義を有する。この構成によれ
ば、クーポン発行指令に基づいて速やかにクーポンを発
行することができる。したがって、クーポン発行の企画
立案からクーポン発行までのタイムラグを短くして、戦
略的なクーポン活用を可能とする。なお、本発明(本明
細書)においては、商品には役務を含むものとする。し
たがって、商品の販売には、役務の提供が含まれる。
【0029】また、請求項9に記載の電子クーポン取引
システムは、予め作成されたアンケートを所定の者に送
信すると共に当該アンケートの結果を受信するアンケー
ト送受信手段を有する請求項1ないし請求項8のいずれ
か1項に記載の電子クーポン取引システムである。
【0030】アンケート(市場調査)は、商品開発にと
って重要な意義を有する。したがって、本構成によれ
ば、アンケートを迅速に行うことができ、近年における
商品などのライフサイクルの短期化に対処した素早い商
品開発が可能になる。なお、この構成において、アンケ
ートの回答を行った者(アンケートの結果を送信した
者)に、インセンティブとしてクーポンを発行するのが
好ましい。アンケートの信頼性が向上するからである。
【0031】また、請求項10に記載の電子クーポン取
引システムは、電子的なクーポンを運用する他クーポン
システムとの通信を行う他システム間通信手段と、前記
他クーポンシステムに登録している顧客の当該他クーポ
ンシステムにおけるクーポン保有情報を取得するクーポ
ン保有情報取得手段と、前記他クーポンが前記電子クー
ポン取引システムにおける移転取引の対象になったとき
に前記他クーポンシステムに当該クーポンが移転取引の
対象になった旨を通知する移転取引対象通知手段と、前
記移転取引の結果を通知する移転取引結果通知手段を有
する請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の電
子クーポン取引システムである。
【0032】前記のとおり家電の量販店やスーパーマー
ケットなどは、買い物の金額に応じてポイントを発行
し、再度の買い物の際に割り引きサービスを行ってい
る。請求項10の構成によれば、この他クーポンシステ
ムにおけるポイントを取引の対象とする。
【0033】なお、前記第1態様の各構成において、ク
ーポンが有効期限を有するものであり、かつクーポンの
移転が代金の収受などの決済を条件とする場合は、決済
が迅速に行われることが好ましい。この観点からすれ
ば、発明の実施の形態のように金融機関との間で自動的
に代金の振り込みや引き落としを行う決済手段やインタ
ーネットにおける取り引きで使われるクレジットカード
による決済手段などが好ましい。
【0034】また、発明の実施の形態における「クーポ
ン移転取引手段」は、クーポンの所有者を記憶する「ク
ーポン別管理テーブル」及び「顧客別クーポン所有テー
ブル」、つまりクーポン所有者記憶手段を有する。加え
て、クーポン所有者記憶手段が記憶している情報を書き
換えてクーポンの所有者を他の者にする「クーポン管理
プログラム」つまり所有者移転手段、などを有する。と
ころで、クーポンが匿名性を有する場合は、「クーポン
移転取引手段」は、例えば、クーポンを電子的に格納す
る媒体であってクーポンの所有者が所有するクーポン格
納媒体、及びこのクーポン格納媒体が格納しているクー
ポンを他の者が所有するクーポン格納媒体に電子的に移
転する媒体間クーポン移転手段、などにより構成され
る。このうち、クーポン格納媒体は、ICカードやハー
ドディスクなどである。また、媒体間クーポン移転手段
は、ICカードリーダ・ライタ、クーポン格納媒体間を
結ぶ伝送路及び移転取引を統括的に制御する制御手段な
どにより構成される。及び/又は、媒体間クーポン移転
手段は、パーソナルコンピュータやパーソナルデータア
シスタンツ(PDA)、これらを結ぶ伝送路及び移転取
引を統括的に制御する制御手段などにより構成される。
【0035】また、本発明者らは、現在の若者などは、
多くの者が携帯電話などの情報関連機器を所持し、かつ
これを見事に使いこなしている点に着目し、電子化され
たクーポンの利用を促進する仕組みを提供すべく鋭意研
究を行い本発明を完成するに至った。すなわち、前記課
題を解決した本発明のうち請求項11に記載の発明(第
2態様)は、電子化されたクーポンの利用を支援するコ
ンピュータを利用した電子クーポン利用支援システムで
あり、少なくとも前記クーポンを電子的に生成して所定
の者に発行するクーポン発行手段と、前記クーポンが利
用された場合に当該クーポンを消滅させるクーポン消滅
手段を有する。そして、前記電子クーポン利用支援シス
テムは、通信手段を介して前記クーポンを所有する顧客
の携帯端末から送信される個人認証の要求に対して個人
認証を行う個人認証手段と、前記個人認証の結果を前記
携帯端末の画面上に表示可能な情報として送信する個人
認証結果情報送信手段と、前記個人認証がなされると共
に、前記クーポンの対象となる商品を前記顧客に販売し
たことを証明する商品販売証明が前記クーポンが利用さ
れる店舗の店舗端末から送信された場合に、当該商品を
購入した顧客に前記クーポンの利用を許可するクーポン
利用許可手段を有する。
【0036】この構成においては、個人認証がクーポン
を所有する顧客(買い物を行う顧客)の携帯端末で行わ
れる。この個人認証は電子クーポン利用支援システムに
対するものである。個人認証の結果は携帯端末の画面上
に表示される。顧客がこの表示を店員などに見せること
で店舗側での個人認証も行われる。商品販売証明(商品
販売証明情報)は、顧客に商品を販売したことを証明す
ることができる情報であり、店舗端末から送信(入力し
て送信)される商品コードや店舗に固有の番号、商店街
に固有の番号などである(電子クーポン利用支援システ
ムと店舗との取り決めで適宜設定することができる)。
後述する発明の実施の形態での商品販売証明は、店舗端
末から入力して送信される顧客番号及びクーポンコード
である。商品販売証明情報は、店舗端末から送信される
ため、信頼の置けるものとなる。なお、個人認証につい
て、仮に、携帯端末の画面上に表示されている個人認証
の結果の情報が偽である場合を考える。この場合は個人
認証が行われていないことになり、クーポン利用許可手
段により不正が排除される。この個人認証は、店舗以外
の場所で行ってもよい。この構成によれば、顧客が所有
する携帯電話などの携帯端末に個人認証の結果が表示さ
れる。したがって、ICカードや磁気カードを用いない
個人認証による買い物が実現される。つまり、店舗にI
Cカードリーダや磁気カードリーダなどの個人認証を行
うための機器を設置する必要がないので、店舗側の負担
が少なくなる。また、ICカードなどで個人認証を行う
ことを考えると、この構成では、携帯端末がいわばIC
カードなどの役割を有するので、顧客にとって便利であ
る(カードをたくさん持って煩わしく思っている者が多
い)。また、今後益々普及する携帯端末を考慮すると、
顧客にとってさらに便利である。なお、クーポンによる
特典(例えば値引き)をその場で受けるか、例えば後
日、銀行振り込みなどにより値引き分の送金を受けるか
は自由である。
【0037】また、請求項12に記載の電子クーポン取
引システムは、前記店舗端末から送信すべき前記商品販
売証明を、前記携帯端末の画面上に表示可能な情報とし
て送信する支援手段を有する請求項11に記載の電子ク
ーポン利用支援システムである。
【0038】この構成によれば、店舗端末から送信すべ
き商品販売証明の内容が顧客の携帯端末の画面上に表示
されるので、商品販売証明の入力や確認が確実になる。
もちろん店員の負担が減少する。
【0039】そして、本発明者らは、前記と同様に、多
くの若者が携帯電話などの情報関連機器を所持し、かつ
これを見事に使いこなしている点などに着目し、さらに
電子化されたクーポンの利用を促進する仕組みを提供す
べく鋭意研究を行い本発明を完成するに至った。すなわ
ち、前記課題を解決した本発明のうち請求項13に記載
の発明(第3態様)は、電子化されたクーポンの利用を
支援するコンピュータを利用した電子クーポン利用支援
システムであり、少なくとも前記クーポンを電子的に生
成して所定の者に発行するクーポン発行手段と、前記ク
ーポンが利用された場合に当該クーポンを消滅させるク
ーポン消滅手段を有する。そして、前記電子クーポン利
用支援システムは、通信手段を介して前記クーポンを所
有する顧客の顧客端末から送信される個人認証の要求に
対して個人認証を行う個人認証手段と、前記個人認証が
なされると共に、前記クーポンの対象となる商品を購入
したことを証明する商品購入証明が前記顧客端末から送
信された場合に、当該商品を購入した顧客に前記クーポ
ンの利用を許可するクーポン利用許可手段を有する。
【0040】この構成においても、個人認証は、クーポ
ンを所有する顧客(買い物を行う顧客)の顧客端末で行
われる。また、ここでの個人認証も、電子クーポン利用
支援システムに対するものである。商品購入証明(商品
購入証明情報)は、店舗から商品を購入したことを証明
することができる情報であり、例えば店舗のレジから打
ち出されるレシートに記載されている商品番号、店舗番
号あるいは電話番号などである(電子クーポン利用支援
システムと店舗との取り決めで適宜設定することができ
る)。また、商品購入証明は、商品を購入した際に店舗
(商店街など)から渡されたり告げられるパスワードな
どである(電子クーポン利用支援システムと店舗との取
り決めで適宜設定することができる)。なお、個人認証
を行う場所、商品購入証明情報を送信する場所は、店舗
には限られない。この構成によれば、前記した第2態様
の発明と同様、店舗にICカードリーダなど個人認証を
行うための機器を設置する必要がないので、店舗側の負
担が少なくなる。また、第2態様に比べると、店舗から
電子クーポン利用支援システムにデータを送信する必要
がない。このことは、店舗に情報関連機器が全くなくと
も、電子クーポンを利用することができることを意味す
る。また、ICカードなどで個人認証を行うことを考え
ると、この構成では、顧客端末がいわばICカードなど
の役割を有するので、顧客にとって便利である(カード
をたくさん持って煩わしく思っている者が多い)。ま
た、今後益々普及する個人用情報機器類などを考慮する
と、顧客にとってさらに便利である。なお、クーポンに
よる特典(例えば値引き)をその場で受けるか、例えば
後日、銀行振り込みなどにより値引き分の送金を受ける
かは自由である。
【0041】また、請求項14に記載の電子クーポン利
用支援システムは、前記顧客端末が携帯端末であり、電
子クーポン利用支援システムは、前記個人認証の結果を
前記携帯端末の画面上に表示可能な情報として送信する
個人認証結果情報送信手段と、前記クーポン利用許可手
段の許可情報を前記携帯端末の画面上に表示可能な情報
として送信するクーポン利用許可情報情報送信手段を有
する請求項13に記載の電子クーポン利用支援システ
ム。
【0042】この構成では、顧客端末は携帯電話などの
携帯端末であり、これにより個人認証が行われる。個人
認証の結果は、携帯端末の画面上に表示される。顧客が
この表示を店員などに見せることで、店舗側での個人認
証も行われる。さらに、この構成では、クーポン利用許
可手段の許可情報が携帯端末の画面上に表示される。こ
れを店員に見せることで、例えば、クーポンによる特典
(値引きサービス)をその場で受けることもできる。
【0043】なお、第2態様及び第3態様の発明におけ
るクーポン、クーポン発行手段、クーポン消滅手段など
は、第1態様の発明と同様である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子クーポン取引
システム及び電子クーポン利用支援システムの実施形態
を、図面を参照して詳細に説明する。
【0045】≪電子クーポン取引システム≫第1態様の
発明である電子クーポン取引システムの実施形態を、図
面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態におけ
るクーポンは、従来のように、企業ごと店舗ごとに発行
されるものとは異なり、クーポンの発行を行う企業・店
舗などの依頼人が電子クーポン取引システムを管理する
中間業務体にクーポンの発行を依頼し、中間業務体がこ
の依頼に基づいて該クーポンを所定の者(以下「顧客」
という)に電子的に発行するという統合的なものであ
る。
【0046】このため中間業務体は、(1)依頼人の依頼
を受けてクーポンを顧客に発行する役割、(2)顧客が店
舗でクーポンを利用する際に必要なデータを提供してク
ーポンの利用を支援する役割、(3)顧客によるクーポン
を移転する取り引き(以下「移転取引」という)を可能
とするいわばクーポン取引市場を開設する役割、(4)依
頼人の依頼を受けて顧客に対して市場調査を行い結果を
依頼人に報告する役割などを有する。ちなみに、本実施
形態における電子化されたクーポンは、後述する中間業
務体のメインコンピュータ内で生成され移転され消滅す
るクローズド型のクーポンである。
【0047】<クーポンの発行・利用>先ず、クーポン
の発行及び利用に係る部分の構成を説明する。図1は、
電子クーポン取引システムのクーポンの発行及び利用に
係る部分のブロック構成図並びに送受信されるデータ類
を示す表である。図2は、図1のメインコンピュータの
ブロック構成図である。図3は、図1のWWWサーバの
ブロック構成図である。
【0048】〔全体構成〕図1に示すように、本実施形
態の電子クーポン取引システム1のうち、クーポンの発
行及び利用に係る部分は、中間業務体Mが管理するセン
タ装置10(メインコンピュータ11及びWWWサーバ
12から構成)、依頼主Pが管理する依頼主端末20、
顧客Cが所有する顧客端末30、顧客Cが携帯するIC
カード35、店舗Sに設置される店舗端末40、並びに
通信回線50を含んで構成される。
【0049】センタ装置10、依頼主端末20、顧客端
末30、及び店舗端末40は、通信回線50に接続され
ている。ちなみに、この図1では、依頼主P及び依頼主
端末20、顧客C及び顧客端末30、ICカード35、
並びに店舗S及び店舗端末40は一つずつしか記載して
いないが、実際には複数存在する。
【0050】中間業務体Mが管理するセンタ装置10
は、メインコンピュータ11及びWWWサーバ12が、
LAN(Local Area Network)接続されることにより構
成されている。ちなみに、センタ装置10と通信回線5
0との接続は、図示しない通信サーバが行う。なお、メ
インコンピュータ11がWWWサーバ12を兼ねる構成
でも、その逆の構成でもよい。
【0051】メインコンピュータ11は、図2に示すよ
うに、MPU(Micro Processing Unit)111、RA
M(Random Access Memory)112、外部記憶装置11
3、入出力装置114、NIC(Network Interface Ca
rd)115などがバス(Bass)116に接続されてい
る。MPU111は、各種演算処理を行うと共に、メイ
ンコンピュータ11を統括的に制御する。RAM112
には、クーポン管理プログラム、顧客等管理プログラ
ム、個人認証プログラム、決済プログラムなど種々のプ
ログラムが起動している。外部記憶装置113は、クー
ポン情報ファイル、顧客情報ファイルなどの各種データ
や各種プログラムを格納している。入出力装置114に
は、キーボードやマウスなどが、I/O装置を介して接
続されている。なお、NIC115は、LAN接続を行
うためのLAN接続ボードである。
【0052】ここで前記したとおり、本実施形態の電子
クーポン取引システム1におけるクーポンは、クローズ
ド型のクーポンである。このため、メインコンピュータ
11は、クーポンの発行、店舗Sにおけるクーポンの利
用、クーポンの消滅などを一元的に管理する役割を有す
る。なお、このクーポンを一元的に管理する役割は、前
記したクーポン管理プログラムが担う。このクーポン管
理プログラムは、後述するクーポンの移転取引における
クーポンを移転する役割も有する。また、顧客等管理プ
ログラムは、顧客Cの管理、依頼主Pの管理などを行
う。個人認証プログラムは、クーポン利用の際などにお
ける個人認証を行う。決済プログラムは、クーポンが移
転取引された際における代金の収受などの決済を行う。
【0053】WWWサーバ12は、図3に示すように、
MPU121、RAM122、外部記憶装置123、入
出力装置124、NIC125などがバス126に接続
されている。MPU121は、各種演算処理を行うと共
に、WWWサーバ12を統括的に制御する。RAM12
2には、WWWサーバプログラムやクーポン取引プログ
ラムなど種々のプログラムが起動している。外部記憶装
置123は、ホームページファイルなどの各種データや
各種プログラムを格納している。入出力装置124に
は、キーボードやマウスなどが、I/O装置を介して接
続されている。
【0054】ここで、WWWサーバプログラムは、HT
TP(Hyper Text Transfer Protocol)で通信するため
の通信基盤をなすソフトウェアである。ちなみに、HT
TPは、WWW(Word Wide Web)の情報を取得するた
めのプロトコルであり、HTML(Hyper Text Markup
Language)を用いてインターネットに接続されたサーバ
とサーバ間又はサーバとクライアント間の相互の通信を
可能とする。このWWWサーバ12により、外部から通
信回線50(インターネット)を介してWWWサーバ1
2に格納されている情報(ホームページファイルなど)
を閲覧することができる。閲覧することのできる情報と
しては、自己が所有しているクーポンの種類・数、有効
期限に関する情報、新規発行のクーポンに関する情報な
どである。なお、本実施形態では、クーポンの移転取引
は、前記したクーポン取引プログラムにより行われる。
このクーポンの移転取引については後述する。
【0055】依頼主端末20は、クーポンの発行を依頼
する依頼主Pが管理する、例えばパーソナルコンピュー
タ(以下「パソコン」という)であり、図示しないMP
U、RAM,外部記憶装置、入出力装置、DSU(Digi
tal Service Unit)などがバスに接続されている構成を
有する。この依頼主端末20の構成は、前記したメイン
コンピュータ11などの構成と同様であるので、その説
明を省略する。なお、DSUは、ISDNなどのデジタ
ル回線のユーザ側に設置する電子データの送受信装置で
ある。このDSUにより、依頼主端末20は、通信回線
50(直通回線)を介してセンタ装置10に接続するこ
とができる。ちなみに、この依頼主端末20の主たる役
割は、センタ装置10に対してクーポン発行指令D21a
を送信することである。この点については後述する。な
お、依頼主Pは、メーカ、百貨店、旅行会社、コンビニ
エンスストア(以下「コンビニ」という)、弁当チェー
ン店、金融関連商品取扱業者、ネット上の仮想店舗事業
者などであり、自己が製造したり提供したり取り扱った
りなどする商品に適用されるクーポンを、中間業務体M
を介して発行する者である。
【0056】顧客端末30は、クーポンの発行を受ける
顧客Cたる個人が、例えば自宅に所有しているパソコン
である。顧客端末30も、図示しないMPU、RAM,
外部記憶装置、入出力装置、DSUなどがバスに接続さ
れている構成を有する。この顧客端末は、WWWサーバ
12が閲覧可能に保持する各種情報を閲覧するため、W
WWブラウザプログラムがインストールされている。こ
のWWWブラウザプログラムにより、WWWサーバ12
が保持するホームページファイルを閲覧することができ
ると共に、WWWサーバ12に対して各種情報の送信を
行うことができる。この顧客端末30により顧客Cは、
自己が所有しているクーポンの種類・数、有効期限の確
認、新規発行のクーポン情報の入手、市場調査に対する
回答、並びに後述するクーポンの移転取引を行うことが
できる。ちなみに、本実施形態では、顧客端末30は、
WWWサーバ12と通信回線50を介してインターネッ
ト接続されている。
【0057】なお、顧客Cは、中間業務体Mに会員登録
することにより正規の顧客Cとして認められ、メインコ
ンピュータ11にデータが登録される。これにより、ク
ーポンの発行を受けたり、店舗Sでクーポンを利用した
り、他の顧客Cとの間でクーポンの移転取引が可能にな
る。
【0058】ICカード35は、半導体チップ(集積回
路)をクレジットカード大のプラスチックカードに封止
したものであり、顧客Cが携帯する。ICカード35
は、顧客情報などを記憶するメモリ、データ転送や暗号
処理などを行うデータ制御回路、そして、ICカードリ
ーダとの間でデータ通信を行う通信部を備える(以上図
示外)。後述するように、顧客Cは、店舗Sで買い物を
行う際にこのICカード35で個人認証を行うことによ
り、電子クーポン取引システム1のサービスを受けるこ
とができるようになる。なお、個人認証は、顧客Cでは
ない者が、顧客Cになりすまして不正に電子クーポン取
引システム1を利用することを防止するための手段であ
る。このICカード35は、顧客Cが中間業務体Mに会
員登録した際に中間業務体Mから顧客Cに配布される。
【0059】店舗端末40は、例えばコンビニなどの店
舗Sに設置されるコンピュータであり、POS(Point
Of Sales)レジと一体となったシステムを構成してい
る。この店舗端末40は、一般的なコンピュータとして
の構成を有すると共に、商品のバーコードを読み取るバ
ーコードリーダ、顧客Cが携帯しているICカード35
の情報を読み取るICカードリーダを有する。なお、店
舗端末40は、店舗用クーポン情報ファイルを備え、購
入された商品がクーポン対象商品であるか否かを判断す
るようになっている。この点については後述する。ちな
みに、店舗Sには、インターネット上に存在する仮想店
舗なども含まれる。
【0060】通信回線50は、インターネットあるいは
直通回線である。本実施形態では、センタ装置10(メ
インコンピュータ11)・依頼主端末20間及びセンタ
装置10(メインコンピュータ11)・店舗端末40間
は、直通回線による通信回線50で接続されている。一
方、センタ装置10(WWWサーバ12)・顧客端末3
0間は、インターネットによる通信回線50で接続され
ている。
【0061】〔ファイル・テーブル類〕次に、クーポン
の発行及び利用に係る部分で使用されるファイル及びテ
ーブル類について、主要なものを、図4から図8を参照
して説明する。図4は、クーポン情報ファイルの論理構
成図である。図5は、クーポン別管理テーブルの論理構
成図である。図6は、顧客情報ファイルの論理構成図で
ある。図7は、顧客別商品購入履歴テーブルの論理構成
図である。図8は、顧客別クーポン所有テーブルの論理
構成図である。
【0062】図4に示すように、クーポン情報ファイル
700は、クーポンコード、依頼主、商品名(商品コー
ド)、特典内容、発行日、有効期限、発行数の項目(ク
ーポン情報)で構成されている。この項目は必要に応じ
て増減することができる。なお、クーポンコードは、ク
ーポンの種類ごとに異なるユニークな番号よりなる。ま
た、商品名(商品コード)は、商品ごとにユニークな商
品コードを含む。本実施形態では、このクーポン情報フ
ァイル700は、メインコンピュータ11の外部記憶装
置113に格納される。電子クーポン取引システム1
は、このクーポン情報ファイル700により、クーポン
の基本管理を行う。なお、クーポン情報ファイル700
の上から6番目の「Gカメラ」とあるレコード(横一
列)は、Gカメラという量販店からの依頼により、Gカ
メラの全商品に使用することのできるポイントを、50
0人に、一人あたり500ポイント(500円相当の買
い物ができる)を配布したことを示している。
【0063】ちなみに、クーポンは、クーポン情報ファ
イル700にクーポン情報を書き込むことにより生成す
る。また、クーポンは、このクーポン情報ファイル70
0からクーポン情報が削除されることにより消滅する
(一つ一つのクーポンについては次のクーポン別管理テ
ーブル710により生成・消滅が管理される)。なお、
クーポンが生成するのは、メインコンピュータ11が依
頼主端末20からクーポン発行指令D21aを受けた場合
である。クーポンの生成及び消滅は、メインコンピュー
タ11に起動しているクーポン管理プログラムが行う。
【0064】図5(a),(b)に示すように、クーポ
ン別管理テーブル710は、クーポンコード、発行ナン
バ、利用禁止、有効期限、発行日/移転日、所有者(顧
客番号)、及び転売価格の項目で構成されている。この
項目は必要に応じて増減することができる。なお、発行
ナンバは、発行された全てのクーポンを一つ一つ個別に
管理するために必要となる項目であり、発行されたクー
ポンの通し番号としての役割を有する。この発行ナンバ
及びクーポンコードにより、クーポン一つ一つがユニー
クなものになる。また、利用禁止、発行日/移転日及び
所有者(顧客番号)は、後述するようにクーポンの移転
取引を行うために必要になる項目である。また、転売価
格は、移転により前所有者(クーポンを転売した顧客
C)が得た利益である(移転取引に対する手数料込
み)。逆にいえば、新たな所有者である顧客Cがクーポ
ンの取得に要した費用である。電子クーポン取引システ
ム1は、このクーポン別管理テーブル710により、発
行後に転々と移転されるクーポンが現在どの顧客Cに所
有されているのかなどの管理を行う。
【0065】ちなみに、図5(a)のクーポン別管理テ
ーブル710は、有効期限30日のクーポン(RV車1
5%引き)が8月1日に顧客番号089121号の顧客
Cに発行され、8月14日に同顧客Cから顧客番号00
3239号の顧客Cに転売価格100,000円で移転
されたことを示す。また、図5(b)のクーポン別管理
テーブル710は、有効期限1年のクーポン(ポイント
500Point/人)が7月25日に顧客番号07512
5号の顧客Cに発行され、8月25日に同顧客から顧客
番号095123号の顧客に転売価格450円で移転さ
れたこと。次に、10月26日に顧客番号095123
号の顧客Cから顧客番号085491号の顧客Cに転売
価格455円で移転されたことを示す。
【0066】なお、クーポン別管理テーブル710は、
クーポン管理プログラムにより、メインコンピュータ1
1の外部記憶装置113内に作成される。クーポン別管
理テーブル710の作成は、クーポンの顧客Cへの配布
(発行)を意味する。ちなみに、クーポンの有効期限が
過ぎた場合、クーポンが店舗Sで使用された場合など、
管理すべきクーポンが消滅したときは、当該クーポン別
管理テーブル710は、クーポン管理プログラムにより
削除される。ここで、クーポンもポイントと同様に一度
の使用で消滅する。つまり、図5(b)を例にすれば、
顧客番号085491の顧客Cは500円相当の買い物
をすることができる500ポイントを有しているが、こ
の顧客Cが400円の買い物をした場合は、100ポイ
ントが残るのではなく全てのポイントが消滅する(この
ポイントについてのクーポン別管理テーブル710が消
滅する)。
【0067】図6に示すように、顧客情報ファイル75
0は、顧客番号、氏名、性別、住所、職業、電話、Eメ
イルアドレス、預貯金口座、顧客ランクの項目(顧客情
報)で構成される。この項目は必要に応じて増減するこ
とができる。この顧客情報ファイル750は、メインコ
ンピュータ11の外部記憶装置113内に作成される。
この顧客情報ファイル750は、新規の顧客Cが会員登
録を行ったとき、会員登録を抹消したとき、住所などが
変更されたとき、顧客ランクが変更されたときなどに、
メインコンピュータ11に起動している顧客管理プログ
ラムにより顧客情報の書き込みや更新が行われる。
【0068】図7に示すように、顧客別クーポン所有テ
ーブル760は、顧客番号、取得日、クーポンコード、
発行ナンバ、依頼主、商品名(商品コード)、取得態様
の項目で構成される。この項目は必要に応じて増減する
ことができる。この顧客別クーポン所有テーブル760
は、メインコンピュータ11の外部記憶装置113内に
作成される。この顧客別クーポン所有テーブルは、顧客
Cが会員登録を行ったときに作成される。そして、クー
ポンが当該顧客Cに発行された場合(直接取得)、クー
ポンを移転により転得した場合に、当該発行・転得した
クーポンに係るデータが書き込まれる。また、クーポン
を店舗Sで使用した場合、クーポンを他の顧客Cに移転
した場合に、当該使用・移転したクーポンに係るデータ
が削除される。
【0069】図8に示すように、顧客別商品購入履歴テ
ーブル770は、顧客番号、商品購入日、依頼主、商品
名(商品コード)、クーポン利用の項目で構成される。
この項目は必要に応じて増減することができる。この顧
客別クーポン所有テーブル760は、メインコンピュー
タ11の外部記憶装置113内に作成される。顧客別商
品購入履歴テーブル770は、顧客Cがクーポンの対象
となっている商品を購入した場合にデータが書き込まれ
る。また、クーポンを実際に利用したか否かのデータも
書き込まれる。
【0070】前記したファイル及びテーブル類以外に
も、店舗端末40の図示しない外部記憶装置内には、店
舗Sにおいてクーポンが利用される際に必要となる店舗
用クーポン情報ファイルが格納される。店舗用クーポン
情報ファイルは、図4に示すクーポン情報ファイルと類
似の論理構造を有し、店舗端末40のバーコードリーダ
が読み取った商品のバーコードから、購入された商品が
クーポン対象商品であるか否かを判断するために使用さ
れる。なお、この店舗用クーポン情報ファイルは、クー
ポンの有効期限が過ぎた場合、後述する新規発行クーポ
ン情報D14aが送信された場合に更新される。
【0071】〔情報・データ類〕次に、クーポンの発行
及び利用に係る部分で送受信される情報及びデータ類に
ついて、主要なものを、図1などを参照して説明する。
【0072】依頼主端末20からセンタ装置10へは、
クーポン発行指令D21aが送信される。クーポン発行指
令D21aは、依頼主情報、クーポン発行数に関する情
報、クーポンの有効期限に関する情報、クーポン配布先
に関する情報などを含んで構成される。このクーポン発
行指令D21aに基づいて、メインコンピュータ11が、
所定の顧客Cに所定のクーポンを所定数発行し配布す
る。
【0073】センタ装置10から顧客端末30へは、ホ
ームページデータD13a、クーポン有効期限情報D13b及
びアンケートデータD13cが送信される。ホームページ
データD13aは、顧客端末30からの問い合わせに応じ
てWWWサーバ12が送信するホームページに関する情
報である。顧客Cは、自己が所有しているクーポンの情
報などをこのホームページデータD13aにより知ること
ができる。クーポン有効期限情報D13bは、顧客Cに配
布されたクーポンの有効期限切れが迫っていることを当
該顧客Cに通知するものであり、WWWサーバ12から
Eメイルなどにより自動的に送信される。クーポン有効
期限情報D13bは、有効期限切れが迫っているクーポン
を特定するデータと有効期限切れが迫っている旨を知ら
せる定型文書などから構成される。アンケートデータD
13cは、中間業務体Mが顧客Cに市場調査を行う場合に
送信されるものである。
【0074】センタ装置10から店舗端末40へは、新
規発行クーポン情報D14a及び顧客別クーポン所有情報
D14bが送信される。新規発行クーポン情報D14aは、前
記した店舗端末40が備える店舗用クーポン情報ファイ
ルを更新するのに使用される。顧客別クーポン所有情報
D14bは、クーポンを利用して買い物が行われる際に店
舗端末40からの問い合わせに基づいて送信される。
【0075】顧客端末30からセンタ装置10へは、個
人認証情報D31a及びアンケート回答データD31bが送信
される。個人認証情報D31aは、ホームページを閲覧す
る際に認証を受けるためのものであり、顧客番号などが
記述されている。アンケート回答データD31bは、前記
したアンケートデータD13cに対する回答を記述したデ
ータである。
【0076】店舗端末40からセンタ装置10へは、個
人認証情報D41a、顧客別クーポン利用情報D41b及び顧
客別商品購入情報D41cが送信される。個人認証情報D4
1aは、顧客Cが店舗Sでクーポンを利用して買い物をす
る際に行う個人認証に関する情報である。顧客別クーポ
ン利用情報D41bは、顧客Cが店舗Sで買い物をしてク
ーポンを利用した際に作成されセンタ装置10に送信さ
れる。この顧客別クーポン利用情報D41bは、図8に示
す顧客別商品購入履歴テーブル770に書き込まれる。
また、図7に示す顧客別クーポン所有テーブル760か
ら、使用されたクーポンに関するデータを削除するのに
使用される。顧客別商品購入情報D41cは、顧客Cが店
舗Sで買い物をした際に作成されセンタ装置10に送信
される。この顧客別商品購入情報D41cは、当該顧客C
がどのような商品を購入したかが記述されており、図8
に示す顧客別商品購入履歴テーブル770に書き込まれ
る。
【0077】センタ装置10から依頼主端末20へは、
クーポン利用状況データD12aが送信される。クーポン
利用状況データD12aは、依頼主Pごとのクーポン利用
状況を示すデータ(どの顧客Cがどこの店舗Sでどのよ
うな商品を購入したか・・)が記述されている。
【0078】〔動作〕次に、クーポンの発行及び利用に
係る部分の動作を、図1から図9を適宜参照して説明す
る。図9は、顧客が店舗で商品を購入する際の動作を説
明するフローチャートである。
【0079】先ず、インターネットや雑誌広告などを通
じて会員募集を行い、応募者を登録して顧客Cとする。
会員募集は中間業務体M及び/又は依頼主Pが行う。会
員登録の際には、図6に示す顧客情報ファイル750に
当該顧客Cのデータが書き込まれる。また、図7に示す
顧客別クーポン所有テーブル760及び図8に示す顧客
別商品購入履歴テーブル770が作成される。なお、会
員登録の際には、当該顧客Cの個人情報(顧客番号〔顧
客ID〕、暗証番号)が書き込まれたICカード35が
顧客Cに配布される。
【0080】顧客Cには、会員登録の際、アンケートに
回答した際、依頼主Pの商品を頻繁に購入した際など
に、必要に応じてクーポンが発行される。会員登録の際
にクーポンを発行するのは、顧客Cに電子クーポン取引
システム1の利用を促すためである。また、アンケート
に回答した際にクーポンを発行するのは、アンケートに
対する回答意欲を高めて、データの信頼性を確保するた
めである。また、依頼主Pの商品を頻繁購入した際にク
ーポンを発行するのは、いわばお得意様に対する利益還
元ないし優待のためである。なお、アンケートは、アン
ケートデータD13c及びアンケート回答データD31bの送
受信により行われる(図1参照)。
【0081】クーポンの発行は、図4に示すクーポン情
報ファイル700への当該クーポンデータの書き込み
(クーポンの生成)、図5(a),(b)に示すクーポン別管
理テーブル710の作成、及び図7に示す顧客別クーポ
ン所有テーブル760への当該クーポンデータの書き込
みをもって行われる。
【0082】発行されたクーポンの店舗Sでの利用につ
いて、図9を参照して説明する。クーポンの発行を受け
た顧客CはICカード35を携帯して店舗Sに行く。顧
客Cが商品を購入して会計を行う際には、ICカード3
5により個人認証が行われる(S11)。個人認証は、
店舗端末40が備える図示しないICカードリーダに、
ICカード35を読み取らせると共に、顧客Cが暗証番
号を入力することにより行われる。個人認証の結果(S
12)、顧客Cが本人でないと認められた場合には、ク
ーポンを利用することはできない。顧客Cが本人である
と認められた場合には、クーポンの利用が許可され、個
人認証情報D31aがメインコンピュータ11(センタ装
置10)に送信される(S13)。なお、メインコンピ
ュータ11と店舗端末40との間のデータの送受信は、
通信回線50(直通回線)を介して行われる。
【0083】メインコンピュータ11は、個人認証情報
D31aを受信すると(S14)、個人認証情報D31aに記
述されている顧客番号をキーとして外部記憶装置113
を検索し、当該顧客Cの顧客別クーポン所有情報、つま
り図7に示す顧客別クーポン所有テーブル760を読み
出す(S15)。そして、クーポンの期限切れチェック
を行う(S16)。この期限切れチェックの際には、顧
客別クーポン所有テーブル760に記述されているクー
ポンコードをキーにして、図4に示すクーポン情報ファ
イル700が検索され、クーポンごとに有効期限が取得
される。なお、期限切れしているクーポンが存在する場
合には、顧客別クーポン所有テーブル760を始めとし
て、図4に示すクーポン情報ファイル700、図5に示
すクーポン別管理テーブル710の更新を行う。また、
クーポンが期限切れで消滅したこと示すデータを顧客別
に記録して格納する。
【0084】一方、店舗Sでは、顧客Cが購入した商品
のPOSレジ入力(店舗端末40への入力)が商品ごと
に行われる(S17)。POSレジ入力さると、当該商
品がクーポン対象商品であるか否かの判断がなされる
(S18)。この判断に際しては、店舗用クーポン情報
ファイルの記述内容とPOSレジ入力されたバーコード
(商品コード)との対比が行われる。顧客Cが購入した
商品のなかにクーポン対象商品がない場合は、クーポン
は利用されない。クーポン対象商品がある場合は、顧客
別クーポン所有情報送信要求が店舗端末40からメイン
コンピュータ11に送信される(S19)。
【0085】メインコンピュータ11は、この顧客別ク
ーポン所有情報送信要求を受信すると、ステップS15
で取得しステップS16で期限切れチェックを行った顧
客別クーポン所有テーブル760のうち、顧客番号及び
クーポンコードを主たる内容とする顧客別クーポン所有
情報D14bを店舗端末40に送信する(S20)。
【0086】店舗端末40は、顧客別クーポン所有情報
D14bを受信すると(S21)、顧客Cが所有している
クーポンが今回買い物を行ったクーポン対象商品に利用
できるか否かを顧客別クーポン所有情報D14bに記述さ
れているクーポンコードと店舗用クーポン情報ファイル
とを対比することにより利用可能クーポンあり・なしの
判断を行う(S23)。利用可能クーポンがある場合
は、当該クーポンを利用する(S24)。店舗端末40
は、クーポンが利用されると顧客別クーポン利用情報D
41bを作成し、メインコンピュータ11に送信する。顧
客別クーポン利用情報D41bには、顧客番号及び顧客が
利用したクーポンについてのクーポンコードなどが記述
されている。
【0087】また、店舗端末40は、顧客Cが購入した
商品についての顧客別商品購入情報D41cを作成し、メ
インコンピュータ11に送信する(S27)。顧客別商
品購入情報D41cには、顧客番号、商品コードなどが記
述されている。
【0088】メインコンピュータ11は、顧客別クーポ
ン利用情報D41b及び顧客別商品購入情報D41cを受信す
る(S26・S28)。そして、この情報D41b・D41c
に基づいてデータの更新を行う(S29)。データの更
新は、当該クーポンについての図5に示すクーポン別管
理テーブル710の削除、図7に示す顧客別クーポン所
有テーブル760の当該クーポンについてのデータの削
除、及び図8に示す顧客別商品購入履歴テーブル770
への当該買い物についてのデータの記述である。なお、
クーポン別管理テーブル710の削除と顧客別クーポン
所有テーブル760のデータの削除により、利用された
クーポンは消滅する。
【0089】本実施形態の電子クーポン取引システムに
おいては、このようにしてクーポンの発行及び利用がな
される。ちなみに、前記した実施形態においてクーポン
が消滅するのは、クーポンが利用された場合(消尽)、
クーポンが有効期限を過ぎた場合である。なお、顧客が
会員登録を抹消した場合、顧客が不正を行った場合にク
ーポンを消滅させてもよい。
【0090】<クーポンの移転取引(第1態様の発明の
基本例)>次に、クーポンの移転取引に係る部分の構成
を説明する。なお、クーポンの発行及び利用に係る部分
の構成と同一性のある要素・機器については、同一の符
号を付してその説明を省略する。図10は、電子クーポ
ン取引システムのクーポンの移転取引に係る部分のブロ
ック構成図並びに送受信されるデータ類を示す表であ
る。
【0091】本発明において、電子クーポン取引システ
ム1で行われるクーポンの移転取引は、顧客C同士で売
買して取り引きされる場合(いわば「CtoC」)、顧
客Cと中間業務体Mとの間で売買して取り引きされる場
合(いわば「BtoC」)などがある。ここでは、顧客
C同士で売買してクーポンが取り引きされる場合、殊
に、クーポンを所有している顧客Cが売り情報を発信
(送信)することにより、他の顧客Cに当該クーポンを
売り出す移転取引の実施形態(正オークション)につい
て説明する。
【0092】〔全体構成〕図10に示すように、本実施
形態の電子クーポン取引システム1のうち、クーポンの
移転取引に係る部分は、中間業務体Mが管理するセンタ
装置10、顧客Cのうち売り手Csが所有する売り手端
末30A、顧客Cのうち買取応募者Ccが所有する買取
応募者端末30B、金融機関端末60、並びに通信回線
50を含んで構成される。
【0093】センタ装置10、売り手端末30A及び買
取応募者端末30Bは、インターネットによる通信回線
50で接続されている。また、センタ装置10と金融機
関端末60とは、直通回線による通信回線50で接続さ
れている。ちなみに、この図10では、売り手Cs及び
売り手端末30A、並びに買取応募者Cc及び買取応募
者端末30Bは一つずつしか記載していないが、実際に
は複数存在する。また、金融機関端末60が複数存在し
てもよい。
【0094】センタ装置10は、前記とクーポンの発行
及び利用に係る部分と同様であるので、その説明を省略
する。なお、WWWサーバ12には、クーポンの移転取
引を可能とするクーポン取引プログラムが起動してい
る。また、後述するホームページデータを有する。
【0095】顧客Cのうち自己が所有しているクーポン
の転売(移転取引)を行う売り手Csの売り手端末30
A、及び顧客Cのうちクーポンの転得(移転取引)を希
望する買取応募者Ccの買取応募者端末30Bの構成
は、前記した顧客端末30と同様の構成を有するのでそ
の説明を省略する。なお、両端末30A・30Bには、
ICカード35(図1参照)により個人認証を行うた
め、ICカードリーダを備える構成としてもよい。
【0096】金融機関端末60は、郵便局や銀行などの
金融機関に設置される端末である。この金融機関端末6
0は、通信回線50を介してセンタ装置10と結ばれ、
センタ装置10からの指令に基づいて、例えば、買取応
募者Ccの預貯金口座から中間業務体Mの預貯金口座に
口座引き落とししたり、中間業務体Mの預貯金口座から
売り手Csの預貯金口座に口座振り込みしたりすること
ができる。通信回線を利用したこのような口座振り込み
口座引き落としなどの仕組みは、コンピュータバンキン
グなどとして既に知られている。
【0097】〔ファイル・テーブル類〕クーポンの移転
取引に係る部分で使用されるファイル及びテーブル類の
主要なものは、前記したクーポンの発行及び利用に係る
部分で使用されるファイル及びテーブル類がそのまま使
用されるので、その説明を省略する。
【0098】〔情報・データ類〕次に、クーポンの移転
取引に係る部分で送受信される情報及びデータ類につい
て、主要なものを、図1などを参照して説明する。
【0099】センタ装置10から売り手端末30Aへ
は、ホームページデータD1Aa及び合意認証情報D1Acが
送信される。ホームページデータD1Aaは、売り手端末
30Aからの問い合わせに応じてWWWサーバ12が送
信するホームページに関する情報である。後述するクー
ポン売出ボード810及び詳細画面820(図11参
照)、並びに後述する売り情報DA1bを送信する際に使
用される売り情報データフォームは、このホームページ
データD1Aaに含まれる。合意認証情報D1Acは、クーポ
ンの移転取引において、売り手Csと買取応募者Ccの
間に合意が成立した際に、センタ装置10から送信され
る(例えばEメイルとして送信)。
【0100】売り手端末30Aからセンタ装置10へ
は、個人認証情報DA1a、売り情報DA1b、合意情報DA1
c及び売却取止め情報DA1dが送信される。個人認証情報
DA1aは、売り手Csが、後述するクーポン売出ボード
810及び詳細画面820(図11・図12参照)を取
得するために必要となる個人認証を得るためのものであ
る。売り情報DA1bは、クーポン売出ボード810にク
ーポンを売りたい旨のデータを掲載するためのものであ
る。この売り情報DA1bは、前記した売り情報データフ
ォームに基づいて、売り手Csが定型的に作成する。こ
の売り情報DA1bに基づいて、後述するクーポン売出ボ
ード810及び詳細情報画面820(図11参照)が、
作成される。合意情報DA1cは、売り手Csが買取応募
者Ccの提示した条件に満足した場合に売り手Csの操
作により送信される(後述する図12の符号827参
照)。売却取止め情報DA1dは、売り手Csがクーポン
の売却をあきらめた場合などに売り手Csの操作により
送信される(後述する図12の符号829参照)。これ
により、売り情報DA1bがキャンセルされる。
【0101】センタ装置10から買取応募者端末30B
へは、ホームページデータD1Ba及び合意認証情報D1Bb
が送信される。ホームページデータD1Baは、買取応募
者端末30Bからの問い合わせに応じてWWWサーバ1
2が送信するホームページに関する情報である。クーポ
ン売出ボード810及び詳細画面820(図11参
照)、並びに後述する買取応募情報DB1bを送信する際
に使用されるデータフォームは、このホームページデー
タD1Baに含まれる。合意認証情報D1Bcは、前記した合
意認証情報D1Acと同様に、クーポンの移転取引におい
て、売り手Csと買取応募者Ccの間に合意が成立した
際に、センタ装置10から送信される。
【0102】買取応募者端末30Bからセンタ装置10
へは、個人認証情報DB1a、買取応募情報DB1b及び合意
情報DB1cが送信される。個人認証情報DA1aは、買取応
募者Ccが、クーポン売出ボード810及び詳細画面8
20(図12参照)を取得するために必要となる個人認
証を得るためのものである。買取応募情報DB1bは、ク
ーポン売出ボード810に掲載されたクーポンを買い取
りたい旨のデータを掲載するためのものである。この買
取応募情報DB1bは、前記したデータフォームに基づい
て、買取応募者Ccが定型的に作成する。買取応募情報
DB1bには、買取応募者Ccの顧客番号、ハンドルネー
ム、買取希望価格、ひと言などが記述されている。合意
情報DB1cは、買取応募者Ccが売り手Csの提示した
条件に満足した場合に買取応募者Ccの操作により送信
される(後述する図11(b)の符号828参照)。
【0103】売り手端末30Aから買取応募者端末30
Bへは、交渉情報DABaが送信される。この交渉情報DA
Baは、例えばEメイルであり、端末30A・30Bを介
して交渉を行う場合に送信される。一方、端末30A・
30Bを介さない交渉の場合は送信されない。
【0104】買取応募者端末30Bから売り手端末30
Aへは、交渉情報DBAaが送信される。この交渉情報DB
Aaは、前記した交渉情報DABaと同様、端末30A・3
0Bを介して交渉を行う場合に送信されるものであり、
端末30A・30Bを介さない交渉の場合は送信されな
い。
【0105】センタ装置10から金融機関端末60へ
は、バンキングデータD16aが送信される。バンキング
データD16aは、買取応募者Ccの預貯金口座から中間
業務体Mの預貯金口座に預貯金を口座引き落としをする
データであったり、中間業務体Mの預貯金口座から売り
手Csの預貯金口座に預貯金を口座振り込みするデータ
であったりする。
【0106】金融機関端末60からセンタ装置10へ
は、バンキングデータD61aが送信される。バンキング
データD61aは、バンキングデータD16aに対する結果を
送信するものである。
【0107】〔ホームページデータ〕次に、クーポンの
移転取引に係る部分で使用されるホームページデータを
説明する。図11は、ホームページ上に表示されるクー
ポン売出ボードの構成を示す図である。図12は、図1
1にリンク設定されている詳細画面情報の構成を示す図
である。なお、ホームページデータは、売り手端末30
A及び買取応募者端末30Bの図示しない画面上に表示
される。
【0108】図11に示すクーポン売出ボード810
は、WWWサーバ12のホームページにリンク設定され
ている。このクーポン売出ボード810は、売り手名
(HN)811、クーポン内容812、特典内容81
3、希望売却価格814、価格交渉の可否815の項目
で構成されている。この項目は必要に応じて増減するこ
とができる。このクーポン売出ボード810は、自己が
所有しているクーポンを売りたいと考えている顧客C
(売り手Cs)が、クーポンを他の顧客C(買取応募者
Cc)に転売(移転取引)する際に利用するものであ
る。
【0109】なお、売り手名(HN)811の内容は、
ここではハンドルネームであるが、顧客番号としてもよ
い。価格交渉の可否815は、売り手Csが買取応募者
Ccと価格交渉を行ってもよいと思う場合に「可」と表
示される。また、売り手名(HN)811は、リンク設
定されており、ここをマウスクリックすることによりリ
ンク画面(詳細情報画面820)が表示される。
【0110】図12に示す詳細情報画面820は、見出
し821、交渉期限822、ひと言823、クーポン内
容824、クーポン買取応募者一覧825、売り手への
連絡826、売手側合意ボタン827、及び買取応募者
側合意ボタン828の項目で構成されている。また、ク
ーポン買取応募者一覧825は、No、買取応募者名
(HN)825a、買取希望価格、ひと言、取引合意表
示825bの項目で構成されている。これらの項目は必
要に応じて増減することができる。詳細情報画面820
は、基本的には、売り出されているクーポンごと(案件
ごと)に表示されるようになっている。この詳細情報画
面820により、クーポンの移転取引が促進される。
【0111】なお、買取応募者名(HN)825aの内
容は、ここではハンドルネームであるが、顧客番号とし
てもよい。この買取応募者名825aには、買取応募者
CcのEメイルアドレスが買取応募者Ccの希望により
リンク設定される。これにより、売り手Csは、買取応
募者Ccとの交渉を円滑に行うことができる。また、ク
ーポン売出ボード810の価格交渉の可否815が
「可」になっており、売り手Csが買取応募者Ccとの
交渉を認める場合は、売り手への連絡826には、Eメ
イルアドレスが表示されている。これにより、買取応募
者Ccは、売り手Csとの交渉を円滑に行うことができ
る。ちなみに、売り手Csと買取応募者Ccとの交渉
は、Eメイルを使用した交渉、電話での交渉、郵便物で
の交渉、直接面会しての交渉など様々である。交渉期限
822は、交渉の終了日を定めるものである。
【0112】売り手側合意ボタン827は、交渉に合意
が成立した場合に、合意の証として売り手Csがマウス
クリックするものである。マウスクリックすると、合意
情報DA1cが作成されセンタ装置10に送信される。な
お、売り手側合意ボタン827のマウスクリックが受け
付けられる際には、個人認証が必要になる(マウスクリ
ックすることにより認証画面が表示される)。売り手C
sでない者が売り手Csになりすますのを防止するため
である。なお、合意情報DA1cには、買取応募者Ccを
特定するためのデータが記述される。意図しない買取応
募者Ccとの間で合意が成立しないようにするためであ
る。
【0113】買取応募者側合意ボタン828は、交渉に
合意が成立した場合に、合意の証として買取応募者Cc
がマウスクリックするものである。マウスクリックする
と、合意情報DB1cが作成され、センタ装置10に送信
される。なお、買取応募者側合意ボタン828のマウス
クリックが受け付けられる際には、個人認証が必要にな
る(マウスクリックすることにより認証画面が表示され
る)。買取応募者Ccでない者が買取応募者Ccになり
すますのを防止するためである。
【0114】ところで、価格交渉の可否815が「否」
になっている場合は、買取応募者Ccは価格交渉を行う
ことはできない。この場合は、売り手Csの言い値で移
転取引が行われることになる。したがって、クーポン買
取応募者一覧825を見て誰に売るかを決定した売り手
Csが、売り手側合意ボタン827をマウスクリックす
るだけで合意が成立したと判断される。このため、買取
応募者Ccが応募する際に、この点についての注意を促
すメッセージが、買取応募者端末30Bの画面上に表示
されるような手段を設けるのがよい。
【0115】なお、双方の合意ボタン827・828
(又は827のみ)がマウスクリックされるとセンタ装
置10は、移転取引が成立したものと判断し、取引合意
表示825bに「合意」と表示する。その他、双方の合
意ボタン827・828がマウスクリックされると、口
座引き落としなどの決済が行われるが、この点について
は後述する。
【0116】〔動作〕次に、クーポンの移転取引に係る
部分の動作の例を、図13及び図14を参照して説明す
る(適宜図2、図9から図12を参照)。図13は、ク
ーポン売出ボードに売り情報を掲載する際のフローチャ
ートである。図14は、クーポン売出ボードを利用した
クーポン移転取引の全体を示すフローチャートである。
【0117】本実施形態では、クーポンの移転取引は、
売り手Cs(クーポンの転売を意図する顧客C)が売り
情報DA1bをセンタ装置10に送信し、クーポン取引プ
ログラムがこの売り情報DA1bに基づいてクーポン売出
ボード810を作成しWWWサーバ12上に掲載するこ
とにより行われる。
【0118】クーポン売出ボードへの売り情報の掲載;
図13において、売り手CsがWWWサーバ12へ
のアクセスを行う(S41)。すると、WWWサーバ1
2からホームページデータD1Aaが送信され(S4
2)、売り手端末30Aにホームページが表示される
(S43)。
【0119】売り手Csは、自己が所有するクーポンを
売却するため、図示しないホームページのリンクボタン
をマウスクリックして、クーポン売出ボードに売り情報
DA1bを掲載しようとする(S44)。するとWWWサ
ーバ12から個人認証情報を送信する旨の要求が送信さ
れる(S45)。これを受けて売り手Csは、予め与え
られている所定のID(顧客番号)やパスワードを入力
して個人認証情報DA1aとして送信する(S46)。W
WWサーバ12は、この個人認証情報DA1aをメインコ
ンピュータ11に転送する(S47)。そして、メイン
コンピュータ11の個人認証プログラムが個人認証を行
う(S48)。なお、ICカード35による個人認証で
もよい。この場合は、売り手端末CsにICカードリー
ダが必要になる。
【0120】個人認証が行われると、メインコンピュー
タ11(クーポン管理プログラム)は、個人認証情報D
A1aに記述されている顧客番号をキーにして、当該顧客
Cの顧客別クーポン所有情報、つまり図7に示す顧客別
クーポン所有テーブル760を読み出し取得する(S4
9)。そして、クーポンの有効期限についての期限切れ
チェックを行う(S50)。この期限切れチェックの際
には、顧客別クーポン所有テーブル760に記述されて
いるクーポンコードをキーにして、図4に示すクーポン
情報ファイル700が検索され、クーポンごとに有効期
限が取得される。なお、期限切れしているクーポンが存
在する場合には、顧客別クーポン所有テーブル760を
始めとして、図4に示すクーポン情報ファイル700、
図5に示すクーポン別管理テーブル710の更新を行
う。また、必要に応じて、クーポンが期限切れで消滅し
たことを示すデータを顧客別に記録して格納する。これ
らデータの更新などは、クーポン管理プログラムが行
う。
【0121】このようにして取得され期限切れチェック
された顧客別クーポン所有情報は、メインコンピュータ
11からWWWサーバ12に送信される(S51)。W
WWサーバ112(クーポン取引プログラム)は、この
顧客別クーポン所有情報に基づいて売り情報データフォ
ームを作成する(S52)。売り情報データフォーム
は、売り情報DA1bを定型的に作成するためのものであ
り、売り手Csの売り情報DA1bの作成を容易にする。
なお、売り情報データフォームには、売り手Csが所有
するクーポンの情報が記述されている。
【0122】売り情報データフォームは、ホームページ
データD1Aaとして売り手端末30Aに送信され(S5
3)、画面上に表示される(S54)。売り手Csは、
この売り情報データフォームに基づいて売り情報DA1b
を作成し、WWWサーバ12に送信する(S55)。
【0123】WWWサーバ12(クーポン取引プログラ
ム)は、この売り手Csからの売り情報DA1bを図11
に示すクーポン売出ボード810に掲載する(S5
6)。また、クーポン取引プログラムは、売り情報DA1
bに基づいて図12に示す詳細情報画面を作成し、クー
ポン売出ボード810の売り手名(HN)811にリン
ク設定する。
【0124】なお、売り情報DA1bがクーポン売出ボー
ド810に掲載されると、ボード掲載情報がWWWサー
バ12からメインコンピュータ11に送信され(S5
7)、クーポン管理プログラムにより当該クーポンの利
用が禁止される(S58)。クーポンの利用の禁止は、
図5に示すクーポン別管理テーブル710の利用禁止に
書き込まれ、当該クーポンを利用した買い物が禁止され
る。なお、当該クーポンの利用の禁止に加えて、センタ
装置10が認証した以外の顧客Cへの移転を禁止するこ
ととしてもよい。移転取引の安全・公正さを担保するた
めである。
【0125】このようにして、売り手Csの売り情報D
A1bは、WWWサーバ12に閲覧可能に保持される。し
たがって、広く買取応募者Ccを募ることができ、移転
取引が活性化される。
【0126】クーポン移転取引例; 次に、図14を
参照して、クーポン売出ボードを利用したクーポン移転
取引例を説明する(適宜図11、図12などを参照)。
【0127】先ず、売り手Csは、前記した手順によ
り、WWWサーバ12のクーポン売出ボード810に売
り情報を掲載する(S61)。すると、メインコンピュ
ータ11は、前記したように当該クーポンの利用を禁止
する(S62)。
【0128】買取応募者Ccは、クーポン売出ボード8
10を閲覧する(S63)。この閲覧の際に買取応募者
Ccは、リンク設定された詳細情報画面820を表示し
て内容を精査する。
【0129】買取応募者Ccが売り情報に応募する場合
は、買取応募情報DB1bをWWWサーバ12に送信する
(S64)。これにより、買取応募情報DB1bがクーポ
ン買取応募者一覧825に掲載される。
【0130】次に、売り手Csと買取応募者Ccが交渉
を行う(S65)。交渉は、例えば価格交渉の可否81
5が「可」になっている場合は、売り手への連絡826
をマウスクリックしてEメイルにより売り手Csに連絡
をとり、価格交渉を行う。また、買取応募者名(HN)
825aにEメイルアドレスがリンク設定してある場合
などは、売り手Csの側から買取応募者Ccに連絡をと
ってもよい。なお、価格交渉はEメイルによる手段に限
定されず、チャットやBBSなどの手段でもよい。ちな
みに、価格交渉の可否815が「否」になっている場合
は、前記したとおり価格交渉を行うことはできない。こ
の場合は、売り手Csの言い値で移転取引が行われるこ
とになる。
【0131】ステップS66で価格交渉が成立した場合
は、売り手Csが売り手側合意ボタン827をマウスク
リックし、買取応募者Ccが買取応募者側合意ボタン8
28をマウスクリックする(S67)。この合意ボタン
827・828をマウスクリックする際には、前記した
とおり個人認証が必要になる。他人のなりすましや悪戯
を防止するためである。なお、価格交渉の可否815が
「否」になっている場合は、売り手Csが売り手側合意
ボタン827をマウスクリックするだけで合意が成立す
る。
【0132】正しく合意ボタン827・828(又は8
27のみ)がマウスクリックされると、センタ装置10
(クーポン取引プログラム)は取引合意と認識し、WW
Wサーバ12が合意認証情報D1Ab・D1Bbを売り手Cs
と買取応募者Ccに送信する。なお、合意認証情報D1A
b・D1BbはEメイルなどでよい。また、クーポン取引プ
ログラムは、取引合意表示825bに「合意」と表示す
る。同時に、新たな買取応募者情報DB1bの掲載を禁止
する(S68)。なお、クーポン売出ボードから当該ク
ーポンに関する売り情報を削除してもよい。移転取引の
目的を達成したからである。
【0133】移転取引の合意を受けてメインコンピュー
タ11(決済プログラム)は、図6に示す顧客管理情報
ファイル750の預貯金口座を参照し、金融機関端末6
0に対しバンキングデータD16aを送信する。これによ
り、買取応募者Ccの預貯金口座から移転取引の代金が
引き落とされる(S69)。なお、引き落とされた代金
は、一時的に中間業務体Mの預貯金口座に振り込まれ
る。
【0134】次に、決済プログラムは、この代金から中
間業務体Mが予め顧客C(つまり売り手Cs)との契約
により定められた手数料を差し引き、売り手Csの預貯
金口座に入金する(S70)。これにより売り手Csは
代金を得る。
【0135】同時に、メインコンピュータ11(クーポ
ン管理プログラム)は、当該クーポンを買取応募者Cc
に移転する。また、当該クーポンの利用禁止を解除す
る。そして、各種データを更新する(S71)。データ
の更新は、図5に示すクーポン別管理テーブル710及
び図7に示す顧客別クーポン所有テーブル760を書き
換えることにより行われる。これにより、クーポンは買
取応募者Ccに移転されると共に、利用が可能になる。
また、他の顧客Cへの移転も可能になる。クーポンの利
用禁止は、代金が中間業務体Mの預貯金口座に振り込ま
れた時点で解除してもよい。売り手Csによる空売りの
おそれはもはやないからである。
【0136】ところで、ステップS66において交渉が
成立しない場合で、かつステップS72で売却を取り止
めない場合は、ステップS76の交渉期限を経過してい
ないことを条件に、ステップS63に戻り、売り手Cs
は新たな買取応募者Ccと交渉を行う。また、ステップ
S72において売却を取り止める場合は、売り手Csの
操作により、売り手端末30Aから売却取止め情報DA1
dがセンタ装置10に送信される(S73)。なお、売
却取止め情報DA1dは、図12の売却取止めボタン82
9をマウスクリックすることにより送信される。
【0137】WWWサーバ12は売却取止め情報DA1d
を受信すると、当該情報DA1dに係るクーポンの売り情
報をクーポン売出ボード810から削除する(S7
4)。これにより、新たな買取応募者Ccが現れること
がなく、移転取引の混乱が防止される。また、メインコ
ンピュータ11は、当該情報DA1dに係るクーポンの利
用禁止を解除する(S75)。これに、売り手Csはク
ーポンを利用することができるようになる。なお、クー
ポンの利用禁止は、図5に示すクーポン別管理テーブル
710の利用禁止を書き換えることにより行われる。ち
なみに、ステップS76において交渉期限が経過した場
合は、ステップS74にジャンプする。
【0138】このようにして、売り手Csから買取応募
者Ccにクーポンが円滑に移転されると共に、売り手C
sはクーポンの代金を得る。また、中間業務体Mは、移
転取引の手数料を得る。これにより、クーポンの利用が
促進される。ちなみに、売り手Csは従来ならばそのま
ま期限切れとなってしまうようなクーポンから売却益を
得ることができるという、大きなメリットが得られる。
しかも、いわば不要なクーポンを、WWWサーバ12を
利用することで自己に有利な条件で売却することができ
る。また、クーポンを買い取った買取応募者Ccは、希
望したクーポンを入手することができ、このクーポンに
より欲しい商品を、出費を少なくして買うことができ
る。一方、依頼主Pにとっては、自己の商品が購入され
ることになるので売上の増加につながり、クーポン発行
の本来の目的が達成される。
【0139】さらには、このように中間業務体Mを介し
てクーポンを移転することにより、個人対個人の取り引
き(CtoC)でよく見られるようなクーポンの空売り
などを防止して、移転取引の安全を確保することができ
る。しかも、迅速に移転取引を行うことができる。な
お、前記のように中間業務体Mが一旦クーポン及び代金
の両方を保持する状態を作った後に、クーポンの移転及
び代金の入金(振り込み)を行うのが好ましい。売り手
Csと買取応募者Ccのどちらか一方がクーポン及び代
金の双方を所有する状態を作り出すのは、移転取引の安
全上好ましくない。ただし、本実施形態では、クーポン
の利用をセンタ装置10側で禁止することができるの
で、この点からもクーポンの空売りを防止して移転取引
の安全を担保することができる。
【0140】<クーポンの移転取引における第1変形例
>前記したクーポンの移転取引は、売り情報を発信(送
信)することにより行われるが、次に説明する第1変形
例では、クーポンの移転取引は、買い情報を送信するこ
とにより行われる(逆オークション)。なお、前記した
実施形態における電子クーポン取引システムと同一性の
ある要素・機器については、同一の符号を付してその説
明を省略する。また、クーポンの発行及び利用は前記し
た実施形態と同様にして行われる。したがって、クーポ
ンの発行及び利用に係る部分の説明は省略する。図15
は、第1変形例によるクーポンの移転取引に係る部分の
ブロック構成図である。
【0141】〔全体構成〕図15に示すように、第1変
形例の電子クーポン取引システム1は、中間業務体Mが
管理するセンタ装置10、顧客Cのうち買い手Cb(買
い情報を送信する者)が所有する買い手端末30C、顧
客Cのうち売却応募者Cd(買い情報に応答する者)が
所有する売却応募者端末30D、金融機関端末60、並
びに通信回線50を含んで構成される。
【0142】センタ装置10、買い手端末30C及び売
却応募者端末30Dは、インターネットによる通信回線
50で接続されている。また、センタ装置10と金融機
関端末60とは、直通回線による通信回線50で接続さ
れている。ちなみに、この図15では、買い手Cb及び
買い手端末30C、並びに売却応募者Cd及び売却応募
者端末30Dは一つずつしか記載していないが、実際に
は複数存在する。また、金融機関端末60が複数存在し
てもよい。これらの点は、前記した実施形態と同じであ
る。
【0143】この第1変形例は、いわば前記実施形態に
おける(1)「売り手Cs」を「買い手Cb」に、(2)「売
り手端末30A」を「買い手端末30C」に、(3)「買
取応募者Cc」を「売却応募者Cd」に、(4)「買取応
募者端末30B」を「売却応募者端末30D」に、それ
ぞれ読み替えたものである。したがって、センタ装置1
0、買い手端末30C、売却応募者端末30D、金融機
関端末60及び通信回線50の説明は省略する。
【0144】〔ファイル・テーブル類、情報・データ
類〕また、ファイル及びテーブル類、情報及びデータ類
なども、前記実施形態とほぼ同じであるのでその説明を
省略する。
【0145】〔ホームページデータ〕クーポンの移転取
引に係る部分で使用されるホームページデータを説明す
る。図16は、ホームページ上に表示されるクーポン買
取ボードの構成を示す図である。図17は、図16にリ
ンク設定されている詳細情報画面の構成を示す図であ
る。なお、ホームページデータは、買い手端末30C及
び売却応募者端末30Dの図示しない画面上に表示され
る。
【0146】図16に示すクーポン買取ボード910
は、前記したクーポン売出ボード810と同様に、WW
Wサーバ12のホームページにリンク設定されている。
このクーポン買取ボード910は、買い手名(HN)9
11、クーポン内容912、クーポンコード913、希
望買取価格914、価格交渉の可否915の項目で構成
されている。この項目は必要に応じて増減することがで
きる。このクーポン買取ボード910は、他の顧客Cが
所有しているクーポンを買い取りたいと考えている顧客
C(つまり買い手Cb)が、クーポンを他の顧客C(つ
まり売却応募者Cd)から転得(つまり移転取引)する
際に利用するものである。このクーポン売出ボード81
0は、買い手端末30Cからの買い情報に基づいて作成
・更新される。
【0147】なお、買い手名(HN)911の内容は、
顧客番号としてもよい。価格交渉の可否915は、買い
手Cbが売却応募者Cdと価格交渉を行ってもよいと思
う場合に「可」と表示される。また、買い手名(HN)
911は、リンク設定されており、ここをマウスクリッ
クすることによりリンク画面(詳細情報画面920)が
表示される。
【0148】図12に示す詳細情報画面920は、見出
し921、交渉期限922、ひと言923、クーポン内
容924、クーポン売却応募者一覧925、買い手への
連絡926、売手側合意ボタン927、及び売却応募者
側合意ボタン929の項目で構成されている。また、ク
ーポン売却応募者一覧925は、No、売却応募者名
(HN)925a、売却希望価格、ひと言、取引合意表
示925bの項目で構成されている。これらの項目は必
要に応じて増減することができる。詳細情報画面920
は、基本的には売り出されているクーポンごと(案件ご
と)に表示されるようになっている。この詳細情報画面
920により、クーポンの移転取引が促進される。
【0149】なお、売却応募者名(HN)925aの内
容は、顧客番号としてもよい。この売却応募者名925
aには、売却応募者CdのEメイルアドレスが売却応募
者Cdの希望によりリンク設定される。これにより、買
い手Cbは、売却応募者Cdとの交渉を円滑に行うこと
ができる。また、クーポン買取ボード910の価格交渉
の可否915が「可」になっており、買い手Cbが売却
応募者Cdとの交渉を認める場合は、買い手への連絡9
26には、Eメイルアドレスが表示されている。これに
より、売却応募者Cdは、買い手Cbとの交渉を円滑に
行うことができる。ちなみに、買い手Cbと売却応募者
Cdとの交渉は、Eメイルを使用した交渉、電話での交
渉、郵便物での交渉、直接面会しての交渉など様々であ
る。交渉期限922は、交渉の終了日を定めるものであ
る。
【0150】買い手側合意ボタン927は、交渉に合意
が成立した場合に、合意の証として買い手Cbがマウス
クリックするものである。マウスクリックすると、合意
情報が作成されセンタ装置10に送信される。この点に
ついては、前記したクーポン売出ボード810と同様で
ある。
【0151】売却応募者側合意ボタン928は、交渉に
合意が成立した場合に、合意の証として売却応募者Cd
がマウスクリックするものである。マウスクリックする
と、合意情報が作成され、センタ装置10に送信され
る。この点についても、前記したクーポン売出ボード8
10と同様である。
【0152】なお、双方の合意ボタン927・928が
マウスクリックされるとセンタ装置10は、移転取引が
成立したものと判断し、取引合意表示925bに「合
意」と表示する。また、口座引き落としなどが行われ
る。
【0153】〔動作〕次に、第1変形例の動作の例を、
図15から図18を参照して説明する。図18は、クー
ポン買取ボードを利用したクーポン移転取引の全体を示
すフローチャートである。
【0154】第1変形例では、クーポンの移転取引は、
買い手Cb(クーポンの転得・取得を意図する顧客C)
が買い情報をセンタ装置10に送信し、クーポン取引プ
ログラムがこの買い情報に基づいてクーポン買取ボード
910及び詳細情報画面920を作成しWWWサーバ1
2上に掲載することにより行われる。
【0155】クーポン買取ボードへの買い情報の掲載;
クーポン買取ボード910への買い情報の掲載は、
前記した実施形態における売り情報の掲載に準じたもの
であるので、その説明を省略する。なお、クーポンの利
用禁止は行われない。ちなみに、クーポン買取ボード9
10に買い情報を掲載することにより、広く売却応募者
Cdを募ることができ、移転取引が活性化される。
【0156】クーポン移転取引例; 次に、図18を
参照して、クーポン買取ボードを利用したクーポン移転
取引例を説明する(適宜図15から図17などを参
照)。
【0157】先ず、買い手Cbは、WWWサーバ12の
クーポン買取ボード910に買い情報を掲載する(S8
1)。
【0158】売却応募者Cdは、クーポン買取ボード9
10を閲覧する(S82)。この閲覧の際に売却応募者
Cdは、リンク設定された詳細情報画面920を表示し
て内容を精査する。
【0159】売却応募者Cdが買い情報に応募する場合
は、売却応募情報をWWWサーバ12に送信する(S8
3、図15参照)。これにより、売却応募情報がクーポ
ン売却応募者一覧925に掲載される。
【0160】次に、買い手Cbと売却応募者Cdが交渉
を行う(S84)。交渉は、例えば価格交渉の可否91
5が「可」になっている場合は、売却応募者Cdが、買
い手への連絡926をマウスクリックしてEメイルによ
り買い手Cbに連絡をとり、価格交渉を行う。また、売
却応募者名(HN)925aにEメイルアドレスがリン
ク設定してある場合などは、買い手Cbの側から売却応
募者Cdに連絡をとってもよい。なお、価格交渉は前記
したとおり種々の手段がある。ちなみに、価格交渉の可
否915が「否」になっている場合は、価格交渉を行う
ことはできない。この場合は、買い手Cbの言い値で移
転取引が行われることになる。
【0161】ステップS85で価格交渉が成立した場合
は、買い手Cbが買い手側合意ボタン927をマウスク
リックし、売却応募者Cdが売却応募者側合意ボタン9
28をマウスクリックする(S86)。この合意ボタン
927・928をマウスクリックする際には、前記した
とおり個人認証が必要になる。他人のなりすましや悪戯
を防止するためである。なお、価格交渉の可否915が
「否」になっている場合は、買い手Cbが買い手側合意
ボタン927をマウスクリックするだけで合意が成立す
る。
【0162】正しく合意ボタン927・928(又は9
27のみ)がマウスクリックされると、センタ装置10
(クーポン取引プログラム)は取引合意と認識し、WW
Wサーバ12が合意認証情報を買い手Cbと売却応募者
Cdに送信する。なお、合意認証情報はEメイルなどで
よい。また、クーポン取引プログラムは、取引合意表示
925bに「合意」と表示する。同時に、新たな売却応
募者情報の掲載を禁止する(S87)。なお、クーポン
買取ボード910から当該クーポンに関する買い情報を
削除してもよい。移転取引の目的を達成したからであ
る。
【0163】移転取引の合意を受けてメインコンピュー
タ11(決済プログラム)は、移転取引の合意に係るク
ーポンの利用を禁止する(S88)。移転取引のトラブ
ルを防止するためである。なお、クーポンの利用の禁止
は、図5に示すクーポン別管理テーブル710の利用禁
止に「禁止」を書き込むことにより行われる。
【0164】次に、メインコンピュータ11は、図6に
示す顧客管理情報ファイル750の預貯金口座を参照
し、金融機関端末60に対しバンキングデータを送信す
る。これにより、買い手Cbの預貯金口座から移転取引
の代金が引き落とされる(S89)。なお、引き落とさ
れた代金は、一時的に中間業務体Mの預貯金口座に振り
込まれる。
【0165】次に、代金は、中間業務体Mが予め顧客C
(つまり売却応募者Cd)との契約により定められた手
数料を差し引いた後、売却応募者Cdの預貯金口座に入
金される(S90)。これにより売却応募者Cdは代金
を得る。
【0166】同時に、メインコンピュータ11は、当該
クーポンを買い手Cbに移転する。また、当該クーポン
の利用禁止を解除する。そして、各種データを更新する
(S91)。データの更新は、図5に示すクーポン別管
理テーブル710及び図7に示す顧客別クーポン所有テ
ーブル760を書き換えることにより行われる。これに
より、クーポンは売却応募者Cdに移転されると共に、
利用が可能になる。また、他の顧客Cへの移転も可能に
なる。
【0167】ところで、ステップS85において交渉が
成立しない場合で、かつステップS92で買い取りを取
り止めない場合は、ステップS95の交渉期限を経過し
ていないことを条件に、ステップS82に戻り、買い手
Cbは新たな売却応募者Cdと交渉を行う。また、ステ
ップS92において買い取りを取り止める場合は、買い
手Cbの操作により、買い手端末30Cから買取取止め
情報がセンタ装置10に送信される(S93)。なお、
買取取止め情報は、図17の買取取止めボタン929を
マウスクリックすることにより送信される。ちなみに、
ステップS95において交渉期限が経過した場合は、ス
テップS94にジャンプする。
【0168】WWWサーバ12は、買取取止め情報を受
信すると、当該情報に係るクーポンの買い情報をクーポ
ン買取ボード910から削除する(S94)。これによ
り、新たな売却応募者Cdが現れることがなく、移転取
引の混乱が防止される。
【0169】このようにして、売却応募者Cdから買い
手Cbにクーポンが円滑に移転されると共に、売却応募
者Cdはクーポンの代金を得る。また、中間業務体M
は、移転取引の手数料を得る。これにより、買い手Cb
は、希望したクーポンを入手することができ、このクー
ポンにより欲しい商品を、出費を少なくして買うことが
できる。しかも、WWWサーバ12を用いることで、買
い手Cbは、自己に有利な条件で移転取引を行うことが
できる。一方、依頼主Pにとっては、自己の商品が購入
されることになるので売上の増加につながり、クーポン
発行の本来の目的が達成される。また、売却応募者Cd
にとっては、従来ならばそのまま期限切れとなってしま
うようなクーポンを、WWWサーバ12を用いること
で、有利な条件を提示している買い手Cbに売却するこ
とができる。さらには、前記した実施形態のように、移
転取引の安全を確保することができる。
【0170】<クーポンの移転取引における第2変形例
>次に、第2変形例を説明する。この変形例では、中間
業務体が顧客の所有するクーポンを買い取る形で移転取
引が行われる。なお、前記した実施形態における電子ク
ーポン取引システムと同一性のある要素・機器について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、ク
ーポンの発行及び利用は前記した実施形態と同様にして
行われる。したがって、クーポンの発行及び利用に係る
部分の説明は省略する。図19は、第2変形例によるク
ーポンの移転取引に係る部分のブロック構成図である。
【0171】図19に示すように、第2変形例の電子ク
ーポン取引システム1Aは、中間業務体Mが管理するセ
ンタ装置10、顧客Cが所有する買い手端末30C、金
融機関端末60、並びに通信回線50を含んで構成され
る。
【0172】センタ装置10と顧客端末30は、インタ
ーネットによる通信回線50で接続されている。また、
センタ装置10と金融機関端末60とは、直通回線によ
る通信回線50で接続されている。ちなみに、この図1
9では、顧客C及び顧客端末30は一つずつしか記載し
ていないが、実際には複数存在する。また、金融機関端
末60が複数存在してもよい。
【0173】センタ装置10、ファイル・テーブル類な
どは、前記した実施形態と同様であるのでその説明を省
略する。なお、第2変形例では電子クーポン取引システ
ムは、期限情報通知手段及びクーポン買取手段を有す
る。
【0174】〔有効期限情報通知手段〕有効期限情報通
知手段は、所定期間ごとに図4に示すクーポン情報ファ
イル700を検索して有効期限切れ間近のクーポン情報
を読み出す。クーポン情報を読み出す所定期間は、例え
ば、毎日でも、1日置きでも、一週間置きでもよい。な
お、有効期限切れ間近とは、例えば、後20日で有効期
限が過ぎてしまうようなものである。なお、この20日
という日にちは、1ヶ月と設定したり15日と設定した
りすることができる。また、クーポンの有効期限の長さ
に応じて、クーポンごとに異なるものとしてもよい。
【0175】次に、有効期限情報通知手段は、読み出し
たクーポン情報ファイル700のクーポンコードをキー
にして図5に示すクーポン別管理テーブル710を検索
し、有効期限切れ間近のクーポンを所有する顧客C(所
有者)をリストする。
【0176】そして、有効期限切れが迫っているクーポ
ンを特定するデータと有効期限切れが迫っている旨のメ
ッセージからなるクーポン有効期限情報(図1における
クーポン有効期限情報D13b)を、WWWサーバ12か
らリストした顧客CにEメイルとして送信する。
【0177】このように有効期限を通知することで、ク
ーポンの有効期間徒過を防止して、クーポンの利用を促
進することができる。
【0178】〔クーポン買取手段〕ここでのクーポン買
取手段は、前記したクーポン有効期限情報通知手段と連
動し、送信されるクーポン有効期限情報のなかに、当該
クーポンを中間業務体Mが買い取る旨のメッセージを書
き込みクーポン買取情報とする。
【0179】クーポン買取情報を受信した顧客Cは、W
WWサーバ12のホームページにアクセスして回答情報
を送信する。回答情報は、クーポン買取情報に承諾する
回答と、承諾しない回答がある。なお、ホームページに
は、クーポン買取情報に回答するためのページがリンク
設定してある。WWWサーバ12は、この受信した回答
情報をCGI処理する。
【0180】そして、回答情報がクーポン買取情報に承
諾するものであれば、当該クーポンを中間業務体Mに移
転すべく図5に示すクーポン別管理テーブル710など
のデータを書き換える。そして、代金を、金融機関端末
60を介して当該顧客Cの口座に振り込む。
【0181】このようにクーポンを買い取ることで、知
らないうちに有効期限を徒過してしまったというような
状況をなくすることができる。したがって、顧客Cにと
っても依頼主Pにとっても有益である。また、中間業務
体Mが買い取ることにより、移転取引が活性化する。ち
なみに、中間業務体Mと顧客Cとの間で価格交渉を行え
るようにしておいてもよい。なお、中間業務体Mが買い
取ったクーポンは、前記した実施形態や第1変形例で説
明したクーポン売出ボード810やクーポン買取ボード
910を利用して売却することができる。
【0182】<クーポン移転取引における第3変形例
(ポイントの移転)>続いて、第3変形例を、図20か
ら図22を参照して説明する(適宜図4などを参照す
る)。この第3変形例は、クーポンがポイントである場
合について、独自のポイントシステムを採用する店舗に
おけるポイントの使用及び該ポイントの移転取引を説明
するものである。図20は、電子クーポン取引システム
のクーポン(ポイント)の発行及び利用に係る部分のブ
ロック構成図並びに送受信されるデータ類を示す表であ
る。図21は、ポイントシステムを採用する店舗におけ
る店舗用ポイントファイルの論理構成図である。図22
は、顧客が買い物をした際のセンタ装置と店舗端末の動
作を示すフローチャートである。なお、前記した実施形
態における電子クーポン取引システムと同一性のある要
素・機器については、同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0183】この変形例は次の事項を前提にする(図2
0参照)。店舗Sは、独自にポイントカードを発行し
て、独自のポイントシステムを採用している。このた
め、顧客Cが店舗Sで買い物をした際に発生するポイン
トは、店舗用ポイントファイル1000に基づいて店舗
S側で管理される。顧客Cに配布されたICカード35
で使用できるポイントは、原則としてセンタ装置10で
管理されているクーポンとしてのポイントである。ただ
し、店舗Sで登録を行うと、ICカード35が店舗Sの
ポイントカードを兼ねることができる(つまり、ICカ
ード35で店舗Sが管理しているポイントも使用するこ
とができるようになる)。なお、クーポンとしてのポイ
ントの発行を依頼する依頼主Pは、店舗Sの経営者に限
定されるものではなく、例えば店舗Sに商品を納入する
納入業者などである場合もある。
【0184】〔全体構成〕電子クーポン取引システム1
の全体構成を図20に示すが、そ構成は、図1とほぼ同
様であるので説明を省略する。なお、店舗端末40は、
独自のポイントシステムを採用するため、店舗用ポイン
トファイル1000を備える。
【0185】〔ファイル・テーブル類〕この変形例で使
用されるファイル・テーブル類を説明する。図21に示
すように、店舗端末40の店舗用ポイントファイル10
00は、店舗顧客番号、氏名、性別、住所、職業、電
話、電子クーポン取引システム顧客番号、蓄積ポイント
数、ポイント有効期限、利用禁止の項目で構成されてい
る。この項目は必要に応じて増減することができる。な
お、店舗用顧客番号は、電子クーポン取引システム1に
おける顧客番号とは切り離した店舗S固有のものであ
る。これは、店舗Sでの買い物の際に発生するポイント
を、店舗Sが独自で管理するために必要とする項目であ
る。電子クーポン取引システム顧客番号は、電子クーポ
ン取引システム1における顧客番号を記述したものであ
る。これは、電子クーポン取引システム1と店舗S独自
のポイントシステムを結び付ける際に必要となる項目で
ある。蓄積ポイント数は、顧客Cが店舗Sで買い物をし
た際に購入金額に応じて発生したポイントの総数などを
表示した項目である。例えば、店舗顧客番号G0891
5号の顧客Cは、2491円相当の買い物をすることが
できるポイントを有している。ポイント有効期限は、店
舗用ポイントファイル1000で管理されているポイン
トの有効期限の末日を示すものである。このポイント有
効期限は、買い物をするごとに更新され、当該買い物の
日から1年間の期間が記述される。利用禁止は、ポイン
トの移転取引をする際の空売りを防止するために必要と
なる項目である。この項目は、後述するポイント利用禁
止情報D14cに基づいて書き換えられる。なお、利用禁止
が「禁止」になっている場合は、売りに出されているな
どポイントが移転取引の対象になっているときであり、
該ポイントの利用は禁止される。一方、利用禁止が「な
し」になっている場合は、該ポイントの所有者は、自由
にポイントを使用することができる。この店舗用ポイン
トファイル1000は、この変形例では店舗端末40に
備えられるが、もちろんセンタ装置10のメインコンピ
ュータ11が備える構成としてもよい。
【0186】なお、この第3変形例では、クーポンが当
該店舗Sにおける全取り扱い商品を対象とするポイント
であるので、店舗端末40は基本例のような店舗用クー
ポン情報ファイルを有していない。その他のファイル・
テーブル類は、図4から図8を参照して説明したものと
同じであるので、その説明を省略する。
【0187】〔情報・データ類〕この変形例で使用され
る情報・データ類を説明する。この第3変形例での新規
発行クーポン情報D14aは、依頼主Pの依頼により、クー
ポンとして店舗Sで使用することのできるポイントを発
行した旨を知らせるものである。ポイント利用禁止情報
D14cは、店舗用ポイントファイル1000の項目である
「利用禁止」を書き換えるためためのものである。な
お、この利用禁止情報D14cは、当該ポイントが移転取引
の対象になったことの通知を兼ねるものでもある(移転
取引対象通知)。蓄積ポイント数情報D41dは、顧客Cが
店舗Sのポイントシステムに所有(蓄積)しているポイ
ント数及びその有効期限をセンタ装置10に知らせるも
のである。移転取引結果通知D14eは、移転取引されたポ
イント数を店舗Sのポイントシステム(店舗端末40)
に通知するものである。なお、移転取引結果通知D14eの
ポイント数が0の場合は、移転取引が行われなかったこ
とを意味する。この移転取引結果通知D14eを受けると、
店舗Sのポイントシステムは店舗用ポイントファイル1
000の移転取引に係る顧客C(移転元の顧客C)の蓄
積ポイント数を書き換える。その他の情報及びデータ類
は、図1を参照して説明したものと同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0188】〔クーポン(ポイント)の発行・利用〕ク
ーポンとしてのポイントの発行及び利用に係る部分の動
作を、図20から図22を適宜参照して説明する。な
お、ここでの顧客Cは、電子クーポン取引システム1に
は会員登録しているが、店舗Sが独自に行っているポイ
ントシステムには会員登録していないものとする。
【0189】顧客Cは店舗Sで使用することのできるク
ーポン(ポイント)が発行されたので、ICカード35
を携帯して店舗Sに行き買い物を行う(顧客Cが店舗S
に行くのは始めてである)。なお、この顧客Cに発行さ
れたポイントは500ポイントであり、この顧客Cが店
舗Sで購入する商品は税込み価格350円の乾電池であ
るとする。
【0190】顧客Cは乾電池を持ってレジに行き、IC
カード35により個人認証を行う(S101)。する
と、個人認証情報D31aがメインコンピュータ11(セン
タ装置10)に送信される(S102)。なお、メイン
コンピュータ11と店舗端末40との間のデータの送受
信は、通信回線50(直通回線)を介して行われる。
【0191】メインコンピュータ11は、個人認証情報
D31aを受信すると(S103)、個人認証を行うと共
に、その結果の認証確認情報D14dを店舗端末40に送信
する(S104)。なお、認証をどのように行うかは自
由である。認証を行った後、メインコンピュータ11
は、図9を参照して既に説明したのと同様に顧客別クー
ポン所有情報を取得し(S105)、ポイントの期限切
れチェックを行う(S106)。
【0192】一方、認証確認情報D14dを受信した店舗端
末40は、ステップS108で判断して認証されていれ
ばPOSレジ入力を受け付ける(S109)。認証され
ていなければ処理を終了する。
【0193】認証されている場合について、店舗端末4
0は、POSレジ入力が終了するとメインコンピュータ
11に対して顧客別クーポン所有情報送信要求を送信す
る(S110)。メインコンピュータ11はこの要求を
受信すると(S111)、顧客別クーポン所有情報D14b
を店舗端末40に送信する(S112)。ここでの顧客
別クーポン所有情報D14bの内容は、顧客Cが有している
ポイントは500ポイントであるというものである。
【0194】また、店舗端末40は、個人認証の際の顧
客番号(電子クーポン取引システム顧客番号)をキーと
して店舗用ポイントファイル1000(図20参照)を
検索し(S114)、蓄積ポイント数の有無を確認す
る。ちなみにこの顧客Cは、店舗S独自のポイントシス
テムには加入していないので、店舗用ポイントファイル
1000にはデータが登録されていない。したがって、
蓄積ポイント数も0である。このため、顧客Cは電子ク
ーポン取引システム1から発行された500ポイントの
みを所有し、買い物に際しては、この500ポイントが
利用(使用)される(S115)。
【0195】ポイントが利用されると顧客別クーポン利
用情報D41bの送受信(S116,S117)、顧客別商
品購入情報D41cの送受信(S118,S119)がなさ
れる。また、メインコンピュータ11では、各種データ
の更新がなされる(S120)。これら処理は、図9を
参照して説明したのと同様であるので、その説明を省略
する。
【0196】ところで、顧客Cは500ポイントで35
0円の買い物をしたため、ポイントが余ることになる。
しかし、メインコンピュータ11は、当該ポイントにつ
いてのクーポン別管理テーブル710(図5参照)など
を削除し、500ポイントを使い切ったものとする。
【0197】一方、店舗端末40(店舗S)ではポイン
トが余ったので、余ったポイントを店舗Sのポイントシ
ステムに登録するか否かを顧客Cに問い合わせる(S1
21)。顧客Cがポイント登録を行う場合は、書類など
に所定事項を記入し店舗Sに提出する。これにより、店
舗用ポイントファイル1000に当該顧客Cのデータが
書き込まれ、顧客Cは店舗Sのポイントシステムの会員
になる。そして、余ったポイントが、店舗用ポイントフ
ァイル1000の作成されたばかりの当該顧客Cのレコ
ードに書き込まれる。また、この登録により、ICカー
ド35が店舗Sのポイントカードの役割を果たすように
なる。これにより、店舗Sは新規の会員を獲得すること
ができる。なお、この第3変形例では、ポイント登録を
行わない場合は、ポイントは消滅する。
【0198】ちなみに、顧客Cが例えば1000円の買
い物をすると、新たなポイントが発生することになる
が、ここでも前記したステップS122における手続を
行うと店舗用ポイントファイル1000に当該顧客Cの
データが書き込まれ、顧客Cは店舗Sのポイントシステ
ムの会員になる。そして、発生したポイントが店舗用ポ
イントファイル1000の当該顧客Cのレコードの蓄積
ポイント数に書き込まれる。また、この登録により、I
Cカード35が店舗Sのポイントカードの役割を果たす
ようになる。この場合も、店舗Sは新規の会員を獲得す
ることができる。
【0199】ところで、顧客Cが電子クーポン取引シス
テム1と店舗Sのポイントシステムに、それぞれ無関係
に加入している場合は、店舗用ポイントファイル100
0の「電子クーポン取引システム顧客番号」欄は空白の
ままである。このため、ICカード35は店舗Sのポイ
ントカードの役割を果たさない。しかし、店舗Sで登録
手続を行い、店舗用ポイントファイル1000の「電子
クーポン取引システム顧客番号」欄に電子クーポン取引
システム1における顧客番号を書き込むことで、ICカ
ード35が店舗Sのポイントカードを兼ねることにな
る。これにより、顧客Cはカードの数を減らすことがで
きる。
【0200】〔クーポン(ポイント)の移転取引〕クー
ポンとしてのポイントの移転取引について説明する。こ
の第3変形例での移転取引は、顧客Cが店舗Sのポイン
トシステムに蓄積されているポイントを移転するもので
ある。なお、顧客Cは、店舗用ポイントファイル100
0の「電子クーポン取引システム顧客番号」欄に、電子
クーポン取引システム1における顧客番号が書き込まれ
ている。
【0201】前記説明したようにポイントシステムを採
用する店舗Sで買い物を行うとポイントが発生し、店舗
用ポイントファイル1000に蓄積される。この蓄積さ
れたポイントは、前記した基本例のように、クーポン売
出ボード810(図11参照)を利用して移転取引を行
うことができる。
【0202】例えば、図21の店舗用ポイントファイル
1000に登録されている店舗顧客番号G58194号
の顧客Cが保有している9503ポイントのうち、90
00ポイント(9001ポイントでもよい)をこの顧客
Cが売り出すべく、基本例と同様にしてクーポン売出ボ
ード810にその旨を掲載する。すると、メインコンピ
ュータ11からポイント利用禁止情報D14cが店舗端末4
0に送信される。店舗端末40は、このポイント利用禁
止情報D14cに基づいて店舗用ポイントファイル1000
の項目である「利用禁止」を「なし」から「禁止」に書
き換える(図21参照)。これにより、ポイントを売り
出そうとしている顧客C(移転元)は、店舗Sのポイン
トを使用することができなくなり、空売りが防止され
る。なお、クーポン売出ボード810に掲載の際には、
図13に示すように個人認証などがなされ、このとき店
舗用ポイントファイル1000の蓄積ポイント数及び有
効期限がメインコンピュータ11に知らされる(蓄積ポ
イント数情報D41d)。
【0203】そして、クーポン売出ボード810に掲載
された後は、図14のフローチャートに示す手順と同様
にして、売り手と買い手とで移転取引がなされる。移転
取引が完了すると、メインコンピュータ11から店舗端
末40に対して移転取引結果通知D14eが行われ、店舗用
ポイントファイル1000の移転元である顧客Cの蓄積
ポイント数が書き換えられる(利用禁止の項目も「な
し」になる)。なお、移転したポイントは、センタ装置
10側で管理することとしてもよいし、店舗端末40
(店舗用ポイントファイル1000)側で管理すること
としてもよい。この第3変形例においてセンタ装置10
側で管理する場合は、クーポン別管理テーブル710
(図5参照)の作成や顧客別クーポン所有テーブル76
0(図7参照)の作成などが行われる。一方、店舗端末
40側で管理する場合は、店舗用ポイントファイル10
00が書き換えられる(買い手は店舗Sのポイントシス
テムに加入しているか、加入する必要がある)。ちなみ
に、移転取引が成立しない場合もメインコンピュータ1
1から店舗端末40に対して移転取引結果通知D14eが行
われ、店舗用ポイントファイル1000の移転元である
顧客Cの利用禁止の項目が、「禁止」から「なし」に書
き換えられる。この際の移転取引結果通知D14eは、前記
したとおりポイント数0という内容である。このように
して移転取引が完了すると、ポイントの新しい所有者で
ある他の顧客Cは、入手したポイントを当該店舗Sで使
用することができる。
【0204】なお、店舗S独自のポイントシステムで発
生したポイントについても、第1変形例(逆オークショ
ン)及び第2変形例(中間業務体の買い取り)と同様の
形態で取り引きすることができる。第2変形例でポイン
トを買い取るには、センタ装置10(電子クーポン取引
システム1)が、顧客Cごとのポイントの有効期限に関
する情報を把握しておく。ちなみに、ポイントの有効期
限は、店舗端末40の店舗用ポイントファイル1000
から、ポイント有効期限を取得することで把握すること
ができる。また、店舗Sで買い物が行われるごとに有効
期限が所定期間延長される場合は、店舗端末40から送
信される顧客別商品購入情報D41cに基づいて把握するこ
とができる。
【0205】≪電子クーポン利用支援システム(第2態
様)≫第2態様の発明である電子クーポン利用支援シス
テムの実施形態を、図23から図26を参照して説明す
る(適宜図1などを参照する)。本実施形態で参照する
図23は、電子クーポン利用支援システムのブロック構
成図である。図24は、個人認証が行われる際の画面の
構成例を時系列的に並べた図である。図25は、顧客情
報ファイルの論理構成図である(図6の変形例)。図2
6は、顧客別クーポン所有テーブルの論理構成図である
(図7の変形例)。なお、第1態様の発明である電子ク
ーポン取引システム1(図1参照)と同一性のある要素
については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0206】本実施形態の電子クーポン利用支援システ
ム2は、個人認証をICカード35(図1参照)ではな
く、クーポン所有者の携帯端末30’により行うもので
ある。また、店舗端末40(レジ)からは、顧客Cに商
品を販売したことを証明する商品販売証明がセンタ装置
10’に送信される。なお、クーポンによる特典(値引
き)は、顧客Cの預貯金口座に口座振込みすることによ
り与えられる(値引き額を蓄積してこれが一定額以上に
なった場合に振り込まれる)。
【0207】〔全体構成・テーブル類〕図23に示すセ
ンタ装置10’は、前記した電子クーポン取引システム
1についての実施形態及び変形例におけるセンタ装置1
0の全ての機能を有すると共に、これらの機能を携帯端
末30’に提供するためのホームページを開設してい
る。また、センタ装置10’は、携帯端末30’からの
個人認証の要求に対して個人認証を行い、その結果を携
帯端末30’に表示可能なデータとして送信する機能を
有する。また、センタ装置10’は、携帯端末30’か
らの問い合わせにより、顧客別クーポン所有テーブル7
60’や顧客別商品購入履歴テーブル770(図8参
照)の内容を回答し、その結果を携帯端末30’に表示
可能なデータとして送信する機能なども有する。携帯端
末30’は、インターネット接続可能な携帯電話であ
り、顧客Cがこれを携帯して店舗Sでクーポン(ポイン
ト)を利用した買い物を行う。
【0208】図25に示す顧客情報ファイル750’
(図6の変形例)は、顧客Cの携帯端末30’からの個
人認証の要求に対して個人認証を行うため、認証データ
(認証ID)の項目を有する(認証データはユニークな
ものである)。また、特典が一定額以上貯まった場合
に、これを顧客Cの預貯金口座に振り込むべく、特典蓄
積額及び預貯金口座の項目を有する。図26に示す顧客
別クーポン所有テーブル760’(図7の変形例)は、
携帯端末30’により個人認証された場合にクーポンの
利用を可能とするため、認証フラグの項目を有する。認
証フラグは、通常は「0」になっておりクーポンの利用
を禁止している。個人認証が行われると、認証フラグが
「1」に書き換わり、個人認証された顧客(クーポン所
有者)のクーポンの利用が可能になる。この認証フラグ
は、当該個人認証に係る買い物が終了した場合、又はフ
ラグが「1」に書き換わってから所定時間(例えば10
分)で「1」から「0」に書き換わり、再び個人認証さ
れるまでの間、クーポンの利用を禁止する。この認証フ
ラグの書き換えやクーポンの利用の禁止などの各処理
は、既に電子クーポン取引システム1(図2など参照)
で説明したクーポン管理プログラムが行う。
【0209】〔動作〕買い物の際の動作を図23から図
26を参照して説明する。顧客Cは、携帯端末30’を
携帯して店舗Sに行く。顧客Cは、前記した実施形態あ
るいは変形例の電子クーポン取引システム1により、ク
ーポンを転得して入手している。顧客Cは、店舗Sでク
ーポンの対象となる商品を選んでレジに行く。顧客C
は、電子クーポン利用支援システム2のホームページに
アクセスする。すると、図24(a)のTOP画面(ホ
ームページ)が表示されるので、「ENTER」を選択
して図24(b)のメニュー選定画面を表示する。顧客
Cは、クーポンの利用を行うため、「2.クーポンを利
用する」を選択する。これにより、図24(c)の個人
認証入力画面が表示される。顧客Cは、この画面で顧客
番号及び認証IDを入力する。そして、入力間違いがな
いことを確認して「決定」を選択する。この入力した顧
客番号及び認証IDは、センタ装置10’に送信される
(個人認証の要求)。センタ装置10’は、送信された
顧客番号及び認証IDを顧客情報ファイル750’の顧
客番号及び認証データと対比して個人認証を行う。
【0210】その結果、個人認証されると、個人認証さ
れた旨のデータ(認証結果)及び顧客Cが所有している
クーポンの一覧情報がセンタ装置10’から顧客Cの携
帯端末30’に送信され、表示される(図24(d)参
照)。なお、顧客別クーポン所有テーブル760’の認
証フラグは、認証により「0」から「1」に書き換わ
り、クーポンの利用が可能な状態になる。
【0211】顧客Cは、この携帯端末30’の表示(図
4(d)参照)を店舗Sの店員に見せる。店員は、画面表
示により、顧客Cが個人認証されたことを確認する。加
えて表示されたクーポンの一覧から、購入した商品がク
ーポンの対象になっているか否かを目視で確認する。な
お、確認は携帯端末30’の表示により簡単である。店
員による確認の結果、問題ない場合は、店員(又は顧客
C)が表示されている顧客番号及びクーポンコードをレ
ジ(店舗端末40)に入力する。もちろん、入力も画面
表示を見ながら確実に行うことができる。
【0212】入力された顧客番号及びクーポンコード
は、商品販売証明としてセンタ装置10’に送信され
る。なお、顧客番号及びクーポンコードを入力するの
は、どの顧客Cがどんなクーポンを利用したのか(どん
な商品を購入したのか)を、センタ装置10’にはっき
りと認識させるためである。つまり、携帯端末30’か
らの個人認証だけでは、センタ装置10’は、本当に商
品が購入されたのかどうかなどを知ることができないか
らである。このように商品購入の際に顧客番号を送信す
ることで、例えば、顧客Cによるクーポンの空利用(商
品を購入したと偽って商品を購入することなくクーポン
の特典を得ること)などの不正を排除することができ
る。また、これら情報を、携帯端末30’からではなく
店舗端末40から送信するため、クーポンの不正利用を
さらに排除しやすくなる。
【0213】ところで、個人認証ついて、仮に図24
(d)に示す個人認証の結果が偽であるとする(偽の表
示)。この場合は、実際には個人認証されていないの
で、図26の顧客別クーポン所有テーブル760’の認
証フラグが「1」ではなく「0」である。したがって、
クーポンを利用することはできない。つまり、偽の個人
認証結果画面を作成してもクーポンの利用は排除され
る。
【0214】センタ装置10’は、送信された情報(顧
客番号、クーポンコード)に基づいて顧客別クーポン所
有テーブル760’を検索して、実際に顧客Cが該クー
ポンを所有しているか否かを確認する。クーポンを所有
していれば、これを利用する。つまり、図25の顧客情
報ファイル750’の特典蓄積額が書き換わり金額が加
算される(本実施形態では特典を後で受けるため)。さ
らに、図26の顧客別クーポン所有テーブル760’の
認証フラグが「0」に書き換わる。加えて、利用したク
ーポンも消滅する。その他、各種データの更新が行われ
る。なお、買い物が行われない場合は、個人認証から1
0分経過後に顧客別クーポン所有テーブル760’の認
証フラグが「0」に書き換わる。これにより、単に顧客
番号をレジ(店舗端末40)に入力するだけでは、クー
ポンの利用を行うことができなくなる。つまり、顧客C
による認証操作を必ず必要とするため、クーポンの利用
に際してのセキュリティが向上する(仮に顧客Cが店員
を欺くため、自身が所有していないクーポンコードを携
帯端末30’の画面に表示しても(偽の表示)、その特
典を受けることができないことはいうまでもない)。な
お、図25の顧客情報ファイル750’の特典蓄積額が
一定金額(例えば1000円)以上になると、図23に
示す金融機関端末60を利用したコンピュータバンキン
グにより、顧客Cに蓄積された特典が与えられる。
【0215】一方、個人認証されないと(個人認証に失
敗すると)、個人認証されなかった旨のデータがセンタ
装置10’から顧客Cの携帯端末30’に送信され、表
示される(図24(e)参照)。なお、顧客別クーポン所
有テーブル760’の認証フラグは、認証されないので
「0」のままであり、クーポンの利用が禁止された状態
が維持される。
【0216】このように、第2態様の発明である電子ク
ーポン利用支援システムによれば、店舗Sに、ICカー
ドリーダなどの個人認証を行うための機器が不要であ
り、店舗Sには、センタ装置10’に顧客番号及びクー
ポンコードを必要に応じて送信することのできる簡単な
機器(店舗端末40)があればよいだけである。つま
り、店舗Sには、クーポンの利用を実現するためのデー
タベースや複雑な仕組みなどは不要である。これは、デ
ータベースなどを、全てセンタ装置10’が有して一元
的に管理しているからである。もちろん、クーポン利用
に際してのセキュリティも確保される。また、店舗Sで
なすべき処理は、顧客Cの携帯端末30’の画面を見
て、個人認証されていることを確認すること、顧客番号
及びクーポンコードをレジ(店舗端末40)に入力する
こと、という極めて簡単なものである。それ以外の各処
理は、センタ装置10’と顧客C(携帯端末30’)が
行う。また、入力操作を顧客Cに行わせることとすれ
ば、店舗Sの店員は確認だけをすればよいことになる。
つまり、顧客Cの携帯端末30’とセンタ装置10’を
利用することにより、店舗Sでの設備を最低限のものと
することができる。また、店舗Sにおける店員の操作も
最低限のものとすることができる。したがって、電子化
されたクーポンを取り扱う店舗の数を容易に増やすこと
ができ、クーポンの利用が促進される。また、顧客Cに
とっては、各種操作を自分の携帯端末30’から行うこ
とができて便利である。また、個人認証のためのICカ
ード35(図1参照)も不要でありさらに便利である。
【0217】なお、特許請求の範囲の「商品販売証明」
を顧客番号及びクーポンコードとしたが、店舗Sと電子
クーポン利用システム(中間業務体M)との間の取り決
めで、別のものとしてもい(誰が何を購入したか、ある
いは誰がどの店舗Sで購入したかを特定することができ
ればよい)。また、特典を後に与えるのではなく、店舗
Sの店頭などで直ちに与える構成としてもよい。この場
合は、商品販売証明(顧客番号及びクーポンコード)を
センタ装置10’に送信して確認した後、センタ装置1
0’から携帯端末30’に、特典を付与することを許可
する情報を送信し、携帯端末30’の画面上に該情報を
表示するような構成にしておくとよい。また、店舗端末
40は商品を販売した店舗Sに存在するとは限らない。
例えば、該店舗Sが商店街などに属する場合は、商店街
の事務局などに設置された端末を店舗端末40とみなす
ことができる。また、店舗Sの会計カウンタではなく、
サービスカウンタ(店舗案内所など)に店舗端末40が
設置される場合もある。また、顧客別クーポン所有テー
ブル760’の認証フラグについて、個人認証により、
テーブル760’などへのアクセスが禁じられるもので
あれば、認証フラグを省く構成としてもよい。
【0218】≪電子クーポン利用支援システム(第3態
様)≫第3態様の発明である電子クーポン利用支援シス
テムの実施形態を、図27を参照して説明する。本実施
形態で参照する図27は、電子クーポン利用支援システ
ムのブロック構成図である。なお、第1態様の発明であ
る電子クーポン取引システム1(図1参照)及び第2態
様の発明である電子クーポン利用支援システム2(図2
3参照)と同一性のある要素については、同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0219】なお、電子クーポン利用支援システム3
は、センタ装置10’と顧客Cの携帯端末30’の間で
全てのデータや情報のやり取りを行うものである。した
がって、前記した第2態様の電子クーポン利用支援シス
テム2における店舗端末40(図23参照)は不要であ
る。
【0220】全体構成は、図23に示す店舗端末40に
係る部分を除いて、前記した第2態様の電子クーポン利
用支援システム2と同様であるので、その説明を省略す
る。なお、店舗Sには、ユニークなパスワードが記載さ
れた用紙が中間業務体Mから配布されている。そして、
商品を購入した顧客Cに、この用紙を商品購入証明とし
て手渡すようになっている。パスワード(暗証番号)の
ユニークさの程度は、必要に応じて適宜設定することが
できる。なお、センタ装置10’は、このユニークなパ
スワードに対応したデータベースを備えており、このパ
スワードが入力されないと、クーポン利用のための処理
を行わないようになっている。
【0221】本実施形態での動作を説明する。第2態様
の電子クーポン利用支援システム2と同様に、顧客C
は、携帯端末30’を携帯して店舗Sに行く(顧客Cは
クーポンを所有している)。顧客Cは、第2態様の場合
と同様に店舗Sでクーポンの対象となる商品を選択して
レジに行く。そして、同様にして個人認証を行う(図2
4参照)。顧客Cは、携帯端末30’に表示された個人
認証画面を店員に見せ、店員からユニークなパスワード
が記載された用紙を受け取る。この用紙は、店舗S側に
とっては、いわば商品販売証明に該当する。
【0222】顧客Cは、このユニークなパスワードを携
帯端末30’に入力し、商品購入証明としてセンタ装置
10’に送信する。また、顧客Cは、携帯端末30’か
ら顧客番号及びクーポンコードをセンタ装置10’に送
信する。これにより、センタ装置10’はクーポンの利
用を許可する。そして、顧客Cは、図25の顧客情報フ
ァイル750’の特典蓄積額が一定額以上になった場合
に、金融機関端末60を介したコンピュータバンキング
により、特典を受け取ることができる。
【0223】なお、携帯端末30’から前記したパスワ
ードを商品購入証明としてセンタ装置10’に送信して
確認した後、センタ装置10’から携帯端末30’に、
特典を当該顧客Cに付与することを許可する情報を送信
し、携帯端末30’の画面上に該情報を表示するような
構成とし、特典を店舗Sの店頭などで直ちに与えること
としてもよい。
【0224】また、店舗Sにおける店員に対する認証を
不要とし、センタ装置10’との情報の送受信を全て顧
客Cの自宅などで行う構成とすることもできる。つま
り、センタ装置10’との情報の送受信は、必ずしも携
帯端末30’である必要はなく、定置式のパソコンなど
でもよい。この場合は、顧客Cが店舗Sでクーポンの対
象となる商品を購入すると、顧客Cの要求に応じて、店
員が前記した用紙を顧客Cに手渡すこととしておく。あ
るいは、前記した用紙を、工場出荷の段階で商品に添付
しておく(商品を購入しないとパスワードが判らないよ
うにしておくのが好ましい)。
【0225】このように、第3態様の発明である電子ク
ーポン利用支援システムによれば、店舗Sには、情報関
連機器を特に設置する必要はない。さらに、クーポンの
利用に際して、店舗Sにおける店員の作業を全く不要と
することもできる。つまり、クーポンの取り扱いに際し
て、店舗における負担を極限まで低減、あるいは店舗に
おける負担を全くなくすることもできる。したがって、
電子化されたクーポンの導入が極めて容易になる。ま
た、このようにしても、クーポンの利用に際してのセキ
ュリティは確保される。ちなみに、センタ装置10’
(電子クーポン利用支援システム3)として、クーポン
を一つずつ個別に管理する必要はない。これは、第1態
様の電子クーポン取引システム1及び第2態様の電子ク
ーポン利用支援システム2についても同様である。
【0226】以上、本発明の好適な実施形態を、第1態
様から第3態様まで、変形例を含めて詳細に説明した
が、本発明は前記した実施形態や変形例に限定されるこ
となく、広く変更実施することができる。例えば、IC
カードの中に図7に示す顧客別クーポン所有テーブル
(これに相当するもの)及び/又は図8に示す顧客別購
買履歴テーブル(これに相当するもの)を持たせてもよ
い。つまり、センタ装置が有する役割をICカード側に
持たせてもよい(ICカード型)。また、電子マネーの
モンデックス(Mondex 登録商標)のごとく、クーポン
が匿名性を有するものでもよい(ICカード型かつオー
プン型)。なお、ICカードは、本発明の実施に際して
必須の要件ではなく、ICカードを用いない態様として
もよい。また、中間業務体と依頼主は別体としたが、両
者が同一の団体などであってもよい。また、メインコン
ピュータとWWWサーバは同一場所に設置されなくとも
よい。例えば、メインコンピュータが我が国に設置さ
れ、WWWサーバが外国に設置されてもよい。また、代
金の決済は、コンピュータによる預貯金口座からの自動
振り込みなどのほか、インターネットによる取り引きで
よく見られるクレジットカードによる決済でもよい。い
ずれも、素早く決済を行うことができ、有効期限を有す
るクーポンの移転取引の決済として好適だからである。
ちなみに、クレジットカードによる決済の場合は、クー
ポンの移転と同時に利用禁止を解除してもよい。また、
決済は、金融機関の窓口やATMを利用したものでもよ
い。
【0227】さらに、商品などの購買履歴に応じて顧客
にランク付けを行い、このランクに基づいて重み付けさ
れた(特典に差異を持たせた)クーポンを発行してもよ
い。また、本発明においてクーポンは、電子情報として
配布(及び蓄積)され、プリンタで印刷などした後に利
用に供されるものでもよい。電子情報として流通可能で
あれば、本発明による電子クーポン取引システムを適用
することができるからである。なお、前記した実施形態
では、図5に示すクーポン別管理テーブルの「発行日/
移転日」及び「所有者(顧客番号)」の項目により当該
クーポンの取引履歴を管理することとしたが、取引履歴
を管理する必要は必ずしもなく、現在の所有者だけを管
理することとしてもよい。また、クーポンがポイントで
ある場合のポイントの移転取引については、1ポイント
ごとに移転取引の対象とすることとしてもよい。また、
クーポンの移転取引におけるクーポン売出ボード810
などは一例であり、これに限定されるものではない。
【0228】加えて、ポイントシステムを店舗独自のも
のとして説明したが、例えば店舗用ポイントファイル
(図21参照)をメインコンピュータ11に備え、各店
舗で管理していたポイントを、電子クーポン取引システ
ム1側で一元的に管理する構成としてもよいことはいう
までもない。
【0229】また、例えばセンタ装置にインターネット
接続可能な携帯電話に対応したサーバを設け、顧客の携
帯電話から、顧客別クーポン所有テーブル(図7参照)
や顧客別商品購入履歴テーブル(図8参照)の内容を問
い合わせすることができる構成としてもよい。これによ
り、顧客Cは買い物を確実に行うことができる。また、
第1態様から第3態様の発明を適宜組み合せて実施する
こともできる。
【0230】なお、前記実施形態などにおける各処理及
び各作業は、適宜手作業に置き換えることができる。
【0231】
【発明の効果】以上、(1)本発明のうち請求項1に記
載の発明によれば、電子情報によるクーポンの迅速な移
転取引を可能とし、クーポン利用の活性化などを達成す
ることができ、クーポンを発行する者及びクーポンを利
用する者の双方にとって便宜である。請求項2に記載の
発明によれば、クーポンの移転取引を活発にし、一層ク
ーポン利用の活性化を図ることができる。請求項3に記
載の発明によれば、売り手と買取応募者との間の移転取
引の安全を図ることができるので、クーポンの移転取引
をより活発化することができる。請求項4に記載の発明
によれば、買い手と売却応募者との間の移転取引の安全
を図ることができるので、クーポンの移転取引をより活
発化することができる。請求項5に記載の発明によれ
ば、売り手によるクーポンの空売りなどを防止し、移転
取引の安全を図ることができる。請求項6に記載の発明
によれば、有効期限が知らないうちに切れてしまうよう
な有効期限の徒過を防止することができる。特に、クー
ポンには一般的に有効期限があるので、有効期限を通知
することによりクーポンの利用活性化及びクーポンの移
転取引活性化を図ることができる。請求項7に記載の発
明によれば、クーポンの移転取引の活性化及び有効利用
を図ることができ、殊にクーポンの所有者にとって便宜
である。請求項8に記載の発明によれば、クーポン発行
の企画立案からクーポン発行までのタイムラグを短くし
て、商品の提供者などにとって戦略的なクーポン活用が
可能になる。請求項9に記載の発明によれば、アンケー
トを迅速に行うことができ、近年における商品などのラ
イフサイクルの短期化に対処した素早い商品開発が可能
になる。請求項10に記載の発明によれば、他のシステ
ムで運用されているクーポンの移転取引を行うことが可
能になる。これにより、本システム及び他のシステムの
活性化を図ることもできる。
【0232】また、(2)請求項11に記載の発明によ
れば、顧客及び顧客が有する携帯端末を活用して、店舗
に設置する情報機器を最低限のものとすることができる
と共に、クーポンの利用に際しての店員などの作業量を
少なくすることも可能である。また、顧客にとっても、
自己の情報機器を活用できるので便利である。したがっ
て、電子化されたクーポンの利用などが促進される。請
求項12に記載の発明によれば、クーポン利用を確実に
行うことができるようになる。
【0233】そして、(3)請求項13に記載の発明に
よれば、顧客及び顧客端末により、店舗における情報機
器を全く不要とすることができる。また、クーポンの利
用に際しての店員などの作業をなくすることも可能であ
る。また、顧客にとっても、自己の情報機器を最大限活
用できるので便利である。したがって、電子化されたク
ーポンの利用などが促進される。請求項14に記載の発
明によれば、携帯端末により各種処理をどこでも行うこ
とができると共に、店頭で直ちにクーポンの特典を受け
ることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1態様の発明である電子クーポン取引シ
ステムの実施形態におけるクーポンの発行及び利用に係
る部分の、(a)はブロック構成図であり、(b)は送
受信されるデータ類を示す表である。
【図2】 図1のメインコンピュータのブロック構成
図である。
【図3】 図1のWWWサーバのブロック構成図であ
る。
【図4】 クーポン情報ファイルの論理構成図であ
る。
【図5】 クーポン別管理テーブルの論理構成図であ
る。
【図6】 顧客情報ファイルの論理構成図である。
【図7】 顧客別商品購入履歴テーブルの論理構成図
である。
【図8】 顧客別クーポン所有テーブルの論理構成図
である。
【図9】 電子クーポン取引システムの顧客が店舗で
商品を購入する際の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図10】 電子クーポン取引システムのクーポンの移
転取引に係る部分の、(a)はブロック構成図であり、
(b)は送受信されるデータ類を示す表である。
【図11】 ホームページ上に表示されるクーポン売出
ボードの構成を示す図である。
【図12】 図11にリンク設定されている詳細情報画
面の構成を示す図である。
【図13】 クーポン売出ボードに売り情報を掲載する
際のフローチャートである。
【図14】 クーポン売出ボードを利用したクーポン移
転取引の全体を示すフローチャートである。
【図15】 第1変形例によるクーポンの移転取引に係
る部分のブロック構成図である。
【図16】 第1変形例によるホームページ上に表示さ
れるクーポン買取ボードの構成を示す図である。
【図17】 図16にリンク設定されている詳細情報画
面の構成を示す図である。
【図18】 クーポン買取ボードを利用したクーポン移
転取引の全体を示すフローチャートである。
【図19】 第2変形例によるクーポンの移転取引に係
る部分のブロック構成図である。
【図20】 第3変形例による電子クーポン取引システ
ムのクーポン(ポイント)の発行及び利用に係る部分
の、(a)はブロック構成図であり、(b)は送受信さ
れるデータ類を示す表である。
【図21】 図20のポイントシステムを採用する店舗
における店舗用ポイントファイルの論理構成図である。
【図22】 図20の顧客が買い物をした際のセンタ装
置と店舗端末の動作を示すフローチャートである。
【図23】 第2態様の発明である電子クーポン利用支
援システムのブロック構成図である。
【図24】 図23において個人認証が行われる際の画
面の構成例を時系列的に並べた図であり、(a)はTO
P画面を、(b)はメニュー選定画面を、(c)は個人
認証入力画面を、(d)は個人認証結果画面(個人認証
された場合)を、(e)は個人認証画面(個人認証され
ない場合)を、それぞれ示す。
【図25】 図23の電子クーポン利用支援システムに
おける顧客情報ファイルの論理構成図である(図6の変
形例)。
【図26】 図23の電子クーポン利用支援システムに
おける顧客別クーポン所有テーブルの論理構成図である
(図7の変形例)。
【図27】 第3態様の発明である電子クーポン利用支
援システムのブロック構成図である。
【符号の説明】
1 … 電子クーポン取引システム(第1態様) 2 … 電子クーポン利用支援システム(第2態様) 3 … 電子クーポン利用支援システム(第3態様) 10… センタ装置 10’…センタ装置 20… 依頼主端末 30… 顧客端末 30’…携帯端末 30A…売り手端末 30B…買取応募者端末 30C…買い手端末 30D…売却応募者端末 40… 店舗端末 50… 通信回線 60… 金融機関端末 P … 依頼主 C … 顧客 Cs… 売り手 Cc… 買取応募者 Cb… 買い手 Cd… 売却応募者 M … 中間業務体 S … 店舗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 506 G06F 17/60 506 G07G 1/12 321 G07G 1/12 321M

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子化されたクーポンの発行及び利用を支
    援するコンピュータを利用した電子クーポン取引システ
    ムであって、 少なくとも前記電子クーポン取引システムは、 前記クーポンを電子的に生成して所定の者に発行するク
    ーポン発行手段と、 前記クーポンが利用された場合に当該クーポンを消滅さ
    せるクーポン消滅手段を有し、 さらに前記電子クーポン取引システムは、 前記クーポンを当該クーポンを所有する者から他の者へ
    電子的に移転する移転取引を可能とするクーポン移転取
    引手段を有すること、を特徴とする電子クーポン取引シ
    ステム
  2. 【請求項2】前記電子クーポン取引システムは、通信手
    段を介して前記クーポンの売却を意図する売り手が送信
    する売り情報及び/又は前記クーポンの買い取りを意図
    する買い手が送信する買い情報を、前記通信手段を介し
    て閲覧可能に保持するクーポン取引サーバを有するこ
    と、を特徴とする請求項1に記載の電子クーポン取引シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記電子クーポン取引システムは、前記売
    り手と前記売り情報に応答する買取応募者の取引合意の
    意思を確認する意思確認手段を有し、 前記クーポン移転取引手段は、この意思確認手段が取引
    合意になった場合に当該取引合意になったクーポンの移
    転を認め、当該クーポンを前記買取応募者に電子的に移
    転すること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の電子クーポン取引システム。
  4. 【請求項4】前記電子クーポン取引システムは、前記買
    い手と前記買い情報に応答する売却応募者の取引合意の
    意思を確認する意思確認手段を有し、 前記クーポン移転取引手段は、この意思確認手段が取引
    合意になった場合に当該取引合意になったクーポンの移
    転を認め、当該クーポンを前記買い手に電子的に移転す
    ること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電
    子クーポン取引システム。
  5. 【請求項5】前記電子クーポン取引システムは、前記ク
    ーポンの売り情報が送信された場合は、当該売り情報が
    送信されたクーポンの利用を禁止するクーポン利用禁止
    手段を有すること、を特徴とする請求項2又は請求項3
    に記載の電子クーポン取引システム。
  6. 【請求項6】前記電子クーポン取引システムは、前記ク
    ーポンが有効期限を有するものである場合は、このクー
    ポンの有効期限が切れる所定期間前に、このクーポンを
    所有する者に対して有効期限情報を通知する有効期限情
    報通知手段を有すること、を特徴とする請求項1ないし
    請求項5のいずれか1項に記載の電子クーポン取引シス
    テム。
  7. 【請求項7】前記電子クーポン取引システムは、前記ク
    ーポンを所有する者に対してその者が所有するクーポン
    を買い取る旨の買取情報を通知し、当該クーポンを所有
    する者との合意のもと、当該クーポンを前記電子クーポ
    ン取引システムに移転するクーポン買取手段を有するこ
    と、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の電子クーポン取引システム。
  8. 【請求項8】前記電子クーポン取引システムは、前記ク
    ーポン発行手段が、前記クーポンの対象となる商品を提
    供する商品提供者からのクーポン発行指令を受けて当該
    クーポンを発行するものであること、を特徴とする請求
    項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電子クーポ
    ン取引システム。
  9. 【請求項9】前記電子クーポン取引システムは、予め作
    成されたアンケートを所定の者に送信すると共に当該ア
    ンケートの結果を受信するアンケート送受信手段を有す
    ること、を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれ
    か1項に記載の電子クーポン取引システム。
  10. 【請求項10】電子的なクーポンを運用する他クーポン
    システムとの通信を行う他システム間通信手段と、前記
    他クーポンシステムに登録している顧客の当該他クーポ
    ンシステムにおけるクーポン保有情報を取得するクーポ
    ン保有情報取得手段と、前記他クーポンが前記電子クー
    ポン取引システムにおける移転取引の対象になったとき
    に前記他クーポンシステムに当該クーポンが移転取引の
    対象になった旨を通知する移転取引対象通知手段と、前
    記移転取引の結果を通知する移転取引結果通知手段を有
    すること、を特徴とする請求項1ないし請求項9のいず
    れか1項に記載の電子クーポン取引システム。
  11. 【請求項11】電子化されたクーポンの利用を支援する
    コンピュータを利用した電子クーポン利用支援システム
    であって、 少なくとも前記電子クーポン利用支援システムは、 前記クーポンを電子的に生成して所定の者に発行するク
    ーポン発行手段と、 前記クーポンが利用された場合に当該クーポンを消滅さ
    せるクーポン消滅手段を有し、 さらに前記電子クーポン利用支援システムは、 通信手段を介して前記クーポンを所有する顧客の携帯端
    末から送信される個人認証の要求に対して個人認証を行
    う個人認証手段と、 前記個人認証の結果を前記携帯端末の画面上に表示可能
    な情報として送信する個人認証結果情報送信手段と、 前記個人認証がなされると共に、前記クーポンの対象と
    なる商品を前記顧客に販売したことを証明する商品販売
    証明が前記クーポンが利用される店舗の店舗端末から送
    信された場合に、当該商品を購入した顧客に前記クーポ
    ンの利用を許可するクーポン利用許可手段を有するこ
    と、を特徴とする電子クーポン利用支援システム。
  12. 【請求項12】前記店舗端末から送信すべき前記商品販
    売証明を、前記携帯端末の画面上に表示可能な情報とし
    て送信する支援手段を有すること、を特徴とする請求項
    11に記載の電子クーポン利用支援システム。
  13. 【請求項13】電子化されたクーポンの利用を支援する
    コンピュータを利用した電子クーポン利用支援システム
    であって、 少なくとも前記電子クーポン利用支援システムは、 前記クーポンを電子的に生成して所定の者に発行するク
    ーポン発行手段と、 前記クーポンが利用された場合に当該クーポンを消滅さ
    せるクーポン消滅手段を有し、 さらに前記電子クーポン利用支援システムは、 通信手段を介して前記クーポンを所有する顧客の顧客端
    末から送信される個人認証の要求に対して個人認証を行
    う個人認証手段と、 前記個人認証がなされると共に、前記クーポンの対象と
    なる商品を購入したことを証明する商品購入証明が前記
    顧客端末から送信された場合に、当該商品を購入した顧
    客に前記クーポンの利用を許可するクーポン利用許可手
    段を有すること、を特徴とする電子クーポン利用支援シ
    ステム。
  14. 【請求項14】前記顧客端末が携帯端末であり、電子ク
    ーポン利用支援システムは、前記個人認証の結果を前記
    携帯端末の画面上に表示可能な情報として送信する個人
    認証結果情報送信手段と、前記クーポン利用許可手段の
    許可情報を前記携帯端末の画面上に表示可能な情報とし
    て送信するクーポン利用許可情報送信手段を有するこ
    と、を特徴とする請求項13に記載の電子クーポン利用
    支援システム。
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