JP6993031B1 - クーポン価値定量化プログラム、クーポン価値定量化方法、及び、クーポン価値定量化装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記関数は、
下記式(1)にて規定され、
前記関数は、上記式(1)にて規定されるステップと、を備えたことにある。
図1は、本発明の実施形態に係るクーポン価値定量化装置100の構成を示すブロック図である。クーポン価値定量化装置100は、クーポンの価値を定量化した値を出力するコンピュータであり、クーポン価値定量化プログラムにより機能する。即ち、クーポン価値定量化の情報処理は、ソフトウェアと、ハードウェアとの協働により実現される。
ROM20に記憶されているクーポン価値定量化プログラムは、クーポンの価値を定量化した値を出力するようクーポン価値定量化装置100を機能させる。対象となるクーポンは、所定の商品又は役務における取引に適用されるものであり、商品又は役務の享受者が保有できるよう、紙クーポンや電子クーポンの形態で発行、配布されるものである。このクーポンには、少なくとも、減額度合、有効期限、使用可能な店舗(実店舗、ネットショップ)が表示されており、表示された条件での取引が可能となる。このクーポンは、取引の際に、クーポンを保有する享受者より、商品又は役務の提供者に現物による提示や電磁的方法で提示可能となっている。クーポンの提示により、提供者により予め決定された既定価格から減額した価格での取引が可能となる。
S=S1 …(4)
t=t1/365 …(5)
σ=(σ1/365)*100 …(6)
上述のようにクーポン価値定量化プログラムにより決定されるクーポン価値金額Cについて、以下、具体的な試算例を説明する。
図3は、試算例1におけるクーポン価値金額Cおよび各変数の関係を示すグラフである。試算例1は、第1変数S、及び、第3変数σを異ならせ、第2変数tを固定した場合における、クーポン価値金額Cの試算例である。試算例1では、クーポン提示にて減額される金額S1が異なり、現時点から有効期限までの期間である権利残存期間t1が同一である2種類のクーポンを想定する。2種類のクーポンの条件それぞれに対し、提供者および享受者の取引の頻度σ1を大きく変化させ、クーポン価値金額Cの変化傾向を出力した。2種類のクーポンに対応して、試算例1-1および試算例1-2の条件を以下に示す。
S1=100円
t1=6日間
σ1=1~365回
S1=200円
t1=6日間
σ1=1~365回
図4は、試算例2におけるクーポン価値金額Cおよび各変数の関係を示すグラフである。試算例2は、第1変数Sを固定し、第2変数t、及び、第3変数σを異ならせた場合における、クーポン価値金額Cの試算例である。試算例2では、クーポン提示にて減額される金額S1が同一であり、現時点から有効期限までの期間である権利残存期間t1が異なる4種類のクーポンを想定する。4種類のクーポンの条件それぞれに対し、提供者および享受者の取引の頻度σ1を大きく変化させ、クーポン価値金額Cの変化傾向を出力した。4種類のクーポンに対応して、試算例2-1、試算例2-2、試算例2-3、及び、試算例2-4の条件を以下に示す。
S1=100円
t1=6日間
σ1=1~365回
S1=100円
t1=5日間
σ1=1~365回
S1=100円
t1=1日間
σ1=1~365回
S1=100円
t1=58日間
σ1=1~365回
以上説明したように、上記実施形態にかかるクーポン価値定量化装置100によれば、第1変数S、第2変数t、及び、第3変数σは、減額の度合、権利残存期間、及び、取引の頻度に対応する変数である。これらの要素は、商品又は役務の享受者が、発行されたクーポンの権利行使にあたり、魅力を感じる度合に影響を与えるものとなる。即ち、第1変数S、第2変数t、及び、第3変数σのそれぞれの変動に応じて、クーポンの価値も変動する関係を規定することができる。変動するクーポンの価値に対して、各変数の変動による感度を調整することができる。従って、この関係を規定する関数C(S,t,σ)が用いられることで、クーポンの価値を適切に定量化することができる。
Claims (5)
- 所定の商品又は役務における取引に適用され、前記商品又は前記役務の享受者により提示されたとき、前記商品又は前記役務の提供者により予め決定された既定価格から減額した価格での前記取引を成立させる権利を前記享受者に付与するクーポンであって、前記権利の有効期限が前記提供者により規定されたクーポンの価値を定量化した値を出力するようコンピュータを機能させるためのプログラムであるクーポン価値定量化プログラムであって、
前記取引において実際に前記減額される金額、現時点から前記有効期限までの期間である権利残存期間、及び、前記提供者および前記享受者の前記取引の頻度を、それぞれ受け付ける処理と、
前記受け付けた前記金額、前記受け付けた前記権利残存期間、及び、前記受け付けた前記取引の頻度に基づいて、前記減額の度合に対応する第1変数、前記権利残存期間に対応する第2変数、及び、前記取引の頻度に対応する第3変数を、それぞれ設定する処理であって、前記第1変数を、前記取引において実際に前記減額される金額そのものに、前記第2変数を、前記権利残存期間を所定期間にて除した値に、前記第3変数を、前記取引の頻度を前記所定期間にて除した値に、それぞれ設定する処理と、
少なくとも、
前記設定された前記第1変数、前記設定された前記第2変数、及び、前記設定された前記第3変数を、
前記第1変数、前記第2変数、前記第3変数、及び、前記クーポンの価値を定量化した値の関係を規定する、コンピュータに記憶される関数であって、金融工学に基づいて構築されたモデルに対応する関数に入力し、
前記クーポンの価値を定量化した値を出力する処理であって、
前記関数は、
下記式(1)にて規定され、
N(d1)及びN(d2)は、
d1及びd2を変数とする標準正規分布の累積確立密度関数をそれぞれ表し、
前記d1及び前記d2は、
下記式(2)及び下記式(3)にてそれぞれ規定され、
Cは、前記クーポンの価値金額を表し、
Sは、前記第1変数を表し、
tは、前記第2変数を表し、
σは、前記第3変数を表し、
Kは、前記クーポンの前記権利を行使する際に前記減額可能な金額を表し、
qは、前記クーポンの前記所定期間における配当利回りを表し、
rは、前記クーポンの前記所定期間における安全利子率を表し、
eは、ネイピア数を表し、
Lnは、自然対数を表す
処理と、
をコンピュータに実行させる
クーポン価値定量化プログラム。 - 請求項1に記載のクーポン価値定量化プログラムにおいて、
前記クーポンは、
前記享受者が前記権利を行使する際に前記減額可能な金額と、前記提供者との前記取引において実際に前記減額される金額と、が一致するとともに、前記享受者の保有に際する配当および利子が発生しないものであり、
前記関数は、
前記式(1)、前記式(2)、及び、前記式(3)において、
前記S及び前記Kが等しく、前記q及び前記rがゼロとなるように構成されたクーポン価値定量化プログラム。 - 請求項1又は請求項2に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 所定の商品又は役務における取引に適用され、前記商品又は前記役務の享受者により提示されたとき、前記商品又は前記役務の提供者により予め決定された既定価格から減額した価格での前記取引を成立させる権利を前記享受者に付与するクーポンであって、前記権利の有効期限が前記提供者により規定されたクーポンの価値を、コンピュータにて定量化するための方法であるクーポン価値定量化方法であって、
前記取引において実際に前記減額される金額、現時点から前記有効期限までの期間である権利残存期間、及び、前記提供者および前記享受者の前記取引の頻度を、それぞれ受け付けるステップと、
前記受け付けた前記金額、前記受け付けた前記権利残存期間、及び、前記受け付けた前記取引の頻度に基づいて、前記減額の度合に対応する第1変数、前記権利残存期間に対応する第2変数、及び、前記取引の頻度に対応する第3変数を、それぞれ設定するステップであって、前記第1変数を、前記取引において実際に前記減額される金額そのものに、前記第2変数を、前記権利残存期間を所定期間にて除した値に、前記第3変数を、前記取引の頻度を前記所定期間にて除した値に、それぞれ設定するステップと、
少なくとも、
前記設定された前記第1変数、前記設定された前記第2変数、及び、前記設定された前記第3変数を、
前記第1変数、前記第2変数、前記第3変数、及び、前記クーポンの価値を定量化した値の関係を規定する、コンピュータに記憶される関数であって、金融工学に基づいて構築されたモデルに対応する関数に入力し、
前記クーポンの価値を定量化した値を出力するステップであって、
前記関数は、
下記式(1)にて規定され、
N(d1)及びN(d2)は、
d1及びd2を変数とする標準正規分布の累積確立密度関数をそれぞれ表し、
前記d1及び前記d2は、
下記式(2)及び下記式(3)にてそれぞれ規定され、
Cは、前記クーポンの価値金額を表し、
Sは、前記第1変数を表し、
tは、前記第2変数を表し、
σは、前記第3変数を表し、
Kは、前記クーポンの前記権利を行使する際に前記減額可能な金額を表し、
qは、前記クーポンの前記所定期間における配当利回りを表し、
rは、前記クーポンの前記所定期間における安全利子率を表し、
eは、ネイピア数を表し、
Lnは、自然対数を表す
ステップと、
を備えた
クーポン価値定量化方法。 - 所定の商品又は役務における取引に適用され、前記商品又は前記役務の享受者により提示されたとき、前記商品又は前記役務の提供者により予め決定された既定価格から減額した価格での前記取引を成立させる権利を前記享受者に付与するクーポンであって、前記権利の有効期限が前記提供者により規定されたクーポンの価値を定量化した値を出力する装置であるクーポン価値定量化装置であって、
前記取引において実際に前記減額される金額、現時点から前記有効期限までの期間である権利残存期間、及び、前記提供者および前記享受者の前記取引の頻度を、それぞれ受け付ける処理と、
前記受け付けた前記金額、前記受け付けた前記権利残存期間、及び、前記受け付けた前記取引の頻度に基づいて、前記減額の度合に対応する第1変数、前記権利残存期間に対応する第2変数、及び、前記取引の頻度に対応する第3変数を、それぞれ設定する処理であって、前記第1変数を、前記取引において実際に前記減額される金額そのものに、前記第2変数を、前記権利残存期間を所定期間にて除した値に、前記第3変数を、前記取引の頻度を前記所定期間にて除した値に、それぞれ設定する処理と、
少なくとも、
前記設定された前記第1変数、前記設定された前記第2変数、及び、前記設定された前記第3変数を、
前記第1変数、前記第2変数、前記第3変数、及び、前記クーポンの価値を定量化した値の関係を規定する、コンピュータに記憶される関数であって、金融工学に基づいて構築されたモデルに対応する関数に入力し、
前記クーポンの価値を定量化した値を出力する処理であって、
前記関数は、
下記式(1)にて規定され、
N(d1)及びN(d2)は、
d1及びd2を変数とする標準正規分布の累積確立密度関数をそれぞれ表し、
前記d1及び前記d2は、
下記式(2)及び下記式(3)にてそれぞれ規定され、
Cは、前記クーポンの価値金額を表し、
Sは、前記第1変数を表し、
tは、前記第2変数を表し、
σは、前記第3変数を表し、
Kは、前記クーポンの前記権利を行使する際に前記減額可能な金額を表し、
qは、前記クーポンの前記所定期間における配当利回りを表し、
rは、前記クーポンの前記所定期間における安全利子率を表し、
eは、ネイピア数を表し、
Lnは、自然対数を表す
処理と、
を実行する
クーポン価値定量化装置。
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