JP2001347763A - グラビア版胴およびグラビア印刷装置 - Google Patents
グラビア版胴およびグラビア印刷装置Info
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Abstract
なるインキの平滑化塗布面を形成することができるグラ
ビア版胴を提供する。 【解決手段】 グラビア版胴12は、その外周に円周状
に延びる一対の線状セル21と、一対の線状セル21間
に設けられた複数のセル要素20からなる主セル部20
aとを有している。一対の線状セル21と各セル要素2
0内に磁気インキが充てんされ、グラビア版胴12によ
り基材W上にインキが塗布されて、一対の線状塗布面2
5bと、この一対の線状塗布面25b間に設けられた帯
状塗布面25aが形成される。帯状塗布面25aおよび
線状塗布面25bは平滑化され、平滑化塗布面26が形
成される。
Description
びグラビア印刷装置に係り、とりわけ基材に磁気インキ
を精度良く塗布することができるグラビア版胴およびグ
ラビア印刷装置に関する。
材に磁気インキを塗布することにより得られる。この磁
気インキはwet塗布厚が50〜100μm、dry塗
布厚が5〜10μmとなっており、帯状に塗布すること
が要求される場合は、帯状塗布面の両端が直線状でなけ
ればならない。
示すように、グラビア版胴12は外周に複数のセル要素
20を有し、このセル要素20内に充てんされた磁気イ
ンキを基材に塗布するようになっている。また図6に示
すようにセル要素20の形状としては、四角すい形、四
角柱形、および斜線型の各種が考えられる。
2の領域Aから領域Bにおけるセル要素20の断面およ
び配列を示す図である。また図6にグラビア版胴12に
より基材Wに塗布された帯状塗布面25を示している。
ル要素20の形状が四角すい形の場合、セル20の深さ
が限定されるため所望量の磁気インキをセル20内に充
てんすることはむずかしい。
比較的多量の磁気インキをセル20内に充てんすること
ができるが、磁気インキを塗布することにより得られた
帯状塗布面25の両側縁は直線状とならない。
気インキを塗布することにより得られた帯状塗布面25
の両側縁がギザギザとなってしまう。
ものであり、基材上に両側縁が直線状となる塗布面を形
成することができるグラビア版胴およびグラビア印刷装
置を提供することを目的とする。
が充てんされる一対の線状セルが軸線に略直交して設け
られ、一対の線状セル間にインキが充てんされる複数の
セル要素からなる主セル部が設けられ、基材に対してイ
ンキを塗布して、一対の帯状セルにより一対の線状塗布
面を形成するとともに、主セル部により帯状塗布面を形
成することを特徴とするグラビア版胴である。
状セルおよび主セル部の複数のセル要素にインキが充て
んされ、このグラビア版胴により基材に対してセル内の
インキが塗布されて、一対の線状セルにより一対の線状
塗布面が形成され、主セル部により帯状塗布面が形成さ
れる。基材上の一対の線状塗布面および帯状塗布は、そ
の後平滑化されて平滑化塗布面となる。
対の線状セルが軸線上に略直交して設けられ、一対の線
状セル間にインキが充てんされる複数のセル要素からな
る主セル部が設けられ、基材に対してインキを塗布し
て、一対の線状セルにより一対の線状塗布面を形成する
とともに、主セル部により帯状塗布面を形成するグラビ
ア版胴と、このグラビア版胴に供給されるインキを掻き
取るドクターとを備え、主セル部の各セル要素は細長状
に形成され、グラビア版胴外周にグラビア版胴の軸線に
対して傾斜して設けられていることを特徴とするグラビ
ア印刷装置である。
状セルおよび主セル部の複数のセル要素にインキが充て
んされ、このグラビア版胴により基材に対してセル内の
インキが塗布されて、一対の線状セルにより一対の線状
塗布面が形成され、主セル部により帯状塗布面が形成さ
れる。この場合、主セル部の各セル要素は細長状に形成
されグラビア版胴の軸線に対して傾斜して設けられてい
るので、グラビア版胴の回転に伴ってドクターに接する
各セル要素間の土手部分がドクターに対して軸線方向に
移動することになる。このためドクターは各セル要素間
の土手部分により均一に摩耗される。
する。図1乃至図4は本発明の第1の実施の形態を示す
図である。
いて説明する。グラビア印刷装置は本発明によるグラビ
ア版胴12と、グラビア版胴12に対して基材Wを押付
ける圧胴13と、グラビア版胴12と圧胴13の下流側
に設けられたスムージングバー31とを備えている。
は、図3に示すように基材Wに対して磁気インキ16を
塗布するものである。すなわち、図3に示すようにグラ
ビア版胴12の近傍には、インキパン15内に配置され
たファニッシャロール14が設けられており、インキパ
ン15内に充てんされた磁気インキ16がファニッシャ
ロール14を介してグラビア版胴12へ供給されるよう
になっている。
ンキ16は、ドクター17により掻き取られ、グラビア
版胴12の後述するセル要素20および一対の線状セル
21(図2参照)内へ充てんされる。
ー31は、基材W上に塗布された帯状塗布面25aおよ
び線状塗布面25bを平滑化して平滑化塗布面26を形
成するものである(図4参照)。スムージングバー31
はその上流側に帯状塗布面25aおよび線状塗布面25
bを平滑化するための湾曲面31aを有している。
図2により詳述する。グラビア版胴12の外周には、磁
気インキ16が充てんされる一対の線状セル21が、グ
ラビア版胴12の軸線に略直交して設けられ、またグラ
ビア版胴12の外周のうち一対の線状セル21間には、
磁気インキ16が充てんされる複数のセル要素20から
なる主セル部20aが設けられている。
対して磁気インキ16を塗布して一対の線状型塗布面2
5bを形成するものであり、また主セル部20aは基材
Wに対して帯状塗布面25aを形成するものである(図
4参照)。
セル要素20は、細長状に形成され、各セル要素20は
グラビア版胴12の軸線に対して例えば傾斜角θが、2
0°≦θ≦70°となるよう傾斜して設けられている。
0aの各セル要素20の形状について、図1および図2
により述べる。ここで図2(a)は一対の線状セル21
と主セル部20aを示す図であり、図2(b)は図2
(a)のb−b線断面図であり、図2(c)は図2
(a)のc−c線断面図である。
の幅L1は800〜1200μm、線状セル21とセル
要素20間の距離L2は100μm以下、各セル要素2
0間の距離L3は50〜100μmとなっている。
0の断面は高さH1=50〜200μm、幅S1=80
0〜2000μmの矩形状となっている。
21の断面は高さH2=50〜200μm、幅L1=8
00〜1200μmの矩形状となっている。
外周に主セル部20aを帯状に4本設けた例を示した
が、これに限らず主セル部20aを1本、2本または任
意の数だけ設けることができる。
20の変形例を示す。
ビア版胴12外周において互いに分離して設けるととも
に、各セル要素20を四角柱状に形成してもよく、また
各セル要素20を各々細長状にかつ断面三角形状に形成
するとともに、グラビア版胴12の外周に傾斜して設け
てもよい。
柱状に形成する代わりに、三角形状に形成し、かつ互い
に分離して設けてもよい。
要素20の形状を上記のように定めることにより、後述
のように基材W上に磁気インキ16の一対の線状塗布面
25bおよび帯状塗布面25aを精度良く形成すること
ができる。
の作用について説明する。
間に供給される。この間インキパン15内の磁気インキ
16が、ファニッシャロール14を介してグラビア版胴
12側へ供給される。グラビア版胴12上の磁気インキ
16はドクター17により掻き取られて、グラビア版胴
12の一対の線状セル21および主セル部20aの各セ
ル要素20内に一定量の磁気インキ16が充てんされ
る。
20内の磁気インキ16は、圧胴13により押圧された
基材W側へ塗布される。この場合、基材W上に主セル部
20aの各セル要素20により帯状塗布面25aが形成
され、一対の線状セル21により一対の線状塗布面25
bが形成される(図4参照)。
搬送方向と同一方向に回転するようになっているが、フ
ァニッシャロール14とドクター17を、版胴12の中
心と圧胴13の中心を結ぶ線を軸に左右対称に配置して
グラビア版胴12を基材Wの搬送方向と反対方向に回転
させてもよい。
と線状塗布面25bのうち線状塗布面25bの断面は円
弧状をなしている。また各線状塗布面25bは、磁気イ
ンキ16の粘性によりその形状を保つことができる。帯
状塗布面25aと線状塗布面25bを有する基材Wは、
その後スムージングバー31側へ送られる。
後、基材W上の帯状塗布面25aと線状塗布面25b
は、スムージングバー31の湾曲面31aにより平滑化
され、このようにして基材W上に平滑化塗布面26が形
成される(図4参照)。平滑化塗布面26の数および幅
は所望の値をとることができる。
は基材Wに対して直交して配置され、上述のように湾曲
面31aを帯状塗布面25aおよび線状塗布面25bに
当接させることにより、帯状塗布面25aおよび線状塗
布面25bを平滑化させることができる。この場合、ス
ムージングバー31を保持部33により突出自在に保持
するとともに、スムージングバー31の突出長さを調整
することによって、平滑化塗布面26の幅を適宜定める
ことができる。基材Wはその後乾燥機へ送られ、平滑化
塗布面26が乾燥される。
部20aの各セル要素20により基材W上に帯状塗布面
25aを形成するとともに、一対の線状セル21により
帯状塗布面25aの両側に一対の線状塗布面25bを形
成することができる。また帯状塗布面25aおよび線状
塗布面25bを平滑化して得られた平滑化塗布面26の
両側縁は、一対の線状塗布面25bから形成されること
になる。このため平滑化塗布面26の両側縁を直線状に
揃えることができる。
に磁気インキを塗布する例について示したが、これに限
らず他のインキを用いてもよい。
いて説明する。
(b)(c)に示すものを用いた。すなわち、図2
(a)(b)(c)に示すように、線状セル21は幅L
1=950μm、高さH2=180μmの矩形状断面を
有している。また、主セル部20aの各セル要素20
は、幅S1=1000μm、高さH1=180μmの矩
形状断面を有している。さらに各セル要素20間の距離
L3=50μm、線状セル21とセル要素20との間の
距離L2=50μmとなっている。また一対の線状セル
21の間の全体の長さL=7.8mmとなっている。
50m/m、基材Wの押圧力4kg/cm2の条件で基
材Wに磁気インキ16を塗布したところ、基材W上に帯
状塗布面25aと一対の線状塗布面25bが形成され
た。次に帯状塗布面21aと一対の線状塗布面25bを
スムージングバー31で平滑化することにより、幅8m
m、両側縁の真直度±100μmの平滑化塗布面26を
得た。この場合、平滑化塗布面26のwet塗布厚は5
0μmであり、基材Wを乾燥した後の平滑化塗布面26
のdry塗布厚は、7μmとなった。
態について説明する。図7(a)−(e)に示す実施の
形態は、ドクター17がグラビア版胴12に対して、グ
ラビア版胴12の軸線方向に往復する点が異なるのみで
あり、他の構成は図1乃至図3に示す実施の形態と略同
一である。
グラビア版胴12に便宜上1本設けられているが、主セ
ル部20aをグラビア版胴12に複数設けてもよい。
置にある状態を示す図であり、図7(b)は図7(a)
のA−B線断面(実線)および図7(a)のA′−B′
線断面(破線)を各々示す。
胴12の外周に一対の線状セル21,21と、一対の線
状セル21,21間に位置する主セル部20aとが設け
られ、この主セル部20aは複数の細長状に形成された
セル要素20からなっている。また各セル要素20は、
グラビア版胴12の軸線に対して傾斜して設けられてい
る。さらにグラビア版胴12の各セル要素20間の部分
は土手部分22となっている。
の作用について説明する。
2に対してドクター17は基準位置にあり、ドクター1
7の基準点17cは主セル部20aの中央に位置してい
る。次にグラビア版胴12の回転に伴ってドクター17
が例えば図7(c)に示すように右方向に右方限位置ま
で移動する。この間、グラビア版胴12の土手部分22
とドクター17の部分17aが当接する。
ター17が図7(d)に示すように左方向へ左方限位置
まで移動し、土手部分22とドクター17の部分17b
が当接する。その後、再びドクター17は右方向へ右方
限位置まで移動し、土手部分22とドクター17の部分
17aが当接する。
12に対して傾斜して設けられているため、グラビア版
胴12の回転に伴って、各セル要素20間の土手部分2
2はドクター17に対して軸線方向に常に移動すること
になる。
置にあるとき、ドクター17はグラビア版胴12に対し
て一時的に停止することになるが、グラビア版胴12の
回転に伴って土手部分22が常時ドクター17に対して
軸線方向に移動するため、土手部分22に当接するドク
ター17の部分17aおよび部分17bは略均一に摩耗
することになり、その摩耗深さも微量に抑えることがで
きる。このためドクター17により磁気インキ16の掻
き取り作用に支障が生じることはない。
クター17に対して軸線方向に移動する限り、ドクター
17側を固定させても、ドクター17を略均一に摩耗さ
せることができる。
比較例について説明する。ここで図8(a)は、ドクタ
ー17が基準位置にある状態を示す図であり、図8
(b)は図(a)のA−B線断面図である。
ア版胴12の外周に複数のセル要素20からなる主セル
部20aが設けられ、各セル要素20は細長状に形成さ
れ、かつグラビア版胴12の軸線に直交している。
2に対してドクター17は基準位置にあり、ドクター1
7の基準点17cは主セル部20aの中央に位置してい
る。次にドクター17は右方向へ右方限位置まで移動す
る(図8(c))。次にドクター17は左方向へ左方限
位置まで移動した後(図8(d))、右方限位置まで右
方向へ再び移動する(図8(e))。
左方限位置において、一時的に停止する。グラビア版胴
12の各セル要素20はグラビア版胴12の軸線に直交
しているので、ドクター17が停止する際、土手部分2
2はドクター17の部分17a,17bのうち特定の領
域と当接して摩耗させる。
3が形成され、この摩耗領域23により磁気インキ16
の掻き取り不良が生じてグラビア版胴12に筋状の掻取
不良領域24が生じてしまう。
いて説明する。まず図7に示す本発明による版胴と、図
8に示す比較例による版胴を下表のような仕様で作製し
た。
を用いて基材W上に帯状塗布面25aと一対の線状塗布
面25bを形成し、スムージングバー31で平滑化する
ことにより、幅8.1mm、両端縁の真直度±100μ
mの平滑化塗布面26を得た。この場合、平滑化塗布面
26のwet塗布厚は50μmであり、基材Wを乾燥さ
せた後の平滑化塗布面26のdry塗布厚は7μmであ
った。また、基材Wには筋状の印刷汚れは全く生じなか
った。
とドクターを用いて基材に印刷を施した場合、平滑化塗
布面の両端縁の真直度は本発明のものより低下してい
た。また、基材上にドクター17の筋状摩耗領域23に
より、筋状の印刷汚れが生じた。
一対の線状塗布面と、一対の線状塗布面間に設けられた
帯状塗布面を形成し、この一対の線状塗布面と帯状塗布
面を平滑化することにより、容易かつ精度良く基材上に
両側縁が直線状に形成された平滑化塗布面を設けること
ができる。また、主セル部の各セル要素はグラビア版胴
に対して傾斜しているので、各セル要素間の土手部分は
ドクターに対して軸線方向に移動する。このため、ドク
ターは各セル要素間の土手部分により均一に摩耗するの
で、掻き取り作用に支障が生じることはない。
を示す斜視図。
ルと主セル部のセル要素を示す図。
状塗布面および帯状塗布面と、平滑化塗布面を示す図。
び塗布面を示す図。
とドクターを示す図。
Claims (8)
- 【請求項1】外周にインキが充てんされる一対の線状セ
ルが軸線に略直交して設けられ、一対の線状セル間にイ
ンキが充てんされる複数のセル要素からなる主セル部が
設けられ、 基材に対してインキを塗布して、一対の線状セルにより
一対の線状塗布面を形成するとともに、主セル部により
帯状塗布面を形成することを特徴とするグラビア版胴。 - 【請求項2】主セル部の各セル要素は細長状に形成さ
れ、グラビア版胴外周にグラビア版胴の軸線に対して傾
斜して設けられていることを特徴とする請求項1記載の
グラビア版胴。 - 【請求項3】主セル部の各セル要素の断面は矩形状とな
っていることを特徴とする請求項2記載のグラビア版
胴。 - 【請求項4】主セル部の各セル要素の断面は三角形状と
なっていることを特徴とする請求項2記載のグラビア版
胴。 - 【請求項5】主セル部の各セル要素は、グラビア版胴外
周に互いに分離されて設けられ、各々多面柱状に形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載のグラビア版
胴。 - 【請求項6】外周にインキが充てんされる一対の線状セ
ルが軸線上に略直交して設けられ、一対の線状セル間に
インキが充てんされる複数のセル要素からなる主セル部
が設けられ、基材に対してインキを塗布して、一対の線
状セルにより一対の線状塗布面を形成するとともに、主
セル部により帯状塗布面を形成するグラビア版胴と、 このグラビア版胴に供給されるインキを掻き取るドクタ
ーとを備え、 主セル部の各セル要素は細長状に形成され、グラビア版
胴外周にグラビア版胴の軸線に対して傾斜して設けられ
ていることを特徴とするグラビア印刷装置。 - 【請求項7】ドクターはグラビア版胴に対して軸線方向
に往復運動することを特徴とする請求項6記載のグラビ
ア印刷装置。 - 【請求項8】主セル部の各セル要素の断面は矩形状とな
っていることを特徴とする請求項6記載のグラビア印刷
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001073832A JP2001347763A (ja) | 2000-04-06 | 2001-03-15 | グラビア版胴およびグラビア印刷装置 |
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JP2001073832A JP2001347763A (ja) | 2000-04-06 | 2001-03-15 | グラビア版胴およびグラビア印刷装置 |
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