JP2015182355A - ブレード機構および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増加を抑制しつつパターンの緻密性を高めることが可能であり、かつ、洗浄における手間やコストの増加も抑制可能な、ブレード機構及び印刷装置を提供する。
【解決手段】ブレード61の伸びる一方向に沿って複数の温調部63が取り付けられ、ブレード61の先端部62には少なくとも1つの凸部と少なくとも1つの凹部とが上記一方向に沿って交互に配列されている。このため、複数の温調部63の温度制御を行うことによって、ブレード61を上記一方向に沿って部分的に(或いは全体的に)伸長させることができる。ブレード61および温調部63を備えるブレード機構60で印刷材料を選択的に掻き取ることで、印刷材料の緻密なパターン形成を安価に行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブレード機構および印刷装置に関するものである。
凸版、凹版、平版などの3次元的な凹凸パターンを有する面状体(以下、単に「版」と呼ぶ)を用いる有版印刷方式として、凸版印刷方式、凹版印刷方式、オフセット印刷方式などが知られている。
例えば、特許文献1には、オフセット印刷方式の一例として、平版の表面に形成された凹部に印刷材料を充填し、印刷材料のうち上記凹部から溢れた部分をブレードによって掻き取った後、転写ローラを介して上記凹部に充填された印刷材料のパターンを基材に転写する方式が記載されている。
特開2001−326448号公報
有版印刷方式において印刷対象に転写されるパターンの緻密性を高めるためには、寸法精度の高い凹凸パターンを有した版が必要となる。しかしながら、3次元的な凹凸パターンを寸法精度の高く形成することはコストの大幅な増加につながる。
また、有版印刷方式では、版の凹部に詰まった印刷材料を除去する目的で、所定期間にわたって印刷処理をした後(或いは、所定枚数の印刷対象に印刷処理をした後)に版の洗浄をすることが一般的である。しかしながら、版は3次元的な凹凸パターンを有する面状体であり比較的サイズが大きいので、印刷装置からの取外作業や印刷装置への取付作業における手間が大きくなり、かつ、洗浄液の使用量増加により洗浄コストも増加する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、コストの増加を抑制しつつパターンの緻密性を高めることが可能であり、かつ、洗浄における手間やコストの増加も抑制可能な、ブレード機構及び印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるブレード機構は、対象物の表面を相対的に移動するブレード機構であって、刃先に沿った方向に相当する一方向に伸びた先端部を有するブレードと、前記先端部を避けて前記一方向に沿って前記ブレードに取り付けられ、それぞれ個別に温調可能な複数の温調部と、前記先端部を避けて前記ブレードおよび前記複数の温調部を保持するブレード保持部と、を備え、前記先端部では、前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触する少なくとも1つの凸部と、前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触しない少なくとも1つの凹部と、が前記一方向に沿って交互に配列されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様にかかるブレード機構は、対象物の表面を相対的に移動するブレード機構であって、刃先に沿った方向に相当する一方向に伸びた先端部を有するブレードと、前記先端部を避けて前記ブレードを保持するブレード保持部と、前記一方向に沿って前記ブレード保持部に取り付けられ、それぞれ個別に温調可能な複数の温調部と、を備え、前記先端部では、前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触する少なくとも1つの凸部と、前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触しない少なくとも1つの凹部と、が前記一方向に沿って交互に配列されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様または第2の態様にかかるブレード機構であって、前記凸部および前記凹部の配置位置に対応して前記複数の温調部のそれぞれが配されることを特徴とする。
本発明の第4の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様ないし第3の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記複数の温調部のそれぞれが前記一方向に沿って等間隔で配されることを特徴とする。
本発明の第5の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様ないし第4の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記複数の温調部はいずれも前記一方向を長手方向とする長尺形状であることを特徴とする。
本発明の第6の態様にかかるブレード機構は、第1の態様ないし第5の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記先端部には複数の前記凸部および複数の前記凹部が含まれ、前記複数の凸部の凸端は仮想的な基準直線に沿って整列している一方で、前記基準直線からの前記複数の凹部の深さは不均一とされていることを特徴とする。
本発明の第7の態様にかかるブレード機構は、第1の態様ないし第6の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記温調部は、加熱素子と冷却素子との組を有することを特徴とする。
本発明の第8の態様にかかるブレード機構は、第1の態様ないし第6の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記温調部は、加熱冷却素子を有することを特徴とする。
本発明の第9の態様にかかるブレード機構は、第8の態様にかかるブレード機構であって、前記加熱冷却素子はペルチェ素子であることを特徴とする。
本発明の第10の態様にかかる印刷装置は、回転軸を中心として回転可能な円筒状の胴の外周面に印刷材料を供給する供給部と、前記胴の前記外周面上に供給された前記印刷材料を選択的に掻き取って印刷材料のパターンを形成する、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のブレード機構と、を備え、前記回転軸と前記ブレード機構の前記一方向とが平行な状態で前記ブレード機構による前記印刷材料の選択的掻き取りが行われ、掻き取り後に前記外周面上に残留した前記印刷材料のパターンを基材の主面に転写して印刷が行われることを特徴とする。
本発明の第11の態様にかかる印刷装置は、第10の態様に係る印刷装置であって、前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させるブレード移動部、をさらに備え、前記先端部の前記一方向における幅が前記胴の前記一方向における幅よりも長く、前記胴の前記外周面に供給された前記印刷材料を前記先端部によって選択的に掻き取る際に、前記胴の幅全体に前記先端部が当接される範囲で前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させることを特徴とする。
本発明の第12の態様にかかる印刷装置は、平板の一方側の主面に印刷材料を供給する供給部と、前記主面上に供給された前記印刷材料を選択的に掻き取って印刷材料のパターンを形成する、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のブレード機構と、を備え、前記平板の前記主面を規定する2つの直交方向のうちの1つに相当する基準方向と前記ブレード機構の前記一方向とを平行にした状態で前記ブレード機構による前記印刷材料の選択的掻き取りが行われ、掻き取り後に前記主面上に残留した前記印刷材料のパターンを円筒状の胴の外周面に転写し、前記胴の前記外周面上の前記印刷材料のパターンを基材の主面に転写して印刷が行われることを特徴とする。
本発明の第13の態様にかかる印刷装置は、第12の態様にかかる印刷装置であって、前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させるブレード移動部、をさらに備え、前記先端部の前記一方向における幅が前記主面の前記基準方向における幅よりも長く、前記主面に供給された前記印刷材料を前記先端部によって選択的に掻き取る際に、前記主面の幅全体に前記先端部が当接される範囲で前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させることを特徴とする。
本発明の第1の態様ないし第13の態様のいずれかにかかる発明では、ブレードの伸びる一方向に沿って複数の温調部が取り付けられ、ブレードの先端部には少なくとも1つの凸部と少なくとも1つの凹部とが上記一方向に沿って交互に配列されている。このため、複数の温調部の温度制御を行うことによって、ブレードを上記一方向に沿って部分的に(或いは全体的に)伸長させることができる。例えば、ブレード機構の周辺温度に対応して各温調部の温度制御を行うことで、周辺温度に起因したブレードの伸縮を是正することができる。
本発明の第3の態様にかかるブレード機構では、凸部および凹部の配置位置に対応して複数の温調部のそれぞれが配される。このため、複数の温調部を個別に制御することで各凸部および各凹部の幅を個別に調整することができる。
本発明の第4の態様にかかるブレード機構では、複数の温調部のそれぞれが上記一方向に沿って等間隔で配される。このため、複数の温調部を個別に制御することで、ブレードを上記一方向に沿った等間隔の複数区間でそれぞれ伸縮させることができる。
本発明の第10の態様または第12の態様に係る印刷装置は、本発明の第1の態様ないし第9の態様のいずれかに係るブレード機構の利用に適した印刷装置である。ブレードは2次元的な凹凸パターンを有する部材であるので、ブレードを用いることで、3次元的な凹凸パターンを有する版を用いる場合に比べて、コストの増加を抑制しつつ印刷対象に転写されるパターンの緻密性を高めることが可能である。また、ブレード機構は3次元的な凹凸パターンを有する版に比べてサイズが小さいので、洗浄における手間やコストの増加も抑制できる。
印刷装置1の概略的な側面図である。 ブレード機構60の断面図である。 ブレード61および温調部63の構成を示す正面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1の側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1の側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1の側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1の側面図である。 ブレード機構60による印刷材料Iの掻き取りの様子を示す上面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1Aの側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1Aの側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1Aの側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1Aの側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1Aの側面図である。 印刷処理のフローを示す印刷装置1Aの側面図である。 印刷装置1Bの概略的な側面図である。 ブレード機構60Aの構成を示す正面図である。 ブレード機構60Bによる印刷材料Iの掻き取りの様子を示す上面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
<1 第1実施形態>
<1.1 印刷装置1の概略構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷装置1の概略的な側面図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするためZ方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
印刷装置1は、主たる構成として、基台20と、印刷処理の対象となる基板Wをその上面に保持するステージ22と、胴14と、胴14の外周面140に印刷材料I(図4〜図7)を供給する供給部11と、胴14の外周面140に供給された印刷材料Iの一部を掻き取るブレード機構60と、を備える。
また、印刷装置1は、装置の各部を制御して印刷処理を実行させる制御部90を備える。制御部90に予めインストールされたプログラムに従って印刷装置1の各部の動作が制御されることによって、供給部11から胴14の外周面140に供給された印刷材料Iがブレード機構60によって選択的に掻き取られ、この掻き取り後の印刷材料Iのパターンがステージ22上に保持される基板Wの上面S1に転写される(印刷処理)。なお、本明細書中で、基板Wの上面S1とは、ステージ22に保持される基板Wの上側の主面を意味する。以下では、供給部11、胴14、および、ブレード機構60などを有し、基板Wの上面S1に印刷材料Iのパターンを転写する構成を、特に「転写部10」と呼ぶ。
<1.2 印刷装置1の各部の構成および印刷処理>
以下、印刷装置1の各部について説明する。
基台20上には、X方向に伸びる一対のガイド部材32、これらのガイド部材32の間に配設されたリニアモータ(図示せず)、及びリニアスケール(図示せず)が設置されている。また、ガイド部材32及びリニアモータにはステージ22が連結されている。このため、ステージ22は、リニアモータの駆動を受けてX方向に沿って移動可能である。なお、図1では、2本のガイド部材32のうち図示手前側(−Y方向側)のガイド部材32のみが描かれている。
また、基台20の下方には、装置に固定された固定部21が設けられている。固定部21の±Y側の側面には、それぞれ2本のガイド部材25がZ方向に沿って配設されている。計4本のガイド部材25には基台20が連結されている。このため、基台20は、モータ(図示せず)の駆動を受けてZ方向に沿って昇降可能とされている。
図2は、ブレード機構60の構成を示すXZ断面図である。図3は、ブレード機構60に係る構成のうち、特にブレード61および温調部63を示した正面図である。図4〜図7は、印刷装置1における印刷処理のフローの一例を示す図である。図8は、ブレード機構60による印刷材料Iの掻き取りの様子を示す上面図である。
供給部11は、印刷材料Iを貯留する貯留槽12と、インキングローラ13と、を有する。
貯留槽12には、供給経路を通じて印刷材料Iを送給する供給源が連結されており(いずれも図示せず)、供給源から送給された印刷材料Iが貯留されている。
インキングローラ13は、円筒状のローラであり、Y方向に延設された回転軸131を中心に回転可能とされている。インキングローラ13は、時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも回転可能であるが、以下の説明では、図示時計回りに回転する場合について説明する。
また、インキングローラ13の下方部分は、貯留槽12に貯留された印刷材料Iに浸漬している。このため、インキングローラ13が回転されることによってインキングローラ13の外周面130のうち印刷材料Iに浸漬していた部分が印刷材料Iの液面より上方に出ると、外周面130の該部分には表面張力により印刷材料Iの膜が形成される(図4)。
胴14は、円筒状のローラであり、Y方向に延設された回転軸141を中心にして、モータ(図示せず)の駆動によって回転可能とされる。胴14は時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも回転可能であるが、以下の説明では、図示反時計回りに回転する場合について説明する。
図1に示すように、インキングローラ13および胴14は、インキングローラ13の外周面130と胴14の外周面140とが所定の間隔を開けるよう隣接配置されている。この間隔は、例えば、インキングローラ13の回転によりその外周面130に形成される印刷材料Iの膜が−X側に位置したタイミングで、胴14の外周面140と上記膜とが接触する間隔よりも20μm(マイクロメートル)短い間隔となるよう定めることができる。
このような構成となっているため、インキングローラ13および胴14を制御部90にて同期して回転させることによって、インキングローラ13の外周面130に形成された印刷材料Iの膜と胴14の外周面140とが接触し(より正確には、胴14の外周面140が20μmほど外周面130上の印刷材料Iの膜に押し込まれ)、胴14の外周面140にも印刷材料Iの膜が形成される(図4)。なお、インキングローラ13および胴14の同期回転については、インキングローラ13と胴14とにそれぞれモータが取り付けられ両者が同期して回転される態様の他、例えば、モータによる胴14の回転に従動してインキングローラ13が回転される態様でも構わない。
ブレード機構60は、対象物の表面を相対的に移動して該表面に付着する付着物を除去する機構であり、ブレード61と、ブレード61に取り付けられる複数の温調部63と、ブレード61および複数の温調部63(本実施形態では、9個)を保持するブレード保持部65と、を有する(図2、図3)。本実施形態では、ブレード機構60は、ブレード61の先端部62がY方向に沿って胴14(対象物)の外周面140に当接するように配設される。ブレード機構60が胴14に当接する当接位置は、胴14の回転方向(図1で示す反時計回り方向)に沿って、供給部11から胴14に印刷材料Iが供給される位置よりも下流側で、胴14から基板Wに印刷材料Iが転写される位置(図5)よりも上流側である。
ブレード61は、刃先に沿った方向に相当する一方向(Y方向)に伸びた先端部62を有するドクターブレードである。先端部62では、先端部62が対象物に当接された際に該対象物と接触する5つの凸部621と、先端部62が対象物に当接された際に該対象物と接触しない4つの凹部622と、がY方向に沿って交互に配列されている。
このため、印刷処理の際には、胴14(対象物)の外周面140に形成された印刷材料Iの膜のうち先端部62の凸部621に対応する部分は外周面140から掻き取られる一方で、胴14の外周面140に形成された上記膜のうち先端部62の凹部622に対応する部分は掻き取られず外周面140に残留する。その結果、ブレード61による印刷材料Iの選択的な掻き取りの後も胴14の外周面140に残留する印刷材料Iのパターンは、胴14の回転方向に沿った4本の平行ストライプ形状となる(図8)。なお、先端部62の凸部621によって外周面140から掻き取られた印刷材料Iは、ブレード61から落下し、該ブレード61の下方に位置する供給部11に液受けされる。
9個の温調部63は、Y方向を長手方向とする長尺状であり、ブレード61に対して先端部62を避けてY方向に沿って等間隔に取り付けられる。また、本実施形態では、5個の凸部621および4個の凹部622のY方向幅が同一であり、5個の凸部621および4個の凹部622の配置位置に対応して9個の温調部63がそれぞれ配される。9個の温調部63は、それぞれ加熱冷却素子(例えば、ペルチェ素子)で構成されており、導線(図示せず)を通じて制御部90と電気的に接続されている。このため、制御部90にて9個の温調部63を個別に制御することで、ブレード61をY方向に沿った9区間において個別に加熱冷却することができる。
ブレード保持部65は、その内部にブレード61の基端部および9つの温調部63を収納するための空隙650を有する収納部651と、収納部651とブレード61とを連結する連結部652(本実施形態では2つのネジ)と、を備える(図2)。また、収納部651およびブレード61の対応箇所にはネジ貫通用の2つの貫通孔が設けられている。ブレード61および収納部651に該2つのネジが貫通することによって、ブレード61、温調部63、およびブレード保持部65が一体とされ、ブレード機構60が構成される。なお、図2では、連結部652を構成する2つのネジのうち図示手前側(−Y方向側)のネジのみが描かれている。
ブレード機構60には、該ブレード機構60を胴14と遠近する方向(例えば、X方向)に沿って移動させる機構や、該ブレード機構60を先端部62の伸びる一方向(Y方向)に沿って移動させる機構が備えられても良い。本実施形態ではこれらの移動機構が備えられていない態様について説明し、後述する変形例(図17)ではブレード機構60をY方向に沿って移動させるブレード移動部が備えられる構成について説明する。
ステージ22は、その上面(+Z側)に、基板Wを水平姿勢に保持するための部分である基板載置部221を有する。基板載置部221には、複数の図示しない吸引孔が形成されており、この吸引孔に負圧(吸引圧)を与えることによって、基板載置部221上に基板Wを固定保持することができる。これにより、基板Wは、上面視において各辺がX方向或いはY方向に沿うようにステージ22に保持される。
印刷処理の際には、4本のガイド部材25に沿って基台20が昇降され、ステージ22と胴14との相対的な高さ関係が調節される。具体的には、胴14の最も下方位置において該胴14の外周面140に形成される印刷材料Iの膜と基板載置部221に保持される基板Wの上面S1とが接触する高さ関係とされる(図5)。
このため、胴14の回転に同期してステージ22およびステージ22に保持される基板Wが+X方向に駆動されることで(図5、図6)、胴14の外周面140に形成された印刷材料Iの膜(図8)がステージ22上に保持される基板Wの上面S1に接触し、印刷材料Iのパターン(ストライプ状のパターン)が基板Wの上面S1に転写される。
また、転写部10よりも+X側には、転写部10によって基板Wの上面S1に転写された印刷材料Iを乾燥する乾燥部50が設けられる。転写部10によってその上面S1に印刷材料Iが転写された基板Wは、そのまま+X方向に移動され、該乾燥部50で乾燥処理を施される。乾燥処理が終了すると該基板Wについての印刷処理が完了する。乾燥部50としては、種々の機構を採用可能であり、例えば、基板Wの上面S1に向けて熱風を吹き付ける熱風吹付機構を採用することができる。
印刷処理が完了した基板Wは、さらに+X方向に移動される(図7)。そして、所定の搬送装置または装置の使用者によって基板Wがステージ22上から搬出され、次の処理工程に搬送される。また、ステージ22は次に印刷処理を行われる基板Wを基板載置部221に載置させるために、ガイド部材32の原点位置(−X側端部)に向かって移動する。そして、次に印刷処理を施される新たな基板Wが、所定の搬送装置または装置の使用者によってステージ22上に搬入される。以上の動作を繰り返すことによって、印刷装置1は、基板W1枚ごと順次に印刷処理を実行することができる。
制御部90のハードウェアとしての構成は、一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部90は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるRОM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM及び制御用ソフトウェア、又はデータなどを記憶しておく磁気ディスクをバスラインに接続して構成されている。また、入力手段としてキーボード及びマウスがバスラインに接続されている。さらに、バスラインには、印刷装置1の各部が電気的に接続されている。
<1.3 ブレード機構60の効果>
本実施形態では、ブレード61にY方向に沿って9個の温調部63が設けられている。したがって、例えば、印刷装置1の周辺温度に対応して9個の温調部63の温度制御を行うことで、周辺温度に起因したブレード61の伸縮を是正することができる。
また、本実施形態では、9個の温調部63が、ブレード61に対して先端部62を避けてY方向に沿って等間隔に取り付けられる。したがって、9個の温調部63を個別に制御することで、ブレード61をY方向に沿った等間隔の9区間でそれぞれ伸縮させることができる。これにより、例えば、ブレード保持部65がネジ締付けによってブレード61を保持する場合など、ブレード保持部65による保持に起因してブレード61に歪が生じた際には、該歪に対応して少なくとも1つの温調部63の温度制御を行うことで該歪を是正することができる。
また、本実施形態では、5個の凸部621および4個の凹部622の配置位置に対応して9個の温調部63がそれぞれ配される。したがって、9個の温調部を個別に制御することで各凸部621および各凹部622の幅を個別に調整することができ、結果として、胴14の外周面140において印刷材料Iが掻き取られる領域の幅および印刷材料Iが残留する領域の幅を個別に調整することができる。
また、本実施形態では、印刷材料Iのパターンをブレード機構60によって形成するため、ブレード機構60のパターン形成部(凸部621および凹部622)に詰まった印刷材料Iを除去する目的で、所定期間にわたって印刷処理をした後(或いは、所定枚数の基板Wに対して印刷処理をした後)にブレード機構60を印刷装置1から取外して洗浄する。ブレード機構60は3次元的な凹凸パターンを有する面状体(いわゆる、版)に比べて比較的サイズが小さいので、本実施形態の印刷装置1では上記版を備える有版印刷装置に比べて洗浄の動作が容易となる。
また、上記版を作製するコストに比べて、2次元的な凹凸パターンを有するブレード61を作製するコストの方が低い。特に、凹凸パターンが緻密な場合、このコストの差は顕著である。このため、印刷処理のパターン変更に応じてブレード機構60のうちブレード61を異なるブレードと交換する装置(複数のブレードを備える装置)においては、印刷処理のパターン変更に応じて上記版を異なる版と交換する装置(複数の版を備える装置)に比べて特にコストの低下を図れる。
<2 第2実施形態>
<2.1 印刷装置1Aの概略構成>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9〜図14は、第2実施形態の印刷装置1Aにおける印刷処理のフローの一例を示す図である。以下では、図9〜図14を参照しつつ第2実施形態の印刷装置1Aについて説明するが、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し重複説明を省略する。なお、図9〜図14では、2本のガイド部材32、2本のガイド部材145、および2本のガイド部材147のうちいずれも図示手前側(−Y方向側)の1本のみが描かれている。
印刷装置1Aは、主たる構成として、基台20Aと、基板Wをその上面に保持するステージ22と、平板80をその上面に保持するステージ82と、平板80の上側主面(上面S2)に印刷材料Iを供給するスリットノズル85と、平板80の上面S2に供給された印刷材料Iの一部を掻き取るブレード機構60と、胴14と、を備える。
また、印刷装置1Aは、装置の各部を制御して印刷処理を実行させる制御部90を備える。制御部90によって各部の動作が制御されることによって、印刷処理が実行される。印刷処理では、まず、スリットノズル85から平板80の上面S2に印刷材料Iが供給される。そして、平板80の上面S2に供給された印刷材料Iがブレード機構60によって選択的に掻き取られる。この掻き取り後に上面S2に残留した印刷材料Iのパターンが胴14の外周面140に転写され、さらに、胴14の外周面140上の印刷材料Iのパターンが基板Wの上面S1に転写される。
以下では、スリットノズル85、平板80、胴14、および、ブレード機構60などを有し、基板Wの上面S1に印刷材料Iのパターンを転写する構成を、特に「転写部10A」と呼ぶ。
<2.2 印刷装置1の各部の構成および印刷処理>
以下、印刷装置1Aの各部について説明する。
基台20A上には、X方向に伸びる一対のガイド部材32、これらのガイド部材32の間に配設されたリニアモータ(図示せず)、および、リニアスケール(図示せず)が設置されている。また、ガイド部材32及びリニアモータには、ステージ22およびステージ82が連結されている。このため、ステージ22およびステージ82は、リニアモータの駆動を受けてX方向に沿って移動可能である。なお、本実施形態では、ステージ22およびステージ82が略同一の高さ位置で、ステージ22がステージ82よりも+X側に配される構成について説明する。
ステージ82には、その上面S2でブレード機構60による印刷材料Iの掻き取りが行われる矩形の平板80が保持される。また、平板80は、上面視において各辺がX方向或いはY方向に沿うようにステージ82に保持される。
ステージ22には、その上面S1に印刷材料Iのパターンが転写される矩形の基板Wが保持される。また、基板Wは、上面視において各辺がX方向或いはY方向に沿うようにステージ22に保持される。平板80および基板Wの厚み(Z方向幅)は、略同一とされる。
スリットノズル85は、Y方向に伸びるスリット状の開口を下向きに有し、供給源(図示せず)から供給される印刷材料Iを上記開口から吐出する供給部である。また、スリットノズル85の+X側には、ブレード機構60が該スリットノズル85に対して相対的に固定配置される。ブレード機構60は、その長手方向が平板80の上面S2を規定する2つの直交方向(XY方向)のうちの1つに相当する基準方向(Y方向)と平行になるように、ブレード61の先端部62を下向きに配される。
胴14は、円筒形状のローラであり、Y方向に延設された回転軸141を中心にして回転可能とされる。また、胴14は、リニアモータ(図示せず)の駆動を受けてZ方向に延設される2本のガイド部材147に沿って移動可能である。また、胴14は、リニアモータ(図示せず)の駆動を受けてX方向に延設される2本のガイド部材145に沿って移動可能である。
印刷処理の際には、まず、スリットノズル85から下方に印刷材料Iが供給され、この供給期間にステージ82がスリットノズル85の下方位置を+X方向に向けて通過する(図9、図10)。
これにより、ステージ82に保持搬送される平板80の上面S2の全体に印刷材料Iの膜が形成され、さらに、印刷材料Iの膜の一部がブレード機構60によって選択的に掻き取られる。その結果、ブレード61による掻き取りの後も平板80の上面S2に残存する印刷材料Iのパターンは、X方向に沿った4本の平行ストライプ形状となる。その後、スリットノズル85からの印刷材料Iの供給が停止されて、昇降機構(図示せず)によってスリットノズル85およびブレード機構60が上方に退避される。また、ステージ22およびステージ82は、−X方向に移動され、印刷処理の開始時の地点に戻る(図11)。
その後、2本のガイド部材147に沿って胴14が昇降され、ステージ22と胴14との相対的な高さ関係が調節される。具体的には、胴14の最も下方位置において該胴14の外周面140と平板80の上面S2に形成される印刷材料Iの膜とが接触する高さ関係とされる。そして、胴14が+X方向に移動され、平板80の上面S2に形成された印刷材料Iの膜と胴14の外周面140とが接触する。この状態からさらに胴14が+X方向に移動され、上記膜と外周面140との摩擦によって胴14が該膜上を滑らずに図示時計回り方向に従動回転する。その結果、ブレード機構60による掻き取り後に平板80の上面S2に残留した印刷材料Iのパターンが、胴14の外周面140に転写される(図12)。
既述の通り、ステージ22およびステージ82が略同一の高さ位置であり、かつ、基板Wおよび平板80の厚みも略同一であるので、上記高さ関係においては、胴14の最も下方位置において該胴14の外周面140に転写された印刷材料Iと基板Wの上面S1とが接触する。したがって、図12の状態から胴14が+X方向に移動されることによって胴14の外周面140に形成された印刷材料Iの膜と基板Wの上面S1とが接触する。この状態からさらに胴14が+X方向に移動され、上記膜と基板Wとの摩擦によって胴14が基板W上を滑らずに図示時計回り方向に従動回転する。その結果、胴14の外周面140上の印刷材料Iのパターンが基板Wの上面S1に転写される(図13)。なお、本実施形態とは別の態様として、ステージ22およびステージ82が略同一の高さ位置でない場合や基板Wおよび平板80の厚みが略同一でない場合には、平板80の上面S2から胴14の外周面140へと印刷材料Iのパターンが転写された後で、胴14が昇降されてステージ82と胴14との高さ関係が調節される。具体的には、胴14の最も下方位置において該胴14の外周面140に転写された印刷材料Iと基板Wの上面S1とが接触する高さ関係とされる。そして、胴14が+X方向に移動されることによって、上記の通り、印刷材料Iのパターンが基板Wの上面S1に転写される。
その後、モータ(図示せず)によって胴14をガイド部材147に沿って上方に移動させ、胴14と基板Wとを離間させた状態で、ステージ22を+X方向に向けて移動させる(図14)。そして、転写部10Aよりも+X側に配される乾燥部50によって、基板Wの上面S1に転写された印刷材料Iに対して乾燥処理が行われる。乾燥処理が終了すると該基板Wについての印刷処理が完了する。
第2実施形態においても、印刷材料Iのパターン形成においてブレード機構60を利用するため、上記した<1.3 ブレード機構60の効果>と同様の効果を得ることができる。
<3 変形例>
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
図15は、上記第1実施形態に係る印刷装置1の変形例である印刷装置1Bの概略構成を示す側面図である。
印刷装置1Bは、上記した転写部10、乾燥部50、および制御部90の各構成に加え、印刷処理の対象たる可撓性の基材Sを巻き出す巻出しローラ26と、基材Sを巻き取る巻取りローラ27と、Y方向に伸びる回転軸281を中心として回転可能であり、巻出しローラ26から巻き出されて巻取りローラ27によって巻き取られるまでの基材Sの下方に配されるニップローラ28と、を備える。そして、巻出しローラ26および巻取りローラ27によって+X方向に搬送される基材Sに対して、印刷材料Iのパターン転写と乾燥処理とを行う。本変形例では胴14の外周面140に形成される印刷材料の膜とニップローラ28の外周面280とが基材Sを介して当接されており、これによって胴14の外周面140から基材S上に印刷材料が良好に転写される。上記<1.3 ブレード機構60の効果>で述べた内容は、印刷材料Iのパターン形成としてブレード機構60を利用する種々の態様で共通の効果であり、本変形例のようにロールツーロール方式で可撓性の基材に対して印刷処理を行う態様においても同様の効果を奏することができる。
また、上記第2実施形態の印刷装置1Aでは、印刷対象たる基板Wがステージ22に保持され、胴14とステージ22とが同期して動作されることによって、胴14の外周面140に形成された印刷材料Iのパターンが基板Wの上面S1に転写される態様について説明したが、これに限られるものではない。例えば、胴14の外周面140に印刷対象たる可撓性の基材が巻きつけられ、胴14とステージ82とが同期して動作されることによって、平板80の上面S2に形成された印刷材料Iのパターンが可撓性の基材に転写される態様であっても構わない。なお、本明細書において、基板は剛性の大きい基材を意味し、基材は基板を含む概念である。
また、上記実施形態では、5つの凸部621の凸端が仮想的な基準直線に沿って整列しており、かつ、上記基準直線からの4つの凹部622の深さが均一とされているブレード機構60(図3)について説明したが、これに限られるものではない。例えば、5つの凸部621の凸端が仮想的な基準直線に沿って整列している一方で、上記基準直線からの4つの凹部622の深さが不均一とされているブレード機構60A(図16)であっても構わない。本変形例では、ブレード61Aの先端部62Aによって掻き取られた後の印刷材料Iが、凹部622の深さに対応して膜厚の異なるストライプ形状のパターンとなる。一般に、版における3次元的な凹凸パターンはエッチングによって形成されており、該凹凸パターンの凹部における深さは略均一となる。このため、本変形例では、膜厚の異なるパターンを形成するという点で、有版印刷では実現困難な印刷処理を実現することができる。
図17は、変形例にかかるブレード機構60Bによる印刷材料Iの掻き取りの様子を示す上面図である。該変形例では、ブレード移動部(図示せず)によって、ブレード機構60Bが先端部62Bの伸びる一方向(Y方向)に沿って移動可能とされている。また、該変形例では、先端部62BのY方向における幅が掻き取りの対象たる胴14のY方向における幅よりも長い。したがって、胴14の外周面140に供給された印刷材料Iをブレード61Bの先端部62Bによって選択的に掻き取る際に、胴14を回転させつつ胴14の幅全体に先端部62Bが当接される範囲でブレード機構60BをY方向に沿って移動させることで、外周面140上にジグザグなストライプ形状のパターンを形成することができる。
また、ブレード機構60Bは、胴14の外周面140において印刷材料Iを掻き取る態様(第1実施形態に相当する態様)の他に、平板80の上面S2において印刷材料Iを掻き取る態様(第2実施形態に相当する態様)にも利用可能である。この場合、先端部62BのY方向における幅が平板80の主面の基準方向(Y方向)における幅よりも長く、平板80の上面S2上に供給された印刷材料Iを先端部62Bによって選択的に掻き取る際に、平板80をX方向に移動させつつ上面S2の幅全体に先端部62Bが当接される範囲で60BをY方向に沿って移動させることで、上面S2上にジグザグなストライプ形状のパターンを形成することができる。
また、上記実施形態では、温調部63として加熱冷却素子(例えば、ペルチェ素子)を用いる態様について説明したが、これに代えて加熱素子と冷却素子との組を用いる態様であっても構わない。この場合、例えば、加熱素子と冷却素子とを先端部の伸びる一方向に沿って交互配列することで、上記実施形態と同様の温調制御を行うことができる。
また、上記実施形態では、ブレード61に複数の温調部63が取り付けられる構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、複数の温調部63が、ブレード61の伸びる一方向に沿ってブレード保持部65に取り付けられる態様であっても構わない。
また、印刷材料Iとして使われる材料(例えば、有機EL用ポリマーインク、電極配線に用いられる銅や銀などを含むナノメタルインク)や、印刷材料Iを転写される被処理材(例えば、有機ELディスプレイ用の基板、タッチパネルやプリント配線に用いられる基板)については限定なく、種々の印刷材料や被処理材に本発明を適用できる。
以上、実施形態およびその変形例に係るブレード機構および印刷装置について説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1A,1B 印刷装置
10,10A 転写部
13 インキングローラ
14 胴
20,20A 基台
22 ステージ
50 乾燥部
60,60A,60B ブレード機構
61,61A,61B ブレード
62,62A,62B 先端部
63 温調部
65 ブレード保持部
80 平板
82 ステージ
85 スリットノズル
90 制御部
621 凸部
622 凹部
I 印刷材料
S 基材
S1,S2 上面
W 基板

Claims (13)

  1. 対象物の表面を相対的に移動するブレード機構であって、
    刃先に沿った方向に相当する一方向に伸びた先端部を有するブレードと、
    前記先端部を避けて前記一方向に沿って前記ブレードに取り付けられ、それぞれ個別に温調可能な複数の温調部と、
    前記先端部を避けて前記ブレードおよび前記複数の温調部を保持するブレード保持部と、
    を備え、
    前記先端部では、
    前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触する少なくとも1つの凸部と、
    前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触しない少なくとも1つの凹部と、
    が前記一方向に沿って交互に配列されていることを特徴とするブレード機構。
  2. 対象物の表面を相対的に移動するブレード機構であって、
    刃先に沿った方向に相当する一方向に伸びた先端部を有するブレードと、
    前記先端部を避けて前記ブレードを保持するブレード保持部と、
    前記一方向に沿って前記ブレード保持部に取り付けられ、それぞれ個別に温調可能な複数の温調部と、
    を備え、
    前記先端部では、
    前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触する少なくとも1つの凸部と、
    前記先端部が対象物に当接された際に該対象物と接触しない少なくとも1つの凹部と、
    が前記一方向に沿って交互に配列されていることを特徴とするブレード機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載のブレード機構であって、
    前記凸部および前記凹部の配置位置に対応して前記複数の温調部のそれぞれが配されることを特徴とするブレード機構。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記複数の温調部のそれぞれが前記一方向に沿って等間隔で配されることを特徴とするブレード機構。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記複数の温調部はいずれも前記一方向を長手方向とする長尺状であることを特徴とするブレード機構。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記先端部には複数の前記凸部および複数の前記凹部が含まれ、
    前記複数の凸部の凸端は仮想的な基準直線に沿って整列している一方で、前記基準直線からの前記複数の凹部の深さは不均一とされていることを特徴とするブレード機構。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記温調部は、加熱素子と冷却素子との組を有することを特徴とするブレード機構。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記温調部は、加熱冷却素子を有することを特徴とするブレード機構。
  9. 請求項8に記載のブレード機構であって、
    前記加熱冷却素子はペルチェ素子であることを特徴とするブレード機構。
  10. 回転軸を中心として回転可能な円筒状の胴の外周面に印刷材料を供給する供給部と、
    前記胴の前記外周面上に供給された前記印刷材料を選択的に掻き取って印刷材料のパターンを形成する、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のブレード機構と、
    を備え、
    前記回転軸と前記ブレード機構の前記一方向とが平行な状態で前記ブレード機構による前記印刷材料の選択的掻き取りが行われ、掻き取り後に前記外周面上に残留した前記印刷材料のパターンを基材の主面に転写して印刷が行われることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項10に記載の印刷装置であって、
    前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させるブレード移動部、をさらに備え、
    前記先端部の前記一方向における幅が前記胴の前記一方向における幅よりも長く、
    前記胴の前記外周面に供給された前記印刷材料を前記先端部によって選択的に掻き取る際に、前記胴の幅全体に前記先端部が当接される範囲で前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させることを特徴とする印刷装置。
  12. 平板の一方側の主面に印刷材料を供給する供給部と、
    前記主面上に供給された前記印刷材料を選択的に掻き取って印刷材料のパターンを形成する、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のブレード機構と、
    を備え、
    前記平板の前記主面を規定する2つの直交方向のうちの1つに相当する基準方向と前記ブレード機構の前記一方向とを平行にした状態で前記ブレード機構による前記印刷材料の選択的掻き取りが行われ、掻き取り後に前記主面上に残留した前記印刷材料のパターンを円筒状の胴の外周面に転写し、前記胴の前記外周面上の前記印刷材料のパターンを基材の主面に転写して印刷が行われることを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項12に記載の印刷装置であって、
    前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させるブレード移動部、をさらに備え、
    前記先端部の前記一方向における幅が前記主面の前記基準方向における幅よりも長く、
    前記主面に供給された前記印刷材料を前記先端部によって選択的に掻き取る際に、前記主面の幅全体に前記先端部が当接される範囲で前記ブレード機構を前記一方向に沿って移動させることを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111532013A (zh) * 2020-06-30 2020-08-14 延边长白山印务有限公司 凹印油墨供应方法

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