JP2016036989A - ブレード機構および印刷装置 - Google Patents

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貴之 西川
Takayuki Nishikawa
貴之 西川
慎也 谷口
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Abstract

【課題】高効率かつ高精度なブレード走査を実現しうるブレード機構および印刷装置を提供する。【解決手段】第2ブレード62における保持端から刃先までの長さが、第1ブレード61における保持端から刃先までの長さよりも長い。また、第2バックアップブレード67の刃先から第2ブレード62の刃先までの長さが、第1バックアップブレード66の刃先から第1ブレード61の刃先までの長さよりも長い。このため、版胴14の外周面14b付近において第2ブレード62の弾性度が第1ブレード61の弾性度よりも大きくなる。その結果、まず相対的に弾性度の小さい第1ブレード61により高効率なブレード走査が行われ、その後相対的に弾性度の大きい第2ブレード62により高精度なブレード走査が行われる。【選択図】図4

Description

本発明は、ブレード機構および印刷装置に関するものである。
凹版を使ったオフセット印刷において、凹版の凹部に印刷材料を充填しつつ余分な印刷材料を掻き取るための機構として、ドクターブレードを備えるブレード機構がある(例えば、特許文献1、2)。
このようなブレード機構においては、例えば金属製ブレードのように撓りにくい(弾性変形しにくい)ブレードを用いて凹版の表面を走査することで、該表面に供給された印刷材料のうち凸部上の印刷材料の大部分を除去し、かつ、凹部をおおよそ満たすように該凹部に印刷材料を充填できることが知られている。他方、例えば樹脂製ブレードのように撓りやすい(弾性変形しやすい)ブレードを用いて凹版の表面を走査することで、該表面に残存する印刷材料が少量である場合には凸部上の該印刷材料のほぼ全てを除去し、かつ、凹部からはみ出すことなく凹部をほぼ全て満たすように凹部に印刷材料を充填できることが知られている。以下では、前者のブレード走査を高効率なブレード走査と表現し、後者のブレード走査を高精度なブレード走査と表現する場合がある。
特開平10−72792号公報 特開2003−285416号公報
したがって、撓りにくい(弾性変形しにくい)ブレードのみを用いて凹版の表面を走査した場合には、凹部への印刷材料の充填と余分な印刷材料の掻き取りにおける精度を確保することが困難である。他方、撓りやすい(弾性変形しやすい)ブレードのみを用いて凹版の表面を走査した場合、凹版の表面に残存する印刷材料が多量なときには凹部への印刷材料の充填と余分な印刷材料の掻き取りを効率的に行うことが困難である。また、ブレードの材質、印刷材料の材質、および凹版の材質等を考慮して試行錯誤を繰り返せば、撓りにくいブレードまたは撓りやすいブレードの一方のみを用いて高効率かつ高精度な走査を実現しうるが、このような走査を実現するには準備に長時間を要する。
また、弾性変形のしやすさを考慮せずに単にブレード枚数を複数としたのでは、ブレード機構が大型化するばかりで、所望のブレード走査を実現することができない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、高効率かつ高精度なブレード走査を実現しうるブレード機構および印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様にかかるブレード機構は、対象物の表面に接触しつつ前記表面上を相対的に第1方向に走査するブレード機構であって、前記第1方向と交差する第2方向に沿って伸びた第1先端部を有する第1ブレードと、前記第1方向を前方としたとき、前記第1ブレードの後方に配されるとともに、前記第1先端部と平行な第2先端部を有する第2ブレードと、前記第1ブレードおよび前記第2ブレードを保持するブレード保持部と、を備え、少なくとも前記対象物の前記表面付近において、前記第2ブレードの弾性度が前記第1ブレードの弾性度よりも大きいことを特徴とする。
本発明の第2の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様にかかるブレード機構であって、前記ブレード保持部は、前記第1ブレードと前記第2ブレードとをそれぞれ個別に保持する第1保持部と第2保持部と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の態様にかかるブレード機構は、本発明の第2の態様にかかるブレード機構であって、各ブレードの表裏両面のうち、前記第1方向に向いた一方の面を腹面とし、他方の面を背面としたとき、前記第1ブレードの背面を支持する第1バックアップブレードと、前記第2ブレードの背面を支持する第2バックアップブレードと、を備え、前記第1保持部は前記第1ブレードおよび前記第1バックアップブレードを一体的に保持し、前記第2保持部は前記第2ブレードおよび前記第2バックアップブレードを一体的に保持することを特徴とする。
本発明の第4の態様にかかるブレード機構は、本発明の第2の態様または第3の態様にかかるブレード機構であって、前記第1保持部または前記第2保持部の少なくとも一方を変位させる変位機構をさらに備えることを特徴とする。
本発明の第5の態様にかかるブレード機構は、本発明の第3の態様にかかるブレード機構であって、前記走査の際に前記第1先端部に作用する前記第1バックアップブレードの背面支持力が、前記第2先端部に作用する前記第2バックアップブレードの背面支持力よりも大きいことを特徴とする。
本発明の第6の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様ないし第5の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記第1ブレードが前記第2ブレードよりも硬い材質で形成されていることを特徴とする。
本発明の第7の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様ないし第6の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記第2先端部の厚みが前記第1先端部の厚みよりも薄いことを特徴とする。
本発明の第8の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様ないし第7の態様のいずれかにかかるブレード機構であって、前記第2ブレードにおける保持端から刃先までの長さが、前記第1ブレードにおける保持端から刃先までの長さよりも長いことを特徴とする。
本発明の第9の態様にかかるブレード機構は、本発明の第1の態様ないし第8の態様にかかるブレード機構であって、各ブレードの表裏両面のうち、前記第1方向に向いた一方の面を腹面とし、他方の面を背面としたとき、前記対象物の前記表面と前記第2ブレードの腹面とのなす角度が、前記表面と前記第1ブレードの腹面とのなす角度よりも小さいことを特徴とする。
本発明の第10の態様にかかる印刷装置は、表面に凹部を有する凹版を保持する版保持部と、前記版保持部に保持される前記凹版を対象物として前記対象物の前記表面に液状または粘性状の機能性材料を供給する供給部と、本発明の第1の態様ないし第9の態様のいずれかにかかるブレード機構と、前記版保持部に保持される前記凹版と前記ブレード機構とを相対移動させて、前記ブレード機構による前記表面の走査を行う相対移動機構と、を備え、前記凹版の前記表面を前記ブレード機構が走査することによって前記表面から前記機能性材料が掻き取られ、掻き取り後に前記凹版に残留した前記機能性材料のパターンを基材の主面に転写して印刷が行われることを特徴とする。
本発明の第11の態様にかかる印刷装置は、本発明の第10の態様にかかる印刷装置であって、前記版保持部は、回転軸を有しその外周面に前記凹版が装着される版胴であることを特徴とする。
本発明の第12の態様にかかる印刷装置は、本発明の第10の態様にかかる印刷装置であって、前記版保持部は、その一方側主面に前記凹版を保持する平板であることを特徴とする。
第1の態様ないし第12の態様にかかる発明では、ブレード走査の対象物における表面付近で、走査後方に位置する第2ブレードの弾性度が走査前方に位置する第1ブレードの弾性度よりも大きい。
このため、該ブレード走査においては、まず、撓りにくい(弾性変形しにくい)ブレードを用いて凹版の表面を走査することで、該表面に供給された印刷材料のうち凸部上の印刷材料の大部分を除去し、かつ、凹部をおおよそ満たすように該凹部に印刷材料を充填することができる。すなわち、余分な印刷材料の掻き取りと凹部への印刷材料の充填とを効率よく実現することができる。その後、撓りやすい(弾性変形しやすい)ブレードを用いて凹版の表面を走査することで、該表面に残存する印刷材料のうち凸部上の印刷材料のほぼ全てを除去し、かつ、凹部からはみ出すことなく凹部をほぼ全て満たすように凹部に印刷材料を充填することができる。すなわち、余分な印刷材料の掻き取りと凹部への印刷材料の充填とを高精度に実現することができる。
印刷装置1の全体斜視図である。 版胴14および転写ローラ17の周囲の構成を示す側面図である。 版胴14および転写ローラ17の周囲の構成を示す側面図である。 ブレード走査の様子を示す側面図である。 第1ブレード61付近の構成を示す斜視図である。 ブレード走査の様子を示す側面図である。 第1ブレード61(第2ブレード62)の先端形状を示す側面図である。 第1ブレード61(第2ブレード62)の先端形状を示す側面図である。 第1ブレード61(第2ブレード62)の先端形状を示す側面図である。 ブレード走査の様子を示す側面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
<1 実施形態>
<1.1 印刷装置1の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る印刷装置1の斜視図である。図2、図3は、版胴14および転写ローラ17の周囲の構成を示す側面図である。図4は、ブレード機構60が版胴14の外周面14bを相対的に走査する様子を示した側面図である。なお、図2、図3では、ブレード機構60の構成を簡略的に図示している。また、図1〜図3には、それらの方向関係を明確にするためZ方向を鉛直方向としXY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付している。
印刷装置1は、主たる構成として、基台20と、液状または粘性状の機能性材料100をX方向に伸びる長尺状の吐出口11aから吐出するスリットノズル11(供給部)と、その外周面に凹版が装着された版胴14(版保持部)と、版胴14の外周面に接触して凹版の凹部14cに機能性材料100を充填させるブレード機構60と、版胴14上で形成された機能性材料100の印刷パターンを印刷処理の対象となる基板Wに転写する転写ローラ17と、基板Wをその上面に保持するステージ22とを備える。
また、印刷装置1は、装置の各部を制御して印刷処理を実行させる制御部90を備える。このため、制御部90に予めインストールされたプログラムに従って印刷装置1の各部の動作が制御されることによって、スリットノズル11から吐出された機能性材料100が、版胴14および転写ローラ17を介して、ステージ22上に保持される基板Wに転写され、所定の印刷パターンが基板Wの表面S1に形成される(印刷処理)。なお、本明細書中で、基板の表面S1とは、基板の両主面のうち印刷材料が塗布される側の主面を意味し、基板の裏面とは他方の主面を意味する。
基台20上には、一対の直動ガイド32、これらの直動ガイド32の間に配設されたリニアモータ31、及び図示しないリニアスケールが設置されている。直動ガイド32及びリニアモータ31は、その長手方向が転写ローラ17の回転軸17aに直交する方向(Y方向)に沿うように配設されている。
また、直動ガイド32及びリニアモータ31には、アライメントテーブル51が連結されており、アライメントテーブル51上には基板Wを保持する保持手段としてのステージ22が配設されている。アライメントテーブル51は、リニアモータ31の駆動を受けてステージ22とともに転写ローラ17の回転軸17aに直交する方向(Y方向)に沿って直線移動する。また、アライメントテーブル51にはステージ22の位置調整を行う位置調整機構(図示省略)が内蔵されており、位置調整機構を能動化することで、ステージ22をアライメントテーブル51に対してX方向及びY方向にスライド移動、又は回転移動させることができる。
支持側板24は基台20の±X側の両面に固設されている。そして、一対のガイド部材25が、支持側板24に沿って鉛直方向(Z方向)に配設されている。昇降テーブル21は、このような計4本のガイド部材25に案内されて昇降可能とされている。
昇降テーブル21は、スリットノズル11、版胴14、および転写ローラ17を支持している。これらの各部分は、昇降モータ26の駆動によって昇降テーブル21とともに一体的に昇降する。
スリットノズル11は、版胴14の回転軸14aおよび転写ローラ17の回転軸17aと平行(X方向)に延びる長尺状の吐出口11aを有するノズルである。スリットノズル11は、版胴14の上方に設けられており、その吐出口11aが下方に位置する版胴14の外周面14bと対向するよう配される。また、スリットノズル11には、供給経路111を通じて機能性材料100を送給する供給源(図示せず)が連結されている。
このため、供給源からスリットノズル11に向けて機能性材料100が送給されると、機能性材料100は、スリットノズル11の吐出口11aから下方に向けて吐出され、版胴14の外周面14bに供給される。
また、スリットノズル11には、該スリットノズル11を上下方向に変位し、スリットノズル11の吐出口11aと版胴14の外周面14bとの間隔を調節する昇降手段(図示せず)が設けられる。昇降手段としては、例えば、ボールネジ機構やエアシリンダ機構など種々の駆動機構を採用できる。
版胴14は、円筒形状のローラであり、X方向に延設された回転軸14aを中心にして、モータ13(図1)の駆動によって回転可能である。版胴14は、時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも回転可能であるが、以下の説明では、矢印AR14方向(図示反時計回り)に回転する場合について説明する。また、本明細書において、モータ13は、版胴14に保持される凹版とブレード機構60とを相対移動させる相対移動機構として機能する。
版胴14をAR14方向に回転させた状態で機能性材料100をスリットノズル11の吐出口11aから吐出することで、版胴14の外周面14bに機能性材料100の塗布膜P1が形成される。
転写ローラ17は、版胴14と同様、円筒形状のローラであり、X方向に延設された回転軸17aを中心にして、モータ15(図1)の駆動によって回転可能とされる。版胴14は時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも回転可能であるが、以下の説明では、矢印AR17方向(図示時計回り)に回転する場合について説明する。図2に示すように、版胴14および転写ローラ17は、版胴14の外周面14bと転写ローラ17の外周面17bとが接触するよう隣接配置されている。
ブレード機構60は、対象物の表面に接触しつつ前記表面上を相対的に第1方向AR60(図4)に走査する機構であって、第1方向と交差する第2方向(X方向)に沿って伸びた第1先端部61aを有する第1ブレード61と、第1方向AR60を前方としたとき第1ブレード61の後方に配されるとともに第1先端部61aと平行な第2先端部62aを有する第2ブレード62と、第1ブレード61および第2ブレード62を保持するブレード保持部63と、を備える。第1ブレード61および第2ブレード62は、例えば、ステンレス鋼によって構成しうる。
また、第1ブレード61の第1先端部61aおよび第2ブレード62の第2先端部62aが版胴14の外周面に当接する当接位置は、版胴14の回転方向AR14に沿って、スリットノズル11から機能性材料100が供給される供給位置よりも下流側で、版胴14と転写ローラ17とが接触する接触位置よりも上流側である。
このような構成となっているため、版胴14を回転させつつスリットノズル11から機能性材料100を供給することで、ブレード機構60によって、外周面14bに形成された塗布膜P1が掻き取られるとともに、凹部14cに機能性材料100が充填される。また、このとき、転写ローラ17の外周面17bが版胴14の外周面14bと接触する状態で、転写ローラ17が版胴14と同期回転されている。このため、凹部14cに充填された機能性材料100は、転写ローラ17の外周面17bに転写される(図2)。
ステージ22は、その上面(+Z側)に、基板Wを水平姿勢に保持する基板載置部221を有する。基板載置部221には、複数の図示しない吸引孔が形成されており、この吸引孔に負圧(吸引圧)を与えることによって、基板載置部221上に基板Wを固定保持することができる。
また、ステージ22と版胴14との相対的な高さ関係は、版胴14に装着される転写ローラ17の最も下方位置において、転写ローラ17の外周面17bに転写された機能性材料100と基板載置部221に保持される基板Wとが接触するように定められる(図3)。
このため、転写ローラ17の回転に同期して、直動ガイド32及びリニアモータ31によってステージ22(および、これに保持される基板W)が+Y方向に駆動されることで、外周面17bに形成された機能性材料100のパターンがステージ22上に保持される基板Wの表面S1に転写される。
こうして、1枚の基板Wに対して印刷処理が終了すると、所定の搬送装置または印刷装置1の使用者によって基板Wがステージ22上から搬出され、次の処理工程に搬送される。また、ステージ22は次に印刷処理を行われる基板Wを基板載置部221に載置させるために、直動ガイド32の原点位置に向かって移動する。言い換えると、ステージ22は、印刷処理が実行される際の基板Wの搬送方向とは逆方向(−Y方向)に移動する。そして、次に印刷処理を施される新たな基板Wが、所定の搬送装置または装置の使用者によってステージ22上に搬入される。以上の動作を繰り返すことによって、印刷装置1は、基板W1枚ごと順次に印刷処理を実行することができる。
制御部90のハードウェアとしての構成は、一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部90は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるRОM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM及び制御用ソフトウェアなどを記憶しておく磁気ディスクをバスラインに接続して構成されている。また、入力手段としてキーボード及びマウスがバスラインに接続されている。
さらに、バスラインには、モータ13,15、昇降モータ26、リニアモータ31、リニアスケール、機能性材料100の供給源、変位機構64、65など印刷装置1の各部が電気的に接続されている。
上記の構成以外にも印刷装置1は、版胴14を洗浄する洗浄機構、版胴14と転写ローラ17とのY方向距離を調節する機構、転写ローラ17とステージ22とのZ方向距離をそれぞれ調整する機構などを備えている。
<1.2 ブレード機構60の詳細構成>
図5は、第1ブレード61付近の構成を示す斜視図である。以下、主として図2〜図5を参照しつつ、ブレード機構60の詳細について説明する。
ブレード機構60は、第1ブレード61、第2ブレード62、およびブレード保持部63、に加えさらに、第1ブレード61および第2ブレード62の双方を版胴14との遠近方向について一体的に変位する変位機構64と、第2ブレード62のみを版胴14との遠近方向について変位する変位機構65と、を有する。これにより、版胴14の外周面14bにおける第1ブレード61および第2ブレード62の押付圧を調整することが可能となる。
また、各ブレードの表裏両面のうち第1方向AR60に向いた一方の面を腹面とし他方の面を背面としたとき、ブレード機構60は、第1ブレード61の背面を支持する第1バックアップブレード66と、第2ブレード62の背面を支持する第2バックアップブレード67と、を有する。このため、第1ブレード61および第2ブレード62が機能性材料100を掻き取る際にブレードの腹面から第1方向AR60と逆向きの力が作用した場合、第1ブレード61および第2ブレード62は第1バックアップブレード66および第2バックアップブレード67がない場合に比べて大きな弾性力(復元力)を発揮する。
ブレード保持部63は、第1ブレード61および第2ブレード62をそれぞれ個別に保持する第1保持部63aおよび第2保持部63bを有する。
第1保持部63aは、第1ブレード61および第1バックアップブレード66を一体的に挟み込む板状部材631a,632aを有する。また、板状部材631a,632aにはこれらの板面と直交する方向に該部材を貫通する貫通孔633aが設けられており、第1ブレード61および第1バックアップブレード66にも板状部材631a,632aの貫通孔633aと対応する位置に貫通孔(図示せず)が設けられている。このため、第1ブレード61および第1バックアップブレード66は、板状部材631a,632aに挟みこまれた状態で、これらの貫通孔を貫通するネジ(図示せず)によって締付け固定される。第1保持部63aは、さらに、締付け固定された上記各部と変位機構64とを連結する連結部634aを有する。
第2保持部63bも、第1保持部63aと同様、第2ブレード62および第2バックアップブレード67を一体的に挟み込む板状部材631b,632bを有する。また、板状部材631b,632b、第2ブレード62および第2バックアップブレード67にも貫通孔(図示せず)が設けられている。このため、第2ブレード62および第2バックアップブレード67は、板状部材631b,632bに挟みこまれた状態で、これらの貫通孔を貫通するネジによって締付け固定される。第2保持部63bは、さらに、締付け固定された上記各部と変位機構64とを連結する連結部634bを有する。また、連結部634bには上述した変位機構65が取り付けられており、変位機構65を能動化することで第2ブレード62のみを版胴14との遠近方向について変位することが可能となっている。
さらに、ブレード機構60には、第1ブレード61および第2ブレード62が版胴14に外周面に沿って姿勢を調整する回転調整機構が設けられていても良い。
また、本実施形態では、第2ブレード62における保持端から刃先までの長さが、第1ブレード61における保持端から刃先までの長さよりも長い(図4)。このため、版胴14の外周面14b(ブレード機構60が接触する対象物の表面)付近において、第2ブレード62の弾性度が第1ブレード61の弾性度よりも大きくなる。なお、本明細書において、ブレードの弾性度とはブレードの撓りやすさ(弾性変形のしやすさ)を意味し、「第2ブレード62の弾性度が第1ブレード61の弾性度よりも大きい」とは「第2ブレード62の方が第1ブレード61よりも撓りやすい」ことを意味する。
また、本実施形態では、第2バックアップブレード67の刃先から第2ブレード62の刃先までの長さが、第1バックアップブレード66の刃先から第1ブレード61の刃先までの長さよりも長い(図4)。このため、印刷処理の際に第1先端部61aに作用する第1バックアップブレード66の背面支持力が第2先端部62aに作用する第2バックアップブレード67の背面支持力よりも大きくなり、版胴14の外周面14b付近において第2ブレード62の弾性度が第1ブレード61の弾性度よりも大きくなる。
このように、ブレード走査の前方に相対的に弾性度の小さい第1ブレード61が配されることによって、第1ブレード61が外周面14b上の塗布膜P1の大部分を掻き取りつつ凹部14cをおおよそ満たすように凹部14cに機能性材料100を充填する。また、ブレード走査の後方に相対的に弾性度の大きい第2ブレード62が配されることによって、第2ブレード62が、外周面14bに沿って弾性変形し、外周面14b上に残存した機能性材料100のほぼ全てを掻き取りつつ、凹部14cからはみ出すことなく凹部14cをほぼ全て満たすように凹部14cに機能性材料100を充填する。
こうして高効率かつ高精度なブレード走査が実現される結果、版胴14における機能性材料100のパターン形成精度が向上し、基板Wの表面S1における機能性材料100のパターン形成精度も向上する。
<2 変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
上記実施形態では、ブレード機構60が接触する対象物の表面付近において第2ブレード62の弾性度を第1ブレード61の弾性度よりも大きくするための態様として、第2ブレード62における保持端から刃先までの長さを第1ブレード61における保持端から刃先までの長さよりも長くする態様、および、第1先端部61aに作用する第1バックアップブレード66の背面支持力を第2先端部62aに作用する第2バックアップブレード67の背面支持力よりも大きくする態様について説明した。
この他にも、対象物の表面と第2ブレード62の腹面とのなす角度が、該表面と第1ブレード61の腹面とのなす角度よりも小さい態様(図6)、第1ブレード61が第2ブレード62よりも硬い材質で形成されている態様(例えば、第1ブレード61が金属製で第2ブレード62が樹脂製である態様)、かつ/または、第2先端部62aの厚みが第1先端部61aの厚みよりも薄い態様、を採用することで、対象物の表面付近において第2ブレード62の弾性度を第1ブレード61の弾性度よりも大きくすることができる。その結果、高効率かつ高精度なブレード走査を実現できる。
図7〜図9は、第1ブレード61(または、第2ブレード62)の第1先端部61a(または、第2先端部62a)の形状を示す側面図である。図7〜図9に示すように、第1先端部61aまたは第2先端部62aとして種々の先端形状を採用可能である。したがって、これらの組み合わせによって、対象物の表面付近において第2ブレード62の弾性度を第1ブレード61の弾性度よりも大きくしうる。
また、第1先端部61aに作用する第1バックアップブレード66の背面支持力を第2先端部62aに作用する第2バックアップブレード67の背面支持力よりも大きくする態様も、上記実施形態の態様の他、種々の態様を採用しうる。例えば、第1バックアップブレード66を第2バックアップブレード67よりも硬質の材料にする態様、第2バックアップブレード67の厚みを第1バックアップブレード66の厚みよりも薄くする態様などを採用しうる。
上記実施形態では、版保持部としてその外周面に凹版が装着された版胴14が用いられる態様について説明したが、これに限られるものではない。例えば、版保持部としてその一方側主面に凹版を保持する平板が用いられる態様(図10)であっても構わない。
また、上記実施形態では、第1保持部63aおよび第2保持部63bが第1ブレード61および第2ブレード62を個別に保持する態様について説明したが、これに限られるものではない。ブレード保持部63が一体的に第1ブレード61および第2ブレード62を個別に保持する態様でも構わない。
また、上記実施形態では、ブレード機構60が第2保持部63bを変位可能な変位機構65を備える態様について説明したが、ブレード機構60が変位機構65に代えて第1保持部63aを変位可能な変位機構を備えていてもよい。ブレード機構60が第1保持部63aまたは第2保持部63bの少なくとも一方を変位させる変位機構を備える態様であれば、対象物の表面に対するブレードの押込圧を第1ブレード61と第2ブレード62とで相対的に調整することができ、望ましい。
また、上記実施形態では第1ブレード61および第2ブレード62を有する2枚刃のブレード機構60について説明したが、ブレードの数は3枚以上であっても構わない。この場合、ブレード走査の前方から後方にかけて段階的に弾性度が大きくなる3枚以上のブレードで構成されるブレード機構と、ブレード走査の前方から後方にかけて段階的に弾性度が大きくなる2枚のブレードと弾性度に限定のない少なくとも1枚のブレードとの組み合わせによって構成されるブレード機構と、の双方が本発明の範囲に含まれる。
また、機能性材料100として使われる材料(例えば、有機EL用ポリマーインク、電極配線に用いられる銅や銀などを含むナノメタルインク)や、機能性材料100を転写される被処理材(例えば、有機ELディスプレイ用の基板、タッチパネルやプリント配線に用いられる基板)については限定なく、種々の材料や被処理材に適用できる。
以上、実施形態およびその変形例に係るブレード機構および印刷装置について説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 印刷装置
11 スリットノズル
14 版胴
14c 凹部
17 転写ローラ
22 ステージ
60 ブレード機構
61 第1ブレード
62 第2ブレード
63 ブレード保持部
64、65 変位機構
66 第1バックアップブレード
67 第2バックアップブレード
P1 塗布膜
S1 表面
W 基板

Claims (12)

  1. 対象物の表面に接触しつつ前記表面上を相対的に第1方向に走査するブレード機構であって、
    前記第1方向と交差する第2方向に沿って伸びた第1先端部を有する第1ブレードと、
    前記第1方向を前方としたとき、前記第1ブレードの後方に配されるとともに、前記第1先端部と平行な第2先端部を有する第2ブレードと、
    前記第1ブレードおよび前記第2ブレードを保持するブレード保持部と、
    を備え、
    少なくとも前記対象物の前記表面付近において、前記第2ブレードの弾性度が前記第1ブレードの弾性度よりも大きいことを特徴とするブレード機構。
  2. 請求項1に記載のブレード機構であって、
    前記ブレード保持部は、前記第1ブレードと前記第2ブレードとをそれぞれ個別に保持する第1保持部と第2保持部と、を有することを特徴とするブレード機構。
  3. 請求項2に記載のブレード機構であって、
    各ブレードの表裏両面のうち、前記第1方向に向いた一方の面を腹面とし、他方の面を背面としたとき、
    前記第1ブレードの背面を支持する第1バックアップブレードと、
    前記第2ブレードの背面を支持する第2バックアップブレードと、
    を備え、
    前記第1保持部は前記第1ブレードおよび前記第1バックアップブレードを一体的に保持し、前記第2保持部は前記第2ブレードおよび前記第2バックアップブレードを一体的に保持することを特徴とするブレード機構。
  4. 請求項2または請求項3に記載のブレード機構であって、
    前記第1保持部または前記第2保持部の少なくとも一方を変位させる変位機構をさらに備えることを特徴とするブレード機構。
  5. 請求項3に記載のブレード機構であって、
    前記走査の際に前記第1先端部に作用する前記第1バックアップブレードの背面支持力が、前記第2先端部に作用する前記第2バックアップブレードの背面支持力よりも大きいことを特徴とするブレード機構。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記第1ブレードが前記第2ブレードよりも硬い材質で形成されていることを特徴とするブレード機構。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記第2先端部の厚みが前記第1先端部の厚みよりも薄いことを特徴とするブレード機構。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のブレード機構であって、
    前記第2ブレードにおける保持端から刃先までの長さが、前記第1ブレードにおける保持端から刃先までの長さよりも長いことを特徴とするブレード機構。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のブレード機構であって、
    各ブレードの表裏両面のうち、前記第1方向に向いた一方の面を腹面とし、他方の面を背面としたとき、
    前記対象物の前記表面と前記第2ブレードの腹面とのなす角度が、前記表面と前記第1ブレードの腹面とのなす角度よりも小さいことを特徴とするブレード機構。
  10. 表面に凹部を有する凹版を保持する版保持部と、
    前記版保持部に保持される前記凹版を対象物として前記対象物の前記表面に液状または粘性状の機能性材料を供給する供給部と、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のブレード機構と、
    前記版保持部に保持される前記凹版と前記ブレード機構とを相対移動させて、前記ブレード機構による前記表面の走査を行う相対移動機構と、
    を備え、
    前記凹版の前記表面を前記ブレード機構が走査することによって前記表面から前記機能性材料が掻き取られ、掻き取り後に前記凹版に残留した前記機能性材料のパターンを基材の主面に転写して印刷が行われることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項10に記載の印刷装置であって、
    前記版保持部は、回転軸を有しその外周面に前記凹版が装着される版胴であることを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項10に記載の印刷装置であって、
    前記版保持部は、その一方側主面に前記凹版を保持する平板であることを特徴とする印刷装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4009657A (en) * 1975-02-25 1977-03-01 Scott Paper Company Apparatus for applying fluid to an intaglio roll for transfer to a soft, absorbent fibrous web
JP2001287335A (ja) * 2000-04-07 2001-10-16 Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd グラビア印刷機用ドクターナイフ装置

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