JP2001341397A - レーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方法 - Google Patents

レーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方法

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JP2001341397A
JP2001341397A JP2000162375A JP2000162375A JP2001341397A JP 2001341397 A JP2001341397 A JP 2001341397A JP 2000162375 A JP2000162375 A JP 2000162375A JP 2000162375 A JP2000162375 A JP 2000162375A JP 2001341397 A JP2001341397 A JP 2001341397A
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thermal transfer
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transfer recording
laser
slitting
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Shigeru Komata
茂 小俣
Mitsuru Nagasaki
充 長崎
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体上に少なくとも光熱変換層とインク層
とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と下刃を
用いて行うスリッティング方法において、カバーシート
を使用することなしに、塗布面の膜剥がれを生じさせる
ことなく、ゴミの発生を抑えたスリッティング方法の提
供。 【解決手段】 支持体上に少なくとも光熱変換層とイン
ク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と下
刃を用いて行うスリッティング方法において、スリッタ
ー上刃ミネ面の摩擦係数を0.1以下で行う事を特徴と
するレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に少なく
とも光熱変換層とインク層とを有した、レーザー溶融熱
転写記録媒体を上刃と下刃を用いて行うスリッティング
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラフィックアーツの分野におい
ては、CTP(コンピューター・トゥ・プレート)の導
入に伴い、デジタルデータを直接入力することによって
印刷同等の出力が得られるデジタルカラープルーフとし
て、レーザー光によって高精細画像を出力するDDCP
(ダイレクト・デジタル・カラープルーフ)が提案され
てきている。中でも印刷と同じ顔料を用いたレーザー溶
融熱転写記録方式が、印刷本紙への印刷と同等の色調で
ある点、校正が可能な点、網点が再現可能である点から
高精度のプルーフとして注目されている。
【0003】レーザー溶融熱転写記録方式とは、少なく
とも光熱変換層とインク層を有するレーザー溶融熱転写
記録用インクシートと、レーザー溶融熱転写記録用イン
クシートのインク層を受容する受像層を有するレーザー
溶融熱転写記録用受像シートを用い、レーザー溶融熱転
写記録用インクシートのインク層面と受像シートの受像
層面を対面させ、インクシート側から像様にレーザー光
を照射してインク層を受像層側に熱転写し、さらに画像
を坦持した受像シートから永久支持体へ画像を再転写す
る画像形成方法である。従来から、レーザー溶融熱転写
記録方式に用いられる媒体としては、赤外域に発振波長
を持つレーザー光を吸収出来る光熱変換層、及び色材と
熱転写性のバインダーを含有するインク層とを支持体上
に有するレーザー溶融熱転写媒体が知られている。
【0004】前述の如くレーザー溶融熱転写記録媒体の
構成は熱で溶融することから柔らかい膜で構成され、転
写することから各層間の接着力は弱い事が知られてい
る。一般的にこの様なレーザー熱転写記録媒体の製造は
広幅の支持体に塗布された後、必要に応じた細幅にスリ
ッティングされるのであるが、このままスリッティング
したのでは層間からの膜剥がれ及び断裁面からの膜剥が
れが発生する危険が大きい。レーザー溶融熱転写記録媒
体において、剥がれた膜が画面内に入った場合は、膜が
付着した部分が転写ムラになり、得られる画像の品質を
著しく低下させるため最も注意しなければならない管理
項目である。これらの膜剥がれを防止する手段として、
前記レーザー溶融熱転写記録媒体の上に、製造工程で支
持体の一方に離型層、他方に接着防止層を塗布したカバ
ーシートと称するシートを離型層面側とレーザー熱転写
記録媒体のインク層側と合わせ積層させ、スリッティン
グし、後に該カバーシートを剥離除去することで製造さ
れているのが現状である。このスリッティング方法は膜
剥がれ防止の点では非常に優れているので有るが他の問
題点としては、製造する毎に不要となるカバーシートが
多量に出る事であり、昨今の環境対応に逆行しているの
とレーザー溶融熱転写記録媒体のコスト高になっている
ため、カバーシート無しで行えるスリッティング方法の
開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
事情に鑑みてなされたものであり、その目的は支持体上
に少なくとも光熱変換層とインク層とを有するレーザー
溶融熱転写記録媒体を上刃と下刃を用いて行うスリッテ
ィング方法において、カバーシートを使用することなし
に、塗布面の膜剥がれを生じさせることなく、ゴミの発
生を抑えたスリッティング方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を達成する具体的
手段を以下に述べる。
【0007】1)支持体上に少なくとも光熱変換層とイ
ンク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と
下刃を用いて行うスリッティング方法において、スリッ
ター上刃ミネ面の摩擦係数を0.1以下で行うことを特
徴とするレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング
方法。
【0008】2)支持体上に少なくとも光熱変換層とイ
ンク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と
下刃を用いて行うスリッティング方法において、上刃の
刃先角が5〜60°であることを特徴とするレーザー溶
融熱転写記録媒体のスリッティング方法 3)スリッター上刃ミネ面の摩擦係数を0.1以下で行
うことを特徴とする2)項記載のレーザー溶融熱転写記
録媒体のスリッティング方法。
【0009】4)塗布面側を下刃側に向けることを特徴
とする1)〜3)の何れか1項に記載のレーザー溶融熱
転写記録媒体のスリッティング方法。
【0010】5)支持体上に少なくとも光熱変換層とイ
ンク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と
下刃を用いて行うスリッティング方法において、スリッ
ティング時に回転ブラシで刃物に付着した塗布膜を払い
落とし、払い落とされた塗布膜を吸引することを特徴と
するレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方
法。
【0011】6)レーザー溶融熱転写記録媒体のスクラ
ッチ強度が2〜20×9.8mN、層間接着力が5〜3
00×9.8mN/cmであることを特徴とする1)〜
5)の何れか1項記載のレーザー溶融熱転写記録媒体の
スリッティング方法。
【0012】以下、本発明を図を用いて詳細に説明す
る。図1はレーザー溶融熱転写記録媒体の層構成の概略
図を示す。図中1はレーザー溶融熱転写記録媒体を示
し、101はインク層を示し、102は光熱変換層を示
し、103はクッション層を示し、104は支持体を示
し、105は裏引き層を示す。本発明で塗布面とはイン
ク層101、光熱変換層102、クッション層103が
塗布された面を指す。各層の詳細は後述する。レーザー
溶融熱転写記録媒体の層構成は、基本的に支持体上に像
様に照射される光を熱に変換する光熱変換層及び熱溶融
性のインク層を積層した構成からなるが、図1に示され
る如く必要に応じて支持体と光熱変換層の間に中間層
(剥離層、バリヤー層、クッション層等)を設けてもよ
い。
【0013】図2はカバーシートを有するレーザー溶融
熱転写記録媒体の層構成の概略図を示す。図中2は接着
防止層を示し、3はカバーシート用支持体を示し、4は
離型層を示す。該接着防止層2、カバーシート用支持体
3、離型層4迄をカバーシートという。他の符号は図1
と同義である。
【0014】以下、本発明のレーザー溶融熱転写記録媒
体の各構成について述べる。 (光熱変換層)本発明のレーザー溶融熱転写記録媒体の
光熱変換層は、主に光熱変換剤とバインダーとから構成
される。光熱変換剤としては、光源によっても異なる
が、光を吸収し効率良く熱に変換する物質がよく、例え
ば半導体レーザーを光源として使用する場合、近赤外に
吸収体を有する物質が好ましい。例えばカーボンブラッ
ク、グラファイト、コロイド銀、フタロシアニン系色
素、スクアリウム系色素、ニトロソ化合物及びその金属
錯塩、ポリメチン系色素、チオールニッケル塩、トリア
リールメタン系色素、インモニウム系色素、ナフトキノ
ン系色素、アントラセン系色素等を用いることができ
る。又、特開昭63−139191号、特開平3−10
3476号等に記載の化合物が挙げられる。これらの
内、コロイド銀、カーボンブラック、グラファイト等の
金属微粒子は化学的に安定で、保存などで吸収の変化が
起こらず、赤外の吸収が大きいことから好ましく、又色
素に対して安価であり、吸収が安定である点でも特に好
ましい。
【0015】光熱変換剤とバインダーとの比率は7:3
〜1:9、好ましくは5:5〜2:8である。又光熱変
換層の膜厚は0.5〜3μmが好ましく、光熱変換層に
おける光熱変換剤の含有量は、通常、画像記録に用いる
光源の波長での吸光度が0.3〜3.0になるように決
められる。
【0016】光熱変換層におけるバインダーとしては公
知の各種機能性プラスチックス、水溶性バインダー、熱
可塑性樹脂等の架橋物又は硬化物である。そのうち好ま
しいのは水溶性バインダーであり、例えばポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルピロリドン、ナイロン、ポリ
アクリルアミド、ポリアルキレンオキサイド、ゼラチ
ン、カゼイン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チル澱粉、アラビアゴム、サクローズオクタアセテー
ト、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ナトリウム、
ポリビニルアミン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリ
ル酸等が挙げられ、この内、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアセタール、ナイロン、ポリアクリルアミド、
ポリアルキレンオキサイドが好ましいものとして挙げら
れる。一方機能性プラスチックスとしては、ポリアルキ
ドイミド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミド
酸、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、ポリアミドスルホン、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリフェニレンサルファイド等が好ましい。又アク
リル酸等のアクリル系モノマーの単独重合体又は共重合
体、セルロースアセテートなどのセルロース系ポリマ
ー、ポリスチレン、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
ポリエステル、ポリアミドなどの縮合系ポリマー、ブタ
ジエン/スチレン共重合体のようなゴム系の熱可塑性ポ
リマー、ポリウレタン、ポリイミド、エポキシ樹脂、尿
素/メラミン樹脂などが挙げられる。
【0017】光熱変換層には、塗布性向上のための界面
活性剤、インク層との界面剥離を助長する離型剤等を添
加することができる。特に、離型剤としてシリコーン化
合物、弗素系化合物、ワックス等のオレフィン系化合物
や長鎖アルキル系化合物を添加することが好ましい。好
ましいシリコーン化合物としては、ポリジメチルシロキ
サンやその変性物、例えばポリエステル変性シリコー
ン、アクリル変性シリコーン、ウレタン変性シリコー
ン、アルキッド変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、エポキシ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコ
ーン等のオイルや樹脂、又はこの硬化物等が挙げられ
る。好ましい弗素系化合物としては、弗素化オレフィ
ン、パーフルオロ燐酸エステル系化合物が挙げられる。
好ましいオレフィン系化合物としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の分散物、ポリエチレンイミンオクタ
デシル等の長鎖アルキル系化合物等が挙げられる。これ
ら離型剤の内、溶解性に乏しいものは分散するなどして
用いることができる。又、シリコーン化合物と同様に他
のポリマーに付加させることも可能である。又、バイン
ダーを架橋するために各種の架橋剤を添加することも可
能である。これら光熱変換層に添加する添加剤の量は、
光熱変換剤とバインダーの総量の0.01〜20質量%
が好ましい。
【0018】(インク層)インク層は主として色材イン
クとバインダーとから構成される。色材インクとして
は、無機又は有機の顔料、染料が用いられ、単色、2色
混合、3色混合で構成されている。例えばイエロー、マ
ゼンタ、シアンの顔料系化合物で構成されている。無機
顔料としては、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化
亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄なら
びに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩な
どが挙げられる。有機顔料としては、アゾ系、チオイン
ジゴ系、アントラキノン系、アントアンスロン系、トリ
フェンジオキサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロ
シアニン顔料(銅フタロシアニン及びその誘導体)、キ
ナクリドン顔料などが挙げられる。又、有機染料として
は、酸性染料、直接染料、分散染料などが挙げられる。
【0019】バインダーとしては、ポリエステル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、スチレン樹脂、スチ
レン共重合体樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリアク
リル酸、アクリル酸共重合体等のビニル系樹脂、ゴム系
樹脂、アイオノマー樹脂、オレフィン系樹脂、ロジン系
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース
系樹脂等が挙げられる。
【0020】又、バインダー以外に、タッキファイヤー
としてロジン又はロジン誘導体、テルペン系樹脂、石油
系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂等を添加す
ることができる。バインダーとインクとの質量比は1:
10〜10:1が好ましく、3:7〜8:2が特に好ま
しい。
【0021】光熱変換層及びインク層の各層は、公知の
溶剤塗布法、例えばエアドクタコータ法、ブレードコー
タ法、ワイヤバー法、ナイフコータ法、ディップコータ
法や、リバースロールコータ法、グラビヤコータ法、キ
ャストコーティング法、カーテンコータ法、押出しコー
タ法等を用いることができる。
【0022】用いる溶剤としては、水、アルコール類
(メタノール、エタノール、プロパノール等)、セロソ
ルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等)、芳
香族類(トルエン、キシレン、クロルベンゼン等)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等)、エステル系溶剤
(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等)、塩素系溶剤(クロロホル
ム、トリクロルエチレン等)、アミド系溶剤(ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドン等)、ジメチルス
ルホキシド等が挙げられる。
【0023】(クッション層)クッション層は、記録媒
体と受像媒体との密着を増す目的で設けられるが、前記
支持体自体にクッション性が付与されていてもよい。ク
ッション性を付与するには、低弾性率を有する材料、ゴ
ム弾性を有する材料又は加熱により容易に軟化し密着性
が向上する熱可塑性材料を使用すればよい。具体的に
は、天然ゴム、アクリレートゴム、ブチルゴム、ニトリ
ルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シ
リコーンゴム、アクリルゴム、弗素ゴム、ネオプレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、エピクロルヒドリ
ン、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、
ウレタンエラストマー等のエラストマー、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリブテン、耐
衝撃性ABS樹脂、ポリウレタン、ABS樹脂、アセテ
ート、セルロースアセテート、アミド樹脂、ポリテトラ
フルオロエチレン、ニトロセルロース、ポリスチレン、
エポキシ樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポ
リエステル、耐衝撃性アクリル樹脂、スチレン−ブタジ
エン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、可塑剤入り塩化ビニル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン等の内、弾性率の小さな樹脂が挙げられる。
又、クッション層として使用可能な形状記憶樹脂とし
て、ポリノルボルネンやポリブタジエンユニットとポリ
スチレンユニットとが複合化されたスチレン系ハイブリ
ッドポリマー等を挙げることができる。
【0024】クッション層の厚みは、使用する樹脂又は
エラストマーの種類、記録媒体・受像媒体密着時の吸引
力、マット材の粒径、マット材の使用量など、様々の因
子により異なるので一概には決められないが、通常1〜
20μmの範囲である。クッション層の形成方法として
は、前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散した
ものを、ブレードコーター、ロールコーター、バーコー
ター、カーテンコーター、グラビアコーター等による塗
布法、ホットメルトでの押出しラミネーション法、クッ
ション層フィルムの貼合せ法などを適用できる。
【0025】(支持体)支持体としては、寸法安定性が
良く、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよ
く、具体的には特開昭63−193886号(2)頁左
下欄12〜18行に記載のフィルム又はシートを使用す
ることができる。像様露光用のレーザー光を記録媒体側
から照射して画像を形成するのであれば、支持体は透明
であることが望ましい。又、レーザー光を受像媒体側か
ら照射して画像を形成するのであれば、記録媒体の支持
体は透明である必要はない。支持体の厚さは特に制約は
ないが、通常50〜200μm、好ましくは75〜15
0μmである。
【0026】本発明のレーザー溶融熱転写記録媒体のス
クラッチ強度としては2〜20×9.8mNが好まし
く、より好ましくは3〜10×9.8mNであり、2×
9.8mN未満ではスリ傷を発生し易く好ましくなく、
20×9.8mNを越えた場合はレーザー光を照射した
とき溶融転写がし難く好ましくない。層間接着力は5〜
300×9.8mN/cmが好ましく、より好ましくは
50〜150×9.8mN/cmで有り、5×9.8m
N/cm未満では膜剥がれし易くなり好ましくなく、3
00×9.8mN/cmを越えた場合はレーザー光を照
射したとき溶融転写がし難く好ましくない。
【0027】図3は本発明のレーザー溶融熱転写記録媒
体のスリッティング方法の一例の模式図を示す。勿論本
発明はこれに限定されるものでは無い。図中5はレーザ
ー溶融熱転写記録媒体1の元巻きロールを示す。6は上
刃部を示し、601は上刃を示し、602は上刃601
を取り付けてある回転軸を示す。上刃601の取り付け
枚数はスリッティングする巾により変更する事が出来、
取り付ける上刃601は全て同じ形状をしており、本図
では3枚の場合を示している。7は下刃部を示し、該下
刃部7は回転可能となっている。図3から明らかなよう
に本発明のスリッティング方法は回転する上刃部6と下
刃部7とから構成されたスリッティング方法であり、社
団法人 日本包装機械工業会発刊 包装機械とメカニズ
ム(新版)1986年 430〜431ページに記載さ
れている如き所謂シヤ・カット方式といわれる方式であ
る。尚、本発明では上刃と下刃でスリッテイングする方
式であれば特に限定はなく例えば本図で示されるシヤ・
カット方式の他に社団法人日本包装機械工業会発刊 包
装機械とメカニズム(新版)1986年 433ページ
に記載されている如き上刃を固定し、回転する下刃に押
しつけて切る所謂スコア・カット方式であってもかまわ
ない。8はスリッティングされ巻き取られたレーザー溶
融熱転写記録媒体のロールを示す。9はスリッティング
時に発生するレーザー溶融熱転写記録媒体1の両端の不
要部分を巻き取ったロールを示す。
【0028】レーザー溶融熱転写記録媒体1の送り速度
は通常40〜150m/分、上刃の回転速度(周速)は
レーザー溶融熱転写記録媒体1の送り速度に対して0〜
10%増速であることが好ましい。0%未満ではスリッ
ティング時に切れ味不良を生じ易く好ましくない、10
%を越える場合はスリッティング時にレーザー溶融熱転
写記録媒体を引き裂く様になり好ましくない。レーザー
溶融熱転写記録媒体1にかける張力としては5〜15×
9.8N/m幅が好ましい。5×9.8N/m幅未満の
場合はレーザー溶融熱転写記録媒体1が搬送中に弛み、
装置に接触し易くなることで傷が付く危険が高くなり好
ましくない。15×9.8N/m幅を越えた場合はレー
ザー溶融熱転写記録媒体1の膜面と搬送ロールとの接触
圧が高くなり、傷が付き易くなり好ましくない。
【0029】下刃部7の回転速度(周速)はレーザー溶
融熱転写記録媒体1の送り速度と同じであることが好ま
しい。送り速度より遅い場合はレーザー溶融熱転写記録
媒体1が搬送中に撓み、装置に接触し易くなることで傷
が付く危険が高くなり、好ましくない。早い場合は切れ
が悪くなり好ましくない。
【0030】図4は図3のWで示される部分の上刃60
1と下刃の関係の概略図を示す。但し上刃601と下刃
の関係を判り易くするためレーザー溶融熱転写記録媒体
1を取り除いて示している。図中701は取り付け部材
702にリング状に取り付けられた刃の部分(以下、下
刃ともいう)を示し、703は断裁巾を決めるスペーサ
ー部材を示し、704は取り付け部材702とスペーサ
ー部材の間に設けられた上刃601が入り込む逃げ部を
示す。矢印は上刃601と下刃801の回転方向を示
す。
【0031】図5は図4のA−A′に沿った概略断面図
を示す。図中θは上刃の刃先角度を示し、5〜60度が
好ましい。より好ましくは30〜45度である。5度未
満の場合は刃先が折れやすく耐久性が低下し好ましくな
く、60度を超えた場合は切れ味が低下し好ましくな
い。θ′は下刃701の刃先角度を示し、85〜90度
が好ましい。85度未満の場合は上刃601が偏摩耗す
る可能性が有り好ましくなく、90度を越えた場合は上
刃601と下刃701との接触が不十分になり、上刃6
01が下刃701から外れる可能性が有り好ましくな
い。
【0032】10は上刃のミネ面を示し、11は上刃の
反ミネ面を示し、705は下刃のミネ面を示す。Xは上
刃601と下刃801の重なり量を示し、0.5〜2.
0mmが好ましく、より好ましくは0.7〜1.5mm
である。0.5mm未満の場合は上刃が逃げ部704か
ら外れ下刃に乗り上げる危険が有り好ましくなく、2.
0mmを越えた場合は切れ味不良となる可能性があり好
ましくない。Yは逃げ部704の深さを示し、5〜15
mmである。Zは逃げ部704の幅を示し、5〜15m
mである。
【0033】図6は本発明のスリッターでレーザー溶融
熱転写記録媒体1の塗布面を上刃601側に向けスリッ
ティングするときの模式図を示す。図6(a)はスリッ
ティング開始時の模式図を示し、図6(b)はスリッテ
ィング終了時の模式図を示す。本図において、レーザー
溶融熱転写記録体1の斜線で示される部分が塗布面を示
す。この場合、図6(a)から明らかなようにレーザー
溶融熱転写記録媒体1の塗布面に上刃601がくい込み
始める。この時上刃601のミネ面10によりレーザー
溶融熱転写記録媒体1の塗布面が引っ張られ、擦られな
がらスリットされるため、スクラッチ強度が弱い塗布面
が剥がれる危険が高くなるため、ミネ面10と塗布面と
の摩擦を低くする事が必要であり、摩擦係数を低くする
手段としてはミネ面10の摩擦係数を0.1以下にする
事が好ましい。摩擦係数を0.1以下にする手段として
例えばミネ面10に滑り剤を塗ったり、テフロンコーテ
ィングする事が挙げられる。又他の防止手段としては上
刃601の刃先角度を5〜60度、下刃701の刃先の
角度を85〜90度にする事でインク層の剥がれを防止
する事が出来る。
【0034】図7は本発明のスリッターでレーザー溶融
熱転写記録媒体1の塗布面を下刃701側に向けスリッ
ティングするときの模式図を示す。図7(a)はスリッ
ティング開始時の模式図を示し、図7(b)はスリッテ
ィング終了時の模式図を示す。本図において、レーザー
溶融熱転写記録体1の斜線で示される部分が塗布面を示
す。この場合、上刃601はレーザー溶融熱転写記録媒
体1の塗布面とは反対側からくい込むため、塗布面は上
刃601のミネ面10に擦られ、引っ張られる事がない
ので、膜剥がれの危険が少なくなるため更に好ましい方
法である。図中の符号は図6と同義である。
【0035】図8は上刃部6および下刃部7に清掃部材
を取り付けた場合の本発明のレーザー溶融熱転写記録媒
体のスリッティング方法の模式図を示す。図中12は上
刃部6用の清掃部を示し、13は下刃部7用の清掃部を
示す。121は上刃部6用の清掃部12に取り付けられ
た吸引管を示す。122a、122b、122cは、そ
れぞれの上刃601の配設位置に分枝し配設されている
吸引管を示し、これらが1本となり吸引管121なって
いる。131は下刃部7用の清掃部13に取り付けられ
た吸引管を示す。132a、132b、132cは、そ
れぞれの下刃の配設位置に分枝し配設されている吸引管
を示し、これらが1本となり吸引管131となってい
る。本図では示されていないが吸引管121、131は
吸引ポンプに繋がっている。他の符号は図3と同義であ
る。
【0036】図9は図8のB−B′に沿った概略断面図
を示す。図中123は清掃部12の外壁を示し、14は
上刃601の刃先の反ミネ面11用の回転ブラシを示
し、15は上刃601の刃先のミネ面10用の回転ブラ
シを示す。16は外壁123に固定されされている回転
ブラシ14に付着したゴミを落とす邪魔板を示す。17
は外壁123に固定されされている回転ブラシ15に付
着したゴミを落とす邪魔板を示す。回転ブラシ14、1
5の回転速度は上刃の回転速度(周速)よりも100〜
300%の回転速度であることが好ましい。より好まし
くは150〜250%の回転速度である。100%未満
では付着落とし残りがある可能性が有り好ましくなく、
300%を越えた場合は回転ブラシの耐久性が低下し好
ましくない。
【0037】133は清掃部13の外壁を示し、18は
下刃701用の回転ブラシを示し、19はスペーサー部
材703に付着したゴミ除去用の回転ブラシを示す。2
0は外壁133に固定されている回転ブラシ18に付着
したゴミを落とす邪魔板を示し、21は外壁133に固
定されている回転ブラシ19に付着したゴミを落とす邪
魔板を示す。回転ブラシ18、19の回転速度は下刃7
01の回転速度(周速)よりも100〜300%の回転
速度であることが好ましい。より好ましくは150〜2
50%の回転速度である。100%未満では付着落とし
残りがある可能性があり好ましくなく、300%を越え
た場合は回転ブラシの耐久性が低下し好ましくない。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の態様はこれに限定されるものではない。尚、特に
断りない限り、実施例中の「部」は有効固体分の「質量
部」を表す。試料として以下のレーザー溶融熱転写記録
媒体を作製した。
【0039】(インクシートの作製)厚さ75μm、巾
1300mmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム(デュポン社製:705)に、以下のバックコ
ート層塗布液をワイヤーバーにて1.0g/m2の乾燥
付量になるように塗布・乾燥した後、バックコート層と
反対の面に、以下のクッション層塗布液をリバースロー
ルコーターにて塗布・乾燥して乾燥後の厚みが1μmの
クッション層を形成し、このクッション層の上に、以下
の光熱変換層塗布液をワイヤーバーにより塗布・乾燥し
て光熱変換層を形成した。光熱変換層の乾燥付量は、
0.67g/m2であった。次いで光熱変換層の上に、
以下のインク層塗布液をワイヤーバーにより塗布・乾燥
して、乾燥付量0.72g/m2のインク層を形成し、
インクシート1を作製した。作製したインクシートは、
外径3インチの紙管にインク層面が内巻きとなるように
巻き取った。
【0040】 バックコート層塗布液 ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡績社製) 8.64部 PMMA樹脂粒子(MX−500H:綜研化学社製) 0.36部 メチルエチルケトン 54.6部 トルエン 27.3部 シクロヘキサノン 9.1部 クッション層塗布液 スチレン−イソプレン共重合体 (クレイトンD−1117:シェル化学社製) 4.0部 メチルエチルケトン 57.0部 トルエン 38.0部 光熱変換層塗布液 ポリビニルアルコール(EG−30:日本合成化学社製) 6部 カーボンブラック分散物(SD−9020, 濃度40%:大日本インキ社製) 4部 弗素系界面活性剤(FT−251:ネオス社製) 0.05部 水 490部 インク層塗布液 シアン顔料分散物(MHIシアン#454:御国色素社製, シアン顔料のMEK分散物、顔料分30%) 7.61部 スチレン樹脂(ハイマーST−95,Tg=42, Mw=40000:三洋化成工業社製) 9.31部 弗素系界面活性剤(メガファックF178K:DIC製) 0.10部 メチルエチルケトン 21.38部 シクロヘキサノン 61.60部 上記処方を基本として、スクラッチ強度はクッション層
の膜厚、クッション材を変えて、又層間接着力はバイン
ダーを変化させた以外は同じにしてスクラッチ強度、層
間接着力を変化させたレーザー溶融熱転写記録媒体試料
No.1〜15を作製し表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】実施例1 前記準備した試料No.1〜15を使用し、次の条件に
てスリッティングテストNo.1−1〜1−15を行っ
た。スリッティング方式はシャ・カット方式で行い、上
刃の刃先角度は15度、下刃の刃先角度は90度、刃先
にはテフロンコーティングを行い摩擦係数0.07の刃
を使用し、塗布面を下刃側に向け、スリッティング速度
75m/s、スリッティング幅610mmで200mを
スリッティングした。尚、摩擦係数の測定は共和化学
(株)製動摩擦係数測定装置により行い、刃先角度の値
は光学顕微鏡(200倍)により測定した値を示す。ス
リッティングの後、刃先の塗布膜付着状態をルーペ観察
(20倍)にて行った。
【0043】判定基準は以下の通りである。 ○:塗布膜付着無し ×:塗布膜付着有り 結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】上表の結果より、本発明の構成のレーザー
溶融熱転写記録媒体の有効性が確認された。尚、スコア
カット方式にて行った結果も全く上記と同じ結果を得
た。
【0046】実施例2 前記準備したレーザー溶融熱転写記録媒体試料No.5
を使用し、表3に示す如く上刃のミネ面の摩擦係数をテ
フロンコーティングにより変えた上刃No.21〜24
を用意し、スリッティングテストNo.2−1〜2−4
を行った。その他の条件は実施例1と同じ条件で行っ
た。尚、摩擦係数の測定は共和化学(株)製動摩擦係数
測定装置により行った値を示す。スリッティングの後、
上刃先の刃先の塗布膜付着状態をルーペ観察(20倍)
にて行った。
【0047】判定基準は以下の通りである。 ○:塗布膜付着無し △:一部塗布膜付着有り ×:塗布膜付着有り 結果を表4に示す。
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】上表の結果より、本発明の有効性が確認さ
れた。 実施例3 前記準備したレーザー溶融熱転写記録媒体試料No.1
3を使用し、表5に示す如く上刃の角度を変えた上刃N
o.31〜37を用意した。及び各上刃に対して塗布面
の向きを変えてスリッティングテストNo.3−1〜3
−7を行った。その他の条件は実施例1と同じ条件で行
った。尚、摩擦係数の測定は共和化学(株)製動摩擦係
数測定装置により行った値を示し、先角度の値は光学顕
微鏡(200倍)により測定した値を示す。スリッティ
ングの後、刃先の塗布膜付着状態をルーペ観察(20
倍)にて行った。
【0051】判定基準は以下の通りである。 ○:塗布膜付着無し ×:塗布膜付着有り 結果を表6に示す。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】上表の結果より、本発明の有効性が確認さ
れた。 実施例4 前記準備したレーザー溶融熱転写記録媒体試料No.1
2を使用し、表7に示す如く上刃のミネ面の摩擦係数及
び刃先角度変えた上刃No.41〜50を用意してスリ
ッティングテストNo.4−1〜4−10を行った。刃
先の摩擦係数はテフロンコーティングにより変えてその
他の条件は実施例1と同じ条件で行った。尚、摩擦係数
の測定は共和化学(株)製動摩擦係数測定装置により行
った値を示し、先角度の値は光学顕微鏡(200倍)に
より測定した値を示す。スリッティングの後、試料をレ
ーザー露光器により露光し転写シートに転写し、最終の
プルーフ画像を作製し評価を行った。
【0055】判定基準は以下の通りである。 ○:スリット時により剥がれた塗布膜による画質故障無
し ×:スリット時により剥がれた塗布膜による画質故障有
り 結果を表8に示す。
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】上表の結果より、本発明の有効性が確認さ
れた。 実施例5 実施例2のスリッティングテストNo.2−3の試験を
行うとき、表9に示す如く回転ブラシの有無、吸引の有
無による条件No.51〜54を設定し、スリッティン
グテストNo.5−1〜5−4を行った。尚、回転ブラ
シの回転速度は300rpm、吸引度800mmAqと
した。スリッティング終了後、実施例4と同じ試験を行
い評価を行った。
【0059】判定基準は以下の通りである。 ○:スリット時により剥がれた塗布膜による画質故障無
し ×:スリット時により剥がれた塗布膜による画質故障有
り 結果を表10に示す。
【0060】
【表9】
【0061】
【表10】
【0062】上表の結果より、本発明の有効性が確認さ
れた。
【0063】
【発明の効果】本発明により、カバーシートを用いるこ
となしにレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング
品の品質向上が容易になると同時にスリッティング後に
不要となるカバーシートが無くなり環境対応がとれた製
造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザー溶融熱転写記録媒体の層構成の概略図
を示す。
【図2】カバーシートを有するレーザー溶融熱転写記録
媒体の層構成の概略図を示す。
【図3】レーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング
方法の一例の模式図を示す。
【図4】図3のWで示される部分の上刃と下刃の関係の
概略図を示す。
【図5】図4のA−A′に沿った概略断面図を示す。
【図6】スリッターでレーザー溶融熱転写記録媒体の塗
布面を上刃側に向けスリッティングするときの模式図を
示す。
【図7】スリッターでレーザー溶融熱転写記録媒体の塗
布面を下刃側に向けスリッティングするときの模式図を
示す。
【図8】上刃部および下刃部に清掃部材を取り付けた場
合の本発明のレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティ
ング方法の模式図を示す。
【図9】図8のB−B′に沿った概略断面図を示す。
【符号の説明】
1 レーザー溶融熱転写記録媒体 101 インク層 102 光熱変換層 103 クッション層 104 支持体 105 裏引き層 5 元巻きロール 6 上刃部 601 上刃 602 回転軸 7 下刃部 701 刃 702 取り付け部材 703 スペーサー部材 704 逃げ部 705 下刃のミネ面 10 上刃のミネ面 11 上刃の反ミネ面 12 上刃用の清掃部 13 下刃用の清掃部 122a、122b、122c、132a、132b、
132c 吸引管 14、15、18、19 回転ブラシ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも光熱変換層とイン
    ク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と下
    刃を用いて行うスリッティング方法において、スリッタ
    ー上刃ミネ面の摩擦係数を0.1以下で行うことを特徴
    とするレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方
    法。
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも光熱変換層とイン
    ク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と下
    刃を用いて行うスリッティング方法において、上刃の刃
    先角が5〜60°であることを特徴とするレーザー溶融
    熱転写記録媒体のスリッティング方法
  3. 【請求項3】 スリッター上刃ミネ面の摩擦係数を0.
    1以下で行うことを特徴とする請求項2項記載のレーザ
    ー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方法。
  4. 【請求項4】 塗布面側を下刃側に向けることを特徴と
    する請求項1〜3の何れか1項に記載のレーザー溶融熱
    転写記録媒体のスリッティング方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に少なくとも光熱変換層とイン
    ク層とを有するレーザー溶融熱転写記録媒体を上刃と下
    刃を用いて行うスリッティング方法において、スリッテ
    ィング時に回転ブラシで刃物に付着した塗布膜を払い落
    とし、払い落とされた塗布膜を吸引することを特徴とす
    るレーザー溶融熱転写記録媒体のスリッティング方法。
  6. 【請求項6】 レーザー溶融熱転写記録媒体のスクラッ
    チ強度が2〜20×9.8mN、層間接着力が5〜30
    0×9.8mN/cmであることを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項記載のレーザー溶融熱転写記録媒体の
    スリッティング方法。
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