JPH11286176A - レーザー熱転写画像形成方法 - Google Patents

レーザー熱転写画像形成方法

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JPH11286176A
JPH11286176A JP36718098A JP36718098A JPH11286176A JP H11286176 A JPH11286176 A JP H11286176A JP 36718098 A JP36718098 A JP 36718098A JP 36718098 A JP36718098 A JP 36718098A JP H11286176 A JPH11286176 A JP H11286176A
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JP
Japan
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image
image receiving
sheet
ink
layer
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Application number
JP36718098A
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English (en)
Inventor
Katsumi Maejima
勝己 前島
Sota Kawakami
壮太 川上
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 比較的真空度が低い状態でもドラム状支持体
への受像シートとインクシートの巻つけ性、保持性、受
像シートとインクシートの均一密着性を向上させる。ま
た、画像出力安定性を改善する。 【解決手段】 受像シート20の受像層に、インクシー
ト10のインク層が接するように、ドラム状の支持体4
1に保持された受像シート20に、インクシート10を
載せ、受像シート20とインクシート10とを、開口部
により吸引して保持したドラム状の支持体41を回転さ
せ、レーザー光を照射し画像を受像シート20に転移さ
せる。インクシート10は受像シート20により覆われ
る部分の、開口部の数の95%以上が直径0.4mm以
上2.5mm以下で、かつ受像シート20により覆われ
る部分の開口部の開口率が0.1%以上でドラム状の支
持体41の周長が600mm以上で受像シート20の厚
さが50μm以上170μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子信号入力を用
いてカラープルーフを作製するのに適したレーザー熱転
写画像形成方法に関し、更に詳しくは、レーザーを用い
て自動的にフルカラーのプルーフイメージを生成し、一
連のインクシート用紙に熱エネルギーを与え、各インク
を選択的に受像シートに転写し、印刷イメージを形成す
るレーザー熱転写画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、適切なデータ記録装置に記憶され
た電子データから、電子的に分離された単一色分離とい
う形で印刷版を生成する電子システムの開発が盛んに行
われており、プルーフ画像と実際の印刷版の双方を電子
的に形成し、記憶させ、処理するための様々なプロセス
が開発され実践されて来た。これら電子システムの一部
はアナログイメージも扱うことができるが、デジタルイ
メージの処理の容易さゆえに、これが用いられる。最終
印刷に進んでよいかどうか完全に判定する前に、一般に
ハードコピーを生成する必要があり、実際に刷り上がり
を見るためにハードコピーを生成する何等かの形の出力
装置或いはプリンタを用いる方法が必要である。
【0003】ところで、高画質、精密で一定のプルーフ
画像を生み出す熱転写プロセスを用いて、コンスタント
に、迅速かつ正確にイメージを生成する装置が特開平5
−221067号に開示されている。このサーマル画像
化装置は、ロール媒体供給装置を備え、受像シートとイ
ンクシートとが重ね合わされて保持される支持体を有
し、多種のインクシートを一枚の受像シートに重ねても
支持体上の受像シートを乱すことなくインクシートを取
り去り、全体の書き込みの間、受像シートの一部を保持
して複数回重ねられるイメージの位置を確認し、最終的
なプルーフを生成するものであり、上記支持体、即ちド
ラム状支持体表面には受像シートとインクシートとを重
ね合わせて該ドラム状支持体に付着させるために真空開
口が設けられ、更にその開口部を通して減圧する真空シ
ート保持手段が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記サーマル画像化装
置は一貫して迅速に、正確に、しかも正しい位置でプル
ーフ画像を形成することができる。しかしながらプルー
フ画像としては、大サイズ化が要望されており、上記の
ような装置では大サイズ画像を形成するためには、ドラ
ム状支持体を大きくする必要がある。該支持体を大きく
した場合、受像シートとインクシートを重ね合わせて保
持することが困難となる。困難となる理由は、大サイズ
のドラム状の支持体を回転し露光する時に、シートが該
支持体から脱落しやすいこと、それを防止するためには
真空度を上げる必要があるが、真空度を上げるためには
大容量かつ高真空度を発生できる装置が必要となり、ド
ラム状支持体のジョイントからの空気もれも発生しやす
くなるため、これらに対応するために装置が高価になる
上、定期的なメンテナンスも必要となる。又、シートの
巻つけの際皺も発生しやすくなる。更に、受像シートと
インクシートの全面に渡る均一な密着状態を達成するこ
とが非常に困難となる。均一な密着状態が得られない場
合、画像出力安定性の低下即ち、画像面内での濃度に差
が生じる、繰り返し出力において濃度が一定とならな
い、画像面内で局部的に濃度低下及び濃度上昇が発生す
る、網点のボケが発生するなど、でき上がりのプルーフ
画像としては、致命的な問題が生じる。
【0005】又、上記サーマル画像化装置においては、
インクシートのインク層中の染料を転写するタイプの材
料について記載されているが、インク層の色材とバイン
ダーをともに転写する(溶融型熱転写)タイプの材料に
ついても同様の問題が生じることが分かっている。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は比較的真空度が低い状態でもドラム状支
持体への受像シートとインクシートの巻つけ性、保持
性、受像シートとインクシートの均一密着性の向上、及
び画像出力安定性を改善し得るレーザー熱転写画像形成
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に鋭意検討した結果、ドラム状支持体表面に設けられた
開口部の平均径、開口率及び減圧度、該支持体周長を規
定した条件のもと、特定厚さの材料形態を採用すること
で顕著な効果が認められた、との知見のもと本発明に至
ったものである。
【0008】請求項1記載の発明は、『受像シートの受
像層が外側を向くように、開口部を有するドラム状の支
持体に前記受像シートを載せ、前記受像シートの前記受
像層に、インクシートのインク層が接するように、前記
ドラム状の支持体に保持された前記受像シートに、前記
インクシートを載せ、前記受像シートと前記インクシー
トとを、前記開口部により吸引して保持した前記ドラム
状の支持体を回転させ、レーザー光を照射することによ
り、画像を前記受像シートに転移させる画像形成方法で
あって、前記インクシートは前記受像シートより大き
く、前記受像シートにより覆われる部分の、前記開口部
の数の95%以上が直径0.4mm以上2.5mm以下
であり、かつ前記受像シートにより覆われる部分の前記
開口部の開口率が0.1%以上であり、前記ドラム状の
支持体内の減圧度が150torr以上640torr
以下であり、前記ドラム状の支持体の周長が600mm
以上であり、前記受像シートの厚さが50μm以上17
0μm以下であることを特徴とするレーザー熱転写画像
形成方法。』であり、受像シートの支持体への巻付け
性、更に支持体上で積層保持されるインクシートと、受
像シートとの密着性の向上が可能となり優れた巻付け性
を保持することができ、しかもそれにより最終画像での
局部的な濃度の低下及び上昇の防止、画像濃度の面内均
一性の向上、そしてカラープルーフ画像を出力する場合
の、繰り返し画像出力の安定性を達成できる。
【0009】請求項2記載の発明は、『前記インクシー
トのインクを前記受像シートの受像層面に転移させて画
像を形成することを特徴とする請求項1記載のレーザー
熱転写画像形成方法。』である。
【0010】請求項3記載の発明は、『前記受像シート
により覆われる部分の全ての開口部の直径が0.4mm
以上2.5mm以下であることを特徴とする請求項1又
は2記載のレーザー熱転写画像形成方法。』であり、イ
ンクシート及び受像シートの保持能力が良好で、吸引孔
の跡も見られない。
【0011】請求項4記載の発明は、『前記受像シート
により覆われる部分の開口部の数の95%以上が直径
0.4mm以上1.5mm以下であることを特徴とする
請求項1、2又は3記載のレーザー熱転写画像形成方
法。』であり、大半の開口部の直径の範囲を限定したこ
とにより、より一層の吸引効果が期待できる。
【0012】請求項5記載の発明は、『前記受像シート
により覆われる部分であり、かつ非画像有効領域の開口
部の開口率が0.3%以上であることを特徴とする請求
項1、2、3又は4記載のレーザー熱転写画像形成方
法。』であり、支持体表面の受像シートにより覆われる
部分の画像が記録されない領域の開口部の開口率を規定
することによりより一層優れた効果を奏する。
【0013】請求項6記載の発明は、『前記受像シート
により覆われる部分であり、かつ非画像有効領域の開口
部の直径が0.4mm以上1.0mm以下であることを
特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のレーザー
熱転写画像形成方法。』であり、良好な画像が得られ、
シートの保持も安定しており、好ましい。
【0014】請求項7記載の発明は、『前記受像シート
により覆われる部分の開口部の開口率が0.1以上0.
5%以下であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5又は6記載のレーザー熱転写画像形成方法。』で
あり、受像シート及びインクシートの保持性が確保で
き、又ドラムの高速回転がスムーズにいく。
【0015】請求項8記載の発明は、『ドラム状の支持
体の周長が600mm以上1250mm以下であること
を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載
のレーザー熱転写画像形成方法。』であり、B2サイズ
以上の大サイズ画像が形成でき好ましく、又インクシー
トや受像シートがB2以上の大きさである場合、ドラム
状支持体へのインクシートや受像シートの巻き付け性な
どの本発明の効果が顕著に現れる。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明に係る画像記録装置の実施の形態を
添付の図面に従って説明する。図1は本発明に係る画像
記録装置の概略図である。
【0018】YMC又はYMCKの各色のインクシート
10は、コア101にロール状に巻回されたものとして
ドラム状の供給装置30に用意されており、又受像シー
ト20もコア201にロール状に巻回されたものがドラ
ム状の供給装置30に用意されている。ロール状のイン
クシート10は、インク面が内側に巻回され、受像シー
ト20は受像面が外側に巻回され、それぞれのインク面
や受像面が傷付いたり、ゴミが付着することが防止され
ている。この実施の形態では、インクシート10が右巻
でインク面が内側にして装填され、受像シート20も同
様に右巻にして受像面を外側にして装填されているが、
右巻、左巻は供給装置30への装填方向による。各色の
インクシート10や受像シート20は供給装置30を時
計方向或いは反時計方向に回動させることにより所定の
供給位置に案内され、引き出し手段31により引き出さ
れる。インクシート10はインク面を下側にし、受像シ
ート20は受像面を上側にして引き出され、シートカッ
ター手段32により所定の長さに裁断されたシート状の
ものが対ローラ33aによる搬送手段33により搬送さ
れて露光部40に移動される。露光部40には、ドラム
状の支持体41が配置されている。このドラム状の支持
体41には、先ず所定の長さにカットした受像シート2
0が受像面を上側にして保持され、次いで同様に所定の
長さにカットしたインクシート10のインク面を受像面
に重ねるように積層保持した状態で、ドラム状の支持体
41を回転させながら書き込みヘッド手段50、例えば
レーザー光を照射することによって、インクシート10
のインクを受像シートの受像面に転移させる。本発明に
おいて、受像シート20及びインクシート10のドラム
状の支持体41への積層保持は、ドラム状の支持体41
に開口部(以下、吸引孔)を設け、この吸引孔から受像
シート20及びインクシート10を吸着保持する様に真
空シート保持手段を用いて減圧することにより、積層保
持される。尚、記録時のドラム状の支持体の周速が7.
4m/sec以上の場合、本発明の効果が顕著となる。
【0019】ドラム状支持体41は周長を600mm以
上とすることでB2サイズ以上の大サイズ画像が形成で
き好ましい。又インクシートや受像シートがB2以上の
大きさである場合、ドラム状支持体へのインクシートや
受像シートの巻き付け性などの本発明の効果が顕著に現
れる。支持体の周長(ドラムの円周の長さ)としては6
00mm以上1250mm以下が本発明の効果を奏する
上で最適である。
【0020】ドラム状支持体41へ設けられた吸引孔
は、受像シートにより覆われる部分の吸引孔の95%以
上の数の吸引孔の直径が0.4以上2.5mm以下であ
ることを必須の要件とする。好ましくは受像シートによ
り覆われる部分の吸引孔の95%以上の数の吸引孔の直
径が0.4mm以上1.5mm以下である。又、受像シ
ートにより覆われる部分の全ての吸引孔の直径が0.4
mm以上2.5mm以下であることがより好ましい。吸
引孔の直径は0.4mm未満となるとインクシート及び
受像シートの保持能力が低下し、一方2.5mmを越え
ると吸引孔の跡が目立つようになり好ましくない。但
し、受像シートにより覆われる部分であって、非画像有
効領域にある吸引孔については直径が0.5以上2.5
mm以下であることが好ましく、0.5以上1.5mm
以下であることがより好ましい。又、受像シートにより
覆われる部分であって、画像有効領域にある吸引孔につ
いては直径が0.4以上1.0mm以下であると、良好
な画像が得られ、シートの保持も安定しており、好まし
い。
【0021】尚、画像有効領域とは受像シートに覆われ
る部分のうち、画像を有効に形成する予め指定した領域
であり、又非画像有効領域とは受像シートに覆われる部
分のうち、画像を有効に形成することのない予め指定し
た領域のことである。もちろん、技術的に画像形成が可
能な部分を非画像有効領域として指定してもよい。非画
像有効領域は受像シートに覆われる部分のうち、受像シ
ートの端部付近、特に全周付近に設けられることが好ま
しい。又インクシートのみを密着させる吸引孔について
は、直径が0.5以上2.5mm以下であることが好ま
しい。又吸引孔と吸引孔をつなぐ溝をドラム状支持体表
面に設けても良い。この場合、溝の幅は0.7mm以下
が好ましい。
【0022】本発明では、支持体表面に設けられた吸引
孔の中で受像シートにより覆われる部分の吸引孔の開口
率が0.1%以上であることを必要とする。吸引孔の数
は、支持体表面の受像シートにより覆われる部分に於け
る吸引孔の開口率が0.1%以上となるように設定す
る。ここで本発明における吸引孔の開口率とは、以下の
ように定義される。
【0023】ドラム状支持体表面のうち受像シートによ
り覆われる部分にある吸引孔の総面積/ドラム状支持体
表面のうち受像シートに覆われる部分の面積開口率が
0.1%未満となると、受像シート及びインクシートの
保持性が悪くなり、ドラムの高速回転がスムーズにいか
なくなる。受像シートにより覆われる部分に於ける開口
率は0.1%〜0.5%とするのが最適である。更に、
画像を描画する領域つまり、画像有効領域においては、
開口率が0.07%以上となるように開口率を下げるこ
とが画像に対する影響を少なくするために好ましい。開
口率は減圧溝の場合にも同様の範囲となるように形成す
ることが好ましい。
【0024】又、本発明では、前記支持体表面の受像シ
ートにより覆われる部分の画像が記録されない領域、即
ち非画像有効領域の吸引孔の開口率(ドラム状支持体表
面のうち受像シートにより覆われる部分であって画像記
録可能な部分でない領域にある吸引孔の総面積/ドラム
状支持体表面のうち受像シートに覆われる部分であって
画像記録可能な部分でない領域の面積)が0.3%以上
であることが好ましい。その理由として、非画像部であ
るため開口率の高い方がシート保持性に優れ、特に受像
シートの端部付近に吸引孔があるとその効果は向上し、
かつ画像再現性にも優れるという点にある。具体的には
0.3%以上1.0%以下とするのが最適である。尚、
画像記録可能な部分でない領域とは、受像シートにより
覆われる部分のうち、予め画像を形成する有効領域を指
定した領域であり、技術的に画像形成が不可能であると
いうものではない。
【0025】本発明を以下の図2に示す全体図を用いて
更に詳しく説明する。図2は本発明に係る画像記録装置
の概略図であり、校正印刷装置の全体図が示されてい
る。この実施の形態では、図1の実施の形態と同様に構
成されるものは同じ符号を付して説明する。キャビネッ
ト70内部の構成要素の配置は、基本的に図1と同様で
あり、左から供給装置30、引き出し手段31、シート
カッター手段32、搬送手段33、ドラム状の支持体4
1が設けられた露光部40及び書き込みヘッド手段50
とからなり、搬送手段33の下に隔壁34を設け、又供
給装置30と露光部40との間に隔壁35を設けて、材
料交換時及び材料搬送時のゴミがドラム状の支持体41
及び露光部40への混入を防止している。
【0026】装置全体の操作は、供給装置30に隣接す
るように素材送り部36が設けられており、供給装置3
0内のロール状の素材の先端を引き出すことから始ま
る。コア201に巻回されたロールから引き出された受
像シート20の先端の長さを測定し、シートカッター手
段32へと送り、該カッター手段で縦の長さに切断し、
切断されたシートを搬送手段33、即ち搬送ロール33
aにてドラム状の支持体41へと運ばれる。搬送ロール
33aが作動すると搬送されたシートがシートセンサ
(図示せず)に探知され、そこでストップする。支持体
41の周囲に巻かれる際にはシート表面からの反射を捕
らえることによりセンサがシート先端部を検出し、先端
部がセンサに探知されたらシートを停止させる。その後
支持体41が時計方向に回転しシート搭載位置が決めら
れ、固定される。真空シート保持手段(吸引装置)、具
体的には吸引ポンプ或いはブロアー(図示せず)を作動
することで支持体41に減圧が導かれる。本発明におい
ては、前記真空シート保持手段により吸引される支持体
41内の減圧度が150torr以上640torr以
下であることを必要とするが、150torr未満では
画像の局部的な濃度低下及び濃度上昇が発生しやすく、
一方640torrを超えるとシート保持性が劣化する
傾向にある。
【0027】この時点で支持体41は減圧にされ、全て
の吸引孔が減圧状態に導かれる。加圧ロール64がシー
ト先端部と接するように動かされ、シートが支持体41
に密着するように押し付ける。支持体41内の減圧によ
りシートが吸引孔に吸引され、該シートが支持体41表
面に保持される。加圧ロール64をかけることにより、
シートと支持体41表面との間の空気が容易に除去され
る。そして支持体41はシート先端部が搬送ロール33
aの位置に接近する位置に回転して戻り、一方加圧ロー
ル64は支持体41と接触しない位置へ動かされ、支持
体41表面から離れる。次いで、インクシート10が供
給装置30から取り出され、シートカッター手段32で
縦の長さに切断され、搬送手段33によってドラム状の
支持体41へと運ばれる。そして同様に支持体41の周
囲に巻取られ、所望の位置で受像シート20に重ねら
れ、固定される。このとき、インクシート10が縦横と
もに受像シート20を覆い隠せるようにインクシート1
0の長さが受像シート20よりも長く裁断されることが
必要である。その後、加圧ロール64がインクシート1
0表面に接触し、支持体41が回転し、インクシート1
0の後端が加圧ロール64の下に来るまで回転する。
【0028】支持体41が時計の針方向に回転し、イン
クシート10の先端部が再度加圧ロール64の下になる
ような位置に戻す。このように2度ロールをかけるの
は、一度目のロールでインクシート10と受像シート2
0との間のほとんどの空気が除去されるように見えて
も、多少の空気が残っている可能性があるからで、この
ような残留空気は実際にイメージが出来上がらないと認
識されない。即ち残留空気の部分は画像密度の低い領域
として再現される。2度ロールをかけてインクシート1
0を受像シート20に密着させることで、認識されない
空気が除去されるという効果を有する。インクシート1
0が支持体41へ固定された後、加圧ロール64が支持
体41から離れ、支持体41は時計方向或いは反対方向
にイメージ書き込み速度にまで加速される。支持体41
の回転につれて書き込みヘッド手段50が支持体41の
軸方向に沿って横切り、イメージが受像シート20に写
される。
【0029】イメージが受像シート20に書き込まれた
なら、インクシート10は受像シート20を乱すことな
く支持体41から取り除かれ、使用済みシート排出口6
1から装置の外へ出される。この後、別のインクシート
10が順次支持体41上の受像シート20に重ねられ、
所望の画像が得られるまでイメージは受像シート20に
写される。イメージ転写が完成されたなら、受像シート
20は出来上がりプリント排出部62から装置の外へ出
される。
【0030】尚、それぞれの装置或いは手段における好
ましい態様として、例えば搬送ロール33aは粘着性を
有するものから構成されることが挙げられ、これにより
搬送される受像シート20或いはインクシート10に付
着する、又はシートカットの際の塵、ゴミ、埃等が画像
形成手段或いは画像露光部に混入するのを予め防止する
ことが可能となる。又、その搬送ロール33aは3本1
組のロールを1セットとし、それを4セット12本で1
つの搬送手段とすると、支持体41の周囲に巻取られる
長さにカットされたシートがスムーズに搬送され、好ま
しい。又画像露光部を支えるキャビネット70内の床上
には粘着シート42を設けておくと、画像書き込み或い
はシートの巻取り、シートカットの際に生じる塵、ゴ
ミ、埃等の落下物を効率よく捕縛させ、画像形成手段或
いは画像露光部内を清浄な状態にするのに寄与する。又
支持体41に隣接して設けられる加圧ロール64の表面
を構成する素材にシリコンゴムを使用することも好まし
い。加圧ロール64は支持体41で画像形成された後の
インクシート10及び受像シート20をそれぞれ排出口
61、出来上がりプリント排出口62に搬送する手段も
兼ねることもある。
【0031】シリコンを使用することで、受像面を加圧
する際に受像面を汚すことなく、又ロール自体に異物が
付着して受像面を傷つけることがなくてすむ。又、排出
部60と画像形成手段或いは画像露光部との間に隔壁板
65を設置することが好ましい。これにより、排出口か
らの塵、ゴミ、埃等の落下物を防ぎ、画像露光或いは形
成に悪影響を与える要因を防止することが可能である。
又排出部60内にあるガイド板66表面を梨地処理する
ことが好ましく、これによりインクシート及び受像シー
トの先端がこのガイド板66に当たり進向方向を決定さ
れる際、無理な摩擦を生じることなく円滑な搬送が可能
となる。又支持体表面を清浄な状態に維持することを目
的として、粘着ロール63を設けても良い。
【0032】(素材供給工程)供給装置30は、回転ラ
ックからなり更に垂直に立てられた円形のプレートを有
し、このプレートの一方の表面には、プレートの円周に
沿って等間隔に並ぶ複数の素材保持スピンドルが突起し
ており、それぞれのスピンドルにはロール状のシート1
0及び20がはめ込まれている。それらの1つは受像シ
ート20であり、他の4つはインクシート10である。
残る1つのスピンドルは予備のものである。そしてスピ
ンドルにはそれぞれに対応する素材送り部36が設けら
れ、スピンドルにはめられているロールから先端を引き
出し、駆動ロール(図示せず)を通って回転ラックの外
へ送り出される。ここでは、スピンドルがコアの役割を
果たすが、別途予めコアを有するロールを設けてもよ
い。回転ラックはその軸回りに回転し、選択された素材
のロールをシートカッター手段32へ送る。そしてカッ
ター手段を通過して送られ、長さを測定されて切断され
る。ここで切断された直後の素材はロール状に巻かれて
いたせいもありカールを有しており、これが支持体41
に保持される際にカールを有していることから巻付け性
が悪く、しかも続くインクシート10は又別の形態のカ
ールを有しているため、支持体41、受像シート、イン
クシートと全て重なった際の密着性の低下は相当なもの
である。
【0033】特にカットされたシートのカールの度合い
というのはロール状の内径側と外径側とでは大きく異な
り、支持体41への積層保持という点で取り扱いが非常
に不便である。
【0034】本発明はこのような事情に鑑みてドラム状
支持体表面に設けられた開口部の平均径、開口率及び減
圧度、該支持体周長を規定した条件のもと、特定厚さの
材料形態を採用することで上記の問題を達成したもので
ある。実際には、これらの範囲内にて、適宜その数値を
選択することが可能であり、例えば装置、画像形成の枚
数、使用インク数等を考慮することで、その選択は無限
である。
【0035】(画像形成工程)図3は受像シート20が
支持体41の周囲に巻取られ、更にインクシート10が
受像シート20を覆い隠せるように重ねられ、加圧ロー
ル64により固定される際の斜視図が示されている。加
圧ロール64は支持体41に着脱可能に設けられ、その
素材としては粘着性を有さないものが好ましく、しかも
回転方向と垂直に力を付与するための溝を有するものが
更に好ましい。例えば図示する64aの溝である。支持
体41は、インクシート10上のインク層が熱せられる
ことによりインクシート10から受像シート20へイン
ク層又は染料が転写されるようなサーマルプリント媒体
を搭載するためのもであり、受像シート20とインクシ
ート10とが密着して重ねられ、一方支持体41内部を
減圧し、重ねられた用紙を吸引ポンプから吸引孔を通し
て吸引することにより支持体41表面に保持される。支
持体41表面には多数の吸引孔42が設けられ、又中心
吸引口43からは吸引装置へとつながるバルブ(図示せ
ず)へと続く。
【0036】バルブは吸引ポンプに接続され、本発明で
はこの吸引ポンプにより中心吸引口43を通して支持体
41内部に減圧状態を発生させることができる。減圧度
が高すぎると吸引装置の負荷が大きくなり、又ドラム状
支持体のジョイントからの空気もれが生じやすく、更に
吸引孔から受像シートを引き込み、受像シートに凹部を
生じさせてインクシートとの密着を阻害する。一方低す
ぎるとインクシート、受像シートをドラムに良好に保持
できず、又インクシートと受像シート間の空気を充分に
引けず密着が不充分となる。従って吸引ポンプにより吸
引される支持体内の減圧度を150以上640torr
以下に設定すると、上記の問題は改善される。
【0037】支持体41の回りには、左右に凸部44が
支持体41をぐるりと回って形成されている。その幅は
吸引孔の縦列間の範囲内であり、かつ受像シート20の
固定された領域外に設けられており、該凸部の高さは実
際には受像シート20の厚さ+50μmから−10μm
程度に設定されるのが好ましく、約65以上225μm
以下である。尚、凸部は受像シートにできるだけ近いこ
とが好ましい。又凸部と受像シート端部の間に吸引孔が
あることが好ましい。
【0038】図4は軸方向の中心線に沿って切り離され
広げられた支持体41の横断面図であり、中心吸引口4
3より吸引孔42を通して支持体41内部が減圧され、
受像シート20が支持体表面に密着され、更に受像シー
ト20より幅、長さとも大きいインクシート10に覆わ
れており、受像シート20を介して支持体41とインク
シート10が密着される場面を示している。尚、インク
シートは受像シートより長さ、幅ともに少なくとも2.
5cm大きいことが好ましい。ハブ45は、反転可能、
速度変化可能の画像形成ドラム用の駆動モータ(図示せ
ず)に接続する。支持体41表面におけるリセス44の
目的は、インクシート10が受像シート20面上を引っ
張られつつ送られる際に、該インクシート10表面に皺
が生じないようにすることである。これにより画像領域
にまで伸び、最終イメージに深刻な悪影響を及ぼす可能
性のあるシート上の折り目、皺がインクシート10に発
生するのを防止することが可能となる。又、受像シート
20のエッジに沿った部分の空気を全て支持体41表面
に設けられた吸引孔42によって吸引することは困難で
あるが、リセス44によりこの部分の空気の引き込みの
問題が容易に解消される。図3で示したように加圧ロー
ル64を用いて吸引とともに加圧を行うことで、受像シ
ート20とインクシート10との間の残留空気が効率的
に除去でき、画像に不利な影響を阻止することが可能と
なる。
【0039】次に画像記録用の材料について説明する。
【0040】図5の(a),(b)は、本発明に係る画
像記録装置で利用されるインクシート10と受像シート
20の一例を示す断面図である。
【0041】(a)のインクシート10は、ポリエチレ
ンテレフタレー卜(PET)などで形成される透明な基
体11の一面側に、クッション層12、光熱変換層13
を介してインク層14が積層されており、他面側にバッ
クコート層15が配置されている。(b)の受像シート
20は、ポリエチレンテレフタレー卜(PET)などで
形成される透明な基体21の一面側に、クッション層2
2、剥離層23を介して受像層24が積層されており、
他面側に、バックコート層25が配置されている。
【0042】前記した層構成は1例であり、他の層構成
の採用を排除するものではない。例えば、インクシート
の場合、インク層に昇華性の染料を含有する場合、クッ
ション層12はなくてもよい。光熱変換層13が有する
レーザー光を熱に変換する機能は、インク層中に光熱変
換材を入れる場合は設けなくて良い。受像シートの場
合、剥離層23はクッション層22および受像層24の
組み合わせによっては設けなくてもよい。尚、図5に示
したインクシート10並びに受像シート20における各
層の配列は、搬送時並びに露光時の上下位置に従ってい
る。
【0043】次いで、インクシート10並びに受像シー
ト20について説明する。
【0044】〈インクシート〉インクシートは、基本的
に基体、インク層の構成を有する。基体とインク層の間
に光熱変換層を設けてもよく、更に光熱変換層と基体の
間にクッション層を設けてもよい。
【0045】インクシートの基体としては、特開昭63
−193886号第2頁左下欄12〜18行に記載のフ
ィルム又はシートの中で、露光部で使用されるレーザー
の波長の光を透過することができ、搬送性及び平滑性の
良いポリマーフィルムを使用することができる。特にポ
リエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、シンジオタクチックポリスチレ
ン(PSP)、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネート(PC)などの高Tg樹脂フィ
ルムが好ましい。
【0046】インクシート基体の膜厚は50μm以上1
25μm以下が好ましく、50μm未満であるとドラム
状支持体への巻つけの際、皺になりやすく、又125μ
mを越えると、転写画像において部分的な濃度のムラが
生じやすい。
【0047】これらのプラスチックフィルムには寸法安
定化、帯電防止等の各種加工を施すこともできる。又、
後述の各層が良好に基体上に塗布されるための下引層を
設けることもできる。
【0048】インクシートが有するインク層は、レーザ
ー等の高照度の光を受けて光熱変換層の光熱変換作用に
より発生した熱により、色素のみ転写可能な昇華タイ
プ、或いは溶融又は軟化して層ごと転写可能なタイプが
あり、層ごと転写可能なタイプの転写機構は完全な溶融
状態でなくてもよい。
【0049】熱溶融転写タイプのインクシートのインク
層は、好ましくは着色剤を20〜40重量部、融点又は
軟化点が40〜150℃の範囲にある樹脂を主成分とす
るバインダーを40〜70重量部含有し、その膜厚が
0.4〜1.0μmのものである。
【0050】着色剤としては二酸化チタン、カーボンブ
ラック、グラファイト、酸化亜鉛、プルシアンブルー、
硫化カドミウム、酸化鉄並びに鉛、亜鉛、バリウム及び
カルシウムのクロム酸塩等の無機顔料、及びアゾ系、チ
オインジゴ系、アントラキノン系、アントアンスロン
系、トリフェンジオキサジン系の各顔料、バット染料顔
料、フタロシアニン顔料及びその誘導体、キナクリドン
顔料等の有機顔料、並びに酸性染料、直接染料、分散染
料、油溶性染料、又は含金属油溶性染料等の各染料を挙
げることができる。
【0051】特に、印刷産業用カラープルーフ材料とし
て使用する場合、印刷インクに用いられる有機顔料が好
ましく用いられる。ブラックの再現には、カーボンブラ
ックを主体として、要求によりシアン、ブルー、バイオ
レット等の顔料を加え、色を整えるのが好適である。
【0052】好ましい着色剤の量はインク総量に対し2
0〜40重量%、好ましくは25〜35重量%含有され
る。着色剤の量が多過ぎるとインク層が強くなり、光熱
変換型の記録を行った場合に記録像の滑らかさが失われ
る。例えば、細線では、線の連続性が損なわれて「がさ
つき」が生じる。又印刷校正用の用途においては、網点
の形状が破壊され易くなる。一方、着色剤の量が少ない
場合には、このような欠陥は発生し難くなるが必要な着
色濃度を得ることが難しくなってしまう。インク層に含
有される着色剤は、バインダーと混合した後の平均粒径
がインク層の膜厚より小さく分散されていることが、イ
ンク層の表面性状の点から好ましい。
【0053】顔料を中心とする粒子の平均粒径がインク
層の膜厚より大きいと、塗布後のインク層表面の平滑性
が著しく損なわれる傾向にある。インク層表面の平滑性
が損なわれた場合、インク層と受像シートとの接触が不
均一になること、及び光熱変換層で発生された熱エネル
ギーが不均一に伝導することによる、転写ムラが発生し
易くなる。より好ましい顔料分散粒子の粒径は、平均粒
径として0.5μm以下であることが好ましい。熱溶融
転写タイプのインク層に使用するバインダーとしては、
熱溶融性物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂を挙げるこ
とができる。
【0054】該インク層に用いるバインダーの主成分
は、好ましくは融点又は軟化点が40〜150℃の樹脂
である。樹脂を主成分とすることで、凝集破壊の少な
い、均一なインク層の添加が行われる。特に、スチレン
樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、スチレン−マレイン
酸樹脂等の非晶質樹脂を主成分とすると、インク層の転
写性が良好であることが確認された。更に、エチレン−
酢酸ビニル樹脂、アイオノマー樹脂を、バインダー成分
の1割程度加えると、インク画像の受像シート上での耐
擦過性が良好になることが判明した。これらの樹脂の併
用は、転写画像のエッジの滑らかさにも効果がある。
【0055】その他インク層には、可塑化により感度ア
ップを図る可塑剤の添加、塗布性を向上させる界面活性
剤の添加、ブロッキングを防止するための、インク層よ
り粒径の小さいマット材の添加等が可能である。界面活
性剤としては、弗素含有化合物を用いると薄層のインク
層を形成できる。
【0056】インク層の厚さは0.4〜1.0μmが好
ましく、更に好ましくは0.5〜0.8μmである。イ
ンクシートにおいて、インク層の膜厚は薄い方が感度が
向上し、特に1μm以下とすることで飛躍的に感度が向
上する。しかしながら、インク層が0.4μmより薄く
なると、特に、印刷用画像等の面積階調記録において、
小ドットや細線の転写不良が生じ、実質感度が低下した
り、インク層が過度に加熱されるためか、光熱変換層の
余計な転写が生じたり、インク層自体が焦げついて所望
の色を再現できなかったりする場合が多い。
【0057】又昇華タイプのインク層で用いられるバイ
ンダーとしては、例えばセルロース誘導体(例えば、酢
酸水素フタル酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸プロ
ピオン酸セルロース、酢酸酸セルロース、三酢酸セルロ
ース若しくは米国特許第4,700,207号に記載さ
れている何れかの材料);ポリカーボネート;ポリ酢酸
ビニル;ポリ(スルホン);ポリ(ビニルアルコール−
コ−アセタール)(例えば、ポリ(ビニルアルコール−
コ−ブチラール));ポリ(フェニレンオキシド)等が
挙げられる。バインダーは、約0.1〜5g/m2の塗
布量で使用することができる。
【0058】又昇華性染料としては、例えば以下の化合
物を使用できる。
【0059】
【化1】
【0060】又米国特許第4,541,830号、同第
4,698,651号、同第4,695,287号、同
第4,701,439号等に記載される昇華性染料を使
用すると良好な画像が得られる。上記の染料は単独で使
用しても、組み合わせて使用してもよい。これらの染料
は約0.05〜1g/m2で使用できる。
【0061】又赤外吸収染料を含有することも挙げら
れ、米国特許第4,973,572号に記載されるよう
なシアニン染料を使用することができる。又、インクシ
ートと受像シートとの間を特定の距離に保つために、イ
ンク層上にスペーサービーズを有する層を設けてもよ
く、或いはインク層中に含ませておいてもよい。
【0062】インク層(染料含有層)は支持体上にコー
ティングしても、グラビア印刷などのプリント技法によ
る方法でプリントしてもよい。
【0063】昇華タイプでは、ダイオードレーザーを用
いてインク層の昇華性染料を受像シートに転写すること
が好ましい。赤外吸収染料を含有するインクシートをダ
イオードレーザーで像様加熱して染料を揮発させ、画像
を転写する。ダイオードレーザーは、原稿画像の形状や
色を表す一組の信号によって調節され、その結果染料が
加熱され、受像層上で染料の存在が必要とされる領域に
おいてのみ揮発を引き起こして原稿画像の色を再構築す
る。
【0064】光熱変換層は、熱溶融転写タイプのインク
シートのインク層に隣接して設けると非常に熱伝導率が
高くなる。光熱変換層とインク層が隣接する場合、光熱
変換層で光熱変換された熱エネルギーは、直接インク層
を光熱変換層側の界面から加熱するため、光熱変換層と
インク層の界面からインク層が剥れ易くなり、効果的に
インク層が転写される。光熱変換物質は、光を吸収して
効率良く熱に変換する物質である。特に、カーボンブラ
ックは、一般的に使用できるあらゆる波長の光源に対
し、ほぼ均一な光熱変換作用を発現するため、光源を選
ばないインクシートの作製に有効である。光熱変換層を
構成する樹脂は、TGA法による熱分解測定による窒素
気流中、昇温速度10℃/分での重量減少率が50%と
なる温度が360℃以上である樹脂を、光熱変換層を構
成する樹脂全体の70重量%以上含有することが、光熱
変換層の不要な転写の防止に有効に役立ち、このような
樹脂を用いることにより、使用できる光吸収剤の選択肢
が広くなった。特に水溶性ポリマーを用いた光熱変換層
は、インク層との剥離性も良く、又、光照射時の耐熱性
が良く、過度な加熱に対してもアブレーションが少な
い。
【0065】水溶性ポリマーを用いる場合には、カーボ
ンブラックを水溶性に変性したり、水系分散することが
望ましい。インクシートが有する光熱変換層の膜厚は
0.4〜1.2μmが好ましく、より好ましくは0.5
〜1.0μmである。光熱変換層におけるカーボンブラ
ックの含有量は、画像記録に用いる光源の波長での吸光
度を、好ましくは0.3〜3.0になるよう決めるのが
好ましい。更に好ましくは0.7〜2.5になるように
決めることができるが、照射光の強度により、最適な範
囲を決める必要がある。
【0066】光熱変換層は、層厚の薄い方が発生した熱
エネルギーを有効にインク層に伝導し易くなるので好ま
しく、その効果はl.2μm以下で飛躍的に向上する。
しかしながら、光熱変換層を0.4μm未満にすると、
有効な光熱変換に必要なカーボンブラックを添加するた
めに、層全体の強度が脆くなり、光熱変換層の破壊が起
き易くなり、不要な転写が多発する。
【0067】カーボンブラックを添加する場合、添加量
を層全体の40重量%以下にすれば好適な効果が得られ
るため、光熱変換層の不要な転写が起こらない。
【0068】クッション層はインクシートと受像シート
との密着を増す目的で設けられるため、熱溶融転写タイ
プのインク層を有するインクシートに特に有効である。
このクッション層は熱軟化性又は弾性を有する層であ
り、加熱により充分に軟化変形しうるもの、又は低弾性
率を有する材料或いはゴム弾性を有する材料を使用すれ
ばよい。具体的には、後述の受像シートのクッション層
に用いられるものと同様のポリマーを用いることができ
る。クッション層はある程度の厚さを持たせるために、
塗布或いはラミネート、フィルムの貼り合わせなどによ
り行う。クッション層の形成方法としては、受像シート
の受像層の形成方法と同様の方法を用いることができ
る。表面平滑性が必須な目止めクッション層を更に形成
する場合、これは各種塗布方式によってコーティングを
行うことが望ましい。好ましいクッション層の総厚は2
μm以上、好ましくは4μm以上である。光源のエネル
ギーを無駄なく光熱変換層に吸収させるために、基体及
びクッション層の光源の波長に対する透過率は70%以
上が好ましく、更に好ましくは80%以上がよい。この
ためには、透明性の良い基体及びクッション層を使用す
ると共に、基体のバックコート面及び基体とクッション
層の界面での反射を少なくする必要がある。基体とクッ
ション層の界面での反射を小さくするための方法として
はクッション層の屈折率を基体のそれに対して0.1以
上小さくすることが好ましい。
【0069】インクシートは、機能も性質も異なる層を
一つの基体上に重ねて作製する必要がある。このような
重層の作製方法にはいくつかの方法が知られているが、
インクシートの性能を最も良好に発現させるためには、
次のような方法が好ましい。
【0070】好ましい方法の一つは、クッション層、光
熱変換層、インク層塗布液を基体上に順次重ね塗布する
方法である。この場合、クッション層は、表面が粘着性
を有する層であるため、エクストルージョン法や押出し
ラミネート法などにより予め設けられたものでもよい。
重要なことは、光熱変換層がクッション層上に塗設され
た際の表面のJIS Z−8741−1983規定の7
5度鏡面光沢度が65以上となるように、平滑に層を形
成することである。光熱変換層表面の平滑性が確保され
ていない状態でインク層を形成すると、インク層表面が
荒れてしまい、最終画像の品質が低下してしまう。又、
離型性の表面を有する基体の離型面上にインク層を設
け、インク層の上に光熱変換層を設けた後、別の基体上
に設けたクッション層と光熱変換層とを貼り合わせた
後、離型性基体を剥離してインクシートを作製する方法
も考えられる。この方法は、形成されたインクシートの
インク層表面のJIS Z−8741−1983規定の
75度鏡面光沢度が80以上という、極めて平滑性の高
いインクシートを得るために好適である。
【0071】このようなインクシート作製方法において
は、離型面とインク層との間の剥離力F1はインク層と
光熱変換層との間の剥離力F2より小さくなるように選
択する必要がある。F1は10g/cm以下程度がイン
クシートの良好な作製に有効である。光熱変換層とクッ
ション層とを貼り合わせた後、離型性基体を剥離する際
には離型性基体の剥離時の曲率θが180°以下となる
ようにすると、良好に剥離できる。
【0072】離型性基体は、フィラー等の混入が少ない
平滑なプラスチックシートが好ましく、剥離作業性の点
から50μm以下の薄いフィルムが好ましい。離型性の
面は、このような基体上に、架橋されているか、実質的
にインク層の塗布溶剤に対し非溶解性であるか、弗素又
は長鎖アルキル化合物を有するような層を形成すること
で得ることができる。架橋された剥離層としては熱硬
化、紫外線硬化等、広範囲に可能性があるが、剥離後の
インク層の感度低下を考慮すると、非シリコーン系化合
物が好ましい。ただし、高級脂肪酸エステル変性シリコ
ーン、ポリエステル変性シリコーンなどは、例外的に、
感度低下がなく良好な離型面とすることができる。剥離
性の観点からは、インク層が溶剤系の場合、水溶性の樹
脂、即ち、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アンモニ
ウム基などを有するバインダーをメラミン化合物、イソ
シアネート化合物、グリオキザール誘導体等の架橋剤と
架橋させた層が好ましい。ホスファゼン樹脂も有効に用
いることができる。
【0073】〈受像シート〉受像シートは、基体上に受
像層を有する構成を採用する。該受像層上に形成された
画像を最終支持体に再転写する場合、受像層と基体の間
にクッション層を設けることが好ましく、又受像層とク
ッション層の間に剥離層を設けてもよく、一方基体を隔
てて受像層とは反対側にバックコート層を設けてもよ
い。
【0074】本発明においては、受像シートの総厚は5
0μm以上170μm以下とするのが必要である。50
μm未満であるとドラム状支持体の吸引孔の跡がつきや
すくなり、又170μmを越えるとドラム状支持体への
保持性が劣化する傾向にある。
【0075】熱溶融タイプのインク層を有するインクシ
ートを用いた場合、熱溶融タイプの受像シートを用い、
受像層はバインダー樹脂とマット材より構成され、又受
像層膜厚は0.3以上3.0μm以下が好ましい。受像
層の膜厚を3.0μmを大きく越えると、紙などの最終
基体に転写された最終画像の質感が、最終基体の質感と
変わってしまい、一方0.3μm未満では層自体の強度
が不足し、最終基体上に転写された後の擦れ等による画
像欠落が起こりやすく、転写される最終基体の選択の幅
も狭くなる。
【0076】前記マット剤の体積平均粒径は、受像層の
マット剤の存在しない部分の平均膜厚より1.5〜5.
5μm大きいものであることが好ましい。この粒径のマ
ット剤は、インクシートと受像シートの密着性を維持し
つつカブリがなく、転写後の受像層の印象が良好であ
る。マット剤の素材としては、PMMA(ポリメチルメ
タクリレート)等のアクリル樹脂、弗素系樹脂、シリコ
ン樹脂などの公知の有機微粒子を用いることができる。
有機微粒子は、粒子の強度、耐溶剤性などを増す他に最
終画像の光沢を良好にする効果がある。マット剤による
受像層表面の突起は200〜2000個/mm2である
ことが、最終転写画像の光沢の点から好ましい。マット
材による突起が少ないと、受像シートとインクシートと
を密着させる際にシート間の空気が均一に吸引できず、
空気溜りとなって転写不良を引き起こすことがある。一
方、突起が多すぎる場合には、転写されたインク層がマ
ット材突起に橋掛け状に転写され易いためか、転写画像
の耐刷性が低下することがあり、又、最終基体に転写し
た際の光沢が過度に抑えられ、特にプルーフに好ましい
光沢が得られ難くなる。
【0077】受像層バインダーの具体例としては公知の
あらゆるものを用いることができ、特に、ポリアクリル
酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエチルア
クリレート等のアクリル系又はメタクリル系のポリマー
が好ましい。これらの樹脂は、単独で用いることもでき
るが、数種を混合することも可能である。
【0078】熱溶融タイプの受像層には、前記ポリマー
の水系エマルジョンの他に、水溶性樹脂を適宜併用する
ことができる。これらの水溶性樹脂を併用する場合に
は、受像層の主成分である水系エマルジョン樹脂に対し
て30重量%以下の範囲で用いることが好ましい。受像
層とインク層との間の静止摩擦係数は、受像層上に複数
色の重ね印字を行う際のシートのズレによる色ズレを防
止し、かつ画像形成が終了して受像シートとインクシー
トとを剥離、搬送する際の搬送性を確保することの2つ
を両立するために0.3〜0.7の範囲とすることが好
ましい。即ち、インク層と受像層の間の静止摩擦係数が
0.3より小さいと、重ね合わせ時にシート同士が滑り
易くなり、色ズレが生じ易い。又、静止摩擦係数が0.
7より大きいと、滑りが悪くなり、剥離搬送がスムーズ
に行われない傾向にある。
【0079】又、クッション層を設けることで、画像記
録時に混入する微細なゴミによる画像転写不良が低減さ
れる。一般的な溶融熱転写方式の場合、インクシートの
インク層は2μm以上の膜厚を有し、溶融粘度も非常に
低く設計されているため、インクシートと受像シートと
の間に混入したゴミは溶融したインク層に覆われてしま
い、余り問題にならないが、特に前記のような薄膜の着
色剤層を利用する光熱変換型記録においては、インクシ
ートと受像シートとの間に混入したゴミは、明確な転写
抜けとなるため問題であった。
【0080】前記受像シートに設けられるクッション層
は、25℃における弾性率が好ましくは1〜250kg
/mm2、更に好ましくは2〜150kg/mm2である
ような層が好ましい。或いは、JIS K2530−1
976に規定される針入度が15〜500、更に好まし
くは30〜300であるような層とするのが好ましい。
このような性質のクッション層を設けることによりイン
クシートと受像シートとを密着させた時の密着性が増
し、結果としてインクシートと受像シートとの間に不純
物が混入した場合にもシート間の浮きが低減され、転写
画像の欠陥が少なくなる。又、一方で、転写感度が上昇
するという効果も得られる。
【0081】前記クッション層を形成する素材は、ガラ
ス転移点(Tg)が低い各種ゴムや樹脂類を主成分とす
ることが好ましい。一般的には、これらの中でも重量平
均分子量(Mw)が100,000以下の低分子量のも
のが好適に用いられるが、クッション層に要求される性
質を満たすものであれば、より高い分子量のものも用い
ることができる。又、各種可塑剤を併用することにより
樹脂の軟化点を下げることでクッション層として好適な
性能とすることもできる。クッション層は、溶剤塗布に
より設けることができるが、ラテックスやエマルジョン
のような水系の分散物の状態で塗布形成することも可能
である。この他、水溶性樹脂も使用できる。これらの樹
脂は、必要によって単独又は混合して用いることができ
る。前記以外の素材でも、各種添加剤を加えることによ
りクッション層に好ましい特性が得られる。添加剤とし
ては、ワックスなどの低融点物質、可塑剤などが挙げら
れる。これら添加剤の添加量はベースとなるクッション
層素材との組み合わせで好ましい物性を発現させるのに
必要な量を選択すればよく、特に限定されないが、一般
的にクッション層素材量の10重量%以下、更に5重量
%以下が好ましい。尚、クッション層の好ましい膜厚は
10μm以上であり、更に好ましくは20μm以上であ
る。
【0082】又、他の被転写体(コート紙、上質紙など
の紙類)に再転写する場合には、更に30μm以上の膜
厚が好ましい。クッション層の膜厚が10μm未満にな
ると、最終基体への再転写の際、抜けや欠けが発生する
場合がある。
【0083】前記剥離層のバインダーとしては、スチレ
ン類及びこれらの樹脂を架橋したもの、Tgが65℃以
上の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられ
る。硬化物としてはイソシアナート、メラミン等の一般
的硬化剤を使用することができ、特に、ポリカーボネー
ト、アセタール、エチルセルロースが保存性の点で好ま
しい。
【0084】前記剥離層に導電性物質を含むことで、受
像シートに転写された画像を受像層ごと最終基体に転写
する際に受像層と剥離層の間で発生する剥離帯電が抑え
られ、ゴミ等のひき寄せも無く、作業性にも優れた受像
シートを得ることができる。
【0085】剥離層の形成方法としては、前記素材を溶
媒に溶解又はラテックス状に分散した塗布液をブレード
コーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコ
ーター、グラビアコーターなどの塗布法、ホットメルト
による押出しラミネーション法などが適用でき、クッシ
ョン層上に塗布し形成することができる。或いは、仮べ
ース上に前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散
したものを前記の方法で塗布したものとクッション層と
を貼り合わせた後に、仮ベースを剥離して形成する方法
がある。
【0086】一般的な帯電防止剤としてはカチオン系界
面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性
剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「1129
0の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に
記載の化合物などが広く用いられる。好適な導電性物質
は、帯電防止剤として知られる前記の物質の中でも特に
導電効果の高いものである。金属蒸着層は、クッション
層の特性を失わせる可能性が高く、使用には制限があ
る。受像層転写剥離時の帯電を防止するためには剥離層
の表面比抵抗を、23℃、湿度55%RHの環境で測定
した時に1×1010Ω以下とすることが好ましい。
【0087】受像シートから受像層を最終基体に転写す
る場合には、ラミネーター等で加熱、加圧して受像層を
熱転写するため、受像シートも最終基体も非常に乾燥し
た状態におかれる。それ故、通常の帯電防止として広く
用いられている1×1010Ω程度では剥離帯電を防止し
切れないのである。
【0088】インクシートのインク層が昇華タイプの場
合、昇華タイプの受像シートを用いる。該受像シート
は、少なくとも基体、クッション層、受像層から構成さ
れ、一方基体を挟んで受像層とは反対側にはバックコー
ト層が設けられてもよい。好ましいクッション層及び受
像層は、熱溶融タイプのインク層を有するインクシート
の素材とは異なる。
【0089】昇華タイプのクッション層として、例えば
ポリカーボネート、ポリエステル、ポリビニルアセター
ル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリカプロラクト
ン及びポリオレフィンから選択することができる。とり
わけポリビニルアセタール例えばポリ(ビニルアルコー
ル−コ−ブチラール)、ポリオレフィン例えばポリプロ
ピレン、並びに二塩基性芳香族酸例えばフタル酸又は二
塩基性脂環式酸例えばシクロヘキサンジカルボン酸と、
短鎖脂肪族ジオール例えばエチレングリコール及び芳香
族ビスフェノール例えばビスフェノールAとをエステル
化して誘導された線状ポリエステルが好ましい。
【0090】該クッション層は、約0.5g/m2を上
回る塗布量、好ましくは約5〜50g/m2、最も好ま
しくは約10〜50g/m2の塗布量が有効である。
【0091】又受像層は、ポリカーボネート、ポリウレ
タン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、セルロースエス
テル(例えば酢酪酸セルロースエステルもしくは酢酸プ
ロピオン酸セルロース)、ポリ(スチレン−コ−アクリ
ロニトリル)、ポリ(カプロラクトン)、ポリビニルア
セタール(例えばポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラ
ール))、それらの混合物、又は他の従来の何れかのポ
リマー色素受像体材料を含んでなる。一般に約0.2〜
5g/m2の濃度で使用すると良好な結果が得られる。
【0092】両タイプの受像シートの基体には、バック
コート層を設けてもよい。該バックコート層は、ロール
状の受像シートのブロッキング防止、受像シート及びイ
ンクシートをドラム状支持体へ積層保持する際の均一密
着性を向上させるためにも必要である。バックコート層
は、バインダー樹脂及びマット材から構成され、必要に
応じて帯電防止剤、塗布性を向上させるために各種活性
剤を添加することができる。
【0093】バックコート層に用いられるバインダーと
しては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香
族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ア
ルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹
脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、テフロン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカ
ーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、弗化
ポリウレタン、ポリエーテルスルホンなど汎用ポリマー
を使用することができる。
【0094】バックコート層のバインダーとして架橋可
能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マッ
ト材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果
がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。
【0095】この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応
じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなど
を特に限定なく採ることができる。場合によっては、支
持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート
層を設ける側に任意の易接着層を設けてもよい。
【0096】バックコート層に好ましく添加されるマッ
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子な
どが挙げられる。
【0097】バックコート層は0.5〜3g/m2程度
の付量で支持体に設けられることが好ましい。0.5g
/m2未満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等
の問題が生じ易い。又、3g/m2を大きく超えて塗布
されると好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保
存時にバックコートによる受像層面のエンボス化が生
じ、特に薄膜の着色剤層を転写する薄膜溶融熱転写記録
では記録画像の抜けやムラが生じ易くなる。
【0098】マット材は、その数平均粒径が、バックコ
ート層のバインダーのみの膜厚よりも2.5〜20μm
大きいものが好ましい。マット材の中でも、8μm以上
の粒径の粒子が5mg/m2以上が必要であり、好まし
くは6〜600mg/m2である。これにより特に異物
故障が改善される。又、粒径分布の標準偏差を数平均粒
径で割った値σ/rn(=粒径分布の変動係数)が0.
3以下となるような粒径分布の狭いものを用いること
で、異常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥
を改善できる上、より少ない添加量で所望の性能が得ら
れる。この変動係数は0.15以下であることが更に好
ましい。
【0099】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
示す「部」は「重量部」を示す。
【0100】〈受像シートの作製〉 (受像シート1 溶融型)a)厚さ100μmのPET
ベース(ダイヤホイルヘキスト社製、T100)に下記
バックコート層塗布液1をワイヤーバーにて塗布・乾燥
し、付き量0.3g/m2のバックコート層を形成し
た。
【0101】 バックコート層塗布液1 EG−05(ポリビニルアルコール、日本合成化学社製) 9.5部 MX−300(平均粒径3μm、PMMA粒子綜研化学(株)社製) 0.6部 純水 170部 イソプロピルアルコール 20部 b)その後、下記クッション層塗布液をアプリケーター
にて塗布・乾燥し、膜厚30μmのクッション層を得
た。
【0102】 クッション層塗布液1 アクリル系ラテックス(カネボウNSC社製、ヨドゾールAD92K) 100部 c)次いで前記クッション層上に下記剥離層塗布液をワ
イヤーバー法にて塗布・乾燥し、膜厚1.8μmの剥離
層を得た。
【0103】 剥離層塗布液1 エチルセルロース(ダウ・ケミカル社製、エトセル10) 10部 イソプロピルアルコール 90部 d)次いで剥離層上に下記受像層塗布液をワイヤーバー
法にて塗布・乾燥し、付き量1.5g/m2の受像層を
形成した。
【0104】 受像層塗布液1 ポリアクリル酸ラテックス(カネボウNSC社製、 ヨドゾールA5805、固形分55%) 25部 マット材分散液(総研化学社製、MX−40S、固形分30%) 1.8部 フッ素系樹脂(住友化学社製、スミレーズレジンFP−150固形分15%) 4.2部 イソプロピルアルコール 9部 純水 60部 得られた受像シート1の総膜厚は約134μmであった。
【0105】(受像シート2 昇華型)厚さ100μm
のPETベース(ダイヤホイルヘキスト社製、T10
0)に、前記受像シート1と同様にしてクッション層、
剥離層、受像層を形成して受像シート2を作製した。
【0106】 クッション層塗布液2 ポリビニルアセタール(Kw−1、積水化学社製、固形分19%)60部 純水 40部 次いでクッション層上に下記剥離層塗布液をワイヤーバ
ー法にて塗布・乾燥し、膜厚0.25μmの剥離層を得
た。
【0107】 剥離層塗布液2 活性シロキサンポリマー(ダウ・コウニング社製、Syloff 7146) 9.1部 架橋剤(ダウ・コウニング社製、Syloff 7048) 0.04部 トルエン 90.86部 次いで剥離層上に下記受像層塗布液をワイヤーバー法に
て塗布・乾燥し、付き量4.1g/m2の受像層を形成
した。
【0108】 受像層塗布液2 ポリビニルブチラール(積水化学社製、BH−3) 9.7部 架橋剤PMMA粒子(綜研化学社製、MX−1500、平均粒径15μm) 0.3部 エタノール 50部 メチルエチルケトン 40部 得られた受像シート2の総膜厚は約120μmであった。
【0109】〈インクシートの作製〉 (インクシート1 溶融型)a)受像シートと同様にし
てバックコート層を設けた基体のバックコート層の反対
の面に、下記クッション層塗布液をアプリケーターにて
塗布・乾燥し、膜厚6μmのクッション層を得た。
【0110】 クッション層塗布液 スチレン/エチレン/ブタジエン/スチレン樹脂 (クレイトンG1657:シェル化学社製) 14部 タッキファイヤー(スーパーエステルA100:荒川化学社製) 6部 メチルエチルケトン(MEK) 10部 トルエン 80部 b)次いでクッション層上に下記光熱変換層塗布液をワ
イヤーバー法にて塗布・乾燥し、付き量0.7g/m2
の光熱変換層を得た。
【0111】 光熱変換層塗布液 ポリビニルアルコールの10wet%水溶液 (ゴーセノールEG−30:日本合成紙化学社製) 6.7部 カーボンブラック分散物(固形分30%) (SD−9020:大日本インキ社製) 0.9部 水 0.6部 i−プロピルアルコール 1.8部 c)次いで光熱変換層上に下記インク層塗布液をワイヤ
ーバー法にて塗布・乾燥し、付き量0.6g/m2のイ
ンク層を形成した。
【0112】 インク層塗布液 マゼンタ顔料分散物(MHIマゼンタ#1038:御国色素社製、 顔料固形分10wet%、平均粒径0.16μm) 12部 スチレン/アクリル樹脂(ハイマーSBM73F:三洋化成社製) 2.4部 エチレン/酢酸ビニル樹脂(エバフレックス EV40Y 三井デュポンポリケミカル) 0.2部 フッ素系界面活性剤(サーフロンS−382:旭硝子株) 0.1部 メチルエチルケトン(MEK) 60.5部 シクロヘキサノン 24.8部 (インクシート2 昇華型)受像シートと同様にしてバ
ックコート層を設けた基体のバックコート層の反対の面
に、下記インク層塗布液をワイヤーバー法にて塗布・乾
燥し、付き量1.2g/m2のインク層を得た。
【0113】 インク層塗布液 マゼンタ色素 52部 イエロー色素 6部 IR吸収色素(シアニン) 7部 酢酸プロピオン酸セルロース 35部 ジクロロメタン/1,2−トリクロロエタン混合物(1:1) 90部
【0114】
【化2】
【0115】使用した支持体は直径23.5cm、幅8
5cmのドラム状の形態をしており、受像シートは幅7
9cm、長さ58cmの大きさで、インクシートは幅8
4cm、長さ64cmの大きさで支持体に積層保持され
る。画像有効領域は幅77cm、長さ54cmと設定し
た。尚、該支持体の吸引孔の形状を以下の表1に示す。
【0116】
【表1】
【0117】平均開口率とは、ドラムの受像シートによ
り覆われる部分全体の、吸引孔の開口率、つまり本発明
の請求項1に規定されている開口部の開口率のことであ
る。又インク吸引孔径とは、インクシートのみを密着さ
せる吸引孔の直径のことである。
【0118】〈昇華転写記録〉 実施例1 表1のドラム状支持体の中から支持体3を搭載した図2
に示す画像記録装置に、上記のごとく得られた受像シー
ト2とインクシート2を真空ポンプにて減圧密着により
積層保持し、支持体回転数800rpmにて全面ベタ画
像とウエッジ画像を繰り返し連続して5版ずつ出力し、
ラミネータ(東京ラミネックス(株)DX−700)に
て127g/m2のアート紙に再転写し、最終画像を得
た。尚、支持体内部の真空度は580torrであっ
た。
【0119】実施例2 表1のドラム状支持体の中から支持体4を搭載した図2
に示す画像記録装置に、ブロアーにて減圧密着により受
像シート2とインクシート2を積層保持し、実施例1同
様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は58
0torrであった。
【0120】実施例3 表1のドラム状支持体の中から支持体5を搭載した図2
に示す画像記録装置に、真空ポンプにて減圧密着により
受像シート2とインクシート2を積層保持し、実施例1
同様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は5
80torrであった。
【0121】実施例4 表1のドラム状支持体の中から支持体6を搭載した図2
に示す画像記録装置に真空ポンプにて減圧密着により、
受像シート2とインクシート2を積層保持し、実施例1
同様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は5
80torrであった。
【0122】実施例5(比較例) 表1のドラム状支持体の中から支持体1を搭載した図2
に示す画像記録装置に真空ポンプにて減圧密着により、
受像シート2とインクシート2を積層保持し、実施例1
同様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は5
80torrであった。
【0123】〈熱溶融転写記録〉 実施例6 表1のドラム状支持体の中から支持体4を搭載した図2
に示す画像記録装置に真空ポンプにて減圧密着により、
受像シート1とインクシート1を積層保持し、実施例1
同様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は5
80torrであった。
【0124】実施例7 表1のドラム状支持体の中から支持体7を搭載した図2
に示す画像記録装置にブロアーにて減圧密着により、受
像シート1とインクシート1を積層保持し、実施例1同
様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は58
0torrであった。
【0125】実施例8(比較例) 表1のドラム状支持体の中から支持体2を搭載した図2
に示す画像記録装置に真空ポンプにて減圧密着により、
受像シート1とインクシート1を積層保持し、実施例1
同様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は5
80torrであった。
【0126】実施例9(比較例) 表1のドラム状支持体の中から支持体8を搭載した図2
に示す画像記録装置にブロアーにて減圧密着により、受
像シート1とインクシート1を積層保持し、実施例1同
様に画像記録を行った。尚、支持体内部の真空度は58
0torrであった。
【0127】得られた画像について下記の評価を行っ
た。
【0128】〈評価〉 (シート保持性) ○・・・露光中にシートが保持されている ×・・・露光中にシートが保持されない。
【0129】(吸引孔の跡)出力した全面ベタ画像のド
ラム状支持体の吸引孔の跡を、目視で評価した。
【0130】 ○・・・目視で跡が分からない △・・・吸引孔跡が見られるが、ほとんど分からない ×・・・跡が全面的に見られる。
【0131】(ドットゲイン再現性)ウエッジ画像を反
射濃度計(GRETAG D−186)を使用して50
%ドットゲイン(DG)を測定した。
【0132】 ◎・・・5版の出力物のドットゲインの変動幅が1%以
内 ○・・・5版の出力物のドットゲインの変動幅が2%以
内 ×・・・5版の出力物のドットゲインの変動幅が2%を
越える。
【0133】得られた結果を以下の表2に示す。
【0134】
【表2】
【0135】表2から明らかなように、本発明で規定す
るドラム状支持体に総膜厚が50〜170μmの受像シ
ートを搭載し、画像記録を行った場合には、支持体の吸
引孔の跡が画像に影響ない程度であり、しかもDG再現
性及びシート保持性が良好な結果を奏していることが分
かる。
【0136】
【発明の効果】本発明により、ドラム状支持体への受像
シートとインクシートの巻つけ性、保持性、受像シート
とインクシートの均一密着性の向上、及び画像出力安定
性を改善し得るという顕著に優れた効果を奏する。具体
的には、受像シートに転写された画像にドラム状支持体
の吸引孔の跡が生じない優れた特性を有し、シートの保
持性が良好で、しかも最終プルーフでのドットゲインの
変動幅が低減されているなど、画像のボケ防止にも有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の概略図。
【図2】本発明に係る画像記録装置の一例の概略図。
【図3】ドラム状支持体及び加圧ロールの斜視図。
【図4】ドラム状支持体の横断面図。
【図5】インクシートと受像シートの一例を示す断面
図。
【符号の説明】
10 インクシート 20 受像シート 30 供給装置 41 ドラム状支持体 50 書き込みヘッド手段 60 排出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受像シートの受像層が外側を向くよう
    に、開口部を有するドラム状の支持体に前記受像シート
    を載せ、前記受像シートの前記受像層に、インクシート
    のインク層が接するように、前記ドラム状の支持体に保
    持された前記受像シートに、前記インクシートを載せ、
    前記受像シートと前記インクシートとを、前記開口部に
    より吸引して保持した前記ドラム状の支持体を回転さ
    せ、レーザー光を照射することにより、画像を前記受像
    シートに転移させる画像形成方法であって、前記インク
    シートは前記受像シートより大きく、前記受像シートに
    より覆われる部分の、前記開口部の数の95%以上が直
    径0.4mm以上2.5mm以下であり、かつ前記受像
    シートにより覆われる部分の前記開口部の開口率が0.
    1%以上であり、前記ドラム状の支持体内の減圧度が1
    50torr以上640torr以下であり、前記ドラ
    ム状の支持体の周長が600mm以上であり、前記受像
    シートの厚さが50μm以上170μm以下であること
    を特徴とするレーザー熱転写画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記インクシートのインクを前記受像シ
    ートの受像層面に転移させて画像を形成することを特徴
    とする請求項1記載のレーザー熱転写画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記受像シートにより覆われる部分の全
    ての開口部の直径が0.4mm以上2.5mm以下であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザー熱転
    写画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記受像シートにより覆われる部分の開
    口部の数の95%以上が直径0.4mm以上1.5mm
    以下であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    レーザー熱転写画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記受像シートにより覆われる部分であ
    り、かつ非画像有効領域の開口部の開口率が0.3%以
    上であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    のレーザー熱転写画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記受像シートにより覆われる部分であ
    り、かつ画像有効領域の開口部の直径が0.4mm以上
    1.0mm以下であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載のレーザー熱転写画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記受像シートにより覆われる部分の開
    口部の開口率が0.1以上0.5%以下であることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のレーザ
    ー熱転写画像形成方法。
  8. 【請求項8】 ドラム状の支持体の周長が600mm以
    上1250mm以下であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載のレーザー熱転写画像形
    成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7750269B2 (en) * 2000-10-30 2010-07-06 Pactiv Corporation Laser for forming bags from a web of material
KR101530995B1 (ko) * 2008-09-24 2015-06-25 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치 및 광학 시트의 제조 방법

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