JP2000071634A - 中間転写媒体を用いた画像形成方法 - Google Patents

中間転写媒体を用いた画像形成方法

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JP2000071634A
JP2000071634A JP25754098A JP25754098A JP2000071634A JP 2000071634 A JP2000071634 A JP 2000071634A JP 25754098 A JP25754098 A JP 25754098A JP 25754098 A JP25754098 A JP 25754098A JP 2000071634 A JP2000071634 A JP 2000071634A
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image forming
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JP25754098A
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Takaaki Kuroki
孝彰 黒木
Yoshio Mizushima
伊緒 水島
Katsuyuki Takeda
克之 竹田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】最終画像担持体と中間転写媒体の搬送において
画像欠陥、ラミ時の皺がなく、しかも広い紙幅に対応で
きると共に転写性が向上する中間転写媒体を用いた画像
形成方法を提供する。 【解決手段】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
いた画像形成方法において、一対の熱ラミロール2を有
し、ラミロールが50mm〜350mmΦである転写装
置を用い、支持体厚さが50〜200μmの範囲であ
る中間転写媒体4と最終画像坦持体5とを対面し転写画
像を形成すること、中間転写媒体の最終画像坦持体と
の対面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmである中
間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形成
することを特徴とし、一対の熱ラミロールの前後に第
1、第2のドライブロール1,1;3,3を有する画像
転写装置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中間転写媒体を用い
た画像形成方法に関し、詳しくはアートコート紙からマ
ット紙まで幅広い紙に対し良好な画像形成を行うことが
できるとともに、紙の厚みについても選択幅が広く各種
の印刷により近似した環境で簡便なドライの高精細校正
を安定的に出力することが可能となる中間転写媒体を用
いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル画像からの画像形成技術
が普及したことに伴い、特に印刷の分野ではダイレクト
デジタルカラープルーフ(DDCP)のニーズが高まっ
ている。印刷では印刷物の色再現・安定再現が求められ
ると共に実際の印刷に用いる紙種・紙厚での出力を求め
られる。
【0003】かかる場合に直接紙上に画像を作成するよ
り中間転写媒体を用いることが安定再現を得る上で好ま
しい。ここで中間転写媒体を用いた画像形成方法は、中
間転写媒体上に画像を形成した後、最終画像担持体と重
ね合わせ、熱・圧により画像転写する方法である。
【0004】しかし、現状は最終画像担持体と中間転写
媒体の物性の違い、また中間転写媒体の形状・性状によ
り、画像欠陥、ラミ時の皺、ジャム発生など安定再現性
が十分とは言えず、使用できる紙の種類・紙厚共に制限
される問題があった。
【0005】また転写カールが発生すると、搬送ジャム
の要因となるだけでなく、転写画像の寸法安定性や安定
再現性をも低下させる問題がある。
【0006】そこで、本発明者は、上記課題を解決すべ
く鋭意検討を重ねた結果、熱ラミロールを大きくするこ
とで、特定物性の中間転写媒体を用いることにより、皺
及び画像欠陥のない、解像度の優れたDDCPの出力物
を得られることを見い出した。
【0007】更に熱ラミロールの下ロールを上ロールに
比べて径を大きく設計することによりより、広い紙幅に
対応できると共に転写性が向上し、転写カールが発生し
ないこと、また下ロール温度を上ロール温度より高く設
定することによっても同様の効果が得られることを見い
出し、本発明に至ったものである。
【0008】更に転写装置にドライブロールを設け、そ
こでグリップすることにより、中間転写媒体の形状を整
えることも同様に効果的である。
【0009】更にまた弾性ロールの使用も効果的である
ことを見い出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、最終画像担持体と中間転写媒体の搬送において画像
欠陥、ラミ時の皺、カールの発生がなく、ジャム発生が
なく、解像度に優れ、しかも広い紙幅に対応できると共
に転写性が向上する中間転写媒体を用いた画像形成方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の発明は、中間転写媒体上に画像形成を行う
工程と、次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終
画像坦持体上に画像転写する工程を順次有する中間転写
媒体を用いた画像形成方法において、一対の熱ラミロー
ルを有してなり、該ラミロールが50mm〜350mm
Φである転写装置を用い、支持体厚さが50〜200μ
mの範囲である中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面
し転写画像を形成することを特徴とする中間転写媒体を
用いた画像形成方法である。
【0012】請求項2に記載の発明は、中間転写媒体上
に画像形成を行う工程と、次いで中間転写媒体上に形成
された画像を最終画像坦持体上に画像転写する工程を順
次有する中間転写媒体を用いた画像形成方法において、
一対の熱ラミロールを有してなり、該ラミロールが50
mm〜350mmΦである転写装置を用い、中間転写媒
体の最終画像坦持体との対面側の表面粗さがRz=1.
0〜30μmである該中間転写媒体と最終画像坦持体と
を対面し転写画像を形成することを特徴とする中間転写
媒体を用いた画像形成方法である。
【0013】請求項3に記載の発明は、中間転写媒体上
に画像形成を行う工程と、次いで中間転写媒体上に形成
された画像を最終画像坦持体上に画像転写する工程を順
次有する中間転写媒体を用いた画像形成方法において、
一対の熱ラミロールを有してなり、該ラミロールが50
mm〜350mmΦである転写装置を用い、中間転写媒
体の最終画像坦持体との対面側の裏面の表面粗さがRz
=1〜30μmである該中間転写媒体と最終画像坦持体
とを対面し転写画像を形成することを特徴とする中間転
写媒体を用いた画像形成方法である。
【0014】請求項4に記載の発明は、中間転写媒体上
に画像形成を行う工程と、次いで中間転写媒体上に形成
された画像を最終画像坦持体上に画像転写する工程を順
次有する中間転写媒体を用いた画像形成方法において、
一対の熱ラミロールを有してなり、該ラミロールが50
mm〜350mmΦである転写装置を用い、中間転写媒
体の支持体厚さが50〜200μmの範囲であり、中間
転写媒体の最終画像坦持体との対面側の表面粗さがRz
=1.0〜30μmである該中間転写媒体と最終画像坦
持体とを対面し転写画像を形成することを特徴とする中
間転写媒体を用いた画像形成方法である。
【0015】請求項5に記載の発明は、中間転写媒体上
に画像形成を行う工程と、次いで中間転写媒体上に形成
された画像を最終画像坦持体上に画像転写する工程を順
次有する中間転写媒体を用いた画像形成方法において、
一対の熱ラミロールを有してなり、該ラミロールが50
mm〜350mmΦである転写装置を用い、中間転写媒
体の最終画像坦持体との対面側の表面粗さがRz=1.
0〜30μmであり、中間転写媒体の最終画像坦持体と
の対面側の裏面の表面粗さがRz=1〜30μmである
該中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を
形成することを特徴とする中間転写媒体を用いた画像形
成方法である。
【0016】請求項6に記載の発明は、中間転写媒体上
に画像形成を行う工程と、次いで中間転写媒体上に形成
された画像を最終画像坦持体上に画像転写する工程を順
次有する中間転写媒体を用いた画像形成方法において、
一対の熱ラミロールを有してなり、該ラミロールが50
mm〜350mmΦである転写装置を用い、中間転写媒
体の支持体厚さが50〜200μmの範囲であり、中間
転写媒体の最終画像坦持体との対面側の裏面の表面粗さ
がRz=1〜30μmである該中間転写媒体と最終画像
坦持体とを対面し転写画像を形成することを特徴とする
中間転写媒体を用いた画像形成方法である。
【0017】請求項7に記載の発明は、一対の第一ドラ
イブロール、一対の熱ラミロール、一対の第二ドライブ
ロールをこの順に有する画像転写装置を用いて中間転写
媒体状に形成された画像を該中間転写媒体と最終画像坦
持体とを対面させて最終画像坦持体上に画像転写するこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の中間転
写媒体を用いた画像形成方法である。
【0018】請求項8に記載の発明は、最終画像担持体
が下ロール、中間転写媒体が上ロールに接触する様に搬
送することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
の中間転写媒体を用いた画像形成方法である。
【0019】請求項9に記載の発明は、一対の熱ラミロ
ールの径が上ロールより下ロールの方が大きいことを特
徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の中間転写媒体
を用いた画像形成方法である。
【0020】請求項10に記載の発明は、一対の熱ラミ
ロールの下ロールの温度が上ロールの温度より0〜30
℃高いことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
の中間転写媒体を用いた画像形成方法である。
【0021】請求項11に記載の発明は、一対の熱ラミ
ロールの各々の表面に弾性体を有していることを特徴と
する請求項1〜10のいずれかに記載の中間転写媒体を
用いた画像形成方法である。
【0022】請求項12に記載の発明は、画像形成をレ
ーザー熱転写記録方法にて行うことを特徴とする請求項
1〜11のいずれかに記載の中間転写媒体を用いた画像
形成方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0024】本発明の第1の工程は、中間転写媒体上に
画像形成を行う工程である。中間転写媒体に画像を形成
するには、感熱転写方式が好ましく、中でも高出力のレ
ーザー熱転写記録方法が好ましい。
【0025】本発明のレーザー熱転写記録方法は、イン
ク層の転写は溶融型転写、アブレーションによる転写、
昇華型転写のいずれでもよく、レーザービームを熱に変
換しその熱エネルギーを利用してインクを中間転写媒体
(受像シート)に転写し、中間転写媒体上に画像を形成
する方法である。
【0026】中でも溶融・アブレーション型は印刷に類
似した色相の画像を作成するという点で好ましい。
【0027】次いで本発明の第2の工程は、中間転写媒
体上に形成された画像を最終画像坦持体上に画像転写す
る工程であり、かかる画像転写の際に、一対の熱ラミロ
ールを有してなり、該ラミロールが50mm〜350m
mΦである転写装置が用いられる。この発明に用いられ
る熱ラミロールの径が50mmΦ未満では十分な版総力
が得られず、皺が多発するばかりか、大きなカールを生
じ、搬送性を低下させると共に解像度も大幅に低下させ
る要因となる。また本発明の如きDDCPの用途でA2
サイズ相当の転写を行ない、面内均一性を確認すると、
大幅に劣化させることが判った。また350mmΦを越
えると、搬送皺が多発し、解像度を低下させ好ましくな
く、また装置のメンテナンス、構造的な強度の点からも
好ましくない。
【0028】この発明において、転写装置の態様は、一
対の熱ラミロールを有していればよいので、種々の変形
が可能であり、例えば図1や図5に示すように、同径の
一対の熱ラミロール2、2を配置した態様が挙げられ
る、図1は一例として100mmΦの熱ラミロール2、
2を用いた例である。また熱ラミロール2、2の各々の
径を異ならせてもよく、図2には上ロールの径を小さ
く、下ロールの径を大きくした例が示されている。
【0029】更に、図3、図4に示すように、一対の熱
ラミロール2、2の前後に、一対の第一ドライブロール
1、1、一対の第二ドライブロール3、3を水平に配置
した態様も挙げられる。図3は中間転写媒体4を最終画
像坦持体5の上側に配置した例であり、図4は中間転写
媒体4を最終画像坦持体5の下側に配置した例である。
【0030】更に別の態様としては、図1〜4におい
て、一対の熱ラミロール2、2の下ロールの温度が上ロ
ールの温度より0〜30℃、より好ましくは5〜25℃
高い態様である。下ロールの高温化は、驚くべきことに
カールを防止できるのみならず、面内均一性を向上させ
ることに役立つことが明らかになった。
【0031】更に別の態様としては、図1〜4におい
て、一対の熱ラミロール2、2の各々の表面に弾性体を
有している態様が挙げられる。
【0032】弾性体としては、ゴム又はプラスティック
などが好ましく、中でも高温に耐久性のあるゴムが好ま
しい。
【0033】この様な特性を有する公知の素材は全て用
いることが可能である。
【0034】従来からこのような用途ではシリコーンゴ
ムが広く使用されており、本発明でも好適に使用され
る。本発明の用途で用いる場合、弾性と強度の観点から
ゴム硬度は40〜70のものが好ましく、45〜60の
ものが特に好ましい。
【0035】又、ゴムの厚みは皺と転写性の観点から
0.5〜15mmの範囲で使用することが好ましく、特
に好ましくは1〜10mmの範囲での使用である。
【0036】本発明は、(1)ラミロール径の規定、支
持体厚さが50〜200μmの範囲に特定されたである
中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形
成する態様、(2)中間転写媒体の最終画像坦持体との
対面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmである該中
間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形成
する態様、(3)中間転写媒体の最終画像坦持体との対
面側の裏面の表面粗さがRz=1〜30μmである該中
間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形成
する態様、(4)中間転写媒体の支持体厚さが50〜2
00μmの範囲であり、中間転写媒体の最終画像坦持体
との対面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmである
該中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を
形成する態様、(5)中間転写媒体の最終画像坦持体と
の対面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmであり、
中間転写媒体の最終画像坦持体との対面側の裏面の表面
粗さがRz=1〜30μmである該中間転写媒体と最終
画像坦持体とを対面し転写画像を形成する態様、(6)
中間転写媒体の支持体厚さが50〜200μmの範囲で
あり、中間転写媒体の最終画像坦持体との対面側の裏面
の表面粗さがRz=1〜30μmである該中間転写媒体
と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形成する態様、
中間転写媒体の支持体の厚さが50〜200μmの範
囲であればよいが、好ましい厚さは70〜150μmの
範囲である。
【0037】本発明において、表面粗さRzというの
は、WYKO社の光学的三次元表面粗さ計「RST p
lus」を使用し、対物レンズ×40、中間レンズ×
1.0の測定条件で111×150μmの視野をN=5
で測定し、平均値を求めた値である。
【0038】(インクシート)レーザー熱転写記録方法
に用いられるインクシートは、光熱変換機能およびイン
ク(色材)転写機能を有するフィルムであり、支持体上
に少なくとも光熱変換機能を有する光熱変換層及びイン
ク層を有してなり、必要に応じてこれらの層と支持体と
の間にクッション層、剥離層等を有することができる。
【0039】支持体としては、剛性を有し、寸法安定性
が良く、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよ
く、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リプロピレン等のプラスチックフィルムを使用すること
ができる。
【0040】本発明では、レーザー光をインクシートの
裏面側から照射して画像を形成するので、支持体は透明
であることが望ましい。また支持体は、搬送に適した剛
性と柔軟性を有することが好ましい。
【0041】支持体の好ましい膜厚は70〜125μm
である。
【0042】レーザー溶融熱転写法において、インク層
は、加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を
含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態
で転写しなくてもよい。
【0043】上記着色剤としては、例えば無機顔料(二
酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
【0044】例えばカラープルーフ材料とする場合、イ
エロー、マゼンタ、シアンがそれぞれ、C.I.210
95又はC.I.21090,C.I.15850:
1,C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。
【0045】インク層における着色剤の含有率は、所望
の塗布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよ
く、特に限定されないが、通常5〜70重量%の範囲内
にあり、好ましくは10〜60重量%である。
【0046】インク層のバインダーとしては、熱溶融性
物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂等を挙げることがで
きる。
【0047】熱溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型
を用いて測定した融点が40〜150℃の範囲内にある
固体又は半固体の物質である。具体的には、カルナウバ
蝋、木蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;
蜜蝋、昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレ
ンワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油
蝋;並びにモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱
物蝋等のワックス類を挙げることができ、更にこれらの
ワックス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、
マルガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、マルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイ
コサノール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、
パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリ
ン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、
プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミド、アミドワックス等のアミド類;並びにステア
リルアミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高
級アミン類などが挙げられる。
【0048】又、熱可塑性樹脂としては、エチレン系共
重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系樹脂、および特開
平6−312583号に記載のインク層バインダー用樹
脂等が挙げられ、特に、融点又は軟化点が70〜150
℃の樹脂が好ましく用いられる。
【0049】また本発明では上記の熱可塑性樹脂以外に
天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー等のエラストマ
ー類;エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフ
ェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;並びにフ
ェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合物などを用い
ることもできる。
【0050】上記熱溶融性物質及び熱可塑性物質を適宜
に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融
点を有する熱転写性を有するインク層を形成することが
できる。
【0051】本発明においては、熱分解性の高いバイン
ダーを使用することにより、アブレーション転写により
画像形成も可能である。かかるバインダーとしては、平
衡条件下で測定されたときに望ましくは200℃以下の
温度で急速な酸触媒的部分分解を起こすポリマー物質が
挙げられ、具体的にはニトロセルロース類、ポリカーボ
ネート類およびJ.M.J.フレチェット(Frech
et)、F.ボーチャード(Bouchard)、J.
M.ホーリハン(Houlihan)、B.クリクズク
(Kryczke)およびE.エイクラー(Eichl
er)、J.イメージング・サイエンス(Imagin
g Science)、30(2)、pp.59−6
4(1986)に報告されているタイプのポリマー類、
およびポリウレタン類、ポリエステル類、ポリオルトエ
ステル類、およびポリアセタール類、並びにこれらの共
重合体が含まれる。また、これらのポリマーは、その分
解メカニズムと共に、上述のホーリー等の出願により詳
細に示されている。
【0052】顔料の粒径を揃えることで高濃度が得られ
ることは特開昭62−158092号に開示されている
が、顔料の分散性を確保し、良好な色再現を得るため
に、各種分散剤を使用することが有効である。
【0053】その他の添加剤としては、インク層の可塑
化により感度アップを図る可塑剤の添加、インク層の塗
布性を向上させる界面活性剤の添加、インク層のブロッ
キングを防止するサブミクロンからミクロンオーダーの
粒子(マット材)の添加が可能である。
【0054】本発明において、インク層の膜厚は0.1
〜0.7μmである。
【0055】インク層中に光熱変換物質を添加できる場
合は、特に光熱変換層を必要としないが、光熱変換物質
が実質的に透明でない場合、転写画像の色再現性を考慮
してインク層と別に光熱変換層を設けることが望まし
い。光熱変換層はインク層に隣接して設けることができ
る。
【0056】光熱変換物質を使用する場合、光源によっ
ても異なるが、光を吸収し効率良く熱に変換する物質が
よく、例えば半導体レーザーを光源として使用する場
合、近赤外に吸収帯を有する物質が好ましく、近赤外光
吸収剤としては、例えばカーボンブラックやシアニン
系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリリウム
系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、
チオアミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具
体的には特開昭63−139191号、同64−335
47号、特開平1−160683号、同1−28075
0号、同1−293342号、同2−2074号、同3
−26593号、同3−30991号、同3−3489
1号、同3−36093号、同3−36094号、同3
−36095号、同3−42281号、同3−9758
9号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げら
れる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0057】光熱変換層におけるバインダーとしては、
Tgが高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラ
ミド等の一般的な耐熱性樹脂や、ポリチオフェン類、ポ
リアニリン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、
ポリフェニレン・スルフィド類、ポリピロール類、およ
び、これらの誘導体または、これらの混合物からなるポ
リマー化合物を使用することができる。
【0058】又、光熱変換層におけるバインダーとして
は、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリ
マーはインク層との剥離性も良く、又、レーザー照射時
の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても所謂飛散が少な
い点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光
熱変換物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)
したり、水系分散することが望ましい。又、光熱変換層
へ各種の離型剤を含有させることで、光熱変換層とイン
ク層との剥離性を上げ、感度を向上することもできる。
離型剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリオキシア
ルキレン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコ
ーンオイルなど)、弗素系の界面活性剤(パーフルオロ
燐酸エステル系界面活性剤)、その他、各種界面活性剤
等が有効である。
【0059】光熱変換層の膜厚は0.1〜3μmが好ま
しく、より好ましくは0.2〜1.0μmである。光熱
変換層における光熱転換物質の含有量は、通常、画像記
録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.0、更
に好ましくは0.7〜2.5になるように決めることが
できる。光熱変換層としてカーボンブラックを用いた場
合、光熱変換層の膜厚が1μmを超えると、インク層の
過熱による焦付きが起こらない代わりに感度が低下する
傾向にあるが、露光するレーザーのパワーや光熱変換層
の吸光度により変化するため適宜選択すればよい。
【0060】光熱変換層としては、この他にも蒸着層を
使用することも可能であり、カーボンブラック、特開昭
52−20842号に記載の金、銀、アルミニウム、ク
ロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレ
ン等のメタルブラックの蒸着層の他、周期律表のIb、
IIb、IIIa、IVb、Va、Vb、VIa、VI
b、VIIbおよびVIII族の金属元素、並びにこれ
らの合金、またはこれらの元素とIa、IIa及びII
Ib族の元素との合金、あるいはこれらの混合物の蒸着
層が挙げられ、特に望ましい金属にはAl、Bi、S
n、InまたはZnおよびこれらの合金、またはこれら
の金属と周期律表のIa、IIaおよびIIIb族の元
素との合金、またはこれらの混合物が含まれる。適当な
金属酸化物または硫化物には、Al、Bi、Sn、I
n、Zn、Ti、Cr、Mo、W、Co、Ir、Ni、
Pb、Pt、Cu、Ag、Au、ZrまたはTeの化合
物、またはこれらの混合物がある。また更に、金属フタ
ロシアニン類、金属ジチオレン類、アントラキノン類の
蒸着層も挙げられる。
【0061】蒸着層の膜厚は、500オングストローム
以内が好ましい。
【0062】なお、光熱変換物質はインク層の色材その
ものでもよく、又、上記のものに限定されず、様々な物
質が使用できる。
【0063】光熱変換層が支持体下層との接着性に劣る
場合は、光照射時あるいは熱転写後に、受像シートから
インクシートを剥離する際、膜剥がれを起こし、色濁り
を起こすことがあるので、支持体下層との間に接着層を
設けることも可能である。
【0064】接着層としては、一般的にポリエステル、
ウレタン、ゼラチンなどの従来公知の接着剤が使用でき
る。又、同様な効果を得るために、接着層を設ける代わ
りにクッション層に粘着付与剤、接着剤を添加すること
もできる。
【0065】クッション層はインクシートと中間転写媒
体(受像シート)との密着を増す目的で設けられる。こ
のクッション層は熱軟化性又は弾性を有する層であり、
加熱により十分に軟化変形しうるもの、又は低弾性率を
有する材料あるいはゴム弾性を有する材料を使用すれば
よい。
【0066】クッション層はクッション性を有する層で
あり、ここで言うクッション性を表す指針として、弾性
率や針入度を利用することができる。例えば、25℃に
おける弾性率が1〜250kg/mm程度の、あるい
は、JIS K2530−1976に規定される針入度
が15〜500程度の層が、色校正用カラープルーフ画
像の形成に対して好適なクッション性を示すことが確認
されているが、要求される程度は目的とする画像の用途
に応じて変わるものである。
【0067】クッション層はTMA軟化点が70℃以下
であることが好ましく、より好ましくは60℃以下であ
る。
【0068】クッション層の好ましい特性は必ずしも素
材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の
特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテ
ン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂
(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、
アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボ
ルネン等が挙げられる。
【0069】これらの中でも、比較的低分子量のものが
本発明の要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも
限定できない。
【0070】又、上記以外の素材でも、各種添加剤を加
えることによりクッション層に好ましい特性が付与でき
る。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物
質、可塑剤などが挙げられる。具体的にはフタル酸エス
テル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪
酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げ
られる。又、例えば「プラスチックおよびゴム用添加剤
実用便覧」、化学工業社(昭和45年発行)などに記載
の各種添加剤を添加することができる。
【0071】これら添加剤の添加量等は、ベースとなる
クッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させ
るのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが
一般的に、クッション層素材量の10重量%以下、更に
5重量%以下が好ましい。
【0072】クッション層は或る程度の厚さを持たせる
ために塗布(ブレードコーター、ロールコーター、バー
コーター、カーテンコーター、グラビアコーター等)あ
るいはラミネート(例えばホットメルトによる押出しラ
ミネーション法等)、フィルムの貼合せなどにより行
い、更に表面平滑性を出すために、塗布にて仕上げるこ
ともできる。
【0073】又、特殊なクッション層として熱軟化性あ
るいは熱可塑性の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層
を用いることも可能である。
【0074】表面平滑性が必須な目止めクッション層を
更に形成する場合、これは各種塗布方式によってコーテ
ィングを行うことが望ましい。
【0075】クッション層の膜厚は0.5〜10μmが
好ましく、より好ましくは1〜7μmである。
【0076】〈中間転写媒体〉中間転写媒体は、基本的
に支持体上に受像層を有するものであればよいが、中で
も支持体の一方の面にバックコート層、他方の面にクッ
ション層、受像層を順次積層した構成から成る中間転写
媒体が好ましい。
【0077】中間転写媒体に用いられる支持体として
は、寸法安定性が良く画像形成の際の熱に耐えるものな
らば何でもよく、具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ナ
イロン、塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタク
リレート、ポリプロピレン等のプラスチックフィルムを
使用することができる。支持体は、搬送に適した剛性と
柔軟性を有することが好ましい。
【0078】バックコート層に用いられるバインダーと
しては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香
族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ア
ルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹
脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニル
アセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香
族エステル類、弗化ポリウレタン、ポリエーテルスルホ
ンなど汎用ポリマーを使用することができる。
【0079】バックコート層のバインダーとして架橋可
能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マッ
ト材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果
がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。
【0080】この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応
じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなど
を特に限定なく採ることができる。場合によっては、支
持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート
層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。
【0081】バックコート層に好ましく添加されるマッ
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子な
どが挙げられる。
【0082】バックコート層は0.5〜5g/m程度
の付量で設けられることが好ましい。0.5g/m
満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が
生じ易い。又、5g/mを大きく超えて塗布されると
好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保存時にバ
ックコートによる受像層面のエンボス化が生じ、特に薄
膜のインク層を転写する熱転写では記録画像の抜けやム
ラが生じ易くなる。
【0083】マット材は、その数平均粒径が、バックコ
ート層のバインダーのみの膜厚よりも2.5〜20μm
大きいものが好ましい。マット材の中でも、8μm以上
の粒径の粒子が5mg/m以上が必要で、好ましくは
6〜600mg/mである。これによって特に異物故
障が改善される。又、粒径分布の標準偏差を数平均粒径
で割った値σ/r(=粒径分布の変動係数)が0.3
以下となるような、粒径分布の狭いものを用いること
で、異常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥
を改善できる上、より少ない添加量で所望の性能が得ら
れる。この変動係数は0.15以下であることが更に好
ましい。
【0084】バックコート層には、搬送ロールとの摩擦
帯電による異物の付着を防止するため、帯電防止剤を添
加することが好ましい。帯電防止剤としては、カチオン
系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面
活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11
290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁
等に記載の化合物などが広く用いられる。
【0085】バックコート層に併用できる帯電防止剤と
しては、上記の物質の中でも、カーボンブラック、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化錫などの金属酸化物、有機半導
体などの導電性微粒子が好ましく用いられる。特に、導
電性微粒子を用いることは、帯電防止剤のバックコート
層からの解離がなく、環境によらず安定した帯電防止効
果が得られるために好ましい。
【0086】又、バックコート層には、塗布性や離型性
を付与するために、各種活性剤、シリコンオイル、弗素
系樹脂等の離型剤などを添加することも可能である。
【0087】バックコート層は、クッション層及び受像
層のTMA(Thermomechanical Analysis)により測定した軟
化点が70℃以下である場合に特に好ましい。
【0088】TMA軟化点は、測定対象物を一定の昇温
速度で、一定の荷重を掛けながら昇温し、対象物の位相
を観測することにより求める。本発明においては、測定
対象物の位相が変化し始める温度を以てTMA軟化点と
定義する。TMAによる軟化点の測定は、理学電気社製
Thermoflexなどの装置を用いて行うことがで
きる。
【0089】中間転写媒体に設けられるクッション層
は、インクシートで用いたものと同様のものを用いるこ
とができる。
【0090】次に中間転写媒体を構成する受像層はバイ
ンダーと必要に応じて添加される各種添加剤から成る。
【0091】受像層は、TMA測定による軟化点が70
℃以下が好ましく、より好ましくは60℃以下である。
【0092】受像層バインダーの具体例としては、ポリ
酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着
剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロ
ロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステ
ル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコン
ゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、塩化ビニ
ル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレ
ン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルエーテル、
アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、
エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグ
ラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラー
ル等が挙げられる。
【0093】受像層のバインダー膜厚は0.8〜2.5
μmが好ましい。
【0094】受像層はマット材を含有することが好まし
い。マット材は、数平均粒径が、受像層のマット材の存
在しない部分の平均膜厚より1.5〜5.5μm大きい
ことが好ましく、添加量は0.02〜0.2g/m
好ましい。この程度のマット材を添加することは、薄膜
のインク層を用いる熱転写において適度の密着性を保持
するのに好ましく、特にレーザー熱転写記録において好
ましい。
【0095】より好ましいマット材は、数平均粒径が受
像層のマット材の存在しない部分の平均膜厚より1.5
〜5.5μm大きいもので、かつ、この範囲の粒径の粒
子が70個数%以上含まれることがより好ましい。
【0096】中間転写媒体には、受像層とクッション層
との間に剥離層を設けることが、中間転写媒体から画像
を形成した受像層を最終画像担持体に再転写する場合に
特に有効である。
【0097】剥離層のバインダーとしては、具体的にポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアセタール、
ポリビニルホルマール、ポリパラバン酸、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリカーボネート、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、フッ素
系樹脂、ポリスチレン,アクリロニトリルスチレン等の
スチレン類及びこれら樹脂を架橋したもの、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、アラミド等のTgが65℃以上
の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられる。
硬化剤としてはイソシアナート、メラミン等の一般的硬
化剤を使用することができる。
【0098】上記物性に合わせて剥離層のバインダーを
選ぶとポリカーボネート、アセタール、エチルセルロー
スが保存性の点で好ましく、更に受像層にポリオレフィ
ン、アクリル系樹脂を用いるとレーザー熱転写後の画像
を再転写する際に剥離性良好となり特に好ましい。
【0099】又、別に、冷却時に受像層との接着性が極
めて低くなる層を剥離層として利用することができる。
具体的には、ワックス類、バインダー等の熱溶融性化合
物や熱可塑性樹脂を主成分とする層とすることができ
る。
【0100】熱溶融性化合物としては、特開昭63−1
93886号に記載の物質等がある。特にマイクロクリ
スタリンワックス、パラフィンワックス、カルナバワッ
クスなどが好ましく用いられる。熱可塑性樹脂として
は、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等のエチレン系共重合
体、セルロース系樹脂等が好ましく用いられる。
【0101】このような剥離層には添加剤として、高級
脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、アミド
類、高級アミン等を必要に応じて加えることができる。
【0102】剥離層の別の構成は、加熱時に溶融又は軟
化することによって、それ自体が凝集破壊することで剥
離性を持つ層である。このような剥離層には過冷却物質
を含有させることが好ましい。
【0103】過冷却物質としては、ポリ−ε−カプロラ
クトン、ポリオキシエチレン、ベンゾトリアゾール、ト
リベンジルアミン、バニリン等が挙げられる。
【0104】更に、別の構成の剥離性層では、受像層と
の接着性を低下させるような化合物を含ませる。このよ
うな化合物としては、シリコーンオイルなどのシリコン
系樹脂;テフロン、弗素含有アクリル樹脂等の弗素系樹
脂;ポリシロキサン樹脂;ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルホルマール等のアセター
ル系樹脂;ポリエチレンワックス、アミドワックス等の
固形ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤
等を挙げることができる。
【0105】剥離層の形成方法としては、前記素材を溶
媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレードコ
ーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、グラビアコーター、等の塗布法、ホットメルトに
よる押出しラミネーション法などが適用でき、クッショ
ン層上に塗布し形成することができる。又は、仮ベース
上に前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散した
ものを、上記の方法で塗布したものとクッション層とを
貼り合わせた後に仮ベースを剥離して形成する方法があ
る。
【0106】剥離層の膜厚は0.3〜3.0μmが好ま
しい。膜厚が大きすぎるとクッション層の性能が現れ難
くなるため、剥離層の種類により調整することが必要で
ある。
【0107】(最終画像担持体)従来公知の印刷用紙、
アート紙、コート紙、マット紙、上質紙、合成紙、OH
Pシート、ガラス、陶磁器、本発明で用いている支持体
などが用いられ、特にカラープルーフとして用いられる
場合にはアート紙、コート紙などが好適である。
【0108】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の態様はこれに限定されるものではない。尚、特に
断りない限り、実施例中の「部」は有効固体分の「重量
部」を表す。
【0109】(インクシート試料の作成)インクシート試料No.1 厚さ100μmのダイヤホイルヘキスト社製PET(ポ
リエチレンテレフタレートフィルム、T100,#10
0)を支持体として、その上に下記組成の中間層塗布液
をリバースロールコーターによって塗布、乾燥して、乾
燥後の厚みが6μmの中間層を形成し、次いで巻き取り
前に下記組成の光熱変換層塗布液をワイヤーバーコーテ
ィングにより塗布、乾燥して、波長830nmの透過吸
収率が0.85の光熱変換層を形成した。この光熱変換
層の付量は、0.55g/mであった。
【0110】 (中間層塗布液) SEBS(クレイトンG1657、シェル化学社製) 14部 タッキファイヤー(スーパーエステルA100、荒川化学社製) 6部 メチルエチルケトン 10部 トルエン 80部
【0111】 (光熱変換層塗布液) PVA(ゴーセノールEG−30、日本合成化学社製) 6部 カーボンブラック分散物(SD−9020、大日本インキ社製) 4部 (固形分換算) 水 490部
【0112】上記シートの光熱変換層の塗工面と反対の
面に下記組成のバックコート層塗布液をワイヤーバーに
て塗布・乾燥し、乾燥付き量1.0g/mバックコー
ト層を形成し、次いで巻き取り前に下記組成のインク層
塗布液をワイヤーバーコーティングで塗布、乾燥し、イ
ンクシート試料No.1を作成した。
【0113】 (バックコート層塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績社製) 9.6部 PMMA樹脂粒子(MX−1000、総研化学社製) 0.3部 シリコンオイル(X−24−8300、信越化学社製) 0.1部 メチルエチルケトン 36部 シクロヘキサノン 36部 トルエン 18部
【0114】 (インク層塗布液) マゼンタ顔料分散物 12部 (MHIマゼンタ#1038:御国色素社製,顔料 固形分15wt%,平均粒径0.16μm) スチレン/アクリル樹脂 2.4部 (ハイマーSBM73F:三洋化成社製) エチレン/酢酸ビニル樹脂 0.2部 (EV40Y:三井デュポンケミカル社製) 弗素系界面活性剤(サーフロンS−382:旭硝子社製) 0.1部 メチルエチルケトン 60.5部 シクロヘキサノン 24.8部
【0115】インクシート試料No.2 タイヤホイル・ヘキスト社製ポリオエステルフィルムT
−100(100μm)にインクシート試料No.1で
用いた中間層塗布液をワイヤーバーにて塗布乾燥し、膜
厚6.0μmの中間層を形成した。
【0116】次いでその上に透過率50%となるように
アルミ蒸着処理をした。
【0117】次いで、下記組成のインク層塗工液をワイ
ヤーバーにて塗布乾燥し、膜厚0.3μmのインク層を
形成しインクシート試料No.2を作成した。
【0118】 (インク層塗工液) ニトロセルロース 0.3部 2,5−ジメチル−3−ヘキシル−2,5−ジオール 0.3部 IR−820B 0.5部 MHI ブルー#454(固形分35%) 5部 MEK 3部 シクロヘキサノン 0.9部
【0119】(中間転写媒体試料の作成)中間転写媒体試料No.1 厚さ100μmのPET(前出、T−100)に、アク
リル系ラテックス(カネボウNSC社製、ヨドゾールA
D92K)を乾燥後の膜厚が約30μmの厚みになるよ
うにアプリケーターにて塗工し、クッション層を形成し
た。
【0120】次いで、クッション層の上に以下の組成の
剥離層塗布液をワイヤーバーコーティングにて塗工、乾
燥して、乾燥後膜厚が1.7μmの剥離層を形成し、連
続して下記組成の受像層塗布液1をワイヤーバーコーテ
ィングにて塗工、乾燥して1.5μmの受像層を形成
し、中間転写媒体試料No.1を作成した。
【0121】 (剥離層塗布液) エチルセルロース(ダウ・ケミカル社製、エトセル10) 10部 イソプロピルアルコール 90部
【0122】 (受像層塗布液1) アクリル樹脂ラテックス 25部 (カネボウNSC社製、ヨドゾールA5805、樹脂分55%) マット材の30wt%水分散液(MX−40S:総研化学社製) 1.8部 フッ素樹脂 4.2部 (スミレーズレジンFP−150:住友化学社製、樹脂分18%) イソプロピルアルコール 6部 水 60部
【0123】中間転写媒体試料No.2 中間転写媒体試料No.1において、中間転写媒体の裏
面に下記処方のバックコート塗布液を塗布乾燥して中間
転写媒体試料No.2を得た。
【0124】 (バックコート層塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡社製) 8.7部 マット材(MX1000:総研化学社製) 0.3部 シリコーン樹脂(X24−8300:東レシリコーン社製) 0.1部 カーボンブラック18%MEK分散物(MHI−273:御国色素社製) 5部 シクロヘキサノン 40部 トルエン 20部 メチルエチルケトン 25.9部
【0125】中間転写媒体試料No.3 中間転写媒体試料No.1において、受像層塗布液を以
下のように代えて同様にを塗布乾燥して中間転写媒体試
料No.3を得た。
【0126】 (受像層塗布液2) ポリアクリル酸ラテックス(ヨドゾールA5805:日本NSC社製) 25部 フッ素樹脂 4部 (スミレーズレジンFP−150:住友化学社製、樹脂分18%) イソプロピルアルコール 6部 水 62部
【0127】中間転写媒体試料No.4 中間転写媒体試料No.3において、中間転写媒体の裏
面に中間転写媒体試料No.2で用いたバックコート塗
布液を塗布して中間転写媒体試料No.4を得た。
【0128】実施例1〜7、比較例1、2 インクシート試料と中間転写媒体試料を表1のように組
み合わせて、試験を行なった。
【0129】但し、比較例1では中間転写媒体の支持体
を厚さ25μPETフィルム(ダイヤホイルへキスト社
製:T−100G #25)に代え、比較例2では厚さ
250μPETフィルム(ダイヤホイルへキスト社製:
T−100 #250)に代えた。
【0130】各試料の特性は表1のように変動させた。
変動特性としては中間転写媒体の支持体厚み、受像層側
Rz、BC側Rzが表1に示されている。
【0131】《レーザー熱転写による画像形成》上記の
ようにして作成したインクシート試料と中間転写媒体試
料を用いてレーザー熱転写による画像形成を行なった。
具体的にはインクシート試料と中間転写媒体試料を重ね
て露光ドラムに巻き付ける。露光ドラムは複数の吸引孔
を有しており、ドラム表面にインクシート試料と中間転
写媒体試料を減圧密着させる構成になっている。
【0132】ロール状に巻かれた中間転写媒体試料が露
光装置に向かって繰り出され、途中で所定の長さに切断
され、露光ドラムに巻かれ、吸引されて密着状態で保持
される。次いで、ロール状インクシートが露光装置に向
かって繰り出され、途中で所定の長さに切断され、露光
ドラムに巻かれ、レーザー露光され、その後排出され
る。
【0133】《ラミネータによる画像転写》画像転写さ
れた中間転写媒体試料の受像層を印刷用紙(三菱製紙社
製:特菱アート又は新王子製紙社製:ニューエイジ)に
重ね合わせ、表2の転写手段、条件に従って転写した。
【0134】熱ラミロールのニップ圧…2kg/cm ロール温度…130℃ ロール周速…20mm/sec
【0135】実施例8〜34、比較例3〜14 表1に示すように、実施例1〜7及び比較例1、2にお
いて、インクシート試料と中間転写媒体の組み合わせに
より中間転写媒体に形成された画像を、表2に示す転写
手段を用い、最終画像担持体に画像転写した。転写され
た画像を以下の評価方法に基づいて評価した。その結果
を表3〜表5に示す。
【0136】《ジャム評価》中間転写媒体をA2サイズ
に、最終画像担持体を中間転写媒体より縦・横共に4c
m大きなサイズで用意する。最終画像担持体と中間転写
媒体とを重ね合わせ、各構成のラミネータで100枚転
写実験を行い良好な搬送が行える割合で評価する。
【0137】 ○・・・・・98%以上 ○△・・・・95%以上98%未満 △・・・・・90%以上95%未満 △×・・・・80%以上90%未満 ×・・・・・80%未満
【0138】《皺評価》中間転写媒体をA2サイズに、
最終画像担持体を中間転写媒体より縦・横共に4cm大
きなサイズで用意する。上記のジャム評価で搬送可能で
あった無作為の10枚について最終画像担持体のしわ発
生カ所を目視で評価し以下の基準で分類した。
【0139】 ○・・・・・全てしわ発生無い ○△・・・・しわ発生が3枚以下 △・・・・・しわ発生が5枚以下 △×・・・・しわ発生が全部で終端部 ×・・・・・しわ発生が全部で全体
【0140】《転写カール評価》中間転写媒体をA2サ
イズに、最終画像担持体を中間転写媒体より縦・横共に
4cm大きなサイズで用意する。上記のジャム評価で搬
送可能であった無作為の10枚について平らな実験台の
上に上に開くように静置し、中間転写媒体と最終画像坦
持体をラミネートし、剥離する前の状態で、端部の浮き
上がり量を定規で5点測定した10シートの平均値を算
出し、以下の基準で評価した。
【0141】 ○・・・・・カール量5mm未満 ○△・・・・カール量5mm以上10mm未満 △・・・・・カール量10mm以上20mm未満 △×・・・・カール量20mm以上50mm未満 ×・・・・・カール量50mm以上
【0142】《解像度》中間転写媒体をA2サイズに、
最終画像担持体を中間転写媒体より縦・横共に4cm大
きなサイズで用意する。上記のジャム評価で搬送可能で
あった無作為の10枚について中間転写媒体を剥離し最
終画像担持体上の画像をルーペ観察評価し、10シート
の平均値を以下の基準で分類した。パターンは全面総合
パターン(ベタ、細線、175線の網点)画像を用い
た。
【0143】 ○・・・・・4000dpi再現 ○△・・・・2000dpi再現 △・・・・・1333dpi再現 △×・・・・1000dpi再現 ×・・・・・666dpi以下
【0144】《面内均一性》中間転写媒体をA2サイズ
に、最終画像担持体を中間転写媒体より縦・横共に4c
m大きなサイズで用意する。上記のジャム評価で搬送可
能であった無作為の10枚について中間転写媒体を剥離
し最終画像担持体上の画像を反射濃度計で測定した。濃
度計はグレタグD−186(大日本スクリーン社製)を
用い、画像が全面ベタ画像を使用した。測定は先頭部及
び後端部から5cmの箇所を各5点測定を行ない、平均
値を算出し、以下の方法で評価した。
【0145】 ○・・・・・濃度変動±0.02以内 ○△・・・・転写抜け±0.04以内 △・・・・・転写抜け±0.06以内 △×・・・・転写抜け±0.08以内 ×・・・・・転写抜け±0.1以内
【0146】
【表1】
【0147】
【表2】
【0148】
【表3】
【0149】
【表4】
【0150】
【表5】
【0151】
【発明の効果】本発明によれば、最終画像担持体と中間
転写媒体の搬送において画像欠陥、ラミ時の皺、カール
の発生がなく、ジャム発生がなく、解像度に優れ、しか
も広い紙幅に対応できると共に転写性が向上する。即
ち、上記のように本発明を実施することにより、アート
コート紙からマット紙まで幅広い紙に対し良好な画像形
成を行うことができるとともに、紙の厚みについても選
択幅が広く各種の印刷により近似した環境で簡便なドラ
イの高精細校正を安定的に出力することが可能となる。
又更に驚くべきことに本発明により従来欠損や歪み等に
より得られなかった高い解像度の再現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラミネータの一例を示す構成図
【図2】ラミネータの他の例を示す構成図
【図3】ラミネータの他の例を示す構成図
【図4】ラミネータの他の例を示す構成図
【符号の説明】
1、1:一対の第一ドライブロール 2、2:一対の熱ラミロール 3、3:一対の第二ドライブロール 4 :中間転写媒体 5 :最終画像担持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AA01 AB09 AB10 AE07 CA03 CA08 CA13 DA01 DA20 DA28 DA33 DA36 2H111 AA01 AA04 AA12 AA14 AA26 AA27 AA31 AA35 AA40 AA42 AA43 AA50 AB05 AB07 CA03 CA05 CA11 CA14 CA25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
    次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
    体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
    いた画像形成方法において、一対の熱ラミロールを有し
    てなり、該ラミロールが50mm〜350mmΦである
    転写装置を用い、支持体厚さが50〜200μmの範囲
    である中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画
    像を形成することを特徴とする中間転写媒体を用いた画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
    次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
    体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
    いた画像形成方法において、一対の熱ラミロールを有し
    てなり、該ラミロールが50mm〜350mmΦである
    転写装置を用い、中間転写媒体の最終画像坦持体との対
    面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmである該中間
    転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形成す
    ることを特徴とする中間転写媒体を用いた画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
    次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
    体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
    いた画像形成方法において、一対の熱ラミロールを有し
    てなり、該ラミロールが50mm〜350mmΦである
    転写装置を用い、中間転写媒体の最終画像坦持体との対
    面側の裏面の表面粗さがRz=1〜30μmである該中
    間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を形成
    することを特徴とする中間転写媒体を用いた画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
    次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
    体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
    いた画像形成方法において、一対の熱ラミロールを有し
    てなり、該ラミロールが50mm〜350mmΦである
    転写装置を用い、中間転写媒体の支持体厚さが50〜2
    00μmの範囲であり、中間転写媒体の最終画像坦持体
    との対面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmである
    該中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像を
    形成することを特徴とする中間転写媒体を用いた画像形
    成方法。
  5. 【請求項5】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
    次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
    体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
    いた画像形成方法において、一対の熱ラミロールを有し
    てなり、該ラミロールが50mm〜350mmΦである
    転写装置を用い、中間転写媒体の最終画像坦持体との対
    面側の表面粗さがRz=1.0〜30μmであり、中間
    転写媒体の最終画像坦持体との対面側の裏面の表面粗さ
    がRz=1〜30μmである該中間転写媒体と最終画像
    坦持体とを対面し転写画像を形成することを特徴とする
    中間転写媒体を用いた画像形成方法。
  6. 【請求項6】中間転写媒体上に画像形成を行う工程と、
    次いで中間転写媒体上に形成された画像を最終画像坦持
    体上に画像転写する工程を順次有する中間転写媒体を用
    いた画像形成方法において、一対の熱ラミロールを有し
    てなり、該ラミロールが50mm〜350mmΦである
    転写装置を用い、中間転写媒体の支持体厚さが50〜2
    00μmの範囲であり、中間転写媒体の最終画像坦持体
    との対面側の裏面の表面粗さがRz=1〜30μmであ
    る該中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面し転写画像
    を形成することを特徴とする中間転写媒体を用いた画像
    形成方法。
  7. 【請求項7】一対の第一ドライブロール、一対の熱ラミ
    ロール、一対の第二ドライブロールをこの順に有する画
    像転写装置を用いて中間転写媒体状に形成された画像を
    該中間転写媒体と最終画像坦持体とを対面させて最終画
    像坦持体上に画像転写することを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の中間転写媒体を用いた画像形成方
    法。
  8. 【請求項8】最終画像担持体が下ロール、中間転写媒体
    が上ロールに接触する様に搬送することを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の中間転写媒体を用いた画
    像形成方法。
  9. 【請求項9】一対の熱ラミロールの径が上ロールより下
    ロールの方が大きいことを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載の中間転写媒体を用いた画像形成方法。
  10. 【請求項10】一対の熱ラミロールの下ロールの温度が
    上ロールの温度より0〜30℃高いことを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかに記載の中間転写媒体を用いた画
    像形成方法。
  11. 【請求項11】一対の熱ラミロールの各々の表面に弾性
    体を有していることを特徴とする請求項1〜10のいず
    れかに記載の中間転写媒体を用いた画像形成方法。
  12. 【請求項12】画像形成をレーザー熱転写記録方法にて
    行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載
    の中間転写媒体を用いた画像形成方法。
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