JP2001337622A - Ｌｃｄパネルの固定構造 - Google Patents

Ｌｃｄパネルの固定構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＬＣＤパネルをネジ等で固定する必要のない
パネルの固定構造を提供することにある。 【解決手段】 ＬＣＤパネルを固定保持する固定構造で
あって、ＬＣＤパネルを保持する第１の保持体と、ＬＣ
Ｄパネルを保持する第２の保持体とを備え、前記第１、
第２の保持体間にＬＣＤパネルを収容して固定保持する
ので、自由度のある設計が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術】本発明は、ＬＣＤ（Liquid Cryst
al Display）パネルの固定構造に関し、特にＬＣＤモニ
タ、ノート型パソコン、一体型デスクトップパソコン、
その他ＬＣＤパネルを固定して使用する必要がある機器
のＬＣＤパネルと保持体部の固定構造である。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のＬＣＤパネルの固定構造
はパネル枠上に設けられたネジ穴を利用し、ネジで固定
するものが主流であった。例えば、特開平５−９３９０
１号には、ＬＣＤパネルが、保持用枠で固定され、カバ
ーガラスも同時に枠を使用して実装する技術が掲載され
ている。しかし、ここに開示された技術は、ＬＣＤパネ
ルを基板等に実装する際、カバーガラスも同時にその枠
を用いて実装するものである。したがって、本発明のよ
うに保持体間にＬＣＤパネルを収容して固定するもので
はなく、ＬＣＤパネルをラバーコネクターで挟んで支持
するものであり、本発明と異なる技術思想である。
【０００３】また、特開平７−９９３９４号には、ＬＣ
Ｄパネルの周囲をベゼルにて支持し、箱状のシャーシユ
ニット８の側壁における辺には、ベゼルで支持された液
晶モジュールを支持するネジが設けられている。しか
し、ここに開示された技術は、ＬＣＤパネル２を有する
液晶モジュールが周囲をベセル（枠６）にて支持され、
箱状のシャーシユニット内部側壁の４隅に設けられた受
け部９にて取り付けられる機構である。したがって、本
発明と異なる技術思想である。
【０００４】また、特開平９−１４６１１３号にＬＣＤ
パネルを駆動するＬＳＩを搭載してなるＴＣＰが導電性
のシールドケースに接触して、帯電し集積回路素子が静
電破壊することを防ぐ表示モジュールが記載されてい
る。しかし、ここに開示された技術は、シールドケース
内に表示用のＬＣＤパネル、駆動用ＬＳＩ等を収納して
なるＬＣＤモジュールにおいて、ＬＣＤパネルが周辺部
をスペーサーを介して上下シールドプレートで保持され
ている。つまり、集積回路素子の静電破壊を防止するも
のであり、本発明と異なる技術思想である。
【０００５】また、特開平９−３１５４８７号には、Ｌ
ＣＤモジュールを固定するためのＬＣＤパネルの角部の
でっぱりが不要となり、ヒートシールの幅に関係なく小
型化したＬＣＤパネルを有するＬＣＤモジュールの収容
保管等が製品へダメージを与えず、ヒートシール等への
接続信頼性を低下させることのない、収納装置が記載さ
れている。しかし、ここに開示された技術は、粘着部材
を使用して被収納物を固定するものであり、本発明と異
なる技術思想である。
【０００６】また、特開平１０−７０３８０号には、基
板上に表示ユニット４を収容し、その周縁端面を保持す
る保持部材５と、この保持部材５内に収容された表示ユ
ニット４の表示領域以外の部分を押さえ、保持部材内に
表示ユニットを収容して、前記押さえ部材で前記表示ユ
ニットを押さえた状態で押さえ部材を保持部材に固定す
るものである。しかし、ここに開示された技術は、両面
テープの使用を不要として位置決め精度を向上させると
共に、実装面積を減少しつつバックライト発光領域及び
表示領域を十分確保できるようにしたものであり、本発
明のように設計の自由度を上げるものではない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】一方、上記のＬＣＤパ
ネルの固定構造では、以下のような問題点を有してい
た。つまり、この従来技術では第１に設計に自由度が少
ないという問題が存在した。その理由は、従来の場合、
固定構造にはネジ等での勘合しか無い為、ネジ位置等固
定手段を考慮した設計を行う必要がある為、自由度のあ
る設計が難しかった為である。第２の問題点は、量産時
の作業工数が多いと云う問題が存在した。その理由は、
固定にネジ等を利用する為その固定作業が追加される為
である。
【０００８】そこで本発明は、上記した従来の欠点を改
良するべく、ＬＣＤパネル固定機構を改善する事で設計
の自由度を上げる事を目的とする。また、固定機構の簡
素化による装置の小型化・軽量化をも目的とする。更
に、本発明の他の目的は、ＬＣＤパネル取り外しの際の
作業性向上からくる生産性向上にある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、基本的に以下に記載されたような構成を採用
するものである。すなわち本発明に係るＬＣＤパネルの
固定構造は、ＬＣＤパネルを固定保持する固定構造であ
って、ＬＣＤパネルを保持する第１の保持体と、ＬＣＤ
パネルを保持する第２の保持体とを備え、前記第１、第
２の保持体間に凹部を介してＬＣＤパネルを収容してＬ
ＣＤパネルの周縁部のみを弾発的に固定保持することを
特徴とするＬＣＤパネルの固定構造である。
【００１０】
【実施例】以下に、本発明に係るＬＣＤパネルの固定構
造の一具体例の構成を図面を参照しながら詳細に説明す
る。図１は、本発明に係るＬＣＤパネルの固定構造の一
例を示す分解斜視図、図２は、同ＬＣＤパネルの固定構
造の分離した状態を示す縦断面図である。本実施例にお
いて、ＬＣＤパネルの固定構造は、ＬＣＤパネル１０を
保持する第１の保持体１１と、ＬＣＤパネルを保持する
第２の保持体１２とを備え、前記第１、第２の保持体１
１，１２間にＬＣＤパネル１０を収容して固定保持する
ものである。
【００１１】第１の保持体１１の下面には、ＬＣＤパネ
ル周縁端部１３を保持する凹部１１ａが形成されてい
る。また、固定構造の一部である第１の保持体１１の周
端部１１ｂは、弾性変形可能な弾性部材により成型され
ている。更に、第１の保持体１１の上面は、平坦に構成
されている。ＬＣＤパネル１０の周縁端部は、２枚のガ
ラス板を所定の間隔に保持し内部の液晶をシールする機
能を有するものであって、２枚のガラス板の間隔を一定
に維持できるように硬質材料にて形成されているもので
ある。したがって、本発明では、第１と第２の保持体が
かなりの圧力で上下から周縁端部１３を押圧しても、変
形する事なくガラス板の間隔を維持し得る構成を有す
る。
【００１２】第２の保持体１２は、ＬＣＤパネル周縁端
部１３を保持する凹部１２ａを備えると共に、周端部１
２ｂは、弾性変形可能な弾性部材により成型されてい
る。また、第２の保持体１２には、中央部に窓１２ｃが
形成されている。
【００１３】次に、図２、図３を参照しつつ、本発明の
組み立て動作について説明する。先ず、ＬＣＤパネル１
０のＬＣＤパネル周縁端部１３を挟み込む様に、かつ、
お互いが結合する様に造型された第１の保持体１１、及
び第２の保持体１２を、図３に示す様に凹部が向かい合
うよう結合させる。同時に、ＬＣＤパネル周縁端部１３
をも押さえ込む事でＬＣＤパネル１０を保持・固定す
る。なお、第１の保持体１１及び、第２の保持体１２は
弾性変形可能な弾性部材で形成される。
【００１４】以上の様にＬＣＤパネル１０の周縁端面を
第１の保持体１１及び、第２の保持体１２の凹部１１
ａ，１２ａで挟み込む事で、第１の保持体１１と第２の
保持体１２からの挟み込む力を利用しＬＣＤパネル１０
を固定できる。また、本発明では、ＬＣＤパネルを固定
する際にネジ等を利用せず、保持体材料でＬＣＤパネル
１０を固定できる。更に、ＬＣＤパネル周縁端面に対
し、保持部（保持機構）部材の弾性変形可能な範囲での
応力を付与する事でＬＣＤパネルを固定する。
【００１５】図４は、同ＬＣＤパネルの固定構造の第２
の実施例を示す縦断面図である。本実施例において、凹
部１２ａは、枠状の第２の保持体１２の周縁部にのみ形
成されている。第１の保持体１１には、ＬＣＤパネル１
０を保持する為の凹部が形成されていない。したがっ
て、第１の保持体１１の厚さを薄くできる。
【００１６】図５は、同ＬＣＤパネルの固定構造の第３
の実施例を示す縦断面図である。本実施例において、凹
部１１ａは、第１の保持体１１の周縁部にのみ形成され
ている。枠状の第２の保持体１２には、ＬＣＤパネル１
０を保持する為の凹部が形成されていない。したがっ
て、第２の保持体１２の厚さを薄くできる。
【００１７】尚、本発明は以上の実施例に限ることなく
本発明の技術思想に基づいて種々の設計変更が可能であ
る。
【００１８】
【発明の効果】第１の効果は、ＬＣＤモニタ、ノート型
パソコン、一体型デスクトップパソコン、その他ＬＣＤ
パネルを固定する必要がある機器のＬＣＤパネル固定箇
所の設計の自由度が増す。その理由は、ＬＣＤパネルを
ネジ等で固定する必要が無い事から、ＬＣＤパネルの固
定ネジ位置を設計段階で考慮する必要が無い為である。
【００１９】第２の効果は、生産時にＬＣＤパネルをネ
ジで固定する必要が無い為、パネル固定部分の作業性が
向上する。その理由は、ＬＣＤパネルを固定するのに保
持体を組み合わせるだけで可能だからである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明に係るＬＣＤパネルの固定構造
の一例を示す分解斜視図である。
【図２】図２は、同ＬＣＤパネルの固定構造の分離した
状態を示す縦断面図である。
【図３】図３は、同ＬＣＤパネルの固定構造の結合状態
を示す縦断面図である。
【図４】図４は、同ＬＣＤパネルの固定構造の第２の実
施例を示す縦断面図である。
【図５】図５は、同ＬＣＤパネルの固定構造の第３の実
施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
１０ ＬＣＤパネル １１ 第１の保持体 １１ａ 凹部 １１ｂ 周端部 １２ 第２の保持体 １２ａ 凹部 １２ｂ 周端部 １２ｃ 窓 １３ ＬＣＤパネル周縁端部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ＬＣＤパネルを固定保持する固定構造で
    あって、ＬＣＤパネルを保持する第１の保持体と、ＬＣ
    Ｄパネルを保持する第２の保持体とを備え、前記第１、
    第２の保持体間に凹部を介してＬＣＤパネルを収容して
    ＬＣＤパネルの周縁部のみを弾発的に固定保持すること
    を特徴とするＬＣＤパネルの固定構造。
  2. 【請求項２】 前記ＬＣＤパネルを保持する凹部は、第
    １の保持体と第２の保持体の何れか一方に設けられたこ
    とを特徴とする請求項１記載のＬＣＤパネルの固定構
    造。
  3. 【請求項３】 前記ＬＣＤパネルを保持する凹部は、第
    １の保持体と第２の保持体の双方に設けられたことを特
    徴とする請求項１記載のＬＣＤパネルの固定構造。
  4. 【請求項４】 前記第２の保持体は、枠体状であってそ
    の周縁部にＬＣＤパネルの周縁部を収容する凹部を備え
    たことを特徴とする請求項１記載のＬＣＤパネルの固定
    構造。
  5. 【請求項５】 前記第１、第２の保持体は、加圧された
    場合でもＬＣＤパネルに変形を与えない構造であること
    を特徴とする請求項１に記載のＬＣＤパネルの固定構
    造。
  6. 【請求項６】 前記第１、第２の保持体の少なくとも一
    方の少なくとも凹部及び近傍部が弾性変形可能な弾性部
    材により成型されることを特徴とする請求項１〜５の何
    れかに記載のＬＣＤパネルの固定構造。
  7. 【請求項７】 前記第１、第２の保持体の少なくとも一
    方の全体が弾性変形可能な弾性部材により成型されるこ
    とを特徴とする請求項１〜６の何れかに記載のＬＣＤパ
    ネルの固定構造。
  8. 【請求項８】 前記第１、第２の保持体の双方の凹部近
    傍が、弾性変形可能な弾性部材により成型されたことを
    特徴とする請求項１〜７の何れかに記載のＬＣＤパネル
    の固定構造。
  9. 【請求項９】 前記第１、第２の保持体の全体が、弾性
    変形可能な弾性部材により成型されることを特徴とする
    請求項１〜７の何れかに記載のＬＣＤパネルの固定構
    造。
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