JPH09114391A

JPH09114391A - 表示装置

Info

Publication number: JPH09114391A
Application number: JP27239895A
Authority: JP
Inventors: Toshiya Onodera; 俊也小野寺; Katsunori Tanaka; 克憲田中; Mikio Oshiro; 幹夫大城; Katsuhiko Kishida; 克彦岸田; Takafumi Miyamoto; 啓文宮本
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1995-10-20
Filing date: 1995-10-20
Publication date: 1997-05-02

Abstract

(57)【要約】【課題】表示装置に関し、ＥＭＩ対策を達成すること
ができ、部品点数を低減でき、且つ自動的な組み立てに
適した表示装置を提供することを目的とする。【解決手段】ベゼル１０と、表示パネル１２と、ステ
ージ１４とからなる表示装置において、ばね要素３２が
表示パネル又はステージ１４に固定され、該ばね要素に
よりベゼルのフレームグランドと装置のシグナルグラン
ドとを導通させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベゼルのフレーム
グランド（ＦＧ）と制御要素のシグナルグランド（Ｓ
Ｇ）との電位レベルを等しくするようにした、例えば液
晶表示装置等の薄型の表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、表示装置はパーソナルコンピュー
タ（以下パソコン）やワードプロセッサ（以下ワープ
ロ）等の情報表示手段として使用されている。、ＣＲＴ
に換わる薄型、軽量、低消費電力化を図った表示装置の
需要が高まっている。さらに、パソコンやワープロはラ
ップトップ型が主流になり，ハンディタイプも市場が広
がりつつある。最近では、ノート型が広く用いられるよ
うになっており、また、車載用や携帯型のモニターにも
需要が高まっている。今後、パソコンやワープロ並びに
移動型映像装置の小型化、軽量化が要求される中で、回
路の簡略化、部品点数の低減、構造の薄型化や軽量化を
施す必要がある。

【０００３】例えば、表示パネルとして液晶パネルを使
用した表示装置は、液晶パネルの表面をベゼルで覆い、
液晶パネルの下面側にステージを配置し、液晶パネルを
ベゼルとステージではさみ込むようにしてユニット化す
る。ステージには、バックライトや制御基板を取り付け
るようになっている。液晶パネルは２枚のガラス基板の
間に液晶を封入したものであり、一方のガラス基板は他
方のガラス基板よりも広く、その余白部分にドライバー
や、ドライバー制御基板や、接続ケーブル等を含む。

【０００４】ＥＭＩ対策のためにフレームグランドとシ
グナルグランドの電位導通化を図る処置として、例え
ば、ベゼルの外周部に突起を設け、この突起にネジの取
り付け穴を設け、そして、ステージ側の制御基板にネジ
が固定されるための取り付け穴を設け、これらの穴にネ
ジを通すことにより、ベゼルとステージ側の制御基板と
を一体化するとともに、ＦＧとＳＧの電位導通化を図
る。その際、取り付け穴の内壁にはんだメッキ処理を行
い、電気的な導通を確実にする。また、ベゼルとステー
ジをネジで一体化するとともに、ＦＧとＳＧの電位導通
化を図る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】表示装置のＥＭＩ対策
として、制御基板のシグナルグランド（ＳＧ）とベゼル
等のフレームグランド（ＦＧ）間を導通状態にするた
め、ベゼルにＦＧ用の端子として突起を設けなければな
らず、形状が大きくなる。また、従来は、ベゼルと、表
示パネルの制御基板のＶＳＳ間を電線で接続しており、
このため、ベゼル側に特別な形状をもたせる必要があ
り、配線接続においても、手作業によるはんだ付けを必
要とする。

【０００６】本発明の目的は、ＥＭＩ対策を達成するこ
とができ、部品点数を低減でき、且つ自動的な組み立て
に適した表示装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による表示装置
は、ベゼル１０と、表示パネル１２と、ステージ１４と
からなる表示装置において、ばね要素３２が表示パネル
１２又はステージ１４に固定され、該ばね要素によりベ
ゼルのフレームグランドと装置のシグナルグランドとを
導通させることを特徴とするものである。

【０００８】この構成においては、ばね要素を例えば表
示パネル上の制御要素に予めはんだ等で固定しておくこ
とができ、そのはんだ付けは自動的に行うことができ
る。それによってばね要素を取り付ける行程を実質的に
付加することなく、ベゼルを組み込むときに、自動的に
ばね要素がベゼルに接触し、自動的に表示装置の組み立
てを行うことができる。さらに、ベゼルの外周部に突起
を設ける必要がなく、表示装置の小型化を図ることがで
きる。

【０００９】上記構成において、ばね要素が表示パネル
又は表示パネルに設けた制御要素に固定され、ベゼルの
フレームグランドと制御要素のシグナルグランドとを導
通させるようにすることができる。また、ばね要素は概
略Ｕ字形の形状を有し、フレームグランドとシグナルグ
ランドとを導通させるとともに、弾力性により表示パネ
ルの振動を防止することができる。これによって、表示
パネルが振動や衝撃に対して保護される。また、ばね要
素はコネクタ本体と一体化されてコネクタを形成する構
成とすることもできる。この場合、コネクタは表示装置
の一部品として使用されているものとし、その端部にば
ね要素を取り付けておくことにより、組み立ての手間は
かからない。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について説明
する。図１から図５は本発明の第１実施例を示す図であ
る。図１において、本発明による表示装置は、ベゼル１
０と、制御要素を含む表示パネル１２と、ステージ１４
とからなる。

【００１１】ベゼル１０は例えばステンレス鋼等の金属
からなる矩形状の枠であり、中央に開口部を有する表面
板部１６と、該表面板部１６に連続する４側部１８とか
らなる。ベゼル１０の表面には樹脂の絶縁被覆が施され
ており、ベゼル１０が表示パネル１２やステージ１４の
電気素子と接触しても絶縁性が維持されるようになって
いる。

【００１２】図３に示されるように、ベゼル１０の表面
板部１６の内面の部分２０は樹脂の絶縁被覆が除去され
ている。また、ベゼル１０の側部１８には穴２２が設け
られている。図１に示されるように、表示パネル１２は
２枚のガラス基板２４、２６の間に液晶を封入したもの
であり、一方のガラス基板２６は他方のガラス基板２４
よりも広く、ガラス基板２６にはアクティブマトリクス
回路（図示せず）が形成されている。さらに、ガラス基
板２６の余白部分にはＣＯＧ（Chip on Grass ）の実装
方式でドライバー２８や制御用フレキシブル印刷回路基
板３０が取り付けられている。ドライバー２８とフレキ
シブル印刷回路基板３０とはガラス基板２６上のパター
ンで接続される。フレキシブル印刷回路基板３０はケー
ブル部分３０ａを含む。

【００１３】ばね要素３２が表示パネル１２上のフレキ
シブル印刷回路基板３０に固定されている。図では１個
のばね要素３２が示されているが、必要に応じて複数個
のばね要素３２を設けることができる。フレキシブル印
刷回路基板３０はシグナルグランド（ＳＧ）を含み、ば
ね要素３２はそのシグナルグランドにはんだ付けされ
る。

【００１４】ばね要素３２は、図４及び図５にも示され
ているように概略Ｕ字形の断面形状を有するかなり小さ
な金属板ばねである。ばね要素３２は平坦な底辺部３２
ａと、中間辺部３２ｂと、上辺部３２ｃとを有し、底辺
部３２ａと中間辺部３２ｂとの間の角度は直角よりも小
さく、中間辺部３２ｂと上辺部３２ｃとの間の角度は直
角よりも大きく、中間辺部３２ｂと上辺部３２ｃとの接
合部は山形になっている。

【００１５】ベゼル１０を表示パネル１２に被せると、
ベゼル１０の表面板部１６の内面の絶縁被覆が除去され
た部分２０が、表示パネル１２上のばね要素３２に接触
するようになっている。従って、ばね要素３２は、ベゼ
ル１０のフレームグランドとフレキシブル印刷回路基板
３０のシグナルグランドとを導通させる。しかも、図４
及び図５に示されるばね要素３２は圧縮方向に弾力性に
富んだものであり、弾力性により表示パネル１２の振動
を防止する。

【００１６】ステージ１４はベゼル１０とは逆向きの矩
形状の枠であり、開口部を有する底面板部３４と、該底
面板部３４に連続する４側部３６とからなる。ステージ
１４の側部３６の外面には、ベゼル１０の側部１８の穴
２２と対応する位置に突起３８が設けられている。図２
に示されるように、ベゼル１０はステージ１４に入れ子
状に被せられ、その際、ステージ１４の側部３６の外面
の突起３８がベゼル１０の側部１８の穴２２に弾性的に
嵌まるようになっている。なお、ベゼル１０を被せる前
に、表示パネル１２がステージ１４に挿入される。

【００１７】さらに、ステージ１４にはバックライト４
０が取り付けられ、表示パネル１２を後面側から照明す
る。製造において、フレキシブル印刷回路基板３０には
ばね要素３２を実装するためのはんだパッドを設け（は
んだパッドはフレキシブル印刷回路基板３０のＶＳＳパ
ターンに接続）、そこに、ばね要素３２を部品自動搭載
機で実装する。この作業行程の後に、ステージ１４、表
示パネル１２及びベゼル１０を順次搬送しながら自動的
に組み立てる。

【００１８】図６は本発明の第２実施例を示す図であ
る。図６において、本発明による表示装置は、ベゼル１
０と、制御要素を含む表示パネル１２と、ステージ１４
とからなる。ベゼル１０は図１のものと同様な矩形状の
枠である。この実施例では、ベゼル１０はネジ５２によ
りステージ１４に固定されるようになっている。ネジ５
２は図示したもの以外にも設けられる。

【００１９】表示パネル１２は前の実施例と同様に２枚
のガラス基板２４、２６の間に液晶を封入したものであ
る。この実施例では、ドライバーとしてＴＡＢ５４が使
用され、さらにドライバー制御基板５４等が設けられて
いる。また、ベゼル１０と表示パネル１２との間にはス
ペーサ５６が配置される。

【００２０】ばね要素３２が表示パネル１２上に固定さ
れ、表示パネル１２に設けた導体に接続されるようにな
っている。ばね要素３２は図４及び図５に示したものと
同様のものである。従って、ばね要素３２は、ベゼル１
０のフレームグランドと表示パネル１２のシグナルグラ
ンドとを導通させる。そして、ばね要素３２は弾力性に
富んだものであり、弾力性により表示パネル１２の振動
を防止する。ばね要素３２を設けることにより、スペー
サ５６の数を低減することもできる。

【００２１】ステージ１４は第１実施例のものと同様に
矩形状の枠であり、ネジ５２を受ける適当な穴（図示せ
ず）を有する。よって、表示パネル１２をステージ１４
に挿入した後で、ベゼル１０をステージ１４に被せ、ネ
ジ５２を締めると、表示装置を自動的に組み立てること
ができる。また、ステージ１４にはバックライト４０が
取り付けられ、さらにその他の制御基板５８をネジ６０
により取り付けることができる。この制御基板５８は例
えばコネクタ６２を含み、コネクタ６２により外部の制
御装置と接続することができる。第２実施例の作用も第
１実施例の作用とほぼ同様である。

【００２２】図７及び図８は本発明の第３実施例を示す
図である。この表示装置は、ベゼル１０と、制御要素を
含む表示パネル１２と、ステージ１４とからなる。ベゼ
ル１０は図１のものと同様な矩形状の枠である。この実
施例では、コネクタ７０が使用される。このコネクタ７
０は表示装置の制御手段と外部の制御装置とを接続する
ことができる。

【００２３】コネクタ７０は表示パネル１２又はステー
ジ１４に固定されることができる。コネクタ７０はコネ
クタ本体７２と、コネクタ本体７２の端部に固定されて
いるばね要素３２とからなる。ばね要素３２は上記した
のと同様な特徴をもつものである。この場合、ばね要素
３２がコネクタ本体７２内のシグナルグランドと導通す
るようになっていれば、ベゼル１０がばね要素３２と接
触するように取り付けられたときに、ベゼル１０のフレ
ームグランドと装置のシグナルグランドとを導通させ
る。そして、ばね要素３２は弾力性に富んだものであ
り、弾力性により表示パネル１２の振動を防止する。ま
た、コネクタ７０は上記した表示装置の制御手段と外部
の制御装置とを接続するもの以外に、表示装置に設けら
れるその他のコネクタとすることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ばね要素を用いて薄型表示装置のフレームグランドとシ
グナルグランドを容易にとることが可能となり、ＥＭＩ
対策に寄与することができる。また、部品点数削減を図
ることができ、且つ電気的な接続を自動的に行うことが
できる。ばね要素はばね性をもつことによって、表示装
置の振動、衝撃を吸収することができる。さらに、ベゼ
ルの外周部に突起を設ける必要がなく、表示装置の小型
化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の表示装置を示す分解斜視
図である。

【図２】図１のベゼルとステージの連結部分を示す断面
図である。

【図３】図１のベゼルの底部側から見た斜視図である。

【図４】図１のばね要素の拡大斜視図である。

【図５】図１のばね要素の拡大側面図である。

【図６】本発明の第２実施例の表示装置を示す分解斜視
図である。

【図７】ばね要素を取り付けたコネクタを示す斜視図で
ある。

【図８】図７のコネクタを含む表示装置を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１０…ベゼル１２…表示装置１４…ステージ３２…ばね要素

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大城幹夫神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富士通株式会社内 (72)発明者岸田克彦神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富士通株式会社内 (72)発明者宮本啓文神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地富士通株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベゼル（１０）と、表示パネル（１２）
と、ステージ（１４）とからなる表示装置において、ば
ね要素（３２）が表示パネル又はステージ（１４）に固
定され、該ばね要素によりベゼルのフレームグランドと
装置のシグナルグランドとを導通させることを特徴とす
る表示装置。
【請求項２】ばね要素（３２）が表示パネル（１２）
又は表示パネルに設けた制御要素（３０）に固定され、
ベゼル（１０）のフレームグランドと制御要素のシグナ
ルグランドとを導通させることを特徴とする請求項１に
記載の表示装置。
【請求項３】ばね要素（３２）は概略Ｕ字形の形状を
有し、フレームグランドとシグナルグランドとを導通さ
せるとともに、弾力性により表示パネルの振動を防止す
るようにしたことを特徴とする請求項１に記載の表示装
置。
【請求項４】ばね要素（３２）はコネクタ本体（７
２）と一体化されてコネクタ（７０）を形成することを
特徴とする請求項１に記載の表示装置。