JP2001331000A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JP2001331000A
JP2001331000A JP2000148197A JP2000148197A JP2001331000A JP 2001331000 A JP2001331000 A JP 2001331000A JP 2000148197 A JP2000148197 A JP 2000148197A JP 2000148197 A JP2000148197 A JP 2000148197A JP 2001331000 A JP2001331000 A JP 2001331000A
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JP2000148197A
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English (en)
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Osamu Takehira
竹平  修
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿後端が原稿搬入手段を通過した直後の読
取精度の低下を防ぐ。 【解決手段】 第2搬送コロ8と従動コロ9との中心を
結んだニップを通る線分に垂直な線分であるニップ中心
線NLよりも、下搬送ガイド板10aの頂点10cを上
方に突出させる。原稿Pの後端が第1搬送コロ1と従動
コロ2とのニップ部を通過した直後においても、原稿P
がニップ中心線NLよりも下方に移動しないので、原稿
読取部(スリットガラス5)での搬送速度増加に起因し
て発生する原稿Pの変形挙動を抑制することができ、読
取精度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に搭
載される自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、原稿搬送
経路上の読取位置の直前に設けられた搬送手段を原稿の
後端が通過した瞬間に発生する読取精度の劣化を防止す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術による自動原稿搬送装
置の一例を説明するための要部構成図である。複写機
(画像形成装置)21は画像読取手段を備えており、こ
の複写機21の上面には、スリットガラス25とコンタ
クトガラス24とが設けられ、このスリットガラス(読
取部)25とコンタクトガラス24の下方には画像読取
手段としての露光ランプ22と第1ミラー23等が設け
られている。この複写機21の画像読取手段は、コンタ
クトガラス24にセットされた原稿を読取る際には、露
光ランプ22と第1ミラー23とが、コンタクトガラス
24の下方において、図中左右方向に移動して原稿面を
読み取り、また、スリットガラス25上を移動する原稿
Pを読取る際には、露光ランプ22と第1ミラー23と
が、スリットガラス25の下方に停止した状態で原稿面
を読み取るようになっており、第1ミラー23やレンズ
により、露光ランプ22から照射された光の原稿面から
の反射光がCCD等の結像素子(図示せず)に結像する
ようになっている。
【0003】また、複写機21の上部には、自動原稿搬
送装置(以下、単にADFという)26が、装着されて
ヒンジ(図示せず)を介して複写機21に連結されてお
り、複写機21の上面に対して接離自在となっている。
このADF26の下面には、反射板27が設けられてお
り、コンタクトガラス24上に載置された原稿を覆い、
その原稿をコンタクトガラス24に押圧するとともに原
稿の読取時の白基準となっている。
【0004】また、ADF26には、上部に原稿載置台
29が設けられており、この原稿載置台29には、複数
枚の原稿Pからなる原稿束がセット(載置)されるよう
になっている。この原稿載置台29にセットされた原稿
Pは、その上面に呼出コロ30が当接回転することによ
って給紙ベルト31および給紙阻止コロ32の間(分離
部)に送り出されるようになっており、給紙ベルト31
が原稿搬送方向に回転する一方、給紙阻止コロ32が原
稿搬送方向とは逆方向に回転することにより、最上の原
稿Pから1枚づつ分離されて給紙される。なお、呼出コ
ロ30の原稿搬送方向下流にはストッパ部材33が設け
られており、原稿載置台29に載置された原稿Pは、ス
トッパ部材33に衝止されて給紙ベルト31側に進入す
ることが禁止されている。
【0005】呼出コロ30の下方には、押上板34が設
けられており、この押上板34は、ソレノイド(図示せ
ず)によって原稿搬送方向上流側の回動支点34aを中
心に回動し、先端側が呼出コロ30に対して近接・離間
するようになっている。すなわち、この押上板34は、
装置本体21側のコピースタートスイッチが押下される
と、呼出コロ30に対して離隔した位置(実線で示す)
から、呼出コロ30に近接する位置(仮想線で示す)に
移動して原稿Pを呼出コロ30に押し付け、その呼出コ
ロ30と協働して原稿Pを送り出すようになっている。
【0006】給紙ベルト31は、駆動コロ35と従動コ
ロ36に巻き掛けられてケース37内に収装されてい
る。駆動コロ35は、図中、時計回りに回転し、給紙ベ
ルト31を駆動する。一方、従動コロ36は、スプリン
グ39によって駆動コロ35から離間する方向に付勢さ
れつつ支持されており、このスプリング39により、給
紙ベルト31には、一定の張力が付与されている。
【0007】そして、給紙ベルト31および給紙阻止コ
ロ32によって分離された原稿Pは、モータ(図示せ
ず)によって回転駆動する第1搬送コロ41および従動
コロ42のニップ部に挟持されることにより、反転経路
43に沿って反転されつつ送られてスリットガラス25
に向かって搬送されるようになっている。
【0008】第1搬送コロ41および従動コロ42によ
って搬送される原稿Pは、反転ガイド(下部ガイド)4
4によって案内されてスリットガラス25上に搬入さ
れ、スリットガラス25上を通過した後に、反転排紙ガ
イド47に先端を摺接しつつ撓まされることにより、す
くい上げられるように案内されて排紙経路51に通紙さ
れるようになっている。この後、原稿Pは、第2搬送コ
ロ48および従動コロ49のニップ部に挟持されてスリ
ットガラス25上から搬出された後、排紙コロ52およ
び従動コロ53に受け渡されて除電ブラシ54によって
除電されつつ、排紙経路51から外部の外装カバー55
上に排紙される。
【0009】すなわち、第1搬送コロ41および従動コ
ロ42が原稿搬入手段の回転部材を構成し、第2搬送コ
ロ48および従動コロ49が原稿搬出手段の回転部材を
構成しており、反転排紙ガイド47がガイド部材を構成
している。原稿Pがスリットガラス25上を通過する際
には、露光ランプ22,第1ミラー23等によって原稿
画像の読取りが行なわれるが、スリットガラス25上に
は反射ガイド板46が設けられており、この反射ガイド
板(原稿ガイド板)46は、原稿Pとスリットガラス2
5との間隔を一定に維持するために、反転ガイド44お
よび反転排紙ガイド47と共に反転経路43と排紙経路
51との間の通紙経路の一部を構成するとともに、読取
時の白基準および露光ランプ22からの光の反射部を構
成している。
【0010】なお、第2搬送コロ48による原稿Pの搬
送速度は、第1搬送コロ41による搬送速度よりも速く
設定されており、スリットガラス25上を通過する原稿
Pは、その搬送速度の差によって、また、反転排紙ガイ
ド47によって撓まされるときの復元力によって反射ガ
イド板46に沿うように搬送され、スリットガラス25
との距離が一定に保たれるようになっている。
【0011】一方、コンタクトガラス24上を覆う反射
板27は、加圧板56の下面に設けられており、この加
圧板56は、コンタクトガラス24上に載置された原稿
Pをこのガラス24に加圧するようになっている。この
加圧板56は、支点57を介してメインフレーム58に
回動自在に取付けられており、このメインフレーム58
は従動コロ53の軸に端部が取付けられ、ADF26本
体に固定されている。
【0012】メインフレーム58は、コンタクトガラス
24を覆う面積を有しており、上面に外装カバー55が
取付けられ、外装カバー55と共に原稿排紙台を構成し
ている。また、加圧板56は、リンク59を介して補助
フレーム60に連結されており、この補助フレーム60
は、メインフレーム58の外周部を挟持するように、断
面が略コの字状に形成され、支点61を介してメインフ
レーム58に回動自在に連結されている。また、メイン
フレーム58にはマグネット62が設けられており、こ
のマグネット62は補助フレーム60を吸引している。
【0013】補助フレーム60の先端部(図中、左端
部)には、上搬送ガイド板50bと一対で排紙経路51
を構成する下搬送ガイド板50aが設けられており、下
搬送ガイド板50aには従動コロ49が回転自在に設け
られている。すなわち、ガイド板50は、反転排紙ガイ
ド47によって案内されてきた原稿Pの先端を摺接させ
つつ第2搬送コロ48および従動コロ49のニップ部に
案内する第2ガイド部材を構成している。なお、反転排
紙ガイド47が第1ガイド部材を構成していることにな
る。
【0014】図4に示した例のように、従来より、複写
機,ファクシミリ装置,スキャナー装置などの画像読取
装置には、装置本体側の読取位置に原稿を搬入し、その
読取位置から、読取が終了した原稿を搬出する自動原稿
搬送装置を搭載したものがある。この装置には、原稿の
搬送動作と読取動作の組み合わせにより、2種類の方式
が良く知られている。
【0015】一つの方式は、原稿よりも大面積のコンタ
クトガラス上に原稿を搬入した後、原稿を停止させた状
態で光学系を移動させることによって原稿上の画像を読
取り、読取った後に原稿を搬出する方式である。もう一
つの方式は、原稿よりも短いスリットガラス上を、原稿
を停止させることなく通過させ、このスリットガラスの
下方に停止させた光学系にて、原稿に照射された光の反
射光を取り込むことにより、その原稿上の画像を読取る
方式である。前者を停止方式、後者をシートスルー方式
(図4に示した例)と呼ぶ。
【0016】上記2つの方式の利点と欠点は相反してお
り、例えば、停止方式では、大きなコンタクトガラスが
必要となり、装置が大型になるが、シートスルー方式で
は、小型が可能となる。また、読取精度に関しては、停
止方式では、光学系の移動精度とその振動の周波数や振
幅に依存し、比較的、制御し易い。しかしながら、シー
トスルー方式では、原稿の搬送速度がそのまま読取精度
となる。シートスルー方式において、原稿を、平面上を
単純に移動させるのであれば簡単であるが、利点である
小型化された装置内を、原稿を変形させながら搬送しな
ければならず、摩擦などによる搬送抵抗などが大きく変
動する。このため、一般的な搬送手段である回転する二
つのローラーによる挟持搬送やベルトを用いる方法など
では、スリップが生じて高精度の搬送は難しい。このこ
とから、例えば、図4に示した特開平10−72141
号公報に開示されたものでは、原稿が擦れる読取位置前
後のガイド板に摩擦抵抗の小さな部材を用い、原稿がガ
イドに摺接されるような構成にて搬送速度の変動を抑制
することを実現している。
【0017】搬送速度を安定させるには、上記特開平1
0−72141号公報に開示された発明とは逆に、搬送
抵抗変動に対してスリップが少ない搬送手段を用いれば
良いのではと考えられる。しかし、どれほど理想的な搬
送手段を用いようとも、搬送手段に接触した原稿の搬送
速度は一定になるものの、読取位置での、搬送速度は一
定になるとは限らない。これは、原稿自体が変形するた
め、停止した読取位置から観測すると、原稿があたかも
止まったり動いたりして見えるからである。この現象
は、特に、原稿の先端かあるいは後端がフリーな状態に
なると顕著になる。例えば、特開平8−217310号
公報においては、原稿の先端が読取部を通過した直後に
上方へ進路を変えるガイド面に到達する時に、原稿先端
の搬送速度低下が生じること、および、原稿後端が読取
部直前の上流側搬送ローラーを抜けた直後に、湾曲した
原稿が直線状態に復元する時にガイドと擦れて搬送速度
が低下することが指摘されている。そのため、読取部か
ら上流側搬送ローラーまでの搬送経路のうち、特に上方
側(原稿のたわむ内側)に位置するガイドを工夫するこ
とにより、速度低下の緩和を実現している。
【0018】図5は、図4に示した例における反転経路
から排紙経路に至る通紙経路での原稿の搬送挙動を説明
するための要部構成図で、図5(A)は原稿Pの後端が
上流側搬送コロのニップ部を通過する直前の原稿Pの状
態を示した図、図5(B)は原稿Pの後端が上流側搬送
コロのニップ部を通過した直後の原稿Pの状態を示した
図で、図中、図4に示した例と同じ作用をする部分に
は、図4に示した例と同じ符号が付してある。
【0019】上記特開平8−217310号公報におい
ては、原稿後端が読取部直前の上流側搬送ローラを抜け
た時に搬送速度の低下が発生することのみが記載されて
いるが、シートスルー方式では、逆に、(読取位置で
の)搬送速度が上昇し、結果として瞬間的に読取画像が
縮む現象も発生することが良く知られている。図4に示
したような原稿搬送方法では、下流側の搬送コロ48と
従動コロ49とで設定された搬送速度(駆動側コロ48
の周速度)V2と、上流側の搬送コロ41と従動コロ4
2とで設定された搬送速度(駆動側コロ41の周速度)
V1とが、V1≦V2となるように公差設計されている
ため、図5(A)に示したように、原稿Pが両側から引
張られ、上側ガイド(反射ガイド板46)に張付くよう
な状態で搬送される。このような搬送状態は、A3サイ
ズなどの原稿の長さが長い場合に顕著であった。
【0020】この時、原稿Pの後端が第1搬送コロ41
と従動コロ42とを抜けた直後は、スリットガラス25
の前後で反射ガイド板46に摺接しながら搬送されてい
た原稿Pが、図5(B)に示したように、両側からの張
力が緩和されることと、重力などの関係から下方へ移動
し、搬送経路の下部ガイド(反転ガイド)44(スリッ
トガラスの固定を兼ねる)と反転排紙ガイド47に接触
しているのがわかった(U5a部,U5b部を参照)。
また、図5(A)に示した状態では、反射ガイド板46
から第2搬送コロ48と従動コロ49とのニップ部まで
ほぼ直線的な状態にあった原稿Pは、図5(B)に示し
た状態では、下側に凸になるような湾曲状態に変化して
いた。
【0021】この時、第2搬送コロ48と従動コロ49
との両コロの中心を結んだ(ニップ部を通る)線分に垂
直な線分、すなわち、搬送方向を示す直線(ニップ中心
線)NLは、図5(B)に示したように、反転排紙ガイ
ド47の原稿Pと接触する面よりもかなり下方に向って
いた。すなわち、原稿Pの後端がフリーな状態になり、
両側の張力が緩和されることにより、読取部から第2搬
送コロ48までの原稿が湾曲することによる搬送速度の
増加と、原稿Pが唯一固定されている第2搬送コロ48
と従動コロ49におけるニップ中心線NLに原稿Pが接
しようとしてニップ部を中心とした回転運動による搬送
速度の増加とが重なり、読取部での原稿搬送速度が瞬間
的に増大したことがわかった。
【0022】そこで、ニップ中心線NLが反射ガイド板
46に接する状態、あるいは、この接点から0.9mm
以内(搬送ガイドの平均的な隙間)の離れた位置にニッ
プ中心線NLが位置する状態となるように、第2搬送コ
ロ48に従動コロ49を圧接するようにしたところ、読
取誤差が低減された。しかし、原稿の薄紙と厚紙とにお
いて、読取誤差を均等に低減するのは難しかったり、機
械固有の差があったりした。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な実情を考慮してなされたもので、原稿後端が読取部直
前の搬送部材を抜けた瞬間に発生する読取誤差低減の信
頼性アップと、さらなる読取精度の向上、および、副作
用的に発生する原稿のしわや紙粉等をも低減することが
可能な自動原稿搬送装置を提供することを目的としてな
されたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
読取装置の原稿読取部の上方を原稿を移動させるための
自動原稿搬送装置であって、前記原稿読取部に対向して
該原稿読取部の上方に配設され、かつ、前記原稿読取部
側に突出するように湾曲して該原稿読取部との距離が一
定に保たれた原稿接触面を具備する原稿ガイド手段と、
前記原稿接触面よりも原稿移動方向の上流側の上方に配
設され、かつ、前記原稿を挟持しながら該原稿を前記原
稿読取部に向けて送り出す原稿搬入手段と、前記原稿接
触面よりも前記原稿移動方向の下流側の上方に配設さ
れ、かつ、前記原稿読取部から移動して挟入された前記
原稿を挟持しながら搬出する原稿搬出手段と、前記原稿
搬出手段の原稿挟入部の近傍に配設されて該原稿搬出手
段に前記原稿が挟入されるように該原稿を案内する上下
一対の搬送ガイド手段とを備えた自動原稿搬送装置にお
いて、前記上下一対の搬送ガイド手段のうち下側の搬送
ガイド手段の一部が、前記原稿搬出手段への前記原稿の
挟入方向を前記原稿読取部側に延長した挟入線よりも上
方に突出していることを特徴としたものである。
【0025】請求項2の発明は、画像読取装置の原稿読
取部の上方を原稿を移動させるための自動原稿搬送装置
であって、前記原稿読取部に対向して該原稿読取部の上
方に配設され、かつ、前記原稿読取部側に突出するよう
に湾曲して該原稿読取部との距離が一定に保たれた原稿
接触面を具備する原稿ガイド手段と、前記原稿接触面よ
りも原稿移動方向の上流側の上方に配設され、かつ、前
記原稿を挟持しながら該原稿を前記原稿読取部に向けて
送り出す原稿搬入手段と、前記原稿接触面よりも前記原
稿移動方向の下流側の上方に配設され、かつ、前記原稿
読取部から移動して挟入された前記原稿を挟持しながら
搬出する原稿搬出手段と、前記原稿搬出手段の原稿挟入
部の近傍に配設されて該原稿搬出手段に前記原稿が挟入
されるように該原稿を案内する上下一対の搬送ガイド手
段とを備えた自動原稿搬送装置において、前記上下一対
の搬送ガイド手段のうち下側の搬送ガイド手段の一部
が、前記原稿搬出手段への前記原稿の挟入方向を前記原
稿接触面側に延長して該原稿接触面に接する接線よりも
上方に突出していることを特徴としたものである。
【0026】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の発明において、前記下側の搬送ガイド手段が、前記
原稿搬出手段と一体的に構成されていることを特徴とし
たものである。
【0027】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、前記原稿搬入手段に設定された前
記原稿を送り出すための原稿搬入速度V1と前記原稿搬
出手段に設定された前記原稿を搬出するための原稿搬出
速度V2との関係がV1≦V2であり、前記原稿搬入手
段に設定された前記原稿を送り出すための原稿搬入力F
1と前記原稿搬出手段に設定された前記原稿を搬出する
ための原稿搬出力F2との関係がF1≧F2であること
を特徴としたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による自動原稿搬
送装置の一実施例を説明するための要部構成図で、図
中、1は第1搬送コロ、2は従動コロ、3は反転経路、
4は反転ガイド、5はスリットガラス(原稿読取部)、
6は反射ガイド板(原稿ガイド板)、6aは原稿接触
面、7は反転排紙ガイド、8は第2搬送コロ、9は従動
コロ、10は搬送ガイド、10aは下搬送ガイド板、1
0bは上搬送ガイド板、10cは頂点、11は排紙経
路、NLはニップ中心線である。図1に示した実施例
は、原稿搬出手段である第2搬送コロ8と従動コロ9の
両コロの中心を結んだ(ニップを通る)線分に垂直な線
分であるニップ中心線NLよりも、第2搬送コロ8と従
動コロ9との手前の下搬送ガイド板10aの頂点(ある
いは、R形状)10cが突出するような構成としたもの
である。また、図1に示した原稿Pの形状は、図5
(B)に示した例とほぼ同じタイミングで観察した結果
である。特に、原稿読取部の下流における原稿Pは、図
5(A)に示した例では、反射ガイド板46との隙間が
ほとんどない形状になっているが(D5a部を参照)、
図5(B)に示した例では、反射ガイド板46から離れ
た状態となっており(D5b部を参照)、これが、従来
技術における搬送速度増加の一因となっていたが、図1
に示した実施例では、図5(B)示した例に比べて原稿
Pと反射ガイド板6との隙間が狭まっており(D1部を
参照)、搬送速度増加が抑制されていることがわかる。
【0029】図2は、本発明による自動原稿搬送装置の
他の実施例を説明するための要部構成図で、図中、Tは
接線で、その他、図1に示した実施例と同じ作用をする
部分には、図1に示した実施例と同じ符号が付してあ
る。図2に示した実施例は、原稿搬出手段である第2搬
送コロ8とその従動コロ9とのニップ部から反射ガイド
板6の原稿接触面6aに引いた接線Tよりも、第2搬送
コロ8と従動コロ9との手前の下搬送ガイド板10aの
頂点(あるいは、R形状)10cが突出するような構成
としたものである。また、図2に示した原稿Pは、図5
(B),図1に示した例とそれぞれ同じタイミングで観
察された形状である。図2に示した実施例における原稿
Pは、図1に示した実施例よりもさらに反射ガイド板6
との隙間が狭くなっており(D2部とD1部を参照)、
図1に示した実施例よりも、搬送速度の増加を抑制する
効果があることがわかる。
【0030】図3は、読取位置における原稿の水平方向
の搬送速度を示したグラフで、ドップラー式速度ムラ測
定機にて測定した一例で(横軸は任意時間)、図中、I
は図1に示した実施例における測定結果、IIは図2に示
した実施例における測定結果、VBは図5(B)に示し
た例における測定結果で、第1搬送コロの搬送速度は約
125mm/secに設定されており、原稿のヤング率
は約7.1(N/m2)、原稿の厚さは0.12mmで、
A3サイズの原稿を縦送りした場合である。
【0031】図5(B)に示した従来の下搬送ガイド構
造では、約0.01秒に渡って搬送速度が増加している
(VB)。これは、原稿上の約1mmに相当するが、実
際の読取画像では、2mm程度の文字が明らかに半分程
度につぶれていた。図1,図2に示した下搬送ガイド板
10aの構造では、搬送速度の増加が、実際に、ピーク
値で半分以下程度に低減されていることが確認できた
(I,II)。
【0032】図1,図2に示した実施例では、下搬送ガ
イド10aは原稿搬出手段(第2搬送コロ8,従動コロ
9)と連結した構成とした。この下搬送ガイド板10a
の役目を、例えば、反転排紙ガイド7を延長するなど、
読取本体側(例えば、複写機などでは本体側)に連結し
た構成にすると、自動原稿読取装置が本体に対して開閉
動作を行う場合、図1に示したニップ中心線NL、ある
いは、図2に示した接線Tに対して位置関係が保証され
なかったり、公差設計が厳しくなりコストアップにつな
がる。
【0033】図5(A),図5(B)に示した従来技術
による構成において、第1搬送コロ41における設定搬
送速度V1と、第2搬送コロ48での設定搬送速度V2
との関係を調べたところ、V1>V2となる場合に読取
精度向上の効果が得られない場合があった。これは、原
稿Pが下方の搬送ガイド(反転ガイド44,反転排紙ガ
イド47)やスリットガラス25側に押し付けられた状
態となり、後端が抜けた瞬間に変形が緩和され、逆に、
上流側上方に原稿Pが戻ったためである。従って、図
1,図2に示した構成において、読取精度向上の効果を
得るためには、V1≦V2となるように搬送速度設定を
行わなければならない。
【0034】この時、原稿搬出手段(第2搬送コロ8,
従動コロ9)の搬送速度が速いため、原稿Pは両側から
引張られる状態となる。A3サイズ原稿の縦送りという
長い原稿を最後まで搬送する間に、この状態は更に強ま
る。すなわち、原稿Pは上方の搬送ガイド、例えば、反
射ガイド板6に強く押し付けられる状態となる。もし、
それぞれの搬送部材における搬送力が大きくてスリップ
率が小さい場合は、この状態が緩和されなくなり、原稿
にしわや紙粉が発生したり、反射ガイド板6の摩耗が促
進されるなど不具合が生じる。
【0035】ここで示した搬送力とは、例えば、搬送コ
ロ1,8と原稿間との摩擦係数μ(最大静止摩擦係数か
動摩擦係数のどちらか一方)と、従動コロ2,9を押付
ける力Pとの積である。その他、摩擦係数の代わりにト
ラクション係数などを用いても良い。原稿搬入部と原稿
搬出部でのそれぞれの搬送力をF1(搬入力),F2
(搬出力)とすると、一般的に、この搬送力の小さい方
がスリップ率が大きくなることが知られている。
【0036】原稿搬入部では、反転排紙ガイド7に(厚
紙などの)原稿先端が衝突,摺動する時などの動的な搬
送負荷抵抗に対しても、搬送速度変動を少なくするた
め、比較的、大きな搬送力F1を設定する。既に触れた
ように、原稿先端の搬送速度を大きく設定しているた
め、原稿は引張り状態にある。もし、F2≧F1となる
ように設定すると強い引張り状態となり、上述の不具合
が生じる。そこで、F2<F1として、原稿搬出部を積
極的にすべる状態とすれば、強い引張り様態は緩和され
るため、上述の不具合が低減される。
【0037】上記発明では、読取位置の上方に反射ガイ
ド板6を用いた場合の構成を示したが、この代わりにロ
ール状のプラテンローラーなどが用いられている場合で
あっても、同じ原稿の変形挙動が生じる。そのため、ロ
ール状のプラテンローラーなどが用いられている場合で
あっても、同様の効果が得られる。すなわち、本発明が
適用される構成は、読取位置の上方近傍の原稿を挟んで
反対側に位置する部材の種類には依らない。
【0038】
【発明の効果】(1)請求項1の発明に対する効果 読取位置(部)から原稿搬出手段の間に設けた上下一対
の搬送ガイドのうち、下搬送ガイドを、原稿後端が原稿
搬入手段を通過した直後において、原稿搬出手段のニッ
プ中心線よりも原稿が下方に移動することを防ぐ構造に
したので、読取位置(部)での搬送速度増加に起因して
発生する原稿の変形挙動を抑制することができ、読取精
度を向上させることができる。
【0039】(2)請求項2の発明に対する効果 読取位置から原稿搬出手段の間に設けた上下一対の搬送
ガイドのうち、下搬送ガイドを、原稿後端が原稿搬入手
段を通過する前後において、原稿の変形状態を原稿搬出
手段のニップ部から読取位置の上方にある搬送ガイド部
材(原稿ガイド板)への接線にそろえるような構造にし
たので、原稿自体の変形を抑制することができ、読取精
度を向上させることができる。
【0040】(3)請求項3の発明に対する効果 読取精度を向上させるために、読取位置から原稿搬出手
段の間に設けた上下一対の搬送ガイドのうち、下搬送ガ
イドは、原稿搬出手段との位置関係が精度良く保たれて
いる必要があるが、その下搬送ガイドを原稿搬出手段と
連結した構造としたので、下搬送ガイドと原稿搬出手段
との精度の良い位置関係を容易に実現することができ、
装置固有の差が少なく、安定した効果が得られる。
【0041】(4)請求項4の発明に対する効果 原稿搬出手段の搬送速度を原稿搬入手段の搬送速度より
も速くしたので、本発明による読取精度を向上させる効
果が損なわれないようにすることができる。また、原稿
搬出手段の搬送力を原稿搬入手段の搬送力よりも小さく
し、両者が引っ張り合う時は搬出側において多くスリッ
プを発生する構成にしたので、原稿の引張り状態が緩和
され、原稿のしわや紙粉の発生やガイド部材の摩耗など
の副作用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自動原稿搬送装置の一実施例を
説明するための要部構成図である。
【図2】 本発明による自動原稿搬送装置の他の実施例
を説明するための要部構成図である。
【図3】 読取位置における原稿の水平方向の搬送速度
示したグラフである。
【図4】 従来技術による自動原稿搬送装置の一例を説
明するための要部構成図である。
【図5】 図4に示した例における反転経路から排紙経
路に至る通紙経路での原稿の搬送挙動を説明するための
要部構成図である。
【符号の説明】
1…第1搬送コロ、2…従動コロ、3…反転経路、4…
反転ガイド、5…スリットガラス(原稿読取部)、6…
反射ガイド板(原稿ガイド板)、6a…原稿接触面、7
…反転排紙ガイド、8…第2搬送コロ、9…従動コロ、
10…搬送ガイド、10a…下搬送ガイド板、10b…
上搬送ガイド板、10c…頂点、11…排紙経路、NL
…ニップ中心線、T…接線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/12 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取装置の原稿読取部の上方を原稿
    を移動させるための自動原稿搬送装置であって、前記原
    稿読取部に対向して該原稿読取部の上方に配設され、か
    つ、前記原稿読取部側に突出するように湾曲して該原稿
    読取部との距離が一定に保たれた原稿接触面を具備する
    原稿ガイド手段と、前記原稿接触面よりも原稿移動方向
    の上流側の上方に配設され、かつ、前記原稿を挟持しな
    がら該原稿を前記原稿読取部に向けて送り出す原稿搬入
    手段と、前記原稿接触面よりも前記原稿移動方向の下流
    側の上方に配設され、かつ、前記原稿読取部から移動し
    て挟入された前記原稿を挟持しながら搬出する原稿搬出
    手段と、前記原稿搬出手段の原稿挟入部の近傍に配設さ
    れて該原稿搬出手段に前記原稿が挟入されるように該原
    稿を案内する上下一対の搬送ガイド手段とを備えた自動
    原稿搬送装置において、前記上下一対の搬送ガイド手段
    のうち下側の搬送ガイド手段の一部が、前記原稿搬出手
    段への前記原稿の挟入方向を前記原稿読取部側に延長し
    た挟入線よりも上方に突出していることを特徴とする自
    動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 画像読取装置の原稿読取部の上方を原稿
    を移動させるための自動原稿搬送装置であって、前記原
    稿読取部に対向して該原稿読取部の上方に配設され、か
    つ、前記原稿読取部側に突出するように湾曲して該原稿
    読取部との距離が一定に保たれた原稿接触面を具備する
    原稿ガイド手段と、前記原稿接触面よりも原稿移動方向
    の上流側の上方に配設され、かつ、前記原稿を挟持しな
    がら該原稿を前記原稿読取部に向けて送り出す原稿搬入
    手段と、前記原稿接触面よりも前記原稿移動方向の下流
    側の上方に配設され、かつ、前記原稿読取部から移動し
    て挟入された前記原稿を挟持しながら搬出する原稿搬出
    手段と、前記原稿搬出手段の原稿挟入部の近傍に配設さ
    れて該原稿搬出手段に前記原稿が挟入されるように該原
    稿を案内する上下一対の搬送ガイド手段とを備えた自動
    原稿搬送装置において、前記上下一対の搬送ガイド手段
    のうち下側の搬送ガイド手段の一部が、前記原稿搬出手
    段への前記原稿の挟入方向を前記原稿接触面側に延長し
    て該原稿接触面に接する接線よりも上方に突出している
    ことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動原稿搬送
    装置において、前記下側の搬送ガイド手段が、前記原稿
    搬出手段と一体的に構成されていることを特徴とする自
    動原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の自動
    原稿搬送装置において、前記原稿搬入手段に設定された
    前記原稿を送り出すための原稿搬入速度V1と前記原稿
    搬出手段に設定された前記原稿を搬出するための原稿搬
    出速度V2との関係がV1≦V2であり、前記原稿搬入
    手段に設定された前記原稿を送り出すための原稿搬入力
    F1と前記原稿搬出手段に設定された前記原稿を搬出す
    るための原稿搬出力F2との関係がF1≧F2であるこ
    とを特徴とする自動原稿搬送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002232641A (ja) * 2001-01-29 2002-08-16 Canon Aptex Inc 原稿送り装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2010114498A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および画像読取装置

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