JP2001322530A - エアベルト及びエアベルト装置 - Google Patents
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Abstract
掛止され、且つリトラクタに直に巻取りできるようにす
る。 【解決手段】 エアベルト10のベルト12は、1枚の
ベルトよりなる細幅の単層部12aと、平たい中空筒状
となっている複層部12c及び中間部12bとを有す
る。複層部12c内にのみバッグ11が配置されてい
る。バッグ11の先端側はベルト12の先端側と共にタ
ング5に接続されている。単層部12aはスルーアンカ
6に挿通され、リトラクタ7に巻取り及び引出し可能に
連結されている。ベルト12は、単層部12aから中間
部12b及び複層部12cにかけてすべて一連一体に編
上げ又は織製により製造されている。単層部12aには
横振糸400が挿入されている。
Description
乗員を衝突時等に保護するためのエアベルト装置及びそ
のエアベルトに関するものであり、詳しくはガス発生装
置からのガスによって内部のバッグを膨張させるように
したエアベルト及びエアベルト装置に関する。
5−85301号公報記載のものがある。図5は同号公
報のエアベルト装置の斜視図である。
左側へ斜めに延設されるエアベルト2と、一端がこのエ
アベルト2に接続されたウェビング2aと、乗員の右側
から左側へ延設されるラップベルト3と、車体床部等に
配設されたバックル装置4と、ベルト装着時にバックル
装置4に挿入係止されるタング5と、ウェビング2aを
案内するスルーアンカ6等を備えている。
ベルトと同様のノーマルベルトよりなり、スルーアンカ
6に摺動自在に案内掛通されている。ウェビング2aの
他端部は、車体に固定された緊急時ロック機構付きシー
トベルトリトラクタ(ELR)7に巻き取り可能に連結
されている。
合等により接続され、下端部がタング5に連結されてい
る。
と同様のノーマルベルトにより形成され、その一端がタ
ング5に連結されているとともに、他端が車体に固定さ
れたシートベルトリトラクタ(ELR)8に連結されて
いる。バックル装置4には、車両衝突時等の緊急必要時
に作動して高圧のガスを発生するガス発生装置9が連結
されている。
生装置9からのガスをエアベルト2に導くための通路が
設けられている。
幅帯状となるように折り畳んでカバーにより覆ったもの
であり、通常時には帯状に保形されている。このエアベ
ルト装置1は、通常のシートベルト装置と同様に使用さ
れる。車両の衝突時等にガス発生装置9が作動すると、
エアベルト2が二点鎖線で示すように膨張し、乗員が保
護される。
装置にあっては、エアベルト2に連結されたウェビング
2aをリトラクタ7に巻き取らせるようにしている。こ
れは、エアベルト2がウェビング2a比べて分厚く、ス
ルーアンカ6を通りにくいと共にリトラクタ7に巻き取
りにくいためである。
ルトの膨張可能部と一連一体のベルトをスルーアンカに
通したりリトラクタに直に巻き取るようにすることを目
的とする。
長手方向の一半側が中空で且つ膨張可能な膨張可能部で
あり、他半側が非膨張部であるベルトと、該ベルトの膨
張可能部内に配置されたバッグとを有し、該バッグ内に
ガスが導入されることにより膨張するエアベルトであっ
て、該ベルトは、該膨張可能部から該非膨張部にかけて
一連一体の編物よりなり、且つ該非膨張部に横振糸が挿
入されているものである。
実であるため、スルーアンカをスムーズに通過すると共
に、リトラクタにもスムーズに巻取り及び引出し可能と
される。また、非膨張部に横振糸が挿入されているの
で、該非膨張部をリトラクタに巻き取ったときにエアベ
ルトが幅方向に広がることがなく、リトラクタに対し極
めてスムーズに巻き取られる。
トをガス発生器によって膨張可能としたものである。
端が接続されたタングと、該エアベルトの他端側を巻き
取るリトラクタと共に自動車等の車両に設置される。
の形態について説明する。図1(a)はこの実施の形態
に係るエアベルト装置を備えた車両内部の斜視図、図1
(b)はこのエアベルト装置を示す斜視図である。図2
(a)はエアベルトの平面図、図2(b)〜(e)はそ
れぞれ図2(a)のB−B線、C−C線、D−D線、E
−E線に沿う拡大断面図である。図3(a)はエアベル
トが膨張した状態におけるエアベルトの断面図である。
図3(b)は図3(a)のB部分の断面図であり、図4
は非膨張部のベルトの織り又は編みの構成を模式的に示
している。
アベルト10は、バッグ11と、該バッグ11を囲んで
いる織物又は編物よりなるベルト12とを備えている。
バッグ11は、シートに座った乗員の胸から腹にかけて
対面するように配置される。
が、長手方向には殆ど伸長しない構成のものとなってい
る。このベルト12は、加熱延伸加工を施すことによ
り、ベルト長手方向(引張方向)への伸びを殆ど無くす
ようにしている。
細幅の単層部12aと、平たい中空筒状となっている複
層部12cと、両者の間の中間部12bとを有する。複
層部12cは太細であり、複層部12cから単層部12
aにかけては幅が徐々に小さくなる中間部12bとなっ
ている。この中間部12bはテーパ形の平たい筒状とな
っている。
が配置されている。このバッグ11は、エアベルト10
の長手方向に延在する折り返し線に沿って所要回数折り
返されることにより、複層部12cとほぼ同じ幅の細長
い折り畳み体とされている。
端側と共にタング5に接続されている。
6に挿通され、リトラクタ7に巻取り及び引出し可能に
連結されている。
部12b及び複層部12cにかけてすべて一連一体に編
上げ又は織製により製造されている。即ち、ベルト12
は1枚の帯状の布又は織物を2つに折って辺部同士を縫
合したものではない。複層部12c及び中間部12bは
1本の筒となるように編上げ又は織製されている。この
複層部12c及び中間部12bは筒状の編み物又は織物
を熱プレス等によって平たくして1対の平面状部分S
1,S2を有した偏平物に仕上げられたものとなってい
る。
aでは相互編込(インターウーブン)等の手法により1
葉の中実な帯状物となっている。従って、単層部12a
から中間部12bにかけて編物又は織物を構成する糸は
連続している。
は鎖編みであるが、デンビ編みであってもよい。この鎖
編みにあっては、複数本の編み糸200(201〜21
4)がループをつくっている。各ループは図の上から下
に向って一列となっている。隣接する編み糸のループの
列同士を挿入糸300(301〜314)がつないでい
る。例えば、編み201のループの列と、編み202の
ループの列との間を挿入糸301が相互に行ったり来た
りするように絡まっておりこれにより編み糸201の列
と編み糸202の列とがつながっている。
1〜215)と14本の挿入糸(301〜314)が図
示されているが、実際にはエアベルトの幅分だけ編み糸
200及び挿入糸300が配置されている。
で行ったり来たりするように横振糸400が挿入されて
いる。この横振糸400は、編み200のループ1個分
のピッチにて挿入されている。
れている。この横振糸400を挿入したことにより、単
層部12aは横方向(幅方向)には実質的には殆ど延伸
しない。従って、この単層部12aがリトラクタに巻き
取られたときに巻きが蛇行したり、たけのこ巻となった
りすることがない。即ち、単層部12aはリトラクタに
均一に平たく積み重ねられるように巻き取られる。
と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
いては、エアベルト10の単層部12aをスルーアンカ
6に挿通するようにして自動車に設置される。この単層
部12aは、従来のウェビングと同様にスムーズにスル
ーアンカ6を摺動すると共に、リトラクタ7に対しスム
ーズに巻き取られ、且つ引き出される。
単層部12aにかけて幅が徐々に小さくなる中間部12
bを備えており、応力が集中する部分や遊び状部分がな
く、耐久性が良好である。
クル装置4にタング5を装着した状態でガス発生装置9
が作動すると、図3の如くエアベルト10内のバッグ1
1が膨張する。この際、ベルト12の長手方向の長さが
短くなり、エアベルト10が乗員に密着し、乗員をきわ
めて確実に保護することが可能となる。即ち、上記の通
り、このベルト12は加熱延伸加工が施されることによ
りベルト長手方向へは殆ど伸びないものとなっている。
バッグ11が膨らんだときにベルト12の編目が横方向
に広がり、その結果としてベルト12が長手方向に縮
み、エアベルト10の長手方向の長さが短くなる。
ーアンカ6に掛けているが、リトラクタをピラーやシー
トバック内に配置したときには、ピラー上部又はシート
バック上部に設けられたエアベルト挿通口に対してエア
ベルトが挿通される。
自体をスルーアンカやエアベルト挿通口に通したり、リ
トラクタに直に巻き取ることが可能になる。本発明にあ
っては、エアベルトがスルーアンカ等をきわめてスムー
ズに通過すると共に、リトラクタにスムーズに巻取り、
引出し可能である。
置の構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 長手方向の一半側が中空で且つ膨張可能
な膨張可能部であり、他半側が非膨張部であるベルト
と、該ベルトの膨張可能部内に配置されたバッグとを有
し、該バッグ内にガスが導入されることにより膨張する
エアベルトであって、 該ベルトは、該膨張可能部から該非膨張部にかけて一連
一体の編物よりなり、且つ該非膨張部に横振糸が挿入さ
れていることを特徴とするエアベルト。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエアベルトと、 該エアベルトのバッグ内にガスを供給するガス発生器
と、を備えてなるエアベルト装置。 - 【請求項3】 請求項2において、該エアベルトの一端
が接続されたタングと、該エアベルトの他端側を巻き取
るリトラクタとを有するエアベルト装置。
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