JP2001322354A - 光学記録材料 - Google Patents

光学記録材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録特性に優れた光学記録媒体に適する光学
記録材料及び該化合物を用いた光学記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される化合物から
なることを特徴とする光学記録材料。 【化1】 (式中、R1 、R2 は各々独立に炭素数1〜4のアルキ
ル基を表し、Yは水素原子、ハロゲン原子、エーテル結
合を有することのできる炭素原子数1〜10のアルキル
基、アリール基又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基を
表し、lは1〜4を表し、Anm-はm価のアニオンを表
し、mは1又は2の整数を表し、pは電荷を中性に保つ
係数を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報をレーザー等
による熱的情報パターンとして付与することにより記録
する光学記録媒体に使用される光学記録材料に関し、詳
しくは、可視及び近赤外領域の波長を有し、かつ低エネ
ルギーのレーザー等により高密度の光学記録及び再生が
可能な光学記録媒体に使用される光学記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
光学記録媒体は、媒体と書き込み又は読み出しヘッドが
接触しないので記録媒体が摩耗劣化しないという特徴を
有しており、特に、情報を熱的情報として付与する光学
記録媒体は暗室による現像処理が不要である利点を有す
ることからその開発が盛んに行なわれている。
【0003】このような光学記録媒体は記録光を熱とし
て利用するものであり、例えば、基体上に設けた薄い記
録層に、光学的に検出可能なピットを形成させることに
より情報を高密度に記録させる。
【0004】上記記録層に用いられる材料としては、例
えば、インドレニン系、チアゾール系、イミダゾール
系、チオキサゾール系、キノリン系、セレナゾール系等
のシアニン色素が知られている。これらの色素は、シア
ニン色素カチオンとハロゲンアニオン、六フッ化リンア
ニオン等の各種アニオンとの塩であり、特に、インドレ
ニン系の色素は感度が高く記録特性がよいので好ましく
用いられている。
【0005】このような色素を用いた光学記録媒体とし
て、コンパクトディスク(CD)規格に対応した波長7
70〜830nmの近赤外線半導体レーザーによって書
き込み再生可能な光学記録媒体(CD−R)が実用化さ
れている。近年の光学記録媒体に求められる更なる記録
速度、読み出し速度の高速化に対応できなくなってきて
おり、更に記録特性の良好な材料が求められている。
【0006】例えば、特開平2−45191号公報に
は、N−シクロアルキルインドレニン系のシアニン色素
が提案されているが、これらは製造が困難であり、極性
溶媒への溶解性に劣るため基材への塗布に支障をきたす
問題点を有しており、また、特開2000−10851
0号公報には、ニトロインドレニン系のシアニン色素が
提案されており、N−シクロヘキシルエチル基を有する
化合物が具体例として記載されているものの、これらは
短波長側に吸収波長を有することからCD−R用の色素
としては全く不適切なものであった。
【0007】従って、本発明の目的は、記録特性に優れ
た光学記録媒体に適する光学記録材料及び該化合物を用
いた光学記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、検討を重
ねた結果、インドレニン系シアニン色素に特定の置換基
を導入した化合物からなる光学記録材料が、記録特性に
優れた光学記録媒体を与えることを知見し、本発明に到
達した。
【0009】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、下記一般式(I)で表される化合物からなること
を特徴とする光学記録材料及び該光学記録材料からなる
薄膜を形成したことを特徴とする光学記録媒体を提供す
るものである。
【0010】
【化2】 (式中、R1 、R2 は各々独立に炭素数1〜4のアルキ
ル基を表し、Yは水素原子、ハロゲン原子、エーテル結
合を有することのできる炭素原子数1〜10のアルキル
基、アリール基又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基を
表し、lは1〜4を表し、Anm-はm価のアニオンを表
し、mは1又は2の整数を表し、pは電荷を中性に保つ
係数を表す)
【0011】
【発明の実施の形態】以下、上記要旨をもってなる本発
明の光学記録材料及び光学記録媒体についてさらに詳細
に説明する。
【0012】本発明に係る上記一般式(I)で表される
化合物は、光学記録媒体の記録層に使用される色素であ
り、該色素は、インドレニン環の窒素原子にシクロヘキ
シルエチル基が結合しており、後記の実施例に示したと
おり、シャープな分解曲線を有し、明確なピットを形成
し、かつ高速記録が可能な光学記録媒体を与えることが
特徴である。
【0013】また、シクロヘキシルエチル基の導入によ
り、極性溶媒への溶解性が改善される効果も有する。
【0014】上記一般式(I)において、式中、Yで表
されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素が挙げられ、Yで表されるエーテル結合を有するこ
とのできる炭素原子数1〜10のアルキル基としては、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、ペンチ
ル、第二ペンチル、第三ペンチル、イソペンチル、ヘキ
シル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、第三オクチ
ル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソ
ノニル、デシル、イソデシル、メトキシエチル、エトキ
シエチル、プロポキシエチル、ベンジル、フェニルエチ
ル等の基が挙げられ、Yで表される炭素原子数1〜4の
アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ等の基が挙げられる。R1 、R2 で表され
る炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブ
チル、第三ブチル、イソブチル等が挙げられる。R、
R’で表される炭素数1〜8のアルキル基としては、例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、アミル、第
三アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、第三オクチル、2−エチルヘキシル等が挙げられ
る。Anm-で表されるアニオンとしては、例えば、一価
のものとして、塩素アニオン、臭素アニオン、ヨウ素ア
ニオン、フッ素アニオン等のハロゲンアニオン;過塩素
酸アニオン、塩素酸アニオン、チオシアン酸アニオン、
六フッ化リンアニオン、六フッ化アンチモンアニオン、
四フッ化ホウ素アニオン等の無機系アニオン、ベンゼン
スルホン酸アニオン、トルエンスルホン酸アニオン、ト
リフルオロメタンスルホン酸アニオン等の有機スルホン
酸アニオン;オクチルリン酸アニオン、ドデシルリン酸
アニオン、オクタデシルリン酸アニオン、フェニルリン
酸アニオン、ノニルフェニルリン酸アニオン、2,2’
−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホス
ホン酸アニオン等の有機リン酸系アニオン等が挙げら
れ、二価のものとしては例えば、ベンゼンジスルホン酸
アニオン、ナフタレンジスルホン酸アニオン等が挙げら
れる。また、金属錯体化合物であるクエンチャーアニオ
ンも必要に応じて用いることができる。
【0015】上記クエンチャーアニオンとしては、特開
昭60−234892号公報に記載されたようなアニオ
ンが挙げられる。例えば、下記一般式(A)及び(B)
で表されるアニオンが挙げられる。
【0016】
【化3】 (式中、R3 及びR4 は各々独立にアルキル基又はハロ
ゲン原子を表し、a及びbは各々0〜3を表す;また、
5 、R6 、R7 及びR8 は各々独立にアルキル基、ア
ルキルフェニル基、アルコキシフェニル基又はハロゲン
化フェニル基を表す)
【0017】ここで、カウンターアニオンとして六フッ
化アニオンを用いることで、書き込み及び再生の波長に
対して感度に優れるため好ましい。
【0018】上記一般式(I)で表される化合物の代表
例としては、下記化合物No.1〜7等が挙げられる。
なお、以下の例示では、アニオンを省いたシアニン色素
カチオンで示している。
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】上記一般式(I)で表される化合物からな
る本発明の光学記録材料は、上記シアニン色素カチオン
とアニオンとの塩であり、従来周知の方法に準じて製造
することができる。
【0027】本発明に係る上記の化合物は、光学記録媒
体の記録層として適用され、該記録層の形成にあたって
は従来周知の方法を用いることができる。一般には、メ
タノール、エタノール等の低級アルコール類、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチ
ルジグリコール等のエーテルアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、ジアセトンアルコール等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸ブチル、酢酸メトキシエチル等のエステル
類、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル
酸エステル類、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ
ノール等のフッ化アルコール類、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素類、メチレンジクロライド、ジク
ロロエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素類等の有
機溶媒に溶解した溶液を基体上に塗布することによって
容易に形成することができる。
【0028】上記記録層の厚さは、通常、0.001〜
10μmであり、好ましくは0.01〜5μmの範囲が
適当である。上記記録層の形成方法は特に制限を受け
ず、例えばスピンコート法等の通常用いられる方法を用
いることができる。
【0029】本発明の光学記録材料を、光学記録媒体の
記録層に含有させる際の該記録層に対する使用量は、好
ましくは50〜100重量%である。
【0030】また、上記記録層は、本発明の光学記録材
料のほかに、必要に応じて、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート等の樹脂類を含有
してもよく、界面活性剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、
安定剤、分散剤、酸化防止剤、架橋剤等を含有してもよ
い。
【0031】さらに、上記記録層は、一重項酸素等のク
エンチャーとして芳香族ニトロソ化合物、遷移金属キレ
ート化合物等を含有してもよい。これらの化合物として
は、例えば、特開昭59−55795号公報に提案され
ているような公知の化合物が用いられる。該化合物は、
記録層に対して好ましくは0〜50重量%の範囲で使用
される。
【0032】このような記録層を設層する上記基体の材
質は、書き込み光及び読み出し光に対して実質的に透明
なものであれば特に制限はなく、例えば、ポリメチルメ
タクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の樹脂、ガラス等が用いられる。また、その
形状は、用途に応じ、テープ、ドラム、ベルト、ディス
ク等の任意の形状のものが使用できる。
【0033】また、上記記録層上に、金、銀、アルミニ
ウム、銅等を用いて蒸着法あるいはスパッタリング法に
より反射膜を形成することもできるし、アクリル樹脂、
紫外線硬化性樹脂等による保護層を形成することもでき
る。
【0034】本発明の光学記録材料は、LD、CD、D
VD、CD−R、DVD−R等の光ディスク用色素とし
て使用することができ、特に高速対応のCD−Rに好適
である。
【0035】
【実施例】以下、合成例、実施例、比較例をもって本発
明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下
の実施例によって何ら制限を受けるものではない。
【0036】〔合成例1〕 (化合物No.1の六フッ化リン塩の合成)1−シクロ
ヘキシルエチルー2,3,3−トリメチルー3H−ベン
ゾ[e]インドリウムトルエンスルホネート10.2
g、1,1,3,3−テトラメトキシプロパン1.6
g、ピリジン4.0gを混合し、3時間加熱還流した。
クロロホルムを用いて油水分離、15重量%六フッ化リ
ンのカリウム塩による塩交換、油水分離を行った。脱
水、脱溶媒をへて、再結晶を行い、ろ過、乾燥して緑色
固体4.8g(収率59.3重量%、純度98重量%)
を得た。得られた結晶について、 1H−NMRにより構
造を確認した。結果を以下に示す。 ・ 1H−NMR(ケミカルシフトppm;多重度;プロ
トン数) (1.03〜1.09;m;4)(1.12〜1.2
5;m;8) (1.29〜1.35;m;2)(1.59〜1.6
8;m;8) (1.75〜1.79;d;4)(2.04;s;1
2) (4.05〜4.09;t;4)(6.05〜6.0
9;d;2) (6.52〜6.58;t;1)(7.28〜7.3
0;d;2) (7.43〜7.47;t;2)(7.58〜7.6
2;t;2) (7.89〜7.91;d;2)(8.15〜8.2
5;m;4)
【0037】〔合成例2〕 (化合物No.2の六フッ化リン塩合成)合成例1にお
いて、1,1,3,3−テトラメトキシプロパンの代わ
りに1,1,3,3−テトラエトキシー2−メチルプロ
パンを用いる以外は、合成例1と同様にして、化合物N
o.2の六フッ化リン酸塩を得た。得られた結晶につい
て、 1H−NMRにより構造を確認した。結果を以下に
示す。 ・ 1H−NMR(ケミカルシフトppm;多重度;プロ
トン数) (1.03〜1.09;m;4)(1.12〜1.2
5;m;8) (1.30〜1.36;m;2)(1.71〜1.7
7;s+m;11) (1.80〜1.83;d;4)(2.07;s;1
2) (4.11〜4.15;t;4)(6.04〜6.0
7;d;2) (7.28〜7.30;d;2)(7.45〜7.4
8;t;2) (7.61〜7.65;t;2)(7.90〜7.9
2;d;2) (8.07〜8.11;d;2)(8.22〜8.2
4;d;2)
【0038】〔合成例3〕 (化合物No.1の過塩素酸塩の合成)合成例1におい
て、15重量%六フッ化リンのカリウム塩の代わりに1
5重量%過塩素酸のナトリウム塩を用いる以外は、合成
例1と同様にして化合物No.1の過塩素酸塩を得た。
得られた結晶について、 1H−NMRにより構造を確認
した。結果を以下に示す。 ・ 1H−NMR(ケミカルシフトppm;多重度;プロ
トン数) (1.03〜1.09;m;4)(1.12〜1.2
5;m;8) (1.29〜1.35;m;2)(1.59〜1.6
8;m;8) (1.75〜1.79;d;4)(2.04;s;1
2) (4.05〜4.09;t;4)(6.05〜6.0
9;d;2) (6.52〜6.58;t;1)(7.28〜7.3
0;d;2) (7.43〜7.47;t;2)(7.58〜7.6
2;t;2) (7.89〜7.91;d;2)(8.15〜8.2
5;m;4)
【0039】〔実施例1 〕上記の合成例により得られた
六フッ化リン塩の示差熱分析を行った。下記の表1に融
点、分解温度及び分解熱量(mJ/mg)を示す。ま
た、テトラフルオロプロパノールに溶解し、その溶解可
能限界(mg/ml)を下記の表1に示す。さらにメタ
ノールに溶解し、UV吸収スペクトルを測定し、ピーク
波長(λmax)を下記表1に示した。
【0040】比較のため下記比較化合物を用いた。比較
化合物2〜6に関しては、UVスペクトルのみを測定し
た。但し、比較化合物3〜6はクロロホルムに溶解した
ものをUVスペクトル測定した。記録媒体としたときに
770〜830nmで記録、再生を行うためには、溶液
系で650〜750nmのピーク波長(λmax)を有
することが望まれ、これを超える場合には感度が低下す
る恐れがある。
【0041】
【化11】
【0042】
【化12】
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】
【化15】
【0046】
【化16】
【0047】
【表1】
【0048】上記実施例より明らかなように、トリメチ
ンタイプでインドレニン環がニトロ基で置換された化合
物は、N位にアルキル基を有するもの(比較例1−5)
であっても、N位にシクロヘキシルアルキル基を有する
もの(比較例1−6)であってもλmaxが580nm
となり実用範囲よりもかなり低い値を示し、トリメチン
タイプでインドレニン環に置換基を持たないもの(比較
例1−4)ではλmaxが564nmとなりさらに低い
値を示す。トリメチンタイプでインドレニン環がベンゾ
置換されたもの(比較例1−3)はλmaxが600n
mとなり前者と比較すれば高い値を示すもののいまだ実
用範囲よりもかなり低い値を示す。ペンタメチンタイプ
でインドレニン環に置換基を持たないもの(比較例1−
2)ではλmaxが642nmとなりさらに高い値を示
すもののいまだ実用範囲よりも低い値を示す。
【0049】これに対して、ペンタメチンタイプでイン
ドレニン環がベンゾ置換されたもの(実施例1−1、実
施例1−2、比較例1−1)はλmaxが676〜68
0nmとなり、実用的な範囲に達することができる。
【0050】しかし、これらペンタメチンタイプでイン
ドレニン環がベンゾ置換されたものであってもN位にア
ルキル基を有する化合物(比較例1−1)では、分解熱
量が−731mJ/mgとかなり大きな値を示すため感
度が低下する欠点を有している。
【0051】これに対して、本発明のペンタメチンタイ
プでインドレニン環がベンゾ置換されたものであっても
N位にシクロヘキシルアルキル基を有する化合物(実施
例1−3)では、分解熱量が−535mJ/mgと小さ
な値を示すため優れた感度を有する。
【0052】さらに、これのカウンターアニオンを過塩
素酸アニオンから六フッ化リンアニオンに変えた化合物
(実施例1−1、実施例1−2)では、分解熱量が−3
7.9mJ/mgあるいは−80.3mJ/mgと小さ
な値を示すため優れた感度を有する。
【0053】
【発明の効果】本発明は、高感度な光学記録媒体に適す
る光学記録材料及び該化合物を用いた光学記録媒体を提
供できる。とりわけ、770〜830nmのレーザーで
記録、再生されるCD−R用の光学記録媒体として有効
である。
フロントページの続き (72)発明者 依田 友紀 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA22 EA25 EA33 FB43 4H056 CA01 CA04 CC02 CC08 CE03 DD03 FA06 5D029 JA04 JC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物から
    なることを特徴とする光学記録材料。 【化1】 (式中、R1 、R2 は各々独立に炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表し、Yは水素原子、ハロゲン原子、エーテル結
    合を有することのできる炭素原子数1〜10のアルキル
    基、アリール基又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基を
    表し、lは1〜4を表し、Anm-はm価のアニオンを表
    し、mは1又は2の整数を表し、pは電荷を中性に保つ
    係数を表す)
  2. 【請求項2】 上記一般式(I)において、lが2であ
    り、R1 、R2 がメチルである化合物からなることを特
    徴とする請求項1に記載の光学記録材料。
  3. 【請求項3】 上記一般式(I)において、lが2であ
    り、R1 、R2 がメチルであり、Yが水素原子又はメチ
    ル基である化合物からなることを特徴とする請求項1に
    記載の光学記録材料。
  4. 【請求項4】 上記一般式(I)において、Anm-がP
    6 - である化合物からなることを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の光学記録材料。
  5. 【請求項5】 基体上に、請求項1〜4に記載の光学記
    録材料からなる薄膜を形成したことを特徴とする光学記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 770〜830nmのレーザーで記録、
    再生されることを特徴とする請求項5記載の光学記録媒
    体。
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