JP2001322167A - ゴム貼り合わせ用二軸延伸フィルム及び積層体 - Google Patents
ゴム貼り合わせ用二軸延伸フィルム及び積層体Info
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Abstract
優れたゴムとの貼り合わせ用二軸延伸フィルム及びゴム
との積層体を提供すること。 【解決手段】融点が150〜280℃の熱可塑性ポリマ
ーからなり、25℃でのフィルムの降伏時応力が、15
0MPa以下であることを特徴とするゴム貼り合わせ用
二軸延伸フィルムであり、熱可塑性ポリマーとしてはポ
リエステルが好ましく用いられる。また、フィルムの面
配向係数が0.06〜0.145であり、伸フィルムの
25℃での破断伸度が150%以上であることが好まし
い態様である。
Description
使用される二軸延伸フィルム及びその二軸延伸フィルム
を用いた積層体に関するものであり、さらに詳しくは、
本発明は、タイヤや免振板などのゴムとの貼り合せ用二
軸延伸フィルム及びその二軸延伸フィルムを用いた積層
体に関するものである。
ヤや成形品では、成形性や耐久性を重視するため、ゴム
に添加剤などを混入し、比較的厚みの大きい素材として
使用されてきた。しかしながら、ゴムに添加剤を混入し
て厚みを大きくした場合、成形性と耐久性は向上するも
のの重量が増加し、軽量性の点では改善が求められてい
る。
では、ゴムの厚みを薄くすると、空気圧の低下やゴムの
摩耗時の信頼性の低下などが問題となり、その他の用途
の成形品でも、ゴムの厚みを薄くすると機械特性が低下
したり信頼性が低下するなどの問題点があった。
軸延伸ポリエステルフィルムなどを接着剤を用いて成形
品に貼り合せる方法などが考えられるが、成形性が大き
く低下したり、フィルム自体が成形後に高い応力を有す
るため接着剤との間に大きな残留応力を生じて接着層が
破壊したり、使用時にフィルム自体が破断し易いという
欠点を有していた。
した従来技術の問題点を解消することにあり、特に成形
性と耐久性に優れたゴム貼り合わせ用二軸延伸フィルム
及びその二軸延伸フィルムを用いた積層体を提供するこ
とにある。
せんとするものであって、本発明のゴム貼り合わせ用二
軸延伸フィルムは、融点が150〜280℃の熱可塑性
ポリマーからなり、25℃でのフィルムの降伏時応力が
150MPa以下であることを特徴とするゴム貼り合わ
せ用二軸延伸フィルムであり、本発明においては、さら
に、熱可塑性ポリマーがポリエステルであること、フィ
ルムの面配向係数が、0.06〜0.145であるこ
と、25℃での破断伸度が150%以上であること、お
よび少なくとも片面の表面濡れ張力が50mN/m以上
であることが、特に好ましい態様として含まれている。
フィルムは、少なくとも1層以上の接着剤層を介して、
ゴムと貼り合わせて積層体とすることができる。
では、成形性と耐久性の点で、融点が150〜280℃
の熱可塑性ポリマーを使用することが必要である。すな
わち、二軸延伸フィルムとゴムとの貼り合わせの前後、
または二軸延伸フィルムとゴムとの積層体を同時に成形
する際の成形性および使用時の耐久性の点で、融点が1
50〜280℃であることが必要であり、成形性と耐久
性を両立させる上では160〜270℃であることが好
ましい。
(DSC)の1次昇温(1st・Run)時に検出され
る融解時の吸熱ピーク温度のことである。
塑性ポリマーとしては、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン
ビニルアセテート共重合体、アイオノマー、ポリエステ
ル、ポリウレタン、エポキシ系ポリマー、アクリル酸系
ポリマー、メタクリル酸系ポリマー、ポリスチレン、ポ
リアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、
ポリ塩化ビニル及びそれらの共重合体および/または混
合体などが挙げられるが、成形性と耐熱性の点では、ポ
リプロピレン、ポリエステルおよびポリアミドが好まし
く用いられる。成形性と耐熱性が特に要求される用途で
は、ポリエステルが特に好ましい。ここでいうポリエス
テルとは、エステル結合により構成されるポリマーの総
称である。 このエステル結合を形成する際に使用され
るジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジ
カルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ
酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、
マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロ
ヘキシンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p−オ
キシ安息香酸等のオキシカルボン酸、及びそれらのエス
テル化合物等を使用することができる。
ルボン酸成分のうち、テレフタル酸の占める割合が80
モル%以上であることが、耐熱性と耐久性の点で好まし
い。
れるグリコール成分としては、例えば、エチレングリコ
ール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジ
オール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等
の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の
脂環族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノール
S等の芳香族グリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等のポリグリコール等を使用するこ
とができる。本発明のポリエステルでは、これらのグリ
コール成分のうち、エチエングリコール成分が50%以
上であることが、耐熱性の点で好ましく、特に70モル
%以上であることが好ましい。
ール成分は、それぞれ2種以上を併用してもよい。
しない限りにおいて、ポリエステルにトリメリット酸、
トリメシン酸あるいはトリメチロールプロパン等の多官
能化合物を共重合したポリエステルを使用することもで
きる。
上させるために、ポリエステルの固有粘度が、好ましく
は0.50dl/g以上、さらに好ましくは0.55d
l/g以上、特に好ましくは0.60dl/g以上であ
るポリエステルが使用される。固有粘度が0.50dl
/g未満では、接着性が低下する傾向があるため好まし
くない。さらに固有粘度の上限としては、成形性の点で
1.0dl/g以下が好ましく、0.8dl/g以下で
あれば特に成形性が良好となるので好ましい。
ルボキシル末端基量が10〜45当量/トンであること
が好ましく、さらに好ましくは10〜40当量/トンで
ある。
される触媒は特に限定されないが、アルカリ土類金属化
合物、マンガン化合物、コバルト化合物、アルミニウム
化合物、アンチモン化合物、チタン化合物、チタン/ケ
イ素複合酸化物あるいはゲルマニウム化合物などを使用
することができる。
添加する場合には、テレフタル酸成分とエチレングリコ
ール成分を反応させた後、次にチタン/ケイ素複合酸化
物、リン化合物を添加し、引き続き高温、減圧下で一定
のジエチレングリコール含有量になるまで重縮合反応さ
せ、特定の触媒金属量、リン量を有するポリエステルを
得る方法などが好ましく採用される。熱安定剤として添
加されるリン化合物は特に限定されないが、リン酸ある
いは亜リン酸などが好ましい。
好とする上で、フィルム中の触媒金属残存量(M:単位
ミリモル%)と、リン元素残存量(P:単位ミリモル
%)の関係が下記式Iを満足することが好ましい。
したM/Pの値は0.2以上3以下であることが好まし
い。
久性の点から、熱可塑性ポリマーを二軸延伸化すること
が必要である。二軸延伸の方法としては、同時二軸延伸
または逐次二軸延伸のいずれであってもよい。このと
き、厚み斑の抑制を重視する用途では、同時二軸延伸が
好ましい。
形性と耐久性の点で25℃でのフィルムの降伏時応力
が、150MPa以下であることが必要である。フィル
ムの降伏時応力は、好ましくは10〜150MPa、さ
らに好ましくは20〜140MPa、特に好ましくは2
0〜130MPaである。このように降伏時応力が低い
と、成形時の応力が小さく成形性が向上するとともに、
成形後の残留応力が小さくなり、接着界面が安定し、耐
久性が向上するものと考えられる。ここで、降伏時応力
とはフィルムを伸長した際の降伏上点の応力を意味し、
長手方向と幅方向で各10点測定し、長手方向の平均値
と幅方向の平均値をさらに平均化した値を示すものであ
る。降伏時応力が10未満であると成形性は良好となる
が、耐久性が低下する場合がある。
しては、ポリマーのガラス転移温度や結晶性を低下させ
る方法、二軸延伸時に延伸倍率を低下させたり、延伸速
度を低くしたり、高温予熱後に高温で延伸する方法など
が挙げられる。
の面配向係数を、0.06〜0.145とすることが、
降伏時応力を150MPa以下とする点で好ましい。面
配向係数(fn)とは、アッベ屈折計などを用いて測定
されるフィルムの長手方向屈折率(Nx)、幅方向屈折
率(Ny)、厚み方向屈折率(Nz)により下記定義式
IIから算出される値である。
4、特に好ましくは0.08〜0.135である。
が明らかでない場合は、配向の主軸方向、配向の主軸方
向と垂直な方向、厚み方向の屈折率をそれぞれNx、N
y、Nzとして面配向係数を求めることができる。上記
面配向係数を得る方法としては、ポリエステルの場合、
縦延伸時にガラス転移温度+20℃〜ガラス転移温度+
60℃以下で1〜5秒予熱後に延伸速度1000%/分
〜200000/分、縦延伸倍率を2〜3.5倍とし、
冷却後に横延伸の予熱を80〜120℃で行い、縦延伸
温度+10℃〜縦延伸温度+40℃以下の温度で行なう
ことが好ましい。さらに、同時二軸延伸についても好適
に行なうことができる。このとき、フィルムの厚み斑が
好ましくは20%以下、さらに好ましくは10%以下と
なるように延伸温度と延伸倍率を最適化する必要があ
る。
との成形性、空気圧の保持、表面保護性、耐久性の点
で、10〜500μmであることが好ましく、さらに好
ましくは12〜300μmであり、特に好ましくは15
〜200μmである。
明の二軸延伸フィルムの25℃での破断伸度は、150
%以上であることが好ましく、さらに好ましくは160
%以上600%以下、特に好ましくは170%以500
%以下である。ここで、破断伸度は、フィルムの長手方
向の平均破断伸度と幅方向の平均破断伸度を平均した値
として定義される。このときフィルムの長手方向および
幅方向が明らかでない場合は、配向の主軸方向と、配向
の主軸方向と垂直な方向について破断伸度を求め、平均
した値として定義してもよい。
み斑は、好ましくは25%以下、さらに好ましくは20
%以下、特に好ましくは15%であることがよい。厚み
斑の測定方法としては、フィルムを長手方向に20m用
意し、連続式の厚み測定器で厚みを測定し、平均厚みと
最大厚み、最小厚みにより、厚み斑(%)=100×
(最大厚み−最小厚み)/平均厚みにより求めた。また
厚み斑をコントロールする方法としては、特に限定され
ないが、延伸条件を最適化する方法、延伸ロールの精度
を向上させる方法、非粘着性のシリコーンやテフロン
(登録商標)ロールを使用する方法、延伸方式として1
段延伸とし、ロールとロールの間の区間にラジエーショ
ンヒーターを設ける方法などがある。
接着性などの点から、少なくとも片面の表面濡れ張力が
50mN/m以上であることが好ましく、さらに好まし
くは55mN/m以上である。一方、70mN/mを超
えるとブロッキングなどを生じ易くなる場合がある。
伸フィルムを得る方法としては、フィルムに表面処理を
施すことにより達成可能であり、例えば、コロナ放電処
理、プラズマ処理、火炎処理、紫外線照射処理、電子線
照射処理、化学薬品処理、物理的粗面化処理、表面塗布
処理などが挙げられるが、本発明の効果を損なわない範
囲であれば、特に限定されない。中でも、コロナ放電処
理は簡便かつ有効な手法であり、好ましく行なうことが
できる。
種のコーティングを施してもよく、その塗布化合物、方
法および厚みは、本発明の効果を損なわない範囲であれ
ば特に限定されない。
着性、耐久性等を向上させるために積層構造とすること
ができる。積層フィルムの形態は、特に限定されない
が、例えば、A/B、B/A/B、A/B/A、C/A
/B、A/B/C、A/C/Bなど2〜3層の積層構造
が挙げられるが、4層以上の積層構成としてもよい。こ
こで、A、B、Cとは、熱可塑性ポリマーを示し、同組
成であってもよいし、異なる組成であってもよいが、基
本的に別々の溶融流路により積層される。
ム等の基材との接着性を向上させるために、150℃で
のフィルム長手方向の熱収縮応力は好ましくは0.1〜
5.0MPa、さらに好ましくは0.2〜3.0MPa
である。ここで、熱収縮応力が0.1未満とするような
方法を採った場合、フィルムの平面性が低下し、成形性
を低下させる場合がある。
法について、ポリエステルを使用する場合について説明
する。まず、ポリエステル原料を必要に応じて乾燥した
後、公知の溶融押出機に供給し、スリット状のダイから
シート状に押出し、静電印加などの方式によりキャステ
ィングドラムに密着させ、冷却固化し、未延伸シートを
得た後、その未延伸シートを延伸する。延伸方式として
は、同時二軸延伸または逐次二軸延伸のいずれでもよい
が、要するに未延伸シートをフィルムの長手方向及び幅
方向に延伸し、熱処理し、目的とする面配向度のフィル
ムを得る方法が採用される。これらの方式の中でも、フ
ィルムの品質の点で、テンター方式による方式が好まし
く、長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する/または
幅方向に延伸した後、長手方向に延伸する逐次二軸延伸
方式、長手方向、幅方向をほぼ同時に延伸していく同時
二軸延伸方式が望ましい。
にそれぞれ2〜7倍、好ましくは2.2〜6倍である。
この場合、長手方向と幅方向の延伸倍率は、どちらを大
きくしてもよく同一としてもよい。また、延伸速度は
1,000%/分〜200,000%/分であることが望
ましく、延伸温度は好ましくは80〜180℃の範囲で
延伸することが好ましい。更に、二軸延伸の後には通常
フィルムの熱処理を行なうが、この熱処理は、オーブン
中あるいは加熱されたロール上等、従来公知の任意の方
法で行なうことができる。熱処理温度は、120℃以上
245℃以下の任意の温度とすることができるが、好ま
しくは120〜240℃である。また、熱処理時間も任
意とすることができるが、好ましくは1〜60秒間行な
うことが好ましい。かかる熱処理はフィルムをその長手
方向および/または幅方向に弛緩させつつ行なってもよ
い。さらに、再延伸を各方向に対して1回以上行なって
もよく、その後再度熱処理を行なってもよい。
は、好ましくは平均粒子径0.01〜20μmの無機粒
子および/または有機粒子を含有させることができる。
ここで20μmを超える平均粒子径を有する粒子を使用
すると、フィルムの欠陥が生じ易くなり、耐久性が低下
する点からも好ましくない。このような粒子としては、
例えば、湿式および乾式シリカ、コロイダルシリカ、珪
酸アルミ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、アルミナ、マイカ、カオリン、ク
レー、ヒドロキシアパタイト等の無機粒子およびスチレ
ン、シリコーン、アクリル酸類等を構成成分とする有機
粒子等を使用することができる。なかでも、乾式、湿式
および乾式コロイド状シリカ、アルミナ等の無機粒子お
よびスチレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル
酸、ポリエステル、ジビニルベンゼン等を構成成分とす
る有機粒子等が好ましく使用される。これらの内部粒
子、無機粒子および/または有機粒子は二種以上を、特
性を損ねない範囲内で併用してもよい。 これら粒子の
添加量は0.01重量%〜30重量%の範囲であること
が好ましい。0.01重量%未満では、フィルム巻き取
りが困難となり取り扱い上好ましくない。また30重量
%を超えると粗大突起や製膜性の悪化などを引き起こす
とともに、耐久性を低下させるため好ましくない。
径を有する粒子以外に、ワックスなどの有機成分および
/または無機成分を添加してもよい。
合成ゴム、シリコーンゴムあるいはこれらにカーボンな
どの添加物を混合したり、または加硫したゴム層と積層
して積層体として用いることができる。さらに詳しく
は、これらの素材同士を、熱接着または接着剤を介して
接着して用いることができる。特に、接着性と耐久性の
点で、1層以上の接着層を介してこれらの素材同士を接
着させることが好ましい。接着層の付与の方法として
は、二軸延伸フィルムに予めコーティングや熱ラミネー
トなどの手段により接着層を設けてもよく、予めゴム層
の方に接着層を設けてもよく、ゴムと二軸延伸フィルム
を貼り合せる際に間に直接接着層を設けてもよい。
層以上の接着剤層を介して貼り合わせてなる積層体は、
タイヤなどの成形複合材料として好ましく用いられる。
脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系
接着剤、α−オレフィン樹脂接着剤等、水酸基を有する
ポリマーとイソシアネート化合物、エポキシ化合物、メ
ラミン化合物などの架橋剤との混合物による接着剤等、
エポキシ系接着剤、溶液型酢酸ビニル樹脂系接着剤、エ
マルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマル
ジョン系接着剤、ホットメルト接着剤、シアノアクリレ
ート系接着剤、ポリウレタン系接着剤、クロロプレンゴ
ム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、SBR系接着剤、
変性ゴムエマルジョン系接着剤、エチレン共重合樹脂系
接着剤、レゾルシン系接着剤、天然ゴム系接着剤、セル
ロース系接着剤、でんぷん質糊料およびデキストリン等
が挙げられる。
ゴム、合成ゴム、シリコーンゴムおよびそれらにカーボ
ンなどの添加物を混合したり、加硫したゴム等が好まし
く用いられる。
る。なお、各特性は以下の方法により測定、評価した。
工業(株)製:示差走査熱量計(RDC220)によ
り、10℃/分の昇温速度で測定し、融解の主ピーク温
度を融点とした。なお、融解ピークが現れにくいもの
は、熱処理により結晶化させたポリマーを測定した。
エステルをオルソクロロフェノ−ルに溶解し、25℃に
おいて測定した。
量 ポリエステルをo−クレゾール/クロロホルム(重量比
7/3)に100℃,20分の条件で溶解し、アルカリ
で電位差滴定を行ない求めた。なお、積層フィルムの場
合は、各層を削り取るなどして、層を分離して求めた。
ディスクを作成し、蛍光X線分析により、触媒金属元素
量とリン元素量を求めた。なお、量の決定の際には予め
各金属元素の添加量を変更したサンプルから求めた蛍光
X線での検量線を使用した。
該粒子を除去して求めた。なお、粒子を除去する方法と
しては、例えば、試料フィルムを80〜100℃に熱し
たオルソクロロフェノールに溶解させ、遠心分離操作を
行ない、粒子を取り除き、溶液中のポリマーを析出した
後に上記の蛍光X線分析を行なう方法による。
どして層を分離して求めた。
子顕微鏡を用いて倍率5,000〜20,000倍程度で
写真撮影を50枚撮影し、ポリエステル中に分散した各
粒子の円相当径を測定し、平均粒子径を求めた。
ベ屈折計を用いて、フィルムの長手方向屈折率(N
x)、幅方向屈折率(Ny)、厚み方向屈折率(Nz)
により下記式IIIから算出した。
料を切り出し、この試料をオリエンテック社製引っ張り
試験器を用い、初期長50mm、引っ張り速度300m
m/min、25℃の条件で引っ張り、得られた荷重−
歪曲線から、降伏応力(上点)、長手方向、幅方向の破
断伸度を各10点求め平均化し、さらに長手方向と幅方
向を平均化して求めた。
5RH%雰囲気にて測定した。
(株)ケミットエポキシTE2220)を塗布し乾燥
後、温度40〜200℃の間で20℃刻みでJIS−K
6251に準じて200%延伸後、最もよいフィルムの
状態を下記のとおり目視で判定した。 ◎:フィルムの外観に傷や亀裂は見られず、問題ない。 ○:フィルムに傷が見られるが、問題はない。 △:フィルムに亀裂が見られ、問題あり。 ×:フィルムに破断が認められ、問題あり。
の判定を行なった。 ◎:剥離なし。 ○:剥離がわずかに見られるが問題ない。 △:剥離が大きく見られ問題あり。 ×:完全に剥離してしまい、問題あり。
が5cm出るように水平に固定し、温度120℃、湿度
100%RHの雰囲気下でフリーの端部が固定位置に対
して±45°になるように上下動を1万回繰り返した後
に、フィルムの状態を下記のとおり目視で判定した。 ◎:フィルムの外観に傷や亀裂は見られず、問題ない。 ○:フィルムに傷が見られるが、問題はない。 △:フィルムに亀裂が見られ、問題あり。 ×:フィルムに破断が認められ、問題あり。
チレングリコールを原料とし、150℃で溶融混合後、
酢酸マグネシウムを添加し、235℃に徐々に昇温し、
メタノールを留出させ、エステル交換反応を終了させ
た。次いで、コロイダルシリカ(平均粒子径0.6μ
m)のエチレングリコールスラリー(コロイダルシリカ
10重量%)を添加してエチレングリコールを留出させ
た(ポリマー中の粒子:0.15重量%)。次に、三酸
化アンチモンを重合触媒として添加し、熱安定剤として
リン酸を所定量添加した後で、徐々に高真空、290℃
まで昇温し、ポリエチレンテレフタレートを重合した
(固有粘度0.65dl/g、カルボキシル末端基30
当量/トン、M/P=2)。得られたポリエステルを1
70℃で4時間真空乾燥後、単軸の溶融押出機に供給
し、280℃で溶融したポリマーをスリット状のダイか
らシート状に押出し、静電印加(10kV)により鏡面
冷却ドラムに密着、冷却固化して未延伸シートを作成し
た。この未延伸シートを温度60℃、80℃、110℃
に加熱したロールにて搬送後、105℃で長手方向に
3.0倍の延伸を行ない、さらに延伸温度125℃で幅
方向に3.1倍延伸した後、195℃で、幅方向に4%
の弛緩、6秒間の熱処理を行ない、厚さ15μmの二軸
延伸ポリエステルフィルムを得た。次いで、得られたフ
ィルムの片面に、コロナ放電処理を行ない評価を行なっ
た。得られた二軸延伸ポリエステルフィルムは、25℃
でのフィルムの降伏時応力が、110MPa、面配向係
数0.136、融点257℃であり、表1に示したとお
り優れた成形性、接着性、耐久性を示した。
ソフタル酸12モル%共重合ポリエチレンテレフタレー
ト(固有粘度0.66dl/g、カルボキシル末端基3
8当量/トン、M/P=3.6)とし、延伸条件を表1
に示すように変更して製膜を行なった。得られた二軸延
伸ポリエステルフィルム特性は、25℃でのフィルムの
降伏時応力が、139MPa、面配向係数0.139、
融点226℃であり、表1に示したとおりであり、表1
に示したとおり優れた成形性、接着性、耐熱性を示し
た。
し、リン酸、湿式シリカ(平均粒子径1.8μm、0.
08重量%)を添加し重合したイソフタル酸12モル%
共重合ポリエチレンテレフタレート(融点225℃、固
有粘度0.65dl/g、カルボキシル末端基36当量
/トン、M/P=0.8)を、実施例1のポリエチレン
テレフタレートと積層(PETと共重合PETの積層比
は4:1)し、表1に示した延伸条件にて製膜し、コロ
ナ放電処理を行なった。得られた二軸延伸ポリエステル
フィルムは25℃でのフィルムの降伏時応力が、112
MPa、面配向係数0.123(PET面)であり、表
1に示したとおり、優れた成形性、接着性、耐熱性を示
した。
を5℃高くし、カルボキシル末端基量を42当量/トン
とし、表1の条件で実施した。得られた二軸延伸フィル
ムは表1に示したとおり、優れた成形性、接着性、耐熱
性を示した。
更し、破断伸度を158%としたところ、得られた二軸
延伸フィルムは表2に示したとおり、優れた成形性、接
着性、耐熱性を示した。
電処理の強度を低下させて表面濡れ張力を低下させ、表
2の条件で実施したところ、得られた二軸延伸フィルム
は実施例1に比較して成形性、接着性、耐久性はやや低
下したが優れた特性を示した。
(固有粘度0.61dl/g、カルボキシル末端基46
当量/トン,M/P=4)を使用し、延伸条件を表2に
示すように変更して製膜を行った。得られたフィルムは
25℃でのフィルムの降伏時応力が、162MPa、面
配向係数0.159、融点257℃である。成形性、接
着性、耐久性のいずれについても劣るものであった。結
果を表2に示す。
延伸フィルムとしたが、耐久性が大きく低下した。 結
果を表2に示す。
レンテレフタレート
軸延伸フィルム及びそれらの積層体は、二軸延伸フィル
ムの25℃の降伏応力を制御することにより、軽量性に
優れるだけでなく、成形性、接着性および耐久性に優れ
た、タイヤや免振板などのゴムとの貼り合せ用二軸延伸
フィルム及びそれらの積層体を得ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 融点が150〜280℃の熱可塑性ポリ
マーからなり、25℃でのフィルムの降伏時応力が15
0MPa以下であることを特徴とするゴム貼り合わせ用
二軸延伸フィルム。 - 【請求項2】 熱可塑性ポリマーがポリエステルである
ことを特徴とする請求項1に記載のゴム貼り合わせ用二
軸延伸フィルム。 - 【請求項3】 フィルムの面配向係数が0.06〜0.
145であることを特徴とする請求項1または2に記載
のゴム貼り合せ用二軸延伸フィルム。 - 【請求項4】 25℃での破断伸度が150%以上であ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴ
ム貼り合わせ用二軸延伸フィルム。 - 【請求項5】 少なくとも片面の表面濡れ張力が50m
N/m以上であることを特徴とする請求項1〜4のいず
れかに記載のゴム貼り合わせ用二軸延伸フィルム。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の二軸延
伸フィルムとゴムとを少なくとも1層以上の接着剤層を
介して貼り合わせてなる積層体。
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