JPH0867808A - 金属板ラミネート用ポリエステルフイルム - Google Patents
金属板ラミネート用ポリエステルフイルムInfo
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- JPH0867808A JPH0867808A JP14615695A JP14615695A JPH0867808A JP H0867808 A JPH0867808 A JP H0867808A JP 14615695 A JP14615695 A JP 14615695A JP 14615695 A JP14615695 A JP 14615695A JP H0867808 A JPH0867808 A JP H0867808A
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Abstract
ト及び/またはエチレンイソフタレートを主たる構成成
分とするポリエステルAと熱可塑性エラストマーが重量
比で65:35〜98:2の割合で配合されてなること
を特徴とする金属板ラミネート用ポリエステルフイル
ム。 【効果】本発明の金属板ラミネート用ポリエステルフィ
ルムは耐衝撃性、味特性に優れており、特に製缶時の熱
処理後も優れた低温耐衝撃性を有しており、成形加工に
よって製造される金属缶に好適に使用することができ
る。
Description
エステルフイルムに関するものである。更に詳しくは接
着性、成形性、耐衝撃性、味特性に優れ、成形加工によ
って製造される金属缶に好適な金属板ラミネート用ポリ
エステルフイルムに関するものである。
止を目的として、エポキシ系、フェノール系等の各種熱
硬化性樹脂を溶剤に溶解または分散させたものを塗布
し、金属表面を被覆することが広く行われてきた。しか
しながら、このような熱硬化性樹脂の被覆方法は塗料の
乾燥に長時間を要し、生産性が低下したり、多量の有機
溶剤による環境汚染など好ましくない問題がある。
缶の材料である鋼板、アルミニウム板あるいは該金属板
にめっき等各種の表面処理を施した金属板にポリエステ
ルフイルムをラミネートする方法がある。そして、フイ
ルムのラミネート金属板を絞り成形やしごき成形加工し
て金属缶を製造する場合、ポリエステルフイルムには次
のような特性が要求される。
と。
などの欠陥を生じないこと。
エステルフイルムが剥離したり、クラック、ピンホール
が発生したりしないこと。
ルフイルムに吸着したり、ポリエステルフイルムの臭い
によって内容物の風味がそこなわれないこと(以下味特
性と記載する)。
がなされており、例えば特開昭64−22530号公報
には特定の密度、面配向係数を有するポリエステルフイ
ルム、特開平2−57339号公報には特定の結晶性を
有する共重合ポリエステルフイルム等が開示されてい
る。しかしながら、これらの提案は上述のような多岐に
わたる要求特性を総合的に満足できるものではなく、特
に耐衝撃性、味特性に対しては十分に満足できるレベル
にあるとは言えなかった。
た従来技術の問題点を解消することにあり、成形性、耐
熱性、耐衝撃性、味特性に優れ、特に耐衝撃性、味特性
に優れ成形加工によって製造される金属缶に好適な金属
板ラミネート用ポリエステルフイルムを提供することに
ある。
は、融点140〜245℃のエチレンテレフタレート及
び/またはエチレンイソフタレートを主たる構成成分と
するポリエステルAと熱可塑性エラストマーが重量比で
65:35〜98:2の割合で配合されてなることを特
徴とする金属板ラミネート用ポリエステルフイルムによ
って達成することができる。
テルに適量の熱可塑性エラストマーを混合したフィルム
を得ることにより、金属にラミネート後、成形し製缶さ
れた際、製缶工程での熱処理、製缶後のレトルト処理な
どの多くの熱履歴を受けても良好な耐衝撃性が得られる
ことを見いだしたものであり、特に耐デント性のバラツ
キを小さくする効果は従来技術に比べて非常に大きいも
のである。
ボン酸成分とグリコ−ル成分からなるポリマであり、ジ
カルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソフ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン
酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p−オキシ安息
香酸等のオキシカルボン酸等を挙げることができる。な
かでもこれらのジカルボン酸成分のうち、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が耐衝撃
性、味特性の点から好ましい。一方、グリコール成分と
しては例えばエチレングリコール、プロパンジオール、
ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シ
クロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールな
どのポリオキシエチレングリコール等が挙げられる。中
でもこれらのグリコール成分のうちエチレングリコール
が耐衝撃性、味特性の点から好ましい。なお、これらの
ジカルボン酸成分、グリコ−ル成分は2種以上を併用し
てもよい。
いて、共重合ポリエステルにトリメリット酸、トリメシ
ン酸、トリメチロールプロパン等の多官能化合物を共重
合してもよい。
は、融点として140〜245℃であることが耐熱性、
金属板との十分な接着性の点、さらに熱可塑性エラスト
マーと混合する際に熱可塑性エラストマーの分解を抑制
する点で必要である。好ましくは、イソフタル酸共重合
ポリエチレンテレフタレート、ブタンジオール/イソフ
タル酸共重合ポリエチレンテレタレートなどの共重合ポ
リエステル、及び該ポリエステルにジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールなどのポリオキシエチレン
グリコールを共重合したポリエステルなどが挙げられ
る。特にイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレー
ト及び該ポリエステルにジエチレングリコール、ポリエ
チレングリコールなどのポリオキシエチレングリコール
を共重合したポリエステルなどが好ましく使用される。
は、高温で可塑化されてプラスチックスと同様に成形で
き、常温ではゴム弾性体の性質を示し、エントロピー弾
性を発揮させるためのゴム成分(ソフトセグメント)と
高温では流動するが常温では塑性変形を阻止する仕掛け
を作るために必要な拘束成分(ハードセグメント)より
なるポリマである。引っ張り弾性率としては1〜500
0kgf/cm2 、硬度としては10〜90JIS A
のものが好ましい。本発明における熱可塑性エラストマ
ーは特に限定されないが、ポリスチレン系エラストマー
(ハードセグメント:ポリスチレン、ソフトセグメン
ト:ポリブタジエン、ポリイソプレン、水素添加ポリブ
タジエン、エチレン−プロピレン共重合ゴムなど)、ポ
リオレフィン系エラストマー(ハードセグメント:ポリ
エチレンまたはポリプロピレン、ソフトセグメント:エ
チレン−プロピレン共重合ゴム、ポリブタジエン、ポリ
イソプレン、水素添加ポリブタジエンなど)、ポリエス
テル系エラストマー(ハードセグメント:ポリエステ
ル、ソフトセグメント:ポリエーテルまたはポリエステ
ル)、ポリアミド系エラストマー(ハードセグメント:
ポリアミド、ソフトセグメント:ポリエーテルまたはポ
リエステル)、その他としてハードセグメントをシンジ
オ−1,2−ポリブタジエンとし、ソフトセグメントを
アタクチック−1,2−ポリブタジエンとしたものなど
が挙げられる。さらに上記熱可塑性エラストマーに水酸
基、カルボキシル基、エポキシ基、アミド基及び無水マ
レイン酸成分などの公知の官能基及び官能基形成成分を
一部導入してもよいが、官能基のほとんどを金属塩化す
ることは味特性を悪化させるので好ましくない。中でも
ポリスチレン系エラストマー、ポリエステル系エラスト
マーが耐衝撃性改善及び味特性のためには好ましい。具
体的には、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンコ
ポリマー)、SEBS(スチレン−エチレン/ブチレン
−スチレンコポリマー)、SIS(スチレン−イソプレ
ン−スチレンコポリマー)、SEP(スチレン−エチレ
ン/プロピレンコポリマー)などのポリスチレン系エラ
ストマー、HYTREL(東レ・デユポン製)、ARN
ITEL(Akzo Chemie製)、ペルプレン
(東洋紡製)、LOMOD(General Elec
tric製)などのポリエステル系エラストマーが好適
に使用でき、特に、SEBSは添加量が少なくても耐衝
撃性を改良でき、味特性を損ねることのない良好な熱ラ
ミネート用フィルムが得られるので好ましい。
との溶融押出性の点で210℃、2160g荷重でのメ
ルトインデックスが0.1〜50g/10分であること
が好ましく、さらに好ましくは0.5〜30g/10
分、より好ましくは1〜20g/10分である。
マーの混合層に公知の相溶化剤を添加し相溶性を改善す
ると耐衝撃性がさらに改善されるので好ましい。
に両立する点でポリエステルAと熱可塑性エラストマー
が重量比で65:35〜98:2の割合で配合されてな
ることが必要である。さらに好ましくはポリエステルA
とオレフィン系ポリマが重量比で70:30〜95:
5、特に好ましくは重量比で75:25〜93:7であ
る。さらに、ポリエステルAと熱可塑性エラストマー以
外の成分が混合されていても良い。このようにポリエス
テルAに低温でも柔軟性に優れると考えられる熱可塑性
エラストマーを適量含有させることにより製缶時の熱履
歴後においても特に耐衝撃性が大きく向上する。
した熱可塑性エラストマーの分散径比(=長手方向平均
分散径/厚み方向平均分散径)が2〜100であると耐
衝撃性が特に良化することを見いだした。さらに、分散
径比が4〜50であると特にレトルトデント性が良化す
るので好ましい。ここで、熱可塑性エラストマーの分散
径比は、例えばフィルム断面を切断し厚さ0.1〜1μ
m程度の超薄切片を作成し、透過型電子顕微鏡を用いて
倍率5000〜20000程度で写真(長手方向25c
m×厚み方向20cmを10枚)を撮影し、ポリエステ
ルA中に分散した各熱可塑性エラストマー(i)の長手
方向径(xi)、厚み方向径(yi)及び楕円相当面積
(Si)を測定する。その後、各方向について下記式を
用いて長手方向平均分散径(xav)、厚み方向平均分散
径(yav)を求め分散径比(=xav/yav)を得た。
ないが、スクリューのメタリング部にミキシング構造を
設ける方法、例えばダルメージスクリュー、ユニメルト
スクリュー、ピンスクリュー、BMスクリュー、ウェー
ブスクリュー、HMスクリュー、DISスクリュー、多
条ピンスクリューなどのように剪断力を高め混練性を大
きくする方法、二軸押出機による押出、さらに二軸押出
機のスクリューに予め混練に適したスクリューディメン
ジョン(例えばポリマをある程度長く滞留させる部分を
設定しそこでローターなどの混練性の高い形状を持った
もので練る方法)を設ける方法などが用いられる。
料成分の非吸着性を考慮すると前記(I)層に加えて、
融点が220〜260℃のエチレンテレフタレートを主
たる構成成分とするポリエステルBよりなる(II)層を
積層することが好ましい。融点が220℃未満であると
缶の耐熱性が不十分であり好ましくない。ここで、エチ
レンテレフタレートを主たる構成成分とするポリエステ
ルとは70モル%以上、好ましくは80モル%以上がエ
チレンテレフタレート単位であるポリエステルをいう。
また、味特性を損ねない範囲で耐衝撃性を重視し少量熱
可塑性エラストマーを添加してもよい。
の融点差が35℃以下が好ましく、さらに好ましくは3
0℃以下、より好ましくは25℃以下であると製缶工程
で受ける熱履歴時に(I)層と(II)層の熱伸縮挙動差
が小さくなり、加工性が向上するので好ましい。
の点でポリエステル成分のカルボキシル末端基量が35
当量/トン以下であることが好ましい。より好ましくは
カルボキシル末端基量が30当量/トン以下である。具
体的には、固相重合、カルボジイミド、オキサゾリンな
どの公知の末端封鎖剤などによりカルボキシル末端基量
を所定量まで低減させる方法は好ましく行うことができ
る。
よりなる層の表層部においてカルボキシル末端基量を多
くすることは接着性を向上させる上で好ましい。
はジエチレングリコール成分量が0.01〜1.5重量
%、さらに好ましくは0.01〜1.0重量%、より好
ましくは0.01〜0.6重量%であることが製缶工程
での熱処理、製缶後のレトルト処理などの多くの熱履歴
を受けても良好な耐衝撃性を維持する上で望ましい。こ
のことは、200℃以上での耐酸化分解性が向上するも
のと考えられ、さらに公知の酸化防止剤を0.0001
〜1重量%添加してもよい。
とすることは重合工程が煩雑となり、コストの面で好ま
しくなく、1.5重量%を超える製缶工程での熱履歴に
よりポリエステルの劣化が生じフィルムの耐衝撃性を低
下させる傾向がある。ジエチレングリコールは一般にポ
リエステル製造の際に副生するが、その量を減少させる
には、重合時間を短縮したり、重合触媒として使用され
るアンチモン化合物、ゲルマニウム化合物などの量を限
定する方法、液相重合と固相重合を組み合わせる方法、
アルカリ金属成分を含有させる方法などが挙げられるが
方法としては特に限定されない。
テル中のアセトアルデヒドの含有量を好ましくは30p
pm以下、さらに好ましくは25ppm以下、より好ま
しくは20ppm以下が望ましい。アセトアルデヒドの
含有量が30ppmを越えると味特性に劣る。ポリエス
テル中のアセトアルデヒドの含有量を30pm以下とす
る方法は特に限定されるものではないが、例えばポリエ
ステルを重縮反応等で製造する際の熱分解によって生じ
るアセトアルデヒドを除去するため、ポリエステルを減
圧下あるいは不活性ガス雰囲気下において、ポリエステ
ルの融点以下の温度で熱処理する方法、好ましくはポリ
エステルを減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下において
150℃以上、融点以下の温度で固相重合する方法、ベ
ント式押出機を使用して溶融押出する方法、ポリエステ
ルを溶融押出する際に押出温度を融点+30℃以内が好
ましく、さらに好ましくは融点+25℃以内で、短時間
で押出す方法等を挙げることができる。
性を良好にするためには、好ましくはポリエステルの極
限粘度[η]が0.7以上、さらに好ましくは極限粘度
[η]が0.75以上、より好ましくは極限粘度[η]
が0.8以上であると、ポリマ分子鎖の絡み合い密度が
高まるためと考えられるが耐衝撃性、味特性をさらに向
上させることができるので好ましい。
缶用途に使用される場合、ポリエステルは、味特性の点
でゲルマニウム元素を1〜500ppm含有することが
好ましく、さらに好ましくは5〜300ppm、より好
ましくは10〜100ppmである。ゲルマニウム元素
量が1ppm未満であると味特性向上の効果が十分でな
く、また500ppmを超えると、ポリエステル中に異
物が発生し耐衝撃性が悪化したり、味特性を悪化してし
まう。本発明のポリエステルは、ポリエステル中にゲル
マニウム元素の前記特定量を含有させることにより味特
性を向上させることができる。ゲルマニウム元素をポリ
エステルに含有させる方法は従来公知の任意の方法を採
用することができ特に限定されないが、通常ポリエステ
ルの製造が完結する以前の任意の段階において、重合触
媒としてゲルマニウム化合物を添加することが好まし
い。このような方法としては例えば、ゲルマニウム化合
物の粉体をそのまま添加する方法や、あるいは特公昭5
4−22234号公報に記載されているように、ポリエ
ステルの出発原料であるグリコール成分中にゲルマニウ
ム化合物を溶解させて添加する方法等を挙げることがで
きる。ゲルマニウム化合物としては、例えば二酸化ゲル
マニウム、結晶水含有水酸化ゲルマニウム、あるいはゲ
ルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエト
キシド、ゲルマニウムテトラブトキシド、ゲルマニウム
エチレングリコキシド等のゲルマニウムアルコキシド化
合物、ゲルマニウムフェノレート、ゲルマニウムβ−ナ
フトレート等のゲルマニウムフェノキシド化合物、リン
酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲルマニウム等のリン含有ゲ
ルマニウム化合物、酢酸ゲルマニウム等を挙げることが
できる。中でも二酸化ゲルマニウムが好ましい。
からポリエステル中のオリゴマの含有量を0.8重量%
以下とすることが好ましく、さらに好ましくは0.7重
量%以下、より好ましくは0.6重量%以下とすること
が望ましい。共重合ポリエステル中のオリゴマの含有量
が0.8重量%を超えると味特性に劣り好ましくない。
ポリエステル中のオリゴマの含有量を0.8重量%以下
とする方法は特に限定されるものではないが、上述の共
重合ポリエステル中のアセトアルデヒド含有量を減少さ
せる方法と同様の方法等を採用することで達成できる。
の任意の方法を採用することができ、特に限定されるも
のではない。例えばポリエチレンテレフタレートにイソ
フタル酸成分を共重合し、ゲルマニウム化合物として二
酸化ゲルマニウムを添加する場合で説明する。テレフタ
ル酸成分、イソフタル酸成分とエチレングリコールをエ
ステル交換またはエステル化反応せしめ、次いで二酸化
ゲルマニウム、リン化合物を添加し、引き続き高温、減
圧下で一定のジエチレングリコール含有量になるまで重
縮合反応せしめ、ゲルマニウム元素含有重合体を得る。
次いで得られた重合体をその融点以下の温度において減
圧下または不活性ガス雰囲気下で固相重合反応せしめ、
アセトアデルヒドの含有量を減少させ、所定の極限粘度
[η]、カルボキシル末端基を得る方法等を挙げること
ができる。
従来公知の反応触媒、着色防止剤を使用することがで
き、反応触媒としては例えばアルカリ金属化合物、アル
カリ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン
化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合物、アンチ
モン化合物、チタン化合物等、着色防止剤としては例え
ばリン化合物等挙げることができる。
ステルBは、触媒、ジエチレングリコール量、カルボキ
シル末端基量は異なっていてもよい。ポリマを回収する
場合は、ポリエステルAの層に回収することが味特性の
点で好ましい。
金属にラミネートした後の成形性、金属に対する皮膜
性、耐衝撃性、味特性の点で、5〜50μmであること
が好ましく、さらに好ましくは8〜45μm、より好ま
しくは10〜40μmである。
ルA層の厚みとポリエステルB層の厚みの比として2
0:1〜1:1(A:B)であることが味特性、耐衝撃
性の点で好ましく、さらに15:1〜4:1(A:B)
であることが耐衝撃性の点で好ましい。
取扱い性、加工性を向上させるために、平均粒子径0.
1〜10μmの無機粒子および/または有機粒子が0.
01〜10重量%含有されていることが好ましく、さら
には平均粒子径0.1〜5μmの無機粒子および/また
は有機粒子が0.01〜3重量%含有されていることが
好ましい。10μmを超える平均粒子径を有する粒子を
使用するとフィルムの欠陥が生じ易くなるので好ましく
ない。特に30μm以上の粒子を含有させると好ましく
ないために、製膜時のフィルターとしては30μm以上
の異物を激減できるものを使用することが好ましい。無
機粒子および/または有機粒子としては、例えば湿式お
よび乾式シリカ、コロイド状シリカ、酸化チタン、炭酸
カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミ
ナ、マイカ、カオリン、クレー等の無機粒子およびスチ
レン、シリコーン、アクリル酸類等を構成成分とする有
機粒子等を挙げることができる。なかでも湿式および乾
式コロイド状シリカ、アルミナ等の無機粒子およびスチ
レン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリエ
ステル、ジビニルベンゼン等を構成成分とする有機粒子
等を挙げることができる。これらの無機粒子および/ま
たは有機粒子は2種以上を併用してもよい。
いずれに添加しても良いが、ハンドリング性のためには
ポリエステルB層に粒子を添加することが好ましい。一
方、ポリエステルA層にも回収などの点で特性を損ねな
い範囲で粒子を添加しても良い。また、粒子を含有させ
ない場合、ポリマを溶融押出してキャスティングドラム
で固化する際、表面を粗化したドラムにポリエステルB
層がドラム面になるようにしてエアーでフイルムを押さ
えて急冷固化する方法を採用しても良い。
るフイルムは、未延伸のシート状のものでもよいし、一
軸または二軸に延伸された延伸フイルムであってもよ
い。
が重要視される成形法では、未延伸シート、あるいは、
長手方向、幅方向、厚み方向の屈折率(Nx,Ny,N
z)から得られる面配向係数fn=(Nx+Ny)/2
−Nzの値が0〜0.12である延伸フイルムが好まし
いが、広い成形温度範囲を得るには実質的に未延伸であ
るフイルムが好ましい。
製造するにあたり、必要により酸化防止剤、可塑剤、帯
電防止剤、耐候剤、末端封鎖剤等の添加剤も適宜使用す
ることができる。特に、酸化防止剤の併用は製缶工程で
の熱履歴によるポリエステルの劣化を防止し好ましい。
その量としては、全フイルム重量に対し0.001〜1
重量%程度が好ましい。
すことにより接着性を向上させることはさらに特性を向
上させる上で好ましい。その際、E値としては5〜40
が好ましく、さらに好ましくは10〜25である。
知の任意の方法を用いて製膜することができる。次に、
本発明のフィルムの製造方法について述べるがこれに限
定されるものではない。
5モル%共重合ポリエチレンテレフタレート([η]=
0.84、ジエチレングリコール0.7重量%、融点2
15℃)とSEBS(スチレン−エチレン/ブチレン−
スチレンブロックコポリマー)を重量比で90:10、
ポリエステルBとしてイソフタル酸5モル%共重合ポリ
エチレンテレフタレート([η]=0.90、ジエチレ
ングリコール0.89重量%、融点240℃)を二軸ベ
ント式の別々の押出機(押出機の温度は融点+25℃
(ポリエステルA層側はポリエステルに対して融点+2
5℃)に設定)に供給し溶融し、しかる後にフィードブ
ロックにて2層に積層して通常の口金から吐出後、エア
ーでフィルム全体または一部を押さえてポリエステルB
層がドラム面になるように粗面化した冷却ドラムにて冷
却固化してキャストフィルムを得る。かくして得られた
2層積層フイルムを必要に応じて加熱エージングや表面
活性処理をして巻き取る。また、フイルムに防塵処理を
施すとフイルムの欠陥が生じ難くなるので好ましい。
ルムを同時あるいは逐次に二軸延伸する方法を行っても
よい。また逐次二軸延伸の場合、長手方向あるいは幅方
向の延伸を2回以上おこなうことも可能である。フイル
ムの長手方向及び幅方向の延伸倍率は目的とするフイル
ムの配向度、強度、弾性率等に応じて任意に設定するこ
とができるが、好ましくはそれぞれの方向に2.5〜
5.0倍である。長手方向、幅方向の延伸倍率はどちら
を大きくしてもよく、同一としてもよい。また、延伸温
度はポリエステルのガラス転移温度以上、結晶化温度以
下の範囲であれば任意の温度とすることができるが、通
常は80〜150℃が好ましい。更に二軸延伸の後にフ
イルムの熱処理を行うことができる。この熱処理はオー
ブン中、加熱されたロール上等、従来公知の任意の方法
で行なうことができる。熱処理温度はポリエステルの結
晶化温度以上260℃以下の任意の温度とすることがで
きるが、好ましくは120〜240℃である。また熱処
理時間は任意とすることができるが、通常1〜60秒間
行うのが好ましい。熱処理はフイルムをその長手方向お
よび/または幅方向に弛緩させつつおこなってもよい。
成形性の点で鉄やアルミニウムなどを素材とする金属板
が好ましい。さらに、鉄を素材とする金属板の場合、そ
の表面に接着性や耐腐食性を改良する無機酸化物被膜
層、例えばクロム酸処理、リン酸処理、クロム酸/リン
酸処理、電解クロム酸処理、クロメート処理、クロムク
ロメート処理などで代表される化成処理被覆層を設けて
もよい。特に金属クロム換算値でクロムとして6.5〜
150mg/m2 のクロム水和酸化物が好ましく、さら
に、展延性金属メッキ層、例えばニッケル、スズ、亜
鉛、アルミニウム、砲金、真鍮などを設けてもよい。ス
ズメッキの場合0.5〜15mg/m2 、ニッケルまた
はアルミニウムの場合1.8〜20g/m2 のメッキ量
を有するものが好ましい。
り成形やしごき成形によって製造されるツーピース金属
缶の内面及び外面被覆用に好適に使用することができ
る。また、ツーピース缶の蓋部分、あるいはスリーピー
ス缶の胴、蓋、底の被覆用としても良好な金属接着性、
成形性を有するため好ましく使用することができる。特
に、外面被覆用には着色した本発明フイルムを使用する
ことができる。このため、ポリエステル層に着色剤を配
合することができ、着色剤としては白色系、赤色系など
が好ましく使用され、酸化チタン、亜鉛華、無機または
有機顔料などから選ばれた着色剤を好ましくは5〜50
重量%、さらに好ましくは15〜40重量%添加するこ
とが望ましい。添加量が5重量%未満であると色調、白
色性などの点で劣り好ましくない。必要に応じて、ピン
キング剤、ブルーイング剤などを併用してもよい。
定、評価した。
ール成分の含有量 NMR(13C−NMRスペクトル)によって測定した。
の含有量 蛍光X線測定によりポリエステル組成物中のゲルマニウ
ム元素の含有量とピーク強度の検量線から定量した。
℃において測定した。なお、不溶ポリマは濾過して取り
除いて測定した。
・エルマー社製 DSC−2型)により、10℃/mi
nの昇温速度で測定した。
量 フイルムの微粉末を2g採取しイオン交換水と共に耐圧
容器に仕込み、120℃で60分間水抽出後、高感度ガ
スクロで定量した。
含有量 ポリエステルフイルム100mgをオルソクロロフェノ
ール1mlに溶解し、液体クロマトグラフ(Varia
n社製モデル8500)で環状三量体を測定し、オリゴ
マ量とした。
を作成し、透過型電子顕微鏡を用いて倍率5000〜2
0000程度で写真(長手方向25cm×厚み方向20
cmを10枚)を撮影し、ポリエステルA中に分散した
各熱可塑性エラストマー(i)の長手方向径(xi)、
厚み方向径(yi)及び楕円相当面積(Si)を測定す
る。その後、各方向について下記式を用いて長手方向平
均分散径(xav)、厚み方向平均分散径(yav)を求め
分散径比(=xav/yav)を得た。
ステルA層を金属と熱ラミネートした後、しごき成形機
(成形比(最大厚み/最小厚み)=3.0)で成形し、
底成形等を行いDraw Ironing缶を得た。
℃、10分の熱処理を行い、炭酸水を充填し0℃、48
時間炭酸バブリングした。そして、缶底外面からポンチ
で各5箇所衝撃を与えた後内容物を除いて缶側内面をろ
うでマスキングし、カップ内に1%の食塩水を入れて、
食塩水中の電極と金属缶に6Vの電圧をかけて電流値を
読み取り、10缶測定後の最大値を求めた。
20℃10分の条件で空焼きを行い、空焼き後、20℃
×30分のレトルト処理をし、市販のウーロン茶を充填
し、30℃、24時間放置し、缶底外面からポンチで各
5箇所衝撃を与えた後、内容物を除き缶側内面をろうで
マスキングしてカップ内に1%食塩水を入れて、食塩水
中の電極と金属缶に6Vの電圧をかけて電流値を読み取
り、10缶測定後の最大値を求めた。
液)に接するようにして(接触面積:314cm2 )常
温7日間放置した後、80℃で30分間窒素気流中で加
熱し追い出される成分を、ガスクロマトグラフィーによ
りフイルム1gあたりのd−リモネンの吸着量を定量し
味特性を評価した。
リモネン20ppm水溶液)を入れ、密封後1ヶ月放置
し、その後開封して官能検査によって、臭気の変化を以
下の基準で評価した。
る。
合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素量4
0ppm、[η]=0.84、ジエチレングリコール
0.70重量%、融点215℃、カルボキシル末端基:
15当量/トン)とSEBS(スチレン−エチレン/ブ
チレン−スチレンブロックコポリマー、MI=3.0g
/10分、S/EB比 30/70)を重量比で85:
15、ポリエステルBとしてイソフタル酸3モル%共重
合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素量4
0ppm、[η]=0.90、ジエチレングリコール
0.89重量%、融点244℃、カルボキシル末端基:
14当量/トン、平均粒子径4μmの酸化珪素粒子0.
2重量%)を二軸ベント式の別々の押出機(押出機の温
度は融点+25℃(ポリエステルA層はポリエステルA
に対して融点+25℃)に設定)に供給し溶融し、しか
る後にフィードブロックにて2層(ポリエステルA層/
ポリエステルB層=8/2)に積層して通常の口金から
吐出後、エアーでフイルム全体を押さえてポリエステル
B層がドラム面になるように粗面化した冷却ドラム(表
面粗さ8s)にて冷却固化してキャストフイルムを得
る。さらに、E値=20となるようにポリエステルA層
を大気中25℃雰囲気でコロナ放電処理した。かくして
得られた2層積層フィルムは、ポリエステル成分を溶剤
に溶かし極限粘度を求めたところ0.81、オリゴマ含
有量0.6重量%、アセトアルデヒド量18ppm、カ
ルボキシル末端基21当量/トン、分散径比6.2であ
った。物性、及びポリエステルA層を金属板にラミネー
トし製缶した結果を表1に示す。表からわかるように、
熱可塑性エラストマーを適量含有する本発明のフィルム
は、耐衝撃性、味特性に優れていた。
種類、金属板の種類などを変更し実施例1と同様にして
製膜し、フイルムを得た。結果を表1〜表4に示す。
プロピレンラバー(MI=3.5g/10分、E/P=
75/25)の量を重量比で92:8とし、ポリエステ
ルBをポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素
量40ppm、[η]=0.90、ジエチレングリコー
ル0.89重量%、融点250℃、カルボキシル末端
基:16当量/トン)とした以外は実施例1と同様にし
てフイルム、金属缶を得た。表1に示すとおり良好な特
性が得られた。
ル酸12モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(ゲ
ルマニウム元素量42ppm、[η]=0.85、ジエ
チレングリコール0.70重量%、融点227℃、カル
ボキシル末端基:14当量/トン)、熱可塑性エラスト
マーをエチレン−プロピレンラバー(MI=3.5g/
10分、E/P=75/25)とし、重量比で97:
3、積層比、ポリエステルBの粒子処方を変更し、実施
例1と同様にしてフイルム、金属缶を得た。表1に示す
とおり、やや耐衝撃性が低下したが良好な特性が得られ
た。
酸11モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(ゲル
マニウム元素量50ppm、[η]=0.74、ジエチ
レングリコール0.80重量%、融点232℃、カルボ
キシル末端基:20当量/トン)、熱可塑性エラストマ
ーをポリブタジエン(MI=1.0g/10分)とし、
重量比で90:10、ポリエステルBの粒子処方を変更
し、実施例1と同様にしてフイルム、金属缶を得た。表
2に示すとおり極限粘度が小さくやや耐衝撃性が低下し
たが良好な特性を得た。
を0.70、ジエチレングリコール量を2.5重量%、
カルボキシル末端基量を40当量/トンとした以外は実
施例1と同様にしてフイルム、金属缶を得た。表2に示
すとおり極限粘度が低く、カルボキシル末端基が多いの
で耐衝撃性が低下した。
ル酸14モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(ア
ンチモン元素量200ppm、[η]=0.86、ジエ
チレングリコール0.50重量%、融点223℃、カル
ボキシル末端基:11当量/トン)、熱可塑性エラスト
マーをSIS(MI=3.0g/10分、S/I=20
/80)として、重量比90:10、キャストを25℃
の鏡面ドラムにA層をドラム面になるように静電印可キ
ャストし、この未延伸フイルムを95℃で長手方向に
3.3倍、次いで105℃で幅方向に3.3倍に延伸し
た。更にこの二軸延伸フイルムを定長下200℃、5秒
で熱処理し、厚さ30μmのポリエステルフイルムを得
た。得られたフイルムは面配向係数が0.09であっ
た。しごき成形機の成形比を2倍とした以外は同様にし
て評価したが、良好な耐衝撃性、味特性を有していた。
フタル酸12モル%共重合ポリエチレンテレフタレート
(ゲルマニウム元素量42ppm、〔η〕=0.67、
ジエチレングリコール0.70重量%、融点227℃、
カルボキシル末端基:34当量/トン)、そのポリマに
エラストマーを10重量%ブレンドしA層とし、B層を
粒子を含有したイソフタル酸12モル%共重合ポリエチ
レンテレフタレート(ゲルマニウム元素量42ppm、
〔η〕=0.67、ジエチレングリコール0.70重量
%、融点227℃、カルボキシル末端基:34当量/ト
ン)として25℃の鏡面ドラムにA層をドラム面になる
ように静電印可キャストし、この未延伸フイルムを95
℃で長手方向に3.1倍、次いで105℃で幅方向に
3.1倍に延伸し、更にこの二軸延伸フイルムを定長下
180℃、7秒で熱処理した以外は実施例1と同様にし
てフィルムを得た。厚さ0.2mmのTFS鋼板に熱ラ
ミネートし急冷し、成形比1.2のDTR(Draw
Thin Redraw)成形を行った。その後、缶の
耐衝撃性、味特性を調べたところ表3に示すように良好
な特性を得ることができた。
テルA層:ポリエステルB層)とし、単軸押出機で押し
出した以外は実施例1と同様にしてフィルム、金属缶を
得た。表3に示すようにポリエステルB層の積層厚みが
大きく、エラストマーの分散径比が小さいため耐衝撃性
がやや低下したが良好な特性であった。
し、ポリエステルAにチバガイギ製“イルガノックス”
1010(酸化防止剤)を0.05重量%添加してポリ
エステルAに熱可塑性エラストマーを添加した層のみを
押出し、25μmのポリマ厚みとした以外は実施例1と
同様にしてフイルム、金属缶を得た。表3に示すように
良好な特性が得られた。
マ2の白色ポリマフィルムを厚さ0.2mmのTFS鋼
板のそれぞれ片面に熱ラミネートし急冷した。さらに成
形比1.2のDTR(Draw Thin Redra
w)成形を行った。その後、缶の耐衝撃性、味特性を調
べたところ表4に示すように良好な特性を得ることがで
き、缶外面の白色性も良好であった。
重合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素量
42ppm、[η]=0.75、ジエチレングリコール
0.80重量%、融点228℃、カルボキシル末端基:
25当量/トン)とSEBS(スチレン−エチレン/ブ
チレン−スチレンブロックコポリマー、MI=3.0g
/10分、S/EB比 30/70)を重量比で90:
10
5モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニ
ウム元素量40ppm、[η]=0.74、ジエチレン
グリコール0.89重量%、融点240℃、カルボキシ
ル末端基:16当量/トン)
合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマニウム元素量4
2ppm、[η]=0.75、ジエチレングリコール
0.80重量%、融点228℃、カルボキシル末端基:
25当量/トン)とSEBS(スチレン−エチレン/ブ
チレン−スチレンブロックコポリマー、MI=3.0g
/10分、S/EB比 30/70)を重量比で90:
10
酸5モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(ゲルマ
ニウム元素量40ppm、[η]=0.74、ジエチレ
ングリコール0.89重量%、融点240℃、カルボキ
シル末端基:16当量/トン)と二酸化チタン(平均粒
子径0.3μm)70重量%含有ポリブチレンテレフタ
レート([η]=0.75、融点221℃)を重量比で
1:1
ト(エステル交換触媒:酢酸マグネシウム(マグネシウ
ム元素量170ppm)、ジメチルフェニルフォスフォ
ネート(リン元素量410ppm)、アンチモン元素量
350ppm、〔η〕=0.62、ジエチレングリコー
ル2.0重量%、融点239℃、アセトアルデヒド量3
7ppm、カルボキシル末端基41当量/トン)を、押
出温度を290℃として、単軸押出機でフイルムを得
た。表4に結果を示す。
含有しておらず特性が悪化した。
出機を通常の単軸スクリューを備えた押出機とし、A層
のみを押出した以外は実施例3と同様にしてフイルム、
金属缶を得た。表4に結果を示す。表からわかるよう
に、ブチレンテレフタレートを主体とし熱可塑性エラス
トマーの分散径比が小さいため耐衝撃性、味特性が大き
く低下してしまった。
に成形した際、耐衝撃性、味特性に優れており、特に製
缶時の熱処理後も優れた低温耐衝撃性を有しており、成
形加工によって製造される金属缶に好適に使用すること
ができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 融点140〜245℃のエチレンテレフ
タレート及び/またはエチレンイソフタレートを主たる
構成成分とするポリエステルAと熱可塑性エラストマー
が重量比で65:35〜98:2の割合で配合されてな
ることを特徴とする金属板ラミネート用ポリエステルフ
イルム。 - 【請求項2】 熱可塑性エラストマーがポリスチレン系
熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマーの中から任意に選択される熱可塑性エラストマー
であることを特徴とする請求項1に記載の金属板ラミネ
ート用ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 熱可塑性エラストマーの分散径比(=長
手方向平均分散径/厚み方向平均分散径)が2〜100
であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属
板ラミネート用ポリエステルフイルム - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエ
ステルフィルムと、融点220〜260℃のエチレンテ
レフタレートを主たる構成成分とするポリエステルBよ
りなる層とが積層されてなることを特徴とする金属板ラ
ミネート用ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 ポリエステル成分のカルボキシル末端基
量が35当量/トン以下であることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の金属板ラミネート用ポリエス
テルフイルム。 - 【請求項6】 ポリエステル成分の極限粘度〔η〕が
0.7以上であることを特徴とする請求項1〜5のいず
れかに記載の金属板ラミネート用ポリエステルフイル
ム。
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1995
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