JP2001301091A - 角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板、および熱可塑性樹脂フィルム被覆角形缶 - Google Patents

角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板、および熱可塑性樹脂フィルム被覆角形缶

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JP2001301091A JP2000125961A JP2000125961A JP2001301091A JP 2001301091 A JP2001301091 A JP 2001301091A JP 2000125961 A JP2000125961 A JP 2000125961A JP 2000125961 A JP2000125961 A JP 2000125961A JP 2001301091 A JP2001301091 A JP 2001301091A
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resin film
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Renshiyun Ko
胡  連春
Tomomasa Maida
知正 毎田
Yoshiki Sakamoto
宜樹 坂本
Akihiro Hanabusa
哲広 英
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外面塗膜の焼き付け時に樹脂層に収縮が生じ
ず、天蓋の手環取付用座金を電気溶接しても樹脂層が破
損せず、そのため補正用の塗膜で被覆する必要がなく、
さらに天蓋開口部の一体成形加工が可能な大型角形缶用
熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板、およびそれを用いた熱
可塑性樹脂フィルム被覆溶接缶を提供する。 【解決手段】 溶接が可能な表面処理を施した鋼板に、
ポリエステルエラストマー層、ポリエステルエラストマ
ーとポリエステル樹脂のブレンド樹脂層を含む多層樹脂
フィルムを被覆して熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板と
し、これから胴部材を切り出し、丸めてシーム部を溶接
し、次いで角形に成形して缶胴部材となし、同じ熱可塑
性樹脂フィルムを被覆した鋼板から天蓋と地蓋を成形加
工し、缶胴部に天蓋および地蓋を巻き締めて大型角形缶
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角形缶用熱可塑性
樹脂フィルム被覆鋼板および、熱可塑性樹脂フィルム被
覆角形缶に関する。より詳細には、液体調味料、洗剤、
塗料などを充填して保存するための、缶胴部が溶接法や
接着法を用いて成形される大型容器、いわゆる18リッ
トル缶に用いられる角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆
鋼板、およびそれを用いた熱可塑性樹脂フィルム被覆角
形缶に関する。
【0002】
【従来の技術】液体調味料、洗剤、塗料などを充填して
保存するための大型の角形容器、いわゆる大型角形缶
(18リットル缶)は、従来内面を一〜三重に塗料を塗装
して焼き付けたものが用いられていたが、塗装焼き付け
時に大気中に溶剤などが揮散して環境を汚染するなどの
問題を抱えていた。これらの問題を解決することを目的
として、二軸延伸ポリエステルフィルムを被覆した大型
角形缶(特開平7-232731 号公報)が開示されてい
る。
【0003】この大型角形缶は、胴体と天蓋および地蓋
が二重巻締により接合され、胴体の高さ方向に延びる胴
体の接合部分を除いて胴体内面、および天蓋と地蓋が二
軸延伸ポリエステルフィルムで被覆され、接合部分が補
正塗膜で被覆され、さらに天蓋には電気溶接で接合され
た手環取付用の座金が設けられ、座金に対向する天蓋の
内面側の二軸延伸ポリエステルフィルムが、補正用の塗
膜で被覆されていることを特徴としている。
【0004】さらに、天蓋には注液用の開口部が設けら
れ、別に作成した蓋を嵌合させて缶を密封する構造とな
っている。従来この開口部は、天蓋を穿孔し、穿孔部の
開口端部を上方に張り出し、この張り出し部に、穿孔径
を内径とし蓋の径よりわずかに小さい外径を有する輪状
の口金を天蓋の張り出し部にかしめて開口部として成形
加工されていた。しかし近年ではコストダウンを目的と
して、図1に示すように、天蓋の穿孔部の開口端部を上
方に張り出し、さらに穿孔部外側へ張り出し加工するこ
とにより、従来は輪状の口金を用いていた部分を天蓋板
から直接一体で成形加工する、厳しい成形加工法が採用
されるようになっている。
【0005】しかし、この二軸延伸ポリエステルフィル
ムで被覆された大型角形缶において、胴体部材に被覆さ
れた二軸延伸ポリエステルフィルムは、内容物を表示す
るために施す外面塗装の焼き付けや胴体の接合部分を溶
接する場合は、溶接時の加熱によりフィルムが収縮し、
溶接部分の補正塗装が不完全になる。また、天蓋の手環
取付部分の二軸延伸ポリエステルフィルムは、電気溶接
時の加熱によるフィルムの脆化および収縮によりフィル
ムが破損するため、補正用の塗膜で被覆する必要があ
る。さらに、天蓋開口部の厳しい成形加工を実施した場
合、二軸延伸ポリエステルフィルムは剛性が大きく伸び
が小さいために、フィルムが裂けたり鋼板から剥離して
しまい、天蓋開口部を一体成形加工することができな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の従来技術の欠点を解決するため、外面塗膜の焼き付
け時に樹脂層に収縮が生じず、さらに天蓋開口部の一体
成形加工が可能な溶接缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼
板、およびそれを用いた熱可塑性樹脂フィルム被覆溶接
缶を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の角形
缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、上層がポリエス
テル樹脂フィルム、下層がポリエステル樹脂にポリエス
テルエラストマーを1〜99重量%ブレンドしてなる樹
脂の2層からなる熱可塑性樹脂フィルムを鋼板の少なく
とも片面に被覆してなることを特徴とする。請求項2の
角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、上層がポリ
エステル樹脂フィルム、下層がポリエステルエラストマ
ーである2層からなる熱可塑性樹脂フィルムを鋼板の少
なくとも片面に被覆してなることを特徴とする。請求項
3の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、上層お
よび下層がポリエステル樹脂フィルム、上層と下層の間
の芯層がポリエステル樹脂にポリエステルエラストマー
を1〜99重量%ブレンドしてなる樹脂の3層からなる
熱可塑性樹脂フィルムを鋼板の少なくとも片面に被覆し
てなることを特徴とする。請求項4の角形缶用熱可塑性
樹脂フィルム被覆鋼板は、上層および下層がポリエステ
ル樹脂フィルム、上層と下層の間の芯層がポリエステル
エラストマーである3層からなる熱可塑性樹脂フィルム
を鋼板の少なくとも片面に被覆してなるなることを特徴
とする。請求項5の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆
鋼板は、前記ポリエステル樹脂、およびポリエステル樹
脂にポリエステルエラストマーを1〜99重量%ブレン
ドしてなる樹脂の固有粘度が0.5〜1.5である熱可
塑性樹脂フィルムを鋼板の少なくとも片面に被覆してな
ることを特徴とする。請求項6の角形缶用熱可塑性樹脂
フィルム被覆鋼板は、前記ポリエステル樹脂がエチレン
テレフタレートとエチレンイソフタレートとからなるポ
リエステル樹脂であることを特徴とする。請求項7の角
形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、前記ポリエス
テルエラストマーが下記一般式(3)または(4)であ
ることを特徴とする。
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】請求項8の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム
被覆鋼板は、前記ポリエステルエラストマーが前記ポリ
エステル樹脂との相溶性を有していることを特徴とす
る。請求項9の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板
は、前記ポリエステルエラストマーの固有粘度が0.3
〜1.5、融点が180〜230℃、密度が1.0〜
1.3であることを特徴とする。請求項10の角形缶用
熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、前記ポリエステルエ
ラストマーがジメチルテレフタレートと1,4ブタンジ
オールからなるハードセグメントとα―ヒドロ―ω―ヒ
ドロキシポリ(オキシテトラメチレン)からなるソフト
セグメントで構成されていることを特徴とする。請求項
11の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、前記
鋼板が、鋼板表面に下層の金属クロム層と上層のクロム
水和酸化物層とからなる2層を形成させてなる表面処理
鋼板であることを特徴とする。請求項12の角形缶用熱
可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、前記鋼板が、鋼板表面
に露出部分が存在するように形成させた錫層と、前記錫
層および前記鋼板表面の露出部分とを被覆するように形
成させた下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物
層とからなる3層を形成させてなる表面処理鋼板である
ことを特徴とする。請求項13の熱可塑性樹脂フィルム
被覆角形缶は上記のいずれかの角形缶用熱可塑性樹脂フ
ィルム被覆鋼板を用いてなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、大型角形缶に
用いる溶接缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板として、
樹脂フィルムとの密着性に優れるとともに、耐低温衝撃
性、および酸性内容物を充填し長期間経時しても優れた
耐食性に優れ、かつ溶接が可能な表面処理を施した鋼板
に熱脆化を抑制する無配向の熱可塑性樹脂フィルムを被
覆することにより、缶胴部の溶接時に樹脂フィルムが収
縮せず、完全な補正部が得られることが判明した。さら
に、樹脂フィルムが裂けたり鋼板から剥離することな
く、天蓋開口部の一体成形が可能であることが判明し
た。以下、本発明について説明する。
【0012】まず、本発明の未配向の熱可塑性樹脂フィ
ルムに適用する樹脂について説明する。本発明の2層ま
たは3層からなる熱可塑性樹脂フィルムの上層、2層フ
ィルムや3層フィルムにおけるポリエステルエラストマ
ーとのブレンド樹脂からなる層、および3層フィルムの
下層に用いるポリエステル樹脂としては、エチレンテレ
フタレート、ブチレンテレフタレート、1,4‐シクロ
ヘキサンジメチルテレフタレート、エチレンイソフタレ
ート、ブチレンイソフタレート、エチレンアジペート、
ブチレンアジペート、エチレンナフタレート、ブチレン
ナフタレートのいずれか1種類以上のエステルを含有す
るポリエステル樹脂であることが好ましい。ポリエステ
ル樹脂は、これらのエステルのモノマーの1種類以上を
重縮合して得られたポリエステル樹脂であるか、また
は、これらのポリエステル樹脂の2種類以上をブレンド
してなるポリエステル樹脂であることが好ましい。特に
エチレンイソフタレート:5〜25モル%とエチレンテ
レフタレート:75〜95モル%からなるポリエステル
樹脂は加工性に優れており、鋼板に積層した後、缶胴部
材や天蓋部材、または地蓋部材として、二重巻締加工の
ような成形加工を施してもフィルムにクラックを生じた
りすることがなく、また下層として単独で、もしくはポ
リエステルエラストマーとのブレンド樹脂として用いた
場合、鋼板との接着性も優れている。さらに、缶の内面
側の上層として用いた場合は、缶に充填される内容物と
接してもその内容物の香りや風味を損なうことがなく、
良好なフレーバー性を示す。また上記以外のもので、エ
ステル単位の酸成分として、セバシン酸、トリメリット
酸などを用いたものなど、またエステル単位のアルコー
ル成分として、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトー
ルなどを用いたものを用いてもよい。
【0013】上記のポリエステル樹脂は、成加工形性に
優れた無配向の状態で使用することを前提とするため
に、樹脂の固有粘度を高め、樹脂を強化させる必要があ
る。このため、上記のポリエステル樹脂の固有粘度を
0.5〜1.5の範囲とすることが好ましく、0.8〜
1.2の範囲とすることがより好ましい。固有粘度が
0.5未満のポリエステル樹脂を用いた場合は樹脂の強
度が極端に低下し、本発明の目的とする、角形接缶用の
樹脂フィルムとして適用できない。また、内容のフレー
バー性も劣り、好ましくない。一方、樹脂の固有粘度が
1.5を超えると樹脂を加熱溶融させた際の溶融粘度が
極端に高くなり、ポリエステル樹脂を鋼板上に押し出し
て被覆する作業が極めて困難になる。
【0014】本発明の2層の熱可塑性樹脂フィルムの下
層、または3層からなる熱可塑性樹脂フィルムの芯層と
して、単独で、または上記のポリエステル樹脂とブレン
ドして用いられるポリエステルエラストマーは、上記の
式(3)および(4)のハードセグメントである芳香族
ポリエステルとしての1,4ベンゼンジカルボン酸、
1,3ベンゼンジカルボン酸、トリベンゼンジカルボン
酸、ナフタレンジカルボン酸などのいずれかとエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールな
どのジオール(n=2、3、4、5、〜15)からの誘
導体と、式(3)のソフトセグメントである前記のハー
ドセグメントとポリジオール(n=2、3、4、5、〜
15)の重縮合物とからの誘導体、または式(4)のソ
フトセグメントであるラクトン類の縮合物との重縮合に
よる誘導体のいずれかの2つの部分から構成される。こ
のポリエステルエラストマーは、ポリエステル樹脂とブ
レンドせずに単独で2層フィルムの下層、または3層フ
ィルムの芯層として用いることも可能であり、またポリ
エステル樹脂にこのポリエステルエラストマーを1〜9
9重量%ブレンドしてなる樹脂として用いることも可能
であるが、上記のポリエステル樹脂との相溶性を有して
いるものを用いることが好ましい。これらのポリエステ
ルエラストマーは、上記のポリエステル樹脂との共押出
しによる製膜のし易さの点から、固有粘度:0.3〜
1.5、融点:180〜230℃、密度:1.00〜
1.30であることが好ましい。
【0015】上記のポリエステルエラストマーの中で
も、ハードセグメントとしてジメチルテレフタレートと
1,4ブタンジオールからの誘導体を用い、ソフトセグ
メントとしてα―ヒドロ―ω―ヒドロキシポリ(オキシ
テトラメチレン)を用いたものは特に耐低温衝撃性にす
ぐれており、本発明に最も好適に使用できる。
【0016】上記の2層または3層の熱可塑性樹脂フィ
ルムは公知の共押出機を用いて製膜することができる。
フィルムの厚さは全厚さで5〜100μm、2層フィル
ムおよび3層フィルムの上層となるポリエステル樹脂の
厚さは2〜97μm、2層フィルムの場合の下層となる
ポリエステルエラストマーまたはポリエステルエラスト
マーを含むブレンド樹脂の厚さは3〜98μm、3層フ
ィルムの芯層となるポリエステルエラストマーまたはポ
リエステルエラストマーを含むブレンド樹脂の厚さは3
〜94μm、3層フィルムの下層となるポリエステル樹
脂の厚さは2〜95μmであることが好ましい。
【0017】上記の熱可塑性樹脂フィルムは、樹脂ペレ
ットを融点より20〜40℃高い温度で加熱溶融した樹
脂を押出機のTダイからキャスティングロール上に押し
出し、冷却固化してフィルムとした後、公知のラミネー
ターを用い、アンコイラーから解き戻され、樹脂の融点
より20〜40℃高い温度に加熱された長尺帯状の鋼板
に当接し、1対のラミネートロールで挟み付けて圧着
し、直ちに水中に急冷して溶接缶用熱可塑性樹脂フィル
ム被覆鋼板を作成してもよいし、樹脂ペレットを融点よ
り20〜40℃高い温度で加熱溶融した樹脂を押出機の
Tダイから直接アンコイラーから解き戻された長尺帯状
の鋼板上に押し出し、圧着ロールで鋼板に押しつけた
後、直ちに水中に急冷して溶接缶用熱可塑性樹脂フィル
ム被覆鋼板を作成してもよい。さらに、場合によって
は、加熱溶融した樹脂を押出機のTダイからキャスティ
ングロール上に押し出した後、1軸方向(長手方向)ま
たは2軸方向(長手方向と幅方向)に延伸した後ヒート
セットして結晶分子を配向させたフィルムとし、これを
鋼板に積層してもよい。しかし、2軸方向や1軸方向に
配向したフィルムは溶接による加熱により収縮するの
で、本発明においてはフィルムに成膜加工した樹脂フィ
ルムは、鋼板に積層した後に樹脂フィルムのヒートセッ
ト温度以上に加熱し直ちに急冷するなどの処理を施し
て、無配向の状態で使用することが不可欠である。
【0018】また、熱可塑性樹脂フィルムと鋼板の間に
接着剤を介在させて積層してもよい。この積層方法は、
鋼板を樹脂の融点以上に加熱して積層する場合に、鋼板
のめっき層が溶融するため、鋼板の温度をあまり高温に
加熱することができないぶりきなどを使用した場合に適
用される。本発明において接着剤の種類は缶に成形加工
した後に充填する内容物にもよるが、エポキシ/フェノ
ール系接着剤、エポキシ/ユリア系接着剤、ウレタン系
接着剤、ポリエステル系接着剤、メラミン系接着剤など
の接着剤が好適に使用できる。
【0019】さらに、上記の熱可塑性樹脂フィルムは缶
の内面となる片面のみに被覆してもよいし、両面に被覆
してもよい。両面に熱可塑性樹脂フィルムを被覆した表
面処理鋼板を天蓋に適用する場合は、手環取付用座金を
溶接する部分の樹脂フィルムを除去する必要がある。
【0020】本発明の熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板の
基板としては、通常の角形缶用素材として広汎に使用さ
れているぶりきや電解クロム酸処理鋼板(ティンフリー
スチール、以下TFSで示す)などの各種表面処理鋼板
を使用することができる。表面処理鋼板としては10〜
200mg/mの皮膜量の金属クロムからなる下層
と、クロム換算で1〜30mg/mの皮膜量のクロ
ム水和酸化物からなる上層とからなる2層皮膜を鋼板上
に形成させたTFSが好ましく、本発明の熱可塑性樹脂
フィルムとの十分な密着性を有し、さらに耐食性も兼ね
備えている。しかし、この2層皮膜は絶縁性が高いため
に、溶接法を用いて缶胴部を接着する場合は、溶接する
部分は研削除去することが必要である。ぶりきとして
は、鋼板表面に錫を0.1〜11.2g/mのめっ
き量でめっきし、その上にクロム換算で1〜30mg/
の皮膜量の金属クロムとクロム水和酸化物からな
る2層皮膜を形成させたもの、またはクロム水和酸化物
のみからなる単層皮膜を形成させたものが好ましい。
【0021】また、電気溶接が可能でかつ樹脂フィルム
との密着性が良好な表面処理を施した、例えば特公平2
−16397号公報に記載のシーム溶接性および塗料密
着性に優れた表面処理鋼板も本発明に適用することがで
きる。この表面処理鋼板は、鋼板表面に露出部分が存在
するように形成させた錫層と、錫層と鋼板表面の両方を
被覆するように、下層の金属クロム層と上層のクロム水
和酸化物層とからなる3層を形成させてなる表面処理鋼
板 (有錫ティンフリースチール、以下、有錫TFSとい
う) である。本発明においてはこの有錫TFSを缶胴部
の樹脂フィルムを被覆する下地鋼板として用いることが
好ましい。また当然ながら、この有錫TFSを天蓋また
は地蓋に適用してもよい。上記のいずれの表面処理鋼板
においても、基板となる鋼板は缶用素材として一般的に
使用されている低炭素冷延鋼板であることが好ましい。
鋼板の板厚は0.1〜0.50mmであることが好まし
い。
【0022】上記のようにして作製される角形缶用熱可
塑性樹脂フィルム被覆鋼板は、溶接法や接着法を用いて
大型角形缶に成形加工することができるが、以下溶接法
を用いて成形加工する場合を例にとり説明する。まず胴
部材の加工について説明する。上記の表面処理鋼板を下
地鋼板とし、対向する端縁部を残して熱可塑性樹脂フィ
ルムを積層した胴部材を丸めて、上記の端縁部を電気抵
抗シーム溶接し、円筒状体とした後角形筒状に成形し直
し、次いで、溶接部分に補正塗料を塗布し焼き付け補正
塗膜層を形成させる。その後、両開口端部にプレス成形
により施し巻き締め用のフランジ部を設ける。または端
縁部を残して熱可塑性樹脂フィルムを積層した胴部材を
角形の缶胴部の形状に加工した後に端縁部を電気抵抗シ
ーム溶接し、次いで両開口端部にプレス成形により施し
巻き締め用のフランジ加工部を設け、次いで、溶接部分
に補正塗料を塗布し焼き付け補正塗膜層を形成させる。
【0023】次に天蓋および地蓋の加工について説明す
る。上記の表面処理鋼板を下地鋼板として缶内面となる
面に熱可塑性樹脂フィルムを積層したものを蓋の形状に
加工し、周縁部に形成した巻締め予定部の溝に密封剤を
ライニングする。天蓋の場合はさらに天蓋を穿孔し、穿
孔部の開口端部を上方に張り出し、この張り出し部に穿
孔径を内径とし蓋の径よりわずかに小さい外径を有する
輪状の口金を天蓋の張り出し部にかしめて開口部を設け
る。次いで、缶外面となる面に手環取付用座金を電気溶
接する。または図1に示すように、天蓋を穿孔し、穿孔
部の開口端部を上方に張り出し、さらに穿孔部外側へ張
り出し加工し、天蓋板から開口部を直接一体で成形加工
する。下地鋼板としてTFSを用いた場合は、金属クロ
ム層とクロム水和酸化物層を除去した後、溶接すること
が好ましいことがある。
【0024】上記のようにして、両開口端部に巻締め用
の額出し加工部を設けた缶胴部と周縁部の巻締め予定部
に密封剤をライニングした天蓋および地蓋を公知の方法
を用いて二重巻き締めして、本発明の熱可塑性樹脂フィ
ルム被覆溶接缶とする。本発明の溶接缶用熱可塑性樹脂
フィルム被覆鋼板は、上記で説明したように缶胴部をシ
ーム溶接して作製する溶接缶に適用可能であるばかりで
なく、缶胴部を接着して作製する接着缶にも同様に適用
可能である。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例にてさらに詳細に説明
する。 (実施例)板厚:0.32mmの冷延鋼板に定法により
電解洗浄および酸洗を施した後、表1および表2に示す
条件で表面処理を施し、表3に示す皮膜量を有する有錫
TFSおよびTFSを作製した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】次いで表4〜6に示す樹脂フィルムを製膜
し、公知の熱融着法を用いて上記の融錫TFSおよびT
FSの片面に積層した。表中PETはポリエチレンテレ
フタレート、PETIはエチレンテレフタレートとエチ
レンイソフタレート共重合ポリエステル樹脂で、かっこ
内の数字はエチレンイソフタレートのモル数を示し、P
EELはポリエステルエラストマーを表し、備考欄に
は、用いたポリエラストマーの種類を示す。BLEはポ
リエステル樹脂とポリエステルエラストマーのブレンド
樹脂を表し、表4の備考欄には、ブレンドに用いた2種
類の樹脂記号を示す。
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】(特性評価)上記のようにして得られた熱
可塑性樹脂フィルム被覆鋼板の樹脂フィルムの耐熱収縮
性、耐熱加工性、手環取付用座金の溶接部裏面の樹脂フ
ィルムの耐熱性、および開口部の成形加工性を下記の条
件で評価した。 [耐熱収縮性]表5〜6に示す熱可塑性樹脂フィルム被覆
鋼板を10cm×10cmの大きさに裁断し、205℃
のオーブン中で10分間加熱した後、裁断端からの樹脂
フィルムの収縮量:S(mm)を測定し、下記の5段階
の評点で耐熱収縮性を評価した。 評点5:0≦S≦0.5mm 評点4:0.5mm<S≦1mm 評点3:1mm<S≦2mm 評点2:2mm<S≦3mm 評点1:S>3mm
【0034】[耐熱加工性]表5〜6に示す熱可塑性樹脂
フィルム被覆鋼板を10cm×10cmの大きさに裁断
し、205℃のオーブン中で10分間加熱した後、熱可
塑性樹脂フィルム被覆鋼板の樹脂被覆面にカッターナイ
フを用いて鋼板面に達する縦横十文字のクロスハッチ状
の疵を入れた後、クロスハッチの交点を中心として張り
出し高さ5mmのエリクセン張りだし加工を実施し、ク
ロスハッチ部からの樹脂フィルムの剥離および樹脂フィ
ルムの割れを肉眼観察し、下記の5段階の評点で耐熱加
工性の程度を評価した。 評点5:樹脂フィルムの剥離および割れは認められな
い。 評点4:樹脂フィルムの剥離は認められないが、実用上
問題とならない程度のわずかな割れが認められる。 評点3:実用上問題となる程度の樹脂フィルムの剥離お
よび割れが認められる。 評点2:かなりの樹脂フィルムの剥離および割れが認め
られる。 評点1:加工部全体に樹脂フィルムの剥離が認められ
る。
【0035】[耐熱性]表5〜6に示す天蓋用の手環取付
用座金を溶接した熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板の溶接
部裏面に3%食塩水を含浸させたスポンジを当接し、熱
可塑性樹脂フィルム被覆鋼板の鋼板露出部分とスポンジ
の間に6.5Vの直流電圧を印加し、樹脂フィルムを通
して流れる電流の有無を測定し、電流が流れなかった場
合を良好、流れた場合を不良とした。
【0036】[耐白化性]表5〜6に示す天蓋用の熱可塑
性樹脂フィルム被覆鋼板に、一体成形加工により図1に
示す開口部を成形加工した後、加工部の被覆樹脂フィル
ムの白化程度を肉眼観察し、下記の5段階の評点で耐白
化の程度を評価した。 評点5:樹脂フィルムに白化は認められない。 評点4:樹脂フィルムに実用上問題とならない程度のわ
ずかな白化が認められる。 評点3:樹脂フィルムに局部的に実用上問題となる程度
の白化が認められる。 評点2:樹脂フィルムのかなりの部分で白化が認められ
る。 評点1:加工部全体に樹脂フィルムが著しく白化し、割
れが認められる。 上記の特性評価結果を表7〜8に示す。
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】表7〜8に示すように、本発明の熱可塑性
樹脂フィルム被覆鋼板は、樹脂フィルムが優れた耐熱収
縮性、耐熱加工性、耐熱性、および開口部の成形加工性
を有している。
【0040】表5の試料番号7の熱可塑性樹脂フィルム
被覆鋼板を胴部用材としてシーム溶接して缶胴部を作成
し、缶内面となる側のシーム部にポリエステル系粉体塗
料を用いて補正塗膜を形成させ、引き続き、両開口端部
に額出し加工を施した。この胴部に表5の試料番号14
の熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板を天蓋材および地蓋材
として二重巻き締めして18リットル缶を作成し、醤油
を充填した後、38℃で6ヶ月間経時させたが、醤油の
漏洩は認められなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明は、樹脂フィルムとの密着性に優
れ、かつ溶接が可能な表面処理を施した鋼板に熱脆化を
抑制する無配向の熱可塑性樹脂フィルムを積層してなる
大型角形缶に用いる角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆
鋼板であり、缶胴部の溶接時に樹脂フィルムが収縮せ
ず、完全な補正部が得られ、そのため補正用の塗膜で被
覆する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一体成形加工による天蓋開口部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・大型角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 宜樹 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 (72)発明者 英 哲広 山口県下松市東豊井1302番地 東洋鋼鈑株 式会社下松工場内 Fターム(参考) 4F100 AB03C AB21C AK41A AK41B AK41D AK42A AK42B AK42D AL09B BA10A EJ69C GB16 JL01 JL04 YY00B 4J002 CF05W CF06W CF10X CF17X GF00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層がポリエステル樹脂フィルム、下層
    がポリエステル樹脂にポリエステルエラストマーを1〜
    99重量%ブレンドしてなる樹脂の2層からなる熱可塑
    性樹脂フィルムを鋼板の少なくとも片面に被覆してな
    る、角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板。
  2. 【請求項2】 上層がポリエステル樹脂フィルム、下層
    がポリエステルエラストマーである2層からなる熱可塑
    性樹脂フィルムを鋼板の少なくとも片面に被覆してな
    る、角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板。
  3. 【請求項3】 上層および下層がポリエステル樹脂フィ
    ルム、上層と下層の間の芯層がポリエステル樹脂にポリ
    エステルエラストマーを1〜99重量%ブレンドしてな
    る樹脂の3層からなる熱可塑性樹脂フィルムを鋼板の少
    なくとも片面に被覆してなる、角形缶用熱可塑性樹脂フ
    ィルム被覆鋼板。
  4. 【請求項4】 上層および下層がポリエステル樹脂フィ
    ルム、上層と下層の間の芯層がポリエステルエラストマ
    ーである3層からなる熱可塑性樹脂フィルムを鋼板の少
    なくとも片面に被覆してなる、角形缶用熱可塑性樹脂フ
    ィルム被覆鋼板。
  5. 【請求項5】 前記ポリエステル樹脂、およびポリエス
    テル樹脂にポリエステルエラストマーを1〜99重量%
    ブレンドしてなる樹脂の固有粘度が0.5〜1.5であ
    る熱可塑性樹脂フィルムを鋼板の少なくとも片面に被覆
    してなる、請求項1〜4のいずれかに記載の角形缶用熱
    可塑性樹脂フィルム被覆鋼板。
  6. 【請求項6】 前記ポリエステル樹脂がエチレンテレフ
    タレートとエチレンイソフタレートとからなるポリエス
    テル樹脂である、請求項1〜5に記載の角形缶用熱可塑
    性樹脂フィルム被覆鋼板。
  7. 【請求項7】 前記ポリエステルエラストマーが下記の
    式(1)または(2)である、請求項1〜5のいずれか
    に記載の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板。 【化1】 【化2】
  8. 【請求項8】 前記ポリエステルエラストマーが前記ポ
    リエステル樹脂との相溶性を有していることを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれかに記載の角形缶用熱可塑性
    樹脂フィルム被覆鋼板。
  9. 【請求項9】 前記ポリエステルエラストマーの固有粘
    度が0.3〜1.5、融点が180〜230℃、密度が
    1.0〜1.3であることを特徴とする、請求項7また
    は8に記載の角形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板。
  10. 【請求項10】 前記ポリエステルエラストマーがジメ
    チルテレフタレートと1,4ブタンジオールからなるハ
    ードセグメントとα―ヒドロ―ω―ヒドロキシポリ(オ
    キシテトラメチレン)からなるソフトセグメントで構成
    されていることを特徴とする、請求項9に記載の角形缶
    用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板。
  11. 【請求項11】 前記鋼板が、鋼板表面に下層の金属ク
    ロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる2層を形
    成させてなる表面処理鋼板であることを特徴とする、請
    求項1〜10のいずれかに記載の角形缶用熱可塑性樹脂
    フィルム被覆鋼板。
  12. 【請求項12】 前記鋼板が、鋼板表面に露出部分が存
    在するように形成させた錫層と、前記錫層および前記鋼
    板表面の露出部分とを被覆するように形成させた下層の
    金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる3
    層を形成させてなる表面処理鋼板であることを特徴とす
    る、請求項1〜10のいずれかに記載の角形缶用熱可塑
    性樹脂フィルム被覆鋼板。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の角
    形缶用熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板を用いてなる熱可
    塑性樹脂フィルム被覆角形缶。
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