JP4261716B2 - 容器用樹脂被覆鋼板およびそれを用いた容器 - Google Patents

容器用樹脂被覆鋼板およびそれを用いた容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体調味料、洗剤、塗料などを充填して保存するための大型の容器、いわゆる18リットル缶に用いられる樹脂被覆鋼板、およびそれを用いた容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体調味料、洗剤、塗料などを充填して保存するための大型の溶接容器、いわゆる大型角形缶(18リットル缶)は、従来内面を二重または三重に塗料を塗装して焼き付けたものが用いられていたが、塗装焼き付けの工程が煩雑であること、塗装焼き付け時に大気中に溶剤などが揮散して環境を汚染するなどの問題を抱えていた。これらの問題を解決することを目的として、二軸延伸ポリエステルフィルムを被覆した大型角形缶(特開平7−232731号公報)が開示されている。
【0003】
この大型角形缶は、胴体と天蓋および地蓋が二重巻締により接合され、胴体の高さ方向に延びる溶接部分(胴体の接合部分)を除いて胴体内面、および天蓋と地蓋が二軸延伸ポリエステルフィルムで被覆され、溶接部分が補正塗膜で被覆され、さらに天蓋には電気溶接で接合された手環取付用の座金が設けられ、座金に対向する天蓋の内面側の二軸延伸ポリエステルフィルムが、補正用の塗膜で被覆されていることを特徴としている。
【0004】
さらに、天蓋には注液用の開口部が設けられ、別に作成した蓋を嵌合させて缶を密封する構造となっている。従来この開口部は、天蓋を穿孔し、穿孔部の開口端部を上方に張り出し、この張り出し部に、穿孔径を内径とし蓋の径より僅かに小さい外径を有する輪状の口金を天蓋の張り出し部にかしめて開口部として成形加工されていた。しかし近年ではコストダウンを目的として、図1に示すように、天蓋の穿孔部の開口端部を上方に張り出し、さらに穿孔部外側へ張り出し加工することにより、従来は輪状の口金を用いていた部分を天蓋板から直接一体で成形加工する、厳しい成形加工法が採用されるようになっている。
【0005】
しかし、この二軸延伸ポリエステルフィルムで被覆された大型角形缶において、胴体部材に被覆された二軸延伸ポリエステルフィルムは、内容物を表示するために施す外面塗装の焼き付けや胴体の接合部分を溶接する際の加熱によりフィルムが収縮し、溶接部分の補正塗装が不完全になる。また、天蓋の手環取付部分の二軸延伸ポリエステルフィルムは、電気溶接時の加熱によるフィルムの脆化および収縮により、フィルムが破損するため、補正用の塗膜で被覆する必要がある。さらに、天蓋開口部の厳しい成形加工を実施した場合、二軸延伸ポリエステルフィルムは剛性が大きく伸びが小さいために、フィルムが避けたり鋼板から剥離してしまい、天蓋開口部を一体成形加工することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の従来技術の欠点を解決するため、外面塗膜の焼き付け時に樹脂層に収縮が生じず、天蓋の手環取付用座金を電気溶接しても樹脂層が破損せず、そのため補正用の塗膜で被覆する必要がなく、さらに天蓋開口部の一体成形加工が可能な容器用樹脂被覆鋼板、およびそれを用いた容器を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の請求項1の容器用樹脂被覆鋼板は、
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂とをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
その上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し
前記鋼板に接するように被覆した層は、
ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂に対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であることを特徴とする
請求項2の容器用樹脂被覆鋼板は、
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂とをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
その上に、ポリブチレンテレフタレートからなる層を積層して2層とし、
さらにその上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し、
前記2層のうち、
鋼板に接するように被覆した層は、
ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂に対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であり、
その上に積層したポリブチレンテレフタレートからなる層は未配向層であることを特徴とする
請求項3の容器用樹脂被覆鋼板は、
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
その上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し、
前記鋼板に接するように被覆した層は、
ポリエチレンテレフタレートに対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であることを特徴とする
請求項4の容器用樹脂被覆鋼板は、
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
その上に、ポリブチレンテレフタレートからなる層を積層して2層とし、
さらにその上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し、
前記2層のうち、
鋼板に接するように被覆した層は、
ポリエチレンテレフタレートに対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であり、
その上に積層したポリブチレンテレフタレートからなる層は未配向層であることを特徴とする
請求項5の容器用樹脂被覆鋼板は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ポリブチレンテレフタレートの固有粘度(IV)の値が0.4〜1.4であることを特徴とする。
請求項6の容器用樹脂被覆鋼板は、請求項1または2において、前記ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂の固有粘度の値が0.4〜1.4であることを特徴とする。
請求項7の容器用樹脂被覆鋼板は、請求項3または4において、前記ポリエチレンテレフタレートの固有粘度の値が0.4〜1.4であることを特徴とする。
請求項8の容器用樹脂被覆鋼板は、請求項1、2または6のいずれかにおいて、前記ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂が、テレフタル酸:70〜95モル%、イソフタル酸:5〜30モル%からなる酸成分とエチレングリコール100モル%からなるアルコール成分を重合させてなることを特徴とする。
請求項9の容器用樹脂被覆鋼板は、請求項1〜8のいずれかにおいて、前記鋼板が、鋼板表面に下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる2層を形成させてなる表面処理鋼板であることを特徴とする。
請求項10の容器用樹脂被覆鋼板は、請求項1〜9のいずれかにおいて、前記鋼板が、鋼板表面に露出部分が存在するように形成させた錫層と、前記錫層および前記鋼板表面の露出部分を被覆するように形成させた下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる3層を形成させてなる表面処理鋼板であることを特徴とする。
本発明の請求項11の容器は、請求項1〜10のいずれかに記載の容器用樹脂被覆鋼板を用いてなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明においては、大型角形缶に用いる容器用樹脂被覆鋼板として、樹脂層との密着性に優れ、かつ溶接が可能な表面処理を施した鋼板に熱脆化を抑制する未配向のポリエステル樹脂層を被覆することにより、缶胴部の溶接時に樹脂層が収縮せず、完全な補正部が得られ、また天蓋に手環を電気溶接しても樹脂層が破損せず、そのため補正用の塗膜で被覆する必要がなくなることが判明した。さらに、樹脂層が避けたり鋼板から剥離することなく、天蓋開口部の一体成形加工が可能であることが判明した。以下、本発明について説明する。
【0009】
まず、本発明に適用する未配向のポリエステル樹脂について説明する。本発明に適用する未配向のポリエステル樹脂は
1)ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTで示す)を鋼板上に被覆する、
2)PBTとポリエチレンテレフタレート/イソフタレート(以下、PETIで示す)からなる共重合ポリエステル樹脂とをブレンドしてなる未配向のポリエステル樹脂を鋼板上に被覆する、
3)上層がPBT、下層がPBTとPETIからなる共重合ポリエステル樹脂とをブレンドしてなる樹脂である、2層の未配向のポリエステル樹脂を鋼板上に被覆する、
4)PBTとポリエチレンテレフタレート(以下、PETで示す)とをブレンドしてなる未配向のポリエステル樹脂を鋼板上に被覆する、
5)上層がPBT、下層がPBTとPETとをブレンドしてなる樹脂である、2層の未配向のポリエステル樹脂を鋼板上に被覆する、
6)上記1)〜5)に記載のポリエステル樹脂のさらに上層に、PETIを積層してなるポリエステル樹脂を鋼板上に被覆する、
6通りの被覆方法で鋼板に被覆される。
【0010】
上記の1)〜6)の被覆方法で共通して用いられるPBTは固有粘度(IV)の値が、0.4〜1.4であることが好ましい。固有粘度の値が 0.4未満および1.4 を超える場合は、樹脂ペレットを加熱溶融させた場合の溶融粘度が低すぎるかまたは高すぎて、フィルムに成形加工したり、鋼板に直接押し出して被覆したりする際に、作業が極めて困難になる。
また上記の2)および3)の被覆方法で共通して用いられるPETIからなる共重合ポリエステル樹脂の固有粘度の値も0.4〜1.4であることが好ましい。固有粘度の値が0.4未満および1.4を超える場合は、樹脂ペレットを上記のPBTのペレットとともに加熱溶融させた場合の溶融粘度が低すぎるかまたは高すぎて、フィルムに成形加工したり、鋼板に直接押し出して被覆したりする際に、作業が極めて困難になる。
さらに上記の4)および5)の被覆方法で共通して用いられるPETの固有粘度の値も、0.4〜1.4であることが好ましい。固有粘度の値が 0.4未満および 1.4を超える場合は、樹脂ペレットを上記のPBTのペレットとともに加熱溶融させた場合の溶融粘度が低すぎるかまたは高すぎて、フィルムに成形加工したり、鋼板に直接押し出して被覆したりする際に、作業が極めて困難になる。
【0011】
また、樹脂被覆鋼板を天蓋に用いる場合、一体成形加工のような厳しい加工を施して、図1に示すような天蓋開口部を設ける際に、加工後樹脂層が白化して、外観を悪くすることがある。上記2)および3)の被覆方法において、ブレンド樹脂中のPETI共重合ポリエステル樹脂は加工による白化が著しく、樹脂の固有粘度が 0.4未満であると、ブレンド樹脂中のPETI共重合ポリエステル樹脂の含有量が多い場合はブレンド樹脂が加工により白化しやすくなり、好ましくない。
さらに、上記4)および5)の被覆方法において、ブレンド樹脂中のPETはPETI共重合ポリエステル樹脂に比べて加工による白化はそれほど著しいものではないが、樹脂の固有粘度が 0.4未満であると、PETを鋼板に被覆した樹脂被覆鋼板に外部から衝撃を加えた際にPET層にクラックを生じやすく、耐衝撃性に乏しく、好ましくない。
そのため、ブレンドする前のPBT、PETIからなる共重合ポリエステル樹脂、およびPETのそれぞれの固有粘度が 0.4未満であることは好ましくない。
【0012】
また上記の共重合ポリエステル樹脂は、テレフタル酸:70〜95モル%、イソフタル酸:5〜30モル%からなる酸成分とエチレングリコール100モル%からなるアルコール成分を重合させてなることが好ましい。共重合ポリエステル樹脂は結晶化速度が遅く、表面処理を施した鋼板に被覆した後、天蓋として加工し手環を電気溶接しても、溶接による加熱を受けても樹脂層が破損しにくい。
【0013】
本発明の容器用樹脂被覆鋼板は未配向のPBTのみを被覆してもよいが、樹脂層の加工密着性を向上させるために、PBTにPETIからなる共重合ポリエステル樹脂(以下、PESで示す)またはPETをブレンドした樹脂層が鋼板と接するようにしてもよい。この場合、まず、PBTとPESとのブレンド比率(PBT/PES:重量比)は、PBT/PES=1/5以上であることが好ましい。
本発明の目的とする大型の溶接容器(18リットル缶)は、缶外面に内容物を表す塗装印刷が施されることがある。この塗装印刷は缶に成形加工する前の平板の状態で実施され、塗料やインキが塗布された平板は塗料やインキを乾燥固化するためにオーブン中で加熱される。この時平板はウィケットと呼ばれる支柱に接触することがあるが、平板を被覆している樹脂層がウィケットと接触すると、その接触跡が残留して外観を悪くすることがある。上記の1)の被覆方法を採用する場合、ブレンド樹脂中のPESの含有量が過度に多いとブレンド樹脂が軟化しやすくなり、ウィケットとの接触跡が残留することがあり好ましくない。さらに、上記の1)の被覆方法に加えて2)の被覆方法を採用する場合、ブレンド樹脂有のPESの量が過度に多くなると加工による白化も生じやすくなる。以上のことからPBT/PESは1/5以上であることが好ましい。
【0014】
本発明においては未配向のPBTを鋼板に被覆しても加工密着性にも優れた容器用樹脂被覆鋼板が得られるので、PBT/PESの上限は特に限定しない。
さらに、PBTとPETとのブレンド比率(PBT/PET:重量比)も、上記と同様の理由でPBT/PETの下限を1/5に限定し、上限は特に限定しない。
【0015】
本発明の容器用樹脂被覆鋼板に被覆されるポリエステル樹脂は上記のいずれかのように構成されるが、主な用途である大型角形缶において、缶胴の溶接部分に特に補正用の塗膜等を被覆する必要がないが、内容物によっては耐食性の観点から溶接部分を補正した方がよい場合もある。補正は溶接部分の樹脂層の上に塗料を塗布したり、PETIなどの接着性に富む樹脂フィルムを貼付するなどして行われる。PETIフィルムを貼付して補正する場合は、容器用樹脂被覆鋼板に被覆するポリエステル樹脂層の最表層として同種のPETIが積層してあると、良好な接着状態が得られ、溶接部分の耐食性は極めて優れたものになる。この場合、PETIは接着にのみ寄与すればよいので1〜10μm、好ましくは3〜8μmの厚さで積層すればよい。
【0016】
上記1)〜6)の被覆方法を用いて樹脂層を鋼板に被覆する場合、全樹脂の厚さは8〜100μmであることが好ましい。8μm未満の場合、フィルムに製膜することが困難であり、後記するフィルムラミネート法を用いて樹脂層を鋼板に被覆することができない。また押出積層法を用いた場合でも均一な厚さで被覆することが極めて困難となる。一方、100μmを超えると樹脂コストが必要以上に高くなる。また3)および5)の被覆方法を採用する場合は、下層のブレンド樹脂層は薄いほど白化が認められにくくなるが、2層樹脂層の加工性が低下し、上記の天蓋開口部を一体成形加工する厳しい加工を施す場合、樹脂層が剥離することがある。したがって2層樹脂層における下層となるブレンド樹脂層の厚さは2〜6μmであることが好ましい。
【0017】
次に、上記の未配向のポリエステル樹脂に被覆する鋼板について説明する。
本発明の樹脂被覆鋼板に適用する鋼板は、樹脂層を被覆することを前提とするため、樹脂層との密着性が良好であることが不可欠である。さらに本発明の目的とする大型角形缶の胴部に適用する鋼板はシーム部を電気溶接により接合するため、溶接可能であるものが好ましい。樹脂層との密着性が良好な鋼板としては、下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる2層を形成させてなる表面処理鋼板(いわゆるティンフリースチール(TFS)、以下TFSという)が挙げられる。大型角形缶の天蓋および地蓋は胴部に卷き締められて用いられるので、樹脂層との密着性が良好なTFSを用いることが好ましい。
【0018】
また上記したように、胴部に適用する鋼板はシーム部を電気溶接により接合するため、電気溶接が可能でかつ樹脂層との密着性が良好な表面処理を施した鋼板を用いる必要がある。電気溶接が可能でかつ樹脂層との密着性が良好な表面処理を施した鋼板としては、特公平2−16397号公報に記載された、シーム溶接性および塗料密着性に優れた表面処理鋼板などが挙げられる。特公平2−16397号公報に記載されたの表面処理鋼板は、鋼板表面に露出部分が存在するように形成させた錫層と、錫層と鋼板表面の露出部分の両方を被覆するように、下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる3層を形成させてなる表面処理鋼板(以下有錫TFSという)である。本発明においては、上記の有錫TFSを缶胴部の樹脂層を被覆する下地鋼板として用いる。また当然ながら、この有錫TFSを天蓋および地蓋に適用しても差し支えない。
【0019】
次に、上記の表面処理鋼板に上記の樹脂層を被覆する方法について説明する。被覆方法としては、原料樹脂のペレットを加熱溶融し、厚さ10〜100μm程度のフィルムに成膜加工したものを、樹脂の融点以上に加熱した表面処理鋼板に圧着するフィルムラミネート法、原料樹脂のペレットを加熱溶融し、Tダイから直接表面処理鋼板上に押し出して積層する押出積層法のいずれも適用可能である。さらに、上記したように縦横二軸方向に延伸加工して配向させたフィルムは溶接による加熱により収縮するので、本発明においてはフィルムに成膜加工した樹脂フィルムは延伸加工を施さない未配向の状態で使用することが不可欠である。また腐食性が強い内容物を充填する用途においては、表面処理鋼板に接するフィルムの面に、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、メラミン系などの樹脂からなるプライマーを予め塗布したフィルムを積層してもよい。
【0020】
樹脂層は表面処理鋼板の缶の内面となる片面にのみに被覆してもよいし、両面に被覆してもよい。両面に樹脂層を被覆した表面処理鋼板を天蓋に適用する場合は、手環取付用座金を溶接する部分の樹脂層を除去する必要がある。
【0021】
上記のようにして作製される樹脂被覆表面処理鋼板は、下記のようにして大型角形缶に成形加工される。まず胴部材の加工について説明する。上記の有錫TFSを下地鋼板とし、対向する端縁部を残してポリエステル樹脂層を積層した胴部材を丸めて、上記の端縁部を電気抵抗シーム溶接し円筒状体とした後、角形筒状に成形し直し、次いで溶接部分に補正塗料を塗布し焼き付け補正塗膜層を形成させる。その後両開口端部に額出し加工を施し卷き締め用の額出し加工部を設ける。または端縁部を残してポリエステル樹脂層を積層した胴部材を角形の缶胴部の形状に加工した後、両開口端部に額出し加工を施し卷き締め用の額出し加工部を設け、次いで端縁部を電気抵抗シーム溶接し、溶接部分に補正塗料を塗布し焼き付けたり、PETIフィルムを貼付して補正皮膜層を形成させる。
【0022】
次に天蓋および地蓋の加工について説明する。上記のTFSまたは有錫TFSを下地鋼板として缶内面となる面にポリエステル樹脂層を積層し、周縁のシーム部に密封剤をライニングする。天蓋の場合はさらに缶外面となる面に手環取付用座金を電気溶接する。さらに、天蓋を穿孔し、穿孔部の開口端部を上方に張り出し、この張り出し部に、穿孔径を内径とし蓋の径より僅かに小さい外径を有する輪状の口金を天蓋の張り出し部にかしめて開口部を設ける。または図1に示すように、天蓋を穿孔し、穿孔部の開口端部を上方に張り出し、さらに穿孔部外側へ張り出し加工し、天蓋板から開口部を直接一体で成形加工する。下地鋼板としてTFSを用いた場合は、金属クロム層とクロム水和酸化物層を除去した後溶接することが好ましいことがある。
【0023】
上記のようにして両開口端部に卷き締め用の額出し加工部を設けた缶胴部と周縁のシーム部に密封剤をライニングした天蓋および地蓋を公知の方法を用いて二重卷き締めして、本発明の容器とする。
本発明の容器用樹脂被覆鋼板は、上記で説明したように缶胴部をシーム溶接して作製する溶接缶に適用可能であるばかりでなく、缶胴部を接着して作製する接着缶にも同様に適用可能である。
【0024】
【実施例】
以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例)
板厚:0.32mm の冷延鋼板に定法により電解洗浄および酸洗を施した後、表1および表2に示す条件で表面処理を施し、表3に示す皮膜量を有する有錫TFSおよびTFSを作成した。
【0025】
【表1】
Figure 0004261716
【0026】
【表2】
Figure 0004261716
【0027】
【表3】
Figure 0004261716
【0028】
次いで、表4〜7に示す樹脂フィルムを製膜し、公知の熱融着法を用いて上記の有錫TFSおよびTFSの片面に積層した。また市販のPETIの2軸延伸フィルムを、同様にして上記の有錫TFSの片面に積層した。このようにして、表4〜7に示す本発明試料および比較例に用いる樹脂被覆鋼板を作成した。天蓋用の樹脂被覆鋼板については、樹脂を被覆しない面に手環取付用座金を電気溶接によりスポット溶接した。次いで一体成形加工により、図1に示す開口部を成形加工した。
【0029】
【表4】
Figure 0004261716
【0030】
【表5】
Figure 0004261716
【0031】
【表6】
Figure 0004261716
【0032】
【表7】
Figure 0004261716
【0033】
(特性評価)
上記のようにして得られた樹脂被覆鋼板の樹脂層の熱収縮性、耐熱加工性、手環取付用座金の溶接部の裏面の樹脂層の耐熱性、および開口部の成形加工性を下記の条件で評価した。
[耐熱収縮性]
表4〜7に示す樹脂被覆鋼板を10cm×10cmの大きさに裁断し、205℃のオーブン中で10分間加熱した後、裁断端からの樹脂層の収縮量:S(mm)を測定し、下記の5段階の評点で耐熱収縮性を評価した。
評点5:0≦S≦0.5mm
評点4:0.5mm<S≦1mm
評点3:1mm<S≦2mm
評点2:2mm<S≦3mm
評点1:S>3mm
【0034】
[耐熱加工性]
表4〜7に示す樹脂被覆鋼板を10cm×10cmの大きさに裁断し、205℃のオーブン中で10分間加熱した後、樹脂被覆鋼板の樹脂被覆面にカッターナイフを用いて鋼板面に達する縦横十文字のクロスハッチ状の疵を入れた後、クロスハッチの交点を中心として張り出し高さ5mmのエリクセン張り出し加工を実施し、クロスハッチ部からの樹脂層の剥離および樹脂層の割れを肉眼観察し、下記の5段階の評点で耐熱加工性の程度を評価した。
評点5:樹脂層の剥離および割れは認められない。
評点4:樹脂層の剥離は認められないが、実用上問題とならない程度のわずかな割れが認められる。
評点3:実用上問題となる程度の樹脂層の剥離および割れが認められる。
評点2:かなりの樹脂層の剥離および割れが認められる。
評点1:加工部全体に樹脂層の剥離が認められる。
【0035】
[耐熱性]
表4〜7に示す天蓋用の手環取付用座金を溶接した樹脂被覆鋼板の溶接部裏面に3%食塩水を含浸させたスポンジを当接し、樹脂被覆鋼板の鋼板露出部分とスポンジの間に 6.5Vの直流電圧を印加し、樹脂層を通して流れる電流の有無を測定し、電流が流れなかった場合を良好、電流が流れた場合を不良とした。
【0036】
[耐白化性]
表4〜7に示す天蓋用の樹脂被覆鋼板に、一体成形加工により図1に示す開口部を成形加工した後、加工部の被覆樹脂層の白化程度を肉眼観察し、下記の5段階の評点で耐白化性の程度を評価した。
評点5:樹脂層に白化は認められない。
評点4:樹脂層に実用上問題とならない程度のわずかな白化が認められる。
評点3:樹脂層に局部的に実用上問題となる程度の白化が認められる。
評点2:樹脂層のかなりの部分で白化が認められる。
評点1:加工部全体に樹脂層の白化が認められる。
上記の特性評価の結果を表8〜10に示す。
【0037】
【表8】
Figure 0004261716
【0038】
【表9】
Figure 0004261716
【0039】
【表10】
Figure 0004261716
【0040】
表8〜10に示すように、本発明の溶接容器用樹脂被覆鋼板は、樹脂層が優れた耐熱収縮性、耐熱加工性、耐熱性を有している。
【0041】
表4の試料番号12の樹脂被覆鋼板を胴部用材としてシーム溶接して缶胴部を作成し、缶内面となる側のシーム部にポリエステル系粉体塗料を用いて補正塗膜を形成させ、引き続き、両開口端部に額出し加工を施した。この胴部に試料番号25の樹脂被覆鋼板を天蓋材および地蓋材として二重卷き締めして18リットル缶を作成し、醤油を充填した後38℃で6カ月間経時させたが、醤油の漏洩は認められなかった。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、樹脂層との密着性に優れ、かつ溶接が可能な表面処理を施した鋼板に熱脆化を抑制する未配向のポリエステル樹脂層を被覆してなる大型角形缶に用いる容器用樹脂被覆鋼板であり、缶胴部の溶接時に樹脂層が収縮せず、完全な補正部が得られ、また天蓋に手環を電気溶接しても樹脂層が破損せず、そのため補正用の塗膜で被覆する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体成形加工による天蓋開口部の断面図である。
【符号の説明】
1・・・ 容器用樹脂被覆鋼板

Claims (11)

  1. ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂とをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
    その上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し
    前記鋼板に接するように被覆した層は、
    ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂に対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であることを特徴とする容器用樹脂被覆鋼板。
  2. ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂とをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
    その上に、ポリブチレンテレフタレートからなる層を積層して2層とし、
    さらにその上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し、
    前記2層のうち、
    鋼板に接するように被覆した層は、
    ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂に対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であり、
    その上に積層したポリブチレンテレフタレートからなる層は未配向層であることを特徴とする容器用樹脂被覆鋼板。
  3. ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
    その上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し、
    前記鋼板に接するように被覆した層は、
    ポリエチレンテレフタレートに対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であることを特徴とする容器用樹脂被覆鋼板。
  4. ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとをブレンドした樹脂層を鋼板に接するように被覆し、
    その上に、ポリブチレンテレフタレートからなる層を積層して2層とし、
    さらにその上に、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂からなる層を積層し、
    前記2層のうち、
    鋼板に接するように被覆した層は、
    ポリエチレンテレフタレートに対し、ポリブチレンテレフタレートのブレンド比率を1/5以上とする未配向層であり、
    その上に積層したポリブチレンテレフタレートからなる層は未配向層であることを特徴とする容器用樹脂被覆鋼板。
  5. 前記ポリブチレンテレフタレートの固有粘度(IV)の値が0.4〜1.4であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の容器用樹脂被覆鋼板。
  6. 前記ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂の固有粘度の値が0.4〜1.4であることを特徴とする、請求項1または2に記載の容器用樹脂被覆鋼板。
  7. 前記ポリエチレンテレフタレートの固有粘度の値が0.4〜1.4であることを特徴とする、請求項3または4に記載の容器用樹脂被覆鋼板。
  8. 前記ポリエチレンテレフタレート/イソフタレートからなる共重合ポリエステル樹脂が、テレフタル酸:70〜95モル%、イソフタル酸:5〜30モル%からなる酸成分とエチレングリコール100モル%からなるアルコール成分を重合させてなることを特徴とする、請求項1、2または6のいずれかに記載の容器用樹脂被覆鋼板。
  9. 前記鋼板が、鋼板表面に下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる2層を形成させてなる表面処理鋼板であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の容器用樹脂被覆鋼板。
  10. 前記鋼板が、鋼板表面に露出部分が存在するように形成させた錫層と、前記錫層および前記鋼板表面の露出部分を被覆するように形成させた下層の金属クロム層と上層のクロム水和酸化物層とからなる3層を形成させてなる表面処理鋼板であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の容器用樹脂被覆鋼板。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の容器用樹脂被覆鋼板を用いてなる容器。
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