JP2001318232A - 光学フィルム - Google Patents

光学フィルム

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JP2001318232A
JP2001318232A JP2001051871A JP2001051871A JP2001318232A JP 2001318232 A JP2001318232 A JP 2001318232A JP 2001051871 A JP2001051871 A JP 2001051871A JP 2001051871 A JP2001051871 A JP 2001051871A JP 2001318232 A JP2001318232 A JP 2001318232A
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optical film
group
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repeating unit
film
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JP2001051871A
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English (en)
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Akihiko Uchiyama
昭彦 内山
Takashi Kushida
尚 串田
Shoichi Tsujikura
正一 辻倉
Isao Shiraishi
功 白石
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、表示装置や光記録媒体用と
して最適な光学的な異方性の小さい光学フィルムを提供
することにある。 【解決手段】 下記式(I) 【化1】 で表される繰り返し単位を1モル%以上含有し、ガラス
転移点温度が160℃以上であるポリカーボネートから
なる光学フィルムであって、(i)80℃500時間熱
処理した後の熱収縮率が0.07%以下であり、(i
i)超微小硬度計で計測した硬さが16kg/mm2
上であり、(iii)厚さ10〜200μmであり、か
つ(iv)波長550nmにおける位相差が下記式
(1) 【数1】 |R(550)|≦20nm (1) (上記式(1)中、R(550)は波長550nmにお
ける光学フィルムの面内位相差である。)を満たすこと
を特徴とする光学フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定のポリカーボネ
ートからなる光学フィルムに関する。特に詳しくは、位
相差値が小さく、特定のポリカーボネートからなり、熱
安定性及び表面硬度に優れ、表示装置特に液晶表示装
置、光記録媒体、その他の光学装置に用いられる光学フ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートからなる光学フィルム
は、優れた透明性、耐熱性等により液晶表示素子や有機
エレクトロルミネッセンス素子を適用できる表示装置や
光記録媒体等において広く使用あるいは提案されてい
る。例えば、特開平6−82624号公報、特開平7−
52270号公報には、高いガラス転移点温度を有する
ポリカーボネートのフィルムが記載されている。
【0003】しかしながら、種々のポリカーボネートフ
ィルム及び上記公報等に開示された情報からだけでは実
際の表示装置等に用いる光学フィルムとして適用するに
は困難がある。また、光記録媒体としては、特開平10
−302309号公報には、従来のコンパクトデイスク
等の基板側から光を入射するここで言う基板入射方式で
はなく、記録高密度化及びレーザーの短波長化の要請か
ら、光透過層/記録層/基板の順に構成された、光透過層
側から書き込み、読み出し光を入射する方式のものが提
案されている。この膜面入射方式における光透過層とし
て光学フィルムを使用する際には、熱的な長期安定性を
保証する必要から、寸法安定性に関連する長期間におけ
る熱収縮率が低いこと、そして高いガラス転移点温度が
必要である。また、表面硬度が低い場合には耐擦傷性に
問題があるのでこの表面硬度は高いことが好ましい。し
かしながら、従来提案されてきた上記の如きポリカーボ
ネートでは、上記の高いガラス転移点温度、低い熱収縮
率、高い表面硬度をすべて高い次元で満足し、かつ低い
位相差値を有する光学フィルムを実現することが困難で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような実状を鑑みてなされたものであって、表示装置
や光記録媒体用として最適な光学的な異方性の小さい光
学フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
鋭意検討したところ、高分子構造、機械特性、熱的性
質、光学特性が特に重要であることを見出し、本発明に
到達するに至ったものである。
【0006】すなわち本発明は、下記式(I)
【0007】
【化6】
【0008】で表される繰り返し単位を1モル%以上含
有し、ガラス転移点温度が160℃以上であるポリカー
ボネートからなる光学フィルムであって、(i)80℃
500時間熱処理した後の熱収縮率が0.07%以下で
あり、(ii)超微小硬度計で計測した硬さが16kg
/mm2以上であり、(iii)厚さ10〜200μm
であり、かつ(iv)波長550nmにおける位相差が
下記式(1)
【0009】
【数4】 |R(550)|≦20nm (1) (上記式(1)中、R(550)は波長550nmにお
ける光学フィルムの面内位相差である。)を満たすこと
を特徴とする光学フィルムである。
【0010】本発明によれば、上記構成により表示装置
や光記録媒体に最適な光学フィルムを提供することが出
来る。
【0011】本発明において光学フィルムの位相差が小
さいとは、実用的な観点から、上記式(1)を満たすこ
とをいう。
【0012】本発明では、上記式(I)の繰り返し単位
を有するポリカーボネートを用いかつ上記特性を有する
ことを特徴としている。ところで、下記式(iv)
【0013】
【化7】
【0014】の繰り返し単位を有するポリカーボネート
の場合、詳細な理由は不明だが、生産性よく上記特性を
満足するフィルムを得ることが難しい。分子構造の差異
による物性の違いが原因と推定している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下より具体的に説明する。
【0016】本発明の光学フィルムは、上記式(I)で
表される繰り返し単位を1モル%以上含有するフルオレ
ン骨格を有するポリカーボネートから構成される。かか
る繰り返し単位の含有量が多くなると耐熱性が良好であ
り、面内位相差及び後述のK値が小さく光学等方性が良
好であり、熱収縮率も良好となる傾向になる。かかる繰
り返し単位の含有量は、繰り返し単位全体の5モル%以
上が好ましく、10モル%以上がより好ましく、15モ
ル%以上がさらにより好ましい。
【0017】また、該ポリカーボネートは1種類でもよ
く、2種類以上混合したものでもよい。1種類の場合、
上記繰り返し単位を一成分とする共重合体でもよい。
【0018】以下に好ましいポリカーボネートを具体的
に記す。
【0019】本発明のポリカーボネートとしては、上記
式(I)で表される繰り返し単位と、下記式(II)
【0020】
【化8】
【0021】で表される繰り返し単位とを含む共重合体
または2種類以上のポリマーの組成物(ブレンド)が、
耐熱性、光学等方性、フィルム生産性等のバランスが良
好であり好適である。
【0022】上記式(II)において、R9〜R16はそ
れぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜2
2の炭化水素基からなる群から選ばれる少なくとも1種
の基である。かかる炭化水素基としては、メチル基、エ
チル基等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。こ
のなかで、R9〜R16はいずれも水素原子であることが
好ましい。
【0023】上記式(II)におけるYは、下記式群
【0024】
【化9】
【0025】からなる群から選ばれる少なくとも1種で
ある。R17〜R19、R21及びR22はそれぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜22の炭化水素基か
らなる群から選ばれる少なくとも1種である。炭素数1
〜22の炭化水素基としては、メチル基、エチル基等の
炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。R20及びR23
はそれぞれ独立に炭素数1〜20の炭化水素基であり、
アルキレン基、アリーレン基が挙げられる。Ar1〜A
3はそれぞれ独立に炭素数6〜12のアリール基であ
り、例えばフェニル基、ビフェニル基が挙げられる。
【0026】この中で、Yは好ましくはアルキリデン
基、アルキレン基、シクロアルキリデン基、シクロアル
キレン基、フェニル置換アルキレン基である。
【0027】上記式(II)は、さらに好ましくは、下
記式(III)
【0028】
【化10】
【0029】である。ここで、R26及びR27はそれぞれ
独立に水素原子及びメチル基からなる群から選ばれる少
なくとも1種である。好ましくは両方とも水素原子であ
る。Zは下記式群
【0030】
【化11】
【0031】からなる群から選ばれる少なくとも1種で
ある。特に好ましくはイソプロピリデン基(上記式群の
最も左の構造)である。
【0032】上記ポリカーボネートにおいて、上記式
(I)及び(II)(好ましくは(III))の合計に
基づき上記式(I)で表される繰り返し単位は好ましく
は10〜90モル%であり、より好ましくは15〜85
モル%である。このような組成とすると、後述する熱収
縮率において、好ましい製造方法である溶液キャスト法
を用いた場合特に過度に生産性を悪くすること無く低い
熱収縮率のものを得ることが可能である。長期間におけ
る熱収縮の安定性は強く分子構造に依存すると推定され
る。
【0033】ところで、上記式(I)の繰り返し単位が
占める割合が少なくなると、本発明の光学フィルムにお
いて位相差の波長分散が下記式(8)で表される場合が
ある。
【0034】
【数5】 R(450)/R(550)≧1 (8) ここで、R(450)、R(550)はそれぞれ波長4
50nm、550nmで測定された面内位相差値を表
す。本発明の光学フィルムを、上記式(8)のような特
性を満足する特性が望まれる用途に使用する場合には、
上記式(I)で表される繰り返し単位の含有率は、全体
の50モル%以下であり、条件は好ましくは40モル%
以下、さらに好ましくは30モル%以下である。
【0035】反対に、上記式(I)の繰り返し単位が占
める割合が多くなると、本発明の光学フィルムにおいて
位相差の波長分散が下記式(9)で表される場合があ
る。
【0036】
【数6】 R(450)/R(550)≦1 (9) したがって、本発明の光学フィルムを、上記式(9)の
ような特性を満足する特性が望まれる用途に使用する場
合には、上記式(I)で表される繰り返し単位の含有率
は、全体の40〜85モル%であり、下限は好ましくは
45モル%以上、さらに好ましくは50モル%以上であ
る。
【0037】上記ポリカーボネートは、共重合体でも組
成物(ブレンド体)でもよく、1種類の共重合体、単一
の繰り返し単位からなるポリマー(ホモ重合体)同士の
ブレンド体、2種類以上の共重合体同士のブレンド、1
種類以上の共重合体と1種類以上のホモ重合体のブレン
ドを含む。
【0038】上記に記載のモル比は共重合体、ブレンド
体に関わらず、光学フィルムを構成するポリカーボネー
トバルク全体で、例えば核磁気共鳴(NMR)装置により求
めたものであるとする。また、重合体は分岐構造を有し
ていても良い。
【0039】上記ポリカーボネートは公知の方法によっ
て製造し得る。ポリカーボネートはジヒドロキシ化合物
とホスゲンとの重縮合による方法、溶融重縮合法等が好
適に用いられる。ブレンド体の場合は、相溶性ブレンド
が好ましいが、完全に相溶しなくても成分間の屈折率を
合わせれば成分間の光散乱を抑え、透明性を向上させる
ことが可能である。
【0040】上記ポリカーボネートの極限粘度は0.3
〜2.0dl/gであることが好ましい。0.3未満で
は脆くなり機械的強度が保てないといった問題があり、
3.0を超えると溶液粘度が上がりすぎるため溶液製膜
においてダイラインの発生等の問題や、重合終了時の精
製が困難になるといった問題がある。
【0041】本発明の光学フィルムは、耐熱性に優れ、
ガラス転移点温度が160℃以上であることが必要であ
る。これ未満では、光学フィルムの使用条件にもよるが
配向緩和等の問題が発生し、長期の寸法安定性が保てな
い場合がある。長期の寸法安定性が悪い場合には例え
ば、液晶表示装置の基板として使う場合には、基板に反
りが発生したり、また、前述の光記録媒体における膜面
入射方式の光透過層に使用した場合にも同様に反りが発
生する場合がある。ガラス転移点温度としてはより好ま
しくは170℃以上、さらに好ましくは180℃以上で
ある。
【0042】本発明の光学フィルムは、さらに長期の寸
法安定性については熱収縮率が重要な因子であり、80
℃の環境下で500時間の評価後において、寸法変化の
割合が0.07%以下であることが必要である。80℃
で500時間の試験は、表示装置の耐久試験等で広く用
いられている条件である。熱収縮率が0.07%を越え
る場合は、前記した用途において使用することが困難で
ある場合がある。熱収縮率はより好ましくは0.05%
以下、さらに好ましくは0.03%以下である。具体的
な評価方法としては、フィルムの流れ方向をMD方向
に、それに垂直な幅方向をTD方向とし、それぞれの方
向に平行な長さで10cmあたりでどれくらい変化した
かをここでは熱収縮率とする。具体的な測定方法は実施
例にてさらに詳しく説明する。
【0043】本発明の光学フィルムは10〜200μm
である。200μmを越えるかあるいは薄いものは、好
適に実施される溶液キャスト法による製造時の生産性が
著しく低下したりハンドリングしにくい等の問題があ
る。好ましくは30〜150μm、より好ましくは40
〜130μmである。
【0044】また本発明の光学フィルムは、表面の硬度
も高いことが特徴である。硬度の値は、例えば市販の
(株)エリオニクス、(株)島津製作所、(株)アカ
シ、日本電気(株)等の微小硬度計にて測定することが
できる。本発明では、(株)エリオニクス社製のENT
−1100を用い、後述の測定方法により評価した。な
お、かかる測定条件によっても、硬さを測定することは
できるが、使用する圧子の磨耗状況などによっては硬さ
にばらつきが生じる可能性がある。従って、硬さを測定
する前にはあらかじめ一定の硬さを示すもの、例えば単
結晶のシリコンウエハーなどを用いて、測定値が常に一
定であることを確認する必要がある。特に、測定荷重を
上記以外で行った場合、圧子の先端形状の違いにより同
一サンプルでも測定値にバラツキが見られるため、測定
に際しては可能な限り上記測定方法に準拠した方法で測
定、比較することが好ましい。
【0045】なお硬さは、下記式(2)で与えられる値
である。
【0046】
【数7】硬さ(kg/mm2)=3.7926×10-2×最大荷
重/(最大変位量)2 (2) (なお、単位は最大荷重はmg、最大変位量はμmであ
る。) 上記測定法によれば、光学フィルムの硬さが16kg/mm2
以上を満たすことにより、特に耐擦傷性に優れた光学フ
ィルムを得ることが出来る。好ましくは18 kg/mm2
上、より好ましくは20kg/mm2以上である。
【0047】本発明の光学フィルムは、吸水率が1重量
%以下であることが好ましい。光学フィルムの吸水率が
1重量%を越えると、用途にもよるが、光学フィルムと
して実用上問題がある場合がある。光学フィルムの吸水
率は好ましくは 0.5重量%以下である。特に吸水率が高
いと、長期寸法安定性に優れる低い熱収縮率のものを得
ることが困難な場合がある。
【0048】本発明の光学フィルムは、用途に応じてフ
ィルム表面が非常に平坦であることが好ましく、表面粗
さとしては表面粗さRaで定義して、3.0nm以下で
あることが好ましい。
【0049】本発明の光学フィルムは、機械物性である
破断伸度が良好である。上記式(I)を有する共重合ポリ
カーボネートの場合、共重合する相手の化学構造にも依
存するが、上記式(I)の繰り返し単位を有する場合は破
断伸度は小さくなる傾向にある。
【0050】例えば、該光学フィルムを構成するポリカ
ーボネートが、上記式(I)で示される繰り返し単位とビ
スフェノールAから誘導される繰り返し単位とからなる
た共重合ポリカーボネートの場合、上記式(I)で示され
る繰り返し単位の含有量が少ない方が破断伸度が大きく
加工性や取り扱い性により優れ、該繰り返し単位の含有
量が大きい方が破断伸度は小さくなる傾向にある。特
に、かかる伸度が大きい方が好ましい用途に用いる場合
は、繰り返し単位(I)の比は、1〜60モル%であるこ
とが好ましく、上限はより好ましくは50モル%、さら
に好ましくは40モル%、さらにより好ましくは30モ
ル%である。この破断伸度が大きいほうが好ましい用途
とは、例えば本発明の光学フィルムをさらに高倍率に延
伸して使用するような用途が考えられるがこれらに限定
されるものではない。
【0051】本発明の光学フィルムは透明性が良好であ
ることが好ましく、ヘーズ値は3%以下、全光線透過率
は85%以上であることが好ましい。
【0052】本発明の光学フィルムはさらに、フェニル
サリチル酸、2−ヒドロキシベンゾフェノン、トリフェ
ニルフォスフェート等の紫外線吸収剤や、色味を変える
ためのブルーイング剤、酸化防止剤、熱安定剤等を含有
してもよい。
【0053】本発明の光学フィルムは上記ポリカーボネ
ートを溶媒に溶かして溶液とし、ダイ等により押し出す
溶液キャスト法が好適に用いられる。溶液キャスト法は
膜厚むら、外観等に優れた光学フィルムを得ることが出
来る。溶液キャスト法における溶剤としては、メチレン
クロライド、ジオキソラン等が好適に用いられる。
【0054】溶液キャスト法における溶媒としてはより
好ましくはメチレンクロライドであるが、一般に、寸法
安定性の観点からはフィルム中の残留溶媒量が少ないこ
とが好ましい。しかし、残留溶媒量を少なくするために
は乾燥時間を長くする必要があり、生産性の点で問題と
なる場合がある。本発明の光学フィルムにおいては、残
留溶媒量が0.3〜0.8重量%であるならば、良好な
寸法安定性、すなわち低い熱収縮率が得られ、最終製品
として好適に使用できる。一般には残留溶媒量を0.2
重量%以下にしないと長期の寸法安定性が保てない場合
が多いが、本発明の光学フィルムは必ずしもそのような
ことはなく、生産性の観点からも優れている。ただし、
本発明の光学フィルムをさらに加工して、例えば延伸す
る際には、残留溶媒がある程度存在する状態で延伸する
方がよいことがあり、上記残留溶媒量は必ずしも適当で
ない場合もある。ここでいう光学フィルムの残留溶媒量
0.3〜0.8重量%とは、本発明の光学フィルムを最
終製品として使用する場合における長期の寸法安定性及
びフィルムの生産性を考慮した場合の好適な範囲であ
る。
【0055】本発明の光学フィルムは、フィルム面内及
び厚さ方向を含めた3次元の光学等方性に優れるもので
ある。
【0056】面内の光学特性について、波長550nm
における位相差が下記式(1)を満たす。
【0057】
【数8】 |R(550)|≦20nm (1) 上記式(1)中、R(550)は波長550nmにおけ
る光学フィルムの面内位相差である。好ましくは|R
(550)|≦15nmである。
【0058】一般の光学フィルムにおいては一般に斜め
からの入射偏光に対しては、正面入射光と比較して異な
る位相差値を与えることが知られている。本発明におい
ては、3次元の光学等方性について、光学フィルムの三
次元屈折率を、nx,ny,nzと表し、それぞれの定
義を、 nx:光学フィルム面内における主屈折率(屈折率最大
方位における屈折率) ny:光学フィルム面内における主屈折率方向に直交す
る方位の屈折率 nz:光学フィルム表面の法線方向の屈折率 とする。この三次元屈折率は、光学フィルムに偏光を入
射して得られる出射光の偏光状態を解析する手法である
偏光解析法により測定されるが、本発明では光学フィル
ムの光学異方性を屈折率楕円体と見なして公知の屈折率
楕円体の式により求める方法によりこの三次元屈折率を
求めている。この三次元屈折率は使用する光源の波長依
存性があるので、使用する光源波長で定義することが好
ましい。この三次元屈折率を用いて光学異方性を表記す
る方法として下記式(4)
【0059】
【数9】 K=(nx−(ny+nz)/2)×d d:膜厚(nm) (4) がある。用途に応じてK値の最適値は決定されるので一
概には言えないが、膜厚方向の屈折率異方性も小さいこ
とが望まれる用途については、下記式(3)
【0060】
【数10】 |K(550)|≦90nm (3) であることが好ましく、より好ましくは|K(550)
|≦60nm、さらに好ましくは|K(550)|≦4
0nmである。
【0061】本発明の光学フィルムは、上記式(1)を
満足する範囲であれば、一軸あるいはニ軸延伸したフィ
ルムも含まれる。
【0062】本発明の光学フィルムは、機械特性、耐熱
性、光学特性、表面特性などの特性が良好であり、一軸
あるいはニ軸延伸を施して所望の位相差(R,K)を有
する、位相差フィルムのような光学異方性のフィルムを
与える原反フィルムとして有用である。
【0063】本発明の光学フィルムはそれ単独でまたは
複数で、また別の使い方としては他の光学補償フィルム
と組み合わせて、液晶表示装置の中で用いることが出来
る。他の光学補償フィルムとは例えばポリカーボネー
ト、アモルファスポリオレフィン、ポリスルフォン、ポ
リエーテルスルフォン等の延伸配向フィルムからなる位
相差フィルム、デイスコチック液晶を配向硬化させた光
学フィルム、高分子液晶を用いた光学フィルム等を挙げ
ることが出来るがこれらに限定されない。また本発明の
フィルムは偏光板の保護膜として有用である。
【0064】また、本発明の光学フィルムは液晶表示装
置や有機エレクトロルミネッセンス素子の透明基板のフ
ィルムとしても好適であり、導電層を形成して電極基板
とすることも好適である。
【0065】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (評価法)本明細書中に記載の材料特性値等は以下の評
価法によって得られたものである。
【0066】(1)位相差値(R=Δn・d(n
m))、K値の測定 複屈折Δnと膜厚dの積である位相差R値及びNzは、分光
エリプソメータ『M150』(日本分光(株)製)によ
り測定した。R値は入射光線とフィルム表面が直交する
状態で測定した。また、K値(nm)は入射光線とフィルム
表面の角度を変えることにより、各角度での位相差値を
測定し、公知の屈折率楕円体の式でカーブフィッチング
することにより三次元屈折率であるnx,ny,nzを求め、下
記式(4)に代入することにより求めた。
【0067】
【数11】 K=(nz−(nx+ny)/2)×d (4)
【0068】(2)吸水率の測定 乾燥させたフィルムの状態で膜厚を 130±50μmとした
以外は、JIS K 7209記載の『プラスチックの吸水率及び
沸騰吸水率試験方法』に準拠して測定した。試験片の大
きさは50mm正方形で、水温25℃、24時間サンプルを浸水
させた後、重量変化を測定した。単位は%である。
【0069】(3)高分子のガラス転移点温度(Tg)の
測定 TA Instruments社製『DSC2920 Modulated DSC 』により
測定した。フィルム成形後ではなく、樹脂重合後、フレ
ークスまたはチップの状態で測定した。
【0070】(4)フィルム膜厚測定 アンリツ社製の電子マイクロで測定した。
【0071】(5)高分子共重合比の測定 日本電子社製『JNM-alpha600』のプロトンNMRにより測
定した。特に下記に示すビスフェノール化合物[A]及
び[F]の共重合体の場合には、溶媒として重ベンゼン
を用い、それぞれのメチル基のプロトン強度比から算出
した。
【0072】(6)熱収縮率の測定 フィルムの幅方向に平行に150mm、それに直角な方
向を10mmとした短冊状サンプルと、フィルムの幅方
向を10mm、それに直角な方向150mmとした短冊
状サンプルをそれぞれ3枚ずつ切り出した。そして6つ
のサンプルについて、150mmの長さ方向に、熱寸法
変化率測定のための標点を、100mmの間隔で印をつ
けた。それらサンプルを80℃の高温槽にて張力がかか
らないように、500時間処理し、室温に取り出し冷却
して後、標点間隔を測定した。寸法の測定は室温にて2
3℃にて読み取り顕微鏡を用いて実施した。熱収縮率は
下記式(5)により求め、上述の6サンプルの平均値を
熱収縮率とした。
【0073】
【数12】熱収縮率(%)=((処理前の寸法)-(処理後の寸
法))/(処理前の寸法)100 (5)
【0074】(7)硬さ測定 (株)エリオニクス社製の超微小硬度測定装置、ENT
−1100を用いて薄膜の硬さを測定した。測定条件は
最大荷重4.9×10-4N(50mgf)、データ取り
込みステップ1.96×10-6N(0.2mgf)、デ
ータ取り込み間隔40msec、最大荷重到達時荷重保
持時間1sec、使用圧子は先端部がダイヤモンドから
なる三角錐(115°)、各荷重につき5回連続測定を
行なった時の平均であり、サンプルは金属の試料台に東
亜合成(株)社製瞬間接着剤、商品名『アロンアルファ
(201)』で固定し、25℃の雰囲気下で24時間放
置した後、測定を行なうものである。硬さは、下記式
(2)で与えられる値である。
【0075】
【数13】硬さ(kg/mm2)=3.7926×10-2×最大
荷重/(最大変位量)2 (2) (なお、単位は最大荷重はmg、最大変位量はμmであ
る。)
【0076】(8)光学フィルム中の残留溶媒の測定 溶液キャスト製膜で得た光学フィルム約5gを採取し、
230℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させた前後の重量変
化率から求めた。
【0077】また、以下の実施例、比較例で用いたポリ
カーボネートのモノマー構造を以下に記す。
【0078】
【化12】
【0079】[実施例1]攪拌機、温度計及び還流冷却
器を備えた反応槽に水酸化ナトリウム水溶液及びイオン
交換水を仕込み、これに上記構造を有するモノマー[A]
と[F]を表1のモル比で溶解させ、少量のハイドロサル
ファイトを加えた。次にこれに塩化メチレンを加え、2
0℃でホスゲンを約60分かけて吹き込んだ。さらに、
p-tert-ブチルフェノールを加えて乳化させた後、トリ
エチルアミンを加えて30℃で約3時間攪拌して反応を
終了させた。反応終了後有機相分取し、塩化メチレンを
蒸発させてポリカーボネート共重合体を得た。得られた
共重合体の組成比はモノマー仕込み量比とほぼ同様であ
った。
【0080】この共重合体をメチレンクロライドに溶解
させ、固形分濃度20重量%のドープ溶液を作製した。
このドープ溶液からキャストフィルムを作製し光学フィ
ルムを得た。
【0081】表1に測定結果をまとめる。このフィルム
は、R、K値ともに小さく、また、1m幅のフィルムで幅
方向を測定してR(550)のばらつきの範囲は±0.
5nmであった。
【0082】[実施例2]表1記載のモノマーを使った
以外は実施例1と同様の方法にてポリカーボネート共重
合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノマー仕込
み量比とほぼ同様であった。実施例1と同様に製膜した
後、温度230℃1.02倍で一軸延伸し光学フィルム
を得た。表1に測定結果をまとめる。
【0083】[実施例3]表1記載のモノマーを使った
以外は実施例1と同様の方法にてポリカーボネート共重
合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノマー仕込
み量比とほぼ同様であった。実施例1と同様に製膜し光
学フィルムを得た。表2に測定結果をまとめる。
【0084】[実施例4]表1記載のモノマーを使った
以外は実施例1と同様の方法にてポリカーボネート共重
合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノマー仕込
み量比とほぼ同様であった。実施例1と同様に製膜し光
学フィルムを得た。表1に測定結果をまとめる。
【0085】[実施例5]表1記載のモノマーを使った
以外は実施例1と同様の方法にてポリカーボネート共重
合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノマー仕込
み量比とほぼ同様であった。実施例1と同様に製膜し光
学フィルムを得た。表1に測定結果をまとめる。
【0086】[実施例6]表1記載のモノマーを使った
以外は実施例1と同様の方法にてポリカーボネート共重
合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノマー仕込
み量比とほぼ同様であった。実施例1と同様に製膜し光
学フィルムを得た。表1に測定結果をまとめる。
【0087】[実施例7]表1記載のモノマーを使った
以外は実施例1と同様の方法にてポリカーボネート共重
合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノマー仕込
み量比とほぼ同様であった。実施例1と同様に製膜し光
学フィルムを製造した。表1に測定結果をまとめる。さ
らにこのフィルムを延伸温度を196℃として、一軸に
1.5倍延伸した。得られたフィルムは光学的に均一で
R(550)は380nmであった。すなわち本発明の光学フィ
ルムは、液晶表示装置等に一般に用いられている位相差
フィルムとしても有用であることが分かった。
【0088】
【表1】
【0089】[比較例1]市販のビスフェノールAとホ
スゲンとの重縮合からなる市販のポリカーボネート
(『パンライトC1400』帝人化成製)を用いて、実施例
1と同様に製膜しフィルムを得た。表2に測定結果をま
とめる。表面固さが不十分であり、市販のトイレットペ
ーパーで軽く表面を擦っても容易に傷がついてしまっ
た。
【0090】
【表2】
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により表示
装置、光記録媒体、その他の光学装置等に用いられる光
学フィルム、特に位相差値が小さく、熱寸法安定性及び
表面硬度に優れた光学フィルムを量産性良く提供するこ
とが出来るので、上記した装置の品質向上に寄与するこ
とが出来るといった効果を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 69:00 B29K 69:00 B29L 7:00 B29L 7:00 11:00 11:00 C08L 69:00 C08L 69:00 (72)発明者 辻倉 正一 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 白石 功 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 で表される繰り返し単位を1モル%以上含有し、ガラス
    転移点温度が160℃以上であるポリカーボネートから
    なる光学フィルムであって、(i)80℃500時間熱
    処理した後の熱収縮率が0.07%以下であり、(i
    i)超微小硬度計で計測した硬さが16kg/mm2
    上であり、(iii)厚さ10〜200μmであり、か
    つ(iv)波長550nmにおける位相差が下記式
    (1) 【数1】 |R(550)|≦20nm (1) (上記式(1)中、R(550)は波長550nmにお
    ける光学フィルムの面内位相差である。)を満たすこと
    を特徴とする光学フィルム。
  2. 【請求項2】 吸水率が1重量%以下であることを特徴
    とする請求項1記載の光学フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネートが、上記式(I)で示
    される繰り返し単位及び下記式(II) 【化2】 (上記式(II)において、R9〜R16はそれぞれ独立
    に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜22の炭化水
    素基からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、Y
    は下記式群 【化3】 (ここで、Y中のR17〜R19、R21及びR22はそれぞれ
    独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜22の炭
    化水素基からなる群から選ばれる少なくとも1種であ
    り、R20及びR23はそれぞれ独立に炭素数1〜20の炭
    化水素基であり、Ar1〜Ar3はそれぞれ独立に炭素数
    6〜10のアリール基である。))で示される繰り返し
    単位からなり、かつ上記式(I)及び(II)の合計に
    基づき上記式(I)で表される繰り返し単位は10〜9
    0モル%であることを特徴とする請求項1または2記載
    の光学フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネートは、上記式(I)で示
    される繰り返し単位と、下記式(III) 【化4】 (上記式(III)においてR26及びR27はそれぞれ独立
    に水素原子及びメチル基からなる群から選ばれる少なく
    とも1種であり、Zは下記式群 【化5】 からなる群から選ばれる少なくとも1種である。)で示
    される繰り返し単位からなり、かつ上記式(I)及び
    (III)の合計に基づき上記式(I)で表される繰り
    返し単位は15〜85モル%であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム。
  5. 【請求項5】 光学フィルムは、溶媒をメチレンクロラ
    イドとした溶液キャスト法により形成されたフィルムで
    あって、該光学フィルム中の残留溶媒量が0.3〜0.
    8重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の光学フィルム。
  6. 【請求項6】 さらに下記式(3)を満たすことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。 【数2】 |K(550)|≦90nm (3) (上記式(3)中、K(550)は波長550nmにお
    ける下記式(4) 【数3】 K=(nz−(nx+ny)/2)×d (4) (上記式(4)中、nx,ny,nzは光学フィルムの
    三次元屈折率でそれぞれx軸、y軸、z軸方向の屈折率
    であり、dは光学フィルムの厚さ(nm)である。)で
    計算される値である。))
  7. 【請求項7】 上記光学フィルムからなる位相差フィ
    ルム。
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