JP2002014234A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
位相差フィルムの製造方法Info
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Abstract
性を容易に、かつ高度に制御する位相差フィルムの製造
方法を提供することにある。 【解決手段】 互いに相溶するものであって、かつ位相
差フィルムとしたときの位相差波長分散が異なる少なく
とも2種類のポリマーA及びポリマーBの混合比を調整
し該混合物をフィルムに形成する位相差フィルムの製造
方法であって、ポリマーAを位相差フィルムとしたとき
のR(450)/R(550)と、ポリマーBを位相差
フィルムとしたときのR(450)/R(550)との
差が0.05以上であるポリマーAとポリマーBを用い
る。(ただし、R(450)及びR(550)はそれぞ
れ測定光波長450nm、550nmで測定した位相差
フィルムの該フィルム面内における位相差である)。
Description
製造方法に関する。さらに詳しくは、位相差が所望の波
長分散特性(波長依存性)をもつような位相差フィルム
を生産性よく製造する方法に関する。かかる位相差フィ
ルムは、例えば液晶表示装置、記録装置に用いられる光
ピックアップ、光記録媒体等の光学装置、発光素子、光
演算素子、光通信素子、タッチパネルに好適に用いられ
る。
置等の表示装置に用いられ、色補償、視野角拡大、反射
防止等の機能を有している。この位相差フィルムの材料
としては、一般にビスフェノールAを重縮合したポリカ
ーボネートや、ポリエーテルサルフォン、ポリサルフォ
ン、ポリビニールアルコール、ノルボルネン樹脂の熱可
塑性ポリマーが用いられている。
ストネマチック(STN)モードの液晶表示装置において
は、通常、色補償や視野角拡大を目的として用いられて
いる。この位相差フィルムの製造方法に関しては、2つ
のポリマーを混合して製造する方法として、次のような
ものが知られている。
複屈折を生ずるポリマーと負の複屈折を生ずるポリマー
とを混合して位相差フィルムを製造する方法が記載され
ている。具体的には、ポリ(2,6ジメチル、1,4フ
ェニレンオキサイド)とポリスチレンとを混合したり、
ポリ塩化ビニルとポリメチルメタクリレートとを混合し
て形成したフィルムを一軸延伸し、それぞれ視野角依存
性が小さい位相差フィルムが得られたことがそれぞれ記
載されている。
とも二種類の高分子の混合体あるいは共重合フィルムを
一軸延伸してなる位相差フィルムが記載されている。こ
こでは、光弾性定数の正負が異なる高分子を組み合わせ
るという方法が開示されている。具体的にはポリスチレ
ンとポリプロピレンとを1:2.6の割合で混合したこ
とが記載されている。
性定数が特定の関係を満たす2つのポリカーボネート樹
脂を混合してできた組成物で形成された位相差フィルム
が記載されている。具体的には、ビスフェノールA型ポ
リカーボネート樹脂と、ビスフェノールAの中央炭素の
2つのメチル基をフェニル基で置換したビスフェノール
A誘導体を主成分とし、少量のビスフェノールAを含む
原料より得られたポリカーボネート樹脂とを混合したこ
とが記載されている。
み用いた反射型液晶表示装置においては、位相差フィル
ムは偏光板と組み合わせて円偏光を発生させる機能を発
現させるように光学設計されている場合がある。
常、該装置全体としての光学的な特性を最適化するため
に位相差フィルムの光学設計を行う。しかしながら、光
学的な特性の一つである位相差の波長分散特性は位相差
フィルムを構成する材料によりほぼ決定されてしまう。
また、実用可能な材料が限られている。一般にポリマー
同士は相溶性が悪いので、それらを混合した場合には相
分離する。したがって得られた混合物を光学的に観察す
るとヘーズが高く位相差フィルムには不適当である。互
いに相溶するポリマーの組み合わせは、前記した特開平
4−194902号公報に記載のものなど非常に少な
い。
分散を液晶セルの位相差の波長分散と合わせるという光
学的設計を行なうのは、実用可能なポリマー材料の種類
が限られるので難しいのが現状である。また、多くの液
晶表示装置メーカーの要求する位相差の波長分散特性を
有する種々の位相差フィルムを提供するには、位相差フ
ィルムの製造業者としては、非常に多数の材料を保有
し、フィルム化することを考えなくてはならないといっ
た問題があった。さらに、上記したような相溶しうるポ
リマーの組み合わせは異種のポリマーの組み合わせであ
るが、種類に限りがあり、また、熱的耐久性や生産性の
点で問題があった。
可視光のある波長で複屈折率がゼロである位相差フィル
ムが記載されている。かかる位相差フィルムは、リター
デーションの波長依存性が異なったり、光弾性定数の正
負が異なる2枚の位相差フィルムをある方向で積層した
り、複数の高分子の混合体や共重合体を延伸する方法に
よって得られることが記載されている。
重合体を延伸する方法に関しては、具体的にはどのよう
な高分子や共重合体を用いることができるのかについ
て、全く記載されていない。
ルムを製造する方法として、2枚のフィルムを積層する
という下記の技術が知られている。
リターデーションを有する2枚の複屈折性フィルムを積
層して製造することが記載されている。
の波長依存性が異なる特定の2枚以上の複屈折性フィル
ムを特定の角度で積層して製造することが記載されてい
る。
いるので、それらを貼り合わせたり、貼り合わせる角度
を調整する工程が必要であり、生産性に問題がある。ま
た、位相差フィルム全体の厚さが大きくなるために、光
線透過率が低下して、表示装置に組み込んだときに厚く
なったり暗くなるという問題もある。
は、位相差の波長分散特性を容易に、かつ高度に制御す
る位相差フィルムの製造方法を提供することにある。
長分散特性の要求にすみやかに対応することができる位
相差フィルムの製造方法を提供することにある。
から形成された一枚の位相差フィルムを、容易にかつ生
産性よく製造する方法を提供することにある。
に鋭意検討したところ、少なくとも2種類の位相差波長
分散の大きく異なる相溶性の高分子を混合し、その混合
比率を制御することにより、位相差波長分散を制御し、
生産性良く、所望の位相差波長分散特性を有する位相差
フィルムを製造する方法を見出した。
る。 1.互いに相溶しうる少なくとも2種類のポリマーA及
びポリマーBの混合比を調整し該混合物をフィルムに成
形する位相差フィルムの製造方法であって、ポリマーA
を位相差フィルムとしたときのR(450)/R(55
0)と、ポリマーBを位相差フィルムとしたときのR
(450)/R(550)との差が0.05以上である
ポリマーAとポリマーBを用いることを特徴とする位相
差フィルムの製造方法。(ただし、R(450)及びR
(550)はそれぞれ測定光波長450nm、550n
mで測定した位相差フィルムの該フィルム面内における
位相差である)。
相差フィルムを成形したとき、下記式(1)を満足する
ものである、上記1の位相差フィルムの製造方法。 R(450)/R(550)<1 (1) (ただし、R(450)及びR(550)の定義は上記
に同じである。)
相差フィルムを成形したとき、下記式(2)を満足する
ことを特徴とする上記1、2の位相差フィルムの製造方
法。 R(450)/R(550)≧1 (2) (ただし、R(450)及びR(550)の定義は上記
に同じである。)
ルポリマーであることを特徴とする上記1〜3の位相差
フィルムの製造方法。
るものであって、かつ位相差フィルムとしたときの位相
差波長分散が異なる少なくとも2種類のポリマーA及び
ポリマーBを混合することを特徴とする位相差フィルム
の製造方法に関し、ポリマーA及びBをそれぞれ位相差
フィルムとしたときのR(450)/R(550)の差
が0.05以上であるとする。つまり、ポリマーA単独
で形成された位相差フィルム(位相差フィルムA)にお
ける位相差の波長分散と、ポリマーB単独で形成された
位相差フィルム(位相差フィルムB)における位相差の
波長分散特性は異なり、位相差フィルムAのR(45
0)/R(550)の値と位相差フィルムBのR(45
0)/R(550)の値との差が少なくとも0.05で
ある。例えば、2種類のポリマーを混合する場合、一方
のポリマーからなる位相差フィルムと他方のポリマーか
らなる位相差フィルムの位相差波長分散が異なってお
り、実施例でも詳細述べるが、例えば、両者の光学異方
性が同じで前者のR(450)/R(550)が1.0
5で後者がR(450)/R(550)が0.25であ
った場合、それらを混ぜることによりその混合比に応じ
て0.25〜1.05まで任意の位相差波長分散を有す
る位相差フィルムを得ることが出来る。通常の位相差フ
ィルムを製造する方法ではこのような方法は取られてお
らず、任意の位相差波長分散を得ようとした場合には、
先述したように異なる位相差波長分散を有するポリマー
を多数保有するという極めて生産性の悪い方法を取らざ
るを得ない。しかし、本発明の方法によれば、例えばわ
ずか2種類のポリマーを保有し製造工程でそれらの量を
制御して混合する工程を有するだけで多数の位相差波長
分散を有する位相差フィルムを得ることが出来るのであ
る。上記具体例は2種類のポリマーを混合させる例であ
ったが、2種類以上であっても良い。
0)/R(550)の差は好ましくは0.1以上、より
好ましくは0.15以上、さらに好ましくは0.2以上
である。この差が大きいほど多様な位相差波長分散を持
つ位相差フィルムを作り出すことが可能となる。この差
が小さくなるほど、ポリマーを2種類用意したところ
で、本発明の目的の1つである顧客からの多様な波長分
散を持つ位相差フィルムを作ることが困難である。また
そのような2つのポリマーを有する意味もあまりない。
が必要であるので、それら混合されるポリマーは互いに
相溶しうる(相溶性である)ことが重要である。ここで
相溶性であるとは、混合されたポリマーからなる位相差
フィルムのヘーズ値が2%以下であることを言う。ヘー
ズ値として好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.
5%以下である。
ン)とは、光が厚さdの位相差フィルムを透過したとき
に該フィルムの配向方向とそれに垂直な方向の光の進行
速度(屈折率)の差にもとづく位相の差をいい、該配向
方向とそれに垂直な方向の屈折率の差Δnとフィルムの
厚さdとの積Δn・dで表わされる。配向方向について
は後述する。
一であれば複屈折Δnに比例するので、位相差の波長分
散(波長依存性)は複屈折Δnの波長分散(波長依存
性)で表わすことができる。
における配向方向の屈折率が、該配向方向と垂直な方向
の屈折率より大きい場合を、光学異方性が正といい、小
さい場合を光学異方性が負と定義する。ここで位相差フ
ィルムの配向方向は、未延伸のフィルムを延伸すること
で決定される。該フィルムを形成するポリマーのガラス
転移点温度をTgとするとき、Tgの近傍(Tg-5〜Tg+
20℃の範囲)の温度条件で一方向に延伸した場合には、
その延伸方向になる。
は位相差の絶対値をいう。光学異方性が負の場合には位
相差は負であるが、本発明では特にことわらない限り正
負の符号は無視する。また、光学異方性の正負を判断す
る場合の波長は550nmとする。
マーAとBの混合量を制御することにより位相差フィル
ムの位相差波長分散を容易に制御でき所望の位相差波長
分散特性を有する位相差フィルムを提供できるものであ
る。
ても(つまり正と負の組み合わせ)よく、同じであって
もよい。この場合は、例えば、両者が正、または両者負
である場合を指す。
たは負である』とか、または『ポリマーの位相差波長分
散』という表現は省略した表現であって、実際はそれぞ
れ『ポリマーからなる位相差フィルムの光学異方性が正
または負』、『ポリマーからなる位相差フィルムの位相
差波長分散』と同じ意味である。
場合、溶液キャスト法によりポリマーAからの未延伸フ
ィルムを作成し、ついでこれをTgの近傍(Tg-5〜Tg+
20℃の範囲)の温度条件で一方向に1.1〜3倍程度に
延伸して得た位相差フィルムを用いて評価する。
マーA及びBは、それぞれ単独で位相差フィルムを形成
したとき、位相差の波長分散がすべて同じではない。す
なわち、ポリマーA単独で形成された位相差フィルム
(位相差フィルムA)における位相差の波長分散と、ポ
リマーB単独で形成された位相差フィルム(位相差フィ
ルムB)における位相差の波長分散特性は異なる。好ま
しくは、位相差フィルムAと位相差フィルムBのいずれ
か一方は下記式(1)を満足する位相差の波長分散特性
を持つ。 R(450)/R(550)<1 (1)
それぞれ測定光波長450nm、550nmで測定した
位相差フィルムの該フィルム面内における位相差であ
る。この特性を有するポリマーを用いることにより、よ
り広い範囲で位相差波長分散を制御することが容易とな
る。なお、かかる特性を評価するときの、ポリマーA,
Bそれぞれ単独で位相差フィルムを形成する条件は、前
記した光学異方性を評価する場合と同じである。
ィルムは上記式(1)を満足し、かつポリマーB単独か
らなる位相差フィルムが下記式(2)を満足するよう
な、ポリマーAまたはBを選択するのがより好ましい。 R(450)/R(550)≧1 (2)
Bを用いることにより、位相差の波長分散を、具体的に
はR(450)/R(550)が1未満のある値から1
以上のある値の範囲において、ポリマーA,Bの混合割
合を適宜変えるだけで容易に得ることが可能となる。
場合には、両者の位相差波長分散R(450)/R(5
50)のそれぞれの差は0.1以上が好ましく0.15
以上であることがより好ましく、0.2以上であること
がさらにより好ましい。先に述べたように、これはこの
差が大きいほど位相差フィルムの位相差波長分散を制御
する範囲が広がることを意味しているからである。ポリ
マーAとBの光学異方性が正と負の場合には符号が異な
るのでこの限りではない。正と負の場合には、両者の位
相差波長分散の差を広く取らなくても、両者の混合比に
より広い範囲の波長分散を有する位相差フィルムを製造
することが可能である。
マーAとBについて説明する。
溶するものであれば、さらに一種以上の第3のポリマー
を用いてもよい。この場合、第3のポリマーは位相差フ
ィルムの成形性の点で熱可塑性ポリマーであることが好
ましい。第三のポリマーがポリマーAとBの相溶化剤の
役割を果たしても良い。
ては、お互いに相溶するものであって、上記条件を満足
していれば特に限定はないが、耐熱性に優れ、光学性能
が良好で、フィルム形成能を有し、溶融押し出し法や溶
液キャスト法により製膜ができる熱可塑性ポリマーから
選択するのが好ましい。かかる熱可塑性ポリマーとして
は、例えば芳香族ポリエステルポリマー、ポリオレフィ
ン、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ンを挙げることができる。この中で、ポリアリレート、
ポリエステル、ポリカーボネート等の芳香族ポリエステ
ルポリマーが耐熱性、フィルム形成性、光学特性が良好
である。中でもポリカーボネートは透明性、耐熱性、製
膜性、生産性の点でより優れており好ましい。ポリマー
A,Bは、上記熱可塑性ポリマーの中で同種のポリマー
の組み合わせが、特に相溶性に優れるので好都合であ
る。
Bの好ましい例について説明する。
し単位aとbとを含んでなる共重合ポリマーであって、
ポリマーBは、該繰り返し単位a及びbの少なくともい
ずれか一方を含んでなる(共)重合体であることが相溶
性の点で好ましい。より好ましくは、ポリマーBは、該
繰り返し単位a及びbとを含んでなる共重合体であっ
て、ポリマーAとBは繰り返し単位aとbの含有量が異
なる。つまりポリマーAとBは共重合組成が同一ではな
いものである。共重合組成としては、ポリマーAとBが
相溶するのであれば、特に制限はない。また、ポリマー
中のシーケンスについてもポリマーAとBが相溶するの
であれば、特に制限はなく、ランダム共重合体でも、ブ
ロック共重合体でもよい。また、ポリマーA,Bはその
少なくともいずれか一方に、共重合成分として繰り返し
単位a,b以外の他の繰り返し単位cを有していてもよ
い。
相溶するものであれば、さらに一種以上の第3のポリマ
ーを併用してもよい。この場合、第3のポリマーは位相
差フィルムの成形性の点で熱可塑性ポリマーであること
が好ましい。
フルオレン骨格を有する構造を含む共重合体が、耐熱
性、フィルム形成性をもち、そして低い光弾性定数を有
しており位相差フィルムとしてのバランスがよい。した
がって、ポリマーA,Bは同一の繰り返し単位a,bを
有し、かつその少なくとも一方がフルオレン骨格を有す
る構造を持つことが好適である。より好ましくは、繰り
返し単位a及びbの少なくとも一方はフルオレン環を有
するビスフェノールから誘導される成分である。さらに
好ましくは、繰り返し単位a及びbはともにかかる成分
であることが相溶性の点から有利である。
ノール成分は、下記式で表されるものである。
アルキル基、アリール基等の炭素数1〜6の炭化水素
基、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
ポリマーA及びB中の繰り返し単位a,bの割合は、ポ
リマーA,Bが相溶すれば特に制限はない。この場合、
位相差フィルムの光学特性等の特性は、ポリマーAとB
との混合物中に含まれる該繰り返し単位aとbの構造と
含有量によって主として決まる。したがって、所望の特
性を有する位相差フィルムとなるように、用いる2つの
ポリマーAとBそれぞれの繰り返し単位a,bの割合と
ポリマーAとBの混合量とを、適宜決定すればよい。例
えば、ポリマーA中の繰り返し単位aとbの割合は、a
が1〜99モル%、より好ましくは10〜90モル%、
特に好ましくは50〜90モル%の範囲で、bが99〜
1モル%の範囲、より好ましくは90〜10モル%、特
に好ましくは90〜50モル%の範囲で、それぞれ決定
することができる。
は、フルオレン環を有するビスフェノールモノマー
[A]と[B]をそれぞれ30モル%及び70モル%用
いたポリカーボネート共重合体Xと、同じくそれぞれ7
0モル%及び30モル%共重合させたポリカーボネート
共重合体Yが示されている。これらのコポリマーXとY
はいかなる混合比率でも相溶性である。したがって、か
かるコポリマーXとYの混合率を任意に変えるだけで様
々な位相差の波長分散を有する位相差フィルムを作成で
きる。
ができるポリカーボネート共重合体としては、具体的
に、下記式(I)
ぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜6の
炭化水素基から選ばれる少なくとも一種であり、Xは下
記式
95モル%と、下記式(II)
それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜
22の炭化水素基から選ばれる少なくとも一種であり、
Yは下記式群
22はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数
1〜22の炭化水素基から選ばれる少なくとも一種の基
であり、R20及びR23はそれぞれ独立に炭素数1〜20
の炭化水素基から選ばれる少なくとも一種の基であり、
Ar1〜Ar3はそれぞれ独立に、炭素数6〜10のアリ
ール基である。)から選ばれる少なくとも一種の基であ
る)で示される繰り返し単位が全体の95〜5モル%を
占めるポリカーボネート共重合体が挙げられる。
れ独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜6の炭
化水素基から選ばれる。かかる炭素数1〜6の炭化水素
基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シ
クロヘキシル基等のアルキル基、フェニル基等のアリー
ル基が挙げられる。この中で、水素原子、メチル基が好
ましい。
れぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子及び炭素数1〜22
の炭化水素基から選ばれる少なくとも一種の基である。
かかる炭素数1〜22の炭化水素基としては、メチル基、
エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基等の炭素
数1〜9のアルキル基、フェニル基、ビフェニル基、タ
ーフェニル基等のアリール基が挙げられる。この中で、
水素原子、メチル基が好ましい。
R19、R21及びR22はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子及び炭素数1〜22の炭化水素基から選ばれる少な
くとも一種の基である。かかる炭化水素基については、
上記したものと同じものを挙げることができる。R20及
びR23はそれぞれ独立に炭素数1〜20の炭化水素基から
選ばれる少なくとも一種の基であり、かかる炭化水素基
については、上記したものと同じものを挙げることがで
きる。Ar1〜Ar3はそれぞれ独立に、フェニル基、ナ
フチル基等の炭素数6〜10のアリール基である。
ボネート共重合体からなる位相差フィルムはフルオレン
成分の組成比によって位相差の波長分散特性がR(45
0)/R(550)<1をもつものと、R(450)/
R(550)≧1をもつものがある。この位相差波長分
散の異なる2つの共重合体を適量混合することにより広
い範囲で様々な位相差波長分散を有する位相差フィルム
を簡便な方法で提供することが可能となる。
成分の共重合組成(モル比)、及びポリマーAとBの混
合体中の繰り返し単位a,bは、例えば核磁気共鳴(NM
R)装置により求めることができる。
(III)
それぞれ独立に水素原子及びメチル基からなる群から選
ばれる少なくとも一種の基である。)で示される繰り返
し単位を10〜90モル%と、下記式(IV)
れぞれ独立に水素原子及びメチル基から選ばれる少なく
とも一種の基であり、Zは下記式群
0モル%を占めるポリカーボネート共重合体が耐熱性、
透明性等の点で特に好ましい。
方法としては、ビスフェノール類のようなジヒドロキシ
化合物とホスゲンあるいは炭酸ジフェニルなどの炭酸エ
ステル形成性化合物との重縮合による方法、溶融重縮合
法等が好適に用いられる。
は0.3〜2.0dl/gであることが好ましい。0.
3未満では脆くなり機械的強度が保てないといった問題
がある。またこれを超えると溶液粘度が上がりすぎるた
め溶液製膜においてダイラインの発生等の問題や、重合
終了時の精製が困難になるといった問題が起こりうる。
の混合比を調整し該混合物をフィルムに成形することに
より位相差が所望の波長分散特性を持つ位相差フィルム
が提供される。
Bとを混合する方法としては、溶融混合でもよいし、A
とBとを溶解する溶媒中で行なってもよい。しかしなが
ら、下記に示す理由により溶液キャスト法が好適であ
る。したがってAとBとを溶解する溶媒中で混合を行な
い、つづいて溶液キャスト法によりフィルムを形成する
のが好ましい。
が、位相差フィルムの光学特性は、ポリマーAとBとの
混合物中に含まれる繰り返し単位の構造と含有量の寄与
が大きい。したがって、ポリマーAとBの混合量は、該
ポリマーAとBを構成する繰り返し単位a,bの割合を
勘案して適宜決定するのがよい。例えば、通常ポリマー
Aが1〜99重量%、好ましくは5〜95重量%、より
好ましくは10〜90重量%の範囲であり、ポリマーB
が99〜1重量%、好ましくは95〜5重量%、より好
ましくは90〜10重量%の範囲で、ポリマーAとBと
の混合物に含まれる繰り返し単位aとbの合計量に基づ
く該繰り返し単位aの割合が50〜99モル%、好まし
くは50〜95モル%となるように決定する。もちろ
ん、ポリマーA及びBの少なくともいずれか一方が他の
繰り返し単位cをさらに含む場合は、cの量も考慮して
決定されるべきである。
し出し法、溶液キャスト法によってフィルムに成形され
る。溶液キャスト法では、該混合物が溶液に溶解した溶
液組成物をステンレスベルトやフィルムベルト上にダイ
から押し出すキャスティング法、ドクターナイフ法など
により流延することによってフィルム化し、ついて所望
のリターデーションなどの光学特性となるように、必要
に応じて延伸して位相差フィルムを得る。位相差フィル
ムは膜厚むらは位相差むらに反映すること、また、異物
等の混入は許されないことから溶液キャスト法が好まし
い。
有機溶媒に溶解し溶液組成物を生成する工程(溶解工
程)、該溶液組成物を支持体上に流延する工程(流延工
程)、及び該有機溶媒を含む流延された溶液組成物を乾
燥する工程(乾燥工程)、をこの順に含むものである。
リカーボネートを用いた場合について詳述する。
ートを溶解する溶媒を用いて溶液組成物を調製する。か
かる溶媒としては、特に限定はないが、例えばメチレン
クロライド、クロロホルム、1,2―ジクロロエタンな
どのハロアルカン類;テトラヒドロフラン、1,3―ジ
オキソラン、1,4―ジオキサンなどの環状エーテル
類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類、クロロベンゼンなどの
芳香族炭化水素類が用いられる。この中でメチレンクロ
ライド、ジオキソランが溶解性と溶液組成物の安定性の
上から好適である。これらは一種でもよいし二種以上の
混合溶媒でもよい。
〜50重量%のものが通常用いられる。メチレンクロラ
イドを用いた場合、ポリマー濃度としては、用いるポリ
マーの分子量(粘度)にもよるが、5〜40重量%、好
ましくは10〜30重量%である。
は、フェニルサリチル酸、2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、トリフェニルフォスフェート等の各種紫外線吸収剤
や、色味を変えるためのブルーイング剤、酸化防止剤等
を添加してもよい。また、可塑剤等の添加剤を入れても
よく、この場合にはポリマー固形分対比10重量%以下
が好ましく、3重量%以下がより好ましい。
カーボネート及び溶媒としてはメチレンクロライドを含
む溶液組成物を用いて、溶液キャスト法により未延伸フ
ィルムを製造する場合の好ましい製造プロセスについて
説明する。
ィルムベルト等の支持体上に流延される。ベルト上の流
延物から溶媒が徐々に除去され、該流延物中の含有溶媒
量が15〜20重量%程度になる時点で、支持体上から
引き剥がす。そして該支持体より剥離した溶媒含有フィ
ルムを、次の乾燥工程によって連続的に処理する。乾燥
工程においては、例えば次の第1〜第3の工程に分けて
実施できる。
40℃にして溶媒を含む上記フィルムを通常数分から1
時間程度搬送しながら乾燥をすすめることにより、フィ
ルム中での残留溶媒濃度を10〜15重量%にすること
ができる。
ピンテンターに送り込み両端をピンシートで把持固定し
加熱しつつ搬送する。この際に加熱温度並びにピンテン
ターレールの縮小率を所定の値とする。こうした第2工
程において該フィルムを通常数分から数10分間搬送し
つつ乾燥することにより、該フィルム中に残留する溶媒
の濃度を3〜5重量%にすることができる。
等の乾燥機に該フィルムを通して、所望の温度及び張力
を与えて処理する。溶媒としてメチレンクロライドを用
いた場合、乾燥して得られたフィルム中には、少量メチ
レンクロライドが残留する場合がある。そのときの残留
量としては0.5重量%以下が好ましく、より好ましく
は0.3重量%以下、さらに好ましくは0.1重量%以
下である。しかしながら、該フィルムをさらに延伸する
場合には、かかる残留量は目的の光学特性に応じて異な
るが、0.3〜2重量%が好ましい。
であるが、必要に応じて所望の位相差を持つように、延
伸される。用途によって選択すればよい。延伸条件とし
ては、フィルム温度がTg±10℃の範囲で、通常1.
05〜3倍に延伸する。
5μmから200μmであることが好ましく、より好ま
しくは10〜120μmである。
は一般に斜めからの入射光に対しては、正面入射光と比
較して異なる位相差値を与えることが知られている。こ
こでポリマー材料の三次元屈折率とは、nx,ny,n
zで表され、それぞれの定義は、 nx:フィルム面内における主配向方向の屈折率 ny:フィルム面内における主配向方向に直交する方位
の屈折率 nz:フィルム表面の法線方向の屈折率 とする。ここで、主配向方向とは例えばフィルムの流れ
方向を意味しており、化学構造的にはポリマー主鎖が配
向した方向を指す。上述のように、本発明においては、
nx>nzのときを光学異方性が正、nx<nzのときを光学異方
性が負であるとする。この三次元屈折率は、フィルムに
偏光を入射して得られる出射光の偏光状態を解析する手
法である偏光解析法により測定されるが、本発明ではフ
ィルムの光学異方性を屈折率楕円体と見なして公知の屈
折率楕円体の式により求める方法によりこの三次元屈折
率を求めている。この三次元屈折率は使用する光源の波
長依存性があるので、使用する光源波長で定義すること
が好ましい。この三次元屈折率を用いて光学異方性を表
記する方法として下記式(3) Nz=(nx−nz)/(nx−ny) (3) が知られているが、これを用いて三次元屈折率を定義す
るならば、Nzが0.3〜1.5の範囲にあるとき、非常
に位相差値の入射角依存性が小さくなる。特にNz=0.5の
ときは位相差値の入射角依存性が実質的に無くなり、ど
の角度から光が入っても同じ位相差値を与える。
を有するフィルムの遅相軸はnx,進相軸はnyとな
る。
散が大きく異なるポリマーを2種類以上混合する少なく
とも2つのポリマーを混合するという簡便な方法を用い
ることにより、様々な位相差波長分散特性を有する位相
差フィルムを生産性良く提供できる。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (評価法)本明細書中に記載の材料特性値等は以下の評
価法によって得られたものである。 (1)位相差値(R=Δn・d(nm))の測定 位相差フィルムの複屈折Δnと膜厚dの積である位相差
R値及びK値は、分光エリプソメータである日本分光
(株)製の『M150』により測定した。R値は入射光
線と位相差フィルムの表面が直交する状態で測定した。 (2)全光線透過率およびヘーズ値の測定 位相差フィルムの全光線透過率およびヘーズ値について
は、日本工業規格JISK 7105『プラスチックの光学的特
性試験方法』に準じ積分球式光線透過率測定装置により
測定した。評価装置としては、日本電色工業(株)製の
色差・濁度測定器『COH-300A』を用いた。 (3)厚さの測定 位相差フィルムの厚さについては、アンリツ社製の電子
マイクロで測定した。 (4)ポリマー共重合比の測定 日本電子社製の『JNM−alpha600』のプロト
ンNMRにより測定した。下記のモノマー[A]とモノ
マー[B]の共重合体の場合には、溶媒として重ベンゼ
ンを用い、それぞれのメチル基のプロトン強度比から算
出した。
ネートのモノマーの構造を以下に記す。
体の製造)]攪拌機、温度計及び還流冷却器を備えた反
応槽に、水酸化ナトリウム水溶液及びイオン交換水を仕
込んだ。これに上記構造を有するモノマー[A]と
[B]を表1に示す所定のモル比で溶解させ、少量のハ
イドロサルファイトを加え反応液とした。次にこれにメ
チレンクロライドを加えた。反応液の温度は20℃であ
った。この中にホスゲンを約60分かけて吹き込んだ。
さらに、p-tert-ブチルフェノールを加えて乳化させた
後、トリエチルアミンを加えて30℃で約3時間攪拌し
て反応を終了させた。得られた反応液から有機相を分取
した。分取液より塩化メチレンを蒸発させることにより
ポリカーボネート共重合体を得た。得られた共重合体の
組成比はモノマー仕込み量比とほぼ同様であった。
2)をそれぞれメチレンクロライドに溶解させ、固形分
濃度20重量%の溶液組成物を調整した。この溶液組成
物をステンレス上に流延し、ついで15℃から除々に昇
温させながら加熱し、ステンレスから剥がしさらに乾燥
させてキャストフィルムを作製した。このとき得られた
フィルムは、R値が10nm以下であった。また該フィ
ルムはメチレンクロライドを0.9重量%含んでいた。
ガラス転移点温度付近で1.3倍に一軸延伸して位相差
フィルムを得た。これらの位相差フィルムの特性を表1
にまとめた。
造)]上記合成例で製造したコポリマー1,2を、表2
に記載の所定の混合比率(重量部)でメチレンクロライ
ドに溶解させ、固形分濃度20重量%の溶液組成物を調
製した。この溶液組成物をステンレス上に流延し、15
℃から除々に昇温させながら加熱し、ステンレスから剥
がしさらに乾燥させてキャストフィルムを作製した。こ
のとき得られたフィルムは、R値が10nm以下であっ
た。また該フィルムはメチレンクロライドを1重量%含
んでいた。
ラス転移点温度付近で1.8倍に一軸延伸することによ
り位相差フィルム1〜5を得た。これらの位相差フィル
ムの特性を表2にまとめた。表2中のB含有比率は、コ
ポリマー1と2の混合物全体に占めるモノマー単位Bの
割合(モル%)である。
合で混合し、得られた混合物から位相差フィルムを作成
することにより様々な位相差波長分散特性を有する位相
差フィルムを得ることができた。
体の製造)]攪拌機、温度計及び還流冷却器を備えた反
応槽に、水酸化ナトリウム水溶液及びイオン交換水を仕
込んだ。これに上記構造を有するモノマー[C]と
[B]を表3に示す所定のモル比で溶解させ、少量のハ
イドロサルファイトを加え反応液とした。次にこれに塩
化メチレンを加えた。反応液は20℃であった。この中
にホスゲンを約60分かけて吹き込んだ。さらに、p-te
rt-ブチルフェノールを加えて乳化させた後、トリエチ
ルアミンを加えて30℃で約3時間攪拌して反応を終了
させた。得られた反応液から有機相を分取した。分取液
より塩化メチレンを蒸発させることによりポリカーボネ
ート共重合体を得た。得られた共重合体の組成比はモノ
マー仕込み量比とほぼ同様であった。
4)をそれぞれメチレンクロライドに溶解させ、固形分
濃度20重量%の溶液組成物を調整した。この溶液組成
物をステンレス上に流延し、ついで15℃から除々に昇
温させながら加熱し、ステンレスから剥がしさらに乾燥
させてキャストフィルムを作製した。このとき得られた
フィルムは、R値が10nm以下であった。また該フィ
ルムはメチレンクロライドを1重量%含んでいた。
ガラス転移点温度付近で1.2倍に一軸延伸して位相差
フィルムを得た。これらの位相差フィルムの特性を表3
にまとめた。
造)]上記合成例3,4で製造したコポリマー3,4
を、表3に記載の所定の混合比率(重量部)でメチレン
クロライドに溶解させ、固形分濃度20重量%の溶液組
成物を調製した。この溶液組成物を、ステンレス上に流
延し、15℃から除々に昇温させながら加熱し、ステン
レスから剥がしさらに乾燥させてキャストフィルムを作
製した。このとき得られたフィルムは、R値が10nm以
下であった。また該フィルムはメチレンクロライドを1
重量%含んでいた。
ラス転移点温度付近で1.8倍に一軸延伸することによ
り位相差フィルム6〜7を得た。これらの位相差フィル
ムの特性を表4にまとめた。表4中のB含有比率は、コ
ポリマー3と4の混合物全体に占めるモノマー単位Bの
割合(モル%)である。
合で混合し、該混合物から位相差フィルムを作成するこ
とにより様々な位相差波長分散特性を有する位相差フィ
ルムを得ることができた。
相差波長分散が大きく異なる少なくとも2種類のポリマ
ーA及びBの混合比を調整して該混合物をフィルム化し
て位相差フィルムを製造するものである。本発明によれ
ば、かかるポリマーAの位相差フィルムの位相差波長分
散と、ポリマーBの位相差フィルムの位相差波長分散と
の広い範囲内で、所望の波長分散をもつ位相差フィルム
を効率的に、かつ工業的に簡便な方法で製造することが
できる。また、本発明によれば位相差の波長分散を高度
に制御することができ、品質の高い位相差フィルムを提
供することができる。液晶を用いた表示装置、タッチパ
ネル等の表示入力装置に適用する位相差フィルムを提供
する方法として非常に価値があるものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに相溶しうる少なくとも2種類のポ
リマーA及びポリマーBの混合比を調整し該混合物をフ
ィルムに成形する位相差フィルムの製造方法であって、
ポリマーAを位相差フィルムとしたときのR(450)
/R(550)と、ポリマーBを位相差フィルムとした
ときのR(450)/R(550)との差が0.05以
上であるポリマーAとポリマーBを用いることを特徴と
する位相差フィルムの製造方法。(ただし、R(45
0)及びR(550)はそれぞれ測定光波長450n
m、550nmで測定した位相差フィルムの該フィルム
面内における位相差である)。 - 【請求項2】 ポリマーAは、該ポリマーA単独で位相
差フィルムを成形したとき、下記式(1)を満足するも
のである、請求項1記載の位相差フィルムの製造方法。 R(450)/R(550)<1 (1) (ただし、R(450)及びR(550)の定義は上記
に同じである。) - 【請求項3】 ポリマーBは、該ポリマーB単独で位相
差フィルムを成形したとき、下記式(2)を満足するこ
とを特徴とする請求項1または2記載の位相差フィルム
の製造方法。 R(450)/R(550)≧1 (2) (ただし、R(450)及びR(550)の定義は上記
に同じである。) - 【請求項4】 ポリマーA及びBが芳香族ポリエステル
ポリマーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の位相差フィルムの製造方法。
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