JP2001310486A - チューブポンプおよびそれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents
チューブポンプおよびそれを用いたインクジェット式記録装置Info
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Abstract
た、インクジェット記録装置の負圧源として適したチュ
ーブポンプ、及びこのチューブポンプを用いたインクジ
ェット記録装置を提供する。 【解決手段】 内部に円弧状のチューブ支持面を有する
ポンプフレーム3と、前記チューブ支持面に沿って配設
されるチューブ4と、前記ポンプフレームに設けられた
チューブが貫通するチューブ貫通孔3aと、駆動手段か
らの駆動力によって回転するポンプホイール7と、前記
チューブを前記チューブ支持面に押圧して変形させるロ
ーラ9A、9Bとを備えたインクジェット記録装置に用
いられるチューブポンプにおいて、前記チューブ貫通孔
3aよりも径の大きい大径部4aをチューブ4に形成
し、前記大径部4aをポンプフレーム3の端面に係止し
たことを特徴とする。
Description
びチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置に
関し、特にインクジェット式記録装置に用いられるチュ
ーブポンプ及びこのポンプを用いたインクジェット式記
録装置に関する。
インクカートリッジからのインクの供給を受けるインク
ジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対し
て相対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応
じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を
排出させてドットを形成するすることで記録が行われ
る。このようにインクという液体を扱う関係上、記録ヘ
ッドへのインクの充填や、またインク溶媒の揮散による
目詰まりを防止するために、記録ヘッドからインクを強
制的に吸引排出させる処理や、また印字データに関係が
ない駆動信号を供給して、非印字領域でヘッドのノズル
開口からインク滴を排出させる操作が行われる。
ンクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼
ばれ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合
や、またユーザが印字かすれ等の印字品質不良を解消す
るためにクリーニングスイッチを押圧した場合に実行さ
れる。このクリーニング操作においては、記録ヘッドを
キャッピング手段により封止して負圧を作用させること
で、ヘッドのノズルよりインクを排出させ、その後にゴ
ムなどの弾性板からなるワイピング部材により、ヘッド
プレートをワイピングするシーケンスが実行される。
ンクを排出させる操作は、通常フラッシング操作と呼ば
れ、クリーニング操作時にワイピング等でヘッドのノズ
ル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復させたり、また
印刷中にインク滴の排出が少ないノズル開口の目詰まり
を防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作であ
る。
いて成される記録ヘッドへの負圧の印加は、吸引ポンプ
の駆動により実行される。この吸引ポンプは、比較的構
造が簡単で小形化が図りやすい、いわゆるチューブポン
プが使用されている。図5は、従来のチューブポンプお
よびワイピング部材の駆動ユニットの一例を示したもの
である。ポンプユニット31は、その両外側にそれぞれ
円筒部31a、31bが形成されたポンプフレーム31
cを具備しており、この円筒部31a、31bにはそれ
ぞれポンプホイ−ル31d、31eが、モータの駆動力
を得て、正転および逆転可能となるように配置されてい
る。なお、前記駆動力を得るため、それぞれポンプホイ
−ル31d、31eの外周部には、ギャ部31d1 が設
けられている。
端が中心方向に、他端が外周方向に向けて伸びる2本の
軸孔31fがそれぞれ設けられていて、ポンプホイ−ル
31d、31eの回転方向に応じてこれらの軸孔31f
に軸支されたローラ31gを、中心方向に片寄らせる
か、または外周方向に片寄らせるかできるように構成さ
れている。そしてローラ31gによりチューブ31hを
円筒部31a、31bとの間で加圧してしごく作用を行
うポンプ作用と、チューブ31hを加圧しないレリース
作用とを行わせるように構成されている。
対する負荷を軽減するためにモータの一方向への回転駆
動により、一方のポンプホイ−ルに軸支されたローラが
外周方向に片寄るポンプ作用を行い、またモータの他方
向への回転駆動により、他方のポンプホイ−ルに軸支さ
れたローラが外周方向に片寄るポンプ作用を交互に行う
ように構成されている。前記各チューブ31hの一端
は、記録ヘッドのフェースプレートを封止するキャッピ
ング装置のインク吸引口(図示せず)にそれぞれ接続さ
れていて、クリーニング指令を受けた場合においてポン
プユニット31の駆動による負圧が、キャッピング装置
のキャップ部材(図示せず)によって囲まれた内部空間
に印加されるように構成されている。
は、ポンプホイール31dの回転軸にクラッチ板32a
を介してクリーナカム32bが遊嵌されており、圧縮バ
ネ32cによってクリーナカム32bがクラッチ板32
aに圧接されるように構成されている。そして、上部に
クリーニング部材33が樹立されたスライドレバー32
eがフレーム32dに対して水平方向に摺動できるよう
に取り付けられており、このスライドレバー32eの一
部に前記クリーナカム32bが係合されている。
ル31dの一方向の回転によりクラッチ板32aを介し
て同方向に引きずられ、前記スライドレバー32eを一
方の水平方向に移動させるように作用する。またクリー
ナカム32bは、ポンプホイール31dの他方向の回転
によりクラッチ板32aを介して他方向に引きずられ、
前記スライドレバー32eを他方の水平方向に移動させ
るように作用する。従って、スライドレバー32eの上
部に取り付けられた前記クリーニング部材33は、ポン
プユニット31を駆動するモータの正転および逆転に応
じて、記録ヘッドの移動経路上のワイピング位置に対し
て侵入または退避できるように作用し、クリーニング部
材33のワイピング位置への侵入状態において記録ヘッ
ドのノズル面を払拭するようにされる。
うにチューブポンプにおけるチューブは、ローラによっ
て扱かれる。そのため、チューブは円筒部内部(ポンプ
内部)に引き込まれ(移動し)、チューブ側面がポンプ
フレーム、あるいはポンプホイールと擦れ、チューブが
摩耗するという技術的課題があった。
説明する。なお、図6は、ポンプフレーム31cの円筒
部31a、31bに沿って展開した展開概略図である。
円筒部31a、31bにおける構成、動作は同一である
ため、円筒部31aを例に取って説明する。図に示すよ
うに、チューブ31hはポンプフレーム31cに形成さ
れた貫通孔40、41に挿入され、保持されている。こ
の状態において、ローラ31gがインク吸引側保持部4
1側からインク排出側保持部40側へ移動すると、その
移動によって、前記チューブ31hはインク吸引側保持
部41から円筒部31a内部に徐々に引き込まれる。そ
して、円筒部31a内部に引き込まれ、余剰のチューブ
31hが存在する状態で、前記チューブ31hをローラ
31gによって押し潰すと、図6(b)に示すように、
チューブ31hの側壁は膨らみ、その膨らみ部分はポン
プフレーム31c、あるいはポンプホイール31dと圧
接触した状態となる。なお、図6においては、ポンプフ
レーム31c側にチューブが圧接触した状態を示してい
る。その結果、前記チューブ31h側壁は、ポンプフレ
ーム31cあるいはポンプホイール31dと擦れ、チュ
ーブ31hは摩耗する。
むと、最終的にチューブ31hの側壁に亀裂が生じ、ポ
ンプの負圧をキャップ装置に伝えることができず、イン
クの吸引を行うことができないという技術的課題があっ
た。
装置のインク吸引口に接続されており、ポンプからキャ
ッピング装置に至るチューブの長さは所定の長さに規定
されている。即ち、ポンプからキャッピング装置に至る
チューブの長さが短い場合には前記チューブが負荷とな
り、キャッピング装置が動作不良を起こすことがある。
また一方、前記チューブの長さが長い場合にはチューブ
の反力によりキャッピング装置が動作不良を起こすこと
がある。更に、前記ポンプからキャッピング装置に至る
チューブの長さは、最近のプリンタの小型化により、そ
の許容範囲は狭いものとなってきている。そのため、ポ
ンプにチューブを組み込んだ後に前記チューブの長さを
測って調整したり、あるいはチューブに目印を設け、目
印を利用して組立て、調整を行い、所定の長さに規定し
ている。
さに規定したポンプであっても、上記したように円筒部
内部にチューブが徐々に引き込まれることにより、キャ
ッピング装置の動作不良を起こすという技術的課題があ
った。
1hの吸引側と排出側貫通孔40、41に対する圧入代
を大きくし、止着力を高めることが考えられるが、チュ
ーブ31h内部の孔がそれに応じて小径となり、所定の
吸引力を得ることができないという新たな技術的課題が
生ずる。また、チューブ31hが保持される貫通孔4
0、41の長さを長くしたり湾曲させたりすれば、嵌着
力が増大し、チューブ31hの引き込みは防止される
が、チューブポンプ全体が大型化する新たな技術的課題
が生ずる。
あって、チューブがローラの回転方向に引き込まれる課
題を防止することによって、ローラがチューブを扱いた
際にもチューブの磨耗、亀裂を防止すると共に、キャッ
ピング装置の動作不良を防止した、インクジェット式記
録装置の負圧源として適したチューブポンプ、及びこの
チューブポンプを用いたインクジェット記録装置を提供
することを目的とする。
ために本発明にかかるチューブポンプは、内部に円弧状
のチューブ支持面を有するポンプフレームと、前記チュ
ーブ支持面に沿って配設されるチューブと、前記ポンプ
フレームに設けられたチューブが貫通するチューブ貫通
孔と、駆動手段からの駆動力によって回転するポンプホ
イールと、前記ポンプホイールの回転軸心側の第1位置
と回転軸心から離れた第2位置との間で移動可能となる
ようにポンプホイールに支持され、第2位置に移動した
ときにチューブを前記チューブ支持面に押圧して変形さ
せるローラとを備えたインクジェット式記録装置に用い
られるチューブポンプにおいて、前記チューブ貫通孔よ
りも径の大きい大径部をチューブに形成し、前記大径部
をポンプフレームに係止したことを特徴としている。
ーラはチューブを押し潰しながら移動するため、前記チ
ューブにはポンプフレーム内に引き込む力が働く。即
ち、前記チューブはローラによってポンプ内部に引き込
まれようとする。しかしながら、上記したように前記チ
ューブ貫通孔よりも径の大きい大径部が、ポンプフレー
ムに係止しているため、チューブがポンプ内部に引き込
まれる虞れはない。
面に係止されることが望ましい。このように、ポンプフ
レームの端面(チューブ貫通孔の端面)に係止している
ため、チューブがポンプ内部に引き込まれる虞れはな
い。
ると共に、前記チューブの外周面に前記凹部に係止され
る大径部を設けることにより、前記チューブをポンプフ
レームに係止することが望ましい。このように構成され
たチューブポンプにあっては、前記チューブ貫通孔に凹
部が形成されると共に、前記チューブの外周面に前記凹
部に係止される大径部が設けられているため、前記チュ
ーブはポンプフレームに係止される。その結果、チュー
ブがポンプ内部に引き込まれる虞れはない。なお、前記
大径部がチューブ本体に一体に形成されていることが望
ましい。
体と一体として形成してもよいが、別体の貼着部材ある
いは止着部材により形成しても良い。このように、大径
部を形成する場合、テープなどの貼着部材、あるいは止
め輪などの止着部材を用いることにより、容易に大径部
を形成することができる。また、前記大径部がチューブ
本体に一体に形成されていても良い。
明にかかるチューブポンプは、内部に円弧状のチューブ
支持面を有するポンプフレームと、前記チューブ支持面
に沿って配設されるチューブと、前記ポンプフレームに
設けられたチューブが貫通するチューブ貫通孔と、駆動
手段からの駆動力によって回転するポンプホイールと、
前記ポンプホイールの回転軸心側の第1位置と回転軸心
から離れた第2位置との間で移動可能となるようにポン
プホイールに支持され、第2位置に移動したときにチュ
ーブを前記チューブ支持面に押圧して変形させるローラ
とを備えたインクジェット式記録装置に用いられるチュ
ーブポンプにおいて、前記ローラの自由移動を規制する
ダンパ部材をポンプフレームに取り付ける取付け部の一
端部によって、前記チューブをポンプフレームに係止し
たことを特徴としている。このように、ダンパ部材をポ
ンプフレームに取り付ける取付け部を用いて、前記チュ
ーブをポンプフレームに係止した場合にも、チューブが
ポンプ内部に引き込まれる虞れはない。
明にかかるチューブポンプを用いたインクジェット式記
録装置は、印刷データに対応してインク滴を排出するイ
ンクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封止す
ると共に負圧源からの負圧を受けて記録ヘッドよりイン
クを吸引するキャッピング手段を備えたインクジェット
式記録装置において、前記負圧源が、前記したチューブ
ポンプであることを特徴としている。
ーブの引き込がないため、キャッピング手段の動作不
良、故障が少なく、印刷データに対応してインク滴を排
出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッド
を封止すると共に負圧源からの負圧を受けて記録ヘッド
よりインクを吸引するキャッピング手段を備えたインク
ジェット式記録装置における負圧源に適している。
ンプの実施の形態について、図1に基づいて説明する。
なお、図1は各キャップ部材(図示せず)に囲まれた内
部空間を吸引するためのポンプユニット(チューブポン
プ)の実施の形態を断面図によって示したものである。
またポンプユニットは、通常インクジェット装置には2
台搭載されているが、いずれも同一の構成とされてお
り、従って図1においてはそのうちの1つのポンプユニ
ット(チューブポンプ)の例を示す。
形を円弧状に規制するチューブ支持面2を有する硬質合
成樹脂により形成されたポンプフレーム3が具備されて
いる。前記チューブ支持面2は円弧状の周角度θaがほ
ぼ180度程度となるように形成されており、一端が前
記キャッピング装置のインク吸引口(図示せず)に接続
され、他端が図示せぬ排インクタンクに接続されたチュ
ーブ4が、前記チューブ支持面2に沿って配置されてい
る。
られた、インクを導入する吸引側保持部5及びインクを
排出する排出側保持部6によって保持されている。この
保持部5、6は貫通孔3aから構成されているが、この
貫通孔3aは従来の貫通孔と同一の径をもって形成さ
れ、前記チューブ4を挿入することによって、チューブ
4を保持するように構成されている。また、チューブ4
の吸引側の外周面に、ポンプフレーム3の吸引側保持部
5の端面に当接する大径部4aが設けられている。前記
したチューブ4の大径部4aは、チューブ4の吸引側の
外周面に、チューブ4と一体成形によって形成される。
したがって、この状態において、後述するローラがイン
ク吸引側保持部5側からインク排出側保持部6側へ移動
しても、大径部4aが吸引側保持部5の端面に当接する
ので、チューブ4が引き込まれることはない。
た円弧の中心点には、ポンプモータからの駆動力によっ
て、矢印B方向に回転する円盤状のポンプホイール7が
配置されている。このポンプホイール7には、ポンプホ
イールの回転軸心7Aに対称に位置するように2つのロ
ーラ支持溝8A、8Bが穿設されており、これらローラ
支持溝8A、8Bは、円柱状に形成された一対のローラ
9A、9Bの支軸9a、9bを遊転自在に支持してい
る。なお、このポンプホイール7には図示しないが、そ
の外周部にはギャ部が形成されている。
ンプホイール7の回転軸心7A側の第1位置Cと、回転
軸心から離れた第2位置Dとの間で移動可能となるよう
に、ホイール7の回転軸心から放射方向に傾斜状態とな
るように各ローラ支持溝8A、8Bが形成されている。
前記ポンプホイール7には、回転軸心7Aを対称点とし
て一対の切欠部10A、10Bが形成されており、この
切欠部10A、10Bにはそれぞれ付勢部材としてのU
字状のバネ11A、11Bの一端部が係合されている。
これら一対のバネ11A、11Bの他端部は小径のU字
状屈曲部に成され、この屈曲部はそれぞれローラ9A、
9Bの支軸9a、9bに係合している。そして、一対の
バネ11A、11Bはポンプホイール7に配置された突
起部12A、12Bにそれぞれ係止されて、前記各ロー
ラ9A、9Bをポンプホイール7の第1位置C方向に付
勢するように構成されている。
軸13が樹立されており、この軸13には第1アーム1
4の一端が回動可能に取り付けられている。第1アーム
14の他端には、カム機構15を構成するカム面16に
対接する接合子17が取り付けられている。そして、第
1アーム14はポンプフレーム3の一部に取り付けられ
たコイル状のバネ18によって牽引され、接合子17は
カム機構15の駆動によりカム面16に沿って上下に移
動されるように構成されている。前記第1アーム14に
は第2アーム19が一体に取り付けられており、第2ア
ーム19の先端部には円弧状に屈曲されたローラガイド
20が取り付けられている。このローラガイド20は、
カム機構15によって駆動される第1アーム14および
第2アーム19を介してローラ9A、9Bの移動軌跡内
に進退されるように作用する。
の形状(山部分)によってローラガイド20がローラ9
A、9Bの移動軌跡内に侵入した状態においては、ポン
プホイール7の矢印B方向への回転によりローラガイド
20の先端部がローラ9A、9Bの側壁面に当接し、各
ローラ9A、9Bをポンプホイール7の回転軸心7A側
の第1位置Cから、回転軸心から離れた第2位置D方向
に引きずるように作用する。これにより、ローラ9A、
9Bはバネ11A、11Bの付勢力に抗して第2位置D
の軌跡に移動し、チューブ支持面2に沿って配置された
前記チューブ4に圧接する。
圧接すると、その摩擦によりローラ9A、9Bは第2位
置Dに保持され、前記チューブ4を変形させつつ、前記
周角度θaの範囲においてチューブ4に沿って転動す
る。このような作用により、チューブ4はローラ9A、
9Bによってしごかれてチューブポンプとしての作用が
なされる。そして、ローラ9A、9Bは前記周角度θa
の範囲を脱すると、バネ11A、11Bの付勢力によっ
て第1位置Cに復帰する。
し、前記チューブ4を変形させつつ、チューブ4に沿っ
て転動する際、チューブ4はポンプフレーム3内に引き
込まれようとされるが、チューブ4の大径部4aが吸引
側保持部5の端面に当接するので、チューブ4は引き込
まれない。その結果、ポンプフレーム3内部には余剰の
チューブ4は存在せず、適切なチューブ4がチューブ支
持面2に沿っ適切に配設されるため、チューブ4の側壁
がポンプフレーム3あるいはポンプホイ−ル7と擦れ、
摩耗することもない。また、キャッピング装置に至るチ
ューブ4の長さが変わらないため、キャッピング装置は
良好な動作状態が維持される。
形状(谷部分)によってローラガイド20がローラ9
A、9Bの移動軌跡内に侵入しない状態においては、ロ
ーラガイド20による前記したような作用は発生せず、
各ローラ9A、9Bはバネ11A、11Bの付勢力によ
って第1位置Cに保持されたままとなり、ポンプ作用は
呈しない。すなわち、チューブポンプ1はカム機構15
におけるカム面16の山または谷に応じてポンプ作用の
動作および不動作が制御される。
の外形を円弧状に規制するチューブ支持面2を避けた位
置、好ましくは図1に示すようにポンプホイール7の回
転方向に向かったチューブ支持面2の直前位置に配置さ
れる。これによりローラガイド20による各ローラ9
A、9Bの誘導を軽負荷で行うことができ、動作の信頼
性を向上させることができる。
方向に回転駆動される駆動手段としてのポンプモータに
よって回転駆動されるように構成され、これによりチュ
ーブポンプ1に具備されたポンプホイール7が、前記し
たように図1に示す矢印B方向に回転駆動される。この
ようにして、ポンプホイール7が図1に示す矢印B方向
に回転駆動され、チューブ4が扱かれることによって、
負圧が発生する。
チューブ4を押し潰した際、チューブ4が引き込まれな
いため、チューブ4の側壁が膨らんでも、その膨らみ部
分はポンプフレーム3、あるいはポンプホイール7と圧
接することはない。したがって、ポンプの駆動を続けて
も、チューブ4はポンプフレーム3あるいはポンプホイ
ール7によって擦られないため、チューブの側壁は摩耗
することはなく、チューブの摩耗、亀裂は防止され、良
好なインクの吸引を行うことができる。また、キャッピ
ング装置に至るチューブ4の長さが変わらないため、キ
ャッピング装置は良好な動作状態が維持される。
部がチューブを押圧固定しているため、前記した実施形
態と同様、チューブ4のポンプ内への引き込みを確実に
防止することができる。
ブ4の大径部4aは、チューブ4の吸引側の外周面にチ
ューブ4と一体成形によって形成されたものを例にとっ
て、説明したが、特にこれに限定されるものではない。
例えば、図2に示すように、チューブ4の吸引側の外周
面に設けた貼着部材21によりチューブを係止する構成
としても良い。前記貼着部材21としては、例えば、ビ
ニールテープなどをチューブ4の外周面に巻きつけて固
定した簡単なものでも、チューブ4の引き込みを確実に
防止することができる。また、前記貼着部材21に代え
て、チューブ4の吸引側の外周面に止着部材22を設け
てもよい。前記止着部材としては、例えば、チューブ4
の外周面に止め輪を止着したり、あるいは、針金などを
巻き付けた簡単なものでよい。
ブ4の大径部4aを、保持部の端面に当接させることに
より、チューブ4の引き込みを防止したが、特にこれに
限定されるものではない。図3に示すように、ポンプフ
レーム3の吸引側保持部5に設けられたチューブ貫通孔
3aに環状の凹部23を設けると共に、チューブ4に前
記凹部23に係止される環状の突起(大径部)24を設
けても良い。前記凹部23と突起(大径部)24は相互
に係合するものであればよく、必ずしも環状にする必要
はないが、環状にした方が製作が容易である。このよう
に、凹部23と突起(大径部)24が係合することによ
り、上記のチューブ係止部と同様にチューブ4の引き込
みを確実に防止することができる。
て説明する。この実施形態にあっては、ダンパ部材2
5、一対のガイド部材26a,26bが設けられると共
に、前記ガイド部材26a,26bのの取付け部25
b,25cの一端でチューブ4を押圧固定した点に特徴
を有する。まず、このダンパ部材25、一対のガイド部
材26a,26bはローラ支持溝内でのローラの自由移
動を規制するために設けられたものであり、これら部材
の構成について説明する。
弧状の形態になされており、全体がゴムなどの可撓性素
材により形成されている。そして、フレーム3内に接す
る円弧部25aの外側部には、L字状の取付け部25
b,25cが形成されており、この取付け部25b,2
5cを、前記ポンプフレーム3に形成されたL字状の係
止溝3b,3cに植設させることで、一対のガイド部材
26a,26bと共にポンプフレーム3に取り付けられ
るように構成されている。そして、図4に示すように、
前記取付け部25b,25cの端部でチューブ4を押圧
し、固定するように構成されている。
れぞれ先端部が楔型に形成された延出部25d,25e
が形成されている。前記した構成のダンパ部材25を具
備したチューブポンプによると2本のガイド部材26
a,26bに挟まれた中央領域、および各ガイド部材2
6a,26bの両外側の領域に前記ダンパ部材が配置さ
れた構成とされる。
正方向(A方向)に回転駆動される場合には、一方のロ
ーラ9Bはチューブ4から接離すると同時に、ダンパ部
材25に形成された一方の延出部25dに接する。この
状態でなおもホイル7が正方向(A方向)に回転駆動さ
れると、ローラ9Bはガイド部材26aを倒しつつ、一
対のガイド部材26a,26bに挟まれた中央領域に接
して回転駆動され、さらにホイル7の正方向への回転駆
動により、ローラ9Bはガイド部材26bを倒しつつ、
ダンパ部材25に形成された他方の延出部25eに接
し、チューブ4の圧接領域に移動する。これにより、ロ
ーラ9A,9Bは前記チューブ4との接触領域を外れて
も、常にダンパ部材25、ガイド部材26a、26bに
接するようになされ、ローラ支持溝内でのローラの自由
移動が規制される。
レリース状態になされた場合には、一方のローラ9Aは
チューブ4から接離すると同時に、ダンパ部材25に形
成された他方の延出部25eに接する。この状態でなお
もホイル7が逆方向に回転駆動されると、ローラ9Aは
ガイド部材26bを倒しつつ、一対のガイド部材26
a,26bに挟まれた中央領域に接して回転駆動され、
さらにホイル7の逆方向への回転駆動により、ローラ9
Aはガイド部材26aをローラ9Aの移動方向に倒しつ
つ、ダンパ部材25に形成された一方の延出部25dに
接し、チューブ4の配置位置に移動する。これにより、
ローラ9A,9Bは前記チューブ4の配置位置を外れて
も、常にダンパ部材25、ガイド部材26a、26bに
接するようになされ、同様にローラ支持溝内でのローラ
の自由移動が規制される。
ダンパ部材25の取付け部25b,25cを用い、その
端部によってチューブを押圧固定しているため、前記し
た実施形態と同様、チューブ4のポンプ内への引き込み
を確実に防止することができると共に、引き込み防止用
に特別に新たな部品を必要としない。
大きさは変わらず、しかもキャッピング装置が動作不良
を起こすことがなく、チューブの破損も防止できるため
長期運転に耐えられるので、インクジェット式記録装置
のキャッピング手段の負圧源に適している。
るので、チューブのポンプ内部への引き込みが防止され
るため、チューブポンプのチューブの磨耗、亀裂を防止
すると共にキャッピング装置の動作不良を防止すること
ができる。その結果、チューブポンプ、及びこのチュー
ブポンプを用いたインクジェット式記録装置の信頼性や
耐久性を高めることができる。
示した断面図である。
を示した一部断面図である。
を示した一部断面図である。
を示した断面図である。
チューブポンプおよびワイピング部材駆動ユニットの構
成を示す分解斜視図である。
形を説明するための図であって、(a)はその展開概略
図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
ト) 2 チューブ支持面 3 ポンプフレーム 4 チューブ 4a 大径部 5 吸引側保持部 6 排出側保持部 7 ポンプホイール 7A 回転軸心 8A,8B ローラ支持溝 9A,9B ローラ 11A,11B バネ(付勢部材) 20 ローラガイド 21 貼着部材 22 止着部材 22 凹部 24 突起 25 ダンパ部材 25b 取付け部 25c 取付け部 26a ガイド部材 26b ガイド部材 C 第1位置 D 第2位置
Claims (7)
- 【請求項1】 内部に円弧状のチューブ支持面を有する
ポンプフレームと、前記チューブ支持面に沿って配設さ
れるチューブと、前記ポンプフレームに設けられたチュ
ーブが貫通するチューブ貫通孔と、駆動手段からの駆動
力によって回転するポンプホイールと、前記ポンプホイ
ールの回転軸心側の第1位置と回転軸心から離れた第2
位置との間で移動可能となるようにポンプホイールに支
持され、第2位置に移動したときにチューブを前記チュ
ーブ支持面に押圧して変形させるローラとを備えたイン
クジェット式記録装置に用いられるチューブポンプにお
いて、 前記チューブ貫通孔よりも径の大きい大径部をチューブ
に形成し、前記大径部をポンプフレームに係止したこと
を特徴とするチューブポンプ。 - 【請求項2】 前記大径部がポンプフレームの端面に係
止したことを特徴とする請求項1に記載されたチューブ
ポンプ。 - 【請求項3】 前記チューブ貫通孔に凹部を形成すると
共に、前記チューブの外周面に前記凹部に係止される大
径部を設けることにより、前記チューブをポンプフレー
ムに係止したことを特徴とする請求項1に記載されたチ
ューブポンプ。 - 【請求項4】 前記チューブの大径部は、貼着部材ある
いは止着部材により形成されていることを特徴とする請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたチューブポ
ンプ。 - 【請求項5】 前記大径部は、チューブ本体に一体に形
成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載されたチューブポンプ。 - 【請求項6】 内部に円弧状のチューブ支持面を有する
ポンプフレームと、前記チューブ支持面に沿って配設さ
れるチューブと、前記ポンプフレームに設けられたチュ
ーブが貫通するチューブ貫通孔と、駆動手段からの駆動
力によって回転するポンプホイールと、前記ポンプホイ
ールの回転軸心側の第1位置と回転軸心から離れた第2
位置との間で移動可能となるようにポンプホイールに支
持され、第2位置に移動したときにチューブを前記チュ
ーブ支持面に押圧して変形させるローラとを備えたイン
クジェット式記録装置に用いられるチューブポンプにお
いて、 前記ローラの自由移動を規制するダンパ部材をポンプフ
レームに取り付ける取付け部の一端部によって、前記チ
ューブをポンプフレームに係止したことを特徴とするチ
ューブポンプ。 - 【請求項7】 印刷データに対応してインク滴を排出す
るインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封
止すると共に負圧源からの負圧を受けて記録ヘッドより
インクを吸引するキャッピング手段を備えたインクジェ
ット式記録装置において、 前記負圧源が、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
されたチューブポンプであることを特徴とするチューブ
ポンプを用いたインクジェット式記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127045A JP2001310486A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | チューブポンプおよびそれを用いたインクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127045A JP2001310486A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | チューブポンプおよびそれを用いたインクジェット式記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001310486A true JP2001310486A (ja) | 2001-11-06 |
Family
ID=18636715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000127045A Pending JP2001310486A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | チューブポンプおよびそれを用いたインクジェット式記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001310486A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003021081A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Seiko Epson Corp | チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 |
JP2007144905A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | 液供給装置、インク供給装置及びインクジェット記録装置 |
JP2010106852A (ja) * | 2010-02-15 | 2010-05-13 | Seiko Epson Corp | チューブポンプ及び液体噴射装置 |
US8353585B2 (en) | 2008-02-29 | 2013-01-15 | Seiko Epson Corporation | Waste liquid collector |
US9168756B2 (en) | 2008-02-29 | 2015-10-27 | Seiko Epson Corporation | Waste liquid container and waste liquid discharging device |
JP2021006705A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | アトー株式会社 | ポンプ装置 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000127045A patent/JP2001310486A/ja active Pending
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