JP3572929B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙の幅方向に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてインク滴を記録用紙に吐出して画像を印刷するインクジェット式記録装置に関し、より詳細には記録ヘッドのノズル開口の目詰まりを解消するキャッピング手段に負圧を供給するポンプユニットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータの発達によりグラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになったため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められている。
【0003】
このような要求に応えるためにインクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、カラー印刷を中心とした多くの印刷に使用されている。
【0004】
このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成するすることで記録が行われる。
【0005】
このようにインクという液体を扱う関係上、記録ヘッドへのインクの充填や、またインク溶媒の揮散による目詰まりを防止するために、記録ヘッドからインクを強制的に吸引排出させる処理や、また印字データに関係がない駆動信号を供給して、非印字領域でヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させる操作が行われる。
【0006】
記録ヘッドの目詰まり解消のために行うインクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼ばれ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユーザが印字かすれ等の印字品質不良を解消するためにクリーニングスイッチを押圧した場合に実行される。
【0007】
このクリーニング操作においては、記録ヘッドをキャッピング手段により封止して負圧を作用させることで、ヘッドのノズルよりインクを排出させ、その後にゴムなどの弾性板からなるワイピング部材により、ヘッドプレートをワイピングするシーケンスが実行される。
【0008】
一方、記録ヘッドに駆動信号を印加してインクを吐出させる操作は、通常フラッシング操作と呼ばれ、クリーニング操作時にワイピング等でヘッドのノズル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復させたり、また印刷中にインク滴の吐出が少ないノズル開口の目詰まりを防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作である。
【0009】
ところで、前記したクリーニング操作において成される記録ヘッドへの負圧の印加は、吸引ポンプの駆動により実行される。この吸引ポンプは、比較的構造が簡単で小形化が図りやすい、いわゆるチューブポンプが使用されている。
【0010】
図10は、従来のチューブポンプおよびワイピング部材の駆動ユニットの一例を示したものである。
【0011】
ポンプユニット91は、その両外側にそれぞれ円筒部91a,91bが形成されたポンプフレーム91cを具備しており、この円筒部91a,91bにはそれぞれポンプホイ−ル91d,91eが、モータの駆動力を得て、正転および逆転可能となるように配置されている。なお、ポンプホイ−ル91d、91eの外周部には、前記駆動力を得るためのギャ部91d1が形成されている。
【0012】
各ポンプホイ−ル91d,91eには、一端が中心方向に、他端が外周方向に向けて伸びる2本の軸孔91fがそれぞれ設けられていて、ポンプホイ−ル91d,91eの回転方向に応じてこれらの軸孔91fに軸支されたローラ91gを、中心方向に片寄らせるか、または外周方向に片寄らせるかできるように構成されている。そしてローラ91gによりチューブ91hを円筒部91a,91bとの間で加圧してしごく作用を行うポンプ作用と、チューブ91hを加圧しないレリース作用とを行わせるように構成されている。
【0013】
図10に示した例においては、駆動モータに対する負荷を軽減するためにモータの一方向への回転駆動により、一方のポンプホイ−ルに軸支されたローラが外周方向に片寄るポンプ作用を行い、またモータの他方向への回転駆動により、他方のポンプホイ−ルに軸支されたローラが外周方向に片寄るポンプ作用を交互に行うように構成されている。
【0014】
なお、前記各チューブ91hの一端は、記録ヘッドのフェースプレートを封止するキャッピング装置のインク吸引口にそれぞれ接続されていて、クリーニング指令を受けた場合においてポンプユニット91の駆動による負圧が、キャッピング装置のキャップ部材によって囲まれた内部空間に印加されるように構成されている。また図示しないが、各チュ−ブ91hは円筒部91a、91b内での移動を阻止するため、円筒部91a、91bの出入口において、前記チュ−ブ91hはポンプフレ−ム91cに保持されている。
【0015】
一方、クリーニング部材駆動ユニット92は、ポンプホイ−ル91dの回転軸にクラッチ板92aを介してクリーナカム92bが遊嵌されており、圧縮バネ92cによってクリーナカム92bがクラッチ板92aに圧接されるように構成されている。
【0016】
そして、上部にクリーニング部材93が樹立されたスライドレバー92eがフレーム92dに対して水平方向に摺動できるように取り付けられており、このスライドレバー92eの一部に前記クリーナカム92bが係合されている。
【0017】
前記クリーナカム92bは、ポンプホイ−ル91dの一方向の回転によりクラッチ板92aを介して同方向に引きずられ、前記スライドレバー92eを一方の水平方向に移動させるように作用する。またクリーナカム92bは、ポンプホイ−ル91dの他方向の回転によりクラッチ板92aを介して他方向に引きずられ、前記スライドレバー92eを他方の水平方向に移動させるように作用する。
【0018】
従って、スライドレバー92eの上部に取り付けられた前記クリーニング部材93は、ポンプユニット91を駆動するモータの正転および逆転に応じて、記録ヘッドの移動経路上のワイピング位置に対して侵入または退避できるように作用し、クリーニング部材93のワイピング位置への侵入状態において記録ヘッドのノズル面を払拭するようにされる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したようにチュ−ブポンプは、ロ−ラ91gによってチュ−ブ91hを扱くことによって負圧を発生させるものであり、このロ−ラによる扱きによって、チュ−ブ91hには変形、特に伸びが発生する。
【0020】
このチュ−ブの変形について図11乃至図13に基づいて説明する。図11及び図12はポンプユニットの概略構成を示す側面図であり、図13は図12のC−C断面図である。
【0021】
図11に示すようにチュ−ブ91hが伸びると、ポンプフレ−ム91cに保持されているため、チュ−ブ91hには弛みが生ずる。特に、チュ−ブ91hの中央部分は図11に示すように、ポンプフレ−ム91c底面部から遠ざかる方向、即ちポンプホイ−ル91d方向へ浮き上がり、前記チュ−ブ91hはポンプホイ−ル91dに接触する位置、あるいはポンプホイ−ル91dに近接した位置に移動する。また、ポンプホイ−ル91dに近接した位置に移動したチュ−ブ91hも、ロ−ラによって扱かれる毎に徐々にポンプホイ−ル91dに接触する位置まで移動する。
【0022】
そして、前記ロ−ラ91gによって、ポンプホイ−ル91dに接した位置、あるいは近接した位置にあるチュ−ブ91hを扱くと、図12、図13に示すように、チュ−ブ91hの側壁は膨らみ、その膨らみ部分はポンプホイ−ル91dと圧接触した状態となる。その状態でポンプの駆動を続けると、チュ−ブ91hはポンプホイ−ル91dによって擦られるため、チュ−ブ91hの側壁は摩耗する。特に、前記したようにポンプホイ−ル91dの外周部にはギャ部91d1が形成されているため、チュ−ブ91hの側壁は前記ギャ部91d1と接触すると著しく摩耗する。そして、チュ−ブ91hの側壁の摩耗が進むと、最終的にチュ−ブ91hの側壁に亀裂が生じ、ポンプの負圧をキャップ装置に伝えることができず、インクの吸引を行うことができないという技術的課題があった。
【0023】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、チュ−ブを扱いた際にも、チュ−ブがポンプホイ−ルに接触することがなく、チュ−ブの摩耗、亀裂を防止し、良好なインクの吸引を行うことができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装置は、印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封止すると共に、ポンプユニットからの負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置であって、前記ポンプユニットには、チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動手段からの駆動力によって回転するポンプホイールと、前記ポンプホイールの回転軸心側の第1位置と回転軸心から離れた第2位置との間で移動可能となるようにポンプホイールに支持されたローラと、前記ポンプホイールのロ−ラ装着面側であって、前記ローラの第2位置の近傍に形成された凹部とを具備し、前記ロ−ラがポンプホイ−ルの第2位置に移動した状態において、前記ロ−ラをチュ−ブに圧接して該チュ−ブを変形させるように構成されていることを特徴とする。
【0025】
このように構成されているため、チュ−ブがロ−ラの扱きによって伸び、チュ−ブの一部がポンプホイ−ル側に浮き上がった状態において、チュ−ブをロ−ラによって扱いても、その扱きによって生ずる膨らみ部分は前記凹部に吸収される。その結果、チュ−ブの側壁とポンプホイ−ルとの接触を回避することができ、チュ−ブの摩耗、破損は防止される。
【0026】
ここで、前記凹部は、前記ロ−ラによってチュ−ブを圧接した際に生ずる膨らみ部分を吸収することができる深さを備えていることが望ましい。
【0027】
また、前記ポンプホイールのロ−ラ装着面側であって、ポンプホイ−ルの回転方向において、前記ローラより先行する位置に突起部が形成されていることが望ましい。このように、前記ポンプホイールのロ−ラ装着面側であって、ポンプホイールの回転方向において、前記ローラに先行する位置に突起部が形成されているため、チュ−ブがロ−ラの扱きによって伸び、チュ−ブの一部がポンプホイール側に浮き上がった際、前記突起部は前記チュ−ブと接し、前記チュ−ブをポンプホイール側からポンプフレ−ム側に移動させ、チュ−ブの側壁がポンプホイールと接触するのを回避する。その結果、チュ−ブの摩耗、破損を防止することができる。
【0028】
更に、前記突起部は、前記凹部が形成されている位置から略90度の回転角度をもった先行する位置に、形成されていることが望ましい。このように、凹部が形成されている位置から略90度の回転角度先行した位置に突起部が形成されているため、ロ−ラの影響を受けることなく、チュ−ブをポンプフレ−ム側に移動させることができ、しかも万一膨らみ部分がポンプホイール側に生じても前記凹部によってそれを吸収でき、チュ−ブの側壁とポンプホイールと接触を回避することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるインクジット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0030】
図1は本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成を示すものである。図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はタイミングベルト2の一部に結合されてモータ3の往復回転により駆動され、ガイド部材4に案内されてプラテン5に平行に移動するように構成されている。キャリッジ1の記録用紙6と対向する面には印刷領域側(図1における左側)に黒インクを吐出する記録ヘッド7が、また非印刷領域側にカラー印刷用の記録ヘッド8が搭載され、各記録ヘッド7,8は、それぞれ黒インクカートリッジ9、カラーインクカートリッジ10からインクの供給を受けて記録用紙6に対してインク滴を吐出することで印刷が行えるように構成されている。
【0031】
非印刷領域に配置された11はキャッピング手段としてのキャッピング装置であり、黒インク用記録ヘッド7を封止するキャップ部材12と、カラーインク用記録ヘッド8を封止するキャップ部材13が同一のキャップホルダーに搭載されている。そして、後述するようにそれぞれが単独で駆動可能な2台のポンプユニット14A,14Bにチューブ15A,15Bを介して接続されている。
【0032】
また、キャッピング装置11に隣接する印字領域側には、キャリッジ1の移動に伴ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッド7,8のノズル開口面をワイピングする例えばゴム性のクリーニング部材17が配置されている。
【0033】
そして、ヘッドクリーニング時において、前記記録ヘッド7,8はこのクリーニング部材17により、そのインク吸引前においてノズルプレートに付着している塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後においてノズルプレートに付着しているインクが払拭される。このクリーニング部材17は、後述するクリーニング部材駆動ユニットにより記録ヘッド7,8の移動経路上のワイピング位置に対して侵入または退避できるように構成されている。
【0034】
図2はキャッピング装置11の例を斜視図によって示したものである。このキャッピング装置11は、一方の記録ヘッド7を封止するキャップ部材12と、他方の記録ヘッド8を封止するキャップ部材13が上スライダ21上に搭載されている。なお、黒インク用記録ヘッド7のフェースプレートはカラーインク用記録ヘッド8のフェースプレートよりも若干小さいために、実際にはキャップ部材12はキャップ部材13に比較して若干小型に形成されるが、図2においてはほぼ同寸法で示している。
【0035】
前記上スライダ21はフレーム22に対してレバー23を介して円弧状軌跡をもって立ち上げが可能となるように取り付けられた下スライダ24上に、いわゆる首振り可能となるように取り付けられている。これによりキャップ部材12,13が記録ヘッド7,8に対して下方向からそれぞれ平行に当接できるように構成されている。
【0036】
そして、キャリッジ1がキャッピング装置11の直上に移動した際、キャリッジ1に配置された図示せぬ係合体が下スライダ24の一部に当接することで、下スライダ24はレバー23を介して立ち上がり、上スライダ21上に搭載されたキャップ部材12,13がキャリッジ1に配置された各記録ヘッド7,8を封止することができるように構成されている。
【0037】
前記キャップ部材12,13は、それぞれ記録ヘッド7,8のノズル開口面を1つの空間で封止できるサイズに形成されており、これら各キャップ部材12,13に囲まれた内部空間はインク吸引口25,26に連通されている。そして、インク吸引口25,26には後述するポンプユニット14A,14Bの各チューブ15A,15Bが接続されて、クリーニング指令を受けた場合にはそれぞれポンプユニット14A,14Bによる負圧が適宜印加され、記録ヘッド7,8からインクを強制的に排出させることができるように構成されている。
【0038】
一方、キャップ部材12,13の下底部にはチューブ27A,27Bの一端が接続されており、これら各チューブ27A,27Bの他端は弁部材28の大気開放口29,30に連通されている。
【0039】
キャップ部材12,13が記録ヘッド7,8を封止できる位置まで移動したとき、弁部材28が位置する領域には、バネ31により弁部材28側に常時付勢されて弁部材28に弾接する弁体32が配置されており、大気開放口29,30と弁部材28とによって大気開放バルブV1,V2を形成している。
【0040】
そしてポンプユニット14A,14Bのポンプ動作と大気開放バルブV1,V2との動作タイミングを図ることにより、各キャップ部材12,13に囲まれた内部空間への大気の導入およびインクの吸引動作がなされるように構成されている。
【0041】
次に図3は各キャップ部材12,13に囲まれた内部空間を吸引するためのポンプユニットの実施の形態を断面図によって示したものである。なお、ポンプユニットは図1に示す印刷装置においては2台搭載されているが、いずれも同一の構成とされており、従って図3においてはそのうちの1つのポンプユニット14Aの例を示す。
【0042】
このポンプユニット14Aには、チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面41を有する硬質合成樹脂により形成されたポンプフレーム42が具備されている。前記チューブ支持面41は円弧状の周角度θaがほぼ180度程度となるように形成されており、一端が前記キャッピング装置11のインク吸引口25に接続され、他端が図示せぬ排インクタンクに接続されたチューブ15Aが、前記チューブ支持面41に沿って配置されている。
【0043】
チューブ支持面41によって囲撓された円弧の中心点には、後述する駆動手段としてのポンプモータからの駆動力によって、矢印D方向に回転する円盤状のポンプホイール43が配置されている。このポンプホイール43には、ポンプホイールの回転軸心43Aに対称に位置するように2つのローラ支持溝44A,44Bが穿設されており、これらローラ支持溝44A,44Bは、円柱状に形成された一対のローラ45A,45Bの支軸45a,45bを遊転自在に支持している。なお、このポンプホイ−ル43には図示しないが、その外周部にはギャ部が形成されている。
【0044】
そしてそれぞれのローラ45A,45Bが、ポンプホイール43の回転軸心43A側の第1位置Eと、回転軸心から離れた第2位置Fとの間で移動可能となるように、ホイール43の回転軸心から放射方向に傾斜状態となるように各ローラ支持溝44A,44Bが形成されている。
【0045】
前記ポンプホイール43には、回転軸心43Aを対称点として一対の切欠部46A,46Bが形成されており、この切欠部46A,46Bにはそれぞれ付勢部材としてのU字状のバネ47A,47Bの一端部が係合されている。これら一対のバネ47A,47Bの他端部は小径のU字状屈曲部に成され、この屈曲部はそれぞれローラ45A,45Bの支軸45a,45bに係合している。そして、一対のバネ47A,47Bはホイール43に配置された突起部48A,48Bにそれぞれ係止されて、前記各ローラ45A,45Bをポンプホイール43の第1位置E方向に付勢するように構成されている。
【0046】
また、図3、図5に示すように、ポンプホイール43のロ−ラ装着面側には凹部58が形成されている。即ち、前記ローラ45A,45Bの第2位置Fの近傍に、それぞれのロ−ラに対応して凹部58a、58bが形成されている。この凹部58が形成されているため、チュ−ブ15Aがロ−ラ45A、45Bの扱きによって伸び、チュ−ブ15Aの一部がポンプホイール43側に浮き上がった状態において、かかる部分をロ−ラ45A,45Bが扱いても、扱きによっ生ずる膨らみ部分はポンプホイール43と接触することはない。あるいはポンプホイール43と接触したとしても、その接触圧を小さくすることができるため、チュ−ブ側壁の摩耗を極力小さくすることができる。よって、前記凹部58a、58bは、前記ロ−ラ45A,45Bによってチュ−ブ15Aを圧接した際に生ずる膨らみ部分を完全に吸収することができる深さ以上の深さを備えていることが好ましい。
【0047】
また図3、図7に示すように、ポンプホイール43のロ−ラ装着面側には突起部57が形成されている。即ち、ポンプホイール43の回転方向において、前記ローラ45A,45Bより先行する位置に、それぞれのロ−ラ45A,45Bに対応して突起部57a、57bが形成されている。この前記突起部57a、57bは、ポンプホイール43面からロ−ラ装着面側(ポンプフレ−ム側)に突出しているため、チュ−ブ15Aがロ−ラ45A、45Bの扱きによって伸び、チュ−ブ15Aの一部がポンプホイール43側に浮き上がった際、前記チュ−ブ15Aと接し、前記チュ−ブ15Aをポンプホイール43側からポンプフレ−ム42側に移動させる機能を有する。なお、図5において突起部57を、また図7においては凹部58を省略して図示している。
【0048】
前記突起部57a、57bは、前記凹部58a、58bが形成されている位置より回転角度で約90度先行した位置に形成されるのが好ましい。突起部57a、57bが、凹部58a、58bが形成されている位置より回転角度で約45度以下の先行した位置に形成された場合、突起部に57a、57bに追随するロ−ラ45A、45Bの影響を受けて、チュ−ブ15Aをポンプフレ−ム42側に移動させずらいという弊害が生ずる。一方、突起部57a、57bが、凹部58a、58bが形成されている位置より回転角度で約135度以上先行した位置に形成された場合、突起部57a、57bによってポンプフレ−ム42側に移動したチュ−ブ15Aが、ロ−ラ45A、45Bが到達する前に、元の位置(ポンプホイール43側)に戻ってしまい、ポンプホイール43とチュ−ブ15Aとが接触するという弊害が生ずる。よって、前記したように突起部57a、57bは、前記凹部58a、58bが形成されている位置より回転角度で約90度先行した位置に形成されるのが好ましい。
【0049】
なお、前記突起部の、少なくともポンプホイールの回転方向の角部は面取りが施されていることが望ましい。このように面取りが施されていると、突起部57a、57bとの擦れによるチュ−ブ15Aの摩耗を抑制することができ、チュ−ブ15Aの破損を防止することができる。また同様に、前記角部は曲面形状としてもよい。更に、前記凹部58の大きさ、形状はチュ−ブ15Aの材質、変形の度合い等を考慮して適宜決定することができる。
【0050】
前記ポンプフレーム42の一部には、軸49が樹立されており、この軸49には第1アーム50の一端が回動可能に取り付けられている。第1アーム50の他端には、カム機構51を構成するカム面52に対接する接合子53が取り付けられている。そして、アーム50はポンプフレーム42の一部に取り付けられたコイル状のバネ54によって牽引され、接合子53はカム機構51の駆動によりカム面52に沿って上下に移動されるように構成されている。
【0051】
前記第1アーム50には第2アーム55が一体に取り付けられており、第2アーム55の先端部には円弧状に屈曲されたローラガイド56が取り付けられている。このローラガイド56は、カム機構51によって駆動される第1アーム50および第2アーム55を介してローラ45A,45Bの移動軌跡内に進退されるように作用する。
【0052】
そして、カム機構51におけるカム面52の形状(山部分)によってローラガイド56がローラ45A,45Bの移動軌跡内に侵入した状態においては、ポンプホイール43の矢印D方向への回転によりローラガイド56の先端部がローラ45A,45Bの側壁面に当接し、各ローラ45A,45Bをポンプホイール43の回転軸心43A側の第1位置Eから、回転軸心から離れた第2位置F方向に引きずるように作用する。
【0053】
これにより、ローラ45A,45Bはバネ47A,47Bの付勢力に抗して第2位置Fの軌跡に移動し、チューブ支持面41に沿って配置された前記チューブ15Aに圧接する。
【0054】
こうしてローラ45A,45Bがチューブ15Aに圧接すると、その摩擦によりローラ45A,45Bは第2位置Fに保持され、前記チューブ15Aを変形させつつ、前記周角度θaの範囲においてチューブ15Aに沿って転動する。このような作用により、チューブ15Aはローラ45A,45Bによってしごかれてチューブポンプとしての作用がなされる。そして、ローラ45A,45Bは前記周角度θaの範囲を脱すると、バネ47A,47Bの付勢力によって第1位置Eに復帰する。
【0055】
一方、カム機構51におけるカム面52の形状(谷部分)によってローラガイド56がローラ45A,45Bの移動軌跡内に侵入しない状態においては、ローラガイド56による前記したような作用は発生せず、各ローラ45A,45Bはバネ47A,47Bの付勢力によって第1位置Eに保持されたままとなり、ポンプ作用は呈しない。すなわち、ポンプユニット14Aはカム機構51におけるカム面52の山または谷に応じてホンプ作用の動作および不動作が制御される。
【0056】
なお前記ローラガイド56は、チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面41を避けた位置、好ましくは図3に示すようにポンプホイール43の回転方向に向かったチューブ支持面41の直前位置に配置される。これによりローラガイド56による各ローラ45A,45Bの誘導を軽負荷で行うことができ、動作の信頼性を向上させることができる。
【0057】
次に図4は、記録装置における駆動力伝達機構の例を示したものである。搬送ローラ軸61は一端に歯車62を有し、駆動手段としての紙送りモータ63の軸上のピニオン64からアイドラ65を介して駆動され、また給紙ローラ軸66は、一端に歯車67を有し、クラッチ機構を構成する歯車68を介して前記ローラ軸61に取り付けられた歯車62と係合して回転されるように構成されている。
【0058】
そして、クラッチ機構を構成する歯車68は、常時は図示しないバネにより図4に示すように歯車62,67から離れた位置を保持し、またキャリッジ1に押された場合には、軸方向に移動して歯車62,67を接続し、給紙ローラ軸66が駆動されるように構成されている。
【0059】
一方、紙送りモータ63のピニオン64からアイドラ69を介して、歯車70を保持する軸71が回転されるように構成されており、この軸71には第1クラッチ72および第2クラッチ73が配置されている。
【0060】
第1クラッチ72は、軸71に直結され摺動片72bを備えたクラッチ盤72aと、端盤72dとの間で拡開方向に付勢されるコイル状バネ72eにより、摺動片72bに当接されて駆動される被駆動クラッチ盤72cより構成されている。そして、被駆動クラッチ盤72cは後述するワイピング部材の駆動ユニットを構成している。
【0061】
一方、第2クラッチ73は、軸71に直結され摺動片73bを備えたクラッチ盤73aと、端盤73dとの間で拡開方向に付勢されるコイル状バネ73eにより、摺動片73bに当接されて駆動される被駆動クラッチ盤73cより構成されている。そして、被駆動クラッチ盤73cには、カム機構を構成する第1カム51Aおよび第2カム51Bが結合されている。
【0062】
なお図4に示す例においては、2つのポンプユニット14A,14Bを駆動させる駆動系を示しており、各ポンプユニットの前記したローラガイド56の位置を制御する第1アーム50A,50Bが第1カム51Aおよび第2カム51Bによってそれぞれ位置制御がなされるように構成されている。
【0063】
そして前記2つのポンプユニット14A,14Bは、一方向に回転駆動される駆動手段としてのポンプモータ74のピニオン75からアイドラ76を介して、歯車77を保持する軸78によって回転駆動されるように構成されている。これにより2つのポンプユニット14A,14Bのそれぞれに具備された各ポンプホイール43が図3に示す矢印D方向に回転駆動される。
【0064】
このようにして、ポンプホイール43が図3に示す矢印D方向に回転駆動され、チュ−ブ15Aが扱かれることによって、負圧が発生する。
【0065】
このとき、ポンプホイール43のロ−ラ装着面側には凹部58が形成されているため、図5、6に示すように、チュ−ブ15Aがロ−ラ45A、45Bの扱きによって伸び、チュ−ブ15Aの一部がポンプホイール43側に浮き上がった状態において、かかる部分をロ−ラ45A,45Bが扱いても、扱きによって生じた膨らみ部分は前記凹部58内で収容されるため、ポンプホイール43と接触することはない。あるいはポンプホイール43と接触したとしても、その接触圧を小さくすることができるため、チュ−ブ側壁の摩耗を極力小さくすることができ、チュ−ブの摩耗、破損を防止することができる。
【0066】
また、ポンプホイール43のロ−ラ装着面側には突起部57が形成され、前記突起部57はポンプホイール43の回転方向において、前記凹部58より先行する位置に配されているため、チュ−ブ15Aがロ−ラ45A、45Bの扱きによって伸び、チュ−ブ15Aの一部がポンプホイール43側に浮き上がった際にも、図7に示すように、前記チュ−ブ15Aと接し、前記チュ−ブ15Aをポンプホイール43側からポンプフレ−ム42側に移動させる。
【0067】
その後、図8、図9に示すようにチュ−ブ15Aをロ−ラ45A、45Bによって扱き、負圧を発生させる。このように前記突起部57によって弛んだチュ−ブ15Aを移動させることにより、チュ−ブ15Aの側壁がポンプホイール43との接触を回避することができるため、チュ−ブ15Aの摩耗、破損は防止される。
【0068】
上記実施形態では、突起部57及び凹部58を形成した場合を示したが、凹部58のみを形成した場合にも、チュ−ブ15Aとポンプホイール43との接触を防止することができ、また突起部57のみを形成した場合にも、チュ−ブ15Aとポンプホイール43との接触を防止することができる。好ましくは、両者を形成するのが良い。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明にかかるインクジェット式記録装置によれば、ポンプユニット内のチュ−ブは扱かれた際にも、ポンプホイ−ルと接触することがないため、チュ−ブの摩耗、破損は防止される。その結果、良好なインク吸引を行うことができ、インクを最適な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に具備されたキャッピング手段の構成を示した斜視図である。
【図3】図1に示す記録装置に装填されたポンプユニットの構成を示した断面図である。
【図4】図1に示す記録装置の駆動力伝達機構の例を示した平面図である。
【図5】図1に示す記録装置に装填されたポンプユニットの構成を示した概略側面図であって、その動作状態を示す図である。
【図6】図5に示すA−A断面図である。
【図7】図1に示す記録装置に装填されたポンプユニットの構成を示した概略側面図であって、その動作状態を示す図である。
【図8】図1に示す記録装置に装填されたポンプユニットの構成を示した概略側面図であって、その動作状態を示す図である。
【図9】図8のB−B断面を示す概略図である。
【図10】従来のポンプユニットおよびワイピング部材駆動ユニットの構成を示した斜視図である。
【図11】従来のポンプユニットにおける動作状態を示した概略側面図である。
【図12】従来のポンプユニットにおける動作状態を示した概略側面図である。
【図13】図12のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
6 記録用紙
7,8 記録ヘッド
11 キャッピング装置
12,13 キャップ部材
14A,14B ポンプユニット
15A,15B チューブ
17 クリーニング部材
41 チューブ支持面
42 ポンプフレーム
43 ポンプホイール
43A 回転軸心
44A,44B ローラ支持溝
45A,45B ローラ
47A,47B バネ(付勢部材)
50 第1のア−ム
52 カム機構
54 バネ
55 第2アーム
56 ローラガイド
57,57a,57b 突起部
58,58a,58b 凹部
61 搬送ローラ軸
63 紙送りモータ(駆動手段)
66 給紙ローラ軸
72 第1クラッチ
73 第2クラッチ
74 ポンプモータ(駆動手段)
E 第1位置
F 第2位置
Claims (4)
- 印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封止すると共に、ポンプユニットからの負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置であって、
前記ポンプユニットには、チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面を有するポンプフレームと、駆動手段からの駆動力によって回転するポンプホイールと、前記ポンプホイールの回転軸心側の第1位置と回転軸心から離れた第2位置との間で移動可能となるようにポンプホイールに支持されたローラと、前記ポンプホイールのロ−ラ装着面側であって、前記ローラの第2位置の近傍に形成された凹部とを具備し、
前記ロ−ラがポンプホイ−ルの第2位置に移動した状態において、前記ロ−ラをチュ−ブに圧接して該チュ−ブを変形させるように構成されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。 - 前記凹部は、前記ロ−ラによってチュ−ブを圧接した際に生ずる膨らみ部分を吸収することができる深さを備えていることを特徴とする請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
- 前記ポンプホイールのロ−ラ装着面側であって、ポンプホイ−ルの回転方向において、前記ローラより先行する位置に突起部が形成されていること特徴とする請求項1または請求項2に記載されたインクジェット式記録装置。
- 前記突起部は、前記凹部が形成されている位置から略90度の回転角度をもった先行する位置に、形成されていることを特徴とする請求項3に記載されたインクジェット式記録装置。
Priority Applications (1)
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JP8306598A JP3572929B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | インクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH11277767A JPH11277767A (ja) | 1999-10-12 |
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Family
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3572929B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP8306598A patent/JP3572929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11277767A (ja) | 1999-10-12 |
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