JP2001304395A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2001304395A
JP2001304395A JP2000127133A JP2000127133A JP2001304395A JP 2001304395 A JP2001304395 A JP 2001304395A JP 2000127133 A JP2000127133 A JP 2000127133A JP 2000127133 A JP2000127133 A JP 2000127133A JP 2001304395 A JP2001304395 A JP 2001304395A
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JP
Japan
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shift lever
shift
switch
oil passage
valve
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Application number
JP2000127133A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Ohashi
達之 大橋
Hideki Wakamatsu
英樹 若松
Takayuki Yamaguchi
貴行 山口
Yasushi Okawa
泰 大川
Akifumi Imanari
昌文 今成
Takamichi Shimada
貴通 嶋田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0204Selector apparatus for automatic transmissions with means for range selection and manual shifting, e.g. range selector with tiptronic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトレバーのポジション検出を確実且つ正
確に行う。 【解決手段】 シフトレバーの第1の方向の操作により
P、RおよびN−Dポジションに移動され、シフトレバ
ーの第2の方向の操作に対してはN−Dポジションのま
まで保持されるマニュアルバルブと、後進、中立および
前進レンジの設定と変速制御を行う複数の電気制御バル
ブと、シフトレバーの操作ポジションを検出するポジシ
ョン検出装置300と、シフトレバーが中立ポジション
に位置したときに中立レンジを、シフトレバーが前進レ
ンジに位置したときに前進レンジを設定させる電子制御
ユニットECUと備える。ポジション検出装置が、シフ
トレバーが中立ポジションに位置したことを検出するN
Dスイッチ303と、前進ポジションに位置したことを
検出するDポジション検出器310とを備えて構成さ
れ、Dポジション検出器310が三つのスイッチ(D1
〜D3スイッチ311〜313)から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者のシフトレ
バー操作によるポジション設定に応じて後進レンジ、中
立レンジおよび前進レンジが設定され、且つ前進レンジ
での自動変速制御が行われるようになった自動変速機の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような自動変速機を有した車両にお
いては、運転者は運転席のシフトレバーを操作してシフ
トポジションを選択し、このように選択されたシフトポ
ジションに対応するシフトレンジ内においてアクセルペ
ダルの踏込操作量、車速等に基づいて自動的に変速制御
を行うように構成されている。シフトレバー操作により
選択設定されるシフトレンジとしては、駐車レンジ(P
レンジ)、後進レンジ(Rレンジ)、中立レンジ(Nレ
ンジ)、前進レンジ(例えば、Dレンジ等)があり、さ
らに、前進レンジを複数のレンジから構成、例えば、D
レンジ、Sレンジ、2レンジ、1レンジから構成するこ
とも多い。このようなシフトレンジの選択のため、操作
レバーを一つの方向に直線的に揺動させて各レンジを設
定することが一般的に知られている。
【0003】ところで、自動変速機のシフト制御装置に
おいてシフトレバーを直線的に揺動操作するように構成
するものだけでなく、シフトガイド路の構成等を工夫し
て、種々のパターンのシフト操作を行わせるようにする
ことが従来から提案されている。例えば、特開平2−8
545号公報、特開平11−159610号公報等に
は、直線状の第1シフトガイド路(もしくは第1シフト
路)を設けて、この第1シフトガイド路に沿ったシフト
レバー操作により、P,R,N,D,3,2,1レンジ
を選択設定可能となし、さらに、第1シフトガイド路と
平行な第2シフトガイド路も設けたシフト制御装置が開
示されている。このシフト制御装置では、シフトレバー
をDレンジに位置した状態でシフトレバーを第2シフト
ガイド路側に移動させることができ、この第2シフトガ
イド路内でのシフトレバー操作により、D,3,2,1
レンジの切換操作が可能となっている。
【0004】また、特開平6−94111号公報には、
P,R,N,Dレンジポジション等を設定可能なメイン
ゲートと、メインゲートのDレンジポジションに繋がる
サブゲートとを設け、メインゲート内での変速レンジ切
換とサブゲート内での変速段切換とを可能にした自動変
速機の操作装置が開示されている。特に、図13には、
メインゲートが直角に曲がってL字状に形成され、P−
R−Nレンジポジション切換操作の方向とN−Dレンジ
ポジション切換操作の方向とが直角になる操作装置が開
示されている。
【0005】ところで、一般的にシフトレバーは変速制
御バルブ装置内のマニュアルバルブと繋がっており、シ
フトレバー操作に応じてマニュアルバルブを連動作動さ
せ、各レンジ設定を行わせるようにしている。たとえ
ば、シフトレバーが中立ポジションに操作されたときに
は、マニュアルバルブはこれに対応するNポジションに
作動されて変速クラッチ等への作動油圧供給をマニュア
ルバルブにおいて遮断し、確実に中立レンジが設定され
るように構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにシフトレバーの操作方向が異なる場合に、このよ
うな異なる方向の操作に対応してマニュアルバルブを作
動させるようにするには、シフトレバーの異なる方向の
操作をマニュアルバルブに伝達してマニュアルバルブス
プールを直線的に移動させるようにする操作伝達機構が
必要であり、この操作伝達機構が複雑化するという問題
がある。
【0007】このため、例えば、シフトレバーを第1の
方向に操作して駐車ポジション、後進ポジションおよび
中立ポジションの切換を行い、中立ポジションに位置し
たシフトレバーを第1の方向と直交する第2の方向に操
作して前進ポジションへの切り換えを行うように構成
し、シフトレバーの第1の方向の操作に応じてマニュア
ルバルブをPポジション、RポジションおよびN−Dポ
ジションに移動させ、シフトレバーの第2の方向の操作
に対してはマニュアルバルブは作動させずにシフトレバ
ー操作を電気的に検出して中立レンジと前進レンジとの
切換を行わせるようにすることが考えられる。このよう
に構成すればシフトレバーの第1の方向の操作をマニュ
アルバルブに伝達する操作伝達機構が必要なだけであ
り、操作伝達機構の構成が簡単になる。しかしながら、
シフトレバーを第2の方向に操作して中立ポジションと
前進ポジションとで切換操作するときにはマニュアルバ
ルブは作動されずに電気的な制御のみが行われるため、
この切換操作の電気的な作動不良に対する信頼性を如何
にして高めるかという課題がある。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みたもので、
シフトレバーを第2の方向に操作して中立ポジションと
前進ポジションとで切換操作するときのポジション検出
を確実且つ正確に行えるような構成の自動変速機の制御
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明は、シフトレバー(例えば、実施形態におけ
るシフトレバー201)を第1の方向に操作して、少な
くとも駐車ポジション(Pポジション)、後進ポジショ
ン(Rポジション)および中立ポジション(Nポジショ
ン)に移動させることが可能であり、且つ中立ポジショ
ンに位置したシフトレバーを第1の方向とは異なる第2
の方向に操作して前進ポジション(Dポジション)に移
動させることが可能となって自動変速機の制御装置が構
成される。この制御装置は、シフトレバーの第1の方向
の操作に応じて少なくともPポジション、Rポジション
およびN−Dポジションに移動され、シフトレバーの第
2の方向の操作に対してはN−Dポジションのままで保
持されるように構成されたマニュアルバルブ(例えば、
実施形態におけるマニュアルバルブ58)と、このマニ
ュアルバルブの作動に応じて変速アクチュエータ(例え
ば、実施形態におけるLOW〜5THクラッチ11〜1
5)への作動油の給排を制御し、後進レンジ、中立レン
ジおよび前進レンジの設定と、前進レンジでの変速制御
を行う複数の電気制御バルブ(例えば、実施形態におけ
る第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ81〜85)
と、シフトレバーの操作ポジションを検出するポジショ
ン検出装置(例えば、実施形態におけるポジション検出
装置300)と、このポジション検出装置により検出さ
れたシフトレバー操作ポジションに応じて電気制御バル
ブの作動を制御し、シフトレバーが中立ポジションに位
置したときに中立レンジを設定させ、シフトレバーが前
進レンジに位置したときに前進レンジを設定させるとと
もにこの前進レンジでの変速制御を行わせるコントロー
ラ(例えば、実施形態における電子制御ユニットEC
U)と備える。さらに、ポジション検出装置が、少なく
とも、シフトレバーが中立ポジションに位置したことを
検出する中立ポジション検出器(例えば、実施形態にお
けるNDスイッチ303)と、シフトレバーが前進ポジ
ションに位置したことを検出する前進ポジション検出器
(例えば、実施形態におけるDポジション検出器31
0)とを備えて構成され、中立ポジション検出器および
前進ポジション検出器のいずれか一方が一つのスイッチ
(例えば、実施形態におけるNDスイッチ303)から
構成されるとともに他方が三つのスイッチ(例えば、実
施形態におけるD1〜D3スイッチ311〜313)か
ら構成される。
【0010】このような構成の制御装置によれば、シフ
トレバーの第1の方向の操作に対応してマニュアルバル
ブを作動させるだけであり(第2の方向の操作に対して
マニュアルバルブは作動させる必要が無く)、シフトレ
バーの操作をマニュアルバルブに伝達する操作伝達機構
の構成がシンプルとなる。さらに、シフトレバーを第2
の方向に操作して中立ポジションと前進ポジションとに
切換操作すれば、中立レンジと前進レンジとの切換を行
うことができるので、シフトレバーの操作性が良い。こ
のようなシフトレバーの第2の方向の操作に対応した中
立レンジと前進レンジの切換制御は、コントローラによ
りシフトレバーの操作ポジション(中立ポジションと前
進ポジション)を検出して行われるが、この検出を行う
ポジション検出装置を構成する中立ポジション検出器お
よび前進ポジション検出器のいずれか一方が一つのスイ
ッチから構成されるとともに他方が複数のスイッチから
構成されているため、操作レバーの操作ポジションの検
出を正確且つ確実に行うことができる。さらに、これら
スイッチの作動パターンに基づいてスイッチの故障が生
じたときにこの故障検出を確実に行うことができる
【0011】なお、ポジション検出装置に、シフトレバ
ーが駐車ポジションに位置したことを検出する一つのス
イッチからなる駐車ポジション検出器(例えば、実施形
態におけるPスイッチ301)と、シフトレバーが後進
ポジションに位置したことを検出する一つのスイッチか
らなる後進ポジション検出器(例えば、実施形態におけ
るRスイッチ302)とを設けるのが好ましい。これに
より、各ポジションに応じた電気制御バルブの適切な作
動制御が可能となる。本制御装置では、シフトレバーが
駐車ポジションおよび後進ポジションに移動操作される
ときにはマニュアルバルブが連動作動されるため、電気
制御バルブの作動不良に対してマニュアルバルブの作動
により対応可能であり、それぞれ一つの検出スイッチで
も制御が不安定になることがない。
【0012】本発明において、前進ポジションに位置し
たシフトレバーを第2の方向とは異なる第3の方向に揺
動操作させることを可能に構成し、ポジション検出装置
にシフトレバーが第3の方向に揺動されたことを検出す
る変速操作検出器(例えば、実施形態における+スイッ
チ304および−スイッチ305)も設け、シフトレバ
ーが第3の方向に揺動操作されている間において、前進
ポジション検出器はシフトレバーが前進ポジションに位
置するという検出を行うように構成するのが好ましい。
さらに、シフトレバーが前進ポジションに位置した状態
で複数の前進レンジが設定可能であり、シフトレバーが
第3の方向に揺動操作されたことが変速操作検出器によ
り検出されたときに、この検出に応じて複数の前進レン
ジが順次切り換えられるように構成するのが好ましい。
【0013】このように構成すれば、シフトレバーを前
進ポジションに位置させた状態で、このシフトレバーを
第3の方向に揺動操作されるだけで、前進レンジの切換
を行わせることができ、レバー操作性が良い。また、こ
のようなシフトレバーの揺動操作のときに、前進ポジシ
ョン検出器によりレバーが前進ポジションに位置してい
るということを常に検出し、且つ変速操作検出器がシフ
トレバーの揺動操作を検出するようになっているため、
誤った検出を行うおそれがなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態に係る制御装置およびこの装置によりレ
ンジ切換制御がなされる自動変速機について説明する。
図1にシフト操作制御系を含む全体構成を示しており、
エンジンENGの出力を変速して車輪に伝達する自動変
速機TMにより動力伝達機構が構成される。この自動変
速機TMの変速制御は変速制御バルブCVによる油圧制
御により行われ、変速制御バルブCVの作動は電子制御
ユニットECUからの変速制御信号によりソレノイドバ
ルブを作動させて行われる。電子制御ユニットECU
は、シフト操作装置200と、ステアリングホイールに
設けられたシフト操作スイッチ装置280と、インスツ
ルメントパネル内に設けられたシフト表示装置250と
繋がっている。
【0015】まず、自動変速機TMの構成を図2から図
5に基づいて説明する。この変速機は、変速機ハウジン
グHSG内に、エンジン出力軸(図示せず)に繋がるト
ルクコンバータTCと、トルクコンバータTCの出力部
材(タービン)に繋がった平行軸式変速機構TMと、こ
の変速機構TMの終減速駆動ギヤ6aと噛合する終減速
従動ギヤ6bを有したディファレンシャル機構DFとを
配設して構成されており、ディファレンシャル機構DF
から左右の車輪に駆動力が伝達される。
【0016】平行軸式変速機構TMは、互いに平行に延
びた第1入力軸1、第2入力軸2、カウンタ軸3および
アイドル軸5を有して構成され、これら各軸の軸心位置
は図5においてS1,S2,S3およびS5で示す位置
にそれぞれ配置されている。この平行軸式変速機構TM
の動力伝達構成を図4(A)および(B)に示してお
り、図4(A)には図5の矢印IVA−IVAに沿って第1
入力軸1(S1)、カウンタ軸3(S3)および第2入
力軸2(S2)を通る断面を示しており、図4(B)に
は図5の矢印IVB−IVBに沿って第1入力軸1(S
1)、アイドル軸5(S5)および第2入力軸2(S
2)を通る断面を示している。なお、図2は図4(A)
に対応し、図3は図4(B)に対応した変速機構TMの
断面を示している。
【0017】第1入力軸1はトルクコンバータTCのタ
ービンに連結されており、ベアリング41a,41bに
より回転支持され、タービンからの駆動力を受けてこれ
と同一回転する。第1入力軸1には、トルクコンバータ
TC側(図における右側)から順に、5速駆動ギヤ25
a、5THクラッチ15、4THクラッチ14、4速駆
動ギヤ24a、リバース駆動ギヤ26aおよび第1連結
ギヤ31が配設されている。5速駆動ギヤ25aは第1
入力軸1の上に回転自在に配設されており、油圧力によ
り作動される5THクラッチ15により第1入力軸1と
係脱される。また、4速駆動ギヤ24aおよびリバース
駆動ギヤ26aは一体に繋がるとともには第1入力軸1
の上に回転自在に配設されており、油圧力により作動さ
れる4THクラッチ14により第1入力軸1と係脱され
る。第1連結ギヤ31は第1入力軸1を回転自在に支持
するベアリング41aの外側に位置して片持ち状態で第
1入力軸1と結合されている。
【0018】第2入力軸2はベアリング42a,42b
により回転支持され、この軸上には、図における右側か
ら順に、2NDクラッチ12、2速駆動ギヤ22a、L
OW駆動ギヤ21a、LOWクラッチ11、3RDクラ
ッチ13、3速駆動ギヤ23aおよび第4連結ギヤ34
が配設されている。2速駆動ギヤ22a、LOW駆動ギ
ヤ21aおよび3速駆動ギヤ23aはそれぞれ第2入力
軸2の上に回転自在に配設されており、油圧力により作
動される2NDクラッチ12、LOWクラッチ11およ
び3RDクラッチ13により第2入力軸と係脱される。
第4連結ギヤ34は第2入力軸2と結合されている。
【0019】アイドル軸5はベアリング45a,45b
により回転支持され、この軸と一体に第2連結ギヤ32
および第3連結ギヤ33が設けられている。第2連結ギ
ヤ32は第1連結ギヤ31と噛合し、第3連結ギヤ33
は第4連結ギヤ34と噛合している。これら第1〜第4
連結ギヤにより連結ギヤ列30が構成され、第1入力軸
1の回転が連結ギヤ列30を介して第2入力軸2に常時
伝達される。
【0020】カウンタ軸3はベアリング43a,43b
により回転支持され、この軸上には、図における右側か
ら順に、終減速駆動ギヤ6a、2速従動ギヤ22b、L
OW従動ギヤ21b、5速従動ギヤ25b、3速従動ギ
ヤ23b、4速従動ギヤ24b、ドグ歯式クラッチ16
およびリバース従動ギヤ26cが配設されている。終減
速駆動ギヤ6a、2速従動ギヤ22b、LOW従動ギヤ
21b、5速従動ギヤ25bおよび3速従動ギヤ23b
はカウンタ軸3に結合されてこれと一体回転する。4速
従動ギヤ24bはカウンタ軸3の上に回転自在に配設さ
れている。また、リバース従動ギヤ26cもカウンタ軸
3の上に回転自在に配設されている。ドグ歯式クラッチ
16は軸方向に作動されて、4速従動ギヤ24bとカウ
ンタ軸3とを係脱させたり、リバース従動ギヤ26cと
カウンタ軸3とを係脱させたりすることができる。
【0021】なお、図示のように、LOW駆動ギヤ21
aとLOW従動ギヤ21bとが噛合し、2速駆動ギヤ2
2aと2速従動ギヤ22bとが噛合し、3速駆動ギヤ2
3aと3速従動ギヤ23bとが噛合し、4速駆動ギヤ2
4aと4速従動ギヤ24bとが噛合し、5速駆動ギヤ2
5aと5速従動ギヤ25bとが噛合する。さらに、リバ
ース駆動ギヤ26aはリバースアイドラギヤ26b(図
3参照)を介してリバース従動ギヤ26cと噛合する。
【0022】図には示されていないが、終減速駆動ギヤ
6aは終減速従動ギヤ6b(図2参照)と噛合してお
り、カウンタ軸3の回転はこれら終減速駆動および従動
ギヤ6a,6bを介してディファレンシャル機構DFに
伝達される。
【0023】以上のような構成の変速機において、各速
度段の設定およびその動力伝達経路について説明する。
なお、この変速機においては、前進レンジにおいてはド
グ歯式クラッチ16が図において右動されて4速従動ギ
ヤ24bとカウンタ軸3とが係合される。後進(リバー
ス)レンジにおいては、ドグ歯式クラッチ16が左動さ
れてリバース従動ギヤ26cとカウンタ軸3とが係合さ
れる。
【0024】まず前進レンジにおける各速度段について
説明する。LOW速度段はLOWクラッチ11を係合さ
せて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸
1に伝達された回転駆動力は、連結ギヤ列30を介して
第2入力軸2に伝達される。ここで、LOWクラッチ1
1が係合されているためLOW駆動ギヤ21aが第2入
力軸2と同一回転駆動され、これと噛合するLOW従動
ギヤ21bが回転駆動され、カウンタ軸3が駆動され
る。この駆動力は終減速ギヤ列6a,6bを介してディ
ファレンシャル機構DFに伝達される。
【0025】2速段は2NDクラッチ12を係合させて
設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に
伝達された回転駆動力は、連結ギヤ列30を介して第2
入力軸2に伝達される。ここで、2NDクラッチ12が
係合されているため2速駆動ギヤ22aが第2入力軸2
と同一回転駆動され、これと噛合する2速従動ギヤ22
bが回転駆動され、カウンタ軸3が駆動される。この駆
動力は終減速ギヤ列6a,6bを介してディファレンシ
ャル機構DFに伝達される。
【0026】3速段は3RDクラッチ13を係合させて
設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に
伝達された回転駆動力は、連結ギヤ列30を介して第2
入力軸2に伝達される。ここで、3RDクラッチ13が
係合されているため3速駆動ギヤ23aが第2入力軸2
と同一回転駆動され、これと噛合する3速従動ギヤ23
bが回転駆動されてカウンタ軸3が駆動され、この駆動
力は終減速ギヤ列6a,6bを介してディファレンシャ
ル機構DFに伝達される。
【0027】4速段は4THクラッチ14を係合させて
設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に
伝達された回転駆動力は、4THクラッチ14を介して
4速駆動ギヤ24aを回転駆動させ、これと噛合する4
速従動ギヤ24bを回転駆動する。ここで、前進レンジ
においてはドグ歯式クラッチ16により4速従動ギヤ2
4bがカウンタ軸3と係合されているため、カウンタ軸
3が駆動され、この駆動力は終減速ギヤ列6a,6bを
介してディファレンシャル機構DFに伝達される。
【0028】5速段は5THクラッチ15を係合させて
設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に
伝達された回転駆動力は、5THクラッチ15を介して
5速駆動ギヤ25aを回転駆動させ、これと噛合する5
速従動ギヤ25bを回転駆動する。5速従動ギヤ25b
はカウンタ軸3と結合されているためカウンタ軸3が駆
動され、この駆動力は終減速ギヤ列6a,6bを介して
ディファレンシャル機構DFに伝達される。
【0029】後進(リバース)段は、4THクラッチ1
4を係合させるとともにドグ歯式クラッチ16を左動さ
せて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸
1に伝達された回転駆動力は、4THクラッチ14を介
してリバース駆動ギヤ26aを回転駆動させ、リバース
アイドラギヤ26bを介してこのギヤ26aと噛合する
リバース従動ギヤ26cを回転駆動する。ここで、後進
(リバース)レンジにおいてはドグ歯式クラッチ16に
よりリバース従動ギヤ26cがカウンタ軸3と係合され
ているため、カウンタ軸3が駆動され、この駆動力は終
減速ギヤ列6a,6bを介してディファレンシャル機構
DFに伝達される。このことから分かるように、4TH
クラッチ14はリバースクラッチの作用を兼用する。
【0030】以上のような構成の自動変速機において変
速制御を行わせる変速制御バルブCVを構成する油圧回
路を図6〜図12に示しており、これについて以下に説
明する。なお、図7〜図12は、図6における一点鎖線
A〜Fにより6分割された部分をそれぞれ拡大して示
す。また、この油圧回路図において油路が開放している
所はドレンに繋がることを意味する。
【0031】この装置は、オイルタンクOTの作動油を
吐出するオイルポンプOPを有しており、オイルポンプ
OPはエンジンにより駆動されて油路100に作動油を
供給する。油路100は油路100aを介してメインレ
ギュレータバルブ50に繋がり、ここで調圧されて油路
100,100aにライン圧PLが発生する。このライ
ン圧PLは油路100bを介して、マニュアルバルブ5
8、第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ81〜85
および第1リニアソレノイドバルブ86に供給される。
【0032】メインレギュレータバルブ50においてラ
イン圧PLを調圧した余剰油は油路191に供給され、
さらに油路192に供給される。油路191に供給され
た作動油は、ロックアップシフトバルブ51、ロックア
ップコントロールバルブ52、トルクコンバータチェッ
クバルブ53により制御され、トルクコンバータTCの
ロックアップ制御および作動油供給に用いられ、この
後、オイルクーラ54を通ってオイルタンクOTに戻さ
れる。なお、トルクコンバータTCの制御については、
本発明には直接関係しないため、作動説明は省略する。
また、油路192に供給された作動油は、潤滑リリーフ
バルブ55により調圧されて各部の潤滑油として供給さ
れる。
【0033】この図においては、上述の変速機を構成す
るLOWクラッチ11、2NDクラッチ12、3RDク
ラッチ13、4THクラッチ14、5THクラッチ15
を示しており、各クラッチにはそれぞれLOWアキュム
レータ75、2NDアキュムレータ76、3RDアキュ
ムレータ77、4THアキュムレータ78、5THアキ
ュムレータ79が油路を介して繋がれている。また、ド
グ歯式クラッチ16を作動させるための前後進選択油圧
サーボ機構70を備える。
【0034】これら各クラッチ11〜15および前後進
選択油圧サーボ機構70への作動油圧供給制御を行うた
め、第1シフトバルブ60、第2シフトバルブ62、第
3シフトバルブ64、第4シフトバルブ66、第5シフ
トバルブ68、Dインヒビターバルブ56が図示のよう
に配設されている。そして、これらバルブの作動制御お
よび各クラッチ等への供給油圧制御を行うため、第1〜
第5オン・オフソレノイドバルブ81〜85と、第1〜
第3リニアソレノイドバルブ86〜88が図示のように
配設されている。
【0035】以上のような構成の変速制御装置の作動を
各速度段毎に分けて以下に説明する。各速度段の設定
は、シフト操作装置200のシフトレバー201の操作
に対応して第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ81
〜85および第1〜第3リニアソレノイドバルブ86〜
88の作動を表1に示すように設定して行われる。な
お、これら第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ81
〜85および第1〜第3リニアソレノイドバルブ86〜
88はノーマルクローズタイプのソレノイドバルブであ
り、通電時(オン時)に作動信号油圧を発生させる。ま
た、この表1において、符号×および○はそれぞれソレ
ノイドが通電オフおよびオンとなることを意味する。
【0036】
【表1】
【0037】この表1においてポジションはシフトレバ
ー201の操作位置を示し、シフトレバー201のポジ
ションとしては、駐車(P)ポジション、後進(R)ポ
ジション、中立(N)ポジションおよび前進(D)ポジ
ションが設けられている。このシフト操作装置200に
ついては後述するが、シフトレバー201はマニュアル
バルブ58に繋がっており、駐車(P)ポジション、後
進(R)ポジションおよび中立(N)ポジションの間で
移動されるときに、マニュアルバルブ58はPポジショ
ン、RポジションおよびN−Dポジションの間で移動さ
れる。しかしながら、シフトレバー201を後述するよ
うに、中立(N)ポジションおよび前進(D)ポジショ
ンの間で移動させるときには、マニュアルバルブ58は
N−Dポジションのまま保持される。なお、図6〜12
においては、マニュアルバルブ58はN−Dポジション
に位置した状態を示している。
【0038】表1に従ってまず、シフトレバー201が
駐車(P)ポジションにあるときについて説明する。こ
のときには、マニュアルバルブ58のスプール58aは
溝部58bがP位置に位置するポジションに移動され
る。このPポジションでのモードとして、車両が停車し
た状態で設定されるPモードと、走行中にシフトレバー
201が駐車(P)ポジションに操作されたときに設定
されるRインヒビターモードとがある。
【0039】まず、通常時に設定されるPモードにおい
ては、第1、第3およびおよび第5オン・オフソレノイ
ドバルブ81,83,85が通電オンで開作動され、第
2および第4オン・オフソレノイドバルブ82,84が
通電オフで閉作動される。これにより、第1オン・オフ
ソレノイドバルブ81からライン圧PLが油路101を
介して第1シフトバルブ60の右端に供給され、第1シ
フトバルブ60のスプールを左動させる。また、第3オ
ン・オフソレノイドバルブ83からライン圧PLが油路
103を介して第3シフトバルブ64の右端に供給さ
れ、第3シフトバルブ64のスプールを左動させる。さ
らに、第5オン・オフソレノイドバルブ85からライン
圧PLが油路105を介して第5シフトバルブ68の左
端に供給され、第5シフトバルブ68のスプールを右動
させる。なお、油路105は分岐油路105aを介して
ロックアップシフトバルブ51の右端に繋がり、第5オ
ン・オフソレノイドバルブ85によりロックアップクラ
ッチの作動制御を行うことができるが、これについての
説明は省略する。
【0040】一方、オフ作動される第2オン・オフソレ
ノイドバルブ82において油路102はドレンに繋が
り、第2シフトバルブ62のスプールはスプリングの付
勢力により図示のように右動された状態となる。同様
に、オフ作動される第4オン・オフソレノイドバルブ8
4において油路104はドレンに繋がり、第4シフトバ
ルブ66のスプールはスプリングの付勢力により図示の
ように左動された状態となる。
【0041】シフトレバーが駐車ポジションのときには
マニュアルバルブ58はPポジションに位置しており、
油路100bからのライン圧PLが油路111および油
路112に供給される。油路111は第1シフトバルブ
60において閉塞される。油路112は油路112a,
112b,112cに分岐しており、油路112aは第
4シフトバルブ64において閉塞される。油路112b
は第5シフトバルブ68において油路113に繋がり、
油路113は前後進選択油圧サーボ機構70の左側油室
72に繋がる。このため、左側油室72にライン圧PL
が供給され、ロッド71を右動させる。ロッド71はド
グ歯式クラッチ16を作動させるシフトフォークと繋が
っており、ロッド71が右動されるとドグ歯式クラッチ
16によりリバース従動ギヤ26cとカウンタ軸3とを
係合させる。なお、油路112cはロックアップシフト
バルブ51の左端に繋がり、ロックアップクラッチの作
動制御を行うのであるが、これについての説明は省略す
る。
【0042】この状態において、LOWクラッチ11は
油路121を介して第2シフトバルブ62においてドレ
ンに繋がり解放される。2NDクラッチ12は油路12
2から第1シフトバルブ60を介して油路123に繋が
り、油路123から第2シフトバルブ62を介して油路
124に繋がり、油路124は第3シフトバルブ64に
おいてドレンに繋がる。このため、2NDクラッチ12
も解放される。3RDクラッチ13は油路125から第
1シフトバルブ60を介して油路126に繋がり、油路
126は第4シフトバルブ66においてドレンに繋が
る。このため、3RDクラッチ13も解放される。4T
Hクラッチ14は油路127から第2シフトバルブ62
を介して油路128に繋がり、油路128は第3シフト
バルブ64においてドレンに繋がる。このため、4TH
クラッチ14も解放される。5THクラッチ15は油路
129を介して第1シフトバルブ60においてドレンに
繋がり解放される。
【0043】このように、Pモードにおいては、前後進
選択油圧サーボ機構70はリバース側に設定された状態
で、LOWクラッチ11、2NDクラッチ12、3RD
クラッチ13、4THクラッチ14および5THクラッ
チ15が全て解放され、ニュートラル状態となる。
【0044】次に、Rインヒビターモードについて説明
する。このモードは、上記Pモードとは、第5オン・オ
フソレノイドバルブ85がオフ作動される点が相違す
る。これにより、第5シフトバルブ68のスプールがス
プリングの付勢力により左動される。この結果、前後進
選択油圧サーボ機構70の左側油室72に繋がる油路1
13は第5シフトバルブ68においてドレンに繋がり、
ロッド71に作用する軸方向力はなくなり直前の状態の
まま保持される。すなわち、Rインヒビターモードで
は、ニュートラル状態で、前後進選択油圧サーボ機構7
0は直前位置のままで保持される状態となる。
【0045】シフトレバー201が後進(R)ポジショ
ンに操作されたときには、表1に示すように、Rインギ
ヤモード、R定常モードおよびRインヒビターモードが
選択的に設定される。Rインギヤモードはリバース段の
設定を行う初期段階に設定されてリバース段への移行を
スムーズに行わせるモードであり、この後、R定常モー
ドに移行される。Rインヒビターモードは、前進走行中
にシフトレバー201が後進(R)ポジションに操作さ
れたときに設定される。このようにシフトレバー201
が後進(R)ポジションに操作されたときには、マニュ
アルバルブ58はRポジションに移動され、この位置で
は油路100bからのライン圧PLが油路111および
112に供給される。
【0046】まず、Rインヒビターモードは、駐車
(P)ポジションにあるときに設定されるRインヒビタ
ーモードと同じであり、ニュートラル状態で、前後進選
択油圧サーボ機構70は直前位置のままで保持される状
態となる。
【0047】Rインギヤモードは、上述のPモードとは
第2オン・オフソレノイドバルブ82がオン作動される
点が相違する。これにより、4THクラッチ14が油路
127から第2シフトバルブ62を介して油路130に
繋がり、油路130が第5シフトバルブ68を介して油
路131に繋がり、油路131が第4シフトバルブ66
を介して油路132に繋がり、油路132が前後進選択
油圧サーボ機構70を介して油路133に繋がり、油路
133がマニュアルバルブ58を介して油路134に繋
がり、油路134が第1シフトバルブ60を介して油路
135に繋がり、油路135がロックアップシフトバル
ブ51を介して油路136に繋がり、油路136は第1
リニアソレノイドバルブ86に繋がる。このため、Rイ
ンギヤモードにおいては、前後進選択油圧サーボ機構7
0はリバース側に設定された状態で、4THクラッチ1
4の係合を第1リニアソレノイドバルブ86により制御
してリバース段の初期段階の制御ができる。
【0048】R定常モードは、Rインギヤモードとは第
1オン・オフソレノイドバルブ81がオフ作動される点
が相違する。これにより、4THクラッチ14が油路1
27から第2シフトバルブ62を介して油路130に繋
がり、油路130が第5シフトバルブ68を介して油路
131に繋がり、油路131が第4シフトバルブ66を
介して油路132に繋がり、油路132が前後進選択油
圧サーボ機構70を介して油路133に繋がり、油路1
33がマニュアルバルブ58を介して油路134に繋が
り、油路134が第1シフトバルブ60を介して油路1
11と繋がる。この結果、R定常モードでは4THクラ
ッチ14にライン圧PLが供給されてリバース段が設定
される。
【0049】シフトレバー201が中立(N)ポジショ
ンに操作されたときには、表1からわかるように、シフ
トレバー201が駐車(P)ポジションもしくは後進
(R)ポジションにあるときに設定されるRインヒビタ
ーモードが設定され、ニュートラル状態で、前後進選択
油圧サーボ機構70は直前位置のままで保持される状態
となる。このときマニュアルバルブ58はD−Nポジシ
ョンに位置し、油路100bは111および140に繋
がり、ライン圧PLがこれら油路111および140に
供給される。
【0050】次に、シフトレバー201が中立(N)ポ
ジションから前進(D)ポジションに操作されたときに
ついて説明する。このときには、表1からわかるよう
に、LOWインギヤモードなど9つのモードが設定され
て自動変速が行われる。このときマニュアルバルブ58
はD−Nポジションに位置したままであり、油路100
bは111および140に繋がり、ライン圧PLがこれ
ら油路111および140に供給される。
【0051】まず、シフトレバー201が中立(N)ポ
ジションから前進(D)ポジションに操作されたときの
初期段階に設定されるLOWインギヤモードについて説
明する。このモードでは、第1から第4オン・オフソレ
ノイドバルブ81〜84がオン作動され、第5オン・オ
フソレノイドバルブ85がオフ作動される。これによ
り、LOWクラッチ11に繋がる油路121は、第2シ
フトバルブ62を介して油路141に繋がり、油路14
1は第3シフトバルブ64を介して油路142に繋が
り、油路142は第4シフトバルブ66を介して油路1
43に繋がり、油路143はマニュアルバルブ58を介
して油路134に繋がり、油路134は第1シフトバル
ブ60を介して油路135に繋がり、油路135がロッ
クアップシフトバルブ51を介して油路136に繋が
り、油路136は第1リニアソレノイドバルブ86に繋
がる。このため、LOWインギヤモードにおいては、L
OWクラッチ11の係合を第1リニアソレノイドバルブ
86により制御できる。
【0052】なお、油路121はここから分岐する油路
145を介してDインヒビターバルブ56に繋がり、D
インヒビターバルブ56のスプールを右方向に押圧す
る。このため、LOWクラッチ11に供給される油圧が
所定圧以上となるとDインヒビターバルブ56のスプー
ルが右動されるが、これにより油路146と油路147
が連通する。ここで油路146は油路140と繋がって
おり、ライン圧PLがここに供給される。このため、ラ
イン圧PLがDインヒビターバルブ56のスプールを右
に押圧し、このスプールを右動状態で保持する。また、
油路147は前後進選択油圧サーボ機構70の右側油室
73に繋がっており、ロッド71を左動させる。これに
よりドグ歯クラッチ16はDレンジ側に位置し、4速駆
動ギヤ24bとカウンタ軸3とが係合される。
【0053】LOWモードにおいては、第1オン・オフ
ソレノイドバルブ81がオフ作動され、第1シフトバル
ブ60のスプールがスプリング付勢力により右動され
る。これにより、油路111が油路134と繋がりライ
ン圧PLが油路134に供給される。油路134はマニ
ュアルバルブ58を介して油路143に繋がり、油路1
43は第4シフトバルブ66を介して油路142に繋が
り、油路142は第3シフトバルブ64を介して油路1
41に繋がり、油路141は第2シフトバルブ62を介
して油路121に繋がる。このため、ライン圧PLがL
OWクラッチ11に供給されてこれが係合される。
【0054】1−2−3モードは、1−2変速、2−3
変速および1−3変速に際して用いられるモードであ
り、LOWモードとは第1オン・オフソレノイドバルブ
81がオン作動される点が異なる。これはLOWインギ
ヤモードと同一であり、第1リニアソレノイドバルブ8
6によりLOWクラッチ11の係合制御がなされる。な
お、第5オン・オフソレノイドバルブ85はロックアッ
プクラッチの作動制御に用いられるため、ロックアップ
クラッチ係合制御のためにオンもしくはオフ作動され
る。
【0055】2NDモードはLOWモードとは第1オン
・オフソレノイドバルブ81がオン作動され、第3オン
・オフソレノイドバルブ83がオフ作動される点が異な
る。この結果、LOWクラッチ11に繋がる油路121
は第2シフトバルブ62を介して油路141に繋がる
が、油路141は第3シフトバルブ64においてドレン
に連通し、LOWクラッチ11は解放される。一方、2
NDクラッチ12につながる油路122は第1シフトバ
ルブ60を介して油路123につながり、油路123は
第2シフトバルブ62を介して油路150につながり、
油路150は第3シフトバルブ64を介して油路151
に繋がり、油路151は前後進選択油圧サーボ機構70
を介して油路147に繋がり、油路147はDインヒビ
ターバルブ56を介して油路146に繋がり、油路14
6から分岐する油路140がマニュアルバルブ58を介
して油路100bと繋がる。このため、2NDクラッチ
12にライン圧PLが供給されてこれが係合される。
【0056】3RDモードは、2NDモードとは第2オ
ン・オフソレノイドバルブ82がオフ作動されて、第3
オン・オフソレノイドバルブ83がオン作動される点が
異なる。この結果、2NDクラッチ12に繋がる油路1
22が第1シフトバルブ60を介して油路123に繋が
り、油路123が第2シフトバルブ62を介して油路1
24に繋がり、油路124が第3シフトバルブ64にお
いてドレンに繋がる。これにより2NDクラッチ12は
解放される。一方、3RDクラッチ13に繋がる油路1
25は第1シフトバルブ60を介して油路126に繋が
り、油路126は第4シフトバルブ66を介して油路1
55に繋がり、油路155は第2シフトバルブ62を介
して油路156に繋がり、油路156はDインヒビター
バルブ56を介して油路157に繋がり、油路157は
第3リニアソレノイドバルブ88に繋がる。このため、
3RDモードにおいては第3リニアソレノイドバルブ8
8により3RDクラッチの係合が制御される。
【0057】2−3−4モードは2−3変速、3−4変
速および2−4変速に際して用いられるモードであり、
3RDモードとは第3オン・オフソレノイドバルブ83
がオフ作動される点が異なる。この結果、第2リニアソ
レノイドバルブ87からの出力油圧が油路160から第
3シフトバルブ64を介して油路128に繋がり、油路
128は第2シフトバルブ62を介して油路127に繋
がり、4THクラッチ14に繋がる。このため、2−3
−4モードにおいては、第3リニアソレノイドバルブ8
8により3RDクラッチ13の係合が制御されるととも
に、第2リニアソレノイドバルブ87により4THクラ
ッチ14の係合が制御される。
【0058】4THモードは2−3−4モードとは第4
オン・オフソレノイドバルブ84がオフ作動する点が異
なる。これにより、3RDクラッチ13に繋がる油路1
25は第1シフトバルブ60を介して油路126に繋が
り、油路126は第4シフトバルブ66を介してドレン
に繋がり、3RDクラッチ13は解放される。このた
め、4THモードにおいては、第2リニアソレノイドバ
ルブ87により4THクラッチ14の係合が制御され
る。
【0059】4−5モードは4−5変速を行わせるとき
に設定されるモードであり、4THモードとは第1オン
・オフソレノイドバルブ81がオフ作動される点が異な
る。のため、第2リニアソレノイドバルブ87の出力油
圧により4THクラッチ14の係合が制御され、第3リ
ニアソレノイドバルブ88の出力油圧により5THクラ
ッチ15の係合が制御される。
【0060】5THモードは4−5モードとは第2オン
・オフソレノイドバルブ82がオン作動される点が異な
る。これにより、5THクラッチ15に繋がる油路12
9が第1シフトバルブ60を介して油路165と繋が
り、油路165が第3シフトバルブ64を介して油路1
66と繋がり、油路166が油路157に繋がり、第3
リニアソレノイドバルブ88に繋がる。このため、5T
Hモードにおいては第3リニアソレノイドバルブ88に
より5THクラッチ15が係合制御される。
【0061】以上説明したように、表1に示すように、
シフトレバーポジションを設定するとともに、第1から
第5オン・オフソレノイドバルブ81から85の作動を
制御することにより各モードを設定することができ、自
動変速制御を行うことができる。このようにシフトレバ
ーポジションを設定するシフト操作装置200について
図13を参照して説明する。
【0062】この装置200は、図1から分かるよう
に、シフトボックス210と、これに揺動自在に配設さ
れた先端に操作ノブ202を有するシフトレバー201
とから構成される。シフトボックス210には、図13
に示すように、前後に延びる直線状の開口からなる第1
シフトガイド路211と、第1シフトガイド路211の
下端に繋がって左方向に直角に曲がって延びる開口から
なる第2シフトガイド路212と、第2シフトガイド路
212の右端に繋がって上下に延びる第3シフ3ガイド
路213とが形成されており、シフトレバー201がこ
れらシフトガイド路211,212,213から外方に
突出して配設されている。
【0063】このため、シフトレバー201は操作ノブ
202を握ってこれら第1シフトガイド路211、第2
シフトガイド路212および第3シフトガイド路213
に沿って揺動操作することができる。シフト操作装置2
00において、第1シフトガイド路211に沿ったシフ
トレバー201の揺動操作により、シフトレバー201
を、符号201aで示す駐車ポジション(Pポジショ
ン)、符号201bで示す後進ポジション(Rポジショ
ン)、符号201cで示す中立ポジション(Nポジショ
ン)に移動させることができる。このシフトレバーは、
前述したマニュアルバルブ58に繋がっており、上記操
作に応じてマニュアルバルブ58のスプール58aをP
ポジション、Rポジション、N−Dポジションに移動さ
せる。このような操作によりシフトレバー201がどの
ポジションに移動されたかを電気的に検出するスイッチ
が設けられている。
【0064】このようにシフトレバー201をNポジシ
ョンに移動させた後、シフトレバー201を第2シフト
ガイド路212に沿って揺動操作することにより、シフ
トレバー201を、符号201cで示す中立ポジション
(Nポジション)から符号201dで示す前進ポジショ
ン(Dポジション)に移動させることができる。このよ
うなシフトレバー201の移動ポジションを電気的に検
出するスイッチが設けられている。このシフトレバー2
01の操作に対しては、マニュアルバルブ58のスプー
ル58aをN−Dポジションに保持するように構成され
ている。
【0065】さらに、Dポジション201dに位置した
シフトレバー201を第3シフトガイド路213に沿っ
て、図示の+方向および−方向に揺動操作することがで
き、その揺動操作を検出するスイッチが設けられてい
る。このときもマニュアルバルブ58のスプール58a
はN−Dポジションに保持される。
【0066】操作ボックス210には、Pポジションマ
ーク215a、Rポジションマーク215b、Nポジシ
ョンマーク215c、Dポジションマーク215d、+
マーク215e、−マーク215fからなる6カ所の固
定マークが設けられている。これにより操作レバーがど
のポジションに位置しているかを確認できる。
【0067】次に、シフト操作スイッチ装置280につ
いて、図14を参照して説明する。この装置はステアリ
ングホイール281における中央部に左右に分かれて配
設された+シフトスイッチ282a,282bと、−シ
フトスイッチ283a,283bとから構成される。シ
フトレバー201がDポジションに位置した状態で、左
右いずれかの+スイッチ282a,282bを操作する
と、Dポジションに位置したシフトレバー201を+側
に操作した場合と同様の制御信号が出力される。また、
左右いずれかの−スイッチ283a,283bを操作す
ると、Dポジションに位置したシフトレバー201を−
側に操作した場合と同様の制御信号が出力される。
【0068】以上説明したシフト操作装置200および
シフト操作スイッチ装置280の操作に伴う変速制御の
内容について図15を参照して説明する。まず、シフト
レバー201をPポジション201aに操作したときに
は、マニュアルバルブ58がPポジションに位置し、表
1に示すようにソレノイドバルブの作動が制御されてP
モードもしくはRインヒビターモードに設定され。この
ときシフトレバー201に機械的に繋がるパーキングギ
ヤが係合作動されて車両は静止保持される。このパーキ
ングギヤ機構については従来から良く知られている機構
であり、その説明は省略する。
【0069】シフトレバー201をPポジション201
aからRポジション201bに操作すると、パーキング
ギヤの係合が解放され、マニュアルバルブ58がRポジ
ションに位置し、表1に示すようにソレノイドバルブの
作動が制御されてRインギヤモード、R定常モードもし
くはRインヒビターモードに設定される。シフトレバー
250をRポジション201bからNポジション201
cに操作すると、マニュアルバルブ58がN−Dポジシ
ョンに位置し、表1に示すようにソレノイドバルブの作
動が制御されてNモードに設定され、ニュートラル段が
設定される。
【0070】次に、シフトレバー201をNポジション
201cからDポジション201dに操作すると、マニ
ュアルバルブ58がN−Dポジションに位置したまま、
まずD5レンジが設定される。D5レンジにおいては、
1速(LOW)、2速、3速、4速および5速からなる
前進側の五つの速度段での自動変速が行われる。この自
動変速は、例えば、車速とエンジンスロットル開度に対
応して設定された自動変速マップに基づいて、実車速お
よび実エンジンスロットル開度の変化に対応して自動的
に変速制御が行われる。
【0071】シフトレバー201をDポジション201
dに移動させた後、これを矢印で示すように第3シフト
ガイド路213に沿って−方向に一度操作する度にD4
レンジ(LOWから4速までの自動変速を行うレン
ジ),D3レンジ(LOWから3速までの自動変速を行
うレンジ),2レンジ(2速固定のレンジ),1レンジ
(1速固定のレンジ)と切り換えられる。逆に+方向の
操作に対してはこれと逆の切換が行われる。この切換制
御は、車速が所定車速以下となる低車速のときにはD5
〜1レンジへの切換が行われ、図15に示すように循環
する切換が可能であるが、車速が所定車速を越えた高車
速のときには、D5から1レンジへ向かっての一つずつ
の切換と、1レンジからD5レンジへ向かっての一つず
つの切換のみが可能となる。
【0072】以上の説明から分かるように、操作装置2
00の操作レバー201がPポジション、Rポジショ
ン、Nポジションに操作移動されるときには、このシフ
トレバー操作に応じてマニュアルバルブ58のスプール
58aをPポジション、Rポジション、N−Dポジショ
ンに移動させるが、シフトレバー201をNポジション
とDポジションとの間で移動させるときには、マニュア
ルバルブ58はN−Dポジションのまま保持される。そ
して、シフトレバー201をNポジションとDポジショ
ンとの間で操作移動させたときには、これをスイッチに
より電気的に検出し、第1〜第5オンオフソレノイドバ
ルブ81〜85および第1〜第3リニアソレノイドバル
ブ86〜88の電気的な作動制御によりNレンジおよび
Dレンジを設定している。
【0073】このため、これらソレノイドバルブが作動
不良を起こしたときにNレンジおよびDレンジの設定制
御が不正確となるという問題がある。このようなことか
ら、本発明においては、いずれか一つのソレノイドバル
ブが作動不良を起こした場合には、第1フェイルモード
に基づく作動制御を行うとともに、いずれか二つのソレ
ノイドバルブが作動不良を起こした場合には、第2フェ
イルモードに基づく作動制御を行わせて上記問題を解決
するようにしている。これらについて以下に説明する。
【0074】まず、いずれか一つのソレノイドバルブ等
が作動不良を起こした場合の第1フェイルモードでの作
動制御を、図16を参照して説明する。なお、図16で
は、説明の容易化のため、第1から第5オン・オフソレ
ノイドバルブ81〜85をそれぞれ符号A〜E(Asol
〜Esol)で示し、第1〜第3リニアソレノイドバルブ
86〜88をそれぞれリニアA〜リニアCとして示す。
この図において、符号×および○はそれぞれソレノイド
が通電オフおよびオンとなることを意味する。
【0075】この図における「部品」の欄には、作動不
良を起こすソレノイドバルブ等と作動不良内容を示し、
「変速段」の欄はこのような作動不良に対応して設定さ
れる走行速度段を示し、「PLおよびリニア」の欄は、
この走行速度段を設定するために供給される圧がライン
圧PLであるか、リニアA〜リニアCのいずれかからの
供給油圧であるかを示している。
【0076】まず、No.1の作動不良ケースとして、
Asol(第1オン・オフソレノイドバルブ81)がオフ
(×)の状態のままとなる作動不良が発生した場合に
は、残りの正常に作動するソレノイドバルブB〜Eにつ
いてNo.1のパターン制御(すなわち、Eソレノイド
バルブがオフで、B,C,Dソレノイドバルブがオンと
なる制御)がなされる。この結果、図6の油圧回路にお
いて、LOWクラッチ11にライン圧が供給されて1速
段が設定される。すなわち、Asol(第1オン・オフソ
レノイドバルブ81)がオフ・フェイルしたときには、
1速段に固定されて走行可能となる。但し、このとき車
速が所定車速以上となったときには、備考欄に示すよう
に、B,C,Dソレノイドバルブをオフ作動させて、A
〜Eソレノイドバルブ全てをオフとして、リニアB(第
2リニアソレノイドバルブ87)からの制御油圧を4T
Hクラッチ14に供給させて4速段での走行を行わせ
る。
【0077】No.2の作動不良ケースとして、Asol
(第1オン・オフソレノイドバルブ81)がオン(○)
の状態のままとなる作動不良が発生した場合には、残り
の正常に作動するソレノイドバルブB〜EについてN
o.2のパターン制御(すなわち、C,Eソレノイドバ
ルブがオフで、B,Dソレノイドバルブがオンとなる制
御)がなされる。この結果、図6の油圧回路において、
2NDクラッチ12にライン圧が供給されて2速段が設
定される。すなわち、Asol(第1オン・オフソレノイ
ドバルブ81)がオン・フェイルしたときには、2速段
に固定されて走行可能となる。
【0078】No.3の作動不良ケースとして、Bsol
(第2オン・オフソレノイドバルブ82)がオフ(×)
の状態のままとなる作動不良が発生した場合には、残り
の正常に作動するソレノイドバルブAおよびC〜Eにつ
いてNo.3のパターン制御(すなわち、C,Eソレノ
イドバルブがオフで、A,Dソレノイドバルブがオンと
なる制御)がなされる。この結果、図6の油圧回路にお
いて、2NDクラッチ12にリニアA(第1リニアソレ
ノイドバルブ86)が繋がり、リニアAからの油圧供給
により2速段が設定される。すなわち、Bsol(第2オ
ン・オフソレノイドバルブ82)がオフ・フェイルした
ときには、2速段での走行が可能となる。
【0079】以下、同様にして、No.4〜No.20
に示す各ソレノイドバルブ等の作動不良に対しても、図
示のようなパターンでのオン・オフソレノイドバルブの
作動制御がなされ、いずれの場合にも2速段が設定され
る。
【0080】このようにいずれか一つのソレノイドバル
ブ等が作動不良を起こした場合には、図16に示す第1
フェイルモードでの作動制御が行われ、1速段、2速
段、4速段のいずれかが設定され、シフトレバー201
をDポジションに位置させた状態で、所定の速度段での
前進走行が可能である。このため、例えば、修理工場ま
で所定の速度段のまま走行し、修理工場において作動不
良の修理を行うという対応が可能である。
【0081】次に、いずれか二つのソレノイドバルブ等
が作動不良を起こした場合の第2フェイルモードでの作
動制御を、図17を参照して説明する。なお、図17で
も、説明の容易化のため、第1から第5オン・オフソレ
ノイドバルブ81〜85をそれぞれ符号A〜Eで示し、
第1〜第3リニアソレノイドバルブ86〜88をそれぞ
れリニアA〜リニアCとして示す。この図においても、
符号×および○はそれぞれソレノイドが通電オフおよび
オンとなることを意味する。
【0082】第2フェイルモード、すなわち、いずれか
二つのソレノイドバルブ等が作動不良を起こした場合に
は、シフトレバー201をNポジションに操作すること
によりニュートラル状態を作り出し、車両が走り出すこ
とを確実に防止するようにしている。図17には、正常
状態でシフトレバー201をNポジションに位置させた
ときのソレノイドバルブA〜Eの作動を示しており(N
o.0の作動パターン)、このときには、ソレノイドバ
ルブA,Cがオンで、ソレノイドバルブB,D,Eがオ
フとされ、この状態では、全クラッチ11,12,1
3,14,15がドレンに繋がって解放され、ニュート
ラル状態となる。
【0083】このため、図16においてNo.11〜2
0に示す部品(第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ
81〜85以外の部品)の二つが作動不良を生じた場合
には、正常に作動するソレノイドバルブA〜E(第1〜
第5オン・オフソレノイドバルブ81〜85)を図17
の正常パターンで示す作動を行わせてニュートラルを設
定する。このことから分かるように、ソレノイドバルブ
A〜Eのうちの二つが、図17の正常パターンとは逆の
オン・オフ作動となる作動不良に対する対応が問題であ
る。本装置では、この作動不良に対してもニュートラル
を設定するようにしており、これについて図17を参照
して説明する。なお、図17において、作動不良を起こ
した作動を三角形で囲んで示している。
【0084】まず、No.1に示すソレノイドバルブA
およびBが上記No.0の正常作動パターンと反対とな
る作動不良を起こした場合には、残りの正常なソレノイ
ドバルブC,D,EをNo.1の作動パターンで作動さ
せる。これにより、ソレノイドバルブB,Cがオンで、
ソレノイドバルブA,D,Eがオフとなり、図6の油圧
回路において、全クラッチ11,12,13,14,1
5がドレンに繋がって解放され、ニュートラル状態とな
る。
【0085】No.2に示すようにソレノイドバルブA
およびCが上記No.0の正常作動パターンと反対とな
る作動不良を起こした場合には、残りの正常なソレノイ
ドバルブB,D,EをNo.2の作動パターンで作動さ
せる。これにより、全ソレノイドバルブA〜Eがオフと
なり、図6の油圧回路において、LOW,2ND,3R
D,4THクラッチ11,12,13,14がドレンに
繋がって解放され、5THクラッチ15はリニアソレノ
イドバルブCに繋がる。このため、正常に作動するリニ
アソレノイドバルブCを介して5THクラッチ15をド
レンに連通させてこのクラッチも解放すればニュートラ
ル状態となる。
【0086】No.3に示すようにソレノイドバルブA
およびDが上記No.0の正常作動パターンと反対とな
る作動不良を起こした場合には、残りの正常なソレノイ
ドバルブB,C,EをNo.3の作動パターンで作動さ
せる。これにより、ソレノイドバルブDがオンで、ソレ
ノイドバルブA,B,C,Eがオフとなり、図6の油圧
回路において、LOW,2ND,3RD,4THクラッ
チ11,12,13,14がドレンに繋がって解放さ
れ、5THクラッチ15はリニアソレノイドバルブCに
繋がる。このため、正常に作動するリニアソレノイドバ
ルブCを介して5THクラッチ15をドレンに連通させ
てこのクラッチも解放すればニュートラル状態となる。
【0087】以下、図17に示すNo.4〜NO.10
までのフェイルパターンに対して、それぞれ図示のよう
にソレノイドバルブA〜Eのオン・オフ作動を制御する
ことにより、全クラッチ11,12,13,14,15
がドレンに繋がって解放され、ニュートラル状態とな
る。このことから分かるように、第2フェイルモードで
は、シフトレバーをN位置に移動させることにより、図
17で示すパターンの作動制御を行って、シフトレバー
がNポジションにすれば確実にニュートラルレンジが設
定される。
【0088】以上のように、上記の構成の制御装置によ
れば、一つもしくは二つのソレノイドバルブ等の作動不
良に対して第1フェイルモードもしくは第2フェイルモ
ードを設定して適切な対応がなされるのであるが、この
ためには作動不良の発生を正確に検出、判断する必要が
ある。この作動不良の発生の判断(故障判断)につい
て、以下に例示的に説明する。
【0089】このような故障判断のために、図6〜図1
2の油圧回路図に示すように、油圧検出を行う3個の油
圧スイッチ91,92,93が配設されている。油圧ス
イッチ91は油路125に繋がり3RDクラッチ圧を検
出し、油圧スイッチ92は油路122に繋がり2NDク
ラッチ圧を検出し、油圧スイッチ93は油路151に繋
がり前後進選択油圧サーボ機構70の右側油室73の油
圧を検出する。また、この制御装置では、第1〜第5オ
ン・オフソレノイドバルブ81〜85の作動信号も検出
しており、現在どのモードが設定されているかを監視し
ている。
【0090】油圧スイッチ93は前後進選択油圧サーボ
機構70の右側油室73内の油圧を検出しているため、
前後進選択油圧サーボ機構70によりドグ歯式クラッチ
16がリバースレンジ側かDレンジ(前進レンジ)側か
否かを検出でき、この検出結果と第1〜第5オン・オフ
ソレノイドバルブ81〜85の作動信号の検出結果とを
監視する。そして、例えば、左側油室72内にライン圧
が発生してリバースレンジ側の状態のときに、第1〜第
5オン・オフソレノイドバルブ81〜85の作動信号が
Dレンジのいずれかのモードに対応する信号であること
を検出したときには異常(故障発生)であると判断す
る。同様に、右側油室73内にライン圧が発生してDレ
ンジ側の状態のときに、第1〜第5オン・オフソレノイ
ドバルブ81〜85の作動信号がリバースレンジに対応
する信号であることを検出したときにも異常であると判
断する。
【0091】このように本制御装置では、前後進選択油
圧サーボ機構70の位置を判断するとともにこの位置に
対応した作動信号であるか否かを判断することにより異
常もしくは故障の有無を検出する。そして、このような
故障検出に基づいて、上述したフェイルモードを設定す
るなど適切な制御を行う。このような故障判断について
以下のフローチャートを参照して説明する。
【0092】この故障検出は、油圧スイッチ92,93
の検出結果と第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ8
1〜85の作動信号とを比較して行うようになってい
る。上述の説明から分かるように、油圧スイッチ92は
2速クラッチ12の作動油圧を検出しているため、故障
判断は、1速から2速へのアップシフトが行われるとき
になされる。この故障判断フローを図18に示してお
り、まず、ステップS101において1速から2速への
アップシフト中か否かが判断される。アップシフト中で
あるときにはアップシフト完了までの所定時間T1の経
過を待って(ステップS102)ステップS103に進
む。なお、このアップシフト中でない場合および所定時
間T1の経過を待つ間は故障判断を行わずこのまま今回
のフローを終える。
【0093】ステップS103においては、油圧スイッ
チ92がオフか否か、すなわち、2速クラッチ12に作
動油圧が供給されているか否かが判断される。油圧スイ
ッチ92がオンのときにはステップS104に進み、油
圧スイッチ93がオフか否かが判断される。ステップS
104において、油圧スイッチ93がオンであると判断
されたときには正常であるのでこのまま今回のフローを
終了し、油圧スイッチ93がオフであると判断されたと
きには、油圧スイッチ93の故障であるため、これを示
すワーニング表示を点灯する。この場合には、ワーニン
グ表示を点灯させるだけで、通常の走行制御を行う。
【0094】一方、ステップS103において油圧スイ
ッチ92がオフであると判断されたときは、ステップS
106に進んで油圧スイッチ93がオフか否か判断され
る。ここで、油圧スイッチ93がオフであると判断され
た場合には、2NDクラッチへの油圧供給の故障(油圧
供給がなされないという故障)と考えられるのでステッ
プS107に進んでこの旨の故障判断を行う(同時にワ
ーニング表示を点灯させる)。一方、ステップS106
において油圧スイッチ93がオンであると判断された場
合には、前後進選択油圧サーボ機構70の故障と考えら
れるので、ステップS108に進み、この旨の故障判断
を行う(同時にワーニング表示を点灯させる)。以上の
故障判断結果をまとめて表2に示す。
【0095】
【表2】
【0096】以上のようにして2ND油路の油圧供給故
障および前後進選択油圧サーボ機構70の故障について
の故障判断が行なわれるが、本装置では、他の様々な故
障判断が行われる。この故障判断の別の例を図19のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0097】この故障検出は、シフトレバー201がN
ポジションに位置するときに行われ、ステップS111
においてシフトレバー201がNポジションに位置する
か否かが判断される。Nポジションに位置してから所定
時間T2の経過を待って(ステップS112)ステップ
S113に進むが、Nポジションに位置していない場合
および所定時間T2の経過を待つ間は故障判断を行わず
このまま今回のフローを終える。
【0098】ステップS113においては、油圧スイッ
チ92がオフか否か、すなわち、2速クラッチ12に作
動油圧が供給されているか否かが判断される。油圧スイ
ッチ92がオフのときにはステップS114に進み、油
圧スイッチ93がオフか否かが判断される。ステップS
114において、油圧スイッチ93がオフであると判断
されたときには正常であるのでこのまま今回のフローを
終了し、油圧スイッチ93がオンであると判断されたと
きには、Dインヒビターバルブ56の故障であるため、
ステップS115に進んでこの旨の故障判断を行うとと
もにこれを示すワーニング表示を行う。
【0099】ステップS113において油圧スイッチ9
2がオンであると判断されたときは、ステップS116
に進んで油圧スイッチ93がオフか否か判断される。こ
こで、油圧スイッチ93がオフであると判断された場合
には、スイッチ92の故障であるため、ステップS11
7に進んでこれを示すワーニング表示を点灯する。この
場合には、ワーニング表示を点灯させるだけで、通常の
走行制御を行う。
【0100】一方、ステップS116において油圧スイ
ッチ93がオンであると判断された場合には、2NDク
ラッチへの油圧供給の故障(油圧供給がされたままで2
NDクラッチが解放されないという故障)と考えられる
のでステップS118に進んでこの旨の故障判断を行う
(同時にワーニング表示を点灯させる)。以上の故障判
断結果をまとめて表3に示す。
【0101】
【表3】
【0102】以上においては、例示的にいくつかの故障
判断例を示したが、このような故障判断がソレノイドバ
ルブ等の種々の部品について行われ、この故障判断結果
を用いて変速制御がなされる。このような自動変速機に
おける変速制御を図20のフローチャートを参照して説
明する。
【0103】この変速制御は、運転席のシフトレバー2
01の操作によりセレクトされたポジションを判断する
ことから開始し、ステップS121においてシフトレバ
ーがNポジションに位置していると検出されたときに
は、ステップS122に進んで故障判断がなされている
かをチェックする。上述したような故障判断により故障
(作動不良)が発生していると判断されたときには、ス
テップS123に進んでワーニングランプが点灯され
る。ステップS122において故障がないと判定された
ときにはステップS124に進んで、通常のニュートラ
ル制御が行われる。
【0104】ステップS121においてNポジションで
はないと判断されたときには、ステップS130に進
み、Rポジションか否かの判断がなされる。ここでRポ
ジションではないと判断された場合はステップS131
に進み、Pポジションか否かが判断される。Pポジショ
ンではないと判断されたときには現在のポジションはD
ポジションであるので、ステップS132に進みD通常
制御がなされる。
【0105】ステップS131において、Pポジション
であると判断されたときにはステップS133に進み、
現在の車速Vが10km/H以上か否かが判断される。
現在の車速Vが10km/H未満であるときには、この
まま通常のニュートラルを設定するとともにパーキング
ギヤを係合させるパーキング制御を行う(ステップS1
34)。現在の車速Vが10km/H以上であるときに
は、パーキングモードへの切換を禁止するRインヒビタ
ー制御が行われる(ステップS137)。
【0106】また、ステップS130においてRポジシ
ョンであると判断されたときには、ステップS135に
進み、現在の車速Vが10km/H以上か否かが判断さ
れる。現在の車速Vが10km/H未満であるときには
ステップS138に進み、このままリバースレンジを設
定するR制御を行う。一方、現在の車速Vが10km/
H以上であるときには、前回のフローではリバースモー
ド制御が行われたか否かが判断される(ステップS13
6)。前回のフローではリバースモード制御でなかった
ときには、ステップS137のRインヒビター制御が継
続していると考えられるため、ステップS137に進
み、Rインヒビター制御を継続する。一方、前回のフロ
ーで既にR制御が行われているときには、このままR
(リバース)制御を行う(ステップS138)。
【0107】以上の変速制御におけるD通常制御(ステ
ップS132)について、図21を参照して説明する。
この制御では、ステップS150においてN−Dインギ
ヤ状態か否かを判断し、N−Dインギヤ状態のときには
ステップS151に進んでニュートラルからDレンジへ
の移行制御であるインギヤ制御を行い、終了する。イン
ギヤ制御を行わない場合はステップS152において故
障が発生したと判断されているか否かを判定し、故障が
無い場合にはステップS153に進み、Dレンジ用変速
マップ検索を行うとともにこの変速マップに基づく自動
変速制御を行う(ステップS154)。
【0108】一方、ステップS152において故障が発
生したと判断されている場合には、ステップS155に
進んでワーニングランプを点灯させ、ステップS156
においてソレノイドバルブA(第1オン・オフソレノイ
ドバルブ81)がオフ(×)状態となる故障であるか否
かが判断される。ソレノイドバルブAがオフ状態で故障
するのは図16のNO.1の故障パターンであり、この
場合には、ステップS157に進み、1−4変速マップ
を検索して読み出す。そして、ステップS158に進
み、この1−4変速マップに基づき、1速段の設定(ソ
レノイドバルブA〜Eを×○○○×とする設定)もしく
は4速段の設定(ソレノイドバルブA〜Eを×××××
とする設定)を行う。
【0109】ステップS160でソレノイドバルブAが
オフ状態となる故障ではないと判断されたときにはステ
ップS160に進み、2速段で走行したときにエンジン
過回転が生じる所定車速(100Km/H)以下か否か
を判断し、この所定車速を越えるときにはステップS1
53からステップS154に進み、正常変速制御をこの
まま継続する。
【0110】一方、所定車速以下であるときにはステッ
プS161に進み、ソレノイドバルブB(第2オン・オ
フソレノイドバルブ82)がオフ(×)状態となる故障
であるか否かが判断される。ソレノイドバルブBがオフ
状態で故障するのは図16のNO.3の故障パターンで
あり、この場合には、ステップS165に進み、No.
3のパターンの設定(ソレノイドバルブA〜Eを○××
○×とする設定)を行って2速段を設定する。
【0111】ステップSソレノイドバルブB(第2オン
・オフソレノイドバルブ82)がオフ(×)状態となる
故障ではないと判断されたときには、ステップS162
に進み、2ND油路の故障か否かが判断される。2ND
油路の故障でないと判断されたときや、サーボ機構の故
障と判断されたときには、Dインヒビターバルブの故障
もしくはサーボ機構の故障であるため、ステップS16
6に進み、ソレノイドバルブA〜Eを○××○×とする
設定を行って2速段を設定する。また、ステップS16
2において2ND油路の故障且つサーボ機構の故障でな
いと判断されたときには、ステップS167に進み、ソ
レノイドバルブA〜Eを○××○×とする設定を行って
2速段を設定する。
【0112】以上説明したようにして、シフトレバー2
01の操作に応じて制御装置による変速制御が行われる
のであるが、シフトレバー201の操作ポジションの検
出は、電気スイッチにより行われるようになっており、
このポジション検出装置300について、以下に説明す
る。
【0113】このポジション検出装置300を図22お
よび図23に示すが、図22および図23は図13に示
すシフト操作装置200に対応しており、図13と同じ
符号を用いて示している。すなわち、符号201a〜2
01dによりシフトレバー201がそれぞれ、P(駐
車)ポジション、R(後進)ポジション、N(中立)ポ
ジション、D(前進)ポジションに位置した状態を表
す。また、符号201eおよび201fにより、Dポジ
ションに位置したシフトレバー201が第3シフトガイ
ド路213に沿って+方向および−方向にそれぞれ移動
されたときの+操作ポジションおよび−操作ポジション
を表す。
【0114】シフトレバー201が第1シフトガイド路
211に沿ってPポジション201a、Rポジション2
01b、Nポジション201cに位置したときにオン作
動されてこれを検出するPスイッチ301、Rスイッチ
302、NDスイッチ303が設けられている。これら
スイッチは、シフトレバー201とマニュアルバルブ5
8とを繋ぐ伝達系に設けられており、シフトレバー20
1の第2シフトガイド路212および第3シフトガイド
路213に沿った操作に影響されない。よって、NDス
イッチ303は、Nポジションに位置したときにオン作
動され、この後においてシフトレバー201が第2シフ
トガイド路212および第3シフトガイド路213に沿
って操作されている間は継続してオン作動される。
【0115】シフトレバー201がNポジション201
cからDポジション201dに操作されたときにオン作
動されてこれを検出する3個のスイッチ(D1スイッチ
311、D2スイッチ312、D3スイッチ313)か
らなるDポジション検出器310が設けられている。こ
のDポジション検出器310は、図23に示すように、
Dポジション210dに位置したシフトレバーにより押
圧されるスイッチ板315を有し、シフトレバー201
がDポジション201dに位置するときにこれに押され
てD1〜D3スイッチ311〜313が全てオン作動さ
れる。
【0116】また、シフトレバー201が+操作ポジシ
ョン201eおよび−操作ポジション201fに操作さ
れたときにオン作動されてこれを検出する+スイッチ3
04と−スイッチ305とが図示のように配設されてい
る。図23から分かるように、シフトレバー201が第
3シフトガイド路213に沿って+操作ポジション20
1eおよび−操作ポジション201fに操作されるとき
に、シフトレバー201はスイッチ板315を押し続け
ており、この間継続してD1〜D3スイッチ311〜3
13が全てオン作動される。
【0117】以上の構成において、シフトレバー操作ポ
ジションと、各スイッチの作動状態との関係を図24に
示している。この図から良く分かるように、シフトレバ
ー201が第1シフトガイド路211に沿って操作され
てPポジション201a、Rポジション201b、Nポ
ジション201cに位置したときには、Pスイッチ30
1、Rスイッチ302、NDスイッチ303がそれぞれ
単独でオン作動される。次に、Nポジション201cに
位置したシフトレバー201を第2シフトガイド路21
2に沿ってNポジション201cからDポジション20
1dに操作すると、NDスイッチ303がオンのまま、
Dポジション検出器310を構成するD1スイッチ31
1、D2スイッチ312、D3スイッチ313がスイッ
チ板315に押されて同時にオン作動される。さらに、
Dポジション201dに位置したシフトレバー201を
第3シフトガイド路213に沿って操作すると、NDス
イッチ303がオンで且つD1スイッチ311、D2ス
イッチ312、D3スイッチ313が全てオンのまま、
+スイッチ304もしくは−スイッチ305がその操作
に応じてオン作動される。
【0118】以上のようにして、シフトレバー201の
操作ポジションを検出するのであるが、この検出のため
のスイッチの作動不良が発生したときの対応について以
下に説明する。
【0119】まず、シフトレバー201がPポジション
201aに位置したときについて図25を用いて説明す
る。Pポジション201aに位置したときには、正常で
あればPスイッチ301のみがオン作動されるのである
が、これが故障のときにはいずれのスイッチからも信号
がない状態となる。このようにオン信号が全く出力され
ない状態となったときに、電子制御ユニットECUはス
イッチの作動不良と判断して、シフトレバー201がN
ポジションに位置した状態の制御、すなわち、変速機を
ニュートラルにする制御を行う。また、Pスイッチ30
1が正常でもこれ以外のスイッチが異常となりオン信号
が出されると、例えば、図25に示すようにRスイッチ
302からもオン信号がでる状態となる。このような信
号状態の場合にも、電子制御ユニットECUはスイッチ
の作動不良と判断して、シフトレバー201がNポジシ
ョンに位置した状態の制御、すなわち、変速機をニュー
トラルにする制御を行う。
【0120】シフトレバー201がRポジション201
bに位置したときの対応について図26に示している。
このときには、正常であればRスイッチ302のみがオ
ン作動されるのであるが、これが故障のときにはいずれ
のスイッチからも信号がない状態となる。このようにオ
ン信号が全く出力されない状態となったときには、Nポ
ジションの場合と同様に、電子制御ユニットECUはス
イッチの作動不良と判断して、シフトレバー201がN
ポジションに位置した状態の制御、すなわち、変速機を
ニュートラルにする制御を行う。また、Rスイッチ30
2が正常でもこれ以外のスイッチが異常となりオン信号
が出され場合、例えば、図26に示すようにNDスイッ
チ303からもオン信号がでる状態となる場合にも、電
子制御ユニットECUはスイッチの作動不良と判断し
て、変速機をニュートラルにする制御を行う。
【0121】シフトレバー201がNポジション201
cに位置したときの対応について図27に示している。
このときには、正常であればNDスイッチ303のみが
オン作動されるのであるが、これが故障のときにはいず
れのスイッチからも信号がない状態となる。この場合に
も、電子制御ユニットECUはスイッチの作動不良と判
断して、シフトレバー201がNポジションに位置した
状態の制御、すなわち、変速機をニュートラルにする制
御を行う。また、NDスイッチ303が正常でもこれ以
外のスイッチが異常となりオン信号が出され場合、例え
ば、図27に示すようにD1スイッチ311からもオン
信号がでる状態となる場合にも、電子制御ユニットEC
Uはスイッチの作動不良と判断して、変速機をニュート
ラルにする制御を行う。
【0122】シフトレバー201がDポジション201
dに位置したときの対応について図28に示している。
このときには、正常であればNDスイッチ303がオン
作動されるとともにDポジション検出器310を構成す
るD1スイッチ311、D2スイッチ312、D3スイ
ッチ313もオン作動されるのであるが、これらのうち
の一つが故障のときには、例えば図28に示すように、
D3スイッチ313からのオン信号が無くなり三つのオ
ン信号が出力される。このように三つのオン信号が出さ
れている場合には、電子制御ユニットECUはDポジシ
ョンを検出するいずれか一つのスイッチの作動不良と判
断して、シフトレバー201がDポジションに位置した
状態の制御を継続する。また、NDスイッチ303およ
びD1〜D3スイッチ311〜313が正常でもこれ以
外のスイッチが異常となりオン信号が出され場合、例え
ば、図28に示すようにRスイッチ302からもオン信
号が出力される状態となる場合にも、電子制御ユニット
ECUはPポジションもしくはRポジションを検出する
いずれか一つのスイッチの作動不良と判断して、シフト
レバー201がDポジションに位置した状態の制御を継
続する。
【0123】以上の説明から分かるように、Dポジショ
ン検出器310をD1スイッチ311、D2スイッチ3
12、D3スイッチ313からなる3個のスイッチによ
り構成しているため、いずれか一つのスイッチの故障が
あっても、シフトレバー201がDポジションにある
か、それ以外のポジションにあるかという判断を正確且
つ確実に行うことができる。また、作動不良の有無もこ
れらスイッチからの信号をみれば簡単に判断できる。こ
のため、ポジション検出を行うためのスイッチの故障発
生時には、シフトレバー201をDポジションに位置さ
せて通常の前進走行を行わせることができ、修理工場ま
での走行を担保できる。
【0124】なお、シフトレバー操作装置構成の異なる
例を図29に示している。この場合には、第1シフトガ
イド路211′をクランク状に形成しており、各シフト
ポジションへの操作を確実に区別できる。この場合に
も、各ポジションの検出は上記と同様のスイッチ構成で
行うことができる。
【0125】以上においては、シフトレバー201がD
ポジションに位置したことを検出する検出器を3個のス
イッチから構成しているが、Nポジションに位置したこ
とを検出する検出器を3個のスイッチから構成すること
もできる。
【0126】次にポジション検出装置の第2の実施形態
について説明する。第2の実施形態に係るポジション検
出装置400を図30および図31に示すが、これらは
図13に示すシフト操作装置200に対応しており、図
13と同じ符号を用いて示している。上述した第1の実
施形態に係るポジション検出装置300では、Pスイッ
チ301、Rスイッチ302、NDスイッチ303は、
シフトレバー201とマニュアルバルブ58とを繋ぐ伝
達系に設けられており、シフトレバー201の第2シフ
トガイド路212および第3シフトガイド路213に沿
った操作に影響されない。しかしながら、第2の実施形
態に係るポジション検出装置400は、図31に示すよ
うに、全ての検出スイッチがシフト操作装置200に設
けられている。
【0127】このため、シフトレバー201が第1シフ
トガイド路211に沿ってPポジション201a、Rポ
ジション201b、Nポジション201cに位置したと
きに、Pスイッチ401、Rスイッチ402、Nスイッ
チ403がシフトレバー201により押されてオン作動
されてこれを検出するようになっている。これらスイッ
チは、シフトレバー201に位置したときにのみオン作
動されるものであり、例えば、Nスイッチ403はシフ
トレバー201がNポジション201cからDポジショ
ン201dに操作されたときにはオフさなる。
【0128】さらに、シフトレバー201がNポジショ
ン201cからDポジション201dに操作されたとき
には、オン作動されてこれを検出する2個のスイッチ
(D1スイッチ411、D2スイッチ412)からなる
Dポジション検出器410が設けられている。このDポ
ジション検出器410は、図31に示すように、Dポジ
ション210dに位置したシフトレバーにより押圧され
るスイッチ板415を有し、シフトレバー201がDポ
ジション201dに位置するときにこれに押されてD1
およびD2スイッチ411,412がともにオン作動さ
れる。
【0129】また、シフトレバー201が+操作ポジシ
ョン201eおよび−操作ポジション201fに操作さ
れたときにオン作動されてこれを検出する+スイッチ4
04と−スイッチ405とが図示のように配設されてい
る。図31から分かるように、シフトレバー201が第
3シフトガイド路213に沿って+操作ポジション20
1eおよび−操作ポジション201fに操作されるとき
に、シフトレバー201はスイッチ板415を押し続け
ており、この間継続してD1およびD2スイッチ41
1,412がともにオン作動される。
【0130】以上の構成において、シフトレバー操作ポ
ジションと、各スイッチの作動状態との関係を図32に
示している。この図から良く分かるように、シフトレバ
ー201が第1シフトガイド路211に沿って操作され
てPポジション201a、Rポジション201b、Nポ
ジション201cに位置したときには、Pスイッチ40
1、Rスイッチ402、Nスイッチ403がそれぞれ単
独でオン作動される。次に、Nポジション201cに位
置したシフトレバー201を第2シフトガイド路212
に沿ってNポジション201cからDポジション201
dに操作すると、Nスイッチ403がオフとなり、Dポ
ジション検出器410を構成するD1スイッチ411お
よびD2スイッチ412がスイッチ板415に押されて
同時にオン作動される。さらに、Dポジション201d
に位置したシフトレバー201を第3シフトガイド路2
13に沿って操作すると、D1スイッチ411およびD
2スイッチ412がともにオンのまま、+スイッチ40
4もしくは−スイッチ405がその操作に応じてオン作
動される。
【0131】以上のようにして、シフトレバー201の
操作ポジションを検出するのであるが、この検出のため
のスイッチの作動不良が発生したときの対応について以
下に説明する。
【0132】まず、シフトレバー201がPポジション
201aに位置したときについて図33を用いて説明す
る。Pポジション201aに位置したときには、正常で
あればPスイッチ401のみがオン作動されるのである
が、これが故障のときにはいずれのスイッチからも信号
がない状態となる。このようにオン信号が全く出力され
ない状態となったときに、電子制御ユニットECUはス
イッチの作動不良と判断して、シフトレバー201がN
ポジションに位置した状態の制御、すなわち、変速機を
ニュートラルにする制御を行う。また、Pスイッチ40
1が正常でもこれ以外のスイッチが異常となりオン信号
が出されると、例えば、図33に示すようにRスイッチ
402からもオン信号がでる状態となる。このような信
号状態の場合にも、電子制御ユニットECUはスイッチ
の作動不良と判断して、シフトレバー201がNポジシ
ョンに位置した状態の制御、すなわち、変速機をニュー
トラルにする制御を行う。
【0133】シフトレバー201がRポジション201
bに位置したときの対応について図34に示している。
このときには、正常であればRスイッチ402のみがオ
ン作動されるのであるが、これが故障のときにはいずれ
のスイッチからも信号がない状態となる。このようにオ
ン信号が全く出力されない状態となったときには、Nポ
ジションの場合と同様に、電子制御ユニットECUはス
イッチの作動不良と判断して、シフトレバー201がN
ポジションに位置した状態の制御、すなわち、変速機を
ニュートラルにする制御を行う。また、Rスイッチ40
2が正常でもこれ以外のスイッチが異常となりオン信号
が出され場合、例えば、図34に示すようにNスイッチ
403からもオン信号がでる状態となる場合にも、電子
制御ユニットECUはスイッチの作動不良と判断して、
変速機をニュートラルにする制御を行う。
【0134】シフトレバー201がNポジション201
cに位置したときの対応について図35に示している。
このときには、正常であればNスイッチ403のみがオ
ン作動されるのであるが、これが故障のときにはいずれ
のスイッチからも信号がない状態となる。この場合に
も、電子制御ユニットECUはスイッチの作動不良と判
断して、シフトレバー201がNポジションに位置した
状態の制御、すなわち、変速機をニュートラルにする制
御を行う。また、Nスイッチ403が正常でもこれ以外
のスイッチが異常となりオン信号が出され場合、例え
ば、図35に示すようにD1スイッチ411からもオン
信号がでる状態となる場合にも、電子制御ユニットEC
Uはスイッチの作動不良と判断して、変速機をニュート
ラルにする制御を行う。
【0135】シフトレバー201がDポジション201
dに位置したときの対応について図36に示している。
このときには、正常であればDポジション検出器310
を構成するD1スイッチ411およびD2スイッチ41
2がともにオン作動されるのであるが、これらのうちの
一つが故障のときには、例えば図36に示すように、D
2スイッチ413からのオン信号が無くなりD1スイッ
チ411のみからオン信号が出力される。このようにD
1およびD2スイッチのいずれか一方のみからオン信号
が出されている場合には、電子制御ユニットECUはD
ポジションを検出するいずれか一つのスイッチの作動不
良と判断して、シフトレバー201がDポジションに位
置した状態の制御を継続する。また、D1およびD2ス
イッチ411,412が正常でもこれ以外のスイッチが
異常となりオン信号が出され場合、例えば、図36に示
すようにNスイッチ403からもオン信号が出力される
状態となる場合にも、電子制御ユニットECUはDポジ
ションを検出するスイッチ以外のいずれか一つのスイッ
チの作動不良と判断して、シフトレバー201がDポジ
ションに位置した状態の制御を継続する。
【0136】以上の説明から分かるように、第2の実施
形態に係るポジション検出装置において、いずれか一つ
のスイッチの故障があっても、シフトレバー201がD
ポジションにあるか、それ以外のポジションにあるかと
いう判断を正確且つ確実に行うことができる。また、作
動不良の有無もこれらスイッチからの信号をみれば簡単
に判断できる。このため、ポジション検出を行うための
スイッチの故障発生時には、シフトレバー201をDポ
ジションに位置させて通常の前進走行を行わせることが
でき、修理工場までの走行を担保できる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る制御
装置によれば、シフトレバーの第1の方向の操作に対応
してマニュアルバルブを作動させるだけであり(第2の
方向の操作に対してマニュアルバルブは作動させる必要
が無く)、シフトレバーの操作をマニュアルバルブに伝
達する操作伝達機構の構成がシンプルとなる。さらに、
シフトレバーを第2の方向に操作して中立ポジションと
前進ポジションとに切換操作すれば、中立レンジと前進
レンジとの切換を行うことができるので、シフトレバー
の操作性が良い。
【0138】このようなシフトレバーの第2の方向の操
作に対応した中立レンジと前進レンジの切換制御は、コ
ントローラによりシフトレバーの操作ポジション(中立
ポジションと前進ポジション)を検出して行われるが、
この検出を行うポジション検出装置を構成する中立ポジ
ション検出器および前進ポジション検出器のいずれか一
方が一つのスイッチから構成されるとともに他方が複数
のスイッチから構成されているため、操作レバーの操作
ポジションの検出を正確且つ確実に行うことができる。
さらに、これらスイッチの作動パターンに基づいてスイ
ッチの故障が生じたときにこの故障検出を確実に行うこ
とができる
【0139】なお、ポジション検出装置に、シフトレバ
ーが駐車ポジションに位置したことを検出する一つのス
イッチからなる駐車ポジション検出器(例えば、実施形
態におけるPスイッチ301)と、シフトレバーが後進
ポジションに位置したことを検出する一つのスイッチか
らなる後進ポジション検出器(例えば、実施形態におけ
るRスイッチ302)とを設けるのが好ましい。これに
より、各ポジションに応じた電気制御バルブの適切な作
動制御が可能となる。本制御装置では、シフトレバーが
駐車ポジションおよび後進ポジションに移動操作される
ときにはマニュアルバルブが連動作動されるため、電気
制御バルブの作動不良に対してマニュアルバルブの作動
により対応可能であり、それぞれ一つの検出スイッチで
も制御が不安定になることがない。
【0140】本発明において、前進ポジションに位置し
たシフトレバーを第2の方向とは異なる第3の方向に揺
動操作させることを可能に構成し、ポジション検出装置
にシフトレバーが第3の方向に揺動されたことを検出す
る変速操作検出器(例えば、実施形態における+スイッ
チ304および−スイッチ305)も設け、シフトレバ
ーが第3の方向に揺動操作されている間において、前進
ポジション検出器はシフトレバーが前進ポジションに位
置するという検出を行うように構成するのが好ましい。
さらに、シフトレバーが前進ポジションに位置した状態
で複数の前進レンジが設定可能であり、シフトレバーが
第3の方向に揺動操作されたことが変速操作検出器によ
り検出されたときに、この検出に応じて複数の前進レン
ジが順次切り換えられるように構成するのが好ましい。
【0141】このように構成すれば、シフトレバーを前
進ポジションに位置させた状態で、このシフトレバーを
第3の方向に揺動操作されるだけで、前進レンジの切換
を行わせることができ、レバー操作性が良い。また、こ
のようなシフトレバーの揺動操作のときに、前進ポジシ
ョン検出器によりレバーが前進ポジションに位置してい
るということを常に検出し、且つ変速操作検出器がシフ
トレバーの揺動操作を検出するようになっているため、
誤った検出を行うおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置およびこの装置により制
御される自動変速機の全体構成を示す概略ブロック図で
ある。
【図2】本発明に係る制御装置により変速制御される自
動変速機の断面図である。
【図3】上記自動変速機の部分断面図である。
【図4】上記自動変速機の動力伝達系を示すスケルトン
図である。
【図5】上記自動変速機の軸位置関係を示す概略図であ
る。
【図6】本発明の実施形態に係る制御装置の構成を示す
油圧回路図である。
【図7】図6の油圧回路の一部を拡大して示す油圧回路
図である。
【図8】図6の油圧回路の一部を拡大して示す油圧回路
図である。
【図9】図6の油圧回路の一部を拡大して示す油圧回路
図である。
【図10】図6の油圧回路の一部を拡大して示す油圧回
路図である。
【図11】図6の油圧回路の一部を拡大して示す油圧回
路図である。
【図12】図6の油圧回路の一部を拡大して示す油圧回
路図である。
【図13】シフト操作装置を示す概略図である。
【図14】シフト操作スイッチ装置を示す概略図であ
る。
【図15】シフトレバー操作に対する変速機能を示す表
図である。
【図16】いずれか一つのソレノイドバルブ等が作動不
良を起こした場合のソレノイドバルブ制御パターンを示
す表図である。
【図17】いずれか二つのソレノイドバルブ等が作動不
良を起こした場合のソレノイドバルブ制御パターンを示
す表図である。
【図18】1−2アップシフトでの故障判断内容を示す
フローチャートである。
【図19】Nポジションでの表示部での故障判断内容を
示すフローチャートである。
【図20】シフトレバーポジションに応じた変速制御内
容を示すフローチャートである。
【図21】D通常制御の制御内容を示すフローチャート
である。
【図22】本発明に係るポジション検出装置を示す概略
図である。
【図23】上記ポジション検出装置を有したシフト操作
装置を示す概略図である。
【図24】上記ポジション検出装置における各スイッチ
の作動とシフトレバーポジションとの関係を示す表図で
ある。
【図25】シフトレバーがPポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図26】シフトレバーがRポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図27】シフトレバーがNポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図28】シフトレバーがDポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図29】本発明に係るポジション検出装置を有したシ
フト操作装置の異なる例を示す概略図である。
【図30】本発明に係るポジション検出装置の異なる例
を示す概略図である。
【図31】上記ポジション検出装置を有したシフト操作
装置を示す概略図である。
【図32】上記ポジション検出装置における各スイッチ
の作動とシフトレバーポジションとの関係を示す表図で
ある。
【図33】シフトレバーがPポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図34】シフトレバーがRポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図35】シフトレバーがNポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【図36】シフトレバーがDポジションに位置したとき
のスイッチの故障対応を示す表図である。
【符号の説明】
TM 自動変速機 ECU 電子制御ユニット(コントローラ) 11 LOWクラッチ 12 2NDクラッチ 13 3RDクラッチ 14 4THクラッチ 15 5THクラッチ 58 マニュアルバルブ 81〜85 第1〜第5オン・オフソレノイドバルブ
(電気制御バルブ) 86〜88 第1〜第3リニアソレノイドバルブ(電気
制御バルブ) 200 シフト操作装置 201 シフトレバー 211 第1シフトガイド路 212 第2シフトガイド路 213 第3シフトガイド路 300 ポジション検出装置 301 Pスイッチ(駐車ポジション検出器) 302 Rスイッチ(後進ポジション検出器) 303 NDスイッチ(中立ポジション検出器) 304 +スイッチ(変速操作検出器) 305 −スイッチ(変速操作検出器) 310 Dポジション検出器(前進ポジション検出器) 311,312,313 D1〜D3スイッチ(前進ポ
ジション検出器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:12 F16H 63:12 (72)発明者 山口 貴行 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大川 泰 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 今成 昌文 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 嶋田 貴通 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3J067 AA03 AA21 AB06 AC03 AC53 BA58 DA51 DB34 FB45 FB76 GA01 3J552 MA04 MA12 MA18 NA01 NB01 PA51 PA54 PB03 QC07 VA62W VA68W VA80W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者により操作されるシフトレバーを
    第1の方向に操作して、少なくとも駐車ポジション、後
    進ポジションおよび中立ポジションに移動させることが
    可能であり、且つ前記中立ポジションに位置した前記シ
    フトレバーを前記第1の方向とは異なる第2の方向に操
    作して前進ポジションに移動させることが可能に構成さ
    れ、 前記シフトレバーの前記第1の方向の操作に応じて少な
    くともPポジション、RポジションおよびN−Dポジシ
    ョンに移動され、前記シフトレバーの前記第2の方向の
    操作に対しては前記N−Dポジションのままで保持され
    るマニュアルバルブと、 前記マニュアルバルブの作動に応じて変速アクチュエー
    タへの作動油の給排を制御し、後進レンジ、中立レンジ
    および前進レンジの設定と、前記前進レンジでの変速制
    御を行う複数の電気制御バルブと、 前記シフトレバーの操作ポジションを検出するポジショ
    ン検出装置と、 前記ポジション検出装置により検出された前記シフトレ
    バーの操作ポジションに応じて前記電気制御バルブの作
    動を制御し、前記シフトレバーが前記中立ポジションに
    位置したときに前記中立レンジを設定させ、前記シフト
    レバーが前記前進ポジションに位置したときに前記前進
    レンジを設定させるとともに前記前進レンジでの変速制
    御を行わせるコントローラとを備え、 前記ポジション検出装置が、少なくとも、前記シフトレ
    バーが前記中立ポジションに位置したことを検出する中
    立ポジション検出器と、前記シフトレバーが前記前進ポ
    ジションに位置したことを検出する前進ポジション検出
    器とを備え、 前記中立ポジション検出器および前記前進ポジション検
    出器のいずれか一方が一つのスイッチから構成されると
    ともに他方が複数のスイッチから構成されることを特徴
    とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ポジション検出装置が、 前記シフトレバーが前記駐車ポジションに位置したこと
    を検出する一つのスイッチからなる駐車ポジション検出
    器と、 前記シフトレバーが前記後進ポジションに位置したこと
    を検出する一つのスイッチからなる後進ポジション検出
    器とを備えることを特徴とする請求項1に記載の自動変
    速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記前進ポジションに位置した前記シフ
    トレバーを前記第2の方向とは異なる第3の方向に揺動
    操作させることが可能に構成され、 前記ポジション検出装置が、前記シフトレバーが前記第
    3の方向に揺動されたことを検出する変速操作検出器を
    含み、 前記シフトレバーが前記第3の方向に揺動操作されてい
    る間において、前記前進ポジション検出器は、前記シフ
    トレバーが前記前進ポジションに位置するという検出を
    行うように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記シフトレバーが前記前進ポジション
    に位置した状態で複数の前進レンジが設定可能であり、
    前記シフトレバーが前記第3の方向に揺動操作されたこ
    とが前記変速操作検出器により検出されたときに、この
    検出に応じて前記複数の前進レンジが順次切り換えられ
    ることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の制御
    装置。
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