JP3419328B2 - シフトレバーの操作位置検出装置 - Google Patents

シフトレバーの操作位置検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシフトレバーの操作
位置検出装置に係り、特に、複数のON−OFFスイッ
チでシフトレバーの操作位置を検出するとともに何れか
1つのON−OFFスイッチが故障しても前進、後進、
ニュートラルを識別することができる操作位置検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン等の車両走行用駆動源の回転を
変速して車輪に伝達する車両用変速機の一種に、(a) 複
数の前進変速段と動力伝達遮断状態と後進変速段とを成
立させる変速機構と、(b) 前記変速機構を切り換える油
圧シリンダ等の変速アクチュエータとを有し、(c) 運転
者のシフトレバー操作をスイッチで検出して前記変速ア
クチュエータにより変速機構を切り換えるようにしたも
のがある。このような車両用変速機のシフトレバーのシ
フトパターンは、例えば実開平5−71537号公報に
記載されているように、(a) 変速機の複数の前進変速段
を手動操作でアップダウンできる前進走行位置と、(b)
前記変速機を後進変速段にする後進走行位置と、(c) そ
の後進走行位置と前記前進走行位置との間に介在させら
れ、前記変速機を動力伝達遮断状態にするニュートラル
位置と、(d) 前記前進走行位置に隣接して設けられてそ
の前進走行位置のみから選択操作され、前記変速機の複
数の前進変速段をアップシフトさせるアップシフト位置
と、(e) 前記前進走行位置に隣接して設けられてその前
進走行位置のみから選択操作され、前記変速機の複数の
前進変速段をダウンシフトさせるダウンシフト位置との
5つの操作位置を有して構成されており、シフトレバー
が何れの操作位置へ操作されたかは、複数のON−OF
Fスイッチやストロークスイッチなどにより検出される
ようになっているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の操作位置検出装置においては、スイッチの故障に
よりシフトレバーが何れの操作位置へ操作されたか判ら
なくなり、変速機の切換が不能になって走行できなくな
る可能性があった。また、ストロークスイッチを使用す
る場合は、ストロークセンサの学習(初期設定)が必要
であるとともに、コストが高くなるという問題があっ
た。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ON−OFFスイッ
チのみでシフトレバーの操作位置を検出するとともに何
れか1つのON−OFFスイッチが故障しても前進、後
進、ニュートラルを識別することができる安価な操作位
置検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 変速機の複数の前進変速段を手
動操作でアップダウンできる前進走行位置と、(b) 前記
変速機を後進変速段にする後進走行位置と、(c) その後
進走行位置と前記前進走行位置との間に介在させられ、
前記変速機を動力伝達遮断状態にするニュートラル位置
と、(d) 前記前進走行位置に隣接して設けられてその前
進走行位置のみから選択操作され、前記変速機の複数の
前進変速段をアップシフトさせるアップシフト位置と、
(e) 前記前進走行位置に隣接して設けられてその前進走
行位置のみから選択操作され、前記変速機の複数の前進
変速段をダウンシフトさせるダウンシフト位置と、の5
つの操作位置のうちの何れの操作位置へシフトレバーが
操作されたかを検出する操作位置検出装置であって、
(f) 前記シフトレバーが所定の操作位置へ操作されるこ
とによってそれぞれ機械的にON、OFFが切り換えら
れるとともに、前記5つの操作位置でそのON、OFF
の組合せが異なる一方、ON時にローでOFF時にハイ
になる第1信号、およびON時にハイでOFF時にロー
になる第2信号を出力する3個または4個のON−OF
Fスイッチと、(g) 前記5つの操作位置における前記O
N−OFFスイッチのON、OFFの組合せである第1
操作位置判定基準に従って、前記シフトレバーが何れの
操作位置へ操作されたかを判定する第1操作位置判定手
段と、(h) 前記第1操作位置判定基準および前記ON−
OFFスイッチの前記第1信号および第2信号の出力状
態に基づいて各ON−OFFスイッチの故障を個別に判
定する第1故障判定手段と、(i) その第1故障判定手段
によって故障と判定された1つのON−OFFスイッチ
を除いた残りのON−OFFスイッチのON、OFFの
組合せである第2操作位置判定基準に従って、少なくと
も前記前進走行位置、前記後進走行位置、および前記ニ
ュートラル位置へ前記シフトレバーが操作されたことを
それぞれ判定する第2操作位置判定手段とを有する一
方、(j) 前記シフトレバーの5つの操作位置における前
記ON−OFFスイッチのON、OFFの組合せは、(j
-1) そのON−OFFスイッチの何れか1つが故障した
場合に、前記第1故障判定手段によって故障判定が為さ
れる前にその故障したON−OFFスイッチに起因し
て、前記第1操作位置判定手段が少なくとも前記前進走
行位置を後進走行位置と誤判定し、その後進走行位置を
前進走行位置と誤判定し、或いは前記ニュートラル位置
を前進走行位置または後進走行位置と誤判定することが
なく、且つ、(j-2) 前記第2操作位置判定手段により少
なくとも前記前進走行位置、前記後進走行位置、および
前記ニュートラル位置については正確に判定されるよう
に設定されていることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明のシフトレバーの操
作位置検出装置において、(a) 前記ON−OFFスイッ
チは4個設けられているとともに、(b) 前記第1故障判
定手段によって1つのON−OFFスイッチの故障判定
が為された後に、前記第2操作位置判定基準および前記
ON−OFFスイッチの前記第1信号および第2信号の
出力状態に基づいて残りのON−OFFスイッチの故障
を判定する第2故障判定手段を備えている一方、(c) 前
記シフトレバーの5つの操作位置における前記4個のO
N−OFFスイッチのON、OFFの組合せは、その4
個のON−OFFスイッチの何れか2つが故障した場合
に、2番目の故障が前記第1信号および第2信号の一方
が常時ハイで他方が常時ローとなる故障を除いて、前記
第2故障判定手段によってその2番目の故障判定が為さ
れる前にその2番目に故障したON−OFFスイッチに
起因して、前記第2操作位置判定手段が少なくとも前記
前進走行位置を後進走行位置と誤判定し、その後進走行
位置を前進走行位置と誤判定し、或いは前記ニュートラ
ル位置を前進走行位置または後進走行位置と誤判定する
ことがないように設定されていることを特徴とする。
【0007】第3発明は、第2発明のシフトレバーの操
作位置検出装置において、前記4個のON−OFFスイ
ッチは、(a) 前記シフトレバーが前記アップシフト位置
および前記ダウンシフト位置の何れか一方へ操作された
時と、それ以外の操作位置へ操作された時とでON、O
FFが切り換わる第1ON−OFFスイッチ、(b) 前記
シフトレバーが前記アップシフト位置および前記ダウン
シフト位置の他方または前記後進走行位置へ操作された
時と、それ以外の操作位置へ操作された時とでON、O
FFが切り換わる第2ON−OFFスイッチ、(c) 前記
シフトレバーが前記ニュートラル位置または前記後進走
行位置へ操作された時と、それ以外の操作位置へ操作さ
れた時とでON、OFFが切り換わる第3ON−OFF
スイッチ、および(d) 前記シフトレバーが前記ニュート
ラル位置へ操作された時と、それ以外の操作位置へ操作
された時とでON、OFFが切り換わる第4ON−OF
Fスイッチであることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】第1発明のシフトレバーの操作位置検出
装置によれば、3個または4個のON−OFFスイッチ
で5つの操作位置のうちの何れの操作位置へシフトレバ
ーが操作されたかが、第1操作位置判定手段によって判
定されるため、装置が安価に構成される。また、何れか
1つのON−OFFスイッチが故障しても、前進走行位
置、後進走行位置、およびニュートラル位置の3位置に
ついては、残りのON−OFFスイッチのON、OFF
の組合せに基づいて、第2操作位置判定手段によって正
確に認識されるため、その操作位置判定に従って変速機
を切り換えることにより車両を走行させることができ
る。更に、第1故障判定手段によって故障判定が為され
る前に、その故障したON−OFFスイッチに起因して
前進走行位置を後進走行位置と誤判定したり、後進走行
位置を前進走行位置と誤判定したり、ニュートラル位置
を前進走行位置または後進走行位置と誤判定したりする
ことがないため、1つのON−OFFスイッチの故障で
は瞬間的(具体的にはON−OFFスイッチが故障して
から、第1故障判定手段によってその故障が検出される
までの間)にでも運転者の意に反して逆走したり停止中
の車両が走り出したりする恐れがない。
【0009】第2発明および第3発明では、4個のON
−OFFスイッチが設けられるとともに、そのON−O
FFスイッチの何れか2つが故障した場合でも、2番目
の故障が第1信号および第2信号の一方が常時ハイで他
方が常時ローとなる特殊な故障を除いて、第2故障判定
手段によって故障判定が為される前に、その2番目に故
障したON−OFFスイッチに起因して前進走行位置を
後進走行位置と誤判定したり、後進走行位置を前進走行
位置と誤判定したり、ニュートラル位置を前進走行位置
または後進走行位置と誤判定したりすることがない。こ
のため、ON−OFFスイッチが2つ故障した場合に瞬
間的(具体的には2番目のON−OFFスイッチが故障
してから、第2故障判定手段によってその故障が検出さ
れるまでの間)にでも運転者の意に反して逆走したり停
止中の車両が走り出したりする可能性が極めて小さい。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、シフトレバーは、運転席
の横に配設されている場合や斜め前方のインストルメン
トパネル等に配設されている場合に好適に適用される
が、ステアリングコラムなどその他の場所に配設されて
いる場合にも適用され得る。シフトレバーの操作位置と
しては、前記5つの操作位置の他に、アクセル操作量
(またはスロットル弁開度や吸入空気量)および車速な
どの運転状態をパラメータとして予め定められた変速条
件に従って複数の前進変速段を自動的に切り換える自動
変速位置などを備えていても良い。
【0011】ニュートラル位置は、シフトレバーを操作
する上で前進走行位置と後進走行位置との間に介在させ
られておれば良く、必ずしもニュートラル位置を挟んで
前進走行位置と後進走行位置とが反対側に設けられる必
要はない。要するに、前進走行位置から後進走行位置へ
の切換操作、或いは後進走行位置から前進走行位置への
切換操作では、必ずニュートラル位置を通るようになっ
ておれば良い。
【0012】変速機は、例えば(a) 平行な2軸間に変速
比が異なる複数の変速ギヤ対が配設されるとともに、そ
れ等の変速ギヤ対に対応して複数の噛合クラッチが設け
られた2軸噛合式の変速機構と、(b) セレクト駆動手段
によって複数のセレクト位置へ移動させられることによ
り、前記複数の噛合クラッチの何れかのクラッチハブス
リーブと係合させられるとともに、シフト駆動手段によ
ってシフト方向へ移動させられることにより、係合させ
られた前記クラッチハブスリーブを移動させて何れかの
変速段を成立させる変速部材とを有して構成される。セ
レクト駆動手段およびシフト駆動手段は変速機構を切り
換える変速アクチュエータである。このような変速機を
用いる場合、エンジン等の走行用駆動源との間に自動ク
ラッチが配設され、変速時には自動クラッチを開放して
走行用駆動源との間の動力伝達を遮断するようになって
いるのが一般的である。自動クラッチとしては、摩擦係
合式クラッチや磁粉式電磁クラッチなどが好適に用いら
れ、摩擦係合式クラッチは、例えばダイヤフラムスプリ
ング等のスプリングの付勢力に従って摩擦係合させられ
るとともに、クラッチレリーズシリンダによりレリーズ
スリーブをスライドさせることによって開放(遮断)さ
れるように構成される。
【0013】この他、複数の遊星歯車装置およびその回
転要素の一部を相互に連結したり位置固定のハウジング
等に連結したりする複数のクラッチやブレーキを有する
遊星歯車式変速機、或いはベルト式等の無段変速機の変
速比を段階的に変化させるものなど、種々の変速機を採
用できる。走行用駆動源と変速機との間にトルクコンバ
ータ等の流体継手が設けられたオートマチック車両や、
走行駆動源として電動モータが搭載された電気自動車な
どにも本発明は適用され得る。走行用駆動源としてエン
ジンを用いる場合、スロットル弁は、例えばアクセルペ
ダル等のアクセル操作部材に連結され、その操作量に応
じて機械的に開閉されるように構成されるが、アクセル
操作部材の操作量を電気的に検出してスロットルアクチ
ュエータにより開閉制御されるものでも良い。
【0014】第1故障判定手段は、例えば第1操作位置
判定基準が表すON、OFFの組合せに対応する各ON
−OFFスイッチの第1信号、第2信号のハイ、ロー
が、実際の信号と一致するか否か、或いは個々のON−
OFFスイッチの第1信号および第2信号が共にハイ或
いはローであるか否か等により、故障の有無および故障
しているON−OFFスイッチを特定するように構成さ
れる。第2故障判定手段も、同様にして故障の有無を検
出するように構成されるが、故障したON−OFFスイ
ッチを特定することまでは必ずしも必須でない。
【0015】第2故障判定手段によって2番目の故障判
定が為された場合は、操作位置を正確に判定することは
殆ど不可能であるため、ON−OFFスイッチによる操
作位置判定を無効にするとともに、例えば変速機を動力
伝達遮断状態にして車両を速やかに停止させることが望
ましい。
【0016】第2操作位置判定手段は、全ての操作位置
について正確に判定できるように構成することが望まし
いが、例えば第1故障判定手段によって故障判定が為さ
れた後は前進走行位置、後進走行位置、およびニュート
ラル位置のみに基づいて変速機を切り換える場合、アッ
プシフト位置およびダウンシフト位置については判定す
る必要がない。その場合に、前進走行位置では、例えば
変速比が最も大きい第1変速段或いは2番目に大きい第
2変速段など所定の変速段に固定するようになっていて
も良いし、別個に設けられた自動変速スイッチなどによ
り変速段を自動的に切り換える自動変速モードを選択で
きる場合は、強制的にその自動変速モードで走行するよ
うにしても良い。
【0017】第1故障判定手段による故障判定後もアッ
プシフト位置およびダウンシフト位置が有効で、しかも
誤判定の可能性がある場合には、それ等のアップシフト
位置およびダウンシフト位置は何れも前進走行位置のみ
から選択操作されるため、第2操作位置判定手段は、操
作位置の変化態様を監視することにより、例えば前進走
行位置から後進走行位置への直接変化は誤判定であると
識別するなど、誤判定に基づく変速機制御を未然に防止
することができる。このような操作位置の変化態様の監
視による誤判定の識別は、他の操作位置への操作時にも
適用可能で、1つのON−OFFスイッチが故障した
後、第1故障判定手段によって故障判定が為されるまで
の操作位置の誤判定や、2番目のON−OFFスイッチ
が故障した後、第2故障判定手段によって故障判定が為
されるまでの操作位置の誤判定などにも有効である。
【0018】第2発明では、2番目の故障が前記第1信
号および第2信号の一方が常時ハイで他方が常時ローと
なる故障、すなわち図15に示す故障モードBまたはC
を除いて、第2故障判定手段によって故障判定が為され
る前に、その2番目に故障したON−OFFスイッチに
起因して前進走行位置を後進走行位置と誤判定したり、
後進走行位置を前進走行位置と誤判定したり、ニュート
ラル位置を前進走行位置または後進走行位置と誤判定し
たりすることがないようになっているが、可能であれば
第1信号および第2信号の一方が常時ハイで他方が常時
ローとなる故障を含めて、通常考えられる総てのON−
OFFスイッチの故障、すなわち図15の故障モードA
〜Hに対して上記誤判定がないようにしても良いことは
勿論である。
【0019】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明が適用された自動クラ
ッチ車両の車両用駆動装置10の概略構成を説明する骨
子図で、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)
車両用のものであり、走行用駆動源としてのエンジン1
2、自動クラッチ14、変速機16、差動歯車装置18
を備えている。自動クラッチ14は、例えば図3に示す
乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12のクランク
シャフト20に取り付けられたフライホイール22、ク
ラッチ出力軸24に配設されたクラッチディスク26、
クラッチハウジング28に配設されたプレッシャプレー
ト30、プレッシャプレート30をフライホイール22
側へ付勢することによりクラッチディスク26を挟圧し
て動力伝達するダイヤフラムスプリング32、クラッチ
レリーズシリンダ34によりレリーズフォーク36を介
して図の左方向へ移動させられることにより、ダイヤフ
ラムスプリング32の内端部を図の左方向へ変位させて
クラッチを開放(遮断)するレリーズスリーブ38を有
して構成されている。
【0020】上記クラッチレリーズシリンダ34は、図
4に示す油圧回路90によって油圧が供給されるように
なっている。油圧回路90は、リザーバ92から作動油
を汲み上げて吐出する電動式の油圧ポンプ94、油圧ポ
ンプ94から吐出された作動油を蓄積するアキュムレー
タ96、クラッチレリーズシリンダ34に対する作動油
の供給、排出を切り換える3ポートリニアスプール式等
のクラッチソレノイドバルブ98を備えており、クラッ
チソレノイドバルブ98からクラッチレリーズシリンダ
34に作動油が供給されることによって自動クラッチ1
4は遮断され、クラッチレリーズシリンダ34の作動油
の流出が許容されると、自動クラッチ14のダイヤフラ
ムスプリング32の付勢力に従ってクラッチレリーズシ
リンダ34のピストンが押し返されるとともに、自動ク
ラッチ14が接続(係合)状態になる。自動クラッチ1
4の係合トルクは、クラッチレリーズシリンダ34のピ
ストンストロークSCLによって連続的に制御可能であ
る。なお、図中の106はリリーフ弁、108は逆止
弁、110は作動油の油圧PO を検出する油圧センサで
ある。
【0021】図1に戻って前記変速機16は、図2に具
体的に示されているように、差動歯車装置18と共に共
通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルを
構成しており、そのハウジング40内に所定量だけ充填
された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑
されるようになっている。変速機16は、(a) 平行な一
対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なる複数の
変速ギヤ対46a〜46eが配設されるとともに、それ
等の変速ギヤ対46a〜46eに対応して複数の噛合ク
ラッチ48a〜48eが設けられた2軸噛合式の変速機
構と、(b) それ等の噛合クラッチ48a〜48eの3つ
のクラッチハブスリーブ50a、50b、50cの何れ
かを選択的に移動させて変速段を切り換えるシフト・セ
レクトシャフト52とを備えており、前進5段の変速段
が成立させられるようになっている。入力軸42および
出力軸44には更に後進ギヤ対54が配設され、図示し
ないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車
と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられ
るようになっている。なお、入力軸42は、スプライン
嵌合55によって前記自動クラッチ14のクラッチ出力
軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力
歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ5
8と噛み合わされている。図2は、上記変速機16およ
び差動歯車装置18の具体的構成を示す断面図で、図
1、図2共に、入力軸42、出力軸44、およびリング
ギヤ58の軸心を共通の平面内に示した展開図である。
【0022】上記噛合クラッチ48a〜48eは何れも
シンクロメッシュタイプで、図5に噛合クラッチ48a
について具体的に例示するように、キースプリング60
によってクラッチハブスリーブ50aに係合させられた
シフティングキー62と、所定の遊びを有する状態でシ
フティングキー62と共に回転させられるシンクロナイ
ザリング64と、変速ギヤ対46aの入力歯車66に設
けられたコーン部68とを備えている。クラッチハブス
リーブ50aの内周面にはスプライン歯70が設けられ
て入力軸42とスプライン嵌合され、入力軸42と常に
一体的に回転させられるようになっており、そのクラッ
チハブスリーブ50aが図の右方向へ移動させられる
と、シフティングキー62を介してシンクロナイザリン
グ64がコーン部68に押圧されてテーパ嵌合させら
れ、それ等の間の摩擦によって入力歯車66に動力伝達
が行われるようになる。クラッチハブスリーブ50aが
更に右方向へ移動させられると、スプライン歯70は、
シンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯7
2、更には入力歯車66に設けられたスプライン歯74
と噛み合わされ、これにより入力軸42と入力歯車66
とが一体的に連結されて、変速ギヤ対46aを介して動
力伝達が行われる。図5の(a) 、(b) は噛合クラッチ4
8aが遮断された状態で、図5の(c) 、(d) は噛合クラ
ッチ48aが連結された状態である。なお、図5の(a)
、(c) は、軸心を含む一平面の断面図で、(b) 、(d)
は(a) 、(c) の状態を外周側から見たクラッチハブスリ
ーブ50aの円筒部分を除く展開図である。
【0023】他の噛合クラッチ48b〜48eも上記噛
合クラッチ48aと実質的に同じ構成であるが、クラッ
チハブスリーブ50bは噛合クラッチ48bおよび48
cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは噛合
クラッチ48dおよび48eに共通のものである。
【0024】シフト・セレクトシャフト52は、軸心ま
わりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、セレ
クトシリンダ76(図6参照)により軸心まわりの3位
置、すなわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可
能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと
係合可能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリ
ーブ50aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めさ
れる。また、シフトシリンダ78(図6参照)により軸
方向の3位置、すなわち噛合クラッチ48a〜48eが
何れも遮断され且つ後進変速段も成立しない中央の中立
位置(図1の状態;ニュートラル)と、その軸方向にお
ける両側の第1シフト位置(図1の右側)および第2シ
フト位置(図1の左側)とに位置決めされる。上記セレ
クトシリンダ76およびシフトシリンダ78は変速アク
チュエータに相当し、それぞれセレクトソレノイドバル
ブ102、シフトソレノイドバルブ104を介して前記
図4の油圧回路90に接続され、油圧PO の制御や回路
の切換えによって作動状態が制御される。
【0025】上記第1セレクト位置の第1シフト位置で
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数N
OUT)が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セ
レクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48d
が連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2
変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフ
ト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることによ
り変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させら
れ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラ
ッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に
大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の
変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。シフト・セレクトシャフト52は変速部材に
相当し、セレクトシリンダ76はセレクト駆動手段に相
当し、シフトシリンダ78はシフト駆動手段に相当す
る。また、シフト・セレクトシャフト52の軸方向はシ
フト方向に相当する。
【0026】前記差動歯車装置18は傘歯車式のもの
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)84R、84Lを
回転駆動する。
【0027】図6は、本実施例の車両用駆動装置10の
制御系統を説明するブロック線図で、エンジン用ECU
(Electronic Control Unit)114、変速機用ECU1
16、ABS(Antilock Brake System)用ECU118
を備えているとともに、それ等の間で必要な情報をやり
取りする。これ等のECU114、116、118は、
何れもマイクロコンピュータを含んで構成されており、
RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶さ
れたプログラムに従って信号処理を行う。エンジン用E
CU114には、イグニッションスイッチ120、エン
ジン回転数(N E )センサ122、車速(V)センサ1
24、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空
気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ1
30、エンジン冷却水温(TW )センサ132などが接
続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作
位置、エンジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転
数NOUT に対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量
Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW
などを表す信号が供給されるようになっており、それ等
の信号に従ってスタータ(電動モータ)134を回転駆
動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁136の
燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ138
により点火プラグの点火時期を制御したりする。エンジ
ン12のスロットル弁は図1に示すようにアクセルペダ
ル(アクセル操作部材)139に機械的に連結され、そ
の操作量(アクセル操作量)θACC に対応して変化させ
られるようになっているが、アクセル操作量θACC を電
気的に検出して電動モータ等のスロットルアクチュエー
タによりスロットル弁を開閉制御することもできる。
【0028】変速機用ECU116には、レバーポジシ
ョン(PL )スイッチ140、ブレーキスイッチ14
4、入力軸回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ
146、ギヤ位置(PG )センサ148、クラッチスト
ローク(SCL)センサ150、油圧(PO )センサ11
0、オートモードスイッチ156などが接続され、それ
ぞれシフトレバー170(図7参照)の操作位置(レバ
ーポジション)PL 、ブレーキのON、OFF、入力軸
回転数NIN、変速機16の変速段であるギヤ位置PG
自動クラッチ14のストロークすなわちクラッチレリー
ズシリンダ34のストロークSCL、前記油圧回路90の
油圧PO 、オートモードのON、OFFなどを表す信号
が供給されるようになっている。そして、それ等の信号
や、前記エンジン制御用ECU114、ABS用ECU
118から必要な信号を取り込むことにより、前記油圧
ポンプ94の作動を制御したり、クラッチソレノイドバ
ルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソ
レノイドバルブ104を切換え制御したりすることによ
り、セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の
作動状態を切り換えて変速機16の変速制御(前後進切
換え制御を含む)を行うとともに、クラッチレリーズシ
リンダ34の作動状態を切り換えて自動クラッチ14の
遮断、接続制御を行う。
【0029】ABS用ECU118には、4本の車輪に
それぞれ配設された車輪速(NW )センサ152から車
輪速NW を表す信号が供給され、それ等の車輪速NW
比較することによりスリップの有無を検出し、ブレーキ
油圧制御弁154を制御して各車輪のブレーキ油圧を制
御することによりスリップの発生を抑制する。
【0030】前記シフトレバー170は、例えば運転席
の横に配設されており、図7に示すように「R(リバー
ス)」、「N(ニュートラル)」、および「S(シーケ
ンシャル)」、の3つの操作位置に操作されて位置決め
保持されるようになっているとともに、「S」位置で
は、車両の前後方向に設けられた「(−)」位置および
「(+)」位置へ操作されるようになっている。「R」
位置は変速機16を後進変速段にする後進走行位置で、
「N」位置は変速機16を動力伝達遮断状態にするニュ
ートラル位置で、「S」位置は変速機16の複数の前進
変速段を手動操作でアップダウンできる前進走行位置で
ある。また、「(−)」位置は変速機16の複数の前進
変速段をダウンシフトさせるダウンシフト位置で、1回
の操作毎に変速段は変速比eが大きい低速段側へ1段ず
つ変速される一方、「(+)」位置は変速機16の複数
の前進変速段をアップシフトさせるアップシフト位置
で、1回の操作毎に変速段は変速比eが小さい高速段側
へ1段ずつ変速される。なお、「(−)」位置、
「(+)」位置にシフトレバー170が所定時間以上継
続して保持された場合は1段飛ばしで変速を行うなど、
「(−)」位置、「(+)」位置へのシフトレバー17
0の操作によるアップダウンの変速形態は適宜定められ
る。
【0031】また、前記オートモードは、スロットル弁
開度θTHおよび車速Vなどの運転状態をパラメータとし
て予め定められた変速条件に従って変速機16の複数の
前進変速段を自動的に切り換える自動変速モードで、シ
フトレバー170が「S」位置に操作され且つオートモ
ードスイッチ156がON操作(押圧操作)されること
によってオートモードになる。オートモードスイッチ1
56は自動変速スイッチで自動復帰型のスイッチであ
り、図7の(a) に示されているようにシフトレバー17
0の近傍に配設されており、再操作されるかまたはシフ
トレバー170が「(+)」位置、「(−)」位置や他
の操作位置へ操作されることにより、オートモードは解
除される。なお、「S」位置の基本状態を自動変速モー
ドとし、手動変速スイッチの操作や「(+)」位置、
「(−)」位置へのシフトレバー操作により、手動でア
ップダウンできる手動変速モードに切り換えられるよう
にしても良い。
【0032】ここで、前記図7の(a) はシフトレバー1
70の斜視図で、(b) はそのシフトレバー170のシフ
トパターン172を示す図である。シフトパターン17
2は、略水平な二次元の平面内で定められており、図7
の(b) の実線はシフトレバー170の移動経路を表して
いる。前記「S」位置および「(+)」位置、
「(−)」位置は、車両の前後方向である略一直線の変
速シフト線上に設けられており、前記「S」位置と
「N」位置との間のシフトレバー170の移動経路は、
「S」位置から上記変速シフト線と略直角な車両の左方
向に設けられた第1直線部174と、その第1直線部1
74と略直角に交差して車両前方側へ前記変速シフト線
と略平行に設けられた第2直線部176とを備えてお
り、その第2直線部176上に「N」位置が設けられて
いる。また、「N」位置と「R」位置との間のシフトレ
バー170の移動経路は、「N」位置から上記第2直線
部176と略直角で前記変速シフト線から離間する車両
の左方向に設けられた第3直線部178と、その第3直
線部178と略直角に交差して車両前方側へ前記変速シ
フト線と略平行に設けられた第4直線部180とを備え
ており、その第4直線部180上に「R」位置が設けら
れている。
【0033】図7(b) のシフトレバー170の操作位置
のうち、括弧付きで示されている「(+)」位置、
「(−)」位置、第1直線部174と第2直線部176
とが交差するL字型の第1コーナー部「(S)」、およ
び第3直線部178と第4直線部180とが交差するL
字型の第2コーナー部「(N)」は何れも不安定位置
で、「(+)」位置、「(−)」位置へ操作されたシフ
トレバー170はそれぞれ矢印で示す付勢装置182、
184により自動的に「S」位置へ戻されて安定すると
ともに、第1コーナー部「(S)」、第2コーナー部
「(N)」上のシフトレバー170は同じく矢印で示す
付勢装置186、188により自動的にそれぞれ「S」
位置、「N」位置へ移動させられて安定する。
「(+)」位置、「(−)」位置への操作は、他の操作
位置と同様にシフトレバー170を平行移動させるもの
でも良いが、前方および後方へ所定角度だけ倒す(下端
部を中心とする回動)ものでも良い。また、シフトレバ
ー170が「S」位置から第1コーナー部「(S)」ま
で移動させられても、前記レバーポジションスイッチ1
40の信号は変化せず、変速機16はシフトレバー17
0が「S」位置に保持されている場合と同じ前進変速段
に維持されるとともに、シフトレバー170が「N」位
置から第2コーナー部「(N)」まで移動させられて
も、レバーポジションスイッチ140の信号は変化せ
ず、変速機16はシフトレバー170が「N」位置に保
持されている場合と同じ動力伝達遮断状態に維持され
る。付勢装置182〜188は、それぞれスプリングな
どを備えて構成される。
【0034】また、上記第1コーナー部「(S)」と
「N」位置との間、および第2コーナー部「(N)」と
「R」位置との間には、それぞれ節度機構190、19
2が設けられ、シフトレバー170の移動操作過程にお
いてスプリング等の付勢装置およびカムなどにより必要
操作力の山が付与されるようになっており、その必要操
作力の山を越えて操作されることにより操作位置が変更
される。
【0035】一方、前記レバーポジションスイッチ14
0は、上記5つの操作位置「R」、「N」、「S」、
「(−)」、および「(+)」の何れにシフトレバー1
70が操作されたかを検出するためのもので、図8に示
すように4個のON−OFFスイッチSW1〜SW4に
よって構成されている。第1ON−OFFスイッチSW
1は、シフトレバー170が「(+)」位置へ操作され
た時にONになり、それ以外の操作位置へ操作された時
にOFFになるように配設されている。第2ON−OF
FスイッチSW2は、シフトレバー170が「(−)」
位置または「R」位置へ操作された時にONになり、そ
れ以外の操作位置へ操作された時にOFFになるように
配設されている。第3ON−OFFスイッチSW3は、
シフトレバー170が「N」位置または「R」位置へ操
作された時にOFFになり、それ以外の操作位置へ操作
された時にONになるように配設されている。第4ON
−OFFスイッチSW4は、シフトレバー170が
「N」位置へ操作された時にONになり、それ以外の操
作位置へ操作された時にOFFになるように配設されて
いる。
【0036】図9は上記各ON−OFFスイッチSW1
〜SW4の具体的な配設形態の一例を説明する図で、第
1ON−OFFスイッチSW1は、シフトレバー170
が「(+)」位置へ操作された時に、そのシフトレバー
170に直接接触してONになるように配設されてい
る。第2ON−OFFスイッチSW2は、シフトレバー
170が「(−)」位置または「R」位置へ操作された
時に、そのシフトレバー170によって車両前方側へス
ライドさせられるスライドプレート200を介してON
になるように配設されている。第3ON−OFFスイッ
チSW3は、シフトレバー170が「N」位置または
「R」位置へ操作された時に、支持中心O1の右まわり
に回動させられる第1リンク202によってOFFにな
るように配設されている。第4ON−OFFスイッチS
W4は、シフトレバー170が「N」位置へ操作された
時に、支持中心O2 の右まわりに回動させられる第2リ
ンク204によってONになるように配設されている。
【0037】また、上記各ON−OFFスイッチSW1
〜SW4は、図10の(a) に示すスライドスイッチや
(b) に示すマイクロスイッチのように、それぞれスイッ
チ信号No、およびチェック信号Ncを出力するように
なっている。図15の最下段の「参考」の欄に示す正常
時の信号レベル(電位)から明らかなように、スイッチ
信号Noは、ON領域で信号レベルがローになり、OF
F領域で信号レベルがハイになる一方、チェック信号N
cは、ON領域で信号レベルがハイになり、OFF領域
で信号レベルがローになる。図13は、シフトレバー1
70の各操作位置「R」、「N」、「S」、
「(−)」、および「(+)」とON−OFFスイッチ
SW1〜SW4の各信号No、Ncの信号レベルとの関
係を示す図で、図中の「0」は信号レベルが「ハイ」
で、「1」は信号レベルが「ロー」であることを意味し
ており(図14以降も同じ)、操作位置毎に信号レベル
の組合せ、言い換えればON、OFFの組合せは相違し
ている。図13のシフトレバー操作位置「Nr」は、第
2ON−OFFスイッチSW2がONで且つ第4ON−
OFFスイッチSW4がONとなる位置で、図8から明
らかなように「R」位置と第2コーナー部「(N)」と
の間の中間位置であり、シフトレバー操作位置「Ns」
は、第3ON−OFFスイッチSW3がONで且つ第4
ON−OFFスイッチSW4がONとなる位置で、図8
から明らかなように「N」位置と第2コーナー部
「(S)」との間の中間位置である。また、図14以下
も含めて「(+)」位置、「(−)」位置は、括弧()
が省略されている。なお、スイッチ信号Noは第1信号
に相当し、チェック信号Ncは第2信号に相当する。
【0038】次に、前記変速機用ECU116が上記O
N−OFFスイッチSW1〜SW4から供給される信号
No、Ncに基づいてシフトレバー170の操作位置を
判定したり、スイッチの故障を検出したりする具体的内
容について説明する。変速機用ECU116は、図11
に示すように通常時操作位置判定手段210、スイッチ
故障時操作位置判定手段212、第1故障判定手段21
4、第2故障判定手段216、および動力伝達遮断手段
218を備えており、全体として図12のフローチャー
トに従って信号処理を行う。本実施例では、上記通常時
操作位置判定手段210、スイッチ故障時操作位置判定
手段212、第1故障判定手段214、および第2故障
判定手段216と、ON−OFFスイッチSW1〜SW
4とを含んでシフトレバーの操作位置検出装置が構成さ
れており、通常時操作位置判定手段210は第1操作位
置判定手段に相当し、スイッチ故障時操作位置判定手段
212は第2操作位置判定手段に相当する。なお、図1
2のフローチャートは所定のサイクルタイムで繰り返し
実行される。
【0039】通常時操作位置判定手段210は、図13
に示す第1操作位置判定基準に基づいて、実際の各ON
−OFFスイッチSW1〜SW4の信号NoおよびNc
の信号レベルから「ECU Judge」に示すように
操作位置を判定する。スイッチ故障時操作位置判定手段
212は、図14に示すように故障したON−OFFス
イッチSW1〜SW4毎に定められた4つの第2操作位
置判定基準(a) 〜(d)に基づいて、故障したスイッチを
除く3個のON−OFFスイッチSW1〜SW4の信号
NoおよびNcの信号レベルから「ECU Judg
e」に示すように操作位置を判定する。なお、このよう
な操作位置の判定だけであれば、必ずしもスイッチ信号
Noおよびチェック信号Ncの両方を用いる必要はな
く、何れか一方の信号NoまたはNcのみに基づいて操
作位置を判定するようにしても良い。また、図14およ
びそれ以降の図において、故障判定されたON−OFF
スイッチについては、信号NoおよびNcの信号レベル
を何れもハイすなわち「0」で表しているが、操作位置
の判定などでは無視される。
【0040】ここで、上記図14において「Probl
em judge(誤判定)」が「×」の欄は、図13
に示す正常時の判定と異なり、不具合を生じる可能性が
あるため、以下、具体的に検討する。但し、「N」、
「Nr」、「Ns」は何れも「N」として処理されるた
め、それ等の間の誤判定については検討を省略する。
【0041】(a) のON−OFFスイッチSW1が故障
の場合、シフトレバー170を「+」位置へ操作しても
「S」位置と判定され、アップシフトできなくなるが、
前進走行状態が維持されるとともに、オートモードを選
択すれば「+」位置は不要であるため、殆ど支障はな
い。(b) のON−OFFスイッチSW2が故障の場合、
シフトレバー170を「−」位置へ操作しても「S」位
置と判定され、ダウンシフトできなくなるが、前進走行
状態が維持されるとともに、オートモードを選択すれば
「−」位置は不要であるため、殆ど支障はない。(c) の
ON−OFFスイッチSW3が故障の場合、シフトレバ
ー170を「−」位置へ操作した時に「R」位置と判定
されるが、「S」位置から「R」位置への変化は通常の
操作ではあり得ないため、操作位置の変化態様を監視
し、「S→R」の変化態様の場合は今回の操作位置判定
を無効にしたり、「S」位置を維持するようにしたりす
ることにより、そのような誤判定に基づく変速機16の
制御が未然に防止される。(d)のON−OFFスイッチ
SW4が故障の場合、シフトレバー170を「Nr」位
置へ操作した時に「R」位置と判定され、「Ns」位置
へ操作した時に「S」位置と判定されるが、後進変速段
や前進変速段への切換えが早くなるだけで、殆ど支障は
ない。
【0042】図11に戻って、第1故障判定手段214
は、実際の各ON−OFFスイッチSW1〜SW4の信
号NoおよびNcの信号レベルの組合せが上記第1操作
位置判定基準(図13)と一致するか否か、或いは個々
のON−OFFスイッチSW1〜SW4のスイッチ信号
Noおよびチェック信号Ncが共にハイ或いはローであ
るか否か等により、故障の有無および故障しているON
−OFFスイッチSW1〜SW4を特定する。また、第
2故障判定手段216は、第1故障判定手段214によ
って故障と判定されたスイッチを除く残り3個のON−
OFFスイッチSW1〜SW4の信号NoおよびNcの
信号レベルの組合せが上記第2操作位置判定基準(図1
4)と一致するか否か、或いは個々のON−OFFスイ
ッチSW1〜SW4のスイッチ信号Noおよびチェック
信号Ncが共にハイ或いはローであるか否か等により、
故障の有無および故障しているON−OFFスイッチS
W1〜SW4を特定する。
【0043】図12のステップS1では、レバーポジシ
ョンスイッチ信号、具体的にはON−OFFスイッチS
W1〜SW4の各スイッチ信号Noおよびチェック信号
Ncを読み込む。ステップS2では、スイッチの故障を
表す故障フラグFが「1」か否かを判断し、F=1の場
合は直ちにステップS5以下を実行するが、F=0の場
合はステップS3を実行する。故障フラグFは、初期設
定では「0」とされており、4個のON−OFFスイッ
チSW1〜SW4の何れかが故障するとステップS4で
「1」とされるものであり、通常は「0」である。
【0044】ステップS3では、4個のON−OFFス
イッチSW1〜SW4が何れも正常であるか否かが、前
記第1故障判定手段214によって判定される。図16
〜図19は、この第1故障判定手段214による故障判
定の具体例で、「ECU Judge」の欄が「err
or(エラー)」の場合が故障判定を意味している。こ
れ等の図の「Fale mode(故障モード)」の
「A」〜「H」はそれぞれ図15の「故障モード」の
「A」〜「H」に対応するものであり、通常考えられる
総てのON−OFFスイッチの故障を想定している。そ
して、「ECU Judge」が「error」の場合
はステップS3の判断はNOとなり、ステップS4以下
を実行するが、そうでない場合はステップS3の判断は
YESになり、ステップS6で前記通常時操作位置判定
手段210により図13の第1操作位置判定基準に従っ
て操作位置が判定され、その判定結果に従って変速機1
6が制御される。
【0045】ここで、上記ステップS3では、4個のO
N−OFFスイッチSW1〜SW4が何れも正常である
場合は勿論YESの判定になるが、何れかが故障の場合
でも、上記図16〜図19において「ECU Judg
e」が「error」以外の場合は正常と判定され、シ
フトレバー170が他の操作位置へ操作されるなどして
故障判定が行われるまでは、ステップS3の判定はYE
SになってステップS6が実行される。すなわち、各O
N−OFFスイッチSW1〜SW4の信号NoおよびN
cの信号レベルの組合せが第1操作位置判定基準(図1
3)の何れかと一致する場合は、ステップS3で故障と
は判定されず、ステップS6ではこの「ECU Jud
ge」に示す通りの操作位置判定が為されるのである。
その場合に、「Problem judge」の欄が
「○」の場合は、図13に示す正常時の判定と同じであ
り、その操作位置判定に従って変速機16の制御が行わ
れても何等問題はないが、「Problem judg
e」が「×」の欄は、図13に示す正常時の判定と異な
り、不具合を生じる可能性がある。
【0046】先ず、「N」、「Nr」、「Ns」は何れ
も「N」として処理されるため、それ等の間の誤判定に
ついては何等問題ないし、「R」や「S」、「−」、
「+」を「N」、「Nr」、「Ns」と誤判定する場合
も、単に動力伝達が遮断されるだけであるため、殆ど支
障はない。「S」、「−」、「+」の間の誤判定は、操
作なしで変速段がアップダウンしたり、変速段のアップ
ダウンが不能になったりするが、何れも前進走行である
ため殆ど支障はない。特に、故障モードが「B」および
「C」の場合は、発生確率が極めて低いため、故障モー
ド「B」または「C」に起因して誤判定を生じる可能性
は極めて低い。以下、これ等以外の誤判定について具体
的に検討する。
【0047】第3ON−OFFスイッチSW3が故障し
た場合の図18では、「Falemode」が「B」で
「シフトレバー操作位置」が「R」の場合に「ECU
Judge」が「−」になり、「Fale mode」
が「C」で「シフトレバー操作位置」が「−」の場合に
「ECU Judge」が「R」になるが、何れもこの
ような操作位置の変化態様「R→−」、「−→R」は通
常の操作ではあり得ないため、ステップS6を実行する
通常時操作位置判定手段210において操作位置の変化
態様を監視し、「R→−」、「−→R」の変化態様の場
合は今回の操作位置判定を無効にしたり、スイッチの故
障判定を行ったりすることにより、そのような誤判定に
基づく変速機16の制御が未然に防止される。
【0048】第4ON−OFFスイッチSW4が故障し
た場合の図19では、「Falemode」が「C」で
「シフトレバー操作位置」が「Nr」の場合に「ECU
Judge」が「R」になり、シフトレバー170が
「Nr」位置へ操作されている時に後進変速段が成立さ
せられるが、後進変速段への切換えが早くなるだけであ
るとともに、故障モード「C」の発生確率は極めて低い
ため、殆ど支障はない。
【0049】図12に戻って、前記ステップS3の判断
がNOの場合、すなわち4個のON−OFFスイッチS
W1〜SW4の何れか1つが故障している場合は、ステ
ップS4で故障フラグFを「1」にするとともにスイッ
チ故障を表す異常表示などを行った後ステップS5を実
行する。故障フラグFが「1」にされることにより、以
後のサイクルではステップS2に続いて直ちにステップ
S5以下が実行されるようになる。ステップS5では、
ステップS3で故障と判定されたON−OFFスイッチ
を除く残りの3個のON−OFFスイッチSW1〜SW
4が何れも正常であるか否かが、前記第2故障判定手段
216によって判定される。図20〜図31は、この第
2故障判定手段216による故障判定の具体例で、「E
CU Judge」の欄が「error」の場合が故障
判定を意味しているとともに、「Fale mode」
の「A」〜「H」はそれぞれ図15の「故障モード」の
「A」〜「H」に対応する。そして、「ECU Jud
ge」が「error」の場合はステップS5の判断は
YESとなり、続いてステップS8を実行するが、そう
でない場合はステップS5の判断はNOになり、ステッ
プS7で前記スイッチ故障時操作位置判定手段212に
より図14の第2操作位置判定基準に従って操作位置が
判定され、その判定結果に従って変速機16が制御され
る。ステップS8では、前記動力伝達遮断手段218に
より変速機16を動力伝達遮断状態(ニュートラル)に
して車両を停止させる。
【0050】ここで、上記ステップS5では、ステップ
S3で故障と判定されたON−OFFスイッチを除く残
りの3個のON−OFFスイッチSW1〜SW4が何れ
も正常である場合は勿論NOの判定になるが、何れかが
故障の場合でも、上記図20〜図31において「ECU
Judge」が「error」以外の場合は正常と判
定され、シフトレバー170が他の操作位置へ操作され
るなどして故障判定が行われるまでは、ステップS5の
判定はNOになってステップS7が実行される。すなわ
ち、各ON−OFFスイッチSW1〜SW4の信号No
およびNcの信号レベルの組合せが第2操作位置判定基
準(図14)の何れかと一致する場合は、ステップS5
で故障とは判定されず、ステップS7ではこの「ECU
Judge」に示す通りの操作位置判定が為されるの
である。その場合に、「Problem judge」
の欄が「○」の場合は、図13に示す正常時の判定と同
じであり、その操作位置判定に従って変速機16の制御
が行われても何等問題はないが、「Problem j
udge」が「×」の欄は、図13に示す正常時の判定
と異なり、不具合を生じる可能性がある。「N」、「N
r」、「Ns」間の誤判定や「S」、「−」、「+」間
の誤判定、或いは「R」、「S」、「−」、「+」を
「N」、「Nr」、「Ns」とする誤判定については、
ステップS3で説明した通りであり、以下、これ等以外
の誤判定について具体的に検討する。
【0051】第1ON−OFFスイッチSW1の故障中
に第3ON−OFFスイッチSW3が故障した図21で
は、「Fale mode」が「B」で「シフトレバー
操作位置」が「R」の場合に「ECU Judge」が
「−」になり、「Falemode」が「C」で「シフ
トレバー操作位置」が「−」の場合に「ECU Jud
ge」が「R」になるが、何れも前記図18の場合と同
じである。
【0052】第1ON−OFFスイッチSW1の故障中
に第4ON−OFFスイッチSW4が故障した図22で
は、「Fale mode」が「C」で「シフトレバー
操作位置」が「Nr」の場合に「ECU Judge」
が「R」になるが、前記図19の場合と同じである。ま
た、「Fale mode」が「C」で「シフトレバー
操作位置」が「Ns」の場合に「ECU Judge」
が「S」になり、シフトレバー170が「Ns」位置へ
操作されている時に前進変速段が成立させられるが、前
進変速段への切換えが早くなるだけであるとともに、故
障モード「C」の発生確率は極めて低いため、殆ど支障
はない。
【0053】第2ON−OFFスイッチSW2の故障中
に第3ON−OFFスイッチSW3が故障した図24で
は、「Fale mode」が「C」で「シフトレバー
操作位置」が「−」の場合に「ECU Judge」が
「R」になるが、前記図18の場合と同じである。ま
た、「Fale mode」が「B」で「シフトレバー
操作位置」が「R」の場合に「ECU Judge」が
「S」になり、「Fale mode」が「C」で「シ
フトレバー操作位置」が「S」の場合に「ECUJud
ge」が「R」になるが、何れもこのような操作位置の
変化態様「R→S」、「S→R」は通常の操作ではあり
得ないため、ステップS7を実行するスイッチ故障時操
作位置判定手段212において操作位置の変化態様を監
視し、「R→S」、「S→R」の変化態様の場合は今回
の操作位置判定を無効にしたり、スイッチの故障判定を
行ったりすることにより、そのような誤判定に基づく変
速機16の制御が未然に防止される。
【0054】第2ON−OFFスイッチSW2の故障中
に第4ON−OFFスイッチSW4が故障した図25で
は、「Fale mode」が「C」で「シフトレバー
操作位置」が「Nr」の場合に「ECU Judge」
が「R」になり、「シフトレバー操作位置」が「Ns」
の場合に「ECU Judge」が「S」になるが、何
れも前記図22の場合と同じである。また、「Fale
mode」が「C」で「シフトレバー操作位置」が
「N」の場合に「ECU Judge」が「R」にな
り、シフトレバー170が「N」位置に保持された状態
で後進走行する可能性があるが、後進走行時には「R」
位置の判定で警告音が発生するようになっており、運転
者が速やかに認識できる。「R」位置判定で警告音を発
生するブザーなどを備えているのである。
【0055】第3ON−OFFスイッチSW3の故障中
に第1ON−OFFスイッチSW1が故障した図26で
は、「Fale mode」が「C」で「シフトレバー
操作位置」が「−」の場合に「ECU Judge」が
「R」になるが、前記図18の場合と同じである。ま
た、「Fale mode」が「E」、「H」において
も「シフトレバー操作位置」が「−」の場合に「ECU
Judge」が「R」になるが、「−→R」の変化態
様の監視により無効とされる。
【0056】第3ON−OFFスイッチSW3の故障中
に第2ON−OFFスイッチSW2が故障した図27で
は、「Fale mode」が「B」で「シフトレバー
操作位置」が「S」および「−」の場合に「ECU J
udge」が「R」になり、「Fale mode」が
「C」で「シフトレバー操作位置」が「R」の場合に
「ECU Judge」が「S」になり、「Fale
mode」が「F」、「G」で「シフトレバー操作位
置」が「−」の場合に「ECU Judge」が「R」
になるが、何れも「S→R」、「−→R」、「R→S」
の変化態様の監視により無効とされる。
【0057】第3ON−OFFスイッチSW3の故障中
に第4ON−OFFスイッチSW4が故障した図28で
は、「Fale mode」が「C」で「シフトレバー
操作位置」が「Nr」の場合に「ECU Judge」
が「R」になり、「シフトレバー操作位置」が「Ns」
の場合に「ECU Judge」が「S」になるが、何
れも前記図22の場合と同じである。また、「Fale
mode」が「C」で「シフトレバー操作位置」が
「N」の場合に「ECU Judge」が「S」にな
り、シフトレバー170が「N」位置に保持された状態
で前進走行する可能性があるが、故障モード「C」の発
生確率は極めて低いため、殆ど支障はない。更に、「F
ale mode」が「E」、「H」で「シフトレバー
操作位置」が「−」の場合に「ECU Judge」が
「R」になるが、「−→R」の変化態様の監視により無
効とされる。
【0058】第4ON−OFFスイッチSW4の故障中
に第1ON−OFFスイッチSW1が故障した図29で
は、「Fale mode」が「C」、「E」、「H」
で「シフトレバー操作位置」が「Nr」の場合に「EC
U Judge」が「R」になり、シフトレバー170
が「Nr」位置へ操作されている時に後進変速段が成立
させられるが、後進変速段への切換えが早くなるだけで
殆ど支障はない。「Fale mode」が「C」、
「E」、「H」で「シフトレバー操作位置」が「Ns」
の場合に「ECU Judge」が「S」になり、シフ
トレバー170が「Ns」位置へ操作されている時に前
進変速段が成立させられるが、前進変速段への切換えが
早くなるだけで殆ど支障はない。また、「Fale m
ode」が「B」で「シフトレバー操作位置」が「N
s」の場合に「ECU Judge」が「+」になる
が、このような操作位置の変化態様「N→+」は通常の
操作ではあり得ないため、ステップS7を実行するスイ
ッチ故障時操作位置判定手段212において操作位置の
変化態様を監視し、「N→+」の変化態様の場合は今回
の操作位置判定を無効にしたり、スイッチの故障判定を
行ったりすることにより、そのような誤判定に基づく変
速機16の制御が未然に防止される。
【0059】第4ON−OFFスイッチSW4の故障中
に第2ON−OFFスイッチSW2が故障した図30で
は、「Fale mode」が「B」、「F」、「G」
で「シフトレバー操作位置」が「Nr」の場合に「EC
U Judge」が「R」になり、シフトレバー170
が「Nr」位置へ操作されている時に後進変速段が成立
させられるが、後進変速段への切換えが早くなるだけで
殆ど支障はない。「Fale mode」が「H」で
「シフトレバー操作位置」が「Ns」の場合に「ECU
Judge」が「S」になり、シフトレバー170が
「Ns」位置へ操作されている時に前進変速段が成立さ
せられるが、前進変速段への切換えが早くなるだけで殆
ど支障はない。また、「Fale mode」が「C」
で「シフトレバー操作位置」が「N」の場合に「ECU
Judge」が「R」になり、シフトレバー170が
「N」位置に保持された状態で後進走行する可能性があ
るが、後進走行時には「R」位置の判定で警告音が発生
するようになっており、運転者が速やかに認識できる。
更に、「Fale mode」が「B」で「シフトレバ
ー操作位置」が「Ns」の場合に「ECU Judg
e」が「−」になるが、このような操作位置の変化態様
「N→−」は通常の操作ではあり得ないため、ステップ
S7を実行するスイッチ故障時操作位置判定手段212
において操作位置の変化態様を監視し、「N→−」の変
化態様の場合は今回の操作位置判定を無効にしたり、ス
イッチの故障判定を行ったりすることにより、そのよう
な誤判定に基づく変速機16の制御が未然に防止され
る。
【0060】第4ON−OFFスイッチSW4の故障中
に第3ON−OFFスイッチSW3が故障した図31で
は、「Fale mode」が「E」、「H」で「シフ
トレバー操作位置」が「Nr」の場合に「ECU Ju
dge」が「R」になり、シフトレバー170が「N
r」位置へ操作されている時に後進変速段が成立させら
れるが、後進変速段への切換えが早くなるだけで殆ど支
障はない。「Falemode」が「F」、「G」で
「シフトレバー操作位置」が「Ns」の場合に「ECU
Judge」が「S」になり、シフトレバー170が
「Ns」位置へ操作されている時に前進変速段が成立さ
せられるが、前進変速段への切換えが早くなるだけで殆
ど支障はない。
【0061】このような本実施例のシフトレバーの操作
位置検出装置によれば、4個のON−OFFスイッチS
W1〜SW4で5つの操作位置「R」、「N」、
「S」、「(−)」、「(+)」のうちの何れの操作位
置へシフトレバー170が操作されたかが、通常時操作
位置判定手段210により図13の第1操作位置判定基
準に基づいて判定されるため、装置が安価に構成され
る。また、4個のON−OFFスイッチSW1〜SW4
のうちの何れか1つが故障しても、残りの3個のON−
OFFスイッチSW1〜SW4のON、OFFの組合せ
である図14に示す第2操作位置判定基準に基づいて、
スイッチ故障時操作位置判定手段212により少なくと
も前進走行位置である「S」位置、後進走行位置である
「R」位置、およびニュートラル位置である「N」位置
の3位置については正確に判定されるため、その操作位
置判定に従って変速機16を切り換えることにより車両
を走行させることができる。
【0062】また、図16〜図19から明らかなよう
に、第1故障判定手段214によって故障判定が為され
る前に、その故障したON−OFFスイッチSW1〜S
W4に起因して前進走行位置「S」を後進走行位置
「R」と誤判定したり、後進走行位置「R」を前進走行
位置「S」と誤判定したり、ニュートラル位置「N」を
前進走行位置「S」または後進走行位置「R」と誤判定
したりすることがないため、1つのON−OFFスイッ
チSW1〜SW4の故障では瞬間的(具体的にはON−
OFFスイッチが故障してから、第1故障判定手段21
4によってその故障が検出されるまでの間)にでも運転
者の意に反して逆走したり停止中の車両が走り出したり
する恐れがない。
【0063】また、4個のON−OFFスイッチSW1
〜4の何れか2つが故障した場合でも、2番目の故障が
故障モード「B」または「C」である場合を除いて、第
2故障判定手段216によって故障判定が為される前
に、その2番目に故障したON−OFFスイッチSW1
〜SW4に起因して前進走行位置「S」を後進走行位置
「R」と誤判定したり、後進走行位置「R」を前進走行
位置「S」と誤判定したり、ニュートラル位置「N」を
前進走行位置「S」または後進走行位置「R」と誤判定
したりすることがない。このため、4個のON−OFF
スイッチSW1〜SW4のうちの2つが故障した場合に
瞬間的(具体的には2番目のON−OFFスイッチが故
障してから、第2故障判定手段216によってその故障
が検出されるまでの間)にでも運転者の意に反して逆走
したり停止中の車両が走り出したりする可能性が極めて
小さい。
【0064】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0065】例えば、前記実施例のシフトレバー170
は、図7の(b) に示すシフトパターン172に従って操
作されるようになっていたが、例えば図32の(a) 〜
(c) に示すシフトパターンなど、必要に応じて適宜変更
できるし、自動変速モードで走行する自動変速位置など
他の操作位置を加えることもできる。
【0066】また、前記実施例では4個のON−OFF
スイッチSW1〜SW4が用いられていたが、例えば図
33に示すように3個のON−OFFスイッチSW1〜
SW3で5つの操作位置「R」、「N」、「S」、
「(−)」、「(+)」のうちの何れの操作位置へシフ
トレバー170が操作されたかを判定するようにするこ
ともできる。詳しい説明は省略するが、図33の場合も
第1発明の要件を満たしている。なお、図33は図13
に相当する図で、第1操作位置判定基準を表している。
【0067】また、前記実施例では中間位置「Nr」、
「Ns」についても操作位置として判定されるようにな
っているが、中間位置「Nr」、「Ns」については必
ずしも操作位置として判定する必要はない。
【0068】また、前記図8および図9に示す4個のO
N−OFFスイッチSW1〜SW4の配設形態、すなわ
ち各操作位置「R」、「N」、「S」、「(−)」、
「(+)」におけるON、OFFの組合せはあくまでも
一例で、第1発明或いは第2発明の要件を満たす範囲で
適宜変更され得る。
【0069】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシフトレバーの操作位
置検出装置を備えている自動クラッチ車両用の駆動装置
の概略構成を示す骨子図である。
【図2】図1の車両用駆動装置における変速機および差
動歯車装置の具体的構成を示す断面図である。
【図3】図1の車両用駆動装置の自動クラッチの一例を
説明する図である。
【図4】図3の自動クラッチを遮断、接続制御する油圧
回路の一例を説明する回路図である。
【図5】図1の車両用駆動装置の変速機の噛合クラッチ
を説明する図である。
【図6】図1の車両用駆動装置の制御系統を説明するブ
ロック線図である。
【図7】図1の車両用駆動装置におけるシフトレバーお
よびシフトパターンの一例を説明する図である。
【図8】図7のシフトレバーの操作位置を検出するため
に配設される4個のON−OFFスイッチSW1〜SW
4の配設形態を説明する図である。
【図9】図8のON−OFFスイッチSW1〜SW4の
ON、OFFの切換え態様を説明する図である。
【図10】図8のON−OFFスイッチSW1〜SW4
の具体例を説明する図である。
【図11】図6の変速機用ECUが備えている機能を説
明するブロック線図である。
【図12】図11の各機能によって実行されるシフトレ
バーの操作位置判定およびスイッチの故障判定を説明す
るフローチャートである。
【図13】図11の通常時操作位置判定手段によって操
作位置を判定する際に用いられる第1操作位置判定基準
を示す図である。
【図14】図11のスイッチ故障時操作位置判定手段に
よって操作位置を判定する際に用いられる第2操作位置
判定基準を示す図である。
【図15】ON−OFFスイッチの故障モードを説明す
る図である。
【図16】第1ON−OFFスイッチSW1が故障した
場合の、図11の第1故障判定手段による故障判定(e
rror)を場合分けして説明する図である。
【図17】第2ON−OFFスイッチSW2が故障した
場合の、図11の第1故障判定手段による故障判定(e
rror)を場合分けして説明する図である。
【図18】第3ON−OFFスイッチSW3が故障した
場合の、図11の第1故障判定手段による故障判定(e
rror)を場合分けして説明する図である。
【図19】第4ON−OFFスイッチSW4が故障した
場合の、図11の第1故障判定手段による故障判定(e
rror)を場合分けして説明する図である。
【図20】第1ON−OFFスイッチSW1の故障中に
第2ON−OFFスイッチSW2が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図21】第1ON−OFFスイッチSW1の故障中に
第3ON−OFFスイッチSW3が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図22】第1ON−OFFスイッチSW1の故障中に
第4ON−OFFスイッチSW4が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図23】第2ON−OFFスイッチSW2の故障中に
第1ON−OFFスイッチSW1が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図24】第2ON−OFFスイッチSW2の故障中に
第3ON−OFFスイッチSW3が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図25】第2ON−OFFスイッチSW2の故障中に
第4ON−OFFスイッチSW4が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図26】第3ON−OFFスイッチSW3の故障中に
第1ON−OFFスイッチSW1が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図27】第3ON−OFFスイッチSW3の故障中に
第2ON−OFFスイッチSW2が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図28】第3ON−OFFスイッチSW3の故障中に
第4ON−OFFスイッチSW4が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図29】第4ON−OFFスイッチSW4の故障中に
第1ON−OFFスイッチSW1が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図30】第4ON−OFFスイッチSW4の故障中に
第2ON−OFFスイッチSW2が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図31】第4ON−OFFスイッチSW4の故障中に
第3ON−OFFスイッチSW3が故障した場合の、図
11の第2故障判定手段による故障判定(error)
を場合分けして説明する図である。
【図32】シフトレバーのシフトパターンの別の例を示
す図である。
【図33】3個のON−OFFスイッチSW1〜SW3
で操作位置を判定する場合の、各操作位置における信号
レベルのハイ「0」、ロー「1」の組合せを示す図で、
図13に相当する図である。
【符号の説明】
16:変速機 116:変速機用ECU 170:シフトレバー 210:通常時変速位置判定手段(第1操作位置判定手
段) 212:スイッチ故障時操作位置判定手段(第2操作位
置判定手段) 214:第1故障判定手段 216:第2故障判定手段 SW1〜SW4:ON−OFFスイッチ No:スイッチ信号(第1信号) Nc:チェック信号(第2信号) R:後進走行位置 N:ニュートラル S:前進走行位置 +、(+):アップシフト位置 −、(−):ダウンシフト位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−12216(JP,A) 特開 平5−306764(JP,A) 特開 平5−306763(JP,A) 特開 平8−93899(JP,A) 特開 平9−196155(JP,A) 特開 昭60−122402(JP,A) 実開 平1−140056(JP,U) 実開 平5−71537(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機の複数の前進変速段を手動操作で
    アップダウンできる前進走行位置と、 前記変速機を後進変速段にする後進走行位置と、 該後進走行位置と前記前進走行位置との間に介在させら
    れ、前記変速機を動力伝達遮断状態にするニュートラル
    位置と、 前記前進走行位置に隣接して設けられて該前進走行位置
    のみから選択操作され、前記変速機の複数の前進変速段
    をアップシフトさせるアップシフト位置と、 前記前進走行位置に隣接して設けられて該前進走行位置
    のみから選択操作され、前記変速機の複数の前進変速段
    をダウンシフトさせるダウンシフト位置との5つの操作
    位置のうちの何れの操作位置へシフトレバーが操作され
    たかを検出する操作位置検出装置であって、 前記シフトレバーが所定の操作位置へ操作されることに
    よってそれぞれ機械的にON、OFFが切り換えられる
    とともに、前記5つの操作位置で該ON、OFFの組合
    せが異なる一方、ON時にローでOFF時にハイになる
    第1信号、およびON時にハイでOFF時にローになる
    第2信号を出力する3個または4個のON−OFFスイ
    ッチと、 前記5つの操作位置における前記ON−OFFスイッチ
    のON、OFFの組合せである第1操作位置判定基準に
    従って、前記シフトレバーが何れの操作位置へ操作され
    たかを判定する第1操作位置判定手段と、 前記第1操作位置判定基準および前記ON−OFFスイ
    ッチの前記第1信号および第2信号の出力状態に基づい
    て各ON−OFFスイッチの故障を個別に判定する第1
    故障判定手段と、 該第1故障判定手段によって故障と判定された1つのO
    N−OFFスイッチを除いた残りのON−OFFスイッ
    チのON、OFFの組合せである第2操作位置判定基準
    に従って、少なくとも前記前進走行位置、前記後進走行
    位置、および前記ニュートラル位置へ前記シフトレバー
    が操作されたことをそれぞれ判定する第2操作位置判定
    手段とを有する一方、前記シフトレバーの5つの操作位
    置における前記ON−OFFスイッチのON、OFFの
    組合せは、 該ON−OFFスイッチの何れか1つが故障した場合
    に、前記第1故障判定手段によって故障判定が為される
    前に該故障したON−OFFスイッチに起因して、前記
    第1操作位置判定手段が少なくとも前記前進走行位置を
    後進走行位置と誤判定し、該後進走行位置を前進走行位
    置と誤判定し、或いは前記ニュートラル位置を前進走行
    位置または後進走行位置と誤判定することがなく、 且つ、前記第2操作位置判定手段により少なくとも前記
    前進走行位置、前記後進走行位置、および前記ニュート
    ラル位置については正確に判定されるように設定されて
    いることを特徴とするシフトレバーの操作位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ON−OFFスイッチは4個設けら
    れているとともに、 前記第1故障判定手段によって1つのON−OFFスイ
    ッチの故障判定が為された後に、前記第2操作位置判定
    基準および前記ON−OFFスイッチの前記第1信号お
    よび第2信号の出力状態に基づいて残りのON−OFF
    スイッチの故障を判定する第2故障判定手段を備えてい
    る一方、 前記シフトレバーの5つの操作位置における前記4個の
    ON−OFFスイッチのON、OFFの組合せは、該4
    個のON−OFFスイッチの何れか2つが故障した場合
    に、2番目の故障が前記第1信号および第2信号の一方
    が常時ハイで他方が常時ローとなる故障を除いて、前記
    第2故障判定手段によって該2番目の故障判定が為され
    る前に該2番目に故障したON−OFFスイッチに起因
    して、前記第2操作位置判定手段が少なくとも前記前進
    走行位置を後進走行位置と誤判定し、該後進走行位置を
    前進走行位置と誤判定し、或いは前記ニュートラル位置
    を前進走行位置または後進走行位置と誤判定することが
    ないように設定されていることを特徴とする請求項1に
    記載のシフトレバーの操作位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記4個のON−OFFスイッチは、 前記シフトレバーが前記アップシフト位置および前記ダ
    ウンシフト位置の何れか一方へ操作された時と、それ以
    外の操作位置へ操作された時とでON、OFFが切り換
    わる第1ON−OFFスイッチ、 前記シフトレバーが前記アップシフト位置および前記ダ
    ウンシフト位置の他方または前記後進走行位置へ操作さ
    れた時と、それ以外の操作位置へ操作された時とでO
    N、OFFが切り換わる第2ON−OFFスイッチ、 前記シフトレバーが前記ニュートラル位置または前記後
    進走行位置へ操作された時と、それ以外の操作位置へ操
    作された時とでON、OFFが切り換わる第3ON−O
    FFスイッチ、 および前記シフトレバーが前記ニュートラル位置へ操作
    された時と、それ以外の操作位置へ操作された時とでO
    N、OFFが切り換わる第4ON−OFFスイッチであ
    ることを特徴とする請求項2に記載のシフトレバーの操
    作位置検出装置。
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