JP3303793B2 - 自動クラッチ車両の制御装置 - Google Patents

自動クラッチ車両の制御装置

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JP3303793B2
JP3303793B2 JP26510398A JP26510398A JP3303793B2 JP 3303793 B2 JP3303793 B2 JP 3303793B2 JP 26510398 A JP26510398 A JP 26510398A JP 26510398 A JP26510398 A JP 26510398A JP 3303793 B2 JP3303793 B2 JP 3303793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動クラッチ車両の
制御装置に係り、特に、変速条件に従って変速段が自動
的に切り換えられる自動変速機を有する自動クラッチ車
両において、車両走行中にアクセル操作量が略零になっ
た時の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(a) 複数の前進変速段および動力伝達を
遮断するニュートラルを有するとともに、アクセル操作
量および車速をパラメータとして予め定められた変速条
件に従って前記前進変速段が自動的に切り換えられる自
動変速機と、(b) その自動変速機と走行用駆動源との間
に配設されて、それ等の間の動力伝達を自動的に遮断、
接続する自動クラッチとを有し、(c) 前記自動変速機の
変速時に前記自動クラッチを遮断する自動クラッチ車両
が、例えば特開平2−114028号公報等に記載され
ている。上記変速条件は、例えば図10に示すように高
車速、低スロットル弁開度(低アクセル操作量)側程変
速比が小さい高速段が成立させられるとともに、アクセ
ル操作量が略零のアクセルOFF時でも所定の変速段が
成立させられ、且つ車速の低下に伴ってダウンシフトす
るようになっているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動クラッチ車両においては、アクセル操作
量が略零のアクセルOFF状態から再加速のためにアク
セルが踏込み操作された時のパワーONダウンシフトの
際に、自動クラッチを遮断するとともに自動変速機をニ
ュートラルにした後に低速側の変速段を成立させる必要
があるため、必ずしも十分な変速応答性が得られなかっ
た。また、アクセルOFF時のダウンシフトの変速途中
でアクセルが踏込み操作されると、ショックを生じるこ
とがあるなど、必ずしも十分に満足できる運転フィーリ
ングが得られない場合があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、アクセルOFF状態
から再加速のためにアクセルが踏込み操作された時のパ
ワーONダウンシフトの変速応答性を向上させるととも
に、変速時のショックなどの運転フィーリングの悪化を
防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 複数の前進変速段および動力伝
達を遮断するニュートラルを有するとともに、アクセル
操作量および車速をパラメータとして予め定められた変
速条件に従ってその前進変速段が自動的に切り換えられ
る自動変速機と、(b) その自動変速機と走行用駆動源と
の間に配設されて、それ等の間の動力伝達を自動的に遮
断、接続する自動クラッチとを有し、(c) 前記自動変速
機の変速時に前記自動クラッチを遮断する自動クラッチ
車両の制御装置において、(d) 車両走行中で前記アクセ
ル操作量が略零になった直後は、前記自動クラッチを接
続したままそのアクセル操作量が略零になった時の変速
段で走行し、車速が低下して前記変速条件に従って変速
すべき判断が為された時に、その自動クラッチを遮断す
るか或いは前記自動変速機をその変速条件に拘らずニュ
ートラルにするアクセルOFF時遮断手段を設けたこと
を特徴とする。
【0006】第2発明は、(a) 複数の前進変速段および
動力伝達を遮断するニュートラルを有するとともに、ア
クセル操作量および車速をパラメータとして予め定めら
れた変速条件に従ってその前進変速段が自動的に切り換
えられる自動変速機と、(b)その自動変速機と走行用駆
動源との間に配設されて、それ等の間の動力伝達を自動
的に遮断、接続する自動クラッチとを有し、(c) 前記自
動変速機の変速時に前記自動クラッチを遮断する自動ク
ラッチ車両の制御装置において、(d) 前記自動変速機
は、セレクト駆動手段により変速部材を複数のセレクト
位置へ移動させるとともに、シフト駆動手段によりその
セレクト位置の変速部材をシフト方向へ移動させること
によって、所定の前進変速段が成立させられるもので、
(e) 車両走行中で前記アクセル操作量が略零の時に、前
記自動変速機を前記変速条件に拘らずニュートラルにす
るが、前記変速部材をその変速条件に応じた変速段を成
立させるためのセレクト位置に保持するアクセルOFF
時遮断手段を設けたことを特徴とする。
【0007】第3発明は、第2発明の自動クラッチ車両
の制御装置において、前記アクセルOFF時遮断手段
は、前記アクセル操作量が略零になった直後は、前記自
動クラッチを接続したままそのアクセル操作量が略零に
なった時の変速段で走行し、車速が低下して前記変速条
件に従って変速すべき判断が為された時に、前記自動変
速機をその変速条件に拘らずニュートラルにするもので
あることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【発明の効果】 第1発明の自動クラッチ車両の制御装置
においては 、アクセル操作量が略零になった直後は、自
動クラッチを接続したままアクセル操作量が略零になっ
た時の変速段で走行するため、走行用駆動源と車輪との
間の動力伝達状態が維持され、エンジンブレーキ等の駆
動源の回転抵抗によるブレーキ力が得られて運転操作が
容易である。そして、車速の低下に伴って変速判断が為
された時に、自動クラッチが遮断され、或いは自動変速
機がニュートラルにされるため、アクセルOFF走行後
の運転者の加速要求に伴うパワーONダウンシフトの際
に、自動クラッチを遮断する必要性、或いは自動変速機
をニュートラルにする必要性がなく、変速時間が短くな
って十分な変速応答性が得られ、駆動源ブレーキと変速
応答性が両立させられる。一般に、変速比が大きい低速
側の変速段程、アクセル操作に伴う速やかな変速応答性
が要求される。
【0010】第発明では、アクセルOFF走行時に自
動変速機をニュートラルにするが、変速条件に応じた変
速段を成立させるためのセレクト位置に変速部材が保持
されるため、アクセルOFF走行後の運転者のアクセル
操作量が比較的少なく、アクセル操作量が零の時の変速
段をそのまま成立させれば良い時には、シフト駆動手段
によって変速部材をシフト方向へ移動させるだけで速や
かに所定の変速段が成立させられ、従来のように変速時
のアクセル踏込み操作に起因する運転フィーリングの悪
化が回避される。
【0011】
【発明の実施の形態】ここで、上記自動変速機は、例え
ば(a) 平行な2軸間に変速比が異なる複数の変速ギヤ対
が配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対に対応して
複数の噛合クラッチが設けられた2軸噛合式の変速機構
と、(b) セレクト駆動手段によって複数のセレクト位置
へ移動させられることにより、前記複数の噛合クラッチ
の何れかのクラッチハブスリーブと係合させられるとと
もに、シフト駆動手段によってシフト方向へ移動させら
れることにより、係合させられた前記クラッチハブスリ
ーブを移動させて何れかの変速段を成立させる変速部材
とを有して構成される。複数の遊星歯車装置やクラッ
チ、ブレーキなどにより複数の変速段を成立させる遊星
歯車式等の他の自動変速機を採用することも可能であ
る。
【0012】変速条件は、例えば高車速、低アクセル操
作量側程変速比が小さい高速段が成立させられるととも
に、アクセル操作量が略零のアクセルOFF時でも所定
の変速段が成立させられ、且つ車速の低下に伴ってダウ
ンシフトするように、変速マップなどにより設定され
る。アクセル操作量の代わりに、そのアクセル操作量に
応じて変化するスロットル弁開度などを用いることもで
きる。車速についても、変速機の出力軸回転数などを用
いることができる。
【0013】自動クラッチとしては、摩擦係合式クラッ
チや磁粉式電磁クラッチなどが好適に用いられ、必要に
応じてスリップ制御を行うこともできる。摩擦係合式ク
ラッチは、例えばダイヤフラムスプリング等のスプリン
グの付勢力に従って摩擦係合させられるとともに、クラ
ッチレリーズシリンダによりレリーズスリーブをスライ
ドさせることによって開放(遮断)されるように構成さ
れる。また、走行用駆動源としては、ガソリンエンジン
等の内燃機関が好適に用いられるが、電動モータなどを
採用することも可能である。
【0014】アクセルOFF時遮断手段は、エンジンブ
レーキスイッチがONの場合には遮断・ニュートラル制
御を行わないなど所定の実行条件、或いは実行禁止条件
を設定することもできる。また、自動クラッチを遮断す
るとともに自動変速機をニュートラルにしても良いし、
その何れか一方を実行するだけでも良い。また、必ずし
も総ての変速段で遮断・ニュートラル制御を行う必要は
ない。
【0015】第発明のアクセルOFF時遮断手段は、
アクセルOFF直後は変速段の種類に関係無くアクセル
OFF時の変速段で走行するものでも良いが、例えばア
クセルOFF時の変速段が最高速段(変速比が最も小さ
い変速段)の時には、自動クラッチを接続したまま最高
速段で走行し、車速の低下に伴ってダウンシフト判断が
為された時には自動クラッチを遮断、或いは自動変速機
をニュートラルにする一方、アクセルOFF時の変速段
が最高速段以外の時には直ちに自動クラッチを遮断、或
いは自動変速機をニュートラルにするようにしても良
い。
【0016】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明が適用された車両用駆
動装置10の概略構成を説明する骨子図で、FF(フロ
ントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであ
り、走行用駆動源としてのエンジン12、自動クラッチ
14、変速機16、差動歯車装置18を備えている。自
動クラッチ14は、例えば図3に示す乾式単板式の摩擦
クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取
り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24
に配設されたクラッチディスク26、クラッチハウジン
グ28に配設されたプレッシャプレート30、プレッシ
ャプレート30をフライホイール22側へ付勢すること
によりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダ
イヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ
34によりレリーズフォーク36を介して図の左方向へ
移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング3
2の内端部を図の左方向へ変位させてクラッチを開放
(遮断)するレリーズスリーブ38を有して構成されて
いる。
【0017】上記クラッチレリーズシリンダ34は、図
4に示す油圧回路(HPU:Hydraulic Power Unit) 9
0によって油圧が供給されるようになっている。油圧回
路90は、リザーバ92から作動油を汲み上げて吐出す
る電動式の油圧ポンプ94、油圧ポンプ94から吐出さ
れた作動油を蓄積するアキュムレータ96、クラッチレ
リーズシリンダ34に対する作動油の供給、排出を切り
換える3ポートリニアスプール式等のクラッチソレノイ
ドバルブ98を備えており、クラッチソレノイドバルブ
98からクラッチレリーズシリンダ34に作動油が供給
されることによって自動クラッチ14は遮断され、クラ
ッチレリーズシリンダ34の作動油の流出が許容される
と、自動クラッチ14のダイヤフラムスプリング32の
付勢力に従ってクラッチレリーズシリンダ34のピスト
ンが押し返されるとともに、自動クラッチ14が接続
(係合)状態になる。なお、図中の106はリリーフ
弁、108は逆止弁、110は作動油の油圧PO を検出
する油圧センサである。
【0018】図1に戻って前記変速機16は、図2に具
体的に示されているように、差動歯車装置18と共に共
通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルを
構成しており、そのハウジング40内に所定量だけ充填
された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑
されるようになっている。変速機16は、(a) 平行な一
対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なる複数の
変速ギヤ対46a〜46eが配設されるとともに、それ
等の変速ギヤ対46a〜46eに対応して複数の噛合ク
ラッチ48a〜48eが設けられた2軸噛合式の変速機
構と、(b) それ等の噛合クラッチ48a〜48eの3つ
のクラッチハブスリーブ50a、50b、50cの何れ
かを選択的に移動させて変速段を切り換えるシフト・セ
レクトシャフト52とを備えており、前進5段の変速段
が成立させられるようになっている。入力軸42および
出力軸44には更に後進ギヤ対54が配設され、図示し
ないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車
と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられ
るようになっている。なお、入力軸42は、スプライン
嵌合55によって前記自動クラッチ14のクラッチ出力
軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力
歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ5
8と噛み合わされている。図2は、上記変速機16およ
び差動歯車装置18の具体的構成を示す断面図で、図
1、図2共に、入力軸42、出力軸44、およびリング
ギヤ58の軸心を共通の平面内に示した展開図である。
【0019】上記噛合クラッチ48a〜48eは何れも
シンクロメッシュタイプで、図5に噛合クラッチ48a
について具体的に例示するように、キースプリング60
によってクラッチハブスリーブ50aに係合させられた
シフティングキー62と、所定の遊びを有する状態でシ
フティングキー62と共に回転させられるシンクロナイ
ザリング64と、変速ギヤ対46aの入力歯車66に設
けられたコーン部68とを備えている。クラッチハブス
リーブ50aの内周面にはスプライン歯70が設けられ
て入力軸42とスプライン嵌合され、入力軸42と常に
一体的に回転させられるようになっており、そのクラッ
チハブスリーブ50aが図の右方向へ移動させられる
と、シフティングキー62を介してシンクロナイザリン
グ64がコーン部68に押圧されてテーパ嵌合させら
れ、それ等の間の摩擦によって入力歯車66に動力伝達
が行われるようになる。クラッチハブスリーブ50aが
更に右方向へ移動させられると、スプライン歯70は、
シンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯7
2、更には入力歯車66に設けられたスプライン歯74
と噛み合わされ、これにより入力軸42と入力歯車66
とが一体的に連結されて、変速ギヤ対46aを介して動
力伝達が行われる。図5の(a) 、(b) は噛合クラッチ4
8aが遮断された状態で、図5の(c) 、(d) は噛合クラ
ッチ48aが連結された状態である。なお、図5の(a)
、(c) は、軸心を含む一平面の断面図で、(b) 、(d)
は(a) 、(c) の状態を外周側から見たクラッチハブスリ
ーブ50aの円筒部分を除く展開図である。
【0020】他の噛合クラッチ48b〜48eも上記噛
合クラッチ48aと実質的に同じ構成であるが、クラッ
チハブスリーブ50bは噛合クラッチ48bおよび48
cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは噛合
クラッチ48dおよび48eに共通のものである。
【0021】シフト・セレクトシャフト52は、軸心ま
わりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、セレ
クトシリンダ76(図6参照)により軸心まわりの3位
置、すなわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可
能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと
係合可能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリ
ーブ50aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めさ
れる。また、シフトシリンダ78(図6参照)により軸
方向の3位置、すなわち噛合クラッチ48a〜48eが
何れも遮断され且つ後進変速段も成立しない中央の中立
位置(図1の状態;ニュートラル)と、その軸方向にお
ける両側の第1シフト位置(図1の右側)および第2シ
フト位置(図1の左側)とに位置決めされる。上記セレ
クトシリンダ76およびシフトシリンダ78は変速アク
チュエータに相当し、それぞれセレクトソレノイドバル
ブ102、シフトソレノイドバルブ104を介して前記
図4の油圧回路90に接続され、油圧PO の制御や回路
の切換えによって作動状態が制御される。
【0022】上記第1セレクト位置の第1シフト位置で
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数N
OUT)が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セ
レクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48d
が連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2
変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフ
ト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることによ
り変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させら
れ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラ
ッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に
大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の
変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。
【0023】本実施例の変速機16は自動変速機に相当
し、シフト・セレクトシャフト52は変速部材に相当
し、セレクトシリンダ76はセレクト駆動手段に相当
し、シフトシリンダ78はシフト駆動手段に相当する。
また、シフト・セレクトシャフト52の軸方向はシフト
方向に相当する。
【0024】前記差動歯車装置18は傘歯車式のもの
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)84R、84Lを
回転駆動する。
【0025】図6は、本実施例の車両用駆動装置10の
制御系統を説明するブロック線図で、エンジン用ECU
(Electronic Control Unit)114、変速機用ECU1
16、ABS(Antilock Brake System)用ECU118
を備えているとともに、それ等の間で必要な情報をやり
取りする。これ等のECU114、116、118は、
何れもマイクロコンピュータを含んで構成されており、
RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶さ
れたプログラムに従って信号処理を行う。エンジン用E
CU114には、イグニッションスイッチ120、エン
ジン回転数(N E )センサ122、車速(V)センサ1
24、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空
気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ1
30、エンジン冷却水温(TW )センサ132などが接
続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作
位置、エンジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転
数NOUT に対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量
Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW
などを表す信号が供給されるようになっており、それ等
の信号に従ってスタータ(電動モータ)134を回転駆
動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁136の
燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ138
により点火プラグの点火時期を制御したりする。スロッ
トル弁はアクセルペダル(アクセル操作部材)に機械的
に連結され、アクセルペダルの操作量θACC に対応して
変化させられるようになっているが、アクセル操作量θ
ACC を電気的に検出して電動モータ等のスロットルアク
チュエータによりスロットル弁開度θTHを開閉制御する
こともできる。
【0026】変速機用ECU116には、レバーポジシ
ョン(PL )センサ140、ブレーキスイッチ144、
入力軸回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ14
6、ギヤ位置(PG )センサ148、クラッチストロー
ク(SCL)センサ150、油圧(PO )センサ110な
どが接続され、それぞれシフトレバー160(図7参
照)の操作位置であるレバーポジションPL 、ブレーキ
のON、OFF、入力軸回転数NIN、変速機16の変速
段であるギヤ位置PG 、自動クラッチ14のストローク
すなわちクラッチレリーズシリンダ34のストロークS
CL、前記油圧回路90の油圧PO などを表す信号が供給
されるようになっている。そして、それ等の信号や、前
記エンジン制御用ECU114、ABS用ECU118
から必要な信号を取り込むことにより、前記油圧ポンプ
94の作動を制御したり、クラッチソレノイドバルブ9
8、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイ
ドバルブ104を切換え制御したりすることにより、セ
レクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の作動状
態を切り換えて変速機16の変速制御を行うとともに、
クラッチレリーズシリンダ34の作動状態を切り換えて
自動クラッチ14の遮断、接続制御を行う。
【0027】前記シフトレバー160は、例えば運転席
の横に配設されており、図7に示すように「R(リバー
ス)」、「N(ニュートラル)」、「D(ドライ
ブ)」、および「S(シーケンシャル)」、の4つの操
作位置に選択操作されて位置決め保持されるとともに、
「S」位置では、車両の前後方向に設けられた
「(+)」位置および「(−)」位置へ操作されるよう
になっており、レバーポジションセンサ140は、例え
ば各操作位置に配設された複数のON−OFFスイッチ
等によってその操作位置(レバーポジション)を検出す
る。そして、シフトレバー160が「R」位置へ操作さ
れると、変速機16は後進変速段に切り換えられ、
「N」位置へ操作されると動力伝達遮断状態(ニュート
ラル)に切り換えられる。
【0028】シフトレバー160が「D」位置へ操作さ
れると自動変速モードになり、スロットル弁開度θTH
よび車速Vなどの運転状態をパラメータとして予め定め
られた変速マップに従って変速機16の複数の前進変速
段が自動的に切り換えられる。図10はダウンシフト用
の変速マップの一例で、「1」〜「5」はそれぞれ第1
変速段〜第5変速段を表しており、低車速、高スロット
ル弁開度側程変速比が大きい低速段が成立させられると
ともに、スロットル弁開度θTHが略零のアクセルOFF
時でも所定の変速段が成立させられ、且つ車速Vの低下
に伴ってダウンシフトするように設定されている。アッ
プシフト用の変速マップについては、図示は省略する
が、所定のヒステリシスを有するようにダウンシフト用
変速マップと同様に定められている。この変速マップは
変速条件に相当する。
【0029】また、「S」位置は複数の前進変速段を運
転者の変速意思により手動操作で変更するマニュアルシ
フトモードで、「(+)」位置または「(−)」位置へ
シフトレバー160が操作されると、変速機16の複数
の前進変速段がアップダウンされる。「(+)」位置は
アップ位置で、一回の操作毎に変速段はアップすなわち
変速比eが小さい高速段側へ1段ずつ変速される一方、
「(−)」位置はダウン位置で、一回の操作毎に変速段
はダウンすなわち変速比eが大きい低速段側へ1段ずつ
変速される。
【0030】上記「R」位置と「N」位置との間、
「N」位置と「D」位置との間、「D」位置と「S」位
置との間にはそれぞれ節度機構が設けられ、スプリング
等の付勢装置およびカムなどにより必要操作力の山が付
与されることにより、シフトレバー操作に節度感が与え
られるようになっている。また、「S」位置の前後に設
けられた「(+)」位置、「(−)」位置は何れも不安
定で、それ等の「(+)」位置、「(−)」位置へ操作
されたシフトレバー160はスプリング等の付勢装置に
より自動的に「S」位置へ戻される。
【0031】図6において、前記ABS用ECU118
には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速(NW
センサ152から車輪速NW を表す信号が供給され、そ
れ等の車輪速NW を比較することによりスリップの有無
を検出し、ブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪
のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を
抑制する。
【0032】次に、シフトレバー160が「D」位置へ
操作され、自動変速モードで走行中における前記変速機
用ECU116による自動クラッチ14の遮断、接続制
御、および変速機16の変速制御を具体的に説明する。
変速機用ECU116は、図8に示すように機能的に変
速制御手段162、変速時遮断手段164、およびアク
セルOFF時遮断手段166を備えており、全体として
図9のフローチャートに従って信号処理を行う。図9の
フローチャートは、自動変速モードで走行中に所定のサ
イクルタイムで繰り返し実行される。
【0033】ステップS1では、前記車速センサ12
4、スロットル弁開度センサ126から車速Vおよびス
ロットル弁開度θTHを表す信号を読み込み、ステップS
2ではスロットル弁開度θTHが零のアイドル状態か否か
を判断する。スロットル弁開度センサ126は、スロッ
トル弁開度θTHが零か否かを検出するアイドルスイッチ
を備えており、ステップS2では、そのアイドルスイッ
チのON、OFF信号に基づいて判断される。そして、
スロットル弁開度θTH=0のアイドル状態、言い換えれ
ばアクセル操作量θACC が零のアクセルOFF状態であ
れば、ステップS4以下が前記アクセルOFF時遮断手
段166によって実行されるが、アイドル状態でなけれ
ばステップS3の通常の変速制御が前記変速制御手段1
62および変速時遮断手段164によって実行される。
【0034】ステップS3の通常の変速制御は、図10
に示すような変速マップに従って変速機16の変速段を
自動的に切り換えるとともに、その変速時に自動クラッ
チ14を自動的に遮断、接続制御する。変速機16の変
速制御は変速制御手段162によって行われ、自動クラ
ッチ14の遮断、接続制御は変速時遮断手段164によ
って行われる。変速時遮断手段164は、例えば変速機
16の変速段を切り換えるための変速指令が出力された
か否かを判断し、変速指令が出力された場合に所定のタ
イミングで自動クラッチ14を遮断する一方、変速が完
了したか否かを例えばギヤ位置センサ148から供給さ
れる信号や、走行時であれば入出力軸42、44の回転
数比(NIN/NOUT )などに基づいて判断し、変速が完
了すると所定のタイミングで自動クラッチ14を接続す
るように構成される。また、かかる変速時遮断手段16
4は、自動変速モードによる走行時だけでなく、シフト
レバー160の「(+)」位置および「(−)」位置へ
の操作によるマニュアル変速時にも自動クラッチ14を
遮断、接続制御する。
【0035】アクセルOFF時に実行されるステップS
4では、車速Vがダウンシフト車速V4 より大きいか否
かを判断し、V4 <VであればステップS5において自
動クラッチ14を接続したまま変速機16を第5変速段
(5th)に維持する。ダウンシフト車速V4 は、図1
0に示すようにスロットル弁開度θTH=0の時に第5変
速段から第4変速段へ切り換える変速車速である。この
ように第5変速段での動力伝達状態が維持されることに
より、車速Vに応じてエンジン12が回転させられ、そ
のエンジン12の回転抵抗に基づいてエンジンブレーキ
が得られる。
【0036】ステップS4の判断がNOの場合すなわち
V≦V4 の場合は、ステップS6を実行し、車速Vがダ
ウンシフト車速V3 より大きく且つダウンシフト車速V
4 以下か否かを判断する。そして、V3 <V≦V4 であ
ればステップS7を実行し、V3 <V≦V4 でない場
合、すなわちV≦V3 の時にはステップS8以下を実行
する。ダウンシフト車速V3 は、図10に示すようにス
ロットル弁開度θTH=0の時に第4変速段から第3変速
段へ切り換える変速車速で、V3 <V≦V4 の場合、ス
テップS3の通常の変速制御では第4変速段が成立させ
られるが、ステップS7では自動クラッチ14を遮断す
るとともに変速機16を第4変速段(4th)のスタン
バイ状態にする。第4変速段のスタンバイ状態は、動力
伝達を遮断するニュートラル、すなわちシフト・セレク
トシャフト52をシフトシリンダ78によって中立位置
に保持するが、セレクトシリンダ76により第3変速段
または第4変速段を成立させるための第2セレクト位置
に位置決めするものである。したがって、アクセルペダ
ルが踏込み操作されてスロットル弁開度θTH≠0にな
り、ステップS3が実行されると、シフトシリンダ78
によりシフト・セレクトシャフト52を第2シフト位置
へ移動させるだけで速やかに第4変速段が成立させら
れ、通常の変速制御へ速やかに移行する。
【0037】ステップS6の判断がNOの場合すなわち
V≦V3 の時に実行するステップS8では、車速Vがダ
ウンシフト車速V2 より大きく且つダウンシフト車速V
3 以下か否かを判断し、V2 <V≦V3 であればステッ
プS9を実行する一方、V2<V≦V3 でない場合、す
なわちV≦V2 の時にはステップS10以下を実行す
る。ダウンシフト車速V2 は、図10に示すようにスロ
ットル弁開度θTH=0の時に第3変速段から第2変速段
へ切り換える変速車速で、V2 <V≦V3 の場合、ステ
ップS3の通常の変速制御では第3変速段が成立させら
れるが、ステップS9では自動クラッチ14を遮断する
とともに変速機16を第3変速段(3rd)のスタンバ
イ状態にする。第3変速段のスタンバイ状態は、動力伝
達を遮断するニュートラル、すなわちシフト・セレクト
シャフト52をシフトシリンダ78によって中立位置に
保持するが、セレクトシリンダ76により第3変速段ま
たは第4変速段を成立させるための第2セレクト位置に
位置決めするものである。したがって、アクセルペダル
が踏込み操作されてスロットル弁開度θTH≠0になり、
ステップS3が実行されると、シフトシリンダ78によ
りシフト・セレクトシャフト52を第1シフト位置へ移
動させるだけで速やかに第3変速段が成立させられ、自
動クラッチ14が接続されることにより通常の変速制御
へ速やかに移行する。
【0038】ステップS8の判断がNOの場合すなわち
V≦V2 の場合に実行するステップS10では、車速V
がダウンシフト車速V1 より大きく且つダウンシフト車
速V 2 以下か否かを判断し、V1 <V≦V2 であればス
テップS11を実行する一方、V1 <V≦V2 でない場
合、すなわちV≦V1 の時にはステップS12を実行す
る。ダウンシフト車速V1 は、図10に示すようにスロ
ットル弁開度θTH=0の時に第2変速段から第1変速段
へ切り換える変速車速で、V1 <V≦V2 の場合、ステ
ップS3の通常の変速制御では第2変速段が成立させら
れるが、ステップS11では自動クラッチ14を遮断す
るとともに変速機16を第2変速段(2nd)のスタン
バイ状態にする。第2変速段のスタンバイ状態は、動力
伝達を遮断するニュートラル、すなわちシフト・セレク
トシャフト52をシフトシリンダ78によって中立位置
に保持するが、セレクトシリンダ76により第1変速段
または第2変速段を成立させるための第1セレクト位置
に位置決めするものである。したがって、アクセルペダ
ルが踏込み操作されてスロットル弁開度θTH≠0にな
り、ステップS3が実行されると、シフトシリンダ78
によりシフト・セレクトシャフト52を第2シフト位置
へ移動させるだけで速やかに第2変速段が成立させら
れ、自動クラッチ14が接続されることにより通常の変
速制御へ速やかに移行する。
【0039】ステップS10の判断がNOの場合すなわ
ちV≦V1 の場合に実行するステップS12では、自動
クラッチ14を遮断するとともに第1変速段(1st)
が成立させられる。
【0040】このように、本実施例の自動クラッチ車両
の制御装置においては、シフトレバー160が「D」位
置へ操作されて自動変速モードで走行中にスロットル弁
開度θTH=0になった場合、第4変速段以下では自動ク
ラッチ14を遮断するようになっているため、アクセル
OFF走行後の運転者の加速要求に伴うパワーONダウ
ンシフトの際に自動クラッチ14を遮断する必要がな
く、変速時間が短くなって変速応答性が向上する。第2
変速段〜第4変速段では、変速機16がスタンバイ状態
(ニュートラル)にされるため、変速時に一々ニュート
ラルにする必要がなく、速やかに所定の変速段が成立さ
せられる。
【0041】また、アクセルOFF走行後の運転者のア
クセル操作量が比較的少なく、スロットル弁開度θTH
0の時の変速段をそのまま成立させれば良い時には、単
にシフトシリンダ78によりシフト・セレクトシャフト
52を中立位置から第1シフト位置または第2シフト位
置へ移動させるだけで速やかに所定の変速段が成立させ
られ、自動クラッチ14が接続されることにより通常の
変速制御へ速やかに移行するため、従来のように変速時
のアクセル踏込み操作に起因する運転フィーリングの悪
化が回避される。
【0042】また、最高速段である第5変速段で走行中
にスロットル弁開度θTH=0になった時には、自動クラ
ッチ14を接続したまま第5変速段での動力伝達状態が
維持されるため、エンジンブレーキが得られて運転操作
が容易である一方、車速Vがダウンシフト車速V4 以下
になると上記のように自動クラッチ14が遮断されると
ともに変速機16がスタンバイ状態になり、その後の再
加速の際には十分な変速応答性が得られるため、エンジ
ンブレーキと変速応答性が両立させられる。一般に、変
速比eが大きい低速側の変速段程、アクセル操作に伴う
速やかな変速応答性が要求される。
【0043】また、このようにアクセルOFF走行時に
は自動クラッチ14が遮断されるとともに、変速機16
がニュートラルにされることから、それ等の作動頻度が
減少し、耐久性が向上する利点がある。
【0044】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である制御装置を備えている
自動クラッチ車両用の駆動装置の概略構成を示す骨子図
である。
【図2】図1の車両用駆動装置における変速機および差
動歯車装置の具体的構成を示す断面図である。
【図3】図1の車両用駆動装置の自動クラッチの一例を
説明する図である。
【図4】図3の自動クラッチを遮断、接続制御する油圧
回路の一例を説明する回路図である。
【図5】図1の車両用駆動装置の変速機の噛合クラッチ
を説明する図である。
【図6】図1の車両用駆動装置の制御系統を説明するブ
ロック線図である。
【図7】図1の車両用駆動装置におけるシフトレバーの
一例を示す斜視図である。
【図8】図6の変速機用ECUが備えている機能を説明
するブロック線図である。
【図9】図8の各機能によって制御される自動クラッチ
および変速機の作動を説明するフローチャートである。
【図10】図9のステップS3における変速機の自動変
速制御のダウンシフト用変速マップの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
12:エンジン(走行用駆動源) 14:自動クラッチ 16:変速機(自動変速機) 56:シフト・セレクトシャフト(変速部材) 76:セレクトシリンダ(セレクト駆動手段) 78:シフトシリンダ(シフト駆動手段) 116:変速機用ECU 166:アクセルOFF時遮断手段 θTH:スロットル弁開度(アクセル操作量) V:車速
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−199539(JP,A) 特開 昭61−24627(JP,A) 実開 昭62−17436(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 48/00 - 48/12 B60K 41/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の前進変速段および動力伝達を遮断
    するニュートラルを有するとともに、アクセル操作量お
    よび車速をパラメータとして予め定められた変速条件に
    従って該前進変速段が自動的に切り換えられる自動変速
    機と、 該自動変速機と走行用駆動源との間に配設されて、それ
    等の間の動力伝達を自動的に遮断、接続する自動クラッ
    チとを有し、前記自動変速機の変速時に前記自動クラッ
    チを遮断する自動クラッチ車両の制御装置において、 車両走行中で前記アクセル操作量が略零になった直後
    は、前記自動クラッチを接続したまま該アクセル操作量
    が略零になった時の変速段で走行し、車速が低下して前
    記変速条件に従って変速すべき判断が為された時に、該
    自動クラッチを遮断するか或いは前記自動変速機を
    速条件に拘らずニュートラルにするアクセルOFF時遮
    断手段を設けたことを特徴とする自動クラッチ車両の制
    御装置。
  2. 【請求項2】 複数の前進変速段および動力伝達を遮断
    するニュートラルを有するとともに、アクセル操作量お
    よび車速をパラメータとして予め定められた変速条件に
    従って該前進変速段が自動的に切り換えられる自動変速
    機と、 該自動変速機と走行用駆動源との間に配設されて、それ
    等の間の動力伝達を自動的に遮断、接続する自動クラッ
    チと を有し、前記自動変速機の変速時に前記自動クラッ
    チを遮断する自動クラッチ車両の制御装置において、 前記自動変速機は、セレクト駆動手段により変速部材を
    複数のセレクト位置へ移動させるとともに、シフト駆動
    手段により該セレクト位置の変速部材をシフト方向へ移
    動させることによって、所定の前進変速段が成立させら
    れるもので、 車両走行中で前記アクセル操作量が略零の時に、前記自
    動変速機を前記変速条件に拘らずニュートラルにする
    が、前記変速部材を該変速条件に応じた変速段を成立さ
    せるためのセレクト位置に保持するアクセルOFF時遮
    断手段を設けた ことを特徴とする自動クラッチ車両の制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記アクセルOFF時遮断手段は、 前記アクセル操作量が略零になった直後は、前記自動ク
    ラッチを接続したまま該アクセル操作量が略零になった
    時の変速段で走行し、車速が低下して前記変速条件に従
    って変速すべき判断が為された時に、前記自動変速機を
    該変速条件に拘らずニュートラルにするものである こと
    を特徴とする請求項2に記載の自動クラッチ車両の制御
    装置。
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