JP2001200866A - 自動クラッチを有する車両の制御装置 - Google Patents
自動クラッチを有する車両の制御装置Info
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Abstract
トルク制御が行われる自動クラッチ車両において、エン
ジンの出力がアクセル操作量と無関係に制御されるオー
トクルーズ制御中でも、定常走行時に滑りを生じない適
切な係合トルクで自動クラッチが係合させられるように
する。 【解決手段】 オートクルーズ制御手段166によって
アクセル操作量θACC と無関係にエンジンの電子スロッ
トル弁139が制御される時には、換算手段168によ
り、オートクルーズ制御手段166から出力されるスロ
ットル指令値STHを、θACC −STHマップ記憶装置17
0に記憶されているθACC −STHマップを用いてアクセ
ル操作量θACC に換算し、そのアクセル操作量θACC を
用いて通常の走行時と同様にしてクラッチ制御手段16
4により係合トルク制御が行われるようにした。
Description
る車両の制御装置に係り、特に、運転者の出力要求量と
無関係に走行用駆動源の出力が制御される際の自動クラ
ッチの制御に関するものである。
が配設され、変速機の変速段が切り換えられる場合や車
両停止時等にその自動クラッチを遮断するなど、動力伝
達経路に自動クラッチが配設された種々の車両が提案さ
れている。特開平11−37177号公報に記載されて
いる装置はその一例である。そして、このような自動ク
ラッチを有する車両においては、一般に運転者のアクセ
ル操作量に応じて自動クラッチの係合トルクを制御する
クラッチ制御手段を備えており、例えば急ブレーキ時に
速やかにクラッチを遮断できるようにしたり、アクセル
操作に伴うエンジン出力増大時にクラッチをスリップさ
せて駆動系のガタによるショックを軽減したりするた
め、定常走行時に滑りが生じることがない範囲で出来る
だけ小さい係合トルクで自動クラッチを係合させるよう
になっている。
クルーズ制御などエンジンの出力をアクセル操作量と無
関係に制御する機能を有する車両においては、アクセル
OFFでも走行用駆動源の出力が増減させられるため、
アクセル操作量に応じて係合トルクが制御される自動ク
ラッチが定常走行時にも滑りを生じたり、坂道などにお
ける出力変化時に自動クラッチの滑りに起因してエンジ
ンが吹き上がったりする可能性があった。自動クラッチ
が滑りを生じると、所定の駆動性能が得られなくなった
り、自動クラッチの摩擦材の寿命が著しく低下したりす
る問題がある。
もので、その目的とするところは、エンジン等の走行用
駆動源の出力がアクセル操作量(運転者の出力要求量)
と無関係に制御される場合でも、定常走行時に滑りを生
じない適切な係合トルクで自動クラッチが係合させられ
るようにすることにある。
めに、第1発明は、(a) 運転者の出力要求量に応じて操
作される出力要求操作部材と、(b) その出力要求操作部
材が表す出力要求量をパラメータとして予め定められた
駆動源出力制御条件に従って、走行用駆動源の出力を電
気的に制御する出力任意制御手段と、(c) 前記走行用駆
動源から車輪までの間の動力伝達経路に配設されて動力
伝達を接続、遮断するとともに、係合トルクが電気的に
制御される自動クラッチと、(d) 前記出力要求操作部材
が表す出力要求量をパラメータとして予め定められた係
合トルク制御条件に従って、前記自動クラッチの係合ト
ルクを制御するクラッチ制御手段と、(e) 所定の条件下
において、前記出力要求操作部材が表す出力要求量とは
無関係に前記走行用駆動源の出力を電気的に制御する出
力自動制御手段と、を有する車両の制御装置において、
(f) 前記出力自動制御手段による前記走行用駆動源の出
力制御時には、その走行用駆動源の出力に基づいて前記
自動クラッチの係合トルクを制御する自動制御時クラッ
チ制御手段を設けた、ことを特徴とする。
する車両の制御装置において、(a)前記走行用駆動源
は、燃料の燃焼によって動力を発生するとともに電子ス
ロットル弁の開度を制御するスロットル指令値に従って
出力が制御される内燃機関で、(b) 前記駆動源出力制御
条件は、前記出力要求量をパラメータとして前記スロッ
トル指令値を求めるためのもので、(c) 前記自動制御時
クラッチ制御手段は、(c-1) 前記出力自動制御手段から
出力されるスロットル指令値を前記駆動源出力制御条件
に基づいて前記出力要求量に換算する換算手段と、(c-
2) 前記出力自動制御手段による前記走行用駆動源の出
力制御時には、前記換算手段によって求められた出力要
求量を用いて前記自動クラッチの係合トルク制御を行う
前記クラッチ制御手段と、を含んで構成されている、こ
とを特徴とする。
制御装置においては、出力要求操作部材が表す出力要求
量とは無関係に出力自動制御手段によって走行用駆動源
の出力が制御される時には、その走行用駆動源の出力に
基づいて自動クラッチの係合トルクが制御されるため、
出力要求量が零であっても、実際の走行用駆動源の出力
に応じて自動クラッチの係合トルクが適切に制御され
る。これにより、例えば定常走行時に滑りが生じたり、
坂道などにおける出力変化時に自動クラッチの滑りに起
因して走行用駆動源が必要以上に吹き上がったりするこ
とが防止され、所定の駆動性能が得られるとともに自動
クラッチの摩擦材の寿命が向上するなどの効果が得られ
る。
されるスロットル指令値を駆動源出力制御条件に基づい
て出力要求量に換算し、その出力要求量を用いて従来と
同様、すなわち出力要求操作部材が表す出力要求量に応
じて係合トルク制御を行う場合と同様にして、クラッチ
制御手段により係合トルク制御が行われるため、従来装
置に比較して実質的に換算手段を設けるだけで良く、装
置が簡単且つ安価に構成される。また、スロットル指令
値を用いて自動クラッチの係合トルク制御が行われるた
め、実際のスロットル弁開度や吸入空気量、或いは内燃
機関の実際の出力などを用いる場合に比較して優れた応
答性が得られる。
段式の変速機を有する車両に好適に適用され、変速時や
車両停止時に自動クラッチを解放するように構成される
が、そのような変速機を備えていない車両にも適用され
得る。走行用駆動源としては、第2発明のように燃料の
燃焼によって動力を発生するとともにスロットル指令値
に従って出力が制御される内燃機関が好適に用いられる
が、電気エネルギーで回転させられるとともに電流値等
のトルク指令値に従って出力が制御される電動モータを
用いることも可能である。内燃機関および電動モータの
両方を走行用駆動源として備えている車両にも適用され
得る。
できる摩擦係合式クラッチや磁粉式電磁クラッチなどが
好適に用いられる。摩擦係合式クラッチは、例えばダイ
ヤフラムスプリング等のスプリングの付勢力に従って摩
擦係合させられるとともに、クラッチレリーズシリンダ
によりレリーズスリーブをスライドさせることによって
解放(遮断)されるように構成され、係合トルクは、例
えばクラッチレリーズシリンダのストローク量によって
制御される。遊星歯車装置の反力要素をハウジング等に
固定する油圧式ブレーキを用いて動力伝達を接続したり
遮断したりする場合も、全体として自動クラッチの一実
施態様である。
ルなど運転者の操作量や操作力が出力要求量に対応する
ものが好適に用いられる。駆動源出力制御条件や係合ト
ルク制御条件は、例えばデータマップや演算式などで定
められ、予め記憶装置に記憶される。係合トルク制御条
件は、出力要求量をパラメータとして例えば前記クラッ
チレリーズシリンダの目標ストローク量を求めるように
定められる。目標ストローク量すなわち自動クラッチの
係合トルクは、例えば急ブレーキ時に速やかにクラッチ
を遮断できるようにしたり、アクセル操作に伴う走行用
駆動源の出力増大時にクラッチをスリップさせて駆動系
のガタによるショックを軽減したりするため、定常走行
時に滑りが生じることがない範囲で出来るだけ小さい係
合トルクで自動クラッチを係合させるように定められる
が、走行用駆動源の出力増大時でも滑りが生じないよう
にするなど、自動クラッチの種類や特性などを考慮して
適宜定められる。
ズスイッチがON操作された時の車速を目標車速に設定
して、その目標車速で車両が走行するように走行用駆動
源の出力を制御するオートクルーズ制御手段によって構
成されるが、車両の走行状態(姿勢など)を適正に保持
するために運転者の出力要求量と関係無く走行用駆動源
の出力を増減制御する車両姿勢安定化手段などであって
も良い。オートクルーズ制御手段は、目標車速を維持す
るように走行用駆動源の出力制御を行うだけでも良い
が、変速機を備えている場合には、必要に応じて変速制
御を行うようになっていても良い。
行用駆動源の実際の出力に基づいて自動クラッチの係合
トルクを制御するように構成されるが、出力指令値(第
2発明のスロットル指令値に相当)や内燃機関のスロッ
トル弁開度、吸入空気量など出力に関連する他の物理量
を用いることも可能である。走行用駆動源のトルクも出
力に関連する物理量で、そのトルクやトルク指令値に基
づいて自動クラッチの係合トルクを制御するようにして
も良い。
出力要求量に換算するものであるが、第1発明の実施に
際しては必ずしも内燃機関に限定されず、駆動源出力制
御条件に基づいて走行用駆動源の出力に対応する出力要
求量を求める換算手段を採用することもできる。例え
ば、電気自動車などで駆動源出力制御条件が出力要求量
をパラメータとしてモータトルク指令値を求めるもので
ある場合、走行用駆動源の出力としてモータトルク指令
値を用いて、駆動源出力制御条件から出力要求量を求め
ることができる。なお、この時用いる駆動源出力制御条
件は、出力任意制御手段で用いるものと同一であっても
良いが、実質的に略同じであれば良く、別のデータマッ
プなどを用いるようにしても良い。
詳細に説明する。図1は、本発明が適用された自動クラ
ッチ車両の車両用駆動装置10の概略構成を説明する骨
子図で、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)
車両用のものであり、燃料の燃焼で動力を発生する内燃
機関としてのエンジン12、自動クラッチ14、変速機
16、差動歯車装置18を備えている。エンジン12は
走行用駆動源である。自動クラッチ14は、例えば図3
に示す乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12のク
ランクシャフト20に取り付けられたフライホイール2
2、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディスク
26、クラッチハウジング28に配設されたプレッシャ
プレート30、プレッシャプレート30をフライホイー
ル22側へ付勢することによりクラッチディスク26を
挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング32、ク
ラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォーク3
6を介して図の左方向へ移動させられることにより、ダ
イヤフラムスプリング32の内端部を図の左方向へ変位
させてクラッチを解放(遮断)するレリーズスリーブ3
8を有して構成されている。
4に示す油圧回路90によって油圧が供給されるように
なっている。油圧回路90は、リザーバ92から作動油
を汲み上げて吐出する電動式の油圧ポンプ94、油圧ポ
ンプ94から吐出された作動油を蓄積するアキュムレー
タ96、クラッチレリーズシリンダ34に対する作動油
の供給、排出を切り換える3ポートリニアスプール式等
のクラッチソレノイドバルブ98を備えており、クラッ
チソレノイドバルブ98からクラッチレリーズシリンダ
34に作動油が供給されることによって自動クラッチ1
4は遮断され、クラッチレリーズシリンダ34の作動油
の流出が許容されると、自動クラッチ14のダイヤフラ
ムスプリング32の付勢力に従ってクラッチレリーズシ
リンダ34のピストンが押し返されるとともに、自動ク
ラッチ14が接続(係合)状態になる。自動クラッチ1
4の係合トルクは、例えば図11の(a) に示すようにク
ラッチレリーズシリンダ34のピストンのストローク量
SCLに関連して連続的に変化するため、そのストローク
量SCLによって制御できる。なお、図4の106はリリ
ーフ弁、108は逆止弁、110は作動油の油圧PO を
検出する油圧センサである。
体的に示されているように、差動歯車装置18と共に共
通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルを
構成しており、そのハウジング40内に所定量だけ充填
された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑
されるようになっている。変速機16は、(a) 平行な一
対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なる複数の
変速ギヤ対46a〜46eが配設されるとともに、それ
等の変速ギヤ対46a〜46eに対応して複数の噛合ク
ラッチ48a〜48eが設けられた2軸噛合式の変速機
構と、(b) それ等の噛合クラッチ48a〜48eの3つ
のクラッチハブスリーブ50a、50b、50cの何れ
かを選択的に移動させて変速段を切り換えるシフト・セ
レクトシャフト52とを備えており、前進5段の変速段
が成立させられるようになっている。入力軸42および
出力軸44には更に後進ギヤ対54が配設され、図示し
ないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車
と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられ
るようになっている。なお、入力軸42は、スプライン
嵌合55によって前記自動クラッチ14のクラッチ出力
軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力
歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ5
8と噛み合わされている。図2は、上記変速機16およ
び差動歯車装置18の具体的構成を示す断面図で、図
1、図2共に、入力軸42、出力軸44、およびリング
ギヤ58の軸心を共通の平面内に示した展開図である。
わりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、セレ
クトシリンダ76(図5参照)により軸心まわりの3位
置、すなわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可
能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと
係合可能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリ
ーブ50aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めさ
れる。また、シフトシリンダ78(図5参照)により軸
方向の3位置、すなわち噛合クラッチ48a〜48eが
何れも遮断され且つ後進変速段も成立しない中央の中立
位置(図1の状態;ニュートラル)と、その軸方向にお
ける両側の第1シフト位置(図1の右側)および第2シ
フト位置(図1の左側)とに位置決めされる。上記セレ
クトシリンダ76およびシフトシリンダ78は変速アク
チュエータに相当し、それぞれセレクトソレノイドバル
ブ102、シフトソレノイドバルブ104を介して前記
図4の油圧回路90に接続され、油圧PO の制御や回路
の切換えによって作動状態が制御される。
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転速度NIN/出力軸44の回転速
度N OUT )が最も大きい第1変速段が成立させられ、第
1セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ4
8dが連結されることにより変速比eが2番目に大きい
第2変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1
シフト位置では、噛合クラッチ48cが連結されること
により変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させ
られ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合ク
ラッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目
に大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段
の変速比eは1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。
し、シフト・セレクトシャフト52は変速部材に相当
し、セレクトシリンダ76はセレクト駆動手段に相当
し、シフトシリンダ78はシフト駆動手段に相当する。
また、シフト・セレクトシャフト52の軸方向はシフト
方向に相当する。
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)84R、84Lを
回転駆動する。
制御系統を説明するブロック線図で、エンジン・変速機
ECU(Electronic Control Unit)114、ABS(An
tilock Brake System)用ECU118を備えているとと
もに、それ等の間で必要な情報をやり取りする。これ等
のECU114、118は、何れもマイクロコンピュー
タを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利
用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信
号処理を行う。エンジン・変速機ECU114には、イ
グニッションスイッチ120、エンジン回転速度
(NE )センサ122、車速(V)センサ124、スロ
ットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空気量(Q)
センサ128、吸入空気温(TA )センサ130、エン
ジン冷却水温(TW )センサ132、レバーポジション
(PL )センサ140、アクセル操作量(θACC )セン
サ142、オートクルーズスイッチ143、ブレーキス
イッチ144、入力軸回転速度(NIN:入力軸42の回
転速度)センサ146、ギヤ位置(PG )センサ14
8、クラッチストローク(SCL)センサ150、油圧
(PO)センサ110などが接続され、それぞれイグニ
ッションスイッチ120の操作位置、エンジン回転速度
NE 、車速V(出力軸44の回転速度NOUT に対応)、
電子スロットル弁139の開度θTH、吸入空気量Q、吸
入空気温(外気温)TA、エンジン冷却水温TW 、シフ
トレバー160(図6参照)の操作位置であるレバーポ
ジションPL 、アクセルペダル141(図7参照)の操
作量θACC 、オートクルーズスイッチ143のON、O
FF、フットブレーキのON、OFF、入力軸回転速度
NIN、変速機16の変速段であるギヤ位置PG 、自動ク
ラッチ14のストロークすなわちクラッチレリーズシリ
ンダ34のピストンのストローク量SCL、前記油圧回路
90の油圧PO などを表す信号が供給されるようになっ
ている。アクセルペダル141は、運転者の出力要求量
に応じて操作される出力要求操作部材に相当し、アクセ
ル操作量θACC は出力要求量に相当する。
モータ)134を回転駆動してエンジン12を始動した
り、燃料噴射弁136の燃料噴射量や噴射時期を制御し
たり、イグナイタ138により点火プラグの点火時期を
制御したり、電動モータ等のスロットルアクチュエータ
により電子スロットル弁139の開度θTHを開閉制御し
たりして、エンジン12の出力状態を制御する。また、
前記油圧回路90の油圧ポンプ94の作動を制御した
り、クラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイ
ドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を切換
え制御したりすることにより、セレクトシリンダ76お
よびシフトシリンダ78の作動状態を切り換えて変速機
16の変速制御を行うとともに、クラッチレリーズシリ
ンダ34の作動状態を切り換えて自動クラッチ14の遮
断、接続制御や係合トルク制御を行う。
の横に配設されており、図6に示すように「R(リバー
ス)」、「N(ニュートラル)」、および「S(シーケ
ンシャル)」、の3つの操作位置に選択操作されて位置
決め保持されるとともに、「S」位置では、車両の前後
方向に設けられた「(+)」位置および「(−)」位置
へ操作されるようになっており、レバーポジションセン
サ140は、例えば各操作位置に配設された複数のON
−OFFスイッチ等によってその操作位置(レバーポジ
ション)を検出する。そして、シフトレバー160が
「R」位置へ操作されると、変速機16は後進変速段に
切り換えられ、「N」位置へ操作されると動力伝達遮断
状態(ニュートラル)に切り換えられる。また、「S」
位置では、複数の前進変速段を運転者の変速意思により
手動操作で変更するシーケンシャルモードが成立させら
れ、「(+)」位置または「(−)」位置へシフトレバ
ー160が操作されると、変速機16の複数の前進変速
段がアップダウンされる。「(+)」位置はアップ位置
で、一回の操作毎に変速段はアップすなわち変速比eが
小さい高速段側へ1段ずつ変速される一方、「(−)」
位置はダウン位置で、一回の操作毎に変速段はダウンす
なわち変速比eが大きい低速段側へ1段ずつ変速され
る。
「N」位置と「S」位置との間にはそれぞれ節度機構が
設けられ、スプリング等の付勢装置およびカムなどによ
り必要操作力の山が付与されることにより、シフトレバ
ー操作に節度感が与えられるようになっている。また、
「S」位置の前後に設けられた「(+)」位置、
「(−)」位置は何れも不安定で、それ等の「(+)」
位置、「(−)」位置へ操作されたシフトレバー160
はスプリング等の付勢装置により自動的に「S」位置へ
戻される。
には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速(NW )
センサ152から車輪速NW を表す信号が供給され、そ
れ等の車輪速NW を比較することによりスリップの有無
を検出し、ブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪
のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を
抑制する。
7に示すように機能的に出力任意制御手段162、クラ
ッチ制御手段164、オートクルーズ制御手段166、
換算手段168を備えている。出力任意制御手段162
は、θACC −STHマップ記憶装置170に記憶されてい
るθACC −STHマップに従って、アクセル操作量θAC C
に応じてスロットル指令値STHを算出し、そのスロット
ル指令値STHを電子スロットル弁139に出力して開閉
制御することにより、エンジン12の出力をアクセル操
作量θACC に応じて電気的に制御する。θACC −STHマ
ップは駆動源出力制御条件に相当するもので、例えば図
10に示すようにアクセル操作量θACCが大きい程スロ
ットル指令値STHが大きくなるように定められている。
θACC −STHマップ記憶装置170は、例えばエンジン
・変速機ECU114に備えられているROMやRAM
等によって構成される。スロットル指令値STHは、走行
用駆動源の出力を制御する出力指令値に相当する。
クルーズスイッチ143がON操作された時の車速Vを
目標車速V* に設定して、その目標車速V* で車両が走
行するようにエンジン出力を自動的に制御するもので、
具体的には図8のフローチャートに従って信号処理を行
う。ステップS1では、オートクルーズスイッチ143
がON操作されたか否かを判断し、ON操作された時に
は、ステップS2で、その時の実際の車速Vを目標車速
V* に設定する。ステップS3では、目標車速V* と実
際の車速Vとの速度偏差ΔVを算出し、ステップS4で
は、その速度偏差ΔVが小さくなるようにするスロット
ル指令値STHをフィードバック制御等の演算式に従って
算出する。そして、ステップS5で、そのスロットル指
令値STHに従って電子スロットル弁139を開閉制御
し、アクセル操作量θACC と無関係にエンジン12の出
力を増減させることにより、目標車速V* 付近で車両を
走行させる。ステップS6では、オートクルーズスイッ
チ143のOFF操作やフットブレーキのON操作な
ど、所定のオートクルーズ終了条件を満足するか否かを
判断し、オートクルーズ終了条件を満足するまでステッ
プS3以下を繰り返す。このオートクルーズ制御手段1
66は出力自動制御手段に相当する。
14の係合トルクを制御するもので、換算手段168と
共に図9のフローチャートに従って信号処理を行う。図
9のステップR1、R2、R3はクラッチ制御手段16
4によって実行され、ステップR4およびR5は換算手
段168によって実行される。
ーズ制御手段166によるオートクルーズ制御中か否か
を判断し、オートクルーズ制御中でなければステップR
2を実行する。オートクルーズ制御中か否かは、例えば
オートクルーズスイッチ143がONか否か、或いはオ
ートクルーズ制御手段166によって切り換えられるフ
ラグ等によって判断できる。ステップR2では、アクセ
ル操作量センサ142からアクセル操作量θACC を読み
込み、ステップR3では、θACC −SCL * マップ記憶装
置172に記憶されているθACC −SCL * マップに従っ
て、アクセル操作量θACC に応じて目標ストローク量S
CL * を算出し、クラッチレリーズシリンダ34のストロ
ーク量SCLが目標ストローク量SCL * になるようにクラ
ッチソレノイドバルブ98を開閉制御することにより、
自動クラッチ14の係合トルクをアクセル操作量θACC
すなわちエンジン出力に応じて電気的に制御する。
御条件に相当するもので、目標ストローク量SCL * は、
例えば急ブレーキ時に速やかに自動クラッチ14を遮断
できるようにしたり、アクセル操作に伴うエンジン出力
増大時に自動クラッチ14をスリップさせて駆動系のガ
タによるショックを軽減したりするため、定常走行時に
滑りが生じることがない範囲で出来るだけ小さい係合ト
ルクで自動クラッチ14を係合させるように、図11の
(a) に示す係合トルク特性に基づいて定められている。
図11の(b) はθACC −SCL * マップの一例で、アクセ
ル操作量θACCが大きい程目標ストローク量SCL * が小
さくなるように、言い換えれば係合トルクが大きくなる
ように、設定されている。θACC −SCL * マップ記憶装
置172は、例えばエンジン・変速機ECU114に備
えられているROMやRAM等によって構成される。
るオートクルーズ制御中の場合は、ステップR1に続い
てステップR4、R5を実行する。これ等のステップR
4、R5は換算手段168によって実行され、ステップ
R4では、オートクルーズ制御手段166により前記ス
テップS5で出力されるスロットル指令値STHを読み込
み、ステップR5では、前記θACC −STHマップ記憶装
置170に記憶されているθACC −STHマップを用い
て、オートクルーズ制御手段166から読み込んだスロ
ットル指令値STHに対応するアクセル操作量θACC を算
出する。そして、前記ステップR3では、このステップ
R5で求めたアクセル操作量θACC を用いて、θACC −
SCL * マップ記憶装置172に記憶されているθACC −
SCL * マップから目標ストローク量SCL * を算出し、ク
ラッチレリーズシリンダ34のストローク量SCLが目標
ストローク量SCL * になるようにクラッチソレノイドバ
ルブ98を開閉制御することにより、自動クラッチ14
の係合トルクを電気的に制御する。
によるオートクルーズ制御中のエンジン回転速度NE 、
入力軸回転速度NIN、スロットル弁開度θTH、スロット
ル指令値STHの変化を示すタイムチャートの一例で、時
間t1 がオートクルーズ制御の開始時間である。そし
て、上り坂などで車速V(変速段が同じであれば入力軸
回転速度NINに対応)が低下すると、実際のアクセル操
作量θACC の大きさに拘らず電子スロットル弁139の
スロットル弁開度θTHが開かれ、エンジン出力が増大さ
せられる。この時、自動クラッチ14が一時的にスリッ
プしてエンジン回転速度NE が増大させられることによ
り、急激な駆動力変動やショックが防止されるととも
に、スロットル指令値STHの増大に伴って自動クラッチ
14の係合トルクが増大させられることにより、エンジ
ン回転速度NE が速やかに入力軸回転速度NINと一致さ
せられ、エンジン12の必要以上の吹上りが防止される
とともに所定の駆動性能が得られる。すなわち、アクセ
ル操作量θACC と無関係にエンジン出力が制御されるオ
ートクルーズ制御中においても、アクセル操作量θACC
に応じてエンジン出力や自動クラッチ14の係合トルク
制御が行われる通常の走行時と同様に、自動クラッチ1
4の係合トルクがエンジン出力に応じて適切に制御され
るのである。
においては、オートクルーズ制御手段166によってア
クセル操作量θACC と無関係にエンジン12の電子スロ
ットル弁139が制御される時には、その電子スロット
ル弁139のスロットル指令値STHに基づいて自動クラ
ッチ14の係合トルクが制御されるため、アクセル操作
量θACC が零であっても、実際のエンジン出力に応じて
自動クラッチ14の係合トルクが適切に制御される。こ
れにより、例えば定常走行時に滑りが生じたり、坂道な
どにおける出力変化時に自動クラッチ14の滑りに起因
してエンジン12が必要以上に吹き上がったりすること
が防止され、所定の駆動性能が得られるとともに自動ク
ラッチ14の摩擦材の寿命が向上するなどの効果が得ら
れる。
段166から出力されるスロットル指令値STHを、θ
ACC −STHマップ記憶装置170に記憶されているθ
ACC −S THマップを用いてアクセル操作量θACC に換算
し、そのアクセル操作量θACC を用いて従来と同様、す
なわちアクセル操作量θACC に応じて係合トルク制御を
行う通常の走行時と同様にして、クラッチ制御手段16
4により係合トルク制御が行われるため、従来装置に比
較して実質的に換算手段168を設けるだけで良く、装
置が簡単且つ安価に構成される。また、スロットル指令
値STHを用いて自動クラッチ14の係合トルク制御が行
われるため、実際のスロットル弁開度θTHや吸入空気量
Q、或いはエンジン12の実際の出力等を用いる場合に
比較して優れた応答性が得られる。
よび換算手段168を含んで自動制御時クラッチ制御手
段が構成されている。
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
自動クラッチ車両用の駆動装置の概略構成を示す骨子図
である。
装置の具体的構成を示す断面図である。
る図である。
回路の一例を説明する回路図である。
線図である。
示す斜視図である。
能の一部を説明するブロック線図である。
れる信号処理の内容を具体的に説明するフローチャート
である。
て実行される信号処理の内容を具体的に説明するフロー
チャートである。
いられるθACC −STHマップの一例を示す図である。
の係合トルク特性を示す図で、(b) は図7のクラッチ制
御手段で用いられるθACC −SCL * マップの一例を示す
図である。
度やスロットル弁開度θTH等の変化を示すタイムチャー
トの一例である。
自動クラッチ 114:エンジン・変速機ECU
139:電子スロットル弁 141:アクセルペダル
(出力要求操作部材) 162:出力任意制御手段
164:クラッチ制御手段(自動制御時クラッチ制御
手段) 166:オートクルーズ制御手段(出力自動
制御手段) 168:換算手段(自動制御時クラッチ
制御手段) θACC :アクセル操作量(出力要求量)
STH:スロットル指令値(出力指令値) SCL:
ストローク量(係合トルク)
Claims (2)
- 【請求項1】 運転者の出力要求量に応じて操作される
出力要求操作部材と、 該出力要求操作部材が表す出力要求量をパラメータとし
て予め定められた駆動源出力制御条件に従って、走行用
駆動源の出力を電気的に制御する出力任意制御手段と、 前記走行用駆動源から車輪までの間の動力伝達経路に配
設されて動力伝達を接続、遮断するとともに、係合トル
クが電気的に制御される自動クラッチと、 前記出力要求操作部材が表す出力要求量をパラメータと
して予め定められた係合トルク制御条件に従って、前記
自動クラッチの係合トルクを制御するクラッチ制御手段
と、 所定の条件下において、前記出力要求操作部材が表す出
力要求量とは無関係に前記走行用駆動源の出力を電気的
に制御する出力自動制御手段と、 を有する車両の制御装置において、 前記出力自動制御手段による前記走行用駆動源の出力制
御時には、該走行用駆動源の出力に基づいて前記自動ク
ラッチの係合トルクを制御する自動制御時クラッチ制御
手段を設けた、 ことを特徴とする自動クラッチを有する車両の制御装
置。 - 【請求項2】 前記走行用駆動源は、燃料の燃焼によっ
て動力を発生するとともに電子スロットル弁の開度を制
御するスロットル指令値に従って出力が制御される内燃
機関で、 前記駆動源出力制御条件は、前記出力要求量をパラメー
タとして前記スロットル指令値を求めるためのもので、 前記自動制御時クラッチ制御手段は、 前記出力自動制御手段から出力されるスロットル指令値
を前記駆動源出力制御条件に基づいて前記出力要求量に
換算する換算手段と、 前記出力自動制御手段による前記走行用駆動源の出力制
御時には、前記換算手段によって求められた出力要求量
を用いて前記自動クラッチの係合トルク制御を行う前記
クラッチ制御手段と、 を含んで構成されている、ことを特徴とする請求項1に
記載の自動クラッチを有する車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000010838A JP2001200866A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 自動クラッチを有する車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000010838A JP2001200866A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 自動クラッチを有する車両の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001200866A true JP2001200866A (ja) | 2001-07-27 |
Family
ID=18538804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000010838A Pending JP2001200866A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 自動クラッチを有する車両の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001200866A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1462293A2 (en) | 2003-03-28 | 2004-09-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for vehicle |
JP2007327533A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Honda Motor Co Ltd | 車両用動力伝達装置 |
-
2000
- 2000-01-19 JP JP2000010838A patent/JP2001200866A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1462293A2 (en) | 2003-03-28 | 2004-09-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for vehicle |
JP2007327533A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Honda Motor Co Ltd | 車両用動力伝達装置 |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061128 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090410 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090714 |
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