JPH11245679A - オートクラッチ車両 - Google Patents

オートクラッチ車両

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JPH11245679A
JPH11245679A JP10048394A JP4839498A JPH11245679A JP H11245679 A JPH11245679 A JP H11245679A JP 10048394 A JP10048394 A JP 10048394A JP 4839498 A JP4839498 A JP 4839498A JP H11245679 A JPH11245679 A JP H11245679A
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暢彦 林
Junichi Imai
淳一 今井
Kazuhiko Kobayashi
一彦 小林
Hiroyuki Arai
裕之 新井
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Isuzu Motors Ltd
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフト操作検出手段の異常を自己診断し、信
頼性を高める。 【解決手段】 本発明に係るオートクラッチ車両は、シ
フト操作手段21に所定の操作力が加えられたとき信号
を出力するシフト操作検出手段62と、シフト操作検出
手段62の出力に基づきクラッチの自動分断を実行する
クラッチアクチュエータと、シフト操作手段21の動作
に基づき変速操作される変速機と、変速機のシフトスト
ロークを検出するシフトストローク検出手段34と、シ
フトストローク検出手段34とシフト操作検出手段62
との出力に基づきシフト操作検出手段62の異常を診断
する異常診断手段とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチの自動断
接を実行するクラッチアクチュエータを備えたオートク
ラッチ車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、摩擦クラッチをクラッチアクチュ
エータで操作し、クラッチの自動断接を実行し得るオー
トクラッチ車両が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このオートクラッチ車
両においては、シフトレバー装置にスイッチが設けら
れ、このスイッチがONされたとき、これを合図にクラッ
チが切れるようになっている。従ってスイッチに断線等
の異常が生じたときは、これを直ちに自己診断すること
が信頼性、安全性の向上につながる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオートクラ
ッチ車両は、シフト操作手段に所定の操作力が加えられ
たとき信号を出力するシフト操作検出手段と、シフト操
作検出手段の出力に基づきクラッチの自動分断を実行す
るクラッチアクチュエータと、シフト操作手段の動作に
基づき変速操作される変速機と、変速機のシフトストロ
ークを検出するシフトストローク検出手段と、シフトス
トローク検出手段とシフト操作検出手段との出力に基づ
きシフト操作検出手段の異常を診断する異常診断手段と
を備えたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0006】図4は本発明が適用されるオートクラッチ
車両の構成図である。このオートクラッチ車両には所謂
セミオートクラッチ装置が搭載されている。セミオート
クラッチ装置は、クラッチ1に摩擦クラッチを用い、こ
れをマニュアル断接手段2でマニュアル断接するか、或
いは自動断接手段(クラッチアクチュエータ)3で自動
断接するように構成されている。図はクラッチ1が接続
され、いずれの手段も作動されてない通常の状態を示
す。
【0007】クラッチ1は、そのクラッチフォーク4
を、流体圧シリンダとしてのスレーブシリンダ5により
往復動させることで、断接方向にストロークされる。ス
レーブシリンダ5にはクラッチ作動力となる油圧(流体
圧)が中間シリンダ6から供給される。中間シリンダ6
は、マスタシリンダ7から供給される油圧と、油圧源8
から供給される油圧とを切り替えて、その供給油圧に応
じた油圧をスレーブシリンダ5に送る。マスタシリンダ
7はクラッチペダル9の踏込量(操作量)に応じた油圧
を発生し中間シリンダ6に送る。油圧源8はモータ1
0、油圧ポンプ11、チェック弁32、電磁弁30,3
1及びリリーフ弁13を備え、電子式コントロールユニ
ット14でモータ10及び電磁弁30,31が駆動制御
されて、所定の油圧給排制御を行うようになっている。
これらにより油圧管路系が構成され、作動流体としての
オイルはオイルタンク15に溜められる。
【0008】電磁弁30,31はコントロールユニット
14でデューティ制御され、ここではノーマルクローズ
のもの、つまりOFF で閉となるものが使用される。電磁
弁30,31はクラッチ1の接続のため、或いはスレー
ブシリンダ5からのオイル排出のために用いられる。そ
れぞれの電磁弁30,31は流路径が異なる。これら電
磁弁30,31の制御の仕方で連続的にクラッチ接続速
度が変えられる。リリーフ弁13は油圧が異常上昇した
ときに開くフェールセーフのためのもので、通常は閉じ
ている。
【0009】この構成では、クラッチ1のマニュアル断
接が以下のように行われる。まず図示状態からクラッチ
ペダル9が踏み込まれるとマスタシリンダ7から油圧が
発生する。そしてこの油圧が実線矢印で示すように中間
シリンダ6の内部のピストン16,17を二つ同方向に
押し、中間シリンダ6からペダル踏込量に相当する油圧
をスレーブシリンダ5に供給させる。するとスレーブシ
リンダ5では内部のピストン18が押され、これにより
クラッチフォーク4が押され、クラッチ1はペダル踏込
量相当分だけ分断側に操作される。クラッチペダル9の
戻し操作を行えば破線矢印で示すように油圧が戻ってク
ラッチ1は接続側に操作される。このとき中間シリンダ
6のピストン16,17がスプリング37で通常位置に
押し戻される。このようにしてマニュアル断接が達成さ
れ、クラッチペダル9、マスタシリンダ7、中間シリン
ダ6及びスレーブシリンダ5がマニュアル断接手段2を
構成することとなる。
【0010】一方、クラッチ1ないしクラッチフォーク
4のストロークはクラッチストロークセンサ19により
常時検出されている。クラッチストロークセンサ19は
リンク36を介してクラッチフォーク4により動作され
るポテンショメータである。クラッチストロークセンサ
19は、クラッチストロークが分断側ほど大きな電圧を
出力するようになっている。また中間シリンダ6の出口
部に油圧スイッチ33が設けられる。これは検出油圧が
上昇してある設定値に達したとき、OFF からONになる。
これらセンサ19、スイッチ33の信号はコントロール
ユニット14に送られる。
【0011】かかる装置は通常の手動変速機20を備え
た車両に装備される。図3に詳しく示すが、変速機20
にはその変速操作部を構成するシフターレバー46が設
けられている。シフターレバー46は、リンクやワイヤ
ケーブル等の機械的連結手段57を介して、シフト操作
手段(シフトレバー装置)21のノブレバー23に機械
的に連結される。シフト操作手段21が運転手により動
作されると、これにシフターレバー46が連動して変速
機20が変速操作される。
【0012】シフト操作手段21においては、シフトノ
ブ22がノブレバー23に対し僅かに揺動(首振り)可
能となっている。通常シフトノブ22はスプリング61
でセンター位置に保持されるが、所定のシフト力が加え
られたとき揺動し、内部のシフトスイッチ62をONさせ
るようになっている。
【0013】図1、図3に示すが、変速機20には、変
速機20即ちシフターレバー46のシフト方向のストロ
ークを検出するシフトストロークセンサ34(シフトス
トローク検出手段)と、シフターレバー46のニュート
ラル位置を検出するニュートラルスイッチ24と、シフ
ターレバー46のセレクト方向のストロークを検出する
セレクトストロークセンサ35とが装備されている。こ
れらセンサやスイッチの信号はコントロールユニット1
4に送られる。
【0014】この構成では、クラッチ1の自動断接が以
下のように行われる。例えば所定のギヤ段で走行中、運
転手が変速しようとしてシフトノブ22にシフト力を与
えたとする。するとシフトノブ22が微小揺動してシフ
トスイッチ62がONとなり、これを合図にコントロール
ユニット14はモータ10を起動する。すると油圧ポン
プ11が起動されて油圧を発生し、この油圧が実線矢印
で示すようにチェック弁32を押し開けて中間シリンダ
6に至る。中間シリンダ6ではピストン16,17を離
間方向に押動する。これによって出口側のピストン17
がさらに出口側のオイルを加圧し、スレーブシリンダ5
に供給する。こうなるとスレーブシリンダ5のピストン
18がクラッチフォーク4を押してクラッチ1を分断す
る。この後モータ10を停止すると、チェック弁32で
油圧が保持されるのでクラッチ1が断保持される。
【0015】こうしてクラッチ1が切れた後、運転手に
よる継続的なシフトレバー操作により変速機20が次の
ギヤ段に入れられる。
【0016】これと同時にコントロールユニット14
は、シフトストロークセンサ34、セレクトストローク
センサ35の信号から変速機20が変速されたことを知
り、クラッチ1の接続制御を開始する。具体的には電磁
弁30,31をエンジン運転状態、車両走行状態、運転
手の意思状態に合わせて最適に制御する。これにより破
線矢印で示すようにスレーブシリンダ5から油圧が排出
され、クラッチフォーク4が戻されてクラッチ1が最適
速度で接続される。このように、コントロールユニット
14、油圧源8、中間シリンダ6及びスレーブシリンダ
5が自動断接手段3を構成することとなる。
【0017】なお、マニュアル断接と自動断接との切替
えは車室内に設けられた切替スイッチ25によって行わ
れる。
【0018】ここで、上記の如きクラッチ自動断接制御
は車両発進時にも行われる。即ち、運転手が発進しよう
としてニュートラルにあるシフト操作手段21にシフト
力を与えたとする。すると前記同様にクラッチ1が切
れ、これに続くシフトレバー操作により変速機20が発
進段に入れられる。この後運転手によってアクセルペダ
ル38が踏み込まれ、エンジン回転が上昇すると共に、
クラッチ1が発進に適した接続速度で微妙に速度調節さ
れつつ接続され、これにより車両は接続ショックなくス
ムーズに発進、加速されることとなる。
【0019】一方、アクセルペダル38の開度(踏込
量)がアクセル開度センサ39により検出される。アク
セル開度センサ39はポテンショメータで、アクセル開
度に比例した電圧を出力する。またアクセルペダル38
の付近にアクセルアイドルスイッチ40が付設され、こ
れはアクセルペダル38がアイドル領域にあるときON、
アイドル領域以上踏み込まれたときOFF となる。これら
センサ39及びスイッチ40の出力はコントロールユニ
ット14に送られる。
【0020】アクセルペダル38はエンジン出力制御機
構41にワイヤ、リンク等の機械的連結手段42を介し
て機械的に連結されている。ここではエンジン43がデ
ィーゼルエンジンとされるので、エンジン出力制御機構
41は燃料噴射ポンプ44に付設されたメカニカルガバ
ナとされる。ただしガソリンエンジンとすることは可能
で、この場合はエンジン出力制御機構がスロットルバル
ブとなる。エンジン43にはエンジン回転速度(具体的
にはクランクシャフト回転速度)を検出するエンジン回
転速度センサ45が設けられ、その出力はコントロール
ユニット14に送られる。
【0021】ここで、図3に示すように、シフターレバ
ー46は、変速機20のケーシング側に回動自在に支持
されたシャフト70に固定される。シャフト70に固定
された別のレバー63に、機械的連結手段57を介して
シフト操作手段21から操作力が伝達される。これによ
ってシフト操作手段21の動作に基づきシフターレバー
46が回動され、変速機20が変速される。図中
「N」、「2nd」、「3rd」の語はそれぞれ変速機20
のニュートラル、2速、3速を意味し、図示するシフタ
ーレバー46はニュートラル位置にある。このシフター
レバー46の回動により、シフターレバー46に一体形
成された操作レバー47が、2速側と3速側との間でシ
フト方向にストロークされ、変速機20の図示しないシ
フトフォークを移動させる。もっとも2速と3速は、シ
フターレバー46のシフト動作の両端位置を示すために
用いたにすぎない。例えば4速と5速、車種によっては
1速と2速についても同様の関係が成立する。
【0022】シフターレバー46から一体にレバー48
が延出され、レバー48はセンサレバー49に接続され
る。この接続部は、レバー48に設けられたピン50
と、センサレバー49の先端部に形成されピン50が挿
通される長穴51とからなる。センサレバー49の基端
部は、変速機20のケーシング側に固定されたシフトス
トロークセンサ34のセンサシャフト52に固定され
る。これによってシフターレバー46が回動されると、
センサシャフト52が回動され、図2に示すように、シ
フターレバー46の回動量(ストローク)Sに応じた電
圧Vをシフトストロークセンサ34が発生するようにな
る。レバー48、センサレバー49及びシフトストロー
クセンサ34は、操作レバー47と直交する方向に沿っ
て配列されている。
【0023】一方、シフターレバー46を境にシフトス
トロークセンサ34の反対側にニュートラルスイッチ2
4が設けられる。ニュートラルスイッチ24も変速機2
0のケーシング側に螺合して取り付けられる。即ちニュ
ートラルスイッチ24は螺合取付を行うためのネジ部5
2と、工具を係合させるための六角部56とを有する。
ここでニュートラルスイッチ24は出没自在で且つ内蔵
スプリングにより突出側に付勢されたボール53を備
え、このボール53が突出移動することでONとなるよう
になっている。一方シフターレバー46にはボール53
を嵌合させるための切欠54が設けられ、切欠54は、
シフターレバー46がニュートラル位置にあるときボー
ル53を嵌合させるよう位置される。これにより、シフ
ターレバー46がニュートラル位置にあるとボール53
が突出移動して切欠54に嵌まり、ニュートラルスイッ
チ24がONとなり、シフターレバー46がニュートラル
位置以外に位置するとボール53がシフターレバー46
の周側面55に押されて収納され、ニュートラルスイッ
チ24がOFF となる。なおこのON/OFFの関係は逆でもよ
い。
【0024】ここで、シフトスイッチ62は、シフトノ
ブ22の内面且つシフト方向対向側にそれぞれ設けられ
た可動接点67,68と、ノブレバー23に設けられた
固定接点69とからなる。これらのうち一方に電圧が印
加され、互いが接触するとONになる。通常これら接点は
離間状態にあるので、シフトスイッチ62はOFF であ
る。このシフトスイッチ62が、シフト操作手段21に
所定の操作力が加えられたとき信号を出力するシフト操
作検出手段を構成する。もっとも当該手段はシフトノブ
22内部以外の位置、例えば機械的連結手段57に、そ
のガタを利用して設けることも可能である。
【0025】さて、このオートクラッチ車両では、クラ
ッチ自動断接のタイミングを決めるためにシフターレバ
ー46の位置を常時検出している。特に以下のようにし
て変速機20のニュートラルを検出している。
【0026】図1には、シフトストロークセンサ34の
動作ストロークと、ニュートラルスイッチ24のON/OFF
との相関関係が概念的に示してある。前述したように、
ニュートラルスイッチ24は、シフターレバー46がニ
ュートラル位置にきたときONとなる。よってこのONのと
きのシフトストロークセンサ34の出力電圧の範囲VN
をコントロールユニット14に記憶ないし学習させ、以
降この学習範囲VN に基づいて変速機20のニュートラ
ル検出を行う。VN の学習は、車両が工場からラインオ
フされるとき1回行われる。シフトストロークセンサ3
4の出力電圧Vが学習範囲VN 内であれば、コントロー
ルユニット14は変速機20をニュートラルと判断する
のである。
【0027】このように、シフトストロークセンサ34
の他にニュートラルスイッチ24を設けたことによっ
て、ニュートラルスイッチ24の出力に基づきシフトス
トロークセンサ34のニュートラル範囲を決め、以降こ
れに基づいてニュートラル検出が行えるようになる。
【0028】ここで図2には、シフターレバー46のス
トロークSとシフトストロークセンサ34の出力電圧V
との関係が示される。この関係は、取付誤差やセンサ3
4自体のバラツキ等により車種毎のバラツキがある。よ
ってニュートラルスイッチ24の併用によって、このよ
うなバラツキと無関係に正確なニュートラル範囲VN
決定することができる。一方、シフトストロークセンサ
34は、シフターレバー46のストロークSに比例した
電圧Vを出力するので、ニュートラルスイッチ24より
もニュートラル検出を精度よく行える。こうした理由か
ら、ニュートラルスイッチ24ではなく、シフトストロ
ークセンサ34の出力電圧Vに基づいてニュートラル検
出を行っているのである。なお、図中、SN がVN に対
応したシフターレバー46のストローク範囲、ΔSがシ
フターレバー46の全ストローク範囲、ΔVがΔSに対
応した出力範囲である。
【0029】一方、シフターレバー46がニュートラル
位置にあれば、シフト操作手段21のセレクト操作によ
りシャフト70及びシフターレバー46がセレクト方向
に移動される。セレクトストロークセンサ35の出力電
圧によってシフターレバー46のセレクト方向の位置が
検出される。よってシフトストロークセンサ34とセレ
クトストロークセンサ35の出力を合わせて考慮するこ
とにより、シフターレバー46の正確な位置が分かり、
変速機20が現在どのポジションにあるがが確実に分か
る。
【0030】次に、コントロールユニット14は以下の
ようにシフトスイッチ62の異常診断を行う。
【0031】図3を参照して、例えば仮にオートクラッ
チモードで2速で走行中、運転手が後方(図の右側)に
シフト操作手段21を操作して2速から3速に変速しよ
うとしたとする。するとまずシフトノブ22が揺動して
前方の可動接点67と固定接点69が接触し、ON信号が
コントロールユニット14に送られる。コントロールユ
ニット14はこれを合図にクラッチ1を自動分断する。
継続的なシフトレバー操作により変速機20が3速に入
れられると、この事実がシフトストロークセンサ34と
セレクトストロークセンサ35との出力によって確認さ
れ、コントロールユニット14はクラッチ1を自動接続
する。
【0032】次いで、運転手が前方(図の左側)にシフ
ト操作手段21を操作して3速から4速に変速しようと
したとする。このとき運転手がシフトノブ22に前方へ
の操作力を与えると、シフトノブ22が揺動して後方の
可動接点68と固定接点69が接触し、ON信号がコント
ロールユニット14に送られる。
【0033】この場合、先に前方の可動接点67でシフ
トスイッチ62がONされ、後に後方の可動接点68でシ
フトスイッチ62がONされている。このような交互順の
スイッチONの事実をもって、コントロールユニット14
は運転手にギヤ抜き(ここでは3速のギヤ抜き)の意思
があると判断し、クラッチ1を分断する。つまりクラッ
チ分断は両接点67,68で順番にシフトスイッチ62
がONされないと行われない。
【0034】ここで、3速で走行中4速への変速前に、
シフトスイッチ62が異常となったとする。こうなると
運転手が前方へのシフトレバー操作を試みても、シフト
スイッチ62がONされずクラッチ1が切れない。このた
め、基本的にはギヤ抜きできず、シフトレバーも動かな
いため、運転手は違和感を感じるであろう。このとき仮
に、運転手がシフトレバーを強制的に操作し、ギヤ抜き
を行ったとする。するとコントロールユニット14は、
本来前方の可動接点68でシフトスイッチ62がONされ
てから、シフトストロークセンサ34の出力が3速位置
から外れるはずなのに、これがONされないまま3速位置
から外れたことを認識する。よってこの事実をもって、
コントロールユニット14はシフトスイッチ62を異常
と判断し、異常時に適した別の処理(例えば警告灯点
灯、マニュアルモードへの変更指示等)を開始するので
ある。
【0035】この説明から分かるように、シフトスイッ
チ62の異常判断は、シフトスイッチ62がONされ
ず、シフトストロークセンサ34の出力が任意のギヤ
段位置から外れたとき、行われる。
【0036】こうして、シフトスイッチ62の異常を自
己診断でき、信頼性、安全性を高められる。なおここで
はコントロールユニット14が本発明の異常診断手段を
構成する。
【0037】以上、本発明の好適な実施の形態を説明し
たが、本発明は他にも様々な実施の形態を採ることが可
能である。
【0038】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、シフト操
作検出手段の異常を自己診断でき、信頼性、安全性を高
められるという、優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シフトストロークセンサの動作ストロークと、
ニュートラルスイッチのON/OFFとの相関関係を概念的に
示す図である。
【図2】シフターレバーのストロークとシフトストロー
クセンサの出力電圧との関係を示すグラフである。
【図3】シフターレバー周辺及びシフト操作手段を示す
図である。
【図4】オートクラッチ車両の全体構成図である。
【符号の説明】
1 摩擦クラッチ 3 クラッチアクチュエータ 4 クラッチフォーク 5 スレーブシリンダ 6 中間シリンダ 7 マスタシリンダ 8 油圧源 9 クラッチペダル 10 モータ 11 油圧ポンプ 13 リリーフ弁 14 コントロールユニット 15 オイルタンク 19 クラッチストロークセンサ 20 変速機 21 シフト操作手段 24 ニュートラルスイッチ 30,31 電磁弁 32 チェック弁32 33 油圧スイッチ 34 シフトストロークセンサ 38 アクセルペダル 39 アクセル開度センサ 40 アクセルアイドルスイッチ 41 エンジン出力制御機構 45 エンジン回転速度センサ 46 シフターレバー 62 シフトスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 淳一 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 小林 一彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 株式会社トランストロン内 (72)発明者 新井 裕之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 株式会社トランストロン内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフト操作手段に所定の操作力が加えら
    れたとき信号を出力するシフト操作検出手段と、シフト
    操作検出手段の出力に基づきクラッチの自動分断を実行
    するクラッチアクチュエータと、シフト操作手段の動作
    に基づき変速操作される変速機と、変速機のシフトスト
    ロークを検出するシフトストローク検出手段と、シフト
    ストローク検出手段とシフト操作検出手段との出力に基
    づきシフト操作検出手段の異常を診断する異常診断手段
    とを備えたことを特徴とするオートクラッチ車両。
JP04839498A 1998-02-27 1998-02-27 オートクラッチ車両 Expired - Fee Related JP4004131B2 (ja)

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