JPH1193973A - 車両のクラッチ摩耗検出装置 - Google Patents

車両のクラッチ摩耗検出装置

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JPH1193973A
JPH1193973A JP9258919A JP25891997A JPH1193973A JP H1193973 A JPH1193973 A JP H1193973A JP 9258919 A JP9258919 A JP 9258919A JP 25891997 A JP25891997 A JP 25891997A JP H1193973 A JPH1193973 A JP H1193973A
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clutch
wear
play
pressure
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JP9258919A
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Takeshi Motomura
健 本村
Toshikuni Shirasawa
敏邦 白沢
Takeshi Nakamura
中村  剛
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • F16D48/00External control of clutches
    • F16D48/06Control by electric or electronic means, e.g. of fluid pressure
    • F16D48/066Control of fluid pressure, e.g. using an accumulator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16D2500/30Signal inputs
    • F16D2500/302Signal inputs from the actuator
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両のクラッチ摩耗検出装置に関
し、クラッチの遊び量に関係なく確実にクラッチの摩耗
状態を検出できるようにする。 【解決手段】 クラッチを断接駆動するクラッチアクチ
ュエータの作動時において、圧力検出手段によりクラッ
チアクチュエータ内に供給される作動流体の圧力が所定
値Pに達したときに、ストローク位置検出手段により検
出されるクラッチストローク位置V2 が基準位置VS
りクラッチ接続側であると、摩耗判定手段がクラッチが
所定以上摩耗していると判断するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチの摩耗を
検出する、車両のクラッチ摩耗検出装置に関し、特に、
遊び調整機構をそなえた車両に用いて好適の、車両のク
ラッチ摩耗検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンと変速機との間に設
けられたクラッチにおいて、クラッチの遊び量を自動的
に吸収して常に遊びをなくすようした自動調整式クラッ
チが広く知られている。このような自動調整式クラッチ
では、遊び量が設定されていないため、クラッチのフェ
ーシングが摩耗したとしてもクラッチの断接ポイントは
変動しないものの、クラッチのフェーシングの摩耗にと
もなって、クラッチのストローク位置が徐々に接続側に
移動することになる。
【0003】一方、自動調整式クラッチとは別に、クラ
ッチの遊び量をドライバの好みに応じて変更できるよう
にした調整式クラッチも広く知られている。このような
調整式クラッチでは、クラッチのフェーシングが摩耗し
てくるとクラッチの遊び量が変動してしまい、クラッチ
断接時のストロークが変動することになるが、このよう
な変動分は、クラッチの遊び量をドライバが調整するこ
とにより吸収することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、調整式
クラッチでは、クラッチが摩耗してクラッチのストロー
クが変化した際に、単に遊び量を調整したのかクラッチ
が摩耗したのかを判別するのが困難であるという課題が
あった。ところで、例えば特開平3−69007号公報
には、クラッチアクチュエータの作動圧が立ち上がるこ
とから遊び量を検出し、遊びの補正の必要性を判断する
ようにした技術が記載されているが、この技術は、単に
クラッチレバーの遊びを検出するものであり、クラッチ
の切断判定を正確に行なうようなものではなかった。す
なわち、この技術では、クラッチペダルの遊び分とクラ
ッチフェーシングの摩耗の合計分が遊び量として検出さ
れるため、クラッチフェーシングの摩耗のみを検出する
ことができないという課題があった。
【0005】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、クラッチの遊び量に関係なく確実にクラッチ
の摩耗状態を検出できるようにした、車両のクラッチ摩
耗検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両のクラッチ摩耗検出装置では、クラッチ
アクチュエータによりエンジンと変速機との間に介装さ
れたクラッチの断接が制御される。このとき、ストロー
ク位置検出手段によりクラッチのストローク位置が検出
されるとともに、圧力検出手段によりクラッチアクチュ
エータ内に供給される作動流体の圧力が検出される。
【0007】そして、クラッチアクチュエータの作動時
において、圧力検出手段により検出される作動流体の圧
力が所定値に達した際に、ストローク位置検出手段によ
り検出されるクラッチストローク位置が基準位置よりも
クラッチ接続側であると、摩耗判定手段は、クラッチが
所定以上摩耗していると判断する。また、請求項2記載
の本発明の車両のクラッチ摩耗検出装置では、クラッチ
を断駆動すべくクラッチアクチュエータの作動が開始す
ると、クラッチに付設された遊び機構によりクラッチが
クラッチアクチュエータよりも遅れて作動を開始する。
なお、遊び機構における遊び量は、遊び量調整機構によ
り任意に調整される。一方、クラッチストローク位置が
基準位置よりクラッチ接続側であるか否かでクラッチの
摩耗を判断するので、遊び量調整機構により遊び量が調
整されても、クラッチが所定以上摩耗している場合に
は、正確にこれを検出することができる。
【0008】また、請求項3記載の本発明の車両のクラ
ッチ摩耗検出装置では、クラッチがプルタイプクラッチ
であっても、確実にクラッチが所定以上摩耗しているか
否かを検出することができる。すなわち、プルタイプク
ラッチでは、摩耗によりクラッチが接側に移動したとき
クラッチの遊びは減少する。このため、クラッチのスト
ローク量で摩耗を検出した場合には摩耗が多くなっても
遊び量調整機構により遊びが減少する方向に調整された
と判断してしまうおそれがあり、摩耗限界をこえても判
断できない。これに対して、本装置では、クラッチのス
トローク位置で摩耗を検出するため摩耗のみが検出され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての車両のクラッチ摩耗検出装置について説
明すると、図1は本発明に係るクラッチ摩耗検出手段が
適用される車両(主にトラック,バス等の車両)の駆動
系の全体構成を示す図、図2はその要部構成を示す模式
図、図3はその動作を説明するためのクラッチの作動特
性図、図4はその動作を説明するフローチャートであ
る。
【0010】以下、図1に基づいて、車両の駆動系の全
体構成を説明する。なお、ここでは、本発明の車両のク
ラッチ摩耗検出装置を機械式自動変速機に適用した場合
について説明する。ディーゼルエンジン(以下、エンジ
ンという)1からは、エンジン出力軸2が延びており、
このエンジン出力軸2は、クラッチ装置3を介して歯車
式変速機(以下、単に変速機という)4に接続されてい
る。これにより、エンジン1からの出力は変速機4に伝
達され、この変速機4において変速が実施される。変速
機4は、後退段の他に例えば前進7段の変速段(1速段
〜7速段)を有した変速機であり、手動変速のみならず
自動変速も可能に構成されている。
【0011】クラッチ装置3は、変速機4が自動変速さ
れる際には、これにともない自動的に断接制御されるよ
うに構成されている。なお、このクラッチ装置3の詳細
な構造については後述する。エンジン1には、エンジン
1に燃料を供給するための燃料噴射ポンプ(以下、噴射
ポンプという)6が付設されている。この噴射ポンプ6
は、ポンプ入力軸(図示省略)を介して伝達されるエン
ジン1の出力により作動し、燃料を噴射する装置であ
る。この噴射ポンプ6には、燃料噴射量を調節するため
のコントロールラック(図示省略)が備えられており、
コントロールラックのラック位置(コントロールラック
位置)RW を検出するラック位置センサ9が設けられて
いる。
【0012】また、ポンプ入力軸近傍には、ポンプ入力
軸の回転数を検出し、この回転数に基づいてエンジン1
の出力軸2の回転数、即ちエンジン回転数Ne を検出す
るエンジン回転数センサ8が付設されている。クラッチ
装置3は、プレッシャスプリング11によりクラッチデ
ィスク12をフライホイール10に圧接させて接続状態
とする一方、フライホイール10からクラッチディスク
12を離隔させることにより切断状態とするような通常
の機械摩擦式クラッチであり、このような操作を、手動
のみならず自動でも行なわれるようにしたものである。
【0013】ここで、クラッチディスク12には、アウ
タレバー12aを介し、クラッチペダル13と連動する
とともにクラッチアクチュエータとして機能するクラッ
チブースタ(エアシリンダユニット)16が接続されて
いる。このクラッチブースタ16には、エア供給通路で
あるエア通路30を介してエアタンク34が接続されて
いる。そして、エアタンク34からエア通路30を介し
て高圧エアが供給されることによりクラッチブースタ1
6が自動的に作動するようになっており、これにより、
クラッチディスク12が移動し、クラッチの断接が自動
的に実施されるようになっている。
【0014】一方、クラッチペダル13には、クラッチ
ペダル13の踏み込み操作に連動する油圧マスタシリン
ダ13aが接続されており、この油圧マスタシリンダ1
3aには、油路13bが接続されている。また、油路1
3bはクラッチブースタ16に接続されている。また、
運転室にはクラッチペダル13が設けられており、ドラ
イバはこのクラッチペダル13を踏み込むことにより、
手動でクラッチ操作を行なうことができるうようになっ
ている。
【0015】すなわち、クラッチペダル13が踏み込ま
れると、油圧マスタシリンダ13aから油路13bを介
してクラッチブースタ16側に作動油が供給されるよう
になっており、これにより、クラッチブースタ16内の
ブースタリレーバルブ109(図2参照)が作動して、
エアタンク34内の高圧エアがクラッチブースタに作用
して、クラッチディスク12が移動するようになってい
る。このように、クラッチ装置3は、自動及び手動のい
ずれのモードでも作動するように構成されている。
【0016】なお、本実施形態では、自動変速機4のシ
ステムや制御ロジックを簡素化するため、唯一、発進時
のみはドライバのクラッチペダル操作によりクラッチを
接続するようになっている。つまり、発進時には、ドラ
イバが一旦クラッチペダル13を踏み込んでから、クラ
ッチペダル13を徐々に戻すことによりクラッチの接続
が行なわれるようになっているのである。
【0017】ところで、クラッチペダル13には、クラ
ッチペダル13の踏込量を検出するクラッチ踏み込みセ
ンサ14が設けられており、クラッチ装置3には、クラ
ッチディスク12の移動量、即ちクラッチストローク位
置を検出するストローク位置検出手段としてのクラッチ
アングルセンサ(又は、クラッチストロークセンサ)1
7が取付けられている。また、変速機4の入力軸20に
は、入力軸20の回転数、即ちクラッチ回転数NCLを検
出するクラッチ回転数センサ22が付設されている。
【0018】チェンジレバー60は、変速機4のシフト
レバーであって、図1に示すようなセレクトパターン
(シフトポジション)を有している。即ち、このチェン
ジレバー60は、セレクト方向(前後方向)及びこのセ
レクト方向と直交する方向(左右方向)に移動可能に構
成されている。
【0019】チェンジレバー60のシフトポジションに
ついて述べると、セレクト方向には、N(ニュートラ
ル)レンジ、R(リバース)レンジ及び自動変速モード
に相当するD(ドライブ)レンジが設けられている。ま
た、Dレンジからセレクト方向と直交する方向に移動し
た位置には、手動変速モードに相当するM(マニュア
ル)レンジが設けられている。
【0020】Mレンジのシフトポジションについて説明
すると、図1に示すように、チェンジレバー60がDレ
ンジからMレンジに水平移動した位置に設定されたHO
LD(ホールド)ポジションを挟むようにして、UP
(シフトアップ)ポジションとDOWN(シフトダウ
ン)ポジションとが設定されている。即ち、中立位置で
あるHOLDポジションを挟んでUPポジションとDO
WNポジションとが一列に配置されており、I型シフト
パターンが構成されている。そして、このMレンジで
は、UPポジション側或いはDOWNポジション側にチ
ェンジレバー60が操作されると、それぞれシフトアッ
プ側またはシフトダウン側に1段ずつ変速されるように
なっている。
【0021】このようなシフトポジションでは、Nレン
ジ、Rレンジ及びDレンジに位置したチェンジレバー6
0は、各ポジションへの操作後にはドライバの手が離れ
た場合でもその位置に保持される一方、Mレンジが選択
された後、HOLDポジションからUPポジションやD
OWNポジションに操作された場合には、操作後ドライ
バの手が離れると、中立位置、即ちHOLDポジション
に向け自動的に複動しHOLDポジションに保持される
ようになっている。
【0022】ギアシフトユニット(GSU)64は、E
CU80からの作動信号により作動する複数個の電磁弁
(図1では1つのみ示した)66と、変速機4内のシフ
トフォーク(図示省略)を作動させる複数のパワーシリ
ンダ(図示省略)とを有している。ギアシフトユニット
64のこれらのパワーシリンダは、上記電磁弁66やエ
ア通路67を介して上述のエア通路30に接続されてお
り、したがって、エアタンク34から高圧作動エアが供
給されることにより作動するようになっている。
【0023】つまり、上記電磁弁66にECU80から
作動信号が出力されると、各パワーシリンダが作動信号
に応じてこの作動し、これにより歯車式変速機4の噛み
合い状態が適宜変更されるようになっている。変速機4
のギアシフトユニット64近傍には、各変速段を検出す
るギア位置センサとしてのギア位置スイッチ(変速段検
出手段)68が付設されており、このギア位置スイッチ
68により現在のギア位置情報がECU80に取り込ま
れるようになっている。
【0024】また、アクセルペダル70にはアクセルペ
ダル70の踏込量を検出するアクセル開度センサ72が
設けられている。また、変速機4の出力軸76には、車
速Vを検出する車速センサ78が付設されている。ま
た、ブレーキペダル50にはブレーキセンサ52が設け
られている。図1中符号82は、ECU80とは別に設
けられたエンジンコントロールユニットである。このエ
ンジンコントロールユニット82は、噴射ポンプ6内の
電子ガバナ(図示せず)に対し、アクセル開度情報VA
等の各センサからの情報に応じてECU80により設定
された信号を出力する装置であり、エンジン1の駆動制
御を行なうものである。
【0025】すなわち、エンジンコントロールユニット
82から電子ガバナに制御信号が発信されると、コント
ロールラックの作動が制御されて燃料噴射量の増減操作
が実行され、これによりエンジン回転数Ne の制御が行
われるのである。また、図中符号99は、ECU80や
エンジンコントロールユニット82等の電気系の主電源
スイッチ、即ちエンジンキースイッチであり、符号94
は、警報音等の音声を発するブザーであり、符号96
は、車両の種々の状態を表示するディスプレイユニット
である。
【0026】さて、次にECU80の構成について簡単
に説明する。ECU80は、機能的には、いずれも図示
しないマイクロコンピュータ(CPU),メモリ及び入
力出力信号処理回路としてのインタフェイスとで構成さ
れている。また、ECU80の入力側には、上述のエン
ジン回転数センサ8,ラック位置センサ9,クラッチ踏
込センサ14,クラッチアングルセンサ17,クラッチ
回転センサ22,ブレーキセンサ52,ギア位置スイッ
チ68,アクセル開度センサ72,車速センサ78及び
エンジンキースイッチ99等が接続されており、これら
各センサ等からの情報が入力されるようになっている。
【0027】一方、ECU80の出力側には、上述の電
磁弁66、エンジンコントロールユニット82、ブザー
94及びディスプレイユニット96等が接続されてい
る。また、ECU80のメモリは、種々のフローチャー
トをプログラムやデータとして書き込んだ読み出し専用
のROMと書き込み可能なRAMとで構成されている。
そして、例えばROMには、セレクト位置に応じた変速
段位置が予めセレクトマップとして記憶されている。従
って、ECU80が、Dレンジ以外のセレクト位置にお
いて、セレクト信号やMレンジでのシフト信号を受ける
と、ECU80はこのセレクトマップより目標変速段を
求め、この目標変速段に応じた信号をシフト信号として
ギアシフトユニット64の各電磁弁66に出力して目標
変速段への変速動作が行なわれ、これにより、手動変速
制御が実施される。
【0028】さらに、ROMには、シフトポジションが
Dレンジのとき、車速V,アクセル開度VA及びエンジ
ン回転数Ne 等の各情報に基づいて目標変速段を決定す
るための自動変速マップも記憶されている。シフトポジ
ションがDレンジのときには、まず複数のシフトマップ
から適正なシフトマップが選択され、このシフトマップ
から車速V、アクセル開度VA或いはエンジン回転数N
e に基づいて目標変速段が決定される。そして、ECU
80では、この目標変速段をファジイ理論に基づいて補
正するとともに、この補正後の目標変速段に応じたシフ
ト信号をギアシフトユニット64の各電磁弁66に出力
し、目標変速段への変速が実行され、自動変速制御が実
施される。
【0029】次に、図2を用いてクラッチ装置3の構成
について説明する。このクラッチ装置3は、レリーズベ
アリング104を図中左方向に引くことによりクラッチ
の切断を行なうプルタイプのクラッチであり、主に、プ
ッシュロッド101と、フライホイール10に対向する
位置に配設されたプレッシャプレート102と、上記フ
ライホイール10とプレッシャプレート102との間に
配設されたクラッチディスク12と、クラッチディスク
12とプッシュロッド101との間に介装されたレリー
ズフォーク12c及びレリーズレバー12dとをそなえ
ている。フライホイール10は、エンジン1の出力軸2
に接続されており、プレッシャプレート102を図中右
方向に移動してクラッチディスク12をフライホイール
10に圧着させることで、クラッチが接続状態となるよ
うになっている。
【0030】ここで、レリーズフォーク12c及びレリ
ーズレバー12dは回転軸12eに軸支されており、レ
リーズフォーク12cとレリーズレバー12dとは回転
軸12eを中心軸として一体に作動するように構成され
ている。なお、図1を用いて説明したアウタレバー12
aは、上記のレリーズフォーク12c及びレリーズレバ
ー12dにより構成されている。また、レリーズレバー
12dの先端はクレビス103を介してプッシュロッド
101に接続されており、レリーズフォーク12cの先
端はレリーズベアリング104に接続されている。
【0031】また、クラッチ装置3には、通常のクラッ
チ装置と同様に、遊び機構121が設けられており、図
2に示すように、この遊び機構121により、レリーズ
フォーク12cとレリーズベアリング104との間には
遊び(隙間)が生じるようになっている。さらに、この
クラッチ装置3には、上記遊び量をドライバの好みに応
じて調整するための遊び量調整機構120も設けられて
いる。すなわち、このクラッチ装置は、調整式クラッチ
として構成されているのである。
【0032】この遊び量調整機構120は、主にクレビ
ス103とプッシュロッド101とにより構成されてい
る。また、クレビス103はプッシュロッド101に螺
合されており、クレビス103を回転させることでクレ
ビス103を進退させることができるようになってい
る。そして、このようにしてクレビス103を回転させ
て位置を調整することで、レリーズフォーク12cとレ
リーズベアリング104との間の隙間量、即ち遊び量を
調整することができるのである。なお、これは、クラッ
チプレート12のフェーシングが摩耗してクラッチの断
接ポイントが変動した際にこれを調整したり、ドライバ
の好みの位置にクラッチの断接ポイントを設定できるよ
うにするためのものである。
【0033】一方、クラッチブースタ16内には、油圧
ピストン105及びパワーピストン106が設けられて
いる。油圧ピストン105は、クラッチペダル13が踏
み込まれてマスタシリンダ13aが作動すると、油路1
3b内の油圧により押されてパワーピストン106を図
中右方向に押し付けるピストンである。また、パワーピ
ストン106が移動するとパワーピストン106の先端
に設けられた当接部材107を介してプッシュロッド1
01が図中右方向に移動するようになっている。なお、
図2に示すように、このプッシュロッド101は、プッ
シュロッドリターンスプリング108によりクラッチ接
続方向(図中左方向)に付勢されている。
【0034】そして、手動でクラッチを断接する際に
は、クラッチペダル13を踏み込むことにより、油圧ピ
ストン105がリターンスプリング108に抗して移動
して、遊びがなくなるまでプッシュロッド101を図中
右方向に移動させる。また、油路13b内の油圧の作用
によりブースタリレーバルブ109が開いて、エアタン
ク34内の高圧エアがダブルチェックバルブ110を介
してクラッチブースタ16の左側圧力室16aに供給さ
れる。そして、この圧力室16aに供給される加圧エア
の作用により、パワーピストン106及びプッシュロッ
ド101がさらに図中右側に移動して、クラッチが切断
されるようになっているのである。
【0035】また、クラッチを接続状態とする場合に
は、クラッチペダル13の踏み込みを解除することによ
りブースタリレーバルブ109が閉じられて、圧力室1
6a内の加圧エアは大気開放される。一方、自動変速モ
ード時には、クラッチの断接は以下のようにして行なわ
れる。まず、クラッチの切断時には、エア通路30に設
けられた電磁弁MVを制御してエアタンク34のエア通
路30bをダブルチェックバルブ110を介してエア通
路30aに接続させる。自動変速モード時には、クラッ
チペダル13は踏み込まれていないので、ブースタリレ
ーバルブ109は閉じており、エアタンク34内の加圧
エアはダブルチェックバルブ110を介してクラッチブ
ースタ16の圧力室16aに供給される。これにより、
パワーピストン106が図中右方向に移動して、クラッ
チが切断される。
【0036】また、クラッチの接続時には、電磁弁MV
の状態を切り替えて、エア通路30bとエア通路30c
とを接続させる。これにより、加圧エアは右側の圧力室
16bに供給されて、パワーピストン106が図中左方
向に移動して、クラッチが接続されるのである。次に、
本発明の要部について説明すると、図2に示すように、
ダブルチェックバルブ110よりも下流側のエア通路3
0aには、クラッチブースタ16の圧力室16aに供給
される加圧エアの圧力を検出するエアセンサ(圧力検出
手段)111が設けられている。
【0037】また、このエアセンサ111は上述したE
CU80に接続されており、エア通路30a内の圧力情
報がECU80に取り込まれるようになっている。そし
て、ECU80では、上記エアセンサ111やクラッチ
アングルセンサ17からの検出情報に基づいて、クラッ
チの遊び量に関係なく確実にクラッチの摩耗を検出する
ようになっており、ECU80は摩耗判定手段として機
能するようになっている。
【0038】すなわち、本装置では、クラッチブースタ
(クラッチアクチュエータ)16の作動時において、圧
力検出手段としてのエアセンサ111によりエア圧が所
定値Pに達した際に、ストローク位置検出手段としての
クラッチアングルセンサ17により検出されるクラッチ
ストローク位置(レリーズベアリング104のストロー
ク位置)が基準位置よりもクラッチ接続側であると、ク
ラッチが所定以上摩耗していると判断するようになって
いるのである。なお、クラッチの所定以上の摩耗とは、
クラッチの交換を必要とする程度の摩耗状態をいう。
【0039】以下、クラッチの摩耗判定について説明す
る。まず、クラッチの遊びの検出について説明すると、
ECU80では、電磁弁MVがオンになってクラッチブ
ースタ16が作動したときに、エアセンサ111により
エア圧が急激に立ち上がったことが検出されると、クラ
ッチの遊び量が0になったと判定する。そして、この
後、エアセンサ111によりエア圧がさらに上昇して所
定値Pに達したことが検出されると、レリーズベアリン
グ104のストロークが開始したと判断するようになっ
ている。
【0040】つまり、クラッチブースタ16の作動開始
後、レリーズフォーク12cがレリーズベアリング10
4に当接するまでは、パワーピストン106にはリター
ンスプリング108による付勢力しか作用しないのであ
まり大きな力は必要としないが、レリーズベアリング1
04に当接した後は、クラッチを作動させるために大き
な力を必要とするため、エア通路30a内の圧力が急激
に立ち上がることになる。そこで、エア通路30a内の
圧力が立ち上がったときにECU80では、遊びがなく
なったと判定するようになっている。
【0041】そして、その後エア通路30a内の圧力が
立ち上がってから所定値Pに達すると、このときのクラ
ッチアングルセンサ17からの電圧値をレリーズベアリ
ング104のストローク開始点(クラッチブースタ16
の作動開始点)として判定するようになっている。な
お、エア通路30a内の圧力が立ち上がった時(即ち、
遊び量が0になった時)を直接レリーズベアリング10
4のストローク開始点とせず、エア通路30a内の圧力
が立ち上がってから所定圧力Pが検出されたときをレリ
ーズベアリング104のストローク開始点としているの
は、エアセンサ111の応答性を考慮するとともに、ク
ラッチの切断状態への移行を確実に反映させるためであ
る。したがって、以下では、便宜上クラッチの遊び量と
は、クラッチブースタ16の非作動時からクラッチの遊
び量が0になるまでの距離ではなく、クラッチブースタ
16の非作動時からレリーズベアリング104のストロ
ーク開始点までの距離をいう。
【0042】ところで、クラッチアングルセンサ17か
らは、レリーズレバー12dの角度に応じた電圧値が出
力されるようになっている。これは、上述したように、
レリーズレバー12dとプッシュロッド101とは機械
的に接続されているためであり、レリーズレバー12d
の角度情報により、レリーズレバー12dの位置又はプ
ッシュロッド101のストローク位置(又はストローク
量)を検出することができるのである。おな、クラッチ
アングルセンサ17の電圧値とクラッチブースタ16の
ストローク量とは比例関係になる。
【0043】また、エアセンサ111によりエア通路3
0a内の圧力が所定値Pに達したことが検出されたとき
(即ち、レリーズベアリング104のストローク開始
点)におけるクラッチアングルセンサ17の電圧を基準
電圧とすれば、クラッチアングルセンサ17によりレリ
ーズベアリング104のストローク位置、即ちクラッチ
のストローク位置を検出することができるのである。
【0044】そして、本装置においては、エア通路30
a内の圧力が所定値Pに達した時点(即ち、レリーズベ
アリング104のストローク開始点)において、クラッ
チアングルセンサ17により検出されるクラッチストロ
ーク位置が、予めECU80に記憶された基準位置より
もクラッチ接続側であることが判定されると、クラッチ
が所定以上摩耗していると判断するようになっている。
なお、クラッチは摩耗すると、クラッチのストロークは
接続側に移動していくため、クラッチストローク位置が
基準位置よりもクラッチ接続側になるとクラッチが所定
以上摩耗したと判定するようになっているのである。
【0045】以下、図3を用いてクラッチの摩耗判定に
ついて、さらに具体的に説明する。なお、図3におい
て、実線はクラッチ摩耗のない状態、例えば新品時の特
性を示す線、破線はクラッチが所定以上摩耗した場合の
特性を示す線であり、ここでは、主に新品時の特性を用
いてクラッチの摩耗判定を説明する。まず、電磁弁MV
がオンに切り替えられると、ECU80ではこのときに
クラッチアングルセンサ17により検出される電圧V0
をクラッチ作動開始電圧として記憶する。次に、エアセ
ンサ111によりエア通路30a内の圧力の立ち上がり
が検出されると、このときにクラッチアングルセンサ1
7で検出された電圧値V1 をレリーズフォーク12cと
レリーズベアリング104との遊びがなくなった、遊び
量0の電圧値として記憶する。
【0046】そして、さらにエア通路30a内の圧力が
所定値Pまで達すると、このときのクラッチアングルセ
ンサ17の電圧値V2 を、レリーズベアリング104の
ストローク開始点電圧(基準電圧)として設定する。こ
こで、電圧差d(=V2 −V 0 )は、上述した便宜上の
遊び量に対応した電圧差であり、電圧差V1 −V0 は実
遊び量に対応した電圧差である。なお、この遊び量d
は、ドライバが遊び調整機構120を調整することによ
り任意に設定することができる値である。
【0047】そして、この基準電圧値V2 がクラッチス
トロークの基準位置に対応する電圧値VS よりも小さい
と、クラッチストローク位置が基準位置よりクラッチ接
続側にあると判定して、クラッチが所定以上摩耗してい
ると判断するのである。また、基準電圧値V2 が判断基
準電圧値VS よりも大きければクラッチは所定以上は摩
耗していないと判断する。なお、上記の圧力Pや電圧値
S は実験や経験等に基づいて設定される値である。
【0048】ここで、上述の場合にはクラッチが新品の
状態であるので、図3の実線に示すように電圧値V2
判断基準電圧値VS よりも十分大きく、クラッチは摩耗
していないと判定される。一方、クラッチが摩耗してく
ると、図3に示す実線の特性が徐々に図中左方向(クラ
ッチ接続側)に移動していくことになる。そして、図3
の破線に示すように、レリーズベアリング104の作動
開始時における電圧値V2 ′が判断基準電圧値VS より
も小さくなると、クラッチが所定以上摩耗したと判定す
るのである。なお、図中V0 ′及びV1 ′はそれぞれク
ラッチ摩耗時におけるクラッチ作動開始電圧及び遊び量
0の電圧値であり、上述のV0 及びV1 に対応する電圧
値である。
【0049】そして、ECU80では、上述のようにし
てクラッチの摩耗を判定を行なうとともに、クラッチが
所定以上摩耗状態にあると判定した場合には、ディスプ
レイユニット96内のウェアインジケータを点灯させて
ドライバにクラッチが摩耗していることを警告するよう
になっているのである。なお、図3に示すような特性
は、マップ化されてECU80内に格納されている。
【0050】本装置では、このようにしてクラッチの摩
耗を判定することにより、ドライバが遊び調整機構12
0によりクラッチの遊び量を調整したとしても、クラッ
チの遊び量の変化に関係なく確実にクラッチの摩耗を判
断できるようになるのである。すなわち、クラッチの作
動時に、遊びが終了して実際にレリーズベアリング10
4が動きだしたときのストローク位置をクラッチアング
ルセンサ17により検出して、このときのストローク位
置が基準ストローク位置よりもクラッチの接続側にある
とクラッチが所定以上摩耗したと判定するので、クラッ
チの遊び量の影響を受けることがないという利点を有し
ているのである。
【0051】また、クラッチペダル13を用いた手動ク
ラッチ制御及びクラッチペダル13を用いない自動クラ
ッチ制御のいずれの場合であっても、正確にクラッチの
摩耗を判定することができるのは言うまでもない。本発
明の一実施形態としての車両のクラッチ摩耗検出装置
は、上述のように構成されているので、例えば図4に示
すフローチャートにしたがってクラッチの摩耗判定が行
なわれる。
【0052】すなわち、クラッチが手動又は自動で切断
制御が実行されると、ステップS101において、クラ
ッチアングルセンサ17により検出されるレリーズベア
リング104の作動開始点における電圧値V2 がウェア
イン時電圧以下か否かが判定される。なお、ウェアイン
とは、クラッチディスク12が摩耗した状態をいい、ウ
ェアイン時電圧とは、上述の判断基準電圧値VS よりも
大きい値である。
【0053】ここで、電圧値V2 がウェアイン時電圧以
下であれば、クラッチディスク12のフェーシングの摩
耗が進んでいると判定して、ステップS102でウェア
インジケータを点灯させる。次に、ステップS103で
クラッチアングルセンサ17による検出電圧が上記のウ
ェアイン時電圧より小さい規定値以下か否かを判定す
る。なお、この規定値は、上述した判断基準電圧値VS
に相当する値であり、この規定値VS 以下であれば、ス
テップS104に進んでディスプレイユニット96内の
ウォーニング(警告灯)を点灯させるとともに、ステッ
プS105でフェーシングが所定以上摩耗していると判
定する。
【0054】また、ステップS103において、クラッ
チアングルセンサ17による検出電圧が規定値VS より
大きければ、フェーシングは摩耗しているもののクラッ
チの断接制御には大きな支障はないと判定してリターン
する。一方、ステップS101において、クラッチアン
グルセンサ17により検出されたレリーズベアリング1
04の開始点における電圧がウェアイン時電圧より大き
いと判定された場合には、ステップS106に進み、今
度はクラッチアングルセンサ17により検出されるレリ
ーズベアリング104の作動開始点における電圧がセッ
ト時電圧以上か否かが判定される。ここで、セット時と
は、クラッチディスク12が新品の状態(正規の状態)
にあるときをいう。
【0055】そして、ステップS106でセット時電圧
以上が検出された場合は、何らかの異常であると判断し
て、ステップS107に進んでウォーニング(警告灯)
を作動させる。これは、通常はクラッチアングルセンサ
17により検出される電圧が、新品の状態であるセット
時電圧以上になることは考えられないからであり、この
ような場合には、ドライバに警告を発するのである。ま
た、ステップS6でセット時電圧未満であればリターン
する。
【0056】そして、このような処理を繰り返し行なう
ことにより、クラッチの遊び量がドライバにより変更さ
れていても、確実にクラッチの摩耗を検出することがで
きるのである。ところで、本装置によれば、遊び量調整
機構120により遊び機構121の遊び量が変更された
としても、この遊び量の調整に関係なくクラッチが所定
以上摩耗しているか否かを確実に検出することができる
ので、本装置は、遊び量調整機構120をそなえた調整
式クラッチに特に適しているといえる。なお、このよう
な遊び量調整機構120をそなえていない自動調整式ク
ラッチにももちろん本装置を適用することができる。
【0057】また、本装置は、クラッチ装置3がプルタ
イプクラッチの場合に、特に有効である。すなわち、通
常プルタイプクラッチの場合には、クラッチの摩耗によ
りクラッチが接側に移動したときクラッチの遊びは減少
するため、クラッチのストローク量を用いてクラッチの
摩耗を検出しようとすると、クラッチの摩耗が進んでい
ても遊び量調整機構により遊びが減少したと判断してし
まうおそれがあるが、本装置では、クラッチのストロー
ク位置で摩耗を検出するため摩耗のみを確実に検出でき
るという利点がある。なお、本装置はプルタイプクラッ
チにのみ適用されるものではなく、プッシュタイプのク
ラッチにも適用することができる。
【0058】ところで、本装置では、圧力検出手段とし
てエアセンサ111を設けているが、エアセンサ111
を用いずに、クラッチペダル13のマスタシリンダ13
aに接続された油路13bに図示しない油圧センサを設
け、この油圧センサを圧力検出手段として用いてもよ
い。そして、このように構成した場合であっても、上述
と同様の効果を得ることができる。
【0059】なお、本装置の車両のクラッチ制御装置
は、上述したようなクラッチペダル13をそなえた機械
式自動変速機にのみ適用されるものではなく、クラッチ
ペダルをそなえていない機械式自動変速機にもに広く適
用することができる。また、クラッチを断接駆動するク
ラッチアクチュエータをそなえた手動式変速機にも広く
適用することができるほか、遊び調整機構をそなえてい
ない自動調整式クラッチにも適用することができる。
【0060】なお、機械式自動変速機や調整式クラッチ
を用いた機構では、圧力検出手段111やストローク位
置検出手段17がすでに設けられているので、新たにセ
ンサ類を追加する必要もなく、コストや重量の増加もほ
とんど招かないという利点がある。また、クラッチアク
チュエータとしては上述した空気圧式のクラッチアクチ
ュエータに限定されるものではなく、例えば油圧式クラ
ッチアクチュエータ等、空気以外の作動流体により作動
するアクチュエータを用いてもよい。
【0061】また、上述の実施形態では、エンジン1と
して電子ガバナにより回転数が制御されるディーゼルエ
ンジンを用いて説明したが、エンジン1はこのようなデ
ィーゼルエンジンに限定されるものではなく、ガソリン
エンジンやロータリエンジン等の種々の形式のエンジン
に適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両のクラッチ摩耗検出装置によれば、クラッチ
アクチュエータの作動時において、圧力検出手段により
検出される作動流体の圧力が所定値に達したときに、ス
トローク位置検出手段により検出されるクラッチストロ
ーク位置が基準位置よりクラッチ接続側であると、摩耗
判定手段によりクラッチが所定以上摩耗していると判定
されるので、クラッチの遊び量に関係なく、クラッチが
所定以上摩耗しているか否かを確実に検出することがで
きるという利点がある。また、機械式自動変速機や調整
式クラッチを用いた機構では、圧力検出手段やストロー
ク位置検出手段がすでに設けられているので、新たにセ
ンサ類を追加する必要もなく、コストや重量の増加もほ
とんど招かないという利点がある。
【0063】また、請求項2記載の本発明の車両のクラ
ッチ摩耗検出装置によれば、遊び量調整機構により遊び
機構における遊び量が変更されたとしても、この遊び量
の調整に関係なくクラッチが所定以上摩耗しているか否
かを確実に検出することができ、本装置はこのような遊
び量調整機構をそなえた車両に特に適しているといえ
る。
【0064】また、請求項3記載の本発明の車両のクラ
ッチ摩耗検出装置によれば、クラッチがプルタイプクラ
ッチの場合にも、確実にクラッチが所定以上摩耗してい
るか否かを検出することができるという利点がある。す
なわち、プルタイプクラッチの場合には、クラッチの摩
耗によりクラッチが接側に移動したときクラッチの遊び
は減少するため、クラッチのストローク量を用いてクラ
ッチの摩耗を検出した場合にはクラッチの摩耗が多くな
っても遊び量調整機構により遊びが減少したと判断して
しまうおそれがあるが、本装置では、クラッチのストロ
ーク位置で摩耗を検出するため摩耗のみを確実に検出で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両のクラッチ摩
耗検出装置が適用される車両の駆動系の全体構成を示す
図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両のクラッチ摩
耗検出装置におけるクラッチ装置の要部を構成を示す模
式図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両のクラッチ摩
耗検出装置の動作を説明するためのクラッチの作動特性
図である。
【図4】本発明の一実施形態としての車両のクラッチ摩
耗検出装置における動作を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 エンジン(ディーゼルエンジン) 3 クラッチ(プルタイプクラッチ装置) 4 変速機 16 クラッチアクチュエータ(又はクラッチブースタ
又はエアシリンダユニット) 17 ストローク位置検出手段(クラッチアングルセン
サ) 80 摩耗判定手段として機能するECU 111 エアセンサ(圧力検出手段) 120 遊び量調整機構 121 遊び機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと変速機との間に介装されたク
    ラッチを断接駆動するクラッチアクチュエータと、 該クラッチアクチュエータ内に供給される作動流体の圧
    力を検出する圧力検出手段と、 該クラッチのストローク位置を検出するストローク位置
    検出手段と、 該クラッチの摩耗状態を判定する摩耗判定手段とをそな
    え、 該摩耗判定手段が、該クラッチアクチュエータの作動時
    において、該圧力検出手段により該作動流体の圧力が所
    定値に達したことが検出されたときに該ストローク位置
    検出手段により検出されるクラッチストローク位置が基
    準位置よりもクラッチ接続側であると、該クラッチが所
    定以上摩耗していると判断することを特徴とする、車両
    のクラッチ摩耗検出装置。
  2. 【請求項2】 該クラッチアクチュエータと該クラッチ
    との間に、該クラッチを断駆動させるべく該クラッチア
    クチュエータが作動を開始しても該クラッチを遅れて作
    動させる遊び機構が介装されるとともに、 該遊び機構における遊び量を調整する遊び量調整機構が
    設けられていることを特徴とする、請求項1記載の車両
    のクラッチ摩耗検出装置。
  3. 【請求項3】 該クラッチが、プルタイプクラッチであ
    ることを特徴とする、請求項2記載の車両のクラッチ摩
    耗検出装置。
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