JPH1193974A - 車両の変速機制御装置 - Google Patents

車両の変速機制御装置

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JPH1193974A
JPH1193974A JP25891897A JP25891897A JPH1193974A JP H1193974 A JPH1193974 A JP H1193974A JP 25891897 A JP25891897 A JP 25891897A JP 25891897 A JP25891897 A JP 25891897A JP H1193974 A JPH1193974 A JP H1193974A
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JP
Japan
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clutch
play
shift
transmission
vehicle
Prior art date
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Application number
JP25891897A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakamura
中村  剛
Toshikuni Shirasawa
敏邦 白沢
Takeshi Motomura
健 本村
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、機械式自動変速機装置に用いて好
適の、車両の変速機制御装置に関し、クラッチの遊び量
に応じた適切なタイミングで変速段の切り替えを開始で
きるようにする。 【解決手段】 変速制御手段が、クラッチ制御手段によ
るクラッチの断駆動に連動して変速機の変速段を切り替
えるとともに、変速段の切り替え開始タイミングT
0 を、クラッチの遊びを検出する遊び検出手段からの情
報ΔV′に基づいて設定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式自動変速機
装置に用いて好適の、車両の変速機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンと変速機との間に設
けられたクラッチに、クラッチの断接を自動的に行なう
クラッチアクチュエータを設け、このクラッチアクチュ
エータの作動を制御することでクラッチの断接状態を制
御する技術が知られている。そして、このようなクラッ
チアクチュエータに加えて、変速機のギア機構の噛合状
態の切り換えを行なうギアシフトユニット(ギアシフト
用アクチュエータ)設けることにより、機械式の変速機
を用いて自動変速を行なうことができる。
【0003】ところで、クラッチアクチュエータをそな
えたクラッチでは、一般に自動調整式クラッチコントロ
ールが広く採用されている。ここで、自動調整式クラッ
チコントロールとは、クラッチが摩耗したりしても、ク
ラッチの遊び量を自動的に吸収して常に遊びをなくすよ
うに調整するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動調整式クラッチコントロールでは、ドライバの
好みに応じてクラッチの遊び量を調整することができな
いという課題がある。そこで、クラッチの遊び量を調整
できるようにした調整式クラッチコントロールを用いた
いという要望がある。
【0005】このような調整式クラッチコントロールで
は、ドライバの好みに応じてクラッチの遊び量を調整す
ることが可能になるが、クラッチの遊び量を調整した場
合には、クラッチの断接位置が変更されることになり、
これによりクラッチの断接ポイントが変動してしまうと
いう課題がある。例えばクラッチの遊びが大きい場合に
はクラッチを切るためのストロークも大きくなりその分
クラッチの切断に時間がかかることになる。そして、こ
のような場合において、クラッチが完全に切断される以
前に変速段の切り替えが開始されると、いわゆるギア鳴
りが生じることが考えられる。
【0006】また、クラッチの遊びがほとんどないよう
な場合にはクラッチを切るためのストロークも少なくな
り、クラッチの切断を比較的素早く行なうことができる
が、このような場合においては、クラッチが切断されて
から変速段の切り替えが開始されるまでに長い時間を要
すると、クラッチの回転数が下がりすぎてしまい、シフ
トショックを生じてしまうという課題がある。
【0007】なお、特開平3−69007号公報には、
クラッチアクチュエータの作動圧が立ち上がることから
遊び量を検出し、遊びの補正の必要性を判断するように
した技術が記載されているが、この技術は、単にクラッ
チレバーの遊びを検出するものであり、上述のような課
題を解決するようなものではなかった。本発明は、この
ような課題に鑑み創案されたもので、クラッチの遊び量
に応じた適切なタイミングで変速段の切り替えを開始す
るようにした、車両の変速機制御装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両の変速機制御装置では、クラッチ制御手
段によりエンジンと変速機との間に介装されたクラッチ
の断接が制御されるとともに、変速制御手段により変速
機の変速段が切り替えられ、車両の走行状態に応じて自
動変速が行なわれる。ここで、クラッチを断駆動すべく
クラッチアクチュエータの作動が開始すると、上記クラ
ッチに付設された遊び機構によりクラッチはクラッチア
クチュエータよりも遅れて作動を開始する。なお、遊び
機構における遊び量は、遊び量調整機構により任意に調
整される。そして、変速制御手段は、クラッチの断接制
御に連動させて変速機の変速段の切り替えを行なう。ま
た、このときには、変速段の切り替え開始タイミングを
遊び検出手段からの検出情報に基づいて設定する。
【0009】また、請求項2記載の本発明の車両の変速
機制御装置では、前回の変速段切り替え時に検出された
遊び量に基づいて今回の変速段の切り替え開始タイミン
グが設定される。また、請求項3記載の本発明の車両の
変速機制御装置では、クラッチペダル操作によるクラッ
チの断駆動時にのみ、遊び機構におけるクラッチの遊び
量が検出される。また、クラッチペダル非操作時におけ
るクラッチの断駆動時には、上記クラッチペダル操作時
に検出された遊び量を用いて、変速段の切り替え開始タ
イミングが設定される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての車両の変速機制御装置について説明する
と、図1は本発明に係る変速機制御装置が適用される車
両(主にトラック,バス等の車両)の駆動系の全体構成
を示す図、図2はその要部構成を示す模式図、図3はそ
の動作を説明するタイムチャート、図4及び図5ははそ
の動作を説明するフローチャートである。
【0011】以下、図1に基づいて、車両の駆動系の全
体構成を説明する。ディーゼルエンジン(以下、エンジ
ンという)1からは、エンジン出力軸2が延びており、
このエンジン出力軸2は、クラッチ装置3を介して歯車
式変速機(以下、単に変速機という)4に接続されてい
る。これにより、エンジン1からの出力は変速機4に伝
達され、この変速機4において変速が実施される。変速
機4は、後退段の他に例えば前進7段の変速段(1速段
〜7速段)を有した変速機であり、手動変速のみならず
自動変速も可能に構成されている。
【0012】クラッチ装置3は、変速機4が自動変速さ
れる際には、これにともない自動的に断接制御されるよ
うに構成されている。なお、このクラッチ装置3の詳細
な構造については後述する。エンジン1には、エンジン
1に燃料を供給するための燃料噴射ポンプ(以下、噴射
ポンプという)6が付設されている。この噴射ポンプ6
は、ポンプ入力軸(図示省略)を介して伝達されるエン
ジン1の出力により作動し、燃料を噴射する装置であ
る。この噴射ポンプ6には、燃料噴射量を調節するため
のコントロールラック(図示省略)が備えられており、
コントロールラックのラック位置(コントロールラック
位置)RW を検出するラック位置センサ9が設けられて
いる。
【0013】また、ポンプ入力軸近傍には、ポンプ入力
軸の回転数を検出し、この回転数に基づいてエンジン1
の出力軸2の回転数、即ちエンジン回転数Ne を検出す
るエンジン回転数センサ8が付設されている。クラッチ
装置3は、プレッシャスプリング11によりクラッチデ
ィスク12をフライホイール10に圧接させて接続状態
とする一方、フライホイール10からクラッチディスク
12を離隔させることにより切断状態とするような通常
の機械摩擦式クラッチであり、このような操作を、手動
のみならず自動でも行なわれるようにしたものである。
【0014】ここで、クラッチディスク12には、アウ
タレバー12aを介し、クラッチペダル13と連動する
とともにクラッチアクチュエータとして機能するクラッ
チブースタ(エアシリンダユニット)16が接続されて
いる。このクラッチブースタ16には、エア供給通路で
あるエア通路30を介してエアタンク34が接続されて
いる。そして、エアタンク34からエア通路30を介し
て高圧エアが供給されることによりクラッチブースタ1
6が自動的に作動するようになっており、これにより、
クラッチディスク12が移動し、クラッチの断接が自動
的に実施されるようになっている。
【0015】一方、クラッチペダル13には、クラッチ
ペダル13の踏み込み操作に連動する油圧マスタシリン
ダ13aが接続されており、この油圧マスタシリンダ1
3aには、油路13bが接続されている。また、油路1
3bはクラッチブースタ16に接続されている。また、
運転室にはクラッチペダル13が設けられており、ドラ
イバはこのクラッチペダル13を踏み込むことにより、
手動でクラッチ操作を行なうことができるようになって
いる。
【0016】すなわち、クラッチペダル13が踏み込ま
れると、油圧マスタシリンダ13aから油路13bを介
してクラッチブースタ16側に作動油が供給されるよう
になっており、これにより、クラッチブースタ16内の
ブースタリレーバルブ109(図2参照)が作動して、
エアタンク34内の高圧エアがクラッチブースタに作用
して、クラッチディスク12が移動するようになってい
る。このように、クラッチ装置3は、自動及び手動のい
ずれのモードでも作動するように構成されている。
【0017】なお、本実施形態では、自動変速機4のシ
ステムや制御ロジックを簡素化するため、唯一、発進時
のみはドライバのクラッチペダル操作によりクラッチを
接続するようになっている。つまり、発進時には、ドラ
イバが一旦クラッチペダル13を踏み込んでから、クラ
ッチペダル13を徐々に戻すことによりクラッチの接続
が行なわれるようになっているのである。
【0018】ところで、クラッチペダル13には、クラ
ッチペダル13の踏込量を検出するクラッチ踏み込みセ
ンサ14が設けられており、クラッチ装置3には、クラ
ッチディスク12の移動量、即ちクラッチストローク量
SCLを検出するクラッチストロークセンサ(又は、クラ
ッチアングルセンサ)17が取付けられている。また、
変速機4の入力軸20には、入力軸20の回転数、即ち
クラッチ回転数NCLを検出するクラッチ回転数センサ2
2が付設されている。
【0019】チェンジレバー60は、変速機4のシフト
レバーであって、図1に示すようなセレクトパターン
(シフトポジション)を有している。即ち、このチェン
ジレバー60は、セレクト方向(前後方向)及びこのセ
レクト方向と直交する方向(左右方向)に移動可能に構
成されている。
【0020】チェンジレバー60のシフトポジションに
ついて述べると、セレクト方向には、N(ニュートラ
ル)レンジ、R(リバース)レンジ及び自動変速モード
に相当するD(ドライブ)レンジが設けられている。ま
た、セレクトDレンジから方向と直交する方向に移動し
た位置には、手動変速モードに相当するM(マニュア
ル)レンジが設けられている。
【0021】Mレンジのシフトポジションについて説明
すると、図1に示すように、チェンジレバー60がDレ
ンジからMレンジに水平移動した位置に設定されたHO
LD(ホールド)ポジションを挟むようにして、UP
(シフトアップ)ポジションとDOWN(シフトダウ
ン)ポジションとが設定されている。即ち、中立位置で
あるHOLDポジションを挟んでUPポジションとDO
WNポジションとが一列に配置されており、I型シフト
パターンが構成されている。そして、このMレンジで
は、UPポジション側或いはDOWNポジション側にチ
ェンジレバー60が操作されると、それぞれシフトアッ
プ側またはシフトダウン側に1段ずつ変速されるように
なっている。
【0022】このようなシフトポジションでは、Nレン
ジ、Rレンジ及びDレンジに位置したチェンジレバー6
0は、各ポジションへの操作後にはドライバの手が離れ
た場合でもその位置に保持される一方、Mレンジが選択
された後、HOLDポジションからUPポジションやD
OWNポジションに操作された場合には、操作後ドライ
バの手が離れると、中立位置、即ちHOLDポジション
に向け自動的に複動しHOLDポジションに保持される
ようになっている。
【0023】変速制御手段としてのギアシフトユニット
(GSU)64は、クラッチ制御手段として機能するE
CU80からの作動信号により作動する複数個の電磁弁
(図1では1つのみ示した)66と、変速機4内のシフ
トフォーク(図示省略)を作動させる複数のパワーシリ
ンダ(図示省略)とを有している。ギアシフトユニット
64のこれらのパワーシリンダは、上記電磁弁66やエ
ア通路67を介して上述のエア通路30に接続されてお
り、したがって、エアタンク34から高圧作動エアが供
給されることにより作動するようになっている。
【0024】つまり、上記電磁弁66にECU80から
作動信号が出力されると、各パワーシリンダが作動信号
に応じてこの作動し、これにより歯車式変速機4の噛み
合い状態が適宜変更されるようになっている。変速機4
のギアシフトユニット64近傍には、各変速段を検出す
るギア位置センサとしてのギア位置スイッチ(変速段検
出手段)68が付設されており、このギア位置スイッチ
68により現在のギア位置情報がECU80に取り込ま
れるようになっている。
【0025】また、アクセルペダル70にはアクセルペ
ダル70の踏込量を検出するアクセル開度センサ72が
設けられている。また、変速機4の出力軸76には、車
速Vを検出する車速センサ78が付設されている。ま
た、ブレーキペダル50にはブレーキセンサ52が設け
られている。図1中符号82は、ECU80とは別に設
けられたエンジンコントロールユニットである。このエ
ンジンコントロールユニット82は、噴射ポンプ6内の
電子ガバナ(図示せず)に対し、アクセル開度情報VA
等の各センサからの情報に応じてECU80により設定
された信号を出力する装置であり、エンジン1の駆動制
御を行なうものである。
【0026】すなわち、エンジンコントロールユニット
82から電子ガバナに制御信号が発信されると、コント
ロールラックの作動が制御されて燃料噴射量の増減操作
が実行され、これによりエンジン回転数Ne の制御が行
われるのである。また、図中符号99は、ECU80や
エンジンコントロールユニット82等の電気系の主電源
スイッチ、即ちエンジンキースイッチであり、符号94
は、警報音等の音声を発するブザーであり、符号96
は、車両の種々の状態を表示するディスプレイユニット
である。
【0027】さて、次にECU80の構成について簡単
に説明する。ECU80は、機能的には、いずれも図示
しないマイクロコンピュータ(CPU),メモリ及び入
力出力信号処理回路としてのインタフェイスとで構成さ
れている。また、ECU80の入力側には、上述のエン
ジン回転数センサ8,ラック位置センサ9,クラッチ踏
込センサ14,クラッチアングルセンサ17,クラッチ
回転センサ22,ブレーキセンサ52,ギア位置スイッ
チ68,アクセル開度センサ72,車速センサ78及び
エンジンキースイッチ99等が接続されており、これら
各センサ等からの情報が入力されるようになっている。
【0028】一方、ECU80の出力側には、上述の電
磁弁66、エンジンコントロールユニット82、ブザー
94及びディスプレイユニット96等が接続されてい
る。また、ECU80のメモリは、種々のフローチャー
トをプログラムやデータとして書き込んだ読み出し専用
のROMと書き込み可能なRAMとで構成されている。
そして、例えばROMには、セレクト位置に応じた変速
段位置が予めセレクトマップとして記憶されている。従
って、ECU80が、Dレンジ以外のセレクト位置にお
いて、セレクト信号やMレンジでのシフト信号を受ける
と、ECU80はこのセレクトマップより目標変速段を
求め、この目標変速段に応じた信号をシフト信号として
ギアシフトユニット64の各電磁弁66に出力して目標
変速段への変速動作が行なわれ、これにより、手動変速
制御が実施される。
【0029】さらに、ROMには、シフトポジションが
Dレンジのとき、車速V,アクセル開度VA及びエンジ
ン回転数Ne 等の各情報に基づいて目標変速段を決定す
るための自動変速マップも記憶されている。シフトポジ
ションがDレンジのときには、まず複数のシフトマップ
から適正なシフトマップが選択され、このシフトマップ
から車速V、アクセル開度VA或いはエンジン回転数N
e に基づいて目標変速段が決定される。そして、ECU
80では、この目標変速段をファジイ理論に基づいて補
正するとともに、この補正後の目標変速段に応じたシフ
ト信号をギアシフトユニット64の各電磁弁66に出力
し、目標変速段への変速が実行され、自動変速制御が実
施される。
【0030】次に、図2を用いてクラッチ装置3の構成
について説明する。このクラッチ装置3は、レリーズベ
アリング104を図中左方向に引くことによりクラッチ
の切断を行なうプルタイプのクラッチであり、主に、プ
ッシュロッド101と、フライホイール10に対向する
位置に配設されたプレッシャプレート102と、上記フ
ライホイール10とプレッシャプレート102との間に
配設されたクラッチディスク12と、クラッチディスク
12とプッシュロッド101との間に介装されたレリー
ズフォーク12c及びレリーズレバー12dとをそなえ
ている。フライホイール10は、エンジン1の出力軸2
に接続されており、プレッシャプレート102を図中右
方向に移動してクラッチディスク12をフライホイール
10に圧着させることで、クラッチが接続状態となるよ
うになっている。
【0031】ここで、レリーズフォーク12c及びレリ
ーズレバー12dは回転軸12eに軸支されており、レ
リーズフォーク12cとレリーズレバー12dとは回転
軸12eを中心軸として一体に作動するように構成され
ている。なお、図1を用いて説明したアウタレバー12
aは、上記のレリーズフォーク12c及びレリーズレバ
ー12dにより構成されている。また、レリーズレバー
12dの先端はクレビス103を介してプッシュロッド
101に接続されており、レリーズフォーク12cの先
端はレリーズベアリング104に接続されている。
【0032】また、クラッチ装置3には、通常のクラッ
チ装置と同様に、遊び機構121が設けられており、図
2に示すように、この遊び機構121により、レリーズ
フォーク12cとレリーズベアリング104との間には
遊び(隙間)が生じるようになっている。さらに、この
クラッチ装置3には、上記遊び量をドライバの好みに応
じて調整するための遊び量調整機構120も設けられて
いる。
【0033】この遊び量調整機構120は、主にクレビ
ス103とプッシュロッド101とにより構成されてい
る。また、クレビス103はプッシュロッド101に螺
合されており、クレビス103を回転させることでクレ
ビス103を進退させることができるようになってい
る。そして、このようにしてクレビス103を回転させ
て位置を調整することで、レリーズフォーク12cとレ
リーズベアリング104との間の隙間量、即ち遊び量を
調整することができるのである。なお、これは、クラッ
チプレート12のフェーシングが摩耗してクラッチの断
接ポイントが変動した際にこれを調整したり、ドライバ
の好みの位置にクラッチの断接ポイントを設定できるよ
うにするためのものである。
【0034】一方、クラッチブースタ16内には、油圧
ピストン105及びパワーピストン106が設けられて
いる。油圧ピストン105は、クラッチペダル13が踏
み込まれてマスタシリンダ13aが作動すると、油路1
3b内の油圧により押されてパワーピストン106を図
中右方向に押し付けるピストンである。また、パワーピ
ストン106が移動するとパワーピストン106の先端
に設けられた当接部材107を介してプッシュロッド1
01が図中右方向に移動するようになっている。なお、
図2に示すように、このプッシュロッド101は、プッ
シュロッドリターンスプリング108によりクラッチ接
続方向(図中左方向)に付勢されている。
【0035】そして、手動でクラッチを断接する際に
は、クラッチペダル13を踏み込むことにより、油圧ピ
ストン105がリターンスプリング108に抗して移動
して、遊びがなくなるまでプッシュロッド101が図中
右方向に移動する。また、油路13b内の油圧の作用に
よりブースタリレーバルブ109が開いて、エアタンク
34内の高圧エアがダブルチェックバルブ110を介し
てクラッチブースタ16の左側圧力室16aに供給され
る。そして、この圧力室16aに供給される加圧エアの
作用により、パワーピストン106及びプッシュロッド
101がさらに図中右側に移動して、クラッチが切断さ
れるようになっているのである。
【0036】また、クラッチを接続状態とする場合に
は、クラッチペダル13の踏み込みを解除することによ
りブースタリレーバルブ109が閉じられて、圧力室1
6a内の加圧エアは大気開放される。一方、自動変速モ
ード時には、クラッチの断接は以下のようにして行なわ
れる。まず、クラッチの切断時には、エア通路30に設
けられた電磁弁MVをオンに切り替えてエアタンク34
のエア通路30bをダブルチェックバルブ110を介し
てエア通路30aに接続させる。自動変速モード時に
は、クラッチペダル13は踏み込まれていないので、ブ
ースタリレーバルブ109は閉じており、エアタンク3
4内の加圧エアはダブルチェックバルブ110を介して
クラッチブースタ16の圧力室16aに供給されるので
ある。これにより、パワーピストン106が図中右方向
に移動して、クラッチが切断される。
【0037】また、クラッチの接続時には、電磁弁MV
をオフに切り替えて、エア通路30bとエア通路30c
とを接続させる。これにより、加圧エアは右側の圧力室
16bに供給されて、パワーピストン106が図中左方
向に移動して、クラッチが接続されるのである。そし
て、このようなクラッチの断駆動に連動して変速機4の
変速段が切り替えられる。つまり、ECU80によりク
ラッチの切断が判定されると、ECU80においてギア
シフトユニット64内の所定の電磁弁を駆動する制御信
号が設定されて変速機4の変速段が切り替えられるので
ある。
【0038】次に、本発明の要部について説明すると、
図2に示すように、ダブルチェックバルブ110よりも
下流側のエア通路30aには、クラッチブースタ16の
圧力室16aに供給される加圧エアの圧力を検出するエ
アセンサ(圧力検出手段)111が設けられている。ま
た、このエアセンサ111は上述したECU80に接続
されており、エア通路30a内の圧力情報がECU80
に取り込まれるようになっている。
【0039】ここで、ECU80内ではエアセンサ11
1からの検出情報に基づいて上記遊び機構121により
生じる遊び量を検出するようになっており、このためエ
アセンサ111は遊び検出手段として機能するようにな
っている。以下、遊びの検出について説明すると、本装
置では、クラッチの切断時には、エアセンサ111から
の検出情報に基づいてエア通路30a内の圧力が立ち上
がったときに、レリーズフォーク12cとレリーズベア
リング104とが当接して遊びがなくなった状態になっ
た(遊びが0になった)と判定するようになっている。
【0040】これは、レリーズフォーク12cがレリー
ズベアリング104に当接するまでは、パワーピストン
106にはリターンスプリング108による付勢力しか
作用しないのであまり大きな力は必要としないが、レリ
ーズベアリング104に当接した後は、クラッチを作動
させるために大きな力を必要とするため、エア通路30
a内の圧力が急激に立ち上がることになるからである。
したがって、エア通路30a内の圧力が立ち上がったと
きにECU80では、遊びがなくなったと判定するよう
になっているのである。
【0041】また、その後エア通路30a内の圧力が立
ち上がってから所定値Pに達すると、このときをレリー
ズベアリング104のストローク開始点(クラッチブー
スタ16の作動開始点)として判定するようになってい
る。また、この場合にはクラッチアングルセンサ17か
ら電圧値を検出して、レリーズベアリング104のスト
ローク開始点でのプッシュロッド101のストローク量
を算出するようになっている。
【0042】なお、エア通路30a内の圧力が立ち上が
った時(即ち、遊び量が0になった時)を直接レリーズ
ベアリング104のストローク開始点とせず、エア通路
30a内の圧力が立ち上がってから所定圧力Pが検出さ
れたときをレリーズベアリング104のストローク開始
点としているのは、エアセンサ111の応答性を考慮す
るとともに、クラッチの切断状態への移行を確実に反映
させるためである。
【0043】また、クラッチアングルセンサ17から
は、レリーズレバー12dの角度に応じた電圧値が出力
されるようになっている。これは、上述したように、レ
リーズレバー12dとプッシュロッド101とは機械的
に接続されているためであり、レリーズレバー12dの
角度情報により、プッシュロッド101のストローク量
を検出することができるのである。
【0044】そして、ECU80では、エアセンサ11
1によりエア通路30a内の圧力が所定値Pに達した時
点(即ち、レリーズベアリング104のストローク開始
点)におけるプッシュロッド101位置を基準にして、
このときからプッシュロッド101が所定量だけストロ
ークしたことが検出されると、クラッチが切断されたと
判定するようになっている。
【0045】一方、ギアシフトユニット64における変
速段の切り替え開始は、以下のようにして行なわれる。
ECU80では、電磁弁MVがオンに切り替えられると
この時点を基準にして所定時間T0 が経過したかを判定
し、所定時間T0 が経過するとギアシフトユニット64
内の電磁弁66に駆動信号を発するようになっているの
である。なお、所定時間T0 は、電磁弁MVがオンにな
ってからクラッチが確実に切断されるまでの時間よりも
長い時間であり、以下、時定数ともいう。
【0046】また、上記時定数T0 は、エアセンサ11
1によるクラッチの遊び量の関数として設定されるよう
になっており、クラッチの遊びが大きい程、時定数T0
も大きく設定されるようになっている。すなわち、本装
置では、エアセンサ111からの遊び検出情報に基づい
てギアシフトユニット64における変速段の切り替え開
始タイミング、つまり電磁弁66の作動タイミングが設
定されるようになっているのである。
【0047】これは、遊び調整機構120をそなえたク
ラッチ装置3では、ドライバの操作やクラッチの摩耗等
により遊び量が変化することが考えられるためである。
例えばクラッチの遊びが大きい場合にはクラッチを切る
ためのストロークも大きくなりその分クラッチの切断に
時間がかかることになる。そして、このような場合にお
いて、クラッチが完全に切断される以前にギアシフトユ
ニット64内の電磁弁66が作動すると、大きなシフト
ショックが生じることが考えられる。
【0048】また、クラッチの遊びがほとんどないよう
な場合にはクラッチを切るためのストロークも少なくな
り、クラッチの切断を比較的素早く行なうことができ
る。このような場合においては、クラッチが切断されて
からギアシフトユニット64内の電磁弁66が作動する
まで時間が長くかかりすぎると、クラッチの回転数が下
がりすぎてしまい、やはりシフトショックを生じてしま
うことになる。
【0049】そこで、上述したように、クラッチの遊び
量に応じてギアシフトユニット64における変速段切り
替え開始タイミングを変更して、適切なタイミングで変
速段の切り替えを実行するようになっているのである。
次に、図3に示すタイムチャートを用いて、時定数T0
の設定について説明する。
【0050】まず、電磁弁MVがオフのときにエアセン
サ111から出力される電圧値V0をクラッチ接続時の
基準電圧として設定する。その後、電磁弁MVがオンに
切り替えられると(t=t0 )、ECU80では、図示
しないタイマを作動させてカウントアップを開始する。
一方、電磁弁MVがオンになると、図2に示すダブルチ
ェックバルブ110を介してクラッチブースタ16の圧
力室16a内に加圧エアが供給され、これにより、プッ
シュロッド101がリターンスプリング108の付勢力
に抗して移動して、レリーズフォーク12cがレリーズ
ベアリング104に当接し、クラッチの遊び量が0とな
る。
【0051】これ以降は、レリーズフォーク12cがレ
リーズベアリング104を押しながらクラッチの切断を
行なうので大きな力が必要となり、エア通路30a内の
圧力が急激に高くなる。したがって、ECU80では、
エアセンサ111からの情報に基づいて、エア通路内3
0bの圧力が立ち上がったとき(t=t1 )に、クラッ
チの遊び量が0になったと判定する。
【0052】また、時間t1 におけるクラッチアングル
センサ17の電圧値を読み込んで、この時の電圧値V1
を遊び量0点のクラッチストロークとして記憶する。そ
の後、エア通路30aの圧力が上昇してエア通路30a
の圧力が所定値Pになると、このとき(t=t2 )のク
ラッチアングルセンサ17の電圧値V2 を読み込んで、
この電圧値V2 をクラッチアクチュエータの作動圧が立
ち上がり点、すなわち、上述したレリーズベアリング1
04のストローク開始点として記憶する。
【0053】次に、t=t0 のときの電圧値V0 、即
ち、電磁弁MVがオフのときの電圧値V0 と、レリーズ
ベアリング104のストローク開始時の電圧値V2 との
差ΔV′を算出する。ここで、電圧差ΔV′は、プッシ
ュロッド101がレリーズベアリング104を作動させ
るまでのストロークに対応しており、この電圧差ΔV′
にクラッチの遊び量が反映されていることになる。
【0054】そして、ECU80では、図示しないマッ
プに基づいて、電圧差ΔV′の大きさに応じて時定数
(タイマカウント値)T0 を設定する。この時定数T0
は、プッシュロッド101がクラッチを切断するまでの
時間に対して僅かに長い時間になるように設定される。
そして、電磁弁MVがオンに切り替えられてから(即ち
t=t0 から)、上述により設定された所定時間T0
け経過すると、ECU80では、ギアシフトユニット6
4における変速段切り替え開始タイミングになったと判
定して(t=t 3 )、ギアシフトユニット64内の所望
の電磁弁(例えば電磁弁66)を作動させて、変速段の
切り替え制御を開始するのである。
【0055】なお、クラッチアングルセンサ17の電圧
値とプッシュロッド101のストローク量とは比例関係
にあり、又、上記の圧力Pや電圧差ΔV′に対応する時
定数T0 は実験や経験等に基づいて設定される値であ
る。また、図3に示すタイムチャートでは、便宜上、変
速段切り換え制御時に電圧差ΔV′の算出と時定数T0
の設定との両方を同時に実行するように説明している
が、実際の制御では、前回の変速段切り替え制御時にお
いて算出された電圧差ΔV′を用いて今回の変速段切り
替え制御時の時定数T0 が設定される。
【0056】もちろん、電圧差ΔV′の算出と時定数T
0 の設定とを同一の変速段切り換え制御時に同時に実行
してもよい。この場合には、タイマのカウントアップを
t=t2 から開始することができ、時定数T0 はt=t
0 からt2 までの分だけ短い時間となる。また、上述し
たような電圧差ΔV′、即ちクラッチの遊びを変速段切
り換え制御毎に毎回算出せずに、ドライバのクラッチペ
ダル操作時にのみ算出するようにしてもよい。これは、
走行中にクラッチの遊び量が変動することは通常では考
えにくいためであり、ドライバのクラッチペダル操作時
にのみ遊び量を算出することで制御自体も簡単なものと
することができる利点がある。
【0057】なお、図3に示すような特性は、マップ化
されてECU80内に格納されている。本発明の一実施
形態としての車両の変速機制御装置は、上述のように構
成されているので、例えば図4,図5に示すフローチャ
ートにしたがって時定数T0 が設定される。
【0058】まず、図4に示すフローチャートについて
説明すると、これは、クラッチ接続時の基準電圧V0
設定するためのものである。すなわち、ステップS1に
おいて前回の変速段切り替え作業において電磁弁MVが
オフになって一定時間経過したかを判定する。これは、
電磁弁MVの作動に対するクラッチブースタ16の作動
遅れを考慮したものである。
【0059】そして、ステップS1で一定時間経過して
いると判定された場合には、ステップS2に進み、クラ
ッチペダル13の操作後一定時間経過したかを判定す
る。これはドライバがクラッチペダル13から足を離し
たことを確実に判定するためである。なお、ステップS
1又はステップS2において、一定時間が経過していな
いと判定された場合にはNOのルートを通ってリターン
する。
【0060】次に、ステップS3において、クラッチア
ングルセンサ17からの情報(電圧値)を取り込んで、
ステップS4において、このときの電圧値がクラッチ接
続時の基準電圧V0 に設定される。次に、図5に示すフ
ローチャートを用いて時定数TO の設定について説明す
ると、まず、ステップS10においてクラッチ接からク
ラッチ基準点のストロークを算出する。具体的には、エ
アセンサ111によりエア通路30a内の圧力が所定値
Pに達したとき(即ち、レリーズベアリング104のス
トローク開始点)のクラッチアングルセンサ17からの
出力値V2 と基準電圧V0 とから、電圧差ΔV′を算出
する。ここで、この電圧差ΔV′は、遊びを反映したク
ラッチストロークに対応した値である。
【0061】そして、ステップS11〜S18におい
て、閾値a〜eを用いて電圧差ΔV′が6段階の範囲の
いずれかにあるかを判定し、電圧差ΔV′の大きさに応
じて時定数T0 がTa 〜Te のいずれかに設定される。
そして、上述のような処理が繰り返し行なわれるのであ
る。このように、本発明の車両の変速機制御装置では、
変速段の切り替え開始タイミング(時定数T0 )が遊び
検出手段としてのエアセンサ111からの情報に基づい
て設定されるので、クラッチの切断制御と連動して適切
なタイミングで変速段の切り替えを行なうことができる
ようになり、変速制御時のシフトショックやギア鳴りを
大幅に低減することができるようになる。
【0062】すなわち、本装置によれば、クラッチが完
全に切断される以前にギアシフトユニット64内の電磁
弁66が作動してギア鳴りが生じたり、クラッチが切断
されてから電磁弁66が作動するまで時間が長くかかり
すぎてクラッチの回転数が下がりすぎてシフトショック
を生じたりすることを回避することができ、ドライバビ
リティが大きく向上するのである。
【0063】また、前回の変速段切り替え制御時におい
て算出された電圧差ΔV′を用いて今回の変速段切り替
え制御時の時定数T0 が設定される、即ち、前回の変速
段切り替え時に検出された遊び量に基づいて変速段の切
り替え開始タイミング(時定数T0 )がされるので、今
回の変速制御中に今回の遊び量を検出するという煩雑な
制御を行なわなくて済み、制御自体を簡単なものとする
ことができる。
【0064】また、電圧差ΔV′(即ちクラッチの遊
び)を変速段切り換え制御毎に毎回算出せずに、ドライ
バのクラッチペダル操作時にのみ算出するように構成し
た場合にも、やはり制御自体を簡単なものとすることが
できる。特に、本実施形態で説明したような、発進時の
みクラッチペダル操作を必要とする機械式自動変速機で
は、発進時毎にクラッチの遊び量が検出されるので、特
に有効である。なお、走行中にクラッチの遊び量が変動
することは通常では考えにくく、クラッチペダル操作時
にのみ遊び量を算出しても十分に正確な変速段の切り替
え開始タイミングを設定することができるのである。
【0065】ところで、本装置では、遊び検出手段とし
てエア通路上30bに配設されたエアセンサ111から
の検出情報に基づいて、クラッチの遊び量を検出してい
るがエアセンサ111を用いずに、クラッチペダル13
のマスタシリンダ13aに接続された油路13bに図示
しない油圧センサを設け、この油圧センサから検出情報
に基づいて、油圧が所定値以上になったときに遊び量が
なくなったと判定するように構成してもよい。そして、
このように構成した場合であっても、上述と同様の効果
を得ることができる。
【0066】なお、本装置の車両の変速機制御装置は、
上述したようなクラッチペダル13をそなえた機械式自
動変速機にのみ適用されるものではなく、クラッチペダ
ルをそなえていない機械式自動変速機にもに広く適用す
ることができる。また、クラッチアクチュエータとして
は上述した空気圧式のクラッチアクチュエータに限定さ
れるものではなく、例えば油圧式クラッチアクチュエー
タ等、空気以外の作動流体により作動するアクチュエー
タを用いてもよい。
【0067】また、上述の実施形態では、エンジン1と
して電子ガバナにより回転数が制御されるディーゼルエ
ンジンを用いて説明したが、エンジン1はこのようなデ
ィーゼルエンジンに限定されるものではなく、ガソリン
エンジンやロータリエンジン等の種々の形式のエンジン
に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1本発明の
車両の変速機制御装置によれば、変速段の切り替え開始
タイミングが遊び検出手段からの情報に基づいて設定さ
れるので、クラッチの切断制御と連動して適切なタイミ
ングで変速段の切り替えを行なうことができ、変速制御
時のシフトショックやギア鳴りを大幅に低減することが
できる。
【0069】また、請求項2本発明の車両の変速機制御
装置によれば、前回の変速段切り替え時に検出された遊
び量に基づいて変速段の切り替え開始タイミングを設定
するので、今回の変速制御中に今回の遊び量を検出とい
う煩雑な制御を行わなくて済み、制御自体を簡単なもの
とすることができる。また、請求項3本発明の車両の変
速機制御装置によれば、クラッチペダル操作よるクラッ
チの断接駆動時にのみ遊び機構による遊び量を検出する
ので、車両発進時のクラッチペダル操作時に検出した遊
び量に基づいて変速段の切り替え開始タイミングを設定
することができ、制御自体が簡単になるという利点があ
る。なお、走行中に遊び量が変わる可能性は低く、発進
の度に遊び量を検出すれば十分正確な変速段の切り替え
開始タイミングを設定することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両の変速機制御
装置が適用される車両の駆動系の全体構成を示す模式図
である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両の変速機制御
装置における要部を構成を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両の変速機制御
装置における動作を説明するタイムチャートである。
【図4】本発明の一実施形態としての車両の変速機制御
装置における動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としての車両の変速機制御
装置における動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(ディーゼルエンジン) 3 クラッチ(クラッチ装置) 4 変速機 13 クラッチペダル 16 クラッチアクチュエータとしてのクラッチブース
タ又はエアシリンダユニット 64 変速制御手段としてのギアシフトユニット(GS
U) 80 クラッチ制御手段として機能するECU 111 遊び検出手段としてのエアセンサ(圧力検出手
段) 120 遊び量調整機構 121 遊び機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態に応じて変速機の変速段
    を自動的に切り替える変速制御手段をそなえた車両の変
    速制御装置において、 エンジンと変速機との間に介装されたクラッチを断接駆
    動するクラッチアクチュエータと、 該クラッチアクチュエータの作動を制御するクラッチ制
    御手段と、 該クラッチアクチュエータが該クラッチを断駆動すべく
    作動を開始しても該クラッチを遅れて作動させる遊び機
    構と、 該遊び機構における遊び量を調整する遊び量調整機構
    と、 該遊び機構により生じる遊びを検出する遊び検出手段と
    を有し、 該変速制御手段が、 該クラッチ制御手段による該クラッチの断駆動に連動し
    て該変速機の変速段を切り替えるとともに、該変速段の
    切り替え開始タイミングを該遊び検出手段からの情報に
    基づいて設定することを特徴とする、車両の変速機制御
    装置。
  2. 【請求項2】 該変速制御手段は、 前回の変速段切り替え時に検出された該遊び量に基づい
    て該切り替え開始タイミングを設定することを特徴とす
    る、請求項1記載の車両の変速機制御装置。
  3. 【請求項3】 運転室内に配設され運転者の操作により
    該クラッチを断接駆動するクラッチペダルをさらにそな
    え、 該変速制御手段が、 該クラッチペダル操作による該クラッチの断接駆動時に
    のみ該遊び機構における該遊び量を検出することを特徴
    とする、請求項1記載の車両の変速機制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1093299C (zh) * 1995-05-11 2002-10-23 世雅企业股份有限公司 画面处理装置及其方法
KR100482119B1 (ko) * 2002-10-04 2005-04-14 현대자동차주식회사 차량의 수동변속기용 클러치장치의 유격유지수단
KR100639446B1 (ko) 2004-08-31 2006-10-27 봇슈 가부시키가이샤 자동 클러치 장치 및 그 제어 방법
JP2008106917A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Yamaha Motor Co Ltd 変速制御装置および車両

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