JP2018053947A - クラッチ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチディスクの摩耗量を正確に推定することができるクラッチ制御装置を提供する。【解決手段】エンジン停止後、所定時間が経過し(ステップST2でYES判定)、エンジンが始動されると(ステップST3でYES判定)、クラッチアクチュエータの温度に応じた摩耗判定出力閾値αが決定される(ステップST6)。その後、クラッチアクチュエータが作動すると(ステップST7でYES判定)、クラッチアクチュエータの出力が摩耗判定出力閾値α以上であるか否かを判定し、この判定がYESである場合には(ステップST8でYES判定)、クラッチディスク摩耗警告インジケータを点灯して(ステップST9)、クラッチディスクの交換等のメンテナンスが必要であることを運転者に警告する。【選択図】図4

Description

本発明は車両等に搭載されるクラッチ制御装置に係る。特に、本発明は、クラッチディスクの摩耗量を推定するための改良に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、エンジン(駆動力源)と手動変速装置との間の動力伝達経路に配設されるクラッチ装置として、油圧シリンダ等を備えたアクチュエータ(クラッチアクチュエータ)によって解放動作および係合動作が自動的に行われる自動クラッチが知られている。
この種の自動クラッチを備えたクラッチシステムでは、運転者によるクラッチペダルの操作量(踏み込み操作量)をクラッチペダルストロークセンサによって検出し、そのセンサからの出力信号に従ってクラッチアクチュエータを制御する。これにより、前記クラッチペダルの操作量に応じた自動クラッチの係合状態が得られるようにしている。また、前記クラッチアクチュエータの動力源としては電動モータが挙げられ、この電動モータの作動によって油圧シリンダの発生油圧を制御し、この油圧を自動クラッチに供給するものとなっている。
この種の自動クラッチは、クラッチペダルと直接的に連結されていない(油圧回路などによって連結されていない)ため、クラッチディスクの摩耗量が多くなっても、運転者によるクラッチペダルの必要踏み込み操作力は変化せず、クラッチディスクの摩耗量が多くなったことを運転者が認識することは難しい。
このため、クラッチディスクの摩耗量を推定しておき、この摩耗量が所定量に達した場合には、クラッチディスクの交換等のメンテナンスが必要であることを運転者に警告することが望ましい。特許文献1には、クラッチディスクとフライホイールとの係合状態を変化させるときに要する荷重(より具体的には電動モータの負荷)の変化量に基づき、クラッチディスクの摩耗量を推定することが開示されている。
特開2004−60728号公報
しかしながら、前記電動モータの負荷はクラッチアクチュエータの温度の影響を受ける。つまり、クラッチディスクの摩耗量が同じであってもクラッチアクチュエータの温度が異なれば電動モータの負荷は異なったものとなる。このため、前記特許文献1の技術は、クラッチディスクの摩耗量の推定の信頼性が低いものであった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クラッチディスクの摩耗量を正確に推定することができるクラッチ制御装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、駆動力源と変速装置との間の動力伝達経路に配設され、クラッチアクチュエータの作動によってクラッチディスクをフライホイールに押圧する係合状態と前記クラッチディスクを前記フライホイールから離間する解放状態との間で作動が可能な自動クラッチを制御するためのクラッチ制御装置を前提とする。そして、このクラッチ制御装置は、前記クラッチアクチュエータの温度が所定温度以下であることを条件に、当該クラッチアクチュエータの出力に関連する物理量の大きさに基づいて前記クラッチディスクの摩耗量を推定する摩耗量推定部を備えていることを特徴とする。
この特定事項により、クラッチアクチュエータの温度が所定温度以下であることを条件に、摩耗量推定部は、クラッチアクチュエータの出力に関連する物理量の大きさに基づいたクラッチディスクの摩耗量の推定を行う。このため、クラッチアクチュエータの温度がクラッチディスクの摩耗量の推定に与える悪影響は小さく、クラッチディスクの摩耗量を正確に推定することが可能である。
本発明では、自動クラッチにおいて、クラッチアクチュエータの温度が所定温度以下であることを条件に、当該クラッチアクチュエータの出力に関連する物理量の大きさに基づいてクラッチディスクの摩耗量を推定するようにしている。これにより、クラッチアクチュエータの温度がクラッチディスクの摩耗量の推定に与える悪影響は小さく、クラッチディスクの摩耗量を正確に推定することが可能である。
実施形態に係る車両のパワートレインおよび制御系の概略構成を示す図である。 クラッチシステム全体の概略構成を示す図である。 エンジンECUおよびクラッチECUに関連する制御系の構成を示すブロック図である。 ディスク摩耗量推定動作の手順を示すフローチャート図である。 摩耗判定出力閾値マップを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の車両に本発明を適用した場合について説明する。
(パワートレインの構成)
図1は、本実施形態に係る車両のパワートレインおよび制御系の概略構成を示す図である。この図1に示すように、エンジン(駆動力源)1の出力軸であるクランクシャフト11と変速装置(手動変速装置)3との間の動力伝達経路にはクラッチ装置として自動クラッチ2が配設されている。また、変速装置3の出力側は、デファレンシャルギヤ41およびドライブシャフト42,42を介して駆動輪43,43に連結されている。
前記エンジン1は、例えばガソリンエンジン等の内燃機関である。エンジン1は、エンジンECU100によって制御される。
前記自動クラッチ2は、図2(クラッチシステム全体の概略構成を示す図)に示すように、クラッチ機構21およびコンセントリックスレーブシリンダ(以下、CSCという)22を備えている。CSC22は、後述するクラッチ油圧回路20から供給される油圧に応じて作動し、クラッチ機構21の係合状態を調整するものである。
具体的に、クラッチ機構21は、クラッチディスク23、プレッシャープレート24、ダイアフラムスプリング25を備えている。また、CSC22はレリーズベアリング26を備えている。
クラッチディスク23は、変速装置3の入力軸31の先端部にスプライン嵌合されている。また、このクラッチディスク23は、クランクシャフト11の後端に固定されたフライホイール14に対向して配置されている。プレッシャープレート24は、ダイアフラムスプリング25の外周部とクラッチディスク23との間に配置されている。ダイアフラムスプリング25は、自然状態(外力を受けていない状態)においてプレッシャープレート24をクラッチディスク23に向けて押圧し、これにより、クラッチディスク23をフライホイール14に押圧している。ダイアフラムスプリング25の内周部分には前記CSC22のレリーズベアリング26が対向配置されている。
前記CSC22には前記クラッチ油圧回路20が接続されている。CSC22は、クラッチ機構21のプレッシャープレート24を軸方向に変位させることによってクラッチ機構21の係合、解放、あるいは滑り係合を行わせるように作動するものである。具体的には、クラッチECU200からのクラッチ制御信号に従って、後述するクラッチアクチュエータ8が作動することによりクラッチ油圧回路20からCSC22の油圧室(図示省略)に供給される油圧が制御される。
クラッチ油圧回路20からCSC22に油圧が供給されておらずレリーズベアリング26が後退位置にある状態では、ダイアフラムスプリング25からの押圧力によってクラッチディスク23がフライホイール14に押圧されている(クラッチ機構21の係合状態;図2に示す状態)。この状態で、前記クラッチECU200からクラッチ制御信号としてクラッチ解放指令信号が出力されると、クラッチアクチュエータ8の作動に伴うクラッチ油圧回路20からの油圧の供給により、前記CSC22が作動してレリーズベアリング26がダイアフラムスプリング25の内周部分を押圧する。これにより、ダイアフラムスプリング25が反転され、クラッチディスク23に対するプレッシャープレート24の押圧力が解除される。その結果、クラッチディスク23がフライホイール14から引き離され、クラッチ機構21が解放される(以下、自動クラッチ2の解放という場合もある)。
一方、前記クラッチECU200からクラッチ制御信号としてクラッチ係合指令信号が出力されると、クラッチアクチュエータ8の作動に伴うクラッチ油圧回路20からの油圧の供給が解除され、前記CSC22が作動してレリーズベアリング26がダイアフラムスプリング25から後退する。これにより、ダイアフラムスプリング25が前記自然状態に戻り、クラッチディスク23に対してプレッシャープレート24の押圧力が作用する。その結果、クラッチディスク23がフライホイール14に押圧され、クラッチ機構21が係合される(以下、自動クラッチ2の係合という場合もある)。
このように、クラッチシステムは、クラッチECU200からのクラッチ制御信号に従ってクラッチアクチュエータ8が作動し、それに伴って自動クラッチ2が係合状態と解放状態との間で作動する所謂クラッチバイワイヤシステムとして構成されている。このクラッチECU200からのクラッチ制御信号の出力形態としては、運転者によるクラッチペダル91の操作に従って出力される場合と、運転者によるクラッチペダル91の操作無しに出力される場合とがある。つまり、運転者によるクラッチペダル91の操作量(クラッチペダル91を操作していない状態(操作量「0」)からの踏み込み量)を後述するクラッチペダルストロークセンサ201によって検出し、このクラッチペダルストロークセンサ201からの出力信号に従って、クラッチECU200からクラッチ制御信号が出力される場合と、フリーラン(エンジン1と変速装置3との間の動力伝達を遮断した状態で車両を走行させる状態)のように、運転者によるクラッチペダル91の操作が行われなくても、クラッチECU200からクラッチ制御信号が出力される場合とがある。
前記変速装置3は、公知の手動変速装置(マニュアルトランスミッション)で構成されており、シンクロメッシュ機構付きの常時噛み合い式の平行歯車機構であって、例えば前進6速段、後進段の成立が可能となっている。この変速装置3は、シフトレバー6(図1を参照)を運転者が操作することによって、その操作力がセレクトケーブル61およびシフトケーブル62を経て所定のシンクロメッシュ機構(図示省略)を作動させ、これにより、所望の変速段(前進6速段および後進段のうちの一つの変速段)が成立するものとなっている。
なお、変速装置3としては、シフトレバー6への操作力がフォークシャフトおよびシフトフォークを介してシンクロメッシュ機構に伝達されるものであってもよい。また、この変速装置3としては、所謂オートメイティッドマニュアルトランスミッション(AMT)と呼ばれるものであってもよい。この場合、制御系にはECT−ECUが備えられ、運転者によるシフトレバーの操作に伴ってECT−ECUから出力される変速制御信号に従って所望の変速段が成立するようにアクチュエータ(セレクトアクチュエータおよびシフトアクチュエータ)が作動することになる。
この変速装置3の変速動作により、自動クラッチ2を介して変速装置3に入力されたエンジン1の回転は、変速装置3において所定の変速比で変速された後に、デファレンシャルギヤ41およびドライブシャフト42,42を介して左右の駆動輪43,43に伝達されて車両が走行する。
(クラッチシステムの構成)
本実施形態に係るクラッチシステムは、図2に示すように、前記自動クラッチ2、クラッチアクチュエータ8およびクラッチペダルユニット9を備えている。自動クラッチ2とクラッチアクチュエータ8とは、前記クラッチ油圧回路20を介して接続されている。
自動クラッチ2の構成については前述したため、以下では、クラッチアクチュエータ8およびクラッチペダルユニット9それぞれの構成について説明する。
クラッチアクチュエータ8は、電動モータ81、ウォームギヤ82、ウォームホイール83、クラッチマスタシリンダ84を備えている。
電動モータ81は、例えば直流モータであって、クラッチECU200からのクラッチ制御信号に応じて作動する。この電動モータ81の出力軸に、前記ウォームギヤ82が形成されている。また、このウォームギヤ82には、略扇形の前記ウォームホイール83が噛み合っている。このため、電動モータ81の作動に伴うウォームギヤ82の回転(正方向の回転および負方向の回転)によって、ウォームホイール83が所定角度範囲内で回動するようになっている。
前記クラッチマスタシリンダ84は、シリンダボディ84aの内部にピストン84bなどが組み込まれた構成となっている。そして、ピストン84bには、ロッド84cの一端部(図2の右端部)が連結されており、このロッド84cの他端部(図2の左端部)がウォームホイール83に連結されている。このロッド84cのウォームホイール83に対する連結位置は、このウォームホイール83の回動中心位置に対して僅かにずれた位置に設定されている。このため、ウォームホイール83の回動に伴ってロッド84cが進退移動する構成となっている。
クラッチマスタシリンダ84は、前記電動モータ81の作動に伴うウォームホイール83の回動による回動力をロッド84cを介して受けることで、シリンダボディ84a内でピストン84bが移動し、これにより油圧を発生するようになっている。クラッチマスタシリンダ84で発生する油圧は、シリンダボディ84a内のピストン84bのストローク位置に応じて変更される。具体的に、前記クラッチECU200からクラッチ解放指令信号が出力されると、ウォームホイール83が図中の時計回り方向に回動するように電動モータ81が作動する。これにより、クラッチマスタシリンダ84では、シリンダボディ84a内でピストン84bが前進移動(図中の右側に移動)して油圧が発生し、この油圧がクラッチ油圧回路20を経て、CSC22の油圧室に供給される。その結果、クラッチ機構21が解放されることになる。一方、前記クラッチECU200からクラッチ係合指令信号が出力されると、ウォームホイール83が図中の反時計回り方向に回動するように電動モータ81が作動する。これにより、クラッチマスタシリンダ84では、シリンダボディ84a内でピストン84bが後退移動(図中の左側に移動)して、CSC22の油圧室に供給されていた油圧が解除される。その結果、クラッチ機構21が係合されることになる。
クラッチペダルユニット9は、クラッチペダル91、クラッチマスタシリンダ92および反力発生機構93を備えている。
クラッチペダル91は、ペダルレバー91aの下端部に、踏み込み部であるペダル部91bが一体形成されて構成されている。そして、車室内とエンジンルーム内とを区画するダッシュパネルに取り付けられた図示しないクラッチペダルブラケットによってペダルレバー91aの上端近傍位置が水平軸回りに回動自在に支持されている。ペダルレバー91aには、図示しないペダルリターンスプリングによって手前側(運転者側)に向かう回動方向への付勢力が付与されている。このペダルリターンスプリングの付勢力に抗して運転者によるペダル部91bの踏み込み操作が可能となっている。
クラッチマスタシリンダ92は、シリンダボディ92aの内部にピストン92bなどが組み込まれた構成となっている。そして、ピストン92bには、ロッド92cの一端部(図2の左端部)が連結されており、このロッド92cの他端部(図2の右端部)がペダルレバー91aの中間部に連結されている。
クラッチマスタシリンダ92は、運転者によるクラッチペダル91の踏み込み操作による操作力を受けることで、シリンダボディ92a内でピストン92bが移動するようになっている。このとき、運転者の踏み込み操作力がペダルレバー91aの中間部からロッド92cに伝達されてシリンダボディ92a内で油圧が発生する。
クラッチマスタシリンダ92によって発生する油圧は、油圧経路94によって反力発生機構93に供給される。この反力発生機構93は、油圧経路94から供給される油圧に対する反力を発生するものであって、例えば内部に受圧プレートおよびコイルスプリング等が収容されており、このコイルスプリングの弾性復元力によって前記油圧に対する反力が発生するよう構成されている。これにより、運転者によるクラッチペダル91の踏み込み操作力に対する反力が発生し、運転者は、通常のクラッチ装置(クラッチバイワイヤシステムではないクラッチ装置)におけるクラッチペダルの踏み込み操作と同様の踏み込み感覚でクラッチペダル91の踏み込み操作を行うことができる。
(制御系の構成)
次に、図3を用いて、エンジンECU100およびクラッチECU200に関連する制御系の構成について説明する。
エンジンECU100およびクラッチECU200は、それぞれCPU、ROM、RAM、ならびにバックアップRAM等からなるマイクロコンピュータと、入出力インターフェースとを備えている。
エンジンECU100の入力インターフェースには、アクセルペダル51(図1を参照)の操作量に応じた信号を出力するアクセルペダルストロークセンサ101、クランクシャフト11の回転角度位置に応じた信号を出力するクランクポジションセンサ102、エンジン1の吸気系に備えられたスロットルバルブ12の開度に応じた信号を出力するスロットル開度センサ103、エンジン1の冷却水温度に応じた信号を出力する水温センサ104などが接続されている。
エンジンECU100の出力インターフェースには、スロットルモータ13、インジェクタ15、および、点火プラグのイグナイタ16などが接続されている。
このエンジンECU100は、各センサから入力される各種情報に基づきエンジン1の運転状態を検出し、スロットルモータ13の制御(吸気量制御)、インジェクタ15の制御(燃料噴射制御)、イグナイタ16の制御(点火時期制御)等を行うことにより、エンジン1の運転を統括的に制御する。
クラッチECU200の入力インターフェースには、クラッチペダル91の操作量に応じた信号を出力するクラッチペダルストロークセンサ201、ブレーキペダル53の操作量に応じた信号を出力するブレーキペダルストロークセンサ202、変速装置3の入力軸回転速度に応じた信号を出力する入力軸回転速度センサ203、変速装置3の出力軸回転速度に応じた信号を出力する出力軸回転速度センサ204、シフトレバー6の操作位置がニュートラル位置にあることを検出するニュートラルスイッチ205、クラッチ機構21におけるクラッチストロークを検出する(例えばCSC22のレリーズベアリング26のスライド移動位置を検出する)クラッチストロークセンサ206、クラッチアクチュエータ8の温度(例えば電動モータ81の温度)を検出するクラッチアクチュエータ温度センサ207などが接続されている。
クラッチECU200の出力インターフェースには、前記クラッチアクチュエータ8、車室内のインストルメントパネル上に設けられて運転者にクラッチディスク23の交換等のメンテナンスが必要であることを警告するためのクラッチディスク摩耗警告インジケータ7などが接続されている。
前記エンジンECU100とクラッチECU200とは、互いに必要な情報を双方向で送受信する通信を行うように双方向バスで接続されている。
(クラッチディスク摩耗量推定動作)
次に、本実施形態の特徴であるクラッチディスク摩耗量推定動作について説明する。
前述したような自動クラッチ2にあっては、クラッチディスク23の摩耗量を推定しておき、この摩耗量が所定量に達した場合には、クラッチディスク23の交換等のメンテナンスが必要であることを運転者に警告することが望ましい。
従来の技術である前記特許文献1には、クラッチディスクとフライホイールとの係合状態を変化させるときに要する電動モータの負荷の変化量に基づき、クラッチディスクの摩耗量を推定することが開示されている。しかしながら、電動モータの負荷はクラッチアクチュエータの温度の影響を受ける。つまり、クラッチディスクの摩耗量が同じであってもクラッチアクチュエータの温度が異なれば電動モータの負荷は異なったものとなる。このため、前記特許文献1の技術は、クラッチディスクの摩耗量の推定の信頼性が低いものであった。
本実施形態は、この点に鑑み、クラッチディスク23の摩耗量を正確に推定することができるようにしている。
具体的には、クラッチアクチュエータ8の温度が所定温度以下であることを条件に、当該クラッチアクチュエータ8の出力に関連する物理量(具体的には電動モータ81の作動時における電流値)の大きさに基づいてクラッチディスク23の摩耗量を推定するようにしている。これにより、クラッチアクチュエータ8の温度がクラッチディスク23の摩耗量の推定に与える悪影響が小さい状態で前記摩耗量の推定を行って、クラッチディスク23の摩耗量を正確に推定できるようにしている。
このクラッチディスク摩耗量推定動作は前記クラッチECU200によって実行される。このため、クラッチECU200において、前記クラッチディスク摩耗量推定動作を実行する機能部分が本発明でいう摩耗量推定部として構成されている。
次に、前述したクラッチディスク摩耗量推定動作の手順について図4のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートは所定時間毎に繰り返して実行される。
先ず、ステップST1において、前記クラッチECU200に予め記憶されているエンジン始動フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。このエンジン始動フラグは、エンジン1が始動された時点で「1」にセットされ、エンジン1が停止された時点で「0」にリセットされるものである。
エンジン1が停止されており、エンジン始動フラグが「0」にリセットされている場合には、ステップST1ではNO判定されて、ステップST2に移る。ステップST2では、エンジン停止後、所定時間が経過したか否かを判定する。この判定は、エンジン1が停止された時点からエンジン停止タイマによる停止時間の計測が開始され、この計測されている停止時間が所定時間以上であるか否かを判定するものである。この所定時間としては、クラッチアクチュエータ8の温度およびクラッチディスク23の温度(より具体的にはクラッチフェーシングの表面温度)が外気温度程度まで低下するのに要する時間として、実験またはシミュレーションによって予め設定されている。
エンジン1が停止された直後である場合には、未だエンジン停止後の経過時間が所定時間に達していないため、ステップST2ではNO判定されて、そのままリターンされる。つまり、この所定時間が経過するまで、ステップST1(ステップST1でNO判定)およびステップST2(ステップST2でNO判定)の動作が繰り返される。
エンジン停止後、所定時間が経過し、ステップST2でYES判定された場合には、ステップST3に移り、エンジン1が始動されたか否かを判定する。この判定は、例えば、運転者がエンジンスタートスイッチの押し込み操作を行ったか否かを判定することによって行われる。
未だエンジン1が始動されていない場合には、ステップST3でNO判定され、そのままリターンされる。つまり、エンジン1が始動されるまで、ステップST1(ステップST1でNO判定)、ステップST2(ステップST2でYES判定)およびステップST3(ステップST3でNO判定)の動作が繰り返される。
エンジン1が始動されて、ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移り、前記エンジン始動フラグが「1」にセットされてステップST5に移る。
ステップST5では、エンジン1が停止されたか否かを判定する。この判定は、例えば、エンジン1の駆動中に運転者がエンジンスタートスイッチの押し込み操作(エンジン1を停止させるための操作)を行ったか否かを判定することによって行われる。ここで、エンジン1が停止された場合には、ステップST5でYES判定され、ステップST10においてエンジン始動フラグを「0」にリセットしてリターンされる。つまり、エンジン1が始動した直後に、クラッチ操作が行われることなく、エンジン1が停止したことになるため、クラッチディスク摩耗量推定動作を実行することなくリターンされる。
エンジン1が停止されず、ステップST5でNO判定された場合には、ステップST6に移り、クラッチアクチュエータ8の温度に応じたクラッチディスク摩耗判定出力閾値α(以下、単に摩耗判定出力閾値αという)を決定する。この摩耗判定出力閾値αは、クラッチディスク23の摩耗量が許容範囲を超えた場合における、クラッチアクチュエータ8の温度に応じた電動モータ81の電流値であって、前記クラッチECU200のROMに予め記憶された摩耗判定出力閾値マップから読み出される。図5は、摩耗判定出力閾値マップを示す図である。この図5に示すように、摩耗判定出力閾値マップは、クラッチアクチュエータ8の温度と、前記摩耗判定出力閾値αとの関係を規定するものであって、クラッチアクチュエータ8の温度が高いほど、摩耗判定出力閾値αが大きな値となるように予め実験またはシミュレーションに基づいて作成されている。
このようにして摩耗判定出力閾値αを決定した後、ステップST7に移り、クラッチアクチュエータ8が作動したか否かを判定する。つまり、電動モータ81の作動によってクラッチアクチュエータ8が作動したか否かを判定する。この判定は、前記クラッチECU200からクラッチ制御信号が出力されたか否かを判定することによって行われる。
クラッチアクチュエータ8が作動しておらず、ステップST7でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
次回のルーチンでは、前回ルーチンでエンジン始動フラグが「1」にセットされていることから、ステップST1ではYES判定されて、ステップST5に移る。そして、エンジン1の駆動が維持され、ステップST5でNO判定されている場合には、前記ステップST6で前述した動作と同様に摩耗判定出力閾値αを決定した後、前記ステップST7に移行される。つまり、クラッチアクチュエータ8が作動するまで、ステップST1(ステップST1でYES判定)、ステップST5(ステップST5でNO判定)およびステップST7(ステップST7でNO判定)の動作が繰り返される。この際、クラッチアクチュエータ8の温度が変化した場合には、ステップST6で、その変化後の温度に応じて摩耗判定出力閾値αが決定(更新)されることになる。
一方、クラッチアクチュエータ8が作動されると、ステップST7でYES判定され、ステップST8に移って、現在のクラッチアクチュエータ8の出力が前記摩耗判定出力閾値α以上であるか否かを判定する。このクラッチアクチュエータ8の出力としては、前述したように電動モータ81の作動時における電流値(本発明でいう、クラッチアクチュエータの出力に関連する物理量)が挙げられる。つまり、このステップST8では、クラッチアクチュエータ8を作動させるために要する制御電流値が、前記摩耗判定出力閾値α以上であるか否かを判定することになる。
この判定がNOであった場合には、クラッチディスク23の摩耗量は未だ許容範囲内にあるとして、そのままリターンされる。
一方、現在のクラッチアクチュエータ8の出力が摩耗判定出力閾値α以上であり、ステップST8でYES判定された場合には、ステップST9に移り、車室内のインストルメントパネル上に設けられた前記クラッチディスク摩耗警告インジケータ7を点灯する。これにより、クラッチディスク23の交換等のメンテナンスが必要であることを運転者に警告する。
その後、ステップST10に移り、エンジン始動フラグを「0」にリセットしてリターンされる。
以上の動作が、所定時間毎に繰り返されることになる。このため、前記ステップST2でYES判定され(エンジン停止後、所定時間が経過したことで、クラッチアクチュエータ8の温度が外気温度程度まで低下し)、ステップST8で、現在のクラッチアクチュエータ8の電流値が摩耗判定出力閾値α以上であるか否かを判定する動作が、本発明でいう摩耗量推定部の動作であって「クラッチアクチュエータの温度が所定温度以下であることを条件に、当該クラッチアクチュエータの出力に関連する物理量の大きさに基づいてクラッチディスクの摩耗量を推定する動作」に相当する。
以上説明したように、本実施形態では、クラッチアクチュエータ8の温度が所定温度以下であることを条件に、クラッチアクチュエータ8の出力に関連する物理量(電動モータ81の電流値)に基づいたクラッチディスク23の摩耗量の推定を行うようにしている。このため、クラッチアクチュエータ8の温度がクラッチディスク23の摩耗量の推定に与える悪影響が小さい状態でクラッチディスク23の摩耗量の推定を行うことができ、クラッチディスク23の摩耗量を正確に推定することが可能である。
また、本実施形態では、クラッチアクチュエータ8の温度に応じた摩耗判定出力閾値αと電動モータ81の電流値とを比較し、この電流値が摩耗判定出力閾値α以上である場合には、クラッチディスク23の摩耗量が許容範囲を超えたと判定して、クラッチディスク23の交換等のメンテナンスが必要であることを運転者に警告するようにしている。このため、前記メンテナンスの必要な時期を運転者に適切に知らせることができ、クラッチディスク23の摩耗量が許容範囲を超えた状態で長期間に亘って車両の走行が行われてしまうことを回避できる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、FF方式の車両に本発明を適用した場合について説明したが、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)方式の車両や、ミッドシップ方式の車両に対しても本発明は適用可能である。また、変速装置3を前進6速段とする例を挙げているが、本発明はこれに限定されることなく、変速段の数は任意に設定可能である。
また、前記実施形態では、車両の駆動力源をガソリンエンジンとした場合について説明した。本発明はこれに限らず、ディーゼルエンジン等のその他の内燃機関であってもよい。また、駆動力源として、電動モータを採用した車両や、電動モータと内燃機関とを併用するハイブリッド車両に対しても本発明は適用が可能である。
また、前記実施形態では、クラッチアクチュエータ8の出力に関連する物理量として電流値を採用した場合について説明したが、電圧値を採用するようにしてもよい。
本発明は、自動クラッチのクラッチディスクの摩耗量推定に適用可能である。
1 エンジン(駆動力源)
14 フライホイール
2 自動クラッチ
23 クラッチディスク
3 変速装置
8 クラッチアクチュエータ
200 クラッチECU
207 クラッチアクチュエータ温度センサ

Claims (1)

  1. 駆動力源と変速装置との間の動力伝達経路に配設され、クラッチアクチュエータの作動によってクラッチディスクをフライホイールに押圧する係合状態と前記クラッチディスクを前記フライホイールから離間する解放状態との間で作動が可能な自動クラッチを制御するためのクラッチ制御装置において、
    前記クラッチアクチュエータの温度が所定温度以下であることを条件に、当該クラッチアクチュエータの出力に関連する物理量の大きさに基づいて前記クラッチディスクの摩耗量を推定する摩耗量推定部を備えていることを特徴とするクラッチ制御装置。
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