JP4671162B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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本発明は、レンジ位置検出装置の異常時でも車両の走行を可能にする機能を備えた自動変速機の制御装置に関する発明である。
自動変速機のレンジ位置検出装置においては、例えば特許文献1(特開2003−294134号公報)に記載されているように、運転者が操作するシフトレバーの動きに応動してオン・オフする4個の接点S1〜S4を持つインヒビタスイッチを搭載し、4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンを、パーキングレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ドライブレンジ(D)の各レンジ位置毎に変化させるように構成することで、4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンに基づいてレンジ位置を検出するようにしたものがある。
このようなインヒビタスイッチは、個々の接点S1〜S4の故障やワイヤハーネスの断線等の異常が発生した場合に、本来のレンジ位置とは異なる誤信号を出力する可能性がある。
そこで、上記特許文献1(特開2003−294134号公報)では、インヒビタスイッチが故障して本来のレンジ位置とは異なる誤信号を出力する場合に、NレンジとPレンジの誤判定を防止することを目的として、Nレンジにおいて、いずれか1つの接点が本来のレンジ位置とは異なる誤信号を出力しても、そのNレンジにおける4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンがPレンジにおける4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンと一致しないように4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンを設定するようにしている。更に、4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンがいずれのレンジ位置のパターンにも一致しないときに、故障と判定するようにしている。
特開2003−294134号公報(第1頁〜第4頁等)
しかし、上記特許文献1の技術では、インヒビタスイッチの4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンがいずれのレンジ位置のパターンにも一致しないときに故障と判定するようにしているが、4個の接点S1〜S4のオン・オフの組み合わせパターンが実際とは異なるレンジ位置のパターンに一致するときには、故障を検出できないだけでなく、別のレンジ位置と誤判定してしまう。その結果、実際には、シフトレバーがDレンジにシフトされているにも拘らず、Dレンジ以外のレンジと誤判定されて車両が走行不能に陥る可能性があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、レンジ位置検出装置の出力信号が異常になった場合でも、車両の走行を可能にする自動変速機の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項に係る発明は、運転者のシフトレバーの操作により切り換えられる少なくともパーキングレンジ(以下「Pレンジ」と表記)、リバースレンジ(以下「Rレンジ」と表記)、ニュートラルレンジ(以下「Nレンジ」と表記)、ドライブレンジ(以下「Dレンジ」と表記)の各レンジ位置とその中間状態位置を検出するための信号を出力するレンジ位置検出装置と、自動変速機内の複数の摩擦係合要素に供給する油圧を制御する複数の油圧制御弁と、前記シフトレバーの操作に連動して前記複数の油圧制御弁への油圧供給回路を切り換えるように設けられ、前記シフトレバーがDレンジにシフトされているときのみ前進変速段を確立させるのに必要な摩擦係合要素の油圧制御弁への油圧供給回路を形成するように切り換えられる手動切換弁と、前記レンジ位置検出装置から出力される信号に基づいて検出したレンジ位置に応じて前記複数の油圧制御弁を制御することで前記複数の摩擦係合要素の係合状態を油圧で制御して変速段を切り換える変速制御手段とを備えた自動変速機の制御装置において、前記レンジ位置検出装置による検出レンジ位置がDレンジ以外であっても、所定条件下でDレンジと見なして所定の前進変速段を確立させる油圧制御(以下「見なしDレンジ油圧制御」という)を実行する見なしDレンジ油圧制御手段を設けた構成とし、更に、レンジ位置検出装置による検出レンジ位置がDレンジからDレンジとNレンジとの間の中間状態位置(N−D)へ変化したときには、直ちに見なしDレンジ油圧制御を実行し、レンジ位置検出装置による検出レンジ位置がNレンジからNレンジとDレンジとの間の中間状態位置(N−D)へ変化したときには、その中間状態位置(N−D)の状態が所定時間継続したときに、見なしDレンジ油圧制御を実行するようにしている。
請求項の構成では、検出レンジ位置がDレンジ以外であれば、それが誤検出であるか否かを問わず、見なしDレンジ油圧制御が実行されることになる。Dレンジ以外という検出結果が正しければ、シフトレバーがDレンジ以外に操作されて手動切換弁がDレンジ以外に切り換えられた状態(前進変速段を確立させるのに必要な摩擦係合要素の油圧制御弁への油圧供給回路が形成されていない状態)になっているため、見なしDレンジ油圧制御を実行しても、前進変速段が確立されず、車両が前進することはない。一方、シフトレバーをDレンジにシフトした状態になっていれば、手動切換弁もDレンジに切り換えられた状態になっているため、この状態でDレンジ以外のレンジと誤判定されても、見なしDレンジ油圧制御を実行することで、前進変速段を確立させることができる。これにより、レンジ位置検出装置の出力信号が異常になってDレンジを検出できなくなったた場合でも、シフトレバーをDレンジにシフトすることで車両の走行が可能になる。
この場合、請求項のように、レンジ位置検出装置は、前記各レンジ位置とその中間状態位置を複数の2値信号を組み合わせたコードで表現し、且つ、前記各レンジ位置とその中間状態位置において、隣り合う2つの位置間で1つの2値信号のみが変化するように構成したものを用いると良い。このようにすれば、いずれか1つの2値信号の発生手段が故障(断線・短絡)した場合に、その故障を検出しやすくなる。
また、請求項のように、レンジ位置検出装置は、前記各レンジ位置とその中間状態位置のいずれの位置においても、少なくとも1つの2値信号がアクティブな信号となるように構成すると良い。要するに、各レンジ位置とその中間状態位置のいずれかの位置で全ての2値信号が非アクティブ状態(非能動状態)になる構成にすると、断線時と正常時とを識別できなくなるが、いずれの位置においても、少なくとも1つの2値信号がアクティブ状態(能動状態)となるように構成すれば、断線時と正常時とを識別することができ、故障を検出しやすくなる。
また、請求項のように、レンジ位置検出装置は、前記各レンジ位置とその中間状態位置を3つの2値信号を組み合わせた3ビットコードで表現し、且つ、各中間状態位置において、2つの2値信号がアクティブな信号となるように構成すると良い。この構成は、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの4つのレンジ位置とその中間状態位置を識別するのに最適な構成となる。
また、請求項のように、レンジ位置検出装置は、Dレンジで全ての信号がアクティブな信号に切り換えられるように構成すると良い。このようにすれば、異常発生時に、NレンジとDレンジとの間の中間状態位置(N−D)において、Rレンジと誤判定してバックアップランプが誤点灯することを回避できる。
また、請求項のように、レンジ位置検出装置から出力されるいずれかの2値信号が変化する毎にその変化後の2値信号の組み合わせ(変化後の検出位置)が変化前の2値信号の組み合わせ(変化前の検出位置)と隣り合う位置の2値信号の組み合わせであるか否かを判定してレンジ位置検出装置の異常診断を行う異常診断手段を設けるようにしても良い。このようにすれば、レンジ位置検出装置による検出位置の変化パターンが正常な状態で発生し得る変化パターンであるか否かによってレンジ位置検出装置が正常であるか否かを判定することができる。
例えば、請求項のように、Dレンジでレンジ位置検出装置の全ての信号がアクティブな信号となる構成では、いずれか1つの2値信号の発生手段が断線すると、シフトレバーがDレンジにシフトされているにも拘らず、中間状態位置と誤判定されてしまう。
そこで、請求項のように、検出レンジ位置がDレンジから中間状態位置(N−D)へ変化したときには、直ちに見なしDレンジ油圧制御を実行するようにしても良い。このようにすれば、シフトレバーをDレンジにシフトして車両を走行させているときに、レンジ位置検出装置が異常になって、中間状態位置(N−D)と誤判定されても、直ちに見なしDレンジ油圧制御が実行されるため、車両の走行が確保される。
また、請求項のように、自動変速機の入力軸回転速度を検出する入力軸回転速度検出手段を設け、見なしDレンジ油圧制御の実行中に、入力軸回転速度検出手段の検出結果に基づいて変速の挙動を判定してレンジ位置検出装置の異常の有無を判定するようにしても良い。例えば、検出レンジ位置がNレンジから中間状態位置(N−D)に変化したときに、見なしDレンジ油圧制御を実行して変速が開始されれば、Dレンジが中間状態位置(N−D)と誤判定されていることを意味するため、レンジ位置検出装置の異常と判定することができる。また、検出レンジ位置がDレンジから中間状態位置(N−D)に変化したときに、見なしDレンジ油圧制御を実行して変速段が維持されれば、Dレンジが中間状態位置(N−D)と誤判定されていることを意味するため、レンジ位置検出装置の異常と判定することができる。
ここで、見なしDレンジ油圧制御実行中の変速の挙動を判定する手法は、入力軸回転速度の挙動から変速の挙動を判定したり(請求項)、ギヤ比を検出してギヤ比の挙動から変速の挙動を判定したり(請求項)、見なしDレンジ油圧制御で制御される摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段を設けて、この油圧検出手段の検出結果に基づいて変速の挙動を判定するようにしても良い(請求項)。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した3つの実施例1〜3を説明する。
本発明を4速自動変速機に適用した実施例1を図1乃至図14を用いて説明する。
まず、図1及び図2に基づいて自動変速機11の概略構成を説明する。図2に示すように、エンジン(図示せず)の出力軸には、トルクコンバータ12の入力軸13が連結され、このトルクコンバータ12の出力軸14に、油圧駆動式の変速歯車機構15が連結されている。トルクコンバータ12の内部には、流体継手を構成するポンプインペラ31とタービンランナ32が対向して設けられ、ポンプインペラ31とタービンランナ32との間には、オイルの流れを整流するステータ33が設けられている。ポンプインペラ31は、トルクコンバータ12の入力軸13に連結され、タービンランナ32は、トルクコンバータ12の出力軸14に連結されている。
また、トルクコンバータ12には、入力軸13側と出力軸14側との間を係合又は切り離しするためのロックアップクラッチ16が設けられている。エンジンの出力トルクは、トルクコンバータ12を介して変速歯車機構15に伝達され、変速歯車機構15の複数のギヤ(遊星歯車等)で変速されて、車両の駆動輪(前輪又は後輪)に伝達される。
変速歯車機構15には、複数の変速段を切り換えるための摩擦係合要素である複数のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1が設けられ、図3に示すように、これら各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を油圧で切り換えて、動力を伝達するギヤの組み合わせを切り換えることによって変速比を切り換えるようになっている。尚、図3は4速自動変速機のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1の係合の組合せを示すもので、○印はその変速段で係合状態(トルク伝達状態)に保持されるクラッチとブレーキを示し、無印は解放状態を示している。例えば、3速から2速にダウンシフトする場合は、3速で係合状態に保持されていた2つのクラッチC0,C2のうちの片方のクラッチC2を解放し、その代わりに、ブレーキB1を係合することで、2速にダウンシフトする。また、3速から4速にアップシフトする場合は、3速で係合状態に保持されていた2つのクラッチC0,C2のうちの片方のクラッチC0を解放し、その代わりに、ブレーキB1を係合することで、4速にアップシフトする。
図1に示すように、変速歯車機構15には、エンジン動力で駆動される油圧ポンプ18が設けられ、作動油(オイル)を貯溜するオイルパン(図示せず)内には、油圧制御回路17が設けられている。この油圧制御回路17は、ライン圧制御回路19、自動変速制御回路20、ロックアップ制御回路21、手動切換弁26等から構成され、オイルパンから油圧ポンプ18で汲み上げられた作動油がライン圧制御回路19を介して自動変速制御回路20とロックアップ制御回路21に供給される。ライン圧制御回路19には、油圧ポンプ18からの油圧を所定のライン圧に制御するライン圧制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられ、自動変速制御回路20には、変速歯車機構15の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に供給する油圧を制御する複数の変速用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。また、ロックアップ制御回路21には、ロックアップクラッチ16に供給する油圧を制御するロックアップ制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。
また、ライン圧制御回路19と自動変速制御回路20との間には、シフトレバー25の操作に連動して自動変速制御回路20内の複数の油圧制御弁への油圧供給経路を切り換える手動切換弁26が設けられている。この手動切換弁26は、シフトレバー25がドライブレンジ(Dレンジ)にシフトされているときのみ、前進変速段を確立させるのに必要な摩擦係合要素(B0,B1,C0,C2)の油圧制御弁への油圧供給回路を形成するように切り換えられる。シフトレバー25がリバースレンジ(Rレンジ)にシフトされたときには、手動切換弁26は、後進変速段を確立させるのに必要な摩擦係合要素(B0,C1)の油圧制御弁への油圧供給回路を形成するように切り換えられる。シフトレバー25がパーキングレンジ(Pレンジ)やニュートラルレンジ(Nレンジ)にシフトされたときには、手動切換弁26は、全ての摩擦係合要素の油圧制御弁への油圧供給を遮断して変速歯車機構15をニュートラル状態とするように切り換えられる。
一方、エンジンには、エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ27が設けられ、変速歯車機構15には、変速歯車機構15の入力軸回転速度Nt(トルクコンバータ12の出力軸回転速度)を検出する入力軸回転速度センサ28(入力軸回転速度検出手段)と、変速歯車機構15の出力軸回転速度Noを検出する出力軸回転速度センサ29が設けられている。
これら各種センサや後述するレンジ位置検出装置42の出力信号は、変速制御手段である自動変速機電子制御回路(以下「AT−ECU」と表記する)30に入力される。このAT−ECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種の変速制御プログラムを実行することで、予め設定した変速パターンに従って変速歯車機構15の変速が行われるように、シフトレバー25の操作位置や運転条件(スロットル開度、車速等)に応じて発生する変速段切り換え要求に応じて自動変速制御回路20の各油圧制御弁への通電を制御して、変速歯車機構15の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に作用させる油圧を制御することによって、図3に示すように、各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を切り換えて、動力を伝達するギヤの組み合わせを切り換えることで、変速歯車機構15の変速比を切り換えるようになっている。
次に、レンジ位置検出装置42の構成を図4乃至図7に基づいて説明する。レンジ位置検出装置42は、シフトレバー25の近傍に設けられ、このレンジ位置検出装置42の摺動レバー43がリンク10を介してシフトレバー25に連結されている。これにより、シフトレバー25の操作に連動して摺動レバー43が摺動するようになっている。
本実施例1のレンジ位置検出装置42は、例えば3個のスイッチ体S1〜S3(2値信号発生手段)から構成され、これら3個のスイッチ体S1〜S3は、摺動レバー43に設けられた3個の摺動子45と、絶縁体44上に後述するパターンで配置された導体46とから構成され、シフトレバー25の操作によって摺動レバー43と一体的に摺動子45が絶縁体44上を摺動して、所定の位置で摺動子45が導体46と接触するようになっている。3個のスイッチ体S1〜S3の摺動子45は、それぞれ信号線Ls1〜Ls3によってAT−ECU30の3つの入力ポートに接続され、また、各導体46は、GND配線Lgnd によってAT−ECU30のGND端子に接続されている。
本実施例1では、摺動子45が導体46と接触した時の信号値が論理1(以下単に「1」と表記する)となり、摺動子45が導体46と接触していない時の信号値が論理0(以下単に「0」と表記する)となるようにAT−ECU30の入力インターフェース回路で信号処理される。AT−ECU30は、レンジ位置検出装置42の出力信号を読み込んで、後述する方法で、シフトレバー25の操作位置を判定する。
本実施例1の自動変速機11は、シフトレバー25の操作によってPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの4つのレンジ位置に順番に切り換える構成であるため、レンジ位置検出装置42で検出すべき位置は、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの4つのレンジ位置と、P−Rレンジ(PレンジとRレンジとの間の中間状態位置)、R−Nレンジ(RレンジとNレンジとの間の中間状態位置)、N−Dレンジ(NレンジとDレンジとの間の中間状態位置)の3つの中間状態位置があり、従って、レンジ位置検出装置42は、7つの位置を検出する必要がある。
そこで、本実施例1では、レンジ位置検出装置42の3個のスイッチ体S1〜S3から出力される2値信号(「0」,「1」)の組み合わせによって、上記7つの位置を表現する3ビットコードを構成するようにしている。
3ビットコードでは、23 =8パターンを表現できるが、第1グループの3個のスイッチ体S1〜S3の出力信号の組み合わせで検出すべき位置は7個であることから、3ビットコードの8パターンのうちの1パターンは使用しない。本実施例1では、断線検出を可能にするために、3個のスイッチ体S1〜S3の信号値が全て非アクティブな信号値「0」になるパターンを使用しないものとし、それ以外の7パターンを使用するものとする。これにより、各レンジ位置とその中間状態位置のいずれの位置においても、少なくとも1つのスイッチ体からアクティブな信号「1」が出力されるように構成する。これにより、断線検出が可能となる。
更に、ただ一つのスイッチ体の故障(断線・短絡)が発生した場合に、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの4つのレンジ位置のパターンが他のレンジ位置のパターンと一致してレンジ位置を誤判定しないようにするために、前記7つの位置のパターンをグレイコードで構成する。具体的には、3個のスイッチ体S1〜S3は、4つのレンジ位置と3つの中間状態位置において、隣り合う2つの位置間で1つのスイッチ体の信号値のみが切り換えられるように構成する。
この場合、1ビットのみが「1」となるパターンが3個、2ビットが「1」となるパターンが3個、3ビット全てが「1」となるパターンが1個であり、これらを前記7つの位置に割り付けることになる。グレイコードの制約により、3つの中間状態位置には、全て2ビットが「1」となるパターンが割り付けられる。従って、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの4つのレンジ位置には、1ビットのみが「1」となる3つのパターンと、3ビット全てが「1」となる1つのパターンが割り付けられる。この場合、3ビット全てが「1」となるパターンをPレンジ又はNレンジに割り付けると、スイッチ体S1〜S3の短絡時に中間状態位置でしか故障が検出できなくなり、故障検出可能なパターン数が減少する。
また、3ビット全てが「1」となるパターンをRレンジに割り付けると、N−DレンジをRレンジと誤判定して、バックアップランプが誤点灯することが避けられない。
これらの観点から、3ビット全てが「1」となるパターンは、Dレンジに割り付けられるのが最適である。
以上のような方法で、レンジ位置検出装置42で検出すべき7つの位置について、図6(a)に示すように、3個のスイッチ体S1〜S3の信号値が割り付けられている。図5に示すように、各スイッチ体S1〜S3の導体46は、「1」に割り付けられた位置で摺動子45と接触するように構成されている。
図6(a)に示すように、レンジ位置検出装置42の3個のスイッチ体S1〜S3の出力信号の組み合わせで表現される3ビットコードは、正常時には、Pレンジが「100」、P−Rレンジが「110」、Rレンジが「010」、R−Nレンジが「011」、Nレンジが「001」、N−Dレンジが「101」、Dレンジが「111」となる。
次に、図6及び図7を用いてレンジ位置検出装置42が異常になった時のコードパターンを検討する。異常の態様は、3個のスイッチ体S1〜S3のうちのいずれか1個が断線・短絡した場合について検討する。図6及び図7において、最下段の「判別」の欄は、スイッチ体S1〜S3の信号値による判別結果を示し、「X」は第1グループのスイッチ体S1〜S3の信号値が全て「0」となる異常なコードのパターンを表している。
本実施例1では、レンジ位置検出装置42の3つのスイッチ体S1〜S3のいずれかの信号値が変化する毎にその変化後の信号値の組み合わせ(変化後の検出レンジ位置)が変化前の信号値の組み合わせ(変化前の検出レンジ位置)と隣り合う位置の信号値の組み合わせであるか否かを判定し、もし、隣り合う位置の信号値の組み合わせでなければ、レンジ位置検出装置42の異常と判定する。また、AT−ECU30の電源オン中に「000」という異常なコードが発生した場合もレンジ位置検出装置42の異常と判定する。
[スイッチ体S1の断線時]
図6(b)に示すように、スイッチ体S1の断線時には、全ての位置でスイッチ体S1の信号値が「0」となる。これにより、シフトレバー25の位置がDレンジの場合は、スイッチ体S1〜S3の信号値が「011」となるため、「R−Nレンジ」と誤判定されるが、検出レンジ位置が「R−Nレンジ」であれば、その正誤を問わず、後述する見なしDレンジ油圧制御が実行されるため、Dレンジでの車両の走行が確保される。また、検出レンジ位置が「R−Nレンジ」で車両の走行(変速)が可能であれば、本当のレンジ位置が「Dレンジ」であることが判明するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25をDレンジにシフトして車両を走行させているときに、スイッチ体S1が断線してスイッチ体S1の信号値が「0」となると、検出レンジ位置の変化パターンが「Dレンジ」→「R−Nレンジ」という正常な状態では発生し得ない変化パターンとなるため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がPレンジの位置でスイッチ体S1が断線してスイッチ体S1の信号値が「0」となると、「000」という異常なコードが発生するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がP−R、R、R−N、N、N−Dの各位置でスイッチ体S1が断線しても、検出レンジ位置が変化しないか隣り合うレンジ位置に変化するだけであるため、異常を検出できないが、この状態からシフトレバー25をDレンジにシフトすると、検出レンジ位置が「R−Nレンジ」となるため、見なしDレンジ油圧制御が実行されて車両の走行が確保される。
いずれの場合も、レンジ位置検出装置42の異常が検出されたときには、Dレンジの所定の変速段(例えば3速)を確立するように油圧制御弁を制御する。これにより、運転者がシフトレバー25をDレンジにシフトすれば、車両の走行が可能となる。
[スイッチ体S2の断線時]
図6(c)に示すように、スイッチ体S2の断線時には、全ての位置でスイッチ体S2の信号値が「0」となる。これにより、シフトレバー25がDレンジの位置の場合は、スイッチ体S1〜S3の信号値が「101」となるため、「N−Dレンジ」と誤判定されるが、検出レンジ位置が「N−Dレンジ」であれば、その正誤を問わず、後述する見なしDレンジ油圧制御が実行されるため、Dレンジでの車両の走行が確保される。検出レンジ位置が「N−Dレンジ」で車両の走行が可能であれば、本当のレンジ位置が「Dレンジ」であることが判明するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
本実施例1では、検出レンジ位置が「Dレンジ」から「N−Dレンジ」へ変化した場合と、「Nレンジ」から「N−Dレンジ」へ変化した場合とで少し異なる取り扱いをしている。すなわち、検出レンジ位置が「Dレンジ」から「N−Dレンジ」へ変化したときには、直ちに見なしDレンジ油圧制御を実行し、検出レンジ位置が「Nレンジ」から「N−Dレンジ」へ変化したときには、その「N−Dレンジ」の状態が所定時間継続したときに、見なしDレンジ油圧制御を実行するようにしている。
検出レンジ位置が「Nレンジ」から「N−Dレンジ」へ変化したときには、正常な状態であれば、直ぐに「N−Dレンジ」から「Dレンジ」へ変化するはずであるため、「N−Dレンジ」から「Dレンジ」へ変化するのに十分な所定時間が経過するまで待っても、まだ「N−Dレンジ」に止まっていれば、レンジ位置検出装置42が異常である可能性があると判断して、見なしDレンジ油圧制御を実行するものである。
尚、シフトレバー25がRレンジの位置でスイッチ体S2が断線してスイッチ体S2の信号値が「0」となると、「000」という異常なコードが発生するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がP、P−Rの各位置でスイッチ体S2が断線しても、検出レンジ位置が変化しないか隣り合うレンジ位置に変化するだけであるため、異常を検出できないが、この状態からシフトレバー25をDレンジにシフトすると、Rレンジを通過する際に「000」という異常なコードが発生するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がR−N、N、N−Dの各位置でスイッチ体S2が断線しても、検出レンジ位置が変化しないか隣り合うレンジ位置に変化するだけであるため、異常を検出できないが、この状態からシフトレバー25をDレンジにシフトすると、検出レンジ位置が「N−Dレンジ」となるため、見なしDレンジ油圧制御が実行されて車両の走行が確保される。
いずれの場合も、レンジ位置検出装置42の異常が検出されたときには、Dレンジの所定の変速段を確立するように油圧制御弁を制御するため、運転者がシフトレバー25をDレンジにシフトすれば、車両の走行が可能となる。
[スイッチ体S3の断線時]
図6(d)に示すように、スイッチ体S3の断線時には、全ての位置でスイッチ体S3の信号値が「0」となる。これにより、シフトレバー25がDレンジの位置の場合は、スイッチ体S1〜S3の信号値が「110」となるため、「P−Rレンジ」と誤判定されるが、シフトレバー25がDレンジの位置で車両走行中に、スイッチ体S3が断線してスイッチ体S3の信号値が「0」となると、検出レンジ位置の変化パターンが「Dレンジ」→「P−Rレンジ」という正常な状態では発生し得ない変化パターンとなるため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がNレンジの位置でスイッチ体S3が断線すると、その瞬間、「000」という異常なコードが発生するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がP、P−R、R、R−Nの各位置でスイッチ体S3が断線しても、検出レンジ位置が変化しないか隣り合うレンジ位置に変化するだけであるため、異常を検出できないが、この状態からシフトレバー25をDレンジにシフトすると、Nレンジを通過する際に「000」という異常なコードが発生するため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
また、シフトレバー25がN−Dレンジの位置でスイッチ体S3が断線すると、その瞬間、検出レンジ位置の変化パターンが「N−Dレンジ」→「Pレンジ」という正常な状態では発生し得ない変化パターンとなるため、レンジ位置検出装置42の異常と判定することができる。
いずれの場合も、レンジ位置検出装置42の異常と判定されれば、Dレンジの所定の変速段を確立するように油圧制御するため、運転者がシフトレバー25をDレンジにシフトすれば、車両の走行が可能となる。
[スイッチ体S1〜S3のいずれかが短絡した時]
図7(b)に示すように、3つのスイッチ体S1のいずれかが短絡しても、シフトレバー25がDレンジにシフトされた状態になっていれば、検出レンジ位置が「Dレンジ」となるため、車両の走行が可能である。
前述したように、本実施例1では、レンジ位置検出装置42の異常により走行不能に陥る事態を回避するために、検出レンジ位置が「R−Nレンジ」又は「N−Dレンジ」であれば、その正誤を問わず、見なしDレンジ油圧制御を実行して、車両の走行を確保するようにしている。この見なしDレンジ油圧制御では、所定の前進変速段(例えば3速)を確立させる油圧制御が実行される。「R−Nレンジ」又は「N−Dレンジ」という検出結果が正しければ、シフトレバー25の位置(手動切換弁26の切換位置)がDレンジではなく、手動切換弁26によって前進変速段を確立させるのに必要な摩擦係合要素の油圧制御弁への油圧供給回路が形成されていなため、見なしDレンジ油圧制御を実行しても、前進変速段が確立されず、車両が前進することはない。
一方、シフトレバー25をDレンジにシフトした状態になっていれば、手動切換弁26もDレンジに切り換えられた状態になっているため、この状態で「R−Nレンジ」又は「N−Dレンジ」と誤判定されても、見なしDレンジ油圧制御を実行することで、前進変速段を確立させることができる。これにより、レンジ位置検出装置42の異常発生時でもシフトレバー25をDレンジにシフトすることで車両の走行が可能になる。本実施例1では、見なしDレンジ油圧制御で制御される摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段(油圧センサ、油圧スイッチ等)が設けられ、この油圧検出手段の検出結果に基づいて変速の挙動(摩擦係合要素の係合状態)を判定できるようになっている。
以上説明した本実施例1のレンジ位置判定・異常診断・見なしDレンジ油圧制御は、図8乃至図13の各ルーチンによって実行される。以下の説明では、スイッチ体S1の信号値を「S1」と表記し、スイッチ体S2の信号値を「S2」と表記し、スイッチ体S3の信号値を「S3」と表記する。
[メインルーチン]
イグニッションスイッチ(図示せず)のオン操作によりAT−ECU30に電源が投入されると、AT−ECU30は、図8のメインルーチンを起動する。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、所定の初期化処理を実行して後述する各種のフラグ、タイマー(tND等)、記憶値等を初期値にリセットした後、ステップ102に進み、後述する図10の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンを実行した後、ステップ103に進み、所定時間(例えば10msec)が経過するまで待機し、この所定時間が経過した時点で、ステップ102に戻る。これにより、AT−ECU30の電源オン中は、所定時間(例えば10msec)の周期で後述する図10の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンが実行される。
[割り込み処理ルーチン]
一方、図9の割り込み処理ルーチンは、スイッチ体S1〜S3のいずれかの信号値が変化する毎に割込み処理により起動され、特許請求の範囲でいう異常診断手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、スイッチ体S1〜S3の信号値を読み込み、その信号値で構成する3ビットコード(検出レンジ位置)の前回記憶値SS13と今回記憶値SS130を更新すると共に、タイマーtNDをリセットする。具体的には、前回処理時の今回記憶値SS13を前回記憶値SS130として記憶し、今回読み込んだ3ビットコード「S13」を今回記憶値SS13として記憶する。
この後、ステップ202に進み、今回記憶値SS13(変化後の検出レンジ位置)が異常コード「000」であるか否かを判定し、異常コード「000」であれば、ステップ206に進み、第1の異常検出フラグFlagSを異常ありを意味する“1”にセットして、本ルーチンを終了する。
これに対して、ステップ202で、今回記憶値SS13(変化後の検出レンジ位置)が異常コード「000」でなければ、ステップ203に進み、今回記憶値SS13(変化後の検出レンジ位置)と前回記憶値SS130(変化前の検出レンジ位置)とを比較して、両者が隣り合う遷移であるか否かを判定する。その結果、隣り合う遷移でないと判定されれば、ステップ206に進み、第1の異常検出フラグFlagSを異常ありを意味する“1”にセットして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップ203で、今回記憶値SS13と前回記憶値SS130とが隣り合う遷移であると判定されれば、ステップ204に進み、検出レンジ位置FS13に今回記憶値SS13をセットする。この後、ステップ205に進み、第1の異常検出フラグFlagSを正常(異常なし)を意味する“0”に維持又はリセットして、本ルーチンを終了する。
[油圧制御用レンジ位置確定ルーチン]
図10の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンは、図8のメインルーチンのステップ102で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、前回の本ルーチンの処理によって更新された油圧制御用レンジ位置のデータが“異常”を表すデータであるか否かを判定し、油圧制御用レンジ位置のデータが“異常”を表すデータであれば、ステップ309に進み、中間状態位置判定パラメータSFTを“0”にセットし、次のステップ320で、第2の異常検出フラグFlagSFを異常ありを意味する“1”に維持し、次のステップ321で、油圧制御用レンジ位置のデータを“異常”を表すデータに維持して、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ301で、油圧制御用レンジ位置のデータが異常を表すデータでないと判定されれば、ステップ302に進み、図9の割り込み処理ルーチンによってセット/リセットされる第1の異常検出フラグFlagSが異常ありを意味する“1”にセットされているか否かを判定し、もし、第1の異常検出フラグFlagSが“1”にセットされていれば、ステップ309→320→321の順に処理し、中間状態位置判定パラメータSFT=“0”、第2の異常検出フラグFlagSF=“1”、油圧制御用レンジ位置=“異常”にセットして、本ルーチンを終了する。
上記2つのステップ301とステップ302でいずれも「No」と判定された場合、つまりレンジ位置検出装置42の異常が検出されていない場合には、ステップ303に進み、現在の検出レンジ位置FS13が「R−N」であるか否かを判定し、「R−N」であれば、ステップ310に進み、中間状態位置判定パラメータSFTを「R−N」にセットした後、ステップ317に進み、油圧制御用レンジ位置を「D」にセットする。これにより、現在の検出レンジ位置FS13が「R−N」である場合は、Dレンジと見なして、直ちに見なしDレンジ油圧制御を実行すると共に、次のステップ318で、後述する図11の変速状態判定ルーチンを実行して、見なしDレンジ油圧制御による変速の挙動を判定して、レンジ位置検出装置42の異常の有無を判定する。
上記ステップ303で、現在の検出レンジ位置FS13が「R−N」でないと判定された場合には、ステップ304に進み、現在の検出レンジ位置FS13が「N−D」であるか否かを判定し、「N−D」であれば、ステップ305に進み、前回の検出レンジ位置SS130が「D」であるか否か、つまりDレンジからN−Dレンジに変化したか否かを判定し、DレンジからN−Dレンジに変化した場合には、ステップ312に進み、中間状態位置判定パラメータSFTを、DレンジからN−Dレンジに変化したことを意味する「N−D」にセットした後、ステップ317に進み、油圧制御用レンジ位置を「D」にセットする。これにより、DレンジからN−Dレンジに変化した場合は、Dレンジと見なして、直ちに見なしDレンジ油圧制御を実行すると共に、次のステップ318で、後述する図11の変速状態判定ルーチンを実行して、見なしDレンジ油圧制御による変速の挙動を判定して、レンジ位置検出装置42の異常の有無を判定する。
一方、上記ステップ305で、前回の検出レンジ位置SS130が「D」でないと判定された場合には、ステップ306に進み、前回の検出レンジ位置SS130が「N」であるか否か、つまりNレンジからN−Dレンジに変化したか否かを判定し、NレンジからN−Dレンジに変化した場合には、ステップ313に進み、中間状態位置判定パラメータSFTを、NレンジからN−Dレンジに変化したことを意味する「D−N」にセットする。この後、ステップ314に進み、NレンジからシフトされたN−Dレンジの状態の継続時間を計測するタイマtNDの計測時間が所定時間ktD以上であるか否か(つまりNレンジからシフトされたN−Dレンジの状態が所定時間ktD以上継続したか否か)を判定し、「No」と判定されれば、ステップ315に進み、現在のタイマtNDの計測時間に本ルーチンの起動周期(例えば10msec)を加算して、タイマtNDの計測時間を更新すると共に、次のステップ316で、油圧制御用レンジ位置を「N−D」にセットして、本ルーチンを終了する。
この結果、検出レンジ位置がNレンジからN−Dレンジへ変化したときには、N−DレンジからDレンジへ変化するのに十分な所定時間ktDが経過するまで見なしDレンジ油圧制御が実行されず、上述した処理を繰り返すことになる。この後、NレンジからシフトされたN−Dレンジの状態の継続時間が所定時間ktDに達した時点で、ステップ314で「Yes」と判定されて、ステップ317に進み、油圧制御用レンジ位置を「D」にセットして、見なしDレンジ油圧制御を開始すると共に、次のステップ318で、後述する図11の変速状態判定ルーチンを実行して、見なしDレンジ油圧制御による変速の挙動を判定して、レンジ位置検出装置42の異常の有無を判定する。
この後、ステップ319に進み、図11の変速状態判定ルーチンでセット/リセットされる第2の異常検出フラグFlagSFが異常ありを意味する“1”にセットされているか否かを判定し、第2の異常検出フラグFlagSFが“0”であれば、そのまま本ルーチンを終了するが、第2の異常検出フラグFlagSFが“1”にセットされていれば、ステップ320→321の順に処理し、第2の異常検出フラグFlagSF=“1”、油圧制御用レンジ位置=“異常”にセットして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップ303とステップ304でいずれも「No」と判定された場合、つまり検出レンジ位置がR−NレンジとN−Dレンジのいずれにも該当しない場合は、ステップ307に進み、中間状態位置判定パラメータSFTを“0”にセットした後、ステップ307に進み、現在の検出レンジ位置FS13をそのまま油圧制御用レンジ位置にセットして本ルーチンを終了する。
また、ステップ305とステップ306でいずれも「No」と判定された場合は、検出レンジ位置がDレンジとNレンジ以外のレンジ位置からN−Dレンジに変化した異常な遷移と判断して、ステップ309→320→321の順に処理し、中間状態位置判定パラメータSFT=“0”、第2の異常検出フラグFlagSF=“1”、油圧制御用レンジ位置=“異常”にセットして、本ルーチンを終了する。
尚、本ルーチンにより、検出レンジ位置がR−Nレンジ又はN−Dレンジのときに、油圧制御用レンジ位置を「D」にセットして、見なしDレンジ油圧制御を実行する処理が特許請求の範囲でいう見なしDレンジ油圧制御手段としての役割を果たす。
[変速状態判定ルーチン]
図11の変速状態判定ルーチンは、図10の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンのステップ318で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ401で、中間状態位置判定パラメータSFTがDレンジからN−Dレンジに変化したことを意味する「N−D」で、且つ、中間状態位置継続時間タイマtSFTで計測した「N−D」の継続時間が見なしDレンジ油圧制御による変速の完了・維持を判定するのに必要な所定時間kt1以上であるか否かを判定する。
このステップ401で、「Yes」と判定されれば、ステップ407に進み、後述する図13の変速完了・維持判定ルーチンを実行して、見なしDレンジ油圧制御による変速の完了・維持を判定する。この後、ステップ408に進み、変速維持フラグSFTkeepが変速段の維持を意味する“1”にセットされているか否かを判定し、変速維持フラグSFTkeep=“1”である場合、つまり正常な状態では変速段が維持されないN−Dレンジで変速段が維持されていれば、ステップ409に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常ありを意味する“1”にセットして本ルーチンを終了する。一方、上記ステップ408で、変速維持フラグSFTkeep=“0”と判定されれば、ステップ410に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常なし(正常)を意味する“0”にセットして本ルーチンを終了する。
また、前述したステップ401で「No」と判定された場合は、ステップ402に進み、中間状態位置判定パラメータSFTが「R−N」で、且つ、中間状態位置継続時間タイマtSFTで計測した「R−N」の継続時間が見なしDレンジ油圧制御による変速開始を判定するのに必要な所定時間kt2以上であるか否かを判定する。
このステップ402で、「Yes」と判定されれば、ステップ404に進み、後述する図12の変速開始判定ルーチンを実行して、見なしDレンジ油圧制御による変速開始の有無を判定する。この後、ステップ405に進み、変速開始フラグSFTstartが変速開始を意味する“1”にセットされているか否かを判定し、変速開始フラグSFTstart=“1”である場合、つまり正常な状態では変速が開始されないR−Nレンジで変速が開始されれば、ステップ409に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常ありを意味する“1”にセットして本ルーチンを終了する。一方、上記ステップ405で、変速開始フラグSFTstart=“0”と判定されれば、ステップ406に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常なし(正常)を意味する“0”にセットして本ルーチンを終了する。
前述したステップ401とステップ402でいずれも「No」と判定された場合は、ステップ403に進み、中間状態位置判定パラメータSFTがNレンジからN−Dレンジに変化したことを意味する「D−N」で、且つ、中間状態位置継続時間タイマtSFTで計測した「D−N」の継続時間が見なしDレンジ油圧制御による変速開始を判定するのに必要な所定時間kt3以上であるか否かを判定する。
このステップ403で、「Yes」と判定されれば、ステップ404に進み、後述する図12の変速開始判定ルーチンを実行した後、ステップ405に進み、変速開始フラグSFTstartが変速開始を意味する“1”にセットされているか否かを判定する。その判定結果が変速開始フラグSFTstart=“1”である場合、つまり正常な状態では変速が開始されない「D−N」レンジで変速が開始されば、ステップ409に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常ありを意味する“1”にセットして本ルーチンを終了する。一方、上記ステップ405で、変速開始フラグSFTstart=“0”と判定されれば、ステップ406に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常なし(正常)を意味する“0”にセットして本ルーチンを終了する。
また、ステップ403で、「No」と判定されれば、ステップ406に進み、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常なし(正常)を意味する“0”にセットして本ルーチンを終了する。
[変速開始判定ルーチン]
図12の変速開始判定ルーチンは、図11の変速状態判定ルーチンのステップ404で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ504で、係合側の摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段(油圧センサ、油圧スイッチ等)の油圧信号がオン(係合状態)を示しているか否かを判定し、係合側の油圧信号がオン(係合状態)を示していれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されたと判断して、ステップ506に進み、変速開始フラグSFTstartを“1”にセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ504で、係合側の油圧信号がオン(係合状態)を示していないと判定されれば、ステップ501に進み、見なしDレンジ油圧制御による変速終了時の予想入力軸回転速度ReqNtが変速開始時(見なしDレンジ油圧制御開始時)の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt1以上低いか否かを判定し、「No」と判定されれば、ステップ502に進み、変速終了時の予想入力軸回転速度ReqNtが変速開始時の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt1以上高いか否かを判定する。これら2つのステップ501、502でいずれも「No」と判定された場合、つまり、変速終了時の予想入力軸回転速度ReqNtが変速開始時の入力軸回転速度NowNt付近(NowNt±kNt1の範囲内)である場合は、見なしDレンジ油圧制御による変速開始を判定開始できないと判断して、ステップ510に進み、変速開始フラグSFTstartを“0”にセットして本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ502で、変速終了時の予想入力軸回転速度ReqNtが変速開始時の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt1以上高いと判定された場合は、ステップ503に進み、入力軸回転速度センサ28で検出した現在の入力軸回転速度Ntが変速開始時の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt3以上高いか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されたと判断して、ステップ508に進み、変速開始フラグSFTstartを“1”にセットして本ルーチンを終了する。尚、上記ステップ503の判定結果が「No」であれば、見なしDレンジ油圧制御による変速状態が未確定であると判断して、ステップ509に進み、変速開始フラグSFTstartを“2”にセットして本ルーチンを終了する。
また、前記ステップ501で、変速終了時の予想入力軸回転速度ReqNtが変速開始時の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt1以上低いと判定されれば、ステップ505に進み、入力軸回転速度センサ28で検出した現在の入力軸回転速度Ntが変速開始時の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt2以上低いか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されたと判断して、ステップ508に進み、変速開始フラグSFTstartを“1”にセットして本ルーチンを終了する。尚、上記ステップ505の判定結果が「No」であれば、見なしDレンジ油圧制御による変速状態が未確定であると判断して、ステップ507に進み、変速開始フラグSFTstartを“2”にセットして本ルーチンを終了する。
[変速完了・維持判定ルーチン]
図13の変速完了・維持判定ルーチンは、図11の変速状態判定ルーチンのステップ407で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ601で、解放側の摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段(油圧センサ、油圧スイッチ等)の油圧信号がオン(係合状態)を示しているか否かを判定し、解放側の油圧信号がオン(係合状態)を示していれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速段が維持されていると判断して、ステップ604に進み、変速維持フラグSFTkeepを“1”にセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ601で、解放側の油圧信号がオン(係合状態)を示していないと判定されれば、ステップ602に進み、入力軸回転速度センサ28で検出した現在の入力軸回転速度Ntが変速開始時の入力軸回転速度NowNtの検出ばらつき範囲の上限値(NowNt+kNt4)よりも低いか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、ステップ603に進み、現在の入力軸回転速度Ntが変速開始時の入力軸回転速度NowNtの検出ばらつき範囲の下限値(NowNt−kNt5)よりも高いか否かを判定を判定する。
これら2つのステップ602、603でいずれも「Yes」と判定された場合、つまり、現在の入力軸回転速度Ntが変速開始時の入力軸回転速度NowNtの検出ばらつき範囲内である場合は、見なしDレンジ油圧制御によって変速段が維持されている(現在のレンジ位置がDレンジである)と判断して、ステップ604に進み、変速維持フラグSFTkeepを“1”にセットして本ルーチンを終了する。一方、上記2つのステップ602、603のいずれか一方で「No」と判定されれば、見なしDレンジ油圧制御を行っても、変速段が維持されていない(現在のレンジ位置がDレンジ以外である)と判断して、ステップ605に進み、変速維持フラグSFTkeepを“0”にセットして本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例1の制御例を図14のタイムチャートを用いて説明する。図14は、レンジ位置検出装置42の検出レンジ位置(SS13、SS130)がN−D→N→R−Nの順に変化したときの挙動を示している。現在の検出レンジ位置SS13がNレンジからR−Nレンジに変化した時点t1で、中間状態位置判定パラメータSFTが「0」から「R−N」に変化する。この時点t1で、油圧制御用レンジ位置を「D」にセットして、直ちに見なしDレンジ油圧制御を開始すると共に、中間状態位置継続時間タイマtSFTの計時動作を開始する。
現在の検出レンジ位置SS13が誤検出によりR−Nレンジになっている場合、本当のレンジ位置がDレンジであれば、見なしDレンジ油圧制御を実行すると、変速が開始されるため、変速開始の有無を判定することで、Dレンジであるか否か(レンジ位置検出装置42が異常であるか否か)を判定することができる。見なしDレンジ油圧制御開始から実際に変速が開始されるまでに遅れ時間があるため、中間状態位置継続時間タイマtSFTで見なしDレンジ油圧制御開始後の経過時間を計測して、上記遅れ時間に相当する所定時間kt2が経過した時点t2で、変速開始判定の処理を開始する。
変速開始判定処理の開始直後は、まだ変速状態が未確定であるため、変速開始フラグSFTstartを未確定を意味する“2”にセットする。その後、実際に変速が開始されると、入力軸回転速度Ntが低下し始める。これにより、入力軸回転速度Ntが見なしDレンジ油圧制御開始時の入力軸回転速度NowNtよりも所定値kNt2以上低くなれば、その時点t3で、変速が開始されたと判断して、変速開始フラグSFTstartを変速開始を意味する“1”にセットする。
この場合、現在の検出レンジ位置SS13がR−Nレンジであるため、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されるということは、現在の本当のレンジ位置がDレンジであることを意味し、それによって、レンジ位置検出装置42が異常であることが判明する。従って、変速開始フラグSFTstartが変速開始を意味する“1”にセットされた時点t3で、第2の異常検出フラグFlagSFをレンジ位置検出装置42の異常ありを意味する“1”にセットすると共に、油圧制御用レンジ位置を“異常”にセットする。
油圧制御用レンジ位置が“異常”にセットされると、AT−ECU30は、Dレンジの所定の変速段(例えば3速の変速段)を確立するように油圧制御弁を制御することで、レンジ位置検出装置42の異常検出時に、車両の走行を確保する。このAT−ECU30の機能が特許請求の範囲でいうフェールセーフ手段に相当する。
以上説明した本実施例1によれば、検出レンジ位置が「R−Nレンジ」又は「N−Dレンジ」であれば、その正誤を問わず、見なしDレンジ油圧制御を実行するようにしたので、レンジ位置検出装置42の異常により走行不能に陥る事態を回避することができ、レンジ位置検出装置42の異常発生時でもシフトレバー25をDレンジにシフトすれば車両の走行を確保することができる。
また、検出レンジ位置のコードが異常コード「000」であったり、今回の検出レンジ位置と前回の検出レンジ位置とが隣り合う遷移でない場合は、レンジ位置検出装置42の異常と判断して、Dレンジの所定の変速段(例えば3速の変速段)を確立するように油圧制御するようにしたので、検出レンジ位置がR−N、N−Dレンジ以外のレンジ位置であっても、レンジ位置検出装置42の異常発生時にシフトレバー25をDレンジにシフトすれば車両の走行を確保することができる。
尚、本実施例1では、検出レンジ位置が「R−Nレンジ」又は「N−Dレンジ」ときに見なしDレンジ油圧制御を実行するようにしたが、これ以外のレンジ位置(但しRレンジを除く)でも見なしDレンジ油圧制御を実行するようにしても良い。
上記実施例1では、見なしDレンジ油圧制御中の変速の挙動(変速開始又は変速維持)を入力軸回転速度Ntの挙動に基づいて判定するようにしたが、図15及び図16に示す本発明の実施例2では、見なしDレンジ油圧制御中の変速の挙動(変速開始又は変速維持)をギヤ比GRの挙動に基づいて判定するようにしている。本実施例2では、ギヤ比GRは、入力軸回転速度センサ28で検出した入力軸回転速度Ntと、出力軸回転速度センサ29で検出した出力軸回転速度Noとの比(GR=Nt/No)をAT−ECU30で算出することで求めるようにしており、このAT−ECU30の機能が特許請求の範囲でいうギヤ比検出手段に相当する役割を果たす。以下、図15及び図16の各ルーチンの処理内容を説明する。
[変速開始判定ルーチン]
図15の変速開始判定ルーチンは、図11の変速状態判定ルーチンのステップ404で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ704で、係合側の摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段(油圧センサ、油圧スイッチ等)の油圧信号がオン(係合状態)を示しているか否かを判定し、係合側の油圧信号がオン(係合状態)を示していれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されたと判断して、ステップ706に進み、変速開始フラグSFTstartを“1”にセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ704で、係合側の油圧信号がオン(係合状態)を示していないと判定されれば、ステップ701に進み、見なしDレンジ油圧制御の目標変速段のギヤ比ReqGRが変速開始時(見なしDレンジ油圧制御開始時)の変速段のギヤ比NowGRよりも所定値kGR1以上低いか否かを判定し、「No」と判定されれば、ステップ702に進み、目標変速段のギヤ比ReqGRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRよりも所定値kGR1以上高いか否かを判定する。これら2つのステップ701、702でいずれも「No」と判定された場合、つまり、目標変速段のギヤ比ReqGRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGR付近(NowGR±kGR1の範囲内)である場合には、見なしDレンジ油圧制御による変速開始を判定開始できないと判断して、ステップ710に進み、変速開始フラグSFTstartを“0”にセットして本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ702で、見なしDレンジ油圧制御の目標変速段のギヤ比ReqGRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRよりも所定値kGR1以上高いと判定された場合は、ステップ703に進み、入力軸回転速度センサ28で検出した現在の変速段のギヤ比GRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRよりも所定値kGR3以上高いか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されたと判断して、ステップ708に進み、変速開始フラグSFTstartを“1”にセットして本ルーチンを終了する。尚、上記ステップ703の判定結果が「No」であれば、見なしDレンジ油圧制御による変速状態が未確定であると判断して、ステップ709に進み、変速開始フラグSFTstartを“2”にセットして本ルーチンを終了する。
また、前記ステップ701で、見なしDレンジ油圧制御の目標変速段のギヤ比ReqGRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRよりも所定値kGR1以上低いと判定されれば、ステップ705に進み、入力軸回転速度センサ28で検出した現在の変速段のギヤ比GRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRよりも所定値kGR2以上低いか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速が開始されたと判断して、ステップ708に進み、変速開始フラグSFTstartを“1”にセットして本ルーチンを終了する。尚、上記ステップ705の判定結果が「No」であれば、見なしDレンジ油圧制御による変速状態が未確定であると判断して、ステップ707に進み、変速開始フラグSFTstartを“2”にセットして本ルーチンを終了する。
[変速完了・維持判定ルーチン]
図16の変速完了・維持判定ルーチンは、図11の変速状態判定ルーチンのステップ407で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ801で、解放側の摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段(油圧センサ、油圧スイッチ等)の油圧信号がオン(係合状態)を示しているか否かを判定し、解放側の油圧信号がオン(係合状態)を示していれば、見なしDレンジ油圧制御によって変速段が維持されていると判断して、ステップ804に進み、変速維持フラグSFTkeepを“1”にセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ801で、解放側の油圧信号がオン(係合状態)を示していないと判定されれば、ステップ802に進み、入力軸回転速度センサ28で検出した現在の変速段のギヤ比GRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRの検出ばらつき範囲の上限値(NowGR+kGR4)よりも低いか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、ステップ803に進み、現在の変速段のギヤ比GRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRの検出ばらつき範囲の下限値(NowGR−kGR5)よりも高いか否かを判定を判定する。
これら2つのステップ802、803でいずれも「Yes」と判定された場合、つまり、現在の変速段のギヤ比GRが変速開始時の変速段のギヤ比NowGRの検出ばらつき範囲内である場合は、見なしDレンジ油圧制御によって変速段が維持されている(現在のレンジ位置がDレンジである)と判断して、ステップ804に進み、変速維持フラグSFTkeepを“1”にセットして本ルーチンを終了する。一方、上記2つのステップ802、803のいずれか一方で「No」と判定されれば、見なしDレンジ油圧制御を行っても、変速段が維持されていない(現在のレンジ位置がDレンジ以外である)と判断して、ステップ805に進み、変速維持フラグSFTkeepを“0”にセットして本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例2でも、前記実施例1と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施例3では、図17の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンを所定周期で実行する。本ルーチンが起動されると、まずステップ901で、検出レンジ位置が中間状態位置(R−N)、(N−D)、(P−R)、無信号状態のうちのいずれかに該当するか否かを判定し、いずれにも該当しなければ、本ルーチンを終了するが、いずれかに該当すれば、ステップ902に進み、Dレンジと見なして所定の前進変速段を確立させる見なしDレンジ油圧制御を実行する。この後、ステップ903に進み、後進ギヤ比が確定したか否かを判定し、後進ギヤ比が確定していれば、ステップ905に進み、実際のレンジ位置がRレンジであると確定して本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ903で、後進ギヤ比が確定していないと判定されれば、ステップ904に進み、前進ギヤ比が確定したか否かを判定し、前進ギヤ比が確定していれば、ステップ906に進み、実際のレンジ位置がDレンジであると確定して本ルーチンを終了する。尚、上記ステップ904で、前進ギヤ比が確定していないと判定されれば、ステップ903に戻り、前述した処理を繰り返す。
以上のようにして、ギヤ比の検出結果により実際のレンジ位置がRレンジ又はDレンジと確定した後は、同種の中間状態位置の信号を検出した場合に、前記見なしDレンジ油圧制御を省略して検出レンジ位置をRレンジ又はDレンジと判断して油圧制御する。
尚、見なしDレンジ油圧制御によるDレンジ判断時に中間状態位置(N−D)の信号を検出した場合、無信号検出時に検出レンジ位置をRレンジと判断して油圧制御するようにしても良い。
以上説明した本実施例3では、見なしDレンジ油圧制御実行後のギヤ比の検出結果に基づいてRレンジ又はDレンジと判明した時点で、検出レンジ位置をRレンジ又はDレンジと確定するようにしたので、レンジ位置検出装置42の異常時でも、適正な油圧制御を実行することができ、走行性を確保できると共に、Rレンジでトルクダウンすることを防止できる。
しかも、本実施例3では、見なしDレンジ油圧制御実行後のギヤ比の検出結果に基づいて実際のレンジ位置がRレンジ又はDレンジと確定した後は、同種の中間状態位置の信号を検出した場合に、見なしDレンジ油圧制御を省略して検出レンジ位置をRレンジ又はDレンジと判断して油圧制御するようにしたので、見なしDレンジ油圧制御によるRレンジでのトルクダウンを未然に防止できると共に、制御ロジックを簡単化することができる利点がある。
尚、各実施例1〜3の自動変速機11は、シフトレバー25の操作によってPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの4つのレンジ位置に切り換えられるようになっているが、切り換え可能なレンジ位置が5つ以上の自動変速機に本発明を適用する場合は、レンジ位置検出装置42のスイッチ体の数を5個に増加して、例えば、4個のスイッチ体から出力される2値信号(「0」,「1」)の組み合わせによって4ビットコードを構成するようにしても良い。
また、各実施例1〜3では、レンジ位置検出スイッチ42のスイッチ体S1〜S3を接触式スイッチで構成したが、非接触式のスイッチ(センサ)で構成しても良い。非接触式のスイッチ(センサ)としては、例えば、ホール素子等の磁気センサや光センサを用いれば良い。具体的には、摺動子45の代わりに磁気センサを摺動レバー43に取り付け、導体46の代わりに磁性体を設けて、シフトレバー25の操作によって摺動レバー43と一体的に移動する磁気センサが磁性体に対向した時に磁気センサの出力が変化する構成としても良い。或は、摺動子45の代わりに光センサを摺動レバー43に取り付け、導体46の代わりにスリット等を設けて、シフトレバー25の操作によって摺動レバー43と一体的に移動する光センサがスリット等に対向した時に光センサの出力が変化する構成としても良い。非接触式のスイッチ(センサ)を用いれば、レンジ位置検出スイッチ42の耐久性を向上できる利点がある。
また、本発明で使用するレンジ位置検出装置42は、上記の構成に限定されるものではなく、公知の様々な構成のレンジ位置検出装置を用いたシステムに本発明を適用して実施できる。
その他、本発明は、4速自動変速機に限定されず、3速以下又は5速以上の自動変速機にも適用できることは言うまでもない。
本発明の実施例1における自動変速機全体の概略構成図である。 自動変速機の機械的構成を模式的に示す図である。 各変速段のクラッチC0〜C2とブレーキB0,B1の係合/解放の組み合わせを示す図である。 レンジ位置検出装置の概略構成図である。 レンジ位置検出装置の各スイッチ体S1〜S3の導体の配置パターンを示す図である。 (a)は正常時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図、(b)はスイッチ体S1の断線時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図、(c)はスイッチ体S2の断線時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図、(d)はスイッチ体S3の断線時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図である。 (a)は正常時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図、(b)はスイッチ体S1の短絡時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図、(c)はスイッチ体S2の短絡時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図、(d)はスイッチ体S3の短絡時の各レンジ位置とスイッチ体S1〜S3の信号値との関係を説明する図である。 実施例1のメインルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の割り込み処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のレンジ位置確定ルーチンルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の変速開始判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の変速完了・維持判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御例を説明するタイムチャートである。 実施例2の変速開始判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の変速完了・維持判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の油圧制御用レンジ位置確定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11…自動変速機、12…トルクコンバータ、15…変速歯車機構、17…油圧制御回路、18…油圧ポンプ、19…ライン圧制御回路、20…自動変速制御回路、21…ロックアップ制御回路、25…シフトレバー、26…手動切換弁、28…入力軸回転速度センサ(入力軸回転速度検出手段)、29…出力軸回転速度センサ、30…AT−ECU(変速制御手段,見なしDレンジ油圧制御手段,異常診断手段,ギヤ比検出手段,フェールセーフ手段)、C0〜C2…クラッチ(摩擦係合要素)、B0,B1…ブレーキ(摩擦係合要素)、40…リンク、42…レンジ位置検出装置、43…摺動レバー、44…絶縁体、45…摺動子、46…導体、S1〜S4…スイッチ体

Claims (9)

  1. 運転者のシフトレバーの操作により切り換えられる少なくともパーキングレンジ(以下「Pレンジ」と表記)、リバースレンジ(以下「Rレンジ」と表記)、ニュートラルレンジ(以下「Nレンジ」と表記)、ドライブレンジ(以下「Dレンジ」と表記)の各レンジ位置とその中間状態位置を検出するための信号を出力するレンジ位置検出装置と、
    自動変速機内の複数の摩擦係合要素に供給する油圧を制御する複数の油圧制御弁と、
    前記シフトレバーの操作に連動して前記複数の油圧制御弁への油圧供給回路を切り換えるように設けられ、前記シフトレバーがDレンジにシフトされているときのみ、前進変速段を確立させるのに必要な摩擦係合要素の油圧制御弁への油圧供給回路を形成するように切り換えられる手動切換弁と、
    前記レンジ位置検出装置から出力される信号に基づいて検出したレンジ位置に応じて前記複数の油圧制御弁を制御することで前記複数の摩擦係合要素の係合状態を油圧で制御して変速段を切り換える変速制御手段とを備えた自動変速機の制御装置において、
    前記レンジ位置検出装置による検出レンジ位置がDレンジ以外であっても、所定条件下でDレンジと見なして所定の前進変速段を確立させる油圧制御(以下「見なしDレンジ油圧制御」という)を実行する見なしDレンジ油圧制御手段を備え、
    前記見なしDレンジ油圧制御手段は、前記レンジ位置検出装置による検出レンジ位置がDレンジからDレンジとNレンジとの間の中間状態位置(N−D)へ変化したときには、直ちに前記見なしDレンジ油圧制御を実行し、前記レンジ位置検出装置による検出レンジ位置がNレンジからNレンジとDレンジとの間の中間状態位置(N−D)へ変化したときには、その中間状態位置(N−D)の状態が所定時間継続したときに、前記見なしDレンジ油圧制御を実行することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記レンジ位置検出装置は、前記各レンジ位置とその中間状態位置を複数の2値信号を組み合わせたコードで表現し、且つ、前記各レンジ位置とその中間状態位置において、隣り合う2つの位置間で1つの2値信号のみが変化するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記レンジ位置検出装置は、前記各レンジ位置とその中間状態位置のいずれの位置においても、少なくとも1つの2値信号がアクティブな信号となるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記レンジ位置検出装置は、前記各レンジ位置とその中間状態位置を3つの2値信号を組み合わせた3ビットコードで表現し、且つ、各中間状態位置において、2つの2値信号がアクティブな信号となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記レンジ位置検出装置は、Dレンジで全ての信号がアクティブな信号に切り換えられるように構成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  6. 前記レンジ位置検出装置から出力されるいずれかの2値信号が変化する毎にその変化後の2値信号の組み合わせが変化前の2値信号の組み合わせと隣り合う位置の2値信号の組み合わせであるか否かを判定して前記レンジ位置検出装置の異常診断を行う異常診断手段を備えていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  7. 自動変速機の入力軸回転速度を検出する入力軸回転速度検出手段を備え、
    前記見なしDレンジ油圧制御手段は、前記見なしDレンジ油圧制御の実行中に前記入力軸回転速度検出手段の検出結果に基づいて変速の挙動を判定して前記レンジ位置検出装置の異常の有無を判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  8. 自動変速機のギヤ比を検出するギヤ比検出手段を備え、
    前記見なしDレンジ油圧制御手段は、前記見なしDレンジ油圧制御の実行中に前記ギヤ比検出手段の検出結果に基づいて変速の挙動を判定して前記レンジ位置検出装置の異常の有無を判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  9. 前記見なしDレンジ油圧制御で制御される摩擦係合要素の油圧を検出する油圧検出手段を備え、
    前記見なしDレンジ油圧制御手段は、前記見なしDレンジ油圧制御の実行中に前記油圧検出手段の検出結果に基づいて変速の挙動を判定して前記レンジ位置検出装置の異常の有無を判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
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