JP4345635B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の制御装置に関し、特に、運転性能を確保しつつ、ビジーシフトを回避して、運転フィーリングの向上を図ることができる制御装置に関する。
近年、車両に搭載される自動変速機は、走行性能の向上および燃費の向上を目的として、前進走行の変速ギヤが多段化される傾向がある。変速ギヤが多段化されると、必要でない変速が頻繁に行なわれるビジーシフトと言われる現象も発生し得る。このビジーシフトは、車両の搭乗者にとって好ましい感覚とはいえない。以下に示す公報に、変速ギヤが多段化された車両における変速についての技術が開示されている。
特開2001−295917号公報(特許文献1)は、スキップモードにおける最高段での加速に違和感がない車両の自動変速装置を開示する。この車両の自動変速装置は、アクセル開度と変速機の出力軸回転数とから最適ギヤ段を設定した線図からなるマップを備えるとともに、車両運転時のアクセル開度と出力回転数から最適ギヤ段を選定して変速機を自動変速する車両の自動変速装置であって、車両の加速時、現ギヤ段での出力軸回転数が、マップで設定した現ギヤ段の線図の設定回転数を上回ったとき、現ギヤ段から1段飛ばした目標ギヤ段にシフトさせるとともにそのシフトする際の現ギヤ段が最高段より1段下のとき、最高段の線図をその1段下のギヤ段の線図にシフトさせてスキップシフトさせる。
この車両の自動変速装置によると、車載重量が軽いときなどに変速を1段飛ばしで行なうスキップモードを選択するスキップスイッチが運転者によりオンにされると、変速が1段飛ばしに行なわれる。そして、変速段が、1st〜16thある場合、スキップシフト開始時の現ギヤ段が偶数段の場合、たとえば12thの場合、14th、16thと1段飛ばしに最高段の16thまでスキップシフトすることができる。さらに、現ギヤ段が奇数段の場合、たとえば13thの場合、15thにシフトチェンジした後、さらに加速する場合、スキップモードは17thとなるが、最高段が16thであるため、最高段である16thの線図をその1段下のギヤ段(15th)の線図にシフトさせてスキップシフトさせるので、スキップシフトは、13th,15thのシフトチェンジによる加速となり、加速に違和感を与えることがなくなる。
しかしながら、1段飛ばしの自動変速を選択するために、運転者がスキップスイッチをオンにすることは、良好な操作性であるとはいえない。特開2004−60837号公報(特許文献2)は、使い易さを向上させた変速制御装置を開示する。この変速制御装置は、車両の運転状態に応じて変速機を自動変速する変速制御装置であって、変速機の現在のギヤ段が所定段よりも低いときには、変速機のギヤ段を1段または複数段ずつ飛ばして変速するワイド変速を行ない、変速機の現在のギヤ段がその所定段以上のギヤ段であるときには、変速機のギヤ段を1段ずつ変速するかまたはそのワイド変速のときよりも少ない段数ずつ飛ばして変速するナロー変速を行なう変速幅変更変速モードに従って変速機を変速する変速幅変更変速手段を備える。
この変速制御装置によると、現在のギヤ段に基づいてワイド変速またはナロー変速のいずれを行なうのかを判断する。このようにすると、車両総重量が中程度である場合などにおける、1段変速モードおよびスキップ変速モードのいずれにおいてもフィーリングの悪化が発生してしまう問題点を解決できる。すなわち、1段変速モードでは、変速機のギヤ段が比較的高速段であるときはフィーリングの悪化は生じないものの、変速機のギヤ段が比較的低速段であるときは、車輪が発生する駆動力が絶対的に大きく加減速の応答が速いため変速が頻繁に行なわれる(ビジーシフト)ことになりフィーリングが悪くなる。逆に、スキップ変速では、変速機が比較的低速段であるときには良好なフィーリングが得られるものの、変速機が比較的高速段までシフトアップされると、車輪が発生する駆動力が小さくなり各ギヤ段の駆動力の余裕も少なくなるため、変速段を飛ばして変速すると逆にフィーリングが悪化してしまう。ところが、現在のギヤ段に基づいてワイド変速またはナロー変速のいずれを行なうのかを判断するので、このようなフィーリングの悪化が発生しなくなる。
特開2001−295917号公報 特開2004−60837号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車両の自動変速装置では、運転者が車載重量などに基づいてスキップスイッチを操作しなければならない。このような技術を普通乗用車に適用しても、普通乗用車の車載重量の変化が運転性能に与える影響は少ないので、運転者がスキップスイッチを的確に操作することが困難である。
一方、特許文献2に開示された変速制御装置では、スキップスイッチを操作しないため操作性の向上は実現できても、単に、変速ギヤ段が予め設定されたギヤ段よりも高いか低いかに基づいて、ワイドシフトを行なうのか、ナローシフトを行なうのかを決定しているに過ぎない。このため、運転者の要求とは異なる車両性能(加速性能の要否等)を実現できない。さらに、車両の搭乗者にとって好ましい感覚とはいえないビジーシフトを回避することも困難である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、自動的に、運転者が要求する車両の運転性能を実現しつつ、ビジーシフトを回避する、自動変速機の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、少なくともアクセル開度に基づくマップに従って変速制御を行なう自動変速機を制御する。この制御装置は、自動変速機の有する全変速段を選択可能な第1の変速マップと、全変速段のうちの1つおきの変速段を選択可能な第2の変速マップとを記憶するための記憶手段と、アクセル開度の変化量を検知するための検知手段と、変化量が予め定められた値以下であると、第2の変速マップに基づいて、変速制御を行なうための制御手段とを含む。
第1の発明によると、アクセル開度の変化量が少ないときには、運転者は大きな駆動力の変化を求めていないと判断できる。すなわち、駆動力の増加を求めていないと判断できる。このような場合には、全変速段のうちの1つおきの変速段を選択可能な第2の変速マップを用いて、たとえば3速から4速へ、4速から5速へアップシフトするのではなく、3速から5速へアップシフトする。このようにすると、ビジーシフトを回避しつつ、運転者が要求する運転性能を実現できる。また、運転者のアクセル操作に基づいて、全変速段を選択できるモードか、1つおきの変速段を選択するモードのいずれかに基づいて変速制御するのかを自動的に行なうことができる。その結果、自動的に、運転者が要求する車両の運転性能を実現しつつ、ビジーシフトを回避する、自動変速機の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、第2の変速マップは奇数段用変速マップと偶数段用変速マップとを含む。制御装置は、現在の変速段が奇数段か偶数段であるかを検知するための手段をさらに含む。制御手段は、現在の変速段が奇数段であると奇数段用変速マップに基づいて変速を行なうとともに、現在の変速段が偶数段であると偶数段用変速マップに基づいて変速を行なうための手段を含む。
第2の発明によると、たとえば8速の自動変速機の場合、1速(1st)→3速(3rd)→5速(5th)→7速(7th)とアップシフトするアップシフト用の奇数段用変速マップと、2速(2nd)→4速(4th)→6速(6th)→8速(8th)とアップシフトするアップシフト用の偶数段用変速マップとを有する。このような2つのマップを記憶しておいて、現在の変速段が奇数であるか偶数であるかに基づいて、いずれかのマップを選択するので、第2の変速マップに基づく変速制御の場合、必ず1つ飛ばしに変速することができる。
第3の発明に係る制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、制御手段は、アップシフト側のみ第2の変速マップに基づいて変速を行なうための手段を含む。
第3の発明によると、アクセル開度の変化量が少ないときには、運転者は大きな駆動力の変化を求めておらず、駆動力の増加を求めていないので、1つ飛ばしにアップシフトしても駆動力不足の問題が生じない。このように1つ飛ばしにアップシフトすると、ビジーシフトも回避できる。
第4の発明に係る制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、制御手段は、第2の変速マップに含まれる奇数段用変速マップもしくは偶数段用変速マップに基づいて変速を行なっているときに、第1の変速マップに基づくダウンシフトによる変速段が、奇数段用変速マップもしくは偶数段用変速マップにて選択不可能な変速段である場合には、ダウンシフトを禁止するための手段をさらに含む。
第4の発明によると、たとえば、奇数段用マップに基づいて1速(1st)→3速(3rd)のアップシフト変速が行なわれた後に、第1の変速マップに基づいて3速(3rd)→2速(2nd)のダウンシフト変速が判断された場合であっても2速(2nd)は奇数段用マップでは選択不可能な変速段であるため、ダウンシフトが禁止される。これにより、1速(1st)→3速(3rd)のアップシフト変速後に、直ちに3速(3rd)→2速(2nd)のダウンシフト変速を行なわないようにすることができる。
第5の発明に係る制御装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、制御手段による第2の変速マップに基づいて変速が行なわれた後に、第1の変速マップに基づく変速制御に移行するための手段をさらに含む。
第5の発明によると、第2の変速マップに基づいて変速が行なわれた後には、第1の変速マップに基づく変速制御に移行しておいて、再度アクセル開度の変化量に基づいて、第2の変速マップが選択されるようにする。このようにすると、運転者がアクセル開度を大きく変化させた場合に、速やかに第1の変速マップを用いて変速制御を行なうことができる。
第6の発明に係る制御装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、制御手段による第2の変速マップに基づいて変速に移行した後に予め定められた時間が経過すると、第1の変速マップに基づく変速制御に移行するための手段をさらに含む。
第6の発明によると、第2の変速マップに移行した後に、第2の変速線図を交差するように車速やアクセル開度が変化しない状態が予め定められた時間が継続した場合には、第1の変速マップに基づく変速制御に移行しておいて、再度アクセル開度の変化量に基づいて、第2の変速マップが選択されるようにする。このようにすると、運転者がアクセル開度を大きく変化させた場合に、速やかに第1の変速マップを用いて変速制御を行なうことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る自動変速機の制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実行されるプログラムにより実現される。本実施の形態では、自動変速機を、流体継手としてトルクコンバータを備えた、歯車式変速機構を有する8速の自動変速機として説明する。なお、本発明は、8速の自動変速機に限定されるものではない。
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、詳しくは、図1に示すECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)_ECU1020により実現される。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機300と、ECU1000とから構成される。
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサにより検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチと、入力軸側のポンプ羽根車と、出力軸側のタービン羽根車と、ワンウェイクラッチを有しトルク増幅機能を発現するステータとから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサにより検知される。自動変速機300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサにより検知される。
このような自動変速機300は、その内部に複数の摩擦要素であるクラッチやブレーキを備える。予め定められた作動表に基づいて、摩擦要素であるクラッチ要素や、ブレーキ要素、ワンウェイクラッチ要素が、要求された各ギヤ段に対応して、係合および解放されるように油圧回路が制御される。自動変速機300の変速ポジション(シフトポジション)には、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)、前進走行(D)ポジションがある。
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機300を制御するECT_ECU1020とを含む。
ECT_ECU1020には、出力軸回転数センサにて検知された出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサにて検知されたエンジン回転数NEを表わすエンジン回転数信号が入力される。
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
さらに、ECT_ECU1020は、エンジンECU1010にエンジン制御信号(たとえばスロットル開度信号)を出力し、エンジンECU1010は、そのエンジン制御信号や他の制御信号に基づいてエンジン100を制御する。ECT_ECU1020は、トルクコンバータ200のロックアップクラッチ制御信号を出力する。このロックアップクラッチ制御信号に基づいて、ロックアップクラッチの係合圧が制御される。これにより、ロックアップクラッチが、係合(オン)状態にされたり、解放(オフ)状態にされたり、その中間のスリップ状態にされたりする。
また、ECT_ECU1020は、自動変速機300にソレノイド制御信号を出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、自動変速機300の油圧回路のリニアソレノイドバルブやオンオフソレノイドバルブなどが制御され、所定の変速ギヤ段(第1速〜第8速)を構成するように、摩擦係合要素が係合および解放されるように制御される。
また、ECT_ECU1020には、自動変速機300から自動変速機の作動油の油温を示すAT油温信号が、アクセル開度センサ2200からアクセルペダルの開度を示す信号が、それぞれ入力される。また、ECU1000は、各種データやプログラムが記憶されたメモリを有する。
本実施の形態に係る制御装置においては、シフトポジションが前進走行(D)ポジションである場合に、運転者のアクセルペダル操作、たとえばアクセルペダルを緩やかに戻し気味にするような操作(あまり駆動力を必要としていないし、強いエンジンブレーキも必要としていないと考えられる)に基づいて、運転者が要求する駆動性能を実現するとともに、ビジーシフトを回避する。
図2および図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000のメモリに記憶される、アクセル戻し気味モードにおける奇数変速ギヤ段マップおよび偶数変速ギヤ段マップについて説明する。なお、図2および図3に示すマップは一例であって、本発明がこの図2または図3に示すマップに限定されるものではない。
図2および図3に示すように、この変速マップは、横軸を車速として縦軸をアクセル開度としたマップである。なお、以下の説明においては、アップシフト変速線とアップシフト線、ダウンシフト変速線とダウンシフト線とはそれぞれ同義である。
図2に示すアクセル戻し気味モードにおける奇数変速ギヤ段マップは、太い一点鎖線で示すように、1速(1st)→3速(3rd)変速線と、3速(3rd)→5速(5th)の変速線と、5速(5th)→7速(7th)との3つの特殊な変速線を有する。これらの3つの特殊な変速線が、アクセル戻し気味モードにおけるアップシフト線である。
これら以外に、通常モードにおける、ダウンシフト変速線を点線で、アップシフト変速線を実線でそれぞれ示す。ダウンシフト変速線(点線)もアップシフト変速線(実線)も、本実施の形態の場合の自動変速機は8速変速機であるため7本ずつある。
図3に示すアクセル戻し気味モードにおける偶数変速ギヤ段マップも、前述の図2の奇数変速ギヤ段マップと同様、太い一点鎖線で示すように、2速(2nd)→4速(4th)の変速線と、4速(4th)→6速(6th)の変速線と、6速(6th)→8速(8th)との3つの特殊な変速線を有する。これらの3つの特殊な変速線が、アクセル戻し気味モードにおけるアップシフト線である。なお、図3に示す通常モードにおけるダウンシフト変速線(点線)とアップシフト変速線(実線)とは、前述の図2に示すダウンシフト変速線およびアップシフト変速線と同じである。
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECT_ECU1020は、現在の変速ギヤ段、車速を検知する。S110にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度を検知する。S120にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度の変化量を算出する。
S130にて、ECT_ECU1020は、通常モードのアップシフト線を交差したか否かを判断する。この判断は、たとえば図2に示す点A(2)を矢印Aの方向に、点B(1)を矢印Bの方向に、図3における点C(2)を矢印Cの方向に、点D(1)を矢印Dの方向にそれぞれ車速およびアクセル開度が変化した場合に、通常モードのアップシフト線を交差したと判断される。通常モードのアップシフト線を交差すると(S130にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、この処理は終了する。
S140にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度の変化量の絶対値が予め定められたしきい値よりも小さいか否かを判断する。アクセル開度の変化量の絶対値が予め定められたしきい値よりも小さい場合には(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS220へ移される。
S150にて、ECT_ECU1020は、現在の変速ギヤ段は奇数であるか否かを判断する。現在変速ギヤ段が奇数であると(S150にてYES)、処理はS160へ移される。もしそうでないと(S150にてNO)、処理はS170へ移される。
S160にて、ECT_ECU1020は、アクセル戻し気味モードに移行して奇数変速ギヤ段マップ(図2)を選択する。その後、処理はS180へ移される。
S170にて、ECT_ECUは、アクセル戻し気味モードに移行して、偶数変速ギヤ段マップ(図3)を選択する。その後、処理はS180へ移される。
S180にて、ECT_ECU1020は、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差したか否かを判断する。このとき、図2に示す点B(2)を矢印Bの方向に、図3に示す点D(2)を矢印Dの方向に車速およびアクセル開度が変化した場合に、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差したと判断される。アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差すると(S180にてYES)、処理はS190へ移される。もしそうでないと(S180にてNO)、処理はS200へ移される。
S190にて、ECT_ECU1020は、アクセル戻し気味モードのマップ(図2、図3)を用いて変速を実行する。
S200にて、ECT_ECU1020は、アクセル戻し気味モードへ移行してから予め定められた時間が経過したか否かを判断する。アクセル戻し気味モードへ移行してから予め定められた時間が経過すると(S200にてYES)、処理はS210へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS180へ戻され、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差したか否かが判断される。
S210にて、ECT_ECU1020は、変速モードを通常モードに復帰させる。その後、処理は終了する。
S220にて、ECT_ECU1020は、通常モードのマップ(図2および図3における実線および点線)を用いて変速を実行する。その後、処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置を搭載した車両の動作について説明する。
車両が走行中に現在の変速ギヤ段や車速が検知され(S100)、アクセル開度が検知され(S110)、アクセル開度の変化量が算出される(S120)。
通常モードのアップシフト線を交差し(S130にてYES)、アクセル開度の変化量の絶対値が予め定められたしきい値よりも小さいと(S140にてYES)、現在の変速ギヤ段が奇数であるか否かが判断される(S150)。
<現在の変速ギヤ段が奇数の場合>
現在の変速ギヤ段が奇数である場合には(S150にてYES)、アクセル戻し気味モードに移行して奇数変速ギヤ段マップ(図2)が選択される(S160)。アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差すると(S180にてYES)、アクセル戻し気味モードのマップ(図2)を用いて変速が実行される(S190)。
これを図2を用いて説明する。矢印Bに示すように、通常モードのアップシフト線を交差(点B(1))してから(S130にてYES)、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差(点B(2))すると(S180にてYES)、アクセル戻し気味モードのマップ(図2)を用いて変速される(S190)。このとき矢印Bで示すように、先に通常モードのアップシフト線(1速→2速)を点B(1)で交差した後、アクセル戻し気味モードのアップシフト線(1速→3速)と点B(2)で交差している。このため、アクセル戻し気味モードのアップシフト線(1速→3速)を用いて変速が実行される(S190)。
一方、矢印Aに示すように、通常モードのアップシフト線を交差する前に、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差しても、このようなアクセル戻し気味モードのマップを用いた変速は実行されない。
<現在の変速ギヤ段が奇数でない(偶数である)場合>
現在の変速ギヤ段が奇数でない場合には(S150にてNO)、アクセル戻し気味モードに移行して偶数変速ギヤ段マップ(図3)が選択される(S170)。アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差すると(S180にてYES)、アクセル戻し気味モードのマップ(図3)を用いて変速が実行される(S190)。
これを図3を用いて説明する。矢印Dに示すように、通常モードのアップシフト線を交差(点D(1))してから(S130にてYES)、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差(点D(2))すると(S180にてYES)、アクセル戻し気味モードのマップ(図3)を用いて変速される(S190)。このとき矢印Dで示すように、先に通常モードのアップシフト線(2速→3速)を点D(1)で交差した後、アクセル戻し気味モードのアップシフト線(2速→4速)と点D(2)で交差している。このため、アクセル戻し気味モードのアップシフト線(2速→4速)を用いて変速が実行される(S190)。
一方、矢印Cに示すように、通常モードのアップシフト線を交差する前に、アクセル戻し気味モードのアップシフト線を交差しても、このようなアクセル戻し気味モードのマップを用いた変速は実行されない。
<アップシフト直後のダウンシフト禁止>
図2および図3に示すいずれの場合であっても、アクセル戻し気味モードの場合には、通常モードによるアップシフト線を用いて変速を行なわずに、図2および図3に示す一点鎖線で示すアップシフト線を用いて変速が行なわれる。そのとき、ダウンシフト変速について、通常モードのダウンシフト変速線(図2および図3に示す点線)に基づいて変速が実行される場合、そのダウンシフト線が、アクセル戻し気味モードのアップシフト線と交差してしまう際には、ヒステリシスを設けて、たとえば、1速→3速アップシフト変速後、3速→2速ダウンシフト変速が発生しないようにしている。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置によると、アクセル開度の変化量が少ないときには、運転者は大きな駆動力の変化を求めていないと判断でき、駆動力の増加を求める必要がない。このような場合には、全変速段のうちの1つおきの変速段を選択可能な変速マップを用いて、3速から4速へ4速から5速へアップシフトするのではなく、3速から5速へアップシフトするようにするので、運転者のアクセル操作に基づいて、全変速段を選択できるモードか、1つおきの変速段を選択するモードのいずれかに基づいて変速制御をするのかを自動的に判断して、運転者が要求する車両の運転性能を実現しつつ、ビジーシフトを回避することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置を含む車両の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置に記憶される、奇数段用変速マップを示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置に記憶される、偶数段用変速マップを示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 エンジン、200 トルクコンバータ、300 自動変速機、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU、2200 アクセル開度センサ。

Claims (4)

  1. 少なくともアクセル開度に基づくマップに従って変速制御を行なう自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機の有する全変速段を選択可能な第1の変速マップと、前記全変速段のうちの1つおきの変速段を選択可能な第2の変速マップとを記憶するための記憶手段と、
    アクセル開度の変化量を検知するための検知手段と、
    前記変化量が予め定められた値以下であると、前記第1の変速マップに基づくダウンシフト側の変速制御を行なうとともに前記第2の変速マップに基づくアップシフト側の変速制御を行なうための制御手段とを含み、
    前記第2の変速マップは、前記全変速段のうちの奇数段を選択可能な奇数段用変速マップと偶数段を選択可能な偶数段用変速マップとを含み、
    前記制御手段は、前記奇数段用変速マップに基づくアップシフト側の変速制御を行なっているときに前記第1の変速マップに基づくダウンシフトによる変速段が前記奇数段用変速マップにて選択不可能な変速段である場合、および前記偶数段用変速マップに基づくアップシフト側の変速制御を行なっているときに前記第1の変速マップに基づくダウンシフトによる変速段が前記偶数段用変速マップにて選択不可能な変速段である場合のいずれかの場合には、前記第1の変速マップに基づくダウンシフトを禁止する、制御装置。
  2. 記制御装置は、現在の変速段が奇数段か偶数段であるかを検知するための手段をさらに含み、
    前記制御手段は、現在の変速段が奇数段であると前記奇数段用変速マップに基づいて変速を行なうとともに、現在の変速段が偶数段であると前記偶数段用変速マップに基づいて変速を行なうための手段を含む、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記制御手段による前記第2の変速マップに基づくアップシフト側の変速制御によってアップシフト変速が行なわれた後に、前記第1の変速マップに基づくアップシフト側の変速制御に移行するための手段をさらに含む、請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記制御手段による前記第2の変速マップに基づくアップシフト側の変速制御に移行した後に予め定められた時間が経過すると、前記第1の変速マップに基づくアップシフト側の変速制御に移行するための手段をさらに含む、請求項1または2に記載の制御装置。
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