JP4870032B2 - シフトポジション検出装置 - Google Patents

シフトポジション検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4870032B2
JP4870032B2 JP2007157301A JP2007157301A JP4870032B2 JP 4870032 B2 JP4870032 B2 JP 4870032B2 JP 2007157301 A JP2007157301 A JP 2007157301A JP 2007157301 A JP2007157301 A JP 2007157301A JP 4870032 B2 JP4870032 B2 JP 4870032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
position signal
sensor
shift lever
transition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007157301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008308009A (ja
Inventor
昭仁 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsuda Industries Co Ltd
Original Assignee
Tsuda Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsuda Industries Co Ltd filed Critical Tsuda Industries Co Ltd
Priority to JP2007157301A priority Critical patent/JP4870032B2/ja
Publication of JP2008308009A publication Critical patent/JP2008308009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4870032B2 publication Critical patent/JP4870032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、シフトレバー装置のシフトレバーの動作に連動して相対的に移動可能なセンサ動作用部材と複数のセンサとを備え、前記センサ動作用部材と複数のセンサとの位置関係の変化により前記複数のセンサの出力信号組み合わせであるポジション信号が変化する構成で、前記ポジション信号よって前記シフトレバーのシフトポジションを検出する構成のシフトポジション検出装置に関する。
これに関連する従来のシフトポジション検出装置が特許文献1に記載されている。
このシフトポジション検出装置は、シフトレバー装置のシフトレバー側にマグネットが取り付けられており、ハウジング側に磁界を検出する4個のホールICが取り付けられている。このため、シフトレバーがP、F、D、N、Rの各シフトポジションにあるときに、前記マグネットと4個のホールICとが各シフトポジションに対応する位置関係となる。そして、前記マグネットと4個のホールICとの位置関係に対応してそれらのホールICがオン(1)・オフ(0)する。即ち、各シフトポジションによって4個のホールICがオン(1)・オフ(0)する組み合わせが異なり、それらの組み合わせから各シフトポジションが検出される。
特開2004−138235号公報
上記したシフトポジション検出装置では、4個のホールICのオン(1)・オフ(0)の組み合わせから各シフトポジションを検出する構成である。しかし、4個のホールICのオン(1)・オフ(0)の組み合わせ(ポジション信号)が各シフトポジションを表す正規ポジション信号から外れた場合には、シフトレバーの操作途中(遷移状態)なのか、あるいはセンサの異常なのか判断ができなくなる。したがって、一般的に、シフトポジション検出装置では、前記ポジション信号が正規ポジション信号から外れたときに起動するタイマを設け、前記タイマがタイムアップする前に次の正規ポジション信号が検出されなかった場合には、センサ異常と判定して異常処理を行うようにしている。
しかし、この方法では、シフトレバーをゆっくり操作することで、次の正規ポジション信号が検出されるまでに時間が掛り、その前にタイマがタイムアップするおそれがある。このため、センサが正常であっても、センサ異常と判定されることがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シフトレバーの操作途中の遷移状態において、センサの正常、あるいは異常を判定できるようにし、シフトレバーがゆっくり操作されることで、遷移状態の時間が長くなってもセンサ異常と誤判定されないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、シフトレバー装置のシフトレバーの動作に連動して相対的に移動可能なセンサ動作用部材と複数のセンサとを備え、前記センサ動作用部材と複数のセンサとの位置関係の変化により前記複数のセンサの出力信号組み合わせであるポジション信号が変化する構成で、前記ポジション信号よって前記シフトレバーのシフトポジションを検出する構成のシフトポジション検出装置であって、前記センサ動作用部材と前記複数のセンサとの位置関係に対応したポジション信号を出力するポジション信号出力手段と、前記シフトレバーが互いに隣接するシフトポジション間を移動する遷移状態のときに、前記センサが正常である場合に前記ポジション信号出力手段が出力し得る前記ポジション信号を遷移ポジション信号として記憶する信号記憶手段とを有し、所定のシフトポジションと隣りのシフトポジション間で前記シフトレバーが移動する遷移状態で、前記ポジション信号出力手段により出力されたポジション信号が所定のシフトポジションと隣りのシフトポジション間の前記遷移ポジション信号と一致する場合には、前記遷移状態の開始から異常処理が行われるまでの時間を所定時間とし、前記ポジション信号出力手段により出力されたポジション信号が前記遷移ポジション信号と一致しない場合には、異常処理が行われるまでの時間を短縮することを特徴とする。
本発明によると、所定のシフトポジションと隣りのシフトポジション間でシフトレバーが移動する遷移状態において、ポジション信号出力手段により出力されたポジション信号が所定のシフトポジションと隣りのシフトポジション間の前記遷移ポジション信号と一致する場合には、正常な遷移状態と判定されて遷移状態の開始から異常処理が行われるまでの時間が所定時間とされる。即ち、正常な遷移状態の場合には、遷移状態の開始から終了までの時間を所定時間確保できるようになり、シフトレバーをゆっくり操作してもセンサ異常と判定されることはない。
また、ポジション信号出力手段により出力されたポジション信号が前記遷移ポジション信号と一致しない場合には、センサ異常と判定されて異常処理が行われるまでの時間が短縮される。即ち、センサ異常時には速やかに異常処理が行われるようになるため、安全性が確保される。
請求項2の発明によると、遷移状態の開始から所定時間が経過したときに動作して異常処理を実行させる第1のタイマと、前記遷移状態の開始から前記所定時間よりも短い時間が経過したときに動作して異常処理を実行させる第2のタイマとを備えていることを特徴とする。
本発明によると、遷移状態においてセンサの正常、あるいは異常が判定できるようになり、シフトレバーがゆっくり操作されることで、遷移状態の時間が長くなってもセンサ異常と誤判定されないようになる。さらに、センサ異常時には速やかに異常処理が行われるため、安全性が確保される。
以下、図1〜図9に基づいて、本発明の実施形態1に係るシフトポジション検出装置の説明を行う。本実施形態に係るシフトポジション検出装置は車両のシフトレバー装置において使用される装置であり、図1〜図3にシフトポジション検出装置を備えるシフトレバー装置の断面図及び全体斜視図が示されている。図4はシフトポジション検出装置の分解斜視図等であり、図5〜図8はシフトポジション検出装置の動作を表す図面である。また、図9はシフトポジション検出装置の動作を表すフローチャートである。
なお、図中の前後左右上下は車両の前後左右上下に対応している。
<シフトレバー装置10の概要について>
先ず、シフトポジション検出装置50の説明を行う前にシフトレバー装置10の概要について説明する。
シフトレバー装置10は、例えば、ハイブリッド車に使用されるシフトバイワイヤ式のシフトレバー装置であり、図1〜図3に示すように、側面視略台形状のハウジング12とシフトレバー30とを備えている。ここで、図2は図1のII−II矢視断面図を表している。
前記ハウジング12には、その両側板部14の下部に左右方向に延びるシフト軸16が架設されている。そして、そのシフト軸16に支持部材20がハウジング12内でシフト方向(前後方向)に回動可能に支持されている。支持部材20は、上部が開放された扁平箱形に形成されており、その支持部材20にシフトレバー30のレバー基部32が、図2に示すように、仮想軸線Jを中心にセレクト方向(左右方向)に移動できるように収納されている。前記支持部材20の上部開口は、シフトレバー30等が挿通される貫通孔26を備える蓋部材25によって塞がれている。
即ち、シフトレバー30は、レバー基部32、支持部材20及びシフト軸16の働きでハウジング12に対してシフト方向(前後方向)及びセレクト方向(左右方向)に移動可能になる。
シフトレバー30のレバー基部32の後側面32bには、図1に示すように、後方に突出する連動アーム33が取り付けられている。連動アーム33は、支持部材20の切欠き凹部22を通過して後方に突出しており、その連動アーム33の突出端33rがシフトポジション検出装置50(後記する)のセンサ動作用部材53に連結されている。
また、レバー基部32には、図2等に示すように、プランジャ34がシフトレバー30と平行に上下動可能なように組み込まれており、そのプランジャ34がプランジャスプリング35によって上方の付勢力を受けている。そして、プランジャ34の先端が、図2に示すように、ゲート部材40(後記する)の傾斜カム面43にプランジャスプリング35の力で押し付けられている。
ゲート部材40は、図1〜図3に示すように、ハウジング12の上部開口12uを塞ぐとともに、シフトレバー30が通されるゲート孔41を備える蓋状の部材である。ゲート孔41は、シフトパターンに対応してH字状に形成されており、図5(A)に示すように、縦方向に延びる左右2本のシフトラインと、それらのシフトラインを横方向に連絡するセレクトラインとを有している。
ゲート孔41において、左側のシフトラインとセレクトラインとの交差部にH(ホーム)ポジションが設定され、右側のシフトラインとセレクトラインとの交差部にN(ニュートラル)ポジションが設定されている。また、左側のシフトラインの前側に+(シフトアップ)ポジションが設定され、左側のシフトラインの後側に−(シフトダウン)ポジションが設定されている。さらに、右側のシフトラインの前側にR(リバース)ポジションが設定され、右側のシフトラインの後側にD(ドライブ)ポジションが設定されている。
ここで、前述のように、ゲート部材40の傾斜カム面43には、図2に示すように、プランジャ34がプランジャスプリング35の力を受けて当接している。このため、シフトレバー30が前記セレクトラインを右方向(H→N)に移動しようとすると、傾斜カム面43の働きでプランジャ34が下方に移動してプランジャスプリング35を押し縮める。これにより、シフトレバー30は、プランジャスプリング35の力と傾斜カム面43の働きで左方向(H方向)の力を受けるようになる。即ち、シフトレバー30の操作力が開放されると、シフトレバー30はプランジャスプリング35の力で基準位置であるHポジションに復帰されるようになる。
<シフトポジション検出装置50について>
シフトポジション検出装置50は、シフトレバー30により選択されたシフトポジションを電気的に検出し、位置検出信号であるポジション信号を出力する装置である。シフトポジション検出装置50は、図1に示すように、ハウジング12の後傾斜板13に形成された検出装置取り付け部13eに装着されている。シフトポジション検出装置50は、図4(A)に示すように、浅い箱状に形成された収容ケース51と、その収容ケース51の開口側に蓋状に嵌め込まれるホルダ部材55とを備えている。そして、収容ケース51とホルダ部材55とが形成する空間内にセンサ基板52とセンサ動作用部材53及び中継部材54とが収納されている。
センサ基板52は、例えば、磁界を検出するホールICからなる位置検出センサ60を複数個(図では7個)備える基板であり、収容ケース51の底面側に固定されている。
センサ動作用部材53は、後記するように、位置検出センサ60を動作させるための板状部材であり、中継部材54を介して、ホルダ部材55に対して縦方向、横方向に摺動できる状態で取り付けられている。センサ動作用部材53は、センサ基板52に対して一定間隔を隔てた状態で平行に配置されており、そのセンサ動作用部材53の裏面に形成された係合筒部53tがホルダ部材55の開口55hから前下方に突出している。そして、図1に示すように、センサ動作用部材53の係合筒部53tにシフトレバー30のレバー基部32に形成された連動アーム33の突出端33rが連結されている。これにより、センサ動作用部材53はシフトレバー30に連動するようになり、シフトレバー30に位置によってセンサ基板52の位置検出センサ60とセンサ動作用部材53との位置関係が変化する。
<位置検出センサ60の配置とセンサ動作用部材53とについて>
センサ基板52には、図4、図6等に示すように、No.1〜No.7の7個の位置検出センサ60(以下、No.1〜No.7センサという)が予め決められた間隔で位置決めされている。No.1〜No.7センサは、所定の方向の磁界のみを検知するように構成されており、磁界を検知したときにオン信号(1)、磁界を検知しないときにオフ信号(0)を出力できるように構成されている。
センサ動作用部材53は、図6(A)に示すように、その表面にセンサ基板52のNo.1〜No.7センサに対応して7つの領域を備えている。例えば、No.1センサに対応するNo.1領域では、4行2列と5行2列と6行1列、2列が反応領域(斜線部)、4行1列と5行1列とが非反応領域(空白部)となっている。ここで、反応領域(斜線部)はセンサが対面したときにオン信号(1)を出力する領域であり、非反応領域(空白部)はセンサが対面したときにオフ信号(0)を出力する領域である。
図6(A)は、シフトレバー30がH(ホーム)ポジションにあるときのセンサ基板52とセンサ動作用部材53との位置関係を表している。このとき、No.1センサは反応領域(斜線部)に対面しているためオン信号(1)を出力する。No.2センサは非反応領域(空白部)に対面しているためオフ信号(0)を出力する。同様に、No.3センサはオン信号(1)、No.4センサはオン信号(1)、No.5センサはオフ信号(0)、No.6センサはオン信号(1)、No.7センサはオフ信号(0)を出力する。したがって、シフトレバー30がH(ホーム)ポジションにあるときのセンサ出力信号の組み合わせ、即ち、センサ基板52の出力であるポジション信号は、図5(B)の表に示すように、「1011010」となる。
図6(A)に示すように、シフトレバー30がH(ホーム)ポジションにあるときに、シフトレバー30をN(ニュートラル)ポジション側に操作すると、センサ基板52のNo.1〜No.7センサに対してセンサ動作用部材53が右方向に移動する。そして、シフトレバー30がN(ニュートラル)ポジションに到達すると、図6(B)に示すように、センサ動作用部材53は1列分だけ右にずれるようになる。この結果、シフトレバー30がN(ニュートラル)ポジションにあるときのセンサ出力信号の組み合わせ、即ち、センサ基板52の出力であるポジション信号は、図5(B)の表に示すように、「0110011」となる。
シフトレバー30がR(リバース)ポジションにあるときは、センサ動作用部材53は図6(B)の状態から1行分だけ上にずれる。この結果、シフトレバー30がR(リバース)ポジションにあるときのポジション信号は、図5(B)の表に示すように、「1010101」となる。
シフトレバー30がD(ドライブ)ポジションにあるときは、センサ動作用部材53は図6(B)の状態から1行分だけ下にずれる。この結果、シフトレバー30がD(ドライブ)ポジションにあるときのポジション信号は、図5(B)の表に示すように、「0111100」となる。
シフトレバー30が+(シフトアップ)ポジションにあるときは、センサ動作用部材53は図6(A)の状態から1行分だけ上にずれる。この結果、シフトレバー30が+(シフトアップ)ポジションにあるときのポジション信号は、図5(B)の表に示すように、「1101001」となる。
シフトレバー30が−(シフトダウン)ポジションにあるときは、センサ動作用部材53は図6(A)の状態から1行分だけ下にずれる。この結果、シフトレバー30が−(シフトダウン)ポジションにあるときのポジション信号は、図5(B)の表に示すように、「1100110」となる。
このように、上記したNo.1〜No.7センサを備えるセンサ基板52が本発明のポジション信号出力手段に相当する。
ここで、シフトレバー30がH(ホーム)、N(ニュートラル)、+(シフトアップ)、−(シフトダウン)、R(リバース)、及びD(ドライブ)の各ポジションにあるときのポジション信号を、以後、正規ポジション信号と呼ぶことにする。
<シフトポジション検出装置50の動作について>
センサ基板52から出力されたポジション信号は、図4(B)に示すように、制御部100に入力される。制御部100は、センサ基板52から出力されたポジション信号から各センサの正常・異常を判定する部分であり、センサ異常時には異常処理部103を動作可能に構成されている。
以下、図7、図8及び図9のフローチャートに基づいて、シフトポジション検出装置50の動作について説明する。
図7(A)は、No.1〜No.7センサが正常なときに、シフトレバー30がH(ホーム)からN(ニュートラル)まで移動するとき(遷移状態時)にセンサ基板52が出力し得るポジション信号を表している。即ち、シフトレバー30がH(ホーム)にあるときの正規ポジション信号「1011010」からシフトレバー30がN(ニュウートラル)に到達したときの正規ポジション信号「0110011」と間では、センサ基板52は、a行「1011011」、b行「1010010」 … m行「0111011」、n行「0110010」に示すポジション信号の一部を出力することが可能となる。
以後、a行からn行までに示すポジション信号を遷移ポジション信号と呼ぶことにする。
ここで、シフトレバー30がN(ニュートラル)からH(ホーム)まで移動する場合にも、センサ基板52は、a行「1011011」、b行「1010010」 … m行「0111011」、n行「0110010」に示すポジション信号の一部を出力することが可能となる。なお、遷移ポジション信号等における斜線部分は変化したセンサを表している。
図7(B)は、シフトレバー30がH(ホーム)から+(シフトアップ)まで移動するとき(遷移状態)にセンサ基板52が出力し得るポジション信号、即ち、正規ポジション信号及び遷移ポジション信号を表している。
図7(C)は、シフトレバー30がH(ホーム)から−(シフトダウン)まで移動するとき(遷移状態)にセンサ基板52が出力し得るポジション信号、即ち、正規ポジション信号及び遷移ポジション信号を表している。
図8(A)は、シフトレバー30がN(ニュートラル)からR(リバース)まで移動するとき(遷移状態)にセンサ基板52が出力し得るポジション信号、即ち、正規ポジション信号及び遷移ポジション信号を表している。
図8(B)は、シフトレバー30がN(ニュートラル)からD(ドライブ)まで移動するとき(遷移状態)にセンサ基板52が出力し得るポジション信号、即ち、正規ポジション信号及び遷移ポジション信号を表している。上記したH(ホーム)、N(ニュートラル)、+(シフトアップ)、−(シフトダウン)、R(リバース)、及びD(ドライブ)の各ポジションの正規ポジション信号と、各々の遷移状態における遷移ポジション信号とは制御部100のメモリ101に記憶されている。
即ち、メモリ101が本発明の信号記憶手段に相当する。
次に、図9のフローチャートに基づいて本実施形態に係るシフトポジション検出装置50の動作について説明する。ここで、図9に示す処理は、メモリ101に格納されたプログラムに従って所定時間内に繰り返し実行される。
例えば、H(ホーム)にあるシフトレバー30が操作されてセンサ基板52のポジション信号が正規ポジション信号から外れると(ステップS101 YES)、タイマがカウントを開始する(ステップS102)。次に、センサ基板52から出力されるポジション信号が識別され(S103)、そのポジション信号がメモリ101に記憶されている遷移ポジション信号と比較される(S104)。例えば、シフトレバー30がH(ホーム)の位置からN(ニュートラル)に移動する途中の場合には、センサ基板52から出力されるポジション信号が、図7(A)に示す遷移ポジション信号と比較される。そして、センサ基板52から出力されるポジション信号が遷移ポジション信号と一致する場合には(ステップS104 YES)、正常な遷移状態と判別されて、シフトレバー30の操作からT1秒が経過したか否かが判定される(ステップS105)。ここで、T1は比較的長い時間(約5秒程度)に設定されている。
そして、シフトレバー30の操作からT1秒が経過していない場合で、正常な遷移状態の場合には、ステップS103〜ステップS105の処理が繰り返し実行される。そして、シフトレバー30がN(ニュートラル)の位置まで移動して遷移状態が終了し、センサ基板52から出力されるポジション信号が遷移ポジション信号から外れて(ステップS104 NO)、正規ポジション信号に一致すると(ステップS106 YES)、タイマのカウントがリセットされて(ステップS109)、処理はスタート位置に戻される。
また、シフトレバー30の操作からT1秒が経過しても、センサ基板52から出力されるポジション信号が遷移ポジション信号と一致している場合には(ステップS105 YES)、即ち、シフトレバー30がN(ニュートラル)の位置まで到達しない場合には、センサ異常と判定して異常処理が行われる(ステップS108)。
また、遷移状態において、センサ基板52から出力されるポジション信号が遷移ポジション信号と一致しない場合には(ステップS104 NO、 ステップS106 NO)、センサ異常と判別されて、シフトレバー30の操作からT2秒が経過した場合に異常処理(ステップS108)が行われる。ここで、T2秒はT1秒よりも十分小さな値(100ms程度)に設定されている。このため、センサ異常と判別された場合には速やかに異常処理が行われる。
即ち、図9のステップS102,S105の処理が本発明の第1のタイマに相当し、ステップS102,S107の処理が本発明の第2のタイマに相当する。
ここで、異常処理とは、警報ランプの点滅や警報音による報知の他、スロットルバルブを絞る等して車両を安全な状態に移行させる処理をいう。
<本実施形態に係るシフトポジション検出装置50の長所について>
本実施形態に係るシフトポジション検出装置50によると、例えば、H(ホーム)ポジションとN(ニュートラル)ポジション間の遷移状態において、センサ基板52から出力されたポジション信号がH(ホーム)ポジションとN(ニュートラル)ポジション間の遷移ポジション信号(図7(A)参照)と一致する場合には、正常な遷移状態と判定されて遷移状態の開始から異常処理が行われるまでの時間がT1(約5秒)とされる。即ち、正常な遷移状態の場合には、遷移状態の開始から終了までの時間をT1(約5秒)確保できるようになり、シフトレバー30をゆっくり操作してもセンサ異常と判定されることはない。
また、センサ基板52から出力されたポジション信号が遷移ポジション信号(図7(A)参照)と一致しない場合には、センサ異常と判定されて異常処理が行われるまでの時間がT2(約100ms程度)に短縮される。即ち、センサ異常時には速やかに異常処理が行われるため、安全性が確保される。
さらに、センサ基板52から出力されたポジション信号が正規ポジション信号から外れる不定領域をある程度の幅まで許容できるようになるため、シフトポジション装置50の製造コストも低下させることができる。
<変更例について>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、遷移状態において、センサ基板52から出力されるポジション信号が遷移ポジション信号と一致しない場合には(ステップS104 NO、ステップS106 NO)、シフトレバー30の操作開始からT2秒が経過した場合に異常処理(ステップS108)を行う例を示した。しかし、遷移状態において、前記ポジション信号が遷移ポジション信号と一致しなくなったタイミングから速やかに異常処理(ステップS108)を行うことも可能である。
また、センサ基板52にNo.1〜No.7の7台のセンサを装着する例を示したがセンサの数は適宜変更可能である。
本発明の本実施形態1に係るシフトポジション検出装置を備えるシフトレバー装置の縦断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 前記シフトポジション検出装置を備えるシフトレバー装置の分解斜視図である。 前記シフトポジション検出装置の分解斜視図(A図)、ブロック図(B図)である。 前記シフトレバー装置のゲート孔の模式平面図(A図)、各シフトポジションにおけるポジション信号の表示図(B図)である。 センサ基板の各センサとセンサ動作用部材との位置関係を表す模式図(A図、B図)である。 遷移状態における遷移ポジション信号を表す図(A図、B図及びC図)である。 遷移状態における遷移ポジション信号を表す図(A図、B図)である。 シフトポジション検出装置の動作を表すフローチャートである。
符号の説明
10・・・・シフトレバー装置
30・・・・シフトレバー
50・・・・シフトポジション検出装置
52・・・・センサ基板(ポジション信号出力手段)
53・・・・センサ動作用部材
60・・・・位置検出センサ(センサ)
101・・・メモリ(信号記憶手段)
ステップS102,S105・・第1のタイマ
ステップS102,S107・・第2のタイマ

Claims (2)

  1. シフトレバー装置のシフトレバーの動作に連動して相対的に移動可能なセンサ動作用部材と複数のセンサとを備え、前記センサ動作用部材と複数のセンサとの位置関係の変化により前記複数のセンサの出力信号組み合わせであるポジション信号が変化する構成で、前記ポジション信号よって前記シフトレバーのシフトポジションを検出する構成のシフトポジション検出装置であって、
    前記センサ動作用部材と前記複数のセンサとの位置関係に対応したポジション信号を出力するポジション信号出力手段と、
    前記シフトレバーが互いに隣接するシフトポジション間を移動する遷移状態のときに、前記センサが正常である場合に前記ポジション信号出力手段が出力し得る前記ポジション信号を遷移ポジション信号として記憶する信号記憶手段とを有し、
    所定のシフトポジションと隣りのシフトポジション間で前記シフトレバーが移動する遷移状態で、前記ポジション信号出力手段により出力されたポジション信号が所定のシフトポジションと隣りのシフトポジション間の前記遷移ポジション信号と一致する場合には、前記遷移状態の開始から異常処理が行われるまでの時間を所定時間とし、前記ポジション信号出力手段により出力されたポジション信号が前記遷移ポジション信号と一致しない場合には、異常処理が行われるまでの時間を短縮することを特徴とするシフトポジション検出装置。
  2. 請求項1に記載されたシフトポジション検出装置であって、
    前記遷移状態の開始から所定時間が経過したときに動作して異常処理を実行させる第1のタイマと、前記遷移状態の開始から前記所定時間よりも短い時間が経過したときに動作して異常処理を実行させる第2のタイマとを備えていることを特徴とするシフトポジション検出装置。
JP2007157301A 2007-06-14 2007-06-14 シフトポジション検出装置 Active JP4870032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007157301A JP4870032B2 (ja) 2007-06-14 2007-06-14 シフトポジション検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007157301A JP4870032B2 (ja) 2007-06-14 2007-06-14 シフトポジション検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008308009A JP2008308009A (ja) 2008-12-25
JP4870032B2 true JP4870032B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=40236003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007157301A Active JP4870032B2 (ja) 2007-06-14 2007-06-14 シフトポジション検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4870032B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5107950B2 (ja) * 2009-02-26 2012-12-26 株式会社東海理化電機製作所 車両のシフト装置
JP5967001B2 (ja) * 2013-04-01 2016-08-10 トヨタ自動車株式会社 シフト位置監視装置
JP5939220B2 (ja) * 2013-09-10 2016-06-22 トヨタ自動車株式会社 シフトレバー位置判定装置
JP6627649B2 (ja) * 2016-06-06 2020-01-08 トヨタ自動車株式会社 車両用シフト位置検出装置の制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3940778B2 (ja) * 1998-12-17 2007-07-04 本田技研工業株式会社 自動変速機用セレクトレバーのポジションスイッチ
JP2003294134A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Jatco Ltd 自動変速機のシフト位置検出装置
JP2004138235A (ja) * 2002-08-20 2004-05-13 Tokai Rika Co Ltd シフトレバー装置
JP4671162B2 (ja) * 2004-01-30 2011-04-13 株式会社デンソー 自動変速機の制御装置
JP4655707B2 (ja) * 2005-03-17 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 シフトポジションセンサの異常検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008308009A (ja) 2008-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917483B2 (ja) シフトポジション検出装置
JP4870032B2 (ja) シフトポジション検出装置
JP5756628B2 (ja) 自動変速機用変速操作装置
JP4806647B2 (ja) 変速機用操作レバーのレバー操作位置判定装置
JP4344343B2 (ja) 自動変速機のシフト装置
CN104653767B (zh) 换档档位切换装置
JP2017167067A (ja) 車両用シフト装置
JP2008032155A (ja) シフトレバー位置検出装置
JP4964744B2 (ja) シフトポジション検出装置
JP2007237870A (ja) シフト装置
JP6806542B2 (ja) シフトレバー装置
JP4964581B2 (ja) シフトレバー装置用シフトポジション検出装置
JP6684658B2 (ja) シフト位置検出装置
JP6783396B2 (ja) 操作装置
JP2017218096A (ja) シフト装置
KR101336612B1 (ko) 비접촉식 변속제어모듈 및 이것이 적용된 변속시스템
JP6054787B2 (ja) 変速操作装置
JP6209575B2 (ja) 多方向入力装置
KR101313674B1 (ko) 체인지 레버 유닛
JP4231421B2 (ja) 車両用制御装置
JP4921398B2 (ja) 操作位置検出装置及びシフト装置
KR101520192B1 (ko) 변속제어모듈
JP4728118B2 (ja) 自動変速機のシフト位置検出装置
JP4145814B2 (ja) 遊技盤用ゲージプレス機
JP6723070B2 (ja) シフト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4870032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250