JP6627649B2 - 車両用シフト位置検出装置の制御装置 - Google Patents

車両用シフト位置検出装置の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6627649B2
JP6627649B2 JP2016113037A JP2016113037A JP6627649B2 JP 6627649 B2 JP6627649 B2 JP 6627649B2 JP 2016113037 A JP2016113037 A JP 2016113037A JP 2016113037 A JP2016113037 A JP 2016113037A JP 6627649 B2 JP6627649 B2 JP 6627649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
shift
determination value
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016113037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017219094A (ja
Inventor
允人 舘野
允人 舘野
弘記 上野
弘記 上野
隆史 遊磨
隆史 遊磨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016113037A priority Critical patent/JP6627649B2/ja
Publication of JP2017219094A publication Critical patent/JP2017219094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6627649B2 publication Critical patent/JP6627649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、シフト操作子のシフト位置を検出する車両用シフト位置検出装置の制御装置によるシフト位置検出装置の異常判定に関するものである。
シフト操作子のシフト位置を検出するシフト位置検出装置として、直線上に4個並べられたセンサと、各センサから出力される信号(出力電圧)に基づいて、シフト位置を検出するものが提案されている。特許文献1のポジションセンサがその一例である。特許文献1のポジションセンサにおいては、各センサの出力信号が断線やショートによってシフト位置を検出する信号範囲を超えていることを検出するとともに、各センサによる信号(電圧信号)の出力差を算出し、その出力差と予め設定されている基準値との比較を行い、その出力差と基準値との差分が所定の許容差を超えた場合に、出力差が所定の許容値を超えたセンサを異常と判定することが記載されている。
特開2016−038002号公報
ところで、上記の各センサによる出力差を算出しその出力差と予め設定されている基準値との比較を行い、その出力差と基準値との差分が所定の許容差を超えた場合にそのセンサを異常と判定する方法においては、センサの出力のばらつきが大きい場合に誤判定が生じる虞があった。また、全てのセンサの組み合わせにおける差分の算出と比較が必要であり、判定のロジックが複雑となっていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、センサの異常判定における誤判定の発生を抑制するとともに、異常を生じているセンサの特定が容易な方法を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)シフト操作子に一体的に設けられている磁石と、前記磁石に対向して位置固定に配置されている少なくとも4個の複数のセンサと、前記磁石が前記シフト操作子の操作に伴って前記各センサに対して相対変位したときに前記各センサからそれぞれ出力される信号の内の過半数の信号が前記シフト操作子のシフト位置への操作を決定するために予め設定された判定値を超えることに基づいて前記シフト操作子のシフト位置への操作を決定するシフト位置決定部とを、含んで構成された車両用シフト位置検出装置の制御装置であって、(b)前記シフト位置に対応して前記判定値を設定する判定値設定部をさらに備え、(c)前記シフト位置において、前記複数のセンサのうちの第1センサ組のセンサは、すべて前記判定値以上もしくはすべて前記判定値を下回る信号の何れかの信号を出力し、残りの複数のセンサから成る第2センサ組のすべてのセンサは、前記第1センサ組のセンサが前記判定値以上の信号を出力する場合は、前記判定値を下回る信号を出力し、前記第1センサ組のセンサが前記判定値を下回る信号を出力する場合は、前記判定値以上の信号を出力するものであり、(d)前記第1センサ組のセンサの信号が前記判定値以上と前記判定値を下回る信号とに分かれる場合は第1センサ組の何れかのセンサが異常であると判断し、前記第2センサ組のセンサの信号が前記判定値以上と前記判定値を下回る信号とに分かれる場合は、第2センサ組のセンサの何れかのセンサが異常であると判断するセンサ異常判定部と、(e)前記第1センサ組の何れかのセンサが異常であると判定された場合は、前記判定値を基準として前記第2センサ組と同じ側の信号を出力する前記第1センサ組のセンサを異常と判定し、前記第2センサ組の何れかのセンサが異常であると判定された場合は、前記判定値を基準として前記第1センサ組と同じ側の信号を出力する前記第2センサ組のセンサを異常と判定する異常センサ特定部とを備えることを特徴とする。
このようにすれば、各センサの出力値と前記判定値とを比較することでセンサの異常を判定ことによって、2つのセンサの組み合わせにおける信号の出力の差分が判定値を超えることでセンサの異常を判定する場合と比較して、センサの信号の出力のばらつきによって生じる誤差を半減することができる。これによって、センサの出力電圧のばらつきによって生じる誤判定の発生を抑制することができる。また、異常を生じているセンサも簡明なロジックで特定することができる。
本発明の一実施例である車両用シフト制御装置の概略構成を説明する図である。 図1のシフトレバーによって操作されるシフト操作装置の概要を示す図である。 図2のシフト操作装置によって操作されるシフトレバーのシフト操作位置を検出するシフト位置検出装置の基本構成を示す図である。 図3において、B位置とH位置との間でシフトレバーをシフト操作したとき、各センサから出力される電圧を示す図である。 図3において、R位置とD位置との間でシフトレバーをシフト操作したとき、各センサから出力される電圧を示す図である。 図3において、H位置とN位置との間でシフトレバーをセレクト方向に移動したときの各センサから出力される電圧を示す図である。 図1の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロックである。 図1の電子制御装置の制御作動の要部、すなわち1個のセンサが異常な値を出力した場合において、センサの異常を検出するとともに、どのセンサに異常が生じているのかを判定することを可能とする制御作動を説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用シフト制御装置10の概略構成を説明する図である。シフト制御装置10は、電子制御装置20、シフト操作装置30、駆動装置40などを備え、駆動装置40のシフトレンジを電気的に切り替えるシフトバイワイヤ方式のシフト制御装置として機能する。なお、以下においては、駆動力源としてエンジンと電動機とを備えたハイブリッド車両に本発明のシフト制御装置10が適用された場合の例について説明するが、本発明のシフト制御装置10は、エンジン車両、電動車両など、他の形式の車両であっても適用できる。なお、電子制御装置20が、本発明の制御装置に対応する。
電子制御装置20は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、不図示のエンジンや駆動装置40に備えられたモータMGに関するハイブリッド駆動制御等の駆動制御、シフトバイワイヤ方式を用いた駆動装置40のシフトレンジの切替制御などを実行する。
電子制御装置20には、例えばシフトレバー32のシフト位置(シフト操作位置)Pshを検出する為の位置センサからのシフト位置信号(シフト操作位置信号)、運転者に操作されて駆動装置40のシフトレンジをパーキングレンジ(Pレンジ)とパーキングレンジ以外の非Pレンジとの間で切り替えるためのPスイッチ信号を含む複数の信号(例えば車速Vを表す車速信号など)が供給される。
また、電子制御装置20からは、例えばエンジン出力を制御するエンジン出力制御指令信号、駆動装置40内の電動機の作動を指令するハイブリッドモータ制御指令信号、駆動装置40のシフトレンジを切り替える為のシフトレンジ切替制御指令信号、パーキングロック装置50の作動を指令するP切替制御指令信号等が、それぞれ出力される。
電子制御装置20は、駆動装置40の作動を統括的に制御する。例えば、電子制御装置20は、車両走行に関わるハイブリッドモータ制御指令を駆動装置40へ出力して車両走行を制御する。また、電子制御装置20は、シフト操作装置30からのシフト位置信号に基づいた車両のシフトレンジ切替制御指令を駆動装置40へ出力してシフトレンジの切替を電気的に制御する。また、電子制御装置20は、Pスイッチ34からのPスイッチ信号に基づいて駆動装置40のシフトレンジをPレンジと非Pレンジとの間で切り替えるP切替制御指令をパーキングロック装置50へ出力する。
図2は、図1のシフトレバー32によって操作されるシフト操作装置30の概要を一例として示している。なお、図2にあっては、Pスイッチ34が省略されている。シフト操作装置30は、例えば運転席の近傍に配置され、複数のシフト位置Pshへ操作されるモーメンタリ式のシフトレバー32を備えている。なお、モーメンタリ式とは、運転者によるシフトレバー32の移動が解除されると、シフトレバー32が予め設定されている元位置へ自動的に復帰する形式に対応する。また、シフトレバー32が、本発明のシフト操作子に対応する。
図2に示すように、シフトレバー32は、シフトゲート36に沿って車両前後方向に平行なシフト方向および車幅方向に平行なセレクト方向への移動が許容されている。シフト操作装置30において、シフトレバー32のシフト方向への操作は、第1直線L1に沿った操作と、第1直線と平行な第2直線L2に沿った操作が許容されている。第1直線L1上には、後進走行レンジに切り替えられるRポジション(R位置)、動力伝達が遮断されるニュートラルポジション(N位置)、および前進走行レンジに切り替えられるDポジション(D位置)の3つのシフト位置Pshが設定されている。また、第2直線L2上には、シフトレバー32の操作後に自動復帰させられるHポジション(H位置)、およびエンジンブレーキを発生させるBポジション(B位置)の2つの操作ポジションが設定されている。また、H位置とN位置との間でシフトレバー32のセレクト操作が許容されている。
図3は、図2のシフト操作装置30によって操作されるシフトレバー32のシフト位置Pshを検出するシフト位置検出装置60の基本的なハード構成を示している。シフト位置検出装置60は、シフトレバー32に一体的に設けられシフトレバー32の操作に伴ってそのレバー32とともに一体的に移動する単一の磁石62と、その磁石62の下面に対向して図示しない基板に移動不能に配置されている4個のホールIC64(以下、IC1)、ホールIC66(以下、IC2)、ホールIC68(以下、IC3)、ホールIC70(以下、IC4)とを、含んで構成されている。なお、以下、ホールIC1、ホールIC2、ホールIC3、およびホールIC4を区別しない場合には、単に各ホールICと記載する。また、各ホールICは、磁石62の下方に配置されているため、実際には各ホールICは表示されないが、磁石62に対する各ホールICの相対位置がわかるように、図3にあっては便宜上各ホールICが表示されている。なお、本発明のシフト位置検出装置は、前記磁石62、ホールIC64、ホールIC66、ホールIC68、ホールIC70、後述する電子制御装置20を含んで構成されている。
図3についてさらに説明すると、シフトレバー32が図2に対応する各シフト位置Pshに操作されたときの磁石62および各ホールICの相対位置をそれぞれ示している。従って、図3にあっては、各シフト位置Psh毎に磁石62および各ホールICが設けられているようにみえるが、実際には、シフト操作装置30は、単一の磁石62および4個のホールICから構成されており、磁石62がシフトレバー32の操作に伴って4個のホールICに対して相対変位させられる。なお、ホールIC64、ホールIC66、ホールIC68、ホールIC70が、本発明の少なくとも4個のセンサに対応している。
図3に示すように、各ホールICは、シフト方向に沿って等間隔で一直線上に配置されている。従って、シフトレバー32は、各ホールICが配置される方向に沿って操作されるシフト方向と、そのシフト方向に対して垂直なセレクト方向とに操作可能に構成されている。このシフトレバー32に一体的に設けられている磁石62は、矩形に形成され、N極とS極とが上下左右で隣り合うように着磁されることで、磁極が破線で示すような仮想的な4つの領域に分割されている。詳細には、セレクト方向の第1直線L1側を右側、セレクト方向の第2直線L2側を左側とし、シフト方向のR位置側を上側、シフト方向のB位置およびD位置側を下側とすると、磁石62の左上側および右下側がN極、磁石62の右上側および左下側がS極となっている。以下、磁石62の右上側の領域A1(S極)と定義し、磁石62の左上側を領域A2(N極)と定義し、磁石62の左下側を領域A3(S極)と定義し、磁石62の右下側を領域A4(N極)と定義する。
そして、シフトレバー32がシフトゲート36に沿って各シフト位置Pshに操作されると、磁石62および各ホールICの相対的な位置関係が図3に示す状態となる。例えば、シフトレバー32がH位置(中立)にある場合、磁石62の領域A1がIC1およびIC2と対向し、領域A4がIC3およびIC4と対向する。また、シフトレバー32が、H位置からB位置にシフト操作されると、磁石62が各ホールICに対して図3の下側に相対移動させられるに伴い、磁石62の領域A1がIC1〜IC3と対向し、領域A4がIC4と対向する。また、シフトレバー32が、H位置からR位置に向かってシフト操作およびセレクト操作されると、磁石62が各ホールICに対して図3の右上側に相対移動させられるに伴い、磁石62の領域A2がIC1と対向し、領域A3がIC2〜IC4と対向する。また、シフトレバー32が、H位置からN位置に向かってセレクト操作されると、磁石62が各ホールICに対して図3の右側に相対移動させられるに伴い、磁石62の領域A2がIC1およびIC2と対向し、領域A3がIC3およびIC4と対向する。また、シフトレバー32が、H位置からD位置に向かってシフト操作およびセレクト操作されると、磁石62が各ホールICに対して図3の右下側に相対移動させられるに伴い、磁石62の領域A2がIC1〜IC3と対向し、領域A3がIC4と対向する。
図4は、図3において、B位置とH位置との間でシフトレバー32をシフト操作したとき、各ホールICから出力される電圧を示している。図4において横軸が、シフトレバー32を第2直線L2上をシフト方向に移動させたときのシフトレバー32の位置を示し、縦軸がその位置において各ホールICから出力される電圧を示している。
図4に示すように、シフトレバー32が第2直線L2に沿ってB位置からH位置側に移動するに従って、各ホールICから出力される電圧が正側に比例するように構成されている。また、シフトレバー32が第2直線L2上のどの位置にあっても、IC1から出力される電圧がIC2から出力される電圧よりも低く、IC2から出力される電圧がIC3から出力される電圧よりも低く、IC3から出力される電圧がIC4から出力される電圧よりも低くなっている(IC1<IC2<IC3<IC4)。このように、各ホールICは、磁石62との相対位置(相対距離)に応じた信号電圧(電圧)を出力し、シフトレバー32の位置毎にそれぞれ異なる電圧を出力する。
図4に示すように、シフトレバー32がH位置(ホーム位置)にあると、IC1から1.00V程度の電圧が出力され、IC2から1.50V程度の電圧が出力され、IC3から3.50V程度の電圧が出力され、IC4から4.00V程度の電圧が出力される。シフトレバー32がB位置にあると、IC1から0.5V程度の電圧が出力され、IC2からも0.50V程度の電圧が出力され、IC3から2.50V程度の電圧が出力され、IC4から3.00V程度の電圧が出力される。
図5は、図3において、R位置とD位置との間でシフトレバー32をシフト操作したとき、各ホールICから出力される電圧を示している。図5に示すように、シフトレバー32が第1直線L1に沿ってR位置からD位置側に移動するに従って、各ホールICから出力される電圧が正側に比例するように構成されている。また、シフトレバー32が第1直線L1上のどの位置にあっても、IC4から出力される電圧がIC3から出力される電圧よりも低く、IC3から出力される電圧がIC2から出力される電圧よりも低く、IC2から出力される電圧がIC1から出力される電圧よりも低くなっている(IC4<IC3<IC2<IC1)。このように、各ホールICは、それぞれ異なる電圧を出力する。
図5に示すように、シフトレバー32がR位置にあると、IC4から0.50V程度の電圧が出力され、IC3からも0.50V程度の電圧が出力され、IC2から2.50V程度の電圧が出力され、IC1から3.00V程度の電圧が出力される。また、シフトレバー32がN位置にあると、IC4から1.00V程度の電圧が出力され、IC3から1.50V程度の電圧が出力され、IC2から3.50V程度の電圧が出力され、IC1から4.00V程度の電圧が出力される。また、シフトレバー32がD位置にあると、IC4から2.00V程度の電圧が出力され、IC3から2.50V程度の電圧が出力され、IC2から4.50V程度の電圧が出力され、IC1からも4.50V程度の電圧が出力される。
ここで、シフトレバー32が第1直線L1上を移動したときの各ホールICから出力される電圧の相対関係(大小関係:IC4<IC3<IC2<IC1)と、第2直線L2上を移動したときの各ホールICから出力される電圧の相対関係(大小関係:IC1<IC2<IC3<IC4)とが反転しているのは、シフトレバー32がセレクト操作されると、各ホールICと対向する極性が反転するためである。
図6は、H位置とN位置との間でシフトレバー32をセレクト方向に移動したときの各ホールICから出力される電圧を示している。シフトレバー32がセレクト方向に操作されると、図3からもわかるように各ホールICと対向する磁石62の極性が反転しており、この極性の反転によって各ホールICの出力電圧の相対関係(大小関係)が反転している。
したがってシフトレバー32のシフト位置Pshに対応して、各ホールICから異なった電圧が出力されており、たとえばIC1の出力がばらつきを考慮し1Vを含む予め定められた電圧の範囲にあるときは、シフト位置PshはH位置にいると判定される。またIC2の出力がばらつきを考慮し1.5Vを含む予め定められた電圧の範囲にあるとき、或いはIC3の出力がばらつきを考慮し3.5Vを含む予め定められた電圧の範囲にあるとき、或いはIC4の出力がばらつきを考慮し4.0Vを含む予め定められた電圧の範囲にあるときは、それぞれシフト位置PshはH位置にいると判定される。シフト位置PshがH位置以外の位置すなわち、B位置、R位置、N位置、D位置においても、IC1からIC4からは、B位置、R位置、N位置、D位置に対応する電圧が出力される。したがって、IC1からIC4から出力される電圧からB位置、R位置、N位置、D位置のシフト位置Pshが判定される。ただし、IC3の出力電圧は、B位置およびD位置のシフト位置Pshにおいてそれぞれ2.5V程度の出力に設定されているため、IC3の出力電圧が2.5V程度の場合は、シフト位置PshはB位置またはD位置と判定される。
ところで、本実施例のホールICの故障について、断線やショートが発生した場合には、そのホールICから出力される電圧が出力電圧範囲を超える0Vや5V以上となるために故障したホールICが速やかに特定される。この故障についてこれ以降は、第1異常と呼ぶ。またホールICの故障については、それ以外に電圧がシフト位置Pshを判定する電圧範囲で張り付く所謂中間固着等の異常が発生することがある。この異常についてはこれ以降第2異常と呼ぶ。たとえば図6において、IC2が1.5Vで中間固着を発生した場合が示されている。シフト位置PshがN位置へ移ると、IC1から4.0V程度の電圧が出力され、同様にIC3から1.5V程度の電圧、IC4から1.0V程度の電圧が出力される。IC2が正常に作動していると、IC2から3.5程度の電圧が出力されるが、中間固着を発生していることによって電圧は、楕円形の鎖線で囲まれ四角で示される電圧1.5V程度を示している。
図7は、図1の電子制御装置20の制御作動の要部を説明する機能ブロックである。図7に示す第1異常判定部78は、ホールICから出力される電圧が略0Vや5V以上となることで、ホールICに断線やショートが発生する第1異常の発生を判断する。第1異常が発生すると、第1異常判定部からの信号に基づいて、異常センサ特定部86は、第1異常の発生と特定された異常の発生したホールIC名を出力する。シフト位置決定部80は、各ホールIC(IC1〜IC4)から出力される電圧に基づいてシフト位置Pshを特定する。シフト位置決定部80は、各ホールICの電圧に基づいて特定されたシフト位置Pshが3つ以上同じであるかを判断し、3つ以上同じであれば3つ以上同じであるH位置、B位置、R位置、N位置、D位置の何れかをシフト位置Pshとして決定する。シフト位置決定部80により、シフト位置Pshが2つ以内でしか一致しないと判定された場合は、異常センサ特定部86は2つ以上のホールICに第2異常が発生したとの信号を出力する。シフト位置決定部80によってシフト位置Pshが決定されると判定値設定部82は、ホールICの異常の有無の判定と異常と判定されたホールICを特定するために使用される判定値Db、Dh、Dr、Dn、Dd(以下、特に区別しない場合は単に判定値Dという)をシフト位置Pshに基づいて設定する。図4、図5、図6において示された黒丸が各シフト位置Pshにおける判定値Dを示している。たとえば、図4に示されるB位置の判定値Dbは、1.5V、H位置の判定値Dhは2.5Vとなっている。また図5に示される、R位置の判定値Drは、1.5V、N位置の判定値Dnは2.5V、D位置の判定値Ddは、3.5Vとなっている。これら判定値Dは、IC1、IC2、IC3、IC4からなるセンサの出力として設計されている電圧のたとえば中央値としても良い。なお、IC1とIC2とは第1センサ組P1に対応しており、全てのシフト位置PshにおいてIC1とIC2との出力電圧は、共に判定値D以上もしくは共に判定値D未満となるように設定されている。また、IC3とIC4とは第2センサ組に対応しており、全てのシフト位置PshにおいてIC3とIC4との出力電圧は、共に判定値D以上もしくは共に判定値D未満となるとともに、第1センサ組P1を構成するIC1とIC2との出力電圧の設定が判定値D以上の場合は、第2センサ組P2を構成するIC3とIC4との出力電圧は判定値未満、第1センサ組P1を構成するIC1とIC2との出力電圧の設定が判定値未満の場合は、第2センサ組P2を構成するIC3とIC4との出力電圧は判定値D以上となるように設定されている。センサ組異常判定部84は、IC1の出力電圧とIC2の出力電圧とがともに判定値D以上もしくはともに判定値D未満であるかを判定する。IC1とIC2の出力電圧がともに判定値D以上もしくはともに判定値D未満である場合に、センサ組異常判定部84は、IC3とIC4との出力電圧がともに判定値D以上もしくはともに判定値D未満であるかを判定する。IC3とIC4との出力電圧がともに判定値D以上もしくはともに判定値D未満である場合に本ルーチンが終了させられる。また、センサ組異常判定部84の判定において、第1センサ組P1を構成するIC1とIC2との出力電圧が判定値D以上と判定値D未満とに分かれる場合、異常センサ特定部86は、第2センサ組P2と同じ側の電圧を示すICを第2異常と判定する。また、第2センサ組P2を構成するIC3とIC4との出力電圧が判定値D以上と判定値D未満とに分かれる場合、異常センサ特定部86は、第1センサ組P1と同じ側の電圧を示すICを第2異常と判定する。なお、たとえば図6に示されるようにIC2がH位置で第2異常すなわち電圧がシフト位置Pshを判定する電圧範囲で張り付く所謂中間固着等の異常を発生した場合は、H位置では異常と判定されず、他のシフト位置に移動した際に第2異常と判定される。
図8は、電子制御装置20の制御作動の要部、すなわち1個のホールICの作動が異常である場合に、異常であるホールICを特定することが可能な作動を説明するフローチャートであり、繰り返し実施される。
第1異常判定部78に対応するS10において、ホールICに断線やショートが発生していないか否かすなわちホールICから出力される電圧が略0Vもしくは5V以上となっていないか否かが判定される。この判定が否定された場合は、異常センサ特定部86に対応するS20において、電圧が略0V以下もしくは5V以上となったホールICが第1異常と判定される。また、この判定が肯定される場合は、シフト位置決定部80に対応するS30において、ホールICの出力電圧によって特定されたシフト位置Pshが3つ以上同じであるか否かが判定される。この判定が否定される場合は、異常センサ特定部86に対応するS40において、2つ以上のホールICが第2異常であると判定される。またこの判定が肯定される場合は、判定値設定部82の対応するS50において、3つ以上のホールICによって判定されたシフト位置Pshに対応する判定値Dが設定される。センサ組異常判定部84に対応するS60において、第1センサ組P1を構成するIC1とIC2との出力電圧が共に判定値D以上の出力もしくは判定値D未満にあるか否かが判定される。この判定が否定された場合は、異常センサ特定部86に対応するS80において、他のセンサ組すなわち第2センサ組P2を構成するIC3とIC4との出力電圧と判定値とを比較し、出力電圧が第2センサ組P2と同じ側にあるICを第2異常と判定する。また、S60における判定が肯定された場合は、センサ組異常判定部84に対応するS70において、IC3とIC4との出力電圧が共に判定値D以上の出力もしくは判定値D未満にあるか否かが判定される。この判定が否定された場合は、異常センサ特定部86に対応するS80において、他のセンサ組すなわち第1センサ組P1を構成するIC1とIC2との出力電圧と判定値とを比較し、出力電圧が第1センサ組P1と同じ側にあるICを第2異常と判定する。またこの判定が肯定された場合、本ルーチンが終了させられる。
上述のように、本実施例によれば、第1センサ組P1を構成するIC1とIC2との出力電圧が共に判定値D以上の出力もしくは判定値D未満に無い場合に何れかのICが異常であると判定され、さらに判定値Dを基準として他のセンサ組すなわち第2センサ組P2を構成するIC3とIC4と同一の出力電圧側にあるICが第2異常と判定される。また第2センサ組P2を構成するIC3とIC4との出力電圧が共に判定値D以上の出力もしくは判定値D未満に無い場合に何れかのICが異常であると判定され、さらに判定値Dを基準として他のセンサ組すなわち第1センサ組P1を構成するIC1とIC2と同一の出力電圧側にあるICが第2異常と判定される。すなわち、IC1からIC4の4つのセンサの各々の出力電圧と判定値とを比較することによってセンサの異常の判定を行っている。したがって、2つのセンサの出力電圧の差分が基準値を超えることでセンサの異常を判定する場合と比較して、センサの信号の出力のばらつきによって生じる誤差を半減することができる。これによって異常を生じているセンサを特定する場合に、センサの出力電圧のばらつきによって生じる誤判定の発生を抑制することができる。また、異常を生じているセンサを簡明なロジックで特定することが可能となり、制御が容易となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、シフト位置検出装置60が4個のホールICで構成されていたが、本発明は、シフト位置検出装置が5個以上のホールICで構成され場合にも適用することができる。例えばホールICが5個の場合には、3個のホールICを第1センサ組P1とし、残りの2個のICを第2センサ組P2とする。第1センサ組P1を構成するICの出力電圧が判定値D以上と判定値D未満とに分かれる場合に、異常センサ特定部86は、判定値Dを基準として第2センサ組P2と同じ側の電圧を示すICを第2異常と判定する。また、第2センサ組P2を構成するICの出力電圧が判定値D以上と判定値D未満とに分かれる場合に、異常センサ特定部86は、判定値Dを基準として第1センサ組P1と同じ側の電圧を示すICを第2異常と判定する。
また、前述の実施例のシフト操作装置における各シフト位置Pshの配置は一例であって、適宜変更することができる。また、シフトレバー32がモーメンタリ式となっているが、必ずしもモーメンタリ式に限定されない。
各センサの出力電圧と比較を行う判定値Dを、IC1、IC2、IC3、IC4からなるセンサの出力として設計されている電圧の中央値としたが、特に中央値である必要はない。たとえば、全ての設計されている電圧の平均値もしくは出力電圧の近い2つの電圧の中央値もしくは平均値といった、センサの出力電圧を2つの組に分ける判定値Dとして機能する値であれば良い。
さらに、前述の実施例では、全てのシフト位置Pshにおいて、判定値DとIC1、IC2、IC3、IC4からなるセンサの出力電圧とを比較することによってICの異常を特定するものとしたが、全てのシフト位置Pshではなく特に選択されたシフト位置Psh、たとえばH位置においてのみICの異常を特定するものであっても良い。
上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
20:電子制御装置(制御装置)
32:シフトレバー(シフト操作子)
60:シフト位置検出装置
64、66、68、70:ホールIC(センサ)
80:シフト位置決定部
82:判定値設定部
84:センサ異常判定部
86:異常センサ特定部
D、Db、Dh、Dr、Dn、Dd:判定値
P1:第1センサ組
P2:第2センサ組

Claims (1)

  1. シフト操作子に一体的に設けられている磁石と、前記磁石に対向して位置固定に配置されている少なくとも4個の複数のセンサと、前記磁石が前記シフト操作子の操作に伴って前記各センサに対して相対変位したときに前記各センサからそれぞれ出力される信号の内の過半数の信号が前記シフト操作子のシフト位置への操作を決定するために予め設定された判定値を超えることに基づいて前記シフト操作子のシフト位置への操作を決定するシフト位置決定部とを、含んで構成された車両用シフト位置検出装置の制御装置であって、
    前記シフト位置に対応して前記判定値を設定する判定値設定部をさらに備え、
    前記シフト位置において、前記複数のセンサのうちの第1センサ組のセンサは、すべて前記判定値以上もしくはすべて前記判定値を下回る信号の何れかの信号を出力し、残りの複数のセンサから成る第2センサ組のすべてのセンサは、前記第1センサ組のセンサが前記判定値以上の信号を出力する場合は、前記判定値を下回る信号を出力し、前記第1センサ組のセンサが前記判定値を下回る信号を出力する場合は、前記判定値以上の信号を出力するものであり、
    前記第1センサ組のセンサの信号が前記判定値以上と前記判定値を下回る信号とに分かれる場合は第1センサ組の何れかのセンサが異常であると判断し、前記第2センサ組のセンサの信号が前記判定値以上と前記判定値を下回る信号とに分かれる場合は、第2センサ組の何れかのセンサが異常であると判断するセンサ異常判定部と、
    前記第1センサ組の何れかのセンサが異常であると判定された場合は、前記判定値を基準として前記第2センサ組と同じ側の信号を出力する前記第1センサ組のセンサを異常と判定し、前記第2センサ組の何れかのセンサが異常であると判定された場合は、前記判定値を基準として前記第1センサ組と同じ側の信号を出力する前記第2センサ組のセンサを異常と判定する異常センサ特定部とを備える
    ことを特徴とする車両用シフト位置検出装置の制御装置
JP2016113037A 2016-06-06 2016-06-06 車両用シフト位置検出装置の制御装置 Active JP6627649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016113037A JP6627649B2 (ja) 2016-06-06 2016-06-06 車両用シフト位置検出装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016113037A JP6627649B2 (ja) 2016-06-06 2016-06-06 車両用シフト位置検出装置の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017219094A JP2017219094A (ja) 2017-12-14
JP6627649B2 true JP6627649B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=60658361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016113037A Active JP6627649B2 (ja) 2016-06-06 2016-06-06 車両用シフト位置検出装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6627649B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113212445B (zh) * 2021-05-10 2022-08-09 重庆长安汽车股份有限公司 一种电子换挡器霍尔元件故障处理方法及系统、车辆

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4870032B2 (ja) * 2007-06-14 2012-02-08 津田工業株式会社 シフトポジション検出装置
JP5107950B2 (ja) * 2009-02-26 2012-12-26 株式会社東海理化電機製作所 車両のシフト装置
JP5355256B2 (ja) * 2009-07-01 2013-11-27 富士機工株式会社 レバー位置検出装置
JP5216027B2 (ja) * 2010-01-15 2013-06-19 株式会社東海理化電機製作所 シフト位置検出装置
JP5373654B2 (ja) * 2010-02-04 2013-12-18 株式会社東海理化電機製作所 操作位置検出装置
JP5607594B2 (ja) * 2011-09-12 2014-10-15 株式会社東海理化電機製作所 ポジションセンサ
JP5939220B2 (ja) * 2013-09-10 2016-06-22 トヨタ自動車株式会社 シフトレバー位置判定装置
JP6168010B2 (ja) * 2014-08-06 2017-07-26 トヨタ自動車株式会社 車両用シフト位置検出装置および車両用シフト制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017219094A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10180184B2 (en) Shift position detecting device for vehicle and shift control device for vehicle
CN108331917B (zh) 车辆的换档控制装置
EP3336386B1 (en) Shift control system for vehicle and shift control method for vehicle
JP6418105B2 (ja) 車両用シフト装置
US9410616B2 (en) Shift lever position determination device for vehicle
JP5607594B2 (ja) ポジションセンサ
JP5152401B2 (ja) 車両の制御装置
EP3260740B1 (en) Control system for vehicle
EP2730818B1 (en) Vehicle and method for controlling vehicle
KR101357029B1 (ko) 체인지 레버의 위치 검출 장치 및 자동 변속기의 변속 제어 장치
JP6627649B2 (ja) 車両用シフト位置検出装置の制御装置
JP5724936B2 (ja) シフトポジション判定装置
JP6700748B2 (ja) シフトポジション制御装置
JP5033105B2 (ja) 位置検出装置
JP2013060055A (ja) ポジションセンサ
JP7326962B2 (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP5939220B2 (ja) シフトレバー位置判定装置
JP7002983B2 (ja) レンジ判定装置
JP2014114917A (ja) シフトバイワイヤシステム
JP2018096466A (ja) 電子制御装置
JP2007271033A (ja) 制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6627649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151